WO2018167970A1 - リニアモータ - Google Patents

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裕史 若山
研太 元吉
信一 山口
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Abstract

複数の歯部(23)を備えたコア(21)及び歯部(23)に巻回された巻線(24)を有する一対の可動子(2)と、積層構造で構成された磁性体(31)及び永久磁石(32)が交互に配列された固定子(301)とを備え、一対の可動子(2)は、固定子(301)を挟んで対向して配置され、一対の可動子(2)と固定子(301)との間に空隙Gが設けられており、一対の可動子(2)は、固定子(301)を介して面対称に配置されるか、又は、一対の可動子(2)の進行方向と垂直な固定子(301)の断面の図心を通り一対の可動子(2)の進行方向に延びる軸を回転軸にして一対の可動子(2)の一方の図心を180度回転移動させた場合に他方の図心と重なるように配置されており、永久磁石(32)は、一対の可動子(2)の進行方向に着磁され、隣接する永久磁石(32)の着磁面は、同極が対向するように一定の間隔を設けて対向配置されている。

Description

リニアモータ
 本発明は、産業用機械のテーブル送り又は荷物の搬送に用いられるリニアモータに関する。
 従来、工作機械のテーブル送り又は搬送機械のアクチュエータに対しては、高速化及び高精度位置決めといった要求がある。この要求に応えるため、工作機械及び半導体製造装置といった機械のアクチュエータには、リニアモータが採用されることが増えている。また、リニアモータは、ダイレクト駆動であり、回転型サーボモータとボールねじとの組み合わせのように回転運動を直線運動に変換する駆動方式に比べ、高速度、高加速度及び高精度位置決めの実現が可能である。
 リニアモータを高速化、高加速度化するためには、リニアモータの軽量化及び高推力化が必要であり、特許文献1には、軽量化及び高推力化を図ったリニアモータが提案されている。
特開2013-176269号公報
 しかしながら、上記特許文献1に開示されるリニアモータは、可動子を挟んで対向配置される一対の固定子は、進行方向に沿った位置が異なっており、可動子の歯部が対向していない磁極面では、磁気飽和により永久磁石の動作点が低下したり、磁束が漏れたりして磁石磁束を有効活用できていない。また、対向する一対の固定子の位置が異なることにより、同じ相の巻き線に発生する誘起電圧に位相差が発生し、誘起電圧が低下して損失が大きくなるという問題があった。
 本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、固定子から発生する磁束を有効活用し、かつ誘起電圧を増加させて推力特性を向上させたリニアモータを得ることを目的とする。
 上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、複数の歯部を備えたコア及び歯部に巻回された巻線を有する一対の可動子と、積層構造で構成された磁性体及び永久磁石が交互に一対の可動子の進行方向に配列された固定子とを備える。一対の可動子は、固定子を挟んで対向して配置され、一対の可動子と固定子との間に空隙が設けられている。一対の可動子は、一対の可動子の一方と他方とが固定子を介して面対称に配置されるか、又は、一対の可動子の進行方向と垂直な固定子の断面の図心を通り一対の可動子の進行方向に延びる軸を回転軸にして一対の可動子の一方の図心を180度回転移動させた場合に一対の可動子の他方の図心と重なるように配置されている。永久磁石は、一対の可動子の進行方向に着磁され、隣接する永久磁石の着磁面は、同極が対向するように一定の間隔を設けて対向配置されている。
 本発明に係るリニアモータは、固定子から発生する磁束を有効活用し、かつ誘起電圧を増加させて推力特性を向上させることができるという効果を奏する。
本発明の実施の形態1に係るリニアモータの斜視図 実施の形態1に係るリニアモータの可動子の進行方向に垂直な断面図 実施の形態1に係るリニアモータの積層方向に垂直な断面図 実施の形態1に係るリニアモータの固定子の片側に発生する空隙磁束密度波形を示す図 実施の形態1に係るリニアモータの空隙磁束密度波形を級数展開した結果を示す図 実施の形態1に係るリニアモータの可動子の進行方向における永久磁石の幅Hmと永久磁石の間隔τpとの比Hm/τpと、誘起電圧との関係を示す図 本発明の実施の形態2に係るリニアモータの積層方向に垂直な断面図 実施の形態2に係るリニアモータの可動子の進行方向における永久磁石の幅Hmと、可動子の進行方向における磁性体の鍔の寸法Wとの比W/Hmと、誘起電圧との関係を示す図 本発明の実施の形態3に係るリニアモータの積層方向に垂直な断面図 実施の形態3に係るリニアモータの固定子を空隙方向から見た図 実施の形態3の変形例に係るリニアモータの積層方向に垂直な断面図 本発明の実施の形態4に係るリニアモータの積層方向に垂直な断面図 実施の形態4に係るリニアモータの固定子を空隙方向から見た図 本発明の実施の形態5に係るリニアモータの積層方向に垂直な断面図 実施の形態5に係るリニアモータの固定子を空隙方向から見た図
 以下に、本発明の実施の形態に係るリニアモータを図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
 図1は、本発明の実施の形態1に係るリニアモータの斜視図である。図2は、実施の形態1に係るリニアモータの可動子の進行方向に垂直な断面図である。図3は、実施の形態1に係るリニアモータの積層方向に垂直な断面図である。なお、図1では、構成の理解を容易にするために、可動子2及び固定子301の一部の構成要素のみを図示している。また、図3では、図を見やすくするために、永久磁石32のハッチングは省略している。図1、図2及び図3に示すように、実施の形態1に係るリニアモータ101は、可動子2と固定子301とを備えている。可動子2は、図2に示すように、可動子2が固定される締結板25、締結板25を支持する天板41、天板41に設置されたスライダ42、及びW形状断面の可動子ヨーク33によって支持されている。ここで、締結板25、天板41、スライダ42及び可動子ヨーク33の形状は、図2に示した形状に依らず、可動子2が支持可能であれば、どのような形状であってもよい。可動子2は、一定の大きさの空隙Gを介して固定子301に対向して一対配置されており、固定子301に対して進行方向Aに沿って相対的に移動可能となっている。
 可動子2は、電磁鋼板の積層鉄心又はヨークといった磁性体によって積層構造で構成されたコア21を有している。コア21は、コアバック22と、進行方向A及び積層方向Bの両方と直交する方向に沿ってコアバック22から突出した歯部23とを有している。また、可動子2は、図示しないインシュレータといった絶縁部材を介して歯部23に巻回された巻線24を有している。一対の可動子2は、一対の可動子2の一方と一対の可動子2の他方とが固定子301を介して面対称に、すなわち、一対の可動子2の一方と一対の可動子2の他方とが、固定子3を対称面にして互いに鏡像となる位置に配置されている。または、一対の可動子2は、一対の可動子2の進行方向と垂直な固定子3の断面の図心Oを通り一対の可動子2の進行方向に延びる軸を回転軸にして一対の可動子2の一方の図心Pを180度回転移動させると一対の可動子2の他方の図心Pと重なるように配置されている。したがって、固定子301を介して対向配置される一対の可動子2においては、進行方向Aの同じ位置の歯部23に巻回された巻線24は同相が配置されている。
 図1、図2及び図3では、可動子2のコア21は、複数のコアバック22及び歯部23によって構成されているが、コア21は、分割されておらず一体構造であってもよい。
 固定子301は、電磁鋼板の積層鉄心又はヨークによって積層構造で構成された磁性体31と、永久磁石32とを備えている。磁性体31と永久磁石32とは交互に並んで配置されている。永久磁石32は、進行方向Aに着磁されている。磁性体31を介して隣接する永久磁石32は、同極が対向するように一定の間隔を設けて配置されている。ここで、図1、図2及び図3に示されたリニアモータ101は、可動子2の歯部23の数が6となっており、可動子2と対面する固定子301の磁性体31の数が7となっているが、この組み合わせ以外であってもよい。また、可動子2及び固定子301の形状と、可動及び固定の関係とが逆となっても特性に何ら問題ない。
 次に、誘起電圧を向上させる効果について、電磁界解析の解析結果を用いて説明する。ここで、固定子を構成する永久磁石が、可動子の進行方向及び積層方向の両方に垂直な空隙方向に着磁されており、永久磁石が隣接する永久磁石とは異極となるように可動子の進行方向に一定の間隔で磁性体に接着して配置されているリニアモータを比較例にする。比較例に係るリニアモータでは、固定子が空隙に発生させる空隙磁束密度の波形は、いわゆる矩形波に近い波形となる。矩形波をf(x)で表す場合、級数展開すると下記式(1)となる。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000001
 一般的に、リニアモータの推力に寄与する誘起電圧の一次成分は、空隙磁束密度の一次成分に比例するため、モータ特性を向上させるためには、固定子から発生する空隙磁束密度の一次成分を増加させる必要がある。磁石使用量を増やすことにより、空隙磁束密度の一次成分を増加させることは可能であるが、磁石使用量の増加はコストの増加となる。磁石使用量が同じで総磁束量が同等のリニアモータの固定子から発生する磁束密度の一次成分を増加させるには、他の高次の成分を一次成分に変換して正弦波とすることが理想であるが、実際には困難である。よって、固定子から発生する磁束密度の一次成分を向上させるには、他の高次成分を低減して一次成分を増加させることが必要である。
 高次成分を低減して一次成分を増加させる方法の一つは、空隙密度波形を三角波とすることである。三角波をg(x)で表す場合、級数展開すると下記式(2)となり、矩形波に比べて高次成分を低減し、一次成分を増加することができる。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000002
 空隙密度波形を三角波とするには、発生する磁束量は同等としつつ、可動子として空隙Gに磁束を発生する面を狭くする必要がある。
 また、固定子を間に挟んで可動子が対向配置されておらず、固定子の片側にのみに可動子が配置されているリニアモータでは、固定子から発生する磁束は、磁性体である可動子が配置されている側に、可動子の進行方向及び積層方向の両方と直交する方向における永久磁石の幅の2/3程度は鎖交するが、1/3程度は可動子が配置されていない方に漏れる。したがって、固定子を挟んで可動子が対向配置されていないリニアモータは、磁石磁束を有効利用できない。
 実施の形態1に係るリニアモータ101は、固定子301を介して可動子2が対向配置されているため、固定子301から空隙Gに発生する磁束を、固定子301の両側で有効に利用することができる。図4は、実施の形態1に係るリニアモータの固定子の片側に発生する空隙磁束密度波形を示す図である。図4では、比較例に係るリニアモータの空隙磁束密度波形の最大値が1となるように正規化している。
 図4に示すように、図中に実線で示す実施の形態1に係るリニアモータ101の空隙磁束密度波形は、図中に破線で示す比較例に係るリニアモータの空隙磁束密度波形に比べて三角波に近い形となる。図5は、実施の形態1に係るリニアモータの空隙磁束密度波形を級数展開した結果を示す図である。図5は、比較例に係るリニアモータの空隙磁束密度波形の一次成分が1となるように正規化している。図5に示すように、実施の形態1に係るリニアモータ101は、比較例に係るリニアモータとの対比では、一次成分を10%以上増加できている。従って、固定子301の両側に磁性体である可動子2を配置している実施の形態1に係るリニアモータ101は、積層方向Bの寸法Hが同じ場合に発生する誘起電圧は、比較例に係るリニアモータの2.2倍以上となる。このため、実施の形態1に係るリニアモータ101は、積層方向Bの寸法Hを比較例に係るリニアモータの半分以下とすることができ、誘起電圧の増加に加えて、積層方向Bでの小型化が可能となる。さらに、実施の形態1に係るリニアモータ101によれば、固定子301を介して、可動子2のコア21が対向配置されており、可動子2は締結板25によって連結されているため、可動子2のコア21に加わる磁気吸引力が相殺又は低減され、且つスライダ42に加わる荷重が低減されるため、スライダ42の長寿命化が可能となる。
 図6は、実施の形態1に係るリニアモータの可動子の進行方向における永久磁石の幅Hmと永久磁石の間隔τpとの比Hm/τpと、誘起電圧との関係を示す図である。ここで、図6の誘起電圧は、比較例に係るリニアモータの誘起電圧を1として正規化した値である。図6に示すように、Hm/τpを、0.18<Hm/τp<0.9とすることにより、比較例に係るリニアモータと同等以上の誘起電圧を得ることが可能となる。Hm/τp<0.9とするのは、永久磁石32の幅Hmが広くなると、可動子2の進行方向Aにおける磁性体31の幅が短くなり、磁性体31が磁気飽和し、永久磁石32の動作点が落ちるためである。また、0.18<Hm/τpとするのは、永久磁石32の幅Hmが狭くなりすぎると、磁性体31の空隙G側の空隙面が広くなり、比較例に係るリニアモータと同様に矩形波状の空隙磁束密度波形となるためである。
実施の形態2.
 図7は、本発明の実施の形態2に係るリニアモータの積層方向に垂直な断面図である。なお、図7では、図を見やすくするために、永久磁石32のハッチングは省略している。図7において、実施の形態1に係るリニアモータ101の構成と同じ構成には、同じ符号が割り振られている。また、図7において、実施の形態2に係るリニアモータ104は、固定子303を構成する磁性体31が、永久磁石32を保持する鍔311を有している点で実施の形態1に係るリニアモータ101と相違する。なお、磁性体31が有する鍔311の可動子2の進行方向Aにおける寸法をWとする。鍔311同士の間には、可動子2の進行方向Aに沿った間隙37が形成されており、隙間が空いている。
 実施の形態1に係るリニアモータ101は、固定子301を構成する磁性体31の空隙G側に位置する磁極面と永久磁石32の空隙G側の面との位置が同じであった。したがって、接着といった方法で永久磁石32を磁性体31に固定することになるが、接着の強度が小さい場合、永久磁石32が空隙G側にずれて脱落する恐れがある。永久磁石32が空隙G側にずれたり脱落したりした場合、永久磁石32が可動子2と接触し、可動子2の破損又は永久磁石32の破損を招く可能性がある。これに対し、実施の形態2に係るリニアモータ104は、固定子303の磁性体31の空隙G側の磁極面に鍔311を設けた形状とすることにより、永久磁石32のずれ及び脱落を防止することが可能となる。
 さらに、磁性体31の鍔311は誘起電圧の向上効果もある。図8は、実施の形態2に係るリニアモータの可動子の進行方向における永久磁石の幅Hmと、可動子の進行方向における磁性体の鍔の寸法Wとの比W/Hmと、誘起電圧との関係を示す図である。図8中の実線は、実施の形態2に係るリニアモータ104の可動子2の進行方向Aにおける永久磁石32の幅Hmと、可動子2の進行方向Aにおける磁性体31の鍔311の寸法Wとの比W/Hmと、誘起電圧との関係を示している。また、図8中の破線は、実施の形態1に係るリニアモータ101の可動子2の進行方向Aにおける永久磁石32の幅Hmと、可動子2の進行方向Aにおける磁性体31の寸法Wとの比W/Hmと、誘起電圧との関係を示している。図8に示すように、0≦W/Hm≦0.15とすることにより、誘起電圧を実施の形態1に係るリニアモータ101と同等以上とすることが可能である。
実施の形態3.
 図9は、本発明の実施の形態3に係るリニアモータの積層方向に垂直な断面図である。図10は、実施の形態3に係るリニアモータの固定子を空隙方向から見た図である。なお、図9では、図を見やすくするために、永久磁石32のハッチングは省略している。図9及び図10において、実施の形態2に係るリニアモータ104の構成と同じ構成には同じ符号が割り振られている。また、図9及び図10において、実施の形態3に係るリニアモータ105は、固定子304を構成する磁性体31に貫通孔34が設けられている点と、取付台35を有する点とで実施の形態2に係るリニアモータ104と相違している。取付台35には、ねじ穴50が設けられており、実施の形態3に係るリニアモータ105では、磁性体31は、ボルト60を用いて取付台35にとも締めされる。
 実施の形態3に係るリニアモータ105では、固定子304をボルト60によって、磁性体31を取付台35に固定することが可能である。これにより、分割されている固定子304を構成する磁性体31を固定することが可能であり、強度を確保することが可能となる。特に磁性体31が電磁鋼板といった積層鋼板で構成されている場合は、接着又はカシメでは強度を確保することが困難であるため、ボルト60によって取付台35に固定することによって、磁性体31の強度確保と固定が同時に可能となる。
 図11は、実施の形態3の変形例に係るリニアモータの積層方向に垂直な断面図である。なお、図11では、図を見やすくするために、永久磁石32のハッチングは省略している。図11は、空隙G側に近い位置に貫通孔34を二つ配置した状態を示している。空隙G側に近い位置に貫通孔34を二つ配置することにより、磁性体31の強度を強くすることが可能である。また、空隙G側に貫通孔34を配置することにより、図11に示すように、可動子2の歯部23の先端から発生する矢印Cで示した磁束を貫通孔34で遮蔽することが可能となり、漏れ磁束の低減による推力特性の低下を抑制することが可能となる。
実施の形態4.
 図12は、本発明の実施の形態4に係るリニアモータの積層方向に垂直な断面図である。図13は、実施の形態4に係るリニアモータの固定子を空隙方向から見た図である。なお、図12では、図を見やすくするために、永久磁石32のハッチングは省略している。図12及び図13において、実施の形態2に係るリニアモータ104の構成と同じ構成には同じ符号が割り振られている。図12及び図13に示すように、実施の形態4に係るリニアモータ106は、固定子305を構成する磁性体31には位置決め用穴36が設けられている点と、取付台35を有する点とで実施の形態2に係るリニアモータ104と相違する。取付台35には、位置決めピン38が設けられている。
 固定子305を複数の磁性体31を用いて構成する場合、磁性体31のピッチが設計値から大きく外れると、固定子305側の製造誤差となり、大きなディテント力が発生する。固定子305側の製造誤差によるディテント力の増加を抑制するために、実施の形態4に係るリニアモータ106においては、取付台35には位置決めピン38が設けられている。また、磁性体31には位置決め用穴36が設けられている。実施の形態4に係るリニアモータ106においては、固定子305は、位置決め用穴36に位置決めピン38を挿入することにより磁性体31の位置決めがなされている。これにより、複数の分割された磁性体31のピッチ間隔を設計値に近い値で配置可能となり、製造ばらつきによるディテント力の増加を抑制することが可能となる。また、位置決め用穴36によって、図12中に矢印Dで示した可動子2の歯部23の先端から発生する磁束を遮断することが可能となり、漏れ磁束による推力の低下を抑制することが可能となる。
実施の形態5.
 図14は、本発明の実施の形態5に係るリニアモータの積層方向に垂直な断面図である。図15は、実施の形態5に係るリニアモータの固定子を空隙方向から見た図である。なお、図14では、図を見やすくするために、永久磁石32のハッチングは省略している。図14及び図15において、実施の形態2に係るリニアモータ104の構成と同じ構成には同じ符号が割り振られている。図14及び図15に示すように、実施の形態5に係るリニアモータ107では、固定子306の磁性体31は、隣接する磁性体31と繋がった連結部39を積層方向Bにおける一箇所に備えている点で実施の形態2に係るリニアモータ104と相違する。
 実施の形態5に係るリニアモータ107は、固定子306が積層方向Bの一部において繋がった形状をしている。このような構成とすることにより、磁性体31の剛性を確保すると共に、磁性体31のピッチを設計値に近い値にすることができ、製造誤差によるディテント力の増加を低減することが可能となる。
 なお、図15に示す磁性体31は、積層方向Bの一箇所に連結部39を備えているが、連結部39は、積層方向Bの複数箇所に間隔を空けて配置されていても良い。
 以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
 2 可動子、21 コア、22 コアバック、23 歯部、24 巻線、25 締結板、31 磁性体、32 永久磁石、33 可動子ヨーク、34 貫通孔、36 位置決め用穴、37 間隙、38 位置決めピン、39 連結部、41 天板、42 スライダ、50 ねじ穴、60 ボルト、101,104,105,106,107 リニアモータ、301,303,304,305,306 固定子、311 鍔。

Claims (7)

  1.  複数の歯部を備えたコア及び前記歯部に巻回された巻線を有する一対の可動子と、
     積層構造で構成された磁性体及び永久磁石が交互に一対の前記可動子の進行方向に配列された固定子とを備え、
     一対の前記可動子は、前記固定子を挟んで対向して配置され、一対の前記可動子と前記固定子との間に空隙が設けられており、
     一対の前記可動子は、一対の前記可動子の一方と他方とが前記固定子を介して面対称に配置されるか、又は、一対の前記可動子の進行方向と垂直な前記固定子の断面の図心を通り一対の前記可動子の進行方向に延びる軸を回転軸にして、一対の前記可動子の一方の図心を180度回転移動させた場合に一対の前記可動子の他方の図心と重なるように配置されており、
     前記永久磁石は、一対の前記可動子の進行方向に着磁され、隣接する前記永久磁石の着磁面は、同極が対向するように一定の間隔を設けて対向配置されていることを特徴とするリニアモータ。
  2.  一対の前記可動子の進行方向における前記永久磁石の幅をHm、前記永久磁石の間隔をτpとした時に、0.18<Hm/τp<0.9であることを特徴とする請求項1に記載のリニアモータ。
  3.  前記磁性体は、前記永久磁石に前記空隙側から当接する鍔を有し、
     前記鍔同士の間には、前記可動子の進行方向に沿った間隙が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のリニアモータ。
  4.  前記間隙の幅をW、一対の前記可動子の進行方向における前記永久磁石の幅をHmとした時に、0≦W/Hm≦0.15であることを特徴とする請求項3に記載のリニアモータ。
  5.  前記磁性体を固定する取付台を有し、
     前記磁性体は、前記取付台への固定用のボルトを貫通させる貫通孔が設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のリニアモータ。
  6.  前記磁性体を固定する取付台を有し、
     前記取付台は、位置決めピンを備え、
     前記磁性体は、前記位置決めピンと係合する位置決め用穴が形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のリニアモータ。
  7.  前記磁性体は、隣接する磁性体と繋がっている連結部を、積層方向において一箇所以上に備えることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のリニアモータ。
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