JP2015105164A - 搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】2つのベルトをそれぞれ回転させる駆動ロールどうしをその軸間の距離を固定して配置した場合であっても、ベルトの走行性を良好に保つことができる搬送装置等を提供する。
【解決手段】搬送装置は、第2ベルトと、循環移動する環状の第1ベルトの内周側に配置され、第1ベルトを回転させる第1駆動ロールと、第1ベルトの外周面に接触した状態で配置されて第1ベルトとの間にシート状の被搬送材を挟んだ状態で搬送するよう循環移動する環状の第2ベルトの内周側に配置され、第2ベルトを回転させる第2駆動ロールとを備え、第1駆動ロールと第2駆動ロールが第1ベルト及び第2ベルトを介在させて対向する位置で軸間の距離を固定した状態で配置され、第1ベルトのうち第1駆動ロールへの巻き掛け部分と第2ベルトのうち前記第2駆動ロールへの巻き掛け部分とが接触する面領域の圧力比が0.850以上の範囲に設定されている。
【選択図】図3

Description

この発明は、搬送装置及び画像形成装置に関するものである。
シート状の被搬送材を循環移動する環状の2つのベルトが接触し合う間に挟んだ状態で搬送する形式の搬送装置としては、例えば、以下のものが知られている。
すなわち、循環移動する環状の第1ベルトと、前記第1ベルトの外周側に配置され、前記第1ベルトとの間に被搬送材を挟んで循環移動し、該被搬送材を前記第1ベルトとで搬送する環状の第2ベルトと、前記第1ベルトが巻き掛けられ、前記第1ベルトをその外周側へ押して前記第1ベルトに張力を付与し、自らが傾くことにより前記第1ベルトの移動方向と直交するベルト幅方向へ第1ベルトを移動させる第1ロールと、前記第2ベルトが巻き掛けられ、前記第2ベルトをその外周側へ押して前記第2ベルトに張力を付与し、自らが傾くことにより前記第2ベルトの移動方向と直交するベルト幅方向へ第2ベルトを移動させる第2ロールと、前記第1ベルト及び前記第2ベルトの少なくとも一方の内周側に配置され、前記第1ベルト及び前記第2ベルトの一方を他方へ押し付ける押付部材と、を備えた搬送装置である(特許文献1)。
特開2011−121711号公報
この発明は、上記形式の搬送装置として、2つのベルトをそれぞれ回転させる駆動ロールどうしをその軸間の距離を固定して配置した場合であっても、ベルトの走行性を良好に保つことができる搬送装置を提供し、また、その搬送装置を用いた画像形成装置を提供するものである。
この発明(A1)の搬送装置は、
循環移動する環状の第1ベルトと、
前記第1ベルトの外周面に接触した状態で配置され、前記第1ベルトとの間にシート状の被搬送材を挟んだ状態で搬送するよう循環移動する環状の第2ベルトと、
前記第1ベルトの内周側に配置され、当該第1ベルトを回転させる第1駆動ロールと、
前記第2ベルトの内周側に配置され、当該第2ベルトを回転させる第2駆動ロールと、
を備え、
前記第1駆動ロールと前記第2駆動ロールが、前記第1ベルト及び前記第2ベルトを介在させて対向する位置で軸間の距離を固定した状態で配置され、
前記第1ベルトのうち前記第1駆動ロールへの巻き掛け部分と前記第2ベルトのうち前記第2駆動ロールへの巻き掛け部分とが接触する面領域の圧力比(前記面領域の回転軸方向における中央部の圧力をその回転軸方向における両端部の平均圧力で除した値)が、0.850以上の範囲に設定されていることを特徴とするものである。
この発明(A2)の搬送装置は、上記発明A1の搬送装置において、前記第1ベルトの内周側に固定して配置され、当該第1ベルトの内周面に接触する接触面を有する固定部材を備えているものである。
この発明(A3)の搬送装置は、上記発明A2の搬送装置において、前記固定部材が放熱部材であるものである。
この発明(B1)の画像形成装置は、画像が形成される前及び形成された後の少なくとも一方のシート状の記録媒体を搬送する搬送装置として、上記発明A1からA3のいずれかの搬送装置を備えていることを特徴とするものである。
上記発明A1の搬送装置によれば、その発明の構成を有しない場合に比べて、2つのベルトをそれぞれ回転させる駆動ロールどうしをその軸間の距離を固定して配置した場合であっても、ベルトの走行性を良好に保つことができる。
上記発明A2の搬送装置では、第1ベルトの内周面に接触する接触面を有する固定部材を配置することができ、この場合でもベルトの走行性を良好に保つことができる。
上記発明A3の搬送装置では、固定部材の放熱部材が被搬送材の熱を第1ベルトを介して吸収して放熱させることができ、被搬送材を搬送しながら冷却することもできる。
上記発明B1の画像形成装置によれば、その搬送装置において2つのベルトをそれぞれ回転させる駆動ロールどうしをその軸間の距離を固定して配置した場合であっても、その搬送装置におけるベルトの走行性を良好に保つことができる。
実施の形態1に係る画像形成装置(搬送装置を含む)の構成を示す概略図である。 図1の画像形成装置における作像装置の構成を拡大して示す概略図である。 実施の形態1に係る搬送装置の構成を示す概略図である。 図3の搬送装置における上ベルトの蛇行(片寄り)の補正を説明するための説明図である。 図3の搬送装置における下ベルトの蛇行(片寄り)の補正を説明するための説明図である。 図3の搬送装置における支持構造及び開閉機構の構成(閉じた状態)を示す概略図である。 図3の搬送装置における支持構造及び開閉機構の構成(開けた状態)を示す概略図である。 図3の搬送装置における上ベルトの駆動ロールと下ベルトの駆動ロールの構成を拡大して示す概略図であり、(a)はその搬送装置の閉じたときの状態を示し、(b)はその搬送装置の開けたときの状態を示す。 図3の搬送装置における上ベルトの駆動ロールへの巻き掛け部分と上ベルトの駆動ロールへの巻き掛け部分とが接触する面領域の構成を説明するために模式的に示す説明図である。 搬送装置に関する評価試験の条件及び結果を示す図表である。 (a)は試験用の搬送装置の一部について駆動ロールの硬度と面圧比との関係を示すグラフ図であり、(b)は試験用の搬送装置について食い込み量と面圧比との関係を示すグラフ図である。 試験N0.6の搬送装置における面圧の測定結果を示すグラフ図である。 試験N0.11の搬送装置における面圧の測定結果を示すグラフ図である。 ベルトに発生するしわの発生原理を概念的に説明するための説明図であり、(a)は面領域の両端部の面圧が高すぎる場合におけるしわの発生原理を示し、(b)は面領域の中央部の面圧が高すぎる場合におけるしわの発生原理を示す。
以下、この発明を実施するための形態(単に「実施の形態」という)について添付の図面を参照しながら説明する。
[実施の形態1]
図1は、実施の形態1に係る搬送装置を用いた画像形成装置の構成を示すものである。図中の符号X,Y,Zで示す矢印は、各図面において想定した3次元空間の幅、高さ及び奥行の各方向を示す直交座標軸(の方向)である。
<画像形成装置の構成>
実施の形態1に係る画像形成装置1は、文字、図形、模様、写真等で構成されるカラー画像又は白黒画像を形成する装置である。この画像形成装置1は、水平方向(図1の座標軸の矢印Xに沿う方向)の一方側の部分を構成する第1筐体80Aと、第1筐体80Aに分割可能に接続されて水平方向の他方側の部分を構成する第2筐体80Bとを備えている。第1筐体80Aと第2筐体80Bは、所要の支持フレーム、外装カバー等の各種部材で構成されている。
まず、第1筐体80Aには、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の4色のトナー像と特別色S1,S2の2種類のトナー像とをそれぞれ専用に形成する6つの作像装置10Y,10M,10C,10K,10S1,10S2と、各作像装置10で形成されたトナー像をそれぞれ転写(一次転写)により保持して最終的にシート状の記録媒体の一例である記録用紙9に転写(二次転写)する二次転写位置まで搬送する中間転写装置20と、中間転写装置20の二次転写位置に供給すべき所要の記録用紙9を収容して送出する用紙供給装置30等が配置されている。図1の一点鎖線は、記録用紙9の主な搬送経路を示している。
6つの作像装置10(S1,S2,Y,M,C,K)は、第1筐体80Aの内部空間においてほぼ水平方向に沿って1列に並べた状態で配置されている。上記特別色(S1,S2)の現像剤(S1,S2)としては、例えば、上記4色では表現が困難又は不可能であった色材等で構成されるものが使用され、具体的には、上記4色以外の色のトナー、上記4色のトナーと同一の色であって彩度が異なるトナー、光沢を向上させる透明トナー、点字用の発泡性トナー、蛍光色トナー等である。また、各作像装置10(S1,S2,Y,M,C,K)は、扱う現像剤の種類が異なる点を除けば、以下に示すようにほぼ共通した構成のものである。
各作像装置10(S1,S2,Y,M,C,K)は、図1や図2に示されるように、回転する感光ドラム11を備えており、この感光ドラム11の周囲に、感光ドラム11の像形成が可能な周面(像保持面)を所要の電位に帯電させる帯電装置12と、感光ドラム11の帯電された周面に画像の情報(信号)に基づく露光光LB(点線)を照射して所要の電位からなる(各色用の)静電潜像を形成する露光装置13と、その静電潜像を各対応する色(S1,S2,Y,M,C,K)の現像剤4のトナーでそれぞれ現像してトナー像にする現像装置14(S1,S2,Y,M,C,K)と、その各トナー像を中間転写装置20に転写する一次転写装置15と、一次転写後における感光ドラム11の像保持面に残留して付着するトナー等の付着物を取り除いて清掃するドラム清掃装置16、感光ドラム11の清掃後における像保持面を除電する除電器17等がこの順番で配置されている。
感光ドラム11は、接地処理される円筒状の導電性基材の周面に感光材料からなる光導電性層(感光層)を有する像保持面を形成したものであり、図示しない回転駆動装置から動力を受けて矢印で示す方向に回転する。帯電装置12は、例えば、感光ドラム11の像保持面に所要の間隔をあけた状態で配置される放電ワイヤに帯電バイアスを印加してコロナ放電により帯電させる非接触型の帯電装置(スコトロトン型のコロナ放電器)である。帯電バイアスとしては、現像装置14が反転現像を行うものである場合、その現像装置から供給されるトナーの帯電極性と同じ極性の電圧又は電流が図示しない電源装置から供給される。
露光装置13(S1,S2,Y,M,C,K)は、図示しない外部機器等から画像形成装置1に入力される画像の情報に応じて構成される露光光LBを感光ドラム11の帯電後の像保持面に照射して静電潜像を形成するものであり、例えば、半導体レーザとポリゴンミラー等の光学部品を用いて構成される走査型の露光装置や、発光ダイオードと光学部品等を用いて構成される非走査型の露光装置である。現像装置14(S1,S2,Y,M,C,K)は、例えばトナーとキャリアを含む二成分現像剤を使用するものである。この現像装置14(S1,S2,Y,M,C,K)は、図2に示すように、前記各色のいずれか1色の二成分現像剤を収容する容器状の筐体14aと、その収容している現像剤4を感光ドラム11と対向する現像域まで保持して供給する現像ロール14b等で構成されている。現像装置14(S1,S2,Y,M,C,K)には、第1筐体80Aの上部に着脱自在に装着される現像剤容器19(S1,S2,Y,M,C,K)から図示しない補給装置を通して所要の色のトナー等が補給されるようになっている。
一次転写装置15は、例えば、感光ドラム11の周面に接触して回転するとともに一次転写用電圧が供給される一次転写ロールを備えた接触型の転写装置である。一次転写用電圧としては、トナーの帯電極性と逆の極性を示す直流の電圧が図示しない電源装置から供給される。ドラム清掃装置16は、容器状の筐体16aと、感光ドラム11の外周面に所要の圧力で接触するように配置されて残留して付着するトナー等の付着物を掻き取る清掃板16b等で構成されている。
中間転写装置20は、図1に示すように、各作像装置10(S1,S2,Y,M,C,K)の下方の位置に存在するように配置されている。この中間転写装置20は、感光ドラム11における一次転写位置(一次転写装置15と対向する部分)となる部位を通過しながら矢印で示す方向に回転(循環移動)する環状の中間転写ベルト21と、中間転写ベルト21をその内面から所望の状態に保持して回転自在に支持する複数の支持ロール22a〜22dと、支持ロール22eに支持されている中間転写ベルト21の外表面(像保持面)に所定の圧力で接触して回転する二次転写装置25と、二次転写装置25を通過した後に中間転写ベルト21の外表面に残留して付着するトナー、紙粉等の付着物を取り除いて清掃する図示しないベルト清掃装置等で構成されている。
複数の支持ロール22a〜22fのうち支持ロール22aは駆動ロールとして、支持ロール22cは張力付与ロールとして、支持ロール22eは二次転写補助ロールとして構成されている。二次転写装置25は、例えば、中間転写ベルト21の外表面に接触して回転するとともに二次転写バイアスが供給される二次転写ロールを備えた接触型の転写装置である。二次転写バイアスとしては、現像剤の帯電極性と逆の極性を示す直流の電圧等が図示しない電源装置から供給される。
用紙供給装置30は、中間転写装置20の下方側の位置に存在するように2台配置されている。この用紙供給装置30は、所望のサイズ、種類等の記録用紙9を積載した状態で収容する用紙収容体31と、用紙収容体31から記録用紙9を1枚ずつ送り出す送出装置32とで主に構成されている。用紙収容体31は、第1筐体80Aの内部から外部へ引き出し自在に取り付けられており、その引き出した状態において記録用紙9の収容(補給)作業を行うようになっている。
この他、第1筐体80Aには、用紙供給装置30と中間転写装置20の二次転写位置(中間転写ベルト21と二次転写装置25とが接触する部分)との間に、供給搬送路50が設けられている。また、二次転写装置25と後述する定着装置40との間には、二次転写後の記録用紙9を定着装置40まで移送する移送装置53が配置されている。供給搬送路50は、複数の搬送ロール対や搬送ガイド材で構成されている。移送装置53は、環状の移送ベルトを複数のロールに巻き掛けて回転させ、移送ベルトの上部に位置する外周面部分に二次転写後の記録用紙9を吸引して載せた状態で移送する複数のベルト移送装置を連ねて配置することにより構成されている。
次に、第2筐体80Bには、図1に示すように、中間転写装置20で二次転写された記録用紙9上のトナー像を過熱して定着させる定着装置40と、定着装置40で定着された後の記録用紙9を搬送するとともに記録用紙9を搬送中に冷却する搬送装置(冷却装置)100と、搬送装置100から搬出される画像形成後の記録用紙9を筐体80Bの外部で収容する排出収容部60等が配置されている。
定着装置40は、循環移動する環状の定着ベルト41と、定着ベルト41に対して下方側から接触して回転するように配置される加圧ロール42等で構成されている。定着ベルト41は、駆動ロール43と従動ロール44と他のロール45とに張力を付与された状態で巻き掛けられており、一定の方向に回転するようになっている。駆動ロール43は、加圧ロール42に対して上方側から対向して配置されており、また、従動ロール44は駆動ロール43よりも上方側に配置されている。駆動ロール43及び従動ロール44は、その内部空間等にハロゲンヒータ等の加熱手段を配置した構造になっており、これにより定着ベルト41を所要の温度に加熱するようになっている。なお、搬送装置100の詳細については後述する。
この他、第2筐体80Bには、前記移送装置53と定着装置40との間に、移送装置53で移動される定着後の記録用紙9を最終的に定着装置40に移送して導入する第1移送導入装置55が配置されている。また、定着装置40と搬送装置100との間に、定着後の記録用紙9を搬送装置100に移送して導入する第2移送導入装置56が配置されている。また、搬送装置100と排出収容部60との間には、搬送装置100から排出される(冷却後の)記録用紙9を排出収容部60にむけて搬送して排出させる排出搬送路57が設けられている。さらに、排出搬送路57の途中地点と第1筐体80A側の供給搬送路50との一部との間に、両面画像形成時に、片面に画像が形成された後の記録用紙9を引き込んでその表裏面を反転した状態にした後に供給搬送路50にむけて送出する反転搬送路70が設けられている。さらにまた、第2筐体80Bの上部外部には、画像形成装置1の各動作等のための条件設定、指示、確認等の操作作業を行うため操作パネル部85が設置されている。
第1移送導入装置55は、環状の移送ベルトを複数のロールに巻き掛けて回転させ、移送ベルトの上部に位置する外周面部分に二次転写後の記録用紙9を載せた状態で移送するベルト移送装置を配置することにより構成されている。第2移送導入装置56は、複数の搬送ロール対と搬送ガイド材や、搬送ベルト等を用いて構成されている。排出搬送路57は、複数の搬送ロール対や搬送ガイド材で構成されている。反転搬送路70は、排出搬送路57の途中地点に用紙の搬送先変更部材を備えた引き込み経路71と、引き込み経路71に引き込まれた記録用紙9を一時的に引き込んで停止させた後にその搬送時後端部から送り出すスイッチバック経路72と、スイッチバック経路72に引き込まれた記録用紙9を第1筐体80A側の供給搬送路50に送り出す送出経路73等を備えている。これらの各経路71〜73は、複数の搬送ロール対や搬送ガイド材で構成されている。
<画像形成装置の動作>
以下、画像形成装置1の画像形成動作について説明する。
はじめに、画像形成装置1において記録用紙9の片面に上記4色(Y,M,C,K)のトナーを組み合わせて構成されるフルカラー画像を形成するときの基本的な画像形成動作を例に挙げて説明する。
この場合は、フルカラー画像の画像形成動作(プリント)の開始要求の指示があると、4つの作像装置10(Y,M,C,K)において、まず各感光ドラム11が矢印の方向に回転し、各帯電装置12がその各感光ドラム11の像保持面を所要の極性及び電位にそれぞれ帯電させる。続いて、露光装置13が、帯電後の感光ドラム11の像保持面に対し、図示しない画像処理装置から送信された各色成分(Y,M,C,K)に分解された画像データに基づいて発光される露光光LBを照射し、所要の電位差で構成される各色成分の静電潜像をそれぞれ形成する。続いて、各現像装置14(Y,M,C,K)が、各感光ドラム11に形成された各色成分の静電潜像に対し、所要の極性に帯電された各色(Y,M,C,K)の二成分現像剤をそれぞれ供給してトナーを静電的に付着させる。これにより、各作像装置11における感光ドラム11の像保持面には、4色(Y,M,C,K)のトナー像のいずれかが形成される。
次いで、各作像装置10(Y,M,C,K)の各感光ドラム11に形成された各色のトナー像が、各一次転写装置25により、中間転写装置20の矢印で示す方向に回転する中間転写ベルト21の外表面に対して順番に重ね合わるようにして一次転写される。この一次転写が終了した後の感光ドラム11は、ドラム清掃装置16により清掃された後に除電器17により像保持面が除電され、これにより次の画像形成工程に備える。
続いて、中間転写ユニット20では、中間転写ベルト21に一次転写されたトナー像を保持して二次転写位置まで搬送した後、その二次転写位置に給紙装置30から供給搬送路50を通して搬送される記録用紙9に対し、その中間転写ベルト21上のトナー像を二次転写装置25により一括して二次転写させる。この二次転写が終了した後の中間転写ベルト21は、その外表面が図示しないベルト清掃装置により清掃されて次の中間転写工程に備える。
続いて、トナー像が二次転写された記録用紙9は、中間転写ベルト21から剥離された後に移送装置53及び第1移送導入装置55により移送されて定着装置40に導入され、その定着装置40において必要な定着処理(加熱及び加圧)を受けてトナー像の定着がなされる。定着が終了した後の記録用紙9は、第2移送導入装置56により移送されて搬送装置100に導入され、その搬送装置100において冷却されながら搬送されて排出される。搬送装置100から排出された後(冷却後)の記録用紙9は、その片面への画像の形成を行うだけの画像形成動作であるため、排出搬送路57を通して第2筐体100の外部に排出されて排出収容部60に収容される。
以上の動作により、画像形成装置1では、上記4色のトナー像を組み合わせて構成されるフルカラーの画像が片面に形成された記録用紙9が出力される。複数枚の画像形成動作の指示がある場合には、上記した一連の動作がその枚数分だけ同様に繰り返されることになる。なお、ブラック色(K)のトナーで構成される白黒画像を形成する場合は、上記した一連の動作において複数の作像装置10のうちブラック色(K)の作像装置10Kが作動して画像形成動作が実行されることで、白黒画像が片面に形成された記録用紙9が出力される。
次に、画像形成装置1において記録用紙9の表裏両面に画像を形成する場合について説明する。
この場合は、上記片面への画像形成動作が終了した後(実際には定着終了後)の記録用紙9が、排出搬送路57の途中地点で搬送先変更部材により反転搬送路70の引き込み経路71に引き込まれるように搬送されてスイッチバック経路72まで搬送されて停止する。しかる後、そのスイッチバック経路72で停止していた記録用紙9は、その搬送時後端部から送出経路73に送り出されて第1筐体80A側の供給搬送路50に送り込まれる。この後は、その記録用紙9の画像が形成されていない面(裏面)に対して、上述した画像形成動作が同様に実行され、所望の画像が形成される。
以上の動作により、表裏両面に画像が形成された記録用紙9が出力される。
次に、画像形成装置1において、例えば上記した通常色(上記4色など)の画像形成を行う際に、前記特別色S1,S2の現像剤で構成される特別色トナー像を併せて形成するときの動作について説明する。
この場合は、まず、作像装置10S1,10S2において前述した作像装置10(Y,M,C,K)の場合と同様の作像動作が行われ、これにより作像装置10S1,10S2における各感光ドラム11に特別色トナー像(S1,S2)がそれぞれ形成される。続いて、作像装置10S1,10S2で形成された各特別色トナー像は、前述した4色のトナー像に関する画像形成動作の場合と同様に、中間転写装置20の中間転写ベルト21に一次転写された後に、二次転写装置30により中間転写ベルト21から記録用紙9に(他の色のトナー像と併せて)二次転写される。最後に、特別色トナー像と他の色のトナー像が二次転写された記録用紙5は、定着装置40において定着処理がなされた後、搬送装置100を経由して冷却され、しかる後に第2筐体80Bの外部に排出される。
以上の動作により、上述したフルカラー画像(又は白黒画像)の全面又は一部分に対して2つの特別色トナー像が重なり合って存在するような複合画像が形成された記録用紙9が出力される。
<搬送装置の構成>
搬送装置100は、図1や図3に示すように、上下方向(座標軸の矢印Yで示す方向)において上方側に配置されて循環移動する環状の第1ベルトとしての上ベルト110と、上ベルト110の外周面(具体的には下方側に存在する外周面部分)に接触した状態で上ベルト110の下方側に配置され、上ベルト110との間にシート状の被搬送材である記録用紙9を挟んだ状態で搬送するよう循環移動する環状の第2ベルトとしての下ベルト120と、上ベルト110のの内周側に固定して配置され、上ベルト110の内周面に接触する接触面132を有する固定部材としての放熱部材130とを備えている。特にこの搬送装置100は、放熱部材130により搬送中の記録媒体9が有する熱を吸熱して冷却する冷却機能を備えたものになるため、冷却装置と称することもできる。
上ベルト110及び下ベルト120は、例えば、ポリイミド等の合成樹脂にカーボン等の添加材料を混合させた樹脂組成物を用いて環状のベルト形状に成形して得られる。また、この上ベルト110及び下ベルト120としては、継ぎ目(シーム)が存在する形態のベルトや、その継ぎ目の無い形態のベルト等が用いられる。
上ベルト110は、複数のロールに巻き掛けらて回転自在に支持される。実施の形態1における上ベルト110は、5つのロールに巻き掛けられて支持されている。その5つのロールとしては、上ベルト110に回転動力を付与して回転させる駆動ロール112と、上ベルト110をその外周側に押して上ベルト110に張力を付与する張力付与ロール113と、上ベルト110を所要の位置で支持する支持ロール114、115、116が用いられている。また、この5つのロールは、上ベルト110の移動方向上流側から上ベルト110の循環移動する経路に沿って、支持ロール115、支持ロール116、駆動ロール112、支持ロール114、張力付与ロール113の順で配置されているとともに、上ベルト110の内周側に放熱部材130を配置する空間を確保する位置関係で配置されている。
駆動ロール112は、搬送する記録用紙9を排出させる出口側(図1や図3の右端側)に位置するよう配置されている。張力付与ロール113は、駆動ロール112から最も離れた位置に配置されているとともに、圧縮バネ等の弾性部材117の弾性力を利用して上ベルト11を内周面から外周面側にむけて押し付ける状態で配置されている。支持ロール116は、駆動ロール112と協同して、上ベルト110の内周面が放熱部材130の接触面132との接触を行うためのほぼ平滑な領域を形成する位置に配置されている。実施の形態1では、上ベルト110の上記放熱部材130の接触面132と接触させる平滑な領域を、その出口側の端部が入口側の端部よりも上方側に位置するよう図3等において右肩上がりに傾斜した状態の領域として構成している。また、支持ロール115は、導入される記録用紙9の入口空間(上方側の空間)を形成するため支持ロール116よりも上方側の位置に配置されている。
一方、下ベルト120は、複数のロールに巻き掛けらて回転自在に支持される。実施の形態1における下ベルト120は、5つのロールに巻き掛けられて支持されている。その5つのロールとしては、下ベルト120に回転動力を付与して回転させる駆動ロール122と、下ベルト120をその外周側に押して下ベルト120に張力を付与する張力付与ロール123と、下ベルト120を所要の位置で支持する支持ロール124、125、126が用いられている。また、この5つのロールは、下ベルト120の移動方向上流側から下ベルト120の循環移動する経路に沿って、支持ロール125、支持ロール126、駆動ロール122、支持ロール124、張力付与ロール123の順で配置されている。
駆動ロール122は、搬送する記録用紙9を排出させる出口側に位置するとともに上記駆動ロール112と(上ベルト110及び下ベルト120を介在させて)対向した位置になるよう配置されている。張力付与ロール123は、駆動ロール122から最も離れた位置に配置されているとともに、圧縮バネ等の弾性部材127の弾性力を利用して下ベルト12を内周面から外周面側にむけて押し付ける状態で配置されている。また、支持ロール126は、駆動ロール122と協同して、上ベルト110の外周面との接触を行うための領域を形成する位置に配置されている。支持ロール125は、導入される記録用紙9の入口空間(下方側の空間)を形成するため支持ロール126よりも下方側の位置に配置されている。
支持ロール126については、下ベルト120を上ベルト120の外周面に接触させることと上ベルト110を放熱部材130の接触面132に接触させることのために、圧縮バネ等の弾性部材128の弾性力を利用して下ベルト120を内周面から押し付ける状態で配置されている。この支持ロール126は、例えば、下ベルト120の幅方向(循環移動方向と直交する方向)においてベルト幅よりも短いロール幅でもって下ベルト120の内周面に接触するロールとして構成されている。
ここで、上ベルト110は、駆動ロール112から付与される回転動力により、上記5つのロールに巻き掛けられた状態において矢印で示す方向に循環移動するよう回転する。一方、下ベルト120は、駆動ロール122から付与される回転動力により、上記5つのロールに巻き掛けられた状態において矢印で示す方向に循環移動するよう回転する。また、下ベルト120は、支持ロール125から駆動ロール122に至るまでの区間において上ベルト110の外周面に接触した状態で移動する。
また、搬送対象となる記録用紙9は、支持ロール116に支持される上ベルト110と支持ロール126に支持される下ベルト120とが互いに接触し始める位置(入口部)に導入された後、上ベルト110と下ベルト120に挟まれた状態で各ベルトの循環移動方向に沿って搬送され、駆動ロール112に支持される上ベルト110と駆動ロール122に支持される下ベルト120とが互いに離れ始める位置(出口部)から排出される。この搬送装置100においては、図3に示すように、その入口部に向けて記録用紙9を円滑に誘導する導入ガイド材141を、支持ロール125に支持される下ベルト120部分に接近させるように傾斜させた状態で設けている。また、この搬送装置100においては、図3に示すように、その出口部から排出される記録用紙9を所要の方向にむけて排出させるよう誘導する一対の排出ガイド材142A,142Bを、駆動ロール112に支持される上ベルト110部分と駆動ロール122に支持される下ベルト120部分に接近させた状態で設けている。
放熱部材130は、上ベルト110の内周面に接触する接触面132を有し、記録用紙9が有する熱を上ベルト110を介して伝導させて吸収(吸熱)する板状の接触部131と、接触部131の上部において接触部131で吸熱した熱を放出する放熱部133とで構成されている。
接触部131は、上ベルト110の内周面にむけて突出した状態になる所定の曲率の湾曲面で構成される接触面132を有している。放熱部133は、接触部131の上部において間隔をおいて林立する複数枚の放熱板又は複数本の放熱棒で構成されている。この接触部131と放熱部133は、熱伝導性が上ベルト110よりも良い材料で形成されており、例えば、アルミニウム等の金属材料で形成されている。
また、この搬送装置100は、その一方の側面側に、放熱部材130の放熱部133等に存在する空気を吸って排出するための図示しない排気装置が配置されている。排気装置は、放熱部材130の放熱部133等に存在する空気を吸い取ることにより、放熱部133等から熱を奪い、その熱気を搬送装置100の外部さらには第2筐体80Bの外部に排出させるようになっている。排気装置としては、例えば排気(吸気)ファンが用いられる。排気装置と放熱部材130の放熱部133との間などには、必要に応じて空気を通過させる通気ダクト138が設けられる(図6)。
また、この搬送装置100は、上ベルト110における張力付与ロール113と下ベルト120における張力付与ロール123が、上ベルト110及び下ベルト120の各蛇行(片寄り走行を含む)の挙動を自らの姿勢を変更して補正する蛇行補正ロール(この種のロールは「ステアリングロール」とも称す)としても構成されている。
具体的には、張力付与ロール113及び張力付与ロール123は、その各軸方向の一端部が蛇行状態に応じて補正方向(例えば張力付与のために押す方向と直交する方向)に所定量だけ移動し、これによりロール全体が所定の角度だけ傾いた状態になるよう支持されている。また、張力付与ロール113及び張力付与ロール123は、その各軸の一端部(軸受など)を補正方向に所要量だけ移動させる図示しない移動駆動装置(変位装置)にそれぞれ連結されている。また、搬送装置100には、図3に示すように、上ベルト110及び下ベルト120の各蛇行状態(端部位置)を検出する第1検出センサ119及び第2検出センサ129が設けられている。第1検出センサ119及び第2検出センサ129としては、例えば、上ベルト110及び下ベルト120の各端部に常時接触して各ベルト110,120の蛇行する動きに追従する検出棒を有し、その検出棒の変位する状態からベルト端部の位置を検出する形式のものが使用されている。さらに、この張力付与ロール113及び張力付与ロール123は、第1検出センサ119の検出情報と第2検出センサ129の検出情報とにそれぞれ応じて移動駆動装置が作動することにより、各軸の一端部が補正方向に所要量だけ移動させられるよう構成されている。
蛇行補正ロールとしても機能する張力付与ロール113は、図4(a)に示すように、その一端部(図4における左端部)が上方側の補正方向へ移動して傾いた状態になることにより、上ベルト110を白抜き矢印で示すようにベルト幅方向の一方側(図4における右側)に移動させることができる。また、張力付与ロール113は、図4(b)に示すように、その一端部が下方側の補正方向へ移動して傾いた状態になることにより、上ベルト110を白抜き矢印で示すようにベルト幅方向の他方側(図4における左側)に移動させることができる。図4(a),(b)において傾く前の張力付与ロール113の軸心の基準位置が一点鎖線J0で示され、傾いた後の張力付与ロール113の軸心の位置が一点鎖線J1又はJ2で示されている。また、図4(a),(b)において黒塗り矢印は、張力付与ロール113が傾いたときに上ベルト110がベルト長さ(周)方向に対してベルト幅方向の一方側又は他方側に少し変位するように循環移動している状態(挙動)を模式的に示すものである。
一方、蛇行補正ロールとしても機能する張力付与ロール123は、図5(a)に示すように、その一端部(図5における左端部)が上方側の補正方向へ移動して傾いた状態になることにより、下ベルト120をベルト幅方向の一方側(図5における右側)に移動させることができる。また、張力付与ロール123は、図5(b)に示すように、その一端部が下方側の補正方向へ移動して傾いた状態になることにより、下ベルト120をベルト幅方向の他方側(図5における左側)に移動させることができる。図5(a),(b)において傾く前の張力付与ロール123の軸心の基準位置が一点鎖線K0で示され、傾いた後の張力付与ロール113の軸心の位置が一点鎖線K1又はK2で示されている。また、図5(a),(b)において黒塗り矢印は、張力付与ロール123が傾いたときに下ベルト120がベルト長さ方向に対してベルト幅方向の一方側又は他方側に少し変位するように循環移動している状態を模式的に示すものである。
さらに、この搬送装置100は、図3や図6に示すように、上ベルト110、5つのロール112〜116、放熱部材130等を共通の支持部材に取り付けて上ユニット102として構成する一方で、下ベルト120、5つのロール122〜126等を共通の支持部材に取り付けて下ユニット103として構成し、これにより、全体においてほぼ上下方向で2分割される構造を採用している。
上ユニット102における支持部材143は、例えば、図6に示すように、ロール112〜116の各軸112a等の両端部を軸受するように配置される一対の側面フレーム143A,143Bや、その一対の側面フレームを連結する支持アーム等で構成されている。ちなみに、支持部材143の一対の側面フレームには、放熱部材130の放熱部133と向き合うように接続され、前述した排気装置による吸気時に発生する空気(の流れ)を通過させる通気ダクト138(図6参照)がそれぞれ配置されている。一方、下ユニット103における支持部材144は、例えば、ロール121〜126の各軸122a等の両端部を軸受するように配置される一対の側面フレーム144A,144Bや、その一対の側面フレームを連結する支持アーム等で構成されている。
また、この搬送装置100は、この分割構造に加えて、上ユニット102を下ユニット103から切り離して開けた状態にして、上ベルト110の外周面と下ベルト120の外周面とを離隔させた状態にするための開閉機構を採用している。この開閉機構は、例えば、上ベルト110と下ベルト120の間に詰まった記録用紙9を取り除く作業、点検作業、交換作業などを行う際に使用される。
開閉機構は、図6や図7に示すように、下ユニット103が第2筐体80Bの支持フレーム85に固定された状態で装着されている一方で、上ユニット102が支持フレーム85の立ち上げ板部85bに対し回動軸86を中心にして両矢印D1、D2で示す方向に揺動する状態で装着されている。
詳しくは、下ユニット103は、例えば、支持部材144における一対の側面フレームの下部に設けた位置決めピン145を支持フレーム85の突出固定部85c,85dの各位置決め孔にそれぞれ挿し込むことにより、支持フレーム85に固定されている。
一方、上ユニット102は、例えば、支持部材143における一方(後方側)の側面フレーム143Bに一端が固定された後に上方に立ち上がるように曲がった形状の揺動アーム146の他端(上端)が、支持フレーム85の立ち上げ板部85bに回動軸86を介して回動自在に取り付けられている。回動軸86については、図3に二点鎖線で示すように上ベルト110と下ベルト120の接触する区間の部分とほぼ平行する状態(本例では傾いた状態)で配置される。
また、上ユニット102は、支持部材143における他方(前方側)の側面フレーム143Aに一端が固定された後に下方の下ユニット103側に延びる形状の連結フレーム147の他端(下端)を、下ユニット103における支持部材144の側面フレーム144Aに固定された連結ピン148に引っ掛けて連結させるようになっている。連結フレーム147の他端(下端)には、連結ピン148に食い込んで固定されるロック機構付きの連結フック147aが配置されている。連結フック147aは、上ユニット102を持ち上げて開けた状態にする際に、そのロック機構が連結ピン148から外れる仕組みになっている。連結ピン148は、下ユニット103の側面フレーム143Aに設けたスタッドに固定されている。図6及び図7における符号149は、上ユニット102に設けられた開閉作業用の取っ手である。
そして、この搬送装置100においては、図3や図8(a)に示すように、上ベルト110の駆動ロール112と下ベルト120の駆動ロール122が、上ベルト110及び下ベルト120を介在させて対向する位置で、その軸間の距離(JL)を固定した状態で配置されている。図8における符号O1,O2は駆動ロール112,122の各軸心(回転軸の中心)を示す。
詳しくは、駆動ロール112と駆動ロール122は、上ベルト110と下ベルト120とが離れ始める位置(出口部)において対向する位置に配置されている。また、駆動ロール112と駆動ロール122との軸間距離の固定は、下ユニット103が前述したように支持フレーム85に固定されていることを前提として、上ユニット102の一方(装置後方側)の端部を前述した支持フレーム85の立ち上げ板部85bと揺動アーム146とを介して下ユニット103の一方の端部に固定し、また上ユニット103の他方(装置前方側)の端部を前述した上ユニット102側に設けた連結フレーム147の他端(下端)と下ユニット103に設けた連結ピン148との連結により下ユニット103の他方の端部に固定することで行っている。
また、この軸間距離が固定された駆動ロール112と駆動ロール122は、図6等に示すように、その各回転軸112a,122aの(装置後方側の)一端部が、電動モータ155の回転動力が伝達されるギヤ列156の駆動伝達軸と、着脱自在な軸継手(カップリング)151,152を介してそれぞれ接続されている。これにより、駆動ロール112と駆動ロール122は、電動モータ155の回転動力がギヤ列156を経由して伝達され、所要の方向にほぼ同じ速度でそれぞれ回転するようになっている。
ここで、上述したように駆動ロールどうし112,122をその軸間の距離JLを固定して配置した搬送装置100にあっては、上ベルト110及び下ベルト120の走行性が悪化するときがある。ベルトの走行性の悪化は、そのベルト自体にしわが発生してしまうことである。
そこで、この搬送装置100においては、上記ベルトの走行性を良好に保つことができるようにする観点から、上ベルト110のうち駆動ロール112への巻き掛け部分110aと下ベルト120のうち駆動ロール122への巻き掛け部分120aとが接触する面領域の圧力比が、0.850以上の範囲、より好ましくは0.900以上の範囲になるよう設定している。
上記面圧比は、図9に示すように、上ベルト110のうち駆動ロール112への巻き掛け部分110aと下ベルト120のうち駆動ロール122への巻き掛け部分120a(図8(b)参照)とが接触する面領域160の回転軸方向(循環移動する方向とほぼ直交する方向)Bにおける中央部160aの圧力(Pc)をその回転軸方向Bにおける両端部160b,160cの各圧力を平均した平均圧力(Pe)で除した値(Pc/Pe)になる。また、上記面領域160における中央部160aの圧力(Pc)及び両端部160b,160cの各圧力(Peb,Pec)は、タクタイルセンサシステム(ニッタ株式会社製:A3−40)を用い、校正治具を用いてキャリブレーションし、30秒間加圧した後に測定される。
この搬送装置100は、上記面圧比の条件を満たすようにするために、例えば、軸間の距離(JL)が固定される駆動ロール112と駆動ロール122と間における食い込み量αや、その駆動ロール112,122の表面硬度(実際には弾性層を設ける側の駆動ロールの硬度)等を調整することで対応することができる。また、上記面圧比の上限値については、例えば、面圧比が1.100を超える範囲になると被搬送材である記録用紙9にしわが発生しやくなるため、この観点からすると1.1以下に設定するとよい。
また、上記食い込み量αは、例えば、0.1〜0.8(mm)の範囲(下限値及び上限値を含む。以後も同様である。)、好ましくは0.27〜0.45(mm)の範囲になるよう構成される。この食い込み量αは、無加圧状態にあるときの駆動ロール112及び駆動ロール122の各半径と上ベルト110及び下ベルト120の各厚さとを合計した値(軸間の距離JL)から任意に差し引くときの設定値である。この食い込み量αについては、その値が小さくなる(例えば0.20以下)につれて、記録用紙9にしわが発生しやくなって用紙の搬送性が低下する傾向にある。
また、上記駆動ロールの硬度(アスカーC)は、例えば、15〜30(Hs)の範囲、好ましくは20〜25(Hs)の範囲になるよう構成される。駆動ロールの硬度は、アスカーゴム硬度計(C型)を用いて測定される。このロール硬度については、その値が大きすぎると(例えば35以上になると)、ベルト走行性が低下しやすくなる傾向があることに加え、上記開閉機構を採用している場合にはその閉じる操作のときに大きな力を必要とし(換言すれば大きな反力を受けるようになり)、その操作性が低下する傾向がある。
<搬送装置の動作>
以下、この搬送装置100の動作について説明する。
まず、搬送装置100は、その動作時期が到来すると、図3等に示すように、上ユニット102における上ベルト110が駆動ロール112の駆動により矢印で示す方向に回転する一方で、下ユニット103における下ベルト120が駆動ロール122の駆動により矢印で示す方向に回転する。
この際、上ベルト110は、支持ロール116と駆動ロール112の間を通過するときに、そのベルト内周面が放熱部材130における接触部131の接触面132に接触しながら移動する。また、下ベルト120は、支持ロール126と駆動ロール122の間を通過するときに、その外周面が上ベルト110の外周面と接触しながら移動する。ちなみに、このときは、放熱部材130の放熱を補助する図示しない前記吸気装置も、その吸気動作を開始する。
続いて、このように始動した搬送装置100に対し、各種の画像形成動作のなかで定着装置40による(熱)定着が終了した後の記録用紙9が導入される。
この際、搬送装置100では、その定着後の記録用紙9を、導入ガイド材141で案内して上ベルト110と下ベルト120が接触し始める入口部から導入し、その循環移動する上ベルト110と下ベルト120の間に挟んだ状態で搬送する。また、この搬送装置100では、搬送される記録用紙9が有する熱を放熱部材130が上ベルト110を介して吸熱しながら放熱し、記録用紙9を搬送しながら冷却する。
最後に、搬送装置100は、記録用紙9を、上ベルト110と下ベルト120が互いに離れ始める出口部から排出して一対の排出ガイド材142A,142Bで案内し、その外部(排出搬送路57)に排出する。この結果、搬送装置100により搬送された定着後の記録用紙9は、冷却された状態で排出される。
また、この搬送装置100においては、第1検出センサ119により上ベルト110の端部位置が基準の位置から変位してずれたことが検出されると、図4に例示するように、その第1検出センサ119の検出情報に応じて張力付与ロール113の一端部が補正すべき方向に所要量だけ移動し、これにより上ベルト110の蛇行(片寄り)を補正する。一方、第2検出センサ129により下ベルト120の端部位置が基準の位置から変位してずれたことが検出されると、図5に例示するように、その第2検出センサ129の検出情報に応じて張力付与ロール123の一端部が補正すべき方向に所要量だけ移動し、これにより下ベルト120の蛇行(片寄り)を補正する。
さらに、この搬送装置100においては、例えば、上ベルト110と下ベルト120の間に詰まった記録用紙9を取り除く除去作業を行うときや、搬送装置100の点検作業や部品交換作業を行うときになると、図7に示すように、その上ユニット102を前記開閉機構により回動軸86を中心にして開ける方向D1に揺動して移動させた状態にし、上ユニット102を下ユニット103から離した状態にする。これにより、図7や図8(b)に示すように、上ユニット102の上ベルト110が下ユニット103の下ベルト120から離れた状態になる。この開ける動作の過程において、上ユニット102における駆動ロール112の回転軸112aの軸継手152Aが、駆動装置のギヤ列156の軸の軸継手152Bから離れた状態になる。
一方、搬送装置100においては、その各作業を終了した後は、図6に示すように、その上ユニット102を開閉機構により閉じる方向D2に揺動して移動させた状態にし、上ユニット102を下ユニット103と結合させた状態にする。これにより、図6や図8(a)に示すように、上ユニット102の上ベルト110と下ユニット103の下ベルト120とが一部で接触した状態に戻される。しかも、この閉じた状態にされることにより、上ユニット102における駆動ロール112と下ユニット103における駆動ロール122とは、図8(a)に示すように、その軸間の距離JLが固定された状態になる。この閉じる動作の過程において、上ユニット102における駆動ロール112の回転軸112aの軸継手152Aが、駆動装置のギヤ列156の軸の軸継手152Bと結合した状態になる。
<搬送装置の評価試験>
図10は、この搬送装置100に関して行った評価試験の結果を示すものである。
試験では、搬送装置100として以下の構成のものを使用した。
上ベルト110及び下ベルト120としてはいずれも、ポリイミド樹脂にカーボンブラック等を添加した樹脂組成物から成形した、厚さが約80μm、ベルト周長が約170mm、ベルト幅BWが約370mmからなる継ぎ目の無い(シームレス)形態のベルトを使用した。
上ベルト110の蛇行補正ロール(張力付与ロール)113としては、円柱状の金属製ロール基材に、ウレタン樹脂を塗布して厚さ約75μmの樹脂層を形成したロールを使用した。下ベルト120の蛇行補正ロール(張力付与ロール)123としては、円柱状の金属製ロール基材に、発泡ウレタンからなる厚さが約5.8mmの弾性層を形成したロールを使用した。
放熱部材130の接触部131としては、その接触面132の上ベルト110の移動方向における長さが約75mm、その接触面132の上ベルト110の移動方向と直交する方向(駆動ロール112の回転軸方向B)における全体の幅が約386mmという寸法の長方形状の面からなる、アルミニウム製の部材を使用した。接触部131の接触面132は、上ベルト110の移動方向において中央部が下方(下ベルト120側)にむけて凸となる緩やかな曲面(所定の曲率半径からなる面)で形成されている。
この他、上ベルト110は、接触部132の接触面132のうち両端部132a,132b(幅:各20mm)を除く中央部132c(幅:約346mm)において放熱部材130による放熱作用を実質的に受けるようになっている。
また、蛇行補正ロール113と蛇行補正ロール123の各ベルト110、120に付与する張力については、約16.2Nに設定した。
そして、この試験用の搬送装置としては、上記各構成に加えて、駆動ロール112と駆動ロール122との食い込み量α(その両ロールの軸間の距離(JK)から設定)と、下ベルト120の駆動ロール122(厳密には弾性層)の硬度について、図10に示すような値にそれぞれ設定した構成からなる複数の搬送装置(試験N0.1〜11)を用意した。また、このときの各搬送装置における面圧比は、図10に示すような値であった。
試験は、上記各構成からなる搬送装置における上ベルト110のベルト走行性と、記録用紙9に対する用紙搬送性と、開閉機構の閉じるときの操作性とをそれぞれ調べて評価することで行った。
ベルト走行性については、上記各構成からなる搬送装置を画像形成枚数が
10000枚(=10kPV)になる時間だけ連続して稼働(各ベルト110、120の回転速度:450mm/秒)させた後、上ベルト110におけるしわの発生の有無と記録用紙の状態について調べた。記録用紙9としては、普通紙(富士ゼロックス社製:J紙)を使用した。このときのベルト走行性については、以下の基準で評価した。
○:しわが発生しない。
△:しわが少し発生したが、そのしわによる記録用紙への変形等のダメージがない。
×:しわが発生し、そのしわによる記録用紙への変形等のダメージがあった。
用紙搬送性については、記録用紙9として以下の2種類のものを適用し、その各用紙について上記各構成からなる搬送装置を稼働させて各用紙とも10000枚の搬送を行い、その各用紙におけるしわの発生の有無について調べた。記録用紙9の1つとしてA4判の薄いコート紙(王子製紙社製:OKトップコート+/坪量:73.3g/m2)を使用し、もう1つとしてA4判の普通紙(富士ゼロックス社製:J紙/坪量:82g/m2)を使用した。記録用紙はいずれも横送りで搬送した。このときの用紙搬送性については、以下の基準で評価した。
○:薄いコート紙及び普通紙のいずれでもしわが発生しない。
△:普通紙ではしわが発生しないが、薄いコート紙にしわが発生した。
×:薄いコート紙ではしわが発生しないが、普通紙にしわが発生した。
操作性については、開閉機構により上ユニット102を閉じるときに発生する操作反力を測定することで調べた。操作反力は、プッシュプルゲージ測定機を用いて、開閉動作の作用点の荷重を3回測定し、その平均値を求めることで測定した。このときの操作性については、以下の基準で評価した。
○:操作反力が60N未満であった。
△:操作反力が60N以上80N未満であった。
×:操作反力が80N以上であった。
図10に示す結果から、面圧比が0.85以上であるときにはベルト走行性がほぼ良好であり、面圧比が0.90以上であるときにはベルト走行性がいずれも良好であることがわかる。
また、面圧比が0.85以上であるときであっても、食い込み量が0.27mmであるときには、薄いコート紙に対する用紙搬送性が低下する傾向にあることがわかる。面圧比が0.85以上であるときであっても、食い込み量が0.20mmであるときには、普通紙に対する用紙搬送性が低下する傾向にあることがわかる。
さらに、面圧比が0.85以上であるときであっても、ロール硬度が35以上になると、操作性が低下する傾向にあることがわかる。
参考までに、この試験用の搬送装置のうち食い込み量が0.45mmの搬送装置(試験N0.3,6,8,11)について、駆動ロールの硬度と面圧比との関係を図11(a)に示す。また、この試験用の搬送装置について、食い込み量と面圧比との関係を図11(b)に示す。
また、試験N0.6の搬送装置における面圧の測定結果を図12に示す。この結果から、駆動ロール122の軸方向Bにおける面圧が、その軸方向の中央部と装置の前方側端部及び後方側端部とにおいてほぼ同じ値になってほぼ一定していることがわかる。
さらに、試験N0.11(面圧比:0.795)の搬送装置における面圧の測定結果を図13に示す。この結果から、駆動ロール122の軸方向Bにおける面圧が、その軸方向の中央部の面圧に対して装置の前方側端部及び後方側端部の面圧が高く(大きく)なっていることがわかる。
ちなみに、搬送装置における駆動ロールの軸方向の両端部の面圧がその中央部の面圧に比べて高すぎる場合(例えば、試験N0.9、11の場合)には、図14(a)に例示するように、その各駆動ロール112,122の間で上ベルト110と下ベルト120が接触する面領域160の両端部160b,160cでのベルトの移動速度(白抜き矢印。これ以後の同様である。)がその中央部160aでのベルトの移動速度に比べて相対的に速くなり(白抜き矢印の長短が速度の大小を示す。これ以後も同様である。)、この結果、ベルト110等がその中央部にむけて押し寄せられるような作用(矢付き二点鎖線で示すような状態で働く力)を受けるため、その中央部160aにしわが発生する傾向がある。
反対に、搬送装置における駆動ロールの軸方向の中央部の面圧がその両端部の面圧に比べて高すぎる場合には、図14(b)に例示するように、その各駆動ロール112,122の間で上ベルト110と下ベルト120が接触する面領域160の中央部160aでのベルトの移動速度がその両端部160b,160cでのベルトの移動速度に比べて相対的に速くなり、この結果、ベルト110等がその両端部にむけて押し広げられるような作用(矢付き二点鎖線で示すような状態で働く力)を受けるため、その両端部160b,160cにしわが発生する傾向がある。
[他の実施の形態]
実施の形態1に係る搬送装置100においては、その放熱部材130に代えて、例えば、上ベルト110の内周面に接触する接触面を有する加熱部材からなる固定部材を配置してもよい。加熱部材としては、例えば、加熱源とその加熱源を装備する構造体で構成されるものを適用できる。このように構成した場合、その搬送装置100により搬送される記録用紙9は、その搬送中に加熱部材からの熱が上ベルト110を介して伝えられて加熱されるようになる。
また、搬送装置100については、上ベルト110を支持する複数の支持ロールや下ベルト120を支持する複数の支持ロールの配置や種類等に関して実施の形態1で例示した構成以外の他の構成であっても構わない。蛇行補正ロールは、張力付与ロール113,123とは別の独立したロールとして構成してもよい。さらに、搬送装置100としては、放熱部材130等の固定部材を配置しない構成の搬送装置であっても構わない。
さらに、実施の形態1に係る画像形成装置1においては、搬送装置100を定着装置40による定着後(換言すれば画像が形成された後)の記録用紙9を搬送する装置として使用する場合を示したが、その他にも、例えば、搬送装置100を、画像が形成される前の記録用紙9を搬送する装置として単独で使用又は併用するように構成することも可能である。
この他、画像形成装置1は、搬送装置100を適用することが可能なものであれば、その画像形成方式やその構造等の構成については特に限定されるものでない。必要であれば、現像剤以外の材料で構成される画像を形成する画像形成装置であっても構わない。また、搬送装置100は、画像形成装置100に組み込んで使用する場合に限らず、例えば、シート状の被搬送材を搬送するための搬送装置100として単独で使用したり、あるいは、シート状の被搬送材を扱う他の種類の装置と組み合わせて使用するように構成してもよい。
1 …画像形成装置
9 …記録用紙(シート状の被搬送材又は記録媒体の一例)
100…搬送装置
110…上ベルト(第1ベルトの一例)
112…駆動ロール(第1駆動ロールの一例)
120…下ベルト(第2ベルトの一例)
122…駆動ロール(第2駆動ロールの一例)
130…放熱部材(固定部材の一例)
132…接触面
160…面領域
160a…面領域の中央部
160b,160c…面領域の両端部
B …駆動ロールの軸方向(回転軸方向)
JL…軸間の距離

Claims (4)

  1. 循環移動する環状の第1ベルトと、
    前記第1ベルトの外周面に接触した状態で配置され、前記第1ベルトとの間にシート状の被搬送材を挟んだ状態で搬送するよう循環移動する環状の第2ベルトと、
    前記第1ベルトの内周側に配置され、当該第1ベルトを回転させる第1駆動ロールと、
    前記第2ベルトの内周側に配置され、当該第2ベルトを回転させる第2駆動ロールと、
    を備え、
    前記第1駆動ロールと前記第2駆動ロールが、前記第1ベルト及び前記第2ベルトを介在させて対向する位置で軸間の距離を固定した状態で配置され、
    前記第1ベルトのうち前記第1駆動ロールへの巻き掛け部分と前記第2ベルトのうち前記第2駆動ロールへの巻き掛け部分とが接触する面領域の圧力比(前記面領域の回転軸方向における中央部の圧力をその回転軸方向における両端部の平均圧力で除した値)が、0.850以上の範囲に設定されていることを特徴とする搬送装置。
  2. 前記第1ベルトの内周側に固定して配置され、当該第1ベルトの内周面に接触する接触面を有する固定部材を備えている請求項1に記載の搬送装置。
  3. 前記固定部材が放熱部材である請求項2に記載の搬送装置。
  4. 画像が形成される前及び形成された後の少なくとも一方のシート状の記録媒体を搬送する搬送装置として、請求項1乃至3のいずれかに記載の搬送装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
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