JP6067421B2 - リニアモータ - Google Patents

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本発明は、リニアモータに関する。
電気エネルギーを直線運動に変換するためにリニアモータが利用される。リニアモータの用途によっては、漏洩磁場を極力低減することが望まれる。特許文献1には、固定子のヨークの端部に、磁性体プレートを配置することにより、漏洩磁場を低減する技術が開示される。
図1は、従来のリニアモータの固定子の構造を示す図である。従来のリニアモータにおいて、固定子20rは、対向して設けられた一対のヨーク(バックヨーク)22a、22bと、バックヨーク22a、22bそれぞれの内側側面S1に、可動子(不図示)の可動方向に沿って設けられた複数の界磁磁石24と、を備える。そして、バックヨーク22a、22bそれぞれの端部側面S2に接するようにして、磁性体プレート30rが設けられる。
特開2006−304438号公報
磁性体プレート30rの透磁率は、空気の透磁率よりも大きい。磁束はその特性上、透磁率が大きいルートを進む。したがって、U字状の磁性体プレート30rを一対のバックヨークの端部側面に取り付けることで、磁性体プレート30rが存在しない場合に比べて、相対的に多くの磁束が磁性体プレートが占める空間を通過する。つまり磁束がその空間に収束し、相対的にその他の空間への磁束の発散を抑制することができる。
しかしながら、本発明者らは、図1の固定子20rを有するリニアモータについて検討した結果、以下の課題を認識するに至った。
図1の固定子20rにおいて、漏洩磁場を低減するためには、バックヨーク22と磁性体プレート30rの間で磁気抵抗が不連続とならないように組み立てる必要がある。ところが現実的には、バックヨーク22と磁性体プレート30rの間に存在する隙間31によって、バックヨーク22と磁性体プレート30rの間の磁気抵抗が不連続となる。
たとえば隙間31は、(i)バックヨーク22や磁性体プレート30rの機械加工精度、組み立て誤差(寸法公差や幾何公差に起因する誤差)による空隙である。空気の磁気抵抗は、磁性体であるバックヨーク22や磁性体プレート30rの磁気抵抗より大きい。
あるいは隙間31は、(ii)バックヨーク22や磁性体プレート30rに表面に施された表面処理層である。バックヨーク22や磁性体プレート30rは磁性体、すなわち鉄であるため、その防錆のために、非磁性体のコーティングが施される場合がある。非磁性体の表面処理層の磁気抵抗は、バックヨーク22や磁性体プレート5の磁気抵抗よりも大きい。
このように、バックヨーク22や磁性体プレート5の間に、磁気抵抗が大きな隙間31が存在することにより、バックヨーク22から漏れた磁束が、図1に矢印Φ1、Φ2で示すように、完全に磁性体プレート5に吸収されず、外部に漏れ出すことになる。
本発明は係る課題に鑑みてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的のひとつは、漏洩磁場を低減したリニアモータの提供にある。
本発明のある態様は、リニアモータに関する。リニアモータは、第1方向に移動可能な可動子と、固定子と、を有する。固定子および可動子の一方は、固定子および可動子の他方を第1方向と垂直な第2方向から挟み込むように対向して設けられた一対のバックヨークと、一対のバックヨークそれぞれの内側側面に、第1方向に沿って設けられた複数の界磁磁石と、一対のバックヨークそれぞれの近接する端部の間を磁気的に結合する磁性体部材と、を備える。磁性体部材は、一対のバックヨークそれぞれの、少なくとも第1方向と垂直な端部側面と、外側側面の端部の一部と、を覆うように構成される。
この態様によれば、磁性体部材と、バックヨークの端部側面の間に隙間が生じたとしても、その隙間は、磁性体部材によって覆われることになる。したがって、隙間から漏洩した磁束を、磁性体部材に引き込こみ、ヨークに戻すことができるため、漏洩磁場を低減することができる。
磁性体部材は、第1部分と、第2部分を有してもよい。第1部分は、その第1側面の両端において、一対のバックヨークそれぞれの端部側面と接するとともに、第1側面と垂直な第2側面が、一対のバックヨークの一方の外側側面と実質的に同一平面をなし、第2側面と対向する第3側面は、一対のバックヨークの他方の外側側面と実質的に同一平面をなしてもよい。第2部分は、第1部分の第2側面、第3側面および第1側面と平行な第4側面と、一対のバックヨークそれぞれの外側側面の端部を覆う凹部を有してもよい。
一対のバックヨークそれぞれの外側側面の端部には溝が設けられており、磁性体部材は、溝に嵌合可能に形成されてもよい。
磁性体部材のコーナーは、丸みを有してもよい。
第1部分と第2部分は一体形成されてもよい。第1部分と第2部分は、個別に形成されてもよい。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや本発明の構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、漏洩磁場を低減できる。
従来のリニアモータの固定子の構造を示す図である。 図2(a)、(b)は、第1の実施の形態に係るリニアモータを示す図である。 第1の実施の形態に係るリニアモータの原理を説明する図である。 図4(a)〜(c)は、固定子の変形例を示す平面図である。 図5(a)、(b)は、固定子の変形例を示す平面図である。 図6(a)〜(h)は、固定子の変形例を示す平面図である。 第2の実施の形態に係る固定子を示す平面図である。 図7の固定子における磁界の様子を示す図である。 図9(a)〜(c)は、固定子の変形例を示す平面図である。 第3の実施の形態に係る固定子を示す平面図である。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
(第1の実施の形態)
図2(a)、(b)は、第1の実施の形態に係るリニアモータを示す図である。図2(a)は、リニアモータ2の斜視図を、図2(b)は固定子20の平面図を示す。図2(b)には、固定子20の一端側のみが示されるが、他端側も同様に構成される。
リニアモータ2は、第1方向(X軸)に移動可能な可動子10および固定子20を備える。可動子10は、図示しない電機子巻線(コイル)を有する。本実施の形態は、コアレスリニアモータ、あるいはコア付きリニアモータのいずれにも採用することができ、可動子10の構造は特に限定されない。
固定子20は、ヨーク22、複数の界磁磁石24、少なくともひとつ(本実施の形態では2個)の補助磁石26a、26b、磁性体部材30を備える。
ヨーク22は、可動子10を第1方向(X方向)と垂直な第2方向(Y方向)から挟み込むように対向して設けられた一対のバックヨーク22a、22bを有する。一対のバックヨーク22a、22bは、底部のヨーク22cと一体に形成される。
一対のバックヨーク22a、22bそれぞれの内側側面S1には、第1方向に沿って設けられ複数の界磁磁石24が設けられる。本実施の形態において、複数の界磁磁石24は、主極24aと補極24bが交互に配置されるハルバッハ配列となっている。
磁性体部材30は、一対のバックヨーク22a、22bそれぞれの端部S2の間を磁気的に結合する。
補助磁石26a、26bは、磁性体部材30と接するように設けられる。具体的には補助磁石26aは、磁性体部材30とヨーク22aに挟まれる領域に設けられ、補助磁石26bは、磁性体部材30とヨーク22bに挟まれる領域に設けられる。
複数の界磁磁石24および磁性体部材30によって、磁束が形成される。図2(b)には、複数の界磁磁石24および磁性体部材30によって形成すべき目標磁束がΦREFで示される。補助磁石26a、26bは、この目標磁束ΦREFの流れに沿った方向に磁束ΦAUXa、ΦAUXbを発生させるように配置される。
本実施の形態において、補助磁石26aは、バックヨーク22aの第1方向(X軸)と垂直な端部側面S2aの近傍に設けられ、端部側面S2aと垂直方向に磁束ΦAUXaを発生させる。同様に、補助磁石26bは、バックヨーク22bの端部側面S2bの近傍に設けられ、端部側面S2bと垂直方向に磁束ΦAUXbを発生させる。
本実施の形態において、磁性体部材30は、補助磁石26a、26bを囲むように設けられる。具体的には、磁性体部材30は、U字形状を有し、その内側のコーナーに補助磁石26a、26bが設けられる。
好ましくは、補助磁石26aは、対応するバックヨーク22aの端部側面S2aと、最端の界磁磁石24a’の両方と接するように配置される。同様に、補助磁石26bは、バックヨーク22bの端部側面S2bと、対応する最端の界磁磁石24a’の両方と接するように配置される。
以上がリニアモータ2の構成である。
図3(a)、(b)は、第1の実施の形態に係るリニアモータの原理を説明する図である。図3(a)には、補助磁石26が無い場合の磁束の流れを、図3(b)には、補助磁石26を設けたときの磁束の流れを模式的に示す。図3(a)には、界磁磁石24によって形成すべき磁束の理想的な流れ(目標方向)がΦREFとして示される。補助磁石26が無い場合、図3(a)に示すように、実際に形成される磁束は目標方向ΦREFから逸脱する。
これに対して図3(b)に示すように補助磁石26を設けた場合、補助磁石26が磁束の収束ポイントとなり、図3(a)において目標方向ΦREFから逸脱する方向の磁束(漏洩磁場)が、目標方向ΦREFに引き込まれる。
リニアモータ2によれば、磁性体部材30とヨーク22の端部側面S2の間に、隙間が生じた場合であっても、補助磁石26a、26bが磁束の収束ポイントとなり、隙間によって外部に漏れ出そうとする磁束を磁性体部材30に引き込むことができ、漏洩磁場を低減することができる。
図1のリニアモータ2rにおいて、mT(ミリテスラ)オーダーの漏洩磁場が存在する場合、実施の形態に係るリニアモータ2の構造を採用すると、漏洩磁場を、μT(マイクロテスラ)オーダーにまで低減することができる。
続いて、第1の実施の形態に係るリニアモータ2の変形例を説明する。
(変形例1.1)
図4(a)〜(c)は、固定子20の変形例を示す平面図である。図4(a)〜(c)の変形例では、磁性体部材30の形状が図2のそれとは異なっている。図4(a)の固定子20aでは、磁性体部材30aが、補助磁石26aと26bに挟まれる領域(ハッチングを付している)にも存在している。つまり、磁性体部材30aに補助磁石26a、26bが埋め込まれた状態で直方体を成している。
図4(b)の固定子20bでは、磁性体部材30bは、図2(b)の磁性体部材30の角が丸められている。図4(b)の固定子20cの磁性体部材30cは、図4(a)と図4(b)の変形例の組み合わせである。
これらの変形例においても、図2(a)、(b)のリニアモータ2と同様の効果を得ることができる。
(変形例1.2)
図5(a)、(b)は、固定子20の変形例を示す平面図である。図5(a)の固定子20eでは、主極24aと補極24bの配置が図2(b)のそれとは逆となっており、具体的には、最端の界磁磁石24が補極24bとなっている。補助磁石26a、26bの向きは、図2(a)の補助磁石26a、26bの向きと直角である。図5(b)の固定子20fでは、主極に相当する界磁磁石24のみが間隔を隔てて配置される。
これらの変形例においても、図2(a)、(b)のリニアモータ2と同様の効果を得ることができる。なお、変形例1と変形例2を組み合わせた態様も有効である。
(変形例1.3)
これまでは、補助磁石26を2個設ける場合を説明したが、本発明はそれには限定されず、補助磁石26は少なくともひとつ設けられればよい。図6(a)〜(h)は、固定子20の変形例を示す平面図である。これらの変形例に示されるように、補助磁石26は、1個、2個、3個など、任意の個数でよく、補助磁石26は、磁性体部材30に埋め込まれてもよい。これらの変形例においても、補助磁石26はそれぞれ、目標磁束ΦREFに沿う方向に磁束ΦAUXを発生させるよう配置される。図6(a)〜(g)の変形例から、以下の技術的思想が導かれる。
磁性体部材30は、第1方向(紙面の左右方向)と平行であり、一対のバックヨークの一方22aの端部側面と接する第1部分と、第1方向と平行であり、一対のバックヨークの他方22bの端部側面と接する第2部分と、第2方向(紙面の上下方向)と平行であり、第1部分と第2部分を結合する第3部分と、を含む。この磁性体部材30は、第1方向および第2方向と垂直な第3方向(紙面垂直方向)から見た断面図が、略U字形状を有する。少なくともひとつの補助磁石26は、磁性体部材30の内部に埋め込まれる。
図5(b)、(c)、(e)、(f)に示すように、少なくともひとつの補助磁石のひとつは、第1部分または第2部分の内部に、第1方向に磁束を発生させる向きで配置される。
図5(a)、(f)、(g)に示すように、少なくともひとつの補助磁石のひとつは、第3部分の内部に、第2方向に磁束を発生させる向きで配置される。
図5(d)に示すように、少なくともひとつの補助磁石のひとつは、磁性体部材30のコーナーの内部に、斜め方向に磁束を発生させる向きで配置される。
(変形例1.4)
実施の形態では、コイルが可動子側に設けられたコイル可動型について説明したが、本発明は、コイルが固定子側に設けられるコイル固定型のリニアモータにも適用可能である。この場合、バックヨーク22a、22b、界磁磁石24、補助磁石26、磁性体部材30が、可動子を形成することになる。
(第2の実施の形態)
図7は、第2の実施の形態に係る固定子40を示す平面図である。固定子40は、ヨーク22、複数の界磁磁石24、磁性体部材50を備える。
ヨーク22の構造および界磁磁石24については、第1の実施の形態と同様である。
磁性体部材50は、一対のバックヨーク22a、22bそれぞれの近接する端部の間を磁気的に結合する。磁性体部材50は、一対のバックヨーク22a、22bそれぞれの側面のうち、少なくとも端部側面S2と外側側面S3の端部23と、を覆うように構成される。
図7の磁性体部材50は、第1部分52、第2部分54を備える。第1部分52は、直方体のブロックであり、対向する第1側面S11および第4側面S14、対向する第2側面S12および第3側面S13を有する。第1部分52は、第1側面S11の両端において、一対のバックヨーク22a、22bそれぞれの端部側面S2と接する。また、第1部分52は、第2側面S12が、一対のバックヨークの一方22aの外側側面S3と実質的に同一平面をなしており、第3側面S13は、一対のバックヨークの他方S22bの外側側面S3と実質的に同一平面をなしている。
第2部分54は、U字形状を有しており、第1部分52の第2側面S12、第3側面S13および第4側面S14と、一対のバックヨーク22a、22bのそれぞれ外側側面の端部23を覆う凹部を有する。
以上が固定子40の構成である。
図8は、図7の固定子40における磁界の様子を示す図である。磁界は、破線で示される。固定子40によれば、バックヨーク22a、22bの端部側面S2と、第1部分52の第1側面S11の間に隙間51が生じたとしても、その隙間51は、磁性体部材50の第2部分54によって外側から覆われている。したがって隙間51から外側に向かって漏れ磁束が発生したとしても、それは磁性体部材50の第2部分54によって、第2部分54に吸収され、直接、ヨーク22へと戻される。これにより、ヨーク22全体としてみたときの漏洩磁場を低減することができる。
続いて、第2の実施の形態に係るリニアモータの変形例を説明する。
(変形例2.1)
図9(a)〜(c)は、固定子40の変形例を示す平面図である。図9(a)の磁性体部材50aは、図7の第1部分52と第2部分54を一体不可分に形成したものである。磁性体部材50aによって、バックヨーク22a、22bそれぞれの端部側面S2と、外部側面S3の端部と、が覆われる。
図9(b)において、バックヨーク22a、22bそれぞれの外側側面S3の端部23には、溝25a、25bが形成される。磁性体部材50bは、溝25a、25bと嵌合可能に形成される。具体的には、第1部分52bの第2側面S12、第3側面S13はそれぞれ、溝25a、25bの底面と実質的に同一平面をなす。第2部分54bは、溝25aの底面、第1部分52bの第2側面S12、第1部分52bの第4側面S14、第1部分52bの第3側面S13、溝25bの底面と接する凹部を有する。
溝25a、25bを設けることにより、バックヨーク22a、22bそれぞれの外側側面S3と、磁性体部材50bの側面を同一平面に揃えることができる。
図9(c)の固定子40cにおいて、磁性体部材50cは、図9(b)の第1部分52bと第2部分54bを一体不可分に構成したものである。
第2の実施の形態およびその変形例に係る固定子40に関して、第1の実施の形態で説明した変形例を適用してもよい。すなわち、界磁磁石24の配置を変更してもよいし、磁性体部材のコーナーを丸めてもよい。
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態に係る固定子40は、第1の実施の形態と第2の実施の形態の組み合わせである。
図10は、第3の実施の形態に係る固定子80を示す平面図である。固定子80は、一対のバックヨーク22a、22b、複数の界磁磁石24、一対の補助磁石26a、26b、磁性体部材90を備える。
磁性体部材90は、バックヨーク22a、22bそれぞれの側面のうち、端部側面S2の補助磁石26a、26bにより覆われない露出部分と、外側側面S3の端部23と、を覆うように構成される。
具体的には、磁性体部材90は、第1部分92と第2部分94を含む。第1部分92は、第1の実施の形態の磁性体部材30(図2(a)、(b))に対応し、第2部分94は、第2の実施の形態の磁性体部材50の第2部分54(図7)に対応する。
第1部分92は、その第1側面S11において、一対のバックヨーク22a、22bそれぞれの端部側面S2と接するとともに、第2側面S12が、バックヨークの一方22aの外側側面S3と実質的に同一平面をなし、第3側面S13が、バックヨークの他方22bの外側側面S3と実質的に同一平面をなしている。
第2部分94は、第1部分92の第2側面S12と、第3側面S13と、第4側面S14と、一対のバックヨーク22a、22bそれぞれの外側側面S3の端部23と、を覆う凹部を有する。
第3の実施の形態によれば、補助磁石26によって漏洩磁場を低減することができ、さらに第2部分94によっても、漏洩磁場を低減することができる。
当然のことながら、第3の実施の形態に係る固定子80に関して、第1、第2の実施の形態で説明した変形例を適用することができ、それらも本発明の態様に含まれる。以下、こうした変形例を説明する。
(変形例3.1)
第1部分92は、図4(a)に示されるハッチングを付した補助磁石26aと26bに挟まれる領域(ハッチングを付している)に磁性体部材が存在してもよい。
また、図4(a)、(b)に示すように、磁性体部材90(第2部分94)のコーナーを丸めてもよい。
(変形例3.2)
また、図5(a)、(b)に示すように界磁磁石24の配置を変更してもよい。
(変形例3.3)
また、図9(a)の変形例と同様に、第1部分92と第2部分94は一体不可分に構成されてもよい。
図9(b)の変形例と同様に、一対のバックヨーク22a、22bの外側側面S3の端部23に溝25を設け、磁性体部材90(第2部分94)が嵌合するよう構成してもよい。この場合に、第1部分92と第2部分94を一体不可分に構成してもよい。
(変形例3.4)
補助磁石26の個数は特に限定されない。また図6(a)〜(h)に示すように、補助磁石26を、磁性体部材30に対応する第1部分92の内部に埋め込んでもよい。
以上、本発明について、実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
上述したさまざまなリニアモータは、低漏洩磁場が要求されるさまざまな用途に利用できる。こうした用途としては、走査型電子顕微鏡(SEM)に使用されるアクチュエータが例示される。SEMにおいて、漏洩磁場は電子の軌道を曲げるため、測定精度に大きな影響を及ぼす。上述のリニアモータは、漏洩磁場がきわめて小さいため、SEMの内部のアクチュエータ、たとえばステージの位置制御、ビーム源の位置制御などのアクチュエータに好適に利用できる。
実施の形態にもとづき、具体的な語句を用いて本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用を示しているにすぎず、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が認められる。
2…リニアモータ、10…可動子、20…固定子、22…ヨーク、23…端部、24…界磁磁石、24a…主極、24b…補極、25…溝、26…補助磁石、30…磁性体部材、40…固定子、50…磁性体部材、52…第1部分、54…第2部分、60…固定子、70…磁性体部材、72…第1部分、74…第2部分、76…空間、80…固定子、90…磁性体部材、92…第1部分、94…第2部分、S1…内側側面、S2…端部側面、S3…外側側面、S11…第1側面、S12…第2側面、S13…第3側面、S14…第4側面。

Claims (8)

  1. 第1方向に移動可能な可動子と、固定子と、を有するリニアモータであって、
    前記固定子は、
    前記可動子を前記第1方向と垂直な第2方向から挟み込むように対向して設けられた一対のバックヨークと、
    前記一対のバックヨークそれぞれの内側側面に、前記第1方向に沿って設けられた複数の界磁磁石と、
    前記一対のバックヨークそれぞれの近接する端部の間を磁気的に結合する磁性体部材であって、前記一対のバックヨークそれぞれの、少なくとも前記第1方向と垂直な端部側面と、外側側面の一部と、を覆うように構成される磁性体部材と、
    を備えることを特徴とするリニアモータ。
  2. 前記磁性体部材は、前記バックヨークの外側側面のうち、最端の界磁磁石の幅の1/2以上を覆うことを特徴とする請求項1に記載のリニアモータ。
  3. 前記磁性体部材は、
    その第1側面の両端において、前記一対のバックヨークそれぞれの前記端部側面と接するとともに、前記第1側面と垂直な第2側面が、前記一対のバックヨークの一方の前記外側側面と実質的に同一平面をなし、第2側面と対向する第3側面は、一対のバックヨークの他方の外側側面と実質的に同一平面をなしている第1部分と、
    前記第1部分の前記第2側面、前記第3側面および前記第1側面と平行な第4側面と、前記一対のバックヨークそれぞれの外側側面の端部を覆う凹部を有する第2部分と、
    を有することを特徴とする請求項1または2に記載のリニアモータ。
  4. 前記一対のバックヨークそれぞれの外側側面の端部には溝が設けられており、
    前記磁性体部材は、前記溝に嵌合可能に形成されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のリニアモータ。
  5. 前記磁性体部材のコーナーは、丸みを有することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のリニアモータ。
  6. 前記第1部分と前記第2部分は一体形成されることを特徴とする請求項3に記載のリニアモータ。
  7. 前記第1部分と前記第2部分は、個別に形成されることを特徴とする請求項3に記載のリニアモータ。
  8. それぞれが、前記磁性体部材の内部に、または前記磁性体部材に接するように設けられた、少なくともひとつの補助磁石をさらに備えることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のリニアモータ。
JP2013040530A 2013-02-27 2013-03-01 リニアモータ Active JP6067421B2 (ja)

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