JP2015101103A - インクを吐出する方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】中間転写体の上で実質的に乾燥させる間接的な印刷方法で使用可能なインク組成物の提供。【解決手段】ゲルインク液滴を画像状のパターンになるように中間転写体の上に放出させ、それぞれのインク液滴が、中間転写体の上で実質的に円状の画像を形成する。インク液滴をゲル化させ、乾燥または固化させ、中間転写体の上に実質的に乾燥したインクパターンを形成する。この実質的に乾燥したインクパターンを中間転写体から最終基材に転写する。【選択図】なし

Description

本開示は、間接的な印刷方法でのゲルインク組成物の使用に関する。
直接的な印刷機では、マーキング材料を最終基材に直接塗布し、基材の上に画像を作成する。他の種類の印刷機は、間接的な印刷技術またはオフセット印刷技術を使用する。間接的な印刷では、マーキング材料をまず中間転写体に塗布し、その後、最終基材に転写する。
インクを最終基材に転写する前に、中間転写体の上で実質的に乾燥させる間接的な印刷方法で使用可能なインク組成物の特定が、当該技術分野で依然として必要である。さらに、中間転写体の上でのインク液滴の真円度の改良によって、印刷品質を高めることができ、これは、当該技術分野で歓迎される進化でもあろう。
本開示の一実施形態は、ゲルインクを印刷するための間接的な印刷プロセスに関する。このプロセスは、インクジェット印刷装置にゲルインク組成物を提供することを含む。ゲルインク液滴を画像状のパターンになるように中間転写体の上に放出させ、それぞれのインク液滴が、中間転写体の上で実質的に円状の画像を形成する。インク液滴をゲル化させ、乾燥または固化させ、中間転写体の上に実質的に乾燥したインクパターンを形成する。この実質的に乾燥したインクパターンを中間転写体から最終基材に転写する。
上の一般的な記載および以下の詳細な記載は両方とも例示であり、単なる説明であり、特許請求の範囲で記載されるような本教示を制限するものではないことを理解すべきである。
本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成する添付の図面は、本教示の実施形態を示し、この記載と合わせ、本教示の原理を説明するのに役立つ。
図1は、本開示の一実施形態にかかる間接的な印刷プロセスのフロー図を示す。 図2は、本開示の一実施形態にしたがってゲルインクを印刷するための間接的な印刷デバイスの模式図を示す。 図3は、本開示の実施例に記載するように、一連の異なる基材に吐出した市販のUVインクおよびゲルUVインクの比較結果を示す。 図4は、本開示の実施例に記載するように、UVゲルインクについて集めた、温度の関数としての粘度データのグラフを示す。
本教示の実施形態を詳細に参照し、実施例を添付の図面に示す。図面では、同様の参照番号は、図面全体で同じ要素を示すために用いられる。以下の記載では、添付の図面を参照し、添付の図面は、記載の一部を形成し、本教示を実施し得る具体的で例示的な実施形態を示すことによって示される。したがって、以下の記載は単なる例示である。
(間接的なゲルインク印刷プロセス)
図1は、本開示の一実施形態にかかる間接的な印刷プロセスのフロー図を示す。このプロセスは、インクジェット印刷装置にゲルインク組成物を提供することを含む。水性ゲルインクおよび非水性ゲルインクを含む適切で具体的な種類のゲルインク組成物を以下にもっと詳細に記載する。
上のインクを提供可能なインクジェット印刷装置の例を図2に示す。図2に示すように、液体ゲルインクの液滴20を、インクジェットノズル21から画像状のパターンになるように中間転写体22に放出することができる。中間転写体は、図2に示すように、ドラム型の転写体であってもよい。または、ベルト型の転写体を中間転写体として使用してもよい。
液体インクを中間転写体22に広げ、一時的なインクパターン24を作成する。それに加え、このインクを、相変化、例えば、部分的な乾燥または完全な乾燥、固化、ゲル化および/または熱または光による硬化を受けることによって、中間転写体22の上で制御された実質的に円状の形状に固定し、維持することができる。この相変化は、適切な液体の位置および画像の一体性を与えるのに役立つだろう。さらなるドットの広がりが望ましい場合、最終基材に転写する前に、この一時的な画像を場合により加熱してもよい。
本開示のプロセスによって、相変化インクを吐出するための他のいくつかの既知のインクジェット方法と比較して、中間体基材の上でインクの優れた真円度を得ることができる。一般的にいうと、真円度の程度は、多くの異なる技術によって決定することができる。この用途のために、「真円度」という用語は、以下の式によって定義される。
Figure 2015101103
式中、
C=真円度
p=インク液滴の周囲の長さ
A=インク液滴の面積
式1によって計算されるような真円度1は、完全に円状の液滴を示す。任意の他の形状の液滴は、真円度が1より大きいだろう。式1によって定義される真円度は、Quality Engineering Associatesによって販売されるPIAS(Personal Image Analysis System)として知られる装置を用いて測定することができる。「実質的に円状」という用語は、本明細書では、式1によって決定される真円度が約0.9〜約1.2の範囲であることを意味するように本明細書で定義される。一実施形態では、真円度は、約1〜約1.1の範囲であってもよい。所与のインクの真円度の程度は、特に、使用する基材を含む多くの因子によって変わるだろう。一実施形態では、インク液滴表面の平均真円度は、約1であろう。一実施形態では、所与の表面でのそれぞれのインク液滴は、互いに10%未満の逸脱しかない真円度を有する。
図2を再び参照すると、1つ以上の処理ステーション26および28でインクの所望な相変化を起こすために、熱エネルギー、放射線および/またはいくつかの他の形態のエネルギーをインクに適用してもよい。任意の数の加熱ステーションおよび/または照射ステーションを使用してもよい。例えば、複数のステーション26に熱を加え、インクを乾燥させ、その後、照射ステーション28でUV照射を適用し、インクを硬化させてもよい。別の実施形態では、1個の加熱ステーションを使用してもよい。代替的な実施形態では、さらなるUV照射工程を適用することなく、1つ以上の加熱ステーションでの熱による加熱を適用する。さらに別の実施形態では、加熱ステーションから熱エネルギーをさらに適用することなく、1つ以上のUV照射ステーションを使用し、放射線をあてる。
上述のようにエネルギーを本開示のゲルインクに適用すると、中間転写体22の上に実質的に乾燥したインクパターン25が得られる。ゲル化は、乾燥前に起こってもよく、または乾燥と同時に起こってもよい。一実施形態では、実質的に乾燥したインクは、最終基材に転写する前に、乾燥したインクの合計重量を基準として5重量%未満の水を含む。例えば、実質的に乾燥したインクは、最終基材に転写する前に、乾燥したインクの合計重量を基準として2重量%未満、または1重量%未満の水を含んでいてもよい。乾燥温度は、約40℃〜約100℃、例えば、50℃〜約70℃の範囲であってもよい。一実施形態では、乾燥中にゲルの流れを使用して、水を外に運んでもよい。一実施形態では、複数の乾燥段階を種々の温度で行ってもよく、第1の段階は、インク中の水または他の溶媒の沸点より低い温度である。
次いで、実質的に乾燥したインクを中間転写体22から最終基材30に転写する。次いで、所望な場合、インクの硬化および/またはさらなる乾燥がステーション32で起こってもよい。
本開示の間接的な印刷プロセスで使用されるゲルインクは、望ましい利点を与えるように選択することができる。上述のように、適切なインク組成物は、ゲルインク液滴が中間体基材と接触するにつれて、ゲルインク液滴が所定の位置に固定され、迅速に高粘度のゲルを生成するだろう。一実施形態では、ゲルインク液滴が中間体基材と接触するとき、ゲルインク液滴は円状のままである。
圧電インクジェット印刷ヘッドで使用するのに適するように、インク組成物の特性、例えば、表面張力、粒径および粘度を選択することができる。25℃〜90℃の吐出温度でのゲルインクの表面張力値の例は、例えば、15〜50mN/m、例えば、約15〜約40mN/m、または約20〜約35mN/mの範囲であってもよい。粒径は、600nm未満、例えば、約50nm〜約400nm、または約50nm〜約300nmであってもよい。一実施形態では、ゲルインク組成物は、インクジェットノズル21から吐出する前の25℃〜90℃の吐出温度での粘度が約3〜約20cP、例えば、約4cP〜約15cP、または約4cP〜約12cPの範囲であってもよく、最終基材30に転写する前に、中間転写体22の上での粘度が約1×10cPより大きく、好ましくは、1×10cPより大きい。一実施形態では、ゲルインクは、吐出する前の粘度が15cP未満であり、中間転写体基材に放出した後の粘度が約1×10cPより大きい。
さらに、転写工程で中間転写体22から放出可能にするために、中間受け入れ部材を濡らし、一時的な画像を作成し、刺激により誘発される特性変化を受けることができるように、インクを設計する。
一実施形態では、ゲルインク組成物は、不均一ゲルインクである。不均一ゲルインクは、(i)着色剤と;(ii)ターポリマーラテックスおよびスチレン−アクリル酸 n−ブチルラテックスからなる群から選択されるポリマーラテックスと;(iii)任意要素の散逸性ポリマーと;(iv)分散剤と;(v)水または非水性溶媒を含む液体媒剤とを含む。インク組成物を作成するときに利用されるラテックスは、好ましくはポリマーラテックスである。ラテックスがターポリマーラテックスである実施形態では、ターポリマーは、好ましくは、以下の式のモノマー単位をブロック型に組み合わせたもの、または好ましくはランダムに組み合わせたもので構成され、
Figure 2015101103
式中、A、BおよびCは、モノマー単位をあらわし、m、nおよびpは、ランダムターポリマーのそれぞれのモノマー単位のモル分率をあらわし、各Rは、独立して、水素、またはアクリレートモノマーまたはメタクリレートモノマーに対応するメチル基であり、Rは、1〜約10個の炭素原子を含む置換または非置換のアルキル鎖、例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、または置換または非置換のフェニル基であり;Rは、1個以上の酸素原子を含むアルコキシル基、例えば、エチレンオキシド、2〜約10個、または約20個までのエチレンオキシド単位を含むポリエチレンオキシド、またはプロピレンオキシドである。
ターポリマーについての上の式において、A、BおよびCは、好ましくは、(メタ)アクリレート系のモノマー種であり、置換または非置換であってもよい。本明細書で使用する場合、アクリレートまたはメタクリレートを指すために(メタ)アクリレートを使用し、したがって、メチル(メタ)アクリレートは、アクリル酸メチルまたはメタクリル酸メチルを指す。好ましくは、Aは、フェニル(メタ)アクリレートをあらわし、Bは、アルコキシル(メタ)アクリレートをあらわし、ここで、アルコキシル基は、−C−C−(O−C−C)をあらわし、Cは、酸性(メタ)アクリレート、例えば、アクリル酸またはメタクリル酸をあらわす。
ターポリマーについての上の式において、n、mおよびpは、それぞれのポリマー単位のモル%をあらわす。n、mおよびpは、それぞれ独立して、約0.1〜約99.9モル%であり、n+m+pの合計は、100であり、好ましくは、nは、約30〜50モル%であり、mは、約10〜50モル%であり、pは、約1〜約5モル%であり、但し、m,nおよびpの合計は、ターポリマーの100モル%である。
任意の適切なスチレン−アクリル酸 n−ブチルラテックスを使用してもよい。ラテックスは、好ましくは、適切な液体(例えば、水)のターポリマーの懸濁物またはラテックスの形態で与えられる。ラテックスは、例えば、約10%または20%から約60%または70%までの固体含有量で提供されてもよいが、約30〜約40%、または約35%が好ましい。
インク組成物は、さらに、場合により、特に、印刷ヘッドを長期間使用しない状態にしておいた後に、吐出機能を高めるために印刷ヘッドノズルでの水保持率を高めるのに一般的に使用可能な散逸性ポリマーまたは保水剤を含む。このような散逸性ポリマーの例としては、限定されないが、グリコールおよびグリセリンによって開始するポリエーテルトリオールが挙げられる。具体例としては、例えば、プロポキシル化ポリオール、例えば、VORANOL(登録商標)cP 450ポリオール(平均分子量が450のグリセリンプロポキシル化ポリエーテルトリオール)およびVORANOL(登録商標)cP 300ポリオール(平均分子量が300のグリセリンプロポキシル化ポリエーテルトリオール)が挙げられる。好ましい散逸性ポリマーは、いくつかの実施形態では、Dow Chemical Co.(ミッドランド、ミシガン)から入手可能なVORANOL(登録商標)370である。VORANOL(登録商標)370は、以下の1つ以上
Figure 2015101103
と、このVORANOL(登録商標)(Dow Chemical Co.(ミッドランド、ミシガン)から入手可能)な中央基に基づく任意の他の可能な一価、二価、三価および四価の基とのの混合物であると考えられ、式中、a、b、c、d、e、fおよびgは、それぞれ、エチレンオキシド繰り返し単位の数をあらわす整数であり、出発物質(すべての末端基が、末端がヒドロキシ基である)の分子量は、約1,040である。
インク組成物は、さらに、好ましくは、液体媒剤中の他のインク成分を分散させるのに役立つ分散剤および/または表面活性添加剤を含有する。利用可能な分散剤の例としては、限定されないが、水溶性ポリマー、例えば、ポリビニルアルコール、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリル酸ナトリウムおよびポリメタクリル酸ナトリウム;アニオン系界面活性剤、例えば、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、オクタデシル硫酸ナトリウム、オレイン酸ナトリウム、ラウリン酸ナトリウムおよびステアリン酸カリウム;カチオン系界面活性剤、例えば、ラウリルアミンアセテート、ステアリルアミンアセテートおよびラウリルトリメチルアンモニウムクロリド;両性界面活性剤、例えば、ラウリルジメチルアミンオキシド;非イオン系界面活性剤、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルおよびポリオキシエチレンアルキルアミン;無機塩、例えばリン酸トリカルシウム、水酸化アルミニウム、硫酸カルシウム、炭酸カルシウムおよび炭酸バリウム;これらの混合物などが挙げられる。いくつかの好ましい実施形態では、分散剤は、ポリエステル、好ましくは、スルホン酸化ポリエステルである。
いくつかの実施形態では、インク組成物のために選択されるポリマー分散剤または高分子量分散剤を、安定化作用を与えるような量で、または粘度調整剤としてもっと多い量で加えてもよい。
ポリエステルを分散剤として使用する場合、ポリエステル分散剤は、最も好ましくは、スルホン酸化ポリエステルである。スルホン酸化ポリエステルは、任意の適切な酸およびアルコールから作られてもよい。好ましくは、ポリエステルは、1種類以上のテレフタレートおよび1つ以上のグリコールから誘導される。例えば、ポリエステルは、例えば、3つのグリコール成分を含む反応から誘導されてもよい。本明細書の実施形態では、ポリエステルは、テレフタル酸ジメチル、ナトリウムジメチル 5−スルホイソフタレート、プロパンジオール、ジエチレングリコールおよびジプロピレングリコールの反応から誘導されるスルホン酸化ポリエステルである。
本発明で使用可能なスルホン酸化ポリエステルのさらなる例としては、ナトリウムスルホン酸化ポリエステル、さらに具体的には、例えば、ポリ(1,2−プロピレン−ソジオ 5−スルホイソフタレート)、ポリ(ネオペンチレン−ソジオ 5−スルホイソフタレート)、ポリ(ジエチレン−ソジオ 5−スルホイソフタレート)、コポリ(1,2−プロピレン−ソジオ 5−スルホイソフタレート)−コポリ−(1,2−プロピレン−テレフタレート−フタレート)、コポリ(1,2−プロピレン−ジエチレン−ソジオ 5−スルホイソフタレート)−コポリ−(1,2−プロピレン−ジエチレン−テレフタレート−フタレート)、コポリ(エチレン−ネオペンチレン−ソジオ 5−スルホイソフタレート)−コポリ−(エチレン−ネオペンチレン−テレフタレート−フタレート)およびコポリ(プロポキシル化ビスフェノールA)−コポリ−(プロポキシル化ビスフェノールA−ソジオ 5−スルホイソフタレート)のようなポリエステルが挙げられる。
スルホン酸化ポリエステルは、いくつかの実施形態では、以下の式によってあらわされてもよく、またはnおよびpのセグメントが分離したこれらのランダムコポリマーであってもよく、
Figure 2015101103
式中、Rは、アルキレン単位、プロピレングリコール単位、ジエチレングリコール単位およびジプロピレングリコール単位、またはこれらの混合物からなる群から選択され、アルキレン単位は、例えば、2〜約25個の炭素原子を含んでいてもよく、例えば、エチレン、プロピレン、ブチレン、オキシアルキレンジエチレンオキシドなどであってもよく;R’は、例えば、約6〜約36個の炭素原子を含むアリーレン、例えば、ベンジレン、ビスフェニレン、ビス(アルキルオキシ)ビスフェノレンなどであり;Xは、適切な対イオン、例えば、アルカリ金属、例えば、ナトリウムをあらわし;pおよびnは、全体的なポリマーが約10〜約20,000個の繰り返しセグメントを含むような、それぞれのランダムな繰り返しセグメントのモル%をあらわす。アルカリスルホポリエステルは、例えば、ゲル浸透クロマトグラフィーによって、ポリスチレンを標準として用いて測定する場合、数平均分子量(Mn)が、1モルあたり約1,500〜約50,000グラムであり、重量平均分子量(Mw)は、1モルあたり約6,000グラム〜約150,000グラムである。好ましくは、上の式のnおよびpは、n+p=100になるように、約1〜約99、例えば、約3または約5〜約95または約97のモル%をあらわすように選択される。好ましくは、いくつかの実施形態では、nは、約96モル%であり、pは、約4モル%である。
インク組成物は、さらに液体媒剤を含む。液体媒剤は、水または溶媒(例えば、ジオールまたはポリオール)のうち1つ以上、または水と水溶性共溶媒のブレンドを含んでいてもよい。可溶化剤である第3の共溶媒を使用して均一な媒剤を製造する場合、水への溶解度が制限されている共溶媒を使用してもよい。液体媒剤は、インク組成物が室温(典型的な約20℃)で安定な液体状態のままであるが、加熱し、および/または水または液体成分のいくつかを除去したときにゲル状態に変換されるようにするのに役立つ。所望な場合、液体媒剤は、完全な水として、完全なジオールおよび/またはポリオールとして(ラテックス成分に存在し得る水を除く)、または水およびジオールおよび/またはポリオールの組み合わせとして与えられてもよい。
ジオールおよび/またはポリオールが含まれる場合、選択される液体または液体混合物は、他のインク成分と相溶性であるように選択され、極性または非極性の性質を有していてもよい。適切な液体の具体例としては、極性液体、例えば、グリコールエーテル、エステル、アミド、アルコールなどが挙げられ、具体例としては、ブチルカルビトール、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、1−フェノキシ−2−プロパノール、フタル酸ジブチル、セバシン酸ジブチル、1−ドデカノールなど、およびこれらの混合物が挙げられる。他の適切な例としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジメチロールプロピオン酸、スクロース、ポリテトラメチレングリコール(MW<約3000g/mol)、ポリプロピレングリコール(MW<約3000g/mol)、ポリエステルポリオール(MW<約3000g/mol)、ポリエチレングリコール(MW<約3000g/mol)、ペンタエリスリトール、トリエタノールアミン、グリセリン、1,6−ヘキサンジオール、N−メチル−N,N−ジエタノールアミン、トリメチロールプロパン、N,N,N’,N’−テトラキス(2−ヒドロキシプロピル)エチルエチレンジアミンなどが挙げられる。ある好ましい実施形態では、ジエチレングリコールが使用される。
液体媒剤成分は、インク中に任意の望ましい量または有効な量で存在する。一実施形態では、液体媒剤成分は、インクの約5〜約60重量%の量で存在し、別の実施形態では、液体媒剤成分は、インクの約10〜約55重量%の量で存在し、さらに別の実施形態では、液体媒剤成分は、インクの約20〜約50重量%の量で存在する。しかし、所望な場合、これらの範囲からはずれた量を使用してもよい。
インク組成物は、さらに、着色剤、好ましくは、自己分散性着色剤を含有する。染料、顔料、これらの混合物などを含む任意の望ましい着色剤または有効な着色剤をインクに使用してもよいが、但し、着色剤をインク媒剤に溶解または分散してもよい。担体組成物を、従来の相変化インク着色剤材料、例えば、Color Index(C.I.)Solvent Dye、Disperse Dye、改質されたAcid and Direct Dye、Basic Dye、Sulphur Dye、Vat Dyeなどと組み合わせて使用してもよい。適切な染料の例としては、Neozapon Red 492(BASF);Orasol Red G(Ciba−Geigy);Direct Brilliant Pink B(Crompton & Knowles);Aizen Spilon Red C−BH(Hodogaya Chemical);Kayanol Red 3BL(Nippon Kayaku);Levanol Brilliant Red 3BW(Mobay Chemical);Levaderm Lemon Yellow(Mobay Chemical);Spirit Fast Yellow 3G;Aizen Spilon Yellow C−GNH(Hodogaya Chemical);Sirius Supra Yellow GD 167;Cartasol Brilliant Yellow 4GF(Sandoz);Pergasol Yellow CGP(Ciba−Geigy);Orasol Black RLP(Ciba−Geigy);Savinyl Black RLS(Sandoz);Dermacarbon 2GT(Sandoz);Pyrazol Black BG(ICI);Morfast Black Conc.A(Morton−Thiokol);Diaazol Black RN Quad(ICI);Orasol Blue GN(Ciba−Geigy);Savinyl Blue GLS(Sandoz);Luxol Blue MBSN(Morton−Thiokol);Sevron Blue 5GMF(ICI);Basacid Blue 750(BASF)、Neozapon Black X51[C.I.Solvent Black、C.I.12195](BASF)、Sudan Blue 670[C.I.61554](BASF)、Sudan Yellow 146[C.I.12700](BASF)、Sudan Red 462[C.I.26050](BASF)、Crompton and Knowles製のIntratherm Yellow 346、C.I.Disperse Yellow 238、Neptune Red Base NB543(BASF,C.I.Solvent Red 49)、BASF製のNeopen Blue FF−4012、ICI製のLampronol Black BR(C.I.Solvent Black 35)、Morton Morplas Magenta 36(C.I.Solvent Red 172);金属フタロシアニン着色剤、例えば、米国特許第6,221,137号(開示内容は、本明細書に全体的に参考として組み込まれる)から開示されるものなどが挙げられる。ポリマー系染料を使用することもでき、例えば、Milliken & CompanyからMilliken Ink Yellow 869、Milliken Ink Blue 92、Milliken Ink Red 357、Milliken Ink Yellow 1800、Milliken Ink Black 8915−67、uncut Reactant Orange X−38、uncut Reactant Blue X−17、uncut Reactant Violet X−80として市販される。
顔料は、インクに適した着色剤でもある。適切な顔料の例としては、Violet Toner VT−8015(Paul Uhlich);Paliogen Violet 5100(BASF);Paliogen Violet 5890(BASF);Permanent Violet VT 2645(Paul Uhlich);Heliogen Green L8730(BASF);Argyle Green XP−111−S(Paul Uhlich);Brilliant Green Toner GR 0991(Paul Uhlich);Lithol Scarlet D3700(BASF);Toluidine Red(Aldrich);Scarlet for Thermoplast NSD PS PA(Ugine Kuhlmann of Canada);E.D.Toluidine Red(Aldrich);Lithol Rubine Toner(Paul Uhlich);Lithol Scarlet 4440(BASF);Bon Red C(Dominion Color Company);Royal Brilliant Red RD−8192(Paul Uhlich);Oracet Pink RF(Ciba−Geigy);Paliogen Red 3871 K(BASF);Paliogen Red 3340(BASF);Lithol Fast Scarlet L4300(BASF);Heliogen Blue L6900、L7020(BASF);Heliogen Blue K6902、K6910(BASF);Heliogen Blue D6840、D7080(BASF);Sudan Blue OS(BASF);Neopen Blue FF4012(BASF);PV Fast Blue B2G01(American Hoechst);Irgalite Blue BCA(Ciba−Geigy);Paliogen Blue 6470(BASF);Sudan III(Red Orange)(Matheson、Colemen Bell);Sudan II(Orange)(Matheson、Colemen Bell);Sudan Orange G(Aldrich)、Sudan Orange 220(BASF);Paliogen Orange 3040(BASF);Ortho Orange OR 2673(Paul Uhlich);Paliogen Yellow 152、1560(BASF);Lithol Fast Yellow 0991 K(BASF);Paliotol Yellow 1840(BASF);Novoperm Yellow FGL(Hoechst);Permanent Yellow YE 0305(Paul Uhlich);Lumogen Yellow D0790(BASF);Suco−Yellow L1250(BASF);Suco−Yellow D 1355(BASF);Suco Fast Yellow D1355、D1351(BASF);Hostaperm Pink E(American Hoechst);Fanal Pink D4830(BASF);Cinquasia Magenta(Du Pont);Paliogen Black L0084(BASF);Pigment Black K801(BASF);およびカーボンブラック、例えば、REGAL 330(登録商標)(Cabot)、Carbon Black 5250、Carbon Black 5750(Columbia Chemical)、IJX−157(Cabot)などが挙げられる。
減法混色の原色以外の他のインクの色は、例えば、郵便印または工業的なマーキングおよびラベリングといった用途に望ましい場合があり、本発明は、これらの需要に適用可能である。さらに、赤外線(IR)吸収性染料または紫外線(UV)吸収性染料を、例えば「目に見えない」コーディングまたは製品のマーキングといった用途で使用するためのインクに組み込むこともできる。着色剤は、インク中に、望ましい色または色相を得るのに任意の望ましい量または有効な量で存在する。典型的には、着色剤は、インク中に、インクの少なくとも約0.1重量%、好ましくは、インクの少なくとも約0.2重量%、さらに好ましくは、インクの少なくとも約0.5重量%、典型的には、インクの約50重量%以下、好ましくは、インクの約20重量%以下、さらに好ましくは、インクの約10重量%以下の量で存在する。しかし、この量は、特定の印刷需要に依存して、これらの範囲からはずれた量であってもよい。
不均一ゲルインク組成物は、好ましくは、最終的な固体含有量が約10重量%より多い。有利には、インク組成物は、固体含有量が約15重量%より多くてもよく、さらになお好ましくは、約20重量%より多くてもよい。インク組成物は、さらに好ましくは、最終的な含水量は約80重量%より少ない。有利には、インク組成物は、含水量が約70重量%より少なくてもよく、さらになお好ましくは、約60重量%より少なくてもよい。
いくつかの実施形態では、インク組成物中の固体添加剤の割合は、周囲温度より高い温度で液体状態からゲル状態へと相転移するインク組成物を与えるように選択される。したがって、例えば、インク組成物は、約30℃以上、好ましくは、約40℃以上、または約50℃以上の温度で液体状態からゲル状態への相転移を示す。
不均一なゲルインク配合物の例は、カーボンブラック(Cabotから入手可能なCAB−O−JET、14.9%溶液)、Dow Chemicalsから入手可能なVoranol 370、Aldrichから入手可能なジエチレングリコール、スルホン酸化ポリエステルを混合することによって作成することができる。スルホン酸化ポリエステルの一例は、以下の式を有し、
Figure 2015101103
式中、Rは、プロピレングリコール単位、ジエチレングリコール単位およびジプロピレングリコール単位の混合物であり、nは、96モル%であり、pは、4モル%であり;R’およびXは、この同じ式の記載において、上に定義される。
この成分を一緒に均一に混合した後、マグネチックスターラーで攪拌しながらラテックスを加えてもよい。ラテックスの一例は、メタクリル酸フェニルターポリマーラテックス、例えば、以下の式を有するランダムターポリマー
Figure 2015101103
であり、式中、nは、約30〜50mol%であり、mは、約10〜50mol%であり、pは、約1〜約5mol%である。
インク組成物は、周囲温度で安定な液体であるが、高温(約60℃)で高粘度ゲルを生成する。これらのインクは、60℃より高い温度まで加熱した中間転写体に衝突すると、ゲル溶液を生成することができる。または、インクは、スチレン−n アクリル酸ブチルラテックスまたはアモルファスポリエステルラテックスおよび/または結晶性ポリエステルラテックスを含んでいてもよい。
一実施形態では、ゲルインク組成物は、水性低温ゲルインクである。水性低温ゲルインクは、(i)着色剤;(ii)ゲル化剤;(iii)電解質;(iv)アモルファスポリエステルラテックス、結晶性ポリエステルラテックス、ターポリマーラテックスおよびスチレン−アクリル酸 n−ブチルラテックスからなる群から選択されるポリマーラテックス;(v)水を含む液体媒剤を含む。
着色剤、ポリマーラテックスおよび液体媒剤担体成分は、同じであってもよく、または不均一ゲルインク組成物について上に記載したのと同様であってもよいが、使用する成分の量は、異なっていてもよい。例えば、固体含有量は、わずかに少なくてもよく、ある実施形態では、例えば、ゲルインク組成物全体を基準として少なくとも7重量%であってもよい。さらに、含水量は、液体媒剤として上に記載した範囲内であるが、例えば、低温ゲルインクでは、例えば、約20重量%より多くてもよいが、ある実施形態では、これより少ない水を使用してもよい。
任意の適切なゲル化剤を使用してもよい。ゲル化剤の例としては、限定されないが、寒天、アルギン、カラギーナン、フコイダン、ラミナラン、アラビアゴム、トウモロコシ外皮ゴム、ガティゴム、グアーゴム、カラヤゴム、ローカストビーンゴム、ペクチンデキストラン、デンプン、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール、ゲランゴム、キサンタンゴム、イオタ−カラギーナンおよびメチルセルロースが挙げられる。
好ましいゲル化剤は、KELCOGEL AFT(登録商標)(cP Kelco、シカゴ、ILによって製造)として市販される低アシルゲランゴムである。この構造は、以下のとおりであり、
Figure 2015101103
式中、nは、繰り返し単位の数であり、Xは、対イオンをあらわし、限定されないが、ナトリウム、カリウム、リチウム、マグネシウムまたはカルシウムであってもよい。ポリマーの分子量は、例えば、約2×10〜約3×10ダルトンの範囲であってもよい。
ゲル化剤は、インクの約0.001〜約5重量%、好ましくは、インクの約0.01〜約3重量%、さらに好ましくは、インクの約0.1〜約2.5重量%の量で存在する。
ゲル化作用を高めるために、インクに電解質を加えてもよい。この観点で、電解質は、溶解してイオンを含有する溶液を与える任意のイオン性化合物または共有結合性化合物であると定義される。本発明の目的に適切な電解質の例としては、限定されないが、ポリスチレンスルホネートのナトリウム塩、カリウム塩またはリチウム塩、およびそのコポリマー、好ましくは、ナトリウム塩、バッファー、例えば、Sigma Aldrichから入手可能なトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン塩酸塩TRIZMAHCL(登録商標)が挙げられる。
本発明で使用するのに適した他の高分子電解質としては、限定されないが、ポリマーカルボン酸塩が挙げられる。さらに適切なのは、スルホン酸化ポリエステル、例えば、ポリ(1,2−プロピレン−ソジオ 5−スルホイソフタレート)、ポリ(ネオペンチレン−ソジオ 5−スルホイソフタレート)、ポリ(ジエチレン−ソジオ 5−スルホイソフタレート)、コポリ(1,2−プロピレン−ソジオ 5−スルホイソフタレート)−コポリ−(1,2−プロピレン−テレフタレート−フタレート)、コポリ(1,2−プロピレン−ジエチレン−ソジオ 5−スルホイソフタレート)−コポリ−(1,2−プロピレン−ジエチレン−テレフタレート−フタレート)、コポリ(エチレン−ネオペンチレン−ソジオ 5−スルホイソフタレート)−コポリ−(エチレン−ネオペンチレン−テレフタレート−フタレート)およびコポリ(プロポキシル化ビスフェノールA)−コポリ−(プロポキシル化ビスフェノールA−ソジオ 5−スルホイソフタレート)のようなポリエステルが挙げられる。
電解質は、好ましくは、インク中に約0.01〜約20.0重量%、好ましくは、約0.1〜約5重量%およびさらに好ましくは、約0.1〜約2.5重量%の範囲で存在する。ゲル化剤と電解質の比率は、約1.5:1〜約4:1、好ましくは、約2:1〜約3:1である。
好ましくは、電解質は、安定な遊離ラジカル重合プロセスによって作られる。本発明の目的に適した安定な遊離ラジカル重合プロセスによって作られる電解質の例としては、限定されないが、スチレン、アクリレート、スチレンアクリレート、スチレンブタジエン、エステルの誘導体などが挙げられる。具体例としては、ポリスチレンスルホネートおよびそのコポリマーが挙げられ、限定されないが、アクリル酸 n−ブチル、メタクリル酸メチル、スチレン、ブタジエン、イソプレン、α−ヘキセン(および/または他の高級α−オレフィン)、塩化ビニル、アクリル酸エチル、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、アクリロニトリル、アクリルアミド、N−メチルアクリルアミドなどのうち1つ以上と共重合したスチレンスルホネートを含む。
好ましくは、電解質は、以下の構造を有するポリスチレンスルホネートであり、
Figure 2015101103
式中、Xは、対イオンをあらわし、nは繰り返し単位の数をあらわす。ポリスチレンスルホネートの対イオンは、限定されないが、例えば、ナトリウム、カリウム、リチウム、マグネシウムまたはカルシウムであってもよい。一価対イオン、例えば、ナトリウムが好ましい。分子量は、約5000〜50,000g/モルであってもよい。一実施形態では、nは、約5〜約2000、例えば、約5〜約250または500の範囲であってもよい。
本明細書で使用するのに適切なのは、遊離ラジカル重合によって得られ、重量平均分子量が約1,000g/モル〜約200,000g/モル、好ましくは、約2,000〜約100,000g/モルでのポリスチレンスルホネートポリマーである。特に好ましくは、安定な遊離ラジカル重合プロセス(SFRP−PSS)によって得られるポリスチレンスルホネートである。SFRP−PSSは、好ましくは、重量平均分子量が約2,000g/モル〜約100,000g/モル、好ましくは、約10,000〜約20,000g/モルの範囲であり、多分散性(数平均分子量に対する重量平均分子量の比率)は2.0未満、好ましくは、1.5未満である。
この技術によって、調製するのが困難であるか、または他の重合プロセスで入手できない広範囲の異なる材料を調製することができる。例えば、ポリマーの構造またはトポロジー(すなわち、櫛形、星形、樹状形など)、骨格の組成(すなわち、ランダムコポリマー、グラジエントコポリマーまたはブロックコポリマー)、官能基の包含(すなわち、鎖末端、部位特異的など)は、すべて、分子量および多分散性の高度な制御を保持しつつ、遊離ラジカル方法論を用いて簡単に操作することができる。
ブロックコポリマー中のそれぞれの種類のブロックは、ブロック長が短すぎない限り、対応するホモポリマーに存在する挙動(例えば、結晶性、融点、ガラス転移温度など)を示す。これは、2種類の非常に異なるポリマーの特性を1つのブロックコポリマーがあわせもつ可能性を与え、すなわち、電解質および膜形成ポリマーが可能である。これにより、均一性の利点を与え、すなわち、1つに合わされた2つの添加剤は、非相溶性添加物が二相になりやすいという危険性ではなく、単相のまま保持され得るという利点を与える。
例えば、好ましいポリスチレンスルホネートを含むブロックコポリマーの一般式は、
Figure 2015101103
であり、式中、Xは、例えば、NaまたはLiであってもよく、nおよびmは、同じであってもよく、または異なっていてもよく、約5〜約2000、例えば、約5〜約250または500の範囲であってもよく、n+mは、2000以下であり、Rは、アルキル基、例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチルまたは任意のC2n+1基である。
安定な遊離ラジカル重合プロセスを使用し、ランダムコポリマー、ブロックコポリマーおよびマルチブロックコポリマーを調製することができる。本発明では、ブロックコポリマーが好ましい。ブロックコポリマー中のモノマーのモル分率は、任意の値であってもよく、得られたブロックコポリマーが、本発明のインクに可溶であるか、または分散可能でなければならないという制限がある。ホモポリマーとコポリマーのブレンドも適している。
一実施形態では、インクは、周囲温度(室温)または十分に低温でゲルであり、高温で液体である。ゾルゲル温度に影響を与えるために、高分子電解質添加剤、例えば、ポリスチレンスルホネート(PSS)の濃度を変えてもよい。
一実施形態では、ポリスチレンスルホネートの構造は、以下のとおりである。
Figure 2015101103
一実施形態では、nは、約5〜約2000、例えば、約5〜約250または500の範囲であってもよい。SFRP(安定な遊離ラジカル重合)によって作られるPSSは、吐出にとってさらに望ましい特性をインクに与える。好ましいのは、多分散性が約1.4、Mnが〜10,300g/molのSFRP PSSである。PSSの分子量およびゲル化材料の量は、室温での粘度が300cPより大きく、35℃より高い温度での粘度が約5〜約10cPであるように調節される。
一実施形態では、ゲルインク組成物は、放射線硬化性ゲルインク組成物である。放射線硬化性ゲルインク組成物は、(i)着色剤;(ii)ゲル化剤;(iii)放射線硬化性担体;(iv)ワックス;および(v)光開始剤を含む。
少なくとも1つのゲル化剤として、以下の式の化合物
Figure 2015101103
を使用してもよく、式中、
は、
(i)アルキレン基(アルキレン基は、二価の脂肪族基またはアルキル基であると定義され、直鎖および分枝鎖、飽和および不飽和、環状および非環状、置換および非置換のアルキレン基を含み、ヘテロ原子(例えば、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素など)が、アルキレン基に存在していてもよく、存在していなくてもよい)、例えば、アルキレン鎖に1〜約20個の炭素原子、例えば、1〜約12個、または1〜約4個の炭素原子を含むもの、
(ii)アリーレン基(アリーレン基は、二価の芳香族基またはアリール基であると定義され、置換および非置換のアリーレン基を含み、ヘテロ原子(例えば、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素など)が、アリーレン基に存在していてもよく、存在していなくてもよい)、例えば、アリーレン鎖に約5〜約20個の炭素原子、例えば、約6〜約14個、または約6〜約10個の炭素原子を含むもの、
(iii)アリールアルキレン基(アリールアルキレン基は、二価のアリールアルキル基であると定義され、置換および非置換のアリールアルキレン基を含み、アリールアルキレン基のアルキル部分は、直鎖および分枝鎖、飽和または不飽和、環状または非環状であってもよく、ヘテロ原子(例えば、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素など)が、アリールアルキレン基のアリール部分またはアルキル部分のいずれかに存在していてもよく、存在していなくてもよい)、例えば、アリールアルキレン鎖に約6〜約32個の炭素原子、例えば、約7〜約22個、または約7〜約20個の炭素原子を含むもの、
(iv)アルキルアリーレン基(アルキルアリーレン基は、二価のアルキルアリール基であると定義され、置換および非置換のアルキルアリーレン基を含み、アルキルアリーレン基のアルキル部分は、直鎖または分枝鎖、飽和または不飽和、環状または非環状であってもよく、ヘテロ原子(例えば、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素など)が、アルキルアリーレン基のアリール部分またはアルキル部分のいずれかに存在していてもよく、存在していなくてもよい)、例えば、アルキルアリーレン鎖に約6〜約32個の炭素原子、例えば、約7〜約22個、または約7〜約20個の炭素原子を含むもの
であり、置換されたアルキレン基、アリーレン基、アリールアルキレン基およびアルキルアリーレン基の置換基は、例えば、ハロゲン原子、シアノ基、ピリジン基、ピリジニウム基、エーテル基、アルデヒド基、ケトン基、エステル基、アミド基、カルボニル基、チオカルボニル基、スルフィド基、ニトロ基、ニトロソ基、アシル基、アゾ基、ウレタン基、尿素基、これらの混合物などであってもよく、2つ以上の置換基が一緒に結合して環を形成していてもよく;
およびR’は、それぞれ他と独立して、
(i)アルキレン基(アルキレン基は、二価の脂肪族基またはアルキル基であると定義され、直鎖および分枝鎖、飽和および不飽和、環状および非環状、置換および非置換のアルキレン基を含み、ヘテロ原子(例えば、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素など)が、アルキレン基に存在していてもよく、存在していなくてもよい)、例えば、アルキレン鎖に1〜約54個の炭素原子、例えば、1〜約44個、または1〜約36個の炭素原子を含むもの、
(ii)アリーレン基(アリーレン基は、二価の芳香族基またはアリール基であると定義され、置換および非置換のアリーレン基を含み、ヘテロ原子(例えば、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素など)のいずれかが、アリーレン基に存在していてもよく、存在していなくてもよい)、例えば、アリーレン鎖に5〜約14個の炭素原子、例えば、6〜約14個、または7〜約10個の炭素原子を含むもの、
(iii)アリールアルキレン基(アリールアルキレン基は、二価のアリールアルキル基であると定義され、置換および非置換のアリールアルキレン基を含み、アリールアルキレン基のアルキル部分は、直鎖および分枝鎖、飽和または不飽和、環状または非環状であってもよく、ヘテロ原子(例えば、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素など)が、アリールアルキレン基のアリール部分またはアルキル部分のいずれかに存在していてもよく、存在していなくてもよい)、例えば、アリールアルキレン鎖に約6〜約32個の炭素原子、例えば、約7〜約22個、または約8〜約20個の炭素原子を含むもの、
(iv)アルキルアリーレン基(アルキルアリーレン基は、二価のアルキルアリール基であると定義され、置換および非置換のアルキルアリーレン基を含み、アルキルアリーレン基のアルキル部分は、直鎖または分枝鎖、飽和または不飽和、環状または非環状であってもよく、ヘテロ原子(例えば、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素など)が、アルキルアリーレン基のアリール部分またはアルキル部分のいずれかに存在していてもよく、存在していなくてもよい)、例えば、アルキルアリーレン鎖に約6〜約32個の炭素原子、例えば、約7〜約22個、または約7〜約20個の炭素原子を含むもの
であり、置換されたアルキレン基、アリーレン基、アリールアルキレン基およびアルキルアリーレン基の置換基は、例えば、ハロゲン原子、シアノ基、エーテル基、アルデヒド基、ケトン基、エステル基、アミド基、カルボニル基、チオカルボニル基、ホスフィン基、ホスホニウム基、ホスフェート基、ニトリル基、メルカプト基、ニトロ基、ニトロソ基、アシル基、酸無水物基、アジド基、アゾ基、シアネート基、ウレタン基、尿素基、これらの混合物などであってもよく、2つ以上の置換基が一緒に結合して環を形成していてもよく;
およびR’は、それぞれ他と独立して、
(a)光開始基、例えば、下式の1−(4−(9−ヒドロキシエトキシ)フェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オンから誘導される基
Figure 2015101103
下式の1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトンから誘導される基
Figure 2015101103
下式の2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オンから誘導される基、
Figure 2015101103
下式のN,N−ジメチルエタノールアミンまたはN,N−ジメチルエチレンジアミンから誘導される基
Figure 2015101103
など、または
(b)以下の基
(i)アルキル基(直鎖および分枝鎖、飽和および不飽和、環状および非環状、置換および非置換のアルキル基を含み、ヘテロ原子(例えば、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素など)が、アルキル基に存在していてもよく、存在していなくてもよい)、例えば、アルキル鎖に約2〜100個の炭素原子、例えば、約3〜約60個、または約4〜約30個の炭素原子を含むもの、
(ii)アリール基(置換および非置換のアリール基を含み、ヘテロ原子(例えば、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素など)が、アリール基に存在していてもよく、存在していなくてもよい)、例えば、アリール鎖に約5〜約100個の炭素原子、例えば、約5〜約60個、または約6〜約30個の炭素原子を含むもの、例えば、フェニルなど、
(iii)アリールアルキル基(置換および非置換のアリールアルキル基を含み、アリールアルキル基のアルキル部分は、直鎖または分枝鎖、飽和または不飽和、環状または非環状であってもよく、ヘテロ原子(例えば、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素など)が、アリールアルキル基のアリール部分またはアルキル部分のいずれかに存在していてもよく、存在していなくてもよい)、例えば、アリールアルキル鎖に約6〜約100個の炭素原子、例えば、6〜約60個、または約7〜約30個の炭素原子を含むもの、例えば、ベンジルなど、または
(iv)アルキルアリール基(置換および非置換のアルキルアリール基を含み、アルキルアリール基のアルキル部分は、直鎖または分枝鎖、飽和または不飽和、環状または非環状であってもよく、ヘテロ原子(例えば、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素など)が、アルキルアリール基のアリール部分またはアルキル部分のいずれかに存在していてもよく、存在していなくてもよい)、例えば、アルキルアリール鎖に約6〜約100個の炭素原子、例えば、約6〜約60個、または約7〜約30個の炭素原子を含むもの、例えば、トリルなど
のいずれかであり、置換されたアルキル基、アリールアルキル基およびアルキルアリール基の置換基は、例えば、ハロゲン原子、エーテル基、アルデヒド基、ケトン基、エステル基、アミド基、カルボニル基、チオカルボニル基、スルフィド基、ホスフィン基、ホスホニウム基、ホスフェート基、ニトリル基、メルカプト基、ニトロ基、ニトロソ基、アシル基、酸無水物基、アジド基、アゾ基、シアネート基、イソシアネート基、チオシアネート基、イソチオシアネート基、カルボキシレート基、カルボン酸基、ウレタン基、尿素基、これらの混合物などであってもよく、2つ以上の置換基が一緒に結合して環を形成していてもよく;
XおよびX’は、それぞれ他と独立して、酸素原子または式−NR−の基であり、Rは、
(i)水素原子;
(ii)直鎖および分枝鎖、飽和および不飽和、環状および非環状、置換および非置換のアルキル基を含み、ヘテロ原子が、アルキル基に存在していてもよく、存在していなくてもよく、例えば、アルキル鎖に1〜約100個の炭素原子、例えば、1〜約60個、または1〜約30個の炭素原子を含む、アルキル基、
(iii)置換および非置換のアリール基を含み、ヘテロ原子が、アリール基に存在していてもよく、存在していなくてもよく、例えば、アリール鎖に約5〜約100個の炭素原子、例えば、約5〜約60個、または約6〜約30個の炭素原子を含む、アリール基、
(iv)置換および非置換のアリールアルキル基を含み、アリールアルキル基のアルキル部分が、直鎖または分枝鎖、飽和または不飽和、環状または非環状であってもよく、ヘテロ原子が、アリールアルキル基のアリール部分またはアルキル部分のいずれかに存在していてもよく、存在していなくてもよく、例えば、アリールアルキル基に約6〜約100個の炭素原子、例えば、約6〜約60個、または約7〜約30個の炭素原子を含む、アリールアルキル基、または
(v)置換および非置換のアルキルアリール基を含み、アルキルアリール基のアルキル部分は、直鎖または分枝鎖、飽和または不飽和、環状または非環状であってもよく、ヘテロ原子は、アルキルアリール基のアリール部分またはアルキル部分のいずれかに存在していてもよく、存在していなくてもよく、例えば、アルキルアリール鎖に約6〜約100個の炭素原子、例えば、約6〜約60個、または約7〜約30個の炭素原子を含む、アルキルアリール基
であり、置換されたアルキル基、アリール基、アリールアルキル基およびアルキルアリール基の置換基は、例えば、ハロゲン原子、エーテル基、アルデヒド基、ケトン基、エステル基、アミド基、カルボニル基、チオカルボニル基、サルフェート基、スルホネート基、スルホン酸基、スルフィド基、スルホキシド基、ホスフィン基、ホスホニウム基、ホスフェート基、ニトリル基、メルカプト基、ニトロ基、ニトロソ基、スルホン基、アシル基、酸無水物基、アジド基、アゾ基、シアネート基、イソシアネート基、チオシアネート基、イソチオシアネート基、カルボキシレート基、カルボン酸基、ウレタン基、尿素基、これらの混合物などであってもよく、2つ以上の置換基が一緒に結合して環を形成していてもよい。
ある具体的な実施形態では、RおよびR’は、互いに同じであり、別の具体的な実施形態では、RおよびR’は、互いに異なっている。ある具体的な実施形態では、RおよびR’は、互いに同じであり、別の具体的な実施形態では、RおよびR’は、互いに異なっている。
ある具体的な実施形態では、RおよびR’は、それぞれ式−C3456+a−の基、不飽和部および環状基を含んでいてもよい分枝鎖アルキレン基であり、aは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11または12の整数であり、例えば、下式の異性体を含む。
Figure 2015101103
ある具体的な実施形態では、Rは、エチレン(−CHCH−)基である。
ある具体的な実施形態では、RおよびR’のうち、少なくとも1つは、下式
Figure 2015101103
を有する。
別の具体的な実施形態では、RおよびR’のうち、少なくとも1つは、下式
Figure 2015101103
を有する。
さらに別の具体的な実施形態では、RおよびR’のうち、少なくとも1つは、下式
Figure 2015101103
を有する。
なお別の具体的な実施形態では、RおよびR’のうち、少なくとも1つは、下式
Figure 2015101103
を有する。
別の具体的な実施形態では、RおよびR’のうち、少なくとも1つは、下式
Figure 2015101103
を有し、式中、mは、繰り返し[O−(CH]単位の数をあらわす整数であり、具体的な実施形態では、2であり、別の具体的な実施形態では、5である。
さらに別の具体的な実施形態では、RおよびR’のうち、少なくとも1つは、下式
Figure 2015101103
を有する。
ある具体的な実施形態では、RおよびR’のうち、少なくとも1つは、下式
Figure 2015101103
である。
いくつかの実施形態では、ゲル化剤は、下式
Figure 2015101103
を有し、式中、−C3456+a−は、不飽和部および環状基を含んでいてもよい分枝鎖アルキレン基をあらわし、aは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11または12を含む整数であり、例えば、下式の異性体を含む。
Figure 2015101103
この式のゲル化剤のさらなる具体例としては、下式のもの
Figure 2015101103
〔式中、−C3456+a−は、不飽和部および環状基を含んでいてもよい分枝鎖アルキレン基をあらわし、aは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11または12を含む整数であり、mは、整数であり、例えば、mが2である実施形態を含み、下式の異性体
Figure 2015101103
を含む〕、
下式のもの
Figure 2015101103
〔式中、−C3456+a−は、不飽和部および環状基を含んでいてもよい分枝鎖アルキレン基をあらわし、aは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11または12を含む整数であり、nは、整数であり、例えば、nが2である実施形態およびnが5である実施形態を含み、例えば、下式の異性体
Figure 2015101103
を含む〕、
下式のもの
Figure 2015101103
〔式中、−C3456+a−は、不飽和部および環状基を含んでいてもよい分枝鎖アルキレン基をあらわし、aは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11または12を含む整数であり、pは、整数であり、例えば、pが2である実施形態およびpが3である実施形態を含み、例えば、下式の異性体
Figure 2015101103
を含む〕、
下式のもの
Figure 2015101103
〔式中、−C3456+a−は、不飽和部および環状基を含んでいてもよい分枝鎖アルキレン基をあらわし、aは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11または12を含む整数であり、qは、整数であり、例えば、qが2である実施形態およびqが3である実施形態を含み、例えば、下式の異性体
Figure 2015101103
を含む〕、
下式のもの
Figure 2015101103
〔式中、−C3456+a−は、不飽和部および環状基を含んでいてもよい分枝鎖アルキレン基をあらわし、aは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11または12を含む整数であり、rは、整数であり、例えば、rが2である実施形態およびrが3である実施形態を含み、例えば、下式の異性体
Figure 2015101103
を含む〕
など、およびこれらの混合物が挙げられる。
いくつかの実施形態では、ゲル化剤は、以下
Figure 2015101103
の3種類すべてを含む混合物であり、式中、−C3456−は、不飽和部および環状基を含んでいてもよい分枝鎖アルキレン基をあらわし、aは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11または12を含む整数である。望ましくは、3種類すべての化合物をゲル化剤として一緒に使用するとき、この化合物は、上に列挙した1番目のもの:上に列挙した2番目のもの:上に列挙した3番目のものについて、約1:2:1のモル比で存在する。
上の一般式の適切なゲル化化合物のさらなる具体例としては、下式のもの
Figure 2015101103
〔式中、−C3456+a−は、不飽和部および環状基を含んでいてもよい分枝鎖アルキレン基をあらわし、aは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11または12を含む整数であり、例えば、下式の異性体
Figure 2015101103
を含む〕、
下式のもの
Figure 2015101103
〔式中、−C3456+3−は、不飽和部および環状基を含んでいてもよい分枝鎖アルキレン基をあらわし、aは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11または12を含む整数であり、例えば、下式の異性体
Figure 2015101103
を含む〕
およびこれらの混合物が挙げられる。
少なくとも1つの担体として、適切なインク担体材料の例としては、硬化性モノマー化合物、例えば、アクリレート、メタクリレート、アルケン、ビニルエーテル、アリルエーテル、エポキシドおよびオキセタン化合物、およびこれらの混合物が挙げられる。比較的非極性のアクリレートモノマーおよびメタクリレートモノマーの具体例としては、例えば、アクリル酸イソボルニル、メタクリル酸イソボルニル、アクリル酸ラウリル、メタクリル酸ラウリル、アクリル酸イソデシル、メタクリル酸イソデシル、アクリル酸カプロラクトン、アクリル酸 2−フェノキシエチル、アクリル酸イソオクチル、メタクリル酸イソオクチル、アクリル酸ブチルなど、およびこれらの混合物が挙げられる。それに加え、多官能アクリレートモノマーおよびオリゴマーおよび多官能メタクリレートモノマーおよびオリゴマーが、反応性希釈剤として、また、固化した画像の架橋密度を高めることができる材料として、相変化インク担体中に含まれていてもよく、それによって、硬化した画像の靱性を高めることができる。適切な多官能アクリレートモノマーおよびオリゴマーおよび多官能メタクリレートモノマーおよびオリゴマーとしては、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ペンタエリスリトールテトラメタクリレート、1,2−エチレングリコールジアクリレート、1,2−エチレングリコールジメタクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート、1,12−ドデカノールジアクリレート、1,12−ドデカノールジメタクリレート、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリアクリレート、プロポキシル化ネオペンチルグリコールジアクリレート(Sartormer Co.Inc.からSR9003として入手可能)、ヘキサンジオールジアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、ジプロピレングリコールジアクリレート、アミン修飾されたポリエーテルアクリレート(PO 83 F、LR 8869、および/またはLR 8889として入手可能(すべてBASF Corporationから入手可能)、トリメチロールプロパントリアクリレート、グリセロールプロポキシレートトリアクリレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、エトキシル化ペンタエリスリトールテトラアクリレート(Sartomer Co.Inc.からSR 494として入手可能)など、およびこれらの混合物が挙げられる。
反応性希釈剤をインク担体材料に加える場合、反応性希釈剤を、任意の望ましい量または有効な量で、一実施形態では、担体の約1重量%〜約80重量%、別の実施形態では、担体の約1重量%〜約70重量%、さらに別の実施形態では、担体の約35重量%〜約70重量%の量で加える。
インク担体は、相変化インク中に、任意の望ましい量または有効な量で、一実施形態では、インクの約0.1重量%〜約98重量%、別の実施形態では、インクの約50重量%〜約98重量%、さらに別の実施形態では、インクの約90重量%〜約95重量%の量で存在する。
相変化インクは、さらに、少なくとも1つのワックスを含有する。ワックスは、硬化性または非硬化性であってもよい。ワックスは、他のインク成分と混和性の任意のワックス成分であってもよい。ワックスを含むことにより、吐出温度から冷却するにつれて、インクの粘度上昇を促進する。
望ましくは、ワックス組成物は、インクの硬化中に関与するような硬化性である。UV硬化性ワックスの適切な例としては、硬化性基で官能基化されたものが挙げられる。硬化性基としては、例えば、アクリレート基、メタクリレート基、アルケン基、アリルエーテル基、エポキシド基および/またはオキセタン基が挙げられるだろう。これらのワックスは、変換可能な官能基、例えば、カルボン酸、ヒドロキシルなどを含むワックスの反応によって合成することができる。官能基化されたワックスは、紫外線によって開始される硬化にも関与することができ、したがって、画像の最終的な堅牢性を下げない。さらに、ワックスは、バインダーとして作用し、シネレシスを防ぎ、印刷中に、紙/画像受け入れ基材の上で障壁またはコーティングとして作用し、主な担体がウィッキングを起こすのを防ぎ、紙が透けるのを防ぐ。硬化性ワックスは、ハローイング傾向も減らす。
硬化性基で官能基化されてもよい、末端がヒドロキシルのポリエチレンワックスの適切な例としては、例えば、構造CH−(CH−CHOHの炭素鎖(鎖長nの混合物が存在し、平均鎖長は、例えば、約16〜約50の範囲である)と、同様の平均鎖長の直鎖低分子量ポリエチレンとの混合物が挙げられる。このようなワックスの適切な例としては、例えば、UNILIN(登録商標)350、UNILIN(登録商標)425、UNILIN(登録商標)550およびUNILIN(登録商標)700が挙げられ、Mnは、それぞれ約375、460、550および700に等しい。これらすべてのワックスは、Baker−Petroliteから市販されている。他の適切な例としては、式CH(CHCHOHのアルコールが挙げられ、n=20〜50である。Guerbetアルコールは、2,2−ジアルキル−1−エタノールであることを特徴とし、これもまた適切な化合物である。例えば、Guerbetアルコールとしては、16〜36個の炭素を含むものが挙げられ、これらの多くは、Jarchem Industries Inc.、Newark、N.J.から市販され、PRIPOL(登録商標)2033(下式の異性体を含むC−36ダイマージオール混合物
Figure 2015101103
およびUniqema(ニューキャッスル、Del)から入手可能な不飽和部および環状基を含んでいてもよい他の分枝鎖異性体である。これらのアルコールを、UV硬化性部分を含むカルボン酸と反応させ、反応性エステルを作成することができる。これらの酸の例としては、例えば、Sigma−Aldrich Co.から入手可能なアクリル酸およびメタクリル酸が挙げられる。特に適切な硬化性部分としては、UNILIN(登録商標)350、UNILIN(登録商標)425、UNILIN(登録商標)550およびUNILIN(登録商標)700のアクリレートが挙げられる。
硬化性基で官能基化されていてもよい、末端がカルボン酸のポリエチレンワックスの適切な例としては、例えば、構造CH−(CH−COOHの炭素鎖(鎖長nの混合物が存在し、平均鎖長は、例えば、約16〜約50の範囲である)と、同様の平均鎖長の直鎖低分子量ポリエチレンとの混合物が挙げられる。このようなワックスの適切な例としては、例えば、UNICID(登録商標)350、UNICID(登録商標)425、UNICID(登録商標)550およびUNICID(登録商標)700が挙げられ、Mnは、それぞれ、390、475、565および720g/molに等しい。他の適切な例は、構造CH−(CH−COOHを有し、例えば、n=14のヘキサデカン酸またはパルミチン酸、n=15のヘプタデカン酸またはマルガリン酸またはダチュリン酸、n=16のオクタデカン酸またはステアリン酸、n=18のエイコサン酸またはアラキジン酸、n=20のドコサン酸またはベヘン酸、n=22のテトラコサン酸またはリグノセリン酸、n=24のヘキサコサン酸またはセロチン酸、n=25のヘプタコサン酸またはカルボセリン酸、n=26のオクタコサン酸またはモンタン酸、n=28のトリアコンタン酸またはメリシン酸、n=30のドトリアコンタン酸またはラッセル酸、n=31のトリトリアコンタン酸またはセロメリシン酸またはプシリン酸(psyllic acid)、n=32のテトラトリアコンタン酸またはゲダ酸、n=33のペンタトリアコンタン酸またはセロプラスチン酸である。Guerbet酸は、2,2−ジアルキルエタン酸であることを特徴とするが、これも適切な化合物である。例えば、Guerbet酸としては、16〜36個の炭素を含むものが挙げられ、多くは、Jarchem Industries Inc.、Newark、N.J.から市販されており、PRIPOL(登録商標)1009(下式の異性体を含むC−36ダイマー酸混合物
Figure 2015101103
およびUniqema(ニューキャッスル、Del)から入手可能な不飽和部および環状基を含んでいてもよい他の分枝鎖異性体である。これらのカルボン酸を、UV硬化性部分を含むアルコールと反応させ、反応性エステルを作成することができる。これらのアルコールの例としては、例えば、どちらもSigma−Aldrich Co.から入手可能な2−アリルオキシエタノールおよび1,4−ブタンジオールビニルエーテル;以下
Figure 2015101103
のTONE M−101(R=H、navg=1)、TONE M−100(R=H、navg=2)およびTONE M−201(R=Me、navg=1)としてThe Dow Chemical Companyから入手可能なアルコール;および
Figure 2015101103
Sartomer Company,Inc.製のCD572(R=H、n=10)およびSR604(R=Me、n=4)が挙げられる。
硬化性ワックスの他の適切な例としては、例えば、AB2分子と、ハロゲン化アクリロイルとを反応させ、次いで、さらに脂肪族長鎖一官能性脂肪族化合物と反応させることによって調製されてもよいAB2ジアクリレート炭化水素化合物が挙げられる。A基として有用で適切な官能基としては、いくつかの実施形態では、カルボン酸基などが挙げられる。B基として有用で適切な官能基は、いくつかの実施形態では、ヒドロキシル基、チオール基、アミン基、アミド基、イミド基、フェノール基、およびこれらの混合物であってもよい。例示的なAB2分子としては、例えば、ビスヒドロキシアルキルカルボン酸(Aがカルボン酸であり、BがヒドロキシルであるAB2分子)、2,2−ビス(ヒドロキシメチル)酪酸、N,N−ビス(ヒドロキシエチル)グリシン、2,5−ジヒドロキシベンジルアルコール、3,5−ビス(4−アミノフェノキシ)安息香酸などが挙げられる。
いくつかの実施形態では、ハロゲン化アクリロイルは、フッ化アクリロイル、塩化アクリロイル、臭化アクリロイルおよびヨウ化アクリロイル、およびこれらの混合物から選択されてもよい。具体的な実施形態では、ハロゲン化アクリロイルは、塩化アクリロイルである。
AB2分子を製造するための例示的な方法は、場合により、まずB基を保護することを含んでいてもよい。例えばヒドロキシルのような基を保護する方法は、当業者なら知っているだろう。AB2分子、例えば、2,2−ビス(ヒドロキシルメチル)プロピオン酸を製造するための例示的な方法は、スルホン酸(例えば、p−トルエンスルホン酸)触媒を用い、アセトン中、室温でベンズアルデヒドジメチルアセタールを使用し、ベンジリデン−2,2−ビス(オキシメチル)プロピオン酸を作成する方法である。この保護されたAB2分子を、その後、脂肪族アルコールとカップリングさせてもよい。適切な脂肪族アルコールとしては、ステアリルアルコール;1−ドコサノール;末端がヒドロキシルのポリエチレンワックス、例えば、構造CH−(CH−CHOHの炭素鎖(鎖長nの混合物が存在し、平均鎖長は、ある実施形態では、約12〜約100の範囲である)と、上述の末端がヒドロキシルのポリエチレンワックスと同様の平均鎖長の直鎖低分子量ポリエチレンとの混合物が挙げられる。このようなワックスの適切な例としては、限定されないが、UNILIN 350、UNILIN 425、UNILIN 550およびUNILIN 700が挙げられ、Mnは、それぞれ、375、460、550および700g/molに等しい。これらのワックスは、すべてBaker−Petroliteから市販されている。Guerbetアルコールは、2,2−ジアルキル−1−エタノールであることを特徴とし、これもまた適切な化合物である。具体的な実施形態では、Guerbetアルコールは、16〜36個の炭素原子を含むGuerbetアルコールから選択されてもよく、多くのこのようなGuerbetアルコールは、Jarchem Industries Inc.、Newark、N.J.から市販されている。
AB2モノマーの酸基を、環流するトルエン中、p−トルエンスルホン酸を用い、脂肪族アルコールによってエステル化してもよい。脂肪族アルコールと、保護されたAB2モノマーとの反応の後、水素気体の下、パラジウム炭素触媒を用い、塩化メチレン中で保護基を除去してもよい。脱保護したら、塩化メチレンとピリジンまたはトリエチルアミンの中、塩化アクリロイルを用い、最終生成物であるジアクリレート脂肪族エステルが製造されるだろう。
硬化性ワックスは、好ましくは、インク中に、例えば、一実施形態では、インクの約0.1重量%〜約50重量%、別の実施形態では、約0.5重量%〜約40重量%、さらなる実施形態では、約1重量%〜30重量%の量で含まれる。
相変化インクは、さらに、少なくとも1つの開始剤を含有する。適切な開始剤の例としては、ベンゾフェノン、ベンジルケトン、ヒドロキシルケトンモノマー、ヒドロキシルケトンポリマー、α−アミノケトン、アシルホスフィンオキシド、メタロセン、ベンゾインエーテル、ベンジルケタール、α−ヒドロキシアルキルフェノン、α−アミノアルキルフェノン、IRGACUREおよびDAROCURの商標名でBASFから販売されるアシルホスフィン光開始剤、アリールスルホニウム塩、アリールヨードニウム塩などが挙げられる。具体例としては、1−ヒドロキシ−シクロヘキシルフェニルケトン、ベンゾフェノン、2−ベンジル−2−(ジメチルアミノ)−1−(4−(4−モルホリニル)フェニル)−1−ブタノン、2−メチル−1−(4−メチルチオ)フェニル−2−(4−モルホリニル)−1−プロパノン、ジフェニル−(2,4,6−トリメチルベンゾイル)ホスフィンオキシド、フェニルビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)ホスフィンオキシド、ベンジル−ジメチルケタール、イソプロピルチオキサントン、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシド(BASF LUCIRIN TPOとして入手可能)、2,4,6−トリメチルベンゾイルエトキシフェニルホスフィンオキシド(BASF LUCIRIN TPO−Lとして入手可能)、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニル−ホスフィンオキシド(BASF IRGACURE 819として入手可能)および他のアシルホスフィン、2−メチル−1−(4−メチルチオ)フェニル−2−(4−モルホリニル)−1−プロパノン(BASF IRGACURE 907として入手可能)および1−(4−(2−ヒドロキシエトキシフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン(BASF IRGACURE 2959として入手可能)、2−ベンジル 2−ジメチルアミノ 1−(4−モルホリノフェニル)ブタノン−1(BASF IRGACURE 369として入手可能)、2−ヒドロキシ−1−(4−(4−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオニル)−ベンジル)−フェニル)−2−メチルプロパン−1−オン(BASF IRGACURE 127として入手可能)、2−ジメチルアミノ−2−(4−メチルベンジル)−1−(4−モルホリン−4−イルフェニル)−ブタノン(BASF IRGACURE 379として入手可能)、チタノセン、イソプロピルチオキサントン、1−ヒドロキシ−シクロヘキシルフェニルケトン、ベンゾフェノン、2,4,6−トリメチルベンゾフェノン、4−メチルベンゾフェノン、ジフェニル−(2,4,6−トリメチルベンゾイル)ホスフィンオキシド、2,4,6−トリメチルベンゾイルフェニルホスフィン酸エチルエステル、オリゴ(2−ヒドロキシ−2−メチル−1−(4−(1−メチルビニル)フェニル)プロパノン)、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−1−プロパノン、ベンジル−ジメチルケタール、Dow Chemical製のCYRACURE UVI−6990、Chitec Chemical Co.製のR−GEN(登録商標)BF−1172、4−メチルフェニル−(4−(2−メチルプロピル)フェニル)ヨードニウムヘキサフルオロホスフェートなど、およびこれらの混合物が挙げられる。
場合により、相変化インクは、アミン相乗剤も含有していてもよく、アミノ相乗剤は、光開始剤に水素原子を与えることによってラジカル種を生成し、このラジカル種が重合を開始させ、溶解した酸素を消費することもでき、遊離ラジカル重合を阻害することによって重合速度を上げる共開始剤である。適切なアミン相乗剤の例としては、例えば、エチル−4−ジメチルアミノベンゾエート、2−エチルヘキシル−4−ジメチルアミノベンゾエートなど、およびこれらの混合物が挙げられる。
放射線(例えば、UV光放射)を吸収し、インクの硬化性要素の硬化を開始させる開始剤を使用してもよい。本明細書に開示するインクのための開始剤は、任意の望ましい波長または有効な波長、例えば、一実施形態では、約200〜600ナノメートル、一実施形態では、約200〜500ナノメートル、別の実施形態では、約200〜420ナノメートルで照射を吸収することができる。インクの硬化は、インク画像に化学線を任意の所望な時間または有効な時間、一実施形態では、約0.01秒〜約30秒、別の実施形態では、約0.01秒〜約15秒、さらに別の実施形態では、約0.01秒〜約5秒照射することによって行うことができる。硬化するとは、インク中の硬化性化合物が、化学線を照射すると、例えば、架橋、鎖伸長などによって分子量が増加することを意味する。
開始剤は、インク中に任意の望ましい量または有効な量で、例えば、一実施形態では、インクの約0.5重量%〜約20重量%、別の実施形態では、約1重量%〜約20重量%、さらに別の実施形態では、約1重量%〜約15重量%の量で存在していてもよい。
放射線硬化性相変化インクは、さらに、場合により、酸化防止剤も含んでいてもよい。任意要素の酸化防止剤は、画像が酸化するのを防ぐことができ、さらに、インク調製プロセスの加熱部分の間にインク成分が酸化するのを防ぐことができる。適切な酸化防止剤の安定化剤の具体例としては、例えば、NAUGARD(登録商標)524、NAUGARD(登録商標)635、NAUGARD(登録商標)A、NAUGARD(登録商標)L−403およびNAUGARD(登録商標)959(Crompton Corporation、ミドルベリー、コネチカットから市販される);IRGANOX(登録商標)1010およびIRGASTAB(登録商標)UV 10(Ciba Specialty Chemicalsから市販);Rahn AG、ツーリッヒ、スイスから市販されるGENORAD 16およびGENORAD 40)、およびこれらの混合物が挙げられる。存在する場合、任意要素の酸化防止剤は、インク中に任意の望ましい量または有効な量で、例えば、一実施形態では、インク担体の少なくとも約0.01重量%、別の実施形態では、インク担体の少なくとも約0.1重量%、さらに別の実施形態では、インク担体の少なくとも約1重量%、一実施形態では、インク担体の約20重量%以下、別の実施形態では、インク担体の約5重量%以下、さらに別の実施形態では、インク担体の約3重量%以下の量で存在する。
本明細書に開示するゲル化組成物は、放射線硬化性相変化インクに任意の望ましい量または有効な量で、一実施形態では、インク媒剤の約1〜約25重量%、別の量では、インク媒剤の約1〜約10重量%、一実施形態では、インク媒剤の約7〜約10重量%の量で存在する。
図3は、一連の異なる基材に吐出される市販のUVインクおよびゲルUVインクを示す。図3の画像からわかるように、UVゲルインクは、多くの異なる基材に対し、配合物に固有の親和性を有する(上の市販のUVインク画像と対比する)。これにより、ゲルインクを非典型的な媒体(例えば、プラスチック膜、金属表面、光沢紙、ポリエステル包装フィルム、例えば、MELINEXおよびボール紙)に転写することができる。
圧電式印刷ヘッドから高温(典型的には80〜90℃)で、インクを液体として吐出する。放出した液滴が基材にぶつかると、液滴は、円形を維持しつつ、室温に冷却すると迅速にゲル化する。材料が吐出温度から冷却するにつれて、粘度が数桁増加する。冷却に伴う粘度上昇を図4のグラフに示し、温度(℃)の関数として代表的なUVゲルインクの粘度を示す。したがって、さらなる液滴の広がりが必要な場合、最終基材に転写する前に中間転写ドラムに熱を加えてもよい。この様式で、基材に転写する前に、一時的なインクパターンの寸法を熱によって調整し、画質を高めることができる。温度調節を使用し、インクの放出転写と、基材の固定特徴を制御することもできる。
一実施形態では、本開示のUV硬化性ゲル材料は、上述のようなアミドゲル化剤、ワックス、例えば、UNILIN 350アクリレートワックス(場合により、2μmになるように予め濾過した);SR833Sモノマー(Sartomer)および光開始剤Irgacure 379、Irgacure 127およびIrgacure 819(BASF)で構成される。安定化剤は、Irgastab UV10(Ciba)であってもよい。
(実施例1〜5(予想):不均一なゲルインクの配合物)
異なる比率および/または種類のラテックスおよびVoranol 370を含有する、高温でゲルを形成する一連の新規インクを、表1の実施例1〜5の成分と、Voranol 370とを混合し、マグネチックスターラーを用い、室温で攪拌しつつ、ジエチレングリコールを加えることによって調製する。
Figure 2015101103
カーボンブラック(Cabotから入手可能なCab−O−Jet 300、乾燥)、Dow Chemicalsから入手可能なVoranol 370、水およびスルホン酸化ポリエステル(30%溶液)を混合することによってインク組成物を作成する。成分を一緒に均一に混合した後、マグネチックスターラーで攪拌しつつ、ターポリマーラテックス(36%溶液)(または他の種類のラテックスを使用してもよい)を加える。インク組成物の具体的な組成を、重量%で表1に示す。
インク組成物は、最終的な固体含有量が10重量%より大きい。インク組成物は、周囲温度で安定な液体であるが、高温(>約35℃、好ましくは、50℃より高い)で高粘度ゲルを生成する。
インクの粘度は、25℃で約4cP〜約10cPであると予想される。
(実施例6(予想):アモルファスポリエステルまたは結晶性ポリエステルを含む不均一なゲルインク)
190グラムのポリエステル樹脂を1Lケトルに秤量する。100gのメチルエチルケトン(MEK)および40gのイソプロパノール(IPA)を別個に秤量し、ビーカー中で一緒に混合する。樹脂の入った1Lケトルに溶媒を注ぐ。このケトルをガスケットで覆い、凝縮器、2個のゴムストッパを取り付け、樹脂が「柔らかく」なるまで、48℃(45〜46℃に近いTrを確保する)に設定した水浴に1時間入れる。アンカーブレードインペラをケトルに設置し、スイッチを入れ、約150RPMで回転させる。3時間後、すべての樹脂が溶解したら、ゴムストッパを介して使い捨てピペットを用い、8.69gの10% NHOHをこの混合物に滴下する。混合物を10分間攪拌する。次いで、8.0グラムのVazo 52熱開始剤をこの混合物に加え、混合物をさらに10分間攪拌する。ゴムストッパを介し、ポンプによって600gの脱イオン水(DIW)をこのケトルに加える。最初の400gを、4.44g/分の速度に設定したポンプを用いて90分間で加える。最後の200gを、6.7g/分に設定したポンプを用いて30分で加える。この装置を分解し、混合物をガラス皿に注ぎ、ドラフトに一晩放置し、溶媒が蒸発しきってしまうように、磁気攪拌棒によって攪拌する。粒径をこの段階で測定する。Nicomp Particle Analyzerで測定した粒径は170nmである。
(実施例7:スチレン−アクリル酸 n−ブチルラテックスの調製)
スチレン、アクリル酸 n−ブチルおよびβ−CEAの乳化重合から作られたポリマー粒子で構成されるラテックスAエマルションを以下のように調製した。ステンレス保持タンク中、10分間混合することによって、605グラムのDowfax 2A1(アニオン系乳化剤)および387kgの脱イオン水からなる界面活性剤溶液を調製した。次いで、この保持タンクに5分間窒素をパージした後、反応器に移した。次いで、100RPMで攪拌しつつ、反応器に窒素を連続的にパージした。次いで、この反応器を、制御された速度で80℃まで加熱し、その温度に保持した。別個に、6.1kgの過硫酸アンモニウム開始剤を30.2kgの脱イオン水に溶解した。
別個に、モノマーエマルションを以下の様式で調製した。323kgのスチレン、83kgのアクリル酸ブチルおよび12.21kgのβ−CEA、2.85kgの1−ドデカンチオール、1.42kgのADOD、8.04kgのDowfax 2A1(アニオン系界面活性剤)および193kgの脱イオン水を混合してエマルションを作成した。次いで、窒素をパージしつつ、1%の上述のエマルションを、水系界面活性剤相を含む反応器に80℃でゆっくりと供給し、「種」を作成した。次いで、開始剤溶液を反応器にゆっくりと入れ、10分後、エマルションの残りを、計量ポンプを用い、0.5%/分の速度で連続的に供給した。100分後、モノマーエマルションの半分を反応器に加えた。このとき、3.42キログラムの1−ドデカンチオールをモノマーエマルション中で攪拌し、エマルションを0.5%/分の速度で連続的に供給した。さらに、このとき、反応器の攪拌を350RPMまで上げた。すべてのモノマーエマルションを主要な反応器に入れたら、温度を80℃にさらに2時間維持し、反応を終了させた。次いで、全力での冷却を適用し、反応器の温度を35℃まで下げた。生成物を保持タンクに集めた。粒径は、180ナノメートルであると計算された。ラテックスを乾燥した後、分子特性は、Mw=37,500、Mn=10,900g/molであり、開始Tgは55.0℃であった。
(実施例8〜15(予防):低温ゲルインク)
ゲルインクを表1に与える比率を用い、以下のように製造する。
Figure 2015101103
Kelcogel AFT(登録商標)を加えつつ、冷水(合計量の50%)をオーバーヘッドミキサーで混合する。加え終わったら、溶解するまで(約30分)、サンプルを60℃まで加熱する。別個に、実施例16(以下を参照)のSFRP−PSSを、室温で、残りの量の水で予め溶解しておく。次いで、SFRP−PSS溶液を、水とKelcogel AFT(登録商標)の混合物に加え、次いで、グリセロール、ブチルカルビトール、カーボンブラックおよびラテックスを加える。温度を約60分にさらに30分間維持しつつ、得られたインクサンプルを混合する。加熱を止め、冷却するまでサンプルを混合する。
(実施例16:SFRPによるPSSの合成)
気体注入口および凝集器を取り付けた丸底フラスコ(5L)中、ホモポリマーナトリウムスチレンスルホネート(600g)、TEMPO(2,2,6,6,−テトラメチル−1−ピペリジニルオキシ、遊離ラジカル)(6.86g、0.44mol)、K2 S20 8(6.59g、0.244mol)およびNaCO(3.8g)を、エチレングリコール(1120mL)および脱イオン水(480mL)の溶液に加えた。生成した溶液に対し、環流するまで加熱しつつ、溶液に窒素をバブリングすることによって脱酸素した。この溶液を8時間加熱し、次いで冷却し、10Lのアセトン/メタノール(80:20)溶液中で沈殿させた。得られた沈殿を週末の間放置し、デカンテーションし、固体を濾過した。固体をアセトン/メタノール(1:1)の1L溶液で1回洗浄し、次いで、濾過し、風乾した。次いで、減圧下、60℃で乾燥させ、202グラムを得た。
(実施例17:UV硬化性ゲルインクを製造するためのアミドゲル化剤前駆体の合成)
アミドゲル化剤前駆体(有機アミド)の合成を以下のスキーム1に示す。有機アミドの調製中、オリゴマーを作成する(最終的なゲル化剤中のエステルを製造するために末端を保護しても、オリゴマー分布は変わらない)。
Figure 2015101103
スキーム1 nは、0〜約20、約0〜約15、または約0〜約10であってもよい。
エチレンジアミン(EDA)の量を制御することによって、この分布を、もっと高次なオリゴマーの割合が大きくなるようにシフトさせることができる。一般的に、EDA:Pripolの比率が大きくなるほど、ゲル化点およびゲル化剤の室温での粘度が大きくなる。
EDA:Pripol比1.125:2を用い、アミドゲル化剤前駆体を以下のように調製した。2Lのステンレス反応器にバッフルおよび4ブレードインペラを取り付け、これにPripol 1009ダイマー二酸(Cognis Corporation)(703.1g、酸価=194mg/g、1215mmol)を加えた。この反応器にアルゴンをパージし、90℃まで加熱し、インペラを400RPMで回転させた。次いで、供給ラインを介し、15分かけて反応器に直接的にエチレンジアミン(Huntsman Chemical Corporation、21.9g、364mmol)をゆっくりと加えた。反応器の温度を95℃に設定した。次に、反応器温度を280分かけて165℃まで上げ、165℃に1時間保持した。最後に、溶融した有機アミド生成物を金属箔製の皿に取り出し、室温まで冷却した。生成物は、褐色固体樹脂であった。酸価:133.7。
(実施例18:アミドゲル化剤の調製)
アミドゲル化剤の合成を以下のスキーム2に示す。オリゴマーの酸末端をフェニルグリコールで末端保護することを含む。
Figure 2015101103
アミドゲル化剤のオリゴマー分布を表2にまとめている。
EDA:Pripol比1.125:2を用い、ベースラインアミドゲル化剤前駆体を以下のように調製した。2LステンレスBuchi反応器に4ブレード鋼鉄製インペラ、バッフル、凝縮器を取り付け、これに添加口を介して有機アミド(711.8g、酸価=133.7、614.65mmol)を加え、ヒートガンを用い、材料を溶融させた。次いで、3SCFH(時間あたりの標準立方フィート)の流速で反応器にN気体をパージし、210℃まで加熱し、450RPMでの混合を開始した。次に、2−フェノキシエタノール(281.2g、2035.4mmol、Aldrich Chemicals)およびFascat 4100(0.70g、2.05mmol、Arkema Inc.)をビーカーで予め混合し、反応物に加えた。反応口を閉じ、反応物を210℃に2.5時間保持した。2.5時間後、反応口を開け、27.5gのさらなるフェノキシエタノールを加え、反応を4時間行った。反応が終了した後、溶融したゲル化生成物を金属箔の皿に取り出し、室温まで冷却した。生成物は、褐色の硬いゲルであった。酸価=3.9。
Figure 2015101103
(実施例19:5ガロンスケールでのUNILIN(登録商標)350アクリレートの合成)
約5.4kgのUNILIN(登録商標)350、6.8gのヒドロキノン、53.5gのp−トルエンスルホン酸および1.1kgのトルエンを、投入口を介して反応器に入れた。投入口を閉じ、反応器をジャケット温度120℃まで加熱した。反応器の内容物が約65℃の温度に達したら、最小限の攪拌を開始した。反応器の内温が85℃に達したら、固体が溶融したことを示しているが、攪拌を150rpmまで上げた。最後の2つの試薬を、Popeタンクを介して添加した。第1に、1.32kgのアクリル酸を加え、次いで、Popeタンクおよびラインを、反応器を介し、1.1kgのトルエンですすいだ。アクリル酸の添加時間を時間ゼロと記録した。次いで、ジャケット温度を120分かけて120℃から145℃まで上げた。この温度上昇は、10分ごとに2℃上げつつ、手動で行った。この時間の間、反応濃縮物(水)を冷却し、凝縮器で集めた。約200gの水を集めた。また、約1.1kgのトルエン(投入量の50%)を、反応濃縮物とともに蒸留することによって除去した。
反応器のジャケットが最大温度145℃に達したら、冷却を始め、反応器をバッチ温度95℃にした。攪拌を115rpmまで下げた。約23kgの脱イオン水(「DIW」)を沸騰させ、次いで、Popeタンクを介し、反応器に入れた(移動のときまでは、水の温度は、90℃より高かった)。混合を30秒続け、混合を止めた後、水およびワックス状アクリレートの相を分離させた。底部弁から、ガラスののぞき窓を用いて界面を監視し、底部(水)相を鋼鉄製のバケツに入れた。さらなる2.7kgの熱DIWを用いて抽出手順を繰り返し、水をバケツに取り出した。3回目および最後の抽出を、10kgの熱DIWを用いて行い、分離したが、バケツには取り出さなかった。その代わりに、熱水層を用い、減圧フィルターに向かう取り出しラインを予め加熱した。
実験開始日に、取り出し工程および沈殿工程のために、調製物を減圧フィルターに通した。フィルターに100kgのDIWを投入した。フィルターのジャケットに対し、冷たい脱イオン水による冷却および最低限の攪拌を開始し、生成物を固化させるために、DIWを10℃未満まで冷却した。
3回目の抽出の後、フィルターに対し、最大の攪拌を開始した。反応器、フィルター、取り出しラインすべてについて、適切な接続および接地を確認し、両容器に窒素をパージし、不活性雰囲気を確保した。反応物を単離し、フィルター上を中程度に窒素で覆い始め、取り出し手順の間、維持した。
最終的な10分間の分離時間の後、Tr=95℃になったら、窒素圧5kPaを反応器に適用した。これにより、取り出し手順の間、不活性雰囲気を確保した。底部弁をわずかに開け、熱い反応器内容物をフィルターにゆっくりと注いだ。第1の層は水であり、次の層(望ましいUNILIN 350アクリレート)は、黄色がかった白色粒子へと固化した。取り出しが終了したら、すべての窒素パージを止め、両容器を大気に排気した。フィルターに対し、攪拌を約10分続けた。柔軟な移動ラインを中央減圧システムから廃棄容器に接続した。全力での減圧を排気容器に適用し、次いで、フィルターの底部弁を開け、水濾液を減圧で移動した。
材料の乾燥したサンプルが、1.5未満の酸価になったら、バッチを、金属箔を貼ったトレーに手動で取り出し、減圧オーブン中、全力で減圧しつつ、55℃で一晩乾燥させた。次の日に、乾燥した材料を取り出し、5ガロンのバケツに保存した。このバッチからの収量は、約5.2kgであった。
顔料分散物を除いたすべての成分を合わせ、成分を90℃および200rpmで約1時間混合することによって、インクをそれぞれ20グラムスケールで調製した。1時間後、顔料分散物をそれぞれのインクに加え、合わせたインク組成物を90℃でさらに1時間攪拌した。このインクは完全に混和性であり、高温では注ぐことができる粘度であり、室温まで冷却すると硬いゲルを生成する溶液を得た。
(実施例20:シアン顔料分散物の調製)
1リットルアトライタ(Union Process)に1200グラムのステンレスショット(直径が1/8インチ)、30グラムのB4Gシアン顔料(Clariant)、18グラムのEFKA 4340分散剤、無希釈(BASF)および152グラムのSR9003モノマー(Sartomer)を加えた。混合物を400RPMで18時間攪拌し、次いで、200mL容器に取り出した。得られた顔料分散物は、顔料濃度が15重量%である。
(実施例21:UV硬化性ゲル材料の調製)
約7.5gのアミドゲル化剤、5gのUNILIN 350アクリレート、3gのIRGACURE(登録商標)379(BASF)、1gのIRGACURE(登録商標)819、3.5gのIRGACURE(登録商標)127、0.2gのIRGASTAB(登録商標)UV10、5gのSR399LV(Sartomer Company,Inc.)、54.8gのSR833S(Sartomer Company,Inc.)を90℃で1時間混合した。この材料を1μmの積み重ねたフィルターで濾過した。90℃で攪拌しつつ、濾過した材料を、表3に示すように着色剤混合物に加え、必要な場合、質量を調製するためにさらなるSR833Sを加えた。得られた着色材料を90℃で2時間攪拌した後に、1μmフィルターで濾過した。
Figure 2015101103
本開示の広い範囲を記載する数値範囲およびパラメータは概算値であるが、具体例に記載する数値範囲は、可能な限り正確に報告している。しかし、いかなる数値範囲も、それぞれの試験測定でみられる標準偏差から必然的に生じる特定の誤差を固有に含む。さらに、本明細書に開示するすべての範囲は、その範囲に包含される任意の部分範囲およびあらゆる部分範囲を包含することが理解されるべきである。
本教示は、1つ以上の実施例の観点で示してきたが、添付の特許請求の範囲の精神および範囲から逸脱することなく、示されている実施例に対し、変更および/または改変を行ってもよい。それに加え、本教示の具体的な特徴が、いくつかの実施例の1つのみに開示されていてもよいが、このような特徴を、所望なように、任意の所与の機能または具体的な機能に有利な他の実施例の1つ以上の他の特徴と組み合わせてもよい。さらに、「〜を含む(including)」、「含む(include)」、「〜を有する(having)」、「有する(has)」、「伴う(with)」という用語またはこれらの変形語をいずれかの詳細な記載および特許請求の範囲に使用する程度まで、このような用語は、「〜を含む(comprising)」という語句と同様の様式で包括的であることを意図している。さらに、本明細書の記載および特許請求の範囲では、「約」という語句は、変更によって、示されている実施形態に対するプロセスまたは構造と不整合がない限り、列挙した値をある程度変えてもよいことを示す。最終的に、「例示的な」は、理想的であると暗示されていることよりも、その記載が実施例として使用されることを示す。
種々の上に開示した特徴および機能またはその代替物、および他の特徴および機能またはその代替物は、多くの他の異なるシステムまたは用途に望ましく組み込まれてもよいことが理解されるだろう。さらに、種々の現時点でわかっていないか、または予想されていない代替物、改変、変形または改良は、当業者によって後でなされてもよく、これらも以下の特許請求の範囲に包含されることが意図されている。

Claims (10)

  1. ゲルインクを印刷するための間接的な印刷プロセスであって、このプロセスは、
    インクジェット印刷装置にゲルインク組成物を提供することと;
    ゲルインク液滴を画像状のパターンになるように中間転写体の上に放出させ、それぞれのインク液滴が、中間転写体の上で実質的に円状の画像を形成することと;
    インク液滴をゲル化させ、インクを乾燥または固化させ、中間転写体の上に実質的に乾燥したインクパターンを形成することと;
    この実質的に乾燥したインクパターンを中間転写体から最終基材に転写することとを含む、プロセス。
  2. 実質的に乾燥したインクパターンが、乾燥したインクの重量を基準として5重量%未満の液体媒剤を含む、請求項1に記載のプロセス。
  3. 実質的に乾燥したインクパターンが、乾燥したインクの重量を基準として2重量%未満の液体媒剤を含む、請求項1に記載のプロセス。
  4. ゲルインク組成物は、放出前の粘度が約10cP未満であり、最終基材に転写する前に、中間転写体の上での粘度が約1×10cPより大きい、請求項1に記載のプロセス。
  5. ゲルインクが、水性ゲルインクである、請求項1に記載のプロセス。
  6. ゲルインクが、非水性ゲルインクである、請求項1に記載のプロセス。
  7. ゲルインクが、硬化性ゲルインクである、請求項1に記載のプロセス。
  8. ゲルインク組成物は、
    着色剤と;
    ターポリマーラテックスおよびスチレン−アクリル酸 n−ブチルラテックスからなる群から選択されるポリマーラテックスと;
    任意要素の散逸性ポリマーと;
    分散剤と;
    液体媒剤とを含む不均一ゲルインク組成物である、請求項1に記載のプロセス。
  9. 不均一ゲルインク組成物は、ゲルインク組成物全体を基準として、少なくとも7重量%の固体含有量を含む、請求項8に記載のプロセス。
  10. 液体媒剤が水を含む、請求項8に記載のプロセス。
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