JP5546667B1 - 燃料噴射弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】良好な生産性と所望の絶縁性能とを確保し、さらに、小型化を図りつつも良好な噴射量制御性能を維持することができる、燃料噴射弁の提供。
【解決手段】燃料噴射弁1は、ホルダ3と、弁体5と、弾性部材7と、ソレノイド装置9と、ソレノイド装置の内側に配置されて弁体のアマチュア19と対向するコア11と、ソレノイド装置の外側に配置される2枚のヨーク13とを備え、ソレノイド装置のコイルとヨークとの間には、樹脂が充填され、ヨークの離隔部は樹脂の充填入口であり、ヨークの大径部13cの内側には、凹み部13fが形成されており、凹み部のある大径部の断面積は、ヨークの曲げ部13a,13b,13d,13eの断面積よりも大きい。
【選択図】図6

Description

本発明は、燃料噴射弁に関するものである。
従来の電磁式燃料噴射弁では、例えば特許文献1に開示されているように、磁気通路として機能するコアの外側に、ソレノイド装置が設けられ、さらに、そのソレノイド装置の外側に、強磁性のヨークが設けられている。そして、コネクタの成形時に、ヨークとソレノイド装置との間の隙間に、樹脂が充填され、コイルの巻線後に別途絶縁成形する必要がなく、良好な生産性と所望の絶縁性能とが得られる。
また、特許文献2には、コアとヨークとの結合部分に、円筒状の曲げ部材を設けて、磁気通路を拡大する手法が考案されている。しかしながら、このような曲げ部材を設けると、ソレノイド装置周辺への樹脂の充填は困難になる。また、曲げ部材という追加部品と、その曲げ部材の結合工程という追加工程とが増え、コスト的に不利となる。
特許第2774153号公報 実開平4−51108号公報
近年は、小排気量の二輪車にまで、電子制御によるFI(Fuel Injection:燃料噴射システム)化が進み、燃料噴射弁に対し、取付け長さの縮小化や最大外径の縮小化といったレイアウト性の向上が要求されている。その一方で、レイアウト性の向上は図りつつも、これまでの燃料噴射弁と同等の噴射量制御性能を備える必要もある。
噴射量制御性能は、開閉弁の応答性能を決定する磁気吸引力に依存することから燃料噴射弁の縮小化により磁気吸引力が低下するのを防がなければならない。しかし、燃料噴射弁の取付け長さを縮小するにはヨークの全長ならびにソレノイド装置の全長縮小を要する。こうしたなか、コイルの巻数を維持しようとすると、巻き層数を拡大しなければならず、結果としてコイル最外径が大きくなり、ヨークとソレノイド装置との隙間が縮小する。このため、上述した特許文献1のようにヨークとソレノイド装置との間の隙間に、樹脂を充填しようとしても、うまく樹脂が充填できない恐れがある。また、ヨークとソレノイド装置との間の隙間を十分に確保しようとした場合、ヨークを外径側に広げることも想定できるが、この場合、燃料噴射弁の最大外径が大きくなるという問題が生じる。さらに、このような燃料噴射弁の大型化を防ぐ対策として、コイル最外径の増加分を、ヨークの板厚縮小により吸収するという方法も考えられる。しかし、ヨークの板厚を小さくすると、今度は、磁気通路面積が不足して磁気吸引力が低下するという新たな問題を生じる。こうしたなか、燃料噴射弁を縮小化し、かつ、磁気通路面積を確保することが課題となっている。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、良好な生産性と所望の絶縁性能とを確保し、さらに、小型化を図りつつも良好な噴射量制御性能を維持することができる、燃料噴射弁を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するため、本発明は、ホルダと、前記ホルダによってスライド可能に保持された弁体と、前記弁体に、弾性力による一方向のスライド力を付与する弾性部材と、前記弁体に、磁力による他方向のスライド力を付与するソレノイド装置と、前記ソレノイド装置の内側に配置されて、前記弁体の磁力作用部であるアマチュアと対向する、コアと、それぞれが、前記ソレノイド装置の外側に配置されて、前記ホルダ及び前記コアに接続されている、少なくとも2枚のヨークとを備え、前記ホルダ、前記アマチュア、前記コア及び前記ヨークが、前記ソレノイド装置が発生する磁気の通路を形成している、燃料噴射弁であって、前記ソレノイド装置のコイルと前記ヨークのそれぞれとの間には、樹脂が充填されており、前記2枚のヨークの離隔部の少なくとも1つは、前記樹脂の充填入口であり、前記ヨークは、前記ソレノイド装置の径方向外側に位置する部分として、前記ホルダや前記コアに沿う部分よりも径の大きい大径部と、複数の曲げ部とを含んでおり、前記ホルダや前記コアに沿う部分は、前記複数の曲げ部を介して、前記大径部につながっており、前記大径部の内側には、凹み部が形成されており、前記凹み部のある大径部の断面積は、前記曲げ部の断面積よりも大きい。
本発明によれば、良好な生産性と所望の絶縁性能とを確保し、さらに、小型化を図りつつも良好な噴射量制御性能を維持することができる。
本発明の実施の形態1に係る燃料噴射弁の正面図である。 図1の燃料噴射弁の平面図である。 図2のIII−III線に沿う断面図である。 樹脂の充填の様子を側方から示す図である。 樹脂の充填の様子を上方から示す図である。 本実施の形態1に係る燃料噴射弁のヨーク周辺に関する部分拡大断面図である。 本発明の実施の形態2に関する、図6と同態様の図である。 本発明の実施の形態3に関する、図6と同態様の図である。 本発明の実施の形態3に関し、ヨークを示す斜視図である。
以下、本発明に係る燃料噴射弁の実施の形態について添付図面に基づいて説明する。なお、図中、同一符号は同一又は対応部分を示すものとする。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る燃料噴射弁の正面図であり、図2は、図1のII−II線からみた燃料噴射弁の平面図であり、図3は、図2のIII−III線に沿う断面図である。また、図4及び図5はそれぞれ、樹脂の充填の様子を側方及び上方から示す図である。
燃料噴射弁1は、ホルダ3と、弁体5と、弾性部材7と、ソレノイド装置9と、コア11と、少なくとも2枚のヨーク13とを備えている。なお、説明中における径方向は、図2においてみて燃料噴射弁1の軸線ALを中心とした径の方向を示すものとする。
ホルダ3は、軸線ALに沿って延びる筒状の部分であり、ホルダ3の一端側の内部には、弁座15aを有するバルブシート15が設けられている。ホルダ3の中央部内部から他端側内部にかけて、弁体5が収容されている。弁体5は、ホルダ3によって、軸線ALに沿ってスライド可能に保持されている。
弁体5は、弁部17と、アマチュア19と、それら弁部17及びアマチュア19を接続するパイプ状の本体部21とを有している。弁部17は、本体部21の一端側すなわち弁座15a側に設けられており、弁座15aと選択的に着座する。
アマチュア19は、本体部21の他端側の径方向外側に設けられている。アマチュア19は、筒状の部分であり、アマチュア19の外周面(径方向外側面)は、ホルダ3の内周面と対向している。
アマチュア19は、後述するように弁体5の磁力作用部として機能する。コア11は、このようなアマチュア19と軸線AL方向に対向するように設けられている。より詳細には、コア11は、筒状の部材であり、コア11の筒の端面と、アマチュア19の筒の端面とがエアギャップを挟んで対向するように位置している。また、コア11の一端側は、ソレノイド装置9の径方向内側に位置している。
コア11の内部には、支持ロッド23が設けられており、特に限定するものではないが、弾性部材7は、コア11の内部とアマチュア19の内部とに跨るように設けられている。
弾性部材7は、弁体5に対し、弾性力による一方向のスライド力を付与するものであり、一例であるが、コイルばねである。また、本実施の形態1では、弾性部材7は、弁体5を弁座15aに押し付ける方向の力すなわち閉弁力を発生させる。弾性部材7の一端は、アマチュア19の内部の段部に接続されており、弾性部材7の他端は、支持ロッド23に接続されている。弾性部材7は、これら支持ロッド23と弁体5との間に自然長よりも圧縮状態で設けられている。
ソレノイド装置9は、弁体5に対し、磁力による他方向のスライド力を付与する。ソレノイド装置9は、ボビン25と、ボビン25に巻きつけたコイル27と、外部端子に接触して通電するターミナル27aとを有している。
それぞれのヨーク13は、ソレノイド装置9の径方向外側に配置されている。また、それぞれのヨーク13は、ソレノイド装置9のよりも軸線ALに長く延びており、ホルダ3及びコア11を架橋するように、当該ホルダ3及びコア11に接続されている。
コイル27への通電により発生する磁気を還流させるために、固定鉄心であるコア11と、アマチュア19と、ホルダ3と、各ヨーク13とが、磁気の通路を形成している。
ホルダ3、弁体5、ソレノイド装置9、コア11、ヨーク13及びバルブシート15で組み立てられたサブアッセンブリ29に対して、樹脂31の射出成形によるインサート成形が実施され、コネクタ33が形成される。また、これにより、ソレノイド装置9と、ヨーク13のそれぞれとの間には、絶縁手段として機能する樹脂31が充填される。
本実施の形態1では、2枚のヨーク13は、それぞれ、図5においてみると(平面的にみて)、所定角度にわたって周方向に延びる円弧状に反り返っている形状をなす。各ヨーク13の周方向に延びる角度範囲は、180度以下であるので、2枚のヨーク13の周方向の端縁同士は、周方向に離れている。すなわち、2枚のヨーク13の周方向に隔てられた端縁の間の離隔部は、平面的にみて、軸線ALを挟んで軸線ALの両側に生じる。そして、軸線ALの片側に生じる離隔部35は、ターミナル27aの出口として機能しており、軸線ALの反対側に生じる離隔部37は、上述した樹脂31を、コイル27とヨーク13との間に流し込む充填入口として機能する。上述した射出成形時、樹脂31は、図3に示されるようにサブアッセンブリ29の外側部分を形成するとともに、図4及び図5に矢印で示すように離隔部37からコイル27とヨーク13との間に流入して、コイル27の後述する最外径部とヨーク13の径方向内側との間の隙間に充填される。
次に、燃料噴射弁の動作について説明する。閉弁時は、弁体5が弾性部材7によってバルブシート15の弁座15aに押圧されている。内燃機関のコントロールユニットからの指令によりコイル27に通電されると、ソレノイド装置9において発生した磁力によって、弁体5(アマチュア19)が磁気吸引され、磁力が弾性部材7の閉弁力に打ち勝って、弁体5が移動し開弁する。このとき、アマチュア19の外周とホルダ3の内周部との摺動、及び、弁部17の外周とバルブシート15の内周との摺動によって、弁体5は、軸線ALに沿ってガイドされ、コア11側へと移動する。これによって、弁部17と弁座15aとの間に隙間が生じ、燃料噴射弁1の内部に充填されていた燃料が当該間隙を通って外部に噴射される。また、コイル27への通電が停止すると、弁体5は弾性部材7の閉弁力を受けて、弁体5が弁座15a側に押し戻され、弁部17と弁座15aとの隙間が閉鎖され、燃料噴射が終了する。
続いて、本実施の形態1に関する、ヨーク13の詳細について説明する。図6は、本実施の形態1に係る燃料噴射弁のヨーク周辺に関する部分拡大断面図である。
ヨーク13は、電磁ステンレスの板材をプレス加工することにより形成されており、軸線ALの方向にわたって径の異なる態様で円弧状に反った不等径円弧形状を有する。また、ヨーク13は、上記のプレス加工により、ホルダ3、ソレノイド装置9及びコア11に沿う形状となるように湾曲しており、4つの曲げ部13a,13b,13d,13eを有している。
ヨーク13は、ソレノイド装置9の径方向外側に位置する部分として、ホルダ3やコア11に沿う部分よりも径の大きい大径部13cを有している。ヨーク13におけるコア11に沿う部分は、二つの曲げ部13a,13bを介して、大径部13cにつながっている。ヨーク13におけるホルダ3に沿う部分もまた、二つの曲げ部13d,13eを介して、大径部13cにつながっている。二つの曲げ部を介することで、ヨーク13におけるコア11に沿う部分、大径部13c及びホルダ3に沿う部分そのものは、何れも、軸線ALに沿って延びている。
ヨーク13における曲げ部13a,13b,13d,13eは、プレス加工時に曲げの外側が引っ張られて延びるため、板材の加工前の厚みよりも約20%薄肉化する。ヨークは、ヨークの最外周部である大径部13cの径方向内側に、凹み部13fを有する。凹み部13fは、上記の曲げ加工の前工程もしくは曲げ加工と同工程において、板材の片側にコイニングにより形成された底面がフラットな凹みである。この凹み部13fは、素材の板材の厚みの85〜95%の薄肉部となる。
プレス加工の後、ヨーク13は、磁気性能の調整のため磁気焼鈍が行われる。ヨーク13がコア11及びホルダ3に溶接にて接合されると、凹み部13fは、大径部13cの径方向内側に位置し、コイル27の外周面27bに対して、軸線AL方向の全長にわたって対面し、コイル27とヨーク13との間に0.5〜0.7ミリメートルの隙間39が確保される。
ヨーク13の板厚は、曲げる前では磁気通路面積がどの断面においてもほぼ一定であるが、ホルダ3およびコア11と結合させるために不等径円弧に大きく曲げ加工していることから、曲げ部13a,13b,13d,13eでは外側が引っ張られることで薄肉化する。このため、曲げの影響が小さい曲げ部13bと曲げ部13dとの間の断面積は、曲げ部13a,13b,13d,13eの断面積より大きくなる。この前提において、凹み部13fのある大径部13cの断面積C>曲げ部13a,13b,13d,13eの断面積A,B,D,Eとなるように、凹み部13fの凹み量を調整・設定することで、薄肉部である大径部13cでの磁気飽和を回避する。
このようなヨーク13を用いて、取付け長さL(図3参照)を縮小した燃料噴射弁1を組み立てれば、コイル外周面27bにおける最外径が既存の燃料噴射弁よりも拡大した分を、ヨーク13の大径部13cの凹み部13fが吸収することで、0.5ミリメートル以上の隙間39を確保しながら、燃料噴射弁1の最大外径P(図2参照)が拡大するのを防止することができる。これにより、成形時には、樹脂31が隙間39へ滞りなく充填されてコイル27の絶縁性能が確保される一方、燃料噴射弁1自体は、最大外径Pの増加を抑えて取付け長さLだけは縮小することができ、つまり、小型化を実現することができる。また、ヨーク13は、大径部13cの断面積Cが、曲げ部13a,13b,13d,13eの断面積A,B,D,Eよりも大きくなるので、凹み部13fでは磁気飽和しない形態となっており、このため、アマチュア19には、これまでと同等の磁気吸引力が発生し、噴射量制御性能が維持される。すなわち、良好な生産性と所望の絶縁性能とを確保し、さらに、小型化を図りつつも良好な噴射量制御性能を維持することができる。特に、本実施の形態1では、図3に示されるように、応答性の高い燃料噴射弁とするため、弁体の軸線AL方向長さを既存のものより短縮して軽量化をはかっているので、コア11とアマチュア19との間にあるエアギャップが、コイル27のすぐ内側ではなく、コイル27よりも図3の紙面でいう下側に位置しており、磁気効率の観点からは磁気通路の断面積の影響が磁気吸引力に敏感に出やすい構造となっている。このため、上述した断面積による磁気飽和の抑制は非常に効果的である。なお、本実施の形態1では、ヨーク13のコイニングによる凹み量の設定によって薄肉部を板材の厚みの85〜95%になるように管理するため、ヨーク曲げ部の肉厚よりも確実に大きく設定することができる。
さらに、コイルの巻き線工程では、コイルの軸方向両端付近でコイルの巻き乱れによりコイル外径よりも外径側にはみ出す場合がある。本実施の形態1ではコイルに直径0.16ミリメートルのエナメル線を使用し、コイルとヨークとの隙間39の最大値(最大隙間)をコイル線径の3倍以上としているので、コイル外径より2層分のコイルが大径側にはみ出した場合でも、コイルとヨークとの間に隙間が残り、絶縁性を保持することができる利点がある。
また、燃料噴射弁の取付け長さを縮小する仕方としては、コイルの最外径の拡張分をヨークの板厚縮小により吸収し、それに伴う、磁気通路面積の不足による磁気吸引力の低下は、ヨークの円周方向に延びる長さを拡大することで補う態様も想定できるが、その場合には、2枚のヨークの離隔部(前述した離隔部37に相当する部分)が縮小し、今度は、樹脂の流入が困難になるという新たな問題が生じうる。これに対し、本実施の形態1であれば、上述したようにヨークの円周方向に延びる長さの拡大に依存することがないので、樹脂の流入を困難にすることなく良好な生産性を維持し、その上で、所望の絶縁性能を確保し、小型化を図ることができる。
また、大径部の内側の凹み部は、コイニングにより形成された凹みであるので、ヨークの大径部の薄肉加工を、コイニングにより実現することとなり、生産性が良好で、コストも低減できる。また、磁気焼鈍する前に薄肉加工を実施できることから素材の磁気特性にも影響を与えにくいという利点がある。
また、ヨークにおける曲げ部の板厚減少率は、最大で約20%程度であることから、コイニングによる凹み量を素材板厚の5〜15%に限定することで、薄肉部である、凹み部のある大径部の部分での磁気飽和を確実に防止することができる。また、コイニングによる加工硬化を最小限にとどめて、ヨークの曲げ加工性悪化を防止できると共に、磁気焼鈍によるひずみ除去効果で形状が変化するのを抑制することができる。
実施の形態2.
次に、本発明の実施の形態2について、図7を用いて説明する。図7は、本発明の実施の形態2に関する、図6と同態様の図である。なお、本実施の形態2は、以下に説明する部分を除いては、上述した実施の形態1と同様であるものとする。
ヨーク113の径方向内側には、凹み部113fが形成されている。凹み部113fは、凹み部113fにおける軸線AL方向の中央部に最深部を有し、凹み部113fの底面は、凹み部113fにおける軸線AL方向の両端部(曲げ部13b,13d近傍)から凹み部113fにおける軸線AL方向の中央部に向けて、コイル27から離れるように傾斜した斜面として形成されている。
ヨーク113における凹み部113fの最深部の底面と、コイル27の外周面27bとの間の最大隙間139は、0.5から0.7ミリメートルとしており、成形時に凹み部の軸線AL方向の中央部から充填された樹脂は、軸線AL方向の両端部に広がって隙間全体に充填される。
かかる実施の形態2によれば、上記実施の形態1の利点に加え、次のような利点も得られている。すなわち、ヨークの凹み部の底面は、傾斜面であるので、フラットな面と比べて、平均的な凹み深さが浅く、コイニング時の加工率が低くなる。このため、磁気焼鈍後の歪修正による変形が小さく、凹み部は、寸法精度の高い凹み形状となる。また、成形時に凹み部の中央部から充填された樹脂が両端部に広がって流れるので、樹脂が整然と流れ、両端部まで樹脂が充填されやすい。
実施の形態3.
次に、本発明の実施の形態3について、図8及び図9を用いて説明する。図8は、本実施の形態3に関する、図6と同態様の図であり、図9は、本実施の形態3に関し、ヨークを示す斜視図である。なお、本実施の形態3は、以下に説明する部分を除いては、上述した実施の形態1と同様であるものとする。
ヨーク213の凹み部13fのある大径部13cには、ヨーク213の径方向外面から径方向内面まで貫通する充填孔241が形成されている。かかる本実施の形態3によれば、上記実施の形態1の利点に加え、次のような利点も得られている。すなわち、成形時に樹脂は、ヨーク間の離隔部37から隙間39に充填されるだけでなく、充填孔241を通って隙間39にも充填されるので、樹脂の充填性が更に高まり、より低い圧力による成形が可能となり、成形圧によるコイルの変形を、より生じにくくすることができる。また、成形圧の設定を低くしない場合には、成形時間の短縮が可能となり、生産効率が向上する利点がある。
なお、本実施の形態3は、実施の形態1(凹み部13f)と組み合わせた態様として図示しているが、実施の形態2(凹み部113f)と組み合わせて実施することもできる。
以上、好ましい実施の形態を参照して本発明の内容を具体的に説明したが、本発明の基本的技術思想及び教示に基づいて、当業者であれば、種々の改変態様を採り得ることは自明である。
1 燃料噴射弁、3 ホルダ、5 弁体、7 弾性部材、9 ソレノイド装置、11 コア、13,113,213 ヨーク、13a,13b,13d,13e 曲げ部、13c,113c 大径部、13f,113f 凹み部、19 アマチュア、27 コイル、31 樹脂、37 離隔部、241 充填孔。

Claims (6)

  1. ホルダと、
    前記ホルダによってスライド可能に保持された弁体と、
    前記弁体に、弾性力による一方向のスライド力を付与する弾性部材と、
    前記弁体に、磁力による他方向のスライド力を付与するソレノイド装置と、
    前記ソレノイド装置の内側に配置されて、前記弁体の磁力作用部であるアマチュアと対向する、コアと、
    それぞれが、前記ソレノイド装置の外側に配置されて、前記ホルダ及び前記コアに接続されている、少なくとも2枚のヨークとを備え、
    前記ホルダ、前記アマチュア、前記コア及び前記ヨークが、前記ソレノイド装置が発生する磁気の通路を形成している、燃料噴射弁であって、
    前記ソレノイド装置のコイルと前記ヨークのそれぞれとの間には、樹脂が充填されており、
    前記2枚のヨークの離隔部の少なくとも1つは、前記樹脂の充填入口であり、
    前記ヨークは、前記ソレノイド装置の径方向外側に位置する部分として、前記ホルダや前記コアに沿う部分よりも径の大きい大径部と、複数の曲げ部とを含んでおり、
    前記ホルダや前記コアに沿う部分は、前記複数の曲げ部を介して、前記大径部につながっており、
    前記大径部の内側には、凹み部が形成されており、
    前記凹み部のある大径部の断面積は、前記曲げ部の断面積よりも大きい、
    燃料噴射弁。
  2. 前記コイルと前記ヨークとの最大隙間は、コイル線径の3倍以上である、
    請求項1の燃料噴射弁。
  3. 前記凹み部は、コイニングにより形成された凹みである、
    請求項1又は2の燃料噴射弁。
  4. 前記凹み部は、軸線方向の中央部に最深部を有し、該凹み部の底面は、軸線方向の両端部から中央部に向けて、前記コイルから離れるように傾斜した斜面である、
    請求項1〜3の何れか一項の燃料噴射弁。
  5. 前記凹み部のある前記大径部には、充填孔が設けられている、
    請求項1〜4の何れか一項の燃料噴射弁。
  6. 前記凹み部は、前記ヨークの素材の板材の厚みの85〜95%である、
    請求項1〜5の何れか一項の燃料噴射弁。
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