JP2015115149A - 燃料電池用部材の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】電極部を冷却する冷却媒体の流路を構成するセパレータを密着させて積層させた燃料電池用部材において、シール部材の位置を精度よく簡便に形成できシールの信頼性を向上させる。
【解決手段】セパレータ10と、セパレータ21と、を含み、セパレータ10とセパレータ21を密着して積層させた、電解質膜をアノードおよびカソードの触媒層で挟持してなる発電部と前記発電部の電極部の冷却のために配する非発電部を含む燃料電池に用いられる燃料電池用部材の製造方法であって、セパレータ10の表面に、未加硫シール部を形成するシール部形成工程と、セパレータ21を、セパレータ10のシール形成面に載せる載置工程と、セパレータ10とセパレータ21とを積層方向に加圧し、かつ、加熱して前記未加硫シール部を架橋させて、封止する架橋工程と、を有する。
【選択図】図5

Description

本発明は、固体高分子電解質型燃料電池等に用いられる燃料電池用部材の製造方法に関する。
固体高分子電解質型燃料電池は、膜−電極接合体(MEA:Menbrane Electrode Assembly)とセパレータとからなるセルを1層以上重ねてモジュールとし、モジュールを積層して構成される。
MEAは、イオン交換膜からなる電解質膜と、この電解質膜の一方の面に配置された触媒層からなるアノード電極および電解質膜の他方の面に配置された触媒層からなるカソード電極とからなる。
MEAとセパレータとの間には、通常、拡散層が設けられる。この拡散層は、触媒層への反応ガスの拡散を良くするためのものであり、触媒層と協働して電極を構成するので電極の一部と考えてもよい。
セパレータは、アノードに燃料ガス(水素)を供給する燃料ガス流路およびカソードに酸化ガス(酸素、通常は空気)を供給するための酸化ガス流路が形成されると共に、隣接するセル間の電子の通路を構成している。
セル積層体のセル積層方向両端に、集電板、端版を配置し、セル積層体をセル積層方向に締め付け、セル積層体の外側でセル積層方向に延びる締結部材とボルトにて固定して、スタックが形成される。
固体高分子電解質型燃料電池のアノード側では、水素を水素イオンと電子にする反応が行われ、水素イオンは電解質膜中をカソード側に移動する。これに対して、カソード側では、酸素と水素イオンおよび電子(隣りのMEAのアノードで生成されてセパレータを通して来る電子、または、セル積層体の一端のセルのアノードで生成されて外部回路を通してセル積層体の他端のセルのカソードに来る電子)から水を生成する反応が行われる。
アノード側:H→2H+2e
カソード側:2H+2e+(1/2)O→H
上記反応を行うために、スタックには燃料ガスと酸化ガスが供給・排出される。この時に、セパレータではジュール熱が発生し、カソードでは水生成反応で熱が出るので、セパレータ間には、セル毎あるいは複数個のセル毎に、冷却媒体(通常は冷却水)が流れる流路が形成されており、その流路に冷却媒体を循環させることにより、燃料電池を冷却している。
スタック内における燃料ガス、酸化ガス、冷却媒体のスタックのそれぞれの流路からの洩れと混合を防止するために、燃料電池の構成要素(セパレータ、電解質膜など)間にはガスケットが設けられて構成要素間をシールしている。このガスケットとしては、MEAを挟み込む際のセパレータとの間のガスケットと、主に冷却水流路を形成する際のセパレータ間のガスケットがある。
モジュール間のガスケットは、冷却媒体(通常は冷却水)を封止させ、かつ電極として正負極を密着させるものであり、ガスケットの製造においては、公知のOリングやリム成
型品を配置する方法を用いることができる(特許文献1または特許文献2)。
特開2010−244689号公報 特開2010−244690号公報
高分子電解質膜、および、該高分子電解質膜を互いの間に挟む一対の電極を有する膜−電極接合体と、前記電極と接触して前記膜−電極接合体を互いの間に挟む一対の板状のセパレータと、を有する単セルが複数積層されて構成された積層体であるセルスタックは、加熱による膨張収縮から、設計公差が厳しくなり、またセルスタックの長期耐久性という観点から未だ改善の余地があった。
特許文献1には、電極部材とセパレータを一体化成型する製造法の積層図が開示されており、未架橋ソリッドゴムが、貼り合わせる電極部材とセパレータの双方に配置し、それぞれ積層方向に一体化させるよう構成されている。
前記未架橋ソリッドゴムは、接着性を有する枠状のガスケット部材であり、予め貼り合せ箇所の双方に成形し、前記ガスケット部材に発電部の電極部材およびセパレータと、を型に入れ、型締めを行うと共に加圧および加熱し、前記ソリッドゴムの未架橋物を架橋させ、前記電極部材の周縁部を封止し、電極部材とセパレータを一体化する。
単一の発電電極であるモジュールを電極部とセパレータと共に一体成形させるには、ガスケットとして用いるゴムを予め未架橋のソリッドゴムの状態で積層させ、一体成型する際に、ゴムを架橋させる必要がある。
この架橋反応には、成形型を用い、熱伝導を有する基板にて加熱および加圧が必要である。特に発電部の構成材料である電解質膜は、収縮率が大きく、一体化工程での寸法安定性は著しく悪くなるという虞がある。
また、特許文献2に開示された、複数で構成されるセルスタックを積層体全体で加圧および加熱することで、ガスケットライン全体を架橋せしめる工法では、さらに個々のモジュールの設計公差が極めて厳しくなり、加圧調整するのに大幅に時間を要すなどで製造効率が悪くなる虞がある。また、電極部に影響を及ぼさない比較的低温で架橋できるガスケット材を用いる必要がある。
ガスケットを線状に配置したガスケットシールラインにおいて、特にモジュール間の冷却媒体面のガスケットシールラインでは、発熱したセルスタック全体を冷却するために熱水耐性が必要となる。
この環境は、吸水による体積膨張をしない耐水性が求められる他、酸素ラジカルが比較的多く、耐ラジカル性が求められる。しかしながら、前記低温架橋ガスケット材は、架橋密度が比較的低く、耐ラジカル性が低い。このため、長期発電時においては、前記ガスケットシールラインの劣化によって、冷却水漏れを生じる虞がある。
本発明は、電極部を冷却する冷却媒体の流路を2つのセパレータ間に構成する燃料電池用部材において、2つのセパレータ間にシール部材を簡便に且つ精度良く配置できシールの信頼性を向上させることを目的とする。
本発明の燃料電池用部材の製造方法は、電解質膜をアノードおよびカソードの触媒層で挟持してなる発電部と前記発電部の電極部の冷却のために配する非発電部からなる燃料電池に用いられる燃料電池用部材において、前記非発電部は、第1のセパレータと、第2のセパレータと、を含み、前記第1のセパレータと前記第2のセパレータを密着して積層させた燃料電池用部材の製造方法であって、前記第1のセパレータの表面に、未加硫シール部を形成するシール部形成工程と、前記第2のセパレータを、前記第1のセパレータのシール形成面に載せる載置工程と、前記第1のセパレータと前記第2のセパレータの積層方向に加圧し、かつ、加熱して前記未加硫シール部を架橋させて、封止する架橋工程と、を有する。
本発明によれば、直接未加硫ゴムを第1のセパレータに形成させるため、金型はガスケットが必要なセパレータの各面を全てシール成型するよりも低コストで成形することが可能となり、省工程化できる。また離型剤を用いることなく、第1のセパレータに直接シール成型することができるため、コンタミによる電池性能低下がなく、さらにまた電極部材を挟持させて加硫を行わないため、加圧加熱をさせやすく、高耐久性を付与させることが可能である。
したがって、電極部を冷却する冷却媒体の流路を2つのセパレータ間に構成する燃料電池用部材において、2つのセパレータ間にシール部材を簡便に且つ精度良く配置できシールの信頼性を向上させることができる。
本発明の実施の形態1における高分子電解質型燃料電池の斜視図 図1の高分子電解質型燃料電池の断面の一部を示す部分断面図 本発明の実施の形態1におけるセパレータへのガスケット直接成形工程を示した概略断面図 本発明の実施の形態1におけるガスケット転写金型への成形工程を示した概略断面図 本発明の実施の形態1における冷却媒体面のガスケット一体積層加硫成形工程の一部を示した概略断面図 図5の工程をへて、成形された冷却媒体面ガスケット一体成形品を示した概略断面図 本発明の実施の形態2におけるセパレータへのガスケット直接成形工程を示した概略断面図 本発明の実施の形態2におけるガスケット転写金型への成形工程を示した概略断面図 図8の工程をへて、成形された冷却媒体面ガスケット一体成形品および発電部の積層状態を示す概略断面図 本発明におけるセパレータ一体ガスケット成型の一部を示す部分断面図 本発明における別形態のセパレータ一体ガスケット成型の一部を示す部分断面図 本発明における別形態のセパレータ一体ガスケット成型の一部を示す部分断面図 本発明のセパレータ一体ガスケット成型のガスケットラインの模式図 本発明のセパレータ一体ガスケット成型の別形態のガスケットラインの模式図
本願発明者は、発電部を加熱加圧しない非発電部のガスケットシールラインの製造方法において、未加硫シール部を形成するシール部形成工程と、第2のセパレータを、第1のセパレータのシール形成面に載せる載置工程と、前記第1のセパレータと前記第2のセパレータの積層方向に加圧し、かつ、加熱して前記未加硫シール部を架橋させて、封止する架橋工程とを有する場合に、シール部材の位置を精度よく簡便に形成でき、セパレータ双方に挟持されたガスケットによって強固に封止され、信頼性の高い燃料電池用部材を得ることができるという知見を見出した。本発明はこの知見を基づいてなされたものである。
第1の発明の燃料電池用部材の製造方法は、第1のセパレータと、第2のセパレータと、を含み、前記第1のセパレータと前記第2のセパレータを密着して積層させた、電解質膜をアノードおよびカソードの触媒層で挟持してなる発電部と前記発電部の電極部の冷却のために配する非発電部を含む燃料電池に用いられる燃料電池用部材の製造方法であって、前記第1のセパレータの表面に、未加硫シール部を形成するシール部形成工程と、前記第2のセパレータを、前記第1のセパレータのシール形成面に載せる載置工程と、前記第1のセパレータと前記第2のセパレータの積層方向に加圧し、かつ、加熱して前記未加硫シール部を架橋させて、封止する架橋工程と、を有するものである。
上記の第1の発明の燃料電池用部材の製造方法によれば、直接未加硫ゴムを第1のセパレータに形成させるため、金型はガスケットが必要なセパレータの各面を全てシール成型するよりも低コストで成形することが可能となり、省工程化できる。また離型剤を用いることなく、第1のセパレータに直接シール成型することができるため、コンタミによる電池性能低下がなく、さらにまた電極部材を挟持させて加硫を行わないため、加圧加熱をさせやすく、高耐久性を付与させることが可能である。
また、発電部に用いられる電解質膜などの熱変形しやすい部材用いているセルスタックを前記工程で得られた燃料電池用部材を用いることで熱を加えずにシールすることができる。また、一体化におけるシールの位置精度は、金型寸法によって決まるため、金型の精度を上げるなどすれば、比較的簡便に高精度でシール成型することができる。
したがって、電極部を冷却する冷却媒体の流路を2つのセパレータ間に構成する燃料電池用部材において、2つのセパレータ間にシール部材を簡便に且つ精度良く配置できシールの信頼性を向上させることができる。
第2の発明の燃料電池用部材の製造方法は、電解質膜をアノードおよびカソードの触媒層で挟持してなる発電部の電極部を冷却する冷却媒体が流れる冷却媒体流路を第1のセパレータと第2のセパレータとの間に構成する燃料電池用部材の製造方法であって、前記第1のセパレータにおける前記第2のセパレータとの間に前記冷却媒体流路を構成する面の所定位置に、未加硫シール部を形成するシール部形成工程と、前記シール部形成工程で前記未加硫シール部が形成された前記第1のセパレータにおける前記第2のセパレータとの間に前記冷却媒体流路を構成する面に、前記第2のセパレータにおける前記第1のセパレータとの間に前記冷却媒体流路を構成する面を重ねる載置工程と、前記載置工程で重ねられた前記第1のセパレータと前記第2のセパレータとを積層方向に加圧して前記未加硫シール部を前記第2のセパレータに密着させ、かつ、加熱して前記未加硫シール部を架橋させる架橋工程と、を有するものである。
上記の第2の発明の燃料電池用部材の製造方法によれば、直接未加硫ゴムを第1のセパレータに形成させるため、金型はガスケットが必要なセパレータの各面を全てシール成型するよりも低コストで成形することが可能となり、省工程化できる。また離型剤を用いることなく、第1のセパレータに直接シール成型することができるため、コンタミによる電
池性能低下がなく、さらにまた電極部材を挟持させて加硫を行わないため、加圧加熱をさせやすく、高耐久性を付与させることが可能である。
また、熱変形しやすい部材を用いることがなく、比較的高温で架橋するガスケットを用いることで高耐久性を確保することができる。
また、第1のセパレータと第2のセパレータとの密着一体化におけるシールの位置精度は、金型寸法によって決まるため、金型の精度を上げるなどすれば、比較的簡便に高精度でシール成型することができる。
したがって、電極部を冷却する冷却媒体の流路を2つのセパレータ間に構成する燃料電池用部材において、2つのセパレータ間にシール部材を簡便に且つ精度良く配置できシールの信頼性を向上させることができる。
第3の発明の燃料電池用部材の製造方法は、第2の発明における、前記第1のセパレータの表面に、未加硫シール部を形成するシール部形成工程は、押出し成型により行うものである。
第4の発明の燃料電池用部材の製造方法は、第1の発明において、前記第2のセパレータは、前記未加硫シール部の形状に対応したシール溝を有し、前記載置工程において、前記シール溝に前記未加硫シール部が収容されるように、前記第2のセパレータを、前記第1のセパレータの冷却媒体流路面に載せるものである。
これによれば、前記第2のセパレータにシール溝を有することで、前記第1のセパレータを載置し、前記第1のセパレータと前記第2のセパレータの積層方向に加圧し、かつ、加熱して前記未加硫シール部を架橋した際の、ガスケットの膨張力を効果的に分散することができ、同時に双方のセパレータとガスケットの界面の密着性が高まることでシールの耐久性を向上させることができる。
第5の発明の燃料電池用部材の製造方法は、第4の発明において、前記第2のセパレータは、前記シール溝に隣接して設けられ、かつ、前記シール溝と繋がっている隣接溝を有するものである。
これによれば、前記第2のセパレータにシール溝に隣接して設けられた隣接溝を有することで、前記第1のセパレータを載置し、前記第1のセパレータと前記第2のセパレータの積層方向に加圧および加熱して前記未加硫シール部を架橋した際の、ガスケットの余剰分を前記隣接溝へ解放することができ、ガスケットの体積膨張によるセパレータの破損を防ぐことができる。
第6の発明の燃料電池用部材の製造方法は、第1から第5のいずれかの発明における、前記架橋工程において、100℃乃至180℃に加熱し、かつ1kPa/cm乃至100kPa/cmに加圧させた前記第1と第2のセパレータ双方を密着させるものである。
第7の発明の燃料電池用部材の製造方法は、第1から第5のいずれかの発明における、前記未加硫シール部は、未加硫フッ素ゴムを含むものである。
これによれば、第1から第5のいずれかの発明において、非発電部のガスケットの耐ラジカル性や耐酸性をより強固にでき、高信頼性のあるスタックと成し得ることができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら具体的に説明する。
なお、以下では全ての図面を通じて同一又は相当する要素には同一の参照符号を付して、その重複する説明を省略する。
(実施の形態1)
<セルスタックの構成>
図1は、高分子電解質型燃料電池(以下、「燃料電池」と称する)を単位セル9ごとに積層させたセルスタック100の模式図である。セルスタック100は、単位セル9を直列に積層した積層体2である。また、図2は、単位セル9を2セル分取り出して積層方向に平行な平面で切断した場合の部分断面図を示す。
セルスタック100は、積層体2の積層方向の端部にガス出入口配管5,6と冷却媒体出入口配管7,8を有し、積層体2の積層方向の端部のボルト1にて積層体2が締結されている。また、セルスタック100の(積層体2の積層方向の)上下最外端には端板3を配し、端板3の内側に集電板4を配している。このとき、セルスタック100は、一般に、要求される出力に応じて2〜200段程度に単位セル9を積層して形成されている。
図2に示すように、一方の面に酸化剤ガス流路18となるガス流路が形成され他方の面に冷却媒体流路20が形成されたセパレータ21における酸化剤ガス流路18が形成された面と、一方の面に燃料ガス流路19となるガス流路が形成され他方の面がセパレータ21における冷却媒体流路20が形成された面に密着するセパレータ10における燃料ガス流路19が形成された面とで、高分子電解質膜11の両面に触媒層(図示せず)およびガス拡散層12,13を具備したMEA(Membrene‐Electrode-Assembly:膜電極接合体)が挟持され、電極構造を成している。
また、触媒層およびガス拡散層12,13からなる電極を囲むように高分子電解質膜11とセパレータ10,21との間に配置したガスケット15およびガスケット15に設けたシールリップ17によって、MEAとセパレータ10,21との間をシールしている。
このとき、高分子電解質膜11は、水素イオンを選択的に輸送する陽イオン交換樹脂で構成され、触媒層は、白金などの触媒機能を有する金属が担持させたカーボン粉末を主成分として構成されている。さらに、ガス拡散層12,13は、反応ガス(燃料ガスおよび酸化剤ガス)の通気性と電子の伝導性を併せ持つ機能を有している。なお、以下では触媒層およびガス拡散層12,13を電極と総称して説明する場合がある。
一方、図2に示すように、冷却媒体を封止するセパレータ10は、セパレータ21における冷却媒体流路20が形成された面に密着するように配置され、冷却媒体は、冷却媒体流路20が形成された部分を囲むようにセパレータ10とセパレータ21との間に配置したガスケット15およびガスケット15の逃がし溝としてセパレータ10,21の表面に形成された隣接溝14に流入したガスケットによってシールされている。
冷却媒体流路20が形成された面とは反対側の面に酸化剤ガスが流通する酸化剤ガス流路18が形成されたセパレータ21の構造により、冷却用セパレータを余分に積層せず、セパレータの積層枚数を減らすことができる。
単位セル9のアノード面ガスケットおよびカソード面ガスケット(それぞれ図示せず)は、例えば環状形状を有し、MEAの両面に、触媒層およびガス拡散層12,13からなる電極を囲むよう配設されている。
ガスケット15は、好ましくは、適度な機械的強度と柔軟性を有する合成樹脂で構成さ
れる。構成する材料としては、例えば、ゴム材料や熱可塑性エラストマーや接着剤等の化合物を使用することができる。
ガスケット15のガスケット材の具体例としては、フッ素ゴム、シリコーンゴム、天然ゴム、EPDM、ブチルゴム、塩化ブチルゴム、臭化ブチルゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエン共重合体、エチレン−酢酸ビニルゴム、アクリルゴム、ポリイソプロピレンポリマー、パーフルオロカーボン、ポリベンゾイミダゾール、ポリスチレン系、ポリオレフィン系、ポリエステル系及びポリアミド系等の熱可塑性エラストマー、あるいはイソプレンゴム及びブタジエンゴム等のラテックスを用いた接着剤、液状のポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリクロロプレン、シリコーンゴム、フッ素ゴム及びアクリロニトリル−ブタジエンゴム等を用いた接着剤等を挙げることができるが、これらの化合物に限定されない。また、これらの化合物を単体で用いても、あるいは2種類以上を混合もしくは複合して用いてもよい。また、具体的には、耐久性を考慮した場合、フッ素ゴムを用いることが好ましい。ガスケット15の形状は、特に限定されるものではないが、実施の形態1では略矩形環状とする。
単位セル9のセパレータ10,21は、アノード面ガスケットおよびカソード面ガスケットの外側に配置されている。セパレータ10,21の内面(MEAの触媒層およびガス拡散層12,13からなる電極と対向する面)に形成された流路は、反応ガス(燃料ガス又は酸化剤ガス)を触媒層に供給する反応ガス流路(セパレータ21の内面には酸化剤ガス流路18、セパレータ10の内面には燃料ガス流路19)で、セパレータ21の外面に形成された流路は、冷却媒体を単位セル9のセパレータ10,21間に流す冷却媒体流路20であり、その周辺には冷却媒体面にガスケット15が形成されている。
このとき、MEAで発生する熱を、冷却水で回収することによって、その熱エネルギーとして利用することが可能となる。また、これらのセルスタック100に用いるセパレータ10,21は導電性を有し、隣接するMEAを互いに電気的に直列に接続する。
そして、セパレータ10,21に形成されたガス流路(酸化剤ガス流路18および燃料ガス流路19)と冷却媒体流路20は、上流端が供給マニホールド孔に接続され、下流端が排出マニホールド孔に接続される。また、MEAの周縁部には、セパレータ10,21の各マニホールド孔に対応してマニホールド孔が設けられている。そのため、セパレータおよびMEAからなる単位セル9を積層してセルスタック100を組み立てると、各セパレータおよび各MEAのマニホールド孔が互いに繋がって連通する。これにより、反応ガスや冷却水などの流体のマニホールド(流路)が形成される。
<シール部形成工程>
図3は、燃料電池のガスケット15を形成するためにガスケット部材をセパレータ10の所定の位置に形成せしめる押出し成形工程を示した概略断面図である。
ガスケット15のガスケット材料は、加硫温度以下でのせん断圧縮を付与する公知の手法にて溶融され、供給される。この場合、材料を流通するために加熱したホットランナー配管23は、ホットランナー配管外周22から一定温度にて加温制御される。さらに一定量をセパレータ10に成形するため、成形上型24はスプリング25にてセパレータ10を拘束する成形下型27の間を上下駆動するように構成されている。また、ガスケット15の出口付近のビード形状は押出し出口26の形状で決められる。
成形上型24とスプリング25にて連結されている成形下型27の押出し出口26は、設置するセパレータ10の形状によって干渉しないように一部に凹み部28を設けるなどしてセパレータ10の破損を防ぐことができる。
セパレータ10へのガスケット部材の設置時において、セパレータ10に予め隣接溝14が形成されており、ガスケット15の一部がこの隣接溝14に入り込むことで、セパレータ10との密着性を向上させ、また架橋時のガスケット15の体積膨張分が隣接溝14へ流入されることでセパレータ10の破損を防ぐことができる。
図4は、図3と同様に燃料電池のガスケット15を形成するためにガスケット部材を金型29の所定の位置に形成せしめる押出し成形工程を示した概略断面図である。
金型29には、予めシールリップ溝30があり、転写後にリップ形状を成すことで、ガスケット15の締結力を制御することが可能となる。
ここでの金型29の材料は、鉄−炭素−クロムをベースとした合金にモリブデン−タングステンなどで構成されているダイス鋼などの合金化された鉄鋼材料など公知の材料を用いることができる。特に磨耗を防ぐことができる超硬合金は好適に用いられる。
耐久性や品質保証の観点から、無電解ニッケルめっきや、硬質クロムめっき、物理蒸着(PVD:Physical-Vapor-Deposition)皮膜や化学蒸着(CVD:Chemical-Vapor-Deposition)によるTiC皮膜処理などの公知の表面処理を用いることができる。
本実施の形態において、セパレータ10の表面に、未加硫シール部を形成するシール部形成工程においては、材料を適量成形させる押出し成型など公知の方法を用いることができるが、量産性の観点から、インジェクション成型あるいはその類の成形方法が好適に用いられる。
図5は、セパレータ10に対向するセパレータ21と共に図3および図4に示す工程で成型したガスケット15を積層方向に加熱、かつ、加圧してガスケット15に架橋反応を起こさせる架橋工程の概略断面図である。
架橋工程において、100℃乃至180℃に加熱し、かつ1kPa/cm乃至100kPa/cmに加圧することが望ましい。これは、押出し成型でのガスケット15の温度域は、殆どの材料では、常温で、架橋反応は進行しないが、タクト向上の観点から、短時間で必要十分な架橋反応を起こし、ガスケット15としてシール反力などの性能を付与させるには、高温高圧が好ましい。
架橋工程における、加熱および加圧を付与するためには、加熱プレスや圧力容器などの公知の手法が用いられる。実施の形態1に示す図5は、加熱プレスを示し、上下の押さえ板31を加熱すことで、加圧および加熱を同時に行うことができる。
セパレータ21にガスケット15を設置する部位において、隣接溝14を付与し、架橋工程で、ガスケット15がこの隣接溝14に入り込むことで、セパレータ10,21との密着性を向上させ、また架橋時のガスケット15の体積膨張を効果的に逃がすことでセパレータ10,21の破損を防ぐことができる。
図6は、図5の架橋工程において、得られた成型品の断面図を示している。
<作用効果>
本実施の形態の燃料電池用部材の製造方法は、第1のセパレータとしてのセパレータ10と、第2のセパレータとしてのセパレータ21と、を含み、セパレータ10とセパレータ21を密着して積層させた、高分子電解質膜11をアノードおよびカソードの触媒層およびガス拡散層12,13で挟持してなる発電部としてのMEA(膜電極接合体)とMEAの触媒層およびガス拡散層12,13からなる電極部の冷却のために配する非発電部を
含む燃料電池に用いられる燃料電池用部材の製造方法であって、セパレータ10の表面に、ガスケット15になるガスケット部材(未加硫シール部)を形成するシール部形成工程と、セパレータ21を、セパレータ10のシール形成面に載せる載置工程と、セパレータ10とセパレータ21の積層方向に加圧し、かつ、加熱してガスケット15になるガスケット部材(未加硫シール部)を架橋させて、封止する架橋工程と、を有する。
また、本実施の形態の燃料電池用部材の製造方法は、高分子電解質膜11をアノードおよびカソードの触媒層およびガス拡散層12,13で挟持してなる発電部としてのMEA(膜電極接合体)の触媒層およびガス拡散層12,13からなる電極部を冷却する冷却媒体が流れる冷却媒体流路20を第1のセパレータとしてのセパレータ10と第2のセパレータとしてのセパレータ21との間に構成する燃料電池用部材の製造方法であって、セパレータ10におけるセパレータ21との間に冷却媒体流路20を構成する面の所定位置に、ガスケット15になるガスケット部材(未加硫シール部)を形成するシール部形成工程と、前記シール部形成工程でガスケット15になるガスケット部材(未加硫シール部)が形成されたセパレータ10におけるセパレータ21との間に冷却媒体流路20を構成する面に、セパレータ21におけるセパレータ10との間に冷却媒体流路20を構成する面を重ねる載置工程と、前記載置工程で重ねられたセパレータ10とセパレータ21とを積層方向に加圧してガスケット15になるガスケット部材(未加硫シール部)をセパレータ21に密着させ、かつ、加熱してガスケット15になるガスケット部材(未加硫シール部)を架橋させる架橋工程と、を有する。
セパレータ10へ直接押出し成型によってガスケット15を形成することで、ガスケット材料を、適量分、セパレータ10に形成させることができ、材料コストを低減することができる。またセパレータ10に押出し成型する金型29が不要になるため、費用を削減することができる。またセパレータ10の金型29を用いた架橋工程が減ることで、タクトを向上させることができる。
さらに燃料電池として、ガスケット15を金型29から転写する公知の離型剤は、シリコン系やワックス系およびフッ素系が用いられるが、連続成形において、優れるフッ素系離型剤が好適に用いられる。
一方、これら離型剤は、冷却媒体中へ溶出すると、コンタミ源になりうる。しかし、冷却媒体面のガスケット成型工程において、転写を行わない本発明は、セルスタックから生じる冷却媒体の清浄化において有効であり、製造工程の効率化を図ることが可能となる。(実施の形態2)
図7および図8は、セパレータ10の表裏共に冷却媒体を流通せしめるため、セパレータ10の両面同時に押出し成型と別に金型29にて成型したガスケット15を同時に架橋する工程の状態断面図を示している。
また図9は、実施の形態2によって形成された燃料電池101の積層の組立状態における断面図を示している。
実施の形態2では、一方の面に酸化剤ガス流路18となるガス流路が形成され他方の面に冷却媒体流路20が形成されたセパレータ21における酸化剤ガス流路18が形成された面と、一方の面に燃料ガス流路19となるガス流路が形成され他方の面に冷却媒体流路20が形成されたセパレータ21における燃料ガス流路19が形成された面とで、高分子電解質膜11の両面に触媒層(図示せず)およびガス拡散層12,13を具備したMEAが挟持され、冷却媒体を封止するセパレータ10が、一方の面に酸化剤ガス流路18となるガス流路が形成され他方の面に冷却媒体流路20が形成されたセパレータ21における冷却媒体流路20が形成された面と、一方の面に燃料ガス流路19となるガス流路が形成
され他方の面に冷却媒体流路20が形成されたセパレータ21における冷却媒体流路20が形成された面との間に挟まれている。
セパレータ10の両面に同時に直接押出し成型によってガスケット15を形成することができるため、実施の形態1と同様にセパレータ10へ成型するための金型29が必要なくなるため、金型費用を削減することができる。さらにセパレータ10に金型29にて転写する架橋工程が減ることで、タクト向上が可能となる。また、セパレータ10の表裏両面に冷却媒体を流通させることによって、より効果的にMEAで発生する熱を、冷却水で回収することによって、その熱エネルギーとして利用することが可能となる。
<ガスケット>
(ガスケット形状)
図10から図12は、代表的なガスケット15のガスケット形状、シールリップ溝および隣接溝の部分断面図を示す。これらのガスケット形状は、一例であって、本発明を限定するものではない。
図10は、冷却媒体流路を有するセパレータ21とガスケット15の押出し成型を行ったセパレータ10との積層時の部分断面図である。この中で隣接溝14は、セパレータ10,21の架橋工程でガスケット15が体積膨張し、その際に予めセパレータに加工した隣接溝14へ余剰分が回避できるように設計されている。
この構造は、余剰のガスケット15を逃がす隣接溝14が立体的に構成しうるため、セパレータの省面積化が可能となる。
図11は、ガスケット15と隣接溝14が連結部16で繋がっている箇所の部分断面図である。
予めセパレータに微細加工が必要となるが、ガスケット15に材料を充填し、隣接溝14が未充填であってもシール性を確保できる。また製造上の公差も吸収することができる。すなわち、ガスケット15の周囲に一定間隔で隣接溝14を構成することで、セパレータ等の構成部材の寸法公差を吸収し、調整が可能となる。この結果、架橋工程で生じる体積膨張によってセパレータが破損することを回避することができる。
図12は、セパレータ10に凸部を有している場合であって、また隣接溝をセパレータ10側に構成し、さらに連結部16が隣接溝と同一箇所にある部分断面図である。
セパレータ10へ隣接溝を設けるためには、押出し成型時に隣接溝14へガスケット15が流れないような工夫が必要になるが、セパレータ10,21の両面に凹みを有するため、より高い密着性が付与することが可能である。また、近傍に設置することでセパレータの省面積化も可能となる。
ガスケット形状は、予め互いのセパレータに加工することでより、セパレータ間を強固に、また破損することなく、安定した密着性を確保することが可能である。
(シールライン形状)
図13および図14は、それぞれ単位セル9の冷却媒体を流通せしめる冷却媒体流路20を有するセパレータ21のガスケット15のシールラインの一例を示した模式図である。これらのシールライン形状は、代表例であって、本発明を限定するものではない。
酸化剤ガスは、マニホールド32,35、燃料ガスは、マニホールド34,37にて、各々MEAのカソードおよびアノード側に供給および排出される。一方、冷却媒体は、マニホールド33より入り、36から放出される。
図13は、セパレータ21の面であり、積層するセパレータ10側に隣接溝を構成しており、ガスケット15は、架橋工程でセパレータ10,21の間で密着封止される。
図14は、図12のシールラインを示す。セパレータ10側に隣接溝14を有し、その隣接溝14とガスケット15は、連結部16で一部分が繋がっている。このことで、セパレータ10へ過剰量の材料を押出し成型をした場合であっても、ガスケット15が所定溝を超えて外部に溢れることがない状態で成型させることができるため、体積膨張によるセパレータ破損などを回避することができる。
本発明の燃料電池用部材の製造方法によれば、電極部を冷却する冷却媒体の流路を2つのセパレータ間に構成する燃料電池用部材において、2つのセパレータ間にシール部材を簡便に且つ精度良く配置できシールの信頼性を向上させることができるので、固体高分子電解質型燃料電池等の高信頼性燃料電池に有用である。
1 ボルト
2 積層体
3 端板
4 集電板
5,6 ガス出入口配管
7,8 冷却媒体出入口配管
9 単位セル
10,21 セパレータ
11 高分子電解質膜
12,13 ガス拡散層
14 隣接溝
15 ガスケット
16 連結部
17 シールリップ
18 酸化剤ガス流路
19 燃料ガス流路
20 冷却媒体流路
22 ホットランナー配管外周
23 ホットランナー配管
24 成形上型
25 スプリング
26 押出し出口
27 成形下型
28 凹み部
29 金型
30 シールリップ溝
31 押さえ板
32,33,34,35,36,37 マニホールド
100 セルスタック
101 燃料電池

Claims (8)

  1. 第1のセパレータと、第2のセパレータと、を含み、
    前記第1のセパレータと前記第2のセパレータを密着して積層させた、電解質膜をアノードおよびカソードの触媒層で挟持してなる発電部と前記発電部の電極部の冷却のために配する非発電部を含む燃料電池に用いられる燃料電池用部材の製造方法であって、
    前記第1のセパレータの表面に、未加硫シール部を形成するシール部形成工程と、
    前記第2のセパレータを、前記第1のセパレータのシール形成面に載せる載置工程と、
    前記第1のセパレータと前記第2のセパレータの積層方向に加圧し、かつ、加熱して前記未加硫シール部を架橋させて、封止する架橋工程と、
    を有する、燃料電池用部材の製造方法。
  2. 電解質膜をアノードおよびカソードの触媒層で挟持してなる発電部の電極部を冷却する冷却媒体が流れる冷却媒体流路を第1のセパレータと第2のセパレータとの間に構成する燃料電池用部材の製造方法であって、
    前記第1のセパレータにおける前記第2のセパレータとの間に前記冷却媒体流路を構成する面の所定位置に、未加硫シール部を形成するシール部形成工程と、
    前記シール部形成工程で前記未加硫シール部が形成された前記第1のセパレータにおける前記第2のセパレータとの間に前記冷却媒体流路を構成する面に、前記第2のセパレータにおける前記第1のセパレータとの間に前記冷却媒体流路を構成する面を重ねる載置工程と、
    前記載置工程で重ねられた前記第1のセパレータと前記第2のセパレータとを積層方向に加圧して前記未加硫シール部を前記第2のセパレータに密着させ、かつ、加熱して前記未加硫シール部を架橋させる架橋工程と、
    を有する、燃料電池用部材の製造方法。
  3. 前記第1のセパレータの表面に、未加硫シール部を形成するシール部形成工程は、押出し成型により行うことで達成する、請求項2に記載の燃料電池用部材の製造方法。
  4. 前記第2のセパレータは、前記未加硫シール部の形状に対応したシール溝を有し、
    前記載置工程において、前記シール溝に前記未加硫シール部が収容されるように、前記第2のセパレータを、前記第1のセパレータの冷却媒体流路面に載せる、請求項1に記載の燃料電池用部材の製造方法。
  5. 前記第2のセパレータは、前記シール溝に隣接して設けられ、かつ、前記シール溝と繋がっている隣接溝を有する、請求項4に記載の燃料電池用部材の製造方法。
  6. 前記架橋工程において、100℃乃至180℃に加熱し、かつ1kPa/cm乃至100kPa/cmに加圧させた前記第1と第2のセパレータ双方を密着させる請求項1から5のいずれか1項に記載の燃料電池用部材の製造方法。
  7. 前記未加硫シール部は、未加硫フッ素ゴムを含む、請求項1から5のいずれか1項に記載の燃料電池用部材の製造方法。
  8. 電解質膜をアノードおよびカソードの触媒層で挟持してなる発電部と、前記電極部の冷却のために配する非発電部と、を含む燃料電池であって、
    前記非発電部は、第1のセパレータと、第2のセパレータと、シール部材と、を含み、
    前記第2のセパレータは、前記第1のセパレータの冷却媒体流路面に積層されており、
    前記第1のセパレータと前記第2のセパレータは、前記シール部材を介して密着され、
    前記第1のセパレータと前記第2のセパレータで形成される冷却媒体流路は、前記シー
    ル部材によって封止されている、燃料電池。
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