JP2015120617A - 水素供給装置 - Google Patents

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謙史 竹中
健純 近藤
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健純 近藤
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Takemasa Yokoi
丈誠 横井
毅 川西
Takeshi Kawanishi
毅 川西
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Abstract

【課題】水素の不足や余剰を抑制できる水素供給装置を提供すること。
【解決手段】有機ハイドライドの少なくとも一部を脱水素化し、水素及び液体の芳香族化合物を生成する脱水素化ユニット(21)を備え、前記脱水素化ユニットは、熱の発生を伴いながら電気的又は機械的に動作する熱発生部(45)から熱を供給されることを特徴とする水素供給装置(1)。水素供給装置は、例えば、液体の有機ハイドライドを収容する第1のタンク(17)、及び/又は、前記脱水素化ユニットから排出された前記芳香族化合物を含む液体を収容する第2のタンク(19)を含む、取り外し可能なカートリッジ(53)を備えることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は水素供給装置に関する。
従来、芳香族ハイドライドを脱水素化して水素を生成し、その水素を燃料電池に供給する水素供給装置が知られている(特許文献1参照)。
特許第4849775号公報
燃料電池における水素の消費速度は、燃料電池を備える装置の状況等に応じて変動する。水素供給装置が水素を供給する速度と、燃料電池における水素の消費速度との差が大きい場合、水素の不足や余剰が生じるおそれがある。
本発明は以上の点に鑑みなされたものであり、上述した課題を解決できる水素供給装置を提供することを目的とする。
本発明の水素供給装置は、有機ハイドライドの少なくとも一部を脱水素化し、水素及び液体の芳香族化合物を生成する脱水素化ユニットを備え、前記脱水素化ユニットは、熱の発生を伴いながら電気的又は機械的に動作する熱発生部から熱を供給されることを特徴とする。
本発明の水素供給装置において、脱水素化ユニットは、熱の発生を伴いながら電気的又は機械的に動作する熱発生部から熱を供給され、その熱に応じて水素の生成速度を変化させる。そのため、熱の発生を伴いながら電気的又は機械的に動作する熱発生部の状況に応じて、水素の生成速度を調整することができる。
端末1の構成を表す説明図である。 2Aは本体55に取り付けた状態のカートリッジ53の構成を表す側断面図であり、2Bは本体55から取り外した状態のカートリッジ53の構成を表す側断面図である。 3Aは本体55に取り付けた状態のカートリッジ85、87の構成を表す側断面図であり、3Bは本体55から取り外した状態のカートリッジ85、87の構成を表す側断面図である。 充電器201の構成を表す説明図である。 端末301の構成を表す説明図である。 端末301の構成を表す説明図である。 車両401の構成を表す説明図である。 車両501の構成を表す説明図である。 車両601の構成を表す説明図である。
本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
<第1の実施形態>
1.端末1の構成
水素供給装置の一実施形態である端末1の構成を図1、図2に基づき説明する。端末1は、据え置き型の端末(例えば、デスクトップパソコン、サーバ、ホストコンピュータ、車載カーナビゲーションシステム等)であってもよいし、携帯可能な端末(例えば、ノートパソコン、タブレット型端末、携帯電話(例えばスマートフォン)、携帯音楽プレーヤー、電子書籍リーダー、携帯型ナビゲーション装置等)であってもよい。
端末1は、水素を供給する水素供給部3、燃料電池5、及び水タンク7を備える。また、端末1は、周知の端末と同様に、制御部9、入力部(例えばキーボード、マウス、タッチパネル、音声入力手段等)11、ハードディスクドライブ(HDD)13、及びディスプレイ15を備える。また、端末1は、図1に示すもの以外にも、一般的に端末が備えている構成を有する。
水素供給部3は、燃料電池5に水素を供給する構成である。水素供給部3は、第1のタンク17、第2のタンク19、脱水素反応器(脱水素化ユニットの一実施形態)21、気液分離器23、吸着器25、バッファータンク27、ポンプ29、31、及び配管33、35、37、39、41、43を備える。
第1のタンク17は、液体のメチルシクロヘキサン(MCH)を収容可能なタンクである。第2のタンク19は、後述するように気液分離器23から送り出される、トルエン等を含む液体を収容可能なタンクである。
脱水素反応器21は、第1のタンク17から供給されるMCHの少なくとも一部を脱水素化し、気体の水素及び液体のトルエンを生成するユニットである。脱水素反応器21は、金属チューブ内に脱水素触媒が充填された構造を有する。
脱水素触媒としては、特許第4849775号公報に記載されたものを用いることができる。この脱水素触媒として、例えば、特定の物理性状を有する多孔性γ-アルミナ担体に、白金、パラジウム、ルテニウム、ロジウム、及びイリジウムから選ばれた1種又は2種以上の触媒金属と、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウム、ベリリウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム及びバリウムを包含する周期律表の第1A族及び第2A族から選ばれた1種又は2種以上のアルカリ性金属とが担持された触媒を挙げることができ、特に好ましくは、触媒金属として白金が0.3重量%以上2.0重量%以下、好ましくは0.5重量%以上1.0重量%以下の範囲で、また、アルカリ性金属としてカリウムが0.001重量%以上1.0重量%以下、好ましくは0.005重量%以上0.5重量%以下での範囲でそれぞれ担持された触媒である。
また、上記γ−アルミナ担体としては、表面積が150m2/g以上、細孔容積が0.55cm3/g以上、平均細孔径が90〜300Å、及び細孔径90〜300Åの占有率が60%以上の物理的性状を有するものが好ましい。
このような特定の物理的性状を有する多孔性γ-アルミナ担体は、例えば、特公平6−72005号公報に開示されている製造方法で得ることができる。すなわち、アルミニウム塩の中和により生成した水酸化アルミニウムのスラリーを濾過洗浄し、得られたアルミナヒドロゲルを脱水乾燥した後、400〜800℃で1〜6時間程度焼成することにより得ることができ、好ましくは、アルミナヒドロゲルのpH値をアルミナヒドロゲル溶解pH領域とベーマイトゲル沈殿pH領域との間で交互に変動させるとともに少なくともいずれか一方のpH領域から他方のpH領域へのpH変動に際してアルミナヒドロゲル形成物質を添加してアルミナヒドロゲルの結晶を成長させるpHスイング工程を経て得られたものであるのがよい。
脱水素反応器21での脱水素反応条件は、好ましくは、反応温度が250℃以上350℃以下、より好ましくは290℃以上350℃以下であり、また、この脱水素反応器の反応領域を通過するMCHの液空間速度(LHSV)が1.0以上5.0以下、好ましくは2.0以上4.0以下である。
脱水素反応器21は、後述するように、CPU45から熱を供給される。脱水素反応器21の温度は、CPU45から充分な熱量を供給された場合、上記の好適な反応温度に達することが可能である。一方、CPU45から充分な熱量を供給されない場合、CPU45の温度は、上記の好適な反応温度に達しない。
気液分離器23は、脱水素反応器21から排出される物質(水素主体の気体と、トルエン及び未反応のMCH主体の液体との混合物)を、気体と液体とに分離する。気液分離器23は、十分な管径を有するチューブから成るコイルであって、コイルの軸方向が鉛直となるように設置される。脱水素反応器21から排出された物質を気液分離器23に導入し、冷却することで、気体と液体とに分離することができる。分離された気体は吸着器25へ送られ、液体は第2のタンク19に送られる。
吸着器25は、気液分離器23において分離された気体から、水素以外の不純物を吸着して除去する。吸着器25は、金属チューブ内に吸着剤を充填した構造を有する。吸着剤としては、例えば、ゼオライト、シリカ、シリカアルミナ、活性炭等を用いることができる。
バッファータンク27は、吸着器25において不純物を除去された気体(主として水素)を収容可能なタンクである。バッファータンク27は、充分な厚みを有する金属製のタンクである。バッファータンク27は、収容している水素を燃料電池5に供給する。
配管33は第1のタンク17と脱水素反応器21とを接続しており、ポンプ29は配管33の途中に設置されている。配管33及びポンプ29により、第1のタンク17内のMCHが脱水素反応器21に供給される。
配管35は脱水素反応器21と気液分離器23とを接続している。配管37は気液分離器23と吸着器25とを接続している。
配管39は、吸着器25とバッファータンク27とを接続している。配管39の途中には、ポンプ31が設けられている。ポンプ31は、吸着器25から排出された気体をバッファータンク27に送り出す。
配管41はバッファータンク27内の水素を燃料電池5に供給する。配管43は気液分離器23から排出された液体を第2のタンク19に送る。
燃料電池5は、水素供給部3から供給された水素と、空気(酸素)とを用いて電気化学反応を行い、電圧を発生させる。また、燃料電池5は、その電気化学反応により水を生成する。その水は水タンク7に収容される。水タンク7に収容された水は、種々の用途に用いることができる。
制御部9は、CPU45、ROM47、及びRAM49を備えている。制御部9は端末1の各部を制御し、通常の端末と同様の処理を実行できる。制御部9、HDD13、及びディスプレイ15は、燃料電池5により生じた電力で駆動される。CPU45は、熱の発生を伴いながら電気的又は機械的に動作する熱発生部の一実施形態である。
CPU45と脱水素反応器21とは、ヒートパイプ51により接続されている。ヒートパイプ51は、熱伝導性が高い材質(例えば銅)から成るパイプ中に揮発性の作動液(例えば代替フロン)を封入した構造を有する。ヒートパイプ51における一方の端部がCPU45に接し、他方の端部が脱水素反応器21の外壁に接する。CPU45で発生した熱は、ヒートパイプ51により、効率的に脱水素反応器21に伝えられる。
図2A、2Bに示すように、第1のタンク17及び第2のタンク19は、カートリッジ53内に設けられている。カートリッジ53は、端末1の本体(端末1のうち、カートリッジ53以外の部分)55に対し、取り付け及び取り外しが可能である。
カートリッジ53は、略直方体形状を有する中空容器であり、その内部の閉空間は、仕切り壁54により、2つの閉空間に仕切られている。この2つの閉空間が、それぞれ、第1のタンク17、及び第2のタンク19を構成する。
カートリッジ53における一方の端面53Aには、第1のタンク17内と外部とを連通する開口57が設けられているとともに、第2のタンク19内と外部とを連通する開口59が設けられている。また、端面53Aのうち、開口57の周囲には、円筒状の差込部61が外側に向けて立設され、開口59の周囲には、円筒状の差込部63が外側に向けて立設されている。
また、カートリッジ53内には、開口57を開閉するシャッター65が設けられている。シャッター65は、回動軸65Aを中心として回動可能であり、図2Aに示すように、開口57を開放する位置と、図2Bに示すように、開口57を閉じる位置との間で回動可能である。ただし、シャッター65は、図示しないバネにより、開口57を閉じる位置に向けて付勢されており、外力を加えない限り、開口57を閉じる位置にある。
また、カートリッジ53内には、開口59を開閉するシャッター67が設けられている。シャッター67は、回動軸67Aを中心として回動可能であり、図2Aに示すように、開口59を開放する位置と、図2Bに示すように、開口59を閉じる位置との間で回動可能である。ただし、シャッター67は、図示しないバネにより、開口59を閉じる位置に向けて付勢されており、外力を加えない限り、開口59を閉じる位置にある。
本体55には、端面53Aを先頭とする向きでカートリッジ53を差し込むことができる凹部69が形成されている。凹部69の奥側には底面71が設けられており、その底面71には、2つの開口73、75が形成されている。開口73のさらに奥側には配管33(図1参照)が接続しており、開口75の更に奥側には配管43(図1参照)が接続している。
配管33の内壁には、L字型の棒状部材であるシャッター押出棒77が取り付けられており、その先端77Aは、開口73を通り、凹部69の入口方向に突出している。また、配管43の内壁には、L字型の棒状部材であるシャッター押出棒79が取り付けられており、その先端79Aは、開口75を通り、凹部69の入口方向に突出している。
本体55において、凹部69の周囲には、一対の棒状部材である係止部81、83が立設されている。係止部81、83は、凹部69を挟んで対向している。係止部81は、その先端に、係止部83の方向に突出する爪部81Aを備えている。また、係止部83は、その先端に、係止部81の方向に突出する爪部83Aを備えている。爪部81Aと爪部83Aとの間隔は、カートリッジ53の幅(図2A、2Bにおける上下方向での長さ)より小さい。係止部81、83は、弾性変形可能な部材(例えば樹脂)から成り、外側に(図2Bにおける矢印H1方向)に弾性変形可能である。
図2Bに示すように、カートリッジ53を本体55から取り外している状態において、シャッター65、67は閉じているので、第1のタンク17に収容されたMCHが開口57から漏れることはなく、第2のタンク19に収容されたトルエン等を含む液体が開口59から漏れることはない。
カートリッジ53を本体55に取り付けるときは、端面53Aを先頭とする向きで、カートリッジ53を凹部69に差し込み、図2Aに示すように、端面53Aが底面71に当接するまで押し込む。このとき、差込部61が開口73に内挿されるとともに、シャッター押出棒77がシャッター65を押し、開口57を開放するので、第1のタンク17の内部と、配管33とが連通する。また、差込部63が開口75に内挿されるとともに、シャッター押出棒79がシャッター67を押し、開口59を開放するので、第2のタンク19の内部と、配管43とが連通する。
また、カートリッジ53を凹部69に差し込んでゆく途中において、係止部81、83は、カートリッジ53により、外側に(図2Bにおける矢印H1方向に)押し広げられる。やがて、端面53Aが底面71に当接する位置までカートリッジ53が進むと、図2Aに示すように、爪部81Aと爪部83Aは、カートリッジ53よりも手前側(図2Aにおける左側)に達し、カートリッジ53から外側方向への力を受けなくなるので、係止部81、83は、内側方向(図2Aにおける矢印H2方向)に変位し、爪部81Aと爪部83Aが、カートリッジ53における手前側の端面53Bを係止する。その結果、カートリッジ53が本体55から脱落しにくくなる。なお、カートリッジ53を取り外すときは、まず、指で係止部81、83を矢印H1方向に押し広げ、次に、カートリッジ53を凹部69から引き抜けばよい。カートリッジ53を凹部69から引き抜くと、シャッター押出棒77、79はシャッター65、67から離れるので、自動的に、シャッター65、67は閉じる。
2.端末1が実行する処理
予め、第1のタンク17にMCHが収容され、第2のタンク19に空きがあるカートリッジ53を端末1に取り付けておく。
端末1のメイン電源がONであるとき、ポンプ29は、第1のタンク17内のMCHを、配管33を介して脱水素反応器21に供給する。脱水素反応器21では、MCHを原料とする脱水素反応が生じ、気体の水素と液体のトルエンとが生成する。また、一部のMCHは未反応のまま残存する。それらの物質は、配管35を経て、気液分離器23に送られる。
脱水素反応器21における脱水素反応の速度は、CPU45から供給される熱量により左右される。すなわち、CPU45から供給される熱量が大きい場合は、脱水素反応器21の温度が上昇し、脱水素反応の速度が速くなる。一方、CPU45から供給される熱量が小さい場合は、脱水素反応器21の温度が低下し、脱水素反応の速度が遅くなる。
気液分離器23では、脱水素反応器21から送られた物質が、気体と液体とに分離される。分離された気体は配管37を経て吸着器25に送られる。また、分離された液体は配管43を経て第2のタンク19に送られる。
吸着器25では、気液分離器23から送られた気体に含まれる、水素以外の不純物が吸着剤に吸着される。その後、気体(主として水素)は、ポンプ31及び配管39により、バッファータンク27に送られ、そこに収容される。なお、バッファータンク27に収容された水素は、適宜、燃料電池5に供給される。
3.端末1が奏する効果
(1)CPU45は、処理負荷が大きく、電力使用量が大きいほど、発熱量が大きくなる。端末1では、上述したとおり、CPU45で発生した熱を脱水素反応器21に伝えるので、CPU45の発熱量が大きいほど、脱水素反応器21の温度が高くなる。その結果、CPU45の発熱量が大きいほど、脱水素反応器21における脱水素反応の速度が速くなり、単位時間あたりの水素の生成量が増加し、燃料電池5の発電能力が向上する。
よって、端末1は、CPU45の電力使用量が大きいときは、それに応じて燃料電池5の発電能力を向上させることができ、CPU45で使用する電力が不足するようなことが起こり難い。
また、端末1は、CPU45の電力使用量が小さいときは、それに応じて水素の生成量を減少させるので、余剰水素の生成を抑制することができる。
(2)端末1は、CPU45で発生した熱を脱水素反応器21に伝えることができる。その結果、CPU45の冷却効率が向上する。
(3)端末1は、CPU45を、脱水素反応器21を加熱する熱源の少なくとも一部とするので、脱水素反応器21を専用のヒータのみで加熱する場合に比べて、電力使用量を低減できる。
(4)端末1は、第1のタンク17及び第2のタンク19を含む取り外し可能なカートリッジ53を備えている。そのため、MCHの補充やトルエンの回収が容易である。
4.変形例
(1)端末1は、図3A、3Bに示すように、第1のタンク17のみを含むカートリッジ85と、第2のタンク19のみを含むカートリッジ87とを、それぞれ備えていてもよい。カートリッジ85、87は、それぞれ、本体55に対し、取り付け及び取り外しが可能である。
カートリッジ85は、略直方体形状を有する中空容器であり、その内部の閉空間が第1のタンク17を構成する。
カートリッジ85における一方の端面85Aには、第1のタンク17内と外部とを連通する開口89が設けられている。また、端面85Aのうち、開口89の周囲には、円筒状の差込部91が外側に向けて立設されている。
また、カートリッジ85内には、開口89を開閉するシャッター93が設けられている。シャッター93は、回動軸93Aを中心として回動可能であり、図3Aに示すように、開口89を開放する位置と、図3Bに示すように、開口89を閉じる位置との間で回動可能である。ただし、シャッター93は、図示しないバネにより、開口89を閉じる位置に向けて付勢されており、外力を加えない限り、開口89を閉じる位置にある。
本体55には、端面85Aを先頭とする向きでカートリッジ85を差し込むことができる凹部95が形成されている。凹部95の奥側には底面97が設けられており、その底面97には、開口99が形成されている。開口99のさらに奥側には配管33が接続している。
配管33の内壁には、L字型の棒状部材であるシャッター押出棒101が取り付けられており、その先端101Aは、開口99を通り、凹部95の入口方向に突出している。
本体55において、凹部95の周囲には、一対の棒状部材である係止部103、105が立設されている。係止部103、105は、凹部95を挟んで対向している。係止部103は、その先端に、係止部105の方向に突出する爪部103Aを備えている。また、係止部105は、その先端に、係止部103の方向に突出する爪部105Aを備えている。爪部103Aと爪部105Aとの間隔は、カートリッジ85の幅(図3A、3Bにおける上下方向での長さ)より小さい。係止部103、105は、弾性変形可能な部材(例えば樹脂)から成り、外側に(図3Bにおける矢印H1方向)に弾性変形可能である。
図3Bに示すように、カートリッジ85を本体55から取り外している状態において、シャッター93は閉じているので、第1のタンク17に収容されたMCHが開口57から漏れることはない。
カートリッジ85を本体55に取り付けるときは、端面85Aを先頭とする向きで、カートリッジ85を凹部95に差し込み、図3Aに示すように、端面85Aが底面97に当接するまで押し込む。このとき、差込部91が開口99に内挿されるとともに、シャッター押出棒101がシャッター93を押し、開口89を開放するので、第1のタンク17の内部と、配管33とが連通する。
また、カートリッジ85を凹部95に差し込んでゆく途中において、係止部103、105は、カートリッジ85により、外側に(図3Bにおける矢印H1方向に)押し広げられる。やがて、端面85Aが底面97に当接する位置までカートリッジ85が進むと、図3Aに示すように、爪部103Aと爪部105Aは、カートリッジ85よりも手前側(図3Aにおける左側)に達し、カートリッジ85から外側方向への力を受けなくなるので、係止部103、105は、内側方向(図3Aにおける矢印H2方向)に変位し、爪部103Aと爪部105Aが、カートリッジ85における手前側の端面85Bを係止する。その結果、カートリッジ85が本体55から脱落しにくくなる。なお、カートリッジ85を取り外すときは、まず、指で係止部103、105を矢印H1方向に押し広げ、次に、カートリッジ85を凹部95から引き抜けばよい。カートリッジ85を凹部95から引き抜くと、シャッター押出棒101はシャッター93から離れるので、自動的に、シャッター93は閉じる。
カートリッジ87は、基本的にはカートリッジ85と同様の構成を有する。ただし、カートリッジ87の内部の閉空間は第2のタンク19を構成する。また、カートリッジ87は、本体55において凹部69とは離れた位置に形成された凹部107に差し込まれる。また、カートリッジ87のうち、開口89が設けられた端面は端面87Aであり、その反対側の端面は87Bである。また、凹部107の奥側の開口99には配管43が接続している。
端末1がカートリッジ85、87を備える場合は、第1のタンク17、第2のタンク19のうちの一方のみを交換することができる。
(2)CPU45から脱水素反応器21に熱を伝える部材は、ヒートパイプ51以外のものであってもよい。例えば、熱伝導性が高い物質(例えば、金属(例えば、金、銀、銅、鉄、ステンレス、アルミニウム、マグネシウム、チタン等)、セラミックス等)から成る部材の一方の面にCPU45を当接させ、他の面に脱水素反応器21を当接させることができる。また、CPU45と脱水素反応器21とを直接、接触させてもよい。
(3)端末1は、CPU45に加えて、脱水素反応器21を加熱するヒータを備えていてもよい。例えば、CPU45の発熱量が小さいが、水素が不足している場合、そのヒータを用いて脱水素反応器21を加熱し、水素の生成量を増加させることができる。
(4)端末1は、CPU45と脱水素反応器21との間の熱伝導率を、状況に応じて変化させてもよい。例えば、CPU45の発熱量が大きく、バッファータンク27における水素の貯蔵量が多い場合は、CPU45と脱水素反応器21との間の熱伝導率を低下させることができる。この場合、水素の貯蔵量が過大になることを抑制できる。熱伝導率を低下させる方法としては、例えば、ヒートパイプ51の一方又は両方の端部を、CPU45又は脱水素反応器21から離す方法が挙げられる。
(5)端末1は、カートリッジ53を備えず、固定式の第1のタンク17及び第2のタンク19を備えていてもよい。
(6)端末1は、第1のタンク17及び第2のタンク19のうちの一方又は両方を備えていなくてもよい。第1のタンク17を備えていない場合は、外部からMCHの供給を受けることができる。また、第2のタンク19を備えていない場合は、トルエン等を含む液体を外部に排出することができる。
(7)端末1は、CPU45の温度を検出するセンサと、脱水素反応器21を加熱するヒータとを備え、センサの検出結果に応じてヒータの熱量を変化させることができる。例えば、CPU45の温度が高いほど、ヒータの熱量を大きくし、脱水素反応器21における水素の生成速度を速くすることができる。
<第2の実施形態>
1.充電器201の構成
水素供給装置の一実施形態である充電器201の構成を図4に基づき説明する。充電器201は、筐体203と、その内部に収容された燃料電池5、水タンク7、第1のタンク17、第2のタンク19、脱水素反応器21、気液分離器23、吸着器25、バッファータンク27、ポンプ29、31、及び配管33、35、37、39、41、43を備える。
燃料電池5、水タンク7、第1のタンク17、第2のタンク19、脱水素反応器21、気液分離器23、吸着器25、バッファータンク27、ポンプ29、31、及び配管33、35、37、39、41、43は、前記第1の実施形態と同様のものである。
また、第1のタンク17、第2のタンク19は、前記第1の実施形態と同様に、カートリッジ53内に設けられており、カートリッジ53ごと、取り付け及び取り外しが可能である。
筐体203は基本的には樹脂から成るが、筐体203における天板205の一部である領域205Aは熱伝導率が高いアルミニウムから成る。脱水素反応器21は領域205Aに当接している。
また、天板205には、コネクタ207が取り付けられている。コネクタ207は、燃料電池5と電気的に接続している。また、天板205の上側面には、上方向に向けて突出する複数の凸部209が設けられている。
充電器201は、端末211と組み合わせて使用される。端末211の構成を説明する。端末211は、据え置き型の端末(例えば、デスクトップパソコン、サーバ、ホストコンピュータ、車載カーナビゲーションシステム等)であってもよいし、携帯可能な端末(例えば、ノートパソコン、タブレット型端末、携帯電話(例えばスマートフォン)、携帯音楽プレーヤー、電子書籍リーダー、携帯型ナビゲーション装置等)であってもよい。
端末211は、筐体212、端末211の各部を制御する制御部213、端末211の各部に電力を供給するリチウムイオンバッテリー(2次電池)215を備える。また、端末211は、図4に示すもの以外にも、一般的に端末が備えている構成(例えば、入力部(例えばキーボード、マウス、タッチパネル、音声入力手段等)、HDD、ディスプレイ等)を備えている。
制御部213は、CPU217、ROM219、及びRAM221を備えている。筐体212は、基本的には樹脂から成るが、筐体212における底板223の一部である領域223Aは、熱伝導率が高いアルミニウムから成る。CPU217は、領域223Aに当接している。
また、底板223には、コネクタ225が取り付けられている。コネクタ225は、リチウムイオンバッテリー215と電気的に接続している。また、底板223には、凸部209を収納可能な大きさの凹部227が複数設けられている。
充電器201は、天板205と底板223とが当接するように、端末211に取り付けられる。このとき、凸部209が凹部227に差し込まれることで、端末211に対する充電器201の相対的な位置が決まる。また、このとき、コネクタ207とコネクタ225とが接続し、燃料電池5とリチウムイオンバッテリー215とが電気的に接続する。また、このとき、領域205Aと領域223Aとが当接する。よって、脱水素反応器21とCPU217との間には、領域205A及び領域223Aから成る熱伝導経路が形成される。
2.充電器201が実行する処理
充電器201は、前記第1の実施形態における端末1と同様に、脱水素反応器21における脱水素反応により水素を生成し、その水素を燃料電池5に供給する。脱水素反応器21は、CPU217から供給される熱により加熱される。燃料電池5は水素を用いて起電力を発生させ、リチウムイオンバッテリー215を充電する。なお、端末211は、充電器201を取り外した状態でも、リチウムイオンバッテリー215の電力により動作することができる。
3.充電器201が奏する効果
(1)CPU217は、処理負荷が大きく、電力使用量が大きいほど、発熱量が大きくなる。充電器201では、上述したとおり、CPU217で発生した熱を脱水素反応器21に伝えるので、CPU217の発熱量が大きいほど、脱水素反応器21の温度が高くなる。その結果、CPU217の発熱量が大きいほど、脱水素反応器21における脱水素反応の速度が速くなり、単位時間あたりの水素の生成量が増加し、燃料電池5の発電能力が向上する。
よって、充電器201は、CPU217の電力使用量が大きいときは、それに応じて燃料電池5の発電能力を向上させることができ、CPU217で使用する電力が不足するようなことが起こり難い。
また、充電器201は、CPU217の電力使用量が小さいときは、それに応じて水素の生成量を減少させるので、余剰水素の生成を抑制することができる。
(2)充電器201は、CPU217で発生した熱を脱水素反応器21に伝えることができる。その結果、CPU217の冷却効率が向上する。
(3)充電器201は、CPU217を、脱水素反応器21を加熱する熱源の少なくとも一部とするので、脱水素反応器21を専用のヒータのみで加熱する場合に比べて、電力使用量を低減できる。
(4)充電器201は、第1のタンク17及び第2のタンク19を含む取り外し可能なカートリッジ53を備えている。そのため、MCHの補充やトルエンの回収が容易である。
4.変形例
(1)充電器201は、第1のタンク17のみを含むカートリッジと、第2のタンク19のみを含むカートリッジとを、それぞれ備えていてもよい。それらのカートリッジは、それぞれ、充電器201に対し、取り付け及び取り外しが可能である。
(2)領域205A、223Aは、熱伝導率が高い他の材質(例えば、金、銀、銅、鉄、ステンレス、マグネシウム、チタン等)から成るものであってもよい。
(3)充電器201は、CPU217に加えて、脱水素反応器21を加熱するヒータを備えていてもよい。例えば、CPU217の発熱量が小さいが、水素が不足している場合、ヒータを用いて脱水素反応器21を加熱し、水素の生成量を増加させることができる。
(4)充電器201は、CPU217と脱水素反応器21との間の熱伝導率を、状況に応じて変化させてもよい。例えば、CPU217の発熱量が大きく、バッファータンク27における水素の貯蔵量が多い場合は、CPU217と脱水素反応器21との間の熱伝導率を低下させることができる。この場合、水素の貯蔵量が過大になることを抑制できる。熱伝導率を低下させる方法としては、例えば、脱水素反応器21と領域205Aとを離す方法、領域205Aと領域223Aとを離す方法、CPU217と領域223Aとを離す方法等が挙げられる。
(5)充電器201は、カートリッジ53を備えず、固定式の第1のタンク17及び第2のタンク19を備えていてもよい。
(6)充電器201は、第1のタンク17及び第2のタンク19のうちの一方又は両方を備えていなくてもよい。第1のタンク17を備えていない場合は、外部からMCHの供給を受けることができる。また、第2のタンク19を備えていない場合は、トルエン等を含む液体を外部に排出することができる。
(7)充電器201は、領域205Aの温度を検出するセンサと、脱水素反応器21を加熱するヒータとを備え、センサの検出結果に応じてヒータの熱量を変化させることができる。例えば、領域205Aの温度が高いほど、ヒータの熱量を大きくし、脱水素反応器21における水素の生成速度を速くすることができる。
<第3の実施形態>
1.端末301の構成
水素供給装置の一実施形態である端末301の構成を図5、図6に基づき説明する。端末301は、携帯可能な端末であって、例えば、ノートパソコン、タブレット型端末、携帯電話(例えばスマートフォン)、携帯音楽プレーヤー、電子書籍リーダー、携帯型ナビゲーション装置等のうちのいずれかとすることができる。
端末301は、筐体303と、その内部に収容された燃料電池5、水タンク7、制御部9、脱水素反応器21、気液分離器23、吸着器25、バッファータンク27、ポンプ31、及び配管35、37、39、41を備える。また、端末301は、図5、図6に示すもの以外にも、一般的に端末が備えている構成を有する。
燃料電池5、水タンク7、制御部9、脱水素反応器21、気液分離器23、吸着器25、バッファータンク27、ポンプ31、及び配管35、37、39、41は、前記第1の実施形態と同様のものである。
また、CPU45と脱水素反応器21とは、ヒートパイプ51により接続されている。CPU45で発生した熱は、ヒートパイプ51により、効率的に脱水素反応器21に伝えられる。
筐体303における一方の端面303Aには、2つの開口305、307が設けられている。端末301は、開口305から脱水素反応器21の内部に至る配管309と、開口307から気液分離器23の内部に至る配管311とを備えている。配管309、311は、それぞれ、シリコンゴムから成る中空円筒状の部材である。
端末301は、車両のダッシュボード313に取り付けることができる。端末301は、ダッシュボード313に取り付けられた状態で、ダッシュボード313からMCHの供給を受けることができ、また、端末301は、気液分離器23から送り出される液体をダッシュボード313側に排出することができる。ダッシュボード313の構成を以下で説明する。
ダッシュボード313は、その上面に、端末301における端面303A側の一部を収容可能な凹部315を備える。また、ダッシュボード313の内部には、第1のタンク317と第2のタンク319とが設けられている。
また、ダッシュボード313は、配管321、323を備える。配管321における一方の端は第1のタンク317に接続し、反対側の端部321Aは、凹部315の底面315Aから上方向に突出する。また、配管323における一方の端は第2のタンク319に接続し、反対側の端部323Aは、底面315Aから上方向に突出する。
また、ダッシュボード313は、第1のタンク317内のMCHを、配管321の端部321A方向へ送り出すポンプ325を備えている。さらに、ダッシュボード313は、底面315Aに対する端末301の接触を検出する接触センサ327を備えている。ポンプ325は、ダッシュボード313に設けられた図示しない始動スイッチがユーザによってONにされるとともに、接触センサ327が端末301を検出することを条件として動作する。
端末301をダッシュボード313に取り付けるときは、端面303Aを先頭として、凹部315内に端末301を差込む。このとき、配管321のうち、底面315Aよりも上側に突出している部分が、配管309に内挿され、配管323のうち、底面315Aよりも上側に突出している部分が、配管311に内挿される。
応力がかかっていない状態において、配管309の内径は、配管321の外径より小さく、配管311の内径は、配管323の外径より小さい。そのため、配管321の外周面と配管309の内周面とは隙間無く密着し、配管323の外周面と配管311の内周面とは隙間無く密着する。端末301は、端面303Aと底面315Aとが当接するまで、凹部315内に差し込まれる。
2.端末301が実行する処理
予め、第1のタンク317にMCHを収容し、第2のタンク319に空きスペースを設けておく。また、端末301をダッシュボード313に取り付けておく。
ダッシュボード313に設けられた図示しない始動スイッチがユーザによってONにされ、接触センサ327が端末301を検出した場合、ポンプ325は、第1のタンク317内のMCHを、配管321、309を介して脱水素反応器21に供給する。脱水素反応器21では、MCHを原料とする脱水素反応が生じ、気体の水素と液体のトルエンとが生成する。また、一部のMCHは未反応のまま残存する。それらの物質は、配管35を経て、気液分離器23に送られる。
脱水素反応器21における脱水素反応の速度は、CPU45から供給される熱量により左右される。すなわち、供給される熱量が大きい場合は、脱水素反応器21の温度が上昇し、脱水素反応の速度が速くなる。一方、供給される熱量が小さい場合は、脱水素反応器21の温度が低下し、脱水素反応の速度が遅くなる。
気液分離器23では、脱水素反応器21から送られた物質が、気体と液体とに分離される。分離された気体は配管37を経て吸着器25に送られる。また、分離された液体は配管311、323を経て第2のタンク319に送られる。
吸着器25では、気液分離器23から送られた気体に含まれる、水素以外の不純物が吸着剤に吸着される。その後、気体(主として水素)は、ポンプ31及び配管39により、バッファータンク27に送られ、そこに収容される。なお、バッファータンク27に収容された水素は、適宜、燃料電池5に供給される。
3.端末301が奏する効果
(1)端末301は前記第1の実施形態と略同様の効果を奏することができる。
(2)端末301は、第1のタンク317、第2のタンク319を備えなくてもよい。そのため、端末301を小型化、軽量化することができる。また、端末301において液漏れの問題が生じにくい。また、端末301にMCHを補充したり、端末301からトルエンを回収したりする作業が必要ない。
4.変形例
(1)CPU45から脱水素反応器21に熱を伝える部材は、ヒートパイプ51以外のものであってもよい。例えば、熱伝導性が高い物質(例えば、金属(例えば、金、銀、銅、鉄、ステンレス、アルミニウム、マグネシウム、チタン等)、セラミックス等)から成る部材の一方の面にCPU45を当接させ、他の面に脱水素反応器21を当接させることができる。また、CPU45と脱水素反応器21とを直接、接触させてもよい。
(2)端末301は、CPU45に加えて、脱水素反応器21を加熱するヒータを備えていてもよい。例えば、CPU45の発熱量が小さいが、水素が不足している場合、ヒータを用いて脱水素反応器21を加熱し、水素の生成量を増加させることができる。
(3)端末301は、CPU45と脱水素反応器21との間の熱伝導率を、状況に応じて変化させてもよい。例えば、CPU45の発熱量が大きく、バッファータンク27における水素の貯蔵量が多い場合は、CPU45と脱水素反応器21との間の熱伝導率を低下させることができる。この場合、水素の貯蔵量が過大になることを抑制できる。熱伝導率を低下させる方法としては、例えば、ヒートパイプ51の一方又は両方の端部を、CPU45又は脱水素反応器21から離す方法が挙げられる。
(4)ダッシュボード313と同様の構成を、他の部材に設けてもよい。他の部材としては、例えば、机、テーブル、イス、車両の座席、航空機の座席、電車の座席、住宅やオフィスの壁等が挙げられる。
(5)端末301は、CPU45の温度を検出するセンサと、脱水素反応器21を加熱するヒータとを備え、センサの検出結果に応じてヒータの熱量を変化させることができる。例えば、CPU45の温度が高いほど、ヒータの熱量を大きくし、脱水素反応器21における水素の生成速度を速くすることができる。
<第4の実施形態>
1.車両401の構成
水素供給装置の一実施形態である車両401の構成を図7に基づき説明する。車両401は、モーター403の駆動力により走行する電気自動車である。車両401は、水素を供給する水素供給部3、モーター403に電力を供給する燃料電池5、及び水タンク7を備える。また、車両401は、図7に示すもの以外にも、一般的に電気自動車が備えている構成を有する。モーター403は、熱の発生を伴いながら電気的又は機械的に動作する熱発生部の一実施形態である。
水素供給部3、燃料電池5、及び水タンク7の構成は基本的には前記第1の実施形態と同様である。ただし、脱水素反応器21とモーター403とは、ヒートパイプ51により接続されている。すなわち、ヒートパイプ51における一方の端部がモーター403に接し、他方の端部が脱水素反応器21の外壁に接する。モーター403で発生した熱は、ヒートパイプ51により、効率的に脱水素反応器21に伝えられる。
2.車両401が実行する処理
車両401のメイン電源がONであるとき、ポンプ29は、第1のタンク17内のMCHを、配管33を介して脱水素反応器21に供給する。脱水素反応器21では、MCHを原料とする脱水素反応が生じ、気体の水素と液体のトルエンとが生成する。また、一部のMCHは未反応のまま残存する。それらの物質は、配管35を経て、気液分離器23に送られる。
脱水素反応器21における脱水素反応の速度は、モーター403から供給される熱量により左右される。すなわち、供給される熱量が大きい場合は、脱水素反応器21の温度が上昇し、脱水素反応の速度が速くなる。一方、供給される熱量が小さい場合は、脱水素反応器21の温度が低下し、脱水素反応の速度が遅くなる。
気液分離器23では、脱水素反応器21から送られた物質が、気体と液体とに分離される。分離された気体は配管37を経て吸着器25に送られる。また、分離された液体は配管43を経て第2のタンク19に送られる。
吸着器25では、気液分離器23から送られた気体に含まれる、水素以外の不純物が吸着剤に吸着される。その後、気体(主として水素)は、ポンプ31及び配管39により、バッファータンク27に送られ、そこに収容される。なお、バッファータンク27に収容された水素は、適宜、燃料電池5に供給される。
3.車両401が奏する効果
(1)モーター403は、回転数が高く、電力使用量が大きいほど、発熱量が大きくなる。車両401では、上述したとおり、モーター403で発生した熱を脱水素反応器21に伝えるので、モーター403の発熱量が大きいほど、脱水素反応器21の温度が高くなる。その結果、モーター403の発熱量が大きいほど、脱水素反応器21における脱水素反応の速度が速くなり、単位時間あたりの水素の生成量が増加し、燃料電池5の発電能力が向上する。
よって、車両401は、モーター403の電力使用量が大きいときは、それに応じて燃料電池5の発電能力を向上させることができ、モーター403で使用する電力が不足するようなことが起こり難い。
また、車両401は、モーター403の電力使用量が小さいときは、それに応じて水素の生成量を減少させるので、余剰水素の生成を抑制することができる。
(2)車両401は、モーター403で発生した熱を脱水素反応器21に伝えることができる。その結果、モーター403の冷却効率が向上する。
(3)車両401は、モーター403を、脱水素反応器21を加熱する熱源の少なくとも一部とするので、脱水素反応器21を専用のヒータのみで加熱する場合に比べて、電力使用量を低減できる。
(4)車両401は、第1のタンク17及び第2のタンク19を含む取り外し可能なカートリッジ53を備えている。そのため、MCHの補充やトルエンの回収が容易である。
4.変形例
(1)車両401は、第1のタンク17のみを含むカートリッジと、第2のタンク19のみを含むカートリッジとを、それぞれ備えていてもよい。それらのカートリッジは、それぞれ、車両401に対し、取り付け及び取り外しが可能である。
(2)モーター403から脱水素反応器21に熱を伝える部材は、ヒートパイプ51以外のものであってもよい。例えば、熱伝導性が高い物質(例えば、金属(例えば、金、銀、銅、鉄、ステンレス、アルミニウム、マグネシウム、チタン等)、セラミックス等)から成る部材の一方の面にモーター403を当接させ、他の面に脱水素反応器21を当接させることができる。また、モーター403と脱水素反応器21とを直接、接触させてもよい。
(3)車両401は、モーター403に加えて、脱水素反応器21を加熱するヒータを備えていてもよい。例えば、モーター403の発熱量が小さいが、水素が不足している場合、ヒータを用いて脱水素反応器21を加熱し、水素の生成量を増加させることができる。
(4)車両401は、モーター403と脱水素反応器21との間の熱伝導率を、状況に応じて変化させてもよい。例えば、モーター403の発熱量が大きく、バッファータンク27における水素の貯蔵量が多い場合は、モーター403と脱水素反応器21との間の熱伝導率を低下させることができる。この場合、水素の貯蔵量が過大になることを抑制できる。熱伝導率を低下させる方法としては、例えば、脱水素反応器21とヒートパイプ51とを離す方法、モーター403とヒートパイプ51とを離す方法等が挙げられる。
(5)車両401は、カートリッジ53を備えず、固定式の第1のタンク17及び第2のタンク19を備えていてもよい。
(6)車両401は、第1のタンク17及び第2のタンク19のうちの一方又は両方を備えていなくてもよい。第1のタンク17を備えていない場合は、外部からMCHの供給を受けることができる。また、第2のタンク19を備えていない場合は、トルエン等を含む液体を外部に排出することができる。
(7)車両401は、モーター403に加えて駆動用のエンジンを備えるハイブリッド車両であってもよい。
(8)車両401は、モーター403の温度を検出するセンサと、脱水素反応器21を加熱するヒータとを備え、センサの検出結果に応じてヒータの熱量を変化させることができる。例えば、モーター403の温度が高いほど、ヒータの熱量を大きくし、脱水素反応器21における水素の生成速度を速くすることができる。
<第5の実施形態>
1.車両501の構成
水素供給装置の一実施形態である車両501の構成を図8に基づき説明する。車両501は、モーター503の駆動力により走行する電気自動車である。車両501は、水素を供給する水素供給部3、モーター503に電力を供給する燃料電池5、及び水タンク7を備える。また、車両501は、制動に使用する周知のディスクブレーキ505を備えている。また、車両501は、図8に示すもの以外にも、一般的に車両が備えている構成を有する。
水素供給部3、燃料電池5、及び水タンク7の構成は基本的には前記第1の実施形態と同様である。ただし、脱水素反応器21とディスクブレーキ505の構成部品であるブレーキキャリパー507とは、ヒートパイプ51により接続されている。すなわち、ヒートパイプ51における一方の端部がブレーキキャリパー507に接し、他方の端部が脱水素反応器21の外壁に接する。ブレーキキャリパー507で発生した熱は、ヒートパイプ51により、効率的に脱水素反応器21に伝えられる。ブレーキキャリパー507は、熱の発生を伴いながら電気的又は機械的に動作する熱発生部の一実施形態である。
2.車両501が実行する処理
車両501のメイン電源がONであるとき、ポンプ29は、第1のタンク17内のMCHを、配管33を介して脱水素反応器21に供給する。脱水素反応器21では、MCHを原料とする脱水素反応が生じ、気体の水素と液体のトルエンとが生成する。また、一部のMCHは未反応のまま残存する。それらの物質は、配管35を経て、気液分離器23に送られる。
脱水素反応器21における脱水素反応の速度は、ブレーキキャリパー507から供給される熱量により左右される。すなわち、供給される熱量が大きい場合は、脱水素反応器21の温度が上昇し、脱水素反応の速度が速くなる。一方、供給される熱量が小さい場合は、脱水素反応器21の温度が低下し、脱水素反応の速度が遅くなる。
気液分離器23では、脱水素反応器21から送られた物質が、気体と液体とに分離される。分離された気体は配管37を経て吸着器25に送られる。また、分離された液体は配管43を経て第2のタンク19に送られる。
吸着器25では、気液分離器23から送られた気体に含まれる、水素以外の不純物が吸着剤に吸着される。その後、気体(主として水素)は、ポンプ31及び配管39により、バッファータンク27に送られ、そこに収容される。なお、バッファータンク27に収容された水素は、適宜、燃料電池5に供給される。
3.車両501が奏する効果
(1)一般的に、モーター503の回転数が高く、電力使用量が多い状況では、ディスクブレーキ505が頻繁に使用され、ブレーキキャリパー507の発熱量が大きくなる。車両501では、上述したとおり、ブレーキキャリパー507で発生した熱を脱水素反応器21に伝えるので、ブレーキキャリパー507の発熱量が大きいほど、脱水素反応器21の温度が高くなる。その結果、ブレーキキャリパー507の発熱量が大きいほど、脱水素反応器21における脱水素反応の速度が速くなり、単位時間あたりの水素の生成量が増加し、燃料電池5の発電能力が向上する。
よって、車両501は、モーター503の電力使用量が大きいときは、それに応じて燃料電池5の発電能力を向上させることができ、モーター503で使用する電力が不足するようなことが起こり難い。
また、車両501は、モーター503の電力使用量が小さいときは、それに応じて水素の生成量を減少させるので、余剰水素の生成を抑制することができる。
(2)車両501は、モーター503で発生した熱を脱水素反応器21に伝えることができる。その結果、ブレーキキャリパー507の冷却効率が向上する。
(3)車両501は、モーター503を、脱水素反応器21を加熱する熱源の少なくとも一部とするので、脱水素反応器21を専用のヒータのみで加熱する場合に比べて、電力使用量を低減できる。
(4)車両501は、第1のタンク17及び第2のタンク19を含む取り外し可能なカートリッジ53を備えている。そのため、MCHの補充やトルエンの回収が容易である。
4.変形例
(1)車両501は、第1のタンク17のみを含むカートリッジと、第2のタンク19のみを含むカートリッジとを、それぞれ備えていてもよい。それらのカートリッジは、それぞれ、車両501に対し、取り付け及び取り外しが可能である。
(2)ブレーキキャリパー507から脱水素反応器21に熱を伝える部材は、ヒートパイプ51以外のものであってもよい。例えば、熱伝導性が高い物質(例えば、金属(例えば、金、銀、銅、鉄、ステンレス、アルミニウム、マグネシウム、チタン等)、セラミックス等)から成る部材の一方の面にブレーキキャリパー507を当接させ、他の面に脱水素反応器21を当接させることができる。また、ブレーキキャリパー507と脱水素反応器21とを直接、接触させてもよい。
(3)車両501は、ブレーキキャリパー507に加えて、脱水素反応器21を加熱するヒータを備えていてもよい。例えば、ブレーキキャリパー507の発熱量が小さいが、水素が不足している場合、ヒータを用いて脱水素反応器21を加熱し、水素の生成量を増加させることができる。
(4)車両501は、ブレーキキャリパー507と脱水素反応器21との間の熱伝導率を、状況に応じて変化させてもよい。例えば、ブレーキキャリパー507の発熱量が大きく、バッファータンク27における水素の貯蔵量が多い場合は、ブレーキキャリパー507と脱水素反応器21との間の熱伝導率を低下させることができる。この場合、水素の貯蔵量が過大になることを抑制できる。熱伝導率を低下させる方法としては、例えば、脱水素反応器21とヒートパイプ51とを離す方法、ブレーキキャリパー507とヒートパイプ51とを離す方法等が挙げられる。
(5)車両501は、カートリッジ53を備えず、固定式の第1のタンク17及び第2のタンク19を備えていてもよい。
(6)車両501は、第1のタンク17及び第2のタンク19のうちの一方又は両方を備えていなくてもよい。第1のタンク17を備えていない場合は、外部からMCHの供給を受けることができる。また、第2のタンク19を備えていない場合は、トルエン等を含む液体を外部に排出することができる。
(7)車両501は、モーター503に加えて駆動用のエンジンを備えるハイブリッド車両であってもよい。また、車両501は、エンジンを駆動源として走行する車両であってもよい。
(8)車両501は、ブレーキキャリパー507の温度を検出するセンサと、脱水素反応器21を加熱するヒータとを備え、センサの検出結果に応じてヒータの熱量を変化させることができる。例えば、ブレーキキャリパー507の温度が高いほど、ヒータの熱量を大きくし、脱水素反応器21における水素の生成速度を速くすることができる。
<第6の実施形態>
1.車両601の構成
水素供給装置の一実施形態である車両601の構成を図9に基づき説明する。車両601は、内燃機関の一例であるエンジン603の駆動力により走行する自動車である。エンジン603は、ガソリンエンジンであってもよいし、ディーゼルエンジンであってもよい。また、車両601は、エンジン603に加えて駆動用モーターを備えたハイブリッド車両であってもよい。
車両601は、エンジン603に加えて、水素を供給する水素供給部3、各種電装部品605に電力を供給する燃料電池5、及び水タンク7を備える。また、車両601は、図9に示すもの以外にも、一般的に車両が備えている構成を有する。エンジン603は、熱の発生を伴いながら電気的又は機械的に動作する熱発生部の一実施形態である。
水素供給部3、燃料電池5、及び水タンク7の構成は基本的には前記第1の実施形態と同様である。ただし、脱水素反応器21とエンジン603とは、ヒートパイプ51により接続されている。すなわち、ヒートパイプ51における一方の端部がエンジン603に接し、他方の端部が脱水素反応器21の外壁に接する。エンジン603で発生した熱は、ヒートパイプ51により、効率的に脱水素反応器21に伝えられる。
2.車両601が実行する処理
車両601のイグニッションがONであるとき、ポンプ29は、第1のタンク17内のMCHを、配管33を介して脱水素反応器21に供給する。脱水素反応器21では、MCHを原料とする脱水素反応が生じ、気体の水素と液体のトルエンとが生成する。また、一部のMCHは未反応のまま残存する。それらの物質は、配管35を経て、気液分離器23に送られる。
脱水素反応器21における脱水素反応の速度は、エンジン603から供給される熱量により左右される。すなわち、供給される熱量が大きい場合は、脱水素反応器21の温度が上昇し、脱水素反応の速度が速くなる。一方、供給される熱量が小さい場合は、脱水素反応器21の温度が低下し、脱水素反応の速度が遅くなる。
気液分離器23では、脱水素反応器21から送られた物質が、気体と液体とに分離される。分離された気体は配管37を経て吸着器25に送られる。また、分離された液体は配管43を経て第2のタンク19に送られる。
吸着器25では、気液分離器23から送られた気体に含まれる、水素以外の不純物が吸着剤に吸着される。その後、気体(主として水素)は、ポンプ31及び配管39により、バッファータンク27に送られ、そこに収容される。なお、バッファータンク27に収容された水素は、適宜、燃料電池5に供給される。
3.車両601が奏する効果
車両601は、前記第4、第5の実施形態と略同様の効果を奏することができる。
4.変形例
(1)車両601は、第1のタンク17のみを含むカートリッジと、第2のタンク19のみを含むカートリッジとを、それぞれ備えていてもよい。それらのカートリッジは、それぞれ、車両601に対し、取り付け及び取り外しが可能である。
(2)エンジン603から脱水素反応器21に熱を伝える部材は、ヒートパイプ51以外のものであってもよい。例えば、熱伝導性が高い物質(例えば、金属(例えば、金、銀、銅、鉄、ステンレス、アルミニウム、マグネシウム、チタン等)、セラミックス等)から成る部材の一方の面にエンジン603を当接させ、他の面に脱水素反応器21を当接させることができる。また、エンジン603と脱水素反応器21とを接触させてもよい。
(3)車両601は、エンジン603に加えて、脱水素反応器21を加熱するヒータを備えていてもよい。例えば、エンジン603の発熱量が小さいが、水素が不足している場合、ヒータを用いて脱水素反応器21を加熱し、水素の生成量を増加させることができる。
(4)車両601は、エンジン603と脱水素反応器21との間の熱伝導率を、状況に応じて変化させてもよい。例えば、エンジン603の発熱量が大きく、バッファータンク27における水素の貯蔵量が多い場合は、エンジン603と脱水素反応器21との間の熱伝導率を低下させることができる。この場合、水素の貯蔵量が過大になることを抑制できる。熱伝導率を低下させる方法としては、例えば、脱水素反応器21とヒートパイプ51とを離す方法、エンジン603とヒートパイプ51とを離す方法等が挙げられる。
(5)車両601は、カートリッジ53を備えず、固定式の第1のタンク17及び第2のタンク19を備えていてもよい。
(6)車両601は、第1のタンク17及び第2のタンク19のうちの一方又は両方を備えていなくてもよい。第1のタンク17を備えていない場合は、外部からMCHの供給を受けることができる。また、第2のタンク19を備えていない場合は、トルエン等を含む液体を外部に排出することができる。
(7)車両601は、エンジン603の温度を検出するセンサと、脱水素反応器21を加熱するヒータとを備え、センサの検出結果に応じてヒータの熱量を変化させることができる。例えば、エンジン603の温度が高いほど、ヒータの熱量を大きくし、脱水素反応器21における水素の生成速度を速くすることができる。
<その他の実施形態>
(1)前記第1〜第6の実施形態において、第1のタンクに収容する液体は、MCH以外の有機ハイドライド(例えば、シクロヘキサン、デカリン、メチルデカリン等)であってもよい。この場合でも、脱水素反応器21において脱水素化を行うことができる。
(2)前記第1〜第3の実施形態と同様の構成を、CPUを備えた、端末以外の物に適用してもよい。そのような物としては、例えば、家電製品、産業用設備、自動車、鉄道車両、航空機、各種インフラ設備等が挙げられる。
(3)前記第4〜第6の実施形態と同様の構成を、熱の発生を伴いながら電気的又は機械的に動作する熱発生部を有する、車両以外の物に適用してもよい。そのような物としては、例えば、(a)モーターを備える家電製品、産業用設備、鉄道車両等、(b)エンジンを備える鉄道車両、航空機、農業用機械等、(c)ブレーキを備える鉄道車両、農業用機械等、(d)発光部材(例えばLEDライト、蛍光灯、白熱灯等)を備える車両、鉄道車両、航空機、家電製品、産業用設備、各種インフラ設備等、(d)レーザ発振器を備える家電製品、産業用設備、自動車、鉄道車両、航空機、各種インフラ設備が挙げられる。なお、モーター、エンジン、ブレーキ、発光部材、レーザ発振器は、熱の発生を伴いながら電気的又は機械的に動作する熱発生部の例である。
(4)前記第1〜第6の実施形態における構成の一部又は全部を適宜組み合わせてもよい。
1…端末、3…水素供給部、5…燃料電池、7…水タンク、9…制御部、13…HDD、15…ディスプレイ、17…第1のタンク、19…第2のタンク、21…脱水素反応器、23…気液分離器、25…吸着器、27…バッファータンク、29、31…ポンプ、33、35、37、39、41、43…配管、45…CPU、47…ROM、49…RAM、51…ヒートパイプ、53…カートリッジ、53A、53B…端面、54…仕切り壁、55…本体、57、59…開口、61、63…差込部、65、67…シャッター、65A、67A…回動軸、69…凹部、71…底面、73、75…開口、77、79…シャッター押出棒、77A、79A…先端、81、83…係止部、81A、83A…爪部、85、87…カートリッジ、85A、85B、87A、87B…端面、89…開口、91…差込部、93…シャッター、93A…回動軸、95…凹部、97…底面、99…開口、101…シャッター押出棒、101A…先端、103、105…係止部、103A、105A…爪部、107…凹部、201…充電器、203…筐体、205…天板、205A…領域、207…コネクタ、209…凸部、211…端末、212…筐体、213…制御部、215…リチウムイオンバッテリー、217…CPU、219…ROM、221…RAM、223…底板、223A…領域、225…コネクタ、227…凹部、301…端末、303…筐体、303A…端面、305、307…開口、309、311…配管、313…ダッシュボード、315…凹部、315A…底面、317…第1のタンク、319…第2のタンク、321、323…配管、321A、323A…端部、325…ポンプ、327…接触センサ、401、501、601…車両、403、503…モーター、505…ディスクブレーキ、507…ブレーキキャリパー、603…エンジン、605…電装部品

Claims (3)

  1. 有機ハイドライドの少なくとも一部を脱水素化し、水素及び液体の芳香族化合物を生成する脱水素化ユニットを備え、
    前記脱水素化ユニットは、熱の発生を伴いながら電気的又は機械的に動作する熱発生部から熱を供給されることを特徴とする水素供給装置。
  2. 液体の有機ハイドライドを収容する第1のタンク、及び/又は、前記脱水素化ユニットから排出された前記芳香族化合物を含む液体を収容する第2のタンクを含む、取り外し可能なカートリッジを備えることを特徴とする請求項1に記載の水素供給装置。
  3. 前記熱発生部がCPUであることを特徴とする請求項1又は2に記載の水素供給装置。
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