JP2016139529A - 燃料電池 - Google Patents

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Norihisa Yoshimoto
規寿 吉本
良文 田口
Yoshifumi Taguchi
良文 田口
安本 栄一
Eiichi Yasumoto
栄一 安本
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Abstract

【課題】経済的でガス導入部の信頼性が高い燃料電池を提供する。
【解決手段】アノードガス流路が導入側アノードマニホールドに接続したガス導入部と対向するガスケット16の部分に、アノードセパレータ1側ガス導排出溝部7に対向するアノードガスケット側ガス導入溝部19aと、アノードセパレータ側ガス導排出リブ部9に対向するアノードガスケット側ガス導入リブ部22を設ける。アノードガスケット側ガス導入溝部19aの溝形状は、その断面形状がアーチ形状である。
【選択図】図2

Description

本発明は、膜電極接合体を一対のセパレータで挟持した構成を有する固体高分子電解質形燃料電池に係り、詳しくは、その燃料電池を構成する部材の構造に関するものである。
固体高分子電解質形燃料電池は、反応ガスである水素等の燃料ガスと空気等の酸化剤ガスとを、ガス拡散電極であるアノード及びカソードにおいて、それぞれ電気化学的に反応させ、電気と熱とを同時に発生させる電池である。
図9に、固体高分子電解質形燃料電池の一般的な基本構成(単電池)の要部概略断面図を示す。図9に示すように、固体高分子電解質形燃料電池100は、主として膜電極接合体(MEA:Menbrane Electrode Assembly)117と、膜電極接合体117を挟持する一対の板状のセパレータ、即ちアノードセパレータ101及びカソードセパレータ102を含む構成の単電池を少なくとも1つ具備する。
この固体高分子電解質型燃料電池100のMEA117は、電解質膜111の両面にアノード触媒層113とカソード触媒層114を備え、その外層部には、それぞれアノードガス拡散層110とカソードガス拡散層112とを備える。アノード触媒層113とアノードガス拡散層110を合わせて、アノード極115とし、またカソード触媒層114とカソードガス拡散層112を合わせてカソード極116とする。
そして、アノード極115にアノードセパレータ101を、カソード極116にカソードセパレータ102を、それぞれ重ね合わせたセルをモジュールとし、そのモジュールを積層することでスタック(図示せず)が構成される。
MEA117において、アノード側の燃料ガスをアノードガス流路104よりアノード極115に供給し、また、カソード側の酸化剤ガスは、カソードガス流路105よりカソード極116に供給する。また、これらのガスは、アノード側ガスケット材119およびカソード側ガスケット材120の双方によってシールされている。
アノード極115およびカソード極116とアノード側シール材119およびカソード側シール材120との間に、わずかな隙間121および隙間122が生じる。これらの隙間は、ガスが回り込みやすく、電極反応に必要なガスがアノードガス流路104およびカソードガス流路105に十分に供給されないため、ガスの供給効率が低下し、電池性能の低下を招く。
更に、アノードガス流路104およびカソードガス流路105へガスを供給するためのマニホールド(図示せず)とアノードガス流路104およびカソードガス流路105の間を連通するためのガス導入排出溝部(図示せず)は、ガスのリークや回り込みが発生しやすい。
ガス導入排出溝部のシール性を保持するため、マニホールドと流路の間のガス導入排出溝の構造は、セパレータ側にガス導入排出溝を成型し、更に、セパレータを積層した後、貫通孔を経てガスを電極に供給している(例えば、特許文献1参照)。
また、ガス導入排出溝が、ガスケット側に形成されているものもある(例えば、特許文献2参照)。図10aは、特許文献2に開示された従来の燃料電池に用いたセパレータを
MEA側から見た平面図であり、図10bは、特許文献2に開示された従来の燃料電池に用いたガスケット一体MEAの平面図である。
図10aおよび図10bに示すように、燃料ガスは、導入側アノードマニホールド103aとアノードガスケット側ガス導入溝部109aからアノードガス流路104を経て、アノード側ガス反応領域106に供給され、余剰ガスは、アノードガスケット側ガス排出溝部109bを経て排出側アノードマニホールド103bへと排出される。
図11は、ガスケット一体のMEA117とアノードセパレータ101およびカソードセパレータ102とをそれぞれ重ね合わせ、図10aのI−I線で切断して断面を矢印方向から見た部分断面図である。
ガスケット108は、そのゴム状弾性材料の一部がアノードガス拡散層110およびカソードガス拡散層112の周縁部に浸透硬化することによって、MEA117の外周を包囲するように一体成形されている。
ガスケット108のアノードセパレータ101との対向面に、ガスケット108に開設されたマニホールド103aとMEA117によるアノード側ガス反応領域106を互いに連通するようにアノードガスケット側ガス導入溝部109aが延びた形で構成されている。
特開2002−83614号公報 特開2013−25928号公報
しかしながら、特許文献1では、マニホールドとMEAのガス反応領域との間のガス導入溝のみ成型したセパレータを積層方向に別体として積層するため、スタックの積層時の厚みが増し、またセパレータ間をシールする必要があるため、余分なガスケット部材が必要になり、コスト低減が難しいという課題を有していた。
また、特許文献2では、セパレータのアノード側ガス反応領域106およびカソード側ガス反応領域107以外、全面にガスケットを設けた面シール構造であるため、単位面積当たりの締結圧が低く、シール性を保持するためには、ガスケットの硬度を下げる必要があり、長期使用時は、材料劣化を引き起こしやすい。
また、ガス導入溝の形状が角溝構造のため、締結時の荷重が分散しにくく、間に挟まれた電解質膜にダメージを与えるという課題を有していた。
そこで、本発明は、経済的でガス導入部の信頼性が高い燃料電池を提供することを目的としている。
上記従来の課題を解決するために、本発明の燃料電池は、高分子電解質膜の両面に形成された一対の電極層を含む膜電極接合体と、前記電極層のガス拡散層の外周部に配置された環状ガスケットと、前記膜電極接合体及び前記ガスケットを挟むように配置された一対のセパレータと、を備えており、前記セパレータは、前記電極層側の面に形成され、反応ガスを通流する複数のガス流路と、前記ガス流路の端部にそれぞれ接続された一対のマニ
ホールドと、を有し、前記ガス流路が前記マニホールドに接続したガス導入部と対向する前記ガスケットの部分に、前記複数のガス流路に対向するように溝部が設けられ、前記複数のガス流路間のリブ部に対向するように凸部を設けたものである。
これにより、セパレータ側とガスケット側の双方に互いに対向するガス導入溝ができ、更に、セパレータ側の複数のリブでガスケットの凸部の荷重を受けるため、締結時のガスケットの変形を抑えられ、ガス導入溝の閉塞を防ぐことができる。また、ガス拡散層の外周部に配置された環状のガスケット構造であるため、部品点数を少なくすることができ、省工程およびコストを低減することができる。
本発明の燃料電池は、ガスケットが環状構造でシール性を確保しながら、ガス導入溝の変形を効果的に防ぐことができる。また、部品点数を少なくすることができ、ガス導入部の電解質膜の変形を抑制することができるため、経済的で信頼性の高い固体高分子電解質型燃料電池を得ることができる。
本発明の実施の形態1,3,4の燃料電池に用いたセパレータをMEA側から見た平面図 本発明の実施の形態1〜4の燃料電池におけるガスケット一体MEAおよびカソードセパレータをアノードセパレータ側から見た平面図 本発明の実施の形態1の燃料電池を、図1bのA−A’線で切断した場合の切断面を示す部分断面図 本発明の実施の形態1の燃料電池を、図1bのB−B’線で切断した場合の切断面を示す部分断面図 本発明の実施の形態1の燃料電池のアノードガスケット側ガス導入溝部のガスケット形状の一例を示した図2の要部拡大図 本発明の実施の形態2の燃料電池を、図1bのA−A’線で切断した場合の切断面を示す部分断面図 本発明の実施の形態2の燃料電池を、図1bのB−B’線で切断した場合の切断面を示す部分断面図 本発明の実施の形態3の燃料電池を、図1bのA−A’線で切断した場合の切断面におけるアノードガスケット側ガス導入溝部のセパレータとガスケットの嵌合例を示した要部拡大断面図 本発明の実施の形態4の燃料電池を、図1bのA−A’線で切断した場合の切断面におけるアノードガスケット側ガス導入溝部のセパレータとガスケットの他の嵌合例を示した要部拡大断面図 従来の燃料電池の基本構成(単電池)を示す要部概略断面図 特許文献2に開示された従来の燃料電池に用いたセパレータをMEA側から見た平面図 特許文献2に開示された従来の燃料電池に用いたガスケット一体MEAの平面図 特許文献2に開示された従来の燃料電池を図10aのI−I線で切断して断面を矢印方向から見た部分断面図
第1の発明は、高分子電解質膜及び前記高分子電解質膜の両面に形成された一対の電極層を含む膜電極接合体と、前記電極層のガス拡散層の外周部に配置された環状のガスケットと、前記膜電極接合体及び前記ガスケットを挟むように配置された一対のセパレータとを備え、前記セパレータは、前記電極層側の面に形成され、反応ガスを通流する複数のガ
ス流路と、前記ガス流路の端部にそれぞれ接続された一対のマニホールドと、を有し、前記ガス流路が前記マニホールドに接続したガス導入部と対向する前記ガスケットの部分には、前記複数のガス流路に対向するように溝部が設けられ、前記複数のガス流路間のリブ部に対向するように凸部が設けられた、燃料電池である。
上記構成において、ガス導入部と対向するガスケットの部分に、ガス導入部の複数のガス流路に対向する溝部と、複数のガス流路間のリブ部に対向する凸部とを、それぞれ設けたことにより、セパレータ側とガスケット側の双方に互いに対向するガス導入溝ができ、更に、セパレータ側の複数のリブでガスケットの凸部の荷重を受けることになる。
そのため、締結時のガス導入部のガスケットの変形を抑えられる。これにより、ガス導入の溝部の閉塞を防ぐことができる。また部品点数を少なくすることができるため、省工程およびコストを低減することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明のガスケットのガス導入部の溝部の断面形状をアーチ形とすることにより、締結時のガスケットの溝部の荷重を分散し、ガスケットの変形を低減し、ガス導入の溝部の閉塞を防ぐことができる。
第3の発明は、特に第1の発明または第2の発明のガスケットの凸部とセパレータのリブ部とが互いに嵌合するよう構成することにより、組み立て時のガスケットのリブとセパレータの溝が嵌まり込む位置ずれを抑制することでガス導入の溝部の閉塞を防ぐことができる。
第4の発明は、特に第1から第3のいずれか1つの発明のガスケットが、フッ素ゴムで構成されることにより、燃料電池発電時の燃料ガスおよび酸化剤ガスに暴露された環境であっても耐化学劣化および耐圧縮永久歪性に優れているため、長期にわたり、ガス導入の溝部の閉塞を防ぐことができ、安定した発電を行うことができる。
以下、本発明の燃料電池の実施の形態について、図面を参照しながら説明するが、この実施の形態によって、本発明が限定されるものではない。また、以下では全ての図面を通じて同一又は相当する構成要素には同一の参照符号を付して、その重複する説明は省略する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1における燃料電池において、アノードセパレータ1とアノードガス拡散層17との接合面で開いた場合の、アノードセパレータ1側のアノードセパレータ1の平面図を図1aに、アノードガス拡散層17側のガスケット一体MEAおよびカソードセパレータ2の平面図を図1bに示す。なお、図1aをアノードセパレータ1としているが、カソードセパレータ2と共通形状の箇所には、同じ箇所に符号を付与している。
図1aおよび図1bに示すように、アノードセパレータ1およびカソードセパレータ2には、導入側アノードマニホールド13a、導入側冷却水マニホールド14aおよび導入側カソードマニホールド15aと、排出側アノードマニホールド13b、排出側冷却水マニホールド14bおよび排出側カソードマニホールド15bを有している。
図2は、実施の形態1の燃料電池を、図1bのA−A’線で切断した場合の切断面(ガス導入部の積層状態)を示す部分断面図である。また、図3は、実施の形態1の燃料電池を、図1bのB−B’線で切断した場合の切断面(ガス導入部の積層状態)を示す部分断面図である。
導入側アノードマニホールド13a、導入側冷却水マニホールド14aおよび導入側カソードマニホールド15aと、排出側アノードマニホールド13b、排出側冷却水マニホールド14bおよび排出側カソードマニホールド15bのそれぞれの周囲は、ガスケット16でシールされている。また、アノードガス拡散層17の周囲に配置されたガスケット16と、それぞれのマニホールド周囲のガスケットとは、一体化されている。
アノードセパレータ1側のガス導入部は、アノードセパレータ側ガス導排出溝部7およびアノードセパレータ側ガス導排出リブ部9がそれぞれアノードガスケット側ガス導入溝部19aおよびアノードガスケット側ガス導入リブ部22と合わさるように構成されている。また、図2に示すガスケット16には、リップ構造を有し、そのリップを収めるためのシール溝3が、ガス導入部の両脇に控えている。
図3に示すアノードセパレータ1およびカソードセパレータ2には、それぞれガスケット16のマニホールド周囲のガスケットのリップ構造を納めるため、シール溝3およびシール溝4を有している。また、図2のようにアノードガスケット側ガス導入溝部19aを複数設けている。
また、電解質膜24は、ガスケット16によって挟持されている。MEA27は、カソードセパレータ2側から、順にカソードガス拡散層18、カソード触媒層26、電解質膜24、アノード触媒層25およびアノードガス拡散層17の順に積層され、MEA27の外縁部にガスケット16を設置した構造となっている。
以上のように構成された本実施の形態の燃料電池について、以下その作用について説明する。
まず、図1aおよび図1bの平面図を互いにアノードガス拡散層17を内側にして、積層すると、図2および図3に示すようにアノードガスケット側ガス導入溝部19aとアノードセパレータ側ガス導排出溝部7とが互いに合わさることで、燃料ガスをアノードガス流路5へ導入する連通孔21が形成される。
この形状は、カソードガスケット側ガス導入溝部20aとカソードセパレータ側ガス導排出溝部8とが嵌合し、酸化剤ガスがカソードガス流路6へ導入する場合においても連通孔21が形成される。
図1aに示す導入側アノードマニホールド13aから導入された燃料ガスは、連通孔21を通り、アノードガス流路5に供給され、アノード側ガス反応領域11で消費される。そして余剰分は、排出側アノードマニホールド13bへ排出される。また、図2のシール溝3へ収まるようにガスケット16にリップ構造を有することで、外部へのガスリークを防いでいる。
また、カソードセパレータ2の導入側カソードマニホールド15aから導入された酸化剤ガスは、連通孔21を通り、カソードガス流路6に供給され、カソード側ガス反応領域12で消費される。そして余剰分は、排出側カソードマニホールド15bへ排出される。リップ構造を有するガスケット16はシール溝4へ収まることで、外部へのガスリークを防いでいる。
アノードガス拡散層17の周縁部に直接ガスケットを設置しているため、ガスケット16とアノードガス拡散層17の間には、隙間のない構造となっている。また、カソードガス拡散層18の周縁部に直接ガスケットを設置しているため、ガスケット16とカソードガス拡散層18の間には、隙間のない構造となっている。
ガスケット16は、適度な機械的強度と柔軟性を有する合成樹脂で構成される。構成する材料としては、耐久性を考慮した場合、フッ素ゴムを用いることができる。また、フッ素ゴム以外においては、熱可塑性エラストマーや接着剤等の化合物を使用することができる。
ガスケット材の具体例としては、シリコーンゴム、天然ゴム、EPDM、ブチルゴム、塩化ブチルゴム、臭化ブチルゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエン共重合体、エチレン−酢酸ビニルゴム、アクリルゴム、ポリイソプロピレンポリマー、パーフルオロカーボン、ポリベンゾイミダゾール、ポリスチレン系、ポリオレフィン系、ポリエステル系及びポリアミド系等の熱可塑性エラストマー、あるいはイソプレンゴム及びブタジエンゴム等のラテックスを用いた接着剤、液状のポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリクロロプレン、シリコーンゴム及びアクリロニトリル−ブタジエンゴム等を用いた接着剤等を挙げることができるが、これらの化合物に限定されない。
また、これらの化合物を単体で用いても、あるいは2種類以上を混合もしくは複合して用いてもよい。また、ガスケットの形状は、特に限定されるものではないが、略矩形環状が好適に用いられる。
アノードセパレータ1およびカソードセパレータ2は、一般に黒鉛粉末あるいはそれに類するカーボン粉と熱硬化性あるいは熱可塑性樹脂の混練物を加熱成型加工することで得られる方法であれば、特に制限はされないが、黒鉛粉末と熱硬化性樹脂を配合したセパレータ材料を用いることが好適である。熱硬化性樹脂としては、フェノール樹脂やクレゾール樹脂などを用いることができる。
また、上記セパレータ材料は、ガス不透過の導電性材料として、カーボンを圧縮してガス不透過とした緻密質カーボンで形成したものも使用することができる。
スタックおよびアノードセパレータ1およびカソードセパレータ2において、炭素材料を用いた場合の機械的強度は、曲げ強度、曲げ弾性率、圧縮強度および衝撃に対する強さ(靭性)が求められる。曲げ強度および圧縮強度は大きくなる反面、靭性が低下する。このため、曲げ強度が20〜50MPaおよび圧縮強度が50〜100MPaの範囲が好適である。
以上のように、本実施の形態においては、複数のアノードガスケット側ガス導入リブ部22と複数のアノードセパレータ側ガス導排出リブ部9が合わさるように位置しているため、アノードガスケット側ガス導入リブ部22への荷重を分散することができるため、ガス導入溝を閉塞することを防ぐことができる。
さらに、カソードセパレータ2側のカソードガスケット側ガス導入リブ部(図示せず)とカソードセパレータ2側のカソードセパレータ側ガス導排出リブ部10においても、アノードセパレータ1側と同じく、複数で互いに合わさるように位置しているため、カソードガスケット側ガス導入リブ部(図示せず)への荷重を分散することができ、連通孔21の変形を抑えることができる。連通孔21の変形量を抑えることができるため、電解質膜24への負荷を最小限にすることができる。
また、本実施の形態では、図2のシール溝3へ収まるようにガスケット16にリップ構造を有することで、外部へのガスリークを防ぐと共にセパレータとガスケット双方の溝部とリブ部のずれも抑制することができる。また、リップ構造は、線状にシールすることができるため、荷重面積は小さくなる。
このため、締結荷重は低く抑えることができる。また、連通孔21の形状は、図4に示すように、導入溝部のガスケットの稜線をすべて曲線にすることで、締結時のガスケットへの荷重を均一に分散させることができる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2における燃料電池において、アノードセパレータ1とアノードガス拡散層17との接合面で開いた場合の、アノードセパレータ1側のアノードセパレータ1の平面図は、図1aからシール溝3,4を無くした構成になるが、アノードガス拡散層17側のガスケット一体MEAおよびカソードセパレータ2の平面図は、図1bと同様である。
なお、実施の形態1と同一又は相当する構成要素には同一の参照符号を付して、その重複する説明は省略する。
図5は、実施の形態2の燃料電池を、図1bのA−A’線で切断した場合の切断面(ガス導入部の積層状態)を示す部分断面図である。また、図6は、実施の形態2の燃料電池を、図1bのB−B’線で切断した場合の切断面(ガス導入部の積層状態)を示す部分断面図である。
図5および図6に示すように、実施の形態2の燃料電池のガスケット16は、リップ構造をなくし、図1aと図2に示したリップを収めるためのシール溝3,4をそれぞれアノードセパレータ1およびカソードセパレータ2から無くした構成になっている。
以上のように構成された本実施の形態の燃料電池について、以下その作用について説明する。
まず、図1a(正確には図1aかシール溝3,4を無くした構成の図面)および図1bの平面図を互いにアノードガス拡散層17を内側にして、積層すると、図5に示すようにアノードガスケット側ガス導入溝部19aとアノードセパレータ側ガス導排出溝部7とが互いに合わさることで、燃料ガスをアノードガス流路5へ導入する連通孔21が形成される。
導入された燃料ガスは、連通孔21を通り、アノードガス流路5に供給され、アノード側ガス反応領域11で消費される。そして、余剰分は、排出側アノードマニホールド13bへ排出される。またガスケット16にはリップ構造がなく、ガスケット16の密着性によって、シールしている。
以上のように、本実施の形態においては、複数のアノードガスケット側ガス導入リブ部22と複数のアノードセパレータ側ガス導排出リブ部9が合わさるように位置しているため、アノードガスケット側ガス導入リブ部22への荷重を分散することができるため、ガス導入溝を閉塞することを防ぐことができる。また、連通孔21の変形を低減することができる。
また、ガスケット16にリップ構造を無くすことで、セパレータへの局所荷重を抑えることができる。また本実施の形態では、比較的粘弾性の低いガスケットが好適に用いられる。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3における燃料電池において、アノードセパレータ1とアノードガ
ス拡散層17との接合面で開いた場合の、アノードセパレータ1側のアノードセパレータ1の平面図は、図1aと同様であり、アノードガス拡散層17側のガスケット一体MEAおよびカソードセパレータ2の平面図は、図1bと同様である。
なお、実施の形態1と同一又は相当する構成要素には同一の参照符号を付して、その重複する説明は省略する。
図7は、実施の形態3の燃料電池を、図1bのA−A’線で切断した場合の切断面におけるアノードガスケット側ガス導入溝部のセパレータとガスケットの嵌合例を示した要部拡大断面図である。
アノードセパレータ1において、アノードセパレータ側ガス導排出溝部7とアノードセパレータ側ガス導排出リブ部9がそれぞれ、アノードガスケット側ガス導入溝部19aおよびアノードガスケット側ガス導入リブ部22に合わさるように設置されており、またアノードセパレータ側ガス導排出リブ部9の一部が、アノードガスケット側ガス導入リブ部22に鍵型状に嵌合するように構成されている。
以上のように構成された本実施の形態の燃料電池について、以下その作用について説明する。
まず、図1aおよび図1bの平面図を互いにアノードガス拡散層17を内側にして、積層すると、図7に示すようにアノードガスケット側ガス導入溝部19aとアノードセパレータ側ガス導排出溝部7とが互いに合わさることで、燃料ガスをアノードガス流路5へ導入する連通孔21が形成される。アノードガスケット側ガス導入リブ部22とアノードセパレータ側ガス導排出リブ部9の凹凸形状が、互いにかみ合う。
以上のように、本実施の形態においては、アノードセパレータ側ガス導排出リブ部9の一部をガスケットのアノードガスケット側ガス導入リブ部22に鍵型状に嵌合するように構成することにより、リブ部の位置ずれを防止することができる。これにより精度よく組み付けることができ、製造時のばらつきがなく、安定して流路へガスを供給させることができる。
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4における燃料電池において、アノードセパレータ1とアノードガス拡散層17との接合面で開いた場合の、アノードセパレータ1側のアノードセパレータ1の平面図は、図1aと同様であり、アノードガス拡散層17側のガスケット一体MEAおよびカソードセパレータ2の平面図は、図1bと同様である。
なお、実施の形態1と同一又は相当する構成要素には同一の参照符号を付して、その重複する説明は省略する。
図8は、本発明の実施の形態4の燃料電池を、図1bのA−A’線で切断した場合の切断面におけるアノードガスケット側ガス導入溝部のセパレータとガスケットの他の嵌合例を示した要部拡大断面図である。
アノードセパレータ1において、アノードセパレータ側ガス導排出溝部7とアノードセパレータ側ガス導排出リブ部9がそれぞれ、アノードガスケット側ガス導入溝部19aおよびアノードガスケット側ガス導入リブ部22に合わさるように設置されており、またアノードガスケット側ガス導入リブ部22と椀型状のアノードセパレータ側ガス導排出リブ部9が互いに嵌合するように構成されている。
以上のように構成された本実施の形態の燃料電池について、以下その作用について説明する。
まず、図1aおよび図1bの平面図を互いにアノードガス拡散層17を内側にして、積層すると、図8に示すようにアノードガスケット側ガス導入溝部19aとアノードセパレータ側ガス導排出溝部7とが互いに合わさることで、燃料ガスをアノードガス流路5へ導入する連通孔21が形成される。
アノードガスケット側ガス導入リブ部22には、締結荷重が加わるが、その荷重を半円形状のアノードガスケット側ガス導入リブ部22で受け、アノードセパレータ側ガス導排出リブ部9は、その形状を受けるような椀型状になっている。
以上のように、本実施の形態においては、椀型状のアノードセパレータ側ガス導排出リブ部9とアノードガスケット側ガス導入リブ部22が半円形状を取ることによって、締結荷重を均一に分散することで、アノードガスケット側ガス導入リブ部22の変形を抑えることができる。
なお、実施の形態1から4において、アノードガスケット側ガス排出溝部19bをアノードガスケット側ガス導入溝部19aと同様に構成し、カソードガスケット側ガス排出溝部20bをカソードガスケット側ガス導入溝部20aと同様に構成しても構わない。
以上のように、本発明にかかる燃料電池は、ガス拡散層の外周部に配置された環状のガスケットにおいて、ガス流路がマニホールドに接続したガス導入部と対向するガスケットの部分に、ガス流路に対向するよう溝部が設けられ、ガス流路間のリブ部に対向するように凸部を設け、ガス導入部の溝形状は、その断面形状がアーチ形状でまた、前記凸部とセパレータのリブ部とが互いに嵌合する。これによって、環状のガスケット構造でシール性を確保しながら、ガス導入溝の変形を効果的に防ぐことができる。またガスケットのガス導入溝部が複数で構成されているため、ガス導入部に挟まれた電解質膜の変形も抑制することができる。
本発明は、部品点数を減らし、組立性を向上させ、コスト低減すると共に燃料電池の信頼性向上と電池性能に寄与することができるため、固体高分子電解質形燃料電池とそれを用いた燃料電池システムに有用である。
1 アノードセパレータ
2 カソードセパレータ
3,4 シール溝
5 アノードガス流路
6 カソードガス流路
7 アノードセパレータ側ガス導排出溝部
8 カソードセパレータ側ガス導排出溝部
9 アノードセパレータ側ガス導排出リブ部
10 カソードセパレータ側ガス導排出リブ部
11 アノード側ガス反応領域
12 カソード側ガス反応領域
13a 導入側アノードマニホールド
13b 排出側アノードマニホールド
14a 導入側冷却水マニホールド
14b 排出側冷却水マニホールド
15a 導入側カソードマニホールド
15b 排出側カソードマニホールド
16 ガスケット
17 アノードガス拡散層
18 カソードガス拡散層
19a アノードガスケット側ガス導入溝部
19b アノードガスケット側ガス排出溝部
20a カソードガスケット側ガス導入溝部
20b カソードガスケット側ガス排出溝部
21 連通孔
22 アノードガスケット側ガス導入リブ部
24 電解質膜
25 アノード触媒層
26 カソード触媒層
27 MEA(膜電極接合体)

Claims (4)

  1. 高分子電解質膜及び前記高分子電解質膜の両面に形成された一対の電極層を含む膜電極接合体と、
    前記電極層のガス拡散層の外周部に配置された環状のガスケットと、
    前記膜電極接合体及び前記ガスケットを挟むように配置された一対のセパレータと、
    を備え、
    前記セパレータは、前記電極層側の面に形成され、反応ガスを通流する複数のガス流路と、前記ガス流路の端部にそれぞれ接続された一対のマニホールドと、を有し、
    前記ガス流路が前記マニホールドに接続したガス導入部と対向する前記ガスケットの部分には、前記複数のガス流路に対向するように溝部が設けられ、前記複数のガス流路間のリブ部に対向するように凸部が設けられた、
    燃料電池。
  2. 前記ガスケットの前記溝部は、その断面形状がアーチ形である、請求項1に記載の燃料電池。
  3. 前記ガスケットの前記凸部とセパレータのリブ部とが互いに嵌合するよう構成された、請求項1又は2に記載の燃料電池。
  4. 前記ガスケットが、フッ素ゴムである、請求項1から3のいずれか1つに記載のガスケットを有する燃料電池。
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