JP2015098861A - 自動二輪車のアイドリングストップ制御装置 - Google Patents

自動二輪車のアイドリングストップ制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】アイドリングストップ機能によって一時的に停止したエンジンの再始動条件を簡便にする一方で、エンジンの不意な再始動の回避を両立させる自動二輪車のアイドリングストップ制御装置を提案する。【解決手段】アイドリングストップ制御装置31は、エンジン運転状態M1であって所定の停止条件R1が満たされたときにエンジン12を停止させて車両をアイドリングストップ状態M2に遷移させるアイドリングストップ制御部55と、アイドリングストップ状態M2であって所定の始動条件R2が満たされたときにエンジン12を再始動させて車両をエンジン運転状態M1に遷移させる再始動制御部56と、アイドリングストップ状態M2であって所定の閾値より大きい走行速度が検知されたとき(条件R3)にエンジン12の再始動を一時的に禁止させて車両を再始動禁止状態M3に遷移させる再始動禁止制御部57と、を備えている。る。【選択図】 図2

Description

本発明は、自動二輪車のアイドリングストップ制御装置に関する。
省エネルギの達成や環境汚染の低減の観点からエンジン(内燃機関)の駆動によって走行する各種の車両において、停車しているときにエンジンを停止させるアイドリングストップ機能が知られている。アイドリングストップ機能では、例えば、停車状態が所定の時間継続した場合に、エンジンを一時的に停止させる制御が実行される。(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−219667号公報
ところで、アイドリングストップ機能によって一時的に停止したエンジンを再始動させるとき、スロットル操作そのものを走行再開の要求、つまり始動条件としてエンジンを再始動させる考え方がある。
他方、アイドリングストップ機能によって一時的に停止したエンジンを再始動させるとき、安全を考慮してブレーキが操作されていることを始動条件に含めておく考え方がある。
エンジンの再始動を簡単にすることを重視するならば、ブレーキ操作を始動条件に含めずに、スロットル操作そのものを始動条件とすることが好ましい。しかしながら、自動二輪車では、ライダーが降車して車両を押して歩く場合があり、車両を押して歩く際に不意のスロットル操作が行われて意図しないエンジンの再始動が処理される可能性がある。
そこで、本発明は、アイドリングストップ機能によって一時的に停止したエンジンの再始動条件を簡便にする一方で、エンジンの不意な再始動の回避を両立させる自動二輪車のアイドリングストップ制御装置を提案する。
前記の課題を解決するため本発明に係る自動二輪車のアイドリングストップ制御装置は、車両の走行速度を検知する車速検知部と、エンジン運転状態であって所定の停止条件が満たされたときにエンジンを停止させて車両をアイドリングストップ状態に遷移させるアイドリングストップ制御部、アイドリングストップ状態であって所定の始動条件が満たされたときに前記エンジンを再始動させて車両をエンジン運転状態に遷移させる再始動制御部、およびアイドリングストップ状態であって所定の閾値より大きい走行速度が検知されたときに前記エンジンの再始動を一時的に禁止させて車両を再始動禁止状態に遷移させる再始動禁止制御部を有する制御部と、を備えている。
本発明によれば、アイドリングストップ機能によって一時的に停止したエンジンの再始動条件を簡便にする一方で、エンジンの不意な再始動の回避を両立させる自動二輪車のアイドリングストップ制御装置を提供できる。
本発明の実施形態に係るアイドリングストップ制御装置が適用される自動二輪車を示す平面図。 本発明の実施形態に係るアイドリングストップ制御装置を示すブロック図。 本発明の実施形態に係るアイドリングストップ制御装置のアイドリングストップ機能を概略的に示すブロック図。 本発明の実施形態に係るアイドリングストップ制御装置の再起動禁止制御を概略的に示すフローチャート。
以下、本発明に係る自動二輪車のアイドリングストップ制御装置の実施の形態について、図1から図4を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るアイドリングストップ制御装置が適用される自動二輪車を示す平面図である。
なお、本実施形態における前後上下左右の表現は、自動二輪車1のライダーを基準にする。
図1に示すように、本実施形態に係る自動二輪車1は、スクータタイプである。自動二輪車1は、ライダーが座る前部シート5と、2人乗りする際にパッセンジャーが座る後部シート6と、ライダーおよびパッセンジャーが足を載せるステップ7と、ライダーが両端部を掴んで操舵するハンドル8と、ハンドル8の下部に配置される前輪9と、後部シート6の下部に配置される後輪11と、シート5、6の下方に配置されて後輪11を駆動させるエンジン12と、を備えている。
ハンドル8の周りには、ライダーが操作する各部が配置されている。具体的には、ハンドル8の右手側端部には、スロットルグリップ21が配置されている。ハンドル8の右手側端部かつスロットルグリップ21の前方には、前輪9の制動を操作する前ブレーキレバー22が配置されている。ハンドル8の左手側端部には、固定グリップ23が配置されている。ハンドル8の左手側端部にかつ固定グリップ23の前方には、後輪11の制動を操作する後ブレーキレバー25が配置されている。
自動二輪車1は、前部シート5に跨がるライダーが地面に足を着くことで支えられる一方、センタースタンド(図示省略)を立てること、またはサイドスタンド(図示省略)を引き出すことによっても起立状態を維持する。
自動二輪車1は、スロットルグリップ21の操作量に応じてガソリン供給を調整することによってエンジン12の回転数を変化させて走行速度を増減させる。また、自動二輪車1は、ブレーキレバー22、25の操作量、つまり握り量に応じてブレーキを利かせて車両を制動させ、または停止させる。
そして、自動二輪車1は、停車しているときにエンジン12を停止させるアイドリングストップ制御を実施するアイドリングストップ制御装置31を備えている。
図2は、本発明の実施形態に係るアイドリングストップ制御装置を示すブロック図である。
図2に示すように、本実施形態に係る自動二輪車1のアイドリングストップ制御装置31は、メインスイッチとしてのイグニッションキースイッチ32と、エンジン12を始動させるスタートボタンスイッチ33と、エンジン12の運転を強制停止させるキルスイッチ35と、を備えている。イグニッションキースイッチ32は、ハンドル8の上側中央に配置されている。スタートボタンスイッチ33およびキルスイッチ35は、ハンドル8の右手側端部に配置されている。
また、アイドリングストップ制御装置31は、走行速度などの各種情報を表示等するインジケータ36を備えている。インジケータ36は、ハンドル8の中央付近上側に配置されている。
また、アイドリングストップ制御装置31は、エンジン12内にガソリンを噴射して点火する燃料噴射点火装置37と、エンジン12と後輪11との間に介在して動力を変速して伝達するトランスミッション38と、各部の電装系に電源を供給するバッテリ39と、バッテリ39から供給される電力でエンジン12を始動させるスタータモータ41と、バッテリ39とスタータモータ41とを接続する電路を開閉させるスタータモータリレー42と、を備えている。
また、アイドリングストップ制御装置31は、スロットルグリップ21の捻り量(スロットル開度)を検出するスロットルポジションセンサ43と、車両の走行速度を検出する車速センサ45と、を備えている。車速センサ45は、後輪11一回転あたり複数回、例えば40回のパルス信号を発して、走行速度を検出する。
また、アイドリングストップ制御装置31は、エンジン12の冷却水の水温を検出する水温センサ46と、エンジン12の回転数を検出するクランク回転センサ47と、センタースタンドの状態を検知するセンタースタンドスイッチ48と、サイドスタンドの状態を検知するサイドスタンドスイッチ49と、前ブレーキレバー22および後ブレーキレバー25の少なくともいずれか一方が操作されているか否かを検出するブレーキスイッチ51と、を備えている。
そして、アイドリングストップ制御装置31は、イグニッションキースイッチ32、スタートボタンスイッチ33、キルスイッチ35、スロットルポジションセンサ43、車速センサ45、水温センサ46、クランク回転センサ47、センタースタンドスイッチ48、サイドスタンドスイッチ49、ブレーキスイッチ51を含む各種センサの検出信号を受け取って車両を統括して制御する制御部としてのコントローラ52を備えている。コントローラ52は、ROM内に予め読出可能に格納されている種々の制御処理プログラムや各種パラメータを参照し、RAMを作業領域としてCPUで実行する。
具体的な制御処理として、コントローラ52は、イグニッションキースイッチ32がON状態、およびブレーキスイッチ51がON状態、つまりブレーキレバー22、25の少なくともいずれか一方が操作されている状態で、スタートボタンスイッチ33が押し下されるとき、スタータモータリレー42を閉じてバッテリ39からスタータモータ41に電力を供給し、エンジン12を始動させる。エンジン12の始動制御は、サイドスタンドスイッチ49でサイドスタンドが収納されている状態を検知し、また、キルスイッチ35がOFF状態、つまりエンジン12の始動が禁止されていない状態であることが条件である。
コントローラ52は、燃料噴射点火装置37を制御する制御部を有し、エンジン12を始動させた後、コントローラ52は、スロットルポジションセンサ43で検出されるスロットルグリップ21の捻り量に応じてエンジン12内に噴射するガソリン量を燃料噴射点火装置37で調節して走行速度を加減する。走行時には、コントローラ52は、車速センサ45で検出される走行速度をインジケータ36で表示する。
そして、コントローラ52は、エンジン12の運転状態であって所定の停止条件が満たされたときにエンジン12を停止させて車両をアイドリングストップ状態に遷移させるアイドリングストップ制御装置31を備えている。アイドリングストップ制御装置31は、所定の条件が揃ったときにエンジン12を直ちに再始動可能な状態で一時的に停止させる。
次いで、本実施形態に係る自動二輪車1のアイドリングストップ制御装置について説明する。
図3は、本発明の実施形態に係るアイドリングストップ制御装置のアイドリングストップ機能を概略的に示すブロック図である。
図2に加えて、図3に示すように、本実施形態に係るアイドリングストップ制御装置31は、エンジン12の運転状態M1、エンジン12のアイドリングストップ状態M2、エンジン12の再始動禁止状態M3の間を遷移して、アイドリングストップ制御処理を果たす。アイドリングストップ制御装置31は、所定の停止条件R1が満たされたときにエンジン運転状態M1からアイドリングストップ状態M2へ遷移してエンジン12を停止させ、所定の始動条件R2が満たされたときにアイドリングストップ状態M2からエンジン運転状態M1へ遷移してエンジン12を再始動させる。また、アイドリングストップ制御装置31は、所定の閾値より大きい走行速度が検知されたとき(条件R3)にアイドリングストップ状態M2から再始動禁止状態M3へ遷移してエンジン12の再始動を一時的に禁止させ、ブレーキレバー22、25の少なくともいずれか一方が操作されていることが検知されたとき(条件R4)に再始動禁止状態M3からアイドリングストップ状態M2へ遷移してエンジン12の再始動を許可する。
これらエンジン12の運転状態M1、アイドリングストップ状態M2、および再始動禁止状態M3の3つの制御モード間を遷移する制御を実行するため、アイドリングストップ制御装置31のコントローラ52は、エンジン運転状態M1であって所定の停止条件R1が満たされたときにエンジン12を停止させて車両をアイドリングストップ状態M2に遷移させるアイドリングストップ制御部55と、アイドリングストップ状態M2であって所定の始動条件R2が満たされたときにエンジン12を再始動させて車両をエンジン運転状態M1に遷移させる再始動制御部56と、アイドリングストップ状態M2であって所定の閾値より大きい走行速度が検知されたとき(条件R3)にエンジン12の再始動を一時的に禁止させて車両を再始動禁止状態M3に遷移させる再始動禁止制御部57と、を備えている。
まず、コントローラ52は、アイドリングストップ機能を利用するか否かを選択可能なアイドリングストップ切替スイッチ58を備えている。アイドリングストップ切替スイッチ58は、スロットルグリップ21、スタートボタンスイッチ33およびキルスイッチ35とともにハンドル8の右手側端部に配置されている。コントローラ52は、アイドリングストップ切替スイッチ58がON状態の場合に、アイドリングストップ機能を実行する。
コントローラ52は、所定の停止条件R1として、アイドリングストップの許可条件および実施条件の二つの条件を満たしているか否かを判定し、それぞれの条件が満たされている場合に、エンジン運転状態M1からアイドリングストップ状態M2へ遷移する。許可条件および実施条件は、各種スイッチや各種センサの検出結果と、水温センサ46で検出されるエンジン12の冷却水温や、クランク回転センサ47で検出されるエンジン12の回転数や、センタースタンドスイッチ48で検知されるセンタースタンドの立ち状態、サイドスタンドスイッチ49で検知されるサイドスタンドの状態などを含めて判定される。
コントローラ52は、次の許可条件(1)から(5)を満たしているときに、エンジン運転状態M1からアイドリングストップ状態M2への遷移の実施を許可する。
(1)アイドリングストップ切替スイッチ58がON状態に操作されていること。
(2)クランク回転センサ47で検出されるエンジン12の回転数が、アイドリング回転数以上であること。つまり、エンジン12が、アイドリングストップを有効利用することができるエンジン運転状態M1であること。
(3)水温センサ46で検出される冷却水温が、設定範囲内であること。設定範囲内とは、例えば60℃から110℃であって、エンジン12が暖機運転を済ませて円滑に再始動できること。
(4)今回のエンジン運転状態M1にて予め定める所定の走行速度以上で走行した履歴があること。走行した履歴とは、例えば、10km/時以上で走行した履歴があって、アイドリングストップを有効利用する走行途中の状況、例えば信号待ちであること。
(5)センタースタンドスイッチ48がセンタースタンドの収納状態を検知している状態で、かつ、サイドスタンドスイッチ49がサイドスタンドの収納状態を検知している状態であること。例えば、センタースタンドを立ててエンジン12を掛けている暖機時などでなく、アイドリングストップを有効利用する状態であること。
なお、サイドスタンドスイッチ49がサイドスタンドの収納状態を検知しない状態、つまりサイドスタンドが出ている状態の場合には、エンジン12をアイドリングストップ制御とは異なる制御である駆動禁止制御によって停止させることもできる。
また、コントローラ52は、次の実施条件(A)から(C)を満たしているときに、エンジン運転状態M1からアイドリングストップ状態M2への遷移を許可する。そして、コントローラ52は、次の実施条件(D)を検出して所定の時間が経過したときに、エンジン12を迅速に再始動可能な状態で一時的に停止させる。
(A)スロットルポジションセンサ43で検出されるスロットルグリップ21の捻り量がゼロ、つまりスロットル開度が全閉であること。つまり、ライダーが走行要求していないこと。
(B)車速センサ45で検出される走行速度が0km/時であること。つまり、停車していること。
(C)クランク回転センサ47で検出されるエンジン12の回転数がアイドリング回転数であること。
(D)ブレーキレバー22、25の少なくともいずれか一方が操作されてブレーキスイッチ51の検出信号がOFF状態からON状態に変化したこと。
コントローラ52は、イグニッションキースイッチ32がONされた以後、アイドリングストップ制御処理を他の制御処理に並行させて繰り返し実行する。そこで、まず、アイドリングストップ許可条件(1)から(5)が満たされているか否かを継続的に監視する。コントローラ52は、アイドリングストップ許可条件が満たされた場合には、続けて、アイドリングストップ実施条件(A)から(C)とともに条件(D)が満たされているか否かを監視し、いずれかの条件が満たされなかった場合には、アイドリングストップ許可条件(1)から(5)の監視に戻る。
そして、コントローラ52は、例えば、走行状態から交差点などで停車する際には、ライダーがスロットルグリップ21を緩める(閉じ方向の操作)ことによって、エンジン12の回転数の降下をクランク回転センサ47で検出し、ライダーがブレーキレバー22、25を握って制動を掛けることによって、走行速度の減速を車速センサ45で検出する。この後、コントローラ52は、スロットル開度が全閉であることをスロットルポジションセンサ43で検出し、エンジン12の回転数がアイドリング回転数まで降下したことをクランク回転センサ47で検出し、停車したことを車速センサ45で検出する。このとき、コントローラ52は、アイドリングストップ実施条件(A)から(C)が満たされたと判断し、この後アイドリングストップ実施条件(D)が満たされている(または、満たされた)ことを検出して、CPUのカウントタイマ機能を利用して経過時間を計時して、経過時間が予め定める所定の実行時間、例えば1秒経過したか否かを確認する。
つまり、コントローラ52は、アイドリングストップ実施条件(A)から(C)が満たされた直後に、前ブレーキレバー22(または、後ブレーキレバー25)が握られて前輪9(または、後輪11)の制動が掛けられているか否かを監視する。そして、コントローラ52は、前ブレーキレバー22が握られて停車し、経過時間が所定の実行時間に達する前に一旦前ブレーキレバー22が解放され、再度前ブレーキレバー22が握られた場合、またはブレーキの制動によらず慣性走行の後に停車し、停車後に前ブレーキレバー22が握られた場合のいずれかで、ブレーキレバー22、25の操作が所定の実行時間、例えば1秒継続した時にエンジン12を停止させてアイドリングストップ状態M2に遷移する。
他方、コントローラ52は、アイドリングストップ実施条件(A)から(C)が満たされつつ、経過時間が所定の実行時間(前記ブレーキレバー22、25の操作の所定の実行時間よりも十分長い時間)に達した場合にも、エンジン12を停止させてアイドリングストップ状態M2に遷移する。コントローラ52は、例えば、前ブレーキレバー22が握られたまま維持される場合、前ブレーキレバー22が握られた状態から解放されたまま維持される場合、およびブレーキの制動によらず慣性走行の後に停車し、停車後に前ブレーキレバー22が解放されたまま維持される場合のいずれかで、経過時間が所定の実行時間に達すると、エンジン12を停止させてアイドリングストップ状態M2に遷移する。
なお、自動二輪車1が停車してアイドリングストップ機能によりエンジン12が停止した状態、つまりアイドリングストップ状態M2は、ブレーキレバー22、25の一方あるいは両方が解放されても、またブレーキレバー22、25の一方あるいは両方が握られたままであっても維持される。
このとき、コントローラ52は、車両がアイドリングストップ状態M2であることをインジケータ36でライダーに報知する。
そして、コントローラ52は、スロットルポジションセンサ43がスロットルグリップ21が開き方向に操作されたこと(スロットルバルブの開放)を検出する、つまり始動条件R2が満足されると、その捻り量(スロットル開度)に応じてエンジン12を再始動させてアイドリングストップ状態M2から運転状態M1へ遷移する。この時、ブレーキレバー22、25の操作を必要とせず、アイドリングストップ状態M2から運転状態M1へ遷移する条件に、ブレーキレバー22、25の操作は含まれない。
ところで、従来より、自動二輪車では、アイドリングストップ状態M2でエンジン12が停止しているときに、ライダーが自動二輪車1から降車し、スロットルグリップ21および固定グリップ23を握ったまま車両を押して歩くことがあり得る。そして、上記のスロットルグリップ21の操作のみをエンジンの再始動の条件とする車両では、車両を押して歩く際に不意のスロットル操作が行われると、意図しないエンジン12の再始動が起こる可能性がある。
そこで、本実施形態に係る自動二輪車1は、アイドリングストップ状態M2の時に所定の閾値より大きい走行速度が検知された場合は、アイドリングストップ状態M2から再始動禁止状態M3へ遷移して、エンジン12の再始動を禁止する。
図4は、本発明の実施形態に係るアイドリングストップ制御装置の再起動禁止制御を概略的に示すフローチャートである。
図4に示すように、本実施形態に係るアイドリングストップ制御装置31の再始動禁止制御部57は、コントローラ52がアイドリングストップ状態M2に遷移すると(ステップS1)、車速センサ45が検出する走行速度を監視して車両が押し歩かれているか否かを判断する(ステップS2)。換言すれば、ステップS2の判断は、条件R3が満たされているか否かを監視している。具体的には、再始動禁止制御部57は、後輪11が4分の1回転すること、つまり車速センサ45から10回のパルス信号が発せられた場合に、所定の閾値より大きい走行速度を検知する。この所定の閾値より大きい走行速度の検知によって、条件R3が満たされる。なお、条件R3は、走行速度を判定するために、所定の閾値として車速センサ45が検出するパルス信号を単純に計数して車両の移動量で判断しても良いし、ある時間内に検出されるパルス信号の計数値を評価しても良い。
再始動禁止制御部57は、条件R3が満たされるまでステップS2を繰り返し、条件R3が満たされた場合には、アイドリングストップ状態M2から再始動禁止状態M3へ遷移し、エンジン12の再始動を一時的に禁止する(ステップS3)。再始動禁止状態M3では、スロットルポジションセンサ43でスロットルグリップ21が開かれたことが検出されても、エンジン12は再始動せずに停止を維持し、つまりアイドリングストップ状態M2からエンジン運転状態M1への遷移が阻止される。
例えば、自動二輪車1が走行状態から交差点などで停車し、ライダーが車両を押し歩き始めて、所定の閾値より大きい走行速度や移動(具体的には後輪11が4分の1回転)が検出されると、スロットルグリップ21が開かれてもエンジン12は再始動せず、停止した状態を維持する。
このとき、コントローラ52は、アイドリングストップ状態M2の時と異なる表示によって車両が再始動禁止状態M3であることをインジケータ36でライダーに報知する。
なお、条件R3は、所定の閾値より大きい走行速度が検知されたことの他に、サイドスタンドスイッチ49でサイドスタンドが引き出されている状態を検知することによっても満たされる。換言すれば、再始動禁止制御部57は、ステップS2において、所定の閾値より大きい走行速度が検知されるか否か、またはサイドスタンドスイッチ49でサイドスタンドが引き出されている状態を検知しているか否かを、判断している。
また、再始動禁止制御部57は、一旦再始動禁止状態M3へ遷移すると、ブレーキレバー22、25の少なくともいずれか一方が操作されているか否かを判断する(ステップS4)。換言すれば、ステップS4の判断は、条件R4が満たされているか否かを監視している。具体的には、再始動禁止制御部57は、ブレーキスイッチ51の検出信号がOFFからONに変化して、ブレーキスイッチ51のON状態の継続時間が所定の解除判断時間(例えば1秒間)継続することを監視する。ブレーキスイッチ51の検出信号がOFFからONに変化して、ブレーキスイッチ51のON状態の継続時間が所定の解除判断時間(例えば1秒間)継続することによって、条件R4が満たされる。
なお、条件R4は、ブレーキスイッチ51のON状態の継続時間が所定の解除判断時間に達することの他に、イグニッションキースイッチ32の操作によっても満たされる。換言すれば、再始動禁止制御部57は、ステップS4において、ブレーキスイッチ51のON状態の継続時間が所定の解除判断時間に達しているか否か、またはイグニッションキースイッチ32が操作されているか否かを、判断している。
再始動禁止制御部57は、条件R4が満たされるまでステップS4を繰り返し、条件R4が満たされた場合には、再始動禁止状態M3からアイドリングストップ状態M2へ遷移し、エンジン12の再始動禁止を解除、つまりエンジン12の再始動を許可して(ステップS5)再起動禁止制御を終了させる。
本実施形態に係るアイドリングストップ制御装置31は、条件R3が満たされた場合、アイドリングストップ状態M2から再始動禁止状態M3へ遷移することによって、車両を押して歩く際などに不意の始動条件R2が満たされたとしても、エンジン12の再始動を禁止することができる。このため、アイドリングストップ状態M2から再始動時にブレーキレバー22、25を握るという煩わしい操作を不要にできる。しかも、本実施形態に係るアイドリングストップ制御装置31は、車速センサ45の検出結果に基づいて再始動禁止状態M3へ遷移するため、前部シート5にライダーが着座しているか否かを監視する必要がなく、着座スイッチのような検出手段を必要としない。
また、本実施形態に係るアイドリングストップ制御装置31は、条件R4が満たされている場合、つまりブレーキレバー22、25の少なくともいずれか一方が所定の解除判断時間、継続して操作されている場合、再始動禁止状態M3を解除してアイドリングストップ状態M2へ遷移するため、極めて簡易で、かつエンジン12再始動時の安全性を高める操作でエンジン12の再始動を待機できる。
さらに、本実施形態に係るアイドリングストップ制御装置31は、再始動禁止状態M3を備えたり、再始動禁止状態M3の解除条件としてエンジン12再始動時の安全性を高める条件R4を採ったりすることによって、スロットルグリップ21の捻り量のみという極めて簡易かつ直接的な発進の意思に沿った操作を始動条件R2に採用し、エンジン12を安全に再始動させる。
さらにまた、本実施形態に係るアイドリングストップ制御装置31は、車両が再始動禁止状態M3であることをインジケータ36でライダーに報知することによって、車両が再始動禁止状態M3に遷移していることを明らかにし、ライダーがエンジン12の再始動を望むときには再始動禁止状態M3の解除操作、つまり条件R4を満たす操作を促す。
したがって、本発明に係るアイドリングストップ制御装置31によれば、アイドリングストップ機能によって一時的に停止したエンジン12の再始動条件を簡便にする一方で、エンジン12の不意な再始動の回避を両立させる。
1 自動二輪車
5 前部シート
6 後部シート
7 ステップ
8 ハンドル
9 前輪
11 後輪
12 エンジン
21 スロットルグリップ
22 前ブレーキレバー
23 固定グリップ
25 後ブレーキレバー
31 アイドリングストップ制御装置
32 イグニッションキースイッチ
33 スタートボタンスイッチ
35 キルスイッチ
36 インジケータ
37 燃料噴射点火装置
38 トランスミッション
39 バッテリ
41 スタータモータ
42 スタータモータリレー
43 スロットルポジションセンサ
45 車速センサ
46 水温センサ
47 クランク回転センサ
48 センタースタンドスイッチ
49 サイドスタンドスイッチ
51 ブレーキスイッチ
52 コントローラ
55 アイドリングストップ制御部
56 再始動制御部
57 再始動禁止制御部
58 アイドリングストップ切替スイッチ

Claims (4)

  1. 車両の走行速度を検知する車速検知部と、
    エンジン運転状態であって所定の停止条件が満たされたときにエンジンを停止させて車両をアイドリングストップ状態に遷移させるアイドリングストップ制御部、アイドリングストップ状態であって所定の始動条件が満たされたときに前記エンジンを再始動させて車両をエンジン運転状態に遷移させる再始動制御部、およびアイドリングストップ状態であって所定の閾値より大きい走行速度が検知されたときに前記エンジンの再始動を一時的に禁止させて車両を再始動禁止状態に遷移させる再始動禁止制御部を有する制御部と、を備える自動二輪車のアイドリングストップ制御装置。
  2. 前記再始動禁止制御部は、ブレーキ操作を検知すると再始動禁止状態を解除して車両をアイドリングストップ状態に遷移させる請求項1に記載の自動二輪車のアイドリングストップ制御装置。
  3. 前記所定の始動条件は、スロットル操作の検知によって満たされる請求項1または2に記載の自動二輪車のアイドリングストップ制御装置。
  4. 車両が前記再始動禁止状態であることを報知するインジケータを備える請求項1から3のいずれか1項に記載の自動二輪車のアイドリングストップ制御装置。
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