JP2015116177A - 硬質ポットと、トレイと、苗栽培セットと、苗のスペーシング方法と、苗栽培方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明の硬質ポットは、栽培ポットがトレイに縦横に多数列並べて使用できる大きさであり、上面に開口部(上面開口部)を備え、前記上面開口部の周縁に外側に突出する鍔を備え、前記鍔は栽培ポットを操作する操作機器のアームで支持可能であり、操作機器のアームで当該鍔を支持して持ち上げても変形しない剛性を備え、前記栽培ポットの高さは、前記トレイの周壁の上面又はトレイの区画壁上面の高さよりも高く、トレイに載せるとそれら周壁又は区画壁の上面と前記鍔との間に、操作機器のアームを栽培ポットの横(側方)から差込み可能な差込み空間が形成される高さとしたものである。
【選択図】図1
Description
本発明の硬質ポットは、請求項1記載のように、植物の苗の栽培に用いる栽培ポットにおいて、前記栽培ポットはトレイに縦横に多数列並べて使用できる大きさであり、上面に開口部(上面開口部)を備え、前記栽培ポットは当該ポットを操作機器(栽培ポットを操作する機器。明細書及び特許請求の範囲において同じ。)で保持して持ち上げても変形しない剛性を備え、前記栽培ポットの高さは、前記トレイの周壁の上面又はトレイの区画壁の上面の高さよりも高く、前記栽培ポットは、その外周壁であって、当該栽培ポットをトレイに載せると前記トレイの周壁の上面又は区画壁の上面よりも上側の位置に、前記操作機器のアームで保持(少なくとも、支持すること(掬い上げること)、挟むこと、摘むこと、掴むことを含む。明細書及び特許請求の範囲において同じ。)可能な保持部を備えたものである。
本発明のトレイは、請求項6記載のように、請求項1、請求項3、請求項4、請求項5のいずれか1項に記載の硬質ポットを載せることのできるトレイにおいて、硬質ポットを収容できる収容ポケットが縦横に多数列設けられ、前記各収容ポケットの間に収容ポケットを個別に区画する区画壁が設けられ、前記区画壁の高さは、前記硬質ポットを収容ポケットに収容することにより、当該硬質ポットの保持部が区画壁の上面よりも上方に突出して、当該保持部を操作機器のアームで保持できるように、硬質ポットの高さよりも低い高さとされたものである。
本発明の苗栽培セットは、請求項12記載のように、多数の硬質ポットと、それら多数の硬質ポットを縦横に多数列に並べることのできるトレイをセットにした苗栽培セットにおいて、硬質ポットが前記いずれかの硬質ポットであり、トレイが前記いずれかのトレイであることを特徴とするものである。
本発明の苗のスペーシング方法は、請求項13記載のように、育苗中のポットを間引きしてポットの間隔を広げることにより苗の間隔を広げるスペーシング方法において、前記いずれかの硬質ポットを前記いずれかのトレイに載せて当該硬質ポット内で育苗し、前記苗が隣接する苗と干渉し合うまで、又は干渉前(直前を含む)まで、又は任意の大きさまで成長した段階で、一又は二以上の任意の硬質ポットの保持部の外側又は鍔の下に操作機器のアームを差し込み、操作機器のアームを操作して硬質ポットをトレイから取り出して別の場所に移動させ、硬質ポットの苗の周囲に、移動前よりも広いスペース(空間部)を設ける方法である。
本発明の苗栽培方法は、請求項19記載のように、請求項12記載の苗栽培セットで育苗する苗栽培方法において、前記いずれかの苗のスペーシング方法で元のトレイに残された苗の周囲に空間を作り、その空間の下方から液体散布して前記苗の裏面に葉面散布する苗栽培方法である。
(1)操作機器で保持しても変形しない剛性を備えているため、スペーシング作業を機械化し易くなる。スペーシング作業を機械化でき、作業者の労働負担が大幅に軽減され、作業効率も大幅に向上する。
(2)操作機器のアームで支持して持ち上げても変形しない剛性を有する鍔を備えているため、スペーシング作業を機械化し易くなる。スペーシング作業を機械化でき、作業者の労働負担が大幅に軽減され、作業効率も大幅に向上する。
(3)硬質ポットの底面に脚を設けて、硬質ポットの底面とトレイの受け面との間に通気空間が形成されるようにした場合、トレイに溜まった水分による根腐れを防止することができる。
(4)底面に排水孔を設けた場合、当該排水孔から余分な水分が抜けるので、水分過多による根腐れを防止することができる。
(5)ポットの外周壁が裾細りの場合は、操作機器のアームを外周壁の側方から鍔の下に差し込み易い。
(1)トレイの区画壁の背丈(高さ)を、それに載せる硬質ポットの周壁の高さよりも低くして、トレイの受け面に載せた硬質ポットの保持部が区画壁よりも上方に突出して、操作機器のアームで保持できるようにしたので、スペーシング作業し易く、機械化しやすい。
(2)トレイの外周壁の背丈(高さ)を、それに載せる硬質ポットの周壁の高さよりも低くして、トレイの受け面に載せた硬質ポットの鍔の下方に、操作機器のアームを差込み可能な差込み空間が形成されるようにしたので、その差込み空間に操作機器のアームを差込んでスペーシング作業し易く、機械化しやすい。
(3)トレイの区画壁の高さを硬質ポットの周壁の高さよりも低くした場合も、トレイの受け面に載せた硬質ポットの鍔の下方に、操作機器のアームを差込み可能な差込み空間が形成されるので、その差込み空間に操作機器のアームを差込んでスペーシング作業し易く、機械化し易くなる。
(4)トレイの受け部にその底面に貫通する底面開口部を備えた場合、硬質ポットから排出される余分な水分が底面開口部を通じてトレイの外に排出でき、通気性もよいため、水分過多による根腐れを防止することができる。
(1)トレイに並べた硬質ポットを任意数ずつ移動することができるので、空間の必要な箇所の苗をスペーシングすることができる。
(2)硬質ポットを移動して苗を移動するので、スペーシング作業により育苗用の土が崩れることがなく、苗、特に根が損傷しない。
(3)操作機器のアームで保持して硬質ポットを移動するので、スペーシング作業を機械化でき、作業効率及び作業者の労力負担を大幅に改善できる。
(4)操作機器のアームで硬質ポットの鍔を支持して硬質ポットを移動する場合は、硬質ポットの側面が濡れていても滑りにくく、スペーシング作業中に硬質ポットが滑り落ちにくい。
(5)硬質ポット内に収容した軟質ポット内やソイルブロックで育苗し、硬質ポットを移動させてスペーシング作業する場合、軟質ポットやソイルブロックで育苗しても苗のスペーシングが容易にできる。しかも、育苗後は硬質ポットから軟質ポットやソイルブロックを取り出して、従来と同様に、軟質ポット付き苗或いは苗付きソイルブロックとしてそのまま出荷することができる。
(6)トレイの上の硬質ポット全てを同時に移動させて、硬質ポットの間隔を広げて、他のトレイや他の場所に移し替えることができるので、単なるスペーシングというよりも育苗中の苗の場所替えや、苗の間隔調整を行うことができる。
(7)硬質ポットは一つずつ又は複数個ずつ移動させることも、トレイに並べた縦列の硬質ポット又は横列の硬質ポットを、単一列又は複数列単位で移動することもできるので、スペーシング作業を効率良く行うことができる。
(1)本発明の苗のスペーシング方法で苗の周囲に空間を作ってから、その空間から、育苗中の苗の裏面に液体散布するので、トレイの上に載せて硬質ポット内で育苗中の多くの苗に液体(溶液、消毒液等)を万遍なく、均等(略均等を含む)に葉面散布することができる。
(2)硬質ポット内に収容した軟質ポット内で育苗し、硬質ポットを移動させてスペーシング作業をする場合、軟質ポットで育苗しても苗のスペーシングが容易にできる。しかも、育苗後は硬質ポットから軟質ポットを取り出して、従来と同様に、軟質ポット付きで苗を販売することができる。
本発明の硬質ポット1は、それに直に培土や土ブロックを入れて育苗に使用することもできるが、育苗用のバラの土、軟弱な土ブロック、変形しやすいポリ容器などを、場所換え、スペーシングなどのために操作機器で移動する場合に、形崩れ、変形などして扱いにくいものを入れて扱い易くし、その状態で育苗することもできるものである。
本発明のトレイ10の一例を図3(a)(b)に示す。このトレイ10は、前記硬質ポット1を収容可能な収容ポケット11が縦横に碁盤目状に多数(図3に示す例では50個)設けられ、各収容ポケット11は区画壁12で個々に区画されている。
本発明の硬質ポット1とトレイ10を用いた苗のスペーシング方法の一例を、図7及び図8(a)(b)を参照して説明する。この使用例は、図3(a)(b)に示すトレイ10の収容ポケット11に収容された硬質ポット1で苗Xを栽培し、当該苗Xの成長に合わせて、スペーシングを行う場合の例である。
(2)前記(1)の状態でトレイ10にカバー17を被せ(STEP002)、カバー17のカバー開口部18から硬質ポット1内に培土を投入する(STEP003)。
(3)カバー17を外して硬質ポット1内の培土に播種又は挿し木(茎挿し、葉挿し、根挿し、断根接木苗の挿し木等を含む。明細書において同じ。)をする(STEP004)。
(4)苗Xを生育させ(STEP005)、隣接する苗X同士が干渉し合うまで、又は干渉前(直前を含む)まで、又は任意の大きさまで成長した段階で、スペーシング(間引き)を行う(STEP006)。
本発明の硬質ポット1とトレイ10を用いた苗のスペーシング方法の他例を、図9を参照して説明する。この使用例は、ソイルブロック23(図6(a))を収容した硬質ポット1を、図3(a)(b)に示すトレイ10の収容ポケット11に収容して苗Xを栽培し、当該苗Xの成長に合わせて、スペーシングを行う場合の例である。
(2)収容ポケット11の硬質ポット1内に、ソイルブロック23を収容する(STEP102)。
(3)前記(2)の状態でトレイ10にカバー17をし(STEP103)、カバー17のカバー開口部18からソイルブロック23の作業穴24内に培土(栽培用土26)を投入する(STEP104)。ソイルブロック23に予め培土(栽培用土26)が充填されている場合には、この作業は不要である。
(4)カバー17を外して作業穴24内の培土(栽培用土26)に播種又は挿し木をする(STEP105)。
(5)苗Xを生育させ(STEP106)、隣接する苗X同士が干渉し合うまで、又は干渉前(直前を含む)まで、又は任意の大きさまで成長した段階で、スペーシングを行う(STEP107)。スペーシングは、前記実施形態1と同様の方法(図8(a)(b))で行うことができる。
本発明の硬質ポット1とトレイ10を用いた苗のスペーシング方法の他例を、図10を参照して説明する。この使用例は、開口径90mmの軟質ポットPを収容できる大きさの硬質ポット1と、その硬質ポット1を収容可能なサイズの収容ポケット11を有するトレイ10(ここでは図3(a)(b))を用いる場合の例である。
(1)軟質ポットP内の培土に播種又は挿し木をする(STEP201)。
(2)トレイ10の収容ポケット11に硬質ポット1を収容し(STEP202)、当該硬質ポット1内に前記(1)で播種又は挿し木した軟質ポットPを入れる(STEP203)。
(3)軟質ポットP内で苗Xを生育させ(STEP204)、隣接する苗X同士が干渉し合うまで、又は干渉前(直前を含む)まで、又は任意の大きさまで成長した段階で、スペーシングを行う(STEP205)。スペーシングは、前記実施形態1と同様の方法(図8(a)(b))で行うことができる。
本発明の苗のスペーシング方法は、トレイ10に並べた縦列の硬質ポット1又は横列の硬質ポット1を一つずつ又は複数個ずつ移動させることもできる。また、トレイ10に並べた縦列の硬質ポット1又は横列の硬質ポット1を、単一列又は複数列単位で移動することもできる。移動した硬質ポット1は別途用意してある空トレイ10bに移すことができる。
本発明の苗のスペーシング方法は、トレイ10上に縦列と横列に並べられている硬質ポット1の鍔3の下に操作機器のアームAを差し込んで、操作機器のアームAを操作し、任意の或いは全ての硬質ポット1をトレイ10から取り出して別の場所に移動させて、それら硬質ポット1の苗Xの周囲に移動前よりも広いスペースを設けることもできる。この場合も、移動した硬質ポット1は別途用意してある空トレイ10bや他や場所に移すことができるが、空トレイ10bではなく、他の育苗場や移植する畑等の他の場所に移動して、それら硬質ポット1の苗の間隔を広げる(間隔調整して並べ替える)こともできる。
本発明の苗栽培方法の一例を図8(a)(b)及び図11を参照して説明する。この苗栽培方法は、トレイ10に並べた硬質ポット1で育苗する苗栽培方法において、前記苗のスペーシング方法で苗Xを移動させることによって生じる空きの収容ポケット11aを薬剤散布に用いる場合の例である。前記スペーシングによって、元のトレイ10aに空の収容ポケット11aが生じる(図8(b))。当該収容ポケット11aの底面開口部16の下から液状の薬剤(以下「液状剤」という)を噴霧して、その収容ポケット11aに隣接する収容ポケット11b内の硬質ポット1で育苗中の苗Xの葉の裏面に散布(葉面散布)する苗の栽培方法である。
本発明の苗栽培方法は、トレイ10に並べた多数の硬質ポット1内に汎用の軟質ポット(ポリポット)Pを収容し、それら軟質ポットP内で育苗し、隣接する苗X同士が干渉し合うまで、又は干渉前(直前を含む)まで、又は任意の大きさまで成長した段階まで生育したら、硬質ポット1を移動させてその中の軟質ポットPを移動させることにより軟質ポットPの間隔を広げて育苗する方法であってもよい。この場合も、前記と同様に葉面散布することができる。
2 上面開口部
3 鍔
3a 窪み部
4 底面
5 脚
6 通気空間
7 排水孔
8 (硬質ポットの)周壁
9 収容部
10 トレイ
10a 元トレイ
10b 空トレイ
11、11a、11b 収容ポケット
12 区画壁
13 (トレイの)外周壁
14 差込み空間
15 支持部
16 底面開口部
17 カバー
18 カバー開口部
19 受け面
20 外周壁
21 周縁鍔
23 ソイルブロック
24 作業穴
26 栽培用土(培土)
A アーム
P 軟質ポット
X 苗
Claims (19)
- 植物の苗の栽培に用いる栽培ポットにおいて、
前記栽培ポットはトレイに縦横に多数列並べて使用できる大きさであり、上面に開口部(上面開口部)を備え、
前記栽培ポットは当該ポットを操作機器で保持して持ち上げても変形しない剛性を備え、
前記栽培ポットの高さは、前記トレイの周壁の上面又はトレイの区画壁の上面の高さよりも高く、
前記栽培ポットは、その外周壁であって当該栽培ポットをトレイに載せると前記トレイの周壁の上面又は区画壁の上面よりも上側の位置に、前記操作機器のアームで保持可能な保持部を備えた、
ことを特徴とする硬質ポット。 - 請求項1記載の硬質ポットにおいて、
上面開口部の周縁の一部又は全周に外側に突出する鍔が設けられ、
前記鍔は操作機器のアームで支持可能であり、操作機器のアームで当該鍔を支持して持ち上げても変形しない剛性を備え、
前記硬質ポットの高さは、当該硬質ポットをトレイに載せると、当該トレイの周壁の上面又は区画壁の上面と前記鍔との間に、操作機器のアームを栽培ポットの横(側方)から差込み可能な差込み空間が形成される高さである、
ことを特徴とする硬質ポット。 - 請求項1又は請求項2記載の硬質ポットにおいて、
硬質ポットの底面に、当該底面の下方に突出する脚を備え、
前記脚の高さは、その脚を下にしてトレイの受け面に載せると、前記底面と受け面との間に通気空間が形成される高さである、
ことを特徴とする硬質ポット。 - 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の硬質ポットにおいて、
底面に一又は二以上の排水孔が開口された、
ことを特徴とする硬質ポット。 - 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の硬質ポットにおいて、
外周壁が裾細りである、
ことを特徴とする硬質ポット。 - 請求項1、請求項3、請求項4、請求項5のいずれか1項に記載の硬質ポットを載せることのできるトレイにおいて、
前記トレイは、硬質ポットを収容できる収容ポケットが縦横に多数列設けられ、
前記各収容ポケットの間に収容ポケットを個別に区画する区画壁が設けられ、
前記区画壁の高さは、前記硬質ポットを収容ポケットに収容することにより、当該硬質ポットの保持部が区画壁の上面よりも上方に突出して、当該保持部を操作機器のアームで保持できるように、硬質ポットの高さよりも低い高さである、
ことを特徴とするトレイ。 - 請求項2から請求項5のいずれか1項に記載の硬質ポットを載せることのできるトレイにおいて、
前記トレイは、硬質ポットを収容できる収容ポケットが縦横に多数列設けられ、
前記各収容ポケットの間に収容ポケットを個別に区画する区画壁が設けられ、
前記区画壁は、硬質ポットの高さよりも低い高さであって、収容ポケットに収容されると硬質ポットの上部及びその上の鍔が区画壁の上面よりも上方に突出して、鍔と区画壁上面との間に操作機器のアームを差込み可能な差込み空間が形成される高さである、
ことを特徴とするトレイ。 - 請求項1、請求項3、請求項4、請求項5のいずれか1項に記載の硬質ポットを載せることのできるトレイにおいて、
前記トレイは、二以上の硬質ポットを載置可能な広さの受け面と、当該受け面の外周縁に立設された周壁を備え、
前記周壁の高さは、前記硬質ポットを受け面に載置することにより、当該硬質ポットの保持部が周壁の上面よりも上方に突出して、当該保持部を操作機器のアームで保持できるように、硬質ポットの高さよりも低い高さである、
ことを特徴とするトレイ。 - 請求項2から請求項5のいずれか1項に記載の硬質ポットを載せることのできるトレイにおいて、
前記トレイは、二以上の硬質ポットを載置可能な広さの受け面と、当該受け面の外周縁に立設された周壁を備え、
前記周壁は、硬質ポットの周壁の高さよりも低い高さであって、前記受け面に硬質ポットを載置すると、当該硬質ポットの鍔の下方に操作機器のアームを差込み可能な差込み空間が形成される高さである、
ことを特徴とするトレイ。 - 請求項6から請求項9のいずれか1項に記載のトレイにおいて、
収容ポケットは有底であり、その収容ポケットの底面又は受け面に硬質ポットを支持可能な支持部と底面開口部が設けられた、
ことを特徴とするトレイ。 - 請求項6から請求項10のいずれか1項に記載のトレイにおいて、
トレイの受け面又は収容ポケットの底面に硬質ポットを支持できる支持突起が、一又は二以上、上向きに突設された、
ことを特徴とするトレイ。 - 多数の硬質ポットと、それら多数の硬質ポットを縦横に多数列に並べることのできるトレイをセットにした苗栽培セットにおいて、
硬質ポットが請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の硬質ポットであり、
トレイが請求項6から請求項11のいずれか1項に記載のトレイである、
ことを特徴とする苗栽培セット。 - 育苗中のポットを間引きしてポットの間隔を広げることにより苗の間隔を広げる苗のスペーシング方法において、
請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の硬質ポットを請求項6から請求項11のいずれか1項に記載のトレイに載せて当該硬質ポット内で育苗し、
前記苗が隣接する苗と干渉し合うまで、又は干渉前(直前を含む)まで、又は任意の大きさまで成長した段階で、一又は二以上の任意の硬質ポットの保持部の外側又は鍔の下に操作機器のアームを差し込み、
前記操作機器のアームを操作して硬質ポットをトレイから取り出して別の場所に移動させ、硬質ポットの苗の周囲に、移動前よりも広いスペース(空間部)を設ける、
ことを特徴とする苗のスペーシング方法。 - 育苗中のポットを間引きしてポットの間隔を広げることにより苗の間隔を広げるスペーシング方法において、
請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の硬質ポットを請求項6から請求項11のいずれか1項に記載のトレイに載せ、当該トレイに載せた硬質ポット内のソイルブロックで育苗し、
前記苗が隣接する苗と干渉し合うまで、又は干渉前(直前を含む)まで、又は任意の大きさまで成長した段階で、一又は二以上の任意の硬質ポットの保持部の外側又は鍔の下に操作機器のアームを差し込み、
前記操作機器のアームを操作して硬質ポットをトレイから取り出して別の場所に移動させ、硬質ポットの苗の周囲に、移動前よりも広いスペース(空間部)を設ける、
ことを特徴とする苗のスペーシング方法。 - 育苗中のポットを間引きしてポットの間隔を広げることにより苗の間隔を広げるスペーシング方法において、
請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の硬質ポットを請求項6から請求項11のいずれか1項に記載のトレイに載せ、当該硬質ポットに収容した軟質ポットで育苗し、
前記苗が隣接する苗と干渉し合うまで、又は干渉前(直前を含む)まで、又は任意の大きさまで成長した段階で、一又は二以上の任意の硬質ポットの保持部の外側又は鍔の下に操作機器のアームを差し込み、
前記操作機器のアームを操作して硬質ポットをトレイから取り出して別の場所に移動させ、硬質ポットの苗の周囲に、移動前よりも広いスペース(空間部)を設ける、
ことを特徴とする苗のスペーシング方法。 - 請求項13から請求項15のいずれか1項に記載の苗のスペーシング方法において、
トレイ上に縦列と横列に並べられている硬質ポットの保持部の外側又は鍔の下に操作機器のアームを差し込み、
前記操作機器のアームを操作して任意の或いは全ての硬質ポットをトレイから取り出して別の場所に移動させ、隣接する列のトレイの間隔を広げて、それら硬質ポットの苗の周囲に移動前よりも広いスペースを設けて他の場所に移し替える、
ことを特徴とする苗のスペーシング方法。 - 請求項13から請求項16のいずれか1項に記載の苗のスペーシング方法において、
硬質ポットは、操作機器のアームを鍔の下に差し込んで掬い上げる、アームで硬質ポットを挟む、アームで硬質ポットを摘まむ、又はアームで硬質ポットを掴む方法のうちいずれかの方法で保持して持ち上げる、
ことを特徴とする苗のスペーシング方法。 - 請求項13から請求項17のいずれか1項に記載の苗のスペーシング方法において、
トレイに並べた縦列の硬質ポット又は横列の硬質ポットを、単一列又は複数列単位で移動する、
ことを特徴とする苗のスペーシング方法。 - 請求項12記載の苗栽培セットで育苗する苗栽培方法において、
請求項13から請求項18のいずれか1項に記載の苗のスペーシング方法で元のトレイに残された苗の周囲に空間を作り、
前記空間の下方から液体を散布して前記苗の裏面に葉面散布する、
ことを特徴とする苗栽培方法。
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