JP2017157791A - 電磁弁用コアの製造方法及び電磁弁用コア - Google Patents

電磁弁用コアの製造方法及び電磁弁用コア Download PDF

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Abstract

【課題】磁性材料製のコア本体部の軸方向中間部に十分な厚みの非磁性材料製の磁気抵抗部を有する電磁弁用コアを、より少ない非磁性材料を用いて適切に製造可能とする。
【解決手段】電磁弁用コアの製造方法は、外周面から軸心側に向かって窪む環状溝(25)を有する磁性材料製の粗部材(20)を準備する準備工程と、環状溝(25)における軸方向第一側(Le)の側面(25a)の径方向外側端部に隣接する位置に環状の凹溝(26)を形成する凹溝形成工程と、環状溝(25)に溶融状態の非磁性材料(28)を充填して、その後固化させる充填固化工程とを含む。
【選択図】図7

Description

本発明は、電磁弁用コア及びその製造方法に関する。
例えば油圧制御用の調圧弁や、油圧回路の流路切替弁等に、電磁弁が用いられている。電磁弁は、固定コアと、固定コアの径方向外側に配置された筒状コイルと、固定コアの径方向内側に配置された可動コアとを備える。電磁弁は、固定コアの周囲に設けられた筒状コイルに通電することによって発生する磁力を利用して可動コアを軸方向に移動させ、その可動コアの軸方向移動に伴って弁の開閉を行う。このため、電磁弁の性能を向上させるためには、固定コアの磁気特性を向上させる必要がある。
固定コア(電磁弁用コア)の磁気特性を向上させる目的で、例えば特開2015−142002号公報(特許文献1)に開示されているように、磁性材料製のコア本体部の軸方向中間部に非磁性材料製の磁気抵抗部を設けることが公知である。この特許文献1の電磁弁用コアは、磁性材料製の粗部材に環状溝を形成し、その環状溝に非磁性材料からなるワイヤ部材を嵌め込み、加熱してワイヤ部材を溶融させて環状溝内に充填させ、冷却後に切削加工を施して製造されている。
環状溝内に充填された溶融状態の非磁性材料は、表面張力によってその軸方向の中央部が比較的大きく凹む(特許文献1の図9を参照)。このため、最終的に得られる電磁弁用コアにおいて十分な厚みを有する磁気抵抗部を確保しようとすれば、上記の凹み分を考慮に入れなければならず、コア本体部の外周面の切削量が多くなったり、必要な非磁性材料の量が多くなったりしてしまう。結果、その分、材料や加工工数の無駄が生じていた。
特開2015−142002号公報
磁性材料製のコア本体部の軸方向中間部に十分な厚みの非磁性材料製の磁気抵抗部を有する電磁弁用コアを、無駄を少なく効率的に製造可能とすることが望まれている。
本開示に係る電磁弁用コアの製造方法は、
磁性材料を用いて円筒状又は円柱状に形成されており、外周面から軸心側に向かって窪むとともに周方向に連続する環状溝を軸方向中間部に有する粗部材を準備する準備工程と、
前記環状溝における軸方向第一側の側面を対象側面とし、当該対象側面の径方向外側端部に隣接する位置に、前記軸方向第一側に向かって窪むとともに全周に亘って連続する環状の凹溝を形成する凹溝形成工程と、
前記環状溝に溶融状態の非磁性材料を充填して、その後固化させる充填固化工程と、
を含む。
この構成によれば、準備工程及び充填固化工程を経ることで、磁性材料製のコア本体部の軸方向中間部に非磁性材料製の磁気抵抗部を有する電磁弁用コアを製造することができる。このとき、凹溝形成工程において環状溝の対象側面の径方向外側端部に隣接する位置に環状の凹溝を形成しておくことで、環状溝に溶融状態の非磁性材料を充填する際に、当該溶融状態の非磁性材料を、表面張力によって凹溝の径方向外側端部に留めることができる。このため、環状溝内に充填された溶融状態の非磁性材料の軸方向中央部の凹みを比較的小さく抑えることができる。よって、最終的に得られる磁気抵抗部の厚みを十分に確保しつつ、環状溝内に充填させるべき非磁性材料の量を少なく抑えることができる。従って、磁性材料製のコア本体部の軸方向中間部に十分な厚みの非磁性材料製の磁気抵抗部を有する電磁弁用コアを、より少ない非磁性材料を用いて効率的に製造することができる。
本開示に係る電磁弁用コアは、
磁性材料を用いて円筒状に形成され、軸方向に分割されたコア本体部と、
前記コア本体部における分割部分を接続するように環状に設けられた非磁性材料製の磁気抵抗部と、を備え、
前記コア本体部と前記磁気抵抗部との軸方向の2箇所の接合面のうち軸方向第一側の接合面を対象接合面とし、当該対象接合面の径方向外側端部に隣接する位置に、前記軸方向第一側に向かって窪むとともに全周に亘って連続する環状の凹溝が形成されている。
この構成によれば、例えばコア本体部の元になる円筒状又は円柱状の磁性材料製の部材に外周面から軸心側に向かって窪む環状溝を形成し、その環状溝における軸方向一方側の側面の径方向外側端部に隣接する位置に環状の凹溝を形成し、磁気抵抗部の元になる非磁性材料を溶融状態で環状溝に充填してその後固化させるという手順を経て電磁弁用コアを製造する場合に、環状溝に充填した溶融状態の非磁性材料を凹溝の径方向外側端部に留めることができる。このため、環状溝内に充填される溶融状態の非磁性材料の軸方向中央部の凹みを比較的小さく抑えることができ、磁気抵抗部の厚みを十分に確保しつつ、環状溝内に充填させるべき非磁性材料の量を少なく抑えることができる。従って、磁性材料製のコア本体部の軸方向中間部に十分な厚みの非磁性材料製の磁気抵抗部を有し、且つ、より少ない非磁性材料を用いて効率的に製造可能な電磁弁用コアを提供することができる。
本開示に係る技術のさらなる特徴と利点は、図面を参照して記述する以下の例示的かつ非限定的な実施形態の説明によってより明確になるであろう。
第1の実施形態に係る電磁弁の断面図 準備工程及び凹溝形成工程における粗部材の断面図 凹溝形成工程における粗部材及び充填材の斜視図 凹溝形成工程における粗部材及び充填材の断面図 固定コアの製造方法の工程フロー図 固定コアの製造における温度及び圧力プロファイル 充填固化工程における粗部材及び充填材の断面図 図7の要部拡大図 切削工程における切削部分を示す説明図 固定コアの断面図 第2の実施形態に係る固定コアの製造における温度及び圧力プロファイル 充填工程における粗部材及び充填材の断面図 減圧工程における粗部材及び充填材の断面図 減圧工程後の粗部材及び充填材の断面図 加圧工程における粗部材及び充填材の断面図 切削工程における切削部分を示す説明図 別態様の粗部材の要部断面図 別態様の粗部材の要部断面図 別態様の粗部材の要部断面図 別態様の粗部材の要部断面図
〔第1の実施形態〕
電磁弁用コア及びその製造方法の第1の実施形態について、図面を参照して説明する。本実施形態では、電磁弁100の一種である電磁スプール弁に備えられる固定コア1及びその製造を例として説明する。
図1に示すように、本実施形態の電磁弁100は、ソレノイド部SLと、当該ソレノイド部SLによって駆動されるとともに油圧を調圧して出力するバルブ部VLとを備えている。ソレノイド部SLは、固定コア1と、固定コア1の径方向外側に配置された筒状コイル3と、固定コア1の径方向内側に配置された可動コア(プランジャ)4とを備えている。固定コア1、筒状コイル3、及び可動コア4は、有底筒状のケース5内に収容されている。ソレノイド部SLは、筒状コイル3に通電することによって発生する磁力を利用して可動コア4を軸方向Lに移動させる電磁駆動装置として構成されている。固定コア1、可動コア4、及びケース5は、磁性材料を用いて形成されている。本実施形態では、固定コア1が「電磁弁用コア」に相当する。
固定コア1は、磁性材料を用いて円筒状に形成されたコア本体部10と、このコア本体部10の軸方向Lの一方の端部から径方向に延びるフランジ部13とを備えている。以下の説明では、固定コア1のコア本体部10におけるフランジ部13が設けられた側を軸方向Lの「フランジ側Lf」と言い、それとは反対側のフランジ部13が設けられていない側を「軸端側Le」と言う。本実施形態では、軸端側Leが「軸方向第一側」に相当し、フランジ側Lfが「軸方向第二側」に相当する。コア本体部10は、軸方向Lに分割されており、軸端側Leに配置された第一筒状部11とフランジ側Lfに配置された第二筒状部12とを備えている。第一筒状部11と第二筒状部12とは同軸状に配置されている。第二筒状部12における第一筒状部11とは反対側の端部に、フランジ部13が設けられている。
可動コア4は、その外周面が固定コア1の第一筒状部11の内周面に接する状態で、第一筒状部11の径方向内側に配置されている。可動コア4は、第一筒状部11の内周面に摺接しつつ軸方向Lに沿って移動自在となっている。可動コア4のフランジ側Lfの端面には、円柱状部材からなるシャフト45が当接している。シャフト45は、その外周面が固定コア1の第二筒状部12の内周面に接する状態で、第二筒状部12の径方向内側に配置されている。シャフト45は、第二筒状部12の内周面に摺接しつつ軸方向Lに沿って移動自在となっている。
バルブ部VLは、円筒状のスリーブ6と、スリーブ6の内部に配置されたスプール7と、スリーブ6のソレノイド部SLとは反対側の端部に固定されたエンドプレート8と、スプール7とエンドプレート8との間に配置されたスプリング9とを備えている。スリーブ6には、入力ポートや出力ポート、ドレンポート、フィードバックポート等の各種ポートが形成されている。スリーブ6は、ソレノイド部SL側の端部において、ケース5に固定(本例ではかしめ固定)されている。
スプール7は、その外周面がスリーブ6の内周面に接する状態で、スリーブ6の径方向内側に配置されている。スプール7のソレノイド部SL側の端面には、シャフト45が当接している。スプール7は、スプリング9によってソレノイド部SL側に付勢されているとともに、筒状コイル3に通電された際の可動コア4の軸方向移動に連動して、スプリング9の付勢力に抗して軸方向Lにおけるエンドプレート8側に向かって移動自在となっている。本実施形態の電磁弁(電磁スプール弁)100は、例えば車両用駆動装置に備えられる摩擦係合装置の油圧制御用のリニアソレノイドバルブとして用いられる。
かかる構成の電磁弁100の性能を向上させるためには、固定コア1の磁気特性を向上させる必要がある。そこで、本実施形態の固定コア1は、コア本体部10における軸方向Lの中間部に磁気抵抗部18を備えている。磁気抵抗部18は、周方向に連続する環状に形成されている。磁気抵抗部18は、非磁性材料を用いて形成されている。磁気抵抗部18は、コア本体部10を構成する第一筒状部11と第二筒状部12とを接続するように、第一筒状部11と第二筒状部12との間に設けられている。本実施形態では、磁気抵抗部18は、コア本体部10の内周面10a及び外周面10bの両方に露出する状態に設けられている(図10を参照)。
本実施形態に係る固定コア1の製造方法は、準備工程S1と、凹溝形成工程S2と、充填固化工程S5とを含む(図5及び図6を参照)。本実施形態では、固定コア1の製造方法は、予加熱工程S3と、保温工程S4と、磁気焼鈍工程S6と、冷却工程S7と、切削工程S8とをさらに含む。準備工程S1、予加熱工程S3、保温工程S4、充填固化工程S5、磁気焼鈍工程S6、冷却工程S7、及び切削工程S8は、記載の順に実施される。また、凹溝形成工程S2は、準備工程S1と同時に実施されても良いし、準備工程S1の終了後であって予加熱工程S3の開始前に実施されても良い。
図2の左側に示すように、準備工程S1では、固定コア1(具体的には、コア本体部10及びフランジ部13)の元となる粗部材20を準備する。準備工程S1では、最終的に得られる固定コア1よりもひと回り大きい外形形状を有する粗部材20を準備する。粗部材20は、磁性材料を用いて形成されている。「磁性材料」とは、いわゆる強磁性材料のことであり、本実施形態では透磁率が高い軟磁性材料である。粗部材20は、例えば、フェライト系ステンレス鋼や析出硬化系ステンレス鋼等のステンレス鋼、磁性軟鉄、鉄−ニッケル系合金、機械構造用炭素鋼鋼材等を用いて形成することができる。粗部材20は、中空部を有する円筒状に形成されていても良いし、中空部を有さない円柱状(棒状)に形成されていても良い。
本実施形態では、粗部材20は、円筒状に形成された筒状本体部21と、この筒状本体部21の軸方向Lの一方の端部から径方向に延びるフランジ部23とを備えている。粗部材20は、筒状本体部21の軸方向Lの中間部に、外周面20bから軸心X側に向かって窪む環状溝25を有している。環状溝25は、軸心X側に向かって窪むように形成されているだけであり、軸心X側の空間には連通していない。環状溝25は、周方向に連続するように形成されている。
環状溝25の形状は、周方向全域に亘って一様となっている。本実施形態では、環状溝25は、直角台形状の縦断面形状を有するように形成されている。環状溝25は、軸方向Lに互いに対向する第一側面25a及び第二側面25bと、これら両側面25a,25bから連なる底面25cとによって区画形成されている。第一側面25aは、特定の軸方向位置において径方向に平行に延びるように形成されている。底面25cは、特定の径方向位置において軸方向Lに平行に延びるように形成されている。第二側面25bは、第一側面25aよりもフランジ側Lfの所定の軸方向領域において、径方向に対して傾斜して延びる部分を有するように形成されている。本実施形態では、第二側面25bは、フランジ側Lfに向かうに従って径方向外側に向かう傾斜面を有するように形成されている。なお、第二側面25bは、径方向に対して傾斜して延びる部分に加え、図2に示すように径方向に平行に延びる部分をも有するように形成されても良い。本実施形態では、第一側面25aが「対象側面」に相当する。
粗部材20は、例えば鍛造、鋳造、切削、及びこれらの組み合わせ等によって形成することができる。
図2の右側に示すように、凹溝形成工程S2では、環状溝25における対象側面である第一側面25aの径方向外側端部に隣接する位置に、軸端側Leに向かって窪む凹溝26を形成する。本実施形態では、環状溝25の第一側面25aの径方向外側端部よりも僅かに径方向内側となる位置に、凹溝26を形成する。凹溝26は、周方向に連続する環状溝25の第一側面25aにおいて、全周に亘って連続するように環状に形成されている。
凹溝26の形状は、周方向全域に亘って一様となっている。本実施形態では、凹溝26は、二等辺三角形状の縦断面形状を有する(V字状の底面を有する)ように形成されている(図8等も参照)。本実施形態では、凹溝26による軸方向Lの窪み幅は、環状溝25による径方向の窪み幅に比べて例えば1/2〜1/5程度に小さい。また、凹溝26の径方向幅は、環状溝25の深さ(径方向幅)に比べて例えば1/2〜1/5程度に小さい。凹溝26の断面積は、環状溝25の断面積の例えば1/4〜1/25程度に設定されている。
凹溝形成工程S2は、例えば鋳造又は切削等の方法で実施することができる。例えば準備工程S1を鋳造だけで実施する場合には、適切な鋳型を作製することができるのであれば、環状溝25を有する粗部材20の鋳造と同時に、環状溝25の第一側面25aに凹溝26を形成すれば良い。また、例えば準備工程S1を切削だけで実施する場合には、粗部材20を切削して環状溝25を形成した後、引き続き環状溝25の第一側面25aを切削して、ほぼ同時期に凹溝26を形成すれば良い。もちろん、準備工程S1を例えば鍛造、鋳造、又は切削等の方法で実施し、準備工程S1とは時期及び場所の少なくとも一方を異ならせて実施される凹溝形成工程S2において、環状溝25の第一側面25aを切削して凹溝26を形成するなどしても良い。
本実施形態では、図3に示すように、凹溝形成工程S2において、固定コア1(具体的には磁気抵抗部18)の元となる充填材28を準備する。充填材28は、非磁性材料を用いて形成されている。「非磁性材料」とは、磁性材料に比べて磁界によって磁化しにくい材料のことであり、弱磁性材料を含む概念として用いる。本実施形態では、非磁性材料として透磁率が小さい材料を用いる。また、充填材28は、粗部材20を構成する材料よりも低融点の材料を用いて形成されている。充填材28は、例えば純銅、銅合金、純銀、及び銀合金等を用いて形成することができる。粗部材20の構成材料と充填材28の構成材料との好ましい組み合わせの一例としては、磁性軟鉄と純銅との組み合わせが挙げられる。これらは、入手が容易であるとともに、膨張係数が互いに近い値であるため熱膨張・収縮による接合面への影響が小さく抑えられる。
充填材28は、例えば予めワイヤ状に形成されたものを粗部材20の環状溝25の周方向長さに応じて切断して得ることができる。その後、ワイヤ状の充填材28の両端部を突き合わせて環状に成形して、その環状の充填材28を粗部材20の環状溝25に嵌め込む。なお、ワイヤ状の充填材28を環状に成形しながら環状溝25に嵌め込んだ後に、環状溝25の周方向長さに応じて充填材28を切断しても良い。その後、必要に応じて、ロール圧延機やプレス機等を用いて、環状溝25内で充填材28を圧縮しても良い。
このようにして準備工程S1及び凹溝形成工程S2を経て準備された粗部材20及び充填材28が、後工程に供される。このとき、粗部材20及び充填材28は、図4に示すように、粗部材20の軸心Xが上下方向(鉛直方向)に沿い、且つ、フランジ部23が上側に位置するように起立した姿勢で、後工程に供される。この場合、環状溝25の第二側面25bは径方向外側に向かうに従って上側に向かって傾斜する部分を有するように配置され、第一側面25aは、第二側面25bよりも下側において水平となるように配置される。本実施形態では、第一側面25aが「軸方向第一側の側面(対象側面)」に相当し、第二側面25bが「軸方向第二側の側面」に相当する。
少なくとも予加熱工程S3、保温工程S4、充填固化工程S5、及び磁気焼鈍工程S6は、密封式の加熱炉(図示せず)を用いて、当該加熱炉内で実施することができる。冷却工程S7は、加熱炉から取り出した後に実施しても良いが、本実施形態では加熱炉内で実施するものとされている。加熱炉は、温度調節可能に構成されているとともに、本実施形態ではその内圧(加熱炉の内部の気圧)をも調節可能に構成されている。
予加熱工程S3、保温工程S4、充填固化工程S5、磁気焼鈍工程S6、及び冷却工程S7は、図6に示す温度プロファイル及び圧力プロファイルに従って実施される。
予加熱工程S3では、粗部材20及び充填材28を、充填材28を構成する非磁性材料の融点Tm付近の温度(例えば充填材28の融点Tmよりも30℃〜70℃程度低い温度)まで加熱する。本実施形態では、この予加熱工程S3において、粗部材20及び充填材28の予加熱と共に、加熱炉内を真空吸引して加熱炉の内圧を低下させる。この真空吸引により、加熱炉内を、例えば内圧が0.1Pa以上100Pa未満の中真空状態、又は0.1Pa未満の高真空状態とする。こうして、充填固化工程S5の開始前に実施される予加熱工程S3において、粗部材20及び充填材28の周辺気圧を真空(ここでは絶対真空;0Pa)に近づける。予加熱と共に真空吸引をも行う予加熱工程S3は、「真空化工程」とも称することができる。
加熱炉内を高温真空雰囲気とすることで、加熱炉内が還元作用を発揮し得る状態となるので、粗部材20及び充填材28の表面に存在していた薄い酸化被膜等の軽微な汚れを、還元除去することができる。よって、粗部材20及び充填材28の表面の濡れ性を高めることができる。
保温工程S4では、粗部材20及び充填材28を、所定時間、充填材28の融点Tm付近の温度(予加熱工程S3の完了時の温度と同程度の温度であって良い)に保持させる。これにより、粗部材20及び充填材28の温度を極力ムラなく均一にすることができる。例えば加熱炉内で複数組の粗部材20及び充填材28を加熱する場合であっても、各組の粗部材20及び充填材28の温度を極力均一化することができる。本実施形態では、加熱炉の内圧を予加熱工程S3の終了時の内圧に維持した状態で、保温工程S4を実施する。
充填固化工程S5では、粗部材20の環状溝25に溶融状態の充填材28(非磁性材料)を充填して、その後固化させる。本実施形態では、加熱炉の内圧を保温工程S4の終了時の内圧に維持した状態で、充填固化工程S5を実施する。本実施形態では、充填固化工程S5は、充填工程S51と、当該充填工程S51の後に実施される固化工程S52とを含む。
充填工程S51では、粗部材20及び充填材28を、充填材28の融点Tm以上であって粗部材20の融点未満の温度(例えば充填材28の融点Tmよりも10℃〜70℃程度高い温度)まで加熱した後、所定時間、その温度に保持させる。これにより、充填材28だけを溶融状態として、当該溶融状態の充填材28を粗部材20の環状溝25に充填する(図7を参照)。このとき、先行する予加熱工程S3において粗部材20及び充填材28の表面の軽微な汚れが還元除去されて濡れ性が高められているので、環状溝25と溶融した充填材28との境界部位にボイド(空隙)が生じるのを回避することができる。
また、本実施形態では、環状溝25の第一側面25aの径方向外側端部に隣接する位置に凹溝26が形成されているので、環状溝25に充填される溶融状態の充填材28を、表面張力によって凹溝26の径方向外側端部に留めることができる。凹溝26を備えない場合には、溶融状態の充填材28が第一側面25aの径方向外側端部(粗部材20の外周面20b)まで到達してしまうのに対して、凹溝26を形成しておくことで、溶融状態の充填材28を凹溝26の径方向外側端部に留めることができる。
本実施形態では、充填固化工程S5(具体的には充填工程S51)において、凹溝26と充填材28との径方向外側の境界位置Bにおける充填材28の外面の法線方向Nが下向き成分を有するように、溶融状態の充填材28を環状溝25に充填する(図8を参照)。言い換えれば、凹溝26と充填材28との径方向外側の境界位置Bにおける充填材28の軸心Xを含む面での断面について、充填材28の外面の上向きの接線方向Tが、径方向外向き成分を有するように、溶融状態の充填材28を環状溝25に充填する。
上記のように充填するための溶融状態の充填材28の環状溝25への充填量は、例えば、先行する準備工程S1及び凹溝形成工程S2において、環状溝25と凹溝26との合計容積に対する溶融前のワイヤ状の充填材28の体積の比を適正範囲内に収めておくことによって調整することができる。ワイヤ状の充填材28の体積は、環状溝25と凹溝26との合計容積の例えば70%〜110%としておくことが好ましく、85%〜95%としておくことがさらに好ましい。
図7及び図8に示すように、境界位置Bにおいて、溶融状態の充填材28の外面の上向きの接線方向Tが径方向外向き成分を有することで、溶融状態の充填材28は、環状溝25の第一側面25aから上側に向かって一旦拡径する。溶融状態の充填材28は、拡径部28eよりもさらに上側の部分において、表面張力により、軸方向Lの中央部が凹むことになる。このように、溶融状態の充填材28が、その軸方向Lの一部に表面張力によって不可避的に縮径部28rを有する場合でも、環状溝25の第一側面25aの近傍に意図的に拡径部28eを形成することで、全体としての凹みを小さく抑えることができる。すなわち、不可避的に生じる縮径部28rによる凹み分を拡径部28eによって少なくとも部分的に打ち消して、全体としての凹みを小さく抑えることができる。なお、図7には、比較例として、凹溝26が形成されない場合の溶融状態の充填材28の外面を、破線で示している。
固化工程S52では、充填工程S51において充填材28の融点Tm以上に保持されていた加熱炉内の温度を、充填材28の融点Tm以下の温度(例えば充填材28の融点Tmよりも50℃〜150℃程度低い温度)まで低下させて、溶融していた充填材28を固化させる。これにより、固化した充填材28において、軸方向Lに並ぶ拡径部28eと縮径部28rとを有して全体としての凹みが小さく抑えられた状態を維持させることができる。なお、加熱炉内の温度は、粗部材20を構成する磁性材料の変態点Ar以上の温度(例えば粗部材20の変態点Arよりも20℃〜100℃程度高い温度)に維持させる。
磁気焼鈍工程S6では、粗部材20の磁気焼鈍処理を行う。本実施形態では、磁気焼鈍工程S6において、加熱炉に備えられた気圧調節機能を利用して、加熱炉の内圧(粗部材20の周辺気圧)を制御して粗部材20及び固化した充填材28を徐冷することによって磁気焼鈍処理を行う。例えば加熱炉内が中真空状態(但し、充填固化工程S5における内圧よりも高くて良い)となるようにその内圧を低下させて、粗部材20及び固化した充填材28を徐冷することにより、磁気焼鈍処理を行う。磁気焼鈍処理は、例えば850℃〜950℃の温度域を0.5〜3時間かけてゆっくりと冷却させるように実施することができる。このような磁気焼鈍工程S6を実施することで、粗部材20を構成する磁性材料の内部歪みを除去したり、再結晶化を促進したりすることができる。よって、粗部材20の透磁率を高めたり保磁力を小さくしたりすることができ、粗部材20の磁気特性を高めることができる。
冷却工程S7では、磁気焼鈍処理後の粗部材20及び充填材28をさらに冷却する。冷却工程S7では、例えばその初期段階において不活性ガスによるパージを行って加熱炉内を急速に冷却することができる。やがて加熱炉内の温度が例えば150℃〜250℃程度まで低下すると、その後はガスパージを終了して自然放冷させることができる。
切削工程S8では、常温付近まで冷却された粗部材20及び固化した充填材28に対して、粗部材20における軸心X(図4を参照)側の部分と外面側の部分とを切削する。本実施形態では、切削工具が取り付けられた工作機械を用いて、筒状に形成された粗部材20の内周面20a及び外周面20bの両方を切削する(図9を参照)。なお、図9においては、切削前の内周面20a及び外周面20bを実線で示すとともに、切削後の内周面20a及び外周面20bを破線で示している。
図9に示すように、粗部材20の軸心X側においては、環状溝25の底面25cよりも径方向外側の部分を含むように、粗部材20の内周面20aが切削される。これにより、環状溝25内で固化した充填材28を、切削後の内周面20aに露出させる。なお、切削後の内周面20aは最終的に得られる固定コア1のコア本体部10の内周面10aとなり、固化した充填材28は固定コア1の磁気抵抗部18となる(図10を参照)。
また、粗部材20の外面側においては、少なくとも凹溝26よりも径方向外側の部分が切削される。このとき、充填材28の凹み(縮径部28r)の底部よりも径方向内側の部分を含むように、粗部材20の外周面20bが切削される。なお、粗部材20の外周面20bは、径方向における縮径部28rの底部と凹溝26の径方向外側端部との位置関係に応じて、凹溝26の径方向外側端部よりも径方向外側の位置まで切削されても良いし、それよりも径方向内側の位置まで切削されても良い。これにより、磁気抵抗部18の外周面も含めて、最終的に得られる固定コア1のコア本体部10の外周面10bを平滑に仕上げることができる。このとき、上述したように、固化した充填材28は全体としての凹みが小さく抑えられているので、コア本体部10の外周面10bを平滑に仕上げるための径方向の削り代を少なく抑えることができる。よって、切削工程S8のサイクルタイムを短縮することができるとともに、切削工具の工具寿命を改善することができる。その結果、製造コストを低減することができる。
なお、切削工程S8では、粗部材20における軸心X側の部分を穴あけ加工して、シャフト45が挿通される挿通孔12aをも形成する。
このようにして得られる固定コア1は、図10に示すように、磁性材料を用いて円筒状に形成され、軸方向Lに分割されたコア本体部10と、コア本体部10における分割部分(第一筒状部11,第二筒状部12)を接続するように環状に設けられた非磁性材料製の磁気抵抗部18とを備えている。固定コア1がコア本体部10の軸方向Lの中間部に磁気抵抗部18を有するので、電磁弁100において筒状コイル3への通電によって発生した磁束が、コア本体部10の内部を通って第一筒状部11から第二筒状部12へと直接流れることが制限される。このため、発生した磁束は、“ケース5→第一筒状部11→可動コア4→第二筒状部12→フランジ部13→ケース5”の順に、筒状コイル3の周囲を周回する。固定コア1の第一筒状部11から可動コア4へと磁束が受け渡され、さらに可動コア4から固定コア1の第二筒状部12へと磁束が受け渡されることにより、固定コア1と可動コア4との間に効率的に磁気吸引力を作用させることができる。よって、固定コア1の磁気特性を向上させることができ、電磁弁100の性能を向上させることができる。
かかる固定コア1において、コア本体部10を構成する第一筒状部11及び第二筒状部12のそれぞれと磁気抵抗部18との間には、軸方向Lの2箇所の接合面(第一接合面11j,第二接合面12j)が形成されている。これら2箇所の接合面のうち、フランジ側Lfとなる第二筒状部12と磁気抵抗部18との間の第二接合面12jは、フランジ側Lfに向かうに従って径方向外側に向かう傾斜面を有するように形成されている。このため、可動コア4から固定コア1の第二筒状部12へと流れる磁束を、円滑に軸方向Lに沿って流れるように導くことができる。よって、可動コア4を軸方向Lに沿って移動させる駆動力を向上させることができ、電磁弁100の性能を向上させることができる。本実施形態では、第二接合面12jが「軸方向第二側の接合面」に相当する。
また、本実施形態では、固定コア1の製造段階において、環状溝25の第一側面25aに凹溝26を形成したことで、上述したように充填材28の全体としての凹みが小さく抑えられ、切削工程S8での削り代も少なく抑えられる。このため、粗部材20の切削後の外周面20bは、典型的には、凹溝26の径方向外側端部よりも径方向外側に位置することになる場合が多い。この粗部材20の凹溝26は、最終的に得られる固定コア1において、第一接合面11jの径方向外側端部に隣接する位置に形成された凹溝16となる。凹溝16は、第一筒状部11における磁気抵抗部18との間の第一接合面11jから、軸端側Leに向かって窪むとともに全周に亘って連続する環状に形成されている。本実施形態では、第一接合面11jが「軸方向第一側の接合面(対象接合面)」に相当する。
〔第2の実施形態〕
電磁弁用コア及びその製造方法の第2の実施形態について、図面を参照して説明する。本実施形態では、固定コア1の具体的な製造方法が、上述した第1の実施形態とは一部異なっている。以下、本実施形態に係る固定コア1の製造方法について、主に第1の実施形態との相違点について説明する。なお、特に明記しない点に関しては、第1の実施形態と同様であり、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
本実施形態に係る固定コア1の製造方法は、図11に示すように、充填固化工程S5が、充填工程S51と固化工程S52とに加え、減圧工程S53と加圧工程S54とをさらに含む。減圧工程S53は充填工程S51中に当該充填工程S51と並行して実施され、加圧工程S54は減圧工程S53の後に充填工程S51と固化工程S52とに亘って当該充填工程S51及び固化工程S52と並行して実施される。また、本実施形態の製造方法では、保温工程S4において、粗部材20及び充填材28の保温と共に、加熱炉の内圧を上昇させる。
保温工程S4において、予加熱工程S3の終了時には中真空状態(内圧が0.1Pa以上100Pa未満の状態)又は高真空状態(内圧が0.1Pa未満の状態)となっていた加熱炉内に不活性ガスを注入する。注入される不活性ガスは、例えば窒素ガスであっても良いし、アルゴンガスやクリプトンガス等の希ガス等であっても良い。このガス注入により、加熱炉内を、例えば内圧が100Pa以上10000Pa未満の低真空状態、又は10000Pa以上大気圧未満の低圧状態とする。なお、本実施形態における低圧状態は、JISで定義された「低真空」の状態のうち、相対的に真空度が低く大気圧に近い状態であり、本実施形態における低真空状態は、同「低真空」の状態のうち相対的に真空度が高く中真空状態に近い状態である。こうして、充填固化工程S5の開始前に実施される保温工程S4において、粗部材20及び充填材28の周辺に不活性ガスを注入して充填材28の周辺気圧を上昇させる。保温と共に不活性ガスのガス注入をも行う保温工程S4は、「ガス注入工程」とも称することができる。
本実施形態では、加熱炉内が低真空状態又は低圧状態となっている状態で、充填固化工程S5(具体的には充填工程S51)を開始する。その後、充填工程S51中に、当該充填工程S51と並行して減圧工程S53が実施される。減圧工程S53は、例えば充填工程S51において加熱炉内の温度が充填材28の融点Tm以上の目標温度に達した後、予め定められた第一待機時間が経過した後に開始することができる。第一待機時間は、例えば3分以上20分未満の長さに設定されていることが好ましい。但しそのような構成に限定されることなく、例えば充填工程S51の開始時から所定時間が経過した後に減圧工程S53を開始するようにしても良い。
減圧工程S53では、保温工程S4の終了時及び充填固化工程S5(具体的には充填工程S51)の開始時には低真空状態又は低圧状態となっていた加熱炉内を真空吸引して、加熱炉の内圧を再度低下させる。この真空吸引により、加熱炉内を、例えば上述した中真空状態(内圧が0.1Pa以上100Pa未満の状態)又は高真空状態(内圧が0.1Pa未満の状態)とする。減圧工程S53での加熱炉の内圧は、例えば先行する予加熱工程S3での加熱炉の内圧と同程度とすることができる。こうして、充填材28が溶融状態の間であって加圧工程S54の開始前に実施される減圧工程S53において、充填材28の周辺気圧を充填工程S51の開始時の周辺気圧よりも低下させる。
減圧工程S53では、加熱炉内を中真空状態又は高真空状態とした後、所定時間、その内圧に保持させる。粗部材20及び充填材28の雰囲気を真空雰囲気とすることで、仮に充填工程S51の初期段階において環状溝25と溶融した充填材28との境界部位にボイドVが発生したとしても(図12を参照)、当該ボイドVの容積を小さくすることができる。この点について補足すると、先行する保温工程S4で加熱炉内が低真空状態又は低圧状態とされるため、溶融状態の充填材28の内部に発生したボイドVの内圧は100Pa以上である。これに対して、減圧工程S53において加熱炉内が中真空状態又は高真空状態とされて、充填材28の周辺気圧が100Pa未満とされる。このような負の気圧差を生じさせることで、溶融状態の充填材28の内部でボイドVを膨張させ、その少なくとも一部を溶融状態の充填材28から雰囲気中に脱出させることができる(図13を参照)。よって、仮に充填工程S51の初期段階でボイドVが発生したとしても、減圧工程S53で脱泡した分だけ、ボイドVの容積を小さくすることができる(図14を参照)。
なお、粗部材20は、環状溝25の第二側面25bが第一側面25aよりも上側において径方向外側に向かうに従って上側に向かって傾斜する部分を有するように配置されているので、膨張したボイドVは、傾斜面(第二側面25b)に沿って案内されて溶融状態の充填材28から雰囲気中に脱出しやすい。よって、減圧工程S53において、ボイドVの容積を効率的に小さくすることができる。
減圧工程S53においては、充填材28の周辺気圧を当該減圧工程S53の開始時の周辺気圧に対して1/100以下に低下させることが好ましく、1/1000以下に低下させることがさらに好ましい。温度が一定であれば、理論上は気体の容積は圧力に反比例するため、充填材28の周辺気圧を上記のように低下させることで、ボイドVを大きく膨張させることができる。よって、ボイドVの大部分を溶融状態の充填材28から雰囲気中に脱出させることができ、残留するボイドVの容積を小さくすることができる。
減圧工程S53の後に充填工程S51と並行して実施される加圧工程S54では、減圧工程S53の終了時には中真空状態又は高真空状態となっていた加熱炉内に不活性ガスを注入して、加熱炉の内圧を再度上昇させる。注入される不活性ガスは、例えば窒素ガスや希ガス等であって良い。また、注入される不活性ガスは、予加熱工程S3において注入された不活性ガスと同種であっても良いし、異種であっても良い。このガス注入により、加熱炉内を、例えば上述した低真空状態(内圧が100Pa以上10000Pa未満の状態)又は低圧状態(内圧が10000Pa以上大気圧未満の状態)とする。加圧工程S54での加熱炉の内圧は、例えば先行する保温工程S4での加熱炉の内圧と同程度とすることができる。こうして、充填材28が溶融状態となっている充填工程S51と並行して実施される加圧工程S54において、粗部材20及び充填材28の周辺に不活性ガスを注入して、充填材28の周辺気圧を上昇させる。
粗部材20及び充填材28の雰囲気をそれ以前に比べて高圧雰囲気とすることで、仮に減圧工程S53の終了後においても環状溝25と溶融した充填材28との境界部位にボイドVが僅かに残留したとしても、当該ボイドVの容積をさらに小さくすることができる。この点について補足すると、先行する減圧工程S53で加熱炉内が中真空状態又は高真空状態とされるため、溶融状態の充填材28の内部に残留するボイドVの内圧は100Pa未満である。これに対して、加圧工程S54において加熱炉内が低真空状態又は低圧状態とされて、充填材28の周辺気圧が100Pa以上とされる。このような正の気圧差を生じさせることで、溶融状態の充填材28の内部でボイドVを圧縮することができる(図15を参照)。よって、仮に減圧工程S53の終了後にボイドVが僅かに残留したとしても、当該ボイドVの容積をさらに小さくすることができる。
加圧工程S54においては、充填材28の周辺気圧を当該加圧工程S54の開始時の周辺気圧に対して100倍以上に高めることが好ましく、1000倍以上に高めることがさらに好ましい。このようにすれば、加圧工程S54の前後での気圧差を10以上のオーダーで大きくすることができるので、ボイドVを大幅に圧縮することができ、最終的に残留するボイドVをほとんど無視できる程度に小さくすることができる。そして、極めて小さくなっているボイドVを、その後に開始される固化工程S52において、環状溝25と固化した充填材28との接合部位にそのままの大きさで固定することができる。
このように、本実施形態では、充填固化工程S5の終了時に仮に環状溝25と固化した充填材28との接合部位にボイドVが残留したとしても、その残留ボイドVは極めて小さい。このため、切削工程S8において、粗部材20の内周面20aが平滑となるまでの削り代を少なく抑えることができる。こうして、粗部材20の外面側及び軸心X側の両方で径方向の削り代を少なく抑えることができるので、切削工程S8のサイクルタイムをさらに短縮することができるとともに、切削工具の工具寿命をさらに改善することができる。よって、さらなる製造コストの低減を図ることができる。
また、最終的に得られる固定コア1において、磁気抵抗部18は、コア本体部10の内周面10aに露出しているとともに、その内周面がコア本体部10の内周面10aに連なる平滑面に形成されている。よって、本実施形態の固定コア1を備えた電磁弁100を長期間に亘って継続的に使用する場合にも、バルブスティック等の不具合の発生を有効に抑制することができる。
〔その他の実施形態〕
(1)上記の各実施形態では、凹溝26が三角形状の縦断面形状を有するように形成されている構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、例えば図17に示すように、凹溝26が矩形状(図示の例では正方形状)の縦断面形状を有するように形成されても良い。また、図18に示すように、凹溝26が角丸矩形状の縦断面形状を有する(U字状の底面を有する)ように形成されても良い。或いは、図19に示すように、凹溝26が台形状の縦断面形状を有するように形成されても良い。
(2)上記の各実施形態では、環状溝25の対象側面である第一側面25aが径方向に沿う面として形成され、加熱炉内で実施される各工程において、粗部材20が、環状溝25の対象側面である第一側面25aが水平となるように配置される構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、例えば図20に示すように、環状溝25の第一側面25aが径方向外側に向かうに従ってフランジ側Lfに向かって緩やかに(例えば1°〜30°の角度で)傾斜するように形成されても良い。この場合、加熱炉内で実施される各工程において、粗部材20は、環状溝25の第一側面25aが上側に向かうに従って径方向外側に向かう緩斜面となるように配置される。
(3)上記の各実施形態では、環状溝25の第二側面25bが、フランジ側Lfに向かうに従って径方向外側に向かう傾斜面を有するように形成されている構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、例えば第二側面25bが、フランジ側Lfに向かうに従って段階的に径方向外側に向かうように階段状に形成されても良い。或いは、例えば第二側面25bが、径方向に沿う面として形成されても良い。
(4)上記の各実施形態では、充填固化工程S5において、凹溝26と充填材28との径方向外側の境界位置Bにおける充填材28の外面の法線方向Nが下向き成分を有するように、溶融状態の充填材28を環状溝25に充填する構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、例えば境界位置Bにおける充填材28の外面の法線方向Nが水平方向に沿う(接線方向Tが鉛直方向に沿う)ように、溶融状態の充填材28を充填しても良い。或いは、境界位置Bにおける充填材28の外面の法線方向Nが上向き成分を有する(接線方向Tが径方向内向き成分を有する)ように、溶融状態の充填材28を充填しても良い。
(5)上記第2の実施形態では、予加熱工程S3での加熱炉の内圧と減圧工程S53での加熱炉の内圧とが同程度とされるとともに、保温工程S4での加熱炉の内圧と加圧工程S54での加熱炉の内圧とが同程度とされる構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、予加熱工程S3での加熱炉の内圧と減圧工程S53での加熱炉の内圧とが互いに異なるように設定されても良い。また、保温工程S4での加熱炉の内圧と加圧工程S54での加熱炉の内圧とが互いに異なるように設定されても良い。
(6)上記の各実施形態では、電磁スプール弁(スプール式の電磁弁100)に用いられる固定コア1を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、例えばポペット式やスライド式等の他の方式の電磁弁100にも、上記の実施形態と同様の固定コア1を用いることができる。
(7)上述した各実施形態(上記の実施形態及びその他の実施形態を含む;以下同様)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することも可能である。その他の構成に関しても、本明細書において開示された実施形態は全ての点で例示であって、本開示の趣旨を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
〔実施形態の概要〕
以上をまとめると、本開示に係る電磁弁用コアの製造方法は、好適には、以下の各構成を備える。
電磁弁(100)用コア(1)の製造方法であって、
磁性材料を用いて円筒状又は円柱状に形成されており、外周面(20b)から軸心(X)側に向かって窪むとともに周方向に連続する環状溝(25)を軸方向(L)中間部に有する粗部材(20)を準備する準備工程(S1)と、
前記環状溝(25)における軸方向第一側(Le)の側面(25a)を対象側面(25a)とし、当該対象側面(25a)の径方向外側端部に隣接する位置に、前記軸方向第一側(Le)に向かって窪むとともに全周に亘って連続する環状の凹溝(26)を形成する凹溝形成工程(S2)と、
前記環状溝(25)に溶融状態の非磁性材料(28)を充填して、その後固化させる充填固化工程(S5)と、
を含む。
この構成によれば、準備工程(S1)及び充填固化工程(S5)を経ることで、磁性材料製のコア本体部の軸方向(L)中間部に非磁性材料製の磁気抵抗部を有する電磁弁(100)用コア(1)を製造することができる。このとき、凹溝形成工程(S2)において環状溝(25)の対象側面(25a)の径方向外側端部に隣接する位置に環状の凹溝(26)を形成しておくことで、環状溝(25)に溶融状態の非磁性材料(28)を充填する際に、当該溶融状態の非磁性材料(28)を、表面張力によって凹溝(26)の径方向外側端部に留めることができる。このため、環状溝(25)内に充填された溶融状態の非磁性材料(28)の軸方向(L)中央部の凹みを比較的小さく抑えることができる。よって、最終的に得られる磁気抵抗部の厚みを十分に確保しつつ、環状溝(25)内に充填させるべき非磁性材料(28)の量を少なく抑えることができる。従って、磁性材料製のコア本体部の軸方向(L)中間部に十分な厚みの非磁性材料製の磁気抵抗部を有する電磁弁(100)用コア(1)を、より少ない非磁性材料(28)を用いて効率的に製造することができる。
一態様として、
前記充填固化工程(S5)において、前記対象側面(25a)が前記環状溝(25)における軸方向第二側(Lf)の側面(25b)よりも下側に位置するように前記粗部材(20)を起立させた状態で、前記凹溝(26)と溶融状態の前記非磁性材料(28)との径方向外側の境界位置(B)における前記非磁性材料(28)の外面の法線方向(N)が下向き成分を有するように、前記非磁性材料(28)を充填することが好ましい。
この構成によれば、環状溝(25)内に充填された溶融状態の非磁性材料(28)は、環状溝(25)の対象側面(25a)から上側に向かって一旦拡径し、それよりもさらに上側部分において軸方向(L)中央部が凹むことになる。このため、拡径部がそれよりも上側部分の凹み分を少なくとも部分的に打ち消して、全体としての凹みを小さく抑えることができる。よって、必要最小量の非磁性材料(28)を用いつつ、磁気抵抗部の厚みを十分に確保することができる。
一態様として、
前記充填固化工程(S5)の後、前記粗部材(20)における少なくとも前記凹溝(26)よりも径方向外側の部分を切削する切削工程(S8)をさらに含むことが好ましい。
この構成によれば、電磁弁(100)用コア(1)の外径サイズを適切に調整することができる。このとき、本実施形態の製造方法では、固化した非磁性材料(28)の軸方向(L)中央部の凹みが比較的小さく抑えられているので、当該凹みを消失させるための径方向の削り代が少なくて済む。よって、切削工程(S8)のサイクルタイムを短縮することができるとともに、切削工具の工具寿命を改善することができる。その結果、電磁弁(100)用コア(1)の製造コストを低減することができる。
また、本開示に係る電磁弁用コアは、好適には、以下の各構成を備える。
電磁弁(100)用コア(1)であって、
磁性材料を用いて円筒状に形成され、軸方向(L)に分割されたコア本体部(10)と、
前記コア本体部(10)における分割部分(11,12)を接続するように環状に設けられた非磁性材料製の磁気抵抗部(18)と、を備え、
前記コア本体部(10)と前記磁気抵抗部(18)との軸方向(L)の2箇所の接合面(11j,12j)のうち軸方向第一側(Le)の接合面(11j)を対象接合面とし、当該対象接合面(11j)の径方向外側端部に隣接する位置に、前記軸方向第一側(Le)に向かって窪むとともに全周に亘って連続する環状の凹溝(16)が形成されている。
この構成によれば、例えばコア本体部(10)の元になる円筒状又は円柱状の磁性材料製の部材に外周面から軸心側に向かって窪む環状溝を形成し、その環状溝における軸方向(L)一方側の側面の径方向外側端部に隣接する位置に環状の凹溝(16)を形成し、磁気抵抗部(18)の元になる非磁性材料を溶融状態で環状溝に充填してその後固化させるという手順を経て電磁弁(100)用コア(1)を製造する場合に、環状溝に充填した溶融状態の非磁性材料を凹溝(16)の径方向外側端部に留めることができる。このため、環状溝内に充填される溶融状態の非磁性材料の軸方向(L)中央部の凹みを比較的小さく抑えることができ、磁気抵抗部(18)の厚みを十分に確保しつつ、環状溝内に充填させるべき非磁性材料の量を少なく抑えることができる。従って、磁性材料製のコア本体部(10)の軸方向(L)中間部に十分な厚みの非磁性材料製の磁気抵抗部(18)を有し、且つ、より少ない非磁性材料を用いて効率的に製造可能な電磁弁(100)用コア(1)を提供することができる。
一態様として、
前記コア本体部(10)と前記磁気抵抗部(18)との軸方向(L)の2箇所の接合面(11j,12j)のうち軸方向第二側(Lf)の接合面(12j)が、当該軸方向第二側(Lf)に向かうに従って径方向外側に向かう傾斜面を有するように形成されていることが好ましい。
この構成によれば、電磁弁(100)に備えられる可動コアから本実施形態の電磁弁(100)用コア(1)へと流れる磁束を、円滑に軸方向(L)に沿って流れるように導くことができる。よって、可動コアを軸方向(L)に沿って移動させる駆動力を向上させることができ、電磁弁(100)の性能を向上させることができる。
本開示に係る電磁弁用コアの製造方法及び電磁弁用コアは、上述した各効果のうち、少なくとも1つを奏することができれば良い。
1 固定コア(電磁弁用コア)
10 コア本体部
11 第一筒状部
11j 第一接合面(軸方向第一側の接合面、対象接合面)
12 第二筒状部
12j 第二接合面(軸方向第二側の接合面)
16 凹溝
18 磁気抵抗部
20 粗部材
20b 外周面
25 環状溝
25a 第一側面(軸方向第一側の側面、対象側面)
25b 第二側面(軸方向第二側の側面)
26 凹溝
28 充填材(非磁性材料)
28r 縮径部
28e 拡径部
100 電磁弁
L 軸方向
Lf フランジ側(軸方向第二側)
Le 軸端側(軸方向第一側)
B 凹溝と溶融状態の非磁性材料との径方向外側の境界位置
S1 準備工程
S2 凹溝形成工程
S5 充填固化工程
S8 切削工程
S51 充填工程
S52 固化工程

Claims (5)

  1. 磁性材料を用いて円筒状又は円柱状に形成されており、外周面から軸心側に向かって窪むとともに周方向に連続する環状溝を軸方向中間部に有する粗部材を準備する準備工程と、
    前記環状溝における軸方向第一側の側面を対象側面とし、当該対象側面の径方向外側端部に隣接する位置に、前記軸方向第一側に向かって窪むとともに全周に亘って連続する環状の凹溝を形成する凹溝形成工程と、
    前記環状溝に溶融状態の非磁性材料を充填して、その後固化させる充填固化工程と、
    を含む電磁弁用コアの製造方法。
  2. 前記充填固化工程において、前記対象側面が前記環状溝における軸方向第二側の側面よりも下側に位置するように前記粗部材を起立させた状態で、前記凹溝と溶融状態の前記非磁性材料との径方向外側の境界位置における前記非磁性材料の外面の法線方向が下向き成分を有するように、前記非磁性材料を充填する請求項1に記載の電磁弁用コアの製造方法。
  3. 前記充填固化工程の後、前記粗部材における少なくとも前記凹溝よりも径方向外側の部分を切削する切削工程をさらに含む請求項1又は2に記載の電磁弁用コアの製造方法。
  4. 磁性材料を用いて円筒状に形成され、軸方向に分割されたコア本体部と、
    前記コア本体部における分割部分を接続するように環状に設けられた非磁性材料製の磁気抵抗部と、を備え、
    前記コア本体部と前記磁気抵抗部との軸方向の2箇所の接合面のうち軸方向第一側の接合面を対象接合面とし、当該対象接合面の径方向外側端部に隣接する位置に、前記軸方向第一側に向かって窪むとともに全周に亘って連続する環状の凹溝が形成されている電磁弁用コア。
  5. 前記コア本体部と前記磁気抵抗部との軸方向の2箇所の接合面のうち軸方向第二側の接合面が、当該軸方向第二側に向かうに従って径方向外側に向かう傾斜面を有するように形成されている請求項4に記載の電磁弁用コア。
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