JP2015098340A - 充填機用容器排出装置 - Google Patents

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Tsutomu Tomikanehara
勉 冨金原
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Abstract

【課題】容器を排出する際に蓋材のシールを剥がしてしまうといった問題を解決する充填機用容器排出装置を提供する。【解決手段】充填機用容器排出装置100は、容器排出機構60と容器排出ヘッド61を備えている。容器排出機構60にはその先端に前記容器排出ヘッド61が備えられている。容器排出機構60はロッド60aと昇降制御部60bで構成されている。飲み口密封材料5によってシールされた容器の天面を前記容器排出ヘッド61で下方に押下げて容器を無菌充填機の外側に排出する。容器排出機構60のロッド60aは昇降制御部60bによって昇降させることが出来る。容器排出ヘッドの容器の底面は飲み口密封材料と接触しない形状を有している。【選択図】図7

Description

本発明は、牛乳,あるいはジュース類等の食品を容器に無菌充填する無菌充填機等の容器排出装置に関する。
例えばこの種の無菌充填機には、一般的に充填空間を外気から遮断した無菌空間が備わっている。
食品や飲料を無菌充填する際には充填する無菌空間及び容器を殺菌している。無菌充填を達成するためには無菌空間内を無菌状態に保つとともに、容器を無菌状態に保つ必要がある。そのために、無菌空間及び容器をそれぞれ別々に殺菌するための空間殺菌装置及び容器殺菌装置が無菌充填機に備えられている。
例えば、紙やプラスチックの容器に液体を充填する場合に、内容物が腐敗しないように無菌充填が行なわれる。無菌充填は予め容器本体と蓋材とに対してそれぞれ過酸化水素を噴霧してその酸化力によって殺菌処理を行なうようにしている。そして噴霧された過酸化水素を乾燥させることにより容器及び蓋材をそれぞれ無菌化するようにしている。そして無菌化された充填室内において上記無菌化された容器に内容物を無菌充填するようにし、この後に蓋材によってシールしている。
例えば図1(a)の上面図、図1(b)の側面断面図に示されるような充填部分1が大きく口が開いた紙・プラスチック容器2の無菌充填機の場合には、内容物が充填される容器は容器挿入部から無菌空間に供給される。先ず、殺菌部で容器内に殺菌ガス(例えば過酸化水素ガス)を噴霧して容器を滅菌する。その後乾燥部で殺菌ガスを乾燥し、充填部の充填ノズルで内容物を充填した後、更に蓋材をシールするシール部を経た後、無菌空間の外にある排出部から排出される。
この場合の容器は容器全体が無菌チャンバーの中に収納されているため、密封するためのシール機構は大きく、従って無菌チャンバーの体積も大きい。無菌チャンバーの体積が大きくなることは、その中を外部より高い圧力(陽圧)に保持するための無菌エアーの流れが乱れ、発塵に対して多くの無菌エアーが必要となったり、さらにチャンバーの洗浄殺菌時の薬剤使用量や時間が多くかかる。また、シール機構が大きいとヒートシールの場合、熱の発散が大きく、これも無菌エアーの乱れを大きくしてしまう。
一方、充填部分が大きく口の開いた容器ではなく、図2(a)の上面図、図2(b)の側面断面図に示されるような、蓋材3の一部に飲み口4、飲み口密封材料5が存在するような容器6の場合には容器の飲み口の付いた蓋材の部分のみを、無菌チャンバー内へ導入する無菌充填装置がある。符号3aは蓋材3の天面を示す。
図3は図2に示すような容器6に用いられる無菌充填機の一例を示す概略図である。容器6を押し上げロッド14により搬送ベルト12に保持させ、無菌チャンバー15内に飲み口の付いた天面3(図2)のみ導入する。
次いで、無菌チャンバー15内に、飲み口の付いた蓋材3の部分のみを導入された容器6は、殺菌剤噴霧ノズル20により飲み口4(図2)から殺菌剤を噴霧され殺菌される。その後、乾燥ノズル21により熱風を送られ乾燥され、続いて充填ノズル22よりジュース類あるいは牛乳等の食品が充填される。
次いで、密封材折り込みガイド23で飲み口密封材料5(図2)を折り込み、飲み口4の上部にシールバー24が下降し、飲み口が密封される。これで無菌充填は完了し無菌チャンバー15より外れ、押下げロッド25により搬送ベルト12より排出される。
無菌チャンバー15内は、配管26により、絶えず無菌陽圧保持エアー17が供給され、外部からエアーが入らないように保たれている。また、昇降機構30によって矢印31の方向に昇降する殺菌剤噴霧ノズル20,乾燥ノズル21,充填ノズル22,シールバー24等の上下用のロッドの無菌チャンバー外まで延びている部分は蛇腹27で覆われ、外気と遮断されゴミ,エアー等の混入を防止している。
容器の飲み口の付いた蓋材の部分のみを、無菌チャンバー内へ導入する無菌充填機の場合は、密封するためのシール機構は小さく、従って無菌チャンバーの体積も小さい。無菌チャンバーの体積が小さくなるため、その中を外部より高い圧力(陽圧)に保持するための無菌エアーの流れの乱れが小さく、発塵に対して多くの無菌エアーが必要でなくなり、さらにチャンバーの洗浄殺菌時の薬剤使用量や時間が少なくて済む。また、シール機構が小さいためヒートシールの場合、熱の発散が小さいため無菌エアーの乱れが少なくなる。
特開平05−246410号公報
図3に示される容器の飲み口の付いた蓋材の部分のみを無菌チャンバー内へ導入する無菌充填装置では、無菌充填が完了した容器を無菌チャンバー15の外部に搬送した後、押下げロッド25により、搬送ベルト12より排出する。この場合従来の無菌充填装置における押下げロッド25は図4に示すように天面の中央部を押して排出するものである。
しかしながら充填中に充填不良によって容器の天面に充填液が付着することがあり、これが繰り返し発生した場合には、押下げロッド25の底面に充填液が付着してしまう。付着した充填液の粘着性によって、蓋材3の天面3a(図2)と底面に充填液が付着した押下げロッド25が接触して、蓋材3のシールを剥がしてしまうといった問題があった。
本発明は、蓋材3のシールを剥がしてしまうといった問題を解決する充填機の容器排出装置を提供することを課題とする。
本発明の請求項1に係る発明は、
蓋材の一部に飲み口を有する容器の充填機に使用する排出装置であって、
前記充填機が、前記飲み口から内容物を充填する充填ノズルと、充填された容器の飲み口を飲み口密封材料により密封する密封手段と、飲み口が密封された容器を充填機の外部に排出する排出装置とを、備えて構成されるものであり、
前記排出装置が容器排出機構と容器排出ヘッドとを備えて成り、
容器排出ヘッドは容器排出機構の先端に配置されていて、密封された前記容器の蓋材を下方に押し下げて容器を充填機の外部に排出するものであり、
容器排出機構は、容器排出ヘッドを昇降させるものであり、
前記容器排出ヘッドが、前記飲み口密封材料に接触しない形状を有することを特徴とする充填機用容器排出装置である。
本発明の充填機の容器排出装置によれば、容器排出機構に備えられた容器排出ヘッドが飲み口密封材料と接触しない形状であるために、従来問題となっていた蓋材のシールを剥がしてしまうといった問題を解消することが出来る。
充填部分が大きく口が開いた紙・プラスチック容器を示す図。(a)は上面図。(b)は側面断面を示す図。 蓋材の一部に飲み口と飲み口密封材料が存在する容器を示す図。(a)は上面図。(b)は側面断面を示す図。 図2に示すような容器に用いられる無菌充填機の一例を示す概略図。 図3に示す無菌充填装置における押下げロッドは蓋材の天面の中央部を押して排出することを示す図。 本発明の充填機用容器排出装置に適用される容器を示す図。(a)は上面図。(b)は側面断面を示す図。(c)は飲み口密封材料5によって飲み口4が密閉された場合の上面図を示す。 本発明の充填機用容器排出装置を備えた無菌充填機の一例を示す図。 本発明の充填機用容器排出装置を示す図。 本発明に係る容器排出ヘッドの底面の形状の一例を示す図。(a)は長方形状のヘッド底面を示す図。(b)は円形の一部の形状を示す図。
以下、図面を参照して本発明の充填機用容器排出装置を実施するための形態を説明する。
図5は本発明の充填機用容器排出装置に適用される容器を示す図である。図5(a)は上面図、図5(b)は側面断面図である。また、図5(c)は飲み口密封材料5によって飲み口4が密閉された容器の上面図である。このようにこの容器は蓋材3の一部に飲み口4があり、飲み口密封材料5によって飲み口4が密閉される容器である。
図6は本発明の充填機用容器排出装置を備えた無菌充填機の一例を示す図である。本発明の充填機用容器排出装置が適用される充填機は容器6を押し上げロッド44により搬送ベルト42に保持させ、無菌チャンバー45内に飲み口の付いた蓋材3(図5)の部分のみ導入する充填機である。
次いで、無菌チャンバー45内に、飲み口の付いた蓋材3の部分のみを導入された容器6は、殺菌剤噴霧ノズル50により飲み口4(図5)から殺菌剤を噴霧され殺菌される。その後、乾燥ノズル51により熱風を送られて乾燥され、続いて充填ノズル52よりジュース類あるいは牛乳等の食品が充填される。
次いで、密封材折り込みガイド53で飲み口密封材料5(図5)を折り込み、飲み口4の上部にシールバー54が下降し、飲み口が密封される。これで、無菌充填は完了し、無菌チャンバー45より外れ押下げロッド55により、搬送ベルト42より容器は排出される。
無菌チャンバー45内は、配管56により、絶えず無菌陽圧保持エアー47が供給され
、外部からエアーが入らないように保たれている。また、昇降機構40によって矢印41の方向に昇降する、殺菌剤噴霧ノズル50、乾燥ノズル51、充填ノズル52、シールバー54等の上下駆動するロッドの無菌チャンバー外まで延びている部分は蛇腹57で覆われ、外気と遮断されゴミ,エアー等の混入を防止している。
図7に本発明の充填機用容器排出装置100を示す。充填機用容器排出装置100は、容器排出機構60と容器排出ヘッド61を備えている。容器排出機構60にはその先端に前記容器排出ヘッド61が備えられている。容器排出機構60はロッド60aと昇降制御部60bで構成されている。飲み口密封材料5によってシールされた容器の蓋材の天面を前記容器排出ヘッド61で下方に押下げて容器を充填機の外側に排出する。容器排出機構60のロッド60aは昇降制御部60bによって昇降させることが出来る。
図8は容器排出ヘッド61の蓋材3の天面3aと接する底面の形状の一例を示す図である。図8(a)に示す容器排出ヘッド61の底面61aは長方形状であって、飲み口密封材料5と接触しない形状としたものである。また図8(b)に示す容器排出ヘッド61の底面61bは円形の一部の形状を示すものであって、図8(a)の底面61aと同様に飲み口密封材料5と接触しない形状としたものである。
図8に示した容器排出ヘッド61の底面の形状は一例であってこれに限定されるものではなく、飲み口密封材料5と接触しない形状で、しかも容器を押し下げることが可能な形状であれば良い。
また、図6に示した本発明の充填機用容器排出装置を備えた無菌充填機は、容器の飲み口の付いた蓋材の部分のみを、無菌チャンバー内へ導入する無菌充填機の場合を例示したが、無菌充填機はこれに限定されるものではなく、飲み口の付いた蓋材を有する容器の場合、容器全体を無菌チャンバー内へ導入する無菌充填機にも広く適用することが出来る。
このように、容器排出ヘッド61の蓋材3の天面3aと接する底面の形状を飲み口密封材料5と接触しない形状としたものとすることによって、蓋材の天面と充填液が付着した容器排出ヘッド61の底面が接触して、蓋材の飲み口密封材料5のシールを剥がしてしまうといった問題を防止することが出来る。
1・・・大きく口が開いた充填部分
2・・・容器
3・・・蓋材
3a・・・天面
4・・・飲み口
5・・・飲み口密封材料
6・・・容器
12・・・搬送ベルト
14・・・押し上げロッド
15・・・無菌チャンバー
17・・・無菌陽圧保持エアー
20・・・殺菌剤噴霧ノズル
21・・・乾燥ノズル
22・・・充填ノズル
23・・・密封材折り込みガイド
24・・・シールバー
25・・・押下げロッド
26・・・配管
27・・・蛇腹
30・・・昇降機構
31・・・昇降機構によって昇降する方向
41・・・殺菌剤噴霧ノズル等が昇降する方向
42・・・搬送ベルト
44・・・押し上げロッド
45・・・無菌チャンバー
47・・・無菌陽圧保持エアー
50・・・殺菌剤噴霧ノズル
51・・・乾燥ノズル
52・・・充填ノズル
53・・・密封材折り込みガイド
54・・・シールバー
55・・・押下げロッド
56・・・配管
57・・・蛇腹
60・・・容器排出機構
60a・・・ロッド
60b・・・昇降制御部
61・・・容器排出ヘッド
61a・・・長方形状の底面
61b・・・円形一部を示す形状の底面
100・・・本発明の充填機用容器排出装置

Claims (1)

  1. 蓋材の一部に飲み口を有する容器の充填機に使用する排出装置であって、
    前記充填機が、前記飲み口から内容物を充填する充填ノズルと、充填された容器の飲み口を飲み口密封材料により密封する密封手段と、飲み口が密封された容器を充填機の外部に排出する排出装置とを、備えて構成されるものであり、
    前記排出装置が容器排出機構と容器排出ヘッドとを備えて成り、
    容器排出ヘッドは容器排出機構の先端に配置されていて、密封された前記容器の蓋材を下方に押し下げて容器を充填機の外部に排出するものであり、
    容器排出機構は、容器排出ヘッドを昇降させるものであり、
    前記容器排出ヘッドが、前記飲み口密封材料に接触しない形状を有することを特徴とする充填機用容器排出装置。
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