JP2015103635A - ソレノイドバルブ用コアの製造方法 - Google Patents

ソレノイドバルブ用コアの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】磁気遮断部の強度の低下が防止されるとともに、十分な磁気特性が得られ、製造コストが低減されるソレノイドバルブ用コアを製造する方法を提供する。【解決手段】筒状本体部の中間部に環状に形成された磁気遮断部を有するソレノイドバルブ用コアの製造方法である。当該製造方法では、まず、粗本体部11と、その軸方向Zの中間部に形成された環状溝40を有する粗部材1aが準備される。次いで、環状溝40に非磁性材料からなるワイヤ部材50が巻回される。その後、ワイヤ部材50が巻回された粗部材1aが炉内で加熱されてワイヤ部材50が溶融されて磁気遮断部の溶融材料が環状溝40に充填される。次いで、粗部材1aが冷却されて上記溶融材料が凝固して磁気遮断部が形成される。その後、軸心部22aが切削されて磁気遮断部が内周面21cに表出される。【選択図】図4

Description

本発明は、ソレノイドバルブ用コアの製造方法に関する。
自動車に備えられるオートマティックトランスミッション(以下「A/T」ともいう)制御用のリニアソレノイドアッセンブリや、エンジン出力を制御する可変バルブタイミング機構のオイルコントロールバルブ等は電磁スプール弁の一種であり、その駆動部には、ソレノイドバルブが用いられている。A/Tにおいては燃費や快適性の向上の要請に対応して多段化が進んでおり、これに伴ってソレノイドバルブの性能向上が求められている。また、オイルコントロールバルブにおいてもエンジン出力を全域で効率よく制御するためにソレノイドバルブの性能向上が求められている。
上記ソレノイドバルブは、コアの周囲に設けられたコイルにバッテリーから供給される電力を導くことにより発生する磁力を利用してバルブを開閉する構成を有している。そのため、コアの磁気特性を向上させることにより、ソレノイドバルブの性能を向上させることができる。
特開平4−262511号公報
従来、ソレノイドバルブ用コアは、非磁性材料製のリングが二個の磁性軟鉄製のリングにより挟まれた状態にされて、両者がろう付け又は機械的結合(圧入又はかしめ等)によって一体化されることにより構成されている。かかる構成では、部品点数が比較的多くなるため、製造コストが増加する傾向がある。
特許文献1には、上述の用途に用いられるソレノイドバルブ用コアとして、磁性材料製の粗部材の外周面において周方向に形成された溝に非磁性材料製のろう材が肉盛り溶接された後、粗部材の軸心部と外周面が切削されて筒状に成形されることにより、上記ろう材により磁気遮断部が形成されたコアが開示されている。しかし、かかる構成では、ろう材が溝の細部にまで行きわたらずに磁気遮断部内に空隙ができる場合がある。この場合には、磁気遮断部の強度が低下したり、筒状部材と磁気遮断部との接合面積が低減して十分な磁気特性が得られないなどの問題が生じる。
また、特許文献1には、上記ろう材の肉盛溶接に替えて、非磁性材料製のリングを予め複数に分割して形成された円弧状の磁気遮断部材が、粗部材の外周面の溝に嵌め込まれた後、粗部材にろう付け接合されることにより磁気遮断部が形成されたコアも開示されている。この場合には、複数に分割された磁気遮断部材が使用されることから部品点数が増えるため、製造コストの増加が懸念される。また、この場合の磁気遮断部は、磁気遮断部材及びろう材層の二種の材料が接合されて形成されているため、一種の均一な材料からなる場合よりも磁気特性が低下するおそれがある。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたものであり、磁気遮断部の強度の低下が防止されるとともに、十分な磁気特性が得られ、製造コストが低減されるソレノイドバルブ用コアを製造する方法を提供しようとするものである。
本発明の一の態様は、磁性材料製の筒状本体部と、該筒状本体部における軸方向の一端に径方向外側に突出形成されたフランジ部と、上記筒状本体部における軸方向中間部に環状に形成された磁気遮断部と、を有するソレノイドバルブ用コアの製造方法において、
少なくとも棒状又は筒状の粗本体部を有し、該粗本体部の軸方向中間部において周方向に沿って外周面から軸心側に窪んだ環状溝を形成してなる磁性材料製の粗部材を準備する準備工程と、
上記粗部材よりも融点の低い非磁性材料からなるワイヤ部材を、上記粗本体部の周方向に沿って上記環状溝に巻回する巻回工程と、
上記ワイヤ部材を巻回した上記粗部材を加熱することにより、上記ワイヤ部材を溶融させて上記磁気遮断部を構成する溶融材料として上記環状溝内に充填し、その後冷却することにより、上記溶融材料を凝固させて上記磁気遮断部を形成する熱処理工程と、
上記粗部材に切削加工を施し、少なくとも上記環状溝の内周側を切削除去することによって上記磁気遮断部の内周面を露出させる切削工程と、
を含むことを特徴とするソレノイドバルブ用コアの製造方法にある。
上記ソレノイドバルブ用コアの製造方法においては、ワイヤ部材が環状溝に巻回される上記巻回工程が積極的に採用され、その後に上記熱処理工程が実施されることにより、磁気遮断部が形成される。そのため、形成された磁気遮断部に空隙が形成されることが防止され、磁気遮断部の強度の低下が防止される。また、筒状本体部と磁気遮断部との接合面積が十分確保されるため、十分な磁気特性が得られる。また、磁気遮断部はその全体が上記ワイヤ部材を構成していた一種の非磁性材料からなる均一なものとなるため、磁気特性の向上が図られる。また、磁気遮断部を形成する部材はワイヤ部材のみであることから、部品点数が少なくて済むため、製造コストの低減に寄与する。
以上のごとく、本発明によれば、磁気遮断部の強度の低下が防止されるとともに、十分な磁気特性が得られ、製造コストが低減されるソレノイドバルブ用コアを製造する方法を提供することができる。
実施例1における製造方法により製造されたソレノイドバルブ用コアの斜視図。 実施例1における、準備工程での粗部材の正面図。 実施例1における、準備工程での粗部材の断面図。 実施例1における、巻回工程でのワイヤ部材を巻回した粗部材の断面図。 実施例1における、熱処理工程での一体化粗材の断面図。 実施例1における、切削工程後のソレノイドバルブ用コアの断面図。 変形例における、熱処理工程での粗部材の断面一部拡大図。 他の変形例における、熱処理工程での粗部材の断面一部拡大図。 他の変形例における、熱処理工程での粗部材の断面一部拡大図。 他の変形例における、熱処理工程での粗部材の断面一部拡大図。
上記製造方法により製造されるソレノイドバルブ用コアは、例えば、自動車等に備えられるオートマティックトランスミッション制御用のリニアソレノイドアッセンブリや、自動車等のエンジン出力をコントロールする可変バルブタイミング機構に用いられるオイルコントロールバルブなどを構成する電磁スプール弁の駆動部であるソレノイドバルブのコアとして使用することができる。また、上記製造方法により製造されるソレノイドバルブ用コアは、ウェット型及びドライ型のいずれの形式の場合でも使用することができる。
本明細書に記載されている「磁性材料」とは、外部磁場が無くても自発磁化を持つことができるいわゆる強磁性材料のことであって、軟磁性材料を含む。また、本明細書に記載されている「非磁性材料」とは、磁性材料に比べて磁界によって磁化し難い材料のことであって、弱磁性材料を含むものとする。
上記準備工程において準備する粗部材の形成材料は、磁性材料であって、例えば、ELCH2(神戸製鋼社製)などの純鉄系軟磁性材料(磁性軟鉄)、電磁軟鉄SUY−0〜SUY−3(JIS−C−2504)、機械構造用炭素鋼鋼材S10C(JIS−G−4051)などが採用される。粗部材を構成する粗本体部の形状は、予め中空部が形成された筒状であってもよいし、中空部が形成されていない棒状であってもよい。粗本体部は、例えば、鍛造、切削、鋳造等によって形成することができる。なお、中空部を有しない棒状の粗本体部は、後述の切削工程内で軸心部が切削除去されて中空部を有する筒状に成形される。
粗本体部の軸方向中間部に設けられる環状溝は、切削、鍛造により形成することができるほか、鋳造により粗本体部とともに形成することができる。さらに、粗本体部の一端側には、フランジ部の粗材となる粗フランジ部が形成されていてもよい。粗フランジ部は粗本体部と同様に例えば、鍛造、切削、鋳造等によって形成することができる。
上記巻回工程において、ワイヤ部材は張力を掛けられながら環状溝へ巻回されることが好ましい。これにより、環状溝に巻回されたワイヤ部材間の間隙を小さくすることができ、環状溝内におけるワイヤ部材の充填率を高めることができる。上記ワイヤ部材に付与される張力は、ワイヤ部材の寸法や強度によって適正範囲が変化するが、例えば0.1〜5kgの範囲とすることが好ましい。
上記巻回工程において使用される上記ワイヤ部材は、極細のワイヤ材であることが好ましい。例えば、上記ワイヤ部材の直径は0.10mm〜0.50mmとすることができる。これにより、環状溝に巻回されたワイヤ部材間の間隙を小さくすることができ、環状溝内におけるワイヤ部材の充填率を高めることができる。
上記巻回工程において、上記ワイヤ部材は上記環状溝に複数回巻回されることが好ましい。これにより、ワイヤ部材が環状溝に充填されることとなる。ワイヤ部材の巻回回数は、環状溝の大きさ(深さ)、ワイヤ部材の直径、ワイヤ部材の材質などを考慮して決定することができ、例えば、環状溝の最深部の深さよりもワイヤ部材を巻き重ねた厚さが大きくなるように複数回巻回されるようにしてもよい。なお、複数回巻回されたワイヤ部材の一部が環状溝から溢れた状態となっていてもよい。
上記ワイヤ部材は粗部材よりも融点の低い非磁性材料からなる。具体的には、上記ワイヤ部材は、純銅、黄銅などの銅合金、純銀又は銀合金から作ることができる。磁性軟鉄製の粗部材を用いる場合には、ワイヤ部材は純銅からなることが好ましい。純銅のワイヤ部材は入手が容易であるとともに、純銅の膨張係数が磁性軟鉄の膨張係数と近い値であるため、熱膨張・収縮により磁気遮断部と粗部材との界面に間隙が形成されることが防止され、磁気特性の向上に寄与する。なお、ワイヤ部材は上記材料の他に、不可避的な不純物を含んでいてもよい。また、ワイヤ部材として、市販されているワイヤ状のろう材を使用することができる。
上記ソレノイドバルブ用コアの製造方法においては、上記巻回工程の後に、上記粗部材に巻回された上記ワイヤ部材が上記粗部材に押圧されて、上記ワイヤ部材が上記環状溝内に加圧される加圧工程が行われ、該加圧工程の後に上記熱処理工程が行われることが好ましい。これにより、環状溝内におけるワイヤ部材の充填率が一層高まり、熱処理工程においてワイヤ部材の溶融材料が確実に環状溝に充填されることとなる。その結果、磁気遮断部に空隙が発生することが一層防止されて、磁気特性の向上と強度低下の防止が図られる。加圧工程は、例えば、ロール圧延機による圧延や、プレス機による圧縮などにより行われる。プレス機による圧縮の場合には、例えば、巻回されたワイヤ部材の外周略全域が複数の円弧状の治具によって軸心側に均一に圧縮される。なお、加圧工程が行われる場合には、巻回工程において、環状溝に巻回されたワイヤ部材の一部が環状溝から溢れていることが好ましい。これにより、加圧工程において、ワイヤ部材が環状溝内に確実に加圧されることとなる。
上記熱処理工程においては、上記ワイヤ部材の溶融と同時又は連続して上記粗部材が磁性焼鈍されることが好ましい。これにより、粗部材を形成する磁性材料の再結晶が促されて、磁気特性が向上する。そして、かかる磁性焼鈍の工程がワイヤ部材の溶融と同時又は連続して行われることにより、作業工程が簡略化されて、製造コストの低減に寄与する。特に準備工程において粗部材が冷間鍛造により成形された場合には、当該粗部材に残存される内部歪み・結晶粒の歪形が除去されて、磁気特性の向上が図られる。
熱処理工程は、例えば、ELCH2製の粗部材と、純銅製のろう材からなるワイヤ部材が使用される場合には、水素雰囲気、窒素、アルゴンなどの不活性ガス雰囲気、真空などの無酸化雰囲気において、1080℃〜1150℃に0.1〜0.2時間保持する条件により行われることとすることができる。
上記熱処理工程においては、上記粗部材は軸方向が鉛直方向に向けられた姿勢で加熱されるとともに、上記環状溝は上記姿勢において下方側に位置する側の側壁が水平又は外周側が軸心側よりも高くなる形状を呈していることが好ましい。これにより、熱処理工程において、磁気遮断部を形成する溶融材料が環状溝から流れ出ることが防止され、磁気遮断部における形成材料の不足による強度低下や磁気特性の低下が防止される。
(実施例1)
上記ソレノイドバルブ用コアの製造方法の実施例につき、図1〜図6を用いて説明する。
図1に示すように、本例の製造方法は、磁性材料製の筒状本体部2と、筒状本体部2における軸方向Zの一端に径方向外側に突出形成されたフランジ部3と、筒状本体部2における軸方向Zの中間部に環状に形成された磁気遮断部4と、を有するソレノイドバルブ用コア(以下「コア」ともいう)1の製造方法であって、図2〜図6に示すように、準備工程S1、巻回工程S2、熱処理工程S3及び切削工程S4が含まれる。
準備工程S1においては、図2に示すように、少なくとも棒状又は筒状の粗本体部11を有し、図3に示すように、該粗本体部11の軸方向Zの中間部において周方向に沿って外周面21bから軸心12側に窪んだ環状溝40が形成された磁性材料製の粗部材1aが準備される。
まず、粗部材1aの素材として、ボンディング処理が施された磁性材料であるELCH2製のコイル材が用意される。次いで、当該コイル材が所定の長さに切断された後、多段冷間鍛造により、図2に示すように、コア1の外形10よりも一回り大きい棒状の粗部材1aが作製される。これと併せて、粗部材1aの軸方向Zの一端に粗フランジ部3aが形成される。粗フランジ部3aは、粗部材1aの外周において径方向X外側に突出した円盤状であって、フランジ部3(図1参照)よりも一回り大きい。その後、図3に示すように、粗部材1aの軸方向Zの他端側から略中央までの他端側部21の軸心部21aが切削されて、軸心部21aは円柱凹状に成形されて中空部となっている。これとともに、粗フランジ部3aが切削加工されて、フランジ部3が成形される。なお、粗部材1aの軸方向Zの一端側から略中央までの一端側部22の軸心部22aはこの段階では切削されない。
そして、図3に示すように、粗部材1aの外周面21bが切削されて、軸方向Zの中間部に環状溝40が形成される。環状溝40は、外周面21bから軸心12側に窪んだ環状に形成されている。軸心部21aは軸方向Zにおいて粗部材1aの他端から環状溝40の形成位置と同じ位置まで凹状に形成されているが、環状溝40には底部41が形成されており、環状溝40と軸心部21aとは連通していない。環状溝40の形状は、粗部材1aの周方向において一様となっている。環状溝40の一端側に位置する一端側側壁42は、図3に示すように、軸心12から離れるに従って、粗部材1aの軸方向Zにおいてフランジ部3に近づくように傾斜している。本例では、軸方向Zに平行な断面において、一端側側壁42と軸心12との鋭角側のなす角αは約40°である。なお、角αは、例えば、30°〜50°の範囲とすることができる。一方、環状溝40の一端側と反対側に位置する他端側側壁43は、粗部材1aが軸方向Zを鉛直方向に向けた姿勢にされた場合に、下方側に位置して水平となる形状を呈している。なお、環状溝40が形成された後、粗部材1aが洗浄される。
巻回工程S2においては、図4に示すように、ワイヤ部材50が粗本体部11の周方向に沿って環状溝40に巻回される。本例では、ワイヤ部材50として、粗部材1aの形成材料よりも融点の低い非磁性材料からなる純銅製のワイヤ状ろう材が使用される。使用されるワイヤ部材50の直径は、例えば、0.10mm〜0.50mmとすることができ、本例では、0.20mmである。
本例では、巻回工程S2においては、ワイヤ部材50は張力(テンション)が掛けられながら環状溝40に巻回される。当該張力は、例えば、0.1〜5kgであり、本例では、0.5kgである。
さらに、ワイヤ部材50は環状溝40に複数回巻回される。これにより、図4に示すように、ワイヤ部材50は環状溝40内に積層されるように巻き重ねられる。本例での巻回は、合計141周分実施され、最も多い部分でワイヤ部材50が12重に積層されるように密に巻き重ねられる。なお、環状溝40においてワイヤ部材50が巻き重ねられる数は、環状溝40の大きさ(深さ)、ワイヤ部材50の材質、直径などを考慮して決定することができる。
本例では、図4に示すように、環状溝40に巻回されたワイヤ部材50は、環状溝40から径方向外側に若干はみ出しており、軸方向Zから見たときに粗部材1aの他端側部21の外周面21bから盛り上がった状態になっている。そして、ワイヤ部材50が環状溝40に巻回された後、環状溝40に巻回されたワイヤ部材50がロール圧延によって粗部材1aに対して押圧されて、ワイヤ部材50が環状溝40内で加圧される加圧工程が行われる。
上記加圧工程の後に熱処理工程S3が行われる。熱処理工程S3においては、ワイヤ部材50が巻回された粗部材1aが加熱されることにより、ワイヤ部材50が溶融されて磁気遮断部4を構成する溶融材料として環状溝40内に充填される。本例では、水素雰囲気の下、1080℃〜1150℃の連続水素炉で0.1〜0.2時間加熱されて、ワイヤ部材50が溶融されて、当該溶融材料が環状溝40内に充填される。その後、粗部材1aは冷却されて、上記溶融材料が凝固されて図5に示すように環状溝40に磁気遮断部4が形成される。
なお、熱処理工程S3においては、粗部材1aはフランジ部3が上方側となる状態とされている。すなわち、粗部材1aは軸方向Zを鉛直方向に向けた姿勢で加熱されることとなる。そして、環状溝40は当該姿勢において下方側に位置する側の他端側側壁43が水平となる形状を呈している。
本例では、熱処理工程S3において、ワイヤ部材50が溶融された後、炉温850℃〜950℃の炉内に0.2〜0.5時間保持されて、粗部材1aが磁性焼鈍される。すなわち、ワイヤ部材50の溶融と連続して粗部材1aの磁性焼鈍が行われる。
その後、切削工程S4においては、仮想線210b、210c、220a(図5参照)に沿って、図6に示すように、粗粗材1aの軸心部22a、外周面21b及び内周面21cが切削されて、筒状本体部2が形成されるとともに、磁気遮断部4の内周面44が内周面21cに表出される。
仮想線210cは環状溝40の底部41よりも径方向外側に位置しているとともに環状溝40と交差しているため、内周面21cの切削によって底部41が除去されることにより内周面44が表出されることとなる。その後、外周面21b及び内周面21cが仕上げ旋削加工されて、500℃〜550℃で1.5〜2.0時間加熱されてガス軟質化処理が行われ、内周面21c及び外周面21bの耐摩耗性の向上が図られる。
以上のようにして製造されたコア1について以下の評価が行われた。
(1)工程能力指数(Cpk)の評価
コア1の軸心部21aの内径寸法の工程能力指数(Cpk)が以下のように算出され、評価された。まず、30個のコア1の軸心部21aの内径が実測され、これらの平均値及び標準偏差が求められた。そして、下記の(式1)により、規格中心値からの平均値の偏りが考慮されて、工程能力指数(Cpk)が算出された。
Cpk=(公差−2×ABS(規格中心値−平均値))/(6×標準偏差)・・・(式1)
コア1の軸心部21aの内径寸法の規格値は10.67±0.005mmであって、規格中心値は10.67mmであった。上記平均値は10.671mmであり、標準偏差は0.0009であった。上記式より算出されたCpkは1.409であった。これにより、1.33以上のCpkが達成されたことが確認された。
(2)機械的強度の評価
コア1の機械的強度の評価は以下のように行われた。まず、コア1の筒状本体部2の一端のフランジ部3が固定されるとともに、筒状本体部2の他端にトルクレンチが取り付けられ、筒状本体部2の他端をねじることによってねじりトルクが測定された。使用したトルクレンチの上限値に相当する59N・mのトルクが負荷されても、コア1の磁気遮断部4と筒状本体部2との接合部には剥離や亀裂は生じなかった。
一方、従来品の機械的強度の設計要求値は、上記測定方法と同様の方法で測定されたトルク値に基づいて設定されたものであり、その値は5N・m(最低値)であった。したがって、コア1は、従来品の機械的強度の設計要求値よりも10倍以上の機械的強度を有することが確認された。
(3)磁気特性の評価
コア1をリニアソレノイドアッセンブリに使用して最終性能試験を行うことにより、従来品を使用した場合と比較してコア1の磁気特性を評価した。その結果、従来に対して磁気特性が著しく改善されたことが確認できた。
以上のように、コア1は従来品に比べて、上記各品質が大幅に向上したことが確認された。
上記コア1は、自動車のオートマティックトランスミッション制御用のリニアソレノイドや、自動車のエンジン出力をコントロールする可変バルブタイミング機構に用いるオイルコントロールバルブなどを構成する電磁スプール弁の駆動部に用いられるソレノイドバルブのコアとして使用される。
上記コア1の製造方法によれば、ワイヤ部材50が環状溝40に巻回される巻回工程S2が積極的に採用され、その後に熱処理工程S3が実施されることによって、磁気遮断部4が形成される。そのため、形成された磁気遮断部4に空隙が形成されることが防止され、磁気遮断部4の強度の低下が防止される。また、筒状本体部2と磁気遮断部4との接合面積を十分確保することができるため、十分な磁気特性が得られる。また、磁気遮断部4はその全体がワイヤ部材50を構成していた一種の非磁性材料からなる均一なものとなるため、磁気特性の向上が図られる。また、磁気遮断部4を形成する部材はワイヤ部材50のみであることから、部品点数が少なくて済むため、製造コストの低減に寄与する。
また、本例によれば、熱処理工程S3においては、ワイヤ部材50の溶融と連続して粗部材1aが磁性焼鈍される。これにより、粗部材1aを形成する磁性材料の再結晶化を促される結果、準備工程S1の冷間鍛造により粗部材1aに生じた内部歪みが除去されて、その磁気特性が改善されることとなる。そして、かかる磁性焼鈍がワイヤ部材50の溶融と連続して行われるため、作業工程が簡略化されて、製造コストの低減に寄与する。
なお、本例では、熱処理工程S3は連続水素炉によって行われることとしたが、バッチ炉によって行われてもよい。この場合には、熱処理工程S3における粗部材1aの磁性焼鈍は、ワイヤ部材50の溶融後に炉温を850℃〜950℃に下げて1〜3時間保持されることにより行われてもよいし、ワイヤ部材50の溶融後に予め炉温が850℃〜950℃に維持された別の炉内に粗部材1aを移動させて1〜3時間保持されることにより行われてもよい。これらの場合には粗部材1aの磁性焼鈍がより長時間行われるため、冷間鍛造により粗部材1aに生じた内部歪みの除去に加えて、粗部材1aを形成する磁性材料の結晶粒の成長(粗大化)が図られる。その結果、粗部材1aの磁気特性が一層改善される。
また、ワイヤ部材50の融点が磁性焼鈍温度(850℃〜950℃)内にある場合には、熱処理工程S3において、ワイヤ部材50の溶融と同時に粗部材1aの磁性焼鈍が行われることとしてもよい。この場合には、作業時間が短縮されて、生産性が向上する。
さらに、本例によれば、巻回工程S2において使用されるワイヤ部材50の直径は0.20mmである。このような極細のワイヤ部材50が使用されることにより、環状溝40内におけるワイヤ部材50の充填率を容易に高めることができ、磁気遮断部4における空隙の発生を容易に防止できる。これにより、磁気特性の向上と強度低下の防止とが図られる。
なお、本例では、ワイヤ部材50として直径が0.20mmのもののみが使用されるが、直径の異なる複数の種類のワイヤ部材が組み合わされて使用されることとしてもよい。この場合には、使用されるワイヤ部材の直径を適宜調整することにより、環状溝40内におけるワイヤ部材の充填率を一層高めることができる。
また、本例によれば、巻回工程S2においては、ワイヤ部材50は0.1〜5kgの張力を掛けられながら環状溝40に巻回されている。これにより、環状溝40内におけるワイヤ部材50の充填率が向上し、磁気遮断部4に空隙が発生することが防止され、磁気特性の向上と強度低下の防止が図られる。
さらに、本例によれば、図5に示すように、環状溝40の一端側に位置する一端側側壁42は、軸心12から離れるに従って、粗部材1aの軸方向Zにおいてフランジ部3に近づくように傾斜している。これにより、磁気遮断部4近傍においてフランジ部3側から磁気遮断部4側に磁束が集中するように磁束の流れが規制されて、十分な磁気特性が発揮される。
なお、図5に示す環状溝40に替えて、図7に示すように、一端側に位置する一端側側壁421が、軸心12から離れるに従って粗部材1aの軸方向Zにおいてフランジ部3に近づくように階段状に形成された環状溝401が採用されてもよい。この場合には、筒状本体部2と磁気遮断部4との接合面積が広く確保されるため、磁気特性が向上することとなる。
また、図5に示す環状溝40に替えて、図8に示すように、一端側に位置する一端側側壁422が、軸心12(図5参照)から離れるに従って、粗部材1aの軸方向Zにおいてフランジ部3に近づくように傾斜した第1一端側側壁422aと第2一端側側壁422bとからなる環状溝402が採用されてもよい。第1一端側側壁422aは外周面21bと連続しており、第2一端側側壁422bは第1一端側側壁422aの内周面側に連続している。そして、第2一端側側壁422bの傾斜角度(軸方向Zの平行な断面において、図3に示す軸心12との鋭角側のなす角)は、第1一端側側壁422aの傾斜角度よりも大きくなっている。この場合には、内周面側の第2一端側側壁422bが軸方向Zに対する傾斜角度が大きいため、内周面側の第2一端側側壁422b側に磁束が集中するように磁気遮断部4における磁束の流れが規制されて、十分な磁気特性が発揮される。
また、本例では、熱処理工程S3においては、粗部材1aは軸方向Zを鉛直方向に向けた姿勢で加熱されるとともに、環状溝40は上記姿勢において下方側に位置する側の他端側側壁43が水平となる形状を呈している。当該環状溝40に替えて、図9に示すように、他端側側壁43がその外周面21b側が軸心12側よりも高くなる形状を呈する環状溝403を採用してもよい。この場合には、熱処理工程S3において、ワイヤ部材50の溶融材料が環状溝403から流れ出ることが防止され、磁気遮断部4における形成材料の不足による強度低下や磁気特性の低下を防止できる。
また、図5に示す環状溝40に替えて、図10に示すように、他端側側壁43における外周縁部に、フランジ部3(図5参照)側に突出した突起部434が形成された環状溝404が採用されてもよい。この場合には、熱処理工程S3において、当該突起部434によって、溶融されたワイヤ部材50の溶融材料が環状溝404から流れ出ることが防止され、磁気遮断部4の形成材料の不足による強度低下や磁気特性の低下を防止できる。なお、突起部434は周方向全域に設けられることが好ましい。これにより、ワイヤ部材50の溶融材料が周方向全域から流れ出ることが防止できる。
なお、切削工程S4においては、図10に示すように、外周面21bが仮想線210bに沿って切削される領域に、突起部434が含まれていることが好ましい。これにより、当該切削により突起部434が除去されるため、突起部434が磁気特性に影響を与えることが防止できる。
以上のごとく、本例によれば、磁気遮断部4の強度の低下が防止されるとともに、十分な磁気特性が得られ、製造コストが低減されるソレノイドバルブ用コア1を製造する方法を提供することができる。
1 ソレノイドバルブ用コア
1a 粗部材
12 軸心
2 筒状本体部
21a、22a 軸心部
21c 内周面
3 フランジ部
4 磁気遮断部
40、401、402、403、404 環状溝
42、421、422 一端側側壁
50 ワイヤ部材

Claims (8)

  1. 磁性材料製の筒状本体部と、該筒状本体部における軸方向の一端に径方向外側に突出形成されたフランジ部と、上記筒状本体部における軸方向中間部に環状に形成された磁気遮断部と、を有するソレノイドバルブ用コアの製造方法において、
    少なくとも棒状又は筒状の粗本体部を有し、該粗本体部の軸方向中間部において周方向に沿って外周面から軸心側に窪んだ環状溝を形成してなる磁性材料製の粗部材を準備する準備工程と、
    上記粗部材よりも融点の低い非磁性材料からなるワイヤ部材を、上記粗本体部の周方向に沿って上記環状溝に巻回する巻回工程と、
    上記ワイヤ部材を巻回した上記粗部材を加熱することにより、上記ワイヤ部材を溶融させて上記磁気遮断部を構成する溶融材料として上記環状溝内に充填し、その後冷却することにより、上記溶融材料を凝固させて上記磁気遮断部を形成する熱処理工程と、
    上記粗部材に切削加工を施し、少なくとも上記環状溝の内周側を切削除去することによって上記磁気遮断部の内周面を露出させる切削工程と、
    を含むことを特徴とするソレノイドバルブ用コアの製造方法。
  2. 上記熱処理工程において、上記ワイヤ部材の溶融と同時又は連続して上記粗部材を磁性焼鈍することを特徴とする請求項1に記載のソレノイドバルブ用コアの製造方法。
  3. 上記巻回工程において、上記ワイヤ部材に0.1〜5kgの張力を掛けながら上記巻回を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載のソレノイドバルブ用コアの製造方法。
  4. 上記巻回工程において、上記ワイヤ部材の直径は0.10mm〜0.50mmであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のソレノイドバルブ用コアの製造方法。
  5. 上記巻回工程において、上記ワイヤ部材を上記環状溝に複数回巻回することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のソレノイドバルブ用コアの製造方法。
  6. 上記巻回工程において、上記ワイヤ部材は、純銅、銅合金、純銀又は銀合金からなることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のソレノイドバルブ用コアの製造方法。
  7. 上記巻回工程の後に、上記粗部材に巻回された上記ワイヤ部材を上記粗部材に押圧して、上記ワイヤ部材を上記環状溝内において加圧する加圧工程を行い、該加圧工程の後に上記熱処理工程を行うことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のソレノイドバルブ用コアの製造方法。
  8. 上記熱処理工程において、上記粗部材は軸方向を鉛直方向に向けた姿勢で加熱されるとともに、上記環状溝は上記姿勢において下方側に位置する側の側壁が水平又は外周側が軸心側よりも高くなる形状を呈していることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のソレノイドバルブ用コアの製造方法。
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