JP2015108608A - プローブピンおよびicソケット - Google Patents

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Abstract

【課題】コイルバネの内径が小さくても、プローブピンの組み立て後や使用時に分解・変形する危険性が少なく、微細ピッチのICの検査が可能なプローブピンを提供する。【解決手段】電極接触部を一端に有し、先端が開口した第1スリットが形成された第1アーム部を他端に有する板状体である第1可動部材と、基板接触部を一端に有し、先端が開口しない第2スリットが形成された第2アーム部を他端に有する板状体である第2可動部材と、第1可動部材と第2可動部材とにより狭持されるコイルバネとを備える。第2スリットが、第1スリットの突出部を内包しつつ、第1可動部材と第2可動部材とが互いに直交するように配置され、第1スリットの内側面の一部と、第2スリットの板面の一部とが第1摺動接触構造を構成し、第1スリットにおける突出部の板面の一部と、第2スリットの内側面の一部とが第2摺動接触構造を構成する。【選択図】図1

Description

本発明は、IC(Integrated Circuit、集積回路)の検査などに使用されるプローブピンおよびICソケットに関する。
多数の端子を備えるICを検査するときには、ICにおける隣接する端子同士での電気的接続を抑制しつつ、ICの各端子と、ICを検査するための検査装置(ICテスター)に接続された検査用基板における各端子に対応する電極とを電気的に接続するために、プローブピンが使用される。
プローブピンの代表的な構成は、両端が部分的に閉塞されつつ開口された管状体と、この管状体の内部に配置されたコイルバネと、このコイルバネに付勢されながら前記の部分的な閉塞部に係止された状態で管状体から部分的に突出する二つの接触部材とからなる。その他の構成として、板材をプレス加工やエッチング加工して得られる板状の2つの接触部材およびコイルバネで構成されたプローブピンがある。管状体が不要となるため、プローブピンの部品コストを削減することができる。
このような板状の接触部材を用いたプローブピンとしては、特許文献1、あるいは特許文献2に開示されたプローブピンなどがある。
例えば特許文献1では、上部コンタクト、下部コンタクト、およびコイルバネにより構成されるプローブピンが提案されている。このプローブピンでは、上部コンタクトおよび下部コンタクトは、それぞれ開口を有するスリット、窓状の空間、および開口を有するスリットの端部に一対のフックを備える。さらに、上部コンタクトおよび下部コンタクトを互いに反対方向に向けるとともに、互いに直交する方向に配置しつつ、コイルバネの内部に挿入し、双方のコンタクトのフックをそれぞれ他方のコンタクトの窓状の空間に勘合させることで、上部コンタクトおよび下部コンタクトを結合している。上部コンタクトおよび下部コンタクトは、それぞれ一対の突起部を有しており、互いに結合したときには、コイルバネが双方のコンタクトの突起部の間に保持される。
また、特許文献2にも、上部コンタクト、下部コンタクト、およびコイルバネにより構成されるプローブピンが提案されている。このプローブピンでは、上部コンタクトおよび下部コンタクトは、それぞれ開口を有するスリットとスリットの端部にかぎ爪状フックとを備える。さらに、上部コンタクトおよび下部コンタクトを互いに反対方向に向けるとともに、互いに直交する方向に配置しつつ、コイルバネの内部に挿入し、双方のコンタクトのかぎ爪状フックをそれぞれコイルバネの端部に係合させることで、上部コンタクトおよび下部コンタクトを結合している。上部コンタクトおよび下部コンタクトは、それぞれ一対の突起部を有しており、互いに結合したときには、コイルバネが双方のコンタクトの突起部の間に保持される。
特開2008−516398号公報 特開2011−232181号公報
しかしながら、特許文献1のプローブピンでは、コイルバネの内部で上部コンタクトおよび下部コンタクトを互いに結合させるので、コイルバネの内径が小さくなるとコイルバネの内部に配置されているフックおよびフックを形成するスリットの強度不足により、プローブピンとして組み立てられたあとにフックが開き、上側コンタクトと下側コンタクトとが分離する虞がある。
また、特許文献2のプローブピンでは、上部コンタクトおよび下部コンタクトはそれぞれかぎ爪状フックでコイルバネに係合しているが、2つのコンタクトは相互には結合していない。このため、2つのコンタクトの長さにバラツキがあると、長い方のコンタクトがコイルバネから脱離する虞がある。さらに、かぎ爪状フックをコイルバネの端部に確実に係合させるためには、かぎ爪状フックをコイルバネの線材の直径より大きくしておくことが望ましく、その場合、かぎ爪状フックがICソケットの内部において摺動不良を起こす虞がある。
かかる技術背景を鑑み、本発明は、上記の問題を解決し、コイルバネの内径が小さくても、プローブピンの組み立て後、あるいは使用時に分解、あるいは変形する危険性が少なく、微細ピッチのICの検査が可能なプローブピンを提供することを課題とする。
上記課題を解決すべく提供される本発明に係るプローブピンは、(1)測定対象物に付設される電極である測定対象電極に接触するための電極接触部および測定装置の配線基板と接触するための基板接触部の一方である第1接触部を一端に有し、先端が開口した第1スリットが形成された第1アーム部を他端に有する板状体である第1可動部材と、電極接触部および基板接触部の他方である第2接触部を一端に有し、先端が開口しない第2スリットが形成された第2アーム部を他端に有する板状体である第2可動部材と、第1可動部材と第2可動部材とにより狭持され、第1可動部材および第2可動部材の一部を内包するコイルバネとを備え、第1可動部材は、第1スリットにおける対向する内側面の一部に設けられる突出部と、第1アーム部の先端近傍においてコイルバネの一端と係止する第1係止部と、を有し、第2可動部材は、第2接触部の近傍においてコイルバネの他端と係止する第2係止部を有し、第2可動部材が備える第2スリットが、第1可動部材が備える第1スリットの突出部を内包しつつ、第1可動部材と第2可動部材とが互いに直交するように配置され、第1スリットにおける第1接触部側の縁部から突出部までの内側面と、第2可動部材における第2接触部と反対側の端部から第2スリットの当該端部に近位な縁部までの板面とが第1摺動接触構造を構成し、第1スリットにおける突出部の板面と、第2可動部材が備える第2スリットの内側面とが第2摺動接触構造を構成し、第1摺動接触構造および第2摺動接触構造により第1可動部材と第2可動部材とは電気的接触を維持しつつ相対位置を変動することが可能とされる。
(2)本発明に係るプローブピンにおいては、第1係止部は、第1アーム部の外側面から板状体の幅方向に突出する第1フランジ部と、第1アーム部における第1スリットの開口側の端面に突設され、その少なくとも一部がコイルバネの一端の内径側に挿入される突起部とを有するように構成するとよい。
(3)また、本発明に係るプローブピンにおいては、第1係止部は、第1アーム部における第1スリットの開口側の端面に突設され、その少なくとも一部がコイルバネの一端の内径側に挿入される突起部を有し、第1アーム部における第1スリットの開口側の端面がコイルバネの一端と係止するように構成してもよい。
(4)本発明に係るプローブピンにおいては、突起部は、先端に近づくに従い突起部の幅を縮小させるテーパー部を外側面に有し、当該テーパー部がコイルバネの一端と係止することにより、第1スリットに設けられた突出部の少なくとも一部が閉塞するように構成してもよい。
(5)本発明に係るプローブピンにおいては、第2係止部は、第2接触部の近傍に板状体の幅方向に突出し、コイルバネの他端と係止する第2フランジ部を有してもよい。
(6)本発明に係るプローブピンにおいては、第1アーム部は、第1スリットのスリット幅が開口部に向けて大きくなるように形成され、第1係止部は、第1アーム部を弾性変形させて当該開口部を閉塞しつつ、突起部をコイルバネの一端に挿入することによりコイルバネに係止されるように構成してもよい。
(7)本発明に係るプローブピンにおいては、第1接触部は電極接触部であり、第2接触部は基板接触部であってもよい。
(8)本発明に係るプローブピンにおいては、第1接触部は基板接触部であり、第2接触部は電極接触部であってもよい。
(9)本発明に係るプローブピンにおいては、基板接触部は第1接触部からなり、電極接触部は第2接触部および補助接触部からなり、補助接触部は、板状の部材からなる補助部材の一部であり、補助部材は、第2可動部材に設けられた追加スリットにより、第2可動部材に直交して嵌設されて、第2可動部材に対して固定されるように構成してもよい。
(10)本発明に係るプローブピンにおいては、補助部材は、板幅方向に突出するフランジ部を備え、当該フランジ部はコイルバネを係止するように構成してもよい。
(11)本発明に係るプローブピンにおいては、補助部材は、補助接触部と反対側の端部に開口を有する補助スリットを備え、補助部材の当該補助スリットの開口側の端部はコイルバネの一端の内径側に挿入されて、補助スリットの開口は閉塞されていてもよい。
(12)本発明は、上記の本発明に係るプローブピンを、ハウジングに設けられた複数の貫通孔のそれぞれにより、測定対象物に付設される電極に対応した位置に保持してなるICソケットを提供する。
なお、本明細書においては、絶縁性の剛体からなり、検査対象であるICの端子に対応した配列の貫通孔を有し、貫通孔内にプローブピンを保持するための部材をハウジングと呼び、このハウジングにプローブピンが保持された組立体をICソケットと呼ぶ。
本発明に係るプローブピンによれば、コイルバネの内径が小さくても、プローブピンの組み立て後あるいは使用時に、分解あるいは変形する危険性が少ない。そしてこのようなプローブピンを利用した本発明のICソケットによれば、微細ピッチのICの検査が可能となる。
図1(a)は、本発明の第1実施形態に係るプローブピン1の、第1可動部材11の板状体の板面に平行な面における断面図であり、図1(b)は、第1可動部材11の板状体の板面に垂直な面における断面図である。 板材を加工して得られる第1可動部材11の初期の形状を示す。 スリットの開口部を閉塞しつつ、プローブピンを組み立てる手順を示す。 本発明の第1実施形態に係るプローブピン1において、第1可動部材11の突起部115にテーパー部117を設けた例を示す。 本発明の第1実施形態に係るプローブピン1を保持したICソケット2が検査用基板1000に載置された状態を示す断面図である。 ICソケット2が測定対象であるIC2000を検査している状態を示す断面図である。 図7(a)は、本発明の第2実施形態に係るプローブピン3の、第1可動部材31の板状体の板面に平行な面における断面図であり、図7(b)は、第1可動部材31の板状体の板面に垂直な面における断面図である。 図8(a)は、本発明の第3実施形態に係るプローブピン4の、第1可動部材41の板状体の板面に平行な面における断面図であり、図8(b)は、第1可動部材41の板状体の板面に垂直な面における断面図である。 図9(a)は、本発明の第4実施形態に係るプローブピン5の、第1可動部材51の板状体の板面に平行な面における断面図であり、図9(b)は、第1可動部材51の板状体の板面に垂直な面における断面図である。 図10(a)は、第3実施形態に係るプローブピンにおいて、第2接触部421を1点接触とし、補助接触部441をICに付設される電極と接触しない形状としたプローブピンの、第1可動部材の板状体の板面に平行な面における断面図であり、図10(b)は、第1可動部材の板状体の板面に垂直な面における断面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明に係るプローブピンおよびICソケットを説明する。
〔第1実施形態〕
図1(a)は、本発明の第1実施形態に係るプローブピン1の、第1可動部材11の板状体の板面に平行な面における断面図であり、図1(b)は、第1可動部材11の板状体の板面に垂直な面における断面図である。本発明の第1実施形態に係るプローブピン1は、第1可動部材11、第2可動部材12、およびコイルバネ13から構成される。第1可動部材11と第2可動部材12はそれぞれ一つの板材を加工して得られる板状体からなる。ここで板材を加工する手段としてはプレス加工、エッチング加工などが想定される。
第1可動部材11は、一方の端部に測定対象物であるICに付設される電極(本明細書においては端子ともいう。)と接触するための電極接触部111を備える。また、第1可動部材11は、他方の端部にその先端を開口とする第1スリット112が形成された第1アーム部116を備える。第1スリット112における平行に対向する内側面の一部には所定の長さ(本明細書において、「長さ」とは、プローブピンの摺動方向の長さを意味する。)の突出部113が設けられる。また、第1可動部材11は、同じ側の端部に第1アーム部116の外側面から板幅方向に突出する第1フランジ部114、および第1アーム部116における第1スリット112の開口側の端面から突出する突起部115を備える。第1フランジ部114および突起部115は、第1アーム部116の先端近傍においてコイルバネの一端と係止する第1係止部として機能する。突起部115の少なくとも一部は、コイルバネ13の第1フランジ部114側の端部の内径側に挿入される。すなわち、コイルバネ13は、第1可動部材11の突起部115の少なくとも一部を内包する。
第2可動部材12は、一方の端部に測定装置の配線基板である検査用基板1000に接触するための基板接触部121を備える。また、第2可動部材12は、他方の端部近傍に、その先端が開口しない窓状の一定の長さの第2スリット122が形成された第2アーム部124を備える。さらに、第2可動部材12は、基板接触部121の近傍に板状体の外側面から板幅方向外側に突出する第2フランジ部123を備える。第2フランジ部123は、基板接触部121の近傍においてコイルバネ13の他端と係止する第2係止部として機能する。
上記第1可動部材11および第2可動部材12は、第1フランジ部114および第2フランジ部123によりコイルバネ13を狭持しつつ、互いに直交するように組み立てられる。組立後の状態において、コイルバネ13は第2可動部材12の一部を内包する。また、第2可動部材12が備える第2スリット122は、第1可動部材11が備える第1スリット112の突出部113を内包する。
このように配置、組み立てられた本発明の第1実施形態に係るプローブピン1においては、第1可動部材11が備える第1スリット112における電極接触部111側の縁部から突出部113までの内側面と、第2可動部材12における基板接触部121と反対側の端部から第2スリット122の縁部までの板面(板幅方向の表面)とが一つの摺動接触構造(第1摺動接触構造)を構成する。また、第1可動部材11が備える第1スリット112における突出部113の板面と、第2可動部材12が備える第2スリット122の内側面とがもう一つの摺動接触構造(第2摺動接触構造)を構成する。これらの摺動接触構造により、第1可動部材11および第2可動部材12は電気的接触を維持しつつ相対位置を変動することが可能となる。また、第1スリット112の突出部113が第2スリット122の縁部と係止することにより、第1可動部材11と第2可動部材12とは相互に可動範囲が制限され、第1可動部材11と第2可動部材12とは容易に分離することはない。
また、本発明の第1実施形態に係るプローブピン1は、第1フランジ部114の端面に設けられた突起部115の少なくとも一部がコイルバネ13の第1フランジ部114側の端部の内径側に挿入されているので、突起部115がコイルバネ13の端部の内径に係止することにより、第1可動部材11が備える第1スリット112はスリット幅が広がることが抑制される。その結果、プローブピン1の外径が小さくなり第1可動部材11において第1スリット112を形成している2本の第1アーム部116の板幅が小さくなっても、第1スリットが備える2つの突出部113の間隔が維持され、プローブピン1の組み立て後、あるいは使用時において第1可動部材11と第2可動部材12とが分離する危険性が回避される。
続いて、本発明の第1実施形態に係るプローブピン1の製造方法を説明する。本発明の第1実施形態に係るプローブピン1において、第1可動部材11が備える第1スリット112の突出部113が、第2可動部材12が備える第2スリット122に係止するためには、第1スリット112における対向する2つの突出部113の隙間が、第2可動部材12の板厚より小さいことが求められる。図1においても、2つの突出部113の隙間が極めて小さい場合が例示されている。
ここで第1可動部材11および第2可動部材12は、求められる大きさの範囲で強度を確保する点からも同程度の板厚を有していることが想定されるが、板材をエッチング加工、あるいはプレス加工して対向する突出部や細いスリットを形成する場合、加工上の制約から、その隙間を加工する板材の板厚より小さくすることは難しい。
そこで本発明の第1実施形態に係るプローブピン1の具体的な製造方法としては、板材をエッチング加工、あるいはプレス加工して得られる第1可動部材11の初期の形状を、図2に例示したように、第1スリット112を形成する第1アーム部116を若干斜めに形成しておけばよい。すなわち、第1アーム部116は、第1スリット112のスリット幅が開口部に向けて大きくなるように形成されるので、突出部113の隙間も板厚より広くなり、エッチング加工、あるいはプレス加工での製造が可能となる。
ここで第1可動部材11の材質は、エッチング加工、あるいはプレス加工が可能な薄い金属板が素材となることから、リン青銅やベリリウム銅などの銅合金、あるいはステンレス鋼などが想定され、何れもある程度の弾性を有する。そのため、第1スリット112は第1アーム部116の弾性の範囲で開閉することができる。図3に、スリットの開口部を閉塞しつつ、プローブピンを組み立てる手順を例示する。プローブピン1を組み立てる時には、例えばピンセットなどを用いて、第1アーム部116を弾性変形させて第1スリット112を閉塞しつつ、第1フランジ部114の端部に形成された突起部115をコイルバネ13の端部の内径側に挿入する。突起部115がコイルバネ13の内径に係止することにより、第1アーム部116の弾性反発力によりスリット幅が広がることも防止される。
なお、プローブピン1が組み立てられた状態においては、第1スリット112が備える突出部113は隙間を有さず、接していてもよい。具体的には、図4に示したように、突起部115の外側面に、先端に近づくほど突起部115の幅が縮小するテーパー部117を設け、テーパー部117がコイルバネ13の内径に係止することにより、対向する2つの突出部113を密着させてもよい。対向する2つの突出部113に隙間がないため、突出部113は第2可動部材12が備える第2スリット122により確実に係止し、第1可動部材11と第2可動部材とが分離する可能性が低減されるため好ましい。本発明においては、このようにプローブピンが組み立てられた状態において対向する2つの突出部が密着し隙間がなくなる場合でも、組み立て前の状態において先端が開口しているスリットについては「開口したスリット」と呼び、突起部がコイルバネの内径に係止されることによってスリットの開口部が閉塞していると見做す。
以上のとおり、本発明の第1実施形態に係るプローブピンは、エッチング加工、あるいはプレス加工の加工上の制約の範囲で製造が可能である。また、上記の第1可動部材の製造方法は、後述の実施形態におけるプローブピンにも適用することができる。
なお、図1に示した本発明の第1実施形態に係るプローブピンにおいて、第1可動部材11が第2可動部材12に対して傾斜することを抑制する目的で、第1可動部材11が備える第1スリット112の突出部113は一定の長さを有している。突出部113の長さは図に例示した長さより短くてもよい。第1可動部材11はコイルバネ13の端部の内径側に挿入された突起部115を支点として、第2スリット122の内側面と第1スリット112の突出部113の板面とのクリアランスの範囲で第1可動部材11の板厚方向に傾斜可能である。この傾斜が過度になると、プローブピン1の使用時において、電極接触部111が検査対象であるICの端子からずれた位置に接触し、ICの端子との電気的接触が確保できなくなる虞がある。この点につき、本実施形態のプローブピンでは、第1スリット112の突出部113の摺動方向の長さを長くすることにより、傾斜可能な範囲が小さくなり、プローブピン1の使用時において第1可動部材11が過度に傾斜することを抑制することができる。
図5は、本発明の第1実施形態に係るプローブピン1を保持したICソケット2が検査用基板1000に載置された状態を示す断面図である。また、図6は、ICソケット2が測定対象物であるIC2000を検査している状態を示す断面図である。
ICソケット2は、ハウジング21に設けられた複数の貫通孔210のそれぞれにより、プローブピン1を、測定対象物であるIC2000に付設される電極に対応した位置に保持する。具体的には、ハウジング21は主面内方向に2分割される。貫通孔210は、測定対象物であるIC2000に対向する面に設けられる第1開口部211および検査用基板1000に対向する面に設けられる第2開口部212の孔径が、第1開口部211と第2開口部212との間に設けられる中空部213の孔径より小さく形成される。第1開口部211と中空部213との境界には第1孔内段差部214が設けられ、第2開口部212と中空部213との境界には第2孔内段差部215が設けられる。ICソケット2が組み立てられた状態において、第1孔内段差部214が第1フランジ部114と係止し、第2孔内段差部215が第2フランジ部123と係止する。これにより、プローブピン1は、貫通孔210に保持される。
ここで貫通孔210の断面形状は、コイルバネ13が収納される中空部213は、コイルバネ13の外形に合わせ円形とされる。さらに第1アーム部116および第2アーム部124の一部が収納される第1孔内段差部214から第1開口部211に至る部分の断面形状も円形に形成されてよい。本実施形態に係るプローブピン1においては、第1可動部材11が板厚方向に過度に傾斜することが抑制されているので、貫通孔210の内面により傾斜を制限されなくとも、プローブピン1の使用時において、電極接触部111が検査対象であるICの端子からずれた位置に接触し、ICの端子との電気的接触が確保できなくなる危険性は少ない。このため、貫通孔210における第1可動部材11が収納される部分の断面形状を円形とするとよい。これによりハウジング21の加工を容易とすることができる。なお、第1可動部材11の傾斜をさらに抑制するために、貫通孔210における第1アーム部116および第2アーム部124の一部が収納される部分の断面形状を円形としつつ、そこから第1開口部211に至る部分の断面形状を長方形としてもよい。
ICソケット2は、検査用基板1000上に載置された状態、すなわち図5に示された状態において、プローブピン1の備えるコイルバネ13が若干圧縮されるように設計されている。このように設計することにより、ICソケット2が検査用基板1000上に載置された状態においては、常に基板接触部121と検査用基板1000との接点部分に接触圧力が加わるため、接点部分にゴミなどが付着することが防がれて好ましい。一般的に、ICソケットが検査用基板1000に載置された状態において、このようにコイルバネを若干圧縮しておくことをプリロードと呼ぶ。プリロードは行われている方が好ましいが、行われていなくてもよい。
さらに、上記のとおり検査用基板1000に載置されたICソケットは、図6に示した使用状態においては、外部装置、あるいはICソケット2に付設されたカバーなどにより、検査対象のIC2000の各端子がICソケットの各プローブピン1の電極接触部111を一定の長さ押圧するように固定される。なお、図6においては、外部装置、あるいはICソケットに付設されたカバーなど、IC2000を固定している部分は省略している。図6に示したとおり、ICソケット2の使用状態においては、プローブピン1の備えるコイルバネ13が所定の長さまで圧縮され、検査対象のIC2000の各端子とICソケット2の各プローブピン1の電極接触部111との接点部分には所定の接触圧力が加わり、電気的に安定した検査が可能となる。
〔第2実施形態〕
図7(a)は、本発明の第2実施形態に係るプローブピン3の、第1可動部材31の板状体の板面に平行な面における断面図であり、図7(b)は、第1可動部材31の板状体の板面に垂直な面における断面図である。本発明の第2実施形態に係るプローブピン3は、第1可動部材31が基板接触部311を備え、第2可動部材32が電極接触部321を備える点で上述の第1実施形態に係るプローブピン1と異なる。
図7に示した本発明の第2実施形態に係るプローブピン3では、第1実施形態に係るプローブピン1と同様、第1フランジ部314と第2フランジ部323とによりコイルバネ33を挟持する構造を有する。しかし本実施形態のプローブピン3では、第1実施形態に係るプローブピン1と異なり、第1可動部材31が基板接触部311を備え、第2可動部材32が電極接触部321を備える。
図7に示したとおり、第2可動部材32が電極接触部321を備える構成とするとプローブピン3の全長が長くなるが、例えばプローブピン3の使用時において、電極接触部321に過度な横荷重が加わる虞がある場合などは、第2可動部材32が電極接触部321を備える構成とすることで、電極接触部321の強度を上げることが可能となる。なお、第1可動部材31が基板接触部311を備える場合は、図7に示したとおり、第1フランジ部314を長くし、第1フランジ部314の基板接触部311側の端面を、第1スリット312の縁部より基板接触部311に近位な位置に設けておくことが望ましい。プローブピン3の使用時において、第2可動部材32の第2スリット322側端部の可動範囲が、上述したICソケット2における中空部213内となるため、その端部がICソケットの貫通孔の内面に接触する危険性が低減され好ましい。
〔第3実施形態〕
図8(a)は、本発明の第3実施形態に係るプローブピン4の、第1可動部材41の板状体の板面に平行な面における断面図であり、図8(b)は、第1可動部材41の板状体の板面に垂直な面における断面図である。
本発明に係るプローブピンは、上記の第2実施形態に係るプローブピンの構成、すなわち第2可動部材が電極接触部を備える構成において、さらに別の板材からなる補助部材を第2可動部材に固定することにより、電極接触部の形状を立体化してもよい。なお、以下では第3実施形態について、第2実施形態とは異なる部分について説明する。特段説明のない構造、製造方法等は、上述した第2実施形態に係るプローブピン3と同様なので、ここでの説明を省略する。
本発明の第3実施形態に係るプローブピン4は、図8に示したとおり、第2可動部材42は電極接触部421の近傍に一方の縁部、第2フランジ部423の近傍に他方の縁部を有する窓状の第3スリット425を画成する第3アーム部426を備える。さらに、本発明の第3実施形態に係るプローブピン4は、下記構成の板状体である補助部材44を備える。
補助部材44は、一方の端部に測定対象物であるICに付設される電極と接触するための補助接触部441を備える。また、補助部材44は、補助接触部441側の端部に、その先端を開口とする第4スリット442が形成された第4アーム部443を備える。さらに、補助部材44は、他方の端部に、その外側面から板幅方向に突出する第3フランジ部444、および第3フランジ部444の端面から突出する補助突起部445を備える。第3フランジ部444および補助突起部445は、コイルバネ43の一端と係止する第2係止部として機能してもよい。この場合には、補助突起部445の少なくとも一部は、コイルバネ43の第3フランジ部444側の端部の内径側に挿入される。すなわち、コイルバネ43は、補助部材44の補助突起部445の少なくとも一部を内包する。
上記第2可動部材42および補助部材44は、第2フランジ部423および第3フランジ部444と、第1可動部材41の第1フランジ部414によりコイルバネ43を狭持しつつ、第2可動部材42と補助部材44が互いに直交するように組み立てられる。組立後の状態において、補助部材44における第4スリット442の底縁部から補助接触部441と反対側の端部までの板面は、第2可動部材42の第3スリット425に内包される。ここで第2可動部材42の第3スリット425の長さは、補助部材44における第4スリット442の底縁部から補助接触部441と反対側の端部までの長さとほぼ同じ長さに設定され、補助部材44は第2可動部材42に対し、第2可動部材42の可動方向に変動不可に固定される。また、補助部材44が備える補助突起部445がコイルバネ43の内径に係止することにより、補助部材44はコイルバネ43から容易に分離することはない。
第2可動部材42と補助部材44の具体的な組み立て方法としては、補助部材44を第2可動部材42に対して若干斜めにしながら、補助部材44の第4スリット442を第2可動部材42の第3スリット425の電極接触部421側縁部に挿入し、その後、第2可動部材42と補助部材44を平行とし、第2可動部材42の第3スリット425に、補助部材44の第4スリット442の底縁部から補助接触部441とは反対側の端部までの板面を内包すればよい。従って、補助部材44の第4スリット442のスリット幅は、第2可動部材42の上記挿入部分が若干斜めに挿入可能となるように、第2可動部材42の板厚よりも若干大きく設定される。
ここでコイルバネ43の一端を狭持する第2可動部材42の第2フランジ部423と補助部材44の第3フランジ部444のコイルバネ43側の端面は、図8に例示したプローブピン4においては同じ高さに設定され、第2フランジ部423と第3フランジ部444の双方がコイルバネ43の一端を狭持しているが、第2可動部材42と補助部材44は相互に変動不可に固定されているので、何れか一方のフランジ部がコイルバネ43の一端を狭持すればよい。例えば第2可動部材42と補助部材44の製造上の公差により、第2フランジ部423と第3フランジ部444に段差があってもよい。
第2可動部材42が備える電極接触部421、および補助部材44が備える補助接触部441は、図8に例示したプローブピン4においては、それぞれV字形状をなし、ほぼ同じ高さに設定される。ここで第2可動部材43と補助部材44は互いに直交するように配置されているので、図8に例示したプローブピン4の電極接触部は、それぞれ90度の角度で配置された4つの斜面から形成される。これは上述した管状体を有する代表的なプローブピンの構成において、電極接触部をクラウンカットと呼ばれる立体加工した場合に形成される4つの峰と同じ形状となり、例えば測定対象物であるICに付設される電極がはんだボールの場合においては、はんだボールが位置ずれしても複数の斜面がはんだボールと接触し、プローブピン4の使用時においてICに付設される電極とプローブピン4の電極接触部との電気的接触が安定し好ましい。通常、プローブピンが繰り返し使用されることにより電極接触部は摩耗する。電極接触部がクラウンカットにより形成された4つの峰を備える場合には、この峰の部分がICに付設される電極との接触により摩耗すると電極接触部の接点の面積は徐々に大きくなり、一定以上の面積になるとICに付設される電極との電気的接触が不安定となる。これに対し、図8に例示した第3実施形態に係るプローブピン4の電極接触部は、ICに付設される電極と直接接触する部分が摩耗しても、その部分の面積は板状体の断面積を維持することができ、電気的接触は不安定化しにくい。したがって、図8に例示した第3実施形態に係るプローブピン4は、電極接触部の耐久性にも優れる。
また、図8に例示したプローブピン4においては、第2可動部材42における電極接触部421から第2フランジ部423に至る部分の板幅と補助部材44における補助接触部441から第3フランジ部444に至る部分の板幅、および第2可動部材42における第2フランジ部423の板幅と補助部材44における第3フランジ部444の板幅は、それぞれほぼ同じ板幅に設定される。従って、プローブピン4における電極接触部からフランジ部に至る部分の可動方向に直交する方向の断面形状、およびフランジ部の同じ方向の断面形状は、それぞれ十字形状をなしている。ここでプローブピン4は、上述のとおり、使用時においてはICソケットの円形の貫通孔内に保持されるが、プローブピン4において第2可動部材42と補助部材44により構成される可動部分は、その断面形状が十字形状をなしていることから、円形の貫通孔内において何れの方向にも傾斜することが抑制される。したがって、上記の可動部分が過度に傾斜して摺動不良を起こす危険性も低減される。
〔第4実施形態〕
図9(a)は、本発明の第4実施形態に係るプローブピン5の、第1可動部材51の板状体の板面に平行な面における断面図であり、図9(b)は、第1可動部材51の板状体の板面に垂直な面における断面図である。
本発明の第3実施形態に係るプローブピン4は、上述のとおり、第2可動部材42と補助部材44とを組み立て可能とするため、補助部材44の第4スリット442のスリット幅は第2可動部材42の板厚よりも若干大きく設定される。ここでプローブピン4の外径が小さく、補助部材44が備える補助接触部441の板幅も小さい場合は、補助接触部441の形状を維持するため、第4スリット442のスリット幅は出来るだけ小さいことが望ましい。そのような場合は、補助部材の構造を、上述した本発明の第1実施形態に係るプローブピン1が備える第1可動部材と類似の構造とし、補助部材を斜めにすることなく、第2可動部材と補助部材とが組み立て可能な構成としてもよい。なお、以下では第4実施形態について、第3実施形態とは異なる部分について説明する。特段説明のない構造、製造方法等は、上述した第3実施形態に係るプローブピン4と同様なので、ここでの説明を省略する。
本発明の第4実施形態に係るプローブピン5は、図9に示したとおり、第2可動部材52は、電極接触部521側の端部に、その先端を開口とする第5スリット527が形成された第5アーム部528を備える。また、第2可動部材52は、第2フランジ部523の近傍に、窓状の第6スリット529を画成する第6アーム部5210を備える。
さらに、本発明の第4実施形態に係るプローブピン5は、下記構成の補助部材54を備える。補助部材54は、一方の端部に測定対象物であるICに付設される電極と接触するための補助接触部541を備える。また、補助部材54は、他方の端部にその先端を開口とする第7スリット546が形成された第7アーム部547を備える。第7スリット546における平行に対向する内側面の一部には所定の長さの補助突出部548a,548bが設けられる。また、補助部材54は、同じ側の端部に第7アーム部547の外側面から板幅方向に突出する第3フランジ部544、および第7アーム部547における第7スリット546の開口側の端面から突出する補助突起部545を備える。第3フランジ部544および補助突起部545は、第7アーム部547の先端近傍においてコイルバネ53の一端と係止する第2係止部として機能する。補助突起部545の少なくとも一部は、コイルバネ53の第3フランジ部544側の端部の内径側に挿入される。すなわち、コイルバネ53は、補助部材54の補助突起部545の少なくとも一部を内包する。
上記第2可動部材52および補助部材54は、第2フランジ部523および第3フランジ部544と、第1可動部材51の第1フランジ部514によりコイルバネ53を狭持しつつ、第2可動部材52と補助部材54が互いに直交するように組み立てられる。組立後の状態において、第2可動部材52が備える第6スリット529は、補助部材54が備える第7スリット546の補助突出部548a,548bを内包し、補助部材54が備える第7スリット546における縁部から補助突出部548a,548bまでの窓状のスリットは、第2可動部材52の第5スリット527の底縁部から第6スリット529の縁部までの板面を内包する。ここで補助部材54が備える第7スリット546の縁部から補助突出部548a,548bまでの長さは、第2可動部材52の第5スリット527の底縁部から第6スリット529の縁部までの長さとほぼ同じ長さに設定され、補助部材54は第2可動部材52に対し、第2可動部材52の可動方向に変動不可に固定される。また、補助部材54が備える補助突起部545がコイルバネ53の内径に係止することにより、補助部材54はコイルバネ53から容易に分離することはない。
補助部材54の具体的な製造方法としては、上述した本発明の第1実施形態に係るプローブピン1が備える第1可動部材と同様に、板材をエッチング加工、あるいはプレス加工して得られる補助部材54の初期の形状を、図2に示される第1可動部材11の初期の形状と同様に、第7スリット546を形成する第7アーム部547を若干斜めに形成しておけばよい。また、第2可動部材52と補助部材54の具体的な組み立て方法も、本発明の第1実施形態に係るプローブピン1と同様に、補助部材54が備える第7スリット546の開口部に第2可動部材52を電極接触部521側から挿入し、その後、第7アーム部547を弾性変形させて第7スリット546を閉塞しつつ、第3フランジ部544の端部に形成された補助突起部545をコイルバネ53の端部の内径側に挿入すればよい。
また、本発明の第4実施形態に係るプローブピン5においても、図4に示される第1可動部材11と同様に、補助部材54が備える補助突起部545の外側面に、先端に近づくほど補助突起部545の幅が縮小するテーパー部を設け、テーパー部がコイルバネ53の内径に係止することにより、対向する2つの補助突出部548a,548bを密着させてもよい。
なお、上述の第3実施形態に係るプローブピン4、あるいは第4実施形態に係るプローブピン5において、測定対象物であるICに付設される電極がパッド状の電極である場合は、第2接触部と補助接触部の何れか一方の接触部の先端を1点接触とし、他方の接触部はICに付設される電極とは接触しない形状としてもよい。一例として、第3実施形態に係るプローブピン4において、第2接触部421を1点接触とし、補助接触部441をICに付設される電極と接触しない形状としたプローブピンを図10に示す。本発明においては、このように第2接触部と補助接触部の何れか一方の接触部がICに付設される電極とは接触しない形状であっても、電極接触部は第2接触部と補助接触部から構成されているものとし、プローブピンの使用時において、一方の端部がICに付設される電極と接触しないと見做す。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
1、3、4、5 プローブピン
11、31、41、51 第1可動部材
12、32、42、52 第2可動部材
13、33、43、53 コイルバネ
111、321、421、521 電極接触部
112、312 第1スリット
113 突出部
114、314、414、514 第1フランジ部
115 突起部
116 第1アーム部
117 テーパー部
121、311 基板接触部
122、322 第2スリット
123、323、423、523 第2フランジ部
124 第2アーム部
2 ICソケット
21 ハウジング
210 貫通孔
211 第1開口部
212 第2開口部
213 中空部
214 第1孔内段差部
215 第2孔内段差部
425 第3スリット
426 第3アーム部
44、54 補助部材
441、541 補助接触部
442 第4スリット
443 第4アーム部
444、544 第3フランジ部
445、545 補助突起部
527 第5スリット
528 第5アーム部
529 第6スリット
5210 第6アーム部
546 第7スリット
547 第7アーム部
548a、548b 補助突出部
1000 検査用基板
2000 IC

Claims (12)

  1. 測定対象物に付設される電極である測定対象電極に接触するための電極接触部および測定装置の配線基板と接触するための基板接触部の一方である第1接触部を一端に有し、先端が開口した第1スリットが形成された第1アーム部を他端に有する板状体である第1可動部材と、
    前記電極接触部および前記基板接触部の他方である第2接触部を一端に有し、先端が開口しない第2スリットが形成された第2アーム部を他端に有する板状体である第2可動部材と、
    前記第1可動部材と前記第2可動部材とにより狭持され、前記第1可動部材および前記第2可動部材の一部を内包するコイルバネと
    を備えるプローブピンであって、
    前記第1可動部材は、
    前記第1スリットにおける対向する内側面の一部に設けられる突出部と、
    前記第1アーム部の先端近傍において前記コイルバネの一端と係止する第1係止部と、
    を有し、
    前記第2可動部材は、
    前記第2接触部の近傍において前記コイルバネの他端と係止する第2係止部を有し、
    前記第2可動部材が備える前記第2スリットが、前記第1可動部材が備える前記第1スリットの前記突出部を内包しつつ、前記第1可動部材と前記第2可動部材とが互いに直交するように配置され、
    前記第1スリットにおける前記第1接触部側の縁部から前記突出部までの内側面と、前記第2可動部材における前記第2接触部と反対側の端部から前記第2スリットの当該端部に近位な縁部までの板面とが第1摺動接触構造を構成し、
    前記第1スリットにおける前記突出部の板面と、前記第2可動部材が備える前記第2スリットの内側面とが第2摺動接触構造を構成し、
    前記第1摺動接触構造および前記第2摺動接触構造により前記第1可動部材と前記第2可動部材とは電気的接触を維持しつつ相対位置を変動することが可能とされる
    ことを特徴とするプローブピン。
  2. 前記第1係止部は、
    前記第1アーム部の外側面から板状体の幅方向に突出する第1フランジ部と
    前記第1アーム部における前記第1スリットの開口側の端面に突設され、その少なくとも一部が前記コイルバネの一端の内径側に挿入される突起部と
    を有することを特徴とする請求項1に記載のプローブピン。
  3. 前記第1係止部は、
    前記第1アーム部における前記第1スリットの開口側の端面に突設され、その少なくとも一部が前記コイルバネの一端の内径側に挿入される突起部を有し、
    前記第1アーム部における前記第1スリットの開口側の端面が前記コイルバネの一端と係止することを特徴とする請求項1に記載のプローブピン。
  4. 前記突起部は、先端に近づくに従い前記突起部の幅を縮小させるテーパー部を外側面に有し、当該テーパー部が前記コイルバネの一端と係止することにより、前記第1スリットに設けられた前記突出部の少なくとも一部が閉塞することを特徴とする請求項2または3に記載のプローブピン。
  5. 前記第2係止部は、前記第2接触部の近傍に板状体の幅方向に突出し、前記コイルバネの他端と係止する第2フランジ部を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のプローブピン。
  6. 前記第1アーム部は、前記第1スリットのスリット幅が開口部に向けて大きくなるように形成され、
    前記第1係止部は、前記第1アーム部を弾性変形させて当該開口部を閉塞しつつ、前記突起部をコイルバネの一端に挿入することにより前記コイルバネに係止されることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のプローブピン。
  7. 前記第1接触部は前記電極接触部であり、前記第2接触部は前記基板接触部であることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のプローブピン。
  8. 前記第1接触部は前記基板接触部であり、前記第2接触部は前記電極接触部であることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のプローブピン。
  9. 前記基板接触部は前記第1接触部からなり、前記電極接触部は前記第2接触部および補助接触部からなり、
    前記補助接触部は、板状の部材からなる補助部材の一部であり、
    前記補助部材は、前記第2可動部材に設けられた追加スリットにより、前記第2可動部材に直交して嵌設されて、前記第2可動部材に対して固定されることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のプローブピン。
  10. 前記補助部材は、板幅方向に突出するフランジ部を備え、当該フランジ部は前記コイルバネを係止することを特徴とする請求項9に記載のプローブピン。
  11. 前記補助部材は、前記補助接触部側と反対側の端部に開口を有する補助スリットを備え、
    前記補助部材の前記補助接触部側と反対側の端部は前記コイルバネの一端の内径側に挿入されて、前記補助スリットの開口は閉塞されていることを特徴とする請求項9または10に記載のプローブピン。
  12. ハウジングに設けられた複数の貫通孔のそれぞれにより、請求項1から11のいずれか1項に記載のプローブピンを、測定対象物に付設される電極に対応した位置に保持してなるICソケット。
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