JP2015102163A - 変速装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】変速装置に含まれるスラスト軸受に引き摺りが発生するのをより良好に抑制しつつ、当該スラスト軸受ひいては変速装置の軽量化を図る。
【解決手段】自動変速機25では、第1および第2レース101,102と、複数の転動体103と、複数の転動体103を第1および第2レース101,102の間で転動可能となるように保持する保持器104とを有するスラスト軸受100が第1遊星歯車機構30のサンギヤ31と入力軸26との間に配置される。スラスト軸受100の第1レース101の内周面は、入力軸26により径方向に支持される。また、スラスト軸受100の第2レース102は、複数の転動体103と当接可能な環状の当接部102aと、当接部102aの外周面から周方向に間隔をおいて径方向外側に延出された複数の支持部102bとを有すると共に、サンギヤ31により径方向に支持される。
【選択図】図3

Description

本発明は、第1および第2レースと、複数の転動体と、複数の転動体を第1および第2レースの間で転動可能となるように保持する保持器とを有するスラスト軸受を含む変速装置に関する。
従来、この種の変速装置として、遊星歯車機構のサンギヤと変速装置の入力軸との間に配置されると共に、当該サンギヤを入力軸に対して回転自在となるように軸方向に支持するスラスト軸受を含むものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この変速装置では、上記スラスト軸受の一方のレースの内周面が入力軸により径方向に支持されると共に、他方のレースの外周面がサンギヤにより径方向に支持される。当該他方のレースは、複数の転動体を両レース間で転動自在となるように保持する保持器よりも大きな外径を有すると共に、当該保持器よりも外周側でサンギヤの内周面に当接可能となるように配置されている。
特開2013−155849号公報
上記従来の変速装置では、スラスト軸受を潤滑する潤滑油がレースと入力軸との間やレースとサンギヤとの間に流入することがある。しかしながら、上述したように、スラスト軸受の他方のレースの外周面がサンギヤの内周面と当接することから、当該他方のレースとサンギヤとの間からは潤滑油が排出されにくい。このため、他方のレースとサンギヤとの間に流入した潤滑油の遠心油圧によって他方のレースがサンギヤとは反対側すなわち保持器側に押圧され、スラスト軸受に引き摺りが発生してしまうおそれがある。また、上記従来の変速装置では、上記スラスト軸受を含む装置全体の軽量化を図ることが好ましい。
そこで、本発明は、変速装置に含まれるスラスト軸受に引き摺りが発生するのをより良好に抑制しつつ、当該スラスト軸受ひいては変速装置の軽量化を図ることを主目的とする。
本発明による変速装置は、上記主目的を達成するために以下の手段を採っている。
本発明による変速装置は、
第1および第2レースと、複数の転動体と、前記複数の転動体を前記第1および第2レースの間で転動可能となるように保持する保持器とを有するスラスト軸受を含む変速装置において、
前記スラスト軸受は、前記変速装置に含まれる第1要素と第2要素との間に配置され、
前記第1レースの内周面は、前記第1要素により径方向に支持され、
前記第2レースは、前記複数の転動体と当接可能な環状の当接部と、該当接部の外周面から周方向に間隔をおいて径方向外側に延出された複数の支持部とを有すると共に、前記第2要素により径方向に支持されることを特徴とする。
この変速装置のように、スラスト軸受を構成する第2レースの当接部の外周部から周方向に間隔をおいて径方向外側に複数の支持部を延出することで、第2要素と第2レースの当接部の支持部が形成されていない部分との間には、間隙が形成されることになる。この結果、第2要素と第2レースとの間に流入した潤滑油を当該間隙を介して良好に排出することができるため、潤滑油の遠心油圧により第2レースが第2要素とは反対側すなわち保持器側に押圧されてスラスト軸受に引き摺りが発生するのをより良好に抑制することが可能となる。また、第2レースの複数の支持部を当接部の外周部の一部にのみ形成することで、当該支持部を当接部の周りに全周にわたって形成する場合、すなわち第2レースの外径を全周にわたって大きくする場合に比して、第2レースの軽量化を図ることができる。従って、この変速装置では、変速装置に含まれるスラスト軸受に引き摺りが発生するのをより良好に抑制しつつ、当該スラスト軸受ひいては変速装置の軽量化を図ることが可能となる。
本発明の一実施形態に係る変速装置としての自動変速機を含む動力伝達装置の概略構成図である。 図1の動力伝達装置に含まれる自動変速機の各変速段とクラッチおよびブレーキの作動状態との関係を表した作動表である。 図1の動力伝達装置に含まれる自動変速機の要部を示す部分断面図である。 図1の動力伝達装置に含まれる自動変速機が有するスラスト軸受の要部を示す正面図である。
次に、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る変速装置としての自動変速機25を含む動力伝達装置20の概略構成図である。同図に示す動力伝達装置20は、前輪駆動車両に搭載される図示しないエンジンのクランクシャフトに接続されると共にエンジンからの動力を図示しない左右の駆動輪(前輪)に伝達可能なものである。図示するように、動力伝達装置20は、トランスミッションケース22や、当該トランスミッションケース22の内部に収容される発進装置(流体伝動装置)23、オイルポンプ24、自動変速機25、ギヤ機構(ギヤ列)28、デファレンシャルギヤ(差動機構)29等を含む。
動力伝達装置20に含まれる発進装置23は、エンジンのクランクシャフトに接続される入力側のポンプインペラ23pや、自動変速機25の入力軸26に接続される出力側のタービンランナ23t、ポンプインペラ23pおよびタービンランナ23tの内側に配置されてタービンランナ23tからポンプインペラ23pへの作動油の流れを整流するステータ23s、ステータ23sの回転方向を一方向に制限するワンウェイクラッチ23o、ロックアップクラッチ23c、ダンパ機構23d等を有するトルクコンバータとして構成される。ただし、発進装置23は、ステータ23sを有さない流体継手として構成されてもよい。
オイルポンプ24は、ポンプボディとポンプカバーとを含むポンプアッセンブリ、ハブを介して発進装置23のポンプインペラ23pに接続された外歯ギヤ、当該外歯ギヤに噛合する内歯ギヤ等を有するギヤポンプとして構成されている。オイルポンプ24は、エンジンからの動力により駆動され、図示しないオイルパンに貯留されている作動油(ATF)を吸引して発進装置23や自動変速機25により要求される油圧を生成する図示しない油圧制御装置へと圧送する。
自動変速機25は、8段変速式の変速機として構成されており、図1に示すように、入力軸26に加えて、ダブルピニオン式の第1遊星歯車機構30、ラビニヨ式の第2遊星歯車機構35、入力側から出力側までの動力伝達経路を変更するための4つのクラッチC1,C2,C3およびC4、2つのブレーキB1およびB2、並びにワンウェイクラッチF1を含む。
自動変速機25の第1遊星歯車機構30は、外歯歯車であるサンギヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置される内歯歯車であるリングギヤ32と、互いに噛合すると共に一方がサンギヤ31に、他方がリングギヤ32に噛合する2つのピニオンギヤ33a,33bの組を自転自在(回転自在)かつ公転自在に複数保持するプラネタリキャリヤ34とを有する。図示するように、第1遊星歯車機構30のサンギヤ31は、トランスミッションケース22に固定されており、第1遊星歯車機構30のプラネタリキャリヤ34は、入力軸26に一体回転可能に連結されている。第1遊星歯車機構30は、いわゆる減速ギヤとして構成されており、入力要素であるプラネタリキャリヤ34に伝達された動力を減速して出力要素であるリングギヤ32から出力する。
自動変速機25の第2遊星歯車機構35は、外歯歯車である第1サンギヤ36aおよび第2サンギヤ36bと、第1および第2サンギヤ36a,36bと同心円上に配置される内歯歯車であるリングギヤ37と、第1サンギヤ36aに噛合する複数のショートピニオンギヤ38aと、第2サンギヤ36bおよび複数のショートピニオンギヤ38aに噛合すると共にリングギヤ37に噛合する複数のロングピニオンギヤ38bと、複数のショートピニオンギヤ38aおよび複数のロングピニオンギヤ38bを自転自在(回転自在)かつ公転自在に保持するプラネタリキャリヤ39とを有する。第2遊星歯車機構35のリングギヤ37は、自動変速機25の出力部材として機能し、入力軸26からリングギヤ37に伝達された動力は、ギヤ機構28、デファレンシャルギヤ29およびドライブシャフトを介して左右の駆動輪に伝達される。また、プラネタリキャリヤ39は、ワンウェイクラッチF1を介してトランスミッションケース22により支持され、当該プラネタリキャリヤ39の回転方向は、ワンウェイクラッチF1により一方向に制限される。
クラッチC1は、ピストン、複数の摩擦プレートやセパレータプレート、作動油が供給される油室等により構成される油圧サーボを有し、第1遊星歯車機構30のリングギヤ32と第2遊星歯車機構35の第1サンギヤ36aとを互いに接続すると共に両者の接続を解除することができる多板摩擦式油圧クラッチである。クラッチC2は、ピストン、複数の摩擦プレートやセパレータプレート、作動油が供給される油室等により構成される油圧サーボを有し、入力軸26と第2遊星歯車機構35のプラネタリキャリヤ39とを互いに接続すると共に両者の接続を解除することができる多板摩擦式油圧クラッチである。クラッチC3は、ピストン、複数の摩擦プレートやセパレータプレート、作動油が供給される油室等により構成される油圧サーボを有し、第1遊星歯車機構30のリングギヤ32と第2遊星歯車機構35の第2サンギヤ36bとを互いに接続すると共に両者の接続を解除することができる多板摩擦式油圧クラッチである。クラッチC4は、ピストン、複数の摩擦プレートやセパレータプレート、作動油が供給される油室等により構成される油圧サーボを有し、第1遊星歯車機構30のプラネタリキャリヤ34と第2遊星歯車機構35の第2サンギヤ36bとを互いに接続すると共に両者の接続を解除することができる多板摩擦式油圧クラッチである。
ブレーキB1は、複数の摩擦プレートやセパレータプレート、作動油が供給される油室等により構成される油圧サーボを有し、第2遊星歯車機構35の第2サンギヤ36bをトランスミッションケース22に回転不能に固定すると共に第2サンギヤ36bのトランスミッションケース22に対する固定を解除することができる多板摩擦式油圧ブレーキである。ブレーキB2は、複数の摩擦プレートやセパレータプレート、作動油が供給される油室等により構成される油圧サーボを有し、第2遊星歯車機構35のプラネタリキャリヤ39をトランスミッションケース22に回転不能に固定すると共にプラネタリキャリヤ39のトランスミッションケース22に対する固定を解除することができる多板摩擦式油圧ブレーキである。
また、ワンウェイクラッチF1は、第2遊星歯車機構35のプラネタリキャリヤ39に連結(固定)されるインナーレースや、アウターレース、複数のスプラグ、複数のスプリング(板バネ)、保持器等を含み、インナーレースに対してアウターレースが一方向に回転した際に各スプラグを介してトルクを伝達すると共に、インナーレースに対してアウターレースが他方向に回転した際に両者を相対回転させるものである。ただし、ワンウェイクラッチF1は、ローラ式といったようなスプラグ式以外の構成を有するものであってもよい。
これらのクラッチC1〜C4、ブレーキB1およびB2は、上記油圧制御装置による作動油の給排を受けて動作する。図2に自動変速機25の各変速段とクラッチC1〜C4、ブレーキB1およびB2、並びにワンウェイクラッチF1の作動状態との関係を表した作動表を示す。自動変速機25は、クラッチC1〜C4、ブレーキB1およびB2を図2の作動表に示す状態とすることで前進1〜8速の変速段と後進1速および2速の変速段とを提供する。なお、クラッチC1〜C4、ブレーキB1およびB2の少なくとも何れかは、ドグクラッチといった噛み合い係合要素とされてもよい。
続いて、図3および図4を参照しながら、自動変速機25の要部について説明する。図3は、自動変速機25に含まれる第1遊星歯車機構30のサンギヤ31(第2要素)と当該自動変速機25の入力軸26(第1要素)との間に配置されるスラスト軸受100の周辺の構成を示すものである。以下の説明において、入力軸26の径方向を単に「径方向」といい、入力軸26の軸方向を単に「軸方向」という。
図3に示すように、第1遊星歯車機構30のサンギヤ31は、外周に複数のギヤ歯を有する筒状のギヤ部31aと、ギヤ部31aの内周面の軸方向における略中央部から径方向に延出された環状のフランジ部31bとを含む。図示するように、サンギヤ31は、ギヤ部31aの外周に形成されたギヤ歯が第1遊星歯車機構30の複数のピニオンギヤ33aと噛合するように配置される。また、フランジ部31bは、トランスミッションケース22により支持されるステータシャフト50の端部50aの外周面に固定される。
サンギヤ31のフランジ部31bが固定されるステータシャフト50は、図示しない締結部によりトランスミッションケース22に締結されるフロントサポート60により支持される。フロントサポート60は、入力軸26の軸方向に延びる内筒部60aを有し、当該内筒部60aにステータシャフト50が固定(圧入)される。これにより、サンギヤ31がステータシャフト50およびフロントサポート60を介してトランスミッションケース22により径方向に支持されると共に、当該トランスミッションケース22に回転不能に固定される。
また、入力軸26は、上記ステータシャフト50の内側に配置される。当該ステータシャフト50の端部50aの内周面と入力軸26の外周面26aとの間には、ラジアル軸受70が配置されており、それにより、入力軸26がステータシャフト50およびフロントサポート60を介してトランスミッションケース22により回転自在になるように支持される。当該入力軸26のラジアル軸受70が配置される外周面26aには、ラジアル軸受70と隣接して(ステータシャフト50の端部50aの先端(図3における左端)と軸方向に並ぶように)環状凹部26oが形成されている。環状凹部26oは、入力軸26の外周面26aとステータシャフト50の端部50aの内周面との間にラジアル軸受70を配置するために当該入力軸26の外周面26aの表面粗さを低下させる加工を施す際の工具の逃がし部として形成されるものである。
更に、入力軸26は、環状凹部26oからラジアル軸受70とは反対側(図3における左側)に向けて延びる外周面26bを有し、当該外周面26bからは、径方向外側に円盤状のフランジ部26fが延出されている。当該フランジ部26fの外周部には、第1遊星歯車機構30のプラネタリキャリヤ34の内周部が固定され、それにより、プラネタリキャリヤ34が入力軸26と一体に回転可能となる。
スラスト軸受100は、入力軸26のフランジ部26fとサンギヤ31のフランジ部31bおよびステータシャフト50の端部50aとの間に配置される。スラスト軸受100は、環状の第1および第2レース101,102と、複数の転動体(円筒ころ)103と、当該複数の転動体103を第1および第2レース101,102の間で転動可能となるように保持する環状の保持器104とを含む円筒ころ軸受として構成される。ただし、スラスト軸受100は、例えば、円錐ころ軸受や玉軸受といった円筒ころ軸受以外の転がり軸受として構成されてもよい。
スラスト軸受100の第1レース101は、入力軸26のフランジ部26fに当接可能となるように入力軸26周りに配置され、第1レース101の内周面は、当該入力軸26の外周面26bにより径方向に支持される。また、保持器104は、複数の転動体103が入力軸26により支持された第1レース101のフランジ部26fとは反対側(図3における右側)の端面に当接可能となるように入力軸26周りに配置される。保持器104の内周面は、第1レース101と同様に、入力軸26の外周面26bにより径方向に支持される。なお、第1レース101および保持器104は、図3に示すように、概ね同一の内径および外径を有する。
図4は、第2レース102を示す正面図である。図3および図4に示すように、第2レース102は、保持器104により保持された複数の転動体103と当接可能な環状の当接部102aと、当該当接部102aの外周面から周方向に間隔をおいて径方向外側に延出された複数(本実施形態では、3つ)の支持部102bとを有する。当接部102aは、図3および図4に示すように、保持器104の外周の半径と概ね同一の曲率半径r1を有するように形成される。また、複数の支持部102bは、サンギヤ31のギヤ部31aの内周の半径よりもわずかに小さな曲率半径r2を有するように当接部102aの外周部からそれぞれ円弧状に延出される。なお、支持部102bは、当接部102aの外周部に少なくとも2つ以上形成されればよい。また、各支持部102bの周方向の長さは、図4に示すものに限られない。
そして、第2レース102は、当接部102aのフランジ部26f側(図3における左側)の端面が保持器104により保持される複数の転動体103と当接可能となると共に、当接部102aのフランジ部26fと反対側(図3における右側)の端面がサンギヤ31のフランジ部31bの端面およびステータシャフト50の端部50aの先端に当接可能となるように、入力軸26周りに配置される。この結果、サンギヤ31のギヤ部31aの内周の半径よりもわずかに小さな曲率半径r2を有するように形成された複数の支持部102bが当該ギヤ部31aの内周面に当接可能となる。これにより、第2レース102は、サンギヤ31により径方向に支持される。なお、サンギヤ31を含む第1遊星歯車機構30やステータシャフト50等は、スラスト軸受100が入力軸26周りに配置された上で自動変速機25に組み付けられる。
このように、第2レース102の複数の支持部102bを当接部102aの外周部の一部にのみ形成することで、当該支持部102bを当接部102aの周りに全周にわたって形成する場合、すなわち曲率半径r2と同一の半径を有する真円形状(図4における破線参照)を呈するように第2レース102の外径を全周にわたって大きくする場合に比して、当該第2レース102の軽量化を図ることができる。この結果、スラスト軸受100ひいては自動変速機25の軽量化を図ることが可能となる。
また、本実施形態において、第2レース102は、上述したように、サンギヤ31のフランジ部31bの端面およびステータシャフト50の端部50aの先端と当接可能となるように配置される。この結果、第2レース102は、図3に示すように、入力軸26の外周面26aに形成された環状凹部26oと軸方向に並ぶように配置されることになる。このように、環状凹部26oと第2レース102とが軸方向に並ぶことで第2レース102の内周面を入力軸26により径方向に支持することができない場合であっても、本実施形態の自動変速機25によれば、サンギヤ31によって第2レース102を径方向に安定に支持することができる。
上述のような構成により、スラスト軸受100が入力軸26のフランジ部26fとサンギヤ31との間に配置され、それにより、入力軸26がスラスト軸受100によってサンギヤ31すなわちトランスミッションケース22に対して回転自在となるように軸方向に支持される。そして、当該スラスト軸受100には、入力軸26の内部に形成されると共に図示しない油圧制御装置の潤滑系の油圧系統に接続される油路26cを介して、潤滑冷却媒体としての作動油が供給される。油路26cからスラスト軸受100に供給される作動油は、第1および第2レース101,102と保持器104(複数の転動体103)との間や、第1レース101と入力軸26のフランジ部26fとの間、第2レース102とサンギヤ31との間に流入し、各構成部材を潤滑・冷却して外周側から排出される。
本実施形態の自動変速機25では、第2レース102の当接部102aの外周部から周方向に間隔をおいて径方向外側に複数の支持部102bが延出され、当該複数の支持部102bのみがサンギヤ31のギヤ部31aの内周面に当接する。このため、第2レース102の当接部102aの外周部のうち支持部102bが形成されていない部分とサンギヤ31のギヤ部31aとの間には、図3において破線により囲んで示す間隙Cが形成されることになる。この結果、第2レース102の外周部が全周にわたってギヤ部31aの内周面に当接する場合に比して、第2レース102とサンギヤ31との間に流入した作動油を当該間隙Cを介して良好に排出することが可能となる。
これにより、第2レース102とサンギヤ31との間に流入した作動油の遠心油圧により第2レース102がサンギヤ31とは反対側すなわち保持器104側に押圧され、スラスト軸受100の引き摺りが発生するのをより良好に抑制することができる。更に、第2レース102の外周部とサンギヤ31のギヤ部31aとの間に間隙Cが形成されることにより、第2レース102とサンギヤ31との間から当該間隙Cを介して排出される作動油と第2レース102の外周部との接触面積を十分に確保することができる。この結果、作動油による第2レース102の冷却性能をも向上させることが可能となる。
以上説明したように、本発明による変速装置は、第1および第2レースと、複数の転動体と、前記複数の転動体を前記第1および第2レースの間で転動可能となるように保持する保持器とを有するスラスト軸受を含む変速装置において、前記スラスト軸受は、前記変速装置に含まれる第1要素と第2要素との間に配置され、前記第1レースの内周面は、前記第1要素により径方向に支持され、前記第2レースは、前記複数の転動体と当接可能な環状の当接部と、該当接部の外周面から周方向に間隔をおいて径方向外側に延出された複数の支持部とを有すると共に、前記第2要素により径方向に支持されることを特徴とする。
本発明による変速装置では、第1および第2レースと、複数の転動体と、複数の転動体を第1および第2レースの間で転動可能となるように保持する保持器とを有するスラスト軸受が変速装置に含まれる第1要素と第2要素との間に配置される。当該スラスト軸受の第1レースの内周面は、第1要素により径方向に支持される。また、スラスト軸受の第2レースは、複数の転動体と当接可能な環状の当接部と、当接部の外周面から周方向に間隔をおいて径方向外側に延出された複数の支持部とを有すると共に、第2要素により径方向に支持される。
この変速装置のように、スラスト軸受を構成する第2レースの当接部の外周部から周方向に間隔をおいて径方向外側に複数の支持部を延出することで、第2要素と第2レースの当接部の支持部が形成されていない部分との間には、間隙が形成されることになる。この結果、第2要素と第2レースとの間に流入した潤滑油を当該間隙を介して良好に排出することができるため、潤滑油の遠心油圧により第2レースが第2要素とは反対側すなわち保持器側に押圧されてスラスト軸受に引き摺りが発生するのをより良好に抑制することが可能となる。また、第2レースの複数の支持部を当接部の外周部の一部にのみ形成することで、当該支持部を当接部の周りに全周にわたって形成する場合、すなわち第2レースの外径を全周にわたって大きくする場合に比して、第2レースの軽量化を図ることができる。従って、この変速装置では、変速装置に含まれるスラスト軸受に引き摺りが発生するのをより良好に抑制しつつ、当該スラスト軸受ひいては変速装置の軽量化を図ることが可能となる。
また、前記第1要素は、前記変速装置の入力軸であってもよく、前記第2要素は、前記変速装置に含まれる遊星歯車機構のサンギヤであってもよく、前記サンギヤは、前記変速装置を収容するケースに回転不能に固定されてもよく、前記スラスト軸受は、前記入力軸周りに配置されると共に前記入力軸を前記サンギヤに対して回転自在となるように軸方向に支持してもよく、前記入力軸は、前記ケースにより回転自在になるように径方向に支持されてもよく、前記入力軸の外周面と前記ステータシャフトの内周面との間には、ラジアル軸受が配置されてもよく、前記入力軸の前記外周面には、前記ラジアル軸受と隣接して径方向内側に窪む環状凹部が形成されてもよく、前記スラスト軸受の前記第2レースは、前記環状凹部と軸方向に並ぶように配置されてもよい。入力軸の外周面に形成された環状凹部は、当該入力軸の外周面とステータシャフトの内周面との間にラジアル軸受を配置するために入力軸の外周面の表面粗さを低下させる加工を施す際の工具の逃がし部として形成されるものである。そして、このような環状凹部とスラスト軸受の第2レースとが軸方向に並ぶ場合であっても、本発明によれば、サンギヤによって第2レースを径方向に支持し、スラスト軸受に引き摺りが発生するのをより良好に抑制しつつ、当該スラスト軸受ひいては変速装置の軽量化を図ることが可能となる。
そして、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の外延の範囲内において様々な変更をなし得ることはいうまでもない。更に、上記発明を実施するための形態は、あくまで課題を解決するための手段の欄に記載された発明の具体的な一形態に過ぎず、課題を解決するための手段の欄に記載された発明の要素を限定するものではない。
本発明は、スラスト軸受や変速装置の製造産業等において利用可能である。
20 動力伝達装置、22 トランスミッションケース、23 発進装置、23c ロックアップクラッチ、23d ダンパ機構、23o ワンウェイクラッチ、23p ポンプインペラ、23s ステータ、23t タービンランナ、24 オイルポンプ、25 自動変速機、26 入力軸、26a,26b 外周面、26c 油路、26f フランジ部、26o 環状凹部、28 ギヤ機構、29 デファレンシャルギヤ、30 第1遊星歯車機構、31 サンギヤ、31a ギヤ部、31b フランジ部、32 リングギヤ、33a,33b ピニオンギヤ、34 プラネタリキャリヤ、35 第2遊星歯車機構、36a 第1サンギヤ、36b 第2サンギヤ、37 リングギヤ、38a ショートピニオンギヤ、38b ロングピニオンギヤ、39 プラネタリキャリヤ、50 ステータシャフト、50a 端部、60 フロントサポート、60a 内筒部、70 ラジアル軸受、100 スラスト軸受、101 第1レース、102 第2レース、102a 当接部、102a 当接部、102b 支持部、103 転動体、104 保持器、B1,B2 ブレーキ、C1,C2,C3,C4 クラッチ、F1ワンウェイクラッチ。

Claims (2)

  1. 第1および第2レースと、複数の転動体と、前記複数の転動体を前記第1および第2レースの間で転動可能となるように保持する保持器とを有するスラスト軸受を含む変速装置において、
    前記スラスト軸受は、前記変速装置に含まれる第1要素と第2要素との間に配置され、
    前記第1レースの内周面は、前記第1要素により径方向に支持され、
    前記第2レースは、前記複数の転動体と当接可能な環状の当接部と、該当接部の外周面から周方向に間隔をおいて径方向外側に延出された複数の支持部とを有すると共に、前記第2要素により径方向に支持されることを特徴とする変速装置。
  2. 前記第1要素は、前記変速装置の入力軸であり、
    前記第2要素は、前記変速装置に含まれる遊星歯車機構のサンギヤであり、
    前記サンギヤは、前記変速装置を収容するケースに回転不能に固定され、
    前記スラスト軸受は、前記入力軸周りに配置されると共に前記入力軸を前記サンギヤに対して回転自在となるように軸方向に支持し、
    前記入力軸は、前記ケースにより回転自在になるように径方向に支持され、
    前記入力軸の外周面と前記ステータシャフトの内周面との間には、ラジアル軸受が配置され、
    前記入力軸の前記外周面には、前記ラジアル軸受と隣接して径方向内側に窪む環状凹部が形成されており、
    前記スラスト軸受の前記第2レースは、前記環状凹部と軸方向に並ぶように配置されることを特徴とする請求項1に記載の変速装置。
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