JP2015113014A - 車両用空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】フィルタと蓋とを一体化した構造において、ケーシングのフィルタ挿入孔の周縁部と蓋との間をシールするシール材を蓋に容易に貼り付けることができるようにしながら、シール性を十分に確保できるようにする。
【解決手段】ケーシング50には、フィルタ挿入孔63が形成されている。フィルタ40には、フィルタ挿入孔63を閉じるための蓋41が一体に設けられている。蓋41は、フィルタ挿入孔63よりも大きく形成されている。蓋41の外周側には、フィルタ40の挿入方向に対して傾斜した傾斜面部41aが設けられている。傾斜面部41aには、蓋41とフィルタ挿入孔63の周縁部との間をシールするシール材70が貼り付けられている。
【選択図】図5

Description

本発明は、例えば自動車等の車両に搭載される車両用空調装置に関するものである。
従来より、車両用空調装置は、車室外または車室内の空気をケーシングに取り入れ、ケーシングに収容されている熱交換器によって温度調節した後、車室の各部に供給するように構成されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の車両用空調装置では、空気を濾過するためのフィルタが送風ファンの上流側に配設されている。ケーシングには、フィルタを交換する際に使用するフィルタ挿入孔が形成されており、このフィルタ挿入孔から挿入されたフィルタはケーシング内で保持される。フィルタ挿入孔はフィルタとは別体に構成された蓋によって開閉されるようになっている。
特開2003−136259号公報
ところで、特許文献1では、フィルタと蓋とが別部材であって部品点数が増加するのでフィルタと蓋とを一体化する構造が考えられる。このようにした場合、ケーシングのフィルタ挿入孔の周縁部と蓋との間からの空気の出入りを防止するためのシール材を蓋に設ける必要がある。
蓋に設けるシール材としては蓋に貼り付けるものが一般的である。この場合、2種類の貼り付け方法が考えられる。一つの方法は、蓋の外周部をシール材の貼り付け面とする方法である。この場合、シール材を蓋の外周部に巻き付けるようにして貼り付ければよいので貼り付け作業性が良好になる。しかし、フィルタを挿入した際に、シール材のうち貼り付け面から蓋の外方へ向けて立ち上がる側面がケーシングのフィルタ挿入孔の周縁部に接触することになるので、蓋を閉状態にしてケーシング側からの圧縮力が作用した際にシール材を反ケーシング側から支持するものがなく、シール材が逃げるように変形しやすくシール性が悪い。
シール材のもう一つの貼り付け方法は、蓋におけるケーシングと対向する面(蓋の裏面)を貼り付け面とする方法である。この場合、フィルタを挿入して蓋を閉状態にした際に、シール材に対してケーシング側から圧縮力が作用した際にシール材が蓋によって反ケーシング側から支持されるのでシール材を適度な圧縮状態にすることができ、シール性が良好になると考えられる。しかしながら、蓋の裏面にシール材を貼り付けることになるので、シール材の貼り付け作業性が悪いという問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、フィルタと蓋とを一体化した構造において、ケーシングのフィルタ挿入孔の周縁部と蓋との間をシールするシール材を蓋に容易に貼り付けることができるようにしながら、シール性を十分に確保できるようにすることにある。
上記目的を達成するために、本発明では、蓋をフィルタ挿入孔よりも大きく形成し、蓋の外周側に傾斜面部を設け、この傾斜面部にシール材を貼り付けるようにした。
第1の発明は、
空調用空気を濾過するフィルタと、
上記フィルタを収容するケーシングとを備えた車両用空調装置において、
上記ケーシングには、上記フィルタを上記ケーシング内に挿入するためのフィルタ挿入孔が形成され、
上記フィルタには、上記フィルタ挿入孔を閉じるための蓋が一体に設けられ、
上記蓋は、上記フィルタ挿入孔よりも大きく形成され、
上記蓋の外周側における上記ケーシングの上記フィルタ挿入孔の周縁部に対向する部位には、上記フィルタの挿入方向に対して傾斜した傾斜面部が設けられ、
上記傾斜面部には、上記蓋と上記フィルタ挿入孔の周縁部との間をシールするシール材が貼り付けられていることを特徴とする。
この構成によれば、蓋にシール材を貼り付ける際には、傾斜面部に貼り付ければよいので、蓋の裏面に貼り付ける場合に比べて作業性が良好になる。また、フィルタをフィルタ挿入孔からケーシング内に挿入すると、蓋によってフィルタ挿入孔が閉状態になる。このとき、シール材はケーシングのフィルタ挿入孔の周縁部から押されてシール材に圧縮力が作用することになるが、シール材が貼り付けられている傾斜面部はフィルタ挿入孔の周縁部に対向しているので、シール材が傾斜面部によって支持されることになる。よって、シール材を適度な圧縮状態にすることができ、シール性が良好になる。
第2の発明は、第1の発明において、
上記ケーシングの上記フィルタ挿入孔の周縁部には、上記傾斜面部と略同方向に傾斜するとともに、上記シール材が押し付けられるシール面が形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、シール面が傾斜面部と略同方向に傾斜しているので、蓋によってフィルタ挿入孔が閉状態になると、シール材が傾斜面部とシール面とで確実に圧縮される。
第3の発明は、第1の発明において、
上記ケーシングの上記フィルタ挿入孔の周縁部には、上記フィルタ挿入孔の内縁部に近づくほど上記ケーシング内に位置するように傾斜するとともに、上記シール材が押し付けられるシール面が形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、シール面がフィルタ挿入孔の内縁部に近づくほどケーシング内に位置するように傾斜しているので、フィルタをケーシングに収容して蓋でフィルタ挿入孔を閉じる際に、蓋がケーシングのシール面によってフィルタ挿入孔の中心に向けて案内される。
第1の発明によれば、フィルタに一体に設けた蓋をケーシングのフィルタ挿入孔よりも大きく形成し、蓋の外周側にはフィルタ挿入孔の周縁部に対向する傾斜面部を設け、傾斜面部にシール材を貼り付けるようにしたので、シール材を蓋に容易に貼り付けることができるようにしながら、シール性を十分に確保できる。
第2の発明によれば、ケーシングのフィルタ挿入孔の周縁部に、傾斜面部と略同方向に傾斜するシール面を形成したので、シール材を確実に圧縮することができ、シール性をより一層高めることができる。
第3の発明によれば、ケーシングのフィルタ挿入孔の周縁部に、フィルタ挿入孔の内縁部に近づくほどケーシング内に位置するように傾斜するシール面を形成したので、蓋でフィルタ挿入孔を閉じる際に蓋をケーシングのシール面によってフィルタ挿入孔の中心に向けて案内することができ、フィルタの挿入作業性がより一層向上する。
実施形態に係る車両用空調装置の背面図である。 車両用空調装置を右斜め上方から見た斜視図である。 車両用空調装置の左側面図である。 図1におけるIV−IV線断面図である。 フィルタが挿入されたケーシングのフィルタ挿入孔近傍の拡大断面図である。 フィルタが挿入される前の図5相当図である。 シール材が貼り付けられたフィルタを示し、(a)は左側面図であり、(b)は平面図である。 シール材が貼り付けられる前のフィルタを示し、(a)は左側面図であり、(b)は平面図であり、(c)は背面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る車両用空調装置1を車両後側から見た図である。車両用空調装置1は、例えば自動車の車室内の前端部に設けられたインストルメントパネル(図示せず)内に搭載されるものであり、空調ユニット10(仮想線で示す)と、空調ユニット10に空調用空気を送風する送風ユニット20とを備えている。この実施形態の車両用空調装置1は、空調ユニット10が車幅方向中央部に配置され、送風ユニット20が空調ユニット10の側方に配置された、いわゆるセミセンタユニットである。
尚、この実施形態では車両用空調装置1がセミセンタユニットである場合について説明するが、本発明は送風機及び熱交換器(空調用機器)が車幅方向中央部に集約して配置されたフルセンタユニットにも使用することができるものである。
この実施形態の説明では、説明の便宜を図るために、車両前側を単に「前」といい、車両後側を単に「後」といい、車両左側を単に「左」といい、車両右側を単に「右」というものとする。
空調ユニット10は、図示しないが、冷却用熱交換器、加熱用熱交換器、各種ダンパ等を収容している。送風ユニット20から送風された空調用空気は、空調ユニット10内に導入されて上記熱交換器により所望温度の調和空気とされた後、車室の各部に供給される。
図4に示すように、送風ユニット20は、送風機30と、空調用空気を濾過するフィルタ40と、フィルタ40を収容するケーシング50とを備えている。ケーシング50は、図1及び図2に示すように、左右方向に2つに分割された樹脂製の左側部材51と右側部材52とを組み合わせて構成されたものである。ケーシング50の上部の後側には、車室内の空気を取り入れるための内気取入口53が形成されている。内気取入口53は、ケーシング50の側壁上部にも形成されている。ケーシング50の上部の前側には、外気導入ダクト部54が上方へ突出するように形成されている。外気導入ダクト部54の上流端には、車室外の空気を取り入れるための外気取入口54aが開口している。外気取入口54aは図示しないが車体のカウルを貫通して車室外に連通している。
ケーシング50内部の上側には、内外気切替ダンパ56が収容されている。内外気切替ダンパ56は、内気取入口53と外気取入口54aとの一方を開き、他方を閉じることによってケーシング50内に導入する空調用空気を選択するためのものである。内外気切替ダンパ56は、左右方向に延びる回動軸56aと、回動軸56aと一体成形された閉塞板部56bとを備えている。回動軸56aは、ケーシング50の左右両側壁部に回動可能に支持されており、図2に示すアクチュエータAによって駆動される。閉塞板部56aは、回動軸56aと共に回動することで、図4に示すように内気取入口53を閉じ、かつ、外気取入口54aを開く内気取入位置と、図示しないが内気取入口53を開き、かつ、外気取入口54aを閉じる外気取入位置とに切り替えられる。
また、ケーシング50におけるフィルタ40の収容部分よりも下側には、スクロールケーシング部59が設けられている。送風機30は、シロッコファン31(図4に仮想線で示す)と、シロッコファン31を駆動するモーター32とを備えている。シロッコファン31は、回転中心線が上下方向に延びる姿勢とされてスクロールケーシング部59の内部に収容されている。スクロールケーシング部59の内部におけるシロッコファン31の周囲には、回転中のシロッコファン31から流出する空気が流れる空気通路Rが形成されている。空気通路Rの下流端は、ケーシング50の右側壁部に開口している。空気通路Rの下流端には、空調ユニット10が接続される。
ケーシング50内部には、スクロールケーシング部59と、スクロールケーシング部59よりも上側の空間とを区画する区画壁60が設けられており、この区画壁60の中央部には、ベルマウス61が形成されている。
ケーシング50内部の内外気切替ダンパ56と、区画壁60との間に上記フィルタ40が収容されるようになっている。すなわち、図4や図5に示すように、ケーシング50の後壁部には、内気取入口53とスクロールケーシング部59との間に、フィルタ40をケーシング50内に挿入するためのフィルタ挿入孔63が形成されている。フィルタ挿入孔63は、左右方向に長い略矩形状とされている。フィルタ挿入孔63の上下両縁部は左右方向に略直線状に延びている。また、フィルタ挿入孔63の左右両縁部は上下方向に延びており、それぞれケーシング50の左右両側壁部近傍に位置している。
ケーシング50のフィルタ挿入孔63の周縁部には、該フィルタ挿入孔63の内縁部に近づくほどケーシング50内に位置するように傾斜するシール面63aが形成されている。シール面63aは、フィルタ挿入孔63の全周に亘って連続しており、フィルタ40の挿入方向(図6に矢印Xで示す方向)に対して所定角度を持って傾斜する平坦な傾斜面で構成されている。シール面63aには、後述するシール材70が押し付けられるようになっている。シール面63aの矢印Xに対する傾斜角度は、45゜が好ましいが、これに限られるものではなく、例えば30゜〜60゜の範囲で設定するのが好ましい。
また、図5、図6に示すように、ケーシング50のフィルタ挿入孔63の周縁部には、フィルタ40の蓋41が係合する一対の係合爪部63b、63bが設けられている。一方の係合爪部63bは、フィルタ挿入孔63の上縁部の左右方向中央部から下方へ突出するように形成されている。また、他方の係合爪部63bは、フィルタ挿入孔63の下縁部の左右方向中央部から上方へ突出するように形成されている。
図6に示すように、ケーシング50の左右両側壁部の内面には、それぞれ、フィルタ40を案内する上側レール68及び下側レール69が設けられている。上側レール68は、フィルタ挿入孔63のシール面63aの上縁部に連なって前側へ略水平に延びる板状に形成されている。下側レール69は、フィルタ挿入孔63のシール面63aの下縁部に連なって前側へ略水平に延びる板状に形成されている。上側レール68及び下側レール69は、略平行であり、ケーシング50の前壁部内面に達している。
ケーシング50の前壁部内面には、フィルタ40の上面を支持する上側支持部73と、下面を支持する下側支持部74とがケーシング50内へ突出するように形成されている。上側支持部73は上側レール68と一体化しており、また、下側支持部74は下側レール69と一体化している。
一方、図7や図8等に示すように、フィルタ40には、ケーシング50のフィルタ挿入孔63を閉じるための蓋41が一体に設けられている。まず、フィルタ40の構造について説明すると、フィルタ40は、枠部42と濾過材43とを備えている。枠部42は、平面視で略矩形状をなしており、フィルタ40の外形状を形作るものである。枠部42の材料としては、例えば樹脂材を使用することができる。枠部42の上下寸法は、ケーシング50の上側レール68と下側レール69との離間寸法よりも若干短めに設定されており、枠部42が上側レール68と下側レール69との間をスムーズに移動するようになっている。
枠部42の左右両側面には、突起42a、42aがそれぞれ形成されている。また、枠部42の内部には、左右方向の中央部に前後方向に延びる中央板部42bが設けられている。中央板部42bの前端部は枠部42の前部に一体成形され、後端部は枠部42の後部に一体成形されている。
濾過材43は、周知の不織布等を使用することができ、プリーツ状に折り曲げ成形されて枠部42と一体化している。
蓋41は、枠部42の前部に一体成形された樹脂材で構成されている。蓋41は、枠部42の左右両縁部よりも左右両側へ延出しており、また、枠部42の上下両縁部よりも上下両側へ延出している。蓋41の大きさは、ケーシング50のフィルタ挿入孔63よりも大きく形成されており、具体的には、閉状態の蓋41によってフィルタ挿入孔63の周縁部であるシール面63aの全体を覆うことができる大きさとなっている。
蓋41の外周側には、ケーシング50のフィルタ挿入孔63の周縁部に対向する部位に、フィルタ40の挿入方向に対して傾斜した傾斜面部41aが設けられている。傾斜面部41aは、蓋41の全周に亘って連続している。傾斜面部41aの傾斜方向は、傾斜面部41aの内周縁部に近づくほどフィルタ挿入方向先端側に位置する方向となっている。傾斜面部41aは、ケーシング50のシール面63aと同方向に傾斜しており、この実施形態では蓋41が閉状態にあるときに傾斜面部41aとシール面63aとが略平行になるように傾斜角度が設定されている。傾斜面部41aの矢印Xに対する傾斜角度は、45゜が好ましいが、これに限られるものではなく、例えば30゜〜60゜の範囲で設定するのが好ましい。
傾斜面部41aには、蓋41の周縁部とケーシング50のフィルタ挿入孔63の周縁部との間をシールするためのシール材70が貼り付けられている。シール材70は、例えば発泡ウレタン等で構成することが可能であるが、発泡ウレタン以外にも各種ゴム材やエラストマー等で構成することもできる。
シール材70の断面は矩形断面である。シール材70は、例えば長尺状に形成されたものを両面テープ等の接着部材によって傾斜面部41aに貼り付けることができる。このときシール材70は矩形断面を有しているので該シール材70の4つの外面のうち、1つの面を傾斜面部41aに貼り付ける。傾斜面部41aは上述のように傾斜しているので、図7(a)、(b)に示すように傾斜面部41aに貼り付けたシール材70の角部が突出するようになる。
また、蓋41には、ケーシング50の係合爪部63b、63bにそれぞれ係合する係合突起41d、41dが設けられている。一方の係合突起41dは、蓋41の上縁部の左右方向中央部から上方へ突出するように形成されている。また、他方の係合突起41dは、蓋41の下縁部の左右方向中央部から下方へ突出するように形成されている。これら係合突起41d、41dは弾性変形するようになっている。
シール材70を蓋41の傾斜面部41aに貼り付ける際には、傾斜面部41aが蓋41の外周側に向いているので、長尺状のシール材70を傾斜面部41a上に置きながら貼り付けていけばよい。これにより、シール材70の貼り付け作業性が良好になる。
そして、フィルタ40をケーシング50に挿入する際には、フィルタ40の挿入方向先端側(フィルタ40の前側)をフィルタ挿入孔63に差し込んでいく。このとき、シール面63aがフィルタ挿入孔63の内縁部に近づくほどケーシング50内に位置するように傾斜しているので、フィルタ40の先端側が上下方向や左右方向に多少ずれていても、シール面63aによってフィルタ挿入孔63の中心部に向けて案内される。これにより、挿入作業性が向上する。
その後、フィルタ40の先端部がフィルタ挿入孔63に完全に挿入されると、フィルタ40の枠部42の上下両側が上側レール68及び下側レール69によって前側へ向けて案内される。
フィルタ40が完全に挿入されると、フィルタ40の前部は上側支持部73及び下側支持部74により上下両側から支持されるとともに、フィルタ40の左右両側は上側レール68及び下側レール69によって上下両側から支持される。さらに、フィルタ40の蓋41によってフィルタ挿入孔63が閉じられ、このとき蓋41をフィルタ40の挿入方向に押してシール材70をフィルタ挿入孔63の周縁部のシール面63aに押し付ける。すると、蓋41の係合突起41d、41dが弾性変形してケーシング50の係合爪部63b、63bを乗り越え、上側の係合突起41dは上側の係合爪部63bに、下側の係合突起41dは下側の係合爪部63bにそれぞれ係合する。係合突起41d、41dが係合した状態では、シール材70の反力によって蓋41が後側(フィルタ挿入孔63の開放方向)に押されているので、係合突起41d、41dが係合爪部63b、63bに係合した状態を確実に維持することができる。
上述のようにシール材70にはケーシング50のシール面63aから押されることによる圧縮力が作用することになるが、シール材70が貼り付けられている傾斜面部41aはシール面63aに対向しているので、シール材70が傾斜面部41aによって支持されることになる。よって、シール材70を適度な圧縮状態にすることができ、シール性が良好になる。
以上説明したように、この実施形態に係る車両用空調装置1によれば、フィルタ40に一体に設けた蓋41をケーシング60のフィルタ挿入孔63よりも大きく形成し、蓋41の外周側にはフィルタ挿入孔63の周縁部に対向する傾斜面部41aを設け、傾斜面部41aにシール材70を貼り付けるようにしたので、シール材70を蓋41に容易に貼り付けることができるようにしながら、シール性を十分に確保できる。
また、ケーシング50のフィルタ挿入孔63の周縁部に、傾斜面部63aと略同方向に傾斜するシール面41aを形成したので、シール材70を確実に圧縮することができ、シール性をより一層高めることができる。
また、ケーシング50のシール面41aが、フィルタ挿入孔63の内縁部に近づくほどケーシング50内に位置するように傾斜しているので、蓋41でフィルタ挿入孔63を閉じる際に蓋41をケーシング50のシール面41aによってフィルタ挿入孔63の中心に向けて案内することができる。これにより、フィルタ40の挿入作業性がより一層向上する。
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明に係る車両用空調装置は、例えば、自動車等の車両に搭載することができる。
1 車両用空調装置
40 フィルタ
41 蓋
41a 傾斜面部
50 ケーシング
63 フィルタ挿入孔
63a シール面
70 シール材

Claims (3)

  1. 空調用空気を濾過するフィルタと、
    上記フィルタを収容するケーシングとを備えた車両用空調装置において、
    上記ケーシングには、上記フィルタを上記ケーシング内に挿入するためのフィルタ挿入孔が形成され、
    上記フィルタには、上記フィルタ挿入孔を閉じるための蓋が一体に設けられ、
    上記蓋は、上記フィルタ挿入孔よりも大きく形成され、
    上記蓋の外周側における上記ケーシングの上記フィルタ挿入孔の周縁部に対向する部位には、上記フィルタの挿入方向に対して傾斜した傾斜面部が設けられ、
    上記傾斜面部には、上記蓋と上記フィルタ挿入孔の周縁部との間をシールするシール材が貼り付けられていることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 請求項1に記載の車両用空調装置において、
    上記ケーシングの上記フィルタ挿入孔の周縁部には、上記傾斜面部と略同方向に傾斜するとともに、上記シール材が押し付けられるシール面が形成されていることを特徴とする車両用空調装置。
  3. 請求項1に記載の車両用空調装置において、
    上記ケーシングの上記フィルタ挿入孔の周縁部には、上記フィルタ挿入孔の内縁部に近づくほど上記ケーシング内に位置するように傾斜するとともに、上記シール材が押し付けられるシール面が形成されていることを特徴とする車両用空調装置。
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