JP2015105077A - 車両用駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電気継手を飛び石等の外力や被水から保護することができる車両用駆動装置を提供する。【解決手段】後輪駆動装置では、ケースは、該ケースの側面を構成する蓋部材72の外壁面72bから略水平方向に延出し、該ケース内に形成される第1及び第2冷潤流路、と電動オイルポンプ70とを連通するオイル吐出路が形成される蓋部材72の延出部72aを有し、電動オイルポンプ70は、蓋部材72の延出部72aの端部72a1に、該延出部72aよりも略鉛直方向上方に延出するように配置される。そして、蓋部材72の外壁面72b、蓋部材72の延出部72aの上面72a2、及び、蓋部材72の外壁面72bと対向する電動オイルポンプ70の内側面70aによって三方を囲まれる空間Tには、ソレノイド弁85に対し電力を供給する電線89a、上に介装されるカプラ87が配置される【選択図】図9

Description

本発明は、車両用駆動装置に関し、より詳細には、電気継手を防護することができる車両用駆動装置に関する。
従来、特許文献1に記載の車両用駆動装置では、ケースの内部に、一対の電動機、及び一対の遊星歯車式減速機が左右にそれぞれ設けられるとともに、これら電動機間に油圧ブレーキが設けられ、また、ケースの外部に、電動オイルポンプがケースの開口部を塞ぐ蓋部材とともに設けられている。また、電動オイルポンプから各電動機や各遊星歯車式減速機、或いは油圧ブレーキにオイルを供給する油路の途中には、弁部材やセンサが設けられており、弁部材やセンサは、蓋部材に取り付けられている。
特開2013−13195号公報
ところで、特許文献1に記載の車両用駆動装置では、弁部材としてソレノイド弁が設けられており、ソレノイド弁に対し制御信号や電力を供給する電線上に介装される電気継手が必要となるが、電気継手について具体的に開示されていない。このようなケースの外部に配置される電気継手は、飛び石等の外力や被水から保護することが望まれており、特に、弁部材やセンサは液密性が高く設計されているが、電気継手の場合には液体の浸入を想定しておらず、特段の配慮が必要である。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、電気継手を飛び石等の外力や被水から保護することができる車両用駆動装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、
車両の動力源(例えば、後述の実施形態の電動機2A、2B)、前記車両の車輪(例えば、後述の実施形態の左後輪LWr、右後輪RWr)と前記動力源との動力伝達経路上に配置される動力伝達機構(例えば、後述の実施形態の第1及び第2遊星歯車式減速機12A、12B)の少なくとも何れか一方を収容する筐体(例えば、後述の実施形態のケース11)と、
前記動力源の被冷却部(例えば、後述の実施形態の被冷却部A1、B1)と被潤滑部(例えば、後述の実施形態の被潤滑部A2、B2)、及び前記動力伝達機構の被冷却部と被潤滑部(例えば、後述の実施形態の被潤滑部A3、B3)の少なくとも何れか一つである被冷潤部に液状流体を供給する液状流体供給装置(例えば、後述の実施形態の電動オイルポンプ70)と、
を有する車両用駆動装置(例えば、後述の実施形態の後輪駆動装置1)であって、
前記筐体は、該筐体の側面(例えば、後述の実施形態の蓋部材72の外壁面72b)から略水平方向に延出し、該筐体内に形成される前記液状流体の流路(例えば、後述の実施形態の第1及び第2冷潤流路130A、130B)と前記液状流体供給装置とを連通する中間流体流路(例えば、後述の実施形態のオイル吐出路95)が形成される流路形成部(例えば、後述の実施形態の蓋部材72の延出部72a)を有し、
前記液状流体供給装置は、前記流路形成部の延出端部(例えば、後述の実施形態の延出部72aの端部72a1)に、前記流路形成部よりも略鉛直方向上方に延出するように配置され、
前記筐体の前記側面、前記流路形成部の上面(例えば、後述の実施形態の延出部72aの上面72a2)、及び、前記筐体の前記側面と対向する前記液状流体供給装置の側面(例えば、後述の実施形態の電動オイルポンプの内側面70a)によって囲まれる空間(例えば、後述の実施形態の空間T)には、前記筐体に設置される電気駆動部品に対し又は前記液状流体供給装置に対し電気信号又は電力を供給する電線(例えば、後述の実施形態の電線89a、89b)上に介装される電気継手(例えば、後述の実施形態のカプラ87、88)を配置することを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加えて、
前記筐体の前記側面には、前記車両用駆動装置を前記車両の骨格部材(例えば、後述の実施形態のサブフレーム13)に支持するための一対の支持装置(例えば、後述の実施形態のマウント部材13a、13b)が取り付けられ、
前記電気継手は、前記一対の支持装置によって両側方を囲まれることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の構成に加えて、
前記車両用駆動装置は、前記車両の骨格部材に支持され、
前記電気継手は、前記骨格部材によって上方を囲まれることを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の構成に加えて、
前記液状流体供給装置は、前記流路形成部の延出端部に接続され、略水平方向に延出し、前記中間流体流路が形成される基部(例えば、後述の実施形態の基部70b)を有することを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれかにおいて、
前記液状流体供給装置の前記側面は、前記筐体の前記側面寄りの第1側面(例えば、後述の実施形態の第1側面70a1)と、該第1側面より下方で、該第1側面よりも前記筐体の側面から離間する第2側面(例えば、後述の実施形態の第2側面70a2)とを備え、
前記電気継手は、車両の前後方向において前記第2側面と対向する位置に配置されることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、電気継手を車両の前方、後方、下方からの飛び石等の外力や被水から保護することができる。
請求項2の発明によれば、電気継手をさらに車両の左方、右方からの飛び石等の外力や被水から保護することができる。
請求項3の発明によれば、電気継手をさらに車両の上方からの飛び石等の外力や被水から保護することができる。
請求項4の発明によれば、電気継手を囲む空間が大きくなり、電気継手を車両の下方からの飛び石等の外力や被水からさらに保護することができる。
請求項5の発明によれば、電気継手を液状流体供給装置によって上方からの外力や被水から保護し、且つ、制約された空間を有効に利用して電気継手を効率よく配置することができる。
本発明に係る車両用駆動装置を搭載可能な車両の一実施形態であるハイブリッド車両の概略構成を示すブロック図である。 一実施形態の後輪駆動装置の縦断面図である。 図2に示す後輪駆動装置の上部部分拡大断面図である。 図1の車両用駆動装置がフレームに搭載された状態を示す斜視図である。 電動オイルポンプが取り外された後輪駆動装置の外観斜視図である。 (a)は、電動オイルポンプが取り付けられた蓋部材を内側から見た斜視図であり、(b)は、蓋部材を内側から見た正面図である。 図6(a)のVII−VII線に沿った電動オイルポンプの断面図である。 後輪駆動装置の部分拡大側面図である。 図8のIX−IX線に沿った後輪駆動装置の断面図である。 図8のX−X線に沿った後輪駆動装置の断面図である。 後輪駆動装置の部分拡大下面図である。
本発明に係る車両用駆動装置は、電動機を車輪駆動用の駆動源とするものであり、例えば、図1に示すような駆動システムの車両に用いられる。以下の説明では車両用駆動装置を後輪駆動用として用いる場合を例に説明するが、前輪駆動用に用いてもよい。
図1に示す車両3は、内燃機関4と電動機5とが直列に接続された駆動装置6(以下、前輪駆動装置と呼ぶ。)を車両前部に有するハイブリッド車両であり、この前輪駆動装置6の動力がトランスミッション7を介して前輪Wfに伝達される一方で、この前輪駆動装置6と別に車両後部に設けられた駆動装置1(以下、後輪駆動装置と呼ぶ。)の動力が後輪Wr(RWr、LWr)に伝達されるようになっている。前輪駆動装置6の電動機5と後輪駆動装置1の第1及び第2電動機2A、2Bとは、バッテリ9に接続され、バッテリ9からの電力供給と、バッテリ9へのエネルギー回生とが可能となっている。図1中、符号8は車両全体を制御するための制御装置である。
先ず、本発明に係る一実施形態の車両用駆動装置について、図2〜図11に基づいて説明する。
図2は、後輪駆動装置1の全体の縦断面図を示すものであり、図3は、図2の上部部分拡大断面図である。同図において、符号11は、後輪駆動装置1のケースであり、ケース11は、車幅方向略中央部に配置される中央ケース11Mと、中央ケース11Mを挟むように中央ケース11Mの左右に配置される側方ケース11A、11Bと、から構成され、全体が略円筒状に形成される。ケース11の内部には、後輪Wr用の車軸10A、10Bと、動力源として車軸駆動用の第1及び第2電動機2A、2Bと、後輪LWr、RWrと電動機2A、2Bとの動力伝達経路上に配置され、この電動機2A、2Bの駆動回転を減速する動力伝達機構としての第1及び第2変速機としての第1及び第2遊星歯車式減速機12A、12Bとが、同一軸線上にそれぞれ並んで配置されている。この車軸10A、第1電動機2A及び第1遊星歯車式減速機12Aは左後輪LWrを駆動制御し、車軸10B、第2電動機2B及び第2遊星歯車式減速機12Bは右後輪RWrを駆動制御する。車軸10A、第1電動機2A及び第1遊星歯車式減速機12Aと、車軸10B、第2電動機2B及び第2遊星歯車式減速機12Bは、ケース11内で車幅方向に左右対称に配置されている。左後輪LWrは、第1電動機2Aに対して第1遊星歯車式減速機12Aと反対側に位置し、右後輪RWrも、第2電動機2Bに対して第2遊星歯車式減速機12Bと反対側に位置する。また、第1電動機2Aと第1遊星歯車式減速機12Aとは車幅方向外側からこの順序で配置され、且つ、第2電動機2Bと第2遊星歯車式減速機12Bとは車幅方向外側からこの順序で配置されることにより、第1及び第2遊星歯車式減速機12A、12Bは、第1及び第2電動機2A、2Bの間に配置される。
側方ケース11A、11Bの中央ケース11M側には、それぞれ径方向内側に延びる隔壁18A、18Bが設けられ、側方ケース11A、11Bと隔壁18A、18Bとの間には、それぞれ第1及び第2電動機2A、2Bが配置される。また、中央ケース11Mと隔壁18A、18Bとに囲まれた空間には、第1及び第2遊星歯車式減速機12A、12Bが配置されている。なお、図2に示すように、本実施形態では、左側方ケース11Aと中央ケース11Mとは、第1電動機2A及び第1遊星歯車式減速機12Aを収容する第1ケース11Lを構成し、また、右側方ケース11Bと中央ケース11Mとは、第2電動機2B及び第2遊星歯車式減速機12Bを収容する第2ケース11Rを構成している。そして、第1ケース11Lは、第1電動機2Aと第1遊星歯車式減速機12Aの少なくとも一方の潤滑及び/又は冷却に供される液状流体としてのオイルを貯留する左貯留部RLを有し、第2ケース11Rは、第2電動機2Bと第2遊星歯車式減速機12Bの少なくとも一方の潤滑及び/又は冷却に供されるオイルを貯留する右貯留部RRを有する。そして、ケース11は、図4に示すように、一対の支持装置であるマウント部材13a、13bによって車両の骨格部材であるサブフレーム13に支持され、サブフレーム13を介して車両のフロアパネル(図示せず)の下方に固定される。また、後輪駆動装置1は、マウント部材13a、13bを、ケース11(側方ケース11A、11B)の前方側面11fから前方に突出形成されたボス部11a(図4参照)に固定することで、車両3に支持されている。また、図2〜11中の矢印は、後輪駆動装置1が車両に搭載された状態における位置関係を示している。
後輪駆動装置1には、ケース11の内部と外部とを連通するブリーザ装置40が設けられ、内部の空気が過度に高温・高圧とならないように内部の空気をブリーザ室41を介して外部に逃がすように構成される。ブリーザ室41は、ケース11の鉛直方向上部に配置され、中央ケース11Mの外壁と、中央ケース11M内に左側方ケース11A側に略水平に延設された第1円筒壁43と、右側方ケース11B側に略水平に延設された第2円筒壁44と、第1及び第2円筒壁43、44の内側端部同士をつなぐ左右分割壁45と、第1円筒壁43の左側方ケース11A側先端部に当接するように取り付けられたバッフルプレート47Aと、第2円筒壁44の右側方ケース11B側先端部に当接するように取り付けられたバッフルプレート47Bと、により形成された空間により構成される。
ブリーザ室41の下面を形成する第1及び第2円筒壁43、44と左右分割壁45とは、第1円筒壁43が第2円筒壁44より径方向内側に位置し、左右分割壁45が、第2円筒壁44の内側端部から縮径しつつ屈曲しながら第1円筒壁43の内側端部まで延設され、さらに径方向内側に延設されて略水平に延設された第3円筒壁46に達する。第3円筒壁46は、第1円筒壁43と第2円筒壁44との両外側端部より内側に且つその略中央に位置している。
中央ケース11Mには、バッフルプレート47A、47Bが、第1円筒壁43と中央ケース11Mの外壁との間の空間又は第2円筒壁44と中央ケース11Mの外壁との間の空間を遊星歯車式減速機12A又は遊星歯車式減速機12Bからそれぞれ区画するように固定されている。
また、中央ケース11Mには、ブリーザ室41と外部とを連通する外部連通路49がブリーザ室41の鉛直方向上面に接続される。外部連通路49のブリーザ室側端部49aは、鉛直方向下方を指向して配置されている。従って、オイルが外部連通路49を通って外部に排出されるのが抑制される。
第1及び第2電動機2A、2Bは、ステータ14A、14Bがそれぞれ側方ケース11A、11Bに固定され、このステータ14A、14Bの内周側に環状のロータ15A、15Bが回転可能に配置されている。ロータ15A、15Bの内周部には車軸10A、10Bの外周を囲繞する円筒軸16A、16Bが結合され、この円筒軸16A、16Bが車軸10A、10Bと同軸上に相対回転可能となるように側方ケース11A、11Bの端部壁17A、17Bと隔壁18A、18Bとに軸受19A、19Bを介して支持されている。また、円筒軸16A、16Bの一端側の外周であって端部壁17A、17Bには、ロータ15A、15Bの回転位置情報を電動機2A、2Bの制御コントローラ(図示せず)にフィードバックするためのレゾルバ20A、20Bが設けられている。ステータ14A、14B、及びロータ15A、15Bを含む第1及び第2電動機2A、2Bは、同一径とされ、第1及び第2電動機2A、2Bの回転軸線は同一線x上に配置され(以下、符号xを回転軸線xとして付す。)、また、第1及び第2電動機2A、2Bは互いに鏡面対称に配置される。また、車軸10A及び円筒軸16Aは、第1電動機2A内を貫通して、第1電動機2Aの両端部から延出しており、車軸10B及び円筒軸16Bも、第2電動機2B内を貫通して、第2電動機2Bの両端部から延出している。
また、左後輪LWrと第1電動機2Aとの動力伝達経路上に配置された第1遊星歯車式減速機12A、及び右後輪RWrと第2電動機2Bとの動力伝達経路上に配置された第2遊星歯車式減速機12Bは、サンギヤ21A、21Bと、このサンギヤ21A、21Bに噛合される複数のプラネタリギヤ22A、22Bと、これらのプラネタリギヤ22A、22Bを支持するプラネタリキャリア23A、23Bと、プラネタリギヤ22A、22Bの外周側に噛合されるリングギヤ24A、24Bと、を備え、サンギヤ21A、21Bから電動機2A、2Bの駆動力が入力され、減速された駆動力がプラネタリキャリア23A、23Bを通して車軸10A、10Bに出力されるようになっている。
サンギヤ21A、21Bは円筒軸16A、16Bに一体に形成されている。また、プラネタリギヤ22A、22Bは、サンギヤ21A、21Bに直接噛合される大径の第1ピニオン26A、26Bと、この第1ピニオン26A、26Bよりも小径の第2ピニオン27A、27Bを有する2連ピニオンであり、これらの第1ピニオン26A、26Bと第2ピニオン27A、27Bが同軸にかつ軸方向にオフセットした状態で一体に形成されている。このプラネタリギヤ22A、22Bはニードルベアリング31A、31Bを介してプラネタリキャリア23A、23Bのピニオンシャフト32A、32Bに支持され、プラネタリキャリア23A、23Bは、軸方向内側端部が径方向内側に伸びて車軸10A、10Bにスプライン嵌合され一体回転可能に支持されるとともに、軸受33A、33Bを介して隔壁18A、18Bに支持されている。
リングギヤ24A、24Bは、その内周面が小径の第2ピニオン27A、27Bに噛合されるギヤ部28A、28Bと、ギヤ部28A、28Bより小径でケース11の中間位置で互いに対向配置される小径部29A、29Bと、ギヤ部28A、28Bの軸方向内側端部と小径部29A、29Bの軸方向外側端部を径方向に連結する連結部30A、30Bとを備えて構成されている。
ギヤ部28A、28Bは、中央ケース11Mの左右分割壁45の内径側端部に形成された第3円筒壁46を挟んで軸方向に対向している。小径部29A、29Bは、その外周面がそれぞれ後述する一方向クラッチ50のインナーレース51とスプライン嵌合し、リングギヤ24A、24Bは一方向クラッチ50のインナーレース51と一体回転するように互いに連結されて構成されている。
遊星歯車式減速機12B側であって、ケース11を構成する中央ケース11Mの第2円筒壁44とリングギヤ24Bのギヤ部28Bとの間には、リングギヤ24Bに接続されて制動手段を構成する油圧ブレーキ60が第1ピニオン26Bと径方向でオーバーラップし、第2ピニオン27Bと軸方向でオーバーラップするように配置されている。油圧ブレーキ60は、第2円筒壁44の内周面にスプライン嵌合された複数の固定プレート35と、リングギヤ24Bのギヤ部28Bの外周面にスプライン嵌合された複数の回転プレート36とが軸方向に交互に配置され、これらのプレート35,36が環状のピストン37によって締結及び解放操作されるようになっている。ピストン37は、中央ケース11Mの左右分割壁45と第3円筒壁46との間に形成された環状のシリンダ室に進退自在に収容されており、さらに第3円筒壁46の外周面に設けられた受け座38に支持される弾性部材39によって、常時、固定プレート35と回転プレート36とを解放する方向に付勢される。
また、さらに詳細には、左右分割壁45とピストン37の間はオイルが直接導入される作動室Sとされ、作動室Sに導入されるオイルの圧力が弾性部材39の付勢力に勝ると、ピストン37が前進(右動)し、固定プレート35と回転プレート36とが相互に押し付けられて締結することとなる。また、弾性部材39の付勢力が作動室Sに導入されるオイルの圧力に勝ると、ピストン37が後進(左動)し、固定プレート35と回転プレート36とが離間して解放することとなる。なお、油圧ブレーキ60は液状流体供給装置としての電動オイルポンプ70(図4参照)に接続されている。
この油圧ブレーキ60の場合、固定プレート35がケース11を構成する中央ケース11Mの左右分割壁45から伸びる第2円筒壁44に支持される一方で、回転プレート36がリングギヤ24Bのギヤ部28Bに支持されているため、両プレート35、36がピストン37によって押し付けられると、両プレート35、36間の摩擦締結によってリングギヤ24Bに制動力が作用し固定される。その状態からピストン37による締結が解放されると、リングギヤ24Bの自由な回転が許容される。なお、上述したように、リングギヤ24A、24Bは互いに連結されているため、油圧ブレーキ60が締結することによりリングギヤ24Aにも制動力が作用し固定され、油圧ブレーキ60が解放することによりリングギヤ24Aも自由な回転が許容される。
また、軸方向で対向するリングギヤ24A、24Bの連結部30A、30B間にも空間部が確保され、その空間部内に、リングギヤ24A、24Bに対し一方向の動力のみを伝達し他方向の動力を遮断する一方向クラッチ50が配置されている。一方向クラッチ50は、インナーレース51とアウターレース52との間に多数のスプラグ53を介在させたものであって、そのインナーレース51がスプライン嵌合によりリングギヤ24A、24Bの小径部29A、29Bと一体回転するように構成されている。またアウターレース52は、第3円筒壁46により位置決めされるとともに、回り止めされている。
一方向クラッチ50は、車両3が電動機2A、2Bの動力で前進する際に係合してリングギヤ24A、24Bの回転をロックするように構成されている。より具体的に説明すると、一方向クラッチ50は、電動機2A、2B側の順方向(車両3を前進させる際の回転方向)の回転動力が車輪Wr側に入力されるときに係合状態となるとともに電動機2A、2B側の逆方向の回転動力が車輪Wr側に入力されるときに非係合状態となり、車輪Wr側の順方向の回転動力が電動機2A、2B側に入力されるときに非係合状態となるとともに車輪Wr側の逆方向の回転動力が電動機2A、2B側に入力されるときに係合状態となる。
このように本実施形態の後輪駆動装置1では、電動機2A、2Bと車輪Wrとの動力伝達経路上に一方向クラッチ50と油圧ブレーキ60とが並列に設けられている。なお、油圧ブレーキ60は、車両の走行状態や一方向クラッチ50の係合・非係合状態に応じて、オイルポンプ70から供給されるオイルの圧力により、解放状態、弱締結状態、締結状態に制御される。例えば、車両3が電動機2A、2Bの力行駆動により前進する時(低車速時、中車速時)は、一方向クラッチ50が締結するため動力伝達可能な状態となるが油圧ブレーキ60が弱締結状態に制御されることで、電動機2A、2B側からの順方向の回転動力の入力が一時的に低下して一方向クラッチ50が非係合状態となった場合にも、電動機2A、2B側と車輪Wr側とで動力伝達不能になることが抑制される。また、車両3が内燃機関4及び/又は電動機5の力行駆動により前進する時(高車速時)は、一方向クラ
ッチ50が非係合となりさらに油圧ブレーキが解放状態に制御されることで、電動機2A、2Bの過回転が防止される。一方、車両3の後進時や回生時には、一方向クラッチ50が非係合となるため油圧ブレーキ60が締結状態に制御されることで、電動機2A、2B側からの逆方向の回転動力が車輪Wr側に出力され、又は車輪Wr側の順方向の回転動力が電動機2A、2B側に入力される。
また、図5に示すように、中央ケース11Mの第1及び第2円筒壁43、44と左右分割壁45との外周面は、ブリーザ室41を形成する以外の部分において外部に露出しており、第1及び第2円筒壁43、44と左右分割壁45との外周面には、その軸方向両端部から半径方向に張り出した一対の張り出し部101,102が形成されている。
そして、第1及び第2円筒壁43、44と左右分割壁45との周囲で、斜め前方且つ下方には、一対の張り出し部101,102と、底壁103と、上壁104とによって略四角筒状に画成され、後述のストレーナ71を収容するストレーナ収容室105が形成されている。
ストレーナ収容室105を形成する一対の張り出し部101,102には、左貯留部RLとストレーナ収容室105とを連通する貫通孔107a,107b(図5参照)と、右貯留部RRとストレーナ収容室105とを連通する貫通孔107c(図示せず)とがそれぞれ形成されている。これにより、左貯留部RLと右貯留部RRとの間に配置されたストレーナ収容室105は、左貯留部RLと右貯留部RRとを連通する。
このストレーナ収容室105の前方開口部105aは、電動オイルポンプ70が取り付けられる蓋部材72を複数のボルト106により締結固定することで塞がれており、蓋部材72の内壁面は、ストレーナ収容室105の壁面を構成し、併せて、蓋部材72の外壁面72bは、ケース11の側面を構成する。
図6に示すように、ストレーナ71は、その排出口71aが蓋部材72に挿入され、油路形成カバー96を蓋部材72に締結するボルト69で共締めされることで、蓋部材72のみに着脱可能に固定されている。ストレーナ71は、その下面に設けられた吸入口(図示せず)から吸入されたオイルの異物を除去し、異物が除去されたオイルは、電動オイルポンプ70へと送られる。
電動オイルポンプ70及び蓋部材72とともにオイル吸入路94を構成するストレーナ71は、蓋部材72のケース固定部72dよりもケース側に延出しており、ストレーナ71の吸入口は、蓋部材72がストレーナ収容室105の前方開口部105aに締結固定された取付状態において、ストレーナ収容室105の貯留部内に位置する。
図6及び図7に示すように、電動オイルポンプ70は、いわゆる、トロコイドポンプであり、位置センサレス・ブラシレス直流モータからなる他の電動機90によって駆動され、目標回転数などに基づいて、PID制御で制御されている。そして、吸引部93に設けられた図示しないインナーロータまたはアウターロータを回転することで吐出量を調整しながら、ストレーナ71から電動オイルポンプ70及び蓋部材72に設けられたオイル吸入路94に流入したオイルを電動オイルポンプ70及び蓋部材72に設けられた中間流体流路としてのオイル吐出路95に吐出する。
また、図7、図9及び図10に示すように、蓋部材72は、ケース11から略水平方向に延出し、オイル吐出路95を形成する延出部72aを有し、延出部72aの端部72a1には、延出部72aと共にオイル吐出路95を形成する電動オイルポンプ70の基部70bが接続されている。電動オイルポンプ70は、蓋部材72がケース11に固定されたとき、蓋部材72の前方に位置するように蓋部材72に取り付けられており、蓋部材72の延出部72aよりも略鉛直方向上方に延出するように配置されている。蓋部材72の内側には、蓋部材72とともに、油路99の一部を画成する油路形成カバー96がボルト69によって固定されている。蓋部材72と油路形成カバー96との間には、下から順に、後述する低圧油路切替弁73、ブレーキ油路切替弁74、リリーフ弁84が配置されている。また、図8〜図11に示すように、蓋部材72の油路形成カバー96と反対側には、ソレノイド弁85、86が取り付けられており、通電によって、油路99の一部の連通・遮断を行う。
油路形成カバー96には、ストレーナ収容室105内で、中央ケース11Mの外周面に形成された、後述するブレーキ油路77の作動室用ポート108aと、後述する第1及び第2冷潤流路130A、130Bの冷却/潤滑用ポート108bにそれぞれ接続される、2つの出口パイプ97a、97bが取り付けられている。
即ち、これら出口パイプ97a、97bは、上述したように、電動オイルポンプ70が取り付けられた蓋部材72がストレーナ収容室105の前方開口部105aに取り付けられた状態において、作動室用ポート108aと、冷却/潤滑用ポート108bとにそれぞれ接続される。
また、各ソレノイド弁85、86には、それぞれカプラ87、88が取り付けられており、各ソレノイド弁85、86は、これらカプラ87、88を介して電線89a、89bと接続される。また、これらの電線89a、89bは、配線部83にて統合され、制御装置又は電源へと配索される。
ここで、図8〜図11に示すように、カプラ87、88の少なくとも一部は、蓋部材72の外壁面72b、蓋部材72の延出部72aの上面72a2と電動オイルポンプ70の基部70b、及び、蓋部材72の外壁面72bと対向する電動オイルポンプ70の内側面70aによって三方を囲まれる空間Tに配置されている。特に、本実施形態では、図11に示すように、カプラ87、88は、蓋部材72の延出部72aの上面72a2と電動オイルポンプ70の基部70bとによってその下方全体を囲まれている。したがって、カプラ87、88は、車両の正面からの飛び石の直撃や、真下からの洗車などによる水流の直撃が蓋部材72及び電動オイルポンプ70によって防がれ、別途保護カバーなどを設定することなく、保護することができる。
また、図8に示すように、カプラ87、88の少なくとも一部は、一対のマウント部材13a、13bによって左右両側方を囲まれているので、車両の左方、右方からの外力や被水からも保護することができ、さらに、カプラ87、88は、サブフレーム13によって上方を囲まれることで、車両の上方からの外力や被水からも保護することができる。
また、図9及び図10に示すように、電動オイルポンプ70の内側面70aは、蓋部材72の外壁面72b寄りの第1側面70a1と、第1側面70a1より下方で、第1側面70a1よりも外壁面72bから離間する第2側面70a2とを備え、基部70bとで凹部70cを形成している。そして、カプラ87、88は、車両の前後方向において第2側面70a2と対向する位置に配置されており、部分的にこの凹部70c内に収容されている。
さらに、カプラ87、88は、回転軸線x方向から見て、部分的に互いに重なるように配置されており、制約された空間T内に複数のカプラ87、88を効率よく配置している。
ケース11には、作動室用ポート108aから油圧ブレーキ60の作動室Sまで連通するブレーキ油路(図示せず)が形成されおり、電動オイルポンプ70から吐出されたオイルが供給される。また、ケース11には、冷却/潤滑用ポート108bから中央ケース11Mの前部で鉛直方向に延びる前方鉛直油路109と、前方鉛直油路109から分岐する左側ケース油路110A及び右側ケース油路110Bとが形成されている。左側ケース油路110Aは、該油路110Aを通過するオイルが、第1電動機2Aの被冷却部A1(例えば、第1電動機2Aのステータ14Aのコイル)を冷却し、また、第1電動機2Aの被潤滑部A2(例えば、第1電動機2Aの軸受19A)を潤滑するように形成されるとともに、車軸10Aに設けられた左側車軸油路111Aと連通するように形成される。そして、左側車軸油路111Aを通過するオイルは、第1遊星歯車式減速機12Aの被潤滑部A3(例えば、第1遊星歯車式減速機12Aのニードルベアリング31Aや各ギヤ21A、22A、23A、24Aの噛合部分など)を潤滑する。
また、右側ケース油路110Bも、該油路110Bを通過したオイルが、第2電動機2Bの被冷却部B1(例えば、第2電動機2Bのステータ14Bのコイル)を冷却し、また、第2電動機2Bの被潤滑部B2(例えば、第2電動機2Bの軸受19B)を潤滑するように形成されるとともに、車軸10Bに設けられた右側車軸油路111Bと連通するように形成される。そして、右側車軸油路111Bを通過するオイルは、第2遊星歯車式減速機12Bの被潤滑部B3(例えば、第2遊星歯車式減速機12Bのニードルベアリング31Bや各ギヤ21B、22B、24Bの噛合部分など)を潤滑する。
従って、ケース11内に形成される前方鉛直油路109、左側ケース油路110A、左側車軸油路111Aは、第1電動機2Aの被冷却部A1と被潤滑部A2、及び第1遊星歯車式減速機12Aの被潤滑部A3を冷却する第1冷潤流路130Aを構成し、ケース11内に形成される前方鉛直油路109、右側ケース油路110B、右側車軸油路111Bは、第2電動機2Bの被冷却部B1と被潤滑部B2、及び第2遊星歯車式減速機12Bの被潤滑部B3を冷却する第2冷潤流路130Bを構成する。
以上説明したように、本実施形態の後輪駆動装置1によれば、ケース11は、該ケース11の側面、即ち、蓋部材72の外壁面72bから略水平方向に延出し、該ケース11内に形成される第1及び第2冷潤流路130A、130Bと電動オイルポンプ70とを連通するオイル吐出路95が形成される蓋部材72の延出部72aを有し、電動オイルポンプ70は、蓋部材72の延出部72aの端部72a1に、該延出部72aよりも略鉛直方向上方に延出するように配置される。
そして、蓋部材72の外壁面72b、蓋部材72の延出部72aの上面72a2、及び、蓋部材72の外壁面72bと対向する電動オイルポンプ70の内側面70aによって三方を囲まれる空間Tには、ソレノイド弁85、86に対し電力を供給する電線89a、89b上に介装されるカプラ87、88が配置されるので、カプラ87、88を車両の前方、後方、下方からの飛び石等の外力や被水から保護することができる。
また、蓋部材72の外壁面72bの軸方向両側には、車両用駆動装置1をサブフレーム13に支持するための一対のマウント部材13a、13bが取り付けられており、カプラ87、88は、一対のマウント部材13a、13bによって両側方を囲まれるので、カプラ87、88をさらに車両の左方、右方からの飛び石等の外力や被水から保護することができる。
また、車両用駆動装置1はサブフレーム13に支持され、カプラ87、88は、サブフレーム13によって上方を囲まれるので、カプラ87、88をさらに車両の上方からの飛び石等の外力や被水から保護することができる。
さらに、電動オイルポンプ70は、蓋部材72の延出部72aの端部72a1に接続され、略水平方向に延出し、オイル吐出路95が形成される基部70bを有するので、カプラ87、88を囲む空間が大きくなり、カプラ87、88を車両の下方からの飛び石等の外力や被水からさらに保護することができる。
また、電動オイルポンプ70の内側面70aは、蓋部材72の外壁面72b寄りの第1側面70a1と、第1側面70a1より下方で、第1側面70a1よりも外壁面72bから離間する第2側面70a2とを備え、カプラ87、88は、車両の前後方向において第2側面70a2と対向する位置に配置されているので、電動オイルポンプ70によっても上方からの外力や被水から保護され、制約された空間Tを有効に利用してカプラ87、88を効率よく配置している。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
なお、本実施形態では、空間を構成する本発明の筐体の側面は、蓋部材72の外壁面72bによって構成されているが、本発明の筐体の側面は、これに限定されず、ケース11によって形成されてもよい。また、本発明の流路形成部もケース11によって形成され、ケース11の側面から延出する構成であってもよい。
また、本実施形態では、カプラ87、88は、蓋部材72の延出部72aと電動オイルポンプ70の基部70bの両方の上面72a2、70b1より上方に設けられているが、流路形成部の上面、即ち、蓋部材72の延出部72aの上面72a2の上方のみに設けられてもよい。
また、本発明の電気継手として、本実施形態では、電気駆動部品であるソレノイド弁85、86に電力を供給する電線上に介装されるカプラ87、88について説明したが、これに限定されず、他の電気駆動部品に対し電気信号又は電力を供給する電線上に介装されるものであってもよく、或いは、電動オイルポンプ70に対し電気信号又は電力を供給する電線上に介装されるものであってもよい。
また、前輪駆動装置6を内燃機関4を用いずに電動機5を唯一の駆動源とするものでもよい。
また、動力源としては、電動機2A、2Bの代わりに、内燃機関などの他の駆動力発生装置を用いてもよい。
本実施形態では、左側方ケース11Aと中央ケース11Mとで第1ケース11Lを、また、右側方ケース11Bと中央ケース11Mとで第2ケース11Rをそれぞれ構成している。しかしながら、本発明の第1ケース11Lは、第1電動機2A及び第1遊星歯車式減速機12Aを収容し、左貯留部RLを有するものであれば、また、第2ケース11Rは、第2電動機2B及び第2遊星歯車式減速機12Bを収容し、右貯留部RRを有するものであれば、この構成に限定されるものでない。
さらに、図2〜図11に示すような実施形態では、左車輪と第1電動機2Aとの動力伝達経路上に第1変速機が、右車輪と第2電動機2Bとの動力伝達経路上には第2変速機が、それぞれ配置される構成としたが、本発明は、第1及び第2変速機を有さずに、第1及び第2電動機2A、2Bを有する構成であってもよい。
また、本発明は、冷却、潤滑に供される液状流体としてオイルを用いたが、他の液体を用いてもよい。
1 後輪駆動装置(車両用駆動装置)
2A 第1電動機(動力源)
2B 第2電動機(動力源)
11 ケース(筐体)
11L 第1ケース
11R 第2ケース
12A 第1遊星歯車式減速機(動力伝達機構)
12B 第2遊星歯車式減速機(動力伝達機構)
70 電動オイルポンプ(液状流体供給装置)
70a 内側面(液状流体供給装置の側面)
71 ストレーナ
72 蓋部材
72a 延出部(流路形成部)
72a1 端部
72a2 上面
72b 外壁面(筐体の側面)
87、88 カプラ(電気継手)
89a、89b 電線
95 オイル吐出路(中間流路形成部)
105 ストレーナ収容室
130A 第1冷潤流路
130B 第2冷潤流路
A1、B1 被冷却部
A2、B2 被潤滑部
A3、B3 被潤滑部
LWr 左後輪(車輪)
RWr 右後輪(車輪)

Claims (5)

  1. 車両の動力源、前記車両の車輪と前記動力源との動力伝達経路上に配置される動力伝達機構の少なくとも何れか一方を収容する筐体と、
    前記動力源の被冷却部と被潤滑部、及び前記動力伝達機構の被冷却部と被潤滑部の少なくとも何れか一つである被冷潤部に液状流体を供給する液状流体供給装置と、
    を有する車両用駆動装置であって、
    前記筐体は、該筐体の側面から略水平方向に延出し、該筐体内に形成される前記液状流体の流路と前記液状流体供給装置とを連通する中間流体流路が形成される流路形成部を有し、
    前記液状流体供給装置は、前記流路形成部の延出端部に、前記流路形成部よりも略鉛直方向上方に延出するように配置され、
    前記筐体の前記側面、前記流路形成部の上面、及び、前記筐体の前記側面と対向する前記液状流体供給装置の側面によって囲まれる空間には、前記筐体に設置される電気駆動部品に対し又は前記液状流体供給装置に対し電気信号又は電力を供給する電線上に介装される電気継手を配置することを特徴とする車両用駆動装置。
  2. 前記筐体の前記側面には、前記車両用駆動装置を前記車両の骨格部材に支持するための一対の支持装置が取り付けられ、
    前記電気継手は、前記一対の支持装置によって両側方を囲まれることを特徴とする請求項1に記載の車両用駆動装置。
  3. 前記車両用駆動装置は、前記車両の骨格部材に支持され、
    前記電気継手は、前記骨格部材によって上方を囲まれることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用駆動装置。
  4. 前記液状流体供給装置は、前記流路形成部の延出端部に接続され、略水平方向に延出し、前記中間流体流路が形成される基部を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用駆動装置。
  5. 前記液状流体供給装置の前記側面は、前記筐体の前記側面寄りの第1側面と、該第1側面より下方で、該第1側面よりも前記筐体の側面から離間する第2側面とを備え、
    前記電気継手は、車両の前後方向において前記第2側面と対向する位置に配置されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両用駆動装置。
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