JP2015114151A - シミュレーションモデルの作成方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】シミュレーションモデルを作成するとき、少なくともタイヤの一部の形状を境界とする第1の空間領域を再現した第1のモデル空間領域と、前記第1の空間領域の周りに位置する第2の空間領域を再現した第2のモデル空間領域を別々にメッシュ分割する。前記第1のモデル空間領域において作成された第1のメッシュと、前記2のモデル空間領域において作成された第2のメッシュとの間の前記流体の物理量を補間する関係を定める。
【選択図】 図3
Description
また、ゴルフクラブヘッドモデルの表面を、三角形、四角形等の多辺形、又は略三角形、略四角形等の略多辺形の面区画を多数設定し、この各々の面区画を一面とするゴルフクラブヘッドのモデル表面に隣接した格子区画を設定する。ゴルフクラブヘッドのモデル表面に隣接する格子区画は、略四角柱形状等の略多角柱形状や略多角錐形状に設定される。そしてゴルフクラブヘッドのモデル表面に隣接する格子区画からゴルフクラブヘッドから離間する方向に格子区画の体積が漸次増大するように、気流仮想領域の残部を格子状に区画して、気流仮想領域全域を格子区画で区画する。
当該研究では、タイヤ周りの流体空間をメッシュ分割したシミュレーションモデルが用いられている。
(1)少なくともタイヤの一部の形状を境界とする第1の空間領域を再現した第1のモデル空間領域と、前記第1の空間領域の周りに位置する第2の空間領域を再現した第2のモデル空間領域を別々にメッシュ分割するステップと、
(2)前記第1のモデル空間領域において作成された第1のメッシュと、前記2のモデル空間領域において作成された第2のメッシュとの間の前記流体の物理量を補間する関係を定めるステップと、含む。
前記タイヤモデルのタイヤ幅方向における、前記タイヤモデルの幅寸法をSt[mm]とし、前記タイヤモデルの直径寸法をDt[mm]としたとき、前記第1のモデル空間領域の前記タイヤ幅方向の幅寸法S[mm]は、前記幅寸法Stの0.1倍より大きく3倍より小さい寸法であり、かつ、前記第1の空間領域の前記タイヤ径方向に沿った寸法の最大値は、前記直径寸法Dtの0.3倍より大きく2倍より小さい寸法である、ことが好ましい。
(3)少なくともタイヤの一部の形状を境界とする第1の空間領域を再現した第1のモデル空間領域と、前記第1の空間領域の周りに位置する第2の空間領域を再現した第2のモデル空間領域を別々にメッシュ分割する処理をコンピュータに行わせる手順と、
(4)前記第1のモデル空間領域において作成された第1のメッシュと、前記2のモデル空間領域において作成された第2のメッシュとの間の前記流体の物理量を補間する関係をコンピュータに定めさせる手順と、含む。
領域設定部20は、オペレータの指示に従って第1のモデル空間領域と第2のモデル空間領域とを設定する。
メッシュ分割部22は、第1のモデル空間領域と第2のモデル空間領域を別々にメッシュ分割する。
補間関係設定部24は、第1のモデル空間領域において作成された第1のメッシュと、2のモデル空間領域において作成された第2のメッシュとの間の流体の物理量を補間する関係を設定する。この設定は、オペレータの指示に従って行われる。
制御部26は、領域設定部20、メッシュ分割部22、補間関係設定部24の動作を制御し、あるいは、判定を行う。
入出力部18には、マウス・キーボード等の入力操作デバイス27、ディスプレイ28、及びプリンタ30と接続されている。
メモリ14には、領域設定部20、メッシュ分割部22、及び補間関係設定部24で得られた処理結果や、処理前の設定条件を記憶する。
まず、領域設定部20は、タイヤの形状を設定する(ステップS10)。タイヤの形状は3次元形状であり、例えば、トレッドパターン、サイドウォールの表面の凹凸、サイドウォールの断面形状を忠実に再現した形状である。このタイヤの形状は、メモリ14に記憶されており、メモリ14から呼び出される。あるいは、入力操作デバイス27によって形状を設定することもできる。
なお、第1の空間領域には、タイヤは含まれない。したがって、第1のモデル空間領域30は、タイヤの形状を境界面によって再現した空間領域である。上述の「タイヤの少なくとも一部」には、トレッドパターンを有するトレッド部、あるいは、サイド部が含まれ、タイヤ全体が含まれてもよい。なお、第1のモデル空間領域30によって作成される第1のメッシュにおいて、メッシュの格子点が、タイヤの形状の表面上、あるいは、この表面上よりも僅かにタイヤ表面外側に位置し、これらの格子点のうちタイヤの形状に近い2つの格子点により作られる直線あるいは、少なくとも3つの格子点による作られる平面の一部がタイヤの形状の内側を通ってもよい。メッシュ分割では、3次元の空間領域が、例えば4面体、5面体、あるいは6面体等の要素によって細かく分割される。メッシュ分割の方法については特に制限されず、公知のメッシュ分割法が用いられる。
図3は、別々に作成された第1のモデル空間領域30と第2のモデル空間領域32における第1のメッシュ及び第2のメッシュの一例を示す図である。第2のモデル空間領域32には、第1のモデル空間領域30の大きさと外周形状に概略対応した凹部38を有する。
これにより、補間関係設定部24は、別々に作成された第1のモデル空間領域30を第2のモデル空間領域32に組み込んだ1つのモデル空間領域を有するシミュレーションモデルを作成する(ステップS40)。なお、図4は、作成された1つのシミュレーションモデルの一例を示す図である。
図5(a)に示す例では、第1のモデル空間領域30と第2のモデル空間領域32の対向する境界に面する第1のメッシュ領域34及び第2のメッシュ領域36を補間対象のメッシュ領域とする。対向するメッシュ領域の大きさは同じサイズとし、メッシュ領域の境界面が互いに対向している。このとき、補間関係設定部24は、第1のメッシュ領域34に対して最も近くに位置する対向する第2のメッシュ領域36を抽出し、この第2のメッシュ領域36に、第1のメッシュ領域34における物理量を与える。あるいは、第1のメッシュ領域34に対して最も近くに位置する対向する第2のメッシュ領域36を抽出し、この第1のメッシュ領域34に、第2のメッシュ領域36における物理量を与える。すなわち、第1のメッシュ領域34と第2のメッシュ領域36における物理量を同一とする。
ここで、メッシュ領域の物理量は、メッシュ領域内の平均物理量あるいはメッシュ領域の重心位置における物理量が例示される。
同様に、第1のメッシュ領域34aに物理量を与えるとき、第2のメッシュ領域36aにおける物理量と第2のメッシュ領域36bにおける物理量の平均値を与える。この平均値は、上述した加重平均値を用いることが好ましい。
また、第1のモデル空間領域30と第2のモデル空間領域32間の物理量の補間について、メッシュ領域の位置情報あるいは格子点の位置情報を用いて物理量に線形外挿補間を適用してもよく、あるいは、周知のパラメトリック空間補間を適用することができる。パラメトリック空間補間は、例えば特許4548005号公報(段落0026〜0031)に記載されている。パラメトリック空間補間とは、物理量の補間をしようとする点を含むメッシュ領域を、例えば矩形形状等の単位メッシュ領域から形状関数を用いて形状変換を施したものとして定めることにより、物理量を補完しようとするメッシュ領域内の点に対応した、単位メッシュ領域の形状内における対応点の位置情報を求め、この位置情報を用いて物理量を補完する処理である。
さらに、タイヤの形状を変更して他のシミュレーションモデルを作る場合、まず、領域設定部20は、変更したタイヤの形状を設定する(ステップS50)。
変更したタイヤの形状は、メモリ14から呼び出されてもよく、また、マウス・キーボード等の入力操作デバイス27による入力により設定されてもよい。
物理量の補間関係を境界面上に位置するメッシュ領域のそれぞれについて設定することにより、補間関係設定部24は、第1のモデル空間領域11を第2のモデル空間領域32に組み込んだシミュレーションモデルを作成する(ステップS80)。こうして、形状を変更したタイヤ周りの空間を再現したシミュレーションモデルが得られる。
また、第1のモデル空間領域30は、例えば、タイヤのトレッドパターンと接する空間を再現したモデル空間領域を含むことができる。タイヤのトレッドパターンやトレッドプロファイルを種々変更して空力抵抗に優れたタイヤを抽出する際、シミュレーションモデルの作成時間を短縮できる点で効果は大きい。特に、トレッドパターン近傍のメッシュ領域は、正確にトレッドパターンの形状を再現する点から複雑なメッシュ分割がなされている。このため、トレッドパターンを種々変更するとき、第1のモデル空間領域30のみを細かくメッシュ分割すればよいので、シミュレーションモデルの作成時間を大幅に短縮することができる。
ここで、第1のモデル空間領域30を作成するときに参照するタイヤの形状は、タイヤの設計図面やCAD情報から得ることができる。また、有限要素法などを用いたタイヤの動的又は静的変形解析によって算出されるタイヤの外側形状の一部から得ることもできる。タイヤの動的又は静的変形解析によって算出されるタイヤの外側形状の一部を用いることにより、タイヤが自動車に装着され接地した場合のタイヤの変形を考慮することができ、タイヤの設計図面やCAD情報を用いる場合よりもシミュレーションの精度が向上する効果がある。また、タイヤが自動車に装着され接地した場合のタイヤの変形した形状は、上記有限要素法などを用いたタイヤの動的又は静的変形解析によって算出された結果から取得する他、自動車などの車両に取り付けられた実際のタイヤの変形した形状をレーザ形状計測装置などによって計測して取得することもできる。
少なくともタイヤの一部の形状を境界とする第1の空間領域を再現した第1のモデル空間領域30と、第1の空間領域の周りに位置する第2の空間領域を再現した第2のモデル空間領域32を別々にメッシュ分割する処理をコンピュータに行わせる手順と、
第1のモデル空間領域30において作成された第1のメッシュと、2のモデル空間領域32において作成された第2のメッシュとの間の流体の物理量を補間する関係をコンピュータに定めさせる手順と、含む。
このようなプログラムは、電気通信回線を通じて入手することができ、あるいは、ROMあるいは記録媒体に記憶された形態で入手することができる。
図6に示すモデル空間領域42のサイズを、縦26m×横26m×高さ11mとし、この領域の中心部分に、実車相当サイズの車両モデル40を配し、モデル空間領域の一方の端から空気を流して車両モデル42周りの空気の流れをシミュレートするためのシミュレーションモデルの作成を行った。シミュレーションモデルのメッシュの格子点の総数は約600万個である。このとき、従来のようにモデル空間領域42全体を一度にメッシュ分割してシミュレーションモデルを作成する方法(従来の方法)と、図2に示すフローに沿って、第1のモデル空間領域30と第2のモデル空間領域32を別々に作成する本実施形態の方法と、を行った。
本実施形態のステップS40までに要するシミュレーションモデルの作成時間は、従来の方法の作成時間と同等であったが、ステップS50〜S80の間のシミュレーションモデルの作成時間は、従来の方法の作成時間対比5分の1であった。すなわち、本実施形態の方法は、第2のモデル空間領域32のメッシュ分割をしないことにより作成時間を短縮することができる。これより、本実施形態の効果は明らかである。
12 CPU
14 メモリ
16 ROM
18 入出力部
20 領域設定部
22 メッシュ分割部
24 補間関係設定部
26 制御部
27 入力操作デバイス
30 第1のモデル空間領域
32 第2のモデル空間領域
34,34a,34b 第1のメッシュ領域
36,36a,36b 第2のメッシュ領域
38 凹部
40 車両モデル
42 モデル空間領域
Claims (8)
- タイヤを取り巻く空間中の流体の流れをシミュレートするためのシミュレーションモデルの作成方法であって、
(1)少なくともタイヤの一部の形状を境界とする第1の空間領域を再現した第1のモデル空間領域と、前記第1の空間領域の周りに位置する第2の空間領域を再現した第2のモデル空間領域を別々にメッシュ分割するステップと、
(2)前記第1のモデル空間領域において作成された第1のメッシュと、前記2のモデル空間領域において作成された第2のメッシュとの間の前記流体の物理量を補間する関係を定めるステップと、含むことを特徴とするシミュレーションモデルの作成方法。 - 前記第1のメッシュの平均サイズは、前記第2のメッシュの平均サイズに比べて小さい、請求項1に記載のシミュレーションモデルの作成方法。
- 前記第1のメッシュは、前記タイヤをモデル化したタイヤモデルと接し、
前記タイヤモデルのタイヤ幅方向における、前記タイヤモデルの幅寸法をSt[mm]とし、前記タイヤモデルの直径寸法をDt[mm]としたとき、前記第1のモデル空間領域の前記タイヤ幅方向の幅寸法S[mm]は、前記幅寸法Stの0.1倍より大きく3倍より小さい寸法であり、かつ、前記第1の空間領域の前記タイヤ径方向に沿った寸法の最大値は、前記直径寸法Dtの0.3倍より大きく2倍より小さい寸法である、請求項1または2に記載のシミュレーションモデルの作成方法。 - 前記第1のモデル空間領域と前記第2のモデル空間領域とは、一部分が重なり、あるいは、互いに離間しており、離間しても、前記第1のモデル空間領域と前記第2のモデル空間領域との離間距離の寸法は、前記第1のメッシュの最小メッシュサイズの寸法よりも小さい、請求項1〜3のいずれか1項に記載のシミュレーションモデルの作成方法。
- 前記第1のモデル空間領域は、前記タイヤのサイドウォールと接する空間を再現したモデル空間領域を含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載のシミュレーションモデルの作成方法。
- 前記第1のモデル空間領域は、前記タイヤのトレッドパターンと接する空間を再現したモデル空間領域を含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載のシミュレーションモデルの作成方法。
- 前記タイヤがタイヤ回転軸の周りに回転することを再現するために、前記第1のメッシュは、タイヤ回転軸の周りに回転するメッシュである、請求項1〜6のいずれか1項に記載のシミュレーションモデルの作成方法。
- タイヤを取り巻く空間中の流体の流れをシミュレートするためのシミュレーションモデルの作成方法をコンピュータに実行させるコンピュータが実行可能なプログラムであって、
(3)少なくともタイヤの一部の形状を境界とする第1の空間領域を再現した第1のモデル空間領域と、前記第1の空間領域の周りに位置する第2の空間領域を再現した第2のモデル空間領域を別々にメッシュ分割する処理をコンピュータに行わせる手順と、
(4)前記第1のモデル空間領域において作成された第1のメッシュと、前記2のモデル空間領域において作成された第2のメッシュとの間の前記流体の物理量を補間する関係をコンピュータに定めさせる手順と、含むことを特徴とするプログラム。
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