JP2015116881A - 車両のシートベルト装置 - Google Patents
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Abstract
Description
リトラクタ装置の据付けには、特許文献1,2にも開示されているようにリトラクタ本体の上下部に一体に一対の孔部を設けた構造を用いられる。すなわちリトラクタ装置は、所定ピッチで車体の壁面に形成した上下一対の固定孔(被固定部)に、リトラクタ本体の一対の孔部を位置決め、各孔部からボルト部材を各固定孔へ挿通させることにより、車体の壁面に据付けられる。
つまり、リトラクタ装置は、仕様により、プリテンショナの無い装置と、プリテンショナの有る装置の二機種がある。
そのため、リトラクタ装置は、同一車体に、異なる仕様のリトラクタ装置が取り付けられるよう、車体側の固定孔のピッチに上下一対の固定孔を合わせた製品、すなわち機種毎、独立した製品が用いられていた。
そこで、本発明の目的は、簡単な構造で、どのような機種のリトラクタ装置でも、車体の同一被固定部に据付けられるようにした車両のシートベルト装置を提供する。
それ故、簡単な構造で、どのような機種のリトラクタ装置でも、車体の同一被固定部に据付けることができる。特にリトラクタ装置は、仕様の異なるリトラクタ本体と、共通部品となる固定部材とに分けて、変更する個所を最少に抑えているから、コストの低減化にも優れる。
図1は、車体Aの壁面、例えばセンタピラー1の下部の車室側の壁面に所定に形成されている据付面域1aに対し、シートベルト装置の仕様の異なる複数機種のリトラクタ装置、ここでは二機種のリトラクタ装置10,35を据付ける構造を示し、図3および図4は、所定の据付面域1aに二機種のリトラクタ装置10,35がそれぞれ据え付けられた状態を示している。
リトラクタ装置10、35には、仕様が異なっても、同一の据付面域1aに据付けられる工夫が施されている。このため、リトラクタ装置10、35は、いずれもリトラクタ本体10a,35aと、両リトラクタ本体10a,35aに共通に組み付く共通なブラケット13(本願の共通な支持部材に相当)とに分けた構造とし、リトラクタ本体10a,35aに下部固定孔8a,48a(本願の第1固定部に相当)を設け、ブラケット13に上部固定孔11a(本願の第2固定部に相当)を設ける構造が用いられている。図2には、リトラクタ本体10a,35aやブラケット13の構造が示されている。
具体的にはフレーム22は、上下方向に帯形に延びるフレーム部20と、フレーム部20の一側面に固定された枠形のフレーム部21とを有して構成される。
リトラクタ25は、例えば、フレーム部21内にシートベルト14(図1、図3に二点鎖線で図示)が巻回されたスプール23を設け、フレーム部21の一側壁21aに、巻戻しユニット24を設けて構成され、スプール23からシートベルト14が引き出せるようにしている。
図2(b)に示されるリトラクタ本体35aは、プリテンショナの無いだけで、その他はリトラクタ本体10aと同様、フレーム42とリトラクタ45とを有して構成される
具体的にはフレーム42は、上下方向に帯形に延びるフレーム部40と、フレーム部40の一側面に固定された枠形のフレーム部41とを有して構成される。フレーム42の全長は、プリテンショナが無いため、フレーム22よりも短い。
このリトラクタ本体35aの下部となる、フレーム部40の最下部に、下部ステー46が設けられる。下部ステー46が、センタピラー1の下部面3cと重なり合う部分となる。この下部ステー46に下部固定孔48aが設けられている。フレーム部40の上段の左右両側には、基準固定孔となる孔、例えば左右一対のねじ孔47が設けられている。ねじ孔47は、ねじ孔27と同じピッチで配置される。
ピッチ調整部70は、ブラケット13の縦壁部50bに、リトラクタ本体10a,35aの機種毎、据付孔部6a,6bのピッチPに合わせるための複数種、ここでは二種類の位置替え孔72,73を設けて構成される。具体的には、位置替え孔72,73は、いずれも左右一対の通孔で形成されている。むろん通孔には、固定ボルト60が挿通される大きさの孔が用いられる。さらに述べると、位置替え孔72,73は、リトラクタ本体10a,35aの下部固定孔8a,48aとブラケット13の上部固定孔11a間のピッチP1,P2(図1)が、据付孔部6a,6b間のピッチPと同一となる位置、ここではピッチ差分、上下にずらした上下二段の位置に設けられている。ここでは、上段側に「プリテンショナ有」の機種のときに用いる位置替え孔72が設けられ、下段側に「プリテンショナ無」の機種のときに用いる位置替え孔73が設けられている。つまり、リトラクタ本体10a,35aとブラケット13を締結するとき、複数種の位置替え孔72,73から、ピッチPの設定に使用する孔を選択して、ボルト部材60を挿通し、ねじ孔27,47へねじ込むと、規定のピッチPに設定される構造となっている。
それ故、簡単な構造で、機種に関わらず各種リトラクタ装置10,35を、車体の同一固定個所に据付けることができる。特にリトラクタ装置10,35は、仕様により外形の異なるリトラクタ本体10a,35aと、共有部品となるブラケット13とに分けて、変更個所を最少に抑えているので、コストの低減化も図れる。
なお、本発明は、上述した一実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々可変して実施しても構わない。例えば一実施形態では、ピッチ調整部は、位置替え孔を選択する構造で、車体側の固定個所のピッチを合わせる構造を採用したが、これに限らず、他の構造でも構わない。むろん、締結部材もボルト部材でなく、リベット部材を用いても構わない。また一実施形態では、本発明をセンタピラーにリトラクタ装置を据付ける例を適用したが、これに限らず、車体の他の部位やドアにリトラクタ装置を据付ける構造にも適用してもよい。
6a,6b 据付孔部(被固定部)
8a、48a 下部固定孔(第1固定部)
10,35 リトラクタ装置
10a,35a リトラクタ本体
11a 上部固定孔(第2固定部)
13 ブラケット(支持部材)
27,47 ねじ孔(基準固定孔)
60 ボルト部材(固定部材,締結部材)
70 ピッチ調整部
72,73 位置替え孔
A 車体
Claims (2)
- 車体の壁面に所定ピッチで設けられた二点の被固定部と、
前記一方の被固定部に固定される第1固定部、前記他方の被固定部に固定される第2固定部を有し前記被固定部間に配置される、仕様によりリトラクタ本体の外形の異なる複数機種のリトラクタ装置とを備え、
前記リトラクタ装置は、
前記第1固定部を有して構成された複数機種のリトラクタ本体と、
前記第2固定部を有して構成され、前記リトラクタ本体毎、共通に組み付く支持部材と、
前記リトラクタ本体と前記支持部材との相互位置の調整により、前記リトラクタ本体の第1固定部と前記支持部材の第2固定部間のピッチを前記被固定部のピッチに位置合わせ可能としたピッチ調整部と、
前記合わせたピッチで前記リトラクタ本体と前記支持部材とを固定する固定部材と、
を有して構成される
ことを特徴とする車両のシートベルト装置。 - 前記固定部材は、前記リトラクタ本体と前記支持部材とを挿通により両者を締結する締結部材から形成され、
前記ピッチ調整部は、
前記リトラクタ本体に形成された、前記締結部材の挿通可能な基準固定孔と、
前記支持部材に前記リトラクタ本体の機種毎に形成された、前記締結部材が選択的に挿通可能な複数種の位置替え孔とを有して構成される
ことを特徴とする請求項1に記載の車両のシートベルト装置。
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- 2014-12-17 CN CN201420806819.2U patent/CN204383399U/zh not_active Expired - Fee Related
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