JP2015110250A - クリーニングピン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】成形金型本体100と、環状のキャビティ130に囲まれる位置に配設される内蔵型チルベント200とを備える成形金型10であって、ガス排出用可動側金型貫通孔176及びガス排出用可動側ブロック貫通孔172の中で往復動することにより、成形時にはガス抜き孔を介してガスをガス通過路150から外部に排出し、成形後にはピン先端部の働きによりガス排出用可動側ブロック貫通孔172の内周面に付着することがある成形材料を除去する機能を有するクリーニングピン500をさらに備える成形金型10。
【選択図】図1
Description
)。
図23は、従来の成形金型1010の縦断面図である。
図24は、従来の成形金型1010における内蔵型チルベント1200の縦断面図であ
る。
を形成する固定側金型1110及び可動側金型1120を有する成形金型本体1100と
、キャビティ1130に囲まれる位置に配設される内蔵型チルベント1200とを備える
。内蔵型チルベント1200は、図24に示すように、固定側金型1110に取り付けら
れる固定側ブロック1220及び可動側金型1120に取り付けられる可動側ブロック1
270を有し、固定側ブロック1220と可動側ブロック1270との対向面にはキャビ
ティ1130からのガスを通過させるとともに溶融成形材料を冷却固化するためのガス通
過路1212並びにガス及び溶融成形材料をキャビティ1130からガス通過路1212
に導入するためのガス導入路1210が形成されている。固定側金型1110及び固定側
ブロック1220には、ガス通過路1212からガスを排出するためのガス排出路121
4が形成されている。
ビティ1130に露出するようにイジェクターピン用金型貫通孔が形成され、成形後に成
形製品を押し出すためのイジェクターピンが当該イジェクターピン用金型貫通孔の中で所
定の手順に従って往復動するように構成されている。なお、図23中、符号1140は溶
融成形材料押出装置を示し、符号1142は溶融成形材料を示し、符号1150は内蔵型
チルベント用冷却装置を示し、符号1300は外付型チルベントを示す。
00が配設されているため、環状の成形製品を製造する場合であっても、溶融成形材料中
に含まれるガスをキャビティの内側から排出することが可能となり、その結果、ガス混入
量が少なく、高品質な成形製品を製造することが可能となる。
過路1212の出口を越えた場所(ガス排出路1214)に流れ込んでしまった場合には
、当該ガス通過路の出口を越えた場所で成形材料が固化してしまうこととなる。この場合
、当該ガス通過路の出口を越えた場所で固化してしまった成形材料は除去することが困難
であるため、爾後のガス排出機能が低下するという問題がある。
の一部がガス通過路の出口を越えた場所で固化してしまった場合であっても、当該ガス通
過路の出口を越えた場所で固化してしまった成形材料を除去することを可能とする成形金
型を提供することを目的とする。また、そのような成形金型に用いるためのクリーニング
ピンを提供することを目的とする。
金型を有する成形金型本体と、前記固定側金型に取り付けられる固定側ブロック及び前記
可動側金型に取り付けられる可動側ブロックを有し、前記固定側ブロックと前記可動側ブ
ロックとの対向面には前記キャビティからのガスを通過させるとともに溶融成形材料を冷
却固化するためのガス通過路並びに前記ガス及び前記溶融成形材料を前記キャビティから
前記ガス通過路に導入するためのガス導入路が形成され、前記キャビティに囲まれる位置
に配設される内蔵型チルベントとを備える成形金型であって、前記可動側金型及び前記可
動側ブロックには、前記ガス通過路の出口を越えた位置に、互いに連続するようにガス排
出用可動側金型貫通孔及びガス排出用可動側ブロック貫通孔がそれぞれ形成され、前記成
形金型は、内部にガス抜き孔が形成されているクリーニングピンであって、前記ガス排出
用可動側金型貫通孔及び前記ガス排出用可動側ブロック貫通孔の中で往復動することによ
り、成形時には前記ガス抜き孔を介して前記ガスを前記ガス通過路から外部に排出し、成
形後にはピン先端部の働きにより前記ガス排出用可動側ブロック貫通孔の内周面に付着す
ることがある成形材料を除去する機能を有するクリーニングピンをさらに備えることを特
徴とする。
が配設されているため、環状の成形製品を製造する場合であっても、溶融成形材料中に含
まれるガスをキャビティの内側から排出することが可能となり、その結果、ガス混入量が
少なく、高品質な成形製品を製造することが可能となる。
た位置に形成されたガス排出用可動側金型貫通孔及びガス排出用可動側ブロック貫通孔の
中で往復動するクリーニングピンを備えるため、仮に溶融成形材料の一部がガス通過路の
出口を越えた場所(すなわちガス排出用可動側ブロック貫通孔の入口)で固化してしまっ
た場合であっても、当該ガス通過路の出口を越えた場所で固化してしまった成形材料を除
去することが可能となる。
成されているクリーニングピンを備えるため、クリーニングピンを導入することに起因し
てガス通過路から外部へ向かうガスの流れを妨げることもない。
造金型及び低圧鋳造金型)、樹脂射出成形金型などの射出成形金型を好ましく例示するこ
とができる。また、成形金型本体及び内蔵型チルベントの材料としては、各種金型用金属
材料(例えば、SKD61(特に、金属射出成形金型の場合)、SKD11、DC53及
びSUS420J2(特に、樹脂射出成形金型の場合))を好ましく例示することができ
る。
型チルベントを配設することが可能な構造を有するキャビティのことをいい、当該環状の
キャビティには、角張った外形形状を有するキャビティや、C型形状のように環の一部が
欠けた形状を有するキャビティも含まれるものとする。
用可動側ブロック貫通孔は、前記成形金型におけるイジェクターピンが往復動する方向と
平行な第1方向に沿って形成されており、前記クリーニングピンは、前記イジェクターピ
ンと連動して往復動することが好ましい。
往復動するものであるため、クリーニングピンを往復動させるために専用の駆動機構を用
意する必要がなく、クリーニングピンを導入することに起因して構造が複雑になることも
ない。
過路の出口と空隙を隔てて配置されるよう構成されることが好ましい。このような構成と
することにより、仮に溶融成形材料の一部がガス通過路の出口を越えた場所に導入されて
しまった場合であっても、クリーニングピンに至るまでの空隙において溶融成形材料を冷
却固化させることが可能となるため、クリーニングピンが成形材料とともに固まってしま
うという事態が発生するのを抑制することができる。
き孔が形成されているピン本体部と、成形時に前記ガスと前記溶融成形材料とのうち前記
ガスのみを前記ガス抜き孔に導入するための複数のガス導入孔を有し、前記ピン本体部の
先端部に分離・結合可能に取り付けられているキャップ部とを有することが好ましい。
部にまで到達してしまった場合においても、ガスのみをガス抜き孔に導入することが可能
となる。
ングピン全体を交換するのではなく、キャップ部のみを交換すればよいため、交換にかか
る手順を簡略化することが可能となる。
2次元的数学的膨張処理を適用した場合にガス導入孔がすべて消失するサイズ及び形状で
あることが好ましい。このような構成とすることにより、より確実にガスのみをガス抜き
孔に導入することが可能となる。2次元的数学的膨張処理については、後述する。
り付けるための本体側ネジ部と、前記本体側ネジ部の基端側に位置する軸合わせ用円柱部
とが形成され、前記キャップ部の基端部には、前記軸合わせ用円柱部と嵌合する形状を有
する軸合わせ用凹部と、前記軸合わせ用凹部の先端側に位置し、前記本体側ネジ部に対応
する構造を有するキャップ側ネジ部とが形成され、前記キャップ部は、前記軸合わせ用円
柱部及び前記軸合わせ用凹部によって軸合わせされた状態で、前記本体側ネジ部及び前記
キャップ側ネジ部によって、前記ピン本体部の先端部に取り付けられていることが好まし
い。
に形成されたキャップ側ネジ部とを用いて、キャップ部を容易に分離・結合することが可
能となる。
柱部及び軸合わせ用凹部によって軸合わせされるため、確実に軸合わせされた状態でキャ
ップ部をピン本体部に取り付けることが可能となる。
ック貫通孔から突出したとき、前記キャップ部が、前記ガス排出用可動側ブロック貫通孔
から外部に露出するように構成されていることが好ましい。
型を分解することなく迅速に、キャップ部を交換することが可能となる。
ともに円柱形状を有し、前記キャップ部の直径をD1とし、前記ピン本体部の直径をD2
としたとき、「0mm≦D2−D1≦0.05mm」の関係を満たすことが好ましい。
の直径よりも大きくなることがなくなり、ガス排出用可動側ブロック貫通孔の内部でクリ
ーニングピンをスムーズに往復動させることが可能となる。
この観点から言えば、D2−D1の値は0.01mm以上であることがより好ましい。
このような構成とすることにより、ピン本体部とキャップ部との軸が完全には一致してい
ない場合においてもガス排出用可動側ブロック貫通孔の内部でクリーニングピンをスムー
ズに往復動させることが可能となり、キャップ部に求められる寸法誤差に余裕を持たせ、
製造を容易なものとすることが可能となる。
ブロック貫通孔との間に成形材料が付着することが極力抑制され、成形材料を除去すると
いうクリーニングピンの機能が損なわれることもない。
ロック貫通孔から外周に向かう横孔及び前記横孔から基端側に向かう縦孔が形成されると
ともに、前記外周において前記横孔を閉塞する閉塞部材が取り外し自在に取り付けられ、
前記クリーニングピンには、成形時において前記横孔と前記ガス抜き孔とを連結し、前記
ガスを前記ガス抜き孔から前記横孔に導入するための連結孔がさらに形成されていること
が好ましい。
、閉塞部材を取り外して成形材料を取り除くことが可能となるため、内蔵型チルベントの
寿命を長くすることが可能となる。また、内蔵型チルベントに形成された横孔及び縦孔を
介してガスを排出することも可能となる。
に高圧の清掃用ガスを導入する清掃用ガス導入装置をさらに備えることが好ましい。
り、クリーニングピンの先端部に付着することがある離型剤及び成形材料を除去すること
が可能となる。
に、離型剤噴霧装置によりキャビティに対して離型剤を噴霧した後であることが好ましい
。このようなタイミングで高圧の清掃ガスを導入することにより、クリーニングピンの先
端部に付着することがある離型剤を成形前に除去し、クリーニングピンのガス排出機能が
低下することを防ぐことが可能となる。
てメス型ブロックを有し、また、前記可動側ブロックとしてオス型ブロックを有し、前記
メス型ブロックは、メス型ブロック本体部及び当該メス型ブロック本体部における前記オ
ス型ブロックと対向する面に形成された略錐形状の凹部を有し、前記オス型ブロックは、
オス型ブロック本体部及び当該オス型ブロック本体部における前記メス型ブロックと対向
する面に形成され、前記メス型ブロック及び前記オス型ブロックを組み合わせるとき、前
記凹部との間に前記ガス通過路が形成されるような形状を有する凸部を有し、前記ガス排
出用可動側ブロック貫通孔は、前記凸部の先端側から基端側に向けてオス型ブロックを貫
通するように形成され、前記メス型ブロックの内部には、前記凹部を取り囲むように冷媒
流路が形成されていることが好ましい。
間に3次元的にガス通過路が形成されることになるため、メス型ブロックとオス型ブロッ
クとの対向面の平面面積をそれほど大きくしなくても、ガス通過路の表面積を大きくする
ことが可能となる。また、メス型ブロックの内部には凹部を取り囲むように冷媒流路が形
成されているため、溶融成形材料を十分に冷却固化することが可能となる。その結果、メ
ス型ブロックとオス型ブロックとの対向面の平面面積をそれほど大きくしなくても、溶融
成形材料を十分に冷却固化することが可能となり、内蔵型チルベントを小型化することが
可能となる。
してオス型ブロック側に付着することとなるため、メス型ブロックとオス型ブロックとを
容易に分離することが可能となる。略錐形状としては、錐形状の上部が平坦に加工されて
いるような形状を好ましく例示することができる。略錐形状としては、略円錐形状、略楕
円錐形状、略多角形錐形状を好ましく用いることができる。錐形状部分におけるテーパー
角としては、2°〜30°の範囲内にあることが好ましい。この範囲内であれば、メス型
ブロックとオス型ブロックとの対向面の平面面積をそれほど大きくしなくても、ガス通過
路の表面積を十分に大きくすることが可能となる。
が接合又は接着された構造を有し、前記複数のメス型ブロック構成部品が接合又は接着さ
れた面において、冷媒流路が形成されていることが好ましい。
容易に形成することが可能となる。また、ガス通過路の近傍に冷媒流路を形成することが
可能となるため、冷却効力をさらに高くすることが可能となり、内蔵型チルベントをさら
に小型化することが可能となる。
路形成用溝が形成された接合対象部品を平面接合面で接合する接合方法(特開2007−
61867号公報参照。)、(b)接合対象部品を接合したのち所定の接合力強化処理を
行う接合方法(国際公開第WO2007/108058号パンフレット及び国際公開第W
O2008/004311号パンフレット参照。)、(c)通電加熱装置における各電極
と各接合対象部品との間にカーボンフェルトを配置した状態で当該接合対象部品を接合す
る接合方法(国際公開第WO2008/044776号パンフレット参照。)、(d)接
合対象部品の間に薄板状の焼結鉄鋼部材又はその他の鉄鋼部材を介在した状態で当該接合
対象部品を接合する接合方法(国際公開第WO2008/129622号パンフレット参
照。)等を用いることができる。
と、冷媒流路形成用溝が形成された冷媒流路形成用ブロックとを耐熱性接着剤を用いて接
着する接着方法(国際公開第WO2006/030503号パンフレット参照。)等を用
いることができる。
流路が形成されていることが好ましい。
が可能となるため、冷却能力をさらに高くすることが可能となり、内蔵型チルベントをさ
らに小型化することが可能となる。
が接合又は接着された構造を有し、前記複数のオス型ブロック構成部品が接合又は接着さ
れた面において、冷媒流路が形成されていることが好ましい。
容易に形成することが可能となる。また、ガス通過路の近傍に冷媒流路を形成することが
可能となるため、冷却能力をさらに高くすることが可能となり、内蔵型チルベントをさら
に小型化することが可能となる。
ロックと対向する面及び前記オス型ブロック本体部における前記メス型ブロックと対向す
る面のうち少なくとも一方には、前記凹部又は前記凸部を取り囲むように環状の湯溜め用
溝が形成されていることが好ましい。
た場合であっても、当該湯溜め用溝が緩衝帯として働くため、後段のガス通過路に多量の
溶融成形材料が勢い良く導入されることを抑制することが可能となる。
記湯溜め用溝が形成する湯溜めに露出するように、前記成形金型におけるイジェクターピ
ンが往復動する方向と平行な第1方向に沿ってかつ互いに連続するように第2イジェクタ
ーピン用可動側金型貫通孔及び第2イジェクターピン用可動側ブロック貫通孔がそれぞれ
形成され、前記成形金型は、前記第2イジェクターピン用可動側金型貫通孔及び前記第2
イジェクターピン用可動側ブロック貫通孔の中で、前記イジェクターピンと連動して往復
動することにより、成形後に、前記内蔵型チルベントの内部で固化した成形材料を押し出
す第2イジェクターピンをさらに備えることが好ましい。
内蔵型チルベントの内部で固化した成形材料を押し出すことが可能となる。
好ましい。
るため、冷却能力をさらに高くすることが可能となり、内蔵型チルベントをさらに小型化
することが可能となる。また、ガス通過路を通過する溶融成形材料の通過速度を遅くする
ことが可能となるため、このことによっても、冷却能力をさらに高くすることが可能とな
り、内蔵型チルベントをさらに小型化することが可能となる。
を有する成形金型本体と、成形時に前記固定側金型と前記可動側金型とが突き合わされる
突き合わせ領域が前記キャビティの内部に形成される成形金型であって、前記突き合わせ
領域において、前記固定側金型と前記可動側金型との対向面には、成形時に前記ガスと前
記溶融成形材料とのうち前記ガスのみを通過させるガス通過路が形成され、前記可動側金
型には、前記ガス通過路の出口を越えた位置にガス排出用可動側金型貫通孔が形成され、
前記成形金型は、内部にガス抜き孔が形成されているクリーニングピンであって、前記ガ
ス排出用可動側金型貫通孔の中で往復動することにより、成形時には前記ガス抜き孔を介
して前記ガスを前記ガス通過路から外部に排出し、成形後にはピン先端部の働きにより前
記ガス排出用可動側金型貫通孔の内周面に付着することがある成形材料を除去する機能を
有するクリーニングピンをさらに備えることを特徴とする。
越えた位置に形成されたガス排出用可動側金型貫通孔の中で往復動するクリーニングピン
を備えるため、仮に溶融成形材料の一部がガス通過路の出口を越えた場所(すなわちガス
排出用可動側金型貫通孔の入口)で固化してしまった場合であっても、当該ガス通過路の
出口を越えた場所で固化してしまった成形材料を除去することが可能となる。
成されているクリーニングピンを備えるため、クリーニングピンを導入することに起因し
てガス通過路から外部へ向かうガスの流れを妨げることもない。
型におけるイジェクターピンが往復動する方向と平行な第1方向に沿って形成されており
、前記クリーニングピンは、前記イジェクターピンと連動して往復動することが好ましい
。
。
抜き孔が形成されているピン本体部と、成形時に前記ガスと前記溶融成形材料とのうち前
記ガスのみを前記ガス抜き孔に導入するための複数のガス導入孔を有し、前記ピン本体部
の先端部に分離・結合可能に取り付けられているキャップ部とを有することが好ましい。
。なお、複数のガス導入孔における個々のガス導入孔のサイズ及び形状並びにその効果は
、上記[3]に記載したものと同様である。
取り付けるための本体側ネジ部と、前記本体側ネジ部の基端側に位置する軸合わせ用円柱
部とが形成され、前記キャップ部の基端部には、前記軸合わせ用円柱部と嵌合する形状を
有する軸合わせ用凹部と、前記軸合わせ用凹部の先端側に位置し、前記本体側ネジ部に対
応する構造を有するキャップ側ネジ部とが形成され、前記キャップ部は、前記軸合わせ用
円柱部及び前記軸合わせ用凹部によって軸合わせされた状態で、前記本体側ネジ部及び前
記キャップ側ネジ部によって、前記ピン本体部の先端部に取り付けられていることが好ま
しい。
。
型貫通孔から突出したとき、前記キャップ部が、前記ガス排出用可動側金型貫通孔から外
部に露出するように構成されていることが好ましい。
。
はともに円柱形状を有し、前記キャップ部の直径をD1とし、前記ピン本体部の直径をD
2としたとき、「0mm≦D2−D1≦0.05mm」の関係を満たすことが好ましい。
。
孔に高圧の清掃用ガスを導入する清掃用ガス導入装置をさらに備えることが好ましい。
。なお、清掃用ガス導入装置を用いて高圧の清掃用ガスを導入するタイミング及び効果は
、上記[8]に記載したものと同様である。
ンであって、内部にガス抜き孔が形成され、成形時には前記ガス抜き孔を介して前記ガス
を前記ガス通過路から外部に排出し、成形後にはピン先端部の働きにより前記ガス排出用
可動側ブロック貫通孔の内周面に付着することがある成形材料を除去する機能を有するこ
とを特徴とする。
]〜[12]に記載の成形金型又は[13]〜[19]に記載の成形金型に用いるとき、
仮に溶融成形材料の一部がガス通過路の出口を越えた場所で固化してしまった場合であっ
ても、当該ガス通過路の出口を越えた場所で固化してしまった成形材料を除去することが
可能となる。なお、この場合、本発明のクリーニングピンによれば、内部にガス抜き孔が
形成されているため、ガス通過路から外部へ向かうガスの流れを妨げることもない。
ているピン本体部と、成形時に前記ガスと前記溶融成形材料とのうち前記ガスのみを前記
ガス抜き孔に導入するための複数のガス導入孔を有し、前記ピン本体部の先端部に分離・
結合可能に取り付けられているキャップ部とを有することが好ましい。
。なお、複数のガス導入孔における個々のガス導入孔のサイズ及び形状並びにその効果は
、上記[3]に記載したものと同様である。
ップ部を取り付けるための本体側ネジ部と、前記本体側ネジ部の基端側に位置する軸合わ
せ用円柱部とが形成され、前記キャップ部の基端部には、前記軸合わせ用円柱部と嵌合す
る形状を有する軸合わせ用凹部と、前記軸合わせ用凹部の先端側に位置し、前記本体側ネ
ジ部に対応する構造を有するキャップ側ネジ部とが形成され、前記キャップ部は、前記軸
合わせ用円柱部及び前記軸合わせ用凹部によって軸合わせされた状態で、前記本体側ネジ
部及び前記キャップ側ネジ部によって、前記ピン本体部の先端部に取り付けられているこ
とが好ましい。
。
部の外形はともに円柱形状を有し、前記キャップ部の直径をD1とし、前記ピン本体部の
直径をD2としたとき、「0mm≦D2−D1≦0.05mm」の関係を満たすことが好
ましい。
。
めのクリーニングピンであって、内部にガス抜き孔が形成され、さらには成形時において
前記横孔と前記ガス抜き孔とを連結し、前記ガスを前記ガス抜き孔から前記横孔に導入す
るための連結孔が形成され、成形時には前記ガス抜き孔及び前記連結孔を介して前記ガス
を前記ガス通過路から外部に排出し、成形後にはピン先端部の働きにより前記ガス排出用
可動側ブロック貫通孔の内周面に付着することがある成形材料を除去する機能を有するこ
とを特徴とする。
記載の成形金型に用いるとき、仮に溶融成形材料の一部がガス通過路の出口を越えた場所
で固化してしまった場合であっても、当該ガス通過路の出口を越えた場所で固化してしま
った成形材料を除去することが可能となる。なお、この場合、内部にガス抜き孔が形成さ
れているため、本発明の成形金型に用いる場合においてガス通過路から外部へ向かうガス
の流れを妨げることもない。
もに好適に使用することができ、そのような場合に、内蔵型チルベントに形成された横孔
及び縦孔を介してガスを排出することが可能となる。
することが好ましい。
て説明する。
図1は、実施形態1に係る成形金型10を説明するために示す図である。図1(a)は
成形金型10における固定側金型110を成形金型10の分割面から見た平面図であり、
図1(b)は成形金型10のA1−A1断面図である。
図2は、実施形態1に係る成形金型10における内蔵型チルベント200の縦断面図で
ある。
図3は、実施形態1に係る成形金型10における内蔵型チルベント200を説明するた
めに示す図である。図3(a)は内蔵型チルベント200の斜視図であり、図3(b)は
オス型ブロック270を紙面左側にして分解した状態における内蔵型チルベント200の
斜視図であり、図3(c)はメス型ブロック220を紙面左側にして分解した状態におけ
る内蔵型チルベント200の斜視図である。
に示す図である。図4(a)はメス型ブロック220の縦断面図であり、図4(b)はメ
ス型ブロック220の上面図であり、図4(c)はメス型ブロック構成部品250,26
0が接合された面で切断したときのメス型ブロック220の横断面図である。
図5は、実施形態1に係る成形金型10におけるオス型ブロック270を説明するため
に示す図である。図5(a)はオス型ブロック270の縦断面図であり、図5(b)はオ
ス型ブロック270の上面図である。
図6は、実施形態1に係るクリーニングピン500を説明するために示す図である。図
6(a)はクリーニングピン500の縦断面図であり、図6(b)はピン本体部510の
縦断面図であり、図6(c)はキャップ部520の縦断面図であり、図6(d)はガス導
入孔522側から見たキャップ部520の拡大平面図である。なお、図6(a)及び図6
(b)においては、クリーニングピン500の一部(本体側ネジ部514及び軸合わせ用
円中部516)については平面図で示している。
機能を有するものとする。したがって、一度説明を行ったものに関しては、以後において
は説明を省略する。
チルベント200と、3個の外付型チルベント300と、イジェクターピン400と、第
2イジェクターピン410と、第3イジェクターピン420と、クリーニングピン500
と、離型剤噴霧装置600(図示せず。)と、清掃用ガス導入装置700とを備える。
110及び可動側金型120は、成形時に、環状のキャビティ130と、湯口140と、
内蔵型チルベント200への第1排出路150と、外付型チルベント300への第2排出
路160とを形成するように構成されている。
可動側金型120には、イジェクターピン400が往復動する方向(図1(b)におけ
る紙面に対して上下方向。以下、第1方向とする。)に沿って、イジェクターピン用可動
側金型貫通孔170、第2イジェクターピン用可動側金型貫通孔172、第3イジェクタ
ーピン用可動側金型貫通孔174及びガス排出用可動側金型貫通孔176が形成されてい
る。イジェクターピン用可動側金型貫通孔170は、キャビティ130に露出している。
設されている。
内蔵型チルベント200は、図2に示すように、固定側ブロックとしてのメス型ブロッ
ク220及び可動側ブロックとしてのオス型ブロック270を有する。そして、メス型ブ
ロック220とオス型ブロック270との対向面にはキャビティ130からのガスGを通
過させるとともに溶融成形材料を冷却固化するためのガス通過路212並びにガスG及び
溶融成形材料をキャビティ130からガス通過路212に導入するためのガス導入路21
0が形成されている。内蔵型チルベント200は、図3に示すように、略円柱状の形状を
有する。直径は例えば40mmであり、高さは例えば80mmである。内蔵型チルベント
200は、例えば、SKD61からなる。
20は、図2及び図4に示すように、メス型ブロック本体部230及び当該メス型ブロッ
ク本体部230におけるオス型ブロック270と対向する面に形成された略円錐形状の凹
部240を有する。凹部240は、円錐形状の上部が平坦に加工された略円錐形状を有し
、先端側に向かって細くなるように10°のテーパー角がついた形状を有する。また、メ
ス型ブロック220は、冷媒流路形成用溝252が形成されたメス型ブロック構成部品2
50と、冷媒導入孔264及び冷媒排出孔266並びに冷媒流路形成用溝262が形成さ
れたメス型ブロック構成部品260とが接合面で接合された構造を有する。従って、メス
型ブロック220の内部には、図4(c)に示すように、凹部240を取り囲むように冷
媒流路232が形成されている。冷媒としては、例えば、水を用いることができる。
70は、図2及び図5に示すように、ガス導入路212に露出するように、イジェクター
ピン400が往復動する方向と平行な第1方向に沿って第2イジェクターピン用可動側ブ
ロック貫通孔278が形成されている。当該第2イジェクターピン用可動側ブロック貫通
孔278は、後述する湯溜め用溝276が形成する湯溜めに露出している。また、ガス通
過路212の出口を越えた位置に、第1方向に沿ってガス排出用可動側ブロック貫通孔2
72が形成されている。第2イジェクターピン用可動側金型貫通孔172と第2イジェク
ターピン用可動側ブロック貫通孔278とは、図1に示すように、互いに連続するように
形成されている。また、ガス排出用可動側金型貫通孔176とガス排出用可動側ブロック
貫通孔272とは、図1に示すように、互いに連続するように形成されている。
280におけるメス型ブロック220と対向する面に形成され、メス型ブロック220及
びオス型ブロック270を組み合わせるとき、凹部240との間にガス通過路212が形
成されるような形状を有する凸部282を有し、ガス排出用可動側ブロック貫通孔272
は、凸部282の先端側から基端側に向けてオス型ブロック270を貫通するように形成
されている。凸部282は、凹部240に対応する形状、すなわち、先端側に向かって細
くなるように10°のテーパー角がついた略円錐形状を有する。オス型ブロック本体部2
80には、ガス導入路用溝274と、凸部282を取り囲むように環状の湯溜め用溝27
6が形成されている。
ク320とを有する。図示による詳しい説明は省略するが、可動側ブロックには、第3イ
ジェクターピン用可動側金型貫通孔174と互いに連通するように、第3イジェクターピ
ン用可動側ブロック貫通孔が形成されている。
手順に従って往復動することにより、成形後に成形製品を押し出す。
第2イジェクターピン410は、第2イジェクターピン用可動側金型貫通孔172及び
第2イジェクターピン用可動側ブロック貫通孔278の中で、イジェクターピン400と
連動して往復動することにより、成形後に、内蔵型チルベント200の内部で固化した成
形材料を押し出す。
第3イジェクターピン420は、第3イジェクターピン用可動側金型貫通孔174及び
第3イジェクターピン用可動側ブロック貫通孔の中で、イジェクターピン400と連動し
て往復動することにより、成形後に、外付型チルベント300の内部で固化した成形材料
を押し出す。
及びクリーニングピン500は、イジェクターピン駆動機構430に接続されている。イ
ジェクターピン駆動機構430は、図1に示すように、前記した各ピンが挿通している挿
通板432と、前記した各ピンを固定する固定板434と、挿通板432及び固定板43
4を駆動する駆動装置(図示せず。)とを有する。挿通板432には、第1方向に沿う方
向に送気孔440が形成されており、当該送気孔440は、クリーニングピン500にお
けるガス抜き孔512(後述)と接続されている。イジェクターピン駆動機構430が往
復動することにより、イジェクターピン駆動機構430に接続されている各ピンも往復動
する。
0の先端部に分離・結合可能に取り付けられているキャップ部520とを有する。クリー
ニングピン500は、ガス排出用可動側金型貫通孔176及びガス排出用可動側ブロック
貫通孔272の中で、イジェクターピン400と連動して往復動することにより、成形時
にはガス抜き孔512を介してガスGをガス通過路212から外部に排出し、成形後には
ピン先端部(キャップ部520)の働きによりガス排出用可動側ブロック貫通孔272の
内周面に付着することがある成形材料を除去する機能を有する。なお、クリーニングピン
500は、成形時においてクリーニングピン500の先端がガス通過路212の出口と空
隙を隔てて配置されるよう構成されている(図2参照。)。
が形成されている。ピン本体部510の先端部には、キャップ部520を取り付けるため
の本体側ネジ部514と、本体側ネジ部514の基端側に位置する軸合わせ用円柱部51
6とが形成されている。なお、符号D2は、ピン本体部510の直径を示す。D2は、8
.00mmである。
ガス抜き孔512に導入するための複数のガス導入孔522を有する。キャップ部520
の基端部には、軸合わせ用円柱部516と嵌合する形状を有する軸合わせ用凹部526と
、軸合わせ用凹部526の先端側に位置し、本体側ネジ部514に対応する構造を有する
キャップ側ネジ部528とが形成されている。なお、符号D1は、キャップ部520の直
径を示す。D1は、7.97mmである。
キャップ部520は、軸合わせ用円柱部516及び軸合わせ用凹部526によって軸合
わせされた状態で、本体側ネジ部514及びキャップ側ネジ部528によって、ピン本体
部510の先端部に取り付けられている。
貫通孔272から突出したとき、キャップ部520が、ガス排出用可動側ブロック貫通孔
272から外部に露出するように構成されている(後述する図9(b)参照。)。
該ガス導入孔522のサイズ及び形状は、0.1mmの2次元的数学的膨張処理を適用し
た場合にガス導入孔がすべて消失するサイズ及び形状である。この場合の2次元的数学的
膨張処理とは、キャップ部520の先端側から当該キャップ部520を見たとき、当該キ
ャップ部520の各輪郭の部分から当該キャップ部520を0.1mm膨張させる処理の
ことである。
及び形状を説明するために示す図である。図7(a)は実施形態1におけるガス導入孔5
22について2次元的数学的膨張処理を適用する前の平面図であり、図7(b)は実施形
態1におけるガス導入孔522について0.1mmの2次元的数学的膨張処理を適用した
後の平面図であり、図7(c)は変形例1におけるガス導入孔522aについて2次元的
数学的膨張処理を適用する前の平面図であり、図7(d)は変形例1におけるガス導入孔
522aについて0.1mmの2次元的数学的膨張処理を適用した後の平面図であり、図
7(e)は比較例におけるガス導入孔522bについて2次元的数学的膨張処理を適用す
る前の平面図であり、図7(f)は比較例におけるガス導入孔522bについて0.1m
mの2次元的数学的膨張処理を適用した後の平面図である。
なお、変形例1におけるガス導入孔522aの平面形状は長方形であり、短辺が0.1
mm、長辺が0.3mmであり、比較例におけるガス導入孔522bの平面形状は円であ
り、直径は0.3mmである。
的膨張処理を適用してもガス導入孔522aが消滅しない(図7(f)参照。)。これに
対して、実施形態1におけるガス導入孔522の場合には、0.1mmの2次元的数学的
膨張処理を適用するとガス導入孔522が消滅する(図7(b)。)。ちなみに、変形例
1におけるガス通過孔522aの場合には、長辺が長いものの短辺が短いため、0.1m
mの2次元的数学的膨張処理を適用するとガス導入孔522が消滅する(図7(d)参照
。)。
0との対向面(特にキャビティ130を形成する面)に対して離型剤を噴霧する。離型剤
としては、例えば、水に縣濁させたシリコン系離型剤を用いることができる。なお、離型
剤は前記のものに限られず、用途や環境に応じて最適のものを用いることができる。
に高圧の清掃用ガスを導入する装置である。清掃用ガス導入装置700は、三方弁710
、送気管730及び送気孔440を介してクリーニングピン500と接続されている。三
方弁710は、成形時には送気管730と排気管720とを接続し、成形後、離型剤噴霧
装置600が離型剤を噴霧した後には送気管730と清掃用ガス導入装置700とを接続
するように構成されている。従って、成形時には、三方弁710の働きにより、排気管7
20から外部へガスを排出することができる。一方、成形後、離型剤噴霧装置600が離
型剤を噴霧した後には、三方弁710の働きにより、清掃用ガス導入装置700からガス
抜き孔512に高圧の清掃用ガスを導入することができる。
清掃用ガスとしては、例えば、空気を用いることができる。送気管730と送気孔44
0とは、図示しない取り付け器具によって取り付けられている。
グピン500の使用方法を説明する。
クリーニングピン500の動作を説明するために示す図である。図8(a)は成形加工直
前における内蔵型チルベント200及びクリーニングピン500を示す縦断面図であり、
図8(b)は成形加工中における内蔵型チルベント200及びクリーニングピン500を
示す縦断面図であり、図8(c)は成形加工後にメス型ブロック220とオス型ブロック
270とがわずかに分離したときにおける内蔵型チルベント200及びクリーニングピン
500を示す縦断面図であり、図9(a)は成形加工後にメス型ブロック220とオス型
ブロック270とが完全に分離したときにおける内蔵型チルベント200及びクリーニン
グピン500を示す縦断面図であり、図9(b)は第2イジェクターピン410及びクリ
ーニングピン500を突出させたときにおける内蔵型チルベント200及びクリーニング
ピン500を示す縦断面図であり、図9(c)は第2イジェクターピン410及びクリー
ニングピン500を最初の位置に戻し、ガス抜き孔512に高圧の清掃用ガスC(空気)
を導入したときにおける内蔵型チルベント200及びクリーニングピン500を示す縦断
面図である。
固定側金型110におけるキャビティ130に囲まれる位置に内蔵型チルベント200
におけるメス型ブロック220を取り付け、固定側金型110におけるキャビティ130
の外側に外付型チルベント300における固定側ブロック310を取り付ける。同様に、
可動側金型120におけるキャビティ130に囲まれる位置に内蔵型チルベント200に
おけるオス型ブロック270を取り付け、可動側金型120におけるキャビティ130の
外側に外付型チルベント300における可動側ブロック320を取り付ける。
離型剤噴霧装置600により、固定側金型110と可動側金型120との対向面(特に
キャビティ130を形成する面)に、離型剤を噴霧する。その後に、三方弁710により
送気管730と清掃用ガス導入装置700とを接続し、清掃用ガス導入装置700により
クリーニングピン500の基端側からガス抜き孔512に高圧の清掃用ガスCを導入する
。これにより、クリーニングピン500の先端部(キャップ部520)の複数のガス導入
孔522に付着することがある離型剤を除去する(図9(c)参照。)。
固定側金型110の上方から可動側金型120(並びに内蔵型チルベント200におけ
るオス型ブロック270及び外付型チルベント300における可動側ブロック320)を
下降させるとともにイジェクターピン駆動機構430を下降させ、成形金型10を成形加
工可能状態にセットする(図1参照。)。このとき、第2イジェクターピン用可動側ブロ
ック貫通孔278中には、第2イジェクターピン410が挿入されている。イジェクター
ピン420の先端は、湯溜め用溝276の底部に位置している(図8(a)参照。)。次
の成形加工に移行する前に、三方弁710により送気管730と排気管720とを接続す
る。
成形金型10の湯口140を通して溶融成形材料をキャビティ130内に注入する。溶
融成形材料は、キャビティ130を満たした後に、第1排出路150を通って内蔵型チル
ベント200へと向かい、第2排出路160を通って外付型チルベント300へと向かう
。このとき、溶融成形材料中に含まれるガスは、キャビティ130の内側からも排出され
ることとなる。このため、ガス混入量が少なく高品質な成形製品を製造することが可能と
なる。内蔵型チルベント200に導入された当該ガスは、ガス通過路212、ガス排出用
可動側ブロック貫通孔272の入口、複数のガス導入孔522、ガス抜き孔512、送気
孔440、送気管730、三方弁710及び排気管720を順番に通過して、外部に排出
される。なお、内蔵型チルベント200に導入された溶融成形材料は、図8(b)に示す
ように、ガス通過路212の部分で冷却固化する。なお、図8(b)においては、溶融成
形材料がガス通過路212の出口を越えた位置(すなわちガス排出用可動側ブロック貫通
孔272の入口)まで導入された場合を示している。
図8及び図9中、符号M1は、内蔵型チルベント200内においてガス導入路210か
らガス通過路212までで固化した成形材料を示す。一方、符号M2は、ガス通過路の出
口を越えた場所で固化した成形材料を示す。
成形加工が終了したら、図8(c)及び図9(a)に示すように、可動側金型120(
並びにオス型ブロック270及び可動側ブロック320)とともにイジェクターピン駆動
機構430を上昇させる。
なお、この明細書で可動側金型120等を上昇させるとは、図8〜図9の紙面に対して
上昇させるという意味で用いており、実際は、鉛直方向に沿って上昇させる場合のほかに
、鉛直方向に直交する方向に沿って移動させる場合も含む。要するに、固定側金型110
に対して可動側金型120を分離する方向に沿って移動させるという意味である。
その後、可動側金型120(及びイジェクターピン駆動機構430)をさらに上昇させ
ると、成形金型10中の成形製品30(後述)が上昇し、図9(a)に示すように、内蔵
型チルベント200中の成形材料M1,M2も上昇する。その後、可動側金型120(並
びにオス型ブロック270、可動側ブロック320及びイジェクターピン駆動機構430
)を十分に上昇させた後に、可動側金型120(並びにオス型ブロック270、可動側ブ
ロック320及びイジェクターピン駆動機構430)の上昇を止め、その後、イジェクタ
ーピン駆動機構430のみを下降させる。すると、イジェクターピン400及び第3イジ
ェクターピン420が、成形製品30(後述)及び外付型チルベント300中の冷却固化
した成形材料を押し出すとともに、図9(b)に示すように、第2イジェクターピン41
0が、オス型ブロック270に付着している成形材料M1を押し出し、さらに、クリーニ
ングピン500が成形材料M2を押し出す。このとき、成形材料M1は成形製品30と一
体となって落下するが、成形材料M2の全部又は一部については、クリーニングピンのキ
ャップ部520に付着したままである。
次に、イジェクターピン駆動機構430のみを上昇させ、可動側金型120と第2イジ
ェクターピン410及びクリーニングピン500との位置関係を成形加工時の位置関係に
戻す。その後、離型剤噴霧装置600により、固定側金型110と可動側金型120との
対向面(特にキャビティ130を形成する面)に、離型剤を噴霧する。離型剤を噴霧した
後に、三方弁710により送気管730と清掃用ガス導入装置700とを接続し、清掃用
ガス導入装置700によりクリーニングピン500の基端側からガス抜き孔512に高圧
の清掃用ガスCを導入する。これにより、クリーニングピン500の先端部及びキャップ
部520における複数のガス導入孔522に付着することがある離型剤及び成形材料M2
を除去する(図9(c)参照。)。これにより、オス型ブロック270におけるガス排出
用可動側ブロック貫通孔272の内周面及びクリーニングピン500における複数のガス
導入孔522は常に清浄な状態に保たれる。
爾後、上記3.〜7.の工程を安定して繰り返すことが可能となる。
図10は、実施形態1に係る成形金型10による成形製品30を説明するために示す図
である。図10(a)及び図10(b)はバリ32,34,36の付いた状態の成形製品
30をそれぞれ別の方向から見たときの斜視図であり、図10(c)はバリ32,34,
36が除去された状態の成形製品30を図10(a)の場合と同様の方向から見たときの
斜視図である。
び図10(b)に示すように、湯口140、第1排出路150、第2排出路160、内蔵
型チルベント200及び外付型チルベント300の内部で冷却固化した成形材料からなる
バリ32,34,36が付着している。そこで、これらのバリ32,34,36を除去し
た後、研磨加工などで仕上げることによって、図10(c)に示すように、バリ32,3
4,36の除去された状態の成形製品30を得ることができる。
製品である。
ルベント200が配設されているため、環状の成形製品30を製造する場合であっても、
溶融成形材料中に含まれるガスをキャビティ130の内側から排出することが可能となり
、その結果、ガス混入量が少なく、高品質な成形製品30を製造することが可能となる。
通過路212の出口を越えた位置に形成されたガス排出用可動側金型貫通孔176及びガ
ス排出用可動側ブロック貫通孔272の中で往復動するクリーニングピン500を備える
ため、仮に溶融成形材料の一部がガス通過路212の出口を越えた場所(すなわちガス排
出用可動側ブロック貫通孔272の入口)で固化してしまった場合であっても、当該ガス
通過路212の出口を越えた場所で固化してしまった成形材料を除去することが可能とな
る。
にガス抜き孔512が形成されているクリーニングピン500を備えるため、クリーニン
グピン500を導入することに起因してガス通過路212から外部へ向かうガスの流れを
妨げることもない。
イジェクターピン400と連動して往復動するものであるため、クリーニングピン500
を往復動させるために専用の駆動機構を用意する必要がなく、クリーニングピン500を
導入することに起因して構造が複雑になることもない。
0の先端がガス通過路212の出口と空隙を隔てて配置されるよう構成されているため、
仮に溶融成形材料の一部がガス通過路212の出口を越えた場所に導入されてしまった場
合であっても、クリーニングピン500に至るまでの空隙において溶融成形材料を冷却固
化させることが可能となり、クリーニングピン500が成形材料とともに固まってしまう
という事態が発生するのを抑制することができる。
導入孔522を有するキャップ部520を有するため、仮に溶融成形材料の一部がクリー
ニングピン500の先端部にまで到達してしまった場合においても、ガスのみをガス抜き
孔512に導入することが可能となる。
の先端部に分離・結合可能に取り付けられているため、仮に成形材料が複数のガス導入孔
522に付着してしまった場合であっても、クリーニングピン500全体を交換するので
はなく、キャップ部520のみを交換すればよく、交換にかかる手順を簡略化することが
可能となる。
適用した場合にガス導入孔522がすべて消失するサイズ及び形状であるため、より確実
にガスのみをガス抜き孔512に導入することが可能となる。
ネジ部514が形成され、キャップ部520の基端部には本体側ネジ部514に対応する
構造を有するキャップ側ネジ部528が形成されているため、ピン本体部510に形成さ
れた本体側ネジ部514とキャップ部520に形成されたキャップ側ネジ部528とを用
いて、キャップ部520を容易に分離・結合することが可能となる。
せ用円柱部516が形成され、キャップ部520の基端部には軸合わせ用円柱部516と
嵌合する形状を有する軸合わせ用凹部526が形成されているため、ピン本体部510に
キャップ部520が取り付けられるときには、キャップ部520は軸合わせ用円柱部51
6及び軸合わせ用凹部526によって軸合わせされ、確実に軸合わせされた状態でキャッ
プ部520をピン本体部510に取り付けることが可能となる。
可動側ブロック貫通孔272から突出したとき、キャップ部520が、ガス排出用可動側
ブロック貫通孔272から外部に露出するように構成されているため、キャップ部520
を交換する必要がある場合には、成形金型10を分解することなく迅速に、キャップ部5
20を交換することが可能となる。
D1=0.03mm)であるため、キャップ部520の直径がピン本体部510の直径よ
りも大きくなることがなくなり、ガス排出用可動側ブロック貫通孔272の内部でクリー
ニングピン500をスムーズに往復動させることが可能となる。
ピン本体部510とキャップ部520との軸が完全には一致していない場合においてもガ
ス排出用可動側ブロック貫通孔272の内部でクリーニングピン500をスムーズに往復
動させることが可能となり、キャップ部520に求められる寸法誤差に余裕を持たせ、製
造を容易なものとすることが可能となる。
キャップ部520とガス排出用可動側ブロック貫通孔272との間に成形材料が付着する
ことが極力抑制され、成形材料を除去するというクリーニングピン500の機能が損なわ
れることもない。
導入装置700とを備えるため、ガス抜き孔512に高圧の清掃用ガスを導入することに
より、クリーニングピン500の先端部に付着することがある離型剤及び成形材料を除去
することが可能となる。
掃用ガスを導入するタイミングが、成形前に、離型剤噴霧装置600によりキャビティ1
30に対して離型剤を噴霧した後であるため、クリーニングピン500の先端部に付着す
ることがある離型剤を成形前に除去し、クリーニングピン500のガス排出機能が低下す
ることを防ぐことが可能となる。
を有し、オス型ブロック270は、メス型ブロック220及びオス型ブロック270を組
み合わせるとき、凹部240との間にガス通過路212が形成されるような形状を有する
凸部282を有するため、メス型ブロック220の凹部240とオス型ブロック270の
凸部282との間に3次元的にガス通過路212が形成されることになり、メス型ブロッ
ク220とオス型ブロック270との対向面の平面面積をそれほど大きくしなくても、ガ
ス通過路212の表面積を大きくすることが可能となる。また、メス型ブロック220の
内部には凹部240を取り囲むように冷媒流路232が形成されているため、溶融成形材
料を十分に冷却固化することが可能となる。その結果、メス型ブロック220とオス型ブ
ロック270との対向面の平面面積をそれほど大きくしなくても、溶融成形材料を十分に
冷却固化することが可能となり、内蔵型チルベント200を小型化することが可能となる
。
融成形材料が、冷却固化される過程で収縮してオス型ブロック側270に付着することと
なり、メス型ブロック220とオス型ブロック270とを容易に分離することが可能とな
る。
型ブロック構成部品250,260が接合又は接着された構造を有し、複数のメス型ブロ
ック構成部品250,260が接合又は接着された面において、冷媒流路232が形成さ
れているため、メス型ブロック220中に上記のような冷媒流路232を比較的容易に形
成することが可能となる。また、ガス通過路212の近傍に冷媒流路232を形成するこ
とが可能となり、冷却効力をさらに高くすることが可能となり、内蔵型チルベント200
をさらに小型化することが可能となる。
メス型ブロック220と対向する面には、凸部282を取り囲むように環状の湯溜め用溝
276が形成されているため、多量の溶融成形材料が内蔵型チルベント200に導入され
た場合であっても、当該湯溜め用溝276が緩衝帯として働き、後段のガス通過路212
に多量の溶融成形材料が勢い良く導入されることを抑制することが可能となる。
ように第2イジェクターピン用可動側金型貫通孔172及び第2イジェクターピン用可動
側ブロック貫通孔278がそれぞれ形成され、イジェクターピン400と連動して往復動
する第2イジェクターピン410をさらに備えるため、第2イジェクターピン410の働
きによって、成形後に、内蔵型チルベント200の内部で固化した成形材料を押し出すこ
とが可能となる。
効果のうち、クリーニングピン500に起因する効果をそのまま有する。
形材料の導入状態をシミュレーションすることにより、内蔵型チルベント200の効果を
確認した。図11は、実施形態1に係る成形金型10における内蔵型チルベント200に
対する溶融成形材料の導入状態を説明するために示す図である。図11(a)〜図11(
i)は導入開始から導入終了までの期間における溶融成形材料が導入されていく様子を順
に示す図である。
ック220の凹部240との間に3次元的にガス通過路212が形成されることになるた
め、また、メス型ブロック220の内部には凹部240を取り囲むように冷媒流路232
が形成されているため、図11に示すように、溶融成形材料を十分に冷却固化することが
可能となることが確認された。また、多量の溶融成形材料が内蔵型チルベント200に導
入された場合であっても、湯溜め用溝276が緩衝帯として働くため、図11に示すよう
に、後段のガス通過路212に多量の溶融成形材料が勢い良く導入されることを抑制する
ことが可能であることが確認された。
実施形態2は、請求項7に記載の成形金型に対応する実施形態である。
図12は、実施形態2に係る成形金型12を説明するために示す図である。図12(a
)は成形金型12における固定側金型110を成形金型12の分割面から見た平面図であ
り、図12(b)は成形金型12のA2−A2断面図である。
図13は、実施形態2に係る成形金型12における内蔵型チルベント202の縦断面図
である。
図14は、実施形態2に係る成形金型12におけるオス型ブロック290を説明するた
めに示す図である。図14(a)はオス型ブロック290の縦断面図であり、図14(b
)は閉塞部材296を取り外した状態のオス型ブロック290の縦断面図である。
図15は、実施形態2に係るクリーニングピン502を説明するために示す図である。
図15(a)はクリーニングピン502の縦断面図であり、図15(b)はピン本体部5
30の縦断面図である。
構成を有するが、内蔵型チルベント及びクリーニングピンの構成が実施形態1に係る成形
金型10の場合とは異なる。すなわち、実施形態2に係る成形金型12においては、図1
2〜図14に示すように、可動側ブロックとしてのオス型ブロック290には、ガス排出
用可動側ブロック貫通孔272から外周に向かう横孔292及び横孔292から基端側に
向かう縦孔294が形成されるとともに、外周において横孔292を閉塞する閉塞部材2
96が取り外し自在に取り付けられている。また、クリーニングピン530には、成形時
において横孔292とガス抜き孔512とを連結し、ガスをガス抜き孔512から横孔2
92に導入するための連結孔532がさらに形成されている。これに伴って、可動側金型
122には、縦孔294と連続し、外部にガスを排出する可動側金型ガス排出孔(図示せ
ず。)が形成されている。なお、実施形態2に係る成形金型12においては、内蔵型チル
ベント202を介してガスを排出することが可能であるため、送気管730と清掃用ガス
導入装置700とが直接接続されている。
ンの構成が実施形態1に係る成形金型10の場合とは異なるが、クリーニングピン502
として、ガス通過路212の出口を越えた位置に形成されたガス排出用可動側金型貫通孔
176及びガス排出用可動側ブロック貫通孔272の中で往復動するクリーニングピン5
02を備えるため、実施形態1に係る成形金型10の場合と同様に、仮に溶融成形材料の
一部がガス通過路212の出口を越えた場所(すなわちガス排出用可動側ブロック貫通孔
272の入口)で固化してしまった場合であっても、当該ガス通過路212の出口を越え
た場所で固化してしまった成形材料を除去することが可能となる。
)によれば、外周において横孔292を閉塞する閉塞部材296が取り外し自在に取り付
けられているため、成形材料が万一横孔292まで導入された場合であっても、閉塞部材
296を取り外して成形材料を取り除くことが可能となり、内蔵型チルベント200の寿
命を長くすることが可能となる。また、内蔵型チルベント200に形成された横孔292
及び縦孔294を介してガスを排出することも可能となる。
成以外の点においては、実施形態1に係る成形金型10と同様の構成を有するため、実施
形態1に係る成形金型10が有する効果のうち該当する効果をそのまま有する。
また、実施形態2に係るクリーニングピン502は、実施形態2に係る成形金型12が
有する効果のうち、クリーニングピン502に起因する効果をそのまま有する。
実施形態3は、請求項12に記載の成形金型に対応する実施形態である。
図16は、実施形態3に係る成形金型14(図示せず。)における内蔵型チルベント2
04の縦断面図である。
構成を有するが、内蔵型チルベントの構成が実施形態2に係る成形金型12の場合とは異
なる。すなわち、実施形態3に係る成形金型14においては、図14に示すように、内蔵
型チルベント204におけるガス通過路213は、連続山谷形状を有する。
に係る成形金型12の場合とは異なるが、クリーニングピン502として、ガス通過路2
13の出口を越えた位置に形成されたガス排出用可動側金型貫通孔176及びガス排出用
可動側ブロック貫通孔272の中で往復動するクリーニングピン502を備えるため、実
施形態2に係る成形金型12の場合と同様に、仮に溶融成形材料の一部がガス通過路21
3の出口を越えた場所(すなわちガス排出用可動側ブロック貫通孔272の入口)で固化
してしまった場合であっても、当該ガス通過路213の出口を越えた場所で固化してしま
った成形材料を除去することが可能となる。
するため、ガス通過路213の有効長さをさらに長くすることができ、冷却能力をさらに
高くすることが可能となり、内蔵型チルベント204をさらに小型化することが可能とな
る。また、ガス通過路213を通過する溶融成形材料の通過速度を遅くすることが可能と
なるため、このことによっても、冷却能力をさらに高くすることが可能となり、内蔵型チ
ルベント204をさらに小型化することが可能となる。
、実施形態2に係る成形金型12と同様の構成を有するため、実施形態2に係る成形金型
12が有する効果のうち該当する効果をそのまま有する。
実施形態4は、請求項13に記載の成形金型に対応する実施形態である。
図17は、実施形態4に係る成形金型16を説明するために示す図である。図17(a
)は成形金型17における固定側金型112を成形金型16の分割面から見た平面図であ
り、図17(b)は成形金型16のA3−A3断面図である。
の外付型チルベント300と、イジェクターピン400と、第3イジェクターピン420
と、クリーニングピン500と、離型剤噴霧装置600(図示せず。)と、清掃用ガス導
入装置702とを備える。
112及び可動側金型124は、成形時に、キャビティ132と、湯口142と、ガス通
過路152と、外付型チルベント300への第2排出路162と、固定側金型112と可
動側金型124とが突き合わされる7個の突き合わせ領域180とを形成するように構成
されている。
ガス通過路152は、突き合わせ領域180ごとに設けられ、成形時にガスと溶融成形
材料とのうちガスのみを通過させる。このようにガスのみを通過させることは、ガス通過
路152の厚さを十分に小さくすることで達成することができる。当該厚さは、例えば、
0.01mmである。
ガス排出用可動側金型貫通孔176は、7個の突き合わせ領域180のそれぞれにおけ
るガス通過路152の出口を越えた位置に形成されている。
ピン400と連動して往復動することにより、成形時にはガス抜き孔512を介してガス
Gをガス通過路152から外部に排出し、成形後にはピン先端部(キャップ部520)の
働きによりガス排出用可動側金型貫通孔176の内周面に付着することがある成形材料を
除去する機能を有する。クリーニングピン500は、7個の突き合わせ領域ごとに1つず
つ存在する。このため、成形金型16は、計7個のクリーニングピン500を備えること
となる。
0と同様であるが、7個の三方弁710、排気管720及び送気管730に接続されてい
る。
、内蔵型チルベントに起因する効果以外の効果、すなわち、以下の効果を有する。
152の出口を越えた位置に形成されたガス排出用可動側金型貫通孔176の中で往復動
するクリーニングピン500を備えるため、仮に溶融成形材料の一部がガス通過路152
の出口を越えた場所(すなわちガス排出用可動側金型貫通孔176の入口)で固化してし
まった場合であっても、当該ガス通過路152の出口を越えた場所で固化してしまった成
形材料を除去することが可能となる。
にガス抜き孔512が形成されているクリーニングピン500を備えるため、クリーニン
グピン500を導入することに起因してガス通過路152から外部へ向かうガスの流れを
妨げることもない。
イジェクターピン400と連動して往復動するものであるため、クリーニングピン500
を往復動させるために専用の駆動機構を用意する必要がなく、クリーニングピン500を
導入することに起因して構造が複雑になることもない。
0の先端がガス通過路152の出口と空隙を隔てて配置されるよう構成されているため、
仮に溶融成形材料の一部がガス通過路152の出口を越えた場所に導入されてしまった場
合であっても、クリーニングピン500に至るまでの空隙において溶融成形材料を冷却固
化させることが可能となり、クリーニングピン500が成形材料とともに固まってしまう
という事態が発生するのを抑制することができる。
導入孔522を有するキャップ部520を有するため、仮に溶融成形材料の一部がクリー
ニングピン500の先端部にまで到達してしまった場合においても、ガスのみをガス抜き
孔512に導入することが可能となる。
の先端部に分離・結合可能に取り付けられているため、仮に成形材料が複数のガス導入孔
522に付着してしまった場合であっても、クリーニングピン500全体を交換するので
はなく、キャップ部520のみを交換すればよく、交換にかかる手順を簡略化することが
可能となる。
適用した場合にガス導入孔522がすべて消失するサイズ及び形状であるため、より確実
にガスのみをガス抜き孔512に導入することが可能となる。
ネジ部514が形成され、キャップ部520の基端部には本体側ネジ部514に対応する
構造を有するキャップ側ネジ部528が形成されているため、ピン本体部510に形成さ
れた本体側ネジ部514とキャップ部520に形成されたキャップ側ネジ部528とを用
いて、キャップ部520を容易に分離・結合することが可能となる。
せ用円柱部516が形成され、キャップ部520の基端部には軸合わせ用円柱部516と
嵌合する形状を有する軸合わせ用凹部526が形成されているため、ピン本体部510に
キャップ部520が取り付けられるときには、キャップ部520は軸合わせ用円柱部51
6及び軸合わせ用凹部526によって軸合わせされ、確実に軸合わせされた状態でキャッ
プ部520をピン本体部510に取り付けることが可能となる。
可動側金型貫通孔176から突出したとき、キャップ部520が、ガス排出用可動側金型
貫通孔176から外部に露出するように構成されているため、キャップ部520を交換す
る必要がある場合には、成形金型16を分解することなく迅速に、キャップ部520を交
換することが可能となる。
D1=0.03mm)であるため、キャップ部520の直径がピン本体部510の直径よ
りも大きくなることがなくなり、ガス排出用可動側金型貫通孔176の内部でクリーニン
グピン500をスムーズに往復動させることが可能となる。
ピン本体部510とキャップ部520との軸が完全には一致していない場合においてもガ
ス排出用可動側金型貫通孔176の内部でクリーニングピン500をスムーズに往復動さ
せることが可能となり、キャップ部520に求められる寸法誤差に余裕を持たせ、製造を
容易なものとすることが可能となる。
キャップ部520とガス排出用可動側金型貫通孔176との間に成形材料が付着すること
が極力抑制され、成形材料を除去するというクリーニングピン500の機能が損なわれる
こともない。
導入装置702とを備えるため、ガス抜き孔512に高圧の清掃用ガスを導入することに
より、クリーニングピン500の先端部に付着することがある離型剤及び成形材料を除去
することが可能となる。
掃用ガスを導入するタイミングが、成形前に、離型剤噴霧装置600によりキャビティ1
32に対して離型剤を噴霧した後であるため、クリーニングピン500の先端部に付着す
ることがある離型剤を成形前に除去し、クリーニングピン500のガス排出機能が低下す
ることを防ぐことが可能となる。
00が配設されているため、突き合わせ領域180が多い成形金型16においても、溶融
成形材料中に含まれるガスを、突き合わせ領域180に形成されたガス通過路152を介
して排出して溶融成形材料の流れをスムーズにすることが可能となり、その結果、ガス混
入量が少なく、高品質な成形製品を製造することが可能となる。
ン500が有する効果をそのまま有する。
実施形態5は、請求項13に記載の成形金型に対応する、実施形態5とは別の実施形態
である。
図18は、実施形態5に係る成形金型18を説明するために示す図である。図18(a
)は成形金型18における固定側金型114を成形金型18の分割面から見た平面図であ
り、図18(b)は成形金型18のA4−A4断面図である。
構成を有するが、突き合わせ領域の形状と数、ガス通過路の形状及びクリーニングピンの
数が実施形態4に係る成形金型16の場合とは異なる。すなわち、実施形態5に係る成形
金型18においては、図18に示すように、突き合わせ領域182が円形で1個であり、
このため、キャビティ134は環状のキャビティともいえる。また、ガス通過路154が
渦巻状であり、クリーニングピン500が1個である。これに伴って、成形金型18は、
実施形態4における清掃用ガス導入装置702に代えて、清掃用ガス導入装置700(実
施形態1における清掃用ガス導入装置700と同様のもの)を備える。
路の形状及びクリーニングピンの数が実施形態4に係る成形金型16の場合とは異なるが
、クリーニングピン500として、ガス通過路154の出口を越えた位置に形成されたガ
ス排出用可動側金型貫通孔176の中で往復動するクリーニングピン500を備えるため
、実施形態4に係る成形金型16と同様に、仮に溶融成形材料の一部がガス通過路154
の出口を越えた場所(すなわちガス排出用可動側金型貫通孔176の入口)で固化してし
まった場合であっても、当該ガス通過路154の出口を越えた場所で固化してしまった成
形材料を除去することが可能となる。
ピン500が配設されているため、突き合わせ領域182が形成されている成形金型18
においても、溶融成形材料中に含まれるガスをキャビティ134の内側から排出すること
が可能となり、その結果、ガス混入量が少なく、高品質な成形製品を製造することが可能
となる。
状及びクリーニングピンの数以外の点においては、実施形態4に係る成形金型16と同様
の構成を有し、実施形態4に係る成形金型16が有する効果のうち該当する効果をそのま
ま有する。
、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。その要旨を逸脱しない範囲におい
て種々の様態において実施することが可能であり、例えば、次のような変形も可能である
。
あり、本発明の効果を損なわない範囲において変更することが可能である。
本発明はこれに限定されるものではない。図19は、変形例2に係る成形金型20を説明
するために示す図である。図19(a)は成形金型20の縦断面図であり、図19(b)
は図19(a)における範囲Rの拡大図である。本発明の成形金型は、図19に示す変形
例2に係る成形金型20のように、送気孔442が第1方向とは垂直に形成されていても
よい。
状のガス導入孔522を有していたが、本発明はこれに限定されるものではない。図20
は、変形例3に係るクリーニングピン504(図示せず。)におけるキャップ部540の
下面図である。図21は、変形例4に係るクリーニングピン506(図示せず。)におけ
るキャップ部550を説明するために示す図である。図21(a)はキャップ部550の
下面図であり、図21(b)はキャップ部550の縦断面図である。図22は、変形例5
に係るクリーニングピン508(図示せず。)におけるキャップ部560の下面図である
。
542を有する。変形例4におけるキャップ部550は、、図21に示すように、それぞ
れ深さの異なるスリット状のガス導入孔552,554を有する。変形例5におけるキャ
ップ部560は、図22に示すように、同心円状に配置されたガス導入孔562を有する
。本発明のクリーニングピンにおいては、上記変形例2〜4に記載したような複数のガス
導入孔を有していてもよい。なお、このような複数のガス導入孔においても、個々のガス
導入孔のサイズ及び形状は、0.1mmの2次元的数学的膨張処理を適用した場合にガス
導入孔がすべて消失するサイズ及び形状であることが好ましい。
有するクリーニングピンを用いたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、
キャップ部を有さず、先端においてガス抜き孔が形成されたクリーニングピンを用いても
よい。
を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明の成形金型は、清掃用ガ
ス導入装置を備えない成形金型であってもよい。
クを構成することとしたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、3つ以上
のメス型ブロック構成部品を用いてメス型ブロックを構成することとしてもよい。
はこれに限定されるものではない。例えば、楕円柱又は多角柱の形状を有する内蔵型チル
ベント用いてもよい。
あり、高さが80mmである場合を例にとって本発明を説明したが、本発明はこれに限定
されるものではない。例えば、内蔵型チルベントのサイズは、もっと小さいものであって
もよいし(例えば、直径10mm〜40mm。)、もっと大きなものであってもよい(例
えば、直径40mm〜400mm。)。
これに限定されるものではない。例えば、凹部及び凸部の形状が略楕円錐形状、略円柱形
状又は略楕円柱形状であってもよい。
び凸部を有するオス型ブロックを有するが、本発明はこれに限定されるものではない。内
蔵型チルベントは、例えば、凹部を有しない固定側ブロック及び凸部を有しない可動側ブ
ロックを有してもよい。
るように10°のテーパー角がついた略円錐形状である場合を例にとって本発明を説明し
たが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、先端側に向かって細くなるよう
に2°〜30°のテーパー角がついた略円錐形状であってもよい。
1)が直接接合された構造を有するメス型ブロックを例にとって本発明を説明したが、本
発明はこれに限定されるものではない。例えば、複数のメス型ブロック構成部品が薄板状
の焼結鉄鋼部材(例えば、ウッデホルム株式会社製、ELMAX。)又はその他の鉄鋼部
材を介在した状態で接合された構造を有するメス型ブロックであってもよい。
有するメス型ブロックを例にとって本発明を説明したが、本発明はこれに限定されるもの
ではない。例えば、複数のメス型ブロック構成部品が接着剤により接着された構造を有す
るメス型ブロックであってもよい。
ロックを用いたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、凸部の内部に冷媒
流路が形成されているオス型ブロックを用いてもよい。
型チルベントを用いたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、メス型ブロ
ックに湯溜め用溝が形成されている内蔵型チルベントを用いてもよい。
6…バリ、100,102,104…成形金型本体、110,112,114,1110
…固定側金型、120,122,124,126,1120…可動側金型、130,13
2,134,1130…キャビティ、140,142…湯口、150…第1排出路、15
2,154,212,213,1212…ガス通過路、160,162…第2排出路、1
70…イジェクターピン用可動側金型貫通孔、172…第2イジェクターピン用可動側金
型貫通孔、174…第3イジェクターピン用可動側金型貫通孔、176…ガス排出用可動
側金型貫通孔、180,182…突き合わせ領域、200,202,204,1200…
内蔵型チルベント、210,1210…ガス導入路、220,222…メス型ブロック、
230,231…メス型ブロック本体部、240…凹部、250,251,260,26
1…メス型ブロック構成部品、252,262…冷媒流路形成用溝、264…冷媒導入孔
、266…冷媒排出孔、270,290,291…オス型ブロック、272…ガス排出用
可動側ブロック貫通孔、278…第2イジェクターピン用可動側ブロック貫通孔、280
,284,285…オス型ブロック本体部、282…凸部、292…横孔、294…縦孔
、296…閉塞部材、300,1300…外付型チルベント、310,1220…固定側
ブロック、320,1270…可動側ブロック、400…イジェクターピン、410…第
2イジェクターピン、420…第3イジェクターピン、430,450…イジェクターピ
ン駆動機構、432…挿通板、434,436…固定板、440,442…送気孔、50
0,502…クリーニングピン、510,530…ピン本体部、512…ガス抜き孔、5
14…本体側ネジ部、516…軸合わせ用円柱部、520,540,550,560…キ
ャップ部、522,522a,522b,542,552,554,562…ガス導入孔
、526…軸合わせ用凹部、528…キャップ側ネジ部、532…連結孔、700,70
2…清掃用ガス導入装置、710…三方弁、720…排気管、730…送気管、1140
…溶融成形材料押出装置、1142…溶融成形材料、1150…内蔵型チルベント用冷却
装置、1214…ガス排出路、G…ガス、M1,M2…成形材料
Claims (24)
- 成形時に環状のキャビティを形成する固定側金型及び可動側金型を有する成形金型本体
と、
前記固定側金型に取り付けられる固定側ブロック及び前記可動側金型に取り付けられる
可動側ブロックを有し、前記固定側ブロックと前記可動側ブロックとの対向面には前記キ
ャビティからのガスを通過させるとともに溶融成形材料を冷却固化するためのガス通過路
並びに前記ガス及び前記溶融成形材料を前記キャビティから前記ガス通過路に導入するた
めのガス導入路が形成され、前記キャビティに囲まれる位置に配設される内蔵型チルベン
トとを備える成形金型であって、
前記可動側金型及び前記可動側ブロックには、前記ガス通過路の出口を越えた位置に、
互いに連続するようにガス排出用可動側金型貫通孔及びガス排出用可動側ブロック貫通孔
がそれぞれ形成され、
前記成形金型は、内部にガス抜き孔が形成されているクリーニングピンであって、前記
ガス排出用可動側金型貫通孔及び前記ガス排出用可動側ブロック貫通孔の中で往復動する
ことにより、成形時には前記ガス抜き孔を介して前記ガスを前記ガス通過路から外部に排
出し、成形後にはピン先端部の働きにより前記ガス排出用可動側ブロック貫通孔の内周面
に付着することがある成形材料を除去する機能を有するクリーニングピンをさらに備える
ことを特徴とする成形金型。 - 請求項1に記載の成形金型において、
前記ガス排出用可動側金型貫通孔及び前記ガス排出用可動側ブロック貫通孔は、前記成
形金型におけるイジェクターピンが往復動する方向と平行な第1方向に沿って形成されて
おり、
前記クリーニングピンは、前記イジェクターピンと連動して往復動することを特徴とす
る成形金型。 - 請求項1又は2に記載の成形金型において、
前記クリーニングピンは、長手方向に沿ってガス抜き孔が形成されているピン本体部と
、
成形時に前記ガスと前記溶融成形材料とのうち前記ガスのみを前記ガス抜き孔に導入す
るための複数のガス導入孔を有し、前記ピン本体部の先端部に分離・結合可能に取り付け
られているキャップ部とを有することを特徴とする成形金型。 - 請求項3に記載の成形金型において、
前記ピン本体部の先端部には、前記キャップ部を取り付けるための本体側ネジ部と、前
記本体側ネジ部の基端側に位置する軸合わせ用円柱部とが形成され、
前記キャップ部の基端部には、前記軸合わせ用円柱部と嵌合する形状を有する軸合わせ
用凹部と、前記軸合わせ用凹部の先端側に位置し、前記本体側ネジ部に対応する構造を有
するキャップ側ネジ部とが形成され、
前記キャップ部は、前記軸合わせ用円柱部及び前記軸合わせ用凹部によって軸合わせさ
れた状態で、前記本体側ネジ部及び前記キャップ側ネジ部によって、前記ピン本体部の先
端部に取り付けられていることを特徴とする成形金型。 - 請求項3又は4に記載の成形金型において、
前記クリーニングピンが前記ガス排出用可動側ブロック貫通孔から突出したとき、前記
キャップ部が、前記ガス排出用可動側ブロック貫通孔から外部に露出するように構成され
ていることを特徴とする成形金型。 - 請求項3〜5のいずれかに記載の成形金型において、
前記ピン本体部の外形及び前記キャップ部の外形はともに円柱形状を有し、
前記キャップ部の直径をD1とし、前記ピン本体部の直径をD2としたとき、「0mm
≦D2−D1≦0.05mm」の関係を満たすことを特徴とする成形金型。 - 請求項1〜6のいずれかに記載の成形金型において、
前記可動側ブロックには、前記ガス排出用可動側ブロック貫通孔から外周に向かう横孔
及び前記横孔から基端側に向かう縦孔が形成されるとともに、前記外周において前記横孔
を閉塞する閉塞部材が取り外し自在に取り付けられ、
前記クリーニングピンには、成形時において前記横孔と前記ガス抜き孔とを連結し、前
記ガスを前記ガス抜き孔から前記横孔に導入するための連結孔がさらに形成されているこ
とを特徴とする成形金型。 - 請求項1〜7のいずれかに記載の成形金型において、
前記クリーニングピンの基端側から前記ガス抜き孔に高圧の清掃用ガスを導入する清掃
用ガス導入装置をさらに備えることを特徴とする成形金型。 - 請求項1〜8のいずれかに記載の成形金型において、
前記内蔵型チルベントは、前記固定側ブロックとしてメス型ブロックを有し、また、前
記可動側ブロックとしてオス型ブロックを有し、
前記メス型ブロックは、メス型ブロック本体部及び当該メス型ブロック本体部における
前記オス型ブロックと対向する面に形成された略錐形状の凹部を有し、
前記オス型ブロックは、オス型ブロック本体部及び当該オス型ブロック本体部における
前記メス型ブロックと対向する面に形成され、前記メス型ブロック及び前記オス型ブロッ
クを組み合わせるとき、前記凹部との間に前記ガス通過路が形成されるような形状を有す
る凸部を有し、
前記ガス排出用可動側ブロック貫通孔は、前記凸部の先端側から基端側に向けてオス型
ブロックを貫通するように形成され、
前記メス型ブロックの内部には、前記凹部を取り囲むように冷媒流路が形成されている
ことを特徴とする成形金型。 - 請求項9に記載の成形金型において、
前記メス型ブロック本体部における前記オス型ブロックと対向する面及び前記オス型ブ
ロック本体部における前記メス型ブロックと対向する面のうち少なくとも一方には、前記
凹部又は前記凸部を取り囲むように環状の湯溜め用溝が形成されていることを特徴とする
成形金型。 - 請求項10に記載の成形金型において、
前記可動側金型及び前記可動側ブロックには、前記湯溜め用溝が形成する湯溜めに露出
するように、前記成形金型におけるイジェクターピンが往復動する方向と平行な第1方向
に沿ってかつ互いに連続するように第2イジェクターピン用可動側金型貫通孔及び第2イ
ジェクターピン用可動側ブロック貫通孔がそれぞれ形成され、
前記成形金型は、前記第2イジェクターピン用可動側金型貫通孔及び前記第2イジェク
ターピン用可動側ブロック貫通孔の中で、前記イジェクターピンと連動して往復動するこ
とにより、成形後に、前記内蔵型チルベントの内部で固化した成形材料を押し出す第2イ
ジェクターピンをさらに備えることを特徴とする成形金型。 - 請求項9〜11のいずれかに記載の成形金型において、
前記ガス通過路は、連続山谷形状を有することを特徴とする成形金型。 - 成形時にキャビティを形成する固定側金型及び可動側金型を有する成形金型本体と、
成形時に前記固定側金型と前記可動側金型とが突き合わされる突き合わせ領域が前記キ
ャビティの内部に形成される成形金型であって、
前記突き合わせ領域において、前記固定側金型と前記可動側金型との対向面には、成形
時に前記ガスと前記溶融成形材料とのうち前記ガスのみを通過させるガス通過路が形成さ
れ、
前記可動側金型には、前記ガス通過路の出口を越えた位置にガス排出用可動側金型貫通
孔が形成され、
前記成形金型は、内部にガス抜き孔が形成されているクリーニングピンであって、前記
ガス排出用可動側金型貫通孔の中で往復動することにより、成形時には前記ガス抜き孔を
介して前記ガスを前記ガス通過路から外部に排出し、成形後にはピン先端部の働きにより
前記ガス排出用可動側金型貫通孔の内周面に付着することがある成形材料を除去する機能
を有するクリーニングピンをさらに備えることを特徴とする成形金型。 - 請求項13に記載の成形金型において、
前記ガス排出用可動側金型貫通孔は、前記成形金型におけるイジェクターピンが往復動
する方向と平行な第1方向に沿って形成されており、
前記クリーニングピンは、前記イジェクターピンと連動して往復動することを特徴とす
る成形金型。 - 請求項13又は14に記載の成形金型において、
前記クリーニングピンは、長手方向に沿ってガス抜き孔が形成されているピン本体部と
、
成形時に前記ガスと前記溶融成形材料とのうち前記ガスのみを前記ガス抜き孔に導入す
るための複数のガス導入孔を有し、前記ピン本体部の先端部に分離・結合可能に取り付け
られているキャップ部とを有することを特徴とする成形金型。 - 請求項15に記載の成形金型において、
前記ピン本体部の先端部には、前記キャップ部を取り付けるための本体側ネジ部と、前
記本体側ネジ部の基端側に位置する軸合わせ用円柱部とが形成され、
前記キャップ部の基端部には、前記軸合わせ用円柱部と嵌合する形状を有する軸合わせ
用凹部と、前記軸合わせ用凹部の先端側に位置し、前記本体側ネジ部に対応する構造を有
するキャップ側ネジ部とが形成され、
前記キャップ部は、前記軸合わせ用円柱部及び前記軸合わせ用凹部によって軸合わせさ
れた状態で、前記本体側ネジ部及び前記キャップ側ネジ部によって、前記ピン本体部の先
端部に取り付けられていることを特徴とする成形金型。 - 請求項15又は16に記載の成形金型において、
前記クリーニングピンが前記ガス排出用可動側金型貫通孔から突出したとき、前記キャ
ップ部が、前記ガス排出用可動側金型貫通孔から外部に露出するように構成されているこ
とを特徴とする成形金型。 - 請求項15〜17のいずれかに記載の成形金型において、
前記ピン本体部の外形及び前記キャップ部の外形はともに円柱形状を有し、
前記キャップ部の直径をD1とし、前記ピン本体部の直径をD2としたとき、「0mm
≦D2−D1≦0.05mm」の関係を満たすことを特徴とする成形金型。 - 請求項13〜18のいずれかに記載の成形金型において、
前記クリーニングピンの基端側から前記ガス抜き孔に高圧の清掃用ガスを導入する清掃
用ガス導入装置をさらに備えることを特徴とする成形金型。 - 請求項1〜19のいずれかに記載の成形金型に用いるためのクリーニングピンであって
、
内部にガス抜き孔が形成され、成形時には前記ガス抜き孔を介して前記ガスを前記ガス
通過路から外部に排出し、成形後にはピン先端部の働きにより前記ガス排出用可動側ブロ
ック貫通孔の内周面に付着することがある成形材料を除去する機能を有することを特徴と
するクリーニングピン。 - 請求項20に記載のクリーニングピンにおいて、
長手方向に沿ってガス抜き孔が形成されているピン本体部と、
成形時に前記ガスと前記溶融成形材料とのうち前記ガスのみを前記ガス抜き孔に導入す
るための複数のガス導入孔を有し、前記ピン本体部の先端部に分離・結合可能に取り付け
られているキャップ部とを有することを特徴とするクリーニングピン。 - 請求項21に記載のクリーニングピンにおいて、
前記ピン本体部の先端部には、前記キャップ部を取り付けるための本体側ネジ部と、前
記本体側ネジ部の基端側に位置する軸合わせ用円柱部とが形成され、
前記キャップ部の基端部には、前記軸合わせ用円柱部と嵌合する形状を有する軸合わせ
用凹部と、前記軸合わせ用凹部の先端側に位置し、前記本体側ネジ部に対応する構造を有
するキャップ側ネジ部とが形成され、
前記キャップ部は、前記軸合わせ用円柱部及び前記軸合わせ用凹部によって軸合わせさ
れた状態で、前記本体側ネジ部及び前記キャップ側ネジ部によって、前記ピン本体部の先
端部に取り付けられていることを特徴とするクリーニングピン。 - 請求項21又は22に記載のクリーニングピンにおいて、
前記ピン本体部の外形及び前記キャップ部の外形はともに円柱形状を有し、
前記キャップ部の直径をD1とし、前記ピン本体部の直径をD2としたとき、「0mm
≦D2−D1≦0.05mm」の関係を満たすことを特徴とするクリーニングピン。 - 請求項7に記載の成形金型に用いるためのクリーニングピンであって、
内部にガス抜き孔が形成され、さらには成形時において前記横孔と前記ガス抜き孔とを
連結し、前記ガスを前記ガス抜き孔から前記横孔に導入するための連結孔が形成され、成
形時には前記ガス抜き孔及び前記連結孔を介して前記ガスを前記ガス通過路から外部に排
出し、成形後にはピン先端部の働きにより前記ガス排出用可動側ブロック貫通孔の内周面
に付着することがある成形材料を除去する機能を有することを特徴とするクリーニングピ
ン。
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KR101899879B1 (ko) | 2017-04-27 | 2018-09-27 | 명화공업주식회사 | 차압 주조용 이젝트 핀의 벤트 구조 |
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- 2015-02-02 JP JP2015018811A patent/JP5978538B2/ja active Active
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