JP2015100878A - 産業用ロボットの無励磁作動型電磁ブレーキ - Google Patents

産業用ロボットの無励磁作動型電磁ブレーキ Download PDF

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Abstract

【課題】製造コストを抑え、回転軸が制動状態で駆動されることを検出可能な無励磁作動型電磁ブレーキ。
【解決手段】ボールねじ軸11に接続されたブレーキ板17と、その両側に位置する固定鉄心18および固定部材36とを備える。固定鉄心18内の励磁コイルと、ブレーキ板17と固定鉄心18との間に位置する可動鉄心41と、ブレーキ板17と固定部材36との間の第1の摩擦材37およびブレーキ板17と可動鉄心41との間の第2の摩擦材42とを備える。可動鉄心41を固定部材36に向けて付勢する圧縮コイルばねを備える。可動鉄心41からなる可動切片を有し、可動鉄心41が圧縮コイルばねのばね力に抗して磁気吸着位置に移動することによりON、OFF動作するスイッチ43を備える。スイッチ43は、励磁コイルが励磁されている状態で可動鉄心41が磁気吸着位置に移動しているか否かを区別する検出回路を閉、あるいは、開するものである。
【選択図】図3

Description

本発明は、摩擦材の摩耗を検出可能なスイッチを有する産業用ロボットの無励磁作動型電磁ブレーキに関するものである。
従来の産業用ロボットは、メンテナンス時やツール交換時に作業し易い位置で停止し、その状態を維持することが要請されている。このように停止状態を保つためには、産業用ロボットの回転軸を制動するブレーキを備えることが考えられる。
ところで、産業用ロボットより負荷が大きくなる産業用の工作機や搬送機においては、例えば特許文献1に記載されているように、回転軸と一体に回転するブレーキ板に摩擦材をばね部材のばね力で押し付ける構造の無励磁作動型電磁ブレーキが用いられている。
この無励磁作動型電磁ブレーキのブレーキ板は、固定部材と可動鉄心との間に位置付けられている。上述した摩擦材は、ブレーキ板と固定部材との間と、ブレーキ板と可動鉄心との間にそれぞれ設けられている。
固定部材は、回転軸を中心とする回転および回転軸の軸線方向への移動が規制されている。
可動鉄心は、固定鉄心に回転が規制されるとともに軸線方向へ移動自在に支持されている。固定鉄心は、励磁コイルとばね部材とを備えている。励磁コイルは、磁気吸引力を発生させるためのものである。可動鉄心は、この磁気吸引力によって固定鉄心に吸着される。ばね部材は、可動鉄心を固定部材に向けて付勢する。
この無励磁作動型電磁ブレーキにおいては、励磁コイルが通電されることにより、可動鉄心がばね部材のばね力に抗して磁気によって固定鉄心に吸着され、非制動状態になる。また、このブレーキにおいては、励磁コイルへの通電が絶たれることにより、可動鉄心がばね部材のばね力によって固定部材側に押され、ブレーキ板が摩擦材により挟まれることによって、制動状態になる。この制動状態においては、可動鉄心と固定鉄心との間に隙間が形成される。この隙間は、摩擦材の摩耗量が多くなることにより広くなる。
特許文献1に開示された無励磁作動型電磁ブレーキは、励磁コイルに低圧交流電源を接続することにより上述した隙間の変化を検出する検出手段を備えている。この検出手段は、励磁コイルのインダクタンスの変化、励磁コイルに流れる電流の変化を検出することによって、上述した隙間を検出する。
特開平2−164266号公報
特許文献1に記載されている無励磁作動型電磁ブレーキを産業用ロボットに用いると、摩擦材の摩耗が進行したときに制動状態から非制動状態に移行することが困難になるおそれがあった。一般に、回転軸を駆動するモータの最大トルクは、ブレーキによる制動トルクより大きい。このため、制動状態から非制動状態に移ることができないと、制動状態であるにもかかわらず、回転軸が強制的に駆動されることになる。このように制動状態で回転軸が回転すると、摩擦材が破損されてしまう。
制動状態から非制動状態に移行できなくなる理由は、特許文献1に示す電磁ブレーキを産業用ロボットに適用すると、可動鉄心と固定鉄心との間の隙間の変化を検出手段によって正しく検出することができなくなるからである。隙間の変化を正しく検出することができなくなる理由は、以下のように2つある。
第1の理由は、産業用ロボットの周囲に溶接機などの電気的ノイズを発生する設備が設置されることが多いからである。溶接機で発生したノイズは、励磁コイルを流れる電流に影響を及ぼす。このため、上述した検出手段において励磁コイルの電流値を測定するときの測定誤差が大きくなるから、上述した隙間の変化を正しく検出することができない。
第2の理由は、産業用ロボットに用いられる無励磁作動型電磁ブレーキは、特許文献1に示す工作機や搬送機用のブレーキより小型で、上述した隙間が約0.1〜0.2mm程度のものだからである。このような微小な隙間の変化量は、インダクタンスの変化に基づいて測定することは困難である。すなわち、産業用ロボットに用いられる小型の無励磁作動型電磁ブレーキでは、摩擦材の摩耗に起因するインダクタンスの変化がきわめて少ないから、この隙間の変化を正しく検出することができない。
ところで、産業用ロボットの回転軸は、上下方向を指向する状態で使用される場合がある。このような場合は、ブレーキ板および摩擦材が重力で下がり、非制動状態であってもブレーキ板が摩擦板と常に接触している状態で回転軸とともに回転する。このようにブレーキ板が空転するときであっても摩擦材が接触する場合は、摩擦材の摩耗が促進され、上述した隙間が拡がり易い。
この隙間が広くなると、可動鉄心に作用する磁気吸引力がばね部材のばね力より小さくなるから、励磁コイルが励磁されているにもかかわらず無励磁作動型電磁ブレーキが制動状態に保たれることになる。
このような不具合は、摩耗し難い摩擦材を使用したり、ブレーキ板の重力を軽くして摩擦材に加えられる圧力を減らすことによって、ある程度は解消することができる。しかし、このような特殊な摩擦材や軽量化されたブレーキ板は、高価であるから、この構成を採ると製造コストが高くなってしまう。
本発明は、このような問題を解消するためになされたもので、製造コストを可及的低く抑えながら、回転軸が制動状態で駆動されることを検出可能な無励磁作動型電磁ブレーキを提供することを目的とする。
この目的を達成するために、本発明に係る産業用ロボットの無励磁作動型電磁ブレーキは、産業用ロボットの回転軸に、この回転軸と一体に回転する状態で軸線方向へ移動自在に接続されたブレーキ板と、前記ブレーキ板より前記軸線方向の一方に配置され、前記回転軸を中心とする回転および前記軸線方向への移動が規制された固定鉄心と、前記固定鉄心に設けられた励磁コイルと、前記ブレーキ板と前記固定鉄心との間に前記回転が規制された状態で前記軸線方向へ移動自在に設けられ、前記励磁コイルが励磁されることにより前記固定鉄心に磁気によって吸引される可動鉄心と、前記ブレーキ板より前記軸線方向の他方に配置され、前記回転および前記軸線方向への移動が規制された固定部材と、前記ブレーキ板と前記可動鉄心との間および前記ブレーキ板と前記固定部材との間に設けられた摩擦材と、前記可動鉄心を前記固定部材に向けて付勢するばね部材と、前記可動鉄心からなる可動切片を有し、前記励磁コイルが励磁されて生じた磁気によって前記可動鉄心が前記ばね部材のばね力に抗して磁気吸着位置に移動することによりON、あるいは、OFF動作するスイッチとを備え、前記スイッチは、前記励磁コイルが励磁されている状態で前記可動鉄心が前記磁気吸着位置に移動しているか否かを区別する回路を閉、あるいは、開するものである。
本発明は、前記発明において、前記スイッチは、前記可動鉄心が前記磁気吸着位置に移動したことで回路を閉じるものであることを特徴とする。
本発明は、前記発明において、前記励磁コイルは、この励磁コイルに印加する電圧を増減可能な電源装置に接続されていることを特徴とする。
本発明は、前記発明において、前記電源装置は、通常運転形態と、前記通常運転形態よりも高い電圧を前記励磁コイルに印加する猶予運転形態とを切替可能なものであり、前記電源装置は、前記通常運転形態において前記励磁コイルが励磁されているにも関わらず前記可動鉄心が前記磁気吸着位置に移動していないことが検出されると、前記摩擦材の使用限界を通知するとともに前記猶予運転形態に切替えることを特徴とする。
本発明は、前記発明において、前記電源装置は、通常運転形態と、前記摩擦材の使用限界時期を予測する予測運転形態とを切替可能なものであり、前記通常運転形態が採られた電源装置は、前記摩擦材が摩耗していない状態で前記可動鉄心が前記ばね部材のばね力に抗して前記磁気吸着位置に移動する最低限の電圧に予め定めた電圧値を加算してなる第1の電圧を前記励磁コイルに印加し、前記予測運転形態が採られた電源装置は、その時点において前記可動鉄心が前記磁気吸着位置に移動するために最低限必要な第2の電圧を検出し、前記第1の電圧と前記第2の電圧との差が予め定めた閾値より小さくなった場合に予め定めた通知動作を実行することを特徴とする。
本発明は、前記発明において、前記スイッチは、前記固定鉄心に設けられた一対の接触端子をさらに備え、前記励磁コイルが励磁されることにより磁気によって吸引された前記可動鉄心が前記一対の接触端子に接触し、一方の接触端子が前記可動鉄心を介して他方の接触端子に導通されることによって前記回路が閉成され、前記励磁コイルへの給電が絶たれて前記可動鉄心が前記ばね部材のばね力で前記接触端子から離間することにより前記回路が開くことを特徴とする。
本発明は、前記発明において、前記回転軸は、モータの出力軸であり、前記モータは、前記軸線方向から見て四角形状に形成され、前記固定鉄心は、前記軸線方向から見て円形状に形成されて前記モータの端部に取付けられ、この固定鉄心側の接触端子は、固定鉄心の外周部であって、前記軸線方向から見て前記モータの角部分と対応する部位に位置付けられていることを特徴とする。
本発明は、前記発明において、前記スイッチは、前記可動鉄心からなる接触端子と、前記固定鉄心からなる接触端子とを備え、前記励磁コイルが励磁されることにより磁気によって吸引された前記可動鉄心が前記固定鉄心に接触することによって前記回路が閉成され、前記励磁コイルへの給電が絶たれて前記可動鉄心が前記ばね部材のばね力で前記固定鉄心から離間することにより前記回路が開くことを特徴とする。
本発明は、前記発明において、前記スイッチは、前記固定部材に支持された一対の接触端子をさらに備え、前記ばね部材のばね力で押された前記可動鉄心が前記一対の接触端子に接触し、一方の接触端子が前記可動鉄心を介して他方の接触端子に導通されることによって前記回路が閉成され、前記励磁コイルが励磁されることにより前記可動鉄心が前記接触端子から離間することによって前記回路が開くことを特徴とする。
本発明は、前記発明において、前記スイッチは、前記可動鉄心からなる接触端子と、前記固定部材に設けられた接触端子とを備え、前記ばね部材のばね力で押された前記可動鉄心が前記固定部材側の接触端子に接触することによって前記回路が閉成され、前記励磁コイルが励磁されることにより前記可動鉄心が前記固定部材側の接触端子から離間することによって前記回路が開くことを特徴とする。
本発明に係る無励磁作動型電磁ブレーキにおいて、励磁コイルが励磁されているにもかかわらず可動鉄心が磁気吸着位置に移動していない場合は、スイッチがON、あるいは、OFF動作を行うことはない。このため、励磁コイルが励磁されているにもかかわらず、無励磁作動型電磁ブレーキが制動状態であることを検出することができる。
このスイッチの可動切片は、無励磁作動型電磁ブレーキの構成部品である可動鉄心である。このため、専ら可動切片となる部品を使用する場合と較べて製造コストを低く抑えることができる。
したがって、この本発明によれば、製造コストを可及的低く抑えながら、回転軸が制動状態で駆動されることを検出可能な無励磁作動型電磁ブレーキを提供することができる。
本発明に係る無励磁作動型電磁ブレーキを備えたスカラロボットの斜視図である。 第1の実施の形態による無励磁作動型電磁ブレーキの斜視図である。 第1の実施の形態による無励磁作動型電磁ブレーキの正面図で、同図は制動状態を示す。 第1の実施の形態による無励磁作動型電磁ブレーキの正面図で、同図は非制動状態を示す。 第1の実施の形態による無励磁作動型電磁ブレーキの底面図である。 第1の実施の形態による無励磁作動型電磁ブレーキの断面図で、同図は図5におけるVI−VI線断面図である。 第1の実施の形態による無励磁作動型電磁ブレーキの断面図で、同図は図5におけるVII−VII線断面図である。 検出回路を示す回路図である。 隙間と電圧との関係を説明するためのグラフである。 電源装置の通常運転形態および猶予運転形態による動作を説明するためのフローチャートである。 電源装置の予測運転形態による動作を説明するためのフローチャートである。 第2の実施の形態による無励磁作動型電磁ブレーキの斜視図である。 第2の実施の形態による無励磁作動型電磁ブレーキの正面図である。 第2の実施の形態による無励磁作動型電磁ブレーキの平面図である。 第2の実施の形態の変形例による無励磁作動型電磁ブレーキの正面図である。 第2の実施の形態の変形例による無励磁作動型電磁ブレーキの平面図である。 第3の実施の形態による無励磁作動型電磁ブレーキの正面図である。 第3の実施の形態による無励磁作動型電磁ブレーキの斜視図である。 第3の実施の形態による検出回路の回路図である。 第4の実施の形態による無励磁作動型電磁ブレーキの正面図である。 第4の実施の形態の変形例による無励磁作動型電磁ブレーキの正面図である。
以下、本発明に係る産業用ロボットの無励磁作動型電磁ブレーキの一実施の形態を図1〜図11によって詳細に説明する。この実施の形態においては、本発明に係る無励磁作動型電磁ブレーキを産業用ロボットの一つであるスカラロボットに用いる例を示す。
図1に示すスカラロボット1は、図示していない基台に搭載されるベース2と、このベース2に回転自在に支持された第1のアーム3とを備えている。第1のアーム3は、ベース2内に設けられたモータ(図示せず)による駆動によって、上下方向を軸線方向として回転する。
第1のアーム3の先端部には、第2のアーム4が回転自在に支持されている。この第2のアーム4は、第1のアーム3に設けられたモータ5による駆動によって、上下方向を軸線方向として回転する。この第2のアーム4の先端部には、出力軸6が上下方向を軸線方向として回転自在かつ上下方向へ移動自在に設けられている。
出力軸6の回転は、第2のアーム4に設けられた回転用モータ7を有する回転装置8によって行われる。回転装置8は、回転用モータ7の回転を図示していないベルトによって出力軸6に伝達する構造のものである。
出力軸6の上下方向の移動は、出力軸6と平行なボールねじ軸11を有する昇降装置12によって行われる。昇降装置12は、第2のアーム4に設けられた昇降用モータ13と、このモータ13にベルト(図示せず)によって接続されたボールねじ軸11と、このボールねじ軸11に螺合したボールねじナット14などによって構成されている。
ボールねじナット14は、出力軸6の上端部に連結されている。出力軸6は、昇降用モータ13による駆動によってボールねじ軸11が回転することにより、ボールねじナット14と一体に上方または下方に移動する。
ボールねじ軸11の下端部は、第2のアーム4から下方に突出している。このボールねじ軸11の下端部には、図2に示すように、本発明に係る無励磁作動型電磁ブレーキ15が設けられている。
この実施の形態による無励磁作動型電磁ブレーキ15は、昇降用モータの給電が絶たれる非常停止時にボールねじ軸11を制動するためのものである。無励磁作動型電磁ブレーキ15によってボールねじ軸11が制動されることにより、出力軸6が重力で下降することを防ぐことができる。この実施の形態においては、ボールねじ軸11が本発明でいう「産業用ロボットの回転軸」に相当する。
ボールねじ軸11の下端部には、図2に示すように、筒状部材16が固定されている。この筒状部材16の下端部の外周部分には、スプライン16aが形成されている。このスプライン16aには、図3に示すように、無励磁作動型電磁ブレーキ15のブレーキ板17が嵌合している。すなわち、ブレーキ板17は、ボールねじ軸11に、一体に回転する状態で軸線方向(上下方向)へ移動自在に接続されている。
この実施の形態による無励磁作動型電磁ブレーキ15は、図3および図4に示すように、上下方向に複数の部品を並べた構造が採られている。これらの複数の部品は、最も下に位置する固定鉄心18に支持されている。
固定鉄心18は、上下方向を軸線方向とする円環状に形成されており、外周部の3箇所を上下方向に貫通する固定用ボルト19(図5および図6参照)によって、第2のアーム4に固定されている。すなわち、固定鉄心18は、ボールねじ軸11を中心とする回転および軸線方向への移動が規制された状態で第2のアーム4に支持されている。固定用ボルト19は、図6に示すように、円筒状のカラー20の中を通されて第2のアーム4にねじ込まれている。カラー20は、固定鉄心18と第2のアーム4との間に部品収容用の空間Sを形成するためのものである。なお、図2〜図4は、無励磁作動型電磁ブレーキ15の構成を理解し易くするために、これらの固定用ボルト19とカラー20を省略して描いてある。
固定鉄心18には、図6に示すように、環状の励磁コイル21が設けられている。この励磁コイル21は、固定鉄心18の上面に開口する環状溝22の中に収容されている。この励磁コイル21は、図8に示すように、後述する電源装置23に接続されており、この電源装置23から給電されることにより励磁する。励磁コイル21の給電用リード線21aは、図5に示すように、固定鉄心18の下端部から導出されている。電源装置23は、詳細は後述するが、励磁コイル21に印加する電圧を増減可能なものである。
この実施の形態による固定鉄心18の外周部には、図5に示すように、第1〜第4の接触端子24〜27が設けられている。これらの第1〜第4の接触端子24〜27は、上下方向に延びる円柱状に形成されており、固定鉄心18を上下方向に貫通している。これらの接触端子24〜27は、固定鉄心18から上方に予め定めた長さだけ突出するとともに、上端に位置する接触面28の高さが一致する状態で固定鉄心18に固定されている。各接触端子24〜27と固定鉄心18との間には、図示してはいないが絶縁材が設けられている。
これらの接触端子24〜27は、図8に示すように、電源装置23を含む検出回路31に接続されている。この検出回路31は、第1の接触端子24および第2の接触端子25からなる第1の検出部32と、第3の接触端子26および第4の接触端子27からなる第2の検出部33とを有している。この検出回路31は、第1の検出部32と第2の検出部33とが導通する閉成状態と、これらの検出部31,32が互いに接続されていない開放状態とを検出するためのものである。この実施の形態においては、第1の検出部32を構成する2個の接触端子24,25によって、請求項6記載の発明でいう「一方の接触端子」が構成されている。また、第2の検出部33を構成する2個の接触端子26,27によって、請求項6記載の発明でいう「他方の接触端子」が構成されている。
固定鉄心18の上面であって、固定用ボルト19(カラー20)および接触端子24〜27に干渉されることがない部位(図5参照)には、円柱状のガイド34が立てて設けられている。このガイド34は、図5に示すように、固定鉄心18の外周部を周方向に3等分する位置にそれぞれ配置されている。この実施の形態によるガイド34は、円筒によって形成されており、図6に示すように、上方から挿入された固定用ボルト35によって固定鉄心18に固定されている。ガイド34の上端部には、この固定用ボルト35によって固定部材36が取付けられている。
この固定部材36は、無励磁作動型電磁ブレーキ15のブレーキ荷重を受けるものである。固定部材36は、上述した筒状部材16が貫通可能な穴36a(図6参照)を有する円環板状に形成されており、ブレーキ板17より上方に位置する状態でガイド34を介して固定鉄心18に支持されている。すなわち、固定部材36は、ボールねじ軸11を中心とする回転および軸線方向(上下方向)への移動が規制された状態で固定鉄心18に支持されている。この固定部材36とブレーキ板17との間には、図6に示すように、円環板状の第1の摩擦材37が設けられている。
固定鉄心18の内周部には、図6に示すように、本発明でいう「ばね部材」を構成する圧縮コイルばね38が設けられている。この圧縮コイルばね38は、固定鉄心18の上面に開口する非貫通穴39に収容されている。この実施の形態による圧縮コイルばね38は、図5に示すように、固定鉄心18の内周部を周方向に3等分する位置にそれぞれ配置されている。
固定鉄心18と上述したブレーキ板17との間には、図2〜図4に示すように、可動鉄心41が設けられている。この可動鉄心41は、導体からなる磁性材によって円環板状に形成されている。可動鉄心41の中央部には、ボールねじ軸11の下端部を通すために穴41aが形成されている。
可動鉄心41の外径は、固定鉄心18の外径と略等しい寸法に形成されている。この可動鉄心41の外周部は、上述したガイド34に移動自在に保持されている。すなわち、可動鉄心41は、固定鉄心18とブレーキ板17との間に、ボールねじ軸11を中心とする回転が規制された状態で軸線方向へ移動自在に設けられている。
この可動鉄心41とブレーキ板17との間には、円環板状の第2の摩擦材42が設けられている。この第2の摩擦材42と上述した第1の摩擦材37とは、同一のもので、空間S内でガイド34とカラー20とによって囲まれた領域内に、回転自在かつ上下方向に移動自在に収容されている。
上述した固定鉄心18の圧縮コイルばね38は、この可動鉄心41の下面に接触しており、可動鉄心41を上方へ(固定部材36に向けて)付勢している。このため、固定鉄心18の励磁コイル21が給電されていない状態(非励磁状態)においては、可動鉄心41が圧縮コイルばね38のばね力によって押されて第2の摩擦材42をブレーキ板17に押し付ける。ブレーキ板17は、上下方向に移動自在であるから、可動鉄心41により押されることにより上方へ移動し、第1の摩擦材37を固定部材36に押し付ける。すなわち、ブレーキ板17に第1の摩擦材37と第2の摩擦材42とが押し付けられた制動状態となり、ブレーキ板17およびボールねじ軸11が制動される。
可動鉄心41は、固定鉄心18の上面の近傍に配置されているために、固定鉄心18の励磁コイル21が励磁されたときに磁束が通過する。可動鉄心41は、このように磁束が通ることにより、磁気吸引力によって固定鉄心18側へ吸引される。そして、可動鉄心41は、磁気吸引力が十分に大きい場合は、圧縮コイルばね38のばね力に抗して固定鉄心18側に移動し、接触端子24〜27の接触面28に接触する。このときの可動鉄心41の磁気による移動は、接触端子24〜27によって規制される。この実施の形態においては、可動鉄心41が接触端子24〜27に接触して固定鉄心18側への移動が規制されたときの可動鉄心41の位置を「磁気吸着位置」という。
このように可動鉄心41が磁気吸着位置に移動することにより、ブレーキ板17に第1、第2の摩擦材37,42を押し付ける力が消失して非制動状態になり、ブレーキ板17およびボールねじ軸11が回転可能になる。
可動鉄心41が4個の接触端子24〜27に接触した状態においては、第1の検出部32を構成する第1、第2の接触端子24,25と、第2の検出部33を構成する第3、第4の接触端子26,27とが可動鉄心41を介して互いに導通される。すなわち、可動鉄心41と4個の接触端子24〜27は、可動鉄心41を可動切片とするスイッチ43を構成している。このスイッチ43は、可動鉄心41が図3に示すように磁気吸着位置から移動することによりOFF状態になり、可動鉄心41が図4に示すように磁気吸着位置に移動することによってON状態になる。上述した検出回路31は、スイッチ43がON状態であるときに閉成状態になり、スイッチ43がOFF状態であるときに開放状態になる。すなわち、スイッチ43は、可動鉄心41が磁気吸着位置に移動したことで検出回路31を閉じるものである。
電源装置23は、図8に示すように、導通検出部44と、電圧変更部45と、運転形態切替部46と、操作者が視認可能な通知部47とを備えている。通知部47は、詳細には図示してはいないが、ディスプレイ装置やランプなどによって構成することができる。
導通検出部44は、スイッチ43のON状態、あるいは、OFF状態を検出する機能を有している。この導通検出部44においては、励磁コイル21が励磁状態であるにもかかわらずスイッチ43がOFF状態であることを検出することができる。このような状態が検出されたときは、電源装置23がスカラロボット1を停止させる。また、このときは、通知部47が予め定めた通知動作を行う。
すなわち、スイッチ43を有する検出回路31は、励磁コイル21が励磁されている状態で可動鉄心41が磁気吸着位置に移動しているか否かを区別する回路である。励磁コイル21が励磁されているにもかかわらず可動鉄心41が磁気吸着位置に移動していないことは、ブレーキ板17に第1、第2の摩擦材37,42が押し付けられていることを意味する。このため、この状態でボールねじ軸11が駆動されると、ブレーキ板17が第1、第2の摩擦材37,42を引きずりながら回転する現象が起こる。以下においては、この現象を単に「引きずり現象」という。
電圧変更部45は、励磁コイル21に印加される電圧を増加あるいは減少させる機能を有している。この電圧の変更は、例えば操作子(図示せず)を操作者が操作することによって行うことができる。この実施の形態による電圧変更部45は、後述する予測運転形態が採られたときに予め定めた手順にしたがって自動で電圧を変更する。
運転形態切替部46は、電源装置23の運転形態を後述する通常運転形態と、猶予運転形態と、予測運転形態とのうちいずれか一つの運転形態に変更するためのものである。この運転形態の変更は、例えば操作子(図示せず)を作業者が操作することによって行うことができる。
通常運転形態は、通常運転時の運転形態である。この通常運転形態が採られた電源装置23は、図10のフローチャートに示すように動作する。すなわち、通常運転形態が採られた電源装置23は、ステップS1に示すように、ロボット運転時(励磁コイル21の励磁時)に予め定めた第1の電圧Aを励磁コイル21に印加する。この第1の電圧Aは、図9に示すように、電圧Bに予め定めた電圧値Cを加算した電圧である。この電圧Bとは、第1、第2の摩擦材37,42が摩耗していない状態で可動鉄心41が圧縮コイルばね38のばね力に抗して磁気吸着位置に移動するために必要な最低限の電圧である。
第1、第2の摩擦材37,42は、長期間にわたって使用されることにより摩耗し、厚みが薄くなるものである。第1、第2の摩擦材37,42の厚みが薄くなると、制動状態にあるときの固定鉄心18と可動鉄心41との間の隙間d(図3参照)が拡がる。この隙間が拡がると、可動鉄心41が磁気吸着位置に移動するために必要な磁気吸引力が大きくなり、励磁コイル21に印加される電圧が高くなる。図9は、このような隙間と電圧との関係を説明するためのグラフである。
このグラフに示すように、励磁コイル21に印加される電圧が第1の電圧Aであるときは、隙間d1だけ固定鉄心18から離間した可動鉄心41を磁気吸着位置に移動させることが可能である。一方、励磁コイル21に印加される電圧が電圧Bであるときは、隙間d1より狭い隙間d2だけ固定鉄心18から離間した可動鉄心41を磁気吸着位置に移動させることが可能である。
このグラフから判るように、この実施の形態による無励磁作動型電磁ブレーキ15は、固定鉄心18と可動鉄心41との間の隙間dがd2からd1まで拡がることを許容するものである。すなわち、この無励磁作動型電磁ブレーキ15は、磁気吸引力の大きさに余裕を有する状態で運転される。
電源装置23は、次のステップS2において、スイッチ43がON状態であるか否かを判別する。この判別の結果、YESである場合は、ステップS1に戻り、NO(スイッチ43がOFF状態)である場合は、ステップS3に進む。ステップS3に進む場合は、励磁コイル21が励磁状態であるにもかかわらずスイッチ43がOFF状態であるときである。このため、ステップS3においては、電源装置23の動作によりスカラロボット1が停止し、通知部47において予め定めた通知が行われる。この通知は、第1、第2の摩擦材37,42が使用限界に達して無励磁作動型電磁ブレーキ15に引きずり現象が生じている旨の表示や、アラームランプの点灯によって行われる。
このように通知が行われた後、ステップS4において、操作者が無励磁作動型電磁ブレーキ15の異常を確認する。無励磁作動型電磁ブレーキ15の予備があり交換可能である場合は、ステップS5からステップS6に進み、無励磁作動型電磁ブレーキ15が交換される。スカラロボット1の運転は、無励磁作動型電磁ブレーキ15が交換された後に再開される(ステップS7)。
一方、無励磁作動型電磁ブレーキ15の予備がない場合は、ステップS5からステップS8に進み、一時的に使用可能な状態とすることができる。ステップS8においては、操作者が電圧変更部45を操作し、励磁コイル21に印加される電圧を上昇させる。この電圧が上昇することにより、可動鉄心41に作用する磁気吸引力が増大し、可動鉄心41が磁気吸着位置に移動する。
このように励磁コイル21に印加される電圧が上昇した運転形態が上述した猶予運転形態である。すなわち、電源装置23は、通常運転形態において励磁コイル21が励磁されているにも関わらず可動鉄心41が磁気吸着位置に移動していないことが検出されると、第1、第2の摩擦材37,42の使用限界を通知するとともに猶予運転形態に切替える。
電源装置23は、このように電圧が変更された場合、予め定めた時間が経過した後に電圧を変更前の値に戻す。その後、無励磁作動型電磁ブレーキ15が交換され(ステップS6)、正式に運転が再開される(ステップS7)。
予測運転形態は、上述した引きずり現象の発生(第1、第2の摩擦材37,42の使用限界時期)を予測する運転形態である。予測運転形態が採られた電源装置23は、図11のフローチャートに示すように動作する。電源装置23は、先ず、通常運転形態から予測運転形態に切り替えられた時点において、ステップP1に示すように、第2の電圧D(図9参照)を測定する。この第2の電圧Dとは、可動鉄心41が磁気吸着位置に移動するために最低限必要な電圧である。
この第2の電圧Dの測定は、電源装置23が電圧を予め定めた手順にしたがって変更することにより行われる。すなわち、電源装置23は、先ず、ステップP1Aにおいて、励磁コイル21に印加する電圧を1/2程度に低下させ、次いで、ステップP1Bにおいて、スイッチ43がOFF状態であるか否かを検出する。このとき、スイッチ43がON状態である場合は、スイッチ43がOFF状態になるまで電圧を低下させる。
その後、電源装置23は、ステップP1Cにおいて、OFF状態であるスイッチ43がON状態に変わるまで電圧を徐々に上昇させる。スイッチ43がON状態になったとき(無励磁作動型電磁ブレーキ15が開放状態となったとき)の電圧が第2の電圧Dになる。
電源装置23は、次にステップP2において、第1の電圧Aと第2の電圧Dとの差Eを求め、ステップP3において、この差Eと予め定めた閾値とを比較する。
電圧差Eが閾値より大きい場合、すなわち第1、第2の摩擦材37,42の摩耗量が少なく、磁気吸引力に余裕が十分にある場合は、ステップP4に進み、引きずり現象が生じる可能性が低いことを識別可能な通知を通知部47が行う。
一方、電圧差Eが閾値以上である場合、すなわち第1、第2の摩擦材37,42の摩耗量が多く、磁気吸引力に余裕が少ない場合は、ステップP5に進む。ステップP5においては、引きずり現象が生じる可能性が高いことを識別可能な通知を通知部47が行う。この通知内容としては、例えば無励磁作動型電磁ブレーキ15の交換を促す内容とすることができる。
このように構成された無励磁作動型電磁ブレーキ15は、励磁コイル21が給電されていないときにブレーキ板17の両面に圧縮コイルばね38のばね力によって第1、第2の摩擦材37,42が押し付けられ、制動状態になる。また、この無励磁作動型電磁ブレーキ15は、電源装置23の運転形態が通常運転形態であって、第1、第2の摩擦材37,42の摩耗が相対的に少ないときは、励磁コイル21が給電されて励磁することにより、可動鉄心41が磁気吸引力によって磁気吸着位置に移動してスイッチ43がON状態になり、非制動状態(開放状態)になる。第1、第2の摩擦材37,42の摩耗が進み、制動状態で可動鉄心41と固定鉄心18との間の隙間dが拡がると、可動鉄心41に作用する磁気吸引力が減少する。隙間dが過度に広くなると、励磁コイル21が励磁されているにもかかわらず、可動鉄心41が磁気吸着位置に移動することができなくなる。このような場合には、ボールねじ軸11が制動状態で駆動される。
このときは、スイッチ43がON、あるいは、OFF動作を行うことはなく、OFF状態に保たれるから、励磁コイル21が励磁されているにもかかわらず無励磁作動型電磁ブレーキ15が制動状態であることを検出することができる。
このスイッチ43の可動切片は、無励磁作動型電磁ブレーキ15の構成部品である可動鉄心41である。このため、専ら可動切片となる部品を使用する場合と較べて、製造コストを低く抑えることができる。
したがって、この実施の形態によれば、製造コストを可及的低く抑えながら、ボールねじ軸11(回転軸)が制動状態で駆動されることを検出可能な無励磁作動型電磁ブレーキを提供することができる。
この実施の形態によるスイッチ43は、可動鉄心41が磁気吸着位置に移動したことで検出回路31を閉じるものである。このため、スイッチ43を使用して検出回路31の導通の有無を確認することができるから、検出回路31の断線を検出するための断線検出装置が不要になる。なお、可動鉄心41が磁気吸着位置に移動したことで検出回路31が開く構成を採った場合は、可動鉄心41が磁気吸着位置に移動したことと断線とを区別することができないから、断線検出装置が必要になる。
この実施の形態による励磁コイル21は、この励磁コイル21に印加する電圧を増減可能な電源装置23に接続されている。このため、ボールねじ軸11(回転軸)が制動状態で駆動されることが検出された場合は、励磁コイル21に印加する電圧を増大させて磁気吸引力を増大させ、可動鉄心41を強制的に磁気吸着位置に移動させることができる。
したがって、この実施の形態によれば、ボールねじ軸11が制動状態で駆動されることを防ぐことが可能な無励磁作動型電磁ブレーキを提供することができる。
この実施の形態による電源装置23は、通常運転形態と、通常運転形態よりも高い電圧を励磁コイル21に印加する猶予運転形態とを切替可能なものである。また、電源装置23は、通常運転形態において励磁コイル21が励磁されているにも関わらず可動鉄心41が磁気吸着位置に移動していないことが検出されると、第1、第2の摩擦材37,42の使用限界を通知するとともに猶予運転形態に切替えるものである。
このため、この実施の形態によれば、第1、第2の摩擦材37,42の使用限界に達したときに電源装置23によってその旨の通知が行われるとともに励磁コイル21に印加される電圧が自動で上昇する。したがって、この実施の形態によれば、ボールねじ軸11が制動状態で駆動されることを防ぐにあたって信頼性が高い無励磁作動型電磁ブレーキを提供することができる。
この実施の形態による電源装置23は、通常運転形態と、第1、第2の摩擦材37,42の使用限界時期を予測する予測運転形態とを切替可能なものである。通常運転形態が採られた電源装置23は、第1、第2の摩擦材37,42が摩耗していない状態で可動鉄心41が圧縮コイルばね38のばね力に抗して磁気吸着位置に移動する最低限の電圧Bに予め定めた電圧値Cを加算してなる第1の電圧Aを励磁コイル21に印加する。
予測運転形態が採られた電源装置23は、その時点において可動鉄心41が磁気吸着位置に移動するために最低限必要な第2の電圧Dを検出する。そして、電源装置23は、第1の電圧Aと第2の電圧Dとの差Eが予め定めた閾値より小さくなった場合に予め定めた通知動作を実行する。
このため、この実施の形態によれば、ボールねじ軸11(回転軸)が制動されることなく駆動される正常な運転状態にあるときに、引きずり現象が生じる可能性が高いことを操作者に通知し、メンテナンスを促すことができる。
この実施の形態によるスイッチ43は、固定鉄心18に設けられた一対の接触端子(第1、第2の接触端子24,25と、第3、第4の接触端子26,27)を備えている。励磁コイル21が励磁されることにより磁気によって吸引された可動鉄心41が一対の接触端子に接触し、一方の第1、第2の接触端子24,25が可動鉄心41を介して他方の第2の接触端子26,27に導通されることによって、上述した検出回路31が閉成される。また、励磁コイル21への給電が絶たれて可動鉄心41が圧縮コイルばね38のばね力で接触端子24〜27から離間することによって、上述した検出回路31が開く。
このスイッチ43は、固定鉄心18に接触端子24〜27を設けるだけで実現することができる。したがって、この実施の形態によれば、製造コストをそれほど高くすることなく、ボールねじ軸11(回転軸)が制動状態で駆動されることを検出可能な無励磁作動型電磁ブレーキを提供することができる。
この実施の形態によるスイッチ43は、第1、第2の接触端子24,25からなる第1の検出部32と、第3、第4の接触端子26,27からなる第2の検出部33とを有している。このため、接触端子を2個しか備えていない場合と較べて、可動鉄心41との接点が多く、第1、第2の摩擦材37,42から生じた摩耗粉が接触端子24〜27に付着したときの導通の信頼性が高くなる。
(第2の実施の形態)
接触端子と可動鉄心は、図12〜図14に示すように形成することができる。これらの図において、図1〜図11によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
図12に示す無励磁作動型電磁ブレーキ15の接触端子24〜27は、固定鉄心18の外に位置付けられ、固定鉄心18の外周部に固定されている。この実施の形態による接触端子24〜27は、図14に示すように、円環状に形成された固定鉄心18の外周部を周方向に4等分する位置に配置されている。なお、図12および図13は、固定用ボルト19とカラー20とを省略した状態で描いてある。また、図14は、固定部材36と第1の摩擦材37とを省略した状態で描いてある。
この実施の形態による可動鉄心41は、図14に示すように、軸線方向から見て四角形を呈する形状に形成されている。この可動鉄心41は、四角形の角に相当する隅部41bが接触端子24〜27と対向する状態でガイド34に上下方向へ移動自在に支持されている。
このように接触端子24〜27を固定鉄心18の外に設ける場合であっても、第1の実施の形態を採るときと同等の効果が得られる。
(第2の実施の形態の変形例)
接触端子が固定鉄心の外に設けられた無励磁作動型電磁ブレーキは、図15および図16に示すように、産業用ロボットの駆動用モータに取付けることができる。図15および図16において、図1〜図14によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。なお、図15は、固定用ボルト19とカラー20とを省略した状態で描いてある。また、図16は、固定部材36と第1の摩擦材37とを省略した状態で描いてある。
図15に示すモータ51は、上下方向に延びるボールねじ軸11を出力軸として構成されたブレーキ内蔵式のもので、軸線方向が上下方向を指向する状態でアームに取付けられる。このモータ51は、図16中に二点鎖線で示すように、軸線方向から見て四角形状に形成されている。
この実施の形態による無励磁作動型電磁ブレーキ15は、固定鉄心18の外側に接触端子24〜27が取付けられているものである。接触端子24〜27は、軸線方向から見て円形を呈する固定鉄心18の外周部を周方向に4等分する位置に配置されている。
この無励磁作動型電磁ブレーキ15は、軸線方向から見てこれらの接触端子24〜27がモータ51の角部分51aと対向する状態でモータ51の端部に固定用ボルト19によって取付けられている。すなわち、接触端子24〜27は、固定鉄心18の外周部であって、軸線方向から見てモータ51の角部分51aと対応する部位に位置付けられている。
無励磁作動型電磁ブレーキ15のブレーキ板17は、ボールねじ軸11(モータ51の出力軸)に設けられた筒状部材16にスプライン16aによって嵌合している。この実施の形態においては、このボールねじ軸11(モータ51の出力軸)によって、本発明でいう「産業用ロボットの回転軸」が構成されている。
この実施の形態による可動鉄心41は、軸線方向から見て四角形を呈する形状に形成され、四角形の角に相当する隅部41bがモータ51の角部分51aおよび接触端子24〜27と対向する状態でガイド34に軸線方向へ移動自在に支持されている。
この実施の形態による接触端子24〜27は、図16に示すように、モータ51の軸線方向から見てモータ51の内側に配置される。したがって、この実施の形態によれば、接触端子24〜27が固定鉄心18の外側に設けられているにもかかわらず、モータ51に取付けられた状態でコンパクトな無励磁作動型電磁ブレーキを提供することができる。
(第3の実施の形態)
接触端子は、図17〜図19に示すように構成することができる。図17〜図19において、図1〜図11によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。なお、図17および図18は、固定用ボルト19とカラー20とを省略した状態で描いてある。
図17および図18に示す無励磁作動型電磁ブレーキ15の固定鉄心18は、リード線52が接続されており、実質的に接触端子を構成するものである。また、この実施の形態による可動鉄心41は、リード線53が接続されており、可動切片と接触端子との機能を併せ持つものである。リード線52とリード線53は、図19に示すように、検出回路31の一部を構成する状態で電源装置23に接続されている。
可動鉄心41と、この可動鉄心41を支持するガイド34との間には、図示してはいないが絶縁材が設けられている。なお、固定鉄心18と可動鉄心41との間を絶縁するためには、ガイド34を絶縁材によって形成して行うこともできる。
この実施の形態においては、励磁コイル21が励磁されることにより磁気によって吸引された可動鉄心41が固定鉄心18に接触する。このように可動鉄心41が固定鉄心18に接触することによって、検出回路31が閉成される。また、この実施の形態においては、励磁コイル21への給電が絶たれて可動鉄心41が圧縮コイルばね38のばね力で固定鉄心18から離間することによって、検出回路31が開く。
この実施の形態によるスイッチ43は、接触端子どうしが接触するものである。このため、接触端子どうし間に接触端子とは別体の可動切片が介在する場合と較べると、導通の信頼性が高くなる。
したがって、この実施の形態によれば、検出動作の信頼性が高い無励磁作動型電磁ブレーキを提供することができる。
(第4の実施の形態)
接触端子7は、図20および図21に示すように、固定部材に設けることができる。図20および図21において、前記図1〜図19によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。なお、図20および図21は、固定用ボルト19とカラー20とを省略した状態で描いてある。
図20に示す無励磁作動型電磁ブレーキ15は、図1〜図6に示した無励磁作動型電磁ブレーキ15とは第1〜第4の接触端子24〜27の取付位置が異なるだけのものである。この実施の形態による第1〜第4の接触端子24〜27は、制動状態で可動鉄心41に接触するもので、固定部材36に押圧機構61を介して取付けられている。第1〜第4の接触端子24〜27は、円板状を呈する固定部材36を周方向に4等分する位置に配置されている。
これらの第1〜第4の接触端子24〜27は、2個を1組として対をなす状態で使用されている。すなわち、この実施の形態によるスイッチ43においても、第1の接触端子24および第2の接触端子25からなる第1の検出部32と、第3の接触端子26および第4の接触端子27からなる第2の検出部33とを有している。
押圧機構61は、第1〜第4の接触端子24〜27を支持するにあたって2つの機能を有している。第1の機能は、第1〜第4の接触端子24〜27をボールねじ軸11の軸線方向(上下方向)に移動自在に支持する機能である。第2の機能は、第1〜第4の接触端子24〜27の脱落を規制しながら、第1〜第4の接触端子24〜27を下方(可動鉄心41に接近する方向)へ付勢する機能である。
この押圧機構61を介して第1〜第4の接触端子24〜27が支持されていることにより、第1、第2の摩擦材37,42の摩耗により可動鉄心41と固定部材36との間隔が狭くなったときに、第1〜第4の接触端子24〜27が可動鉄心41によって押されて上方へ移動する。このため、第1〜第4の接触端子24〜27によって可動鉄心41の上方への移動が規制されることはないから、可動鉄心41と固定部材36とによって第1、第2の摩擦材37,42をブレーキ板17に押し付けることができる。
この実施の形態においては、圧縮コイルばね38のばね力で押された可動鉄心41が第1〜第4の接触端子24〜27に接触し、一方の接触端子(第1の接触端子24と第2の接触端子25)が可動鉄心41を介して他方の接触端子(第3の接触端子26と第4の接触端子27)に導通されることによって、上述した検出回路31が閉成される。また、この実施の形態においては、励磁コイル21が励磁されることにより可動鉄心41が第1〜第4の接触端子24〜27から離間することによって、上述した検出回路31が開く。
この実施の形態においては、固定部材36に第1〜第4の接触端子24〜27を設けるだけでスイッチ43を実現することができる。したがって、この実施の形態においても、製造コストをそれほど高くすることなく、ボールねじ軸11(回転軸)が制動状態で駆動されることを検出可能な無励磁作動型電磁ブレーキを提供することができる。
図21に示す無励磁作動型電磁ブレーキ15は、図20に示す無励磁作動型電磁ブレーキとはスイッチ43の構成が異なっている。図21に示すスイッチ43は、可動切片と接触端子の機能を併せ持つ可動鉄心41と、固定部材36に押圧機構61を介して支持された第1〜第4の接触端子24〜27とによって構成されている。
可動鉄心41は、リード線62が接続されており、このリード線62を介して電源装置23(図示せず)に接続されている。この可動鉄心41と、この可動鉄心41を支持するガイド34との間には、図示してはいないが絶縁材が設けられている。なお、可動鉄心41と固定部材36との間を絶縁するためには、ガイド34を絶縁材によって形成して行うこともできる。
図21に示す実施の形態においては、圧縮コイルばね38のばね力で押された可動鉄心41が第1〜第4の接触端子24〜27に接触することによって、上述した検出回路31が閉成される。また、この実施の形態においては、励磁コイル21が励磁されることにより可動鉄心41が第1〜第4の接触端子24〜27から離間することによって、上述した回路が開く。
図21に示す実施の形態によるスイッチ43は、接触端子どうしが接触するものである。このため、接触端子どうしの間に接触端子とは別体の可動切片が介在する場合と較べると、導通の信頼性が高くなる。
したがって、図21に示す実施の形態によれば、検出動作の信頼性が高い無励磁作動型電磁ブレーキを提供することができる。
上述した各実施の形態においては、本発明に係る無励磁作動型電磁ブレーキ15をスカラロボット1に取付ける例を示した。しかし、本発明は、このような限定にとらわれることはない。本発明に係る無励磁作動型電磁ブレーキは、産業用ロボットの回転軸を制動するものであれば、どのようなものにでも適用可能である。この無励磁作動型電磁ブレーキを使用可能な産業用ロボットとしては、例えば上下方向に延びる状態で使用される単軸ロボットや、垂直多関節ロボットなどが挙げられる。
上述した実施の形態においては、第1〜第4の接触端子を用いる例を示したが、接触端子の数量は適宜変更することができる。
1…スカラロボット、11…ボールねじ軸(回転軸)、15…無励磁作動型電磁ブレーキ、17…ブレーキ板、18…固定鉄心、21…励磁コイル、23…電源装置、24…第1の接触端子、25…第2の接触端子、26…第3の接触端子、27…第4の接触端子、36…固定部材、37…第1の摩擦材、38…圧縮コイルばね41…可動鉄心、42…第2の摩擦材、43…スイッチ。

Claims (10)

  1. 産業用ロボットの回転軸に、この回転軸と一体に回転する状態で軸線方向へ移動自在に接続されたブレーキ板と、
    前記ブレーキ板より前記軸線方向の一方に配置され、前記回転軸を中心とする回転および前記軸線方向への移動が規制された固定鉄心と、
    前記固定鉄心に設けられた励磁コイルと、
    前記ブレーキ板と前記固定鉄心との間に前記回転が規制された状態で前記軸線方向へ移動自在に設けられ、前記励磁コイルが励磁されることにより前記固定鉄心に磁気によって吸引される可動鉄心と、
    前記ブレーキ板より前記軸線方向の他方に配置され、前記回転および前記軸線方向への移動が規制された固定部材と、
    前記ブレーキ板と前記可動鉄心との間および前記ブレーキ板と前記固定部材との間に設けられた摩擦材と、
    前記可動鉄心を前記固定部材に向けて付勢するばね部材と、
    前記可動鉄心からなる可動切片を有し、前記励磁コイルが励磁されて生じた磁気によって前記可動鉄心が前記ばね部材のばね力に抗して磁気吸着位置に移動することによりON、あるいは、OFF動作するスイッチとを備え、
    前記スイッチは、前記励磁コイルが励磁されている状態で前記可動鉄心が前記磁気吸着位置に移動しているか否かを区別する回路を閉、あるいは、開するものである産業用ロボットの無励磁作動型電磁ブレーキ。
  2. 請求項1記載の産業用ロボットの無励磁作動型電磁ブレーキにおいて、
    前記スイッチは、前記可動鉄心が前記磁気吸着位置に移動したことで回路を閉じるものである産業用ロボットの無励磁作動型電磁ブレーキ。
  3. 請求項1または請求項2記載の産業用ロボットの無励磁作動型電磁ブレーキにおいて、
    前記励磁コイルは、この励磁コイルに印加する電圧を増減可能な電源装置に接続されていることを特徴とする産業用ロボットの無励磁作動型電磁ブレーキ。
  4. 請求項3記載の産業用ロボットの無励磁作動型電磁ブレーキにおいて、
    前記電源装置は、通常運転形態と、前記通常運転形態よりも高い電圧を前記励磁コイルに印加する猶予運転形態とを切替可能なものであり、
    前記電源装置は、前記通常運転形態において前記励磁コイルが励磁されているにも関わらず前記可動鉄心が前記磁気吸着位置に移動していないことが検出されると、前記摩擦材の使用限界を通知するとともに前記猶予運転形態に切替えることを特徴とする産業用ロボットの無励磁作動型電磁ブレーキ。
  5. 請求項3または請求項4記載の産業用ロボットの無励磁作動型電磁ブレーキにおいて、
    前記電源装置は、通常運転形態と、前記摩擦材の使用限界時期を予測する予測運転形態とを切替可能なものであり、
    前記通常運転形態が採られた電源装置は、前記摩擦材が摩耗していない状態で前記可動鉄心が前記ばね部材のばね力に抗して前記磁気吸着位置に移動する最低限の電圧に予め定めた電圧値を加算してなる第1の電圧を前記励磁コイルに印加し、
    前記予測運転形態が採られた電源装置は、その時点において前記可動鉄心が前記磁気吸着位置に移動するために最低限必要な第2の電圧を検出し、前記第1の電圧と前記第2の電圧との差が予め定めた閾値より小さくなった場合に予め定めた通知動作を実行することを特徴とする産業用ロボットの無励磁作動型電磁ブレーキ。
  6. 請求項1ないし請求項5のうちいずれか一つに記載の産業用ロボットの無励磁作動型電磁ブレーキにおいて、
    前記スイッチは、前記固定鉄心に設けられた一対の接触端子をさらに備え、
    前記励磁コイルが励磁されることにより磁気によって吸引された前記可動鉄心が前記一対の接触端子に接触し、一方の接触端子が前記可動鉄心を介して他方の接触端子に導通されることによって前記回路が閉成され、
    前記励磁コイルへの給電が絶たれて前記可動鉄心が前記ばね部材のばね力で前記接触端子から離間することにより前記回路が開くことを特徴とする産業用ロボットの無励磁作動型電磁ブレーキ。
  7. 請求項1ないし請求項5のうちいずれか一つに記載の産業用ロボットの無励磁作動型電磁ブレーキにおいて、
    前記スイッチは、前記可動鉄心からなる接触端子と、前記固定鉄心に設けられた接触端子とを備え、
    前記励磁コイルが励磁されることにより磁気によって吸引された前記可動鉄心が固定鉄心側の接触端子に接触することによって前記回路が閉成され、
    前記励磁コイルへの給電が絶たれて前記可動鉄心が前記ばね部材のばね力で前記固定鉄心側の接触端子から離間することにより前記回路が開くことを特徴とする産業用ロボットの無励磁作動型電磁ブレーキ。
  8. 請求項6または請求項7記載の産業用ロボットの無励磁作動型電磁ブレーキにおいて、
    前記回転軸は、モータの出力軸であり、
    前記モータは、前記軸線方向から見て四角形状に形成され、
    前記固定鉄心は、前記軸線方向から見て円形状に形成されて前記モータの端部に取付けられ、
    この固定鉄心に設けられた接触端子は、固定鉄心の外周部であって、前記軸線方向から見て前記モータの角部分と対応する部位に位置付けられていることを特徴とする産業用ロボットの無励磁作動型電磁ブレーキ。
  9. 請求項1ないし請求項5のうちいずれか一つに記載の産業用ロボットの無励磁作動型電磁ブレーキにおいて、
    前記スイッチは、前記固定部材に支持された一対の接触端子をさらに備え、
    前記ばね部材のばね力で押された前記可動鉄心が前記一対の接触端子に接触し、一方の接触端子が前記可動鉄心を介して他方の接触端子に導通されることによって前記回路が閉成され、
    前記励磁コイルが励磁されることにより前記可動鉄心が前記接触端子から離間することによって前記回路が開くことを特徴とする産業用ロボットの無励磁作動型電磁ブレーキ。
  10. 請求項1ないし請求項5のうちいずれか一つに記載の産業用ロボットの無励磁作動型電磁ブレーキにおいて、
    前記スイッチは、前記可動鉄心からなる接触端子と、前記固定部材に設けられた接触端子とを備え、
    前記ばね部材のばね力で押された前記可動鉄心が前記固定部材側の接触端子に接触することによって前記回路が閉成され、
    前記励磁コイルが励磁されることにより前記可動鉄心が前記固定部材側の接触端子から離間することによって前記回路が開くことを特徴とする産業用ロボットの無励磁作動型電磁ブレーキ。
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