JP2015111322A - 位置検出装置、位置入力装置および画像表示システム - Google Patents

位置検出装置、位置入力装置および画像表示システム Download PDF

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Abstract

【課題】照射光の照射位置をより正確に検出できる位置検出装置等を提供する。【解決手段】照射光の照射位置を検出する位置検出装置111であって、内部に光散乱材122を含む板状であり、第1主面121aに照射光が照射される光導波路部材120と、第1主面121aを介して光導波路部材120に入光し光散乱材122により散乱された光を検知する複数の光センサ131と、を備え、各光センサ131の受光面131aは、光導波路部材120の第1主面121aとこれに対向する他方の第2主面121bとに交差する側面121cに向けられている。【選択図】図3

Description

本発明は、特に、照射光の照射位置を検出する位置検出装置等に関する。
光照射手段から照射される照射光の照射位置を検出する位置検出装置が知られている(例えば、特許文献1〜3)。光照射手段としては、例えば、レーザポインタがある。
図19は、特許文献1に係る位置検出装置901の構成を示す図である。図19(a)は、位置検出装置901の構成を示す斜視図であり、図19(b)は上面図であり、図19(c)は側面図である。位置検出装置901は、光導波路部材902と光センサ部903を含む。光導波路部材902は、板状の2枚の光導波路904a,904bと、これらの間に介挿された蛍光体層905からなる。光センサ部903は、複数の光センサ906が列状に配列されてなる。
光照射手段からの照射光は、光導波路部材902の長手方向に沿った第1主面902aに向けて照射され、光導波路904aを透過した照射光は、蛍光体層905に入射される。蛍光体層905に入射された照射光は、蛍光体層905内に分散されている蛍光体粒子により波長変換され、波長変換された光は光導波路部材902内を進行する。光センサ906の受光面は、第1主面902aと対向する第2主面902bに向けられており、蛍光体粒子により波長変換された光は第2主面902bを介して光センサ906の受光面に入光する。そして、蛍光体粒子により波長変換された光を各光センサ906が検知し、各光センサ906で検知した光強度に基づき、照射光の照射位置を検出する。
米国特許第8410421号明細書 特許第4129168号公報 特許第4790930号公報
特許文献1に係る位置検出装置901では、照射光の照射方向である第2主面902bを向くように光センサ906の受光面が配置されている。そのため、照射光が第1主面902a1における光センサ906の直上付近に対応する領域902a1に照射された場合には、光センサ906の受光量が飽和するおそれ、すなわち、光センサ906における検知飽和を引き起こすおそれがある。複数個の光センサ906で散乱後の照射光を検知した場合に、いずれかの光センサ906において受光量が飽和すると、照射光の照射位置を正確に検出できないおそれがある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、照射光の照射位置をより正確に検出することが可能な位置検出装置等を提供することを目的とする。
本明細書に開示される位置検出装置等は、照射光の照射位置を検出する位置検出装置であって、内部に光散乱材を含む板状であり、第1主面に照射光が照射される光導波路部材と、前記第1主面を介して前記光導波路部材に入光し前記光散乱材により散乱された光を検知する複数の光センサと、を備え、前記各光センサの受光面は、前記光導波路部材の前記第1主面とこれに対向する他方の第2主面とに交差する側面に向けられている。
蛍光体層905に入射した照射光は、全てが散乱されるのではなく、一部は散乱されずに光導波路904bを透過し、光導波路部材902の外部へ出て行く。特許文献1に係る構成では、光センサ906の受光面が第2主面902bを向いているため、光センサ906の直上付近に対応する領域902a1に照射光が照射された場合には、散乱された照射光と、散乱されずに光導波路部材902を透過した照射光の両方が光センサ906に入光する。
一方、本明細書に開示される位置検出装置等では、光センサの受光面が、光導波路部材の第1主面とこれに対向する他方の第2主面とに交差する側面に向けられている。このため、光導波路部材の第1主面における領域902a1に対応する領域に照射光が照射された場合であっても、基本的には散乱された照射光だけが光センサに入光する。このように、本明細書に開示される位置検出装置等の構成によれば、光導波路部材の主面における光センサに近接する領域に照射光が照射された場合でも、特許文献1に係る構成と比較して、光センサの受光量は少なく抑えられる。したがって、光センサにおける検知飽和を引き起こすおそれが少なくなる。
以上説明したように、本明細書に開示される位置検出装置等によれば、照射光の照射位置をより正確に検出することが可能となる。
第1の実施形態に係る画像表示システム1000の外観を示す模式図である。 第1の実施形態に係る画像表示システム1000の全体構成を示すブロック図である。 (a)位置検出装置111の構成を示す斜視図と、(b)位置検出装置111の構成を示す上面図と、(c)位置検出装置111の構成を示す側面図と、(d)図3(a)におけるA−A線矢視断面図である。 照射位置が光センサの直上付近である場合の、第1の実施形態における光センサの検知信号の減衰特性と、比較例における光センサの検知信号の減衰特性を示す図である。 比較例の場合における、照射光が光センサに入光する仕組みを模式的に示す図である。 第1の実施形態の場合における、照射光が光センサに入光する仕組みを模式的に示す図である。 第1の実施形態に係る位置検出装置による光検出特性の改善効果を示す図である。 光強度がガウス分布である照射光の半値幅を広げた場合の光検出特性の改善効果を示す図である。 画像表示システムの使用態様の第1例を示す図である。 画像表示システムの使用態様の第2例を示す図である。 (a),(b)画像表示システムの使用態様の第3例を示す図である。 画像表示システムの使用態様の第4例を示す図である。 第2の実施形態に係る位置検出装置211の構成を示す模式図である。 第2の実施形態に係る位置検出装置の他の構成例を示す模式図である。 第2の実施形態に係る位置検出装置の他の構成例を示す模式図である。 第2の実施形態に係る位置検出装置の他の構成例を示す模式図である。 第3の実施形態に係る位置入力装置30の構成および使用態様の一例を示す模式図である。 第4の実施形態に係る位置検出装置の構成および使用態様の一例を示す模式図である。 (a)特許文献1に係る位置検出装置901の構成を示す斜視図と、(b)特許文献1に係る位置検出装置901の構成を示す上面図と、(c)特許文献1に係る位置検出装置901の構成を示す側面図である。
≪第1の実施形態≫
[概略構成]
図1は、第1の実施形態に係る画像表示システム1000の外観を示す模式図である。図2は、第1の実施形態に係る画像表示システム1000の全体構成を示すブロック図である。図1,図2に示すように、画像表示システム1000は、位置入力装置10と表示装置DD1を備える。画像表示システム1000は、位置指定装置PD1からのビーム光BM1により指し示された指示位置PT1を検出するとともに、当該検出結果に基づく情報を表示画面に表示するものである。
[位置入力装置10]
図1,図2に示すように、位置入力装置10は、位置指定装置PD1、4つの位置検出装置111〜114、および検知結果処理部PRを備える。
<位置指定装置PD1>
位置指定装置PD1は、図1に示すように、照射光IL1を出射する光照射手段である。位置指定装置PD1としては、例えば、レーザポインタ等を用いることができる。
位置指定装置PD1から照射される照射光IL1は、ビーム光BM1、スリット光SL1,SL2を含む。ビーム光BM1は、位置入力者OPが指し示す指示位置PT1を位置入力者OPや表示装置DD1を見る他者に明示させるためのものである。また、2つのスリット光SL1,SL2は、指示位置PT1を中心に拡散するスリット光であり、表示装置DD1の表示領域外にも拡散する。2つのスリット光SL1,SL2は互いに直交しており、位置指定装置PD1からは十文字のスリット光が照射されることになる。
ビーム光BM1の波長は特に限定されないが、位置入力者OPおよび表示装置DD1を見る他者の利便性の観点から、ビーム光BM1は可視光とすることが望ましい。一方、スリット光SL1,SL2は、指向性の高い光が望ましく、例えば、レーザ光やLED(Light Emitting Diode)光等が挙げられる。ここで、位置入力者OPが指し示す指示位置PT1と、4つの位置入力装置10により検出された指示位置PT1とが一致しない場合がある。位置入力装置10により検出された指示位置PT1を表示装置DD1に表示させる場合であって、このような不一致が起こり得る場合には、ビーム光BM1を可視光としないこととするか、ビーム光BM1自体を出射しないこととしてもよい。
また、スリット光SL1,SL2の波長は、後述する蛍光体122を励起可能なものである必要があり、例えば、0.3〜1.5[μm]といった近紫外から近赤外の波長域の光を用いることができる。さらに、位置入力者OPおよび表示装置DD1を見る他者の利便性の観点から、スリット光SL1,SL2は可視光としないことが望ましい。
<位置検出装置111〜114>
位置検出装置111〜114は、光照射手段としての位置指定装置PD1から照射される照射光IL1の一部であるスリット光SL1,SL2の照射位置を検出するものである。図1および図2に示すように、位置検出装置111〜114は、表示装置DD1における表示領域の周囲に配置されている。
図2に示すように、位置検出装置111は、光導波路部材1201と光センサ部1301とを含む。同様に、位置検出装置112は光導波路部材1202と光センサ部1302とを含み、位置検出装置113は光導波路部材1203と光センサ部1303とを含み、位置検出装置114は光導波路部材1204と光センサ部1304とを含む。
位置検出装置111〜114は、光導波路部材1201〜1204の長手方向に沿った長さが異なるのみで、基本的な構成は同じである。以下、光導波路部材1201〜1204について、これらを特に区別しない場合は、単に「光導波路部材120」と記載する。また、光センサ部1301〜1304についても、これらを特に区別しない場合は、単に「光センサ部130」と記載する。さらに、以下の説明においては、位置検出装置111のみを取り上げて説明する。
図3は、第1の実施形態に係る位置検出装置111の構成を示す図である。図3(a)は、位置検出装置111の構成を示す斜視図であり、図3(b)は上面図である。図3(c)は側面図であり、図3(d)は図3(a)におけるA−A線矢視断面図である。
(光導波路部材120)
光導波路部材120は、位置指定装置PD1からのスリット光SL1,SL2の照射を受け付ける板状の部材である。光導波路部材120は、図3(d)に示すように、光導波路121と蛍光体122とを有する。
・光導波路121
光導波路121は、光導波路部材120の基材となるものである。光導波路121のZ軸方向における上面に相当する面である第1主面121aにスリット光SL1,SL2が照射される。光導波路121は、蛍光体122により散乱されたスリット光SL1,SL2を光センサ部130まで導く機能を果たす。光導波路121は、透明樹脂等の透光性材料で構成されている。透明樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、フッソ樹脂、シリコーン・エポキシのハイブリッド樹脂、ユリア樹脂等を用いることができる。
・蛍光体122
蛍光体122は、光導波路121の内部に含まれる光散乱材であり、光導波路部材120内へ入光されたスリット光SL1,SL2により励起されるものである。蛍光体122は、光導波路121を構成する透光性材料全体に亘って略均等に分散されている。蛍光体122は、第1主面121aに照射されたスリット光SL1,SL2の進行方向を光導波路部材120の導光方向、すなわちX方向およびY方向に変える機能を果たすものである。
ここで、「光散乱材」とは、光導波路部材に入光したスリット光そのものの進行方向を変える部材のほか、光導波路部材に入光したスリット光を基に、当該スリット光の進行方向とは異なる進行方向の光を新たに生成する部材も含むものとする。本実施形態に係る光散乱材は蛍光体であり、蛍光体は後者の場合に相当する。
なお、光散乱材が存在しない場合、光導波路部材120に入射したスリット光SL1,SL2は略全て、第2主面121bで反射されて第1主面121aから光導波路部材120の外部へ漏出するか、光導波路部材120を透過して第2主面121bから光導波路部材120の外部へ漏出してしまう。そのため、最終的には、スリット光SL1,SL2が光導波路部材120の内部に入光しない。しかしながら、光導波路部材120の内部に光散乱材としての蛍光体122が分散されていことで、第1主面121aに入射したスリット光SL1,SL2は、蛍光体122を励起するために用いられる。そして、励起された蛍光体122が発光し、この光が光導波路部材120内に入光することで、スリット光SL1,SL2を間接的に光導波路部材120内で伝搬させることが可能となる。
蛍光体122は、スリット光SL1,SL2により励起されることで、光センサ131の検知範囲内の波長の光を発するものであればよい。スリット光SL1,SL2の発光色を青色もしくは紫色とすることで、黄色蛍光体を含有する蛍光塗料、緑色蛍光体と赤色蛍光体とを含有する蛍光塗料等の、一般的な蛍光塗料を用いることができる。
黄色蛍光体としては、例えば、(Y,Gd)3Al512:Ce3+、Y3Al512:Ce3+,Pr3+、(Tb,Gd)3Al512:Ce3+、(Sr,Ba)2SiO4:Eu2+、(Sr,Ca)2SiO4:Eu2+、CaSi222:Eu2+、Ca−α−SiAlON:Eu2+、Y2Si46C:Ce3+、CaGa24:Eu2+等が挙げられる。
緑色蛍光体としては、例えば、Y3Al512:Ce3+、Tb3Al512:Ce3+、BaY2SiAl412:Ce3+、Ca3Sc2Si312:Ce3+、(Ba,Sr)2SiO4:Eu2+、CaSc24:Ce3+、Ba3Si6122:Eu2+、β−SiAlON:Eu2+、SrGa24:Eu2+等が挙げられる。
赤色蛍光体としては、例えば、Ca−α−SiAlON:Eu2+、CaAlSiN3:Eu2+、(Sr,Ca)AlSiN3:Eu2+、Sr2Si58:Eu2+、Sr2(Si,Al)5(N,O)8:Eu2+、CaS:Eu2+、La22S:Eu3+等が挙げられる。
さらに、蛍光体122として、スリット光SL1,SL2により励起されることで、赤色光や近赤外光を発する蛍光体を用いることとしてもよい。後述するように、光センサ部130はシリコンセンサ等で構成することができるが、赤色光や近赤外光は、シリコンセンサにおける感度が高い。したがって、光散乱後の光を光センサ部130で効率的に検知できる結果、位置検出装置111の検出感度を向上させることが可能である。
光導波路部材120は、例えば、上述した透明樹脂に蛍光体粒子を分散させた蛍光導光フィルム等で形成でき、このような方法によれば、低コストで光導波路部材120を形成することができる。また、特許文献1の構成のように、2枚の透明樹脂フィルムの間に光散乱材を含む層を介挿することとしてもよい。
(光センサ部130)
光センサ部130は、複数の光センサ131からなる。光センサ131はそれぞれ光導波路部材120の端部に配置されており、第1主面121aを介して光導波路部材120に入光し光散乱材により散乱された光、すなわち、蛍光体122から発せられた光を検知する。本実施形態に係る光センサ部130の受光面131aは、光導波路部材120の第1主面121aとこれに対向する他方の第2主面121bとに交差する側面121cに向けられている。光センサ部130は、各光センサ131における散乱後の光の検知結果を検知結果処理部(図2)に出力する。光センサとしては、例えばシリコンセンサ等を用いることができる。
<検知結果処理部PR>
図2に戻り、各光センサ131の出力端子に接続された検知結果処理部PRは、光センサ部1301〜1304から出力された検知結果に基づき、指示位置PT1(図1)を算出する。そして、検知結果処理部PRは、この指示位置PT1に関する情報に基づき、表示装置DD1に表示させる画像に関する画像信号を生成し、表示装置DD1の制御部CNに出力する。
[表示装置DD1]
表示装置DD1は、例えば、液晶表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、プラズマ表示装置、投影型表示装置等である。本実施形態では、アクティブマトリクス駆動型の表示装置を例示している。図2に示すように、表示装置DD1は、表示パネルDP、制御部CNおよび駆動回路DC1〜DC4を含む。
表示パネルDPは、位置入力装置10の検知結果処理部PRから入力される、指示位置PT1に関する情報に基づいた画像を表示するものである。表示パネルDPに含まれる各画素には、アクティブマトリクス方式で駆動させるための薄膜トランジスタ(TFT)が形成されている。これらのTFTは、駆動回路DC1〜DC4に接続されている。
制御部CNは、検知結果処理部PRからの指示位置PT1に関する情報を基に、各画素のTFTを駆動制御するための制御信号を生成し、駆動回路DC1〜DC4に出力する。駆動回路DC1〜DC4は、制御部CNからの制御信号を基に、各TFTの動作を制御する。
[光センサにおける検知飽和の低減効果に関する考察]
光センサの直上付近に照射した際に、照射光の波長に対応した光導波路部材902の透過率に応じて、蛍光以外の光として透過光が余分に検出されてしまう。図3に示す第1の実施形態のように光センサを配置すれば、透過光は検出されなくなり、図4に模式的に示す光検出特性が得られる。
図4は、照射位置が光センサの直上付近である場合の、第1の実施形態における光センサの検知信号の減衰特性と、比較例における光センサの検知信号の減衰特性を示す図である。図4において第1の実施形態における光検出特性を実線で、比較例における光検出特性を破線で示す。光検出特性とは、照射光(スリット光SL1,SL2)の照射位置が光センサから離間することによる、光センサに入光する蛍光の光強度の減衰度合いを示す。光検出特性を示すグラフにおいて、横軸は、照射位置と光センサとの距離を示し、縦軸は、蛍光の光強度が光センサにより電圧に変換された信号強度を示す。
照射光の照射位置が光センサと近接している場合には、図4において矢印で示しているように、実施形態では比較例と比較して信号強度が弱くなる。第1の実施形態に係る位置検出装置においてこのような減衰特性となる理由を、図5および図6を用いて説明する。
図5は、比較例の場合における、照射光が光センサに入光する仕組みを模式的に示す図である。図5では、特許文献1に係る位置検出装置901における光センサ906付近の模式断面図を示している。
第1主面902a1における光センサ906の直上付近に対応する領域902a1に照射された照射光L91は、一部は光散乱材により散乱され、他の一部は光散乱材により散乱されずに光導波路部材902を透過し第2主面902bから外部へ漏出する。照射光L91のうち光散乱材により散乱された光をL92で、照射光L91のうち光散乱材により散乱されなかった光をL93で示している。また、光センサ906の受光面906aは、第2主面902bに向けられている。そのため、図5に示すように、受光面906aには、光センサ906に本来入光されるべき光L92だけでなく、散乱されなかった光L93も入光してしまう。したがって、比較例に係る構成では、光センサ906に入光するのは光L92および光L93となる。
一方、図6は、第1の実施形態の場合における、照射光が光センサに入光する仕組みを模式的に示す図である。図6では、第1の実施形態に係る位置検出装置111における光センサ131付近の模式断面図を示している。また、図6において、比較例における領域902a1に対応する光導波路部材120の第1主面121a上の領域を領域121a1で示している。
光センサ131の受光面131aに近接する領域121a1に照射された照射光L1は、照射光L91と同様に、一部は光散乱材により散乱され、他の一部は光散乱材により散乱されずに光導波路部材120を透過し第2主面121bから外部へ漏出する。L2は、照射光L1のうち光散乱材により散乱された光であり、L3は照射光L1のうち光散乱材により散乱されなかった光である。しかしながら、光センサ131の受光面131aは、第1主面121aとこれに対向する第2主面121bに挟まれた側面に向けられているため、比較例とは異なり、基本的には本来入光されるべき光L2のみが受光面131aに入光する。したがって、光センサ131に入光する光は光L2であり、比較例に係る光センサ906に入光する光よりも少なくなる。
他方、図5に示す領域902a2は、第1主面902a1における光センサ906が存在しない領域に対応する領域であり、図6に示す領域121a2は、光導波路部材120の第1主面121aにおける、比較例における領域902a2に対応する領域である。図5,図6に示すように、比較例および実施形態ともに、領域902a2に照射された照射光L94および領域121a2に照射された照射光L4は、光散乱材により散乱されるか否かに関わらず、基本的には光センサには入光しない。そのため、図4に示したように、照射位置が光センサから一定距離以上離れている場合には、実施形態と比較例とで信号強度に変わりがないことになる。
以上説明したように、第1の実施形態に係る位置検出装置111によれば、比較例に係る構成と比較して、領域121a1に照射光が照射された場合の信号強度は弱められる。光センサ131に近接する領域121a1に照射光が照射された場合の検出飽和を防止することができる。
[光取り出し効率向上の確認実験]
屈折率が高い物質から低い物質へ光が入射した際、全反射による光閉じ込めにより、ロスが発生する。図3に示す第1の実施形態のように光センサを配置すれば、全反射ロスが少なく、光取り出し効率が向上し、より適正な光検出特性が得られると予想される。そこで、光取り出し効率向上の効果について確認実験をおこなった。
光センサモジュールとして浜松ホトニクス社製APDモジュールC5331−03を、ラインレーザモジュールとしてオーディオテクニカ社製ラインレーザモジュールSU−63E−405−10Bを、ファンクションジェネレーターとしてNF社製パルス発生器WF1943−1CHを、オシロスコープとして横河電機社製オシロスコープDK1740ELを用いた。
光センサの配置位置による光取り出し効率の変化を調べるにあたり、差をより定量的に評価するために、光センサモジュールの信号増幅率をできるだけ高く設定することが望ましい。しかし、光センサの検知信号をオペアンプや光電子増倍管などにより信号増幅する際、増幅率を上げ過ぎると背景放射や熱ゆらぎによるS/N比の劣化を招くおそれがある。本実験においては、S/N比の劣化を配慮しつつ、オペアンプによる増幅率をできるだけ高く設定した。また、光センサ部の劣化・損傷を抑制し、検知飽和を起こさないようにするために、レーザの直接入射を避け、照射位置と光センサの位置を一定距離(約5[mm])以上離した状態で測定をおこなった。
レーザは160Hz、パルス幅1[msec]のパルスモード(9[V]/0.1[A])で出力した。市販の緑蛍光フィルムを使用して、405[nm]の照射光を550[nm]付近にピークがある蛍光に波長変換し、光センサの配置位置を変えて光強度の計測をおこなった。使用した光センサの最大感度波長は800[nm]であり、光源の波長405[nm]に対して感度がゼロであるため、透過光があったとしても光センサにより検出されることはない。本実験においては、受光面を側面に向けて配置することによる透過光の入射防止効果については、前段の考察により自明であるとして、光取り出し効率向上による減衰特性の改善に主眼を置いたため、光源の波長405[nm]に感度がない光センサを用いた。
図7は、第1の実施形態に係る位置検出装置による光検出特性の改善効果を示す図である。第1の実施形態における実測値に対する指数関数による近似曲線を実線で、比較例における実測値に対する指数関数による近似曲線を破線で示す。図7に示すように、照射光の照射位置がどの領域であるかに関わらず、第1の実施形態における信号強度は、比較例における信号強度よりも強いことがわかる。
光導波路部材の内部で蛍光に波長変換された光は、光導波路部材の厚み方向(Z軸方向)ではなく、第1主面および第2主面での反射を繰り返しながら長手方向(Y軸方向)または短手方向(X軸方向)にも伝播する。全反射ロスを考慮すると、側面から脱出する割合のほうが第1主面および第2主面から脱出する割合よりも大きくなる。
また、一般的な室内照明(パナソニック製 40型直管蛍光灯・昼光色・ラピッドスタート式 FLR40SEXNMX36)の照度下300[lx]の環境にて、検証実験で用いた光センサにより検出された環境光のピーク信号強度は604[mV]であった。環境光のピーク信号強度よりも高い信号強度が得られなければ、環境光と蛍光を区別することができず、正確な照射位置の検出ができなくなる。
照射位置から離れた場所での信号強度を上げることができれば、より少ない光センサの配置数で照射位置の検出が可能であることを示している。別の考え方をすれば、第1の実施形態の構成によれば、照射光の出力を安全性向上のために下げられる可能性がある。光源の電力消費を低減する効果も期待できる。
環境光の影響を排除する方法として、照射光より長い波長の光を遮断するフィルタを光導波路部材の第1主面に配置する方法が考えられるが、第1の実施形態に係る構成によれば、このようなフィルタを配置することなく、環境光の影響を受けつつも照射位置の検出をおこなうことができる。
[線状照射光の線幅の影響確認]
本実施形態のように、光照射手段から照射される照射光を線状とする場合、照射光の線幅は特に限定されない。しかしながら、用いる照射光の線幅により、得られる光検出特性は異なる。照射光の線幅を変えた場合の光センサによる光検出特性を、蛍光導光フィルムの光学特性に基づき、算出をおこなった。
照射光の線幅が限りなくゼロに近い場合を想定し、蛍光の光センサによる信号強度が1/eとなる導光距離をDとすると、距離Dは蛍光導光フィルムに固有の値であり、蛍光粒子の分散密度や光導波路部材の光学特性によって決まる。
照射光の強度分布をガウス分布として、積分強度を一定に保ったまま、ガウス分布の半値幅を変化させて、光検出特性が半値幅によりどのように変化するかを計算した。ガウス分布の半値幅、強度分布を有する照射光の中心位置と光センサの距離を、いずれも距離Dで無次元化した。
図8は、光強度がガウス分布である照射光の半値幅を広げた場合の光検出特性の改善効果を示す図である。横軸は強度分布を有する照射光の中心位置と光センサの無次元化された距離、縦軸は光センサの相対信号強度を示す。相対信号強度は、照射光の線幅を無限小とし、かつ、照射位置と光センサの距離が0である場合の信号強度を1.0とした相対値を示す。照射光の線幅を0とした場合の光検出特性を一点鎖線で、線幅を1とした場合を破線で、線幅を2とした場合を実線で、線幅を3とした場合を太線で示す。
照射光の半値幅を広げると、照射位置と光センサの距離が近い時の信号強度が緩和されていることがわかる。光センサの信号強度は、光導波路部材を導光してきた光を積算したものであり、照射光の線幅を広げれば広げるほど、照射位置と光センサの距離が近い時の積算の信号強度を緩和することができる。
また、照射位置と光センサの距離が離れている場合には、照射光の線幅を広げると、積算された信号強度は強くなる。ガウス分布の裾部分の導光距離が短くなったことによる効果と考えられる。
上述のように、照射光の線幅を適宜選択することで、光検出特性をより適正な方向に改善することができる。付随効果として、ヒトの瞳孔開口(約7[mm]である)よりも広い線幅の照射光を用いれば、ヒトの目に対する安全性の改善も期待できる。但し、照射位置を正確に検出する観点から、照射光の波長、蛍光導光フィルムの蛍光粒子の分散密度などを調整し、距離Dをヒトの瞳孔開口よりも大きくして、照射光の広がり幅を距離Dに対して同等か2倍程度の範囲内にすることが望ましい。このようにすることで、照射位置が光センサと近接している場合と離間している場合とで光センサによる信号強度の差が小さくなり、照射位置を正確に検出できなくなるおそれを低減することができる。
[まとめ]
本実施形態に係る位置検出装置では、光センサの受光面が、光導波路部材120の第1主面121aとこれに対向する第2主面121bとに交差する側面121cに向けられている。このため、光導波路部材120の第1主面121aにおける領域121a1に照射光が照射された場合であっても、基本的には散乱された照射光だけが光センサ131に入光する。このように、光センサに近接する領域121a1に照射光が照射された場合でも、特許文献1に係る構成と比較して、光センサの受光量は少なく、光センサにおける検知飽和を引き起こすおそれが少なくなる。
また、光導波路部材ら外部へ脱出する光を光センサで検知するに際して、屈折率が高い物質から低い物質へ光が脱出するときの全反射ロスを考慮すると、受光面を第2主面121bに向けて配置するよりも、側面121cに向けて配置したほうが、光取り出し効率は高くなる。よって、本実施形態に係る位置検出装置によれば、光センサにおける光取り出し効率を向上させることができる。
特許文献1の構成に対しては、領域902a1付近の第1主面902a表面にだけ、直接の照射光を減衰させる減衰層を設ける手段が考えられる。しかし、他の光センサ906により検知される光強度も同時に下がってしまうため、導波光を検出できる光センサ906の個数が減り、位置検出の精度が劣化するという課題を有する。光センサ906の検出感度そのものを下げる手段も考えられるが、同じように導波光を検出できる光センサ906の個数が減り、位置検出の精度が劣化するという新たな課題が生じる。
また、第2主面902bの表面に、蛍光体によって波長変換された光だけを選択的に透過させる層を設けるという手段も考えられる。しかし、材質の異なる膜を新たに積層することにより、材料コストが増大するとともに、蛍光の透過率の面内ばらつきに起因する歩留まり劣化により、製造コストも増大する。
さらに、照射光の波長に対して感度が低く、蛍光の波長に対しては感度が高い光センサ906を用いる方法も考えられる。しかし、光センサの感度特性のばらつきを所定の範囲内に揃えることは非常に困難である。
一方、本実施形態に係る構成によれば、これらの問題が招来することなく、光センサにおける検知飽和を引き起こすおそれを低減し、照射光の照射位置をより正確に検出することが可能となる。
[画像表示システムの使用態様]
<第1例>
図9は、画像表示システムの使用態様の第1例を示す図である。第1例は、図1で示した画像表示システム1000を電子黒板として用いる例である。図9に示すように、表示装置DD1における表示領域の四辺に4つの位置検出装置111〜114が配置されている画像表示システム1000を用いている。
図9に示すように、位置指定装置PD1からの照射光のうち、スリット光SL1は位置検出装置111,112に照射されており、位置検出装置111,112により、スリット光SL1の照射位置を示す2点の位置座標が特定される。一方、スリット光SL2は位置検出装置111,113に照射されており、位置検出装置111,113により、スリット光SL2の照射位置を示す2点の位置座標が特定される。
検知結果処理部PR(図2)は、スリット光SL1の照射位置を示す2点の位置座標を結ぶ線分と、スリット光SL2の照射位置を示す2点の位置座標を結ぶ線分との交点に基づき、位置入力者OPが指し示す指示位置PT2を検出する。そして、指示位置PT2に関する情報を、表示装置DD1の制御部CN(図2)に出力する。表示装置DD1は、検出された指示位置PT2の軌跡である画像IM1を表示領域に表示させる。
<第2例>
第1例のように画像表示システムを電子黒板として用いる場合は、比較的高い指示位置PT2の検出精度が要求されるため、表示装置DD1の四辺に4つの位置検出装置111〜114を配置していた。第2例では、指示位置PT2の高い検出精度が要求されず、位置入力者OPが指定する指示位置の大まかな位置が特定できれば足りるような場合の例について説明する。
図10は、画像表示システムの使用態様の第2例を示す図である。第2例は、画像表示システムを、例えばハンバーガーショップの注文画面として用いる例である。図10に示す画像表示システム1000Aでは、表示装置DD1の上辺および下辺に2つの位置検出装置111,113が配置されている。画像表示システム1000Aは、例えば、ハンバーガーショップの注文カウンターや、注文カウンター後方の壁面における上方等に設置されるものである。
表示装置DD1には、一例として、「Aセット」〜「Fセット」の6つのハンバーガーセットを示す画像IM2が表示されている。位置入力者OP(本例では注文者)は、6つのハンバーガーセットの中から注文を希望するハンバーガーセットを、位置指定装置PD1を用いて指示位置PT3として指し示すことで指定する。指示位置PT3に関する情報は、表示装置DD1に出力され、表示装置DD1はこの情報に基づき、指定したハンバーガーセットを点滅表示または拡大表示する等して、位置入力者OPに注文が完了したことを明示する。
表示装置DD1の表示画面には6つのハンバーガーセットが表示されていることから、Aセットが表示されている領域,Bセットが表示されている領域,・・・,Eセットが表示されている領域,Fセットが表示されている領域の6つの領域に分かれている。本例では、6個の領域におけるどの領域に指示位置PT3が存在するかが検出できればよく、電子黒板の場合とは異なり、指示位置PT3の高い検出精度は不要である。
<第3例>
第1例および第2例では、表示装置DD1における表示領域の周囲に位置検出装置が配されている例について説明したが、これに限定されない。また、位置指定装置PD1からは、位置入力者OPが指し示す指示位置を明示するビーム光と、指示位置を中心に拡散するスリット光とが照射され、位置検出装置はスリット光が照射された位置を検出することとしたが、これに限定されない。
図11は、画像表示システムの使用態様の第3例を示す図である。図11に示す画像表示システム1000Bでは、位置検出装置115が表示装置DD1における表示領域の前面に配置されている。位置検出装置115の構成は、図3で説明した位置検出装置111と同様である。
図11(a)に示すように、表示装置DD1の表示領域には、画像IM3と、表示画像の大きさを指定するためのボリュームバーVBの2つの画像が表示されている。また、位置指定装置PD2から照射される照射光IL2は、位置入力者OPが指し示す指示位置PT4を明示するためのビーム光のみであり、第1例や第2例のようにスリット光は出射されない。
図11(a)では、位置入力者OPが指し示す指示位置PT4は、ボリュームバーVBにおける下から5段階目付近に位置する。位置検出装置115は、位置入力者OPが指し示す指示位置PT4の位置座標を検出する。そして、この検出結果に基づき、表示装置DD1は位置入力者OPが指し示す段階に応じた大きさの画像、すなわち、ボリュームバーVBにおける下から5段階目に応じた大きさの画像IM3を表示する。このように、位置検出装置115は、ビーム光である照射光IL2の照射位置を検出する。
そして、位置入力者OPが、画像IM3の大きさを拡大表示させたいと考えているとする。そうした場合、位置入力者OPは、図11(b)に示すように、ボリュームバーVBにおける図11(a)にて指し示した段階よりも高い段階を指し示す。図11(b)では、位置入力者OPの指し示す指示位置PT5が、ボリュームバーVBにおける下から14段階目付近に位置している例を示している。位置検出装置115は指示位置PT5の位置座標を検出し、表示装置DD1は、画像IM3を位置入力者OPが指し示す段階に拡大した画像IM4を表示する。
上述したように、光導波路は、アクリル等の透明樹脂フィルムで形成することができる。また、後述する第2の実施形態に係る位置検出装置では、遮光部材を有しない。これらの実施形態によれば、位置検出装置が表示装置における表示領域の前面に配置されている場合であっても、表示装置による画面表示の妨げとならない。
なお、ボリュームバーVBは、表示画像の大きさを指定するものに限定されず、例えば、表示装置DD1における表示領域の輝度や、表示装置DD1のスピーカから出力される音声の音量を指定するものであってもよい。
<第4例>
図12は、画像表示システムの使用態様の第4例を示す図である。第4例は、図1で示した画像表示システム1000をシューティングゲーム機として用いる例である。図12に示すシューティングゲームは、カツオの漁場を舞台に、漁場の海を自由に泳ぎ回るカツオを次々と釣り上げるという快感を味わうゲームである。表示装置DD1の表示領域には、位置入力者OPが挑戦している漁場、当該漁場の難易度、当該漁場を自由に泳ぐカツオ、捕獲したカツオ量、捕獲したカツオから何人前のタタキをこしらえることができるか等を示す画像IM5が表示されている。
位置入力者OPが指し示した指示位置PT6の検出方法は、第1例で説明した通りである。検知結果処理部PR(図2)で検出された指示位置PT6は、ネコの手として表示装置DD1に表示される。そして、ネコの手と重なっているカツオが、めでたく釣り上げられることになる。
≪第2の実施形態≫
図13は、第2の実施形態に係る位置検出装置211の構成を示す模式図である。なお、以降の図において、第1の実施形態に係るものと同様の構成については同符号を付し、説明を省略する。
図13に示すように、位置検出装置211は、光導波路部材220と光センサ部230を備える。光導波路部材220は、光導波路221と、光導波路221の内部に分散された不図示の光散乱材とを含む。位置指定装置からの照射光は、光導波路221の第1主面221aに照射される。
光センサ部230は、複数の光センサ231を含み、各光センサ231は光導波路221の側面221cに設けられている。本実施形態に係る位置検出装置211は、光センサ231の配置に特徴がある。すなわち、光導波路部材220は、各光センサ231の受光面の面する側面221cを含む端部221dが、第2主面221b側へ折り曲げられた形状である。特に、本実施形態においては、光センサ231は、表示装置DD1の背面側に配置されている。
ここで、「光導波路の端部が第2主面側へ折り曲げられている」とは、折り曲げられる前の光導波路における第1主面から第2主面へ向かう方向へ、光導波路の端部が折り曲げられていることをいう。図13において、折り曲げられる前の光導波路における第1主面から第2主面へ向かう方向を、太矢印で示している。
端部221dが第2主面221b側へ折り曲げられていることにより、第1主面221aから光導波路221に入光した光が光センサ231の受光面に到達するためには、当該入光した光が、屈曲した光導波路221の内部を回り込む必要がある。そのため、強度の弱い光は、光センサ231に入光されない。したがって、照射光よりも強度の弱い外光は、光センサ231の受光面に入光しにくくなる。この結果、外光によるノイズが抑制され、より正確に照射光の照射位置を検出することが可能となる。さらに、本実施形態の場合は、光センサ231が表示装置DD1の背面に位置しているため、第2主面221bを介しての外光の入光を抑制することが可能である。
図13に示す例では、光導波路221の端部221dが第2主面221b側へ完全に回り込むような形状であった。完全に回り込むような形状とすることで、位置検出装置をさほど大型化することなく、より正確な照射位置検出を実現することができるが、図13に示す例に限定されない。図14〜図16は、第2の実施形態に係る位置検出装置の他の構成例を示す模式図である。
図14に示す位置検出装置211Aでも、光導波路部材220Aの光導波路221Aにおける端部221Adが、第2主面221Ab側へ折り曲げられている。しかしながら、端部221Adは第2主面221Abへ反った形状である。このような構成でも、第1主面221Aaから光導波路221Aに入光した光が、光センサ231の受光面の面する側面221Acに到達するまでの距離を長くすることが可能である。
ここで、「端部が第2主面側へ折り曲げられている光導波路」とは、完全な平板状態ではない光導波路、すなわち、端部が第2主面側へ湾曲または反りのある光導波路をいう。また、「板状」には、完全な平板のほか、板状を保持しつつ、端部が湾曲している等の変形が加えられたものも含むものとする。
図15に示す位置検出装置211Bでは、光導波路部材220Bの光導波路221Bにおける端部221Bdが、第2主面221Bb側へ折り曲げられ、さらに、折り曲げられた端部221Bdが第2主面221Bb側へ延伸した形状である。図15に示す例では、光導波路221Bが屈曲しているため、第1主面221Baから光導波路221Bに入光した外光を、効率的に光センサ231の受光面の面する側面221Bcにまで到達するのを抑制することができる。
図16に示す位置検出装置211Cでも、光導波路部材220Cの光導波路221Cにおける端部221Cdが、第2主面221Cb側へ折り曲げられるとともに、端部221Cdが第2主面221Cb側へ延伸した形状となっている。しかし、位置検出装置211Cでは、折り曲げられた端部221Cdを波打った形状としている。このようにすることで、第1主面221Caから光導波路221Cに入光した光が、光センサ231の受光面の面する側面221Ccに到達するまでの導光距離をより長くすることができる。
≪第3の実施形態≫
第1および第2の実施形態では、光照射手段から照射される照射光の照射位置を位置情報として入力する位置入力装置について説明したが、これに限定されない。本実施形態では、照射光が照射されなかった位置を位置情報として入力する位置入力装置について説明する。
図17は、第3の実施形態に係る位置入力装置30の構成および使用態様の一例を示す模式図である。
位置入力装置30は、光照射手段300、光照射手段300から照射される照射光IL3の照射位置を検出する位置検出装置310、検知結果処理部PRを含む。位置入力装置30は、例えば建造物の出入口ETに設けられ、ヒトや動物といった不法侵入者TPの侵入を検知する不法侵入者検知システムである。
具体的には、位置入力装置30の検知結果処理部PRは、位置検出装置310の光センサ(不図示)の検知結果に基づき、光照射手段300と光導波路部材の第1主面310aとの間に存在する物体により第1主面310aに投影された影SDの位置を検出する。すなわち、検知結果処理部PRは、照射光IL3が照射されなかった位置を検出する。それとともに、検知結果処理部PRは、影SDの位置に基づき物体の位置を検出する。本実施形態における「物体の位置」は、例えば不法侵入者TPの身長や体型が該当する。すなわち、第1主面310aに投影される影SDの位置によって、どのような身長もしくは体型の不法侵入者TPが侵入したかを知ることができる。
本実施形態に係る不法侵入者検知システムでは、さらに、光センサの検知結果に基づき検知結果処理部PRが不法侵入者TPの侵入があったと判断した場合は、不法侵入者TPの侵入があった旨を警備事業者等に通知する。通知を受けた警備事業者等は、現場である出入口ETに駆け付け、不法侵入者TPを拘束することができる。
なお、本実施形態における「物体」は不法侵入者TPであるが、「物体」は動体に限定されるものではなく、静止体であってもよい。また、固体に限定されず、液体等の流体であってもよい。
≪第4の実施形態≫
第1〜第3の実施形態では、操作者等の意思に基づいて、位置指定装置といった光照射手段から照射光を照射する例について説明したが、このような場合に限定されない。本実施形態では、操作者等の意思と無関係に発せられた照射光の照射位置を検出する例について説明する。
図18は、第4の実施形態に係る位置検出装置の構成および使用態様の一例を示す模式図である。
第4の実施形態に係る位置検出装置411〜416は、原子力発電所400に設置されるものである。原子力発電所400の敷地内には、発電過程等で生じた放射性物質を含む汚染水を貯水する原子炉建屋401や、貯水タンク402等が存在する。図18中央の拡大図に示すように、本実施形態に係る位置検出装置411〜416は、貯水タンク402の外壁に巻回されている。また、位置検出装置411〜416における光センサ(不図示)の出力端子には、光センサの検知結果に基づいて、照射光が照射された位置を検出する検知結果処理部PRが接続されている。
図18における右側の拡大図に示すように、位置検出装置411〜416は、貯水タンク402から漏洩した汚染水403を検出することにより、汚染水403の漏洩の有無または漏洩が生じている位置を検出するものである。本例において位置検出装置411〜416で検出する照射光は、放射性物質を含む流体としての汚染水403から発せられる放射線404である。位置検出装置411〜416を構成する光導波路に含有されている光散乱材には、放射線404を光センサで検出可能な光に変換するものが用いられている。このような光散乱材としては、例えば、臭化セシウム、ヨウ化セシウム等が挙げられる。そして、検知結果処理部PRは、光センサにおける検知結果に基づき、漏洩した汚染水403の有無または汚染水403の漏洩が起きている位置を検出する。なお、「流体」には汚染水等の液体のほか、気体その他流動性のあるものを含む。
本実施形態の構成によれば、簡易な構成で汚染水の漏洩の有無または汚染水が漏洩した場所を検出することが可能である。
[変形例・その他]
以上、第1〜第4の実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限られない。例えば、以下のような変形例等が考えられる。
(1)第1〜第4の実施形態に係る位置検出装置においては、光センサ部に光センサが複数含まれることとした。しかしながら、光センサの受光面を板状の光導波路における側面に向けるという構成は、1つの光センサしか備えない装置にも適用することが可能である。1つの光センサしか備えない装置としては、例えば、光導波路部材に影が投影されたか否かを検知することで不法侵入者の侵入の有無を検知する装置や、放射線の有無を検知することである流体が放射性物質を含有しているか否かを検知する装置等がある。
(2)第1の実施形態で説明した画像表示システムの構成および使用態様は単なる例示であり、これらの例に限定されることはない。画像表示システムの他の構成例としては、例えば、表示装置の表示領域の前面全体に亘って位置検出装置を配置する例等がある。
(3)上記の実施形態および変形例では、主に近紫外から近赤外の波長域の照射光が照射された位置を検出する位置検出装置について説明した。本発明における位置検出の原理は、近紫外から近赤外の波長域の光だけでなく、電波に対しても適用することが可能である。電波が照射された位置を検出する位置検出装置は、例えば、金属膜で形成された導波路を準備し、導波路の側面に電波を導くための開口を設け、この開口に面するように電波センサを設けることで構成できる。
(4)上記の実施形態および変形例で使用している、材料、数値等は好ましい例を例示しているだけであり、この形態に限定されることはない。また、本発明の技術的思想の範囲を逸脱しない範囲で、適宜変更は可能である。また、他の実施形態との組み合わせは、矛盾が生じない範囲で可能である。さらに、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではなく、各図面における部材の縮尺は実際のものとは異なる。なお、数値範囲を示す際に用いる符号「〜」は、その両端の数値を含む。
本発明は、例えば、正確な位置情報入力が要求される電子黒板やゲーム機器等に用いられる位置検出装置等に好適に利用可能である。
10、30 位置入力装置
111〜114、115、211、211A、211B、211C、310、411〜416 位置検出装置
120、1201〜1204、220、220A、220B、220C 光導波路部材
121、221、221A、221B、221C 光導波路
121a、221a、221Aa、221Ba、221Ca、310a 第1主面
121b、221b、221Ab、221Bb、221Cb 第2主面
121c、221c、221Ac、221Bc、221Cc 側面
221d、221Ad、221Bd、221Cd 端部
122 蛍光体
130、1301〜1304、230 光センサ部
131、231 光センサ
131a 受光面
300 光照射手段
400 原子力発電所
401 原子炉建屋
402 貯水タンク
403 漏洩した汚染水
404 放射線
1000 画像表示システム
PD1、PD2 位置指定装置
IL1、IL2、IL3 照射光
BM1 ビーム光
SL1、SL2 スリット光
SP 信号処理部
DD1 表示装置
DP 表示パネル
CN 制御部
DC1〜DC4 駆動回路
PT1〜PT6 指示位置
IM1、IM2、IM3、IM4、IM5 画像
OP 位置入力者
SG 出力信号
VB ボリュームバー
ET 出入口
SD 影
901 位置検出装置
902 光導波路部材
902a 第1主面
902b 第2主面
903 光センサ部
904a、904b 光導波路
905 蛍光体層
906 光センサ
906a 受光面

Claims (10)

  1. 照射光の照射位置を検出する位置検出装置であって、
    内部に光散乱材を含む板状であり、第1主面に照射光が照射される光導波路部材と、
    前記第1主面を介して前記光導波路部材に入光し前記光散乱材により散乱された光を検知する複数の光センサと、を備え、
    前記各光センサの受光面は、前記光導波路部材の前記第1主面とこれに対向する他方の第2主面とに交差する側面に向けられている
    ことを特徴とする位置検出装置。
  2. 前記光導波路部材は、前記各受光面の面する前記側面を含む端部が前記第2主面側へ折り曲げられた形状である
    ことを特徴とする請求項1に記載の位置検出装置。
  3. 前記光散乱材は、前記照射光により励起される蛍光体である
    ことを特徴とする請求項1に記載の位置検出装置。
  4. 前記各光センサの出力端子には、当該各光センサの検知信号に基づいて、前記照射光が照射された位置を検出する検知結果処理部が接続されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の位置検出装置。
  5. 前記照射光は、放射性物質を含む流体から発せられる放射線であり、
    前記光散乱材は、前記放射線を前記各光センサで検出可能な光に変換するものであり、
    前記検知結果処理部は、前記各光センサにおける検知信号に基づき、前記流体の位置を検出する
    ことを特徴とする請求項4に記載の位置検出装置。
  6. 光照射手段と、当該光照射手段から照射される照射光の照射位置を検出する位置検出装置とを含む位置入力装置であって、
    前記位置検出装置は、
    内部に光散乱材を含む板状であり、第1主面に照射光が照射される光導波路部材と、
    前記第1主面を介して前記光導波路部材に入光し前記光散乱材により散乱された光を検知する複数の光センサと、を備え、
    前記各光センサの受光面は、前記光導波路部材の前記第1主面とこれに対向する他方の第2主面とに交差する側面に向けられている
    ことを特徴とする位置入力装置。
  7. 前記光照射手段から照射される照射光は、線状であるとともに、線幅方向に強度分布を有し、
    前記光散乱材により散乱された光の強度が1/eに減衰するまでに、当該光が前記光導波路部材内を進む距離をDとした場合に、
    前記照射光の強度分布の幅がDよりも広い
    ことを特徴とする請求項6に記載の位置入力装置。
  8. さらに、前記各光センサの検知信号に基づいて、前記照射光が照射された位置を検出する検知結果処理部を備える
    ことを特徴とする請求項6に記載の位置入力装置。
  9. 前記検知結果処理部は、前記各光センサの検知信号に基づき、前記光照射手段と前記光導波路部材の前記第1主面との間に存在する物体により前記第1主面に投影された影の位置を検出するとともに、当該影の位置に基づき前記物体の位置を検出する
    ことを特徴とする請求項8に記載の位置入力装置。
  10. 表示装置と、光照射手段と、前記表示装置における表示領域の周囲または前面に配置され、前記光照射手段から照射される照射光の照射位置を検出する位置検出装置と、を含む画像表示システムであって、
    前記位置検出装置は、
    内部に光散乱材を含む板状であり、第1主面に照射光が照射される光導波路部材と、
    前記第1主面を介して前記光導波路部材に入光し前記光散乱材により散乱された光を検知する複数の光センサと、を備え、
    前記各光センサの受光面は、前記光導波路部材の前記第1主面とこれに対向する他方の第2主面とに交差する側面に向けられている
    ことを特徴とする画像表示システム。
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