JP2015118196A - 位相差観察装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成で物体の定量的な観察が可能な位相差観察装置を提供する。【解決手段】位相差観察装置は、光源からの光を被照射面に導く照明光学系と、被照射面の光学像を形成する結像光学系と、照明光学系の内部に設けられた第1の開口絞りと、結像光学系の内部に設けられた第2の開口絞りとを有し、第2の開口絞りは、第1の開口絞りを通過した直接光を通過させ、被照射面からの回折光の一部を遮光する。【選択図】図1

Description

本発明は、位相差観察装置に関する。
従来から、無染色の細胞に代表される位相物体(試料)を観察するため、位相差顕微鏡や暗視野顕微鏡が用いられている。一般的な位相差顕微鏡では、照明光学系に輪帯状の開口が形成されており、試料を照明した後の直接光に対して、対物レンズ内に配置された複素振幅変調領域でλ/4の位相差を与える。これにより、直接光と回折光との干渉によるコントラストの高い像を得ることができる。特許文献1には、対物レンズ内に複素振幅変調領域を配置して構成された位相差顕微鏡が開示されている。
また従来から、照明光学系からの直接光が対物レンズに入射しないように、照明光学系の開口数を大きくし、位相物体からの回折光のみで像を取得する暗視野顕微鏡が知られている。特許文献2には、対物レンズ内に配置された遮光領域により照明光学系からの直接光を遮光するように構成された暗視野顕微鏡が開示されている。
特開2000−10013号公報 特開平9−189520号公報
しかしながら、特許文献1の位相差顕微鏡では、複素振幅変調領域の位相変調量をλ/4に設定するために高度な成膜技術が必要である。また、その波長依存性により、広い波長範囲で位相変調量をλ/4に設定することは困難である。また、特許文献2の暗視野顕微鏡では、暗い背景に対して物体が存在する位置を明るくし、顆粒や粒状の物体は観察しやすいが、細胞のようなある程度大きい組織に対しては良好な観察が困難である。また、いずれの顕微鏡も、位相物体を定性的にしか観察することができない。特に暗視野顕微鏡は、高次の回折光のみで像を取得するため、ある程度大きい物体を定量的に観察することは困難である。
そこで本発明は、簡易な構成で物体の定量的な観察が可能な位相差観察装置を提供する。
本発明の一側面としての位相差観察装置は、光源からの光を被照射面に導く照明光学系と、前記被照射面の光学像を形成する結像光学系と、前記照明光学系の内部に設けられた第1の開口絞りと、前記結像光学系の内部に設けられた第2の開口絞りとを有し、前記第2の開口絞りは、前記第1の開口絞りを通過した直接光を通過させ、前記被照射面からの回折光の一部を遮光する。
本発明の他の目的及び特徴は、以下の実施例において説明される。
本発明によれば、簡易な構成で物体の定量的な観察が可能な位相差観察装置を提供することができる。
本実施形態における位相差観察装置の構成図である。 本実施形態における開口絞り(対物開口絞り、照明開口絞り)の構成図である。 本実施形態における対物開口OAの大きさの説明図である。 一般的な暗視野顕微鏡のシミュレーション結果(比較例)である。 実施例1における位相差観察装置のシミュレーション結果である。 実施例2における位相差観察装置のシミュレーション結果である。 実施例3における位相差観察装置のシミュレーション結果である。 実施例4における位相差観察装置のシミュレーション結果である。
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。
まず、図1を参照して、本実施形態における位相差観察装置(位相差顕微鏡)について説明する。図1は、位相差観察装置10の構成図である。100は、光源である。101は、光源100からの光を被照射面(試料103)に導く照明光学系である。102は、照明光学系101の内部に設けられ、複数の照明開口IA(開口部)が形成された照明開口絞り102(第1の開口絞り)である。開口絞り102に形成された複数の照明開口IAは、光源100から出射した光を制限する。これにより、光源100から出た光は、複数の照明開口IAにより制限されて試料103を照明する。本実施形態において、好ましくは、照明開口絞り102として可変開口絞りが用いられる。可変開口絞りを用いることにより、コントラストや分解能を変更することができる。本実施形態において使用される光としては、可視光または近赤外光(例えば、波長0.4μm〜1.1μm)が用いられる。なお本実施例において、開口絞り102には複数の照明開口IAが形成されているが、これに限定されるものではなく、単一の照明開口であってもよい。
104は、被照射面(試料103)の光を集光(光学像を形成)する対物レンズ(結像光学系)である。105は、対物レンズ104の内部に設けられた対物開口絞り(第2の開口絞り)である。対物開口絞り105は、照明開口絞り102を通過した直接光を通過させ、試料103(被照射面)からの回折光の一部を遮光するように構成されている。好ましくは、対物開口絞り105は、直接光の90%以上を通過させ、回折光の20%以上かつ80%以下を遮光する。本実施形態において、対物開口絞り105は、複数の対物開口OA(開口部)および遮光領域SH(遮光部)を備えている。光源100からの直接光は、対物開口OAを通過し、試料103(被照射面)からの回折光の少なくとも一部は、遮光領域SHで遮光される。
被照射面(試料103)からの光(光学像)は、対物レンズ104の内部に配置されたレンズ104aおよび対物開口絞り105を通過して、撮像素子106に結像する。撮像素子106は、光学像を光電変換して画像信号(画像データ)を出力する。撮像素子106から出力された画像信号は、画像処理系107(画像処理手段)に出力される。画像処理系107は、撮像素子106から出力された画像信号に対して画像処理を行い、画像情報を生成する。すなわち画像処理系107は、後述のように、画像信号に基づいて観察対象の位相差量分布を算出する。
本実施形態において、対物開口絞り105の対物開口OAおよび遮光領域SHは、照明開口絞り102の照明開口IA(開口部)と共役な位置に設けられている。そして、光源100からの直接光は、対物開口OAを通過し、試料103(被照射面)からの回折光の少なくとも一部は、遮光領域SHで遮光される。
試料103からの回折光の光量は、試料103の位相差量に応じて変化する。このため、回折光の一部を遮光することにより、試料103の位相差量に応じたコントラストが生じる。このように位相差観察装置10は、試料103が存在位置にて発生する回折光の一部を遮光するように構成される。このため、暗視野顕微鏡とは異なり、背景が明るく物体が暗い像を得ることができる。なお本実施例において、照明開口IAからの直接光の100%が対物開口OAを通過することが好ましい。ただし、誤差などを考慮して、厳密に100%である必要はなく、例えば直接光の90%以上が対物開口OAを通過するように構成すればよい。
続いて、図2を参照して、位相差観察装置10に用いられる照明開口絞り102および対物開口絞り105の構成について説明する。図2は、照明開口絞り102および対物開口絞り105の構成図である。図2(a)〜(c)のそれぞれの左図は、対物レンズ104内に配置された対物開口絞り105の対物開口OAおよび遮光領域SHを光軸AXの方向から見た図である。また、図2(a)〜(c)のそれぞれの右図は、照明光学系101内に設けられた照明開口絞り102の照明開口IAを光軸AXの方向から見た図である。
図2(a)は放射状、図2(b)は多重輪帯、図2(c)はランダムドットの対物開口OAおよび照明開口IAをそれぞれ本実施形態の一例として示している。ただし本実施例は、これらに限定されるものではない。例えば、図2(a)〜(c)に示される3つの例を組み合わせることもできる。
本実施形態の位相差観察装置10は、照明開口IAからの直接光が対物開口OAを通過するように構成される必要がある。このため、図2に示されるように、瞳(瞳領域)に占める開口の割合は、照明開口IAよりも対物開口OAのほうが大きいか、または、同等の大きさになるように構成されている。また、対物開口OA、遮光領域SH、および、照明開口IAは、金属板に穴をあけることや、透明な平行平板に遮光膜を成膜するなどして製造することができる。対物開口OAは、従来の位相差顕微鏡や暗視野顕微鏡とは異なり、光源100からの直接光の振幅や位相を変調しないように構成されている。
好ましくは、アーティファクト、製造誤差、および、調整誤差の観点から、図2(a)に示されるように複数の対物開口OAは、光軸AXを中心として放射状に延び、また、光軸AXを中心とした円の周方向よりも径方向において長い形状を有する。例えば図2(b)のような多重輪帯の対物開口OAでは、複数の輪帯のそれぞれの輪帯(対物開口OA)が等しい間隔で配置しやすい。このため、特定の周波数成分を強調するようなアーティファクトが生じやすい。また、図2(c)のようなランダムドットの対物開口OAでは、周期性が低いため、照明開口IAからの直接光が対物開口OAを通過するように製造および調整するのが困難である。一方、図2(a)のような放射状の対物開口OAでは、上記のようなデメリットを低減することができる。ただし、観察する物体など様々な条件に応じて、対物開口OAの望ましい形状は変わる。このため、目的や装置の構成に応じて最適な対物開口OAを選択することが好ましい。
続いて、図3を参照して、対物開口OAの望ましい大きさについて説明する。図3は、対物開口OAの望ましい大きさの説明図であり、図3(a)は対物開口OAが比較的小さい場合、図3(b)は対物開口OAが比較的大きい場合をそれぞれ示している。
ここで、対物開口絞り105の上に配置される直径Rの円を考える。被照射面(試料103)から対物開口OAまでのレンズ104aの合成焦点距離をf、光源100から出射する光の最大波長をλ(μm)、対物レンズ104の試料103側の開口数をNAとする。また、Rn=0.12×λ/NAと定義する。このとき、以下の式(1)で表される直径Rの円を対物開口OAの任意の位置に配置した場合、対物開口OAはこの円を内包しない大きさであることが好ましい。
Rn=R/(NA×f) … (1)
ここで、式(1)を満たす直径Rは、以下の式(1a)のように表すことができる。
R=0.12×fλ … (1a)
図3(a)は、直径Rの円Cを対物開口OAの任意の位置に配置しても、円Cは対物開口OAに内包されない場合を示している。一方、図3(b)は、直径Rの円Cを対物開口OAのある位置に配置すると、対物開口OAに内包される場合を示している。
ここで、式(1)のRnは、対物レンズ104の瞳径(NA×f)で規格化されたRである。Rnはエアリーディスクの第一暗環により決定される。本実施形態において、想定している物体直径dは20μmである。このため、照明光による物体の回折角θは、以下の式(2)ように表すことができる。
2sinθ=2.44×λ/d≒0.12×λ … (2)
このとき、対物レンズ104の瞳面上での回折光の広がりは、2sinθ×fとして表される。このため、対物レンズ104の瞳径NA×fで規格化した回折光の広がりDは、以下の式(3)ように表される。式(3)で表されるDは、前述のRnに等しい。
D=(2sinθ×f)/(NA×f)
=0.12×λ/NA … (3)
式(1)を満たす直径Rの円を対物開口OAの任意の位置に配置した場合に直径Rの円が対物開口OAに内包されないということは、物体の直径が20μm程度の大きな物体から生じる低次の回折光でも遮光することができることを意味する。このため、式(1)を満たすことにより、位相差観察装置10は定量的に像を再現することができる。本実施形態において、位相差観察装置10は、回折光を遮光することによりコントラストを得る。定量的な像を得るには、式(1)を満たすことにより様々な周波数成分の回折光を均等に遮光することが好ましい。
更に、Rn=0.06×λ/NAと定義することがより好ましい。
また、分解能やコントラストの高い像を得るため、対物レンズ104の瞳領域(瞳の面積)に対する対物開口OAの割合をAr(%)とするとき、以下の式(4)を満たすことが好ましい。
20<Ar<80 … (4)
式(4)の下限を超えると、回折光を遮光する割合が大きくなり過ぎ、直接光と回折光とが干渉せずに分解能の高い像を得ることができない。一方、式(4)の上限を超えると、回折光を遮光する割合が小さくなり過ぎ、コントラストの高い像が得られない。
更に好ましくは、式(4)の範囲を、以下の式(4a)のように設定する。
40<Ar<60 … (4a)
続いて、図4および図5を参照して、本発明の実施例1における位相差観察装置について説明する。
一般的な位相差顕微鏡や暗視野顕微鏡と本実施例の位相差観察装置における主に相違点は、対物レンズ104内に配置された対物開口OAと照明光学系101内に配置された照明開口IAの構成である。このため、対物開口OAおよび照明開口IAを変更した場合の効果について、シミュレーション結果を用いて説明する。シミュレーションは、単波長の光源100を用いて行い、光源100の波長λを0.55μmとしている。また試料103としては、直径20μm程度の細胞を想定し、背景との位相差がλ/2となるように設定している。
図4および図5は、開口数NAが0.2の場合におけるシミュレーション結果である。図4は、一般的な暗視野顕微鏡のシミュレーション結果であり、図4(a)の上段および下段は、対物開口OAおよび照明開口IAの構成図をそれぞれ示す。図4(b)は、シミュレーションの二次元画像を示す。図4(c)は、図4(b)の物体像(光学像)の断面図を示し、縦軸は像の強度、横軸は位置である。図4を見てわかるように、一般的な暗視野顕微鏡では、複数の対物開口OAはなく、対物レンズ104に直接光が入射しないように大きな開口数で照明している。図4(c)を見てわかるように、一般的な暗視野顕微鏡では、試料の境界だけが強調された像を形成し、定性的な観察しかできない。
図5は、本実施例における位相差観察装置10のシミュレーション結果である。図5(a)の上段および下段は、対物開口OAおよび照明開口IAの構成図をそれぞれ示す。図5(b)は、シミュレーションの二次元画像を示す。図5(c)は、図5(b)の物体像(光学像)の断面図を示し、縦軸は像の強度、横軸は位置である。図5(a)に示されるように、対物開口OAは光軸AXを中心として5°の角度で放射状に延びるように、また対物レンズ104の瞳の面積に対する対物開口OAの割合Arが50%となるように設定されている。放射状に延びた対物開口OAのそれぞれの円弧の長さは0.087であり、式(1)の右辺は0.34である。このため、直径Rの円は、対物開口OAの任意の位置に配置しても対物開口OAに内包されない。図5(c)を見てわかるように、本実施例の位相差観察装置によれば、一般的な暗視野顕微鏡と比較して、試料中心に像の強度があり、試料の定量的な可視化が可能である。
次に、図6を参照して、本発明の実施例2における位相差観察装置について説明する。図6は、開口数NAが0.2の場合における本実施例の位相差観察装置のシミュレーション結果である。なお、実施例1と同様の部分についての説明は省略する。
図6(a)の上段および下段は、対物開口OAおよび照明開口IAのそれぞれの構成図を示す。図6(b)は、シミュレーションの二次元画像を示す。図6(c)は、図6(b)の物体像(光学像)の断面図を示し、縦軸は像の強度、横軸は位置である。図6(a)に示されるように、対物開口OAは多重輪帯となるように、また対物レンズ104の瞳の面積に対する対物開口OAの割合Arは30%となるように設定されている。多重輪帯である対物開口OAのそれぞれの輪帯幅は0.05であり、式(1)の右辺は0.34である。このため、直径Rの円は、対物開口OAの任意の位置に配置しても対物開口OAに内包されない。図6(c)を見てわかるように、本実施例の位相差観察装置によれば、一般的な暗視野顕微鏡と比較して、試料の中心に像の強度があり、試料の定量的な可視化が可能である。
次に、図7を参照して、本発明の実施例3における位相差観察装置について説明する。図7は、開口数NAが0.7の場合における本実施例の位相差観察装置のシミュレーション結果である。なお、実施例1と同様の部分についての説明は省略する。
図7(a)の上段および下段は、対物開口OAおよび照明開口IAのそれぞれの構成図を示す。図7(b)は、シミュレーションの二次元画像を示す。図7(c)は、図7(b)の物体像(光学像)の断面図であり、縦軸は像の強度、横軸は位置である。図7(a)に示されるように、対物開口OAはランダムドットとなるように、また対物レンズ104の瞳の面積に対する対物開口OAの割合Arが60%となるように設定されている。ランダムドットである対物開口OAのそれぞれのドットの径は0.025であり、式(1)の右辺は0.094である。このため、直径Rの円は、対物開口OAの任意の位置に配置しても対物開口OAに内包されない。図7(c)を見てわかるように、本実施例の位相差観察装置によれば、一般的な暗視野顕微鏡と比較して、試料中心に像の強度があり、定量的な可視化が可能である。
次に、図8を参照して、本発明の実施例4における位相差観察装置について説明する。図8は、開口数NAが0.7の場合における本実施例の位相差観察装置のシミュレーション結果である。本実施例において、試料103は直径20μm程度の細胞中に屈折率の異なる構造S_A、S_Bを有する。構造S_A、S_Bは、それぞれ、背景との位相差がλ/2の細胞に対して位相差量が40%、60%小さくなる構造である。なお、実施例1と同様の部分についての説明は省略する。
図8(a)の上段および下段は、対物開口OAおよび照明開口IAのそれぞれの構成図を示す。図8(b)は、シミュレーションの二次元画像を示す。図8(c)は、図8(b)の物体像(光学像)の断面図を示し、縦軸は像の強度、横軸は位置である。図8(a)に示されるように、対物開口OAは光軸AXを中心として2.5°の角度で放射状に延びるように、また対物レンズ104の瞳の面積に対する対物開口OAの割合Arが50%となるように設定されている。放射状に延びた対物開口OAのそれぞれの円弧の長さは0.044であり、式(1)の右辺は0.094である。このため、直径Rの円は、対物開口OAの任意の位置に配置しても対物開口OAに内包されない。
図8(c)を見てわかるように、位相差量がλ/2となる細胞に対して、位相差量が40%小さくなる構造S_A、60%小さくなる構造S_Bの像強度の大小関係が同じで定量化されている。この点、一般的な位相差顕微鏡や暗視野顕微鏡では、位相差量の大小関係と像強度の大小関係が一致しない。また、図8(c)の像強度から、位相差量分布を推定することができる。位相差量分布は、例えば、位相変化量が既知の試料を用いて取得したデータから推定することができる。
各実施例によれば、簡易な構成で物体の定量的な観察が可能な位相差観察装置を提供することができる。
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、各実施例は撮像素子に結像するように構成されているが、接眼レンズを用いて目で観察可能に構成してもよい。また各実施例では、透過照明を用いているが、落射照明を用いてもよい。
10 位相差観察装置
101 照明光学系
102 開口絞り
104 対物レンズ
105 対物開口絞り

Claims (12)

  1. 光源からの光を被照射面に導く照明光学系と、
    前記被照射面の光学像を形成する結像光学系と、
    前記照明光学系の内部に設けられた第1の開口絞りと、
    前記結像光学系の内部に設けられた第2の開口絞りと、を有し、
    前記第2の開口絞りは、前記第1の開口絞りを通過した直接光を通過させ、前記被照射面からの回折光の一部を遮光する、ことを特徴とする位相差観察装置。
  2. 前記第2の開口絞りは、前記直接光の90%以上を通過させ、前記回折光の20%以上かつ80%以下を遮光することを特徴とする請求項1に記載の位相差観察装置。
  3. 前記第2の開口絞りは、開口部および遮光部を備え、
    前記光源からの前記直接光は、前記開口部を通過し、
    前記被照射面からの前記回折光の一部は、前記遮光部で遮光されることを特徴とする請求項1または2に記載の位相差観察装置。
  4. 前記被照射面から前記第2の開口絞りの前記開口部までの合成焦点距離をf、前記光源から出射する光の最大波長をλ(μm)として、R=0.12×fλを満たす直径Rの円を前記第2の開口絞りの前記開口部の任意の位置に配置した場合、該開口部は該円を内包しない大きさであることを特徴とする請求項3に記載の位相差観察装置。
  5. 前記結像光学系の瞳領域に対する前記第2の開口絞りの前記開口部の割合をAr(%)とするとき、
    20<Ar<80
    を満たすことを特徴とする請求項3または4に記載の位相差観察装置。
  6. 前記第2の開口絞りの前記開口部は、前記結像光学系の光軸を中心として放射状に延びた形状を有する複数の開口を有することを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に記載の位相差観察装置。
  7. 前記複数の開口のそれぞれは、前記光軸を中心とした円の周方向よりも径方向に長い形状を有することを特徴とする請求項6に記載の位相差観察装置。
  8. 前記第1の開口絞りには、単一または複数の開口部が形成されていることを特徴とする請求項3乃至7のいずれか1項に記載の位相差観察装置。
  9. 前記第2の開口絞りの前記開口部および前記遮光部は、前記第1の開口絞りの前記開口部と共役な位置に設けられていることを特徴とする請求項8に記載の位相差観察装置。
  10. 前記第1の開口絞りは、可変開口絞りであることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の位相差観察装置。
  11. 前記結像光学系は、対物レンズを有することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の位相差観察装置。
  12. 前記光学像を光電変換して画像信号を出力する撮像素子と、
    前記画像信号に基づいて観察対象の位相差量分布を算出する画像処理手段と、を更に有することを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の位相差観察装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101785039B1 (ko) * 2016-04-08 2017-10-12 광주과학기술원 부분 암시야 모듈을 포함하는 암시야 현미경

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