JP6403541B2 - セパレータ−シール部材接合体及びその製造方法 - Google Patents

セパレータ−シール部材接合体及びその製造方法 Download PDF

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Description

本開示は、燃料電池(例えば、固体高分子電解質型燃料電池、ただし、固体高分子電解質型燃料電池に限るものではない)のセパレータ−シール部材接合体及びその製造方法に関する。
固体高分子電解質形燃料電池は、反応ガスである水素等の燃料ガスと、空気等の酸化剤ガスとをガス拡散電極であるアノード及びカソードにおいてそれぞれ電気化学的に反応させ、電気と熱とを同時に発生させる電池である。図28に、このような固体高分子電解質形燃料電池の一般的な基本構成(単電池)の要部概略断面図を示す。燃料電池300は、図28に示すように、主として膜電極接合体(MEA:Menbrane Electrode Assembly)301と、膜電極接合体301を挟持する一対の板状のセパレータ、即ちアノード側セパレータ311及びカソード側セパレータ312を含む構成の単電池を少なくとも1つ具備する。
図28に示すように、アノード側セパレータ311及びカソード側セパレータ312は、MEA301のアノード303及びカソード304と接触する電極部に、反応ガスを供給及び排出するガス流路313及び314を備えている。また、アノード側セパレータ311及びカソード側セパレータ312上には、これらのガス流路313及び314を囲うようにアノード側シール部材317およびカソード側シール部材318が設けられている。アノード側シール部材317およびカソード側シール部材318は、燃料電池300の構成要素間(セパレータ311及び312、電解質膜302等)をシールしている。これにより、ガス流路313及び314を流れる反応ガス(燃料ガスや酸化剤ガス)がMEA301の外部に漏れることを抑制している。このような構成の燃料電池300においては、アノード側シール部材317とMEA301のアノード303との間、及びカソード側シール部材318とMEA301のカソード304との間に、隙間(即ちアノード側隙間309及びカソード側隙間310)が形成され易い。
アノード側隙間309及びカソード側隙間310においては、反応ガスの一部がアノード側隙間309及びカソード側隙間310に回り込んで流れる場合がある。そのため、燃料電池300では、効率的な発電性能を維持することが極めて困難になるという問題がある。
また、アノード側シール部材317およびカソード側シール部材318をアノード側セパレータ311及びカソード側セパレータ312上に形成する場合、余剰のシール材料によって意図しない場所にバリが発生するという問題もある。
上記隙間に関する問題に対しては、アノード側隙間とカソード側隙間に複数の堰状シールを設ける提案がなされている(例えば、特許文献1参照。)。また、アノード側シールおよびカソード側シールから形成される突起物を、アノード側隙間とカソード側隙間に設けることも提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
上記バリに関する問題に対しては、シール用の溝と、サイドリップ成型溝と、シール用の溝とサイドリップ成型溝を連結するための連結溝とを有するキャビティプレートを用いて、シール材と基材(例えば、カーボンセパレータ、金属板および樹脂等)が一体化されたプレートを製造する方法が提案されている(例えば、特許文献3参照。)。この製造方法では、サイドリップに余剰のシール部材を逃がすことにより、意図しない場所へのバリの発生を抑制している。
特開2007−280751号公報 国際公開第2007/007708号 特開2013−181551号公報
しかしながら、特許文献1においては、シール部材とは別に堰状シールを設ける必要があるため、製造上の手間がかかるという課題がある。また、特許文献2においては、製造上の公差などの観点から反応ガスがアノード側隙間とカソード側隙間を流れることを有効に抑制することが困難であり、発電性能の低下を抑制することができない場合があるという課題がある。
特許文献3では、セパレータ上の電極部等におけるバリの発生を抑制できない場合があるという課題を有する。
本開示は、上記課題を鑑みてなされたものであり、製造上の手間を改善しつつ、発電性能の低下を抑制することができ、かつ電極部等のバリの発生を十分に抑制することができるセパレータ−シール部材接合体を提供することを目的とする。更に、本開示は、上記のようなセパレータ−シール部材接合体を容易かつ確実に製造することのできる製造方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本開示の一態様のセパレータ−シール部材接合体においては、
セパレータと、前記セパレータ上に設けられたシール部材とを備えた、セパレータ−シール部材接合体であって、
前記セパレータは、凸状に形成された電極部に設けられた溝状の流路と、前記電極部に設けられた凹部と、を備え、
前記シール部材は、前記電極部の周縁を囲むように設けられたメインシール部材と、前記メインシール部材から分岐して形成され、前記メインシール部材と前記電極部の周縁との間の隙間通路を仕切る仕切り部材と、を備え、
前記凹部は、前記仕切り部材の延長線上の、前記電極部の縁付近に形成され
前記仕切り部材の一部は、前記凹部に配置される。
本開示のセパレータ−シール部材接合体によれば、製造上の手間を改善しつつ、発電性能の低下を抑制することができ、かつ電極部等のバリの発生を抑制することができる。更に、本開示の製造方法によれば、上記のようなセパレータ−シール部材接合体を容易かつ確実に製造することができる。
本開示の実施形態1における燃料電池の基本構成(単電池)の要部の概略断面図 セルスタックの斜視図 本開示の実施形態1におけるセパレータシール部材接合体の一例を示す正面図 図3におけるセパレータ−シール部材接合体のZ1部分の拡大図 図4のセパレータ−シール部材接合体のA−A断面図 本開示の実施形態1におけるセパレータ−シール部材接合体の断面図 本開示の実施形態1におけるセパレータ−シール部材接合体の製造方法フロー 本開示の実施形態1におけるセパレータ−シール部材接合体を製造するために使用されるキャビティプレートの概略図 図8のキャビティプレートのB−B断面図 図8のキャビティプレートのC−C断面図 本開示の実施形態1におけるセパレータ−シール部材接合体の製造工程の概略図 本開示の実施形態1におけるセパレータ−シール部材接合体の製造工程の概略図 図12におけるキャビティプレートのZ2部分の拡大断面図 本開示の実施形態1におけるセパレータ−シール部材接合体の製造工程の概略図 本開示の実施形態1におけるセパレータ−シール部材接合体の製造工程の概略図 本開示の実施形態1におけるセパレータ−シール部材接合体の製造工程の概略図 本開示の実施形態2におけるセパレータ−シール部材接合体の部分拡大図 図17のセパレータ−シール部材接合体のD−D断面図 本開示の実施形態3におけるセパレータ−シール部材接合体の部分拡大図 図19のセパレータ−シール部材接合体のE−E断面図 本開示の実施形態4におけるセパレータ−シール部材接合体の部分拡大図 図21のセパレータ−シール部材接合体のF−F断面図 本開示の実施形態5におけるセパレータ−シール部材接合体及びキャビティプレートの部分拡大図 本開示の変形例1におけるセパレータ−シール部材接合体の部分拡大断面図 本開示の変形例1における別のセパレータ−シール部材接合体の部分拡大断面図 本開示の変形例2におけるセパレータ−シール部材接合体の部分拡大断面図 本開示の変形例2における別のセパレータ−シール部材接合体の部分拡大断面図 参考例の燃料電池の基本構成(単電池)の要部概略断面図
本開示に係る第1の態様のセパレータ−シール部材接合体は、セパレータと、前記セパレータ上に設けられたシール部材とを備えた、セパレータ−シール部材接合体であって、
前記セパレータは、凸状に形成された電極部に設けられた溝状の流路と、前記電極部に設けられた凹部と、を備え、前記シール部材は、前記電極部の周縁を囲むように設けられたメインシール部材と、前記メインシール部材から分岐して形成され、前記メインシール部材と前記電極部の周縁との間の隙間通路を仕切る仕切り部材と、を備え、前記凹部は、前記仕切り部材の延長線上の、前記電極部の縁付近に形成されてもよい。
この構成によれば、仕切り部材がメインシール部材と一体で形成されるので、製造上の手間を改善することができる。また、仕切り部材によって、メインシール部材と電極部の周縁との間の隙間通路を燃料ガスや酸化剤ガスが流れることを有効に抑制することができ、発電性能の低下を抑制することができる。さらに、電極部に設けられた凹部によって、バリが意図しない場所(例えば、電極部や流路等)に発生することを抑制することができる。
さらに、前記第1の態様における前記仕切り部材の一部は、前記凹部に配置されてもよい。
この構成によれば、余剰のシール部材(バリ)が凹部に位置するため、意図しない場所(例えば、電極部や流路等)にバリが発生することを抑制することができる。
本開示に係る第2の態様のセパレータ−シール部材接合体において、前記第1の態様における前記凹部は、第1の領域と、前記第1の領域よりも前記仕切り部材から離れる方向に位置する第2の領域と、を有し、前記第2の領域の深さは、前記第1の領域の深さよりも大きくなるように構成されてもよい。
この構成によれば、シール部材が凹部に流れすぎることを抑制することができるため、確実にメインシール部材と仕切り部材とを形成することができる。また、シール材料への加圧がし易くなり、加硫を促進させることができるため、未加硫のシール材料がキャビティプレートに付着することを抑制することができる。
本開示に係る第3の態様のセパレータ−シール部材接合体において、前記第2の態様における前記凹部の深さは、前記仕切り部材から離れる方向に向かって大きくなるように構成されてもよい。
この構成によれば、第1の領域と第2の領域との間で溝の段差が形成されないため(急激に溝が深くならないため)、セパレータの電極部に第1の領域と第2の領域とを形成するための加工が比較的簡略化しやすい。また、セパレータにシール部材を成型する際、セパレータの厚みを薄くしなくてよいため、強度を保持することが容易である。
本開示に係る第4の態様のセパレータ−シール部材接合体において、前記第1〜のいずれかの態様における前記シール部材が、熱硬化性弾性体、熱可塑性弾性体または熱可塑性樹脂であってもよい。
この構成によれば、既存の射出成型またはコンプレッション成型等の従来の設備を利用し、比較的簡便な方法でセパレータ−シール部材接合体を作製することができるため、新たな設備投資を抑えることができる。
本開示に係る第5の態様のセパレータ−シール部材接合体において、前記第4の態様における前記シール部材が、少なくともフッ素ゴムを含む材料で構成されていてもよい。
この構成によれば、シール部材の耐久性を向上させることができる。
本開示に係る第6の態様のセパレータ−シール部材接合体の製造方法は、セパレータと、前記セパレータ上に設けられたシール部材とを備えた、セパレータ−シール部材接合体の製造方法であって、前記シール部材を形成するシール材料を配合する配合工程と、配合された前記シール材料を混練する混練工程と、混練された前記シール材料に加硫を促進する促進剤を導入する促進剤導入工程と、前記促進剤が導入された前記シール材料を、メインシール部材成型溝と、前記メインシール部材成型溝と連結された仕切り部材成型溝と、を備えるキャビティプレートに射出する射出工程と、前記シール材料が射出された前記キャビティプレートを、凸状に形成された電極部の縁付近に凹部を設けたセパレータに対して押圧しつつ加熱と加硫を行う加硫工程と、を含んでもよい。
この構成によれば、メインシール部材と電極部の周縁との間の隙間通路に、燃料ガスや酸化剤ガスが流れることを有効に抑制することができる仕切り部材をメインシール部材と一体として形成することができる。また、加硫工程時において、余剰のシール材料が、電極部に設けられた凹部に流入させることによって、バリが意図しない場所(例えば、電極部や流路等)に拡散することを抑制することができる。したがって、本開示のセパレータ−シール部材接合体の製造方法によれば、製造上の手間を改善し、発電性能の低下を抑制することができると共に、バリの発生を制御できるセパレータ−シール部材接合体を容易にかつ確実に製造することができる。
また、シール部材の位置精度は、金型寸法によって決まるため、金型の精度を上げるなどすれば、比較的簡便に高精度でシール部材を成型することができる。
さらに、前記加硫工程において、前記仕切り部材成型溝から溢れた余剰のシール材料を、前記キャビティプレートに設けられたシール材料流入溝を通じて、前記セパレータの電極部に設けられた前記凹部に流入させてもよい。
この構成によれば、電極部に形成される凹部の面積を小さくすることができるため、電極部の発電面積をより多く確保することができる。
本開示に係る第7の態様の燃料電池は、前記第1〜のいずれかの態様におけるセパレータ−シール部材接合体を備えてもよい。
この構成によれば、発電性能の低下を抑制することができるとともに、安価で信頼性の高い燃料電池を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら具体的に説明する。
なお、以下では全ての図面を通じて同一又は相当する要素には同一の参照符号を付して、その重複する説明を省略する。また、これらの図面の記載により、本開示は制限されるものではない。
(実施の形態1)
<燃料電池の構成>
図1に、実施形態1におけるセパレータ−シール部材接合体を用いた高分子電解質型燃料電池(以下、「燃料電池」と称する。)の基本構成(単電池)の要部概略断面図を示す。燃料電池100は、図1に示すように、主として膜電極接合体(MEA:Menbrane Electrode Assembly)1と、膜電極接合体1を挟持する一対のセパレータ−シール部材接合体110、120とを含む構成の単電池を具備する。なお、本明細書では、セパレータ上にシール部材が接合されたものをセパレータ−シール部材接合体と称している。
MEA1は、イオン交換膜を備える電解質膜2と、この電解質膜2の一面に配置されたアノード3と、電解質膜2の他面に配置されたカソード4と、を備える。アノード3は、電解質膜2の一面に接する触媒層を備えるアノード触媒層5と、アノード触媒層5に接して配置され、反応ガスの拡散性および排水性をよくするためのガス拡散層7と、を具備する電極である。また、カソード4は、電解質膜2の他面に接する触媒層を備えるカソード触媒層6と、カソード触媒層6に接して配置されるガス拡散層8と、を具備する電極である。
高分子電解質膜2は、水素イオンを選択的に輸送する陽イオン交換樹脂で構成される。触媒層5、6は、白金などの触媒機能を有する金属が担持させたカーボン粉末を主成分として構成されている。ガス拡散層7および8は、反応ガス(燃料ガスおよび酸化剤ガス)の通気性と電子の伝導性を併せ持つ機能を有している。
アノード3側に配置されるセパレータ−シール部材接合体110は、ガス流路13及び冷却流路15を備えたアノード側セパレータ11と、アノード側セパレータ11上に設けられたシール部材170と、を備える。
カソード4側に配置されるセパレータ−シール部材接合体120は、ガス流路14及び冷却流路16を備えたカソード側セパレータ12と、カソード側セパレータ12上に設けられたシール部材180と、を備える。
燃料電池100におけるMEA1では、以下に示す反応が行われる。
アノード側: H → 2H +2e
カソード側: 2H +2e +(1/2)O → H
具体的には、MEA1のアノード3側では、水素を水素イオンと電子にする反応が行われ、水素イオンは電解質膜2中をカソード4側に移動する。MEA1のカソード4側では、酸素と水素イオンおよび電子(隣りのMEAのアノードで生成した電子がセパレータを通してくる、または、セル積層体の一端のセルのアノードで生成した電子が外部回路を通してセル積層体の他端のセルのカソードにくる)から水を生成する反応が行われる。
上記の反応を行うことにより、燃料電池100は、電気を発生させている。
燃料電池100は、MEA1と両極のセパレータ−シール部材接合体110、120とを備えた単位セルを1層以上積層してセルスタックとして構成されてもよい。
<セルスタックの構成>
図2は、単位セル27ごとに直列に積層させたセルスタック200の模式図である。図2に示すように、セルスタック200は、正負極を直列に積層した積層体20と、積層体20の積層方向の両端面に配置された端板21および集電板22とを備える。積層体20と、端板21と、集電板22とは、ボルト19で締結されている。
積層体20は、複数の単位セル27を直列に積層させて形成される。セルスタック200は、一般に、要求される出力に応じて2〜200段程度に単位セル27を積層して形成される。
単位セル27のアノード面およびカソード面には、それぞれシール部材(それぞれ図示せず)が設けられている。これらのシール部材は、例えば環状形状を有し、MEA1の両外面に、触媒層5、6およびガス拡散層7、8からなる電極を囲むように配設されている。
セルスタック200においては、ガス出入口配管23および24から反応ガス(燃料ガス及び酸化剤ガス)を各単位セル27に供給および排出している。例えば、ガス出入口配管23から供給された反応ガスは、セパレータの内面(MEA1と接触する側の面)に形成されたガス流路13および14を通じて、アノード3およびカソード4に供給される。アノード3およびカソード4では、反応ガスが電気化学的に反応し、電気と熱とを発生させる。電極反応により生成した生成物や未反応の反応物を含むガスは、ガス流路13および14を通って、ガス出入口配管24から排出される。
セルスタック200においては、冷却流体出入口配管25および26から冷却流体を各単位セル27に供給および排出している。例えば、冷却流体出入口配管25から供給された冷却流体が、セパレータの外面に形成された冷却流体流路15および16を介して、単位セル27のセパレータ間に供給される。単位セル27のセパレータ間に供給された冷却流体は、MEA1で発生した熱を回収し、冷却流体出入口配管26からセルスタック200の外に排出される。排出された冷却媒体は、例えば、熱交換器によって熱交換され、再び流体出入口配管25を通って単位セル27のセパレータ間に供給される。
ガス流路13および14と、冷却流体流路15および16とは、上流端が供給マニホールド孔に接続され、下流端が排出マニホールド孔に接続される。また、単位セル27のセパレータの周縁部には上流および下流端に接続されるように構成されたマニホールド孔(図示せず)が設置されており、マニホールド孔の周囲においてもシール部材が構成されている(図示せず)。これにより、反応ガスや冷却水などの流体は、各マニホールドを経ることで供給及び排出することができる。
セルスタック200に用いられるセパレータは、導電性を有し、隣接するMEA1を互いに電気的に直列に接続されている。即ち、アノード側セパレータ11およびカソード側セパレータ12の双方は、隣接するセル間の電子の通路も担っている。
また、アノード側セパレータ11及びカソード側セパレータ12の冷却流体流路15および16が形成される面には、冷却流体流路15および16を流通する冷却流体を封止するためのシール部材を備えたセパレータ(図示せず)が配置されてもよい。このようなセパレータの構造により、冷却用セパレータを余分に積層しなくてもよいので、セパレータの積層枚数を減らすことができる。
<セパレータ−シール部材接合体の構成>
実施形態1におけるセパレータ−シール部材接合体の構成について説明する。なお、以降の説明では、アノード3側に配置されるセパレータ−シール部材接合体110を用いて説明する。カソード4側に配置されるセパレータ−シール部材接合体120については、セパレータ−シール部材接合体110と構成が同じであるため省略する。
図3は、実施形態1におけるセパレータ−シール部材接合体110の一例を示す正面図であり、図4は、図3におけるセパレータ−シール部材接合体の110のZ1部分の拡大図である。図5は、図4のA−A断面図を示す。また、図6は、シール部材170が転写された後のセパレータ−シール部材接合体110を示す概略断面図である。これらのシール部材の形状は、一例であって、本発明を限定するものではない。
図3に示すように、セパレータ−シール部材接合体110は、セパレータ11と、セパレータ11上に設けられたシール部材170と、を備える。
セパレータ11は、ガス流路43(13)と、凹部130と、冷却流体流路15と、を備える。シール部材170は、メインシール部材17と、仕切り部材38と、を備える。
セパレータ11は、MEA1と接する側の面に段差を設けた構成を有する。即ち、セパレータ11は、MEA1と接する側の面を凸状に隆起させ、この凸状部分41と、セパレータ11の縁との間に段差を形成している。セパレータ11は、凸状部分41においてMEA1のアノード3に接するように構成されている。本明細書では、セパレータ11上に形成された凸状部分41を電極部と称する。
図3及び図4に示すように、ガス流路43は、電極部41に設けられている。ガス流路43は、燃料ガスを供給し、電極反応により生成した生成物や未反応の反応物を含むガスをMEA1の外部に運び去るための流路である。本明細書では、セパレータ11において、ガス流路43の形成される面(電極部のうちMEA1と接触する面)を電極面と称する。電極面は、発電を行う発電面である。なお、図3に示すガス流路43は、図1に示すガス流路13に相当するものである。
ガス流路43のデザインは、発電条件に起因することが多いが、MEA1の各ガス拡散層にガスを供給できる構造を有することができれば、特に制限されない。ガス流路43としては、例えば、ストレート、サーペンタイン、コルゲートなどの流路が用いられてもよく、かつそれぞれが連続であっても非連続であってもよい。ガス流路43については、ガス拡散層へのガス供給のしやすさから、主に図3に示すサーペンタイン流路が好適に用いられる。なお、ストレート流路とは、ガス流路43が、入口から出口までが直線で繋がっている流路である。コルゲート流路とは、1枚のセパレータの一方面の溝が裏面のリブの関係になるような断面構造であり、セパレータの厚みを極力低減することができる。
ガス流路43は、製造工程を簡素化できる等の利点から、セパレータ11のアノード3に接する側の主面に、溝を設けて形成する方式が一般的である。
凹部130は、電極部41の縁53付近に形成されている。具体的には、図3及び図4に示すように、凹部130は、メインシール部材17から分岐して延びる仕切り部材38が延びる方向の延長線上にある電極部41の電極面の縁53に複数設けられる。なお、実施形態1では、凹部130が電極部41の電極面の縁53に設けられた構成について説明したが、これに限定されない。例えば、凹部130は、電極面の縁53から離れて設けられてもよい。
凹部130は、意図しない場所(例えば、電極面やガス流路43等)にバリが発生することを抑制するものである。例えば、仕切り部材38の成型時に余剰のシール部材が流れ込むことにより、電極部41の電極面にバリが発生することを抑制するものである。図3〜図6に示すように、凹部130は、第1の領域39と、第2の領域40とを有している。第2の領域40は、第1の領域39よりもセパレータ11の中央側(仕切り部材38から離れる方向)に位置している。第1の領域39と、第2の領域40とは、溝状に形成されており、第2の領域40における溝の深さ(セパレータ11の厚み方向の長さ)が、第1の領域39における溝の深さよりも大きい。
第1の領域39は、シール部材170の体積に応じて適切な大きさに設計される。例えば、第1の領域39は、シール部材170の成型時に、余剰のシール部材が第1の領域39から溢れない程度の大きさに設計される。このように設計することにより、第1の領域39にゴム(シール材料)が充填されて電極部41の電極面に余剰のシール部材(バリ)が発生することを抑制することができる。また、第1の領域39は、メインシール部材17および仕切り部材38を形成する際に、余剰のシール部材のみが流入する程度の大きさに設計される。このような構成により、第1の領域39にシール部材が流れ込みすぎて、メインシール部材17及び仕切り部材38を成型するためのシール材料が不足することを抑制できる。
このように、セパレータ−シール部材接合体110は、第1の領域39と、第2の領域40とを含む凹部130を有することで、電極部41の電極面に余剰のシール部材(バリ)を発生させないという効果を奏する。例えば、第2の領域40は、深さ0.01〜0.1mm、幅0.5〜5.0mmの範囲であるのが好ましい。余剰のシール部材は、前記第1の領域39を通して第2の領域40に流入させるため、第1の領域39は、第2の領域40よりも余剰のシール部材が流れる方向の長さを短く設計してもよい。
冷却流体流路15は、燃料電池をの電池温度を所定の温度に調節する冷却流体(冷却水等)を導入するための流路である。図1に示すように、冷却流体流路15は、MEA1と接触しない面(電極面と反対側の面)に形成されている。例えば、発電時においては、冷却流体流路15を流れる冷却流体が燃料電池と外部に配置した熱交換器との間を循環することによって、電極反応により発生した熱エネルギーが、温水等の形で利用される。
冷却流体流路15は、セパレータ11の外側の主面(アノード3と接する面と反対の面)に溝を設けて形成する方式が一般的である。
また、図3に示すように、セパレータ11上には、燃料ガス、酸化剤ガス、冷却流体をそれぞれ供給および排出するマニホールド44、45、46が設けられている。マニホールド44では、燃料ガスが、ガス流路43を通じて、MEA1のアノード3側に供給及び排出される。マニホールド46では、酸化剤ガスが、MEA1のカソード4側に供給および排出される。マニホールド45では、冷却流体が供給および排出される。各マニホールド44、45、46の周囲には、燃料ガス、酸化剤ガス、冷却流体が漏れないように、マニホールドシール部材42が設置されている。
メインシール部材17は、セパレータ11上に電極部41の周縁を囲うように環状に形成される。環状のメインシール部材17は、ガス流路43から漏れた燃料ガスが外部に漏れることを抑制するものである。メインシール部材17は、例えば、図1に示すように、アノード3を囲むように燃料電池の構成要素(セパレータ11、電解質膜2など)間に配置され、これらの構成要素間をシールしている。このような構成により、セパレータ11、高分子電解質膜2及びメインシール部材17によって、アノード3を包み込む一つの閉空間が形成される。この閉空間によって、アノード3に供給される反応ガスの漏れの抑制が図られている。
図3に示すように、メインシール部材17と電極部41の周縁との間には、他の部材との干渉による発電性能の低下や耐久性の低下などを避けるため、隙間通路49が形成されている。
仕切り部材38は、メインシール部材17から分岐して形成されている。例えば、図3に示すように、仕切り部材38は、複数設けることによって、隙間通路49を複数の領域に分断するように仕切っている。セパレータ−シール部材接合体110は、仕切り部材38によって、反応ガスが隙間通路49を流れることを抑制している。
仕切り部材38を設ける位置については、特に制限されることはないが、例えば、ガス流路43がサーペンタイン流路の場合、ターン部(ガス供給流路の方向を変える領域)に設置することが好ましい。これは、各種ガスが流路43に従って供給されず、隙間通路49にショートカットした場合においても、環状のメインシール部材17に沿って反応ガスが回り込むことを抑制することができる。また、反応ガスが供給される部分(例えば、図3に示すマニホールド供給孔44等)に近い隙間通路49に形成することにより、より効果的に反応ガスが隙間通路49に流れ込むことを抑制することができる。
図3〜図6に示すように、仕切り部材38の一部は、凹部130の内側に配置されている。具体的には、仕切り部材38を形成するシール材料のうち、余剰のシール材料が凹部130に配置される。
また、図3〜6に示すように、セパレータ−シール部材接合体110は、さらにバリの発生を抑制するために、メインシール部材17の外側に、サイドリップ37を形成してもよい。サイドリップ37は、余剰のシール部材で形成されており、余剰のシール部材がバリとして意図しない場所に形成されることを抑制するものである。
シール部材170は、適度な機械的強度と柔軟性を有する合成樹脂で構成される。シール部材170を構成する材料としては、例えば、ゴム材料や熱可塑性エラストマーや接着剤等の化合物を使用することができる。シール部材170の材料の具体例としては、フッ素ゴム、シリコーンゴム、天然ゴム、EPDM、ブチルゴム、塩化ブチルゴム、臭化ブチルゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエン共重合体、エチレン−酢酸ビニルゴム、アクリルゴム、ポリイソプロピレンポリマー、パーフルオロカーボン、ポリベンゾイミダゾール、ポリスチレン系、ポリオレフィン系、ポリエステル系及びポリアミド系等の熱可塑性エラストマー、あるいはイソプレンゴム及びブタジエンゴム等のラテックスを用いた接着剤、液状のポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリクロロプレン、シリコーンゴム、フッ素ゴム及びアクリロニトリル−ブタジエンゴム等を用いた接着剤等を挙げることができるが、これらの化合物に限定されない。また、これらの化合物を単体で用いても、あるいは2種類以上を混合もしくは複合して用いてもよい。また、耐久性を考慮した場合、フッ素ゴムを用いてもよい。シール部材170の形状は、特に限定されるものではないが、略矩形環状が好適に用いられる。
<シール部形成工程>
セパレータ−シール部材接合体110の製造方法のフローを図7により概略的に説明する。
図7に示すように、シール部材170の素材となるゴム生地の材料(シール材料)を配合し、混練する(S101、S102)。使用するゴムは、フッ素ゴム、EPDM、NBR、CR、シリコーンなどの熱硬化性弾性体、熱可塑性弾性体、熱可塑性樹脂などや、これらの化合物を単体あるいは2種類以上を混合したもの若しくは複合材などを用いる。
次に、混練した材料に加硫を促進する促進剤を導入する(S103)。この工程では、加硫促進剤及び加硫剤をゴムコンパウンド(ゴム生地)に入れて、混ぜて練る。
促進剤を導入したゴム生地をキャビティプレートに射出する(S104)。キャビティプレートは、セパレータ11上にシール部材170を成型するためのシール成型金型である。キャビティプレートについては、後述する。
ゴム生地が射出されたキャビティプレートと、セパレータ11とを互いに面合わせの状態にして、キャビティプレートとセパレータ11に圧力を加えながら加熱し、ゴム生地に対して一次加硫を行う(S106)。その後、キャビティプレート33のみが取り外され、セパレータ11上にシール部材170が転写される。これにより、セパレータ−シール部材接合体110が成型される。
一次加硫が終了し、キャビティプレート33から取り外されたセパレータ−シール部材接合体110に対して、二次加硫を行う(S106)。その後、仕上げおよび検査を行う(S107)。
次に、セパレータ−シール部材接合体110の製造工程について図8〜16を用いて説明する。
図8は、セパレータ−シール部材接合体110を製造するために使用されるキャビティプレート(シール成型金型)33の概略図である。図9は、図8のB−B断面図であり、仕切り部材38を形成するための仕切り部材成型溝29が形成されている部分を示す。図10は、図8のC−C断面図であり、仕切り部材成型溝29が形成されていない部分を示す。
キャビティプレート33は、シール部材170(即ちメインシール部材17及び仕切り部材38)をセパレータ11上に成型するためのシール成型金型である。図8に示すように、キャビティプレート33は、シール部材170を形成するシール材料を流し込むための環状のシール成型溝50と、セパレータ11上の構造体を逃がすための凹状の逃がし部28と、を備える。
シール成型溝50は、メインシール部材成型溝30と、仕切り部材成型溝29と、サイドリップ成型溝32と、連結溝31と、を含む。
メインシール部材成型溝30は、セパレータ11上にメインシール部材17を成型するための溝であり、キャビティプレート33上に環状に形成されている。仕切り部材成型溝29は、セパレータ11上の隙間通路49を仕切るための仕切り部材38を成型するための溝である。また、サイドリップ成型溝32は、サイドリップ37を成型するための溝であり、連結溝31は、メインシール部材成型溝30とサイドリップ成型溝32とを連結する溝である。
凹状の逃がし部28は、環状のシール成型溝50の内側に設けられている。逃がし部28は、キャビティプレート33とセパレータ11とが面合わせの状態になったとき、セパレータ11上の構造体(例えば、凸状に形成された電極部41)を収納する。キャビティプレート33とセパレータ11とが面合わせの状態とは、キャビティプレート33の各溝が形成されている面と、セパレータ11の電極面がある面とを合わせた状態である。
キャビティプレート33において、仕切り部材成型溝29が形成されている部分について図9を用いて説明する。図9に示すように、仕切り部材成型溝29は、メインシール部材成型溝30の内側に設けられている。仕切り部材成型溝29の内側(キャビティプレート33の中央側)には、凹状の逃がし部28が形成されている。また、メインシール部材成型溝30の外側(キャビティプレート33の端部側)には、サイドリップ成型溝32と、連結溝31とが形成されている。
仕切り部材成型溝29は、環形状のメインシール部材成型溝30の内側に少なくとも1つ設けられている。図9に示すように、メインシール部材成型溝30と、仕切り部材成型溝29と、逃がし部28とは、繋がっている。具体的には、キャビティプレート33とセパレータ11とを面合わせした状態において、仕切り部材成型溝29が、逃がし部28の内側に配置されたセパレータ11の電極部41の凹部130と対応する位置にくるように形成されている。凹部130に対応する位置とは、仕切り部材成型溝29と、凹部130とが繋がった状態となる位置である。
このような構成によって、仕切り部材38の成形時に、仕切り部材成型溝29から溢れた余剰のシール材料が電極部41の凹部130に流れ込むことによって、意図しない場所(例えば、電極部41の電極面又は流路43等)にバリが発生することを抑制することができる。また、仕切り部材成型溝29は、メインシール部材成型溝30から分岐して設けられているため、メインシール部材17と、仕切り部材38とを一体成型することができ、製造上の手間を改善することができる。このように成型された仕切り部材38は、隙間通路49を精度高く仕切ることができるため、反応ガスの回り込みを抑制することができる。また、キャビティプレート33に逃がし部28を設けることで、セパレータ11に対し、過剰圧力を与えずシール部材の成型を行うことができる。
サイドリップ成型溝32は、連結溝31を介して、メインシール部材成型溝30と繋がっている。メインシール部材17の成型時に、余剰のシール材料が連結溝31を介してサイドリップ成型溝32に流れることで、意図しない場所へのバリの発生をさらに抑制することができる。
キャビティプレート33において、仕切り部材成型溝29が形成されていない部分について図10を用いて説明する。図10に示すように、仕切り部材成型溝29が設けられていない部分においては、メインシール部材成型溝30と、逃がし部28とは、繋がっていない。
図11は、キャビティプレート33にシール材料52を流し込むための工程(ワンフロー)を示す。この工程は、図7のステップS104の射出工程を示す。図11に示すように、キャビティプレート33がプレス装置に固定されると、導入口34から未加硫のシール材料52が導入される。シール材料52は、キャビティプレート33のメインシール部材成型溝30に射出される。図11に示すシール材料52の導入方法は、一例であって、各成型体を得られるのであれば、この方法に限定されない。
図12及び図13は、プレス装置から取り外されたキャビティプレート33の状態の図を示す。図12及び図13に示すように、プレス装置から取り外されたキャビティプレート33では、メインシール部材成型溝30にシール材料52が充填されている。シール材料52の充填量は、メインシール部材成型溝30の容積に対し、100〜150%を超えない範囲で適宜設定されるのが好ましい。これは、メインシール部材成型溝30の隅々まで同一圧でシール材料52が充填される必要があるため、過剰量を充填している。また、このメインシール部材成型溝30に充填されたシール材料52は、仕切り部材38を形成する材料にもなる。
図14及び図15は、シール材料52が射出されたキャビティプレート33と、セパレータ11とに圧力を加えながら、加熱を行うと同時に加硫を行う加硫工程を示す。この工程は、図7のステップS105の一次加硫工程を示す。図14及び図15に示すように、キャビティプレート33と、セパレータ11とが、互いに面合わせの状態で、一対の熱板35間に配置される。一対の熱板35間に配置されたキャビティプレート33と、セパレータ11とは、シリンダー36によって押圧され、加熱及び加硫が行われる。これにより、シール材料52が加硫され、セパレータ11上にシール部材170が形成される。
図14及び図15に示すように、キャビティプレート33とセパレータ11とに圧力を加えると、メインシール部材成型溝30に過剰充填されたシール材料52の一部が、仕切り部材成型溝29に流れ込む。仕切り部材成型溝29が、シール材料で充填されると、仕切り部材成型溝29から溢れた余剰のシール材料が、セパレータ11の電極部41に設けられた凹部130(第1の領域39および第2の領域40)に流入する。このように、余剰のシール材料が電極部41の凹部130に流入することによって、電極部41の電極面にバリが発生することを抑制することができる。また、メインシール部材成型溝30に充填されたシール材料52の一部は、連結溝31を経てサイドリップ成型溝32にも流れ込む。このように、余剰のシール材料52がサイドリップ成型溝32に流れることで、さらに意図しない場所へのバリの発生を抑制することができる。
なお、シリンダー36によって加える圧力はセパレータ11の種類やシール部材によっても変わるが、0.1MPaから1万MPa以内であることが好ましい。
図16は、シール部材170を転写するためにキャビティプレート33のみをセパレータ11から取り外す離型工程を示す。シール部材170をセパレータ11に転写することによって、セパレータ−シール部材接合体110を得ることができる。
セパレータ−シール部材接合体110に用いるセパレータ11の材料は、加熱加圧を行うため、180℃ないしは200℃程度の耐熱性を有し、曲げ強度に対しても40MPa〜50MPaであることが望ましい。これらの条件を満たす材料の一例として、カーボン材、SUS、鉄、アルミ、PPS、セラミックがあり、また導電性を有する必要があることから、特にカーボン材およびSUSなどの金属材が好適に用いられる。
セパレータ11の表面に、未加硫シール部材を形成するシール部形成工程においては、材料を適量成型させる押出し成型など公知の方法を用いることができるが、量産性の観点から、インジェクション成型あるいはその類の成形方法が好適に用いられる。
セパレータを金型にセットする際の金型温度はシール材の加硫が完了する温度が好ましく、シール部材の加硫温度から金型温度を設定する。
キャビティプレート33の材料は、鉄‐炭素‐クロムをベースとした合金にモリブデン‐タングステンなどで構成されているダイス鋼などの合金化された鉄鋼材料など公知の材料を用いることができる。特に磨耗を防ぐことができる超硬合金は好適に用いられる。
耐久性や品質保証の観点から、無電解ニッケルめっきや、硬質クロムめっき、物理蒸着(PVD:Physical−Vapor−Deposition)皮膜や化学蒸着(CVD:Chemical−Vapor−Deposition)によるTiC皮膜処理などの公知の表面処理を用いることができる。
<作用効果>
実施形態1におけるセパレータ−シール部材接合体110では、メインシール部材17と、仕切り部材38とを一体で形成することができるため、製造上の手間が改善できる。また、セパレータ−シール部材接合体110は、仕切り部材38によって反応ガスが隙間通路49に回り込むことを有効に抑制することができる。そのため、セパレータ−シール部材接合体110では、反応ガスが隙間通路49通って、MEA1の外部に漏れることを抑制し、発電性能を向上させることができる。さらに、セパレータ−シール部材接合体110では、余剰のシール部材を電極部41に設けられた凹部130(第1の領域39及び第2の領域40)に逃がすことができるため、意図しない場所(例えば、流路43や電極面等)へのバリの発生を抑制することができる。このように、セパレータ−シール部材接合体110では、バリを発生させる位置を制御することができるため、電極面に生じたバリによる抵抗の増加を抑制でき、発電性能の低下を抑制することできる。さらに、セパレータ−シール部材接合体110では、キャビティプレート33の押圧時において、電極面に生じたバリに応力が集中し、セパレータ11が破損することを抑制することができる。
セパレータ−シール部材接合体110の製造方法では、セパレータ11へ転写成型によってシール部材170を形成することできるため、適量のシール材料で、セパレータ11にシール部材170を形成することができる。その結果、セパレータ−シール部材接合体110の製造においては、材料コストを低減することができる。また、セパレータ−シール部材接合体110の製造方法では、余剰のシール材料を第1の領域39および第2の領域40に逃がすことができるため、キャビティプレート33への未加硫シール材料の付着やセパレータ11への再付着を抑制することもできる。その結果、セパレータ−シール部材接合体110の製造方法では、逃がし溝(電極部に設けられた凹部)のない成型手法と比べ、キャビティプレート33の清掃時間などの短縮ができるため、タクトを向上することができる。
(実施の形態2)
本開示の実施形態2におけるセパレータ−シール部材接合体について、図17及び図18を用いて説明する。
図17は、実施形態2におけるセパレータ−シール部材接合体110aの概略図を示す。図18は、図17のD−D断面図を示す。図17及び図18に示すように、実施形態2におけるセパレータ−シール部材接合体110aは、前述の実施形態1におけるセパレータ−シール部材接合体110の構成と比べて、第2の領域40aの形状が異なる。具体的には、第2の領域40aの深さが、仕切り部材38から離れる方向に向かって大きくなるように形成されている。実施形態2におけるセパレータ−シール部材接合体110aにおいて、その他の構成は、実施形態1におけるセパレータ−シール部材接合体110の構成と同じである。ここで、第2の領域40aの深さとは、セパレータ11の厚み方向における第2の領域40aの長さである。
図17及び図18に示すように、セパレータ−シール部材接合体110aにおいては、第2の領域40aの深さが、仕切り部材38から離れる方向に向かって大きくなるように構成されている。この構成により、加硫工程において、第1の領域39aから第2の領域40aにシール材料が流入する際に、第2の領域40aの導入口が狭いことで、未加硫のシール材料(ゴム材料)に対して圧力を付与しやすくなる。したがって、セパレータ−シール部材接合体110aは、実施形態1のように、第1の領域39と第2の領域40との間に段差がある場合(図5参照)と比べて、シール材料に対して加硫をしやすくなる。そのため、セパレータ−シール部材接合体110aでは、未加硫のシール材料がキャビティプレート33やセパレータ11へ付着することを抑制することができ、キャビティプレート33などを清掃する清掃工程を短縮化させることができる。
なお、実施形態2においては、第2の領域40aの深さが、仕切り部材38から離れる方向に向かって大きくなる構成について説明したが、これに限定されない。例えば、第1の領域39aと第2の領域40aとの両方が、仕切り部材38から離れる方向に向かって大きくなる構成であってもよい。
(実施の形態3)
本開示の実施形態3におけるセパレータ−シール部材接合体について、図19及び図20を用いて説明する。
図19は、実施形態3におけるセパレータ−シール部材接合体110bの概略図を示す。図20は、図19のE−E断面図を示す。図19及び図20に示すように、実施形態3におけるセパレータ−シール部材接合体110bは、前述の実施形態1におけるセパレータ−シール部材接合体110の構成と比べて、第2の領域40bの形状が異なる。具体的には、第2の領域40bが、細長形状に形成されている。実施形態3におけるセパレータ−シール部材接合体110bにおいて、その他の構成は、実施形態1におけるセパレータ−シール部材接合体110の構成と同じである。
図19及び図20に示すように、セパレータ−シール部材接合体110bにおいては、第2の領域40bが、ガス流路43の流路間を仕切り部材38の延びる方向に向かって細長く延びるように構成されている。セパレータ−シール部材接合体110bにおいては、第2の領域40bがガス流路43の流路間に形成されているため、第2の領域40bによってガス流路43の形状を大きく変える必要がない。例えば、電極部41におけるガス流路43のターン部(ガス流路43の方向を変える領域)においては、第2の領域41bを避けるため、ガス流路43を変形させているが、セパレータ−シール部材接合体110bにおいては、このガス流路43の変形量を少なくできる。したがって、セパレータ−シール部材接合体110bでは、電極部41の電極面の面積に対してガス流路43の面積(即ち、発電面積)を大きく取ることができ、発電性能を向上させることができる。
なお、実施形態3においては、第2の領域40bがガス流路43の流路間を延びる細長い溝として説明したが、これに限定されない。ガス流路43の面積(発電面積)を大きくとることができればよく、第2の領域40bは、例えば、ガス流路43の形状に沿った形状であってもよい。
(実施の形態4)
本開示の実施形態4におけるセパレータ−シール部材接合体について、図21及び図22を用いて説明する。
図21は、実施形態4におけるセパレータ−シール部材接合体110cの概略図を示す。図22は、図21のF−F断面図を示す。図21及び図22に示すように、実施形態4におけるセパレータ−シール部材接合体110cは、前述の実施形態1におけるセパレータ−シール部材接合体110の構成と比べて、第1の領域39cと第2の領域40cとが形成されている位置が異なる。具体的には、第1の領域39cと第2の領域40cとが、セパレータ11の内部、即ち凸状に形成された電極部41の内部に形成されている。実施形態4におけるセパレータ−シール部材接合体110cにおいて、その他の構成は、実施形態1におけるセパレータ−シール部材接合体110の構成と同じである。
図21及び図22に示すように、セパレータ−シール部材接合体110cにおいては、第1の領域39cと第2の領域40cとが、電極部41の電極面に形成されず、電極部41の内部に形成されている。このような構成により、電極面における発電面積を犠牲にすることなく、電極面等へのバリを抑制することができる。
(実施の形態5)
本開示の実施形態5におけるセパレータ−シール部材接合体について、図23を用いて説明する。
図23は、実施形態5におけるセパレータ−シール部材接合体110dとキャビティプレート33dの概略図を示す。図23に示すように、実施形態5におけるセパレータ−シール部材接合体110dは、前述の実施形態1におけるセパレータ−シール部材接合体110の構成と比べて、第1の領域が形成されていない点で異なる。具体的には、実施形態5におけるセパレータ−シール部材接合体110dは、仕切り部材38から離れた位置(電極部41の電極面の縁53から離れた位置)に第2の領域40dが形成されている。また、実施形態5におけるセパレータ−シール部材接合体110dの製造方法においては、キャビティプレート33dにシール材料流入溝51が形成されている。
図23に示すように、実施形態5では、セパレータ−シール部材接合体110dを製造するときに、シール材料流入溝51を備えるキャビティプレート33dを用いる。シール材料流入溝51は、加硫工程時に、仕切り部材成型溝29から溢れた余剰のシール材料を、第2の領域41dに流入させるための溝である。キャビティプレート33dが、セパレータ11に押圧されたとき、キャビティプレート33dの仕切り部材成型溝29と、シール材料流入溝51と、セパレータ11上の第2の領域40dとが繋がった状態となる。したがって、加硫工程において、キャビティプレート33dがセパレータ11に対して押圧されると、仕切り部材成型溝29から溢れた余剰のシール材料が、シール材料流入溝51を通じて、第2の領域40dに流れ込む。このように、実施形態5では、第1の領域を電極面に設けないため、実施形態1と比べて、電極部41の電極面における発電面積を大きく取ることができ、発電性能を向上させることができる。
また、加硫が終了し、キャビティプレート33dをセパレータ11から取り外す場合においても、余剰のシール材料がキャビティプレート33dに付着した状態で、キャビティプレート33dが離型する。したがって、実施形態5では、電極部41の電極面に余剰のシール材料が残らないため、電極面にバリが発生しにくい。
次に、本開示のセパレータ−シール部材接合体の変形例について説明する。なお、変形例については、実施形態1〜5におけるセパレータ−シール部材接合体の構成と異なる部分についてのみ説明する。
<変形例1>
本開示のセパレータ−シール部材接合体の変形例1について図24及び図25を用いて説明する。
図24及び図25は、余剰のシール材料の逃がし溝である凹部130において、第1の領域39d、39fのみを設けたセパレータ−シール部材接合体110e、110fの概略図である。図24及び図25に示すように、セパレータ−シール部材接合体110e、110fでは、第2の領域を設けず、第1の領域39e、39fのみを設けた構成としている。このような構成により、セパレータ−シール部材接合体110e、110fでは、電極部41の電極面における発電面積をより多く確保することができ、発電性能を向上させることができる。例えば、セパレータ−シール部材接合体110e、110fは、余剰のシール材料の量を少なくし、メインシール部材17の体積を小さく設計する場合などに有益である。
<変形例2>
本開示のセパレータ−シール部材接合体の変形例2について図26及び図27を用いて説明する。
図26及び図27は、第2の領域40g又は第1の領域39hを曲面に形成したセパレータ−シール部材接合体110g、110hの概略図である。図26及び図27に示すように、セパレータ−シール部材接合体110g、110hでは、第2の領域40g又は第1の領域39hの角に丸み(アール)を大きく取ることによって、曲面を形成している。このような構成により、セパレータ−シール部材接合体110g、110hでは、加硫工程において、加熱及び加硫が行われる際に、加熱によるシール材料の線膨張によって生じる局所的荷重を回避することができ、セパレータ11の破損を防ぐことができる。
上記した変形例1及び2は、一例であって、本開示のセパレータ−シール部材接合体を制限するものではない。
なお、実施の形態1〜5におけるセパレータ−シール部材接合体110は、第1の領域39のみに仕切り部材38の一部が配置されている構成を説明したが、これに限定されない。例えば、第1の領域39と第2の領域40との両方に仕切り部材38の一部が配置されていてもよい。
また、仕切り部材38は、隙間通路49に複数設ける構成について説明したが、これに限定されない。仕切り部材38は、隙間通路49に少なくとも1つ設けていればよい。
本開示をある程度の詳細さをもって実施の形態1〜5を用いて説明したが、これらの実施の形態の開示内容は構成の細部において変化してしかるべきものであり、各実施の形態における要素の組合せや順序の変化は請求された本発明の範囲及び思想を逸脱することなく実現し得るものである。
本開示のセパレータ−シール部材接合体は、製造上の手間を改善しつつ、発電性能の低下を抑制することができ、かつ電極部等のバリの発生を十分に抑制することができるため、燃料電池等の技術分野に有用である。
100 燃料電池
1 膜電極接合体(MEA)
2 高分子電解質膜
3 アノード
4 カソード
5 アノード触媒層
6 カソード触媒層
7 ガス拡散層(アノード側)
8 ガス拡散層(カソード側)
9 アノード側隙間
10 カソード側隙間
11 アノード側セパレータ
12 カソード側セパレータ
13 燃料ガス流路(アノード側)
14 酸化剤ガス流路(カソード側)
15、16 冷却流体流路
17 メインシール部材(アノード側)
18 メインシール部材(カソード側)
19 ボルト
20 積層体
21 端板
22 集電板
23、24 ガス出入口配管
25、26 冷却流体出入口配管
27 単位セル
28 逃がし部
29 仕切り部材成型溝
30 メインシール部材成型溝
31 連絡溝
32 サイドリップ成型溝
33 キャビティプレート
34 導入口
35 熱板
36 シリンダー
37 サイドリップ
38 仕切り部材(アノード側)
39 第1の領域
40 第2の領域
41 電極部
42 マニホールドシール部材
43 流路
44 マニホールド(燃料ガス)
45 マニホールド(冷却流体)
46 マニホールド(酸化剤ガス)
47 セパレータ−シール部材接合体の部分拡大図
48 仕切り部材(カソード側)
49 隙間通路
50 シール成型溝
51 シール部材流入溝
52 シール材料
53 縁
110 セパレータ−シール部材接合体(アノード側)
120 セパレータ−シール部材接合体(カソード側)
130 凹部(アノード側)
140 凹部(カソード側)
170 シール部材(アノード側)
180 シール部材(カソード側)

Claims (7)

  1. セパレータと、前記セパレータ上に設けられたシール部材とを備えた、セパレータ−シール部材接合体であって、
    前記セパレータは、凸状に形成された電極部に設けられた溝状の流路と、前記電極部に設けられた凹部と、を備え、
    前記シール部材は、前記電極部の周縁を囲むように設けられたメインシール部材と、前記メインシール部材から分岐して形成され、前記メインシール部材と前記電極部の周縁との間の隙間通路を仕切る仕切り部材と、を備え、
    前記凹部は、前記仕切り部材の延長線上の、前記電極部の縁付近に形成され
    前記仕切り部材の一部は、前記凹部に配置された、セパレータ−シール部材接合体。
  2. 前記凹部は、第1の領域と、前記第1の領域よりも前記仕切り部材から離れる方向に位置する第2の領域と、を有し、
    前記第2の領域の深さは、前記第1の領域の深さよりも大きくなるように構成された、請求項に記載のセパレータ−シール部材接合体。
  3. 前記凹部の深さは、前記仕切り部材から離れる方向に向かって大きくなるように構成された、
    請求項に記載のセパレータ−シール部材接合体。
  4. 前記シール部材が、熱硬化性弾性体、熱可塑性弾性体または熱可塑性樹脂である、請求項1〜のいずれか1項に記載のセパレータ−シール部材接合体。
  5. 前記シール部材が、少なくともフッ素ゴムを含む材料で構成されている、請求項に記載のセパレータ−シール部材接合体。
  6. セパレータと、前記セパレータ上に設けられたシール部材とを備えた、セパレータ−シール部材接合体の製造方法であって、
    前記シール部材を形成するシール材料を配合する配合工程と、
    配合された前記シール材料を混練する混練工程と、
    混練された前記シール材料に加硫を促進する促進剤を導入する促進剤導入工程と、
    前記促進剤が導入された前記シール材料を、メインシール部材成型溝と、前記メインシール部材成型溝と連結された仕切り部材成型溝と、を備えるキャビティプレートに射出する射出工程と、
    前記シール材料が射出された前記キャビティプレートを、凸状に形成された電極部の縁付近に凹部を設けたセパレータに対して押圧しつつ加熱及び加硫を行う加硫工程と、
    を含み、
    前記加硫工程において、前記仕切り部材成型溝から溢れた余剰のシール材料を、前記キャビティプレートに設けられたシール材料流入溝を通じて、前記セパレータの電極部に設けられた前記凹部に流入させる、セパレータ−シール部材接合体の製造方法。
  7. 請求項1〜のいずれか一項に記載のセパレータ−シール部材接合体を備えた燃料電池。
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