JP2015098421A - 水素供給装置 - Google Patents

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丈誠 横井
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健純 近藤
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豪生 野澤
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辰美 黒田
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大介 毛利
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Abstract

【課題】芳香族化合物を収容するタンクに関する課題を解決できる水素供給装置を提供すること。【解決手段】液体の有機ハイドライドを収容する第1のタンク(3)と、前記第1のタンクから供給される前記有機ハイドライドの少なくとも一部を脱水素化し、水素及び液体の芳香族化合物を生成する脱水素化ユニット(7)と、前記脱水素化ユニットから排出された、前記芳香族化合物を含む液体を収容する第2のタンク(5)と、を備え、前記第2のタンクの内容積が変更可能であることを特徴とする水素供給装置(1)。【選択図】図3

Description

本発明は水素供給装置に関する。
従来、芳香族ハイドライドを脱水素化して水素を生成し、その水素を燃料電池に供給する水素供給装置が知られている(特許文献1参照)。
特許第4849775号公報
芳香族化合物を脱水素化すると、水素とともに、芳香族化合物が生じる。芳香族化合物は、一般的に毒性が高いため、外部に放出することはできず、タンク内に収容する必要がある。水素供給装置には、このタンクを設けることに起因する種々の課題が生じることがある。本発明は以上の点に鑑みなされたものであり、上述した課題を解決できる水素供給装置を提供することを目的とする。
本発明の水素供給装置は、液体の有機ハイドライドを収容する第1のタンクと、前記第1のタンクから供給される前記有機ハイドライドの少なくとも一部を脱水素化し、水素及び液体の芳香族化合物を生成する脱水素化ユニットと、前記脱水素化ユニットから排出された、前記芳香族化合物を含む液体を収容する第2のタンクとを備え、前記第2のタンクの内容積が変更可能であることを特徴とする。
本発明の水素供給装置では、第2のタンクの内容積が変更可能である。そのため、例えば、収容する液体の量が少ないときは、第2のタンクの内容積を小さくし、第2のタンクが占めるスペースを低減できる。また、収容する液体の量が多いときは、第2のタンクの内容積を大きくすることができる。
水素供給装置1の構成を表す説明図である。 水素供給装置1の電気的な構成を表すブロック図である。 第2のタンク5の構成を表す断面図である。 図4Aは縮小した状態における第2のタンク5の構成を表す断面図であり、図4Bは膨張した状態における第2のタンク5の構成を表す断面図である。 共通タンク61を備える水素供給装置1の構成を表す説明図である。 水素化ユニット65を備える水素供給装置1の構成を表す説明図である。 第3のタンク75を備える水素供給装置1の構成を表す説明図である。 第1のタンク3、第2のタンク5、及びノズル205の構成を表す断面図である。 2重構造を有する第2のタンク5の構成を表す断面図である。 反応ユニット113及び保管タンク15を備える水素供給装置1の構成を表す説明図である。 第1のタンク3及び第2のタンク5の構成を表す説明図である。
本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
<第1の実施形態>
1.水素供給装置1の全体構成
水素供給装置1の全体構成を図1に基づき説明する。水素供給装置1は、燃料電池101に水素を供給する装置である。水素供給装置1は、例えば、燃料電池101を動力源とする移動体(例えば、車両、航空機、船舶等)に搭載し、その燃料電池101に水素を供給することができる。また、水素供給装置1は、例えば、工場、住宅、道路等に設置された燃料電池101に水素を供給することができる。また、水素供給装置1は、例えば、携帯端末、家電製品、それらの充電器等に搭載された燃料電池に水素を供給することができる。
水素供給装置1は、図1に示すように、第1のタンク3、第2のタンク5、脱水素反応器(脱水素化ユニットの一実施形態)7、気液分離器9、吸着器11、バッファータンク13、ポンプ15、17、三方弁19、21、配管23、25、27、29、31、33、及びヒーター35を備える。
第1のタンク3は、液体のメチルシクロヘキサン(MCH)を収容可能な金属製のタンクである。第2のタンク5は、後述するように気液分離器9から送り出される、トルエン等を含む液体を収容可能なタンクである。第2のタンク5の構成は後述する。
水素供給装置1を移動体に搭載する場合、第1のタンク3及び第2のタンク5のうちの一方は移動体の右側に設置され、他方は移動体の左側に設置される。こうすることにより、移動体の左右方向における重量配分を適正化することができる。
脱水素反応器7は、第1のタンク3から供給されるMCHの少なくとも一部を脱水素化し、気体の水素及び液体のトルエンを生成するユニットである。脱水素反応器7は、金属チューブ内に脱水素触媒が充填された構造を有する。
脱水素触媒としては、特許第4849775号公報に記載されたものを用いることができる。この脱水素触媒として、例えば、特定の物理性状を有する多孔性γ-アルミナ担体に、白金、パラジウム、ルテニウム、ロジウム、及びイリジウムから選ばれた1種又は2種以上の触媒金属と、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウム、ベリリウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム及びバリウムを包含する周期律表の第1A族及び第2A族から選ばれた1種又は2種以上のアルカリ性金属とが担持された触媒を挙げることができ、特に好ましくは、触媒金属として白金が0.3重量%以上2.0重量%以下、好ましくは0.5重量%以上1.0重量%以下の範囲で、また、アルカリ性金属としてカリウムが0.001重量%以上1.0重量%以下、好ましくは0.005重量%以上0.5重量%以下での範囲でそれぞれ担持された触媒である。
また、上記γ−アルミナ担体としては、表面積が150m2/g以上、細孔容積が0.55cm3/g以上、平均細孔径が90〜300Å、及び細孔径90〜300Åの占有率が60%以上の物理的性状を有するものが好ましい。
このような特定の物理的性状を有する多孔性γ-アルミナ担体は、例えば、特公平6−72005号公報に開示されている製造方法で得ることができる。すなわち、アルミニウム塩の中和により生成した水酸化アルミニウムのスラリーを濾過洗浄し、得られたアルミナヒドロゲルを脱水乾燥した後、400〜800℃で1〜6時間程度焼成することにより得ることができ、好ましくは、アルミナヒドロゲルのpH値をアルミナヒドロゲル溶解pH領域とベーマイトゲル沈殿pH領域との間で交互に変動させるとともに少なくともいずれか一方のpH領域から他方のpH領域へのpH変動に際してアルミナヒドロゲル形成物質を添加してアルミナヒドロゲルの結晶を成長させるpHスイング工程を経て得られたものであるのがよい。
脱水素反応器7での脱水素反応条件は、反応温度が250℃以上350℃以下、好ましくは290℃以上350℃以下であり、また、この脱水素反応器の反応領域を通過するMCHの液空間速度(LHSV)が1.0以上5.0以下、好ましくは2.0以上4.0以下である。
気液分離器9は、脱水素反応器7から排出される物質(水素主体の気体と、トルエン及び未反応のMCH主体の液体との混合物)を、気体と液体とに分離する。気液分離器9は、十分な管径を有するチューブから成るコイルであって、コイルの軸方向が鉛直となるように設置される。脱水素反応器7から排出された物質を気液分離器9に導入し、冷却することで、気体と液体とに分離することができる。分離された気体は吸着器11へ送られ、液体は第2のタンク5に送られる。
吸着器11は、気液分離器9において分離された気体から、水素以外の不純物を吸着して除去する。吸着器11は、金属チューブ内に吸着剤を充填した構造を有する。吸着剤としては、例えば、ゼオライト、シリカ、シリカアルミナ、活性炭等を用いることができる。
バッファータンク13は、吸着器11において不純物を除去された気体(主として水素)を収容可能なタンクである。バッファータンク13は、充分な厚みを有する金属製のタンクである。バッファータンク13は、収容している水素を燃料電池101に供給する。
配管23は第1のタンク3と脱水素反応器7とを接続しており、ポンプ15は配管23の途中に設置されている。配管23及びポンプ15により、第1のタンク3内のMCHが脱水素反応器7に供給される。
配管25は脱水素反応器7と気液分離器9とを接続している。配管27は気液分離器9と吸着器11とを接続しており、その途中に三方弁19が設けられている。三方弁19は、気液分離器9及び吸着器11を連通する状態(以下、通常状態とする)と、空気供給ライン104及び吸着器11を連通する状態(以下、パージ状態とする)とのうちの一方をとることができる。後述する水素供給処理のときは、三方弁19を通常状態とする。一方、後述する再生処理のときは、三方弁19をパージ状態とする。
配管29は、吸着器11とバッファータンク13とを接続している。配管29の途中には、三方弁21とポンプ17とが設けられている。三方弁21は、吸着器11及びバッファータンク13を連通する状態(以下、通常状態とする)と、吸着器11から排出された気体成分をパージする状態(以下、パージ状態とする)とのうちの一方をとることができる。後述する水素供給処理のときは、三方弁21を通常状態とする。このとき、ポンプ17は、吸着器11から排出された気体をバッファータンク13に送り出す。一方、後述する再生処理のときは、三方弁21をパージ状態とする。
配管31はバッファータンク13内の水素を燃料電池101に供給する。配管33は気液分離器9から排出された液体を第2のタンク5に送る。
ヒーター35は、脱水素反応器7を加熱し、脱水素反応に好適な温度まで昇温するヒーターである。ヒーター35は、脱水素反応器7の外周に巻かれた電熱線であり、燃料電池101から電力を供給される。
なお、燃料電池101は、水素供給装置1から供給された水素と、空気(酸素)とを用いて電気化学反応を行い、電圧を発生させる。また、燃料電池101は、その電気化学反応により水を生成する。その水は水タンク102に収容される。水タンク102に収容された水は、種々の用途に用いることができる。例えば、燃料電池101が移動体(特に車両)に搭載されている場合、水タンク102に収容された水を冷却水やウインドウオッシャー液として使用することができる。また、水タンク102に収容された水を飲料水とすることができる。
2.水素供給装置1の電気的構成
水素供給装置1の電気的構成を図2に基づき説明する。水素供給装置1は、図2に示すように、センサ群37と、入力部39と、制御部41とを備える。センサ群37は、水素供給装置1における各部の情報を取得する複数のセンサの群である。センサ群37には、後述する下端位置センサ43が含まれる。入力部39は、キーボード、タッチパネル、各種スイッチ等から構成され、ユーザが情報を入力可能な構成である。制御部41は、CPU、ROM、RAM等を備えた周知のコンピュータであり、センサ群37の検出結果、及び入力部39に入力された情報に基づき、ポンプ15、17、三方弁19、21、ヒーター35、水素供給装置1の各部におけるバルブの開閉等を制御する。
3.第2のタンク5の構成
第2のタンク5の構成を図3に基づき説明する。第2のタンク5は、中空球形の基本形態を有し、上端部に接続孔45が設けられている。接続孔45の形状は円形であり、第2のタンク5の内外を連通する。第2のタンク5の材質はゴム(弾性体の一実施形態)であり、伸縮及び弾性変形が可能である。
第2のタンク5は配管33に接続している。配管33は、第2のタンク5側においてL字型に屈曲し、配管33の先端部47は下方向に延びており、配管33の出口49は下向きである。第2のタンク5のうち、接続孔45の周辺部51が、先端部47の外周面に接着されることで、第2のタンク5は配管33に取り付けられている。その結果、先端部47の一部は接続孔45内に侵入し、出口49は第2のタンク5の内部に臨む。
第2のタンク5の下方には、下端位置センサ43が設けられている。下端位置センサ43の位置は固定されている。下端位置センサ43は、レーザ光を射出してから、そのレーザ光の反射波を受信するまでの時間差に基づき、下端位置センサ43から第2のタンク5の下端53までの距離Lを測定する。
第2のタンク5は、収容する液体50の量が少ないときは、図3における実線で表すように、小さい球形であり、下端53は高い位置にある。一方、収容する液体50の量が増加したとき、図3における破線で表すように、第2のタンク5は液体50の重さによって膨張し、その内容積が大きくなる。また、下端53の位置は下方に下がる。
なお、一旦図3における破線で表す状態となってから、収容する液体50の量が減ると、第2のタンク5の形態は、第2のタンク5を構成するゴムの弾性力により、図3において実線で表す形態に戻る。
4.水素供給装置1が実行する処理
(1)水素供給処理
予め、第1のタンク3にMCHを収容し、第2のタンク5は空にしておく。ユーザが入力部39に対し、水素供給開始に対応する操作を行うと、制御部41は、ヒーター35により、脱水素反応器7の温度を、脱水素反応に好適な温度に昇温する。また、制御部41は、三方弁19、21を、それぞれ、通常状態にする。
次に、制御部41は、ポンプ15を駆動し、第1のタンク3内のMCHを、配管23を介して脱水素反応器7に供給する。脱水素反応器7では、MCHを原料とする脱水素反応が生じ、気体の水素と液体のトルエンとが生成する。また、一部のMCHは未反応のまま残存する。それらの物質は、配管25を経て、気液分離器9に送られる。
気液分離器9では、脱水素反応器7から送られた物質が、気体と液体とに分離される。分離された気体は配管27を経て吸着器11に送られる。また、分離された液体は配管33を経て第2のタンク5に送られる。
吸着器11では、気液分離器9から送られた気体に含まれる、水素以外の不純物が吸着剤に吸着される。その後、気体(主として水素)は、ポンプ17及び配管29により、バッファータンク13に送られ、そこに収容される。なお、バッファータンク13に収容された水素は、適宜、燃料電池101に供給される。
(2)吸着器11の再生時の処理
予め、吸着器11を外部のヒーター等で加温しておく。ユーザが入力部39に対し、吸着剤再生に対応する操作を行うと、制御部41は、ポンプ15、ヒーター35をオフとする。また、制御部41は、三方弁19、21を、それぞれ、パージ状態とする。
次に、制御部41は、空気供給ライン104から吸着器11に空気を供給する。吸着器11内を流れた空気は、三方弁21からパージされる。以上の処理により、吸着器11の吸着剤に吸着されていた不純物が空気中に溶出して除去され、吸着剤が再生される。
(3)第2のタンク5の収容量算出処理
ユーザが入力部39に対し、第2のタンク5の収容量算出に対応する操作を行うと、制御部41は、下端位置センサ43により、第2のタンク5の下端53の位置を検出する。下端53の位置は、第2のタンク5に収容する液体の量が多いほど、低くなる。制御部41は、下端53の位置と、第2のタンク5に収容された液体の量との関係を規定するマップを予め記憶している。制御部41は、検出した下端53の位置をそのマップに当てはめ、第2のタンク5に収容された液体の量を算出する。算出した液体の量は、図示しないディスプレイに表示してもよいし、外部に信号として出力してもよい。
5.水素供給装置1が奏する効果
(1)第2のタンク5は、収容する液体の量が少ないときは、縮小し、内容積が小さい。そのため、第2のタンク5が占めるスペースを低減できる。また、第2のタンク5は、収容する液体の量が増加したときは、膨張し、内容積を大きくすることができる。
(2)水素供給装置1は、下端位置センサ43により、第2のタンク5に収容された液体の量を容易に算出することができる。
6.変形例
(1)第2のタンク5の一部は、金属、セラミック等の弾性が低い材料で構成され、他の部分が弾性体で構成されていてもよい。この場合も、弾性体から成る部分の伸縮により、同様の効果を奏することができる。
(2)第1のタンク3も、第2のタンク5と同様のものであってもよい。この場合、MCHの収容量が多い状態では、第1のタンク3の内容積を大きくし、MCHの収容量が少ない状態では、第1のタンク3の内容積を小さくすることができる。
<第2の実施形態>
1.水素供給装置1の構成
本実施形態における水素供給装置1の構成は基本的には前記第1の実施形態と同様である。ただし、第2のタンク5の構成において相違する。以下では、相違点を中心に説明する。
本実施形態における第2のタンク5は、図4A、4Bに示すように、円筒形の基本形態を有するとともに、円筒の側面55は蛇腹状となっている。第2のタンク5は、円筒の軸方向が鉛直方向となる向きに設置される。また、第2のタンク5の上面には、接続孔57が設けられている。第2のタンク5の材質は弾性を有する樹脂である。
第2のタンク5は配管33に接続している。配管33は、第2のタンク5側においてL字型に屈曲し、配管33の先端部47は下方向に延びており、配管33の出口49は下向きである。第2のタンク5のうち、接続孔57の周辺部59が、先端部47の外周面に接着されることで、第2のタンク5は配管33に取り付けられている。その結果、先端部47の一部は接続孔57内に侵入し、出口49は第2のタンク5の内部に臨む。
第2のタンク5は、収容する液体50の量が少ないときは、図4Aに示すように、蛇腹状の側面55が縮むことで、縦方向の寸法が小さくなり、内容積も小さくなる。一方、収容する液体50の量が増加したとき、図4Bに示すように、収容する液体50の重さによって蛇腹状の側面55が伸びることで、縦方向の寸法が大きくなり、内容積も大きくなる。
なお、一旦図4Bに示す状態となってから、収容する液体50の量が減ると、第2のタンク5の形態は、第2のタンク5を構成する樹脂の弾性力により、図4Aに示す形態に戻る。
2.水素供給装置1が実行する処理
本実施形態の水素供給装置1は、前記第1の実施形態と同様の処理を実行する。
3.水素供給装置1が奏する効果
本実施形態の水素供給装置1は、前記第1の実施形態と同様の効果を奏する。
4.変形例
(1)第2のタンク5の一部(例えば側面55以外の全部又は一部)は、金属、セラミック等の弾性が低い材料で構成されていてもよい。この場合も、側面55の伸縮により、同様の効果を奏することができる。
(2)第1のタンク3も、第2のタンク5と同様のものであってもよい。この場合、MCHの収容量が多い状態では、第1のタンク3の内容積を大きくし、MCHの収容量が少ない状態では、第1のタンク3の内容積を小さくすることができる。
<第3の実施形態>
1.水素供給装置1の構成
本実施形態における水素供給装置1の構成は基本的には前記第1の実施形態と同様である。ただし、一部において相違する。以下では、その相違点を中心に説明する。
本実施形態の水素供給装置1は、図5に示すように、第1のタンク3及び第2のタンク5の代わりに、金属製の共通タンク61を備えている。共通タンク61の内部には、仕切られていない一つの空間が存在する。共通タンク61は、配管23、及び配管33に接続している。共通タンク61には、当初、MCHが収容される。
また、共通タンク61内には、濃度センサ63が設けられている。濃度センサ63は、センサ群37の一つであり、共通タンク61内の液体におけるトルエン濃度を検出する。濃度センサ63は、MCHとトルエンとの物性(比重、粘度、極性、蒸気圧、電気伝導度等)の違いに基づき、トルエン濃度を検出する。
2.水素供給装置1が実行する処理
本実施形態の水素供給装置1は、基本的には前記第1の実施形態と同様の処理を実行する。ただし、水素供給処理において、脱水素反応器7に供給されるのは、共通タンク61に収容された液体(当初はMCH、その後はMCHとトルエンとの混合物)である。また、気液分離器9により分離された液体は、共通タンク61に戻される。
よって、水素供給処理を継続するうちに、共通タンク61に収容された液体におけるMCH濃度は徐々に減少し、トルエン濃度は徐々に増加する。
水素供給装置1は、濃度センサ63を用いて、共通タンク61内の液体におけるトルエン濃度を検出することができる。ユーザは、例えば、トルエン濃度が所定値に達すると、共通タンク61内の液体を排出し、その後に、MCHを供給することができる。
3.水素供給装置1が奏する効果
(1)本実施形態の水素供給装置1は、前記第1の実施形態と略同様の効果を奏する。
(2)本実施形態の水素供給装置1は、第1のタンク3及び第2のタンク5を設ける必要がないので、装置構成を簡略化できる。
4.変形例
濃度センサ63の代わりに、配管33を流れる液体の流量を検出する流量センサを設けてもよい。この場合、継続的に取得した流量センサの検出値を用いて、配管33を流れた液体の累積量を算出し、その累積量と、MCHの初期容量とから、共通タンク61内の液体におけるトルエン濃度を算出することができる。
<第4の実施形態>
1.水素供給装置1の構成
本実施形態における水素供給装置1の構成は基本的には前記第1の実施形態と同様である。ただし、一部において相違する。以下では、その相違点を中心に説明する。
本実施形態の水素供給装置1は、図6に示すように、さらに、水素化ユニット65を備えている。水素化ユニット65は、周知の方法でトルエンを水素化し、MCHを製造するユニットである。MCHの製造法の例としては、周知の水素付加装置において、Pt触媒の存在下、トルエンに水素を付加させる方法がある。
水素化ユニット65は、配管67を介して、第2のタンクからトルエンを供給され、配管69を介して、バッファータンク13から水素を供給される。また、水素化ユニット65は、配管71を介して、製造したMCHを第1のタンク3に送る。
また、本実施形態では、バッファータンク13内に圧力センサ73が設けられている。圧力センサ73はセンサ群37のうちの一つであり、バッファータンク13に収容された水素の圧力を検出する。
2.水素供給装置1が実行する処理
(1)本実施形態の水素供給装置1は、前記第1の実施形態と同様の処理を実行する。
(2)本実施形態の水素供給装置1は、MCH製造処理を実行する。すなわち、水素化ユニット65を用いて、第2のタンク5に収容されていたトルエンと、バッファータンク13に収容されていた水素とからMCHを製造し、製造したMCHを第1のタンク3に収容する。
MCH製造処理は、圧力センサ73で検出したバッファータンク13における水素圧力が所定の閾値を超えた場合に実行することができる。また、MCH製造処理は、ユーザが入力部39に対し、MCH製造処理に対応する操作を行った場合に実行することができる。また、MCH製造処理は、下端位置センサ43により検出した、第2のタンク5の収容量が所定の閾値を超えた場合に実行できる。
3.水素供給装置1が奏する効果
(1)本実施形態の水素供給装置1は、前記第1の実施形態と同様の効果を奏する。
(2)本実施形態の水素供給装置1は、MCH製造処理を実行して水素を消費することにより、バッファータンク13における水素圧力が過大になることを抑制できる。また、MCH製造処理を実行してトルエンを消費することにより、第2のタンク5における液量を抑制できる。また、バッファータンク13内の水素を燃料電池101に供給する予定が長期間ない場合、その水素を用いてMCHを製造することで、燃料電池101の燃料を安定して保存できる。
4.変形例
水素化ユニット65に対し、バッファータンク13からではなく、外部の水素供給ラインから水素を供給してもよい。この場合、バッファータンク13における水素圧力によらず、第2のタンク5に収容されたトルエンを用いてMCHを製造できる。また、水素化ユニット65によりMCHを製造すれば、第2のタンク5内の液量が減少し、第1のタンク3内のMCH量が増加するので、第2のタンク5からトルエンを主体とする液体を抜き取る作業や、第1のタンク3へMCHを供給する作業の頻度を低減する(例えば行わないようにする)ことができる。
<第5の実施形態>
1.水素供給装置1の構成
本実施形態における水素供給装置1の構成は基本的には前記第1の実施形態と同様である。ただし、一部において相違する。以下では、その相違点を中心に説明する。
本実施形態の水素供給装置1は、図7に示すように、第1のタンク3及び第2のタンク5に加えて、第3のタンク75を備えている。第1のタンク3、第2のタンク5、及び第3のタンク75には、それぞれ、当初は、MCHが収容され、後に、トルエンが混合される。詳しくは後述する。また、第1のタンク3、第2のタンク5、及び第3のタンク75は、それぞれ、タンク内に収容された液体におけるトルエン濃度を検出するトルエン濃度センサ77を備えている。
また、第1のタンク3、第2のタンク5、及び第3のタンク75は、それぞれ、配管79、81、83を介して、切換バルブ85に接続しており、切換バルブ85は配管23に接続している。切換バルブ85は、配管79、81、83のうちの1のみを選択して、配管23に連通させる。
また、第1のタンク3、第2のタンク5、及び第3のタンク75は、それぞれ、配管87、89、91を介して、切換バルブ93に接続しており、切換バルブ93は配管33に接続している。切換バルブ93は、配管87、89、91のうちの1のみを選択して、配管33に連通させる。
2.水素供給装置1が実行する処理
本実施形態の水素供給装置1は、基本的には、前記第1の実施形態と同様の処理を実行するが、水素供給処理の一部において相違する。以下では、その相違点を中心に説明する。
水素供給処理において、気液分離器9により分離された液体は、配管33を経て、第1のタンク3、第2のタンク5、及び第3のタンク75のうちのいずれかに送られる。よって、当初はMCHが収容されていたタンクにトルエンが加えられる。このとき、制御部41は、液体の送り先を以下のように決める。まず、トルエン濃度センサ77を用いて、第1のタンク3、第2のタンク5、及び第3のタンク75におけるトルエン濃度をそれぞれ検出する。
次に、制御部41は、第1のタンク3、第2のタンク5、及び第3のタンク75におけるトルエン濃度の比率が、1:2:3となるように、液体成分の送り先を決め、その送り先に応じて、切換バルブ93を切り換える。
また、水素供給処理において、制御部41は、第1のタンク3、第2のタンク5、及び第3のタンク75の中から、脱水素反応器7にMCHを含む液体を供給するタンクを選択する。その選択の基準は適宜設定できる。例えば、水素の供給量を増す必要がある場合は、トルエン濃度が低い(MCH濃度が高い)第1のタンク3を選択し、水素の供給量を増す必要がない場合は、トルエン濃度が高い第3のタンク75を選択し、それらの中間の場合は第2のタンク5を選択することができる。次に、制御部41は、選択したタンクに応じて、切換バルブ85を切り換える。
3.水素供給装置1が実行する処理
(1)本実施形態の水素供給装置1は、前記第1の実施形態と略同様の効果を奏する。
(2)本実施形態の水素供給装置1は、脱水素反応器7に供給する液体におけるトルエン濃度を切換バルブ85により切り換えることができる。そのことにより、脱水素反応器7で生成する水素の量を調整することができる。
4.変形例
タンクの数は3以外であってもよく、例えば、4、5、6・・・とすることができる。また、タンクの一部は、気液分離器9により分離された液体を加えないようにすることができる。この場合、その一部のタンクに収容される液体は、常にMCHとなる。
<第6の実施形態>
1.水素供給装置1の構成
本実施形態における水素供給装置1の構成は基本的には前記第1の実施形態と同様であるが、一部において相違する。以下では、その相違点を中心に説明する。
本実施形態の水素供給装置1は、移動体(例えば、車両、航空機、船舶等)に搭載される。図8に示すように、第1のタンク3及び第2のタンク5は移動体201の内部に横に並べて設置される。第1のタンク3の上面には、MCH供給口95が設けられている。また、第1のタンク3には、MCH供給口95の周囲から上方向に延びる筒状の受け部材97が設けられている。
また、第2のタンク5の上面には、トルエン排出口99が設けられている。また、第2のタンク5には、トルエン排出口99の周囲から上方向に延びる筒状の受け部材103が設けられている。また、第2のタンク5の内部において、トルエン排出口99の周囲から下方向に延びる筒状の吸い上げ管105が設けられている。
移動体201には、その側面から、第1のタンク3及び第2のタンク5の上方まで、ノズル差込孔203が斜めに形成されている。ノズル差込孔203の下方には、上述した受け部材97、103が存在する。
ノズル差込孔203には、ノズル205を差し込むことができる。このノズル205は、第1のタンク3にMCHを供給するとともに、第2のタンク5からトルエンを主体とする液体を回収するために使用される部材である。ノズル205には、外部のMCH貯蔵タンク(図示略)から、配管を通して、MCHが供給される。また、ノズル205により吸い上げた液体は、配管を通して、外部の液体貯蔵タンク(図示略)に送られる。
ノズル205の内部には、その軸方向に沿って、2本の通路207、209が設けられており、それらは、ノズル205の先端205Aに達している。先端205Aのうち、通路207の周辺には、ノズル205の軸方向に延びる筒状の差込部材211が設けられ、また、先端205Aのうち、通路209の周辺には、ノズル205の軸方向に延びる筒状の差込部材213が設けられている。
ノズル205をノズル差込孔203に差し込んだとき、差込部材211が受け部材103の内側に差し込まれる。このとき、通路207、差込部材211、受け部材103、トルエン排出口99、及び吸い上げ管105を経て、第2のタンク5内に至る経路が生じる。よって、ノズル205を用いて、第2のタンク5内に収容された液体を、上記の経路を通して吸い上げ、さらに、上述した液体貯蔵タンクに送り出すことができる。
また、ノズル205をノズル差込孔203に差し込んだとき、差込部材213が受け部材97の内側に差し込まれる。このとき、通路209、差込部材213、受け部材97、及びMCH供給口95を経て、第1のタンク3内に至る経路が生じる。よって、上述したMCH貯蔵タンクからノズル205に供給されたMCHを、上記の経路を通して、第1のタンク3内に供給することができる。
3.水素供給装置1が奏する効果
(1)本実施形態の水素供給装置1は、前記第1の実施形態と同様の効果を奏する。
(2)本実施形態の水素供給装置1は、ノズル205を用いて、第1のタンク3へのMCHの供給と、第2のタンク5からの液体の回収とを同時に行うことができる。
<第7の実施形態>
1.水素供給装置1の構成
本実施形態における水素供給装置1の構成は基本的には前記第1の実施形態と同様であるが、一部において相違する。以下では、その相違点を中心に説明する。
本実施形態の水素供給装置1では、図9に示すように、第2のタンク5が、内側容器107と、外側容器109とを備えた2重構造となっている。内側容器107と外側容器109との間には隙間110が存在し、その隙間110には、多孔質材料(例えば、ゼオライト、シリカ、シリカアルミナ、活性炭等)111が充填されている。
配管33は、内側容器107に連通しているが、隙間110とは連通していない。よって、配管33により送られる液体は、内側容器107に収容され、通常は、多孔質材料111と接触しない。
2.水素供給装置1が実行する処理
本実施形態の水素供給装置1は、前記第1の実施形態と同様の処理を実行する。
3.水素供給装置1が奏する効果
(1)本実施形態の水素供給装置1は、前記第1の実施形態と同様の効果を奏する。
(2)事故等により内側容器107が破損したとき、その内部に収容されていた、トルエンを含む液体は、多孔質材料111により吸収される。そのため、液体の漏洩や拡散を抑制できる。
4.変形例
(1)隙間110に充填する物質は、トルエンと化学反応して、毒性の低い物質を生成するものであってもよい。また、隙間110に充填する物質は、トルエンの化学反応を促進する触媒、微生物等であってもよい。これらの場合でも、液体の漏洩や拡散による被害を抑制できる。
(2)多孔質材料111は、内側容器107の外側面全体にわたって配置されていてもよいし、内側容器107の外側面の一部に選択的に配置されていてもよい。
<第8の実施形態>
1.水素供給装置1の構成
本実施形態における水素供給装置1の構成は基本的には前記第1の実施形態と同様であるが、一部において相違する。以下では、その相違点を中心に説明する。本実施形態の水素供給装置1では、図10に示すように、第2のタンク5が第1のタンク3の内部に収容されている。第2のタンク5の底面5Aは支柱121により支持されており、第1のタンク3の底面3Aとは離間している。
2.水素供給装置1が実行する処理
本実施形態の水素供給装置1は、前記第1の実施形態と同様の処理を実行する。
3.水素供給装置1が奏する効果
(1)本実施形態の水素供給装置1は、前記第1の実施形態と同様の効果を奏する。
(2)本実施形態では、第2のタンク5が第1のタンク3の内部に収容されているので、事故等が発生した場合でも、第2のタンク5が損傷し難い。そのため、第2のタンク5に収容されている液体の漏洩を抑制できる。また、第2のタンク5に収容されていた液体が第2のタンク5の外に漏れたとしても、第1のタンク3内に留めることができる。
4.変形例
第2のタンク5の外殻のうち、全てが第1のタンク3内に収容されていてもよいし、一部のみが第1のタンク3内に収容されていてもよい。また、第2のタンク5の外殻の一部は第1のタンク3の内面に接していてもよい。また、第2のタンク5の外殻の一部は、第1のタンク3の外殻と共通のものであってもよい。
<第9の実施形態>
1.水素供給装置1の構成
本実施形態における水素供給装置1の構成は基本的には前記第1の実施形態と同様であるが、一部において相違する。以下では、その相違点を中心に説明する。
本実施形態の水素供給装置1は、図11に示すように、さらに、反応ユニット113、及び保管タンク115を備えている。反応ユニット113は配管117により第2のタンク5と接続しており、保管タンク115は配管119により反応ユニット113と接続している。
反応ユニット113は、第2のタンク5から、配管117を通して液体を供給され、その液体に含まれるトルエンを、それよりも毒性が低い物質に変換する。その変換方法としては、公知の方法を適宜選択して用いることができ、例えば、好気性微生物による生分解、熱分解、CeO担持ハニカム等の触媒を用いた分解等が挙げられる。反応ユニット113での反応に熱が必要な場合、燃料電池101の電力を用いてその熱を発生させることができる。
保管タンク115は、反応ユニット113で生じた、トルエンより毒性が低い物質を保管する。なお、反応ユニット113で生じた物質の毒性が顕著に低い場合は、保管タンク115に保管せず、外部(例えば、大気中、路上等)に放出してもよい。
2.水素供給装置1が実行する処理
(1)本実施形態の水素供給装置1は、前記第1の実施形態と同様の処理を実行する。
(2)本実施形態の水素供給装置1は、反応ユニット113を用いて、第2のタンク5に収容されたトルエンを、それより毒性が低い物質に変換する処理を実行する。この処理は、下端位置センサ43により検出した、第2のタンク5の収容量が所定の閾値を超えた場合に実行できる。また、上記の処理は、ユーザが入力部39に対し、所定の操作を行った場合に実行できる。
3.水素供給装置1が奏する効果
(1)本実施形態の水素供給装置1は、前記第1の実施形態と同様の効果を奏する。
(2)本実施形態の水素供給装置1は、第2のタンク5に収容されたトルエンを、それより毒性が低い物質に変換できるので、安全性が一層向上する。また、第2のタンク5に収容される液体の量を抑制できる。
<その他の実施形態>
(1)前記第1〜第9の実施形態において、第1のタンク3に収容する液体は、MCH以外の有機ハイドライド(例えば、シクロヘキサン、デカリン、メチルデカリン等)であってもよい。この場合でも、脱水素反応器7において脱水素化を行うことができる。
(2)前記第1〜第9の実施形態における構成の一部又は全部を適宜組み合わせてもよい。
1…水素供給装置、3…第1のタンク、3A、5A…底面、5…第2のタンク、7…脱水素反応器、9…気液分離器、11…吸着器、13…バッファータンク、15、17…ポンプ、19、21…三方弁、23、25、27、29、31、33、67、69、71、79、87、117、119…配管、35…ヒーター、37…センサ群、39…入力部、41…制御部、43…下端位置センサ、45…接続孔、47…先端部、49…出口、50…液体、51、59…周辺部、53…下端、55…側面、57…接続孔、61…共通タンク、63…濃度センサ、65…水素化ユニット、73…圧力センサ、75…第3のタンク、77…トルエン濃度センサ、85、93…切換バルブ、95…供給口、97…受け部材、99…トルエン排出口、101…燃料電池、102…水タンク、103…受け部材、104…空気供給ライン、105…吸い上げ管、107…内側容器、109…外側容器、110…隙間、111…多孔質材料、113…反応ユニット、115…保管タンク、121…支柱、201…移動体、203…ノズル差込孔、205…ノズル、205A…先端、207、209…通路、211、213…差込部材

Claims (3)

  1. 液体の有機ハイドライドを収容する第1のタンクと、
    前記第1のタンクから供給される前記有機ハイドライドの少なくとも一部を脱水素化し、水素及び液体の芳香族化合物を生成する脱水素化ユニットと、
    前記脱水素化ユニットから排出された、前記芳香族化合物を含む液体を収容する第2のタンクと、
    を備え、
    前記第2のタンクの内容積が変更可能であることを特徴とする水素供給装置。
  2. 前記第2のタンクの内容積は、前記芳香族化合物を含む液体の収容量が増すほど、大きくなることを特徴とする請求項1に記載の水素供給装置。
  3. 前記第2のタンクは、少なくとも一部が弾性体から成ることを特徴とする請求項1又は2に記載の水素供給装置。
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