JP6721268B2 - 燃料噴射弁 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンに搭載される電磁式の燃料噴射弁に関するものである。
従来の燃料噴射弁は、特許文献1の図1、2に示されているようにアマチュア17とコア2との間のエアギャップ58の外径側に磁気的な絞り部13を有し、コイル外側に配置されたヨーク45の軸方向の両端がコア2及び弁ホルダ10と溶接されている。
このタイプの燃料噴射弁は、特許文献2の図で示されるようなオリフィスプレート22の変形により弁座18を変位させて弁体のリフト量を調節する構造となっている。
国際公開第96/24763号 国際公開第92/03653号
車両の排ガス規制の強化に伴いエンジンには高精度な空燃比制御が必要とされており、微小な量まで高精度に噴射可能な燃料噴射弁が求められている。燃料噴射弁のバネ荷重を高めて閉弁時間を早めれば閉弁時に噴射される燃料噴射量が減少して微小な噴射量まで精度よく噴射できるようになる。一方、バネ荷重を高めると開弁時の電磁力が不足して、エンジン始動時の駆動電圧が低い条件では、電磁力不足により開弁できなくなるという問題がある。電磁力を増加させるために、アマチュアを大型化することが考えられるが、アマチュアの質量増加により閉弁時間が遅れて燃料噴射量を減少させることができない。
ところで、特許文献1の燃料噴射弁において、磁気絞り部13を薄くすると、この部分の通過磁束が減少し、エアギャップ58を通る磁束が増加するので、アマチュア17を大型化しないでも電磁力を増加させることができる。しかし、ヨーク45の軸方向の両端を溶接した後の冷却によるヨーク45の収縮により、溶接間の構造中で最も薄い磁気絞り部13に集中的にストレスがかかり、変形が生じる可能性がある。磁気絞り部13を含む弁ホルダ10は、コア2及びアマチュア17を収容しており、磁気絞り部13の変形によりコア2とアマチュア17との相対位置が変化し、弁リフト量が変化する。特許文献1の燃料噴射弁では、磁気絞り部13の内周面が、アマチュア摺動部36との摺動面となっており、磁気絞り部13が座屈した場合には、アマチュア摺動部36と磁気絞り部13の内周面とのクリアランスがなくなりアマチュア17の摺動不良が発生する。
そこで、コアとアマチュアとの間の隙間を流れる磁束を増加させるために弁ホルダを薄肉化する場合であっても、溶接後のヨークの収縮等により、薄肉化された弁ホルダの部分が、変形することを抑制できる燃料噴射弁が求められる。
本発明に係る燃料噴射弁は、燃料通路が形成された弁座と、
軸方向の開弁側に移動し、前記弁座と離間して前記燃料通路を開く、又は軸方向の閉弁側に移動し、前記弁座に当接して前記燃料通路を閉じる弁体と、
筒状のコイルと、
前記コイルの内径側に配置された筒状のコアと、
前記コアの軸方向の閉弁側に前記コアと隙間を空けて配置され、前記コイルの通電により生じた磁束により軸方向の開弁側に吸引され、前記弁体を軸方向の開弁側に移動させる筒状のアマチュアと、
前記弁座、前記弁体、及び前記アマチュアを内径側に収容した筒状の弁ホルダと、
前記コイルの外側を覆う筒状のヨークと、を備え、
前記ヨークは、前記コイルの外径側を覆う筒状のヨーク外径部と、前記ヨーク外径部から軸方向の閉弁側に延出した筒状のヨーク閉弁側部と、前記ヨーク外径部から軸方向の開弁側に延出し、前記コアの外周面に溶接されたヨーク開弁側部と、を有し、
前記弁ホルダは、内周面が前記コアの外周面に嵌合され、溶接されたコア接続部と、前記コア接続部よりも軸方向の閉弁側の部分であって、前記コアと前記アマチュアとの間の前記隙間の外径側に配置された隙間外径部と、前記隙間外径部よりも軸方向の閉弁側の部分であって、内周面が前記アマチュアの外周面と摺動するアマチュア摺動部と、前記アマチュア摺動部よりも軸方向の閉弁側の部分であって、外周面が前記ヨーク閉弁側部の内周面に圧入されたホルダ圧入部と、を有し、
前記隙間外径部は、前記コア接続部、前記アマチュア摺動部、及び前記ホルダ圧入部よりも薄肉に形成され、
前記ヨーク閉弁側部の内周面と前記ホルダ圧入部の外周面との間に生じる軸方向の摩擦力は、前記隙間外径部が塑性変形し始める軸方向の変形荷重よりも小さいものである。
本発明に係る燃料噴射弁によれば、コアとアマチュアとの間の隙間の外径側に配置された弁ホルダの隙間外径部が薄肉化されているので、隙間外径部を通る磁束を減少させ、隙間を通る磁束を増加させ、アマチュアの吸引力を増加させることができる。コアとヨークのヨーク開弁側部とは溶接されているが、弁ホルダのホルダ圧入部とヨークのヨーク閉弁側部とは圧入により連結されている。よって、隙間外径部よりも軸方向の閉弁側の部分は、圧入部の面圧により生じた摩擦力によりヨークに連結されているため、圧入部が相互に滑ることにより、軸方向の荷重を逃がすことができるように構成されている。そして、圧入部の軸方向の摩擦力は、隙間外径部の軸方向の変形荷重よりも小さくされているので、溶接後のヨークの収縮等により、隙間外径部にかかる軸方向の荷重が、隙間外径部の変形荷重に到達する前に、ヨーク閉弁側部の内周面と弁ホルダのホルダ圧入部の外周面とが相互に滑り、軸方向の荷重を減少させることができ、薄肉化された隙間外径部の変形を抑制できる。
また、隙間外径部が薄肉化され、アマチュア摺動部は薄肉化されていないので、製造バラツキにより隙間外径部が万が一変形した場合でも、アマチュア摺動部が変形することを抑制できる。よって、アマチュア摺動部とアマチュアとの摺動不良が生じることを抑制でき、燃料噴射弁の動作不良のリスクを低減することができる。また、アマチュア摺動部は、ホルダ圧入部よりも軸方向の開弁側に配置され、ヨーク閉弁側部に圧入されない。よって、アマチュア摺動部は、圧入により変形し難く、アマチュア摺動部の内周面の変形による摺動不良を生じ難くできる。
本発明の実施の形態1に係る燃料噴射弁の断面図である。 本発明の実施の形態1に係る燃料噴射弁の要部断面図である。 本発明の実施の形態1に係る弁リフト量の調節を説明するための燃料噴射弁の断面図である。 本発明の実施の形態1に係るヨークの加工を説明するための断面図である。 本発明の実施の形態1に係るヨークの加工を説明するための断面図である。 本発明の実施の形態1に係るヨーク閉弁側部のシェービング加工を説明するための断面図である。
実施の形態1.
実施の形態1に係る燃料噴射弁1について図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態に係る燃料噴射弁1を、軸心Yを通る平面で切断した断面図である。図2は、燃料噴射弁1の要部断面図である。なお、図1及び図2は、閉弁状態の燃料噴射弁1の図である。
燃料噴射弁1の先端部は、エンジンの吸気通路(不図示)に露出するように取り付けられ、燃料噴射弁1の後端部に燃料が供給される。燃料噴射弁1は、制御装置からの電気信号により開弁して吸気通路内に燃料を噴射する。
燃料噴射弁1は、燃料通路3aが形成された弁座3と、燃料通路3aを開閉する弁体2と、を備えている。弁体2は、軸方向の開弁側X1に移動すると、弁座3と離間して燃料通路3aを開き、軸方向の閉弁側X2に移動すると、弁座3に当接して燃料通路3aを閉じる。弁体2は、燃料通路3aの軸方向の開弁側X1に配置されている。弁体2は、燃料通路3aを塞ぐ球状の先端部2aと、先端部2aから軸方向の開弁側X1に延出する筒状(本例では円筒状)のパイプ2bと、を有したニードル弁とされている。パイプ2bには、側面に複数の穴が設けられており、先端部2aに溶接により固定されている。燃料噴射弁1は、弁座3の軸方向の閉弁側X2に設けられ、噴射孔4aが形成されたオリフィスプレート4を備えている。
本発明において、弁体2が移動する方向を軸方向Xと定義する。軸方向Xは、各筒状部材の軸心Yと平行になっている。軸方向の閉弁側X2は、燃料噴射弁1の先端側であり、軸方向の開弁側X1は、燃料噴射弁1の後端側である。なお、各筒状部材は、軸心Yの周りに配置されている。
燃料噴射弁1の軸方向の閉弁側X2の端部(先端部)に、弁座3、オリフィスプレート4が配置されており、燃料が噴射される。燃料噴射弁1の軸方向の開弁側X1の端部(後端部)が、軸方向の開弁側X1に開口しており、開口部に燃料管(不図示)から300kPa程度の燃料が供給される。燃料噴射弁1の後端部の外周面にはOリング13が嵌め込まれており、燃料管との接続がシールされる。
燃料噴射弁1は、筒状のコイル5と、コイル5の内径側に配置された筒状のコア7と、コア7の軸方向の閉弁側X2にコア7と隙間6を空けて配置され、コイル5の通電により生じた磁束により軸方向の開弁側X1に吸引される筒状のアマチュア8と、コイル5の外側を覆う筒状のヨーク11と、を備えている。コア7、ヨーク11、アマチュア8は、鉄などの磁性体により構成されている。コイル5は、銅線が巻装されたボビン5aを有している。ボビン5aは、後述するターミナル12の支持部材と一体形成されている。コア7は、燃料噴射弁1の軸方向の開弁側X1の端部(後端部)まで延びている。
アマチュア8は、円筒状の本体部8aと、本体部8aから軸方向の閉弁側X2に延出した部分であって、本体部8aと内径が同じであり本体部8aよりも外径が小さい円筒状のボス部8bと、を有している。コア7(後述するコア小径部7a)の軸方向の閉弁側X2の端面と、アマチュア8(本体部8a)の軸方向の開弁側X1の端面とは、軸方向Xに対向している。コア7とアマチュア8との間の軸方向Xの隙間6は、閉弁状態で生じており、開弁状態では無くなる。本体部8aの軸方向の閉弁側X2の部分は、軸方向の開弁側X1の部分よりも外径が大きくなっており、弁ホルダ9のアマチュア摺動部9cの内周面と摺動する摺動面となっている。アマチュア8の内周面は、パイプ2bの軸方向の開弁側X1の端部の外周面に圧入により嵌合され、固定されている。
燃料噴射弁1は、コア7の内径側に配置され、アマチュア8を軸方向の閉弁側X2に押圧するバネ15を備えている。バネ15の軸方向の開弁側X1の端部は、筒状(本例では、円筒状)のロッド16により支持され、バネ15の軸方向の閉弁側X2の端部は、アマチュア8に固定されたパイプ2bを軸方向の閉弁側X2を押圧している。ロッド16の外周面は、コア7の内周面に圧入により嵌合され、固定されている。
燃料噴射弁1は、コイル5を外部の制御装置に接続するためのターミナル12を備えている。ターミナル12は、燃料噴射弁1の側方部分に配置されている。制御装置からターミナル12に電力が供給されると、コイル5が磁束を発生し、コイル5の磁束によりアマチュア8を軸方向の開弁側X1に吸引する吸引力が生じる。軸方向の開弁側X1への磁束の吸引力が、軸方向の閉弁側X2へのバネ15の押圧力を上回って、アマチュア8及び弁体2が軸方向の開弁側X1に移動し、弁体2が弁座3から離間して開弁状態となる。一方、制御装置からターミナル12への電力供給が停止すると、軸方向の開弁側X1への磁束の吸引力がなくなり、軸方向の閉弁側X2へのバネ15の押圧力により、アマチュア8及び弁体2が軸方向の閉弁側X2に移動し、弁体2が弁座3に当接して閉弁状態となる。
燃料噴射弁1は、弁座3、弁体2、及びアマチュア8を内径側に収容した筒状の弁ホルダ9を備えている。弁ホルダ9は、オリフィスプレート4も内径側に収容している。
オリフィスプレート4は、弁座3の軸方向の閉弁側X2の部分に溶接された溶接部4cと、弁ホルダ9に溶接された溶接部4bと、を備えている。すなわち、弁座3は、オリフィスプレート4を介して弁ホルダ9に固定されている。
ヨーク11は、コイル5の外径側を覆う筒状のヨーク外径部11aと、ヨーク外径部11aから軸方向の閉弁側X2に延出し、弁ホルダ9を支持する筒状のヨーク閉弁側部11bと、ヨーク外径部11aから軸方向の開弁側X1に延出し、コア7の外周面に溶接されたヨーク開弁側部11cと、を有している。
本実施の形態では、ヨーク外径部11a及びヨーク閉弁側部11bは、一体形成された部材であり、ヨーク外径部11aの径よりもヨーク閉弁側部11bの径が2段階に小さくなった2段の円筒状に形成されている。ヨーク開弁側部11cは、プレート状の部材であり、コア7の外周面に溶接された溶接部11dと、ヨーク外径部11aに溶接された溶接部11eと、を有している。ヨーク開弁側部11cは、ターミナル12が配置された周方向の部分を切り欠いた、円環プレート状の部材とされており、コア7の外周面とヨーク外径部11aの内周面との間の円筒状の空間の軸方向の開弁側X1の開口を塞ぐ。
弁ホルダ9は、内周面がコア7の外周面に嵌合され、溶接されたコア接続部9aと、コア接続部9aよりも軸方向の閉弁側X2の部分であって、コア7とアマチュア8との間の隙間6の外径側に配置された隙間外径部9bと、隙間外径部9bよりも軸方向の閉弁側X2の部分であって、内周面がアマチュア8(本体部8aの軸方向の閉弁側X2の部分)の外周面と摺動するアマチュア摺動部9cと、アマチュア摺動部9cよりも軸方向の閉弁側X2の部分であって、外周面がヨーク閉弁側部11bの内周面に圧入されたホルダ圧入部9dと、を有している。また、弁ホルダ9は、ホルダ圧入部9dよりも軸方向の閉弁側X2の部分であって、内径側に弁座3、弁体2、及びオリフィスプレート4を収容しているホルダ先端部9eを有している。
アマチュア摺動部9cの外径は、ホルダ圧入部9dの外径よりも小さくされており、アマチュア摺動部9cの外周面は、ヨーク閉弁側部11bの内周面に接しないで、圧入されないように構成されている。
コア7の軸方向の閉弁側X2の端部は、開弁側X1の部分よりも外径が小さくなった円筒状のコア小径部7aとなっており、コイル5(ボビン5a)の内周面とコア小径部7aの外周面との間には、軸方向の閉弁側X2に開口する円筒状の隙間7b(以下、コア小径部隙間7bと称す)が生じている。このコア小径部隙間7bに、弁ホルダ9のコア接続部9aが配置されている。弁ホルダ9のコア接続部9aは円筒状に形成されており、コア接続部9aの内周面が、コア小径部7aの外周面に圧入により嵌合された状態で、溶接部9fによりコア接続部9aがコア小径部7aに溶接されている。
<隙間外径部9bの薄肉化とその課題>
隙間外径部9bは、コア接続部9a、アマチュア摺動部9c、及びホルダ圧入部9dよりも薄肉に形成されている。すなわち、隙間外径部9bの径方向の厚みは、コア接続部9a、アマチュア摺動部9c、及びホルダ圧入部9dの径方向の厚みよりも薄く形成されている。薄肉化により隙間外径部9bを通る磁束を減少させ、コア7とアマチュア8との間の隙間6を通る磁束を増加させ、アマチュア8の吸引力を増加させることができる。
しかし、隙間外径部9bを薄肉化すると、隙間外径部9bが変形し易くなる。隙間外径部9bよりも軸方向の開弁側X1の部分と軸方向の閉弁側X2の部分とは、ヨーク11を介して連結されており、溶接後の冷却によりヨーク11が収縮すると、隙間外径部9bに軸方向Xの荷重がかかる。軸方向Xの荷重が、隙間外径部9bが塑性変形し始める軸方向の変形荷重Bを上回ると、隙間外径部9bが変形し、隙間6の間隔が狭くなり、開弁時のアマチュア8の軸方向の開弁側X1への移動量が減少し、開弁不良が生じる。そこで、溶接後の冷却によりヨーク11が収縮するなどして、隙間外径部9bに軸方向Xの荷重がかかっても、隙間外径部9bの変形を抑制できる燃料噴射弁1が望まれる。
<薄肉化された隙間外径部9bの変形抑制>
本実施の形態では、隙間外径部9bよりも軸方向の開弁側X1では、弁ホルダ9のコア接続部9aとコア7とが溶接部9fにより溶接され、コア7とヨーク11(ヨーク開弁側部11c)とが溶接部11dにより溶接されている。よって、隙間外径部9bよりも軸方向の開弁側X1の部分は、溶接によりヨーク11に連結されているため、軸方向Xの荷重を逃がすことができない。一方、隙間外径部9bよりも軸方向の閉弁側X2では、弁ホルダ9のホルダ圧入部9dとヨーク11(ヨーク閉弁側部11b)とが圧入により連結されている。よって、隙間外径部9bよりも軸方向の閉弁側X2の部分は、圧入部の面圧により生じた摩擦力Aによりヨーク11に連結されているため、圧入部が相互に滑ることにより、軸方向Xの荷重を逃がすことができるように構成されている。
そこで、ヨーク11のヨーク閉弁側部11bの内周面と弁ホルダ9のホルダ圧入部9dの外周面との間に生じる軸方向Xの摩擦力Aは、弁ホルダ9の隙間外径部9bが塑性変形し始める軸方向の変形荷重Bよりも小さくされている(A<B)。
この構成によれば、溶接後のヨーク11の収縮等により、隙間外径部9bにかかる軸方向Xの荷重が、隙間外径部9bの変形荷重Bに到達する前に、ヨーク閉弁側部11bの内周面と弁ホルダ9のホルダ圧入部9dの外周面とが相互に滑り、軸方向Xの荷重を減少させることができ、隙間外径部9bの変形を抑制できる。
また、上記のように、隙間外径部9bが薄肉化され、アマチュア摺動部9cは薄肉化されていないので、製造バラツキにより隙間外径部9bが万が一変形した場合でも、アマチュア摺動部9cが変形することを抑制できる。よって、アマチュア摺動部9cとアマチュア8(本体部8aの軸方向の閉弁側X2の部分)との摺動不良が生じることを抑制でき、燃料噴射弁1の動作不良のリスクを低減することができる。
また、上記のように、アマチュア摺動部9cは、ホルダ圧入部9dよりも軸方向の開弁側X1に配置され、ヨーク閉弁側部11bに圧入されない。よって、アマチュア摺動部9cは、圧入により変形し難く、アマチュア摺動部9cの内周面の変形による摺動不良が生じ難くできる。
本実施の形態では、隙間外径部9bからアマチュア摺動部9cまでの弁ホルダ9の内周面は、同一径の円筒面とされている。この構成によれば、隙間外径部9bとアマチュア摺動部9cとの内径が同時に管理されるため、アマチュア摺動部9cと同様に、隙間外径部9bの内径を高精度に管理し、隙間外径部9bの変形荷重Bのバラツキを抑制することができる。
<燃料噴射弁1の組み立て>
まず、弁ホルダ9のコア接続部9aの内周面に、コア7のコア小径部7aの外周面を圧入し、その後、コア接続部9aとコア小径部7aとを溶接して溶接部9fを形成する。
そして、コア7と一体化された弁ホルダ9のホルダ圧入部9dの外周面を、ヨーク外径部11aと一体形成されたヨーク閉弁側部11bの内周面に圧入する。そして、ターミナル12と一体形成されたコイル5を、コア7の外周面とヨーク外径部11aの内周面との間の円筒状の空間に挿入する。そして、ターミナル12部分が欠けた円環プレート状のヨーク開弁側部11cを、円筒状の空間の軸方向の開弁側X1の開口部に配置し、ヨーク外径部11aとヨーク開弁側部11cとの境界を溶接して溶接部11eを形成し、コア7とヨーク開弁側部11cとの境界を溶接して溶接部11dを形成する。
コア7とヨーク開弁側部11cとの溶接の際に、レーザー照射によりコア7とヨーク開弁側部11cの一部が金属溶融し、周囲の金属の温度が上昇する。レーザー照射が終了すると、溶融した金属の凝固、温度降下による金属の収縮により、コア7に対してヨーク11を軸方向の開弁側X1に移動させるような応力が発生する。この時、上述したように、ヨーク11のヨーク閉弁側部11bの内周面と弁ホルダ9のホルダ圧入部9dの外周面とが相互に滑り、薄肉化された弁ホルダ9の隙間外径部9bにかかる軸方向Xの荷重が、変形荷重Bに到達することを抑制でき、隙間外径部9bの変形を抑制できる。
そして、組み立てた上記部品に対して、樹脂18をモールディングする。そして、コア7の内周面にロッド16の外周面を圧入する。そして、バネ15、パイプ2bに圧入されたアマチュア8、及び弁体2を、コア7及び弁ホルダ9の内側に挿入する。溶接部4cにより互いに溶接されたオリフィスプレート4及び弁座3を、弁ホルダ9の内側に挿入し、弁ホルダ9に対して位置決めした後、オリフィスプレート4の外周部と弁ホルダ9の内周面とを全周に亘って溶接して溶接部4bを形成する。
次に、図3に示すように、燃料噴射弁1の軸方向の開弁側X1の端部(後端部)を固定した状態で、円柱状の治具19により、オリフィスプレート4を軸方向の開弁側X1に押圧する。治具19の先端は、軸方向の開弁側X1に突出した円筒状の突出部19aを有している。突出部19aが、溶接部4c付近を押圧し、溶接部4cと溶接部4bとの間のオリフィスプレート4の部分を塑性変形させることにより、弁ホルダ9に対して弁座3を軸方向の開弁側X1に変位させて、コア7とアマチュア8との隙間6の軸方向Xの間隔を調節し、弁リフト量を調節する。
本実施の形態では、弁ホルダ9の隙間外径部9b(径方向の厚み)は、アマチュア8の吸引力を増加させるため、オリフィスプレート4(プレートの厚み)よりも薄肉化されており、弁ホルダ9の隙間外径部9bが塑性変形し始める軸方向の変形荷重Bは、オリフィスプレート4が塑性変形し始める軸方向の変形荷重Cよりも小さくなっている。
そのため、オリフィスプレート4を塑性変形させる治具19の押圧力が、そのまま隙間外径部9bに伝達されれば、隙間外径部9bが変形するおそれがある。
そこで、本実施の形態では、オリフィスプレート4が塑性変形し始める軸方向Xの変形荷重Cは、圧入されたヨーク閉弁側部11bの内周面とホルダ圧入部9dの外周面との間に生じる軸方向Xの摩擦力Aと、薄肉化された隙間外径部9bが塑性変形し始める軸方向Xの変形荷重Bと、の合計値よりも小さくされている(C<A+B)。
この構成によれば、オリフィスプレート4の変形荷重C相当の押圧力で、治具19によりオリフィスプレート4を押圧すれば、押圧力をヨーク閉弁側部11bとホルダ圧入部9dとの摩擦力Aと隙間外径部9bの変形荷重Bとの合計値により受け止めることができ、隙間外径部9bが変形することを抑制できる。よって、薄肉化された隙間外径部9bが変形することなく、オリフィスプレート4を変形させて、弁リフト量を調節することができる。
2段の円筒状に形成された一体部材であるヨーク外径部11a及びヨーク閉弁側部11bは、絞り加工及びシェービング加工により形成されている。具体的には、図4に示すように、先端が2段の円柱状に形成されたパンチ(不図示)により、板材をプレスして絞り加工する。その後、切削加工により、不要な部分を切断して図5の状態にする。この際、図4に示すように、下端を開口させるために、打抜き工具20により中心部を打ち抜くが、この際、図5に示すように、ヨーク閉弁側部11bの内周面に、内径が拡大した内径拡大部11fが発生する。そのため、図6に示すように、削り工具21により、ヨーク閉弁側部11bの内周面を削り取り、まっすぐな円筒面にするシェービング加工を行う。その結果、ヨーク閉弁側部11bは、絞り加工により形成された絞り加工部であって、シェービング加工により内周面が円筒状に形成されたシェービング加工部となる。
このように、圧入部となるヨーク閉弁側部11bを、絞り加工及びシェービング加工により、安価に製作することができる。シェービング加工により、ヨーク閉弁側部11bの内周面を、圧入に適したまっすぐな円筒面とすることができると共に、その内径を精度よく調節することができる。よって、圧入部の面圧、摩擦力Aを精度よく調節することができ、隙間外径部9bの変形を抑制することができる。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、実施の形態を適宜、変形、省略したりすることが可能である。
1 燃料噴射弁、2 弁体、3 弁座、3a 燃料通路、4 オリフィスプレート、4a 噴射孔、5 コイル、6 隙間、7 コア、8 アマチュア、9 弁ホルダ、9a コア接続部、9b 隙間外径部、9c アマチュア摺動部、9d ホルダ圧入部、11 ヨーク、11a ヨーク外径部、11b ヨーク閉弁側部、11c ヨーク開弁側部、X 軸方向、X1 軸方向の開弁側、X2 軸方向の閉弁側

Claims (5)

  1. 燃料通路が形成された弁座と、
    軸方向の開弁側に移動し、前記弁座と離間して前記燃料通路を開く、又は軸方向の閉弁側に移動し、前記弁座に当接して前記燃料通路を閉じる弁体と、
    筒状のコイルと、
    前記コイルの内径側に配置された筒状のコアと、
    前記コアの軸方向の閉弁側に前記コアと隙間を空けて配置され、前記コイルの通電により生じた磁束により軸方向の開弁側に吸引され、前記弁体を軸方向の開弁側に移動させる筒状のアマチュアと、
    前記弁座、前記弁体、及び前記アマチュアを内径側に収容した筒状の弁ホルダと、
    前記コイルの外側を覆う筒状のヨークと、を備え、
    前記ヨークは、前記コイルの外径側を覆う筒状のヨーク外径部と、前記ヨーク外径部から軸方向の閉弁側に延出した筒状のヨーク閉弁側部と、前記ヨーク外径部から軸方向の開弁側に延出し、前記コアの外周面に溶接されたヨーク開弁側部と、を有し、
    前記弁ホルダは、内周面が前記コアの外周面に嵌合され、溶接されたコア接続部と、前記コア接続部よりも軸方向の閉弁側の部分であって、前記コアと前記アマチュアとの間の前記隙間の外径側に配置された隙間外径部と、前記隙間外径部よりも軸方向の閉弁側の部分であって、内周面が前記アマチュアの外周面と摺動するアマチュア摺動部と、前記アマチュア摺動部よりも軸方向の閉弁側の部分であって、外周面が前記ヨーク閉弁側部の内周面に圧入されたホルダ圧入部と、を有し、
    前記隙間外径部は、前記コア接続部、前記アマチュア摺動部、及び前記ホルダ圧入部よりも薄肉に形成され、
    前記ヨーク閉弁側部の内周面と前記ホルダ圧入部の外周面との間に生じる軸方向の摩擦力は、前記隙間外径部が塑性変形し始める軸方向の変形荷重よりも小さい燃料噴射弁。
  2. 噴射孔が形成されたオリフィスプレートを更に備え、
    前記オリフィスプレートは、前記弁座の軸方向の閉弁側の部分に溶接された溶接部と、前記弁ホルダに溶接された溶接部と、を備え、前記弁座は、前記オリフィスプレートを介して前記弁ホルダに固定され、
    前記オリフィスプレートが塑性変形し始める軸方向の変形荷重は、前記ヨーク閉弁側部の内周面と前記ホルダ圧入部の外周面との間に生じる軸方向の摩擦力と、前記隙間外径部が塑性変形し始める軸方向の変形荷重と、の合計値よりも小さい請求項1に記載の燃料噴射弁。
  3. 前記隙間外径部が塑性変形し始める軸方向の変形荷重は、前記オリフィスプレートが塑性変形し始める軸方向の変形荷重よりも小さい請求項2に記載の燃料噴射弁。
  4. 前記ヨーク外径部及び前記ヨーク閉弁側部は、一体形成された部材であり、前記ヨーク外径部の径よりも前記ヨーク閉弁側部の径が2段階に小さくなった2段の円筒状に形成され、前記ヨーク閉弁側部は、絞り加工により形成された絞り加工部であって、シェービング加工により内周面が円筒状に形成されたシェービング加工部であり、
    前記ヨーク開弁側部は、プレート状の部材であり、前記コアの外周面に溶接された溶接部と、前記ヨーク外径部に溶接された溶接部と、を有する請求項1から3のいずれか一項に記載の燃料噴射弁。
  5. 前記隙間外径部から前記アマチュア摺動部までの前記弁ホルダの内周面は、同一径の円筒面である請求項1から4のいずれか一項に記載の燃料噴射弁。
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