JP2015117124A - 巻取装置および印刷巻取システム - Google Patents

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Abstract

【課題】巻膨れの程度を低減することができる巻取装置等を提供する。【解決手段】印刷装置から送られてくるロール紙Sが巻き取られる巻取軸205と、巻取軸205に設けられた第1フランジ部271と、巻取軸205に着脱可能に設けられた第2フランジ部272とを備え、第1フランジ部271には、内側の面の内周縁部に、内周縁部の外周囲よりも突出した環状凸部275が設けられている。環状凸部275の突出高さHは、0.3mm以上1.0mm以下であることが好ましい。【選択図】図14

Description

本発明は、印刷装置から送られてくる印刷媒体を巻き取る巻取装置および印刷巻取システムに関するものである。
従来、プリンターから送られてくるラベル連続体が巻き取られる巻取部と、巻取部に固定されたフランジと、巻取部に着脱可能なフランジとを備えた巻取装置が知られている。巻取部には、ラベル連続体の先端が接着された巻取り紙管が装着される(特許文献1参照)。
特開2012−201491号公報
従来の巻取装置とは異なり、ユーザーが、巻取り紙管を用いずに、印刷媒体の先端部を巻取軸に巻き付けてから、印刷媒体を巻き取るような場合には、第2フランジ部を巻取軸に装着する際に、第2フランジ部を印刷媒体の側端に軽く押し付けることで、巻取軸の軸方向における装着位置を決めることになる。この際、印刷媒体が、少なからず幅方向につぶれてしまう。また、この状態では、第1フランジ部の内面と第2フランジ部の内面との間隔が、印刷媒体の幅より狭くなっているため、その後に巻き取られていく印刷媒体も、幅方向につぶれることになる。このように印刷媒体が幅方向につぶれると、巻取軸に巻き取られた印刷媒体の相互間に隙間が生じてしまい、巻膨れの要因となる。
本発明は、巻膨れの程度を低減することができる巻取装置および印刷巻取システムに関するものである。
本発明の巻取装置は、印刷装置から送られてくる印刷媒体が巻き取られる巻取軸と、巻取軸に設けられた第1フランジ部と、巻取軸に着脱可能に設けられた第2フランジ部と、を備え、第1フランジ部および第2フランジ部の少なくとも一方には、内側の面の内周縁部に、内周縁部の外周囲よりも突出した環状凸部が設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、第1フランジ部の内面と第2フランジ部の内面との間隔は、環状凸部が設けられた内周縁部よりも、その外周囲の方が広くなっている。そのため、ユーザーが、第2フランジ部を巻取軸に装着する際に、第2フランジ部を印刷媒体の側端に軽く押し付けたことで、一方のフランジ部の環状凸部と他方のフランジ部との間で、印刷媒体が幅方向につぶれた場合にも、巻取軸に巻き取られた印刷媒体、すなわち巻取ロールの径が環状凸部の外径よりも大きくなった段階で、印刷媒体の幅方向のつぶれが解消される。印刷媒体の幅方向のつぶれが解消された後は、印刷媒体を安定して巻き取ることができる。したがって、巻膨れの程度を低減することができる。
なお、第1フランジ部は、巻取軸に固定されていてもよく、巻取軸に着脱可能であってもよい。また、環状凸部は、周方向に連続していてもよく、周方向に非連続であってもよい。
この場合、環状凸部は、第1フランジ部および第2フランジ部のうちの一方のみに設けられていることが好ましい。
この場合、環状凸部の突出高さは、0.3mm以上1.0mm以下であることが好ましい。
この構成によれば、環状凸部の突出高さが0.3mm以上であることで、巻取ロールの径が環状凸部の外径よりも大きくなった段階で、印刷媒体の幅方向のつぶれを効果的に解消することができる。また、環状凸部の突出高さが1.0mm以下であることで、巻取ロールの径が環状凸部の外径よりも大きくなった後も、第1フランジ部および第2フランジ部により印刷媒体の側端を確実にガイドしながら、印刷媒体を巻き取ることができる。
この場合、環状凸部の外周半径と内周半径との差分が、3mm以上5mm以下であることが好ましい。
この構成によれば、環状凸部の外周半径と内周半径との差分が3mm以上であることで、ユーザーが、印刷媒体の先端部を巻取軸に比較的ゆるく巻き付けた場合にも、一方のフランジ部の環状凸部と他方のフランジ部との間に、印刷媒体をセットすることができる。また、環状凸部の外周半径と内周半径との差分が5mm以下であることで、巻取り開始後、早い段階で、印刷媒体の幅方向のつぶれを解消することができる。
この場合、環状凸部の内径は、70mm以上90mm以下であることが好ましい。
この場合、印刷装置に設けられた印刷側係合部と係合する巻取側係合部、をさらに備えたことが好ましい。
この構成によれば、巻取側係合部を、印刷側係合部と係合させることで、巻取装置を、印刷装置に対して位置決めされた状態で、印刷装置に装着することができる。このため、巻取装置が印刷装置に対して位置ズレして装着されたことに起因して、巻膨れが生じることを防止することができる。
この場合、巻取側係合部は、印刷側係合部が入る係合受け部と、係合受け部に入った印刷側係合部をロックするロック位置と、係合受け部から印刷側係合部が出ることを許容するアンロック位置と、の間で、移動するフック部材と、を有することが好ましい。
この構成によれば、係合受け部に入った印刷側係合部を、フック部材によりロックすることで、巻取側係合部と印刷側係合部との係合を、確実に保持することができる。
この場合、フック部材が、ロック位置に位置しているか否かを指標する指標部、をさらに備えたことが好ましい。
この構成によれば、例えば、印刷側係合部が印刷装置の下面に設けられているような場合、係合受け部に印刷側係合部が入った状態では、巻取側係合部が印刷装置によって隠されてしまい、ユーザーが、フック部材がロック位置に位置しているか否かを直接視認することが困難となる。これに対し、指標部を備えたことで、ユーザーが、フック部材がロック位置に位置しているか否かを容易に確認することができる。
この場合、巻取軸の外周面には、ラチェット歯が巻取軸の軸方向に沿って設けられ、ラチェット歯と係合するラチェット爪、を有し、ラチェット爪がラチェット歯に対し係脱可能に第2フランジ部に設けられたフランジ着脱レバー、をさらに備え、ラチェット歯およびラチェット爪は、第2フランジ部が、第1フランジ部に対して、近接する方向へスライドすることを許容し、離間する方向へスライドすることを阻止することが好ましい。
この構成によれば、ユーザーが、第2フランジ部を巻取軸に装着する際に、ラチェット歯とラチェット爪との係合によるカチカチ感を感じながら、第2フランジ部を第1フランジ部に向けてスライドさせることができる。このため、ユーザーは、第2フランジ部を、一気にスライドさせることなく、少しずつ第1フランジ部に向けてスライドさせ、所望の位置に装着することができる。したがって、巻膨れの要因となり得る、印刷媒体の過度なつぶれが生じることを防止することができる。
本発明の印刷巻取システムは、上記の巻取装置と、印刷装置と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、巻膨れの程度を低減することができる巻取装置を備えたことで、印刷装置により画像が印刷された印刷媒体を良好に巻き取ることができる。
本発明の一実施形態に係る印刷巻取システムの外観斜視図である。 図1とは別の角度から見た印刷巻取システムの外観斜視図である。 内部を一部露出させた印刷装置の外観斜視図である。 印刷側動力伝達機構および巻取側動力伝達機構の構成図である。 巻取装置の動力入力部周りの図である。 巻取装置の外観斜視図である。 図6とは別の角度から見た巻取装置の外観斜視図である。 図6とは別の角度から見た巻取装置の外観斜視図である。 巻取装置の右側面図である。 位置決め機構の斜視図である。 位置決め機構の平面図である。 フランジ着脱レバー周りの図である。 関連技術に係る巻取装置において、巻取軸に巻き取られたロール紙を示す図である。 本実施形態の巻取装置において、巻取軸に巻き取られたロール紙を示す図である。 巻取装置におけるレバーの作用を説明するための図である。
以下、添付の図面を参照し、本発明の一実施形態に係る印刷巻取システムについて説明する。本実施形態の印刷巻取システムは、ロール紙などの長尺材である印刷媒体に、インクジェット方式で画像を印刷する印刷装置と、印刷装置から送られてくる印刷済みの印刷媒体を巻き取る巻取装置とを備えたものである。
なお、以下では、図に示した「上」「下」「左」「右」「前」「後」を用いて説明するが、これらの方向は説明の便宜上のものであり、本発明の実施に関しては、これらの方向に限定されることはない。
図1および図2に示すように、印刷巻取システム1は、印刷装置100と、印刷装置100の前方に設けられた巻取装置200とを備えている。
まず、印刷装置100について説明する。
図1ないし図3に示すように、印刷装置100は、略直方体状の装置ケース101を有している。装置ケース101の前面には、左方寄りの上半分に、ディスプレイや操作ボタン等が配置された表示・操作パネル102が設けられている。表示・操作パネル102の下方には、引き出し式のインクカートリッジ交換口103が設けられている。また、装置ケース101の前面には、右方寄りの略中央に、左右に長い用紙排出口104が設けられている。用紙排出口104から、印刷されたロール紙S(図15参照)が巻取装置200に向けて排出される。用紙排出口104の下方には、略矩形状の入力部挿入凹部105が形成されている。入力部挿入凹部105の右端部には、巻取装置200の動力入力部206(後述する)が前方から挿入される。
装置ケース101の右側面には、前方寄りの下方に、廃インクタンク交換口106が設けられている。廃インクタンク交換口106の後方には、装置ケース101の後面にかけて、ロール紙供給口107が広く設けられている。ロール紙供給口107の内部には、ロール紙装填部108が設けられている。ユーザーは、繰出し可能に巻かれたロール紙Sを、ロール紙供給口107からロール紙装填部108に装填する。
装置ケース101には、ロール紙供給口107の上方から装置ケース101の上面にかけて、装置内部を開閉する外装カバー109が設けられている。外装カバー109は、装置ケース101の上面の略中央に設けられたヒンジ111を中心に回転する。
装置ケース101の下面には、略矩形厚板状のベース部材112が四隅に取り付けられている。また、装置ケース101の下面には、前端部の右方寄りに、2つの印刷側係合部113が左右に並んで設けられている(図2参照)。各印刷側係合部113は、略円柱状に突出形成されている。2つの印刷側係合部113は、後述する2つの巻取側係合部230と係合する。
図3に示すように、印刷装置100は、ロール紙装填部108と、ロール紙装填部108の上方に設けられたガイドユニット114と、ロール紙装填部108からロール紙Sを繰り出して送る送り部115(図4参照)と、ガイドユニット114の前方に設けられた印刷部(図示省略)と、これらの各部を統括制御する制御部(図示省略)とを備えている。ロール紙装填部108から繰り出されたロール紙Sは、ガイドユニット114にガイドされながら送られ、インクジェットヘッドを有する印刷部により印刷が為された後、用紙排出口104から排出される。
送り部115は、駆動源となる送りモーター116(図4参照)と、図示しないギア列を介して送りモーター116の動力が入力する送りローラーとを備えている。送りローラーは、ガイドユニット114と印刷部との間に設けられ、ロール紙Sを回転送りする。
図4に示すように、送りモーター116の動力は、印刷側動力伝達機構117を介して、巻取装置200側に入力する。印刷側動力伝達機構117は、送りモーター116の出力軸に連結された小ギア118と、小ギア118と噛合する印刷側第1中間ギア119と、印刷側シャフト121と、印刷側シャフト121を介して印刷側第1中間ギア119と連結された印刷側第2中間ギア122と、印刷側第2中間ギア122と噛合する出力ギア123とを備えている。出力ギア123は、巻取装置200の入力ギア281(後述する)と噛合する。
図5に示すように、入力部挿入凹部105の右奥部には、左側面視略「L」字状の出力側係合部124が突出形成されている。出力側係合部124は、巻取装置200の入力側係合部283(後述する)と係合する。
続いて、巻取装置200について説明する。
図6ないし図9に示すように、巻取装置200は、略矩形板状のベースプレート201と、ベースプレート201の左辺部に立設された、扁平直方体状の巻取支持部202と、ベースプレート201の後辺部、すなわち印刷装置100側に立設されたロール紙導入台203と、を備えている。また、巻取装置200は、ロール紙導入台203に設けられた位置決め機構204(図10および図11参照)と、巻取支持部202の右側方で片持ち支持された、略円筒状の巻取軸205と、ロール紙導入台203の後面右上に設けられた動力入力部206と、ロール紙導入台203および巻取支持部202に組み込まれた巻取側動力伝達機構207(図4参照)と、ロール紙導入台203と巻取軸205との間に設けられたレバー208とを備えている。
巻取支持部202は、右側の内側壁211と、左側の外側壁212とを備えている。内側壁211には、略円弧状のローラー移動開口213が形成されている。巻取支持部202の上部には、取っ手214が設けられている。ユーザーは、取っ手214を掴んで、巻取装置200を持ち運ぶことができる。また、ロール紙導入台203の上部の左右両端部には、印刷装置100から送られてくるロール紙Sをラフにガイドするためのガイド部215がそれぞれ設けられている。両ガイド部215の間は、下り斜面に形成されている。印刷装置100からは、印刷面を上にして、ロール紙Sが送られてくる。印刷装置100から送られてきたロール紙Sは、ロール紙導入台203からレバー208を経て巻取軸205に至る、右側面視略「V」字状の送り経路を送られる(図15参照)。
位置決め機構204は、印刷装置100に対する巻取装置200の設置位置を位置決めするためのものである。
図10および図11に示すように、位置決め機構204は、ベースプレート201の後端部に設けられた位置決めプレート221(図2参照)と、位置決めプレート221に回転可能に支持された2つのフック部材222と、位置決めプレート221上に設けられたスライド部材223と、スライド部材223を右方に付勢する位置決めバネ231と、ロール紙導入台203の右側面に設けられたロック解除ハンドル224(図6等参照)と、ロック解除ハンドル224とスライド部材223とを連結する連動機構225と、ロール紙導入台203の後側下端部に設けられた位置決めカバー226(図6等参照)とを備えている。
位置決めプレート221は、略矩形の板状に形成されている。位置決めプレート221の後辺部には、切欠き部227が左右2箇所に形成されている。2つの切欠き部227には、上記した2つの印刷側係合部113が出入する。各切欠き部227は、出入口側が拡開された略矩形状に形成されている。また、位置決めプレート221の略中央には、バネ係止凸部228が突設されている。バネ係止凸部228には、位置決めバネ231の右端が掛止されている。さらに、位置決めプレート221の左端部には、後述するガイド片238が挿通したガイド挿通孔229が設けられている。
各フック部材222は、その略中間部で位置決めプレート221に回転可能に支持されている。各フック部材222は、切欠き部227に入った印刷側係合部113をロックするロック位置と、切欠き部227から印刷側係合部113が出ることを許容するアンロック位置と、の間で回転する。すなわち、各フック部材は、ロック位置から、上面視時計回りに回転して、アンロック位置に至る。フック部材222および切欠き部227により、巻取側係合部230が構成されている。
各フック部材222は、スライド部材223を介して、位置決めバネ231によりロック位置に向けて付勢されている。各フック部材222の先端部には、傾斜部232が形成されている。印刷側係合部113が切欠き部227に入る際、印刷側係合部113がロック位置に位置しているフック部材222の傾斜部232に突き当たることで、フック部材222が、位置決めバネ231に抗してロック位置からアンロック位置に向けて回転する。すなわち、印刷側係合部113は、切欠き部227の出入口を塞いでいるフック部材222を押しのけるようにして、切欠き部227に入る。各フック部材222の尾端部には、スライド部材223に係合したフック凸部233が突設されている。
スライド部材223は、位置決めプレート221に対し、左右にスライド可能に設けられている。スライド部材223は、位置決めバネ231により、右方に向けて付勢されている。スライド部材223が位置決めバネ231に抗して右端位置から左方にスライドすると、フック部材222がアンロック位置に向けて回転する。この状態から、スライド部材223が位置決めバネ231に付勢されて右方にスライドすると、フック部材222がロック位置に向けて回転する。
スライド部材223は、左右方向において位置決めプレート221と略同じ寸法を有し、右側面視略「L」字状に屈曲形成されている。スライド部材223は、位置決めプレート221と略平行に設けられたフック部材係合部234と、フック部材係合部234の前端部から上方に延びる連動係合部235とを有している。
フック部材係合部234には、フック凸部233が係合したフック部材係合孔236が左右2箇所に設けられている。2つのフック部材係合孔236の間には、バネ係止片237が突設されている。バネ係止片237には、位置決めバネ231の左端が掛止されている。位置決めバネ231は、引張コイルバネで構成されており、スライド部材223を右方に向けて付勢している。また、フック部材係合部234の左端部には、左右に延在するガイド片238が設けられている。ガイド片238は、ガイド挿通孔229に挿通しており、スライド部材223の左右のスライドがガイドされる。
連動係合部235の右端部には、外側から順に、連動係合孔241と、連動ネジ孔(図示省略)とが設けられている。連動係合孔241には、後述する連動係合凸部249が係合している。連動ネジ孔には、連動固定ネジ242が挿通している。さらに、連動係合部235の右端部の上端面には、指標凸部243が背面視略半円状に突出形成されている。
ロック解除ハンドル224は、背面視略逆「コ」字状に形成されている。ロック解除ハンドル224は、前後にスライド可能に構成されている。ロック解除ハンドル224は、図示しないバネにより後方に付勢されている。
連動機構225は、ロック解除ハンドル224の前方へのスライド操作に連動して、スライド部材223を左方にスライドさせる。連動機構225は、ロック解除ハンドル224の下端に設けられたハンドル側連動部材244と、スライド部材223の前方右端部に設けられたプレート側連動部材245とを備えている。
ハンドル側連動部材244は、ロック解除ハンドル224の前後のスライド操作に伴って、前後にスライドする。ハンドル側連動部材244の下端部には、上面視略直角三角形状の作動部246が設けられている。
プレート側連動部材245は、スライド部材223と一体となって左右にスライドする。プレート側連動部材245は、上面視略逆「L」字状の取付部247と、取付部247の前方寄り右側から右斜め前方に延びる作動受け部248とを備えている。
取付部247の後面には、連動係合凸部249が突設されている。連動係合凸部249は、上記の連動係合孔241と係合している。また、取付部247は、連動固定ネジ242により連動係合部235にネジ止めされている。作動受け部248は、前方にスライドする作動部246によって押圧される部位となる。プレート側連動部材245は、作動受け部248が作動部246により前方に押圧されることで、左方にスライドする。
このように構成された連動機構225は、ロック解除ハンドル224が前方にスライド操作されると、ハンドル側連動部材244が前方にスライドし、作動部246が作動受け部248を前方に押圧する。これにより、プレート側連動部材245およびスライド部材223が一体となって、位置決めバネ231に抗して左方にスライドする。
位置決めカバー226は、位置決めプレート221、フック部材222およびスライド部材223の上方を覆っている。位置決めカバー226の上面右前隅部には、左右に長い略矩形の指標開口251(図8参照)が形成されている。指標開口251の縁部の右端部には、例えば三角形の指標マーク252(図8参照)が形成されている。ユーザーは、指標開口251を介して、上記の指標凸部243を視認することができる。指標マーク252は、スライド部材223が右端位置に位置している状態で、指標凸部243と左右方向における位置が略一致するように形成されている。
以上のように構成された位置決め機構204では、巻取装置200を印刷装置100に装着する際、ユーザーは、巻取装置200を印刷装置100に向けて載置面上をスライドさせる。これにより、印刷側係合部113がフック部材222に突き当たり、フック部材222が位置決めバネ231に抗してロック位置からアンロック位置に向けて回転する。このとき、スライド部材223は左方にスライドする。フック部材222が切欠き部227に入った後は、位置決めバネ231によりフック部材222がロック位置に戻り、フック部材222が印刷側係合部113をロックする。このとき、スライド部材223は右端位置に戻る。
このように、切欠き部227に入った印刷側係合部113を、フック部材222によりロックすることで、巻取側係合部230と印刷側係合部113との係合を、確実に保持することができる。そして、巻取側係合部230を、印刷側係合部113と係合させることで、巻取装置200を、印刷装置100に対して位置決めされた状態で、印刷装置100に装着することができる。このため、巻取装置200が印刷装置100に対して位置ズレして装着されたことに起因して、巻取軸205に巻き取ったロール紙Sに巻膨れが生じることを防止することができる。より具体的には、巻取軸205が、印刷装置100に対してロール紙Sの幅方向(左右方向)に位置ズレして設置された場合には、巻膨れが生じるおそれがあるが、2つの巻取側係合部230を2つの印刷側係合部113と係合させることで、巻取軸205が印刷装置100に対してロール紙Sの幅方向に位置決めされるため、巻膨れが生じることを防止することができる。
ここで、印刷側係合部113が切欠き部227に完全に入り切らないと、フック部材222が印刷側係合部113に邪魔されてロック位置に戻らず、巻取側係合部230と印刷側係合部113との係合が不完全な状態となる。しかも、印刷側係合部113が印刷装置100の下面に設けられているため、切欠き部227に印刷側係合部113が入った状態では、巻取側係合部230が印刷装置100によって隠されてしまい、ユーザーが、フック部材222がロック位置に位置しているか否か、すなわち、印刷側係合部113がフック部材222により適切にロックされているか否か、を直接視認することが困難となっている(図1参照)。
この点に関し、本実施形態では、フック部材222がロック位置に戻った場合には、スライド部材223も右端位置に戻っているため、ユーザーは、指標凸部243が指標マーク252と左右方向における位置が一致していることを視認することになる。逆に、フック部材222がロック位置に戻らなかった場合には、スライド部材223も右端位置に戻っていないため、ユーザーは、指標凸部243が指標マーク252よりも左方に位置していることを視認することになる。これにより、ユーザーが、フック部材222がロック位置に位置しているか否かを容易に確認することができる。換言すれば、巻取側係合部230と印刷側係合部113との係合が不完全な状態となっている場合には、その旨をユーザーに容易に気付かせることができる。
一方、巻取装置200を印刷装置100から取り外す際、ユーザーは、まず、ロック解除ハンドル224を前方にスライドさせると、これに連動して、スライド部材223が位置決めバネ231に抗して左方にスライドし、フック部材222がアンロック位置に回転する。これにより、印刷側係合部113が切欠き部227から出ることが許容される。この状態で、ユーザーは、巻取装置200を印刷装置100から引き離すように載置面上をスライドさせる。このようにして、巻取装置200を印刷装置100から容易に取り外すことができる。
巻取軸205には、印刷装置100の送りモーター116の動力が、印刷側動力伝達機構117および巻取側動力伝達機構207を介して入力する(図4参照)。これにより、巻取軸205が回転し、ロール紙Sが巻取軸205に巻き取られる。
図6ないし図9に示すように、巻取軸205は、軸心に挿通された軸支持ロッド261を介して、巻取支持部202に回転可能に支持されている。巻取軸205の外周面には、略円弧状に形成された2つの円弧部262と、略逆台形状に切截された2つの切截部263とが形成されている。2つの円弧部262は、軸心を中心として、互いに点対称の位置にあり、2つの切截部263は、軸心を中心として、互いに点対称の位置にある。各切截部263の表面には、巻取軸205の軸方向に沿って、ラチェット歯264が形成されている。また、巻取軸205の左端部には、後述する巻取側第2中間ギア289と噛合する軸ギア265が設けられている(図4参照)。
巻取軸205には、巻取支持部202側の端部に固定された第1フランジ部271と、巻取軸205に着脱可能な第2フランジ部272とが設けられている。第2フランジ部272には、フランジ着脱レバー273が設けられている。印刷装置100から送られてくるロール紙Sは、第1フランジ部271および第2フランジ部272により幅方向にガイドされながら、巻取軸205に巻き取られる。
第1フランジ部271は、略円板状に形成されている。第1フランジ部271の中心には、略円形の第1軸挿通孔(図示省略)が形成されている。第1軸挿通孔に、巻取軸205が挿通している。第1フランジ部271の内面、すなわち第2フランジ部272と対向した面には、内周縁部に、その外周囲よりも突出した環状凸部275が設けられている。第1フランジ部271の外面には、周方向および径方向に延びる略「蜘蛛の巣」状のリブが形成されている。
第2フランジ部272は、略円板状に形成されている。第2フランジ部272の中心には、略円形の第2軸挿通孔(図示省略)が形成されている。第2軸挿通孔に、巻取軸205が挿通する。また、第2軸挿通孔の周縁部に、フランジ着脱レバー273が取り付けられている。第2フランジ部272の内面、すなわち第1フランジ部271と対向した面は、平坦に形成されている。なお、第1フランジ部271と同様に、第2フランジ部272の内面の内周縁部に、その外周囲よりも突出した環状凸部が設けられていてもよい。第2フランジ部272の外面には、周方向および径方向に延びる略「蜘蛛の巣」状のリブが形成されている。
図12に示すように、フランジ着脱レバー273の左端部には、巻取軸205に形成されたラチェット歯264と噛み合うラチェット爪277が形成されている。ラチェット歯264およびラチェット爪277は、第2フランジ部272が、第1フランジ部271に対して、近接する方向(左方)へスライドすることを許容し、離間する方向(右方)へスライドすることを阻止する。フランジ着脱レバー273は、ラチェット爪277がラチェット歯264と係合した係合位置と、ラチェット爪277がラチェット歯264から係合離脱した離脱位置との間で回転可能に、略左右中間部で支持されている。フランジ着脱レバー273は、フランジバネ278により、係合位置に向けて回転付勢されている。フランジ着脱レバー273の右端部には、離脱位置に向けてフランジ着脱レバー273を回転操作するための摘み部279(図6参照)が形成されている。
ここで、ユーザーが、ロール紙Sを巻取軸205にセットする手順について説明する。まず、ユーザーは、フランジ着脱レバー273を操作して、第2フランジ部272を巻取軸205から取り外す。続いて、ユーザーは、ロール紙Sの先端部を巻取軸205に1〜2回程度巻き付ける。続いて、ユーザーは、第2フランジ部272を巻取軸205に装着する。
図13に示すように、本実施形態の巻取装置200とは異なり、第1フランジ部271に環状凸部275が設けられていないとすると、第2フランジ部272を、ロール紙Sの右側端に当たるまで、第1フランジ部271に向けてスライドさせた場合には、ロール紙Sが、少なからず幅方向につぶれることになるだけでなく(図13(a)参照)、第1フランジ部271の内面と第2フランジ部272の内面との間隔が、径方向のいずれの箇所においてもロール紙Sの幅より狭くなっているため、その後に巻き取られていくロール紙Sも、幅方向につぶれることになる(図13(b)参照)。このようにロール紙Sが幅方向につぶれると、巻取軸205に巻き取られたロール紙Sの相互間に隙間が生じてしまい、巻膨れの要因となる。
図14に示すように、本実施形態の巻取装置200では、第1フランジ部271の内面と第2フランジ部272の内面との間隔は、環状凸部275が設けられた内周縁部よりも、その外周囲の方が広くなっている。そのため、ユーザーが、第2フランジ部272を巻取軸205に装着する際に、第2フランジ部272をロール紙Sの右側端に軽く押し付けたことで、第1フランジ部271の環状凸部275と第2フランジ部272との間で、ロール紙Sが幅方向につぶれた場合にも(図14(a)参照)、巻取軸205に巻き取られたロール紙S、すなわち巻取ロールRの径が環状凸部275の外径よりも大きくなった段階で、ロール紙Sの幅方向のつぶれが解消される(図14(b)参照)。ロール紙Sの幅方向のつぶれが解消された後は、ロール紙Sを安定して巻き取ることができる。したがって、巻膨れの程度を低減することができる。
ここで、環状凸部275の突出高さHは、0.3mm以上1.0mm以下であることが好ましい。環状凸部275の突出高さHが0.3mm以上であれば、巻取ロールRの径が環状凸部275の外径よりも大きくなった段階で、ロール紙Sの幅方向のつぶれを効果的に解消することができる。また、環状凸部275の突出高さHが1.0mm以下であれば、巻取ロールRの径が環状凸部275の外径よりも大きくなった後も、第1フランジ部271および第2フランジ部272によりロール紙Sの側端を確実にガイドしながら、ロール紙Sを巻き取ることができる。
また、環状凸部275の外周半径と内周半径との差分Dは、3mm以上5mm以下であることが好ましい。環状凸部275の外周半径と内周半径との差分Dが3mm以上であることで、ユーザーが、ロール紙Sの先端部を巻取軸205に比較的ゆるく巻き付けた場合にも、第1フランジ部271の環状凸部275と第2フランジ部272との間に、ロール紙Sをセットすることができる。また、環状凸部275の外周半径と内周半径との差分Dが5mm以下であることで、巻取り開始後、早い段階で、ロール紙Sの幅方向のつぶれを解消することができる。
また、環状凸部275の内径(内周の直径)は、特に限定されるものではないが、例えば、70mm以上90mm以下である。
さらに、第2フランジ部272を巻取軸205に装着するとき、ユーザーは、ラチェット歯264とラチェット爪277との係合によるカチカチ感を感じながら、第2フランジ部272を第1フランジ部271に向けてスライドさせることができる。このため、ユーザーは、第2フランジ部272を、一気にスライドさせることなく、少しずつ第1フランジ部271に向けてスライドさせ、所望の位置に装着することができる。したがって、巻膨れの要因となり得る、ロール紙Sの過度なつぶれが生じることを防止することができる。
なお、ロール紙Sを巻取軸205にセットする方法としては、上述した、ロール紙Sの先端部を直接巻取軸205に巻き付ける方法のほか、ロール紙Sの先端が接着された紙管を巻取軸205に装着する方法がある。
図5に示すように、動力入力部206は、印刷装置100の送り部115からの動力が入力する入力ギア281と、入力ギア281を回転可能に支持するギア支持部材282とを備えている。
ギア支持部材282は、前方および後方が開放された扁平箱状に形成されている。ギア支持部材282の内部に、入力ギア281が支持されている。ギア支持部材282は、その基端部において、ロール紙導入台203の印刷装置100側に上下に揺動可能に支持されている。
ここで、ユーザーが、巻取装置200を印刷装置100から取り外す際に、巻取装置200を、印刷装置100の入力部挿入凹部105から動力入力部206が抜け出る方向(後から前)に対して斜めに移動させた場合、例えば、巻取装置200を載置面に沿ってスライドさせずに、取っ手214を持って巻取装置200を斜め上方に引き上げるようにした場合には、入力部挿入凹部105の上縁部に動力入力部206が引っ掛かることになる。この点に関し、本実施形態では、ギア支持部材282が、ロール紙導入台203に上下に揺動可能に支持されていることにより、入力部挿入凹部105の上縁部に動力入力部206が引っ掛かったとしても、ギア支持部材282がロール紙導入台203に対して下方に揺動するため、入力部挿入凹部105から動力入力部206をスムースに引き抜くことができる。したがって、印刷装置100の入力部挿入凹部105や、巻取装置200の動力入力部206が損傷することを防止することができる。
また、ギア支持部材282の左側壁部には、後端部、すなわち印刷装置100側の端部の上方寄りに、入力側係合部283が切欠き形成されている。入力側係合部283に、上記の出力側係合部124が係合する。これにより、出力ギア123に対する入力ギア281の近接端位置が規制される。このため、巻取装置200を印刷装置100に装着した際に、入力ギア281が出力ギア123に対して近づきすぎる状態となることが防止される。したがって、入力ギア281を、出力ギア123と良好に噛み合わせることができる。
図4に示すように、巻取側動力伝達機構207は、上記の入力ギア281と噛合する巻取側第1中間ギア284と、巻取側連結シャフト285と、連結シャフトを介して巻取側第1中間ギア284と連結された小プーリー286と、大プーリー287と、小プーリー286と大プーリー287との間に掛け渡された無端のベルト288と、上記の軸ギア265と噛合する巻取側第2中間ギア289と、大プーリー287と巻取側第2中間ギア289との間に介設されたトルクリミッター290とを備えている。
巻取側第1中間ギア284は、ロール紙導入台203に右上部に内蔵されている。巻取側連結シャフト285は、ロール紙導入台203の上部を左右に亘って設けられている。小プーリー286および大プーリー287は、巻取支持部202の外側壁212の外側に設けられている(図7参照)。巻取側第2中間ギア289は、外側壁212と内側壁211との間に設けられている。
また、大プーリー287と巻取側第2中間ギア289との間にトルクリミッター290が介設されていることで、略一定の巻取トルクで巻取軸205を回転させることができる。また、トルクリミッター290を設けたことで、巻取の進行に伴って巻取ロールRの径が変動しても、トルクリミッター290により、印刷装置100におけるロール紙Sの送り速度と、巻取装置200におけるロール紙Sの巻取速度とを、略同等に維持することができる。すなわち、送り速度と巻取速度との速度差を、トルクリミッター290により吸収することができる。
図6および図9に示すように、レバー208は、ローラー291と、ローラー291を回転可能に支持するローラー軸292と、ローラー軸292を支持するローラーレバー293とを備えている。
ローラー291は、軸方向に分割された、例えば6個の分割ローラー291aで構成されている。各分割ローラー291aは、例えばゴム製で、円盤状に形成されている。6個の分割ローラー291aは、送られていくロール紙Sとの摩擦により、従動回転する。このため、レバー208によりロール紙Sの印刷面が擦られることを抑制することができる。また、ローラー291が6個の分割ローラー291aで構成されていることで、レバー208とロール紙Sとの接触面積が小さくなるため、レバー208によりロール紙Sの印刷面が擦られることを、より効果的に抑制することができる。したがって、レバー208によって印刷画像が損なわれることを防止できる。なお、分割ローラー291aの個数は任意であり、例えば2個でもいいが、それよりも多く設けることで、その分、様々な紙幅のロール紙Sに対応することができる。なお、複数の分割ローラー291aの相互の間隔は、ロール紙Sの紙幅の種類に応じて設定されることが好ましい。
ローラー軸292の左端部は、上記のローラー移動開口213を挿通して、ローラーレバー293に固定されている。ローラーレバー293は、巻取支持部202の内側壁211と外側壁212との間に設けられている。ローラーレバー293は、一方の端部にローラー軸292が固定され、他方の端部が外側壁212に固定されたレバー支軸294(図7参照)に回転可能に支持されている。
巻取支持部202の内側壁211と外側壁212との間には、ローラーレバー293の下方への回転移動端を規制するレバー規制部材(図示省略)と、ローラーレバー293の上方への回転移動端を規制する弾性部材295(図9参照)とが設けられている。レバー規制部材に、下方に回転するローラーレバー293が突き当たることで、ローラーレバー293の下方への回転移動端が規制される。弾性部材295は、例えば、圧縮コイルバネで構成される。弾性部材295に、上方に回転するローラーレバー293が突き当たることで、ローラーレバー293の上方への回動移動端が規制される。
レバー208は、ローラーレバー293がレバー規制部材に突き当たった状態の第1位置P1と、ローラーレバー293が弾性部材295に突き当たった状態の第2位置P2と、の間で上下に回転移動する。すなわち、レバー208は、印刷装置100から巻取軸205に至る間で、送られるロール紙Sを曲げる第1位置P1(図15(1)〜(3)参照)と、第1位置P1よりも浅い角度でロール紙Sを曲げる第2位置P2(図15(4)参照)と、の間で回転移動する。上記のローラー移動開口213は、第1位置P1と第2位置P2との間で回転移動するレバー208のローラー軸292の移動軌跡に即して形成されている。
レバー208は、通常時は、自重により、下方への回転移動端となる第1位置P1に位置している。すなわち、レバー208には、第1位置P1に向かう力として、重力が作用している。このため、レバー208に対して第1位置P1に向かう力を作用させる手段として、バネ等を設ける必要がない。なお、バネ等により、レバー208に第1位置P1に向かう力を作用させてもよい。
図15を参照して、巻取装置200における巻取り開始時における、レバー208の作用について説明する。まず、巻取り開始前には、すなわち、送りモーター116の駆動前は、レバー208は、第1位置P1に位置している(図15(1)参照)。
送りモーター116が駆動し、巻取りが開始されると、印刷装置100における送り速度は、すぐに所定の速度に達する。一方、巻取装置200における巻取速度は、特に巻取ロールRの径が大きい場合、巻取ロールRのイナーシャにより、立ち上がりが遅くなる。そのため、巻取り開始時点では、巻取速度は、送り速度よりも遅くなっている。そのため、ロール紙Sは、ロール紙導入台203から巻取軸205に至る部分で、一時的に弛みが生じることになる(図15(2)参照)。
その後、巻取速度が送り速度に追いつき、さらには、巻取速度が送り速度よりも速くなる。これにより、ロール紙Sの弛みが徐々に解消されていく。ロール紙Sの弛みが消滅した時点で、巻取速度は最大となる(図15(3)参照)。
ロール紙Sの弛みが消滅した直後は、巻取速度が速く、巻取ロールRの回転エネルギーも大きいため、弛みがとれたロール紙Sにより、レバー208が第1位置P1から第2位置P2へ向けて押し上げられる(図15(4)参照)。すなわち、巻取ロールRの回転エネルギーが、レバー208の位置エネルギーに変換される。
このとき、レバー208は、通常、第2位置P2に達する前に下降し始めるが、巻取ロールRの径が大きい場合などには、第2位置P2に達することもある。この場合、第2位置P2に近づいたレバー208のローラーレバー293が、弾性部材295に突き当たり、弾性部材295が弾性変形する。これにより、レバー208が、第1位置P1から第2位置P2の近くまで移動しただけでは、巻取ロールRの回転エネルギーを充分に吸収し切れない場合にも、巻取ロールRの回転エネルギーを弾性部材295によって吸収することができる。
その後、巻取速度が徐々に遅くなり、送り速度と略同じ速度になると、レバー208が第1位置P1に戻る(図15(1)参照)。その後は、巻取速度は送り速度と略同じ速度を維持し、レバー208が第1位置P1に位置した状態で、ロール紙Sが巻取軸205に巻き取られる。
以上のように、本実施形態の巻取装置200によれば、巻取り開始時において、巻取速度が徐々に増加して送り速度を一時的に超過する際に、ロール紙Sを曲げているレバー208が、レバー208を第1位置P1に向かわせる重力に抗して、第1位置P1から第2位置P2へと上昇する。このとき、巻取ロールRの回転エネルギーが、レバー208を第1位置P1から第2位置P2へと上昇させる位置エネルギーに変換される。すなわち、レバー208が第1位置P1から第2位置P2へ移動することで、巻取ロールRの回転エネルギーが吸収される。そのため、ロール紙Sが、巻取ロールRの回転エネルギーによって巻取装置200側に引っ張られることが抑制される。したがって、印刷装置100におけるロール紙Sの送り精度に対して悪影響を及ぼすことが抑制される。これにより、本実施形態の印刷巻取システム1では、適切に印刷された印刷画像を得ることができる。
さらに、巻取装置200は、上記の位置決め機構204により、印刷装置100に対して位置決め状態で設置されるものであるが、仮に、巻取装置200の設置位置にばらつきが生じても、レバー208によりロール紙Sが曲げられているため、印刷装置100においてロール紙Sが斜行して送られることを抑制することができる。すなわち、曲げられた部分のロール紙Sにより、設置位置のばらつきを緩和することができる。
1:印刷巻取システム、100:印刷装置、200:巻取装置、205:巻取軸、271:第1フランジ部、272:第2フランジ部、275:環状凸部、S:ロール紙

Claims (10)

  1. 印刷装置から送られてくる印刷媒体が巻き取られる巻取軸と、
    前記巻取軸に設けられた第1フランジ部と、
    前記巻取軸に着脱可能に設けられた第2フランジ部と、を備え、
    前記第1フランジ部および前記第2フランジ部の少なくとも一方には、内側の面の内周縁部に、前記内周縁部の外周囲よりも突出した環状凸部が設けられていることを特徴とする巻取装置。
  2. 前記環状凸部は、前記第1フランジ部および前記第2フランジ部のうちの一方のみに設けられていることを特徴とする請求項1に記載の巻取装置。
  3. 前記環状凸部の突出高さは、0.3mm以上1.0mm以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の巻取装置。
  4. 前記環状凸部の外周半径と内周半径との差分が、3mm以上5mm以下であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の巻取装置。
  5. 前記環状凸部の内径は、70mm以上90mm以下であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の巻取装置。
  6. 前記印刷装置に設けられた印刷側係合部と係合する巻取側係合部、をさらに備えたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載の巻取装置。
  7. 前記巻取側係合部は、
    前記印刷側係合部が入る係合受け部と、
    前記係合受け部に入った前記印刷側係合部をロックするロック位置と、前記係合受け部から前記印刷側係合部が出ることを許容するアンロック位置と、の間で、移動するフック部材と、
    を有することを特徴とする請求項6に記載の巻取装置。
  8. 前記フック部材が、前記ロック位置に位置しているか否かを指標する指標部、をさらに備えたことを特徴とする請求項7に記載の巻取装置。
  9. 前記巻取軸の外周面には、ラチェット歯が前記巻取軸の軸方向に沿って設けられ、
    前記ラチェット歯と係合するラチェット爪、を有し、前記ラチェット爪が前記ラチェット歯に対し係脱可能に前記第2フランジ部に設けられたフランジ着脱レバー、をさらに備え、
    前記ラチェット歯および前記ラチェット爪は、前記第2フランジ部が、前記第1フランジ部に対して、近接する方向へスライドすることを許容し、離間する方向へスライドすることを阻止することを特徴とする請求項1ないし8のいずれか一項に記載の巻取装置。
  10. 請求項1ないし9のいずれか一項に記載の巻取装置と、
    前記印刷装置と、
    を備えたことを特徴とする巻取印刷システム。
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