JP2015112536A - 背負い式動力噴霧機 - Google Patents

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Abstract

【課題】液タンクの容量を増しつつ、液体が満充填された該液タンクを背負う作業者の負担を軽減できること。
【解決手段】背負い式動力噴霧機10は、上面に注入口95を有する液タンク11と、該液タンクの下方に位置したポンプ15及びエンジン16とを、一体的に組み付けたものである。該液タンクの幅は、該液タンクの下端から上方へ延びるにつれて幅広に設定されている。該液タンクの後下部は窪んでいる。該液タンクの前上部は後上方へ傾いている。該注入口は、該液タンクの前後方向の中心Ctに対して後方に位置している。
【選択図】図6

Description

本発明は、液タンクを改良した背負い式動力噴霧機に関する。
背負い式動力噴霧機は、液タンクと、該液タンクの中の液体を散布パイプに吐出するポンプと、該ポンプを駆動するエンジンとを一体的に組み付け、作業者が背負いながら、該液タンクの中の液体を散布パイプによって散布するものである。このような背負い式動力噴霧機が、特許文献1から知られている。
特許文献1で知られている背負い式動力噴霧機は、背負い用フレームの下部にポンプとエンジンが配置され、該ポンプ及び該エンジンの上に液タンクが配置された構成である。該液タンクの上面には注入口が設けられている。
背負い式動力噴霧機による散布作業の作業効率を高めるには、液タンクの容量を増すことが考えられる。大容量の液タンクを用いれば、該液タンクへの液体の補充頻度が少なくてすむので、長時間にわたって散布作業を続行することができるからである。しかし、単に大容量の液タンクを採用しただけでは、動力噴霧機の全重量が増すだけであり、作業者の負担が大きい。結果として、作業者の疲労が増大するので、作業効率の低下につながる心配がある。
特開2006−000741号公報
本発明は、液タンクの容量を増しつつ、液体が満充填された該液タンクを背負う作業者の負担を軽減することができる技術を、提供することを課題とする。
請求項1に係る発明によれば、上面に注入口を有する液タンクと、該液タンクの中の液体を散布パイプに吐出するポンプと、該ポンプを駆動するエンジンとを一体的に組み付け、作業者が背負って噴霧作業をすることが可能な背負い式動力噴霧機において、前記ポンプは、前記液タンクの下方のなかの、前記作業者によって背負われる前側に位置し、前記エンジンは、前記液タンクの後下方に且つ前記ポンプの後方に位置し、前記液タンクの幅は、該液タンクの下端から上方へ延びるにつれて幅広に設定され、前記液タンクの後下部は、液タンク内に窪んでおり、前記液タンクの前上部は、後上方へ傾いており、前記注入口は、前記液タンクの前後方向の中心に対して後方に位置していることを特徴とする背負い式動力噴霧機が提供される。
請求項1に係る発明では、液タンクの幅は、該液タンクの下端から上方へ延びるにつれて幅広に設定されている。しかも、該液タンクの後下部を、該液タンク内に積極的に窪ませている。このため、多量の液体を満充填するための、液タンクの全高さ寸法は、単に細長い液タンクに対して底面積が同じであれば、比較的大きくなる。液体が満充填された状態の液タンクの重心の高さは、高位になる。上述のように、該液タンクの後下部がタンク内に窪んでいるので、液体が満充填された状態の液タンクの重心は、前方に位置する。つまり、液体が満充填された状態の液タンクの重心を、前上部に設定することができる。この結果、動力噴霧機の重心を前上部に設定することができる。
一般に、重量物である動力噴霧機を背負った作業者の姿勢は、自然に前屈みとなる。つまり、直立姿勢をした作業者の中心を通る垂直な軸線(直立姿勢軸線)に対し、該作業者は前傾姿勢をとることが多い。これは、作業者が、該直立姿勢軸線の後方に位置する動力噴霧機の重心に対して、自分自身の上体の重心とのバランスをとるために、前屈みになるものである。
これに対し、請求項1では、該動力噴霧機の重心が前方に位置することによって、該重心は該直立姿勢軸線に近づく。このため、作業者は、動力噴霧機の重心に対して、自分自身の上体の重心とのバランスをとるために大きく前屈み姿勢をとる必要がなく、比較的楽な姿勢を維持することができる。従って、液タンクの容量を増しつつ、作業者の負担を軽減することができる。さらには、該動力噴霧機の重心が前方に位置するので、作業者が該動力噴霧機を背負ったときの重量感も比較的小さく、背負い心地がよく、しかも疲れにくい。
また、該動力噴霧機を背負った作業者が、身体を左右に捻ることにより、液タンク内の液体は左右に振られる。しかし、該動力噴霧機の重心が該直立姿勢軸線の近くにあるので、該直立姿勢軸線を中心とした該動力噴霧機の回転モーメントは、小さくてすむ。このため、作業者は身体を左右に振られにくいので、作業姿勢を維持しやすい。従って、作業者の負担を軽減することができる。
さらには、液体が満充填されて重心が上がった液タンクと、該液タンクの下方に位置した比較的重量物であるポンプ及びエンジンとの、各重心のバランスの最適化を図り、これらの各部材を効率よく配置することができる。
また、該液タンクの上端が高くなることによって、動力噴霧機を背負った作業者の頭部に該液タンクが接近し過ぎないように、該液タンクの前上部が後上方へ傾いている。このため、作業者は窮屈な感覚がなく、楽に背負い姿勢を維持することができる。従って、作業者の負担を軽減することができる。
また、該液タンクの上面に有している注入口は、該液タンクの前後方向の中心に対して、後方に位置している。このため、動力噴霧機を背負った作業者が前屈みになったときに、該液タンクに充填されている液体が注入口から前方へこぼれにくい。
本発明に係る背負い式動力噴霧機の斜視図である。 図1に示される背負い式動力噴霧機を背負った状態の側面図である。 図1に示される背負い式動力噴霧機の左の側面図である。 図3に示される背負い式動力噴霧機の背面図である。 図3に示される背負い式動力噴霧機の正面図である。 図5の6−6線に沿った断面図である。 図1に示される液タンクを後方から見た斜視図である。 図3に示される背負い式動力噴霧機の平面図である。 図2の9矢視図である。 図2に示される背負い式動力噴霧機を背負った姿勢で手を後方へ伸ばしている状態を説明する説明図である。
本発明を実施するための形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」は作業者から見た方向に従う。
実施例に係る背負い式動力噴霧機について説明する。図1及び図2に示されるように、背負い式動力噴霧機10は、液タンク11と、該液タンク11の中の液体Lqを散布パイプ13に吐出するポンプ15と、該ポンプ15を駆動するエンジン16とを一体的に組み付け、作業者Mnが背負って噴霧作業をすることが可能な作業機である。該背負い式動力噴霧機10のことを、以下、「動力噴霧機10」と略称する。
詳しく述べると、該ポンプ15の吐出口15a(図3参照)は、ホース12によって散布パイプ13に接続されている。該散布パイプ13の先端には、エクステンションパイプ14が取り付けられる。不使用状態の該ホース12と該散布パイプ13と該エクステンションパイプ14は、パイプ保持部40(図4参照)によって液タンク11に保持されている。
図3及び図4に示されるように、該液タンク11と該ポンプ15と該エンジン16とは、側面視略L字状のフレーム17に組み付けられている。該フレーム17は、背負い枠とも言われており、作業者Mn(図2参照)によって背負われる前側の略縦板状の背負い部21と、該背負い部21の下端から後方へ延びた略平板状の横板部22とからなる。
該液タンク11は、前面11aを背負い部21の背面に取り付けられるとともに、下端面11dをステー23によって横板部22の上面22aに取り付けられている。該ポンプ15は、液タンク11の下方のなかの、作業者によって背負われる前側に位置し、横板部22の上面22aに取り付けられている。該エンジン16は、液タンク11の後下方に且つポンプ15の後方に位置し、横板部22の上面22aに取り付けられている。
該動力噴霧機10は、スロットルレバー82とメインスイッチ83とを備えている。該スロットルレバー82は、エンジン16の出力を調節するスロットル弁を手動操作するものである。該メインスイッチ83は、エンジン16の電源スイッチである。
図1、図2及び図5に示されるように、動力噴霧機10は、液タンク11を設けたフレーム17を作業者Mnが背負うための左右の背負いベルト18,18を有する。つまり、作業者Mnは、該左右の背負いベルト18,18によって動力噴霧機10を背負う。該左右の背負いベルト18,18の一端部18a,18aは、フレーム17の前下部に取り付けられている。該左右の背負いベルト18,18の他端部18b,18bは、液タンク11の前面11aの上部、つまり、作業者Mnによって背負われる面11aに取り付けられている。
詳しく述べると、図1、図5及び図6に示されるように、該液タンク11の前面11aは、基本的に(実質的に)平坦な垂直面に形成されている。前面11aの幅方向中央部分には、若干窪んだ前側凹部91が形成されている。
液タンク11の前面11aの上部には、左右の掛け止め部92,92が一体的に設けられている。該左右の掛け止め部92,92は、液タンク11の幅方向に細長いパイプ状の部材によって構成され、液タンク11の前面11aの前側凹部91に位置している。該左右の背負いベルト18,18の他端部18b,18bは、1つのベルト取付け具93(フック93)に取り付けられている。該ベルト取付け具93は、該左右の掛け止め部92,92に上下スイング可能に掛け止められている。この結果、該左右の背負いベルト18,18の他端部18b,18bは、液タンク11の前面11aの上部に取り付けられる。
該左右の掛け止め部92,92の中心Pcは、液タンク11に対する、該左右の背負いベルト18,18の他端部18b,18bの取付中心となる。以下、該左右の掛け止め部92,92の中心Pcのことを、適宜「左右の背負いベルト18,18の他端部18b,18bの取付中心Pc」と言い換える。
次に、該液タンク11について詳しく説明する。図4、図7及び図8に示されるように、該液タンク11は、タンク幅方向の中心を通る幅方向中心線CLに対して、基本的に(実質的に)左右線対称形に形成されている。該液タンク11の下端面11d(下面11d、下端11d)は、タンク幅方向に細長い略矩形状の平坦な水平面である。
図4及び図7に示されるように、該液タンク11を後方から見た全体の形状は、略六角形の輪郭に形成されている。つまり、該液タンク11の略六角形の輪郭は、水平な該下端面11dと、該下端面11dの幅方向両端から上方へ延びるにつれて幅方向外側へ傾いた左右の外傾斜側面11e,11eと、該左右の外傾斜側面11e,11eの上端から上方へ延びるにつれて幅方向内側へ傾いた左右の内傾斜側面11f、11fと、該左右の内傾斜側面11f、11f間を塞いだ水平な上端面11g(上面11g)とによって、形成されている。該液タンク11の下端面11dから上端面11gまでの高さ、つまり全高さ寸法はHtである。左右の外傾斜側面11e,11eには、液タンク11を持ち上げるときに両手によって掴むための、左右の把持用凹部94,94が形成されている。
該液タンク11の幅方向の左の側面11bは、左の外傾斜側面11eと左の内傾斜側面11fとからなる。該液タンク11の幅方向の右の側面11bは、右の外傾斜側面11eと右の内傾斜側面11fとからなる。幅方向の左右の側面11b,11bのなかの、最も側方(幅方向外側)へ突出した側端11c,11cは、該外傾斜側面11e,11eの上端と該左右の内傾斜側面11f、11fの下端との境界にある。
このように、該液タンク11の幅は、該液タンク11の下端11dから上方へ延びるにつれて幅広に設定されている。つまり、左右の外傾斜側面11e,11eの下端間の幅W11に対して、最も側方へ突出した側端11c,11c間の幅W12、つまりタンク最大幅W12は大きい(W11<W12)。
本実施例では、図9に示されるように、該動力噴霧機10を使用する標準的な体格の作業者Mn(標準的作業者Mn)、例えば標準モデルの作業者ダミーを想定している。そして、該標準的作業者Mn(作業者ダミー)が該動力噴霧機10を背負って、両腕Am,Amを後方へ伸ばしたり振ることが可能な、いわゆる後方可動幅W13に対して、該タンク最大幅W12は小さく設定されている(W12<W13)。
このため、図10に示されるように、作業者Mnは、動力噴霧機10を背負った姿勢で後方へ手Haを伸ばし、作業状況に応じてスロットルレバー82、メインスイッチ83、液吐出圧力調整ノブ(図示せず)等の各種の操作部材を容易に操作することができる。該操作部材の操作性を、十分に確保することができる。さらには、散布作業の状況に応じて最適な液噴霧量の調整をすることができるとともに、液の節約を図ることができる。該液吐出圧力調整ノブは、ポンプ15から散布パイプ13(図1参照)に吐出する液の吐出圧力を調整するための、操作部材である。
図4、図7及び図8に示されるように、該液タンク11を上から見た全体の形状は、前面11aから後面11hに向かって先細りとなるテーパ状の輪郭に形成されている。つまり、該液タンク11の左右の側面11b,11bは、前面11a側から後面11h側に向かうにつれて、幅方向中央寄りに傾いている。
図4、図6及び図7に示されるように、該液タンク11の後下部11i、つまり、後面11hと下面11dとのコーナは、前下方へ傾いた傾斜面に形成されている。該後下部11iは、動力噴霧機10に液タンク11とポンプ15とエンジン16とを、コンパクトに配置するために有している。該後下部11iの後下方には、エンジン16が若干の隙間を有して位置している。該後下部11iの傾斜の大きさは、運転中のエンジン16が液タンク11に当たらないようにするとともに、該液タンク11が該エンジン16の発熱の影響を受けないように、設定される。
該後下部11iの少なくとも一部は、液タンク11内に窪んでいる。例えば、該後下部11iには、略矩形状の開口を有した下側凹部11jが形成されている。該下側凹部11jの開口の大きさは、後下部11iのほぼ全面にわたる大きさである。該下側凹部11jは、液タンク11のなかの、下半分の容量を削減するために窪んでいるものである。該下側凹部11jの形状及び大きさは、液体Lqを満充填した状態での液タンク11の重心の位置を勘案して決定される。
図1、図6及び図8に示されるように、該液タンク11の前上部11k、つまり、前面11aと上面11gとのコーナは後上方へ傾いている。詳しくは、該前上部11kは、掛け止め部92の位置の上位から後上へ傾いた傾斜面に形成されている。
図6及び図8に示されるように、該液タンク11は、上面11gに且つ幅方向中心線CL上に注入口95を有する。該注入口95は、上面11gから上に延びており、キャップ96によって開閉可能に塞がれている。該注入口95は、該液タンク11の前後方向の中心Ct、つまり前面11aと後面11hとの中央に対して、寸法Xrだけ後方に位置している(オフセット量Xrだけ後方にオフセットしている)。
上記説明をまとめると、次の通りである。図4、図6及び図7に示されるように、液タンク11の幅は、該液タンク11の下端11dから上方へ延びるにつれて幅広に設定されている。しかも、該液タンク11の後下部11iを、該液タンク11内に積極的に窪ませている。このため、多量の液体Lqを満充填するための、液タンク11の全高さ寸法Htは、単に細長い液タンクに対して底面積が同じであれば、比較的大きくなる。
液体Lqが満充填された状態の液タンク11の重心の高さは、高位になる。上述のように、該液タンク11の後下部11iが液タンク11内に窪んでいるので、液体Lqが満充填された状態の液タンク11の重心は、前方に位置する。つまり、液体Lqが満充填された状態の液タンク11の重心を、前上部に設定することができる。
この結果、図2に示されるように、動力噴霧機10の重心Gaを前上部に設定することができる。つまり、該重心Gaを、背負いベルト18の他端部18bの取付中心Pcに近づけることができる。該重心Gaは、該取付中心Pcに対して、水平距離Xgだけ後方に位置するとともに、垂直距離Ygだけ下方に位置する。
図2に示されるように、直立姿勢をした作業者Mnの中心を通る垂直な軸線Ls(鉛直な軸線Ls)のことを、以下「直立姿勢軸線Ls」という。一般に、重量物である動力噴霧機10を背負った作業者Mnの姿勢は、自然に前屈みとなる。つまり、直立姿勢軸線Lsに対し、該作業者Mnは前傾姿勢をとることが多い。これは、作業者Mnが、該直立姿勢軸線Lsの後方に位置する動力噴霧機10の重心Gaに対して、自分自身の上体Muの重心Gmとのバランスをとるために、前屈みになるものである。直立姿勢軸線Lsに対して、作業者Mnの上体Muが前傾する傾き角はθである。
これに対し、本実施例では、該動力噴霧機10の重心Gaが前方に位置することによって、該重心Gaは該直立姿勢軸線Lsに近づく。つまり、該直立姿勢軸線Lsから該重心Gaまでの水平距離Xsは短い。このため、作業者Mnは、動力噴霧機10の重心Gaに対して、自分自身の上体Muの重心Gmとのバランスをとるために大きく前屈み姿勢をとる必要がない(傾き角θが小さくてすむ)。背負いベルト18の他端部18bの取付中心Pcは、該直立姿勢軸線Lsに近づく。
作業者Mnは、比較的楽な姿勢を維持することができる。従って、液タンク11の容量を増しつつ、作業者Mnの負担を軽減することができる。さらには、該動力噴霧機10の重心Gaが前方に位置するので、作業者Mnが該動力噴霧機10を背負ったときの重量感も比較的小さく、背負い心地がよく、しかも疲れにくい。
また、該動力噴霧機10を背負った作業者Mnが、身体を左右に捻ることにより、液タンク11内の液体Lqは左右に振られる。しかし、該動力噴霧機10の重心Gaが該直立姿勢軸線Lsの近くにあるので、該直立姿勢軸線Lsを中心とした該動力噴霧機10の回転モーメントは、小さくてすむ。このため、作業者Mnは身体を左右に振られにくいので、作業姿勢を維持しやすい。従って、作業者Mnの負担を軽減することができる。
さらには、液体Lqが満充填されて重心Gaが上がった液タンク11と、該液タンク11の下方に位置した比較的重量物であるポンプ15及びエンジン16との、各重心のバランスの最適化を図り、これらの各部材11,15,16を効率よく配置することができる。
また、該液タンク11の上端11gが高くなることによって、動力噴霧機10を背負った作業者Mnの頭部Hdに該液タンク11が接近し過ぎないように、該液タンク11の前上部11kが後上方へ傾いている。このため、作業者Mnは窮屈な感覚がなく、楽に背負い姿勢を維持することができる。従って、作業者Mnの負担を軽減することができる。
また、該液タンク11の上面11gに有している注入口95は、該液タンク11の前後方向の中心Ct(図6参照)に対して、後方に位置している。このため、動力噴霧機10を背負った作業者Mnが前屈みになったときに、該液タンク11に充填されている液体Lqが注入口95から前方へこぼれにくい。
本発明の背負い式動力噴霧機10は、広い農場で散布作業するものに好適である。
10 背負い式動力噴霧機
11 液タンク
11g 上端面(上面)
13 散布パイプ
15 ポンプ
16 エンジン
95 注入口
Ct 液タンクの前後方向の中心
Ga 背負い式動力噴霧機の重心
Ls 直立姿勢をした作業者の中心を通る垂直な軸線(直立姿勢軸線)
Mn 作業者

Claims (1)

  1. 上面に注入口を有する液タンクと、該液タンクの中の液体を散布パイプに吐出するポンプと、該ポンプを駆動するエンジンとを一体的に組み付け、作業者が背負って噴霧作業をすることが可能な背負い式動力噴霧機において、
    前記ポンプは、前記液タンクの下方のなかの、前記作業者によって背負われる前側に位置し、
    前記エンジンは、前記液タンクの後下方に且つ前記ポンプの後方に位置し、
    前記液タンクの幅は、該液タンクの下端から上方へ延びるにつれて幅広に設定され、
    前記液タンクの後下部は、液タンク内に窪んでおり、
    前記液タンクの前上部は、後上方へ傾いており、
    前記注入口は、前記液タンクの前後方向の中心に対して後方に位置していることを特徴とする背負い式動力噴霧機。
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