JP5537493B2 - 燃料噴射弁のストローク調整方法及び燃料噴射弁 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関に用いられる燃料噴射弁のストローク調整方法に関する。
特許文献1には、燃料噴射弁のストローク調整方法として、ノズル部材2の外周がノズルホルダ部3内に圧入されており、ノズル部材2の端面に設けた角部2aが、ノズルホルダ部3に設けた角部3aに食い込んで、角部3aが塑性変形して潰れ部が成形されていることに加え、ノズル部材2とノズルホルダ部3とが、レーザ溶接法または電子ビーム溶接法により、リング状に繋がったビード5aで接合されて密封された構成が開示されている。
特開2008−297966号公報
特許文献1のストローク調整方法は、ノズル部材の一部とノズルホルダ部の一部とのうちいずれか一方を可動子のストローク方向に他方に食い込ませてストロークを調整し、更に食い込み時に塑性変形した部分が後工程となるノズル部材とノズルホルダ部との溶接時に発生するひずみによってストロークが変化(特に溶融部が凝固する時に発生する収縮方向の変化)するのを機械的に阻止しようとするものである。
特許文献1のストローク調整方法では、収縮方向の数μm〜十数μmの大きな変形を抑えることはできるが、溶融部が凝固する時に発生する収縮応力のばらつきによる数μm以下のストローク変化や、溶接時の熱影響でノズル部材とノズルホルダ部が膨張してストロークが大きくなる方向の数μm以下のストローク変化を阻止することは困難であり、溶接前のストローク調整時に調整されたストローク量に比べて溶接後のストローク量が±1〜3μm程度変化してしまうという恐れがある。ストローク量と燃料噴射量との間には相関があり、ストローク量の変化は噴射量の変化となるため、溶接後のストローク量の変化は燃料噴射弁の噴射量ばらつきの原因となる恐れがある。
本発明の目的は、噴射量のばらつきが小さい燃料噴射弁を提供することにあり、そのために溶接によるストローク量の変化を修正できるストロークの調整方法を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明のストローク量調整方法は、シート面を有するノズル部材と、前記ノズル部材が溶接接合されたノズルホルダ部材と、前記シート面と当接する弁シート部を有する可動子とを備えた燃料噴射弁の前記可動子のストローク量調整方法において、前記ノズル部材と前記ノズルホルダ部材とを溶接接合した後に、前記ノズルホルダ部材に設けた脆弱部を塑性変形させて前記可動子のストローク量を調整する。
このとき、前記脆弱部は、この脆弱部を塑性変形させるための荷重が加えられる燃料噴射弁上の荷重作用部と前記荷重を受け止めるように支持される燃料噴射弁上の支持部との間に設けられ、前記荷重に対する弁軸心方向の剛性が前記荷重作用部と前記支持部との間の他の部分よりも低くなるようにするとよい。
さらに、前記ノズル部材と前記ノズルホルダ部材とを溶接接合する前に第一のストローク調整を実行し、前記脆弱部を塑性変形させる前記溶接接合後のストローク調整を第二のストローク調整として実行するとよい。
さらに、前記第一のストローク調整は、前記ノズル部材と前記ノズルホルダ部材との弁軸心方向における相対位置を調整するように行うものであるとよい。
さらに、前記第一のストローク調整は、前記ノズルホルダ部材側を支持し、前記ノズル部材に押圧荷重を加えて前記ノズルホルダ部材の内側に押し込むことにより実行され、前記第二のストローク調整は、前記ノズルホルダ部材側を支持し、前記ノズル部材に押圧荷重を加えて実行されるようにするとよい。
さらに、前記第一のストローク調整における燃料噴射弁上の支持部が、前記第二のストローク調整における支持部よりも、前記荷重作用部の近くに位置するとよい。または、前記脆弱部は、前記第一のストローク調整を行った後に形成するとよい。
また、上記目的を達成するために本発明の燃料噴射弁は、シート面を有するノズル部材と、前記ノズル部材が溶接接合されたノズルホルダ部材と、前記シート面と当接するシート部を有する可動子とを備えた燃料噴射弁において、前記ノズル部材と前記ノズルホルダ部材とを溶接接合した後の前記可動子のストローク量調整用に、前記ノズルホルダ部材の他の部分に対して塑性変形を容易にした脆弱部を前記ノズルホルダ部材に設けたものである。
本発明によれば、ストローク調整後の溶接によるストローク量の変化を修正でき、目標のストローク量に合うよう高精度に調整することができ、燃料噴射弁の噴射量のばらつきを低減できる。また、第二のストローク調整用の脆弱部を設けることにより、第一のストローク調整荷重より第二のストローク調整荷重を低くできるので接合部へのダメージが無く信頼性の高い燃料噴射弁を提供できる。
本発明の第1の実施例による燃料噴射弁の縦断面図。 図1に示した燃料噴射弁の一部断面を示す図。 図2に示した燃料噴射弁のA部を拡大して示す断面図。 脆弱部を加工した燃料噴射弁の先端縦断面図。 脆弱部を加工した燃料噴射弁の先端縦断面図。 ストローク量を調整する装置の構成を示す図。 フローチャートを示す図。 ストローク量を調整する装置の構成を示す図。 フローチャートを示す図。
本発明の実施例を図面に基づき説明する。
図1は、本発明の一実施例による燃料噴射弁の全体構成を示す縦断面図である。
燃料噴射弁1は主に磁気回路部とバルブ部から構成されており、磁気回路部は、固定コア2と、ヨーク3と、ノズルホルダ4と、可動子5と、磁気回路を励磁するコイル6と、コイル6に通電するコネクタ端子7とから構成されている。また、バルブ部は、ノズルホルダ4内に収納された弁体8と可動コア9とから構成される可動子5と、オリフィス10とシート面11とを備えたノズル12とから構成されている。ノズルホルダ4とノズル12とはそれぞれ一つの部材から構成されている。弁体8はノズル12内に固定されたガイド13とノズルホルダ4内に固定されたガイドプレート14とにより摺動可能に支持されている。可動コア9はスプリング15の付勢力で固定コア2側に押し付けられている。
固定コア2の内部には、弁体8をシート面11に押圧するスプリング16と、スプリング16の押圧荷重を調整するアジャスタ17と、外部からのコンタミの進入を防ぐフィルター18とが配置されている。
次に、燃料噴射弁1の動作について説明する。
コイル6に通電すると、可動子5がスプリング16の付勢力に抗して固定コア2の方向に吸引され、可動コア端面9aが固定コア端面2aに当接し、可動子5の先端の弁シート部8aとシート面11との間に隙間ができる(開弁状態)。加圧されている燃料はまず固定コア2,アジャスタ17,スプリング16から可動コア9内の燃料通路9bを経てノズルホルダ4内に入る。次にガイドプレート14の燃料通路14a,ノズルホルダ4の通路4aからガイド13の通路13aを通り、弁シート部8aとシート面11の間隙からオリフィス10を経て噴射される。
一方、コイル6の電流を遮断した場合には、可動子5の弁シート部8aがスプリング16の力でシート面11に当接し、閉弁状態となる。
以上のようにコイル6への電流をON−OFFすることで可動子5を開閉弁させ、開弁時間をコントロールすることで必要な燃料を噴射する。
図1,図2及び図3を用いて燃料噴射弁1のストローク量とその調整を説明する。
ストローク量Sは可動子5が閉弁した時の弁シート8aとシート面11の当接面から開弁した時の可動子5が移動する長さとして定義する。尚、本実施例では、可動コア9が弁体8に対して相対変位可能に構成されている。このため、開弁時に可動コア端面9aが固定コア端面2aに衝突して開弁方向への動きを止められたときに、弁体8は可動コア9から分離して単独で開弁方向への動きを継続する場合がある。この場合、弁シート部8aとシート面11との間の間隔はストローク量Sよりも大きくなる。しかし、開弁方向への動きを継続した弁体8はスプリング16の付勢力により閉弁方向に押し戻され、固定コア端面2aに吸引された可動コア9と再び合体して静止する。本実施例のように可動コア9が弁体8に対して相対変位可能に構成された燃料噴射弁においては、開弁時に弁体8が可動コア9と合体して静止した状態における弁シート部8aとシート面11との間の間隔(正確にはこのときの弁軸心方向21における間隔)をストローク量Sと定義する。
また、固定コア端面2aは可動子5の開弁方向への移動を規制するストッパ部を構成している。本実施例では、上記のように、弁体8の開弁方向への移動は固定コア端面2aによって規制されてはいない。しかし、可動子5の一部である可動コア9は開弁方向への移動が固定コア端面2aによって規制されている。そして、シート面11の弁シート部8aが当接する部分と固定コア端面2aによって構成されるストッパ部との弁軸心方向21における間隔(距離)を変化させることによって、ストローク量Sを調整することができる。
次に燃料噴射弁1のストローク量の調整について説明する。
第一のストローク調整は固定コア2,ノズルホルダ4,弁体8,可動コア9,ノズル12を組み立てた時の集積誤差(15〜350μm)を調整するために行うもので、ノズルホルダ4に対してノズル12を押し込む位置でストローク量Sが調整される。
この工程は、ノズル外周面12bをノズルホルダ内周面4bに圧入し、更に深く圧入することでノズル角部12cをノズルホルダ角部4cに食い込ませ所定のストロークに調整し、次にレーザ溶接で符号20で示す位置をノズル12とノズルホルダ4との境界に沿って一周するように溶接し、ノズル12とノズルホルダ4とを接合する。この時のストローク調整精度は、ノズル12をノズルホルダ4に食い込ませた時点では目標値に対して約±1μm以下に調整することも可能であるが、ノズル12とノズルホルダ4とをレーザ溶接すると約±3μmの精度にばらついてしまう。
ノズル角部12cをノズルホルダ角部4cに食い込ませることで溶接時の凝固・収縮によるノズル12のノズルホルダ4内への引き込みを防止している。しかし、実際には圧入荷重(圧入代)や食い込み量,レーザ溶接条件のばらつきがあり、溶接時の溶融・凝固工程による熱膨張や収縮等の影響でストロークにばらつきが生じ、調整精度が悪化するのが現状である。尚、この時のストローク調整荷重は燃料噴射弁1の本体や結合部にかかる応力が弾性限度内の応力に納まる範囲内の大きさとし、燃料噴射弁1の本体が変形したり結合部にダメージを受けない範囲の荷重で行う。
このため第一のストローク調整工程では目標のストローク量に対して大きめに、例えば5〜10μm大きめに調整してノズル12とノズルホルダ4とをレーザ溶接する。
次に、図4に示すように、ノズルホルダ4に部分的な脆弱部4dを作るために高周波熱処理装置を用いて部分的に焼鈍する。これは、後で行う第二のストローク調整を、第一のストローク調整時の荷重より小さい荷重で行えるようにするためである。この焼鈍の前にノズルホルダ4を加工硬化または焼入れで硬化しておくと更に効果的である。例えばノズルホルダ4は鍛造加工等でビッカース硬さHv300に加工硬化されたものが、焼鈍後ではHv200に軟化する。尚、脆弱部4dを作る手段は図5に示すように焼鈍の他に機械加工で厚さdが小さくなるように切削加工してもよい。すなわち、図4の脆弱部4dと同じ形状であったものを、焼鈍する代わりにこの部分の厚さが薄くなるように、切削加工する。このとき重要なことは、後で行う第二のストローク調整において第一のストローク調整荷重より低い荷重で脆弱部4dが塑性変形できるようにすることである。
次に第二のストローク調整として、ノズル12を押圧してノズルホルダ4の脆弱部4dを塑性変形させてストローク量が目標値になるように調整する。このとき脆弱部4dは加工硬化するので焼鈍前の強度近くに復元する。
また、第二のストローク調整荷重を第一のストローク調整荷重より低くする目的は、溶接部や各部品の変形防止のためであり、燃料噴射弁1本体の信頼性を損なわないためである。
以上のように、第二のストローク調整を行うことによりレーザ溶接によるストロークばらつきを修正できるため、ストローク調整において実現可能な高い精度でストローク量を維持できる。実験では±3μmあったストローク量のばらつきを±1μm以下にすることができた。また、ストローク量のばらつきを1/3に低減したことにより、燃料噴射弁のストロークばらつきに起因する噴射量ばらつきを1/3に低減することができる。
次に、本実施例の燃料噴射弁のストローク調整方法について、図6を用いて説明する。
図6は、可動子5の移動量を測定してストローク量を調整する装置の構成を示している。
このストローク調整方法においては、ヨーク端面3aを押え治具51で受け、ノズル12の先端面を治具52で押し込むように実施する。またこの時に、可動子5の下端部8bに、コアの穴2aを通して測定子53を当て、電磁コイル6を使って可動子5を上下動させ、ストローク量Sを測定し、このデータをフィードバックして、ノズル12の押し込み量を制御する。
具体的には、以下のように行う。測定子53を介して可動子5のストローク量を測定機54で測定する。その測定情報を制御装置55に送る。制御装置55はストロークの測定情報に基づいて押し込み量を演算する。制御装置55は演算した押し込み量に基づいて制御信号を生成し、押し込み機構56を制御する。押し込み機構56では、制御装置55からの制御信号を受けて、押し込み治具52がノズル12を押し込む。この一連のサイクルを1回以上繰り返し、ストローク量を所定の寸法に調整する。
以上のストローク調整方法では第一ストローク調整,第二ストローク調整とも同じ装置を使用する。ストローク調整の工程を、図7のフローチャートに示す。まず、第一のストローク調整を行う(S701)。このとき、上述したように、ヨーク端面3aを押え治具51で受け、ノズル12の先端面を治具52で押し込む。第一のストローク調整ではノズル12をノズルホルダ4に食い込ませるように調整する。第一のストローク調整を行った後、ノズル12とノズルホルダ4とをレーザ溶接する(S702)。レーザ溶接を行った後、脆弱部4dを加工する(S703)。脆弱部4dを加工した後、第二のストローク調整を行う(S704)。第二のストローク調整ではノズルホルダ4の脆弱部4dを塑性変形させて調整する。第二のストローク調整においても第一のストローク調整と同じように、荷重の受け場所を設定できる。すなわち、ヨーク端面3aを押え治具51で受け、ノズル12の先端面を治具52で押し込む。第一のストローク調整を行った後に脆弱部4dを加工するので、第一のストローク調整では、脆弱部4dが存在せず、脆弱部4dを設ける部分が変形することはない。また、第二のストローク調整では、第一のストローク調整と同じように、押え治具51でヨーク端面3aを受け、治具52でノズル12の先端面を押し込むことにより、脆弱部4dを塑性変形させることができる。
これにより、ストローク精度の高い、噴射量ばらつきの小さい性能の良い燃料噴射弁と提供することができる。
図8は第一のストローク調整と第二のストローク調整の荷重の受け場所を変更したものであり、ノズルホルダ4に予め脆弱部4dを加工した場合のストローク調整法である。この工程のフローチャートを図9に示す。
まず、第一のストローク調整を行う(S901)。第一のストローク調整では、予め設けてある脆弱部4dが変形しないように、ノズルホルダ4の環状溝4eを押え治具60で受け、ノズル12を治具52で押し込むように実施する。押し込み機構56の制御は上述した実施例と同様に行えばよい。本実施例では、チップシールを設ける環状溝4eを利用しているが、このための環状溝を別に設けてもよい。ただし、脆弱部4dが予め設けてあるので、押え治具60で受ける位置(環状溝4e)は脆弱部4dよりも治具52で押し込む位置に近い部分に設ける必要がある。第一のストローク調整ではノズル12をノズルホルダ4に食い込ませるように調整する。第一のストローク調整を行った後、ノズル12とノズルホルダ4とをレーザ溶接する(S902)。レーザ溶接を行った後、第二のストローク調整を行う(S903)。第二のストローク調整ではノズルホルダ4の脆弱部4dを塑性変形させて調整する。第二のストローク調整は図6と同じ装置を用いて上述した実施例と同様に行うことができる。すなわち、ヨーク端面3aを押え治具51で受け、ノズル12の先端面を治具52で押し込めばよい。このとき、脆弱部4dが押え治具51で受ける位置と治具52で押し込む位置との間に存在するようにすることが必要である。
本方式の場合、ノズルホルダ4が燃料噴射弁1の本体に組み付けられる前の部品のうちに脆弱部4dを加工することができるので、より安価に燃料噴射弁を製作することができる。
上記各実施例では、第一及び第二のストローク調整において、いずれも燃料噴射弁1に対して押圧(圧縮)する荷重を加えている。しかし、少なくとも第二のストローク調整においては、脆弱部4dに対して引張力が作用するように、荷重を加えることもできる。この場合は、第一のストローク調整において、ストローク量Sを小さめに調整しておくとよい。
本明細書においては、ストローク調整時の荷重の受け場所のうち、荷重治具(特に押圧する荷重の場合は押圧治具)52で荷重を加える燃料噴射弁1上の位置を荷重作用部(特に押圧する荷重の場合は押圧部)、荷重治具52による押圧荷重を受け止めるように支持治具(特に押圧する荷重の場合は押え治具)51,60で支持する燃料噴射弁1上の位置を支持部(受け部)と区別することもある。
また、脆弱部4dは、第二のストローク調整時における荷重作用部と支持部との間に設けられ、弁軸心方向21における荷重に対する剛性が荷重作用部と支持部との間の他の部分よりも低い部分である。
以上はストローク量を測定しながら調整する方法を説明したが、例えば燃料噴射弁の流量を測定し、目標流量に対する偏差分を修正するようにしてストローク量を調整してもよい。
1 燃料噴射弁
2 固定コア
3 ヨーク
4 ノズルホルダ
4c ノズルホルダ角部
5 可動子
8 弁体
8a 弁シート部
9 可動コア
11 シート面
12 ノズル
13 ガイド
51,60 押え治具
52 治具
53 測定子
54 測定機
55 制御装置
56 押し込み機構

Claims (7)

  1. シート面を有するノズル部材と、前記ノズル部材が溶接接合されたノズルホルダ部材と、前記シート面と当接する弁シート部を有する可動子とを備えた燃料噴射弁の前記可動子のストローク量調整方法において、
    前記ノズル部材に弁軸芯方向の荷重を加えて前記ノズルホルダ部材との第一のストローク調整を実行し、次に、前記ノズル部材と前記ノズルホルダ部材とを溶接接合し、更に、前記第一のストローク調整より低い荷重で弁軸芯方向に変形する脆弱部を塑性変形させることにより第二のストローク調整を実行することを特徴とするストローク量調整方法。
  2. 請求項1に記載のストローク量調整方法において、
    前記脆弱部は、この脆弱部を塑性変形させるための荷重が加えられる燃料噴射弁上の荷重作用部と前記荷重を受け止めるように支持される燃料噴射弁上の支持部との間に設けられ、前記荷重に対する弁軸心方向の剛性が前記荷重作用部と前記支持部との間の他の部分よりも低い部分であることを特徴とするストローク量調整方法。
  3. 請求項に記載のストローク量調整方法において、
    前記第一のストローク調整は、前記ノズル部材と前記ノズルホルダ部材との弁軸心方向における相対位置を調整することを特徴とするストローク量調整方法。
  4. 請求項に記載のストローク量調整方法において、
    前記第一のストローク調整は、前記ノズルホルダ部材側を支持し、前記ノズル部材に押圧荷重を加えて前記ノズルホルダ部材の内側に押し込むことにより実行され、
    前記第二のストローク調整は、前記ノズルホルダ部材側を支持し、前記ノズル部材に押圧荷重を加えて実行されることを特徴とするストローク量調整方法。
  5. 請求項に記載のストローク量調整方法において、
    前記第一のストローク調整における燃料噴射弁上の支持部が、前記第二のストローク調整における支持部よりも、前記荷重作用部の近くに位置することを特徴とするストローク量調整方法。
  6. 請求項に記載のストローク量調整方法において、
    前記脆弱部は、前記第一のストローク調整を行った後に形成されることを特徴とするストローク量調整方法。
  7. シート面を有するノズル部材と、前記ノズル部材が溶接接合されたノズルホルダ部材と、前記シート面と当接するシート部を有する可動子とを備えた燃料噴射弁において、
    前記ノズル部材に弁軸芯方向の荷重を加えて前記ノズルホルダ部材との第一のストローク調整を実行し、次に、前記ノズル部材と前記ノズルホルダ部材とを溶接接合し、更に、前記第一のストローク調整より低い荷重で弁軸芯方向に変形する脆弱部を塑性変形させることにより第二のストローク調整を実行することを特徴とする燃料噴射弁。
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