JP2015113206A - 乗客コンベア - Google Patents
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Abstract
【課題】乗客が集中して乗り込むことによって混雑してしまうことを抑制し、乗客コンベア全体の混雑を軽減出来る乗客コンベアを提供する。【解決手段】無端状に連結されているステップ3の下方に、異なる色調を有するステップ下照明16A及び16Bを取付け、ステップ下照明16A及び16Bが交互に、あるいは複数枚に一枚の割合で見えるようにする。このために、異なる遮蔽板17A、17Bを取り付けたステップ3A、3Bを交互にあるいは複数枚の間隔をあけて連結する。これにより、ステップ下照明16の色調が、ステップ3A、3Bに応じて異なる色調となり、多くの乗客が異なる色調のうち一方の色調で照らされた方のステップに足を乗せるよう誘導する。【選択図】 図2
Description
本発明は、エスカレータや動く歩道等の乗客コンベアに関する。
一般に、傾斜型乗客コンベアおよび水平型乗客コンベアは、建築構造物に設置された主枠(枠体とも言う)の中にステップ鎖にて無端状に連結された複数のステップを配置し、主枠乗り口側に設置された駆動装置から駆動鎖へと動力を伝達し、同じく主枠降り口側に設置された駆動スプロケットを介してステップ鎖に動力を伝達することにより、ステップを駆動している。一般的に、これら乗客コンベアに設置される照明類には、欄干下照明、ステップ下照明、足元照明等があり、これらは、乗降部周辺やステップ周辺を明るくしたり、ステップのかみ合い部や境界が判別出来るようにしたりして、安全に乗客が乗降出来るようにするためのものである。なお、上述した乗客コンベアの一般的な構成は本発明に係る乗客コンベアでも実施される。
前述の足元照明は、乗降部において移動手すりの入りこみ口近傍に配置され、乗降床からステップに、あるいはステップから乗降床へと足を乗せ変える位置周辺を明るく照らすものである。一般的にこの照明は、白色系の色調であることが多い。
またステップ下照明は、乗降部においてステップの下位に配置され、乗降時におけるステップの境界を分かりやすくするためのものである。ステップ下照明はステップ境界部からその光が見えるようにして、ステップ間の境界部に足を乗せる可能性が低くなるように乗客を誘導する。一般的にこの照明は、緑色系の色調であることが多い。
これらの照明類は、乗客が乗降する際に、より安全に移動しやすくすることが目的であり、傾斜型乗客コンベア全体の乗込率の調整を行ったり、乗込む乗客の人数を調節したりする機能は無い。
通常、傾斜型乗客コンベアのステップは、全てのステップにおいてグレー色や黒色等の単一な色調にて統一されている。ステップそのものが全て同一の色彩であることから、乗降口においては、一見してステップは無端状に続く道路のように見えるため、乗客は自分の歩くタイミングに合ったステップに個々人の判断したタイミングで素直に乗り込むことになる。
その結果、傾斜型乗客コンベアに次々に乗客が乗り込んでしまい、乗客コンベアのステップ上で乗客が異常に集中し、傾斜型乗客コンベア全体が混雑してしまう場合がある。
このような課題を解決する技術として、特開平06−144765号公報(特許文献1)や特開2010−208838(特許文献2)に記載された技術がある。
特許文献1のマンコンベアでは、マンコンベアを駆動する電動機の駆動トルクを監視し、基準トルクに対して所定比率以上の過トルクが発生した場合には過トルクが発生しているものと判断し、表示手段或いは音声出力手段によって利用者が新たにマンコンベアに乗り込むことを抑制するようにして、マンコンベアの過負荷を防止し、電動機の保護、危険防止を行うようにしている(要約参照)。
また、特許文献2のエスカレータ装置では、エスカレータを駆動する駆動電動機と、この駆動電動機へと供給される電流値を検出する電流検出手段と、エスカレータの乗り口近傍に設けられ、開閉扉を有する乗客通行制御装置と、電流検出手段により検出された電流値に基づいて、乗客通行制御装置の開閉扉の開閉状態を制御する演算部とを備え、新たな乗客の乗り込みを抑制して駆動電動機が過負荷となることを防止している(要約参照)。
特許文献1では、乗客負荷率を常に監視し、所定の負荷率になった場合に音声アナウンスを出力したり、何らかの表示手段を出力したりすることにより、新たな乗客が乗客コンベアに乗り込むことを抑制している。また、特許文献2でも、特許文献1と同様に乗客負荷率を常に監視し、所定の負荷率になった場合に、乗客コンベアの入り口に設けられた開閉扉を制御し、乗客の進入を阻止することにより、確実に乗客負荷率を下げている。
これら従来技術は、乗客負荷率を監視するための大掛かりな装置及び複雑な制御が必要である。さらに特許文献2の場合においては、確実に乗客負荷率をコントロール出来る一方、乗客が乗客コンベアへの乗り込みを強制的に制限されることになり、乗客コンベアの本来の目的であるサービスを低下させてしまうことが懸念される。
本発明の目的は、乗客が個々の判断で乗り込むことができると共に、乗客コンベアに乗客が集中して乗り込むことにより乗客コンベアを動作させている駆動装置に加わる負荷が過剰に大きくなるのを抑制できる乗客コンベアを提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために、乗客が乗客コンベアに乗り込む際に足を乗せる部分を特定のステップ上へと誘導することができるように、乗り込み口近傍においてステップ周辺を照らす照明類の色調を交互に変化させるものである。
一般的に、信号機等で使われているように、青色系又は緑色系の色調の照明に対しては、先に進んでも良いという印象を受ける。また、赤色系の色調の照明に対しては、先に進んではならない、または止まらなくてはならないという印象を受ける。
このような背景から、例えば、ステップが通過するタイミングで青色系又は緑色系の色調の照明と赤色系の色調の照明とを1つ又は複数のステップ毎に切り替えて点灯させると、赤色系の色調の照明が点灯するタイミングでは乗客がステップ上に乗ることを躊躇し、青色系又は緑色系の色調の照明が点灯したときにステップ上に乗ることが期待できる。その結果、乗客は特定のステップに誘導され易くなり、結果的に乗客コンベア全体の混雑を軽減する効果を期待できる。なお、用いる色調は上記した色調に限定される訳ではく、乗客に対してステップへの乗り込みを実行する意識を働かせたり、ステップへの乗り込みを待機する意識を働かせたりする色調であればよい。
本発明によれば、乗客は照明の色調の変化に誘導されながら個々の判断で乗客コンベアに乗り込むことができ、その結果、想定外の乗客集中により、乗客コンベアを動作させている駆動装置に加わる負荷が過剰に大きくなってしまうことによる思わぬ運転停止等が発生してしまう可能性を低減することが出来る。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
以下、図面を参照して、本発明に係る傾斜型乗客コンベアの実施例を説明する。なお、以下の説明では、エスカレータに代表される傾斜型乗客コンベアについて説明するが、動く歩道に代表される水平型乗客コンベアであってもよい。
図1乃至図3を参照して実施例1を説明する。図1は、乗客コンベアの基本構成を示す側面図である。図2は、本発明に係る傾斜型乗客コンベアのステップ周辺照明の一実施例を示す図であり、図1のステップ下照明の説明図(模式図)である。図3は、本実施例を示す図であり、図1のA方向矢視図である。
傾斜型乗客コンベア1は、建築構造物に設置され上部水平枠2Aと下部水平枠2Bと中間傾斜枠2Cとからなる枠体2と、この枠体2内に案内されて上下階間を循環移動する複数のステップ3と、上部水平枠2Aに設置され、ステップ3を駆動する駆動装置4と、ステップ3の移動方向に垂直な方向の両側に位置する枠体2に立設された欄干5とを有する。なお、ステップ3においてその移動方向に垂直な方向を幅方向と定義する。また、ステップ3においてその移動方向に沿う方向を奥行き方向と言う場合もある。
ステップ3は、幅方向の両側を左右一対の無端状のステップ鎖6に連結されているため、結果的に複数個のステップ3は無端状に連結されている。これら左右のステップ鎖6は、上部水平枠2A内に軸支された駆動スプロケット7と下部水平枠2B内に軸支された従動スプロケット8との間に巻き掛けられている。
駆動装置4は、電動機9と、この電動機9の回転を減速する減速機10と、減速機10の出力軸に設けられた動力伝達スプロケット11と、この動力伝達スプロケット11の動力を駆動スプロケット7に伝える駆動鎖12と、減速機10の入力軸側に設けられた制動装置13とを備えている。そしてこれらからなる駆動装置4は、制御装置14を介した各種制御信号によって運転されている。欄干5は、その周縁にステップ3と同期して駆動される無端状の移動手すり15を案内している。
本実施例の乗客コンベア1では、乗り込み口の床下から出現するステップ3の周辺に光を照射するステップ周辺照明が設けられている。ステップ周辺照明としては、ステップ3の裏側に配置されるステップ下照明16やステップの表面を照射する足元照明18などがある。
ステップ下照明16は、上部及び下部のステップ乗降部近傍、かつ、ステップ3の下方に位置しており、乗降部付近を通過するステップ3同士の隙間から光16C(図2参照)が見えるようになっている。足元照明18は、上部及び下部のステップ乗降部近傍、かつ、移動手すり15の入りこみ口15a(図4参照)近傍に配置されており、乗降時に乗客の足元周辺を明るく照らすものである。
次に、図2及び図3を参照して、ステップ下照明16を用いた乗客誘導装置について詳細に説明する。ステップ下照明16は、前述のように、乗降部近傍のステップ下位に位置し、ステップ3の裏側から上方に向けて光を照射している。ステップ3には、ステップ下照明16から照射される色調の異なる光を選択的に遮蔽する遮蔽板17A,17Bが設けられている。第1のステップ3Aには遮蔽板17Aを、第2のステップ3Bには遮蔽板17Bを取り付ける。
遮蔽板17Aと遮蔽板17Bとは、光を遮蔽する遮蔽部の位置と光が透過する透過部の位置とが幅方向において異なっている。具体的には、遮蔽板17Aで遮蔽部17A1が設けられた位置には、遮蔽板17Bでは透過部17B2が設けられている。また、遮蔽板17Bで遮蔽部17B1が設けられた位置には、遮蔽板17Aでは透過部17A2が設けられている。これにより、無端状に連結されたステップ3は、ステップ下照明16から照射された光を透過する透過部17A2,17B2と光を遮蔽する遮蔽部17A1,17B1とが、ステップの幅方向に異なる位置に配置された第1のステップ3Aと第2のステップ3Bとで構成される。
一方、ステップ上方から見た位置関係として、遮蔽板17Bで遮蔽される位置(遮蔽部17B1)の下位には青色系や緑色系の色調の照明16Aを配置し、遮蔽板17Aで遮蔽される位置(遮蔽部17A1)の下位には赤色系の色調の照明16Bを配置する。すなわち、ステップ3の幅方向に異なる色調の照明16A,16Bを配置する。これにより、遮蔽板17Aの透過部17A2の下位には青色系又は緑色系の第1の色調の照明16Aが配置され、遮蔽板17Bの透過部17B2の下位には赤色系の第2の色調の照明16Bが配置される。
なお、図3に示す一点鎖線21は乗降床の端部を示しており、図3中において一点鎖線21よりも下側は乗降床(乗り込み口の床プレート)によって覆われている。
照明16Aと照明16Bとは、少なくとも1つのステップ3において走行方向の前方側端部が乗降口の端部から出現する時点から、後方側端部が乗降口の端部から出現する時点まで、同じ色調の光が視認されるように、乗降口の端部から1つのステップ3の奥行き方向寸法以上の範囲に設けられる。
ステップ3Aがステップ下照明16の上を通過する場合には、ステップ下照明16Bの光16Cが遮蔽板17Aにより遮られるため、ステップ下照明16Aの色調のみを見ることが出来る。ステップ3Bがステップ下照明16の上を通過する場合には、ステップ下照明16Aの光16Cが遮蔽板17Bにより遮られるため、ステップ下照明16Bの色調のみを見ることが出来る。すなわち、ステップ3Aの透過部17A2を透過して乗客によって視認される光の色調と、ステップ3Bの透過部17B2を透過して視認される光の色調とが異なる。このように、ステップ3Aとステップ3Bとを交互に配置すれば、ステップ毎に異なるステップ下照明16の色調が見えるようにすることが可能である。
その結果、ステップ3Aが通過する時にはステップ下照明16が青色系や緑色系の色調で見え、ステップ3Bが通過する時にはステップ下照明16が赤色系の色調で見えるため、乗客は心理的にステップ3Bへの搭乗を避けるようになる。その結果、多くの乗客が交互もしくは複数枚毎に配設されたステップ3Aに足を乗せるため、傾斜型乗客コンベア全体の混雑を軽減する効果を期待できる。
また、ステップ3Aとステップ3Bとを複数枚毎に配置すれば、ステップ複数枚毎に異なるステップ下照明16の色調が見えるようにすることが可能である。或いは、連続して設置されるステップ数をステップ3Aとステップ3Bとで異なるようにしてもよい。ステップ3Aとステップ3Bとの配置を変えることにより、乗客コンベアへ1上に誘導される搭乗者数を調整することが期待出来る。
本実施例によれば、通過するステップ3のタイミングに合わせて1つ又は複数のステップ毎に、ステップ周辺照明であるステップ下照明16がステップを照射する光の色調を変化させることができる。なお、1つ又は複数のステップ3毎に光の色調を変化させるとは、1つのステップ3に対して第1の色調又は第2の色調を割り当てて交互に光の色調を変化させること、連続した複数のステップに対して第1の色調又は第2の色調を割り当てて複数のステップ3毎に交互に光の色調を変化させることのほか、1つのステップ3に対して第1の色調又は第2の色調のいずれかの色調を割り当て複数のステップ3に対して他方の色調を割り当てて光の色調を変化させることを含む。
上述のように、1枚もしくは複数枚の間隔をあけて乗客が搭乗するよう誘導することにより、傾斜型乗客コンベア全体の混雑を軽減でき、その結果、想定外の乗客集中により傾斜型乗客コンベアを動作させている駆動装置に加わる負荷が過剰に大きくなってしまう可能性を低減することができる。そして、思わぬ運転停止が発生してしまう可能性の低減を期待出来る。
本実施例では、一つの透過部17A2,17B2に対して青色系又は緑色系の色調の照明16Aと赤色系の色調の照明16Bとを配置し、設定された時間ごとに照明16Aと照明16Bとの点灯を切り替えるようにしてもよい。これにより、乗客が誘導されるステップ3Aとステップ3Bとの関係を変えることができる。この場合、遮蔽板17A,17Bは省略可能である。
図4及び図5を参照して実施例2を説明する。図4は、本発明に係る傾斜型乗客コンベアのステップ周辺照明の一実施例(実施例2)を示す図であり、足元照明で乗客誘導装置を構成した場合について、図1のB方向から見た斜視図である。図5は、実施例2を示す図であり、足元照明を点灯させる仕組みの説明図である。
本実施例は、複数枚のステップに一枚のステップが通過するときに、足元照明の色調を変える方法である。ステップ3Cが通過するときに足元照明18が青色系や緑色系に点灯し、乗降部近傍のステップを青色系や緑色系の照明で照らす。一方、ステップ3Dが通過するときに足元照明18が赤色系に点灯し、乗降部近傍のステップを赤色系の照明で照らす。
上述した照明を行うための仕組みについて、説明する。ステップ3Cには、枠体2に固定してあるセンサ19Cが検出可能な位置にセンサ検出片20Cを設置する。また、ステップ3Dには、枠体2に固定してあるセンサ19Dが検出可能な位置にセンサ検出片20Dを配置する。センサ検出片20Cとセンサ検出片20Dとは異なる軌道を通るように、ステップ3に対する取り付け位置が異なっている。これにより、無端状に連結された複数のステップ3には、検出片が異なる位置に設けられた第1のステップと第2のステップとが含まれる。センサ19Cとセンサ19Dとは、センサ検出片20Cとセンサ検出片20Dとの軌道に対応して、ステップ3の軌道の周辺部で枠体2の異なる位置に取り付けられている。
センサ19Cがセンサ検出片20Cを検出したときに青色系や緑色系の色調に足元照明18が点灯し、センサ19Dがセンサ検出片20Dを検出したときに赤色系の色調に足元照明18が点灯するようにする。これにより、ステップ3Cが通過するときに足元照明18は青色系や緑色系に点灯し、ステップ3Dが通過するときに足元照明18は赤色系に点灯する。ステップ3Cとステップ3Dとを、交互もしくは複数枚毎に配置することにより、当該足元照明18は、青色系又は緑色系の色調と赤色系の色調とがステップ1枚毎もしくは複数枚毎に交互に切り替わる。その効果は実施例1と同様であり、多くの乗客が1枚もしくは複数枚のステップ3Dをあけてステップ3Cに足を乗せるため、傾斜型乗客コンベア全体の混雑を軽減する効果を期待できる。
実施例1で説明したように、ステップ3Cとステップ3Dとを複数枚毎に配置する、或いは、連続して設置されるステップ数をステップ3Cとステップ3Dとで異なるようにしてもよい。ステップ3Cとステップ3Dとの配置を変えることにより、乗客コンベアへ1上に誘導される搭乗者数を調整することができる。
また、本実施例では、足元照明18が、ステップ3の通過に合わせて1つまたは複数のステップ3毎に、青色系や緑色系の色調又は赤色系の色調で所定時間点灯するようにする必要がある。このために、センサ19Cとセンサ19Dとがセンサ検出片20Cとセンサ検出片20Dとを検出する毎に、検出したセンサ及びセンサ検出片に応じた色調に足元照明18を点灯し、次の検出があるまで、その色調による照明を維持するようにすると良い。この場合、例えば、複数枚のステップ3で同じ色調を維持する構成であれば、センサ19C又は19Dの設置位置を最初に通過するステップ3C又は3Dにセンサ検出片20C又は20Dを設け、次に色調を変えるステップ3との間に配置されるステップ3にはセンサ検出片20C又は20Dを配置する必要はない。センサ検出片20C又は20Dを検出してから照明を点灯しておく時間を設定し、その点灯時間の経過に伴って、その色調の照明を消灯するようにしてもよい。
本実施例では、少なくとも1つのステップ3において走行方向の前方側端部が乗降口の端部から出現する時点から、後方側端部が乗降口の端部から出現する時点までの間、同じ色調の光が視認されるように、ステップ3毎に足元照明18の点灯と消灯とが制御される。連続する複数のステップ3で同じ色調の光を照射する場合は、連続する複数のステップ3のうち先頭のステップ3の前方側端部が乗降口の端部から出現する時点から、最後尾のステップ3の後方側端部が乗降口の端部から出現する時点までの間、同じ色調の光が視認されるように、複数のステップ3毎に足元照明18の点灯と消灯とが制御される。
また、本実施例では、ステップ3の表面が足元照明18による光の色調を視認し易いように、金属面を露出させるか、光を反射し易くするような表面処理を行うことが望ましい。
特に図示しないが、実施例2に対して点灯させるランプの箇所を変更し、足元照明ではなく、乗降部近傍の欄干部照明や欄干下照明で乗客誘導装置を構成してもよい。或いは、実施例1で述べたステップ下照明16において、遮蔽板17Aを設けた第1のステップ3Aと遮蔽板17Bを設けた第2のステップ3Bの代わりに、実施例2で説明したセンサ検出片20Cを設けた第1のステップ3Cとセンサ検出片20Dを設けた第2のステップ3Dとを採用し、センサ19C,19Dで第1のステップ3Cと第2のステップ3Dとを検出し、ステップ下照明16の照明16Aと照明16Bとの点灯消灯を切り替えるようにして、青色系又は緑色系の色調と赤色系の色調とを交互に点灯させるようにしてもよい。これらの変更例においても、実施例2と同様の効果が期待できる。
上述した各実施例によれば、青色系又は緑色系の色調と赤色系の色調とを交互に切り替えるなどして、ステップ周辺照明の色調をステップ3の通過タイミングに合わせて1つ又は複数のステップ3毎に変化させることにより、乗客が個々の判断でステップ3に乗り込むことができる。これにより、乗客コンベアに乗客が集中して乗り込むことにより駆動装置に過剰な負荷が生じるのを抑制することができる。
さらに、乗客負荷率を監視するための大掛かりな装置や複雑な制御を必要とせず、乗客コンベアのステップ周辺照明を、色調を変化させることができる照明に変更し、実施例に応じて、ステップに遮蔽板を取り付ける、或いはステップを検出するためのセンサ及びセンサ検出片を追加して照明の点灯と消灯とを制御することにより実施することができ、追加する部品点数を少なくすることができる。
上述した各実施例では、乗客によって視認される色調が、1つまたは複数のステップ毎にステップを単位として切り替わるようにしている。
上述した各実施例では、2つの色調を使い分けることにより、乗客の誘導の確実性を高めるようにしているが、1つの色調、或いは1つの色調と通常の照明とを組み合わせても、乗客を誘導する効果は期待できる。さらに3つ以上の色調を使用しても、乗客を誘導できる可能性がある。特に、1つの色調として、青色系又は緑色系の色調と赤色系の色調とのうち、いずれか一つの色調を用い、点灯と消灯とを一つ或いは複数のステップ3毎に交互に繰り返すことにより、乗客のステップ3への乗り込みを誘導する効果が得られる可能性がある。
上述した各実施例では、青色系又は緑色系の色調と赤色系の色調とを使用しているが、色調は上記した色調に限定される訳ではい。乗客に対してステップへの乗り込みを実行する意識を働かせたり、ステップへの乗り込みを待機する意識を働かせたりする色調であればよい。
通常乗客は1つのステップ3に乗るものとして、このステップ3と連続してその前後に位置する少なくとも2つのステップ3には乗客が乗らないように誘導するとよい。このようにすると、ステップ3が一巡する間に、赤色系の第2の色調の光が照射されて乗客が乗らないように誘導されるステップ3B,3Dの個数は、青色系又は緑色系の第1の色調の光が照射されて乗客が乗るように誘導されるステップ3A,3Cの個数と等しいか、多くなる。
幅方向に二人以上の乗客が乗ることのできる乗客コンベア1においては、例えば、幅方向に2つの領域(右側と左側)に分け、実施例1〜3のステップ下照明16或いは足元照明18を用いて、1つのステップ3に対して、右側では青色系又は緑色系の色調の光が照射されるようにし、左側では赤色系の色調の光が照射されるようにして、1ステップ毎に左右の色調が入れ替わるようにしてもよい。これにより、乗客の過剰な乗り込みを抑制しつつ、効率良く乗客を運ぶことができる。
以上の説明は傾斜型乗客コンベアとして傾斜型乗客コンベア1を一例に説明したが、水平に設置される動く歩道等に対しても本発明を適用できることは云うまでもない。
また、本発明は上記した各実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
本発明は、エスカレータや傾斜して設置される動く歩道等の傾斜型乗客コンベア、さらに水平に設置される動く歩道等の乗客コンベアに利用できる。特に、乗客が集中して乗り込むことにより、乗客コンベア上が混雑し、乗客コンベアを動作させている駆動装置に過剰な負荷が加わる可能性を低減するのに有効である。
1…傾斜型乗客コンベア、2…枠体、2A…上部水平枠、2B…下部水平枠、2C…中間傾斜枠、3…ステップ、3A…遮蔽板Aを取り付けたステップ、3B…遮蔽板Bを取り付けたステップ、3C…センサ検出片Cを取り付けたステップ、3D…センサ検出片Dを取り付けたステップ、4…駆動装置、5…欄干、6…ステップ鎖、7…駆動スプロケット、8…従動スプロケット、9…電動機、10…減速機、11…動力伝導スプロケット、12…駆動鎖、13…制動装置、14…制御装置、15…移動手すり、16…ステップ下照明、16A…色調がステップ下照明Bとは異なる照明、16B…色調がステップ下照明Aとは異なる照明、16C…ステップ下照明からの光、17…遮蔽板、17A…遮蔽板Bとは形状が異なる遮蔽板、17B…遮蔽板Aとは形状が異なる遮蔽板、18…足元照明、19…センサ、19C…センサDとは設置場所が異なるセンサ、19D…センサCとは設置場所が異なるセンサ、20C…ステップCに取り付けられた検出片、20D…ステップDに取り付けられた検出片、21…乗降口の端部。
Claims (7)
- 無端状に連結した複数個のステップと、乗り込み口の床下から出現するステップの周辺に光を照射するステップ周辺照明とを備え、前記ステップを駆動装置により移動させて乗客を搬送する乗客コンベアにおいて、
通過するステップのタイミングに合わせて1つ又は複数のステップ毎に、ステップ周辺照明がステップを照射する光の色調を変化させることを特徴とする乗客コンベア。 - 請求項1の乗客コンベアにおいて、
前記ステップ周辺照明は、ステップの裏側に配置され、ステップの幅方向に異なる色調の照明が配置されたステップ下照明で構成され、
前記ステップとして、前記ステップ下照明から照射された光を透過する透過部と光を遮蔽する遮蔽部とが、ステップの幅方向に異なる位置に配置された第1のステップと第2のステップとを有し、
前記第1のステップの透過部を透過する光の色調と、前記第2のステップの透過部を透過する光の色調とが異なるように構成されたことを特徴とする乗客コンベア。 - 請求項1の乗客コンベアにおいて、
前記ステップとして、検出片が異なる位置に設けられた第1のステップと第2のステップとを有し、
前記ステップの軌道の周辺に、前記第1のステップの検出片を検出する第1のセンサと、前記第2のステップの検出片を検出する第2のセンサとが配設され、
前記第1のセンサが前記第1の検出片を検出した場合に前記ステップ周辺照明によって照射される光の色調と、前記第2のセンサが前記第2の検出片を検出した場合に前記ステップ周辺照明によって照射される光の色調とを変化させることを特徴とする乗客コンベア。 - 請求項3の乗客コンベアにおいて、
前記ステップ周辺照明は、ステップの表面を照射する足元照明で構成され、ステップ1枚毎もしくは複数枚毎に交互に前記足元照明の色調を変化させることを特徴とする乗客コンベア。 - 請求項3の乗客コンベアにおいて、
前記ステップ周辺照明は、ステップの裏側に配置されたステップ下照明で構成され、ステップ1枚毎もしくは複数枚毎に交互に前記ステップ下照明の色調を変化させることを特徴とする乗客コンベアのステップ周辺照明。 - 請求項1乃至5の乗客コンベアにおいて、
前記ステップ周辺照明によって照射される光の色調が、青色系又は緑色系の第1の色調と、赤色系の第2の色調とで構成されることを特徴とする乗客コンベア。 - 請求項6の乗客コンベアにおいて、
無端状に連結されたステップが一巡する間に、前記第2の色調の光で照射されるステップの個数が前記第1の色調の光で照射されるステップの個数と等しいか、多いことを特徴とする乗客コンベア。
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