JP2015097629A - 遊技場用管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技場側が当日限定の記録媒体を確実に回収すると共に、遊技者側の利便性を向上させ、遊技者が記録媒体の種別を間違えて不利益を被ることのない遊技場用システムを提供する。【解決手段】発行装置21を備えた島端計数装置において、会員カードと一般カード44の両方が挿入されている状態で清算操作が行われたときは、島端計数装置による計数玉数と一般カード44に記録された持玉数とを合計し、その合計数を貯玉数に加算して記憶し、その後、一般カード44を発行装置21内部に回収し、会員カードを遊技者に返却するようにした。これにより、遊技者は2つのカードを1つにまとめて管理することができる一方、遊技場側は一般カード44を確実に回収することができる。【選択図】図9

Description

本発明は、当日中における計数結果を特定するための第1記録媒体と、当日を含む過去の営業日における計数結果を特定するための第2記録媒体とを利用して遊技可能な遊技場における遊技場用管理システムに関する。
従来、例えば特許文献1に記載されているように、非会員向けの一般カードと、会員向けの会員カードとを用いて遊技者が獲得した遊技価値の管理を行うシステムが実用化されている。
特開2012−5655号公報
一般カードは当日限定で発行され、当日の遊技価値(持玉数)を記憶管理するためのものであり、当日中に回収することが前提となっている。一方、会員カードは遊技価値を所謂貯玉として長期間にわたり記憶管理するためのものであるから、有効期限が到来するまで継続して使用することを前提としている。
従って、本来、会員カードを所持している遊技者は一般カードを使用する必要は無いのであるが、所持している会員カードを一々取出して使用するのが面倒であるという理由で、会員カードを使用せず敢えて一般カードを発行して使用する遊技者も少なくないのが実情である。そのような場合、遊技者は一般カードと会員カードの両方を所持することになって、カードの管理が煩雑になるばかりでなく、景品交換や再遊技の際にカードの種別を勘違いして使用方法を誤り、思わぬ不利益を被ってしまうという可能性もある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、遊技場側が当日限定の記録媒体を確実に回収すると共に、遊技者側の利便性を向上させ、遊技者が記録媒体の種別を間違えて不利益を被ることのない遊技場用システムを提供することにある。
本発明の遊技場用管理システムは、遊技者が獲得した遊技媒体を計数し、その計数結果を出力する計数手段と、全ての遊技者に対して発行可能であり、当日中における前記計数結果を特定するための第1記録媒体と、予め会員として登録した遊技者に対して発行可能であり、当日を含む過去の営業日における前記計数結果を特定するための第2記録媒体と、前記計数手段と対応する位置に設けられ、前記第1記録媒体を受付けて当該第1記録媒体に記録されている第1識別情報を読取る第1読取手段と、前記計数手段と対応する位置に設けられ、前記第2記録媒体を受付けて当該第2記録媒体に記録されている第2識別情報を読取る第2読取手段と、前記第1識別情報と対応付けた状態で前記計数結果を記録する第1記録手段と、前記第2識別情報と対応付けた状態で前記計数結果を記録する第2記録手段と、前記第1読取手段が第1識別情報を読取っており、且つ前記第2読取手段が第2識別情報を読取っていない状態において前記計数手段から計数結果が出力されたときは、前記第1記録手段に対して当該計数結果を記録させ、前記第2読取手段が第2識別情報を読取っており、且つ前記第1読取手段が第1識別情報を読取っていない状態において前記計数手段から計数結果が出力されたときは、前記第2記録手段に対して当該計数結果を記録させ、前記第1読取手段が第1識別情報を読取っており、且つ前記第2読取手段が第2識別情報を読取っている状態において前記計数手段から計数結果が出力されたときは、当該計数結果と、前記第1記録手段が記録している計数結果とを前記第2記録手段に対して記録させると共に、前記第1記録手段が記録している計数結果を消去する記録制御手段と、前記記録制御手段により前記計数結果が消去された第1記録媒体を回収する回収手段と、を備えたものである(請求項1)。
請求項1記載の遊技場用管理システムにおいて、
前記第1記録手段及び前記第2記録手段は、遊技媒体の貸出を受けるために投入された貨幣の残高を記録可能に構成され、前記記録制御手段は、前記第1読取手段が第1識別情報を読取っており、且つ前記第2読取手段が第2識別情報を読取っている状態において前記計数手段から計数結果が出力されたときは、当該計数結果と、前記第1記録手段が記録している計数結果、及び前記第1記録手段が記録している前記残高とを前記第2記録手段に対して記録させると共に、前記第1記録手段が記録している計数結果及び残高を消去し、前記回収手段は、前記記録制御手段により前記計数結果及び残高を消去された第1記録媒体を回収するようにしてもよい(請求項2)。
請求項1又は2記載の遊技場用管理システムにおいて、
発行された全ての前記第1記録媒体及び前記第2記録媒体に関する情報を集中的に管理する管理装置を備え、前記第1記録手段及び前記第2記録手段が前記管理装置に設けられていてもよい(請求項3)。
請求項3記載の遊技場用管理システムにおいて、
前記第1記録手段が、前記第1記録媒体及び前記管理装置の双方に設けられ、前記第2記録手段が前記管理装置のみに設けられていてもよい(請求項4)。
請求項1の発明によれば、第1記録媒体(一般カード)と第2記録媒体(会員カード)の両方を所持しているときは、第1記録媒体と第2記録媒体の両方を読取らせることにより、第1記録媒体の計数結果を第2記録媒体の計数結果に移行・加算して第2記録媒体1つに統合することができる。そして、第1記録媒体は記録内容が初期化されてから回収されることになる。従って、遊技者は2つの記録媒体を1つにまとめて管理することができる一方、遊技場側は第1記録媒体を確実に回収することができる。
請求項2の発明によれば、遊技場用管理システムが記録媒体に貨幣の残高も記録するように構成されている場合であっても、適用可能となる。
請求項3の発明によれば、第1記録媒体及び第2記録媒体に計数結果を書込む手段を必要としないので、システムの全体構成を簡単化することができる。
請求項4の発明によれば、第1記録媒体に当日の計数結果が記録されていれば、管理装置との通信が不可能となってもオフライン状態で処理を続行することが可能であるから、遊技者に対して迷惑を掛ける恐れが小さい。このような事情は第2記録媒体についても同様であるが、当日を含む過去の営業日における計数結果については銀行預金と同じく管理装置のみに記録するのがセキュリティ上望ましいといえる。
本発明の一実施形態における遊技媒体計数システムの全体構成を概略的に示す図 スライドカバーの開放状態で示す島端計数装置の外観斜視図 スライドカバーの閉鎖状態で示す島端計数装置の外観斜視図 カバーの閉鎖状態で示す発行装置の外観斜視図 カバーの開放状態で示す発行装置の外観斜視図 島端計数装置及び発行装置の構成を示す機能ブロック図 一般カードの新規発行時の画面の推移を示す図 一般カードの書換発行時の画面の推移を示す図 一般カードの書換回収時の画面の推移を示す図
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、遊技場用管理システムの全体構成を概略的に示している。遊技場には、複数の遊技機島1が設けられ、各遊技機島1に複数の遊技機(パチンコ機、スロットマシン)2が設置されている。遊技機2毎に貸出機3が設置されており、それら複数の遊技機2及び複数の貸出機3は、LAN4を介して中継装置5に接続されている。LAN4には島端計数装置6(計数手段に相当)及び呼出ランプ7も接続されている。呼出ランプ7は遊技機島1の端部に設置されており、島端計数装置6にて従業員の呼出操作がされたときに点灯して従業員を呼び出す。中継装置5は、LAN8を介して管理装置9(第2記録手段に相当)、景品交換装置10、精算装置11等に接続されている。
管理装置9は、遊技場内の例えば事務室等に設置され、CPU、ROM、RAM、HDD、I/Oを有する制御部、各種信号を送受信する送受信部、モニタ及びプリンタ等からなる出力部等を備えて構成されている。管理装置9は、遊技機島1に設置されている遊技機2や貸出機3、島端計数装置6、景品交換装置10、精算装置11等との間で各種信号を送受信することで、周知の出玉率等の遊技情報を集計したり、各種機器の稼働状況を管理したり、遊技機側からの信号に基づいて遊技者毎の遊技価値(持玉数・貯玉数)と入金残高とを記憶管理したりする。尚、持玉とは当日中に計数した玉であり、貯玉とは前日以前に計数した玉である。
図1で示す遊技機2はCR(カードリーダ)パチンコ機であり、盤面12に玉を発射する発射装置を構成する操作ハンドル13、上部受皿14、下部受皿15を有すると共に、盤面12に、液晶表示部16、始動口17、大入賞口18を有する。遊技者が操作ハンドル13を操作すると、玉(遊技媒体)が盤面12に発射され、そのパチンコ玉が始動口17に入賞すると、その入賞に応じた玉数のパチンコ玉を払出したり、大当たり抽選を行ったりする。大当たり抽選では、液晶表示部16において所謂特別図柄(特図)による図柄変動を実行し、停止表示された図柄が大当たり図柄の場合に大当たりが発生する。大当たりが発生すると、例えば15ラウンド分だけ大入賞口18を開放する。
尚、遊技機2は、遊技者による遊技が進行することに応じて、打ち込んだパチンコ玉の玉数である投入媒体数を特定可能なアウト信号、払出されたパチンコ玉の玉数である払出媒体数を特定可能なセーフ信号、大当たり状態を特定可能な大当たり信号等の各種の遊技信号を出力する。
遊技機島1において遊技機2毎に設置されている貸出機3は、紙幣(千円)を投入する紙幣投入口19を有する所謂CRユニットであり、CPU、ROM、RAM、I/Oを有する制御部、各種信号を送受信する送受信部等を備えて構成されている。貸出機3は、遊技者が紙幣を紙幣投入口19に投入した状態で遊技機2に設けられている図示しない貸出ボタンを操作すると、払出単位の玉数のパチンコ玉が遊技機2の払出機構から払出される。尚、貸出機3には後述する一般カードを10枚収納可能であり、発行操作により一般カードに入金残高を記録してカード排出口20から発行する。また、会員カードが挿入されている場合は、会員カードに入金残高を記録すると共に入金残高を管理装置9にも送信して管理する。
島端計数装置6は、遊技機島1に設置されている遊技機2で獲得したパチンコ玉を計数するための機器であり、遊技場内の遊技機島1の島端に設置される。つまり、遊技者は獲得した玉を玉箱に収納し、島端計数装置6まで運んで計数する必要がある。島端計数装置6にはカード発行装置21が接続されており、そのカード発行装置21により島端計数装置6はカード発行機能を備えて構成されている。
図2は、島端計数装置6の外観斜視図を示している。島端計数装置6は、本体22の上面に陥没形状に設けられ、遊技者が遊技により獲得した玉(獲得媒体)を受入れる投入口23a及び当該投入口23aの中央に形成された放出口23bを備えた投入容器23、この投入容器23の投入口23aを開放・閉鎖するスライドカバー24(図2はスライドカバー24が投入口23aを開放する開放位置にスライド移動されている状態を示し、図3はスライドカバー24が投入口23aを閉鎖する閉鎖位置にスライド移動されている状態を示す)、計数情報等の各種情報を表示する表示機能及び従業員や遊技者からの操作入力を受付ける入力受付機能を有するタッチパネル式の液晶表示部25、島端計数装置6の状態を示すためのLED表示部26、計数値及び当該計数値を記録した2次元コードやバーコード等が印字されたレシート27(図6参照)を発行するレシート発行口28、会員カード29(第2記録媒体に相当。図6参照)を受付ける会員カード受付口30、従業員が所持する従業員ICカード31(図6参照)が翳されている状態で当該従業員ICカード31に内蔵されているICチップ31aに記憶されている従業員情報を読取る従業員カードリーダ32、本体22の前面に設けられて余り玉を放出する玉返却口33、緊急時にスライドカバー24を開閉するためのスライドカバー開閉キー34(図2はカバーで閉鎖されている状態を示している)等を備えて構成されている。
島端計数装置6は、会員カード受付口30に会員カード29が受付けられるか、従業員が従業員ICカード31を従業員カードリーダ32に翳すことで従業員の認証操作が行われ、スライドカバー24のロックが解除されてスライド移動されることにより投入口23aが開放されると、計数可能な状態となる。従業員又は遊技者が玉を投入口23aに投入すると、玉は投入口23aで一旦受け止められた後、放出口23bから落下して当該放出口23bの奥に設けられている計数センサにより計数される。このように玉を計数中にあるときは計数値を逐一更新する。
島端計数装置6は、受入れた玉を計数し、その計数結果を発行装置21に送信する。投入口23aはロック状態のスライドカバー24で閉鎖されており、後述するように従業員IDまたは会員IDを読み取ったときにスライドカバー24のロックを解除して手動で開放可能とする。会員カード29が挿入されたときは、計数結果を貯玉情報として管理装置9へ送信する。カバーを閉鎖位置に戻すと自動でロックされる。従業員ICカード31は、従業員を識別可能な従業員データが記録されているメモリを有するICチップ31aを内蔵したICカードである。
図4は、島端計数装置6に接続された発行装置21を示す斜視図である。発行装置21は、本体35の前端に扇形状のカバー36を回動可能に装着して構成されている。カバー36は、当該カバー36の上面後端に設けられたキーシリンダ37を開錠して図4に示す閉鎖位置から前方に回動することにより図5に示す開放位置へ開放可能となる。カバー36の前面にはカード挿入口38及び状態LED39が設けられている。
図5に示すように、カバー36を開放位置に回動することによりカバー36により秘匿されている電源スイッチ40、カード繰出機構41、ストック部42、回収部43が出現する。ストック部42には上方から100枚の一般カード44(第1記録媒体に相当、「持玉券」ともいう)を収納可能となっている。回収部43に収納された一般カード44の上部には一般カード44の浮きを防止する押え用おもり45が装着されている。カード繰出機構41は、ストック部42に収納されている最下位の一般カード44をリーダライタ46(第1読取手段に相当。図6参照)に繰出可能となっていると共にカード挿入口38に挿入された一般カード44をリーダライタ46に移送可能となっている。
図6は、島端計数装置6及び発行装置21の構成を機能ブロック図により示している。島端計数装置6は、CPU47a、ROM47b、RAM47c、I/O47dを有する制御部47(記録制御手段に相当)、液晶表示部25、当該液晶表示部25の表面に設けられたタッチパネル48、計数値を印字したレシート27をレシート発行口28から発行するレシート発行部49、会員カード29に内蔵されたICチップ29aから会員ID(第2識別情報に相当)を読取る会員カードリーダ50(第2読取手段に相当)、従業員カードリーダ32、LED表示部26、スライドカバー24を自動ロックするカバーロック部51、玉を計数する計数部52、パチンコ玉を払出す返却部53、各種信号を管理装置9及び発行装置21と送受信するI/F部54等を備えて構成されている。
島端計数装置6は、受入れた遊技媒体(玉、メダル)を計数し、その計数結果を記録した一般カード44を発行すると同時に、計数結果を計数情報として管理装置9へ送信する。会員カード29が挿入されたときは、計数結果を貯玉情報として管理装置9へ送信する。
一方、発行装置21は、CPU55a、ROM55b、RAM55c、I/O55dを有する制御部55(第1記録手段、記録制御手段、回収手段に相当)、ストック部42、カード繰出機構41、リーダライタ46、島端計数装置6と送受信するためのI/F部56を備えて構成されている。発行装置21は、島端計数装置6に対して発行操作が行われた場合は、リーダライタ46に繰出した一般カード44に内蔵されたICチップ44aに入金残高及び持玉数(第1識別情報に相当)が記録されていないことを確認してから持玉情報を記録して発行する。リーダライタ46に繰出された一般カード44に入金残高及び持玉数が記録されている場合にはエラーとし、エラー情報を島端計数装置6へ送信する。島端計数装置6の液晶表示部25にはエラー情報が表示される。このようなエラー発生時は、従業員が手作業でリーダライタ46に位置する一般カード44を回収する。
尚、発行装置21は、持玉数及び入金残高がゼロとなった一般カード44は回収部43に回収する。
一般カード44に記録されている持玉は景品交換装置10にて精算可能であり、入金残高は精算装置11にて精算可能である。一般カード44に記録されている持玉や入金残高が精算された場合、精算対象とならなかった持玉数や入金残高があれば、その精算対象とならなかった分は遊技者に返却される。また、精算対象となった持玉や入金残高がゼロとなれば、その一般カード44は回収される。
次に、上記構成の作用について説明する。
遊技者は、遊技機2から獲得した玉を計数する場合は、玉を玉箱に収納して島端計数装置6まで運ぶ。そして、呼出した従業員が従業員カードを従業員カードリーダ32に翳して認証を受け、スライドカバー24のロックを解除したところで、スライドカバー24を開放して玉箱に収納された遊技媒体(玉、メダル)を島端計数装置6に投入して計数する。島端計数装置6は、投入された遊技媒体を計数し、計数が終了すると、計数完了画面を表示する。
尚、会員遊技者の場合は、会員カード受付口30に会員カード29を挿入してもスライドカバー24のロックを解除することは可能であるが、所持している会員カードを一々取出して使用するのが面倒であるという理由で、会員カードを使用せず敢えて一般カードを発行して使用するものとする。
(1)一般カード44の新規発行
計数完了画面には、図7(a)に示すように精算ボタンである「全部発券」ボタン25a、「あまり返却」ボタン25bが表示されると共に、計数結果である総数、総数を特殊景品に景品交換可能な景品数、余り玉数、精算ボタンにタッチすることを促すメッセージ25cが表示される。
遊技者が「全部発券」ボタン25aにタッチすると、島端計数装置6は、図7(b)に示すように持玉数を示す利用明細を表示すると共に発行装置21に持玉情報を送信する。発行装置21は、持玉情報の受信に応じてストック部42に収納されている一般カード44をリーダライタ46へ繰出し、その一般カード44に持玉情報を記録して発行する。
尚、「あまり返却」ボタン25bがタッチされたときは、余り玉数を返却してから景品数に相当する持玉情報を発行装置21に送信するので、発行装置21からは余り玉を生じること無く特殊景品に交換可能な持玉情報が記録された一般カード44が発行される。
また、島端計数装置6は発行装置21が接続されていない場合、或いは接続されているものの、発行装置21に一般カード44が収納されていない場合は、持玉情報が印刷されたレシート27を発行したり、会員カード29が挿入されていることを条件として貯玉したりする。また、一般カード44を発行するか、レシート27を発行するかを遊技者が任意に選択できるようにしてもよい。
(2)一般カード44の書換発行
一般カード44を所有している遊技者が計数玉数を一般カード44に加算する場合は、図8(a)に示すように計数完了画面の表示状態で一般カード44を発行装置21に挿入する。すると、発行装置21が一般カード44に記録されている持玉数を読込んで島端計数装置6に通知するので、図8(b)に示すように持玉数が表示されると共に、総数と持玉数が合算された合算値、景品数、余り玉数が表示される。
遊技者が「全部発券」ボタン25aをタッチすると、図8(c)に示すように持玉数を示す利用明細が表示される。このとき島端計数装置6は発行装置21に対して持玉情報を送信するので、発行装置21は挿入されている一般カード44に記録されている持玉数に受信した持玉情報が示す持玉数を加算して発行する。
尚、一般カード44は計数前、計数中、計数後の任意のタイミングで挿入可能であるが、状態LED39により挿入可能であること(一般カード44が挿入されていないこと)が報知されている必要がある。また、表示される内容や精算ボタンは設定や計数状況によって変更される。
(3)一般カード44の書換回収
一般カード44に加えて会員カード29を所有している会員遊技者が計数玉数及び一般カード44に記録されている持玉を会員カード29にまとめて貯玉したい場合は、図9(a)に示す計数完了画面の表示状態で発行装置21に一般カード44を挿入してから島端計数装置6に会員カード29を挿入する。すると、図9(b)に示すように「全部発券」ボタン25aに代えて「全部貯玉」ボタン25dが表示されると共に「カード返却」ボタン25eが表示され、さらに一般カード44に記録されている持玉数、合算値、景品数、余り玉数が表示される。会員遊技者が「全部貯玉」ボタン25dをタッチすると、持玉預入数及び貯玉口座残高を示す利用明細が表示される。このとき、発行装置21に挿入されている一般カード44に記録されている持玉数は会員カード29に移行・加算されたことからゼロとなるので、一般カード44は回収部43に回収されると共に会員カード29は返却される。
尚、図9では一般カード44に入金残高が記録されていない場合を示したが、一般カード44に入金残高が記録されている場合は、入金残高が会員カード29にまとめられて記録される。
このような実施形態によれば、次のような効果を奏することができる。
発行装置21を備えた島端計数装置6において、会員カード29と一般カード44の両方が挿入されている状態で清算操作が行われたときは、島端計数装置6による計数玉数と一般カード44に記録された持玉数とを合計し、その合計数を貯玉数に加算して記憶し、その後、一般カード44を発行装置21内部に回収し、会員カード29を遊技者に返却するようにしたので、遊技者は2つのカードを1つにまとめて管理することができる一方、遊技場側は一般カード44を確実に回収することができる。
(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、次のように変形または拡張できる。
持玉情報及び入金残高情報を一般カード44(会員カード29)及び管理装置9の双方に記録するようにしたが、管理装置9のみに記録するようにしてもよい。この場合、一般カード44(会員カード29)に情報を書込む必要がないので、システムの全体構成を簡単化することができる。ただし、その場合にはLANに不具合が生じて各機器と管理装置9との通信が途絶した場合に持玉情報及び入金残高情報を特定することが不可能となる。
一般カード44に持玉情報及び入金残高情報が記録されていれば、管理装置9との通信が不可能となってもオフライン状態で処理を続行することが可能であるから、遊技者に対して迷惑を掛ける恐れが小さい。このような事情は会員カード29についても同様であるが、貯玉情報については銀行預金と同じく管理装置9のみに記録するのがセキュリティ上望ましいといえる。
発行装置21でエラーが発生した場合には従業員がカバーを空けて手作業でカードを回収するようにしたが、従業員がリモコンを操作してエラーの解除指令を発行装置21へ送信し、エラーカードの排出処理、及び次のカードの繰出・発行処理を発行装置21に実行させるようにしてもよい(カバーを空ける必要が無い)。
島端計数装置6に発行装置21の機能を一体化して構成するようにしてもよい。
発行装置21において回収した一般カード44を回収部43に回収したが、ストック部42に回収するようにしてもよい。この場合、一般カード44の回収が不要となると共に一般カード44の補充回数を低減することができる。
遊技機としては、遊技球やメダルなどの遊技媒体を用いる他、封入式のものを用いることができる。
島端計数装置6は、一つの遊技機島に対して1台又は2台程度設置するのが望ましい。
遊技用記録媒体の形状はカード状に限らず、例えばコイン状であってもよい。
図面中、6は島端計数装置(計数手段)、9は管理装置(第2記録手段)、29は会員カード(第2記録媒体)、44は一般カード(第1記録媒体)、46はリーダライタ(第1読取手段)、47は制御部(記録制御手段)、50は会員カードリーダ(第2読取手段)、55は制御部(第1記録手段、記録制御手段、回収手段)である。

Claims (4)

  1. 遊技者が獲得した遊技媒体を計数し、その計数結果を出力する計数手段と、
    全ての遊技者に対して発行可能であり、当日中における前記計数結果を特定するための第1記録媒体と、
    予め会員として登録した遊技者に対して発行可能であり、当日を含む過去の営業日における前記計数結果を特定するための第2記録媒体と、
    前記計数手段と対応する位置に設けられ、前記第1記録媒体を受付けて当該第1記録媒体に記録されている第1識別情報を読取る第1読取手段と、
    前記計数手段と対応する位置に設けられ、前記第2記録媒体を受付けて当該第2記録媒体に記録されている第2識別情報を読取る第2読取手段と、
    前記第1識別情報と対応付けた状態で前記計数結果を記録する第1記録手段と、
    前記第2識別情報と対応付けた状態で前記計数結果を記録する第2記録手段と、
    前記第1読取手段が第1識別情報を読取っており、且つ前記第2読取手段が第2識別情報を読取っていない状態において前記計数手段から計数結果が出力されたときは、前記第1記録手段に対して当該計数結果を記録させ、
    前記第2読取手段が第2識別情報を読取っており、且つ前記第1読取手段が第1識別情報を読取っていない状態において前記計数手段から計数結果が出力されたときは、前記第2記録手段に対して当該計数結果を記録させ、
    前記第1読取手段が第1識別情報を読取っており、且つ前記第2読取手段が第2識別情報を読取っている状態において前記計数手段から計数結果が出力されたときは、当該計数結果と、前記第1記録手段が記録している計数結果とを前記第2記録手段に対して記録させると共に、前記第1記録手段が記録している計数結果を消去する記録制御手段と、
    前記記録制御手段により前記計数結果が消去された第1記録媒体を回収する回収手段と、
    を備えたことを特徴とする遊技場用管理システム。
  2. 前記第1記録手段及び前記第2記録手段は、遊技媒体の貸出を受けるために投入された貨幣の残高を記録可能に構成され、
    前記記録制御手段は、前記第1読取手段が第1識別情報を読取っており、且つ前記第2読取手段が第2識別情報を読取っている状態において前記計数手段から計数結果が出力されたときは、当該計数結果と、前記第1記録手段が記録している計数結果、及び前記第1記録手段が記録している前記残高とを前記第2記録手段に対して記録させると共に、前記第1記録手段が記録している計数結果及び残高を消去し、
    前記回収手段は、前記記録制御手段により前記計数結果及び残高を消去された第1記録媒体を回収することを特徴とする請求項1記載の遊技場用管理システム。
  3. 発行された全ての前記第1記録媒体及び前記第2記録媒体に関する情報を集中的に管理する管理装置を備え、
    前記第1記録手段及び前記第2記録手段が前記管理装置に設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の遊技場用管理システム。
  4. 前記第1記録手段が、前記第1記録媒体及び前記管理装置の双方に設けられ、前記第2記録手段が前記管理装置のみに設けられていることを特徴とする請求項3記載の遊技場用管理システム。
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