JP2015102151A - クリップおよびピラーガーニッシュ取付構造 - Google Patents
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Abstract
Description
(b)係止爪131の撓み方向の剛性を確保するために係止爪131を肉厚にすると、その分クリップ取付孔193の縁部との爪の掛かり代が減ってしまう。
(c)係止爪131の剛性確保のために肉厚にし、かつ、係止爪131の掛かり代も確保すると、テザークリップ111をクリップ取付孔193に挿入、抜去する際に一対の係止爪131の対向内側面135が干渉してクリップ取付孔挿通に支障が生じる他、肉厚としたことにより成形時にヒケが生じる。
一対の係止爪(31)は互いに対向する内側面(35)を有する。
一対の係止爪(31)の内側面(35)には、一対の係止爪(31)の対向方向に凹凸し凸部(37a)と凹部(37b)を有する凹凸(37)が、一方の係止爪の凸部(37a)と他方の係止爪の凹部(37b)とが一対の係止爪(31)の対向方向に対向するように、形成されている。
なお、第1の態様は、係止爪が軸部との結合部から座部側に向かって延び自由端で終わるタイプのクリップに適用できる。このタイプのクリップは、テザークリップ、およびCSA取付クリップを含む。
(i)係止爪の内側面に凹凸を設けたため、係止爪の撓み方向の剛性を確保できる。これにより上記(a)の課題を解消できる。
(ii)係止爪の内側に凹凸を設けたために対向面の干渉に至るまでの撓み量を減らさずに係止爪の剛性を確保できるので、係止爪の掛かり代を維持できる。これにより上記(b)の課題を解消できる。
(iii) 係止爪の剛性を確保しても、凸部と凹部を設けたことにより、係止爪を肉厚とすることなく一対の係止爪の対向内側面の干渉を避けることができる。その結果、クリップの組付性、サービス時におけるクリップの抜去容易性、を向上できる。また、係止爪の撓み方向の剛性を確保できるため、CSA展開時に係止爪にクリップ軸方向荷重がかかった時のクリップの耐抜去性を向上できる。また、肉厚とする必要がないので、成形時のヒケを抑制できる。これらにより上記(c)の課題を解消できる。
係止解除部を設けてサービス時におけるクリップの取り外しを容易にする場合、係止解除部は座部に近い側の係止爪先端部に設けざるを得ない。その場合、係止解除部を設けた分係止爪の長さが長くなってサービス時に係止爪を倒れ変形させた時に対向内側面が干渉しやすくなるが、凹凸により一対の係止爪の対向内側面の干渉が回避される。
〔クリップの構成〕
まず、クリップ11の構成を、作用と共に、説明する。図1−図8は、クリップ11を示す。図はクリップ11がテザークリップ(クリップと同じであるからクリップと同じ符号を付す)11からなる場合を示しているが、クリップ11はテザークリップ11以外のクリップであってもよく、たとえば、CSAをボデーに固定する通常の固定クリップであってもよい。
係止爪31の自由状態(係止爪31に荷重がかかっていない状態)において、突出部45は、軸部21の外面よりも、クリップ中心軸線11aから離れる方向に突出する。すなわち、係止爪31のうち、軸部21の外面よりもクリップ中心軸線11aから離れる方向に突出した部分が、突出部45である。突出部45は、クリップ中心軸線11aに沿う方向における突出部45の少なくとも一部に、結合部41から係止爪31の座部25側先端部に向かって、クリップ中心軸線11aから離れる方向に延びる傾斜部49を有する。傾斜部49は、クリップ11をクリップ取付孔93に挿入する時に、クリップ取付孔93内周面に摺動する摺動面となる。突出部45は、傾斜部49以外に、クリップ中心軸線11aに平行かまたはほぼ平行に延びる平行部を有してもよい。
サービス時においてクリップ11をクリップ取付孔93から外す時には、一対の突出部45の外側面間距離がクリップ取付孔93の内径かそれ以下となるまで、一対の係止爪31の係止解除部47を互いに近づく方向に押し、ついでクリップ11をクリップ軸方向に引張り、軸部21をクリップ取付孔93から引き抜く。
以上までの構成は、クリップ11がピラーガーニッシュをボデーに取り付けるテザークリップであるが、CSAをボデーに取り付けるCSA取付けクリップでも、適用可能である。
つぎに、クリップ11がテザークリップ(クリップと同じであるため、テザークリップの符号も11とする)である場合のテザークリップ11の構成と、テザークリップ11を用いたピラーガーニッシュ取付構造1の構成を、作用と共に、説明する。
図9および図10はピラーガーニッシュ取付構造1を示す。図9および図10において、FRは車両前方を示し、INは車両左右方向の内側を示す。ピラーガーニッシュ81は、テザークリップ11によってボデー91のピラーのインナーパネル91aに取り付けられる。ピラーガーニッシュ81は、ガーニッシュ本体83と台座部85を有する。台座部85の底壁85aには長方形のテザー部挿通孔87が設けられる。CSA89は、ボデー91であるピラーのインナーパネル91aとガーニッシュ本体83との間の空間に、折り畳まれた状態で収納される。車両衝突時、CSA89が膨張展開される。図10に展開状態にあるCSA89を2点鎖線で示す。
図1、図3、図5、図7および図8に示すように、テザークリップ11は、テザー部61と係合保持部63を有する。テザー部61と係合保持部63は、比較テザークリップのテザー部と係合保持部と同じ構成であってもよい。
ピラーガーニッシュ81は、クリップ11かそれよりは硬質のプラスチックからなる。
図10に示すように、CSA89は、車両の衝突時に膨張展開し、ピラーガーニッシュ81をインナーパネル91aから離れる方向に押してインナーパネル91aとガーニッシュ本体83との間に展開用隙間を作り、そこを通して車室内に、かつ、乗員とサイドドアとの間に展開し、乗員頭部を拘束、保護する。この時、テザークリップ11は、展開用隙間が作成されるように、ピラーガーニッシュ81の所定量の移動を許すが、ピラーガーニッシュ81が車室内に飛散しないように所定量以上の移動を拘束する。
つぎに、クリップ11の効果と、クリップ11がテザークリップである場合のテザークリップ11とピラーガーニッシュ取付構造1の効果を説明する。
係止爪31の内側面35に凹凸37を設けたため、係止爪31の撓み方向(一対の係止爪31の対向方向)の剛性を確保できる。そのため、CSA展開時等において係止爪31にクリップ軸方向荷重がかかった時に、係止爪31は図8に示すように初期(係止爪31にクリップ軸方向荷重がかかっていない時)の直立姿勢を維持できる。すなわち、係止爪31は、図14において2点鎖線で示したような比較クリップの係止爪131の変形を生じなくなる。これにより、CSA展開時等において係止爪31にクリップ軸方向荷重がかかった時に、比較クリップのように、係止爪131が根元部で厚み方向に座屈するように撓みそれと共に突出部の座部対向面が傾いてクリップ111がボデー191のクリップ取付孔193の周縁部から容易に抜けること、が防止される。もしもクリップ11がボデー91から抜けるとCSA81が車室側に飛散するおそれがあるので、クリップ11のボデー91からの抜け外れは防止されなければならない。
・〔テザークリップの効果〕
クリップ11がテザークリップである場合、テザークリップ11においても、上記クリップ11の効果と同じかまたはそれに準じる効果が得られる。すなわち、テザークリップ11の係止爪31の撓み方向の剛性を確保でき、係止爪31のインナーパネル91aとの掛かり代Dを確保でき、テザークリップ11の組付時およびサービス時のテザークリップ11の抜去時における一対の係止爪31の対向内側面35の干渉を避けることができる。その結果、テザークリップ11の組付性、サービス時におけるテザークリップ11の抜去容易性、CSA展開時におけるテザークリップ11の耐抜去性、等を向上できる。
ピラーガーニッシュ取付構造1では、上記テザークリップ11の効果と同じかそれに準じる効果が得られる。その結果、ピラーガーニッシュ81のインナーパネル91aへの組付性が向上し、サービス時におけるピラーガーニッシュ81のインナーパネル91aからの取り外し性が改善され、CSA展開時におけるピラーガーニッシュ81の飛散防止性が向上される。
11 クリップ(テザークリップ)
11a クリップ中心軸線
21 軸部
25 座部
27 内面
31 一対の係止爪
35 内側面
37 凹凸
37a 凸部
37b 凹部
41 結合部
45 突出部
47 係止解除部
81 ピラーガーニッシュ
91 ボデー(ピラーである場合を含む)
93 クリップ取付孔
Claims (5)
- 座部と、座部から離れる方向に延びる軸部と、軸部との結合部から座部側に延びて自由端で終わる対向する一対の係止爪と、を備えたクリップであって、
前記一対の係止爪は互いに対向する内側面を有し、
前記一対の係止爪の前記内側面には、一対の係止爪の対向方向に凹凸し凸部と凹部を有する凹凸が、一方の係止爪の凸部と他方の係止爪の凹部とが一対の係止爪の対向方向に対向するように、形成されているクリップ。 - 各係止爪は、クリップ中心軸線から離れる方向に突出しクリップをクリップ取付孔に取り付けた時にクリップ取付孔周縁部とクリップ軸方向に係合可能な突出部と、座部に近い側の係止爪先端部に設けられクリップ中心軸線から離れる方向に延びる係止解除部を、有している、請求項1記載のクリップ。
- 前記凹凸は、座部に近い側の係止爪先端部から、座部から遠い側の軸部先端部まで、係止爪の内側面と軸部の内面の両方にわたって形成されている、請求項1または請求項2記載のクリップ。
- クリップはテザークリップである請求項1−請求項3の何れか1項に記載のクリップ。
- 請求項4に記載のクリップを用いてピラーガーニッシュをボデーに取り付けたピラーガーニッシュ取付構造。
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- 2013-11-25 JP JP2013242700A patent/JP5895923B2/ja active Active
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