JP2015097529A - 核酸増幅用プライマーの設計方法、核酸増幅用プライマーの製造方法、核酸増幅用プライマー、プライマーセット、および核酸の増幅方法 - Google Patents

核酸増幅用プライマーの設計方法、核酸増幅用プライマーの製造方法、核酸増幅用プライマー、プライマーセット、および核酸の増幅方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ターンバックプライマー(TP)を用いた等温核酸増幅法において、核酸増幅の速度および特異性を向上する。
【解決手段】
(D1)前記標的核酸配列において、配列(A)を選択し、プライマーの3'末端側のアニーリング配列として、前記配列(A)と相補的な配列(Ac')を決定する。
(D2)前記標的核酸配列において、前記配列(A)よりも5'末端側に存在する配列(B)を選択し、前記プライマーの5'末端側のステムループ形成配列として、前記配列(B)と同じ配列(B')を決定する。
(D3)前記標的核酸配列において、前記配列(A)および前記配列(B)の間の配列(W)と、前記配列(A)より3'末端側における前記配列(W)と相補的な配列(Wc)とを選択し、前記プライマーの前記配列(Ac')および(B')の間の配列として、前記配列(W)と同じ配列(W')を決定する。
【選択図】 図1B

Description

本発明は、核酸増幅用プライマーの設計方法、核酸増幅用プライマーの製造方法、核酸増幅用プライマー、プライマーセット、および核酸の増幅方法に関する。
ターンバックプライマー(TP)を含むプライマーセットおよび鎖置換能を有するDNAポリメラーゼを用いた等温核酸増幅法は、例えば、医学および分子生物学等の広い分野で利用されている(非特許文献1−5)。TPは、標的核酸配列にアニ−リングする配列と、そこから伸長された先にある配列にアニーリングできる配列を5'側に有する、ステム−ループ構造を形成可能なプライマーである。TPの他、標的核酸配列にアニーリングする配列と、5'側にプライマー内部で折り返し構造を形成可能な配列を有するフォールディングプライマー(FP)、ブーストプライマー(BP)、2つのアウタープライマー(OP1およびOP2)を使用することも可能である。これらのプライマーを用いた核酸増幅法は、サーマルサイクラー等の特別な装置を必要とせず、また、温度設定に要する時間も必要無いという優れた効果を奏する。また、前記核酸増幅法は、疾患の早期診断にも、好ましく適用可能である。
Nature Methods 4(2007)257−262. Clin.Cancer Res. 13(2007)4974−4983. BioTechniques 43(2007)479−484. Biologicals 36(2008)234−238. Clin.Chem. 10(2009)1373.
TPを含むプライマーセットを用いた等温核酸増幅法において、核酸増幅速度の向上および核酸増幅の特異性向上が求められている。
そこで、本発明は、TPを含むプライマーセットを用いた等温核酸増幅法に用いる核酸増幅用プライマーであって、核酸の増幅速度および核酸増幅の特異性を向上可能な核酸増幅用プライマーの設計方法、核酸増幅用プライマーの製造方法、核酸増幅用プライマー、プライマーセット、および核酸の増幅方法を提供することを目的とする。
本発明の核酸増幅用プライマーの設計方法は、
標的核酸配列の増幅に用いるプライマーの設計方法であって、下記の(D1)、(D2)および(D3)の工程を含むことを特徴とする。
(D1)前記標的核酸配列において、配列(A)を選択し、プライマーの3'末端側のアニーリング配列として、前記配列(A)と相補的な配列(Ac')を決定する工程。
(D2)前記標的核酸配列において、前記配列(A)よりも5'末端側に存在する配列(B)を選択し、前記プライマーの5'末端側のステムループ形成配列として、前記配列(B)と同じ配列(B')を決定する工程。
(D3)前記標的核酸配列において、前記配列(A)および前記配列(B)の間の配列(W)と、前記配列(A)より3'末端側における前記配列(W)と相補的な配列(Wc)とを選択し、前記プライマーの前記配列(Ac')および(B')の間の配列として、前記配列(W)と同じ配列(W')を決定する工程。
本発明のプライマーの製造方法は、
標的核酸配列の増幅に用いるプライマーの製造方法であって、
プライマー設計工程およびプライマーの合成工程を含み、
前記プライマーの設計工程が、前記本発明のプライマーの設計方法によって実施されることを特徴とする。
本発明のプライマーセットは、
第一の鋳型核酸および第二の鋳型核酸からなる二本鎖鋳型核酸中の標的核酸配列の増幅に用いるプライマーセットであって、
前記プライマーセットは、第一のプライマーおよび第二のプライマーを含み、
前記第一のプライマーは、前記第一の鋳型核酸中の前記標的核酸配列に基づき、前記本発明の製造方法により製造されるプライマーであり、
前記第二のプライマーは、3'末端側に、前記第二の鋳型核酸中の前記標的核酸配列の3'末端側の配列(E)に相補的な配列(Ec')を含み、5'末端側に、前記第二の鋳型核酸中の前記標的核酸配列の前記配列(E)よりも5'側に存在する配列(F)と同じ配列(F')を含むことを特徴とする。
本発明の第一の核酸の増幅方法は、
鋳型核酸中の標的核酸配列と相補的な核酸を合成する前記相補的な核酸の増幅方法であって、下記の(S1)〜(S5)の工程を含むことを特徴とする。
(S1)前記本発明のプライマーの製造方法によりプライマーを製造する工程。
(S2)鋳型核酸を提供する工程。
(S3)前記プライマーを前記鋳型核酸にアニーリングさせ、プライマー伸長反応を行なって前記標的核酸配列の相補配列を含む相補核酸を合成する工程。
(S4)前記工程(S3)により合成された相補核酸の5'側に存在する配列(B')を同相補核酸上に存在する配列(Bc)にハイブリダイズさせ、これにより、鋳型核酸上の前記配列(A)の部分を一本鎖とする工程。
(S5)工程(S4)により一本鎖とされた鋳型核酸上の前記配列(A)の部分に、前記プライマーと同一の配列を有する他のプライマーをアニーリングさせて鎖置換反応を行なうことにより、工程(S3)により合成された相補核酸を、前記他のプライマーにより新たに合成される相補核酸で置換する工程。
本発明の第二の核酸の増幅方法は、
二本鎖からなる鋳型核酸中の標的核酸配列を増幅する方法であって、下記の(S’1)〜(S’5)の工程を含むことを特徴とする。
(S’1)前記本発明のプライマーセットを提供する工程。
(S’2)第一の鋳型核酸および第二の鋳型核酸からなる二本鎖鋳型核酸を提供する工程。
(S’3)前記第一および第二のプライマーをそれぞれ前記第一および第二の鋳型核酸にアニーリングさせ、それぞれプライマー伸長反応を行なって前記標的核酸配列の相補配列を含む第一および第二の相補核酸を合成する工程。
(S’4)工程(S’3)により合成された第一および第二の相補核酸の5'側に存在する配列(B’)および配列(F’)を、同相補核酸上に存在する配列(Bc)および配列(Fc)にそれぞれハイブリダイズさせ、これにより、第一および第二の鋳型核酸上の前記配列(A)および配列(E)の部分を一本鎖とする工程。
(S’5)工程(S’4)により一本鎖とされた第一および第二の鋳型核酸上の前記配列(A)および配列(E)の部分に、前記プライマーと同一の配列を有する他のプライマーをアニーリングさせて鎖置換反応を行なうことにより、工程(S’3)により合成された第一および第二の相補核酸を、前記他のプライマーにより新たに合成される相補核酸で置換する工程。
本発明のプライマーは、標的核酸配列の増幅に用いるプライマーであって、
前記本発明の製造方法により製造され、前記本発明の第二の核酸の増幅方法に用いることを特徴とする。
なお、以下において、前記本発明のプライマーの設計方法を、「プライマーの設計方法(0)」ということがある。本発明のプライマーの設計方法は、前記プライマーの設計方法(0)に代えて、後述するプライマーの設計方法(1)〜(10)のいずれかであっても良い。また、前記プライマーの設計方法(0)を用いた前記本発明のプライマーの製造方法を、以下において、「プライマーの製造方法(0)」ということがある。本発明のプライマーの製造方法は、前記プライマーの設計方法(0)に代えて、後述するプライマーの設計方法(1)〜(10)のいずれかを用いても良く、これらを、それぞれ「プライマーの製造方法(1)」、「プライマーの製造方法(2)」、「プライマーの製造方法(3)」、「プライマーの製造方法(4)」、「プライマーの製造方法(5)」、「プライマーの製造方法(6)」、「プライマーの製造方法(7)」、「プライマーの製造方法(8)」、「プライマーの製造方法(9)」、または「プライマーの製造方法(10)」ということがある。
前記プライマーの製造方法(0)により製造されるプライマーを、以下において、「プライマー(0)」ということがある。また、前記プライマーの製造方法(1)〜(10)のいずれかにより製造されるプライマーを、それぞれ「プライマー(1)」、「プライマー(2)」、「プライマー(3)」、「プライマー(4)」、「プライマー(5)」、「プライマー(6)」、「プライマー(7)」、「プライマー(8)」、「プライマー(9)」、または「プライマー(10)」ということがある。ただし、プライマー(0)〜(10)は、構造が同一であれば、他の任意の方法により製造したプライマーであっても良い。
本発明のプライマーは、前記のとおり、前記本発明の第二の核酸の増幅方法に用いる前記プライマー(0)である。本発明のプライマーは、これに代えて、前記プライマー(8)であっても良い。また、本発明のプライマーセットは、前述のとおり、前記第一のプライマーが、前記プライマー(0)である。本発明のプライマーセットは、前記第一のプライマーが、前記プライマー(0)に代えて、前記プライマー(8)であっても良い。
本発明の第一の核酸増幅方法は、前述のとおり、前記工程(S1)において、前記プライマーの製造方法(0)によりプライマーを製造する。本発明の第一の核酸増幅方法は、前記前記工程(S1)において、前記プライマーの製造方法(0)に代えて、後述する本発明のプライマーの製造方法(1)〜(10)のいずれかによりプライマーを製造しても良いし、任意の方法により、前記プライマー(8)を提供しても良い。
本発明の第二の核酸の増幅方法は、前述のとおり、前記工程(S’1)において、前記第一のプライマーが、前記プライマー(0)または前記プライマー(8)である前記本発明のプライマーセットを提供する。本発明の第二の核酸の増幅方法は、前記工程(S’1)において、前記本発明のプライマーセットの提供に代えて、後述する本発明のプライマーセットの製造方法(プライマーセットの製造方法(0)〜(10)およびプライマーセットの製造方法(6’))のいずれかにより、プライマーセットを製造しても良い。
前記目的を達成するために、本発明者らは、種々の検討を行った結果、TPの前記配列(Ac')および(B')の間に、前記標的核酸配列の配列(W)と同じ配列(W')を設けたプライマー(0)を使用することにより、前記等温核酸増幅法において核酸の増幅速度を向上できることを見出し、本発明に至った。本発明は、前述のとおり、前記プライマーの設計方法(0)、前記プライマーの製造方法(0)、または前記プライマー(0)に代えて、後述するプライマーの設計方法(1)〜(10)、後述するプライマーの製造方法(1)〜(10)、または後述するプライマー(1)〜(10)のいずれかを用いた核酸増幅用プライマーの設計方法、核酸増幅用プライマーの製造方法、核酸増幅用プライマー、プライマーセット、または核酸の増幅方法であっても良い。また、本発明の核酸増幅用プライマーの設計方法、核酸増幅用プライマーの製造方法、核酸増幅用プライマー、プライマーセット、または核酸の増幅方法を使用することにより、核酸増幅反応の特異性が向上する。
図1Aは、本発明の核酸増幅用プライマーの一例を示す模式図である。 図1Bは、本発明の核酸増幅用プライマーの設計方法の一例を示す模式図である。 図2は、本発明の核酸増幅用プライマーによる核酸合成の作用機序を例示する模式図である。 図3は、本発明の核酸増幅用プライマーによる核酸合成の作用機序の別の一例を示す模式図である。 図4は、本発明のプライマーセットに含まれる第二のプライマー(FP)の一例を示す模式図である。 図5(A)は、本発明の核酸の増幅方法の基本的なメカニズムの一例を示す模式図である。 図5(B)は、本発明の核酸の増幅方法の基本的なメカニズムの一例を示す模式図である。 図6aからnは、本発明の核酸の増幅方法のメカニズムのその他の例を示す模式図である。 図7(A)は、本発明の実施例1におけるTPの分類基準となる塩基を示す模式図であり、図7(B)は、前記基準によって分類したTPの各組合せの核酸増幅反応の速度および特異性の評価点数を示すグラフである。 図8(A)は、本発明の実施例2におけるTPの分類基準となる塩基を示す模式図であり、図8(B)は、前記基準によって分類したTPの各組合せの核酸増幅反応の速度および特異性の評価点数を示すグラフである。 図9は、本発明のプライマーの一例を示す図である。 図10は、本発明のプライマーの別の一例を示す図である。 図11は、本発明のプライマーのさらに別の一例を示す図である。 図12は、本発明のプライマーのさらに別の一例を示す図である。 図13は、本発明のプライマーのさらに別の一例を示す図である。 図14は、本発明のプライマーのさらに別の一例を示す図である。 図15は、本発明のプライマーのさらに別の一例を示す図である。 図16は、本発明のプライマーのさらに別の一例を示す図である。 図17は、本発明のプライマーのさらに別の一例を示す図である。 図18は、本発明のプライマーのさらに別の一例を示す図である。
つぎに、本発明を詳細に説明する。
前記プライマー(0)は、
前記プライマー(0)の3'末端側に、前記標的核酸配列の3'末端側の配列(A)に相補的な配列(Ac')を含み、
前記プライマー(0)の5'末端側に、前記標的核酸配列の前記配列(A)よりも5'側に存在する配列(B)と同じ配列(B')を含み、
前記標的核酸配列において、配列(A)および配列(B)の間に配列(W)が存在し、かつ前記配列(A)より3'末端側に、前記配列(W)と相補的な配列(Wc)が存在し、
さらに、前記プライマーの配列(Ac')および(B')の間に、前記標的核酸配列の配列(W)と同じ配列(W')を含むことを特徴とする。具体的には、例えば図1Aに示すとおりである。同図において「TP」とは、前記プライマー(0)を示す。なお、このような構造を有するプライマー(0)の設計方法および製造方法は特に限定されないが、本発明の前記プライマーの設計方法(0)により設計するか、または、前記プライマーの製造方法(0)により製造することが好ましい。また、以下において、単に「TP」と記す場合は、特に示さない限り、本発明で用いる前記プライマー(0)〜(10)のいずれかを表すものとする。
本発明において「標的核酸」または「標的核酸配列」とは、増幅しようとする核酸またはその配列そのものだけでなく、これに相補的な配列または前記配列を有する核酸をも意味する。
本発明において、前記配列(W')の塩基数は特に制限されないが、例えば、1以上、好ましくは2以上、より好ましくは3以上である。すなわち、前記標的核酸配列の前記配列(W)の塩基数は、例えば、1以上、好ましくは2以上、より好ましくは3以上である。また、前記標的核酸配列の前記配列(W)は、前記配列(A)および前記配列(B)の少なくとも一方の配列に含まれていてもよい。
TPによる増幅反応のメカニズムを図2に模式的に示す。まず、鋳型となる核酸中の標的核酸配列を決定し、その標的核酸配列の3'末端部分の配列(A)、および配列(A)よりも5'側に存在する配列(B)を決定する。さらに、前記標的核酸配列において、前記配列(A)と前記配列(B)との間に存在する配列(W)で、かつ、前記配列(W)の相補的な配列(Wc)が前記配列(A)より3'末端側に存在するような配列(W)を決定する。TPは、配列(Ac')を含んでなり、さらにその5'側に配列(B')を含む。さらに、前記プライマーの配列(Ac')および(B')の間に、前記標的核酸配列の配列(W)と同じ配列(W')を含む。配列(Ac')は、配列(A)にハイブリダイズするものであり、配列(B')は、配列(B)の相補配列(Bc)にハイブリダイズするものであり、配列(W')は、配列(W)の相補配列(Wc)にハイブリダイズするものである。ここで、TPは、前記配列(W')と前記配列(B')の間、または、前記配列(W')と前記配列(Ac')の間に、反応に影響を与えない介在配列を含んでいてもよい。このようなプライマーを鋳型核酸にアニーリングさせると、プライマー中の配列(Ac')および(W')((Ac'−W')とする。以下同様。)が、標的核酸配列の配列(A−Wc)にハイブリダイズした状態となる(図2(a))。この状態でプライマー伸長反応が起こると、標的核酸配列の相補配列を含む核酸が合成される。そして、合成された核酸の5'末端側に存在する配列(B'−W')が、同核酸中に存在する配列(Bc−Wc)にハイブリダイズし、これにより、合成された核酸の5'末端部分においてステム−ループ構造が形成される。その結果、鋳型核酸上の配列(A−Wc)が一本鎖となり、この部分に先のTPと同一の配列を有する他のTPがハイブリダイズする(同図(b))。その後、鎖置換反応により、新たにハイブリダイズしたTPからの伸長反応が起こると同時に、先に合成された核酸が鋳型核酸から分離される(同図(c))。
本発明において「ハイブリダイズする」とは、本発明によるプライマーの一部がストリンジェントな条件下で標的核酸にハイブリダイズし、標的核酸以外の核酸分子にはハイブリダイズしないことを意味する。ストリンジェントな条件は、本発明によるプライマーとその相補鎖との二重鎖の融解温度Tm(℃)およびハイブリダイゼーション溶液の塩濃度などに依存して決定することができ、例えば、J.Sambrook,E.F.Frisch,T.Maniatis;Molecular Cloning 2nd edition,Cold Spring Harbor Laboratory(1989)等を参照することができる。例えば、使用するプライマーの融解温度よりわずかに低い温度下でハイブリダイゼーションを行なうと、プライマーを標的核酸に特異的にハイブリダイズさせることができる。このようなプライマーは、市販のプライマー構築ソフト、例えば、Primer3(Whitehead Institute for Biomedical Research社製)などを用いて設計することができる。本発明の好ましい実施態様によれば、ある標的核酸にハイブリダイズするプライマーは、その標的核酸に相補的な核酸分子の全部または一部の配列を含んでなるものである。
上記の増幅反応において、配列(B'−W')が、配列(Bc−Wc)にハイブリダイズする現象は、典型的には、同一鎖上に相補領域が存在することにより起こる。一般に、二本鎖核酸が一本鎖に解離するときは、その末端あるいはそれ以外の比較的不安定な部分から部分的な解離が始まる。上記TPによる伸長反応で生成した二本鎖核酸は、比較的高温では末端部分の塩基対は解離と結合の平衡状態にあり、全体としては二本鎖を保っている。そのような状態で末端の解離した部分に相補的な配列が同一鎖上に存在すると、準安定な状態としてステム−ループ構造を形成することができる。このステム−ループ構造は安定的には存在しないが、その構造の形成により剥き出しとなった相補鎖部分(鋳型核酸上の配列(A−Wc))に同一の他のプライマーが結合し、すぐさまポリメラーゼが伸長反応を行うことにより、先に合成された鎖が置換されて遊離すると同時に、新たな二本鎖核酸を生成することができる。
TPを使用することにより、前記等温核酸増幅法において核酸増幅の特異性を向上できるメカニズムは、例えば、つぎのように推測される。一般に、核酸増幅法における非特異的増幅産物の多くは、プライマーが標的核酸配列以外の配列に誤ってハイブリダイズすること(ミスハイブリダイズ)によって生じると考えられている。また、標的核酸配列とのハイブリダイズに寄与しない配列がプライマー中に多いほど、前記プライマーはミスハイブリダイズしやすくなり、そのような配列が少ないほど、前記プライマーはミスハイブリダイズしにくくなる。この点、TPにおいては、標的核酸配列(A−Wc)にハイブリダイズする配列(Ac'−W')と、標的核酸配列(Bc−Wc)にハイブリダイズする配列(B'−W')とが重複している。そのため、TPは、配列(W')を有さない従来のプライマーに比べてミスハイブリダイズしにくく、その結果、前記等温核酸増幅法において核酸増幅の特異性が向上すると考えられる。また、配列(W')の長さが長いほど、核酸増幅の特異性が向上すると考えられる。ただし、このメカニズムは推測であり、本発明を何ら限定しない。
TPを使用することにより、前記等温核酸増幅法において核酸の増幅速度を向上できるメカニズムは、例えば、つぎのように推測される。すなわち、前述のように、TPは、標的核酸配列以外の配列にミスハイブリダイズしにくいため、標的核酸配列にハイブリダイズする効率が上がり、その結果核酸の増幅速度が向上すると考えられる。また、配列(W')の長さが長いほど、核酸の増幅速度が向上すると考えられる。ただし、このメカニズムは推測であり、本発明を何ら限定しない。
TPの好ましい態様における設計基準は次のとおりである。まず、プライマーの伸長により鋳型核酸の相補鎖が合成された後に新たなプライマーが効率よく同鋳型核酸にアニーリングするためには、合成された相補鎖の5'末端におけるステム−ループ構造形成により、鋳型核酸上の前記配列(A)の部分を一本鎖とする必要がある。そのための条件を、以下、配列(Ac')の塩基数をX、標的核酸配列中における前記配列(A)と前記配列(B)に挟まれた領域の塩基数をY、配列(W)および(W')の塩基数をZとして考察する。まず、配列(Ac'−W')の塩基数(X+Z)と、標的核酸配列中における配列(A−Wc)と配列(B−W)とに挟まれた領域の塩基数(Y−Z)との差(X−Y+2Z)の、Xに対する割合(X−Y+2Z)/Xが重要となる。ただし、鋳型核酸上において配列(A)よりも5'側に存在する、プライマーのハイブリダイズとは関係無い部分まで一本鎖とする必要はない。また、新たなプライマーが効率よく鋳型核酸にアニーリングするためには、上述のステム−ループ構造形成を効率よく行うことも必要となる。そして、効率の良いステム−ループ構造形成、すなわち、効率の良い配列(B'−W')と配列(Bc−Wc)とのハイブリダイゼーションには、前記配列(B'−W')と前記配列(Bc−Wc)との間の距離(X+Y−Z)が重要となる。一般に、プライマー伸長反応のための最適温度は最高でも72℃付近であり、そのような低い温度では、伸長鎖が長い領域にわたって解離することは困難である。従って、配列(B'−W')が配列(Bc−Wc)に効率よくハイブリダイズするためには、両配列の間の塩基数は少ないほうが好ましいと考えられる。一方で、配列(B'−W')が配列(Bc−Wc)にハイブリダイズして鋳型核酸上の前記配列(A)の部分を一本鎖とするためには、配列(B'−W')と配列(Bc−Wc)との間の塩基数は多い方が好ましいと考えられる。
以上のような観点から、本発明の好ましい実施態様において、前記配列(W')と前記配列(B')との間、および、前記配列(W')と前記配列(Ac')との間に介在配列が存在しない場合において、(X−Y+2Z)/Xが−1.00以上、好ましくは0.00以上、さらに好ましくは0.05以上、さらに好ましくは0.10以上となり、また、1.50以下、好ましくは1.00以下、さらに好ましくは0.50以下、さらに好ましくは0.25以下となるように設計される。さらに、(X+Y−Z)は、好ましくは10以上、さらに好ましくは20以上、さらに好ましくは25以上とされ、また、好ましくは60以下、さらに好ましくは50以下、さらに好ましくは48以下、さらに好ましくは45以下、さらに好ましくは42以下とされる。
また、前記配列(W')と前記配列(B')との間、または、前記配列(W')と前記配列(Ac')との間に介在配列(塩基数はY')が存在する場合には、本発明の好ましい実施態様において、{X−(Y−Y')+2Z}/Xが、−1.00以上、好ましくは0.00以上、さらに好ましくは0.05以上、さらに好ましくは0.10以上となり、また、1.50以下、好ましくは1.00以下、さらに好ましくは0.50以下、さらに好ましくは0.25以下となるように設計される。さらに、(X+Y+Y'−Z)は、好ましくは10以上、さらに好ましくは20以上、さらに好ましくは25以上とされ、また、好ましくは100以下、さらに好ましくは75以下、さらに好ましくは50以下とされる。
前記TPは、与えられた条件下で必要な特異性を維持しながら標的核酸との塩基対結合を行うことができる程度の鎖長を有するものである。前記TPの鎖長は、好ましくは15〜100ヌクレオチド、より好ましくは30〜60ヌクレオチドとする。また、前記TPを構成する配列(Ac')と配列(B')の長さは、それぞれ、好ましくは5〜50ヌクレオチド、より好ましくは10〜30ヌクレオチドである。また、必要に応じて、配列(W')と配列(B')の間、または配列(W')と配列(Ac')の間に、反応に影響を与えない介在配列を挿入してもよい。
本発明の、前記プライマーの設計方法(0)(核酸増幅用プライマーの設計方法)は、図1Bに示すように、下記の(D1)、(D2)および(D3)の工程を含むことを特徴とする。
(D1)前記標的核酸配列において、配列(A)を選択し、プライマーの3'末端側のアニーリング配列として、前記配列(A)と相補的な配列(Ac')を決定する工程。
(D2)前記標的核酸配列において、前記配列(A)よりも5'末端側に存在する配列(B)を選択し、前記プライマーの5'末端側のステムループ形成配列として、前記配列(B)と同じ配列(B')を決定する工程。
(D3)前記標的核酸配列において、前記配列(A)および前記配列(B)の間の配列(W)と、前記配列(A)より3'末端側における前記配列(W)と相補的な配列(Wc)とを選択し、前記プライマーの前記配列(Ac')および(B')の間の配列として、前記配列(W)と同じ配列(W')を決定する工程。
前記(D3)工程において、前記標的核酸配列の前記配列(W)の塩基数は、例えば1以上、好ましくは2以上、より好ましくは3以上である。また、前記(D3)工程において、前記標的核酸配列の前記配列(W)が、前記配列(A)および前記配列(B)の少なくとも一方の配列に含まれるようにしてもよい。
本発明のプライマー製造方法は、標的核酸配列の増幅に用いるプライマーの製造方法であって、
プライマー設計工程およびプライマーの合成工程を含み、
前記プライマーの設計工程が、本発明のプライマーの設計方法によって実施されることを特徴とし、その他の点では特に制限されない。本発明のプライマーの製造方法は、前述のとおり、本発明の前記プライマーの設計方法(0)を用いても良いし、これに代えて、後述するプライマーの設計方法(1)〜(10)のいずれかを用いても良い。
本発明のプライマー製造方法は、オリゴヌクレオチドの合成に用いることのできる任意の方法を用いることができ、特に制限されないが、例えば、ホスホアミダイト法、リン酸トリエステル法、H−ホスホネート法、チオホスホネート法等があげられる。
本発明のプライマー製造方法によって製造されるプライマーは、デオキシヌクレオチドおよび/またはリボヌクレオチドにより構成される。本発明において、「リボヌクレオチド」(単に「N」ということもある)とは、リボヌクレオチド三リン酸をいい、例えば、ATP,UTP,CTP,GTP等がある。さらに、リボヌクレオチドにはこれらの誘導体が含まれ、例えば、α位のリン酸基の酸素原子を硫黄原子に置き換えたリボヌクレオチド(α−チオ−リボヌクレオチド)等がある。
本発明のプライマー製造方法によって製造されるプライマーには、未修飾デオキシヌクレオチドおよび/または修飾デオキシヌクレオチドで構成されたオリゴヌクレオチドプライマー、および未修飾リボヌクレオチドおよび/または修飾リボヌクレオチドで構成されたオリゴヌクレオチドプライマー、未修飾デオキシヌクレオチドおよび/または修飾デオキシヌクレオチドおよび未修飾リボヌクレオチドおよび/または修飾リボヌクレオチドを含有するキメラオリゴヌクレオチドプライマー等も含まれる。
本発明のプライマーセットは、前述のとおり、
第一の鋳型核酸および第二の鋳型核酸からなる二本鎖鋳型核酸中の標的核酸配列の増幅に用いるプライマーセットであって、
前記プライマーセットは、第一のプライマーおよび第二のプライマーを含み、
前記第一のプライマーは、前記本発明のプライマー(0)または本発明のプライマー(8)であり、
前記第二のプライマーは、3'末端側に、前記第二の鋳型核酸中の前記標的核酸配列の3'末端側の配列(E)に相補的な配列(Ec')を含み、5'末端側に、前記第二の鋳型核酸中の前記標的核酸配列の前記配列(E)よりも5'側に存在する配列(F)と同じ配列(F')を含むことを特徴とする。なお、本発明のプライマー(8)については後述する。
本発明のプライマーセットは、前記一対のプライマーの二つのプライマーが、いずれもTPであってもよい。すなわち、前記第二のプライマーが、前記プライマー(0)〜(10)のいずれかであっても良い。
前記一対のプライマーの二つのプライマーが、いずれもTPである(TP−TP)プライマーセットによる核酸増幅反応について考えられる作用機序を、図3を用いて説明する。ただし、同図は、核酸増幅反応の工程の一部について、考えられる作用機序の一例を示すに過ぎず、本発明を何ら限定しない。また、同図では、説明を簡略化するため、ハイブリダイズする2つの配列を相互に相補的な配列としているが、これにより本発明が限定されるものではない。まず、TPが標的核酸のセンス鎖にハイブリダイズし、前記プライマーの伸長反応が起きる(同図(a))。次いで、伸長鎖(−)上においてステム−ループ構造が形成され、これにより一本鎖となった標的核酸センス鎖上の配列(A)に新たなTPがハイブリダイズし(同図(b))、前記プライマーの伸長反応が起きて、先に合成された伸長鎖(−)が脱離する。次に、脱離した伸長鎖(−)上の配列(E)に第二のTPがハイブリダイズし(同図(c))、前記プライマーの伸長反応が起き、伸長鎖(+)が合成される(同図(d))。生成した伸長鎖(+)の3'末端と伸長鎖(−)の5'末端ではステム−ループ構造が形成されるとともに、伸長鎖(−)上の配列(E)に新たな第二のTPがハイブリダイズし、前記伸長鎖(−)が脱離して、伸長鎖(+)からなる中間体が形成される(同図(f))。その配列(A)および配列(Bc)にTPがハイブリダイズし(同図(g))、その伸長反応により伸長鎖(−)が生成する(同図(h))。以下、ループ形成、伸長反応等が次々に起こり、標的核酸配列が増幅される。
前記第二のプライマーは、前記プライマー(0)と同様の製造方法により製造されるプライマーであっても良い。すなわち、
前記第二のプライマーが、プライマー設計工程およびプライマーの合成工程を含む製造方法により製造され、
前記プライマーの設計工程が、下記の(D’1)、(D’2)および(D’3)の工程を含んでも良い。
(D’1)前記第二の鋳型核酸中の前記標的核酸配列において、配列(E)を選択し、プライマーの3'末端側のアニーリング配列として、前記配列(E)と相補的な配列(Ec')を決定する工程。
(D’2)前記第二の鋳型核酸中の前記標的核酸配列において、前記配列(E)よりも5'末端側に存在する配列(F)を選択し、前記プライマーの5'末端側のステムループ形成配列として、前記配列(F)と同じ配列(F')を決定する工程。
(D’3)前記第二の鋳型核酸中の前記標的核酸配列において、前記配列(E)および前記配列(F)の間の配列(V)と、前記配列(E)より3'末端側における前記配列(V)と相補的な配列(Vc)とを選択し、前記プライマーの前記配列(Ec')および(F')の間の配列として、前記配列(V)と同じ配列(V')を決定する工程。
本発明のプライマーセットにおいて、前記プライマーセットに含まれる第一のプライマーが、前記本発明の核酸増幅用プライマーであり、前記プライマーセットに含まれる第二のプライマーが、前記標的核酸配列の相補配列の3'末端部分の配列(G)にハイブリダイズする配列(Gc')を3'末端部分に含み、かつ相互にハイブリダイズする2つの核酸配列を同一鎖上に含む折返し配列(H−Hc')を前記配列(Gc')の5'側に含むプライマー(以後、FPと記載する。)であってもよい。
本発明のプライマーセットに含まれるFPは、上述のように、前記標的核酸配列の相補配列(TPがハイブリダイズする鎖に対して反対側の鎖)の3'末端部分の配列(G)にハイブリダイズする配列(Gc')を3'末端部分に含み、かつ相互にハイブリダイズする2つの核酸配列を同一鎖上に含む折返し配列(H−Hc')を前記配列(Gc')の5'側に含むものである。このようなFPの構造は、例えば、図4に示すようなものであるが、同図に示される配列やヌクレオチド数に限定されるものではない。FPを構成する配列(Gc')の長さは、好ましくは5〜50ヌクレオチド、より好ましくは10〜30ヌクレオチドである。また、前記折返し配列(H−Hc')の長さは、好ましくは2〜1000ヌクレオチド、より好ましくは2〜100ヌクレオチド、さらに好ましくは4〜60ヌクレオチド、さらに好ましくは6〜40ヌクレオチドであり、折返し配列の内部におけるハイブリダイゼーションによって形成される塩基対のヌクレオチド数は、好ましくは2〜500bp、より好ましくは2〜50bp、さらに好ましくは2〜30bp、さらに好ましくは3〜20bpである。折返し配列(H−Hc')のヌクレオチド配列はいかなる配列であってもよく、特に限定されるものではないが、好ましくは標的核酸配列にハイブリダイズしない配列とされる。また、必要に応じて、配列(Gc')と折返し配列(H−Hc')の間に、反応に影響を与えない介在配列を挿入してもよい。
これらTPおよびFPによる核酸増幅反応について考えられる作用機序を、図5(図5(A)および図5(B))を用いて説明する。なお、同図では、説明を簡略化するため、ハイブリダイズする2つの配列を相互に相補的な配列としているが、これにより本発明が限定されるものではない。まず、TPが標的核酸のセンス鎖にハイブリダイズし、前記プライマーの伸長反応が起きる(同図(a))。次いで、伸長鎖(−)上においてステムループ構造が形成され、これにより一本鎖となった標的核酸センス鎖上の配列(A)に新たなTPがハイブリダイズし(同図(b))、前記プライマーの伸長反応が起きて、先に合成された伸長鎖(−)が脱離する。次に、脱離した伸長鎖(−)上の配列(G)にFPがハイブリダイズし(同図(c))、前記プライマーの伸長反応が起き、伸長鎖(+)が合成される(同図(d))。生成した伸長鎖(+)の3'末端と伸長鎖(−)の5'末端ではステム−ループ構造が形成され(同図(e))、遊離型の3'末端である伸長鎖(+)のループ先端から伸長反応が起こると同時に、前記伸長鎖(−)が脱離する(同図(f))。ループ先端からの前記伸長反応により、伸長鎖(+)の3'側に配列(A)および配列(Bc)を介して伸長鎖(−)が結合したヘアピン型の二本鎖核酸が生成し、その配列(A)および配列(Bc)にTPがハイブリダイズし(同図(g))、その伸長反応により伸長鎖(−)が生成する(同図(h)および(i))。また、前記ヘアピン型二本鎖核酸の3'末端に存在する折返し配列によって遊離型の3'末端が提供され(同図(h))、そこからの伸長反応により(同図(i))、両端に折返し配列を有し、TPおよびFPに由来する配列を介して伸長鎖(+)と伸長鎖(−)とを交互に含む一本鎖核酸が生成する(同図(j))。この一本鎖核酸では、その3'末端に存在する折返し配列により遊離型の3'末端(相補鎖合成起点)が提供されるため(同図(k))、同様の伸長反応が繰り返され、1回の伸長反応あたり2倍の鎖長となる(同図(l)および(m))。また、同図(i)において脱離したTPからの伸長鎖(−)では、その3'末端に存在する折返し配列により遊離型の3'末端(相補鎖合成起点)が提供されるため(同図(n))、そこからの伸長反応により、両端にステム−ループ構造が形成され、プライマーに由来する配列を介して伸長鎖(+)と伸長鎖(−)とを交互に含む一本鎖核酸が生成する(同図(o))。この一本鎖核酸においても、3'末端におけるループ形成によって相補鎖合成起点が順次提供されるため、そこからの伸長反応が次々に起こる。このようにして自動的に延長される一本鎖核酸には、TPおよびFPに由来する配列が伸長鎖(+)と伸長鎖(−)との間に含まれているため、各プライマーがハイブリダイズして伸長反応を起こすことが可能であり、これにより標的核酸のセンス鎖およびアンチセンス鎖が顕著に増幅される。
本発明によるプライマーセットは、TPおよびFP以外に、ブーストプライマー(以後、BPと記載する。)を含むものとすることができる。BPは、前記標的核酸配列またはその相補配列にハイブリダイズするものであって、標的核酸配列またはその相補配列へのハイブリダイゼーションについて他のプライマーと競合しないものとされる。
本発明において「競合しない」とは、そのプライマーが標的核酸にハイブリダイズすることによって他のプライマーによる相補鎖合成起点の付与が妨げられないことを意味する。
TPおよびFPにより標的核酸が増幅された場合には、上述のように、増幅産物は標的核酸配列とその相補配列とを交互に有するものとなる。その増幅産物の3'末端には折返し配列またはループ構造が存在し、これにより提供される相補鎖合成起点から次々に伸長反応が起こっている。BPは、このような増幅産物が部分的に一本鎖の状態になった時に、その一本鎖部分に存在する標的配列にアニ−リングすることができる。これにより、増幅産物中の標的核酸配列内に新たな相補鎖合成起点が提供され、そこからの伸長反応が起こるため、核酸増幅反応がより迅速に行われるようになる。
BPは必ずしも1種類に限定されるわけではなく、核酸増幅反応の迅速性および特異性を向上させるためには2種類以上のBPを同時に用いてもよい。これらのBPは、典型的にはTPおよびFPとは異なる配列からなるが、これらのプライマーと競合しない限りにおいて、部分的に重なる領域にハイブリダイズするものとしてもよい。BPの鎖長は、好ましくは2〜100ヌクレオチド、より好ましくは5〜50ヌクレオチド、さらに好ましくは7〜30ヌクレオチドとされる。
BPは、TPおよびFPによる核酸増幅反応をより迅速に進めるための補助的な働きをその主目的とするものである。従って、BPは、TPおよびFPの各3'末端のTm値よりも低いTm値を有するものとすることが好ましい。また、BPの増幅反応液への添加量は、TPおよびFPのそれぞれの添加量よりも少ない方が好ましい。
BPとしては、国際公開第02/24902号パンフレットに記載のような、ループを形成できる構造をもつものを鋳型として、そのループ部分に相補鎖合成の起点を与えるものを挙げることができるが、これに限定されるものではない。すなわち、標的核酸配列内であれば、いかなる部位に相補鎖合成起点を提供するものであってもよい。
図6の(a)から(n)に、BPを用いた場合の増幅反応の模式図を示す。前記増幅反応には、同図(a)(b)(e)(f)(i)(l)、(a)(b)(f)(j)(m)、(a)(b)(f)(j)(g)(k)(n)、(a)(c)(g)(k)(n)または(a)(d)(h)をそれぞれ主経路とする5つの経路が存在する。以下、これらの経路を順に説明する。まず、同図(a)(b)(e)(f)(i)(l)を主経路とする第一の経路を説明する。本経路においては、まず、第一のプライマー(TP)が標的核酸のセンス鎖にハイブリダイズし(同図(a))、前記TPの伸長反応が起き、伸長鎖tp_1が生じる(同図(b))。次に、前記伸長鎖tp_1に、BPがハイブリダイズし(同図(b))、前記BPの伸長反応が起き、伸長鎖elBPが生じる(同図(e))。また、前記伸長鎖tp_1に、第二のプライマー(FP)がハイブリダイズし(同図(b))、前記FPの伸長反応が起き、伸長鎖fp_tp_1が生じる(同図(f))。次に、前記伸長鎖fp_tp_1に、前記伸長鎖elBPがハイブリダイズし(同図(i))、前記伸長鎖elBPの伸長反応が起き、伸長鎖bp_fp_1が生じる(同図(l))。さらに、前記伸長鎖bp_fp_1の3'末端でステム−ループ構造が形成され(同図(l))、前記3'末端を相補鎖合成起点とした伸長反応が起こる。続いて、同図(a)(b)(f)(j)(m)を主経路とする第二の経路を説明する。本経路は、伸長鎖fp_tp_1が生じる(同図(f))までは、前記第一の経路と共通である。前記伸長鎖fp_tp_1の3'末端でステム−ループ構造が形成され(同図(f))、前記3'末端を相補鎖合成起点とした伸長反応が起こり、伸長鎖fp_fp_2が生じる(同図(j))。次に、前記伸長鎖fp_fp_2の3'末端でステム−ループ構造が形成され(同図(j))、前記3'末端を相補鎖合成起点とした伸長反応が起こり、伸長鎖fp_fp_4が生じる(同図(m))。さらに、前記伸長鎖fp_fp_4の3'末端でステム−ループ構造が形成され(同図(m))、前記3'末端を相補鎖合成起点とした伸長反応が起こる。続いて、同図(a)(b)(f)(j)(g)(k)(n)を主経路とする第三の経路を説明する。本経路は、伸長鎖fp_fp_2が生じる(同図(j))までは、前記第二の経路と共通である。前記伸長鎖fp_fp_2に、TPがハイブリダイズし(同図(j))、前記TPの伸長反応が起き、伸長鎖tp_fp_1が生じる(同図(g))。前記伸長鎖tp_fp_1の3'末端でステム−ループ構造が形成され(同図(g))、前記3'末端を相補鎖合成起点とした伸長反応が起こり、伸長鎖tp_tp_2が生じる(同図(k))。また、前記伸長鎖tp_tp_2の3'末端でステム−ループ構造が形成され(同図(k))、前記3'末端を相補鎖合成起点とした伸長反応が起こり、伸長鎖tp_tp_4が生じる(同図(n))。さらに、前記伸長鎖tp_tp_4の3'末端でステム−ループ構造が形成され(同図(n))、前記3'末端を相補鎖合成起点とした伸長反応が起こる。また、前記伸長鎖tp_tp_4に、TPがハイブリダイズし(同図(n))、前記TPの伸長反応が起こる。続いて、同図(a)(c)(g)(k)(n)を主経路とする第四の経路を説明する。本経路においては、まず、FPが標的核酸のアンチセンス鎖にハイブリダイズし(同図(a))、前記FPの伸長反応が起き、伸長鎖fp_1が生じる(同図(c))。次に、前記伸長鎖fp_1に、第一のプライマー(TP)がハイブリダイズし(同図(c))、前記TPの伸長反応が起き、伸長鎖tp_fp_1が生じる(同図(g))。同図(g)以後は、前記第三の経路と共通である。最後に、同図(a)(d)(h)を主経路とする第五の経路を説明する。本経路においては、まず、BPが標的核酸のアンチセンス鎖にハイブリダイズし(同図(a))、前記BPの伸長反応が起き、伸長鎖bp_1が生じる(同図(d))。次に、前記伸長鎖bp_1に、TPがハイブリダイズし(同図(d))、前記TPの伸長反応が起き、伸長鎖elTPが生じる(同図(h))。なお、前記説明した反応経路は、例示であって、本発明は、前記反応経路により何ら制限および限定されるものではない。
本発明の第一の核酸増幅方法は、前述のとおり、鋳型核酸中の標的核酸配列と相補的な核酸を合成する前記相補的な核酸の増幅方法であって、下記の(S1)〜(S5)の工程を含んでいればよく、その他の点は特に制限されない。
(S1)本発明のプライマーの製造方法(0)〜(10)のいずれかによりプライマーを製造するか、または、任意の方法により本発明のプライマー(8)を提供する工程。
(S2)鋳型核酸を提供する工程。
(S3)前記プライマーを前記鋳型核酸にアニーリングさせ、プライマー伸長反応を行なって前記標的核酸配列の相補配列を含む相補核酸を合成する工程。
(S4)工程(S3)により合成された相補核酸の5'側に存在する配列(B')を同相補核酸上に存在する配列(Bc)にハイブリダイズさせ、これにより、鋳型核酸上の前記配列(A)の部分を一本鎖とする工程。
(S5)工程(S4)により一本鎖とされた鋳型核酸上の前記配列(A)の部分に、前記プライマーと同一の配列を有する他のプライマーをアニーリングさせて鎖置換反応を行なうことにより、工程(S3)により合成された相補核酸を、前記他のプライマーにより新たに合成される相補核酸で置換する工程。なお、プライマーの製造方法(1)〜(10)については後述する。
本発明の好ましい実施態様によれば、工程(S5)により得られた二本鎖の核酸は工程(S4)で繰り返して使用される。すなわち、工程(S5)により得られた二本鎖の核酸は工程(S3)により得られるものと同一の構造を有するため、そのまま工程(S4)において利用される。これにより、鋳型核酸中の標的核酸配列と相補的な核酸を量産することができる。
本発明の好ましい実施態様によれば、本発明の第一の核酸増幅方法は、等温で実施される。従って、本発明の好ましい実施態様によれば、前記工程(S3)、前記工程(S4)および前記工程(S5)が等温で行われる。ここで、「等温」とは、酵素およびプライマーが実質的に機能しうるような、ほぼ一定の温度条件下に保つことをいう。
本発明の好ましい実施態様において、プライマーが標的核酸にアニーリングするためには、例えば、反応温度を、そのプライマーの融解温度(Tm)付近の温度、もしくはそれ以下に設定することが好ましく、さらには、プライマーの融解温度(Tm)を考慮し、ストリンジェンシーのレベルを設定することが好ましい。従って、この温度は、好ましくは、約20℃〜約75℃であり、さらに好ましくは、約35℃〜約65℃とする。
本発明のプライマーセットの設計方法は、
第一の鋳型核酸および第二の鋳型核酸からなる二本鎖鋳型核酸中の標的核酸配列の増幅に用いるプライマーセットの設計方法であって、
前記プライマーセットは、第一のプライマーおよび第二のプライマーを含み、
前記第一のプライマーを、本発明のプライマーの設計方法(0)〜(10)のいずれかにより設計し、
前記第二のプライマーの3'末端側に、前記第二の鋳型核酸中の前記標的核酸配列の3'末端側の配列(E)に相補的な配列(Ec')を含み、5'末端側に、前記第二の鋳型核酸中の前記標的核酸配列の前記配列(E)よりも5'側に存在する配列(F)と同じ配列(F')を含むように設計することを特徴とする。本発明のプライマーの設計方法(0)〜(10)のいずれかを用いた、本発明の前記プライマーセットの設計方法を、それぞれ、「プライマーセットの設計方法(0)」、「プライマーセットの設計方法(1)」、「プライマーセットの設計方法(2)」、「プライマーセットの設計方法(3)」、「プライマーセットの設計方法(4)」、「プライマーセットの設計方法(5)」、「プライマーセットの設計方法(6)」、「プライマーセットの設計方法(7)」、「プライマーセットの設計方法(8)」、「プライマーセットの設計方法(9)」、「プライマーセットの設計方法(10)」というものとする。なお、本発明のプライマーの設計方法(1)〜(10)については後述する。
また、本発明のプライマーセットの製造方法は、
第一の鋳型核酸および第二の鋳型核酸からなる二本鎖鋳型核酸中の標的核酸配列の増幅に用いるプライマーセットの製造方法であって、
プライマーセットの設計工程およびプライマーセットの合成工程を含み、
前記プライマーセットの設計工程が、前基本発明のプライマーセットの設計方法によって実施されることを特徴とする。本発明のプライマーセットの設計方法(0)〜(10)のいずれかを用いた、本発明の前記プライマーセットの製造方法を、それぞれ、「プライマーセットの製造方法(0)」、「プライマーセットの製造方法(1)」、「プライマーセットの製造方法(2)」、「プライマーセットの製造方法(3)」、「プライマーセットの製造方法(4)」、「プライマーセットの製造方法(5)」、「プライマーセットの製造方法(6)」、「プライマーセットの製造方法(7)」、「プライマーセットの製造方法(8)」、「プライマーセットの製造方法(9)」、「プライマーセットの製造方法(10)」というものとする。
本発明の第二の核酸増幅方法は、前述のとおり、二本鎖からなる鋳型核酸中の標的核酸配列を増幅する方法であって、下記の(S’1)〜(S’5)の工程を含んでいればよく、その他の点は特に制限されない。
(S’1)前記本発明のプライマーセットの製造方法によりプライマーセットを製造するか、または、前記第一のプライマーが、前記プライマー(0)もしくは前記プライマー(8)である前記本発明のプライマーセットを、任意の方法により提供する工程。
(S’2)第一の鋳型核酸および第二の鋳型核酸からなる二本鎖鋳型核酸を提供する工程。
(S’3)前記第一および第二のプライマーをそれぞれ前記第一および第二の鋳型核酸にアニーリングさせ、それぞれプライマー伸長反応を行なって前記標的核酸配列の相補配列を含む第一および第二の相補核酸を合成する工程。
(S’4)工程(S’3)により合成された第一および第二の相補核酸の5'側に存在する配列(B’)および配列(F’)を、同相補核酸上に存在する配列(Bc)および配列(Fc)にそれぞれハイブリダイズさせ、これにより、第一および第二の鋳型核酸上の前記配列(A)および配列(E)の部分を一本鎖とする工程。
(S’5)工程(S’4)により一本鎖とされた第一および第二の鋳型核酸上の前記配列(A)および配列(E)の部分に、前記プライマーと同一の配列を有する他のプライマーをアニーリングさせて鎖置換反応を行なうことにより、工程(S’3)により合成された第一および第二の相補核酸を、前記他のプライマーにより新たに合成される相補核酸で置換する工程。
本発明の好ましい実施態様によれば、工程(S’5)により得られた二本鎖の核酸は工程(S’4)で繰り返して使用される。すなわち、工程(S’5)により得られた二本鎖の核酸は工程(S’3)により得られるものと同一の構造を有するため、そのまま工程(S’4)において利用される。これにより、鋳型核酸中の標的核酸配列と相補的な核酸を量産することができる。
本発明の好ましい実施態様によれば、本発明の第二の核酸増幅方法は、等温で実施される。従って、本発明の好ましい実施態様によれば、前記工程(S’3)、前記工程(S’4)および前記工程(S’5)が等温で行われる。ここで、「等温」とは、酵素およびプライマーが実質的に機能しうるような、ほぼ一定の温度条件下に保つことをいう。
本発明の第一の核酸増幅方法と同様、プライマーが標的核酸にアニーリングするためには、例えば、反応温度を、そのプライマーの融解温度(Tm)付近の温度、もしくはそれ以下に設定することが好ましく、さらには、プライマーの融解温度(Tm)を考慮し、ストリンジェンシーのレベルを設定することが好ましい。従って、この温度は、好ましくは、約20℃〜約75℃であり、さらに好ましくは、約35℃〜約65℃とする。
本発明の前記第一および第二の核酸増幅方法(以下、単に「本発明の核酸増幅方法」ということがある)において用いられる、標的核酸配列を含む鋳型核酸、または核酸試料は、DNAまたはRNAのどちらでもよい。DNAには、cDNA、ゲノムDNAおよび合成DNAのいずれもが含まれる。RNAには、全RNA、mRNA、rRNA、siRNA、hnRNAおよび合成RNAのいずれもが含まれる。これらの核酸は、例えば、血液、組織、細胞、さらには動物、植物のような生体由来試料、または生体由来試料、食品、土壌、排水等から分離された微生物由来試料から調製することができる。
鋳型核酸または核酸試料の単離は任意の方法で行うことができ、例えば、界面活性剤による溶解処理、音波処理、ガラスビーズを用いた振盪撹拌およびフレンチプレス等を用いる方法が挙げられる。また、内在性ヌクレアーゼが存在する場合には、単離された核酸を精製することが好ましい。核酸の精製は、例えば、フェノール抽出、クロマトグラフィー、イオン交換、ゲル電気泳動、密度に依存した遠心分離等により実施することが可能である。
より具体的には、前記鋳型核酸または前記核酸試料としては、上記方法により単離したゲノムDNAやPCRフラグメントのような二本鎖核酸、全RNAもしくはmRNAから逆転写反応で調製されたcDNAのような一本鎖核酸のいずれも使用可能である。上記二本鎖核酸の場合は、変性工程(denaturing)を行って一本鎖とすることにより、より最適に利用することができる。
上記の逆転写反応に用いられる酵素は、RNAを鋳型としたcDNA合成活性を有するものであれば特に限定されず、例えば、トリ骨髄芽球症ウイルス由来逆転写酵素(AMV RTase)、ラウス関連ウイルス2逆転写酵素(RAV−2 RTase)、モロニーネズミ白血病ウイルス由来逆転写酵素(MMLV RTase)等、種々の起源の逆転写酵素が挙げられる。このほか、逆転写活性を併せ持つDNAポリメラーゼを使用することも可能である。また、本発明の目的のためには、高温で逆転写活性を有する酵素が最適であり、例えばサーマス属細菌由来DNAポリメラーゼ(TthDNAポリメラーゼ等)、バチルス属細菌由来DNAポリメラーゼ等を使用できる。特に好ましい酵素を例示すれば、例えば、好熱性バチルス属細菌由来DNAポリメラーゼとして、B.st由来DNAポリメラーゼ(Bst DNAポリメラーゼ)、およびB.ca由来DNAポリメラーゼ(Bca DNAポリメラーゼ)、例えばBcaBEST DNAポリメラーゼ、Bca(exo−)DNAポリメラーゼ等が挙げられる。例えば、Bca DNAポリメラーゼは、反応にマンガンイオンを必要とせず、高温条件下で鋳型RNAの二次構造形成を抑制しながらcDNAを合成することが可能である。
本発明の核酸増幅方法では、鋳型核酸が二本鎖核酸の場合でも、これをそのまま反応に用いることができるが、必要に応じてそれらを変性して一本鎖にすることにより、鋳型核酸へのプライマーのアニーリングを効率よく行うこともできる。温度を約95℃に上昇させることは、好ましい核酸変性法である。他の方法として、pHを上昇させることにより変性させることも可能であるが、この場合には、プライマーを標的核酸にハイブリダイズさせるためにpHを低下させる必要がある。
本発明の核酸増幅方法に用いられるポリメラーゼは、鎖置換(strand displacement)活性(鎖置換能)を有するものであればよく、常温性、中温性、もしくは耐熱性のいずれのものも好適に使用できる。また、このポリメラーゼは、天然体もしくは人工的に変異を加えた変異体のいずれであってもよい。このようなポリメラーゼとしては、DNAポリメラーゼが挙げられる。さらに、このDNAポリメラーゼは、実質的に5'→3'エキソヌクレアーゼ活性を有しないものであることが好ましい。このようなDNAポリメラーゼとしては、バチルス・ステアロサーモフィルス(Bacillus stearothermophilus、以下「B.st」という)、バチルス・カルドテナックス(Bacillus caldotenax、以下「B.ca」という)等の好熱性バチルス属細菌由来DNAポリメラーゼの5'→3'エキソヌクレアーゼ活性を欠失した変異体、大腸菌(E.coli)由来DNAポリメラーゼIのクレノウフラグメント等が挙げられる。核酸増幅反応において使用するDNAポリメラーゼとしては、さらに、Vent DNAポリメラーゼ、Vent (Exo-) DNAポリメラーゼ、DeepVent DNAポリメラーゼ、DeepVent (Exo-) DNAポリメラーゼ、Φ29ファージDNAポリメラーゼ、MS−2ファージDNAポリメラーゼ、Z-Taq DNAポリメラーゼ、Pfu DNAポリメラーゼ、Pfu turbo DNAポリメラーゼ、KOD DNAポリメラーゼ、9°Nm DNAポリメラーゼ、Therminater DNAポリメラーゼ等が挙げられる。
さらに、本発明の核酸増幅方法においては、逆転写活性を併せ持つDNAポリメラーゼ、例えば、BcaBEST DNAポリメラーゼ、Bca(exo−)DNAポリメラーゼ等を使うことにより、全RNAもしくはmRNAからの逆転写反応とcDNAを鋳型にしたDNAポリメラーゼ反応を1種類のポリメラーゼで行うことが可能である。また、DNAポリメラーゼと、MMLV逆転写酵素等の上述の逆転写酵素とを組み合わせて用いてもよい。
本発明の核酸増幅方法において使用するその他の試薬としては、例えば、塩化マグネシウム、酢酸マグネシウム、硫酸マグネシウム等の触媒、dNTPミックス等の基質、トリス塩酸バッファー、トライシンバッファー、リン酸ナトリウムバッファー、リン酸カリウムバッファー等の緩衝液を使用することができる。さらに、ジメチルスルホキシド(DMSO)やベタイン(N,N,N−trimethylglycine)等の添加物、国際公開第99/54455号パンフレットに記載の酸性物質、陽イオン錯体等を使用してもよい。
本発明の核酸増幅方法において、核酸の増幅効率を高めるために、融解温度調整剤を反応溶液中に添加することができる。核酸の融解温度(Tm)は、一般的に、核酸中の二本鎖形成部分の具体的なヌクレオチド配列によって決定される。反応溶液中に融解温度調整剤を添加することにより、この融解温度を変化させることができ、従って、一定の温度下では、核酸における二本鎖形成の強度を調整することが可能となる。一般的な融解温度調整剤は、融解温度を下げる効果を有する。このような融解温度調整剤を添加することにより、2本の核酸の間の二本鎖形成部分の融解温度を下げることができ、換言すれば、その二本鎖形成の強度を下げることが可能となる。従って、前記核酸増幅反応においてこのような融解温度調整剤を反応溶液中に添加すると、強固な二本鎖を形成するGCの豊富な核酸領域や複雑な二次構造を形成する領域において効率的に二本鎖部分を一本鎖とすることが可能となり、これにより、プライマーによる伸長反応が終わった後に次のプライマーが目的領域にハイブリダイズしやすくなるため、核酸の増幅効率を上げることができる。本発明において用いられる融解温度調整剤およびその反応溶液中での濃度は、ハイブリダイゼーション条件に影響を与える他の反応条件、例えば塩濃度、反応温度等を考慮して、当業者により適切に選択される。従って、融解温度調整剤は特に制限されるものではないが、好ましくはジメチルスルホキシド(DMSO)、ベタイン、ホルムアミドもしくはグリセロール、またはこれらの任意の組み合わせとされ、より好ましくはジメチルスルホキシド(DMSO)とされる。
さらに、本発明の核酸増幅方法において、酵素安定化剤を反応溶液中に添加することもできる。これにより、反応液中の酵素が安定化されるため、核酸の増幅効率を高めることが可能となる。本発明において用いられる酵素安定化剤は、グリセロール、ウシ血清アルブミン、糖類等の、当技術分野において知られているいかなるものであってもよく、特に制限されない。
さらに、本発明の核酸増幅方法において、DNAポリメラーゼ、逆転写酵素等の酵素の耐熱性を増強するための試薬を、酵素安定化剤として反応溶液中に添加することもできる。これにより、反応液中の酵素が安定化されるため、核酸の合成効率および増幅効率を高めることが可能となる。このような試薬は当技術分野において知られているいかなるものであってもよく、特に制限されないが、好ましくは糖類、より好ましくは単糖またはオリゴ糖、さらに好ましくはトレハロース、ソルビトールもしくはマンニトール、またはこれらの2種以上の混合物とされる。
本発明の核酸増幅方法は、等温で実施可能である。従って、前記核酸増幅方法の好ましい実施態様によれば、前記核酸増幅方法は、核酸増幅用溶液を等温でインキュベートする工程を含んでなる。ここで、「等温」とは、酵素およびプライマーが実質的に機能しうるような、ほぼ一定の温度条件下に保つことをいう。さらに、「ほぼ一定の温度条件」とは、設定された温度を正確に保持することのみならず、酵素およびプライマーの実質的な機能を損なわない程度の温度変化であれば許容されることを意味する。
一定の温度条件下での核酸増幅方法は、使用する酵素の活性を維持できる温度に保つことにより実施することができる。また、この核酸増幅方法において、プライマーが標的核酸にアニーリングするためには、例えば、反応温度を、そのプライマーの融解温度(Tm)付近の温度、もしくはそれ以下に設定することが好ましく、さらには、プライマーの融解温度(Tm)を考慮し、ストリンジェンシーのレベルを設定することが好ましい。従って、この温度は、好ましくは、約20℃〜約75℃であり、さらに好ましくは、約35℃〜約65℃とする。
本発明の核酸増幅方法においては、酵素が失活するか、またはプライマーをはじめとする試薬のうちの一つが使い尽くされるかのいずれかまで増幅反応が繰り返される。
本発明の核酸増幅方法においては、非天然ヌクレオチドを含む核酸を鋳型核酸とすることも可能である。本明細書において「非天然ヌクレオチド」とは、天然ヌクレオチドに含まれる塩基(アデニン、グアニン、シトシン、およびチミンもしくはウラシル)以外の塩基を含むヌクレオチドであって、核酸配列中に取り込まれうるものを意味し、例えば、キサントシン類、ジアミノピリミジン類、isoG,isoC(Proc. Natl. Acad. Sci. USA 92, 6329-6333, 1995)等が挙げられる。非天然ヌクレオチドを含む標的核酸の増幅には、一般に、耐熱性を持たない核酸増幅酵素が用いられる。一方で、上記核酸増幅反応は、例えば50℃前後の等温で行うことが可能であるため、従来のPCR法と比較して核酸増幅酵素(DNAポリメラーゼ等)が失活する可能性が低い。従って、本発明によるプライマーセットによる核酸増幅反応は、耐熱性を持たない核酸増幅酵素が用いられる非天然ヌクレオチドを含む標的核酸の増幅にも有効である。非天然ヌクレオチドを含む核酸の増幅に用いられる酵素は、そのような標的核酸を増幅可能なものであればよく、特に限定されないが、特に取り込み効率の観点から、Y188L/E478Q変異型HIV I 逆転写酵素、AMV逆転写酵素、DNAポリメラーゼのクレノウ断片、9°N DNA ポリメラーゼ、HotTub DNAポリメラーゼ等が好適である(Michael Sismour1 et al., Biochemistry 42, No.28, 8598, 2003/米国特許第6617106号明細書、Michael J. Lutz et al., Bioorganic & Medical Chemistry letters 8, 1149-1152, 1998等)。さらに、核酸増幅酵素の耐熱性を向上させる物質、例えばトレハロース等、を反応溶液に添加することもでき、これにより、より効率的に非天然ヌクレオチドを含む標的核酸の増幅を行うことができる。
つぎに、前記プライマーの設計方法(1)〜(10)、プライマーの製造方法(1)〜(10)、プライマー(1)〜(10)等について説明する。
前記プライマー(1)は、
標的核酸配列の増幅に用いるプライマーであって、
前記プライマーの3'末端側に、前記標的核酸配列の3'末端側の配列(A)に相補的な配列(Ac')を含み、
前記プライマーの5'末端側に、前記標的核酸配列の前記配列(A)よりも5'側に存在する配列(B)と同じ配列(B')を含み、
前記標的核酸配列の前記配列(A)の5'末端側から3塩基の配列(A5'−3)と相補的な配列が、前記標的核酸の配列(A)と、前記標的核酸の配列(A)および配列(B)の間の配列(C)とで形成されるループ配列(A−C)中において、前記3塩基の配列(A5'−3)と、前記配列(A5'−3)の5’末端側に隣接する3塩基の配列と、前記配列(A5'−3)の3’末端側に隣接する3塩基の配列とを含む9塩基以外の配列の中に、1個以下である、
ことを特徴とする。前記プライマー(1)の、上記以外の特徴は、前記プライマー(0)と同じであっても良い。
例えば図9に示すように、プライマー(TP)の相補配列が折り返しによってループを形成した際に、前記TPが新たにアニーリングする部位(A5'−3)が1本鎖になっている割合が大きいと、効率の良い増幅が可能である。このため、前記標的核酸配列の前記配列(A)の5'末端側から3塩基の配列(A5'−3)と相補的な配列が、前記標的核酸の配列(A)と、前記標的核酸の配列(A)および配列(B)の間の配列(C)とで形成されるループ配列(A−C)中において、前記3塩基の配列(A5'−3)と、前記配列(A5'−3)の5’末端側に隣接する3塩基の配列と、前記配列(A5'−3)の3’末端側に隣接する3塩基の配列とを含む9塩基以外の配列の中に、1個以下とする。
前記プライマーの設計方法(1)は、
標的核酸配列の増幅に用いるプライマーの設計方法であって、
前記プライマーの3'末端側に、前記標的核酸配列の3'末端側の配列(A)に相補的な配列(Ac')を含み、
前記プライマーの5'末端側に、前記標的核酸配列の前記配列(A)よりも5'側に存在する配列(B)と同じ配列(B')を含み、
前記標的核酸配列の前記配列(A)の5'末端側から3塩基の配列(A5'−3)と相補的な配列が、前記標的核酸の配列(A)と、前記標的核酸の配列(A)および配列(B)の間の配列(C)とで形成されるループ配列(A−C)中において、前記3塩基の配列(A5'−3)と、前記配列(A5'−3)の5’末端側に隣接する3塩基の配列と、前記配列(A5'−3)の3’末端側に隣接する3塩基の配列とを含む9塩基以外の配列の中に、1個以下であるように設計する、
ことを特徴とする。本発明のプライマーの設計方法は、前記プライマーの設計方法(1)であっても良い。
また、前記プライマーの製造方法(1)は、
標的核酸配列の増幅に用いるプライマーの製造方法であって、
プライマー設計工程およびプライマーの合成工程を含み、
前記プライマーの設計工程が、上記のプライマーの設計方法(1)によって実施されることを特徴とする。本発明のプライマーの製造方法は、前記プライマーの製造方法(1)であっても良い。
前記プライマー(1)の設計方法および製造方法は特に制限されないが、前記プライマーの設計方法(1)により設計するか、または、前記プライマーの製造方法(1)により製造することが好ましい。
前記プライマー(2)は、
標的核酸配列の増幅に用いるプライマーであって、
前記プライマーの3'末端側に、前記標的核酸配列の3'末端側の配列(A)に相補的な配列(Ac')を含み、
前記プライマーの5'末端側に、前記標的核酸配列の前記配列(A)よりも5'側に存在する配列(B)と同じ配列(B')を含み、
前記標的核酸配列の前記配列(A)の5'末端側から3塩基の配列(A5'−3)と相補的な配列が、前記標的核酸配列の前記配列(A)と、前記配列(A)の3'末端側に隣接する20塩基の配列と、前記配列(A)の5'末端側に隣接する20塩基の配列とを含む配列(A−20)中において、前記3塩基の配列(A5'−3)と、前記配列(A5'−3)の5’末端側に隣接する3塩基の配列と、前記配列(A5'−3)の3’末端側に隣接する3塩基の配列とを含む9塩基以外の配列の中に、1個以下であることを特徴とする。前記プライマー(2)の、上記以外の特徴は、前記プライマー(0)と同じであっても良い。
例えば図10に示すように、ゲノム配列上において前記プライマー(TP)がアニーリングする部位が1本鎖になっている割合が大きいと、効率の良い増幅が可能である。このために、前記標的核酸配列の前記配列(A)の5'末端側から3塩基の配列(A5'−3)と相補的な配列が、前記標的核酸配列の前記配列(A)と、前記配列(A)の3'末端側に隣接する20塩基の配列と、前記配列(A)の5'末端側に隣接する20塩基の配列とを含む配列(A−20)中において、前記3塩基の配列(A5'−3)と、前記配列(A5'−3)の5’末端側に隣接する3塩基の配列と、前記配列(A5'−3)の3’末端側に隣接する3塩基の配列とを含む9塩基以外の配列の中に、1個以下とする。
前記プライマーの設計方法(2)は、
標的核酸配列の増幅に用いるプライマーの設計方法であって、
前記プライマーの3'末端側に、前記標的核酸配列の3'末端側の配列(A)に相補的な配列(Ac')を含み、
前記プライマーの5'末端側に、前記標的核酸配列の前記配列(A)よりも5'側に存在する配列(B)と同じ配列(B')を含み、
前記標的核酸配列の前記配列(A)の5'末端側から3塩基の配列(A5'−3)と相補的な配列が、前記標的核酸配列の前記配列(A)と、前記配列(A)の3'末端側に隣接する20塩基の配列と、前記配列(A)の5'末端側に隣接する20塩基の配列とを含む配列(A−20)中において、前記3塩基の配列(A5'−3)と、前記配列(A5'−3)の5’末端側に隣接する3塩基の配列と、前記配列(A5'−3)の3’末端側に隣接する3塩基の配列とを含む9塩基以外の配列の中に、1個以下であるように設計する、
ことを特徴とする。本発明のプライマーの設計方法は、前記プライマーの設計方法(2)であっても良い。
また、前記プライマーの製造方法(2)は、
標的核酸配列の増幅に用いるプライマーの製造方法であって、
プライマー設計工程およびプライマーの合成工程を含み、
前記プライマーの設計工程が、上記のプライマーの設計方法(2)によって実施されることを特徴とする。本発明のプライマーの製造方法は、前記プライマーの製造方法(2)であっても良い。
前記プライマー(2)の設計方法および製造方法は特に制限されないが、前記プライマーの設計方法(2)により設計するか、または、前記プライマーの製造方法(2)により製造することが好ましい。
前記プライマー(3)は、
標的核酸配列の増幅に用いるプライマーであって、
前記プライマーの3'末端側に、前記標的核酸配列の3'末端側の配列(A)に相補的な配列(Ac')を含み、
前記プライマーの5'末端側に、前記標的核酸配列の前記配列(A)よりも5'側に存在する配列(B)と同じ配列(B')を含み、
前記標的核酸配列の前記配列(B)の5'末端側から6塩基において、GおよびCの割合が4塩基以上であることを特徴とするプライマーである。前記プライマー(3)の、上記以外の特徴は、前記本発明のプライマー(0)と同じであっても良い。
具体的には、例えば図11に示すとおりである。前記標的核酸配列の前記配列(B)の5'末端側から6塩基((Bc)の3'末端側から6塩基)において、GおよびCの割合が4塩基以上であると、この部分におけるハイブリダイズ結合が強いために、図示の配列(A)と、配列(A)および(B)の間の配列とで形成されるループが強固で、増幅反応が効率よく行われやすい。
前記プライマーの設計方法(3)は、
標的核酸配列の増幅に用いるプライマーの設計方法であって、
前記プライマーの3'末端側に、前記標的核酸配列の3'末端側の配列(A)に相補的な配列(Ac')を含み、
前記プライマーの5'末端側に、前記標的核酸配列の前記配列(A)よりも5'側に存在する配列(B)と同じ配列(B')を含み、
前記標的核酸配列の前記配列(B)の5'末端側から6塩基において、GおよびCの割合が4塩基以上となるように設計することを特徴とする。本発明のプライマーの設計方法は、前記プライマーの設計方法(3)であっても良い。
また、前記プライマーの製造方法(3)は、
標的核酸配列の増幅に用いるプライマーの製造方法であって、
プライマー設計工程およびプライマーの合成工程を含み、
前記プライマーの設計工程が、上記のプライマーの設計方法(3)によって実施されることを特徴とする。本発明のプライマーの製造方法は、前記プライマーの製造方法(3)であっても良い。
前記プライマー(3)の設計方法および製造方法は特に制限されないが、前記プライマーの設計方法(3)により設計するか、または、前記プライマーの製造方法(3)により製造することが好ましい。
前記プライマー(4)は、
標的核酸配列の増幅に用いるプライマーであって、
前記プライマーの3'末端側に、前記標的核酸配列の3'末端側の配列(A)に相補的な配列(Ac')を含み、
前記プライマーの5'末端側に、前記標的核酸配列の前記配列(A)よりも5'側に存在する配列(B)と同じ配列(B')を含み、
前記標的核酸配列の前記配列(A)の5’末端側から9塩基目から13塩基目までの5塩基の配列(A5’−9−13)のうち、連続する任意の3塩基の配列(A5’−9−13(3))と相補的な配列が、前記配列(A5’−9−13(3))の5’末端側に3塩基を隔てて隣接する20塩基の配列(ただし、前記配列(B)および前記配列(B)の5’末端側に隣接する配列を除く)、および、前記配列(A5’−9−13(3))の3’末端側に3塩基を隔てて隣接する20塩基の配列(ただし、前記配列(B)と相補的な配列(Bc)および前記配列(Bc)の3’末端側に隣接する配列を除く)の中に1個以下であるか、または、
前記標的核酸配列の前記配列(A)の3’末端側から6塩基目から10塩基目までの5塩基の配列(A3’−6−10)のうち、連続する任意の3塩基の配列(A3’−6−10(3))と相補的な配列が、前記配列(A3’−6−10(3))の5’末端側に3塩基を隔てて隣接する20塩基の配列(ただし、前記配列(B)および前記配列(B)の5’末端側に隣接する配列を除く)、および、前記配列(A3’−6−10(3))の3’末端側に3塩基を隔てて隣接する20塩基の配列(ただし、前記配列(B)と相補的な配列(Bc)および前記配列(Bc)の3’末端側に隣接する配列を除く)の中に1個以下であるように設計することを特徴とする。前記プライマー(4)の、上記以外の特徴は、前記プライマー(0)と同じであっても良い。
例えば図12に示すように、前記プライマー(TP)の相補配列が折り返しによってループを形成した際に、前記TPが新たにアニーリングする部位(A3'−3)が1本鎖になっている割合が大きいと、効率の良い増幅が可能である。このため、前記標的核酸配列の前記配列(A)の5’末端側から数えて9塩基目から13塩基目までの5塩基のうち、任意に選んだ連続する3塩基と相補的な配列が、当該連続する3塩基の5’末端から上流側に数えた配列の4塩基目から(すなわち、5’末端側に3塩基を隔てて隣接する)最大23塩基目までの計最大20塩基(ただし配列(B)およびその上流側の配列は含まない)および当該連続する3塩基の3’末端から下流側に数えた配列の4塩基目から(すなわち、3’末端側に3塩基を隔てて隣接する)最大23塩基目までの計最大20塩基(ただしターンバック配列(Bc)およびその下流側の配列は含まない)の中に、1個以下とするか、または、前記標的核酸配列の前記配列(A)の3’末端側から数えて6塩基目から10塩基目までの5塩基のうち、任意に選んだ連続する3塩基と相補的な配列が、当該連続する3塩基の5’末端から上流側に数えた配列の4塩基目から(すなわち、5’末端側に3塩基を隔てて隣接する)最大23塩基目までの計最大20塩基(ただし配列(B)およびその上流側の配列は含まない)および当該連続する3塩基の3’末端から下流側に数えた配列の4塩基目から(すなわち、3’末端側に3塩基を隔てて隣接する)最大23塩基目までの計最大20塩基(ただしターンバック配列(Bc)およびその下流側の配列は含まない)の中に、1個以下とする。なお、本発明において、塩基配列の「上流側」は、特に断らない限り、5’末端側をいう。塩基配列の「下流側」は、特に断らない限り、3’末端側をいう。また、「塩基」は、特に断らない限り、核酸塩基(「ベース」とも言われることがある)をいう。
前記プライマー(4)が効果のある科学的理由は、より具体的には、例えば下記1.〜3.のように説明できる。ただし、これらは、あくまで理論的考察の一例であって、本発明を何ら限定しない。
1.ループの端はステム構造によって固定されているため、新しいTPがらせん状にハイブリダイズする必要がある。
2.TPの5'端はターンバックの領域があり長いため、5'側が先に核を作り、3'側がらせん状にハイブリダイズするほうが有利である。
3.5'端はステム構造の立体障害があるため、初めの核形成は5'端からある程度離れていたほうが有利である。
前記プライマーの設計方法(4)は、
標的核酸配列の増幅に用いるプライマーの設計方法であって、
前記プライマーの3'末端側に、前記標的核酸配列の3'末端側の配列(A)に相補的な配列(Ac')を含み、
前記プライマーの5'末端側に、前記標的核酸配列の前記配列(A)よりも5'側に存在する配列(B)と同じ配列(B')を含み、
前記標的核酸配列の前記配列(A)の5’末端側から9塩基目から13塩基目までの5塩基の配列(A5’−9−13)のうち、連続する任意の3塩基の配列(A5’−9−13(3))と相補的な配列が、前記配列(A5’−9−13(3))の5’末端側に3塩基を隔てて隣接する20塩基の配列(ただし、前記配列(B)および前記配列(B)の5’末端側に隣接する配列を除く)、および、前記配列(A5’−9−13(3))の3’末端側に3塩基を隔てて隣接する20塩基の配列(ただし、前記配列(B)と相補的な配列(Bc)および前記配列(Bc)の3’末端側に隣接する配列を除く)の中に1個以下であるか、または、
前記標的核酸配列の前記配列(A)の3’末端側から6塩基目から10塩基目までの5塩基の配列(A3’−6−10)のうち、連続する任意の3塩基の配列(A3’−6−10(3))と相補的な配列が、前記配列(A3’−6−10(3))の5’末端側に3塩基を隔てて隣接する20塩基の配列(ただし、前記配列(B)および前記配列(B)の5’末端側に隣接する配列を除く)、および、前記配列(A3’−6−10(3))の3’末端側に3塩基を隔てて隣接する20塩基の配列(ただし、前記配列(B)と相補的な配列(Bc)および前記配列(Bc)の3’末端側に隣接する配列を除く)の中に1個以下であるように設計することを特徴とする。本発明のプライマーの設計方法は、前記プライマーの設計方法(4)であっても良い。
前記プライマーの製造方法(4)は、
標的核酸配列の増幅に用いるプライマーの製造方法であって、
プライマー設計工程およびプライマーの合成工程を含み、
前記プライマーの設計工程が、上記のプライマーの設計方法(4)によって実施されることを特徴とする。本発明のプライマーの製造方法は、前記プライマーの製造方法(4)であっても良い。
前記プライマー(4)の設計方法および製造方法は特に制限されないが、前記プライマーの設計方法(4)により設計するか、または、前記プライマーの製造方法(4)により製造することが好ましい。
前記プライマー(5)は、
標的核酸配列の増幅に用いるプライマーであって、
前記プライマーの3'末端側に、前記標的核酸配列の3'末端側の配列(A)に相補的な配列(Ac')を含み、
前記プライマーの5'末端側に、前記標的核酸配列の前記配列(A)よりも5'側に存在する配列(B)と同じ配列(B')を含み、
前記プライマーの前記配列(Ac’)の3’末端側から6塩基の配列(Ac’3’−6)と相補的な配列が、前記プライマーの伸長反応で形成される反応中間体の配列であって前記プライマーの配列およびその相補配列部分を除く配列の中に、存在しない(0個)ように設計することを特徴とする。前記プライマー(5)の、上記以外の特徴は、前記本発明のプライマー(0)と同じであっても良い。
具体的には、例えば図13に示すとおりである。前記プライマーの3’末端側から6塩基の配列と相補的な配列が、前記プライマーの伸長反応で形成される反応中間体の配列であって前記プライマーの配列およびその相補配列部分を除く配列の中に、存在しない(0個)と、前記プライマー(TP)が本来設計した場所以外の場所にハイブリダイズすることを防止しやすく、増幅反応を効率よく行うことができる。
前記プライマーの設計方法(5)は、
標的核酸配列の増幅に用いるプライマーの設計方法であって、
前記プライマーの3'末端側に、前記標的核酸配列の3'末端側の配列(A)に相補的な配列(Ac')を含み、
前記プライマーの5'末端側に、前記標的核酸配列の前記配列(A)よりも5'側に存在する配列(B)と同じ配列(B')を含み、
前記プライマーの前記配列(Ac’)の3’末端側から6塩基の配列(Ac’3’−6)と相補的な配列が、前記プライマーの伸長反応で形成される反応中間体の配列であって前記プライマーの配列およびその相補配列部分を除く配列の中に、存在しない(0個)ように設計することを特徴とする。本発明のプライマーの設計方法は、前記プライマーの設計方法(5)であっても良い。
また、前記プライマーの製造方法(5)は、
標的核酸配列の増幅に用いるプライマーの製造方法であって、
プライマー設計工程およびプライマーの合成工程を含み、
前記プライマーの設計工程が、上記のプライマーの設計方法(5)によって実施されることを特徴とする。本発明のプライマーの製造方法は、前記プライマーの製造方法(5)であっても良い。
前記プライマー(5)の設計方法および製造方法は特に制限されないが、前記プライマーの設計方法(5)により設計するか、または、前記プライマーの製造方法(5)により製造することが好ましい。
前記プライマー(6)は、
標的核酸配列の増幅に用いるプライマーであって、
前記プライマーの3'末端側に、前記標的核酸配列の3'末端側の配列(A)に相補的な配列(Ac')を含み、
前記プライマーの5'末端側に、前記標的核酸配列の前記配列(A)よりも5'側に存在する配列(B)と同じ配列(B')を含み、
前記プライマーの前記配列(Ac’)の3’末端側から3塩基の配列(Ac’3’−3)と相補的な配列が、前記プライマー中に、存在しない(0個)ことを特徴とする。前記プライマー(6)の、上記以外の特徴は、前記プライマー(0)と同じであっても良い。
前記3塩基の配列は、例えば、図14(a)の模式図に示すとおりである。このように、プライマーにおける3'末端側から3塩基の配列と相補的な配列が、同種のプライマーの配列の中に存在しないことにより、同種のプライマー同士が望ましくない増幅反応を起こすことを防止しやすい。
前記プライマーの設計方法(6)は、
標的核酸配列の増幅に用いるプライマーの設計方法であって、
前記プライマーの3'末端側に、前記標的核酸配列の3'末端側の配列(A)に相補的な配列(Ac')を含み、
前記プライマーの5'末端側に、前記標的核酸配列の前記配列(A)よりも5'側に存在する配列(B)と同じ配列(B')を含み、
前記プライマーの前記配列(Ac’)の3’末端側から3塩基の配列(Ac’3’−3)と相補的な配列が、前記プライマー中に、存在しない(0個)ように設計する、
ことを特徴とする。。本発明のプライマーの設計方法は、前記プライマーの設計方法(6)であっても良い。
前記プライマーの製造方法(6)は、
標的核酸配列の増幅に用いるプライマーの製造方法であって、
プライマー設計工程およびプライマーの合成工程を含み、
前記プライマーの設計工程が、上記のプライマーの設計方法(6)によって実施されることを特徴とする。。本発明のプライマーの製造方法は、前記プライマーの製造方法(6)であっても良い。
前記プライマー(6)の設計方法および製造方法は特に制限されないが、前記プライマーの設計方法(6)により設計するか、または、前記プライマーの製造方法(6)により製造することが好ましい。
本発明のプライマーセットの設計方法は、
第一の鋳型核酸および第二の鋳型核酸からなる二本鎖鋳型核酸中の標的核酸配列の増幅に用いるプライマーセットの設計方法であって、
前記プライマーセットは、第一のプライマーおよび第二のプライマーを含み、
前記第一のプライマーの3'末端側に、前記第一の鋳型核酸中の前記標的核酸配列の3'末端側の配列(A)に相補的な配列(Ac')を含み、
前記第一のプライマーの5'末端側に、前記第一の鋳型核酸中の前記標的核酸配列の前記配列(A)よりも5'側に存在する配列(B)と同じ配列(B')を含み、
前記第二のプライマーの3'末端側に、前記第二の鋳型核酸中の前記標的核酸配列の3'末端側の配列(E)に相補的な配列(Ec')を含み、
前記第二のプライマーの5'末端側に、前記第二の鋳型核酸中の前記標的核酸配列の前記配列(E)よりも5'側に存在する配列(F)と同じ配列(F')を含み、
前記第一のプライマーの前記配列(Ac’)の3’末端側から3塩基の配列(Ac’3’−3)と相補的な配列が、前記第二のプライマー中に、存在せず(0個)、
前記第二のプライマーの前記配列(Ec’)の3’末端側から3塩基の配列(Ec’3’−3)と相補的な配列が、前記第一のプライマー中に、存在しない(0個)ように設計する、
ことを特徴とするプライマーセットの設計方法であっても良い。このような本発明のプライマーセットの設計方法を、「プライマーセットの設計方法(6’)」というものとする。このようなプライマーセットの設計方法(6’)により設計されるプライマーセットのその他の特徴は、例えば、前述した本発明のプライマーセットと同じであっても良い。なお、前記第一のプライマー中における前記3塩基の配列の位置は、例えば図14(b)の模式図に示す通りである。このように、前記第一のプライマーにおける3'末端側から3塩基の配列と相補的な配列が、前記第二のプライマーの配列の中に存在しないことにより、前記第一のプライマーと前記第二のプライマーとが望ましくない増幅反応を起こすことを防止しやすい。
前記プライマーセットの設計方法(6’)において、
前記第一のプライマーの前記配列(Ac’)の3’末端側から3塩基の配列(Ac’3’−3)と相補的な配列が、前記第一のプライマー中に、存在せず(0個)、
前記第二のプライマーの前記配列(Ec’)の3’末端側から3塩基の配列(Ec’3’−3)と相補的な配列が、前記第二のプライマー中に、存在しない(0個)ように設計することが好ましい。これにより、前記第一のプライマー同士、および前記第二のプライマー同士が望ましくない増幅反応を起こすことを防止しやすい。
本発明のプライマーセットの製造方法は、
第一の鋳型核酸および第二の鋳型核酸からなる二本鎖鋳型核酸中の標的核酸配列の増幅に用いるプライマーセットの製造方法であって、
プライマーセットの設計工程およびプライマーセットの合成工程を含み、
前記プライマーセットの設計工程が、前記プライマーセットの設計方法(6’)によって実施されることを特徴とするプライマーセットの製造方法であっても良い。このようなプライマーセットの製造方法を、「プライマーセットの製造方法(6’)」というものとする。
前記プライマー(7)は、
標的核酸配列の増幅に用いるプライマーであって、
前記プライマーの3'末端側に、前記標的核酸配列の3'末端側の配列(A)に相補的な配列(Ac')を含み、
前記プライマーの5'末端側に、前記標的核酸配列の前記配列(A)よりも5'側に存在する配列(B)と同じ配列(B')を含み、
前記プライマーの前記配列(B’)の5’末端側から3塩基の配列(B’5’−3)と相補的な配列が、前記プライマー配列の中に2個以下であるように設計することを特徴とする。前記プライマー(7)の、上記以外の特徴は、前記本発明のプライマー(0)と同じであっても良い。
具体的には、例えば図15に示すとおりである。このように、任意の一つのプライマーにおける5’末端側から3塩基の配列と相補的な配列が、同一のプライマー配列の中に2個以下にすると、同じプライマー同士がダイマーを形成して望ましくない増幅反応を起こすことや、ターンバックする働きを阻害することを防止しやすいと考えられる。
前記プライマーの設計方法(7)は、
標的核酸配列の増幅に用いるプライマーの設計方法であって、
前記プライマーの3'末端側に、前記標的核酸配列の3'末端側の配列(A)に相補的な配列(Ac')を含み、
前記プライマーの5'末端側に、前記標的核酸配列の前記配列(A)よりも5'側に存在する配列(B)と同じ配列(B')を含み、
前記プライマーの前記配列(B’)の5’末端側から3塩基の配列(B’5’−3)と相補的な配列が、前記プライマー配列の中に2個以下であるように設計することを特徴とする。本発明のプライマーの設計方法は、前記プライマーの設計方法(7)であっても良い。
前記プライマーの製造方法(7)は、
標的核酸配列の増幅に用いるプライマーの製造方法であって、
プライマー設計工程およびプライマーの合成工程を含み、
前記プライマーの設計工程が、上記のプライマーの設計方法(7)によって実施されることを特徴とする。本発明のプライマーの製造方法は、前記プライマーの製造方法(7)であっても良い。
前記プライマー(7)の設計方法および製造方法は特に制限されないが、前記プライマーの設計方法(7)により設計するか、または、前記プライマーの製造方法(7)により製造することが好ましい。
前記プライマー(8)は、
標的核酸配列の増幅に用いるプライマーであって、
前記プライマーの3'末端側に、前記標的核酸配列の3'末端側の配列(A)に相補的な配列(Ac')を含み、
前記プライマーの5'末端側に、前記標的核酸配列の前記配列(A)よりも5'側に存在する配列(B)と同じ配列(B')を含み、
前記標的核酸配列の前記配列(A)の5'末端側から4塩基目から10塩基目までの7塩基のうち連続する任意の4塩基の配列(A5’−4−10(4))と相補的な配列が、前記標的核酸配列の前記配列(A)と、前記配列(A)の3'末端側に隣接する20塩基の配列と、前記配列(A)の5'末端側に隣接する20塩基の配列とを含む配列(A−20)中において、前記配列(A5’−4−10(4))と、前記配列(A5’−4−10(4))の5’末端側に隣接する3塩基の配列と、前記配列(A5’−4−10(4))の3’末端側に隣接する3塩基の配列とを含む10塩基以外の配列の中に、2個以上であることを特徴とする。本発明のプライマーは、前記プライマー(8)であっても良い。前記プライマー(8)の、上記以外の特徴は、前記本発明のプライマー(0)と同じであっても良い。
例えば図16に示すように、ゲノム配列上において前記プライマー(TP)がアニーリングする部位が1本鎖になっている割合が大きいと、効率の良い増幅が可能である。このために、前記標的核酸配列の前記配列(A)の5'末端側から数えて4塩基目から10塩基目までの7塩基のうち任意に選んだ連続する4塩基と相補的な配列が、前記標的核酸配列の前記配列(A)と、前記標的核酸配列の前記配列(A)の3'末端側に隣接する20塩基の配列と、前記標的核酸配列(A)の5'末端側に隣接する20塩基の配列とを含む配列の中に、当該連続する4塩基、その上流側3塩基およびその下流側3塩基の計10塩基の領域を除いて、2個以上であるようにする。
前記プライマーの設計方法(8)は、
標的核酸配列の増幅に用いるプライマーの設計方法であって、
前記プライマーの3'末端側に、前記標的核酸配列の3'末端側の配列(A)に相補的な配列(Ac')を含み、
前記プライマーの5'末端側に、前記標的核酸配列の前記配列(A)よりも5'側に存在する配列(B)と同じ配列(B')を含み、
前記標的核酸配列の前記配列(A)の5'末端側から4塩基目から10塩基目までの7塩基のうち連続する任意の4塩基の配列(A5’−4−10(4))と相補的な配列が、前記標的核酸配列の前記配列(A)と、前記配列(A)の3'末端側に隣接する20塩基の配列と、前記配列(A)の5'末端側に隣接する20塩基の配列とを含む配列(A−20)中において、前記配列(A5’−4−10(4))と、前記配列(A5’−4−10(4))の5’末端側に隣接する3塩基の配列と、前記配列(A5’−4−10(4))の3’末端側に隣接する3塩基の配列とを含む10塩基以外の配列の中に、2個以上であるように設計する、
ことを特徴とする。本発明のプライマーの設計方法は、前記プライマーの設計方法(8)であっても良い。
前記プライマーの製造方法(8)は、
標的核酸配列の増幅に用いるプライマーの製造方法であって、
プライマー設計工程およびプライマーの合成工程を含み、
前記プライマーの設計工程が、上記のプライマーの設計方法(8)によって実施されることを特徴とする。本発明のプライマーの製造方法は、前記プライマーの製造方法(8)であっても良い。
前記プライマー(8)の設計方法および製造方法は特に制限されないが、前記プライマーの設計方法(8)により設計するか、または、前記プライマーの製造方法(8)により製造することが好ましい。
前述した本発明のプライマーセットにおいて、本発明の核酸増幅用プライマーを、前記本発明のプライマー(8)としても良い。このようなプライマーセットも、本発明のプライマーセットに含まれる。すなわち、本発明のプライマーセットは、
第一の鋳型核酸および第二の鋳型核酸からなる二本鎖鋳型核酸中の標的核酸配列の増幅に用いるプライマーセットであって、
前記プライマーセットは、第一のプライマーおよび第二のプライマーを含み、
前記第一のプライマーは、前記プライマー(8)であり、
前記第二のプライマーは、3'末端側に、前記第二の鋳型核酸中の前記標的核酸配列の3'末端側の配列(E)に相補的な配列(Ec')を含み、5'末端側に、前記第二の鋳型核酸中の前記標的核酸配列の前記配列(E)よりも5'側に存在する配列(F)と同じ配列(F')を含むことを特徴とするプライマーセットであっても良い。
また、前述した本発明の核酸の増幅方法において、本発明の核酸増幅用プライマーを、前記本発明のプライマー(8)としても良い。このような核酸の増幅方法も、本発明の核酸の増幅方法に含まれる。
前記プライマー(9)は、
標的核酸配列の増幅に用いるプライマーであって、
前記プライマーの3'末端側に、前記標的核酸配列の3'末端側の配列(A)に相補的な配列(Ac')を含み、
前記プライマーの5'末端側に、前記標的核酸配列の前記配列(A)よりも5'側に存在する配列(B)と同じ配列(B')を含み、
前記標的核酸配列の前記配列(B)の3'末端側から4塩基の配列(B3’−4)と相補的な配列が、前記配列(B3’−4)の5’末端側に3塩基を隔てて隣接する20塩基の配列、および、前記配列(B3’−4)の3’末端側に3塩基を隔てて隣接する20塩基の配列の中に、1個以上であるように設計することを特徴とする。前記プライマー(9)の、上記以外の特徴は、前記本発明のプライマー(0)と同じであっても良い。
例えば図17に示すように、ゲノム配列上において前記プライマー(TP)がターンバックする領域が1本鎖になっている確率が大きいと、効率の良い増幅が可能である。このために、前記標的核酸配列の前記配列(B)の3'末端側から4塩基と相補的な配列が、当該4塩基の5’末端から上流側に数えた配列の4塩基目から(すなわち、5’末端側に3塩基を隔てて隣接する)23塩基目までの20塩基、および当該4塩基の3’末端から下流側に数えた配列の4塩基目から(すなわち、3’末端側に3塩基を隔てて隣接する)23塩基目までの20塩基の中に、1個以上とする。
前記プライマーの設計方法(9)は、
標的核酸配列の増幅に用いるプライマーの設計方法であって、
前記プライマーの3'末端側に、前記標的核酸配列の3'末端側の配列(A)に相補的な配列(Ac')を含み、
前記プライマーの5'末端側に、前記標的核酸配列の前記配列(A)よりも5'側に存在する配列(B)と同じ配列(B')を含み、
前記標的核酸配列の前記配列(B)の3'末端側から4塩基の配列(B3’−4)と相補的な配列が、前記配列(B3’−4)の5’末端側に3塩基を隔てて隣接する20塩基の配列、および、前記配列(B3’−4)の3’末端側に3塩基を隔てて隣接する20塩基の配列の中に、1個以上であるように設計することを特徴とする。本発明のプライマーの設計方法は、前記プライマーの設計方法(9)であっても良い。
前記プライマーの製造方法(9)は、
標的核酸配列の増幅に用いるプライマーの製造方法であって、
プライマー設計工程およびプライマーの合成工程を含み、
前記プライマーの設計工程が、上記のプライマーの設計方法(9)によって実施されることを特徴とする。本発明のプライマーの製造方法は、前記プライマーの製造方法(9)であっても良い。
前記プライマー(9)の設計方法および製造方法は特に制限されないが、前記プライマーの設計方法(9)により設計するか、または、前記プライマーの製造方法(9)により製造することが好ましい。
前記プライマー(10)は、
標的核酸配列の増幅に用いるプライマーであって、
前記プライマーの3'末端側に、前記標的核酸配列の3'末端側の配列(A)に相補的な配列(Ac')を含み、
前記プライマーの5'末端側に、前記標的核酸配列の前記配列(A)よりも5'側に存在する配列(B)と同じ配列(B')を含み、
前記配列(Ac’)の3’末端側から6塩基目から13塩基目までの8塩基の配列(Ac’3’−6−13)のうち、連続する任意の5塩基の配列(Ac’−3’−6−13(5))と相補的な配列が、前記プライマー配列の中に存在しないように設計することを特徴とする。前記プライマー(10)の、上記以外の特徴は、前記プライマー(0)と同じであっても良い。
具体的には、例えば図18に示すとおりである。このように、任意の一つのプライマーにおける3’末端側から数えて7塩基目から11塩基目までの5塩基の配列と相補的な配列が、前記プライマー配列の中に存在しないようにすると、その領域における一本鎖構造を維持することでハイブリダイゼーションの核形成が容易になり、効率的な増幅反応に寄与することが考えられる。
前記プライマーの設計方法(10)は、
標的核酸配列の増幅に用いるプライマーの設計方法であって、
前記プライマーの3'末端側に、前記標的核酸配列の3'末端側の配列(A)に相補的な配列(Ac')を含み、
前記プライマーの5'末端側に、前記標的核酸配列の前記配列(A)よりも5'側に存在する配列(B)と同じ配列(B')を含み、
前記配列(Ac’)の3’末端側から6塩基目から13塩基目までの8塩基の配列(Ac’3’−6−13)のうち、連続する任意の5塩基の配列(Ac’−3’−6−13(5))と相補的な配列が、前記プライマー配列の中に存在しないように設計することを特徴とする。本発明のプライマーの設計方法は、前記プライマーの設計方法(10)であっても良い。
前記プライマーの製造方法(10)は、
標的核酸配列の増幅に用いるプライマーの製造方法であって、
プライマー設計工程およびプライマーの合成工程を含み、
前記プライマーの設計工程が、上記のプライマーの設計方法(10)によって実施されることを特徴とする。本発明のプライマーの製造方法は、前記プライマーの製造方法(10)であっても良い。
前記プライマー(10)の設計方法および製造方法は特に制限されないが、前記プライマーの設計方法(10)により設計するか、または、前記プライマーの製造方法(10)により製造することが好ましい。
つぎに、本発明の実施例について説明する。ただし、本発明は、以下の実施例により、なんら制限および限定されない。
Tm値(融解温度)の予測
Tm値予測は、Primer3ソフトウェアパッケージ(S.Rozenら、 Bioinformatics Methods and Protocols: Methods in Molecular Biology. Humana Press, Totowa,NJ,365-386(2000).)中の「oligotm」ソフトウェアを使用して行った。前記Tm値予測時のシミュレーションにおいて、イオン条件は、10mmol/L Na+および8mmol/L Mg2+に設定した。
TPプライマーの配列
標的核酸配列を、2つのTPを使用して検出するためのTPの配列を以下の方法で決定した。まず、一方のTPについて、配列(Ac')の長さが12〜25塩基、Tm値が50〜60℃、GC含有量が40〜60%となるように、前記配列(Ac')を決定した。前記配列(Ac')に対応する標的核酸配列中の配列(A)の15〜40塩基上流に、配列(B)を設定し、前記配列(B)に対応するTPの(B')を決定した。これによって決定されたTPをF1 TPとした。さらに、F1 TPの配列(Ac')に対応する標的核酸配列中の配列(A)を1塩基上流に移動させた配列に相補的な配列を、F2 TPの配列(Ac')とした。以下、同様にして順番にF3 TP〜F8 TPの配列(Ac')を決定し、Forward TP(F1 TP〜F8 TP)とした。なお、配列(B')は、前記Forward TP全てで同一である。また、これらのForward TPと対になって使用されるReverse TP(R1 TP〜R8 TP)を、増幅配列の長さが200bp以内になるように決定した。配列(Ac')および配列(B')の決定方法は、前記F1 TP〜F8 TPの場合と同様である。21種類のターゲット配列に対して、以上の方法により、F1 TP〜F8 TPおよびR1 TP〜R8 TPを決定し、合計200対(400種類)のTPを設計し、作製した。なお、上記標的核酸配列(21種類のSNPターゲット配列)および対応するTPの配列を、以下に示す。
Beta-2 AR(配列番号1) GGTCCGCCCGCTGAGGCGCCCCCAGCCAGTGCGCTCACCTGCCAGACTGCGCGCCATGGGGCAACCCGGGAACGGCAGCGCCTTCTTGCTGGCACCCAATAGAAGCCATGCGCCGGACCACGACGTCACGCAGCAAAGGGACGAGGTGTGGGTGGTGGGCATGGGCATCGTCATGTCTCTCATCGTCCTGGCCATCGTGTT
Beta-2 AR B2 TP-F1(配列番号2)CTATTGGGTGCATGGGGCAACCCGGGAACG
Beta-2 AR B2 TP-F2(配列番号3)CTATTGGGTGCCATGGGGCAACCCGGGAAC
Beta-2 AR B2 TP-F3(配列番号4)CTATTGGGTGGCCATGGGGCAACCCGGGAA
Beta-2 AR B2 TP-F4(配列番号5)CTATTGGGTGCGCCATGGGGCAACCCGGGA
Beta-2 AR B2 TP-F5(配列番号6)CTATTGGGTGGCGCCATGGGGCAACCCGGG
Beta-2 AR B2 TP-F6(配列番号7)CTATTGGGTGCGCGCCATGGGGCAACCCGG
Beta-2 AR B2 TP-F7(配列番号8)CTATTGGGTGGCGCGCCATGGGGCAACCCG
Beta-2 AR B2 TP-F8(配列番号9)CTATTGGGTGTGCGCGCCATGGGGCAACCC
Beta-2 AR B2 TP-R1(配列番号10)AGAAGCCATGCACCCACACCTCGTCCCTTT
Beta-2 AR B2 TP-R2(配列番号11)AGAAGCCATGCCACCCACACCTCGTCCCTT
Beta-2 AR B2 TP-R3(配列番号12)AGAAGCCATGACCACCCACACCTCGTCCCT
Beta-2 AR B2 TP-R4(配列番号13)AGAAGCCATGCACCACCCACACCTCGTCCC
Beta-2 AR B2 TP-R5(配列番号14)AGAAGCCATGCCACCACCCACACCTCGTCC
Beta-2 AR B2 TP-R6(配列番号15)AGAAGCCATGCCCACCACCCACACCTCGTC
Beta-2 AR B2 TP-R7(配列番号16)AGAAGCCATGGCCCACCACCCACACCTCGT
Beta-2 AR B2 TP-R8(配列番号17)AGAAGCCATGTGCCCACCACCCACACCTCG

Beta-3 AR(配列番号18) TAGCCGGGGCCCTGCTGGCGCTGGCGGTGCTGGCCACCGTGGGAGGCAACCTGCTGGTCATCGTGGCCATCGCCTGGACTCCGAGACTCCAGACCATGACCAACGTGTTCGTGACTTCGCTGGCCGCAGCCGACCTGGTGATGGGACTC
Beta-3 AR B3 TP-F1(配列番号19)CAGGCGATGGCTGGCCACCGTGGGAGGCA
Beta-3 AR B3 TP-F2(配列番号20)CAGGCGATGTGCTGGCCACCGTGGGAGGC
Beta-3 AR B3 TP-F3(配列番号21)CAGGCGATGGTGCTGGCCACCGTGGGAGG
Beta-3 AR B3 TP-F4(配列番号22)CAGGCGATGGGTGCTGGCCACCGTGGGAG
Beta-3 AR B3 TP-F5(配列番号23)CAGGCGATGCGGTGCTGGCCACCGTGGGA
Beta-3 AR B3 TP-F6(配列番号24)CAGGCGATGGCGGTGCTGGCCACCGTGGG
Beta-3 AR B3 TP-F7(配列番号25)CAGGCGATGGGCGGTGCTGGCCACCGTGG
Beta-3 AR B3 TP-F8(配列番号26)CAGGCGATGTGGCGGTGCTGGCCACCGTG
Beta-3 AR B3 TP-R1(配列番号27)CTGGACTCCAGCGAAGTCACGAACACGTT
Beta-3 AR B3 TP-R2(配列番号28)CTGGACTCCCAGCGAAGTCACGAACACGT
Beta-3 AR B3 TP-R3(配列番号29)CTGGACTCCCCAGCGAAGTCACGAACACG
Beta-3 AR B3 TP-R4(配列番号30)CTGGACTCCGCCAGCGAAGTCACGAACAC
Beta-3 AR B3 TP-R5(配列番号31)CTGGACTCCGGCCAGCGAAGTCACGAACA
Beta-3 AR B3 TP-R6(配列番号32)CTGGACTCCCGGCCAGCGAAGTCACGAAC
Beta-3 AR B3 TP-R7(配列番号33)CTGGACTCCGCGGCCAGCGAAGTCACGAA
Beta-3 AR B3 TP-R8(配列番号34)CTGGACTCCTGCGGCCAGCGAAGTCACGA

UCP1(配列番号35) AATGAGAGAATTATGGGAAAGTATAGAACACTATTCAAATGCAAAGCACTGTATGATTTTTATTTAATAGGAAGACATTTTGTGCAGCGATTTCTGATTGACCACAGTTTGATCAAGTGCATTTGTTAATGTGTTCTACATTTTCAAAAAGGAAAGGAGAATTTGTTACATTCAGAACTTGCTGCCACTCCTTTGCTACGTCATAAAGGGTCAGTTGCCCTTGCTCATACTGA
UCP1 UCP TP-F1(配列番号36)CTTGATCAAACTGTAATAGGAAGACATTTTGTGCAGCG
UCP1 UCP TP-F2(配列番号37)CTTGATCAAACTGTTAATAGGAAGACATTTTGTGCAGC
UCP1 UCP TP-F3(配列番号38)CTTGATCAAACTGTTTAATAGGAAGACATTTTGTGCAG
UCP1 UCP TP-F4(配列番号39)CTTGATCAAACTGATTTAATAGGAAGACATTTTGTGCA
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UCP1 UCP TP-F6(配列番号41)CTTGATCAAACTGTTATTTAATAGGAAGACATTTTGTG
UCP1 UCP TP-F7(配列番号42)CTTGATCAAACTGTTTATTTAATAGGAAGACATTTTGT
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UCP1 UCP TP-R1(配列番号44)CAAGTGCATTTGTGTAACAAATTCTCCTTTCCTTTTTG
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UCP1 UCP TP-R3(配列番号46)CAAGTGCATTTGTATGTAACAAATTCTCCTTTCCTTTT
UCP1 UCP TP-R4(配列番号47)CAAGTGCATTTGTAATGTAACAAATTCTCCTTTCCTTT
UCP1 UCP TP-R5(配列番号48)CAAGTGCATTTGTGAATGTAACAAATTCTCCTTTCCTT
UCP1 UCP TP-R6(配列番号49)CAAGTGCATTTGTTGAATGTAACAAATTCTCCTTTCCT
UCP1 UCP TP-R7(配列番号50)CAAGTGCATTTGTCTGAATGTAACAAATTCTCCTTTCC
UCP1 UCP TP-R8(配列番号51)CAAGTGCATTTGTTCTGAATGTAACAAATTCTCCTTTC

G2_template(配列番号52) GGCATGGATTTTTACGTGCCCAGACAAGAGCCAATGTTCAGATGGATGAGATTCTCAGATCTGAGCACGTGGGAGGGCGATCGCAATCTGGCTCCCAGCTTTGTGAATGAAGATGGCGTCGAATGACGCCAACCCATCTGATGGGTCCGCAGCCAACCTCGTCCCAGAGGTCAATAATGAGGTTATGGCTCTGGAGCCCGTTGTTGGTGCCGCTATTGCGGCACCTGTGGCGGGCCAACAAAACGTAATTGACCCCTGGATTAGAAACAATTTTGTACAAGCCCCTGGTGGAGAGTTCACAGTGTCCCCTAGAAACGCTCCAGGTGAGATACTGTGGAGCGCGCCCTTGGGCCCTGATCTGAACCCCTATCTTTCTCATTTGTCCAGAATGTACAATGGTTATGCAGGTGG
norovirus G2 1 G2 fTP1-1(配列番号53)CTCATCCATCTGGGCATGGATTTTTACGTG
norovirus G2 1 G2 fTP1-2(配列番号54)TCTCATCCATCTGCATGGATTTTTACGTGC
norovirus G2 1 G2 fTP1-3(配列番号55)ATCTCATCCATCCATGGATTTTTACGTGCC
norovirus G2 1 G2 fTP1-4(配列番号56)AATCTCATCCATATGGATTTTTACGTGCCC
norovirus G2 1 G2 fTP1-5(配列番号57)GAATCTCATCCATGGATTTTTACGTGCCCA
norovirus G2 1 G2 fTP1-6(配列番号58)AGAATCTCATCCGGATTTTTACGTGCCCAG
norovirus G2 1 G2 fTP1-7(配列番号59)GAGAATCTCATCGATTTTTACGTGCCCAGA
norovirus G2 1 G2 fTP1-8(配列番号60)TGAGAATCTCATATTTTTACGTGCCCAGAC
norovirus G2 1 G2 rTP1-1(配列番号61)GATCTGAGCACGTTCACAAAGCTGGGAGCC
norovirus G2 1 G2 rTP1-2(配列番号62)ATCTGAGCACGTATTCACAAAGCTGGGAGC
norovirus G2 1 G2 rTP1-3(配列番号63)TCTGAGCACGTGCATTCACAAAGCTGGGAG
norovirus G2 1 G2 rTP1-4(配列番号64)CTGAGCACGTGGTCATTCACAAAGCTGGGA
norovirus G2 1 G2 rTP1-5(配列番号65)TGAGCACGTGGGTTCATTCACAAAGCTGGG
norovirus G2 1 G2 rTP1-6(配列番号66)GAGCACGTGGGACTTCATTCACAAAGCTGG
norovirus G2 1 G2 rTP1-7(配列番号67)AGCACGTGGGAGTCTTCATTCACAAAGCTG
norovirus G2 1 G2 rTP1-8(配列番号68)GCACGTGGGAGGATCTTCATTCACAAAGCT

G2_template(配列番号52) GGCATGGATTTTTACGTGCCCAGACAAGAGCCAATGTTCAGATGGATGAGATTCTCAGATCTGAGCACGTGGGAGGGCGATCGCAATCTGGCTCCCAGCTTTGTGAATGAAGATGGCGTCGAATGACGCCAACCCATCTGATGGGTCCGCAGCCAACCTCGTCCCAGAGGTCAATAATGAGGTTATGGCTCTGGAGCCCGTTGTTGGTGCCGCTATTGCGGCACCTGTGGCGGGCCAACAAAACGTAATTGACCCCTGGATTAGAAACAATTTTGTACAAGCCCCTGGTGGAGAGTTCACAGTGTCCCCTAGAAACGCTCCAGGTGAGATACTGTGGAGCGCGCCCTTGGGCCCTGATCTGAACCCCTATCTTTCTCATTTGTCCAGAATGTACAATGGTTATGCAGGTGG
norovirus G2 2 G2 fTP2-1(配列番号69)TCATTCGACGCCGCGATCGCAATCTGGCTC
norovirus G2 2 G2 fTP2-2(配列番号70)GTCATTCGACGCCGATCGCAATCTGGCTCC
norovirus G2 2 G2 fTP2-3(配列番号71)CGTCATTCGACGGATCGCAATCTGGCTCCC
norovirus G2 2 G2 fTP2-4(配列番号72)GCGTCATTCGACATCGCAATCTGGCTCCCA
norovirus G2 2 G2 fTP2-5(配列番号73)GGCGTCATTCGATCGCAATCTGGCTCCCAG
norovirus G2 2 G2 fTP2-6(配列番号74)TGGCGTCATTCGCGCAATCTGGCTCCCAGC
norovirus G2 2 G2 fTP2-7(配列番号75)TTGGCGTCATTCGCAATCTGGCTCCCAGCT
norovirus G2 2 G2 fTP2-8(配列番号76)GTTGGCGTCATTCAATCTGGCTCCCAGCTT
norovirus G2 2 G2 rTP2-1(配列番号77)CCATCTGATGGGACCTCATTATTGACCTCT
norovirus G2 2 G2 rTP2-2(配列番号78)CATCTGATGGGTAACCTCATTATTGACCTC
norovirus G2 2 G2 rTP2-3(配列番号79)ATCTGATGGGTCTAACCTCATTATTGACCT
norovirus G2 2 G2 rTP2-4(配列番号80)TCTGATGGGTCCATAACCTCATTATTGACC
norovirus G2 2 G2 rTP2-5(配列番号81)CTGATGGGTCCGCATAACCTCATTATTGAC
norovirus G2 2 G2 rTP2-6(配列番号82)TGATGGGTCCGCCCATAACCTCATTATTGA
norovirus G2 2 G2 rTP2-7(配列番号83)GATGGGTCCGCAGCCATAACCTCATTATTG
norovirus G2 2 G2 rTP2-8(配列番号84)ATGGGTCCGCAGAGCCATAACCTCATTATT

G2_template(配列番号52) GGCATGGATTTTTACGTGCCCAGACAAGAGCCAATGTTCAGATGGATGAGATTCTCAGATCTGAGCACGTGGGAGGGCGATCGCAATCTGGCTCCCAGCTTTGTGAATGAAGATGGCGTCGAATGACGCCAACCCATCTGATGGGTCCGCAGCCAACCTCGTCCCAGAGGTCAATAATGAGGTTATGGCTCTGGAGCCCGTTGTTGGTGCCGCTATTGCGGCACCTGTGGCGGGCCAACAAAACGTAATTGACCCCTGGATTAGAAACAATTTTGTACAAGCCCCTGGTGGAGAGTTCACAGTGTCCCCTAGAAACGCTCCAGGTGAGATACTGTGGAGCGCGCCCTTGGGCCCTGATCTGAACCCCTATCTTTCTCATTTGTCCAGAATGTACAATGGTTATGCAGGTGG
norovirus G2 3 G2 fTP3-1(配列番号85)GAGCCATAACCTTGGGTCCGCAGCCAACCT
norovirus G2 3 G2 fTP3-2(配列番号86)AGAGCCATAACCGGGTCCGCAGCCAACCTC
norovirus G2 3 G2 fTP3-3(配列番号87)CAGAGCCATAACGGTCCGCAGCCAACCTCG
norovirus G2 3 G2 fTP3-4(配列番号88)CCAGAGCCATAAGTCCGCAGCCAACCTCGT
norovirus G2 3 G2 fTP3-5(配列番号89)TCCAGAGCCATATCCGCAGCCAACCTCGTC
norovirus G2 3 G2 fTP3-6(配列番号90)CTCCAGAGCCATCCGCAGCCAACCTCGTCC
norovirus G2 3 G2 fTP3-7(配列番号91)GCTCCAGAGCCACGCAGCCAACCTCGTCCC
norovirus G2 3 G2 fTP3-8(配列番号92)GGCTCCAGAGCCGCAGCCAACCTCGTCCCA
norovirus G2 3 G2 rTP3-1(配列番号93)CGTTGTTGGTGCTTACGTTTTGTTGGCCCG
norovirus G2 3 G2 rTP3-2(配列番号94)GTTGTTGGTGCCATTACGTTTTGTTGGCCC
norovirus G2 3 G2 rTP3-3(配列番号95)TTGTTGGTGCCGAATTACGTTTTGTTGGCC
norovirus G2 3 G2 rTP3-4(配列番号96)TGTTGGTGCCGCCAATTACGTTTTGTTGGC
norovirus G2 3 G2 rTP3-5(配列番号97)GTTGGTGCCGCTTCAATTACGTTTTGTTGG
norovirus G2 3 G2 rTP3-6(配列番号98)TTGGTGCCGCTAGTCAATTACGTTTTGTTG
norovirus G2 3 G2 rTP3-7(配列番号99)TGGTGCCGCTATGGTCAATTACGTTTTGTT
norovirus G2 3 G2 rTP3-8(配列番号100)GGTGCCGCTATTGGGTCAATTACGTTTTGT

G2_template(配列番号52) GGCATGGATTTTTACGTGCCCAGACAAGAGCCAATGTTCAGATGGATGAGATTCTCAGATCTGAGCACGTGGGAGGGCGATCGCAATCTGGCTCCCAGCTTTGTGAATGAAGATGGCGTCGAATGACGCCAACCCATCTGATGGGTCCGCAGCCAACCTCGTCCCAGAGGTCAATAATGAGGTTATGGCTCTGGAGCCCGTTGTTGGTGCCGCTATTGCGGCACCTGTGGCGGGCCAACAAAACGTAATTGACCCCTGGATTAGAAACAATTTTGTACAAGCCCCTGGTGGAGAGTTCACAGTGTCCCCTAGAAACGCTCCAGGTGAGATACTGTGGAGCGCGCCCTTGGGCCCTGATCTGAACCCCTATCTTTCTCATTTGTCCAGAATGTACAATGGTTATGCAGGTGG
norovirus G2 4 G2 fTP4-1(配列番号101)CAGGTGCCGCAATGAGGTTATGGCTCTGGA
norovirus G2 4 G2 fTP4-2(配列番号102)ACAGGTGCCGCAGAGGTTATGGCTCTGGAG
norovirus G2 4 G2 fTP4-3(配列番号103)CACAGGTGCCGCAGGTTATGGCTCTGGAGC
norovirus G2 4 G2 fTP4-4(配列番号104)CCACAGGTGCCGGGTTATGGCTCTGGAGCC
norovirus G2 4 G2 fTP4-5(配列番号105)GCCACAGGTGCCGTTATGGCTCTGGAGCCC
norovirus G2 4 G2 fTP4-6(配列番号106)CGCCACAGGTGCTTATGGCTCTGGAGCCCG
norovirus G2 4 G2 fTP4-7(配列番号107)CCGCCACAGGTGTATGGCTCTGGAGCCCGT
norovirus G2 4 G2 fTP4-8(配列番号108)CCCGCCACAGGTATGGCTCTGGAGCCCGTT
norovirus G2 4 G2 rTP4-1(配列番号109)CCAACAAAACGTGGGCTTGTACAAAATTGT
norovirus G2 4 G2 rTP4-2(配列番号110)CAACAAAACGTAGGGGCTTGTACAAAATTG
norovirus G2 4 G2 rTP4-3(配列番号111)AACAAAACGTAAAGGGGCTTGTACAAAATT
norovirus G2 4 G2 rTP4-4(配列番号112)ACAAAACGTAATCAGGGGCTTGTACAAAAT
norovirus G2 4 G2 rTP4-5(配列番号113)CAAAACGTAATTCCAGGGGCTTGTACAAAA
norovirus G2 4 G2 rTP4-6(配列番号114)AAAACGTAATTGACCAGGGGCTTGTACAAA
norovirus G2 4 G2 rTP4-7(配列番号115)AAACGTAATTGACACCAGGGGCTTGTACAA
norovirus G2 4 G2 rTP4-8(配列番号116)AACGTAATTGACCCACCAGGGGCTTGTACA

G2_template(配列番号52) GGCATGGATTTTTACGTGCCCAGACAAGAGCCAATGTTCAGATGGATGAGATTCTCAGATCTGAGCACGTGGGAGGGCGATCGCAATCTGGCTCCCAGCTTTGTGAATGAAGATGGCGTCGAATGACGCCAACCCATCTGATGGGTCCGCAGCCAACCTCGTCCCAGAGGTCAATAATGAGGTTATGGCTCTGGAGCCCGTTGTTGGTGCCGCTATTGCGGCACCTGTGGCGGGCCAACAAAACGTAATTGACCCCTGGATTAGAAACAATTTTGTACAAGCCCCTGGTGGAGAGTTCACAGTGTCCCCTAGAAACGCTCCAGGTGAGATACTGTGGAGCGCGCCCTTGGGCCCTGATCTGAACCCCTATCTTTCTCATTTGTCCAGAATGTACAATGGTTATGCAGGTGG
norovirus G2 5 G2 fTP5-1(配列番号117)TACAAAATTGTTTGGCGGGCCAACAAAACG
norovirus G2 5 G2 fTP5-2(配列番号118)GTACAAAATTGTGGCGGGCCAACAAAACGT
norovirus G2 5 G2 fTP5-3(配列番号119)TGTACAAAATTGGCGGGCCAACAAAACGTA
norovirus G2 5 G2 fTP5-4(配列番号120)TTGTACAAAATTCGGGCCAACAAAACGTAA
norovirus G2 5 G2 fTP5-5(配列番号121)CTTGTACAAAATGGGCCAACAAAACGTAAT
norovirus G2 5 G2 fTP5-6(配列番号122)GCTTGTACAAAAGGCCAACAAAACGTAATT
norovirus G2 5 G2 fTP5-7(配列番号123)GGCTTGTACAAAGCCAACAAAACGTAATTG
norovirus G2 5 G2 fTP5-8(配列番号124)GGGCTTGTACAACCAACAAAACGTAATTGA
norovirus G2 5 G2 rTP5-1(配列番号125)CTGGTGGAGAGTCAGTATCTCACCTGGAGC
norovirus G2 5 G2 rTP5-2(配列番号126)TGGTGGAGAGTTACAGTATCTCACCTGGAG
norovirus G2 5 G2 rTP5-3(配列番号127)GGTGGAGAGTTCCACAGTATCTCACCTGGA
norovirus G2 5 G2 rTP5-4(配列番号128)GTGGAGAGTTCACCACAGTATCTCACCTGG
norovirus G2 5 G2 rTP5-5(配列番号129)TGGAGAGTTCACTCCACAGTATCTCACCTG
norovirus G2 5 G2 rTP5-6(配列番号130)GGAGAGTTCACACTCCACAGTATCTCACCT
norovirus G2 5 G2 rTP5-7(配列番号131)GAGAGTTCACAGGCTCCACAGTATCTCACC
norovirus G2 5 G2 rTP5-8(配列番号132)AGAGTTCACAGTCGCTCCACAGTATCTCAC

G2_template(配列番号52) GGCATGGATTTTTACGTGCCCAGACAAGAGCCAATGTTCAGATGGATGAGATTCTCAGATCTGAGCACGTGGGAGGGCGATCGCAATCTGGCTCCCAGCTTTGTGAATGAAGATGGCGTCGAATGACGCCAACCCATCTGATGGGTCCGCAGCCAACCTCGTCCCAGAGGTCAATAATGAGGTTATGGCTCTGGAGCCCGTTGTTGGTGCCGCTATTGCGGCACCTGTGGCGGGCCAACAAAACGTAATTGACCCCTGGATTAGAAACAATTTTGTACAAGCCCCTGGTGGAGAGTTCACAGTGTCCCCTAGAAACGCTCCAGGTGAGATACTGTGGAGCGCGCCCTTGGGCCCTGATCTGAACCCCTATCTTTCTCATTTGTCCAGAATGTACAATGGTTATGCAGGTGG
norovirus G2 6 G2 fTP6-1(配列番号133)AGGGCGCGCTCCCACAGTGTCCCCTAGAAA
norovirus G2 6 G2 fTP6-2(配列番号134)AAGGGCGCGCTCACAGTGTCCCCTAGAAAC
norovirus G2 6 G2 fTP6-3(配列番号135)CAAGGGCGCGCTCAGTGTCCCCTAGAAACG
norovirus G2 6 G2 fTP6-4(配列番号136)CCAAGGGCGCGCAGTGTCCCCTAGAAACGC
norovirus G2 6 G2 fTP6-5(配列番号137)CCCAAGGGCGCGGTGTCCCCTAGAAACGCT
norovirus G2 6 G2 fTP6-6(配列番号138)GCCCAAGGGCGCTGTCCCCTAGAAACGCTC
norovirus G2 6 G2 fTP6-7(配列番号139)GGCCCAAGGGCGGTCCCCTAGAAACGCTCC
norovirus G2 6 G2 fTP6-8(配列番号140)GGGCCCAAGGGCTCCCCTAGAAACGCTCCA
norovirus G2 6 G2 rTP6-1(配列番号141)TGATCTGAACCCCATAACCATTGTACATTC
norovirus G2 6 G2 rTP6-2(配列番号142)GATCTGAACCCCGCATAACCATTGTACATT
norovirus G2 6 G2 rTP6-3(配列番号143)ATCTGAACCCCTTGCATAACCATTGTACAT
norovirus G2 6 G2 rTP6-4(配列番号144)TCTGAACCCCTACTGCATAACCATTGTACA
norovirus G2 6 G2 rTP6-5(配列番号145)CTGAACCCCTATCCTGCATAACCATTGTAC
norovirus G2 6 G2 rTP6-6(配列番号146)TGAACCCCTATCACCTGCATAACCATTGTA
norovirus G2 6 G2 rTP6-7(配列番号147)GAACCCCTATCTCACCTGCATAACCATTGT
norovirus G2 6 G2 rTP6-8(配列番号148)AACCCCTATCTTCCACCTGCATAACCATTG

ABCB1(配列番号149) ACCTGGGCATCGTGTCCCAGGAGCCCATCCTGTTTGACTGCAGCATTGCTGAGAACATTGCCTATGGAGACAACAGCCGGGTGGTGTCACAGGAAGAGATCGTGAGGGCAGCAAAGGAGGCCAACATACATGCCTTCATCGAGTCACTGCCTAATGTAAGTCTCTCTTCAAATAAACAGCCTGGGAGCATGTGGCAGCCTC
ABCB1 ABCB1 TP_F1(配列番号150)CGATCTCTTCGCATTGCTGAGAACATTGC
ABCB1 ABCB1 TP_F2(配列番号151)CGATCTCTTCAGCATTGCTGAGAACATTG
ABCB1 ABCB1 TP_F3(配列番号152)CGATCTCTTCCAGCATTGCTGAGAACATT
ABCB1 ABCB1 TP_F4(配列番号153)CGATCTCTTCGCAGCATTGCTGAGAACAT
ABCB1 ABCB1 TP_F5(配列番号154)CGATCTCTTCTGCAGCATTGCTGAGAACA
ABCB1 ABCB1 TP_F6(配列番号155)CGATCTCTTCCTGCAGCATTGCTGAGAAC
ABCB1 ABCB1 TP_F7(配列番号156)CGATCTCTTCACTGCAGCATTGCTGAGAA
ABCB1 ABCB1 TP_F8(配列番号157)CGATCTCTTCGACTGCAGCATTGCTGAGA
ABCB1 ABCB1 TP_R1(配列番号158)TCGTGAGGGCCAGTGACTCGATGAAGGCA
ABCB1 ABCB1 TP_R2(配列番号159)TCGTGAGGGCGCAGTGACTCGATGAAGGC
ABCB1 ABCB1 TP_R3(配列番号160)TCGTGAGGGCGGCAGTGACTCGATGAAGG
ABCB1 ABCB1 TP_R4(配列番号161)TCGTGAGGGCAGGCAGTGACTCGATGAAG
ABCB1 ABCB1 TP_R5(配列番号162)TCGTGAGGGCTAGGCAGTGACTCGATGAA
ABCB1 ABCB1 TP_R6(配列番号163)TCGTGAGGGCTTAGGCAGTGACTCGATGA
ABCB1 ABCB1 TP_R7(配列番号164)TCGTGAGGGCATTAGGCAGTGACTCGATG
ABCB1 ABCB1 TP_R8(配列番号165)TCGTGAGGGCCATTAGGCAGTGACTCGAT

ABCG2(配列番号166) ATGGTCTTAGAAAAGACTCATTATCATTATGTCTCATTAAAATGCTATTTGCCTTAAGGATGATGTTGTGATGGGCACTCTGACGGTGAGAGAAAACTTACAGTTCTCAGCAGCTCTTCGGCTTGCAACAACTATGACGAATCATGAAAAAAACGAACGGATTAACAGGGTCATTCAAGAGTTAGGTCTGGATAAAGTGGC
ABCG2 ABCG2 TP_F1(配列番号167)TGTAAGTTTTTAAGGATGATGTTGTGATG
ABCG2 ABCG2 TP_F2(配列番号168)TGTAAGTTTTTTAAGGATGATGTTGTGAT
ABCG2 ABCG2 TP_F3(配列番号169)TGTAAGTTTTCTTAAGGATGATGTTGTGA
ABCG2 ABCG2 TP_F4(配列番号170)TGTAAGTTTTCCTTAAGGATGATGTTGTG
ABCG2 ABCG2 TP_F5(配列番号171)TGTAAGTTTTGCCTTAAGGATGATGTTGT
ABCG2 ABCG2 TP_F6(配列番号172)TGTAAGTTTTTGCCTTAAGGATGATGTTG
ABCG2 ABCG2 TP_F7(配列番号173)TGTAAGTTTTTTGCCTTAAGGATGATGTT
ABCG2 ABCG2 TP_F8(配列番号174)TGTAAGTTTTTTTGCCTTAAGGATGATGT
ABCG2 ABCG2 TP_R1(配列番号175)ACAGTTCTCAATGATTCGTCATAGTTGTT
ABCG2 ABCG2 TP_R2(配列番号176)ACAGTTCTCACATGATTCGTCATAGTTGT
ABCG2 ABCG2 TP_R3(配列番号177)ACAGTTCTCATCATGATTCGTCATAGTTG
ABCG2 ABCG2 TP_R4(配列番号178)ACAGTTCTCATTCATGATTCGTCATAGTT
ABCG2 ABCG2 TP_R5(配列番号179)ACAGTTCTCATTTCATGATTCGTCATAGT
ABCG2 ABCG2 TP_R6(配列番号180)ACAGTTCTCATTTTCATGATTCGTCATAG
ABCG2 ABCG2 TP_R7(配列番号181)ACAGTTCTCATTTTTCATGATTCGTCATA
ABCG2 ABCG2 TP_R8(配列番号182)ACAGTTCTCATTTTTTCATGATTCGTCAT

EGFR20(配列番号183) GACGTGCCTCTCCCTCCCTCCAGGAAGCCTACGTGATGGCCAGCGTGGACAACCCCCACGTGTGCCGCCTGCTGGGCATCTGCCTCACCTCCACCGTGCAgCTCATCACGCAGCTCATGCCCTTCGGCTGCCTCCTGGACTATGTCCGGGAACACAAAGACAATATTGGCTCCCAGTACCTGCTCAACTGGTGTGTGCAGA
EGFR20 EGFR20 TP_F1(配列番号184)CGTGATGAGGCCGCCTGCTGGGCATCTG
EGFR20 EGFR20 TP_F2(配列番号185)CGTGATGAGTGCCGCCTGCTGGGCATCT
EGFR20 EGFR20 TP_F3(配列番号186)CGTGATGAGGTGCCGCCTGCTGGGCATC
EGFR20 EGFR20 TP_F4(配列番号187)CGTGATGAGTGTGCCGCCTGCTGGGCAT
EGFR20 EGFR20 TP_F5(配列番号188)CGTGATGAGGTGTGCCGCCTGCTGGGCA
EGFR20 EGFR20 TP_F6(配列番号189)CGTGATGAGCGTGTGCCGCCTGCTGGGC
EGFR20 EGFR20 TP_F7(配列番号190)CGTGATGAGACGTGTGCCGCCTGCTGGG
EGFR20 EGFR20 TP_F8(配列番号191)CGTGATGAGCACGTGTGCCGCCTGCTGG
EGFR20 EGFR20 TP_R1(配列番号192)ACGCAGCTCTGTTCCCGGACATAGTCCA
EGFR20 EGFR20 TP_R2(配列番号193)ACGCAGCTCGTGTTCCCGGACATAGTCC
EGFR20 EGFR20 TP_R3(配列番号194)ACGCAGCTCTGTGTTCCCGGACATAGTC
EGFR20 EGFR20 TP_R4(配列番号195)ACGCAGCTCTTGTGTTCCCGGACATAGT
EGFR20 EGFR20 TP_R5(配列番号196)ACGCAGCTCTTTGTGTTCCCGGACATAG
EGFR20 EGFR20 TP_R6(配列番号197)ACGCAGCTCCTTTGTGTTCCCGGACATA
EGFR20 EGFR20 TP_R7(配列番号198)ACGCAGCTCTCTTTGTGTTCCCGGACAT
EGFR20 EGFR20 TP_R8(配列番号199)ACGCAGCTCGTCTTTGTGTTCCCGGACA

EGFR20 mutant(配列番号200) GACGTGCCTCTCCCTCCCTCCAGGAAGCCTACGTGATGGCCAGCGTGGACAACCCCCACGTGTGCCGCCTGCTGGGCATCTGCCTCACCTCCACCGTGCAgCTCATCATGCAGCTCATGCCCTTCGGCTGCCTCCTGGACTATGTCCGGGAACACAAAGACAATATTGGCTCCCAGTACCTGCTCAACTGGTGTGTGCAGA
EGFR20 EGFR20m TP_F1(配列番号201)CATGATGAGGCCGCCTGCTGGGCATCTG
EGFR20 EGFR20m TP_F2(配列番号202)CATGATGAGTGCCGCCTGCTGGGCATCT
EGFR20 EGFR20m TP_F3(配列番号203)CATGATGAGGTGCCGCCTGCTGGGCATC
EGFR20 EGFR20m TP_F4(配列番号204)CATGATGAGTGTGCCGCCTGCTGGGCAT
EGFR20 EGFR20m TP_F5(配列番号205)CATGATGAGGTGTGCCGCCTGCTGGGCA
EGFR20 EGFR20m TP_F6(配列番号206)CATGATGAGCGTGTGCCGCCTGCTGGGC
EGFR20 EGFR20m TP_F7(配列番号207)CATGATGAGACGTGTGCCGCCTGCTGGG
EGFR20 EGFR20m TP_F8(配列番号208)CATGATGAGCACGTGTGCCGCCTGCTGG
EGFR20 EGFR20m TP_R1(配列番号209)CATGCAGCTTGTTCCCGGACATAGTCCA
EGFR20 EGFR20m TP_R2(配列番号210)CATGCAGCTGTGTTCCCGGACATAGTCC
EGFR20 EGFR20m TP_R3(配列番号211)CATGCAGCTTGTGTTCCCGGACATAGTC
EGFR20 EGFR20m TP_R4(配列番号212)CATGCAGCTTTGTGTTCCCGGACATAGT
EGFR20 EGFR20m TP_R5(配列番号213)CATGCAGCTTTTGTGTTCCCGGACATAG
EGFR20 EGFR20m TP_R6(配列番号214)CATGCAGCTCTTTGTGTTCCCGGACATA
EGFR20 EGFR20m TP_R7(配列番号215)CATGCAGCTTCTTTGTGTTCCCGGACAT
EGFR20 EGFR20m TP_R8(配列番号216)CATGCAGCTGTCTTTGTGTTCCCGGACA

FTO(配列番号217) TTATGAGATAATGTCCTTTTTAAAAATAAACACTAACATCAGTTATGCATTTAGAATGTCTGAATTATTATTCTAGGTTCCTTGCGACTGCTGTGAATTTAGTGATGCACTTGGATAGTCTCTGTTACTCTAAAGTTTTAATAGGTAACAGTCAGAAATGGAGTGGGAGAGCATAAAAGCAAACTGAAATGCAAATAGCTG
FTO FTO TP_F1(配列番号218)CTAAATTCACTAGAATGTCTGAATTATTATTC
FTO FTO TP_F2(配列番号219)CTAAATTCACTTAGAATGTCTGAATTATTATT
FTO FTO TP_F3(配列番号220)CTAAATTCACTTTAGAATGTCTGAATTATTAT
FTO FTO TP_F4(配列番号221)CTAAATTCACATTTAGAATGTCTGAATTATTA
FTO FTO TP_F5(配列番号222)CTAAATTCACCATTTAGAATGTCTGAATTATT
FTO FTO TP_F6(配列番号223)CTAAATTCACGCATTTAGAATGTCTGAATTAT
FTO FTO TP_F7(配列番号224)CTAAATTCACTGCATTTAGAATGTCTGAATTA
FTO FTO TP_F8(配列番号225)CTAAATTCACATGCATTTAGAATGTCTGAATT
FTO FTO TP_R1(配列番号226)AGTGATGCACCTGTTACCTATTAAAACTTTAG
FTO FTO TP_R2(配列番号227)AGTGATGCACACTGTTACCTATTAAAACTTTA
FTO FTO TP_R3(配列番号228)AGTGATGCACGACTGTTACCTATTAAAACTTT
FTO FTO TP_R4(配列番号229)AGTGATGCACTGACTGTTACCTATTAAAACTT
FTO FTO TP_R5(配列番号230)AGTGATGCACCTGACTGTTACCTATTAAAACT
FTO FTO TP_R6(配列番号231)AGTGATGCACTCTGACTGTTACCTATTAAAAC
FTO FTO TP_R7(配列番号232)AGTGATGCACTTCTGACTGTTACCTATTAAAA
FTO FTO TP_R8(配列番号233)AGTGATGCACTTTCTGACTGTTACCTATTAAA

FTO TTATGAGATAATGTCCTTTTTAAAAATAAACACTAACATCAGTTATGCATTTAGAATGTCTGAATTATTATTCTAGGTTCCTTGCGACTGCTGTGAATTTAGTGATGCACTTGGATAGTCTCTGTTACTCTAAAGTTTTAATAGGTAACAGTCAGAAATGGAGTGGGAGAGCATAAAAGCAAACTGAAATGCAAATAGCTG
FTO FTO_2 TP_F1(配列番号234)CTAAATTCACAGCAGTTATGCATTTAGAATGTCTGA
FTO FTO_2 TP_F2(配列番号235)CTAAATTCACAGTCAGTTATGCATTTAGAATGTCTG
FTO FTO_2 TP_F3(配列番号236)CTAAATTCACAGATCAGTTATGCATTTAGAATGTCT
FTO FTO_2 TP_F4(配列番号237)CTAAATTCACAGCATCAGTTATGCATTTAGAATGTC
FTO FTO_2 TP_F5(配列番号238)CTAAATTCACAGACATCAGTTATGCATTTAGAATGT
FTO FTO_2 TP_F6(配列番号239)CTAAATTCACAGAACATCAGTTATGCATTTAGAATG
FTO FTO_2 TP_F7(配列番号240)CTAAATTCACAGTAACATCAGTTATGCATTTAGAAT
FTO FTO_2 TP_F8(配列番号241)CTAAATTCACAGCTAACATCAGTTATGCATTTAGAA
FTO FTO_2 TP_R1(配列番号242)AGTGATGCACTTCCATTTCTGACTGTTACCTATTAA
FTO FTO_2 TP_R2(配列番号243)AGTGATGCACTTTCCATTTCTGACTGTTACCTATTA
FTO FTO_2 TP_R3(配列番号244)AGTGATGCACTTCTCCATTTCTGACTGTTACCTATT
FTO FTO_2 TP_R4(配列番号245)AGTGATGCACTTACTCCATTTCTGACTGTTACCTAT
FTO FTO_2 TP_R5(配列番号246)AGTGATGCACTTCACTCCATTTCTGACTGTTACCTA
FTO FTO_2 TP_R6(配列番号247)AGTGATGCACTTCCACTCCATTTCTGACTGTTACCT
FTO FTO_2 TP_R7(配列番号248)AGTGATGCACTTCCCACTCCATTTCTGACTGTTACC
FTO FTO_2 TP_R8(配列番号249)AGTGATGCACTTTCCCACTCCATTTCTGACTGTTAC

GGCX(配列番号250) CTCCCTGCTTTCCTAGGTATGTTCTCCTACGTCATGCTGGCCAGCAGCCCTCTCTTCTGCTCCCCTGAGTGGCCTCGGAAGCTGGTGTCCTACTGCCCCCGAAGGTTGCAACAACTGTTGCCCCTCAAGGCAGCCCCTCAGCCCAGTGTTTCCTGTGTGTATAAGAGGAGCCGGGGCAAAAGTGGCCAGAAGCCAGGGCTG
GGCX GGCX TP_F1(配列番号251)TCGGGGGCAGTGCTCCCCTGAGTGGC
GGCX GGCX TP_F2(配列番号252)TCGGGGGCAGCTGCTCCCCTGAGTGG
GGCX GGCX TP_F3(配列番号253)TCGGGGGCAGTCTGCTCCCCTGAGTG
GGCX GGCX TP_F4(配列番号254)TCGGGGGCAGTTCTGCTCCCCTGAGT
GGCX GGCX TP_F5(配列番号255)TCGGGGGCAGCTTCTGCTCCCCTGAG
GGCX GGCX TP_F6(配列番号256)TCGGGGGCAGTCTTCTGCTCCCCTGA
GGCX GGCX TP_F7(配列番号257)TCGGGGGCAGCTCTTCTGCTCCCCTG
GGCX GGCX TP_F8(配列番号258)TCGGGGGCAGTCTCTTCTGCTCCCCT
GGCX GGCX TP_R1(配列番号259)CGAAGGTTGCGGGCTGAGGGGCTGCC
GGCX GGCX TP_R2(配列番号260)CGAAGGTTGCTGGGCTGAGGGGCTGC
GGCX GGCX TP_R3(配列番号261)CGAAGGTTGCCTGGGCTGAGGGGCTG
GGCX GGCX TP_R4(配列番号262)CGAAGGTTGCACTGGGCTGAGGGGCT
GGCX GGCX TP_R5(配列番号263)CGAAGGTTGCCACTGGGCTGAGGGGC
GGCX GGCX TP_R6(配列番号264)CGAAGGTTGCACACTGGGCTGAGGGG
GGCX GGCX TP_R7(配列番号265)CGAAGGTTGCAACACTGGGCTGAGGG
GGCX GGCX TP_R8(配列番号266)CGAAGGTTGCAAACACTGGGCTGAGG

MTHFR(配列番号267) TGACTGTCATCCCTATTGGCAGGTTACCCCAAAGGCCACCCCGAAGCAGGGAGCTTTGAGGCTGACCTGAAGCACTTGAAGGAGAAGGTGTCTGCGGGAGCCGATTTCATCATCACGCAGCTTTTCTTTGAGGCTGACACATTCTTCCGCTTTGTGAAGGCATGCACCGACATGGGCATCACTTGCCCCATCGTCCCCGGG
MTHFR MTHFR TP_F1(配列番号268)GGCTCCCGCATTTGAGGCTGACCTGAAGC
MTHFR MTHFR TP_F2(配列番号269)GGCTCCCGCACTTTGAGGCTGACCTGAAG
MTHFR MTHFR TP_F3(配列番号270)GGCTCCCGCAGCTTTGAGGCTGACCTGAA
MTHFR MTHFR TP_F4(配列番号271)GGCTCCCGCAAGCTTTGAGGCTGACCTGA
MTHFR MTHFR TP_F5(配列番号272)GGCTCCCGCAGAGCTTTGAGGCTGACCTG
MTHFR MTHFR TP_F6(配列番号273)GGCTCCCGCAGGAGCTTTGAGGCTGACCT
MTHFR MTHFR TP_F7(配列番号274)GGCTCCCGCAGGGAGCTTTGAGGCTGACC
MTHFR MTHFR TP_F8(配列番号275)GGCTCCCGCAAGGGAGCTTTGAGGCTGAC
MTHFR MTHFR TP_R1(配列番号276)GCCGATTTCAGAAGAATGTGTCAGCCTCA
MTHFR MTHFR TP_R2(配列番号277)GCCGATTTCAGGAAGAATGTGTCAGCCTC
MTHFR MTHFR TP_R3(配列番号278)GCCGATTTCACGGAAGAATGTGTCAGCCT
MTHFR MTHFR TP_R4(配列番号279)GCCGATTTCAGCGGAAGAATGTGTCAGCC
MTHFR MTHFR TP_R5(配列番号280)GCCGATTTCAAGCGGAAGAATGTGTCAGC
MTHFR MTHFR TP_R6(配列番号281)GCCGATTTCAAAGCGGAAGAATGTGTCAG
MTHFR MTHFR TP_R7(配列番号282)GCCGATTTCAAAAGCGGAAGAATGTGTCA
MTHFR MTHFR TP_R8(配列番号283)GCCGATTTCACAAAGCGGAAGAATGTGTC

MTHFR TGACTGTCATCCCTATTGGCAGGTTACCCCAAAGGCCACCCCGAAGCAGGGAGCTTTGAGGCTGACCTGAAGCACTTGAAGGAGAAGGTGTCTGCGGGAGCCGATTTCATCATCACGCAGCTTTTCTTTGAGGCTGACACATTCTTCCGCTTTGTGAAGGCATGCACCGACATGGGCATCACTTGCCCCATCGTCCCCGGG
MTHFR MTHFR_2 TP_F1(配列番号284)GGCTCCCTTTGAGGCTGACCTGAAGC
MTHFR MTHFR_2 TP_F2(配列番号285)GGCTCCCCTTTGAGGCTGACCTGAAG
MTHFR MTHFR_2 TP_F3(配列番号286)GGCTCCCGCTTTGAGGCTGACCTGAA
MTHFR MTHFR_2 TP_F4(配列番号287)GGCTCCCAGCTTTGAGGCTGACCTGA
MTHFR MTHFR_2 TP_F5(配列番号288)GGCTCCCGAGCTTTGAGGCTGACCTG
MTHFR MTHFR_2 TP_F6(配列番号289)GGCTCCCGGAGCTTTGAGGCTGACCT
MTHFR MTHFR_2 TP_F7(配列番号290)GGCTCCCGGGAGCTTTGAGGCTGACC
MTHFR MTHFR_2 TP_F8(配列番号291)GGCTCCCAGGGAGCTTTGAGGCTGAC
MTHFR MTHFR_2 TP_R1(配列番号292)GCCGATTGAAGAATGTGTCAGCCTCA
MTHFR MTHFR_2 TP_R2(配列番号293)GCCGATTGGAAGAATGTGTCAGCCTC
MTHFR MTHFR_2 TP_R3(配列番号294)GCCGATTCGGAAGAATGTGTCAGCCT
MTHFR MTHFR_2 TP_R4(配列番号295)GCCGATTGCGGAAGAATGTGTCAGCC
MTHFR MTHFR_2 TP_R5(配列番号296)GCCGATTAGCGGAAGAATGTGTCAGC
MTHFR MTHFR_2 TP_R6(配列番号297)GCCGATTAAGCGGAAGAATGTGTCAG
MTHFR MTHFR_2 TP_R7(配列番号298)GCCGATTAAAGCGGAAGAATGTGTCA
MTHFR MTHFR_2 TP_R8(配列番号299)GCCGATTCAAAGCGGAAGAATGTGTC

NAT2-341(配列番号300) ACAATCGGTTTTCAGACCACAATGTTAGGAGGGTATTTTTACATCCCTCCAGTTAACAAATACAGCACTGGCATGGTTCACCTTCTCCTGCAGGTGACCATTGACGGCAGGAATTACATTGTCGATGCTGGGTCTGGAAGCTCCTCCCAGATGTGGCAGCCTCTAGAATTAATTTCTGGGAAGGATCAGCCTCAGGTGCCT
NAT2-341 NAT2-341 TP_F1(配列番号301) CAATGGTCACCAGTTAACAAATACAGCACT
NAT2-341 NAT2-341 TP_F2(配列番号302) CAATGGTCACCCAGTTAACAAATACAGCAC
NAT2-341 NAT2-341 TP_F3(配列番号303) CAATGGTCACTCCAGTTAACAAATACAGCA
NAT2-341 NAT2-341 TP_F4(配列番号304) CAATGGTCACCTCCAGTTAACAAATACAGC
NAT2-341 NAT2-341 TP_F5(配列番号305) CAATGGTCACCCTCCAGTTAACAAATACAG
NAT2-341 NAT2-341 TP_F6(配列番号306) CAATGGTCACCCCTCCAGTTAACAAATACA
NAT2-341 NAT2-341 TP_F7(配列番号307) CAATGGTCACTCCCTCCAGTTAACAAATAC
NAT2-341 NAT2-341 TP_F8(配列番号308) CAATGGTCACATCCCTCCAGTTAACAAATA
NAT2-341 NAT2-341 TP_R1(配列番号309) CATTGACGGTCTGGGAGGAGCTTCCAGAC
NAT2-341 NAT2-341 TP_R2(配列番号310) CATTGACGGATCTGGGAGGAGCTTCCAGA
NAT2-341 NAT2-341 TP_R3(配列番号311) CATTGACGGCATCTGGGAGGAGCTTCCAG
NAT2-341 NAT2-341 TP_R4(配列番号312) CATTGACGGCTGGGAGGAGCTTCCAGAC
NAT2-341 NAT2-341 TP_R5(配列番号313) CATTGACGGTCTGGGAGGAGCTTCCAGA
NAT2-341 NAT2-341 TP_R6(配列番号314) CATTGACGGATCTGGGAGGAGCTTCCAG
NAT2-341 NAT2-341 TP_R7(配列番号315) CATTGACGGGGCTGCCACATCTGGGAG
NAT2-341 NAT2-341 TP_R8(配列番号316) CATTGACGGAGGCTGCCACATCTGGGA

NAT2-590(配列番号317) ATCAGGAGAGAGCAGTATATTACAAACAAAGAATTTCTTAATTCTCATCTCCTGCCAAAGAAGAAACACCAAAAAATATACTTATTTACGCTTGAACCTCGAACAATTGAAGATTTTGAGTCTATGAATACATACCTGCAGACGTCTCCAACATCTTCATTTATAACCACATCATTTTGTTCCTTGCAGACCCCAGAAGGG
NAT2-590 NAT2-590 TP_F1(配列番号318) TCGAGGTTCACTGCCAAAGAAGAAACACCAAA
NAT2-590 NAT2-590 TP_F2(配列番号319) TCGAGGTTCACCTGCCAAAGAAGAAACACCAA
NAT2-590 NAT2-590 TP_F3(配列番号320) TCGAGGTTCATCCTGCCAAAGAAGAAACACCA
NAT2-590 NAT2-590 TP_F4(配列番号321) TCGAGGTTCACTCCTGCCAAAGAAGAAACACC
NAT2-590 NAT2-590 TP_F5(配列番号322) TCGAGGTTCATCTCCTGCCAAAGAAGAAACAC
NAT2-590 NAT2-590 TP_F6(配列番号323) TCGAGGTTCAATCTCCTGCCAAAGAAGAAACA
NAT2-590 NAT2-590 TP_F7(配列番号324) TCGAGGTTCACATCTCCTGCCAAAGAAGAAAC
NAT2-590 NAT2-590 TP_F8(配列番号325) TCGAGGTTCATCATCTCCTGCCAAAGAAGAAA
NAT2-590 NAT2-590 TP_R1(配列番号326) CGAACAATTGTGGAGACGTCTGCAGGTATGTA
NAT2-590 NAT2-590 TP_R2(配列番号327) CGAACAATTGTTGGAGACGTCTGCAGGTATGT
NAT2-590 NAT2-590 TP_R3(配列番号328) CGAACAATTGGTTGGAGACGTCTGCAGGTATG
NAT2-590 NAT2-590 TP_R4(配列番号329) CGAACAATTGTGTTGGAGACGTCTGCAGGTAT
NAT2-590 NAT2-590 TP_R5(配列番号330) CGAACAATTGATGTTGGAGACGTCTGCAGGTA
NAT2-590 NAT2-590 TP_R6(配列番号331) CGAACAATTGGATGTTGGAGACGTCTGCAGGT
NAT2-590 NAT2-590 TP_R7(配列番号332) CGAACAATTGAGATGTTGGAGACGTCTGCAGG
NAT2-590 NAT2-590 TP_R8(配列番号333) CGAACAATTGAAGATGTTGGAGACGTCTGCAG

NAT2-857(配列番号334) GTCGAGTTTAAAACTCTCACTGAGGAAGAGGTTGAAGAAGTGCTGAAAAATATATTTAAGATTTCCTTGGGGAGAAATCTCGTGCCCAAACCTGGTGATGGATCCCTTACTATTTAGAATAAGGAACAAAATAAACCCTTGTGTATGTATCACCCAACTCACTAATTATCAACTTATGTGCTATCAGATATCCTCTCTACC
NAT2-857 NAT2-857 TP_F1(配列番号335) TCCATCACCAATTTAAGATTTCCTTGGGGAGA
NAT2-857 NAT2-857 TP_F2(配列番号336) TCCATCACCATATTTAAGATTTCCTTGGGGAG
NAT2-857 NAT2-857 TP_F3(配列番号337) TCCATCACCAATATTTAAGATTTCCTTGGGGA
NAT2-857 NAT2-857 TP_F4(配列番号338) TCCATCACCATATATTTAAGATTTCCTTGGGG
NAT2-857 NAT2-857 TP_F5(配列番号339) TCCATCACCAATATATTTAAGATTTCCTTGGG
NAT2-857 NAT2-857 TP_F6(配列番号340) TCCATCACCAAATATATTTAAGATTTCCTTGG
NAT2-857 NAT2-857 TP_F7(配列番号341) TCCATCACCAAAATATATTTAAGATTTCCTTG
NAT2-857 NAT2-857 TP_F8(配列番号342) TCCATCACCAAAAATATATTTAAGATTTCCTT
NAT2-857 NAT2-857 TP_R1(配列番号343) GATCCCTTACTGGGTGATACATACACAAGGGT
NAT2-857 NAT2-857 TP_R2(配列番号344) GATCCCTTACTTGGGTGATACATACACAAGGG
NAT2-857 NAT2-857 TP_R3(配列番号345) GATCCCTTACGTTGGGTGATACATACACAAGG
NAT2-857 NAT2-857 TP_R4(配列番号346) GATCCCTTACAGTTGGGTGATACATACACAAG
NAT2-857 NAT2-857 TP_R5(配列番号347) GATCCCTTACGAGTTGGGTGATACATACACAA
NAT2-857 NAT2-857 TP_R6(配列番号348) GATCCCTTACTGAGTTGGGTGATACATACACA
NAT2-857 NAT2-857 TP_R7(配列番号349) GATCCCTTACGTGAGTTGGGTGATACATACAC
NAT2-857 NAT2-857 TP_R8(配列番号350) GATCCCTTACAGTGAGTTGGGTGATACATACA

NAT2-857 GTCGAGTTTAAAACTCTCACTGAGGAAGAGGTTGAAGAAGTGCTGAAAAATATATTTAAGATTTCCTTGGGGAGAAATCTCGTGCCCAAACCTGGTGATGGATCCCTTACTATTTAGAATAAGGAACAAAATAAACCCTTGTGTATGTATCACCCAACTCACTAATTATCAACTTATGTGCTATCAGATATCCTCTCTACC
NAT2-857 NAT2-857_2 TP_F1(配列番号351) TCCATCACCAATTTAAGATTTCCTTGGGGAGAAAT
NAT2-857 NAT2-857_2 TP_F2(配列番号352) TCCATCACCATATTTAAGATTTCCTTGGGGAGAAA
NAT2-857 NAT2-857_2 TP_F3(配列番号353) TCCATCACCAATATTTAAGATTTCCTTGGGGAGAA
NAT2-857 NAT2-857_2 TP_F4(配列番号354) TCCATCACCATATATTTAAGATTTCCTTGGGGAGA
NAT2-857 NAT2-857_2 TP_F5(配列番号355) TCCATCACCAATATATTTAAGATTTCCTTGGGGAG
NAT2-857 NAT2-857_2 TP_F6(配列番号356) TCCATCACCAAATATATTTAAGATTTCCTTGGGGA
NAT2-857 NAT2-857_2 TP_F7(配列番号357) TCCATCACCAAAATATATTTAAGATTTCCTTGGGG
NAT2-857 NAT2-857_2 TP_F8(配列番号358) TCCATCACCAAAAATATATTTAAGATTTCCTTGGG
NAT2-857 NAT2-857_2 TP_R1(配列番号359) GATCCCTTACATACATACACAAGGGTTTATTTTGT
NAT2-857 NAT2-857_2 TP_R2(配列番号360) GATCCCTTACGATACATACACAAGGGTTTATTTTG
NAT2-857 NAT2-857_2 TP_R3(配列番号361) GATCCCTTACTGATACATACACAAGGGTTTATTTT
NAT2-857 NAT2-857_2 TP_R4(配列番号362) GATCCCTTACGTGATACATACACAAGGGTTTATTT
NAT2-857 NAT2-857_2 TP_R5(配列番号363) GATCCCTTACGGTGATACATACACAAGGGTTTATT
NAT2-857 NAT2-857_2 TP_R6(配列番号364) GATCCCTTACGGGTGATACATACACAAGGGTTTAT
NAT2-857 NAT2-857_2 TP_R7(配列番号365) GATCCCTTACTGGGTGATACATACACAAGGGTTTA
NAT2-857 NAT2-857_2 TP_R8(配列番号366) GATCCCTTACTTGGGTGATACATACACAAGGGTTT

rs7566605(配列番号367) AGTTGATCTAATGTTCTCTCTCCTACCTCCCTCCAATACCCCATCGGAATTGAAATCATTGCAATAGCCACTGCCAAGTACTTAACAATGGATATTTGATCGTGGTCCTTTAGGTCTGTACCAGGGTGGTTTTCAGTTTTTTACTTCATCAGCACAGGAAGGCAAGGACATCGCACTGACTCTCATATTTCATCCTTAGCT
rs7566605 rs7566605 TP_F1(配列番号368)CGATCAAATAATCATTGCAATAGCCACTG
rs7566605 rs7566605 TP_F2(配列番号369)CGATCAAATAAATCATTGCAATAGCCACT
rs7566605 rs7566605 TP_F3(配列番号370)CGATCAAATAAAATCATTGCAATAGCCAC
rs7566605 rs7566605 TP_F4(配列番号371)CGATCAAATAGAAATCATTGCAATAGCCA
rs7566605 rs7566605 TP_F5(配列番号372)CGATCAAATATGAAATCATTGCAATAGCC
rs7566605 rs7566605 TP_F6(配列番号373)CGATCAAATATTGAAATCATTGCAATAGC
rs7566605 rs7566605 TP_F7(配列番号374)CGATCAAATAATTGAAATCATTGCAATAG
rs7566605 rs7566605 TP_F8(配列番号375)CGATCAAATAAATTGAAATCATTGCAATA
rs7566605 rs7566605 TP_R1(配列番号376)TCGTGGTCCTGAAGTAAAAAACTGAAAAC
rs7566605 rs7566605 TP_R2(配列番号377)TCGTGGTCCTTGAAGTAAAAAACTGAAAA
rs7566605 rs7566605 TP_R3(配列番号378)TCGTGGTCCTATGAAGTAAAAAACTGAAA
rs7566605 rs7566605 TP_R4(配列番号379)TCGTGGTCCTGATGAAGTAAAAAACTGAA
rs7566605 rs7566605 TP_R5(配列番号380)TCGTGGTCCTTGATGAAGTAAAAAACTGA
rs7566605 rs7566605 TP_R6(配列番号381)TCGTGGTCCTCTGATGAAGTAAAAAACTG
rs7566605 rs7566605 TP_R7(配列番号382)TCGTGGTCCTGCTGATGAAGTAAAAAACT
rs7566605 rs7566605 TP_R8(配列番号383)TCGTGGTCCTTGCTGATGAAGTAAAAAAC

KCNQ1_rs2283228(配列番号384) CCCAAGAAGAAAACTCTGAGAAGTCAGGACAGGAGATGGTGTCGTCAGGGGGCTGCTGGAAGGTTTGGTGACCGGAGCAGCAGGTGCCAGAGCTGAAAGCACTGGTTAAACGTGATGGGTAAACACATGTCTATTTCAGCTTCTTTGAATCCCACTAAGGTGACAGTAAAGGCATGAAAAACATGGAAACATGTAAATCAA
KCNQ1_rs2283228 KCNQ1_rs2283228 TP-F1(配列番号385) gTGCTTTCAGCTGGCTGCTGGAAGGTTTGGTG
KCNQ1_rs2283228 KCNQ1_rs2283228 TP-F2(配列番号386) gTGCTTTCAGCTGCTGCTGGAAGGTTTGGTGA
KCNQ1_rs2283228 KCNQ1_rs2283228 TP-F3(配列番号387) gTGCTTTCAGCTCTGCTGGAAGGTTTGGTGAC
KCNQ1_rs2283228 KCNQ1_rs2283228 TP-F4(配列番号388) gTGCTTTCAGCTTGCTGGAAGGTTTGGTGACC
KCNQ1_rs2283228 KCNQ1_rs2283228 TP-F5(配列番号389) gTGCTTTCAGCTGCTGGAAGGTTTGGTGACCG
KCNQ1_rs2283228 KCNQ1_rs2283228 TP-F6(配列番号390) gTGCTTTCAGCTCTGGAAGGTTTGGTGACCGG
KCNQ1_rs2283228 KCNQ1_rs2283228 TP-F7(配列番号391) gTGCTTTCAGCTTGGAAGGTTTGGTGACCGGA
KCNQ1_rs2283228 KCNQ1_rs2283228 TP-F8(配列番号392) gTGCTTTCAGCTGGAAGGTTTGGTGACCGGAG
KCNQ1_rs2283228 KCNQ1_rs2283228 TP-R1(配列番号393) CActggttaaacttcaaagaagctgaaataga
KCNQ1_rs2283228 KCNQ1_rs2283228 TP-R2(配列番号394) CActggttaaacattcaaagaagctgaaatag
KCNQ1_rs2283228 KCNQ1_rs2283228 TP-R3(配列番号395) CActggttaaacgattcaaagaagctgaaata
KCNQ1_rs2283228 KCNQ1_rs2283228 TP-R4(配列番号396) CActggttaaacggattcaaagaagctgaaat
KCNQ1_rs2283228 KCNQ1_rs2283228 TP-R5(配列番号397) CActggttaaacgggattcaaagaagctgaaa
KCNQ1_rs2283228 KCNQ1_rs2283228 TP-R6(配列番号398) CActggttaaactgggattcaaagaagctgaa
KCNQ1_rs2283228 KCNQ1_rs2283228 TP-R7(配列番号399) CActggttaaacgtgggattcaaagaagctga
KCNQ1_rs2283228 KCNQ1_rs2283228 TP-R8(配列番号400) CActggttaaacagtgggattcaaagaagctg

KCNQ1_rs2237897(配列番号401) AGGCCTGGGTGGAGACAGAACACAGCAGGCTGTGGGCGTGGCCAATGTTGAGGGACGGAGGTGGCCAGAGGCCTCTCAGTGGTGCCCAGGGAGCTGGGGACGAGGGGCCTCATCCTTCCCCTGAGCCCCTCCCTTCAGGCCCAGGGAGTGGCCTGGGGCCCAGGAGAGCCCGCTCCGCGCTCACAGCCTCCGTTCCCAGAC
KCNQ1_rs2237897 KCNQ1_rs2237897 TP-F1(配列番号402) CGTCCCCAGCTCCCTAGGGACGGAGGTGGCCAGAG
KCNQ1_rs2237897 KCNQ1_rs2237897 TP-F2(配列番号403) CGTCCCCAGCTCCCTGGGACGGAGGTGGCCAGAGG
KCNQ1_rs2237897 KCNQ1_rs2237897 TP-F3(配列番号404) CGTCCCCAGCTCCCTGGACGGAGGTGGCCAGAGGC
KCNQ1_rs2237897 KCNQ1_rs2237897 TP-F4(配列番号405) CGTCCCCAGCTCCCTGACGGAGGTGGCCAGAGGCC
KCNQ1_rs2237897 KCNQ1_rs2237897 TP-F5(配列番号406) CGTCCCCAGCTCCCTACGGAGGTGGCCAGAGGCCT
KCNQ1_rs2237897 KCNQ1_rs2237897 TP-F6(配列番号407) CGTCCCCAGCTCCCTCGGAGGTGGCCAGAGGCCTC
KCNQ1_rs2237897 KCNQ1_rs2237897 TP-F7(配列番号408) CGTCCCCAGCTCCCTGGAGGTGGCCAGAGGCCTCT
KCNQ1_rs2237897 KCNQ1_rs2237897 TP-F8(配列番号409) CGTCCCCAGCTCCCTGAGGTGGCCAGAGGCCTCTC
KCNQ1_rs2237897 KCNQ1_rs2237897 TP-R1(配列番号410) ACGAGGGGCCTCACCCTGGGCCTGAAGGGAGGG
KCNQ1_rs2237897 KCNQ1_rs2237897 TP-R2(配列番号411) ACGAGGGGCCTCATCCCTGGGCCTGAAGGGAGG
KCNQ1_rs2237897 KCNQ1_rs2237897 TP-R3(配列番号412) ACGAGGGGCCTCACTCCCTGGGCCTGAAGGGAG
KCNQ1_rs2237897 KCNQ1_rs2237897 TP-R4(配列番号413) ACGAGGGGCCTCAACTCCCTGGGCCTGAAGGGA
KCNQ1_rs2237897 KCNQ1_rs2237897 TP-R5(配列番号414) ACGAGGGGCCTCACACTCCCTGGGCCTGAAGGG
KCNQ1_rs2237897 KCNQ1_rs2237897 TP-R6(配列番号415) ACGAGGGGCCTCACCACTCCCTGGGCCTGAAGG
KCNQ1_rs2237897 KCNQ1_rs2237897 TP-R7(配列番号416) ACGAGGGGCCTCAGCCACTCCCTGGGCCTGAAG
KCNQ1_rs2237897 KCNQ1_rs2237897 TP-R8(配列番号417) ACGAGGGGCCTCAGGCCACTCCCTGGGCCTGAA
鋳型プラスミドの調製
増幅する領域以外のゲノム断片が、核酸増幅の結果に影響しないように、以下に示す方法により調製したプラスミドを、核酸増幅の鋳型核酸とした。まず、PCRにより、各種標的遺伝子の標的核酸配列を増幅した。前記増幅産物を、pGEM−Tプラスミドに挿入してクローン化し、各種標的遺伝子の標的核酸配列を含むプラスミドを得た。前記プラスミドを、核酸増幅の鋳型核酸とした。前記プラスミドは、鋳型核酸として使用するまで、−20℃で保存した。
核酸増幅反応
以下の方法で、各種ターゲット配列に対し、F1 TP〜F8 TPとR1 TP〜R8 TPとの全ての組合せ(64通り)を用いて核酸増幅反応を行った。前記鋳型核酸プラスミドは、2000コピー/μLに希釈した後、98℃に熱し、変性させたものを使用した。核酸増幅反応液の組成は、下記に示す通りである。反応液に鋳型核酸を含まないものをネガティブコントロールとした。前記反応液は、氷上で調製し、25μLとした。前記反応液を、60℃で90分インキュベートすることにより、核酸を増幅した。増幅産物の生成は、リアルタイム蛍光検出装置(商品名Mx3000P、Stratagene社製、または、商品名LightCyclerR480、Roche社製)を用いて1分ごとにモニタリングした。前記リアルタイム蛍光検出装置によって各時点でモニタリングされる蛍光強度が最大蛍光強度の半分に到達するまでの時間を、増幅反応の反応時間として決定した。
(核酸増幅反応液)
20mmol/L トリス塩酸緩衝液(pH8.0)
10mmol/L 塩化カリウム
10mmol/L 硫酸アンモニウム
8mmol/L 硫酸マグネシウム
5% ジメチルスルホキシド(DMSO)
0.1% Tween20
1.4mmol/L dNTP
2×3.3μmol/L 2×TP
0.001% original SYBRGreenI
(Molecular Probe社製)
6units AacDNAポリメラーゼ
(ダナフォーム社製)
1μL 鋳型核酸
核酸増幅反応評価方法
以下の(a)〜(c)の条件を全て満たしている場合に、そのTPの組合せの評価を1とし、条件を一つでも満たしていない場合は、そのTPの組合せの評価を0とすることによって、核酸増幅反応の速度および特異性を評価した。
(a)鋳型核酸を入れた試料の反応時間と、鋳型核酸を入れていない試料(ネガティブコントロール)の反応時間との差が25分以上である。
(b)鋳型核酸を入れた試料の反応時間が40分以内である。
(c)最大蛍光強度が1以上である。
ある一つのForward/Reverse TPを含むTPの組合せ数は、対応するReverse/Forward TP(R1 TP〜R8 TP)の数である8つであるので、評価点数は0〜8点となる。
[実施例1]
本実施例では、前記プライマーの設計方法(0)および前記プライマーの製造方法(0)に基づき、前記プライマー(0)を設計および製造し、これを用いて核酸増幅を行った。すなわち、図7(A)に示すように、TPの配列(Ac')の5'末端に隣接した塩基を5'から3'の順にa、bとし、TP伸長鎖の配列(Bc)の5'末端に隣接した塩基を5'から3'の順にc、dとする。塩基aとd、または、塩基bとcとが相補的であれば、そのTPには配列(W)が存在する。前記塩基aとd、および、前記塩基bとcとが相補的であることと、そのTPによる核酸増幅反応の速度および特異性との関係の解析を以下のように行った。まず、前述のTPと標的核酸配列との様々な組み合わせを、前記塩基aとd、および、前記塩基bとcとの相補関係の有無にしたがって分類した。次に、各分類における、核酸増幅反応の速度および特異性を解析した。その結果を図7(B)に示す。同図(B)のグラフの横軸は、各分類のTPの組合せの核酸増幅反応の評価点数を示し、同グラフの縦軸は、各々の評価点数を与えるTPの組合せの個数を示す。まず、比較例1は、前記塩基aとd、および、前記塩基bとcのいずれも相補的な関係を有さない場合である。このときの評価点数の平均は、0.257点であり、評価点数が3点以上のものは全体の2.4%であった。一方、実施例1−1および1−2では、それぞれ前記aとd、または、前記塩基bとcとが相補的な関係を有し、TPは、塩基数1の配列(W)を有する。このときの評価点数の平均は、それぞれ0.286点、0.465点であり、評価点数が3点以上のものはそれぞれ全体の2.9%、7.0%であり、いずれも比較例1の場合より優れていた。さらに実施例1−3では、それぞれ前記塩基aとd、および、前記塩基bとcの両方が相補的な関係を有し、TPは、塩基数2の配列(W)を有する。このときの評価点数の平均は、0.875点であり、評価点数が3点以上のものは全体の16.7%であり、さらに優れた増幅速度・特異性を示した。これらの結果より、配列(W)を有するTPは、優れた増幅速度・特異性を示し、配列(W)の長さが2塩基のときは、1塩基のときよりもさらに優れた増幅速度・特異性を示すことが明らかになった。
[実施例2]
図8(A)に示した、塩基aとf、塩基bとe、および、塩基cとdとの相補関係にしたがってTPと標的核酸配列との組み合わせを分類した以外は、実施例1と同様に核酸増幅反応の評価点数を解析した。その結果を図8(B)に示す。グラフの縦軸、横軸の示すものは実施例1と同様である。まず、比較例2は、前記塩基aとf、前記塩基bとe、および、前記塩基cとdのいずれも相補的な関係を有さない場合である。このときの評価点数の平均は、0.316点であり、評価点数が3点以上のものは全体の2.6%であった。一方、実施例2−1および2−2では、それぞれ前記塩基aとf、または、前記塩基bとeが相補的な関係を有し、TPは、塩基数1の配列(W)を有する。このときの評価点数の平均は、それぞれ0.34点、0.435点であり、評価点数が3点以上のものはそれぞれ全体の3.8%、8.7%であり、いずれも比較例2の場合より優れていた。また、実施例2−3および2−4では、それぞれ、前記塩基aとfおよび前記塩基bとe、前記塩基bとeおよび前記塩基cとdが相補的な関係を有し、TPは、塩基数2の配列(W)を有する。このときの評価点数の平均は、それぞれ0.929点、0.5点であり、評価点数が3点以上のものはそれぞれ全体の14.3%、5.0%であり、いずれも比較例2の場合より優れていた。さらに、実施例2−5では、前記塩基aとf、前記塩基bとeおよび前記塩基cとdの全てが相補的な関係を有し、TPは、塩基数3の配列(W)を有する。このときの評価点数の平均は、それぞれ0.8点であり、評価点数が3点以上のものはそれぞれ全体の20.0%であり、さらに優れた増幅速度・特異性を示した。これらの結果より、配列(W)を有するTPは、優れた増幅速度・特異性を示し、配列(W)の長さが3塩基のときは、2塩基のときよりもさらに優れた増幅速度・特異性を示すことが明らかになった。
[実施例3]
本実施例では、前記プライマーの設計方法(1)および前記プライマーの製造方法(1)に基づき、前記プライマー(1)を設計および製造し、さらに、これを用いて核酸増幅を行い、標的核酸配列の増幅効率を確認した。すなわち、本実施例では、前記核酸増幅反応の作用機序(図3)の中で、TPの相補配列が折り返しによってステム−ループ構造(図3(e)(f))を形成した際に、新たなTPがハイブリダイズするループ上の部位が1本鎖になっている確率が増幅反応に及ぼす影響を調べた。1本鎖になっている確率は、まず、当該ループ上の、TPがハイブリダイズする配列中に注目する配列を定め、次にその注目配列に対する相補配列が当該ループ上にいくつ存在するかで評価することとし、当該相補配列の数がより多い場合に一本鎖になっている確率はより小さいとした。なお、図3(g)の一部を以下に示す。
Figure 2015097529
鋳型プラスミドの調製
増幅する領域以外のゲノム断片が、核酸増幅の結果に影響しないように、以下に示す方法により調製したプラスミドを、核酸増幅の鋳型核酸とした。まず、PCRにより、各種標的遺伝子の標的核酸配列を増幅した。前記増幅産物を、pGEM−Tプラスミドに挿入してクローン化し、各種標的遺伝子の標的核酸配列を含むプラスミドを得た。前記プラスミドを、核酸増幅の鋳型核酸とした。前記プラスミドは、鋳型核酸として使用するまで、−20℃で保存した。
核酸増幅反応
増幅反応のターゲット配列:(後記)
使用したTPペア(Forward TPおよびReverse TP):(後記)
上記ターゲット配列に対し、各種TPペアを用いて核酸増幅反応を行った。前記鋳型核酸プラスミドは、2000コピー/μLに希釈した後、98℃に熱し、変性させたものを使用した。核酸増幅反応液の組成は、下記に示す通りである。反応液に鋳型核酸を含まないものをネガティブコントロールとした。前記反応液は、氷上で調製し、25μLとした。前記反応液を、60℃で90分インキュベートすることにより、核酸を増幅した。増幅産物の生成は、リアルタイム蛍光検出装置(商品名Mx3000P、Stratagene社製、または、商品名LightCyclerR480、Roche社製)を用いて1分ごとにモニタリングした。前記リアルタイム蛍光検出装置によって各時点でモニタリングされる蛍光強度が最大蛍光強度の半分に到達するまでの時間を、増幅反応の反応時間として決定した。
(核酸増幅反応液)
20mmol/L トリス塩酸緩衝液(pH8.0)
10mmol/L 塩化カリウム
10mmol/L 硫酸アンモニウム
8mmol/L 硫酸マグネシウム
5% ジメチルスルホキシド(DMSO)
0.1% Tween20
1.4mmol/L dNTP
2×3.3μmol/L 2×TP
0.001% original SYBRGreenI
(Molecular Probe社製)
6units AacDNAポリメラーゼ
(ダナフォーム社製)
1μL 鋳型核酸
核酸増幅反応評価方法
前記ループ上に新たにハイブリダイズするTP上の配列(Ac’)に対応する前記ループ上の配列(A)(すなわち、核酸増幅の標的となるゲノム上の配列の一部と同じもの)について、配列(A)の5'末端から3塩基の配列(注目配列1-3)と相補的な3塩基の逆方向の配列(相補配列)がループ全体(配列(B)と配列(Bc)に挟まれた領域で、(A)(B)間の介在配列を含む領域)の中に何個存在するかを計算した。ただし、注目配列、その上流側3塩基およびその下流側3塩基の計9塩基の領域は個数計算の対象外とした。そして、注目配列をさらに3'側に1塩基ずつずらした配列(順に注目配列2-4、注目配列3-5、注目配列4-6・・・)についても同様の計算を行った。
次いで、使用した各TPについて鋳型核酸を入れた試料の反応時間が45分以内で、鋳型核酸を入れた試料の反応時間と、鋳型核酸を入れていない試料(ネガティブコントロール)の反応時間との差が30分以上のものを「成功」、それ以外のものを「失敗」と判定した。なお、増幅反応はForward TPとReverse TPのペアで行われるが、各々のTPを評価するために、1つのTPペアの成功・失敗はそれを構成するForward TPとReverse TPそれぞれにカウントした。
<結果>
下記表1に示すように、ループ上の配列(A)の5'末端から3塩基の配列を注目配列とした場合(注目配列1-3)、相補配列数が0個の場合の成功の割合は8例/8例(100%)、相補配列数が1個の場合には8例/8例(100%)であったのに対し、相補配列数が2個の場合は0例/8例(0%)となり、相補配列を1個以下に抑えた場合と2個の場合とでは顕著な相違が見られた。
一方、データは示していないが、注目配列として下流側に1塩基以上ずらした3塩基の配列(注目配列2-4、注目配列3-5、・・・)を選択した場合は、相補配列数を1個以下に抑える効果は顕著には見られなかった。
以上のことから、注目配列としてループ上の配列(A)の5'末端から3塩基の配列を選択し、相補配列数を1個以下に抑えた場合に、優れた増幅速度・特異性を示すことが明らかになった。
Figure 2015097529
(表中「−」は90分以内で反応が見られなかったことを示す。)
なお、上記表1で用いたTPの塩基配列と標的核酸配列は以下のとおりである。

ABCG2 TP_F3(配列番号169)TGTAAGTTTTCTTAAGGATGATGTTGTGA
ABCG2 TP_R6(配列番号180)ACAGTTCTCATTTTCATGATTCGTCATAG
ABCG2 template 0(配列番号418)
ATGGTCTTAGAAAAGACTCATTATCATTATGTCTCATTAAAATGCTATTTGCCTTAAGGATGATGTTGTGATGGGCACTCTGACGGTGAGAGAAAACTTACAGTTCTCAGCAGCTCTTCGGCTTGCAACAACTATGACGAATCATGAAAAAAACGAACGGATTAACAGGGTCATTCAAGAGTTAGGTCTGGATAAAGTGGC

ABCG2 TP_F3(配列番号169)TGTAAGTTTTCTTAAGGATGATGTTGTGA
ABCG2 TP_R7(配列番号181)ACAGTTCTCATTTTTCATGATTCGTCATA
ABCG2 template 0(配列番号418)
ATGGTCTTAGAAAAGACTCATTATCATTATGTCTCATTAAAATGCTATTTGCCTTAAGGATGATGTTGTGATGGGCACTCTGACGGTGAGAGAAAACTTACAGTTCTCAGCAGCTCTTCGGCTTGCAACAACTATGACGAATCATGAAAAAAACGAACGGATTAACAGGGTCATTCAAGAGTTAGGTCTGGATAAAGTGGC

G2 fTP3-5(配列番号89)TCCAGAGCCATATCCGCAGCCAACCTCGTC
G2 rTP3-8(配列番号100)GGTGCCGCTATTGGGTCAATTACGTTTTGT
norovirus G2 3 template 0(配列番号419)
CATTCTACAGCAAAATTAGCAAGTTAGTTATTGCAGAGCTAAAAGAAGGTGGCATGGATTTTTACGTGCCCAGACAAGAGCCAATGTTCAGATGGATGAGATTCTCAGATCTGAGCACGTGGGAGGGCGATCGCAATCTGGCTCCCAGCTTTGTGAATGAAGATGGCGTCGAATGACGCCAACCCATCTGATGGGTCCGCAGCCAACCTCGTCCCAGAGGTCAATAATGAGGTTATGGCTCTGGAGCCCGTTGTTGGTGCCGCTATTGCGGCACCTGTGGCGGGCCAACAAAACGTAATTGACCCCTGGATTAGAAACAATTTTGTACAAGCCCCTGGTGGAGAGTTCACAGTGTCCCCTAGAAACGCTCCAGGTGAGATACTGTGGAGCGCGCCCTTGGGCCCTGATCTGAACCCCTATCTTTCTCATTTGTCCAGAATGTACAATGGTTATGCAGGTGGTTTTGAAGTGCAGGTAATCCTTGCGGGGAACGCGTTCACCGCCGGGAAAA

G2 fTP3-6(配列番号90)CTCCAGAGCCATCCGCAGCCAACCTCGTCC
G2 rTP3-8(配列番号100)GGTGCCGCTATTGGGTCAATTACGTTTTGT
norovirus G2 3 template 0(配列番号419)
CATTCTACAGCAAAATTAGCAAGTTAGTTATTGCAGAGCTAAAAGAAGGTGGCATGGATTTTTACGTGCCCAGACAAGAGCCAATGTTCAGATGGATGAGATTCTCAGATCTGAGCACGTGGGAGGGCGATCGCAATCTGGCTCCCAGCTTTGTGAATGAAGATGGCGTCGAATGACGCCAACCCATCTGATGGGTCCGCAGCCAACCTCGTCCCAGAGGTCAATAATGAGGTTATGGCTCTGGAGCCCGTTGTTGGTGCCGCTATTGCGGCACCTGTGGCGGGCCAACAAAACGTAATTGACCCCTGGATTAGAAACAATTTTGTACAAGCCCCTGGTGGAGAGTTCACAGTGTCCCCTAGAAACGCTCCAGGTGAGATACTGTGGAGCGCGCCCTTGGGCCCTGATCTGAACCCCTATCTTTCTCATTTGTCCAGAATGTACAATGGTTATGCAGGTGGTTTTGAAGTGCAGGTAATCCTTGCGGGGAACGCGTTCACCGCCGGGAAAA

ABCG2 TP_F4(配列番号170)TGTAAGTTTTCCTTAAGGATGATGTTGTG
ABCG2 TP_R4(配列番号178)ACAGTTCTCATTCATGATTCGTCATAGTT
ABCG2 template 0(配列番号418)
ATGGTCTTAGAAAAGACTCATTATCATTATGTCTCATTAAAATGCTATTTGCCTTAAGGATGATGTTGTGATGGGCACTCTGACGGTGAGAGAAAACTTACAGTTCTCAGCAGCTCTTCGGCTTGCAACAACTATGACGAATCATGAAAAAAACGAACGGATTAACAGGGTCATTCAAGAGTTAGGTCTGGATAAAGTGGC

ABCG2 TP_F4(配列番号170)TGTAAGTTTTCCTTAAGGATGATGTTGTG
ABCG2 TP_R5(配列番号179)ACAGTTCTCATTTCATGATTCGTCATAGT
ABCG2 template 0(配列番号418)
ATGGTCTTAGAAAAGACTCATTATCATTATGTCTCATTAAAATGCTATTTGCCTTAAGGATGATGTTGTGATGGGCACTCTGACGGTGAGAGAAAACTTACAGTTCTCAGCAGCTCTTCGGCTTGCAACAACTATGACGAATCATGAAAAAAACGAACGGATTAACAGGGTCATTCAAGAGTTAGGTCTGGATAAAGTGGC

G2 fTP3-2(配列番号86)AGAGCCATAACCGGGTCCGCAGCCAACCTC
G2 rTP3-5(配列番号97)GTTGGTGCCGCTTCAATTACGTTTTGTTGG
norovirus G2 3 template 0(配列番号419)
CATTCTACAGCAAAATTAGCAAGTTAGTTATTGCAGAGCTAAAAGAAGGTGGCATGGATTTTTACGTGCCCAGACAAGAGCCAATGTTCAGATGGATGAGATTCTCAGATCTGAGCACGTGGGAGGGCGATCGCAATCTGGCTCCCAGCTTTGTGAATGAAGATGGCGTCGAATGACGCCAACCCATCTGATGGGTCCGCAGCCAACCTCGTCCCAGAGGTCAATAATGAGGTTATGGCTCTGGAGCCCGTTGTTGGTGCCGCTATTGCGGCACCTGTGGCGGGCCAACAAAACGTAATTGACCCCTGGATTAGAAACAATTTTGTACAAGCCCCTGGTGGAGAGTTCACAGTGTCCCCTAGAAACGCTCCAGGTGAGATACTGTGGAGCGCGCCCTTGGGCCCTGATCTGAACCCCTATCTTTCTCATTTGTCCAGAATGTACAATGGTTATGCAGGTGGTTTTGAAGTGCAGGTAATCCTTGCGGGGAACGCGTTCACCGCCGGGAAAA

G2 fTP3-2(配列番号86)AGAGCCATAACCGGGTCCGCAGCCAACCTC
G2 rTP3-8(配列番号100)GGTGCCGCTATTGGGTCAATTACGTTTTGT
norovirus G2 3 template 0(配列番号419)
CATTCTACAGCAAAATTAGCAAGTTAGTTATTGCAGAGCTAAAAGAAGGTGGCATGGATTTTTACGTGCCCAGACAAGAGCCAATGTTCAGATGGATGAGATTCTCAGATCTGAGCACGTGGGAGGGCGATCGCAATCTGGCTCCCAGCTTTGTGAATGAAGATGGCGTCGAATGACGCCAACCCATCTGATGGGTCCGCAGCCAACCTCGTCCCAGAGGTCAATAATGAGGTTATGGCTCTGGAGCCCGTTGTTGGTGCCGCTATTGCGGCACCTGTGGCGGGCCAACAAAACGTAATTGACCCCTGGATTAGAAACAATTTTGTACAAGCCCCTGGTGGAGAGTTCACAGTGTCCCCTAGAAACGCTCCAGGTGAGATACTGTGGAGCGCGCCCTTGGGCCCTGATCTGAACCCCTATCTTTCTCATTTGTCCAGAATGTACAATGGTTATGCAGGTGGTTTTGAAGTGCAGGTAATCCTTGCGGGGAACGCGTTCACCGCCGGGAAAA

FTO TP_F1(配列番号218)CTAAATTCACTAGAATGTCTGAATTATTATTC
FTO TP_R2(配列番号227)AGTGATGCACACTGTTACCTATTAAAACTTTA
FTO template 0(配列番号420)
TTATGAGATAATGTCCTTTTTAAAAATAAACACTAACATCAGTTATGCATTTAGAATGTCTGAATTATTATTCTAGGTTCCTTGCGACTGCTGTGAATTTAGTGATGCACTTGGATAGTCTCTGTTACTCTAAAGTTTTAATAGGTAACAGTCAGAAATGGAGTGGGAGAGCATAAAAGCAAACTGAAATGCAAATAGCTG

FTO TP_F1(配列番号218)CTAAATTCACTAGAATGTCTGAATTATTATTC
FTO TP_R3(配列番号228)AGTGATGCACGACTGTTACCTATTAAAACTTT
FTO template 0(配列番号420)
TTATGAGATAATGTCCTTTTTAAAAATAAACACTAACATCAGTTATGCATTTAGAATGTCTGAATTATTATTCTAGGTTCCTTGCGACTGCTGTGAATTTAGTGATGCACTTGGATAGTCTCTGTTACTCTAAAGTTTTAATAGGTAACAGTCAGAAATGGAGTGGGAGAGCATAAAAGCAAACTGAAATGCAAATAGCTG

FTO TP_F2(配列番号219)CTAAATTCACTTAGAATGTCTGAATTATTATT
FTO TP_R1(配列番号226)AGTGATGCACCTGTTACCTATTAAAACTTTAG
FTO template 0(配列番号420)
TTATGAGATAATGTCCTTTTTAAAAATAAACACTAACATCAGTTATGCATTTAGAATGTCTGAATTATTATTCTAGGTTCCTTGCGACTGCTGTGAATTTAGTGATGCACTTGGATAGTCTCTGTTACTCTAAAGTTTTAATAGGTAACAGTCAGAAATGGAGTGGGAGAGCATAAAAGCAAACTGAAATGCAAATAGCTG

FTO TP_F2(配列番号219)CTAAATTCACTTAGAATGTCTGAATTATTATT
FTO TP_R2(配列番号227)AGTGATGCACACTGTTACCTATTAAAACTTTA
FTO template 0(配列番号420)
TTATGAGATAATGTCCTTTTTAAAAATAAACACTAACATCAGTTATGCATTTAGAATGTCTGAATTATTATTCTAGGTTCCTTGCGACTGCTGTGAATTTAGTGATGCACTTGGATAGTCTCTGTTACTCTAAAGTTTTAATAGGTAACAGTCAGAAATGGAGTGGGAGAGCATAAAAGCAAACTGAAATGCAAATAGCTG
[実施例4]
本実施例では、前記プライマーの設計方法(2)および前記プライマーの製造方法(2)に基づき、前記プライマー(2)を設計および製造し、さらに、これを用いて核酸増幅を行い、標的核酸配列の増幅効率を確認した。すなわち、本実施例では、前記核酸増幅反応の作用機序(図3)の中で、核酸増幅の標的となるゲノム配列上にTPがハイブリダイズする(図3(a))際にその部位が1本鎖になっている確率が影響増幅反応に及ぼす影響を調べた。1本鎖になっている確率は、まず、当該ゲノム配列上の、TPがハイブリダイズする配列中に注目する配列を定め、次にその注目配列に対する相補配列が当該ゲノム配列上にいくつ存在するかで評価することとし、当該相補配列の数がより多い場合に一本鎖になっている確率はより小さいとした。なお、図3(a)の一部を以下に示す。
Figure 2015097529
鋳型プラスミドの調製
前記実施例3(本発明のプライマー(1))と同様にして行った。
核酸増幅反応
前記実施例3(本発明のプライマー(1))と同様にして行った。
核酸増幅反応評価方法
核酸増幅の標的となるゲノム配列上にハイブリダイズするTP上の配列(Ac’)に対応する前記ゲノム配列上の配列(A)について、配列(A)の5'末端から3塩基の配列(注目配列1-3)と相補的な3塩基の逆方向の配列(相補配列)が、配列(A)の上流側20塩基、配列(A)および配列(A)の下流側20塩基の領域中に何個存在するかを計算した。ただし、注目配列、その上流側3塩基およびその下流側3塩基の計9塩基の領域は個数計算の対象外とした。そして、注目配列をさらに3'側に1塩基ずつずらした配列(順に注目配列2-4、注目配列3-5、注目配列4-6・・・)についても同様の計算を行った。
次いで、使用した各TPについて鋳型核酸を入れた試料の反応時間が45分以内で、鋳型核酸を入れた試料の反応時間と、鋳型核酸を入れていない試料(ネガティブコントロール)の反応時間との差が30分以上のものを「成功」、それ以外のものを「失敗」と判定した。なお、増幅反応はForward TPとReverse TPのペアで行われるが、各々のTPを評価するために、1つのTPペアの成功・失敗はそれを構成するForward TPとReverse TPそれぞれにカウントした。
<結果>
下記の表2に示すように、ゲノム配列上の配列(A)の5'末端から3塩基の配列を注目配列とした場合(注目配列1-3)、相補配列数が0個の場合の成功の割合は8例/8例(100%)、相補配列数が1個の場合には8例/8例(100%)であったのに対し、相補配列数が2個または3個の場合は0例/8例(0%)となり、相補配列を1個以下に抑えた場合と2個以上の場合とでは顕著な相違が見られた。
一方、データは示していないが、注目配列として下流側に1塩基以上ずらした3塩基の配列(注目配列2-4、注目配列3-5、・・・)を選択した場合は、相補配列数を1個以下に抑える効果は顕著には見られなかった。
以上のことから、注目配列としてゲノム配列上の配列(A)の5'末端から3塩基の配列を選択し、相補配列数を1個以下に抑えた場合に、優れた増幅速度・特異性を示すことが明らかになった。
Figure 2015097529
(表中「−」は90分以内で反応が見られなかったことを示す。)
なお、上記表2で用いたTPの塩基配列と標的核酸配列は以下のとおりである。

EGFR20 TP_F4(配列番号187)CGTGATGAGTGTGCCGCCTGCTGGGCAT
EGFR20 TP_R4(配列番号195)ACGCAGCTCTTGTGTTCCCGGACATAGT
EGFR20 template 0(配列番号421)
GACGTGCCTCTCCCTCCCTCCAGGAAGCCTACGTGATGGCCAGCGTGGACAACCCCCACGTGTGCCGCCTGCTGGGCATCTGCCTCACCTCCACCGTGCAGCTCATCACGCAGCTCATGCCCTTCGGCTGCCTCCTGGACTATGTCCGGGAACACAAAGACAATATTGGCTCCCAGTACCTGCTCAACTGGTGTGTGCAGA

EGFR20 TP_F4(配列番号187)CGTGATGAGTGTGCCGCCTGCTGGGCAT
EGFR20 TP_R7(配列番号198)ACGCAGCTCTCTTTGTGTTCCCGGACAT
EGFR20 template 0(配列番号421)
GACGTGCCTCTCCCTCCCTCCAGGAAGCCTACGTGATGGCCAGCGTGGACAACCCCCACGTGTGCCGCCTGCTGGGCATCTGCCTCACCTCCACCGTGCAGCTCATCACGCAGCTCATGCCCTTCGGCTGCCTCCTGGACTATGTCCGGGAACACAAAGACAATATTGGCTCCCAGTACCTGCTCAACTGGTGTGTGCAGA

G2 fTP4-7(配列番号107)CCGCCACAGGTGTATGGCTCTGGAGCCCGT
G2 rTP4-6(配列番号114)AAAACGTAATTGACCAGGGGCTTGTACAAA
norovirus G2 4 template 0(配列番号422)
CATTCTACAGCAAAATTAGCAAGTTAGTTATTGCAGAGCTAAAAGAAGGTGGCATGGATTTTTACGTGCCCAGACAAGAGCCAATGTTCAGATGGATGAGATTCTCAGATCTGAGCACGTGGGAGGGCGATCGCAATCTGGCTCCCAGCTTTGTGAATGAAGATGGCGTCGAATGACGCCAACCCATCTGATGGGTCCGCAGCCAACCTCGTCCCAGAGGTCAATAATGAGGTTATGGCTCTGGAGCCCGTTGTTGGTGCCGCTATTGCGGCACCTGTGGCGGGCCAACAAAACGTAATTGACCCCTGGATTAGAAACAATTTTGTACAAGCCCCTGGTGGAGAGTTCACAGTGTCCCCTAGAAACGCTCCAGGTGAGATACTGTGGAGCGCGCCCTTGGGCCCTGATCTGAACCCCTATCTTTCTCATTTGTCCAGAATGTACAATGGTTATGCAGGTGGTTTTGAAGTGCAGGTAATCCTTGCGGGGAACGCGTTCACCGCCGGGAAAA

G2 fTP4-8(配列番号108)CCCGCCACAGGTATGGCTCTGGAGCCCGTT
G2 rTP4-6(配列番号114)AAAACGTAATTGACCAGGGGCTTGTACAAA
norovirus G2 4 template 0(配列番号422)
CATTCTACAGCAAAATTAGCAAGTTAGTTATTGCAGAGCTAAAAGAAGGTGGCATGGATTTTTACGTGCCCAGACAAGAGCCAATGTTCAGATGGATGAGATTCTCAGATCTGAGCACGTGGGAGGGCGATCGCAATCTGGCTCCCAGCTTTGTGAATGAAGATGGCGTCGAATGACGCCAACCCATCTGATGGGTCCGCAGCCAACCTCGTCCCAGAGGTCAATAATGAGGTTATGGCTCTGGAGCCCGTTGTTGGTGCCGCTATTGCGGCACCTGTGGCGGGCCAACAAAACGTAATTGACCCCTGGATTAGAAACAATTTTGTACAAGCCCCTGGTGGAGAGTTCACAGTGTCCCCTAGAAACGCTCCAGGTGAGATACTGTGGAGCGCGCCCTTGGGCCCTGATCTGAACCCCTATCTTTCTCATTTGTCCAGAATGTACAATGGTTATGCAGGTGGTTTTGAAGTGCAGGTAATCCTTGCGGGGAACGCGTTCACCGCCGGGAAAA

G2 fTP4-1(配列番号101)CAGGTGCCGCAATGAGGTTATGGCTCTGGA
G2 rTP4-1(配列番号109)CCAACAAAACGTGGGCTTGTACAAAATTGT
norovirus G2 4 template 0(配列番号422)
CATTCTACAGCAAAATTAGCAAGTTAGTTATTGCAGAGCTAAAAGAAGGTGGCATGGATTTTTACGTGCCCAGACAAGAGCCAATGTTCAGATGGATGAGATTCTCAGATCTGAGCACGTGGGAGGGCGATCGCAATCTGGCTCCCAGCTTTGTGAATGAAGATGGCGTCGAATGACGCCAACCCATCTGATGGGTCCGCAGCCAACCTCGTCCCAGAGGTCAATAATGAGGTTATGGCTCTGGAGCCCGTTGTTGGTGCCGCTATTGCGGCACCTGTGGCGGGCCAACAAAACGTAATTGACCCCTGGATTAGAAACAATTTTGTACAAGCCCCTGGTGGAGAGTTCACAGTGTCCCCTAGAAACGCTCCAGGTGAGATACTGTGGAGCGCGCCCTTGGGCCCTGATCTGAACCCCTATCTTTCTCATTTGTCCAGAATGTACAATGGTTATGCAGGTGGTTTTGAAGTGCAGGTAATCCTTGCGGGGAACGCGTTCACCGCCGGGAAAA

G2 fTP4-5(配列番号105)GCCACAGGTGCCGTTATGGCTCTGGAGCCC
G2 rTP4-1(配列番号109)CCAACAAAACGTGGGCTTGTACAAAATTGT
norovirus G2 4 template 0(配列番号422)
CATTCTACAGCAAAATTAGCAAGTTAGTTATTGCAGAGCTAAAAGAAGGTGGCATGGATTTTTACGTGCCCAGACAAGAGCCAATGTTCAGATGGATGAGATTCTCAGATCTGAGCACGTGGGAGGGCGATCGCAATCTGGCTCCCAGCTTTGTGAATGAAGATGGCGTCGAATGACGCCAACCCATCTGATGGGTCCGCAGCCAACCTCGTCCCAGAGGTCAATAATGAGGTTATGGCTCTGGAGCCCGTTGTTGGTGCCGCTATTGCGGCACCTGTGGCGGGCCAACAAAACGTAATTGACCCCTGGATTAGAAACAATTTTGTACAAGCCCCTGGTGGAGAGTTCACAGTGTCCCCTAGAAACGCTCCAGGTGAGATACTGTGGAGCGCGCCCTTGGGCCCTGATCTGAACCCCTATCTTTCTCATTTGTCCAGAATGTACAATGGTTATGCAGGTGGTTTTGAAGTGCAGGTAATCCTTGCGGGGAACGCGTTCACCGCCGGGAAAA

G2 fTP2-2(配列番号70)GTCATTCGACGCCGATCGCAATCTGGCTCC
G2 rTP2-3(配列番号79)ATCTGATGGGTCTAACCTCATTATTGACCT
norovirus G2 2 template 0(配列番号423)
CATTCTACAGCAAAATTAGCAAGTTAGTTATTGCAGAGCTAAAAGAAGGTGGCATGGATTTTTACGTGCCCAGACAAGAGCCAATGTTCAGATGGATGAGATTCTCAGATCTGAGCACGTGGGAGGGCGATCGCAATCTGGCTCCCAGCTTTGTGAATGAAGATGGCGTCGAATGACGCCAACCCATCTGATGGGTCCGCAGCCAACCTCGTCCCAGAGGTCAATAATGAGGTTATGGCTCTGGAGCCCGTTGTTGGTGCCGCTATTGCGGCACCTGTGGCGGGCCAACAAAACGTAATTGACCCCTGGATTAGAAACAATTTTGTACAAGCCCCTGGTGGAGAGTTCACAGTGTCCCCTAGAAACGCTCCAGGTGAGATACTGTGGAGCGCGCCCTTGGGCCCTGATCTGAACCCCTATCTTTCTCATTTGTCCAGAATGTACAATGGTTATGCAGGTGGTTTTGAAGTGCAGGTAATCCTTGCGGGGAACGCGTTCACCGCCGGGAAAA

G2 fTP2-6(配列番号74)TGGCGTCATTCGCGCAATCTGGCTCCCAGC
G2 rTP2-3(配列番号79)ATCTGATGGGTCTAACCTCATTATTGACCT
norovirus G2 2 template 0(配列番号423)
CATTCTACAGCAAAATTAGCAAGTTAGTTATTGCAGAGCTAAAAGAAGGTGGCATGGATTTTTACGTGCCCAGACAAGAGCCAATGTTCAGATGGATGAGATTCTCAGATCTGAGCACGTGGGAGGGCGATCGCAATCTGGCTCCCAGCTTTGTGAATGAAGATGGCGTCGAATGACGCCAACCCATCTGATGGGTCCGCAGCCAACCTCGTCCCAGAGGTCAATAATGAGGTTATGGCTCTGGAGCCCGTTGTTGGTGCCGCTATTGCGGCACCTGTGGCGGGCCAACAAAACGTAATTGACCCCTGGATTAGAAACAATTTTGTACAAGCCCCTGGTGGAGAGTTCACAGTGTCCCCTAGAAACGCTCCAGGTGAGATACTGTGGAGCGCGCCCTTGGGCCCTGATCTGAACCCCTATCTTTCTCATTTGTCCAGAATGTACAATGGTTATGCAGGTGGTTTTGAAGTGCAGGTAATCCTTGCGGGGAACGCGTTCACCGCCGGGAAAA

ABCB1 TP_F1(配列番号150)CGATCTCTTCGCATTGCTGAGAACATTGC
ABCB1 TP_R3(配列番号160)TCGTGAGGGCGGCAGTGACTCGATGAAGG
ABCB1 template 0(配列番号424)
ACCTGGGCATCGTGTCCCAGGAGCCCATCCTGTTTGACTGCAGCATTGCTGAGAACATTGCCTATGGAGACAACAGCCGGGTGGTGTCACAGGAAGAGATCGTGAGGGCAGCAAAGGAGGCCAACATACATGCCTTCATCGAGTCACTGCCTAATGTAAGTCTCTCTTCAAATAAACAGCCTGGGAGCATGTGGCAGCCTC

ABCB1 TP_F1(配列番号150)CGATCTCTTCGCATTGCTGAGAACATTGC
ABCB1 TP_R7(配列番号164)TCGTGAGGGCATTAGGCAGTGACTCGATG
ABCB1 template 0(配列番号424)
ACCTGGGCATCGTGTCCCAGGAGCCCATCCTGTTTGACTGCAGCATTGCTGAGAACATTGCCTATGGAGACAACAGCCGGGTGGTGTCACAGGAAGAGATCGTGAGGGCAGCAAAGGAGGCCAACATACATGCCTTCATCGAGTCACTGCCTAATGTAAGTCTCTCTTCAAATAAACAGCCTGGGAGCATGTGGCAGCCTC

EGFR20 TP_F6(配列番号189)CGTGATGAGCGTGTGCCGCCTGCTGGGC
EGFR20 TP_R7(配列番号198)ACGCAGCTCTCTTTGTGTTCCCGGACAT
EGFR20 template 0(配列番号421)
GACGTGCCTCTCCCTCCCTCCAGGAAGCCTACGTGATGGCCAGCGTGGACAACCCCCACGTGTGCCGCCTGCTGGGCATCTGCCTCACCTCCACCGTGCAGCTCATCACGCAGCTCATGCCCTTCGGCTGCCTCCTGGACTATGTCCGGGAACACAAAGACAATATTGGCTCCCAGTACCTGCTCAACTGGTGTGTGCAGA

EGFR20 TP_F6(配列番号189)CGTGATGAGCGTGTGCCGCCTGCTGGGC
EGFR20 TP_R8(配列番号199)ACGCAGCTCGTCTTTGTGTTCCCGGACA
EGFR20 template 0(配列番号421)
GACGTGCCTCTCCCTCCCTCCAGGAAGCCTACGTGATGGCCAGCGTGGACAACCCCCACGTGTGCCGCCTGCTGGGCATCTGCCTCACCTCCACCGTGCAGCTCATCACGCAGCTCATGCCCTTCGGCTGCCTCCTGGACTATGTCCGGGAACACAAAGACAATATTGGCTCCCAGTACCTGCTCAACTGGTGTGTGCAGA
[実施例5]
本実施例では、前記プライマーの設計方法(3)および前記プライマーの製造方法(3)に基づき、前記プライマー(3)を設計および製造し、さらに、これを用いて核酸増幅を行い、標的核酸配列の増幅効率を確認した。すなわち、本実施例では、前記核酸増幅反応の作用機序(図3)の中で、TPの相補配列が折り返しによってステム−ループ構造(図3(e)(f))を形成した際に、配列(Bc)(以下「ターンバック配列」という)が配列(B)にハイブリダイズする結合の強さが増幅反応に及ぼす影響を調べた。結合の強さは、まずターンバック配列中に注目する配列を定め、次にその注目配列を構成する塩基にG(グアニン)またはC(シトシン)がいくつ含まれるか(G/C数)で評価することとし、その数がより多い場合に結合の強さがより強いとした。なお、当該G/C数はプライマー(3)の配列(B’)の5’端からみた注目配列中のG/C数に一致する。図3(f)の一部を以下に示す。
Figure 2015097529
鋳型プラスミドの調製
前記実施例3(前記プライマー(1))と同様にして行った。
核酸増幅反応
前記実施例3(前記プライマー(1))と同様にして行った。
核酸増幅反応評価方法
注目配列を、ターンバック配列(Bc)の3'末端から6塩基の配列(注目配列1-6)とし、当該配列を構成する塩基に含まれるGまたはCの個数を数える。そして、注目配列をさらに5’側に1塩基ずつずらした配列(順に注目配列2-7、注目配列3-8、注目配列4-9、・・・)についても同様に数える。次いで、使用した各TPについて鋳型核酸を入れた試料の反応時間が45分以内で、鋳型核酸を入れた試料の反応時間と、鋳型核酸を入れていない試料(ネガティブコントロール)の反応時間との差が30分以上のものを「成功」、それ以外のものを「失敗」と定義する。なお、増幅反応はForward TPとReverse TPのペアで行われるが、各々のTPを評価するために、1つのTPペアの成功・失敗はそれを構成するForward TPとReverse TPそれぞれにカウントする。
<結果>
下記の表3に示すように、ターンバック配列(Bc)の3'末端から6塩基の配列に、G/C数が4、5、6のときに、成功の割合がそれぞれ7例/7例(100%)、5例/5例(100%)、1例/1例(100%)となり、G/C数が3以下の場合の成功の割合が1例/13例(7.7%)であるのに比べて顕著な相違が見られた。なお、G/C数が3以下の場合の唯一の成功例は、G/C数が6であるForward TPと組み合わせたプライマーセット(ペア)による増幅反応であることから、前記Forward TPのG/C数(=6)が、増幅速度と特異性の向上に関与していることが考えられる。
一方、データは示していないが、注目配列として上流側に1塩基ずつずらした6塩基の配列(注目配列2-7、注目配列3-8、・・・)を選択した場合は、G/C数を一定数以上とする効果は顕著には見られなかった。
以上のことから、ターンバック配列(Bc)の3'末端から数えた6塩基のうち4塩基以上をGまたはCとすることによって、ターンバック配列がハイブリダイズするための適度な結合の強さが得られ、それによって優れた増幅速度・特異性を示すことが明らかになった。
Figure 2015097529
(表中「−」は90分以内で反応が見られなかったことを示す。)
なお、上記表3で用いたTPの塩基配列と標的核酸配列は以下のとおりである。

G2 fTP4-8(配列番号108) CCCGCCACAGGTATGGCTCTGGAGCCCGTT
G2 rTP4-1(配列番号109) CCAACAAAACGTGGGCTTGTACAAAATTGT
norovirus G2 1 template 0(配列番号432)
CATTCTACAGCAAAATTAGCAAGTTAGTTATTGCAGAGCTAAAAGAAGGTGGCATGGATTTTTACGTGCCCAGACAAGAGCCAATGTTCAGATGGATGAGATTCTCAGATCTGAGCACGTGGGAGGGCGATCGCAATCTGGCTCCCAGCTTTGTGAATGAAGATGGCGTCGAATGACGCCAACCCATCTGATGGGTCCGCAGCCAACCTCGTCCCAGAGGTCAATAATGAGGTTATGGCTCTGGAGCCCGTTGTTGGTGCCGCTATTGCGGCACCTGTGGCGGGCCAACAAAACGTAATTGACCCCTGGATTAGAAACAATTTTGTACAAGCCCCTGGTGGAGAGTTCACAGTGTCCCCTAGAAACGCTCCAGGTGAGATACTGTGGAGCGCGCCCTTGGGCCCTGATCTGAACCCCTATCTTTCTCATTTGTCCAGAATGTACAATGGTTATGCAGGTGGTTTTGAAGTGCAGGTAATCCTTGCGGGGAACGCGTTCACCGCCGGGAAAA

G2 fTP3-8(配列番号92)GGCTCCAGAGCCGCAGCCAACCTCGTCCCA
G2 rTP3-7(配列番号99)TGGTGCCGCTATGGTCAATTACGTTTTGTT
norovirus G2 3 template 0(配列番号419)
CATTCTACAGCAAAATTAGCAAGTTAGTTATTGCAGAGCTAAAAGAAGGTGGCATGGATTTTTACGTGCCCAGACAAGAGCCAATGTTCAGATGGATGAGATTCTCAGATCTGAGCACGTGGGAGGGCGATCGCAATCTGGCTCCCAGCTTTGTGAATGAAGATGGCGTCGAATGACGCCAACCCATCTGATGGGTCCGCAGCCAACCTCGTCCCAGAGGTCAATAATGAGGTTATGGCTCTGGAGCCCGTTGTTGGTGCCGCTATTGCGGCACCTGTGGCGGGCCAACAAAACGTAATTGACCCCTGGATTAGAAACAATTTTGTACAAGCCCCTGGTGGAGAGTTCACAGTGTCCCCTAGAAACGCTCCAGGTGAGATACTGTGGAGCGCGCCCTTGGGCCCTGATCTGAACCCCTATCTTTCTCATTTGTCCAGAATGTACAATGGTTATGCAGGTGGTTTTGAAGTGCAGGTAATCCTTGCGGGGAACGCGTTCACCGCCGGGAAAA

G2 fTP3-8(配列番号92)GGCTCCAGAGCCGCAGCCAACCTCGTCCCA
G2 rTP3-8(配列番号100)GGTGCCGCTATTGGGTCAATTACGTTTTGT
norovirus G2 3 template 0(配列番号419)
CATTCTACAGCAAAATTAGCAAGTTAGTTATTGCAGAGCTAAAAGAAGGTGGCATGGATTTTTACGTGCCCAGACAAGAGCCAATGTTCAGATGGATGAGATTCTCAGATCTGAGCACGTGGGAGGGCGATCGCAATCTGGCTCCCAGCTTTGTGAATGAAGATGGCGTCGAATGACGCCAACCCATCTGATGGGTCCGCAGCCAACCTCGTCCCAGAGGTCAATAATGAGGTTATGGCTCTGGAGCCCGTTGTTGGTGCCGCTATTGCGGCACCTGTGGCGGGCCAACAAAACGTAATTGACCCCTGGATTAGAAACAATTTTGTACAAGCCCCTGGTGGAGAGTTCACAGTGTCCCCTAGAAACGCTCCAGGTGAGATACTGTGGAGCGCGCCCTTGGGCCCTGATCTGAACCCCTATCTTTCTCATTTGTCCAGAATGTACAATGGTTATGCAGGTGGTTTTGAAGTGCAGGTAATCCTTGCGGGGAACGCGTTCACCGCCGGGAAAA

GGCX TP_F1(配列番号251)TCGGGGGCAGTGCTCCCCTGAGTGGC
GGCX TP_R4(配列番号262)CGAAGGTTGCACTGGGCTGAGGGGCT
GGCX template 0(配列番号425)
CTCCCTGCTTTCCTAGGTATGTTCTCCTACGTCATGCTGGCCAGCAGCCCTCTCTTCTGCTCCCCTGAGTGGCCTCGGAAGCTGGTGTCCTACTGCCCCCGAAGGTTGCAACAACTGTTGCCCCTCAAGGCAGCCCCTCAGCCCAGTGTTTCCTGTGTGTATAAGAGGAGCCGGGGCAAAAGTGGCCAGAAGCCAGGGCTG

GGCX TP_F1(配列番号251)TCGGGGGCAGTGCTCCCCTGAGTGGC
GGCX TP_R8(配列番号266)CGAAGGTTGCAAACACTGGGCTGAGG
GGCX template 0(配列番号425)
CTCCCTGCTTTCCTAGGTATGTTCTCCTACGTCATGCTGGCCAGCAGCCCTCTCTTCTGCTCCCCTGAGTGGCCTCGGAAGCTGGTGTCCTACTGCCCCCGAAGGTTGCAACAACTGTTGCCCCTCAAGGCAGCCCCTCAGCCCAGTGTTTCCTGTGTGTATAAGAGGAGCCGGGGCAAAAGTGGCCAGAAGCCAGGGCTG

G2 fTP3-2(配列番号86)AGAGCCATAACCGGGTCCGCAGCCAACCTC
G2 rTP3-7(配列番号99)TGGTGCCGCTATGGTCAATTACGTTTTGTT
norovirus G2 3 template 0(配列番号419)
CATTCTACAGCAAAATTAGCAAGTTAGTTATTGCAGAGCTAAAAGAAGGTGGCATGGATTTTTACGTGCCCAGACAAGAGCCAATGTTCAGATGGATGAGATTCTCAGATCTGAGCACGTGGGAGGGCGATCGCAATCTGGCTCCCAGCTTTGTGAATGAAGATGGCGTCGAATGACGCCAACCCATCTGATGGGTCCGCAGCCAACCTCGTCCCAGAGGTCAATAATGAGGTTATGGCTCTGGAGCCCGTTGTTGGTGCCGCTATTGCGGCACCTGTGGCGGGCCAACAAAACGTAATTGACCCCTGGATTAGAAACAATTTTGTACAAGCCCCTGGTGGAGAGTTCACAGTGTCCCCTAGAAACGCTCCAGGTGAGATACTGTGGAGCGCGCCCTTGGGCCCTGATCTGAACCCCTATCTTTCTCATTTGTCCAGAATGTACAATGGTTATGCAGGTGGTTTTGAAGTGCAGGTAATCCTTGCGGGGAACGCGTTCACCGCCGGGAAAA

G2 fTP3-4(配列番号88)CCAGAGCCATAAGTCCGCAGCCAACCTCGT
G2 rTP3-7(配列番号99)TGGTGCCGCTATGGTCAATTACGTTTTGTT
norovirus G2 3 template 0(配列番号419)
CATTCTACAGCAAAATTAGCAAGTTAGTTATTGCAGAGCTAAAAGAAGGTGGCATGGATTTTTACGTGCCCAGACAAGAGCCAATGTTCAGATGGATGAGATTCTCAGATCTGAGCACGTGGGAGGGCGATCGCAATCTGGCTCCCAGCTTTGTGAATGAAGATGGCGTCGAATGACGCCAACCCATCTGATGGGTCCGCAGCCAACCTCGTCCCAGAGGTCAATAATGAGGTTATGGCTCTGGAGCCCGTTGTTGGTGCCGCTATTGCGGCACCTGTGGCGGGCCAACAAAACGTAATTGACCCCTGGATTAGAAACAATTTTGTACAAGCCCCTGGTGGAGAGTTCACAGTGTCCCCTAGAAACGCTCCAGGTGAGATACTGTGGAGCGCGCCCTTGGGCCCTGATCTGAACCCCTATCTTTCTCATTTGTCCAGAATGTACAATGGTTATGCAGGTGGTTTTGAAGTGCAGGTAATCCTTGCGGGGAACGCGTTCACCGCCGGGAAAA

G2 fTP2-3(配列番号71)CGTCATTCGACGGATCGCAATCTGGCTCCC
G2 rTP2-5(配列番号81)CTGATGGGTCCGCATAACCTCATTATTGAC
norovirus G2 2 template 0(配列番号423)
CATTCTACAGCAAAATTAGCAAGTTAGTTATTGCAGAGCTAAAAGAAGGTGGCATGGATTTTTACGTGCCCAGACAAGAGCCAATGTTCAGATGGATGAGATTCTCAGATCTGAGCACGTGGGAGGGCGATCGCAATCTGGCTCCCAGCTTTGTGAATGAAGATGGCGTCGAATGACGCCAACCCATCTGATGGGTCCGCAGCCAACCTCGTCCCAGAGGTCAATAATGAGGTTATGGCTCTGGAGCCCGTTGTTGGTGCCGCTATTGCGGCACCTGTGGCGGGCCAACAAAACGTAATTGACCCCTGGATTAGAAACAATTTTGTACAAGCCCCTGGTGGAGAGTTCACAGTGTCCCCTAGAAACGCTCCAGGTGAGATACTGTGGAGCGCGCCCTTGGGCCCTGATCTGAACCCCTATCTTTCTCATTTGTCCAGAATGTACAATGGTTATGCAGGTGGTTTTGAAGTGCAGGTAATCCTTGCGGGGAACGCGTTCACCGCCGGGAAAA

G2 fTP2-3(配列番号71)CGTCATTCGACGGATCGCAATCTGGCTCCC
G2 rTP2-6(配列番号82)TGATGGGTCCGCCCATAACCTCATTATTGA
norovirus G2 2 template 0(配列番号423)
CATTCTACAGCAAAATTAGCAAGTTAGTTATTGCAGAGCTAAAAGAAGGTGGCATGGATTTTTACGTGCCCAGACAAGAGCCAATGTTCAGATGGATGAGATTCTCAGATCTGAGCACGTGGGAGGGCGATCGCAATCTGGCTCCCAGCTTTGTGAATGAAGATGGCGTCGAATGACGCCAACCCATCTGATGGGTCCGCAGCCAACCTCGTCCCAGAGGTCAATAATGAGGTTATGGCTCTGGAGCCCGTTGTTGGTGCCGCTATTGCGGCACCTGTGGCGGGCCAACAAAACGTAATTGACCCCTGGATTAGAAACAATTTTGTACAAGCCCCTGGTGGAGAGTTCACAGTGTCCCCTAGAAACGCTCCAGGTGAGATACTGTGGAGCGCGCCCTTGGGCCCTGATCTGAACCCCTATCTTTCTCATTTGTCCAGAATGTACAATGGTTATGCAGGTGGTTTTGAAGTGCAGGTAATCCTTGCGGGGAACGCGTTCACCGCCGGGAAAA

G2 fTP2-1(配列番号69)TCATTCGACGCCGCGATCGCAATCTGGCTC
G2 rTP2-4(配列番号80)TCTGATGGGTCCATAACCTCATTATTGACC
norovirus G2 2 template 0(配列番号423)
CATTCTACAGCAAAATTAGCAAGTTAGTTATTGCAGAGCTAAAAGAAGGTGGCATGGATTTTTACGTGCCCAGACAAGAGCCAATGTTCAGATGGATGAGATTCTCAGATCTGAGCACGTGGGAGGGCGATCGCAATCTGGCTCCCAGCTTTGTGAATGAAGATGGCGTCGAATGACGCCAACCCATCTGATGGGTCCGCAGCCAACCTCGTCCCAGAGGTCAATAATGAGGTTATGGCTCTGGAGCCCGTTGTTGGTGCCGCTATTGCGGCACCTGTGGCGGGCCAACAAAACGTAATTGACCCCTGGATTAGAAACAATTTTGTACAAGCCCCTGGTGGAGAGTTCACAGTGTCCCCTAGAAACGCTCCAGGTGAGATACTGTGGAGCGCGCCCTTGGGCCCTGATCTGAACCCCTATCTTTCTCATTTGTCCAGAATGTACAATGGTTATGCAGGTGGTTTTGAAGTGCAGGTAATCCTTGCGGGGAACGCGTTCACCGCCGGGAAAA

G2 fTP2-2(配列番号70)GTCATTCGACGCCGATCGCAATCTGGCTCC
G2 rTP2-4(配列番号80)TCTGATGGGTCCATAACCTCATTATTGACC
norovirus G2 2 template 0(配列番号423)
CATTCTACAGCAAAATTAGCAAGTTAGTTATTGCAGAGCTAAAAGAAGGTGGCATGGATTTTTACGTGCCCAGACAAGAGCCAATGTTCAGATGGATGAGATTCTCAGATCTGAGCACGTGGGAGGGCGATCGCAATCTGGCTCCCAGCTTTGTGAATGAAGATGGCGTCGAATGACGCCAACCCATCTGATGGGTCCGCAGCCAACCTCGTCCCAGAGGTCAATAATGAGGTTATGGCTCTGGAGCCCGTTGTTGGTGCCGCTATTGCGGCACCTGTGGCGGGCCAACAAAACGTAATTGACCCCTGGATTAGAAACAATTTTGTACAAGCCCCTGGTGGAGAGTTCACAGTGTCCCCTAGAAACGCTCCAGGTGAGATACTGTGGAGCGCGCCCTTGGGCCCTGATCTGAACCCCTATCTTTCTCATTTGTCCAGAATGTACAATGGTTATGCAGGTGGTTTTGAAGTGCAGGTAATCCTTGCGGGGAACGCGTTCACCGCCGGGAAAA

UCP1_fTP_3(配列番号426)TTGAATAGTGCCAGTGGTGGCTAATGAGAG
UCP1_rTP(0.5)(配列番号427)GTTAATGTGTTATGTAACAAATTCTCCTTTCCTTT
UCP1 template 0(配列番号428)
TTGTATTTCTTCTTTTAGAAATTGATTCTTCTGTCATTTGCACATTTATCTGTATAATTATAACAGGGTATTTCCCAGTGGTGGCTAATGAGAGAATTATGGGAAAGTATAGAACACTATTCAAATGCAAAGCACTGTATGATTTTTATTTAATAGGAAGACATTTTGTGCAGCGATTTCTGATTGACCACAGTTTGATCAAGTGCATTTGTTAATGTGTTCTACATTTTCAAAAAGGAAAGGAGAATTTGTTACATTCAGAACTTGCTGCCACTCCTTTGCTACGTCATAAAGGGTCAGTTGCCCTTGCTCATACTGACCTATTCTTTACCTCTCTGCTTCTTCTTTGTGCCAGAAGAGTAGAAATCTGACCCTTTGGGGATACCACCCTCTCCCCTACT

UCP1_fTP_3(配列番号426)TTGAATAGTGCCAGTGGTGGCTAATGAGAG
UCP1_rTP(1)(配列番号429)TACATTTTCAAATGTAACAAATTCTCCTTTCCTTT
UCP1 template 0(配列番号428)
TTGTATTTCTTCTTTTAGAAATTGATTCTTCTGTCATTTGCACATTTATCTGTATAATTATAACAGGGTATTTCCCAGTGGTGGCTAATGAGAGAATTATGGGAAAGTATAGAACACTATTCAAATGCAAAGCACTGTATGATTTTTATTTAATAGGAAGACATTTTGTGCAGCGATTTCTGATTGACCACAGTTTGATCAAGTGCATTTGTTAATGTGTTCTACATTTTCAAAAAGGAAAGGAGAATTTGTTACATTCAGAACTTGCTGCCACTCCTTTGCTACGTCATAAAGGGTCAGTTGCCCTTGCTCATACTGACCTATTCTTTACCTCTCTGCTTCTTCTTTGTGCCAGAAGAGTAGAAATCTGACCCTTTGGGGATACCACCCTCTCCCCTACT
[実施例6]
本実施例では、前記プライマーの設計方法(4)および前記プライマーの製造方法(4)に基づき、前記プライマー(4)を設計および製造し、さらに、これを用いて核酸増幅を行い、標的核酸配列の増幅効率を確認した。すなわち、本実施例では、前記核酸増幅反応の作用機序(図3)の中で、TPの相補配列が折り返しによってステム−ループ構造(図3(e)(f))を形成した際に、新たなTPがハイブリダイズするループ上の部位が1本鎖になっている確率が増幅反応に及ぼす影響を調べた。1本鎖になっている確率は、まず、当該ループ上の、TPがハイブリダイズする配列中に注目する配列を定め、次にその注目配列に対する相補配列が当該ループ上にいくつ存在するかで評価することとし、当該相補配列の数がより多い場合に一本鎖になっている確率はより小さいとした。なお、図3(g)の一部を以下に示す。
Figure 2015097529
なお、前述のように、ループ上の特定の部位が一本鎖となる確率を上げると効果がみられる科学的理由は、例えば以下のように考えられる。ただし、これらはあくまで理論的考察の一例であって、本発明を何ら限定しない。
1.ループの端はステム構造によって固定されているため、新しいTPがらせん状にハイブリダイズする必要がある。
2.TPの5'端はターンバックの領域があり長いため、5'側が先に核を作り、3'側がらせん状にハイブリダイズするほうが有利である。
3.5'端はステム構造の立体障害があるため、初めの核形成は5'端からある程度離れていたほうが有利である。
鋳型プラスミドの調製
前記実施例3(前記プライマー(1))と同様にして行った。
核酸増幅反応
前記実施例3(前記プライマー(1))と同様にして行った。
核酸増幅反応評価方法
前記ループ上に新たにハイブリダイズするTP上の配列(Ac’)に対応する前記ループ上の配列(A)(すなわち、核酸増幅の標的となるゲノム上の配列の一部と同じもの)について、配列(A)の5'末端から3塩基の配列(注目配列5'側1−3)と相補的な3塩基の逆方向の配列(相補配列)が、「注目配列5'側1−3」の5'末端から上流側に数えた配列の4塩基目から最大23塩基目までの計最大20塩基(ただし配列(B)およびその上流側の配列は含まない)、および注目配列1−3の3'末端から下流側に数えた配列の4塩基目から最大23塩基目までの計最大20塩基(ただし配列(Bc)およびその下流側の配列は含まない)の中に、合計何個存在するかを計算した。そして、注目配列をさらに3'側に1塩基ずつずらした配列(順に「注目配列5'側2−4」、「注目配列5'側3−5」、「注目配列5'側4−6」・・・)についても同様の計算を行った。同様に、配列(A)の3'末端から3塩基の配列(注目配列3'側1−3)とそれを5'側に1塩基ずつずらした配列(順に「注目配列3'側2−4」、「注目配列3'側3−5」、「注目配列3'側4−6」・・・)についても同様の計算を行った。
次いで、使用した各TPについて鋳型核酸を入れた試料の反応時間が45分以内で、鋳型核酸を入れた試料の反応時間と、鋳型核酸を入れていない試料(ネガティブコントロール)の反応時間との差が30分以上のものを「成功」、それ以外のものを「失敗」と判定した。
<結果>
ループ上の配列(A)の5'末端から数えて注目配列を定めた場合
以下の表4に示すように、ループ上の配列(A)の5'末端から9塩基目から11塩基目の3塩基の配列を注目配列とした場合(注目配列5'側9−11)、相補配列数が0個の場合の成功の割合は4例/4例(100%)、相補配列数が1個の場合には4例/4例(100%)であったのに対し、相補配列数が2個の場合は0例/2例(0%)となり、相補配列を1個以下に抑えた場合と2個の場合とでは顕著な相違が見られた。
また、ループ上の配列(A)の5'末端から10塩基目から12塩基目の3塩基の配列を注目配列とした場合(注目配列5'側10−12)、相補配列数が0個の場合の成功の割合は5例/5例(100%)、相補配列数が1個の場合には3例/3例(100%)であったのに対し、相補配列数が2個以上の場合は全体で0例/4例(0%)となり、相補配列を1個以下に抑えた場合と2個以上の場合とでは顕著な相違が見られた。
さらに、ループ上の配列(A)の5'末端から11塩基目から13塩基目の3塩基の配列を注目配列とした場合(注目配列5'側11−13)、相補配列数が0個の場合の成功の割合は4例/4例(100%)、相補配列数が1個の場合には4例/4例(100%)であったのに対し、相補配列数が2個以上の場合は全体で0例/4例(0%)となり、相補配列を1個以下に抑えた場合と2個以上の場合とでは顕著な相違が見られた。
一方、データは示していないが、注目配列5'側7−9、注目配列5'側8−10、注目配列5'側12−14の場合は、相補配列数を小さくする効果は顕著には見られなかった。
以上のことから、注目配列としてループ上の配列(A)の5'末端から数えて9塩基目から13塩基目までの計5塩基のうち、9塩基目から11塩基目の3塩基、10塩基目から12塩基目の3塩基、または11塩基目から13塩基目の3塩基の配列の相補配列数を1個以下に抑えた場合に、優れた増幅速度・特異性を示すことが明らかになった。
ループ上の配列(A)の3'末端から数えて注目配列を定めた場合
以下の表5に示すように、ループ上の配列(A)の3'末端から6塩基目から8塩基目の3塩基の配列を注目配列とした場合(注目配列3'側6−8)、相補配列数が0個の場合の成功の割合は5例/5例(100%)、相補配列数が1個の場合には3例/3例(100%)であったのに対し、相補配列数が2個の場合は0例/4例(0%)となり、相補配列を1個以下に抑えた場合と2個の場合とでは顕著な相違が見られた。
また、ループ上の配列(A)の3'末端から7塩基目から9塩基目の3塩基の配列を注目配列とした場合(注目配列3'側7−9)、相補配列数が0個の場合の成功の割合は4例/4例(100%)、相補配列数が1個の場合には4例/4例(100%)であったのに対し、相補配列数が2個の場合は0例/4例(0%)となり、相補配列を1個以下に抑えた場合と2個の場合とでは顕著な相違が見られた。
さらに、ループ上の配列(A)の3'末端から8塩基目から10塩基目の3塩基の配列を注目配列とした場合(注目配列3'側8−10)、相補配列数が0個の場合の成功の割合は5例/5例(100%)、相補配列数が1個の場合には3例/3例(100%)であったのに対し、相補配列数が2個の場合は0例/4例(0%)となり、相補配列を1個以下に抑えた場合と2個の場合とでは顕著な相違が見られた。
一方、データは示していないが、注目配列3'側4−6、注目配列3'側5−7、注目配列3'側9−11、注目配列3'側10−12の場合は、相補配列数を小さくする効果は顕著には見られなかった。
以上のことから、注目配列としてループ上の配列(A)の3'末端から6塩基目から10塩基目までの計5塩基のうち、6塩基目から8塩基目の3塩基、7塩基目から9塩基目の3塩基、または8塩基目から10塩基目の3塩基の配列の相補配列数を1個以下に抑えた場合に、優れた増幅速度・特異性を示すことが明らかになった。
Figure 2015097529


Figure 2015097529
(表4〜表5中「−」は90分以内で反応が見られなかったことを示す。)
なお、上記表4および表5で用いたTPの塩基配列と標的核酸配列は以下のとおりである。

5'end 9-11 base

ABCG2 TP_F4(配列番号170)TGTAAGTTTTCCTTAAGGATGATGTTGTG
ABCG2 TP_R6(配列番号180)ACAGTTCTCATTTTCATGATTCGTCATAG
ABCG2 template 0(配列番号418)
ATGGTCTTAGAAAAGACTCATTATCATTATGTCTCATTAAAATGCTATTTGCCTTAAGGATGATGTTGTGATGGGCACTCTGACGGTGAGAGAAAACTTACAGTTCTCAGCAGCTCTTCGGCTTGCAACAACTATGACGAATCATGAAAAAAACGAACGGATTAACAGGGTCATTCAAGAGTTAGGTCTGGATAAAGTGGC

ABCG2 TP_F4(配列番号170)TGTAAGTTTTCCTTAAGGATGATGTTGTG
ABCG2 TP_R7(配列番号181)ACAGTTCTCATTTTTCATGATTCGTCATA
ABCG2 template 0(配列番号418)
ATGGTCTTAGAAAAGACTCATTATCATTATGTCTCATTAAAATGCTATTTGCCTTAAGGATGATGTTGTGATGGGCACTCTGACGGTGAGAGAAAACTTACAGTTCTCAGCAGCTCTTCGGCTTGCAACAACTATGACGAATCATGAAAAAAACGAACGGATTAACAGGGTCATTCAAGAGTTAGGTCTGGATAAAGTGGC

NAT2-590 TP_F6(配列番号323)TCGAGGTTCAATCTCCTGCCAAAGAAGAAACA
NAT2-590 TP_R4(配列番号329)CGAACAATTGTGTTGGAGACGTCTGCAGGTAT
NAT2-590 template 0(配列番号430)
ATCAGGAGAGAGCAGTATATTACAAACAAAGAATTTCTTAATTCTCATCTCCTGCCAAAGAAGAAACACCAAAAAATATACTTATTTACGCTTGAACCTCGAACAATTGAAGATTTTGAGTCTATGAATACATACCTGCAGACGTCTCCAACATCTTCATTTATAACCACATCATTTTGTTCCTTGCAGACCCCAGAAGGG

NAT2-590 TP_F6(配列番号323)TCGAGGTTCAATCTCCTGCCAAAGAAGAAACA
NAT2-590 TP_R5(配列番号330)CGAACAATTGATGTTGGAGACGTCTGCAGGTA
NAT2-590 template 0(配列番号430)
ATCAGGAGAGAGCAGTATATTACAAACAAAGAATTTCTTAATTCTCATCTCCTGCCAAAGAAGAAACACCAAAAAATATACTTATTTACGCTTGAACCTCGAACAATTGAAGATTTTGAGTCTATGAATACATACCTGCAGACGTCTCCAACATCTTCATTTATAACCACATCATTTTGTTCCTTGCAGACCCCAGAAGGG

FTO TP_F2(配列番号219)CTAAATTCACTTAGAATGTCTGAATTATTATT
FTO TP_R1(配列番号226)AGTGATGCACCTGTTACCTATTAAAACTTTAG
FTO template 0(配列番号420)
TTATGAGATAATGTCCTTTTTAAAAATAAACACTAACATCAGTTATGCATTTAGAATGTCTGAATTATTATTCTAGGTTCCTTGCGACTGCTGTGAATTTAGTGATGCACTTGGATAGTCTCTGTTACTCTAAAGTTTTAATAGGTAACAGTCAGAAATGGAGTGGGAGAGCATAAAAGCAAACTGAAATGCAAATAGCTG

5'end 10-12 base

G2 fTP3-7(配列番号91)GCTCCAGAGCCACGCAGCCAACCTCGTCCC
G2 rTP3-5(配列番号97)GTTGGTGCCGCTTCAATTACGTTTTGTTGG
norovirus G2 3 template 0(配列番号419)
CATTCTACAGCAAAATTAGCAAGTTAGTTATTGCAGAGCTAAAAGAAGGTGGCATGGATTTTTACGTGCCCAGACAAGAGCCAATGTTCAGATGGATGAGATTCTCAGATCTGAGCACGTGGGAGGGCGATCGCAATCTGGCTCCCAGCTTTGTGAATGAAGATGGCGTCGAATGACGCCAACCCATCTGATGGGTCCGCAGCCAACCTCGTCCCAGAGGTCAATAATGAGGTTATGGCTCTGGAGCCCGTTGTTGGTGCCGCTATTGCGGCACCTGTGGCGGGCCAACAAAACGTAATTGACCCCTGGATTAGAAACAATTTTGTACAAGCCCCTGGTGGAGAGTTCACAGTGTCCCCTAGAAACGCTCCAGGTGAGATACTGTGGAGCGCGCCCTTGGGCCCTGATCTGAACCCCTATCTTTCTCATTTGTCCAGAATGTACAATGGTTATGCAGGTGGTTTTGAAGTGCAGGTAATCCTTGCGGGGAACGCGTTCACCGCCGGGAAAA

G2 fTP3-7(配列番号91)GCTCCAGAGCCACGCAGCCAACCTCGTCCC
G2 rTP3-8(配列番号100)GGTGCCGCTATTGGGTCAATTACGTTTTGT
norovirus G2 3 template 0(配列番号419)
CATTCTACAGCAAAATTAGCAAGTTAGTTATTGCAGAGCTAAAAGAAGGTGGCATGGATTTTTACGTGCCCAGACAAGAGCCAATGTTCAGATGGATGAGATTCTCAGATCTGAGCACGTGGGAGGGCGATCGCAATCTGGCTCCCAGCTTTGTGAATGAAGATGGCGTCGAATGACGCCAACCCATCTGATGGGTCCGCAGCCAACCTCGTCCCAGAGGTCAATAATGAGGTTATGGCTCTGGAGCCCGTTGTTGGTGCCGCTATTGCGGCACCTGTGGCGGGCCAACAAAACGTAATTGACCCCTGGATTAGAAACAATTTTGTACAAGCCCCTGGTGGAGAGTTCACAGTGTCCCCTAGAAACGCTCCAGGTGAGATACTGTGGAGCGCGCCCTTGGGCCCTGATCTGAACCCCTATCTTTCTCATTTGTCCAGAATGTACAATGGTTATGCAGGTGGTTTTGAAGTGCAGGTAATCCTTGCGGGGAACGCGTTCACCGCCGGGAAAA

GGCX TP_F3(配列番号253)TCGGGGGCAGTCTGCTCCCCTGAGTG
GGCX TP_R4(配列番号262)CGAAGGTTGCACTGGGCTGAGGGGCT
GGCX template 0(配列番号425)
CTCCCTGCTTTCCTAGGTATGTTCTCCTACGTCATGCTGGCCAGCAGCCCTCTCTTCTGCTCCCCTGAGTGGCCTCGGAAGCTGGTGTCCTACTGCCCCCGAAGGTTGCAACAACTGTTGCCCCTCAAGGCAGCCCCTCAGCCCAGTGTTTCCTGTGTGTATAAGAGGAGCCGGGGCAAAAGTGGCCAGAAGCCAGGGCTG

G2 fTP4-5(配列番号105)GCCACAGGTGCCGTTATGGCTCTGGAGCCC
G2 rTP4-2(配列番号110)CAACAAAACGTAGGGGCTTGTACAAAATTG
norovirus G2 4 template 0(配列番号422)
CATTCTACAGCAAAATTAGCAAGTTAGTTATTGCAGAGCTAAAAGAAGGTGGCATGGATTTTTACGTGCCCAGACAAGAGCCAATGTTCAGATGGATGAGATTCTCAGATCTGAGCACGTGGGAGGGCGATCGCAATCTGGCTCCCAGCTTTGTGAATGAAGATGGCGTCGAATGACGCCAACCCATCTGATGGGTCCGCAGCCAACCTCGTCCCAGAGGTCAATAATGAGGTTATGGCTCTGGAGCCCGTTGTTGGTGCCGCTATTGCGGCACCTGTGGCGGGCCAACAAAACGTAATTGACCCCTGGATTAGAAACAATTTTGTACAAGCCCCTGGTGGAGAGTTCACAGTGTCCCCTAGAAACGCTCCAGGTGAGATACTGTGGAGCGCGCCCTTGGGCCCTGATCTGAACCCCTATCTTTCTCATTTGTCCAGAATGTACAATGGTTATGCAGGTGGTTTTGAAGTGCAGGTAATCCTTGCGGGGAACGCGTTCACCGCCGGGAAAA

FTO TP_F8(配列番号225)CTAAATTCACATGCATTTAGAATGTCTGAATT
FTO TP_R8(配列番号233)AGTGATGCACTTTCTGACTGTTACCTATTAAA
FTO template 0(配列番号420)
TTATGAGATAATGTCCTTTTTAAAAATAAACACTAACATCAGTTATGCATTTAGAATGTCTGAATTATTATTCTAGGTTCCTTGCGACTGCTGTGAATTTAGTGATGCACTTGGATAGTCTCTGTTACTCTAAAGTTTTAATAGGTAACAGTCAGAAATGGAGTGGGAGAGCATAAAAGCAAACTGAAATGCAAATAGCTG

FTO TP_F1(配列番号218)CTAAATTCACTAGAATGTCTGAATTATTATTC
FTO TP_R8(配列番号233)AGTGATGCACTTTCTGACTGTTACCTATTAAA
FTO template 0(配列番号420)
TTATGAGATAATGTCCTTTTTAAAAATAAACACTAACATCAGTTATGCATTTAGAATGTCTGAATTATTATTCTAGGTTCCTTGCGACTGCTGTGAATTTAGTGATGCACTTGGATAGTCTCTGTTACTCTAAAGTTTTAATAGGTAACAGTCAGAAATGGAGTGGGAGAGCATAAAAGCAAACTGAAATGCAAATAGCTG

5'end 11-13 base

G2 fTP6-5(配列番号137)CCCAAGGGCGCGGTGTCCCCTAGAAACGCT
G2 rTP6-5(配列番号145)CTGAACCCCTATCCTGCATAACCATTGTAC
norovirus G2 6 template 0(配列番号431)
CATTCTACAGCAAAATTAGCAAGTTAGTTATTGCAGAGCTAAAAGAAGGTGGCATGGATTTTTACGTGCCCAGACAAGAGCCAATGTTCAGATGGATGAGATTCTCAGATCTGAGCACGTGGGAGGGCGATCGCAATCTGGCTCCCAGCTTTGTGAATGAAGATGGCGTCGAATGACGCCAACCCATCTGATGGGTCCGCAGCCAACCTCGTCCCAGAGGTCAATAATGAGGTTATGGCTCTGGAGCCCGTTGTTGGTGCCGCTATTGCGGCACCTGTGGCGGGCCAACAAAACGTAATTGACCCCTGGATTAGAAACAATTTTGTACAAGCCCCTGGTGGAGAGTTCACAGTGTCCCCTAGAAACGCTCCAGGTGAGATACTGTGGAGCGCGCCCTTGGGCCCTGATCTGAACCCCTATCTTTCTCATTTGTCCAGAATGTACAATGGTTATGCAGGTGGTTTTGAAGTGCAGGTAATCCTTGCGGGGAACGCGTTCACCGCCGGGAAAA

G2 fTP6-5(配列番号137)CCCAAGGGCGCGGTGTCCCCTAGAAACGCT
G2 rTP6-7(配列番号147)GAACCCCTATCTCACCTGCATAACCATTGT
norovirus G2 6 template 0(配列番号431)
CATTCTACAGCAAAATTAGCAAGTTAGTTATTGCAGAGCTAAAAGAAGGTGGCATGGATTTTTACGTGCCCAGACAAGAGCCAATGTTCAGATGGATGAGATTCTCAGATCTGAGCACGTGGGAGGGCGATCGCAATCTGGCTCCCAGCTTTGTGAATGAAGATGGCGTCGAATGACGCCAACCCATCTGATGGGTCCGCAGCCAACCTCGTCCCAGAGGTCAATAATGAGGTTATGGCTCTGGAGCCCGTTGTTGGTGCCGCTATTGCGGCACCTGTGGCGGGCCAACAAAACGTAATTGACCCCTGGATTAGAAACAATTTTGTACAAGCCCCTGGTGGAGAGTTCACAGTGTCCCCTAGAAACGCTCCAGGTGAGATACTGTGGAGCGCGCCCTTGGGCCCTGATCTGAACCCCTATCTTTCTCATTTGTCCAGAATGTACAATGGTTATGCAGGTGGTTTTGAAGTGCAGGTAATCCTTGCGGGGAACGCGTTCACCGCCGGGAAAA

EGFR20 TP_F4(配列番号187)CGTGATGAGTGTGCCGCCTGCTGGGCAT
EGFR20 TP_R4(配列番号195)ACGCAGCTCTTGTGTTCCCGGACATAGT
EGFR20 template 0(配列番号421)
GACGTGCCTCTCCCTCCCTCCAGGAAGCCTACGTGATGGCCAGCGTGGACAACCCCCACGTGTGCCGCCTGCTGGGCATCTGCCTCACCTCCACCGTGCAGCTCATCACGCAGCTCATGCCCTTCGGCTGCCTCCTGGACTATGTCCGGGAACACAAAGACAATATTGGCTCCCAGTACCTGCTCAACTGGTGTGTGCAGA

EGFR20 TP_F4(配列番号187)CGTGATGAGTGTGCCGCCTGCTGGGCAT
EGFR20 TP_R7(配列番号198)ACGCAGCTCTCTTTGTGTTCCCGGACAT
EGFR20 template 0(配列番号421)
GACGTGCCTCTCCCTCCCTCCAGGAAGCCTACGTGATGGCCAGCGTGGACAACCCCCACGTGTGCCGCCTGCTGGGCATCTGCCTCACCTCCACCGTGCAGCTCATCACGCAGCTCATGCCCTTCGGCTGCCTCCTGGACTATGTCCGGGAACACAAAGACAATATTGGCTCCCAGTACCTGCTCAACTGGTGTGTGCAGA

FTO TP_F7(配列番号224)CTAAATTCACTGCATTTAGAATGTCTGAATTA
FTO TP_R7(配列番号232)AGTGATGCACTTCTGACTGTTACCTATTAAAA
FTO template 0(配列番号420)
TTATGAGATAATGTCCTTTTTAAAAATAAACACTAACATCAGTTATGCATTTAGAATGTCTGAATTATTATTCTAGGTTCCTTGCGACTGCTGTGAATTTAGTGATGCACTTGGATAGTCTCTGTTACTCTAAAGTTTTAATAGGTAACAGTCAGAAATGGAGTGGGAGAGCATAAAAGCAAACTGAAATGCAAATAGCTG

FTO TP_F7(配列番号224)CTAAATTCACTGCATTTAGAATGTCTGAATTA
FTO TP_R8(配列番号233)AGTGATGCACTTTCTGACTGTTACCTATTAAA
FTO template 0(配列番号420)
TTATGAGATAATGTCCTTTTTAAAAATAAACACTAACATCAGTTATGCATTTAGAATGTCTGAATTATTATTCTAGGTTCCTTGCGACTGCTGTGAATTTAGTGATGCACTTGGATAGTCTCTGTTACTCTAAAGTTTTAATAGGTAACAGTCAGAAATGGAGTGGGAGAGCATAAAAGCAAACTGAAATGCAAATAGCTG

3'end 6-8 base

G2 fTP3-3(配列番号87)CAGAGCCATAACGGTCCGCAGCCAACCTCG
G2 rTP3-3(配列番号95)TTGTTGGTGCCGAATTACGTTTTGTTGGCC
norovirus G2 3 template 0(配列番号419)
CATTCTACAGCAAAATTAGCAAGTTAGTTATTGCAGAGCTAAAAGAAGGTGGCATGGATTTTTACGTGCCCAGACAAGAGCCAATGTTCAGATGGATGAGATTCTCAGATCTGAGCACGTGGGAGGGCGATCGCAATCTGGCTCCCAGCTTTGTGAATGAAGATGGCGTCGAATGACGCCAACCCATCTGATGGGTCCGCAGCCAACCTCGTCCCAGAGGTCAATAATGAGGTTATGGCTCTGGAGCCCGTTGTTGGTGCCGCTATTGCGGCACCTGTGGCGGGCCAACAAAACGTAATTGACCCCTGGATTAGAAACAATTTTGTACAAGCCCCTGGTGGAGAGTTCACAGTGTCCCCTAGAAACGCTCCAGGTGAGATACTGTGGAGCGCGCCCTTGGGCCCTGATCTGAACCCCTATCTTTCTCATTTGTCCAGAATGTACAATGGTTATGCAGGTGGTTTTGAAGTGCAGGTAATCCTTGCGGGGAACGCGTTCACCGCCGGGAAAA

G2 fTP3-3(配列番号87)CAGAGCCATAACGGTCCGCAGCCAACCTCG
G2 rTP3-8(配列番号100)GGTGCCGCTATTGGGTCAATTACGTTTTGT
norovirus G2 3 template 0(配列番号419)
CATTCTACAGCAAAATTAGCAAGTTAGTTATTGCAGAGCTAAAAGAAGGTGGCATGGATTTTTACGTGCCCAGACAAGAGCCAATGTTCAGATGGATGAGATTCTCAGATCTGAGCACGTGGGAGGGCGATCGCAATCTGGCTCCCAGCTTTGTGAATGAAGATGGCGTCGAATGACGCCAACCCATCTGATGGGTCCGCAGCCAACCTCGTCCCAGAGGTCAATAATGAGGTTATGGCTCTGGAGCCCGTTGTTGGTGCCGCTATTGCGGCACCTGTGGCGGGCCAACAAAACGTAATTGACCCCTGGATTAGAAACAATTTTGTACAAGCCCCTGGTGGAGAGTTCACAGTGTCCCCTAGAAACGCTCCAGGTGAGATACTGTGGAGCGCGCCCTTGGGCCCTGATCTGAACCCCTATCTTTCTCATTTGTCCAGAATGTACAATGGTTATGCAGGTGGTTTTGAAGTGCAGGTAATC
CTTGCGGGGAACGCGTTCACCGCCGGGAAAA

G2 fTP2-2(配列番号70)GTCATTCGACGCCGATCGCAATCTGGCTCC
G2 rTP2-3(配列番号79)ATCTGATGGGTCTAACCTCATTATTGACCT
norovirus G2 2 template 0(配列番号423)
CATTCTACAGCAAAATTAGCAAGTTAGTTATTGCAGAGCTAAAAGAAGGTGGCATGGATTTTTACGTGCCCAGACAAGAGCCAATGTTCAGATGGATGAGATTCTCAGATCTGAGCACGTGGGAGGGCGATCGCAATCTGGCTCCCAGCTTTGTGAATGAAGATGGCGTCGAATGACGCCAACCCATCTGATGGGTCCGCAGCCAACCTCGTCCCAGAGGTCAATAATGAGGTTATGGCTCTGGAGCCCGTTGTTGGTGCCGCTATTGCGGCACCTGTGGCGGGCCAACAAAACGTAATTGACCCCTGGATTAGAAACAATTTTGTACAAGCCCCTGGTGGAGAGTTCACAGTGTCCCCTAGAAACGCTCCAGGTGAGATACTGTGGAGCGCGCCCTTGGGCCCTGATCTGAACCCCTATCTTTCTCATTTGTCCAGAATGTACAATGGTTATGCAGGTGGTTTTGAAGTGCAGGTAATCCTTGCGGGGAACGCGTTCACCGCCGGGAAAA

G2 fTP2-2(配列番号70)GTCATTCGACGCCGATCGCAATCTGGCTCC
G2 rTP2-3(配列番号79)ATCTGATGGGTCTAACCTCATTATTGACCT
norovirus G2 2 template 0(配列番号423)
CATTCTACAGCAAAATTAGCAAGTTAGTTATTGCAGAGCTAAAAGAAGGTGGCATGGATTTTTACGTGCCCAGACAAGAGCCAATGTTCAGATGGATGAGATTCTCAGATCTGAGCACGTGGGAGGGCGATCGCAATCTGGCTCCCAGCTTTGTGAATGAAGATGGCGTCGAATGACGCCAACCCATCTGATGGGTCCGCAGCCAACCTCGTCCCAGAGGTCAATAATGAGGTTATGGCTCTGGAGCCCGTTGTTGGTGCCGCTATTGCGGCACCTGTGGCGGGCCAACAAAACGTAATTGACCCCTGGATTAGAAACAATTTTGTACAAGCCCCTGGTGGAGAGTTCACAGTGTCCCCTAGAAACGCTCCAGGTGAGATACTGTGGAGCGCGCCCTTGGGCCCTGATCTGAACCCCTATCTTTCTCATTTGTCCAGAATGTACAATGGTTATGCAGGTGGTTTTGAAGTGCAGGTAATCCTTGCGGGGAACGCGTTCACCGCCGGGAAAA

FTO TP_F5(配列番号222)CTAAATTCACCATTTAGAATGTCTGAATTATT
FTO TP_R3(配列番号228)AGTGATGCACGACTGTTACCTATTAAAACTTT
FTO template 0(配列番号420)
TTATGAGATAATGTCCTTTTTAAAAATAAACACTAACATCAGTTATGCATTTAGAATGTCTGAATTATTATTCTAGGTTCCTTGCGACTGCTGTGAATTTAGTGATGCACTTGGATAGTCTCTGTTACTCTAAAGTTTTAATAGGTAACAGTCAGAAATGGAGTGGGAGAGCATAAAAGCAAACTGAAATGCAAATAGCTG

FTO TP_F5(配列番号222)CTAAATTCACCATTTAGAATGTCTGAATTATT
FTO TP_R4(配列番号229)AGTGATGCACTGACTGTTACCTATTAAAACTT
FTO template 0(配列番号420)
TTATGAGATAATGTCCTTTTTAAAAATAAACACTAACATCAGTTATGCATTTAGAATGTCTGAATTATTATTCTAGGTTCCTTGCGACTGCTGTGAATTTAGTGATGCACTTGGATAGTCTCTGTTACTCTAAAGTTTTAATAGGTAACAGTCAGAAATGGAGTGGGAGAGCATAAAAGCAAACTGAAATGCAAATAGCTG

3'end 7-9 base

ABCG2 TP_F3(配列番号169)TGTAAGTTTTCTTAAGGATGATGTTGTGA
ABCG2 TP_R4(配列番号178)ACAGTTCTCATTCATGATTCGTCATAGTT
ABCG2 template 0(配列番号418)
ATGGTCTTAGAAAAGACTCATTATCATTATGTCTCATTAAAATGCTATTTGCCTTAAGGATGATGTTGTGATGGGCACTCTGACGGTGAGAGAAAACTTACAGTTCTCAGCAGCTCTTCGGCTTGCAACAACTATGACGAATCATGAAAAAAACGAACGGATTAACAGGGTCATTCAAGAGTTAGGTCTGGATAAAGTGGC

ABCG2 TP_F3(配列番号169)TGTAAGTTTTCTTAAGGATGATGTTGTGA
ABCG2 TP_R5(配列番号179)ACAGTTCTCATTTCATGATTCGTCATAGT
ABCG2 template 0(配列番号418)
ATGGTCTTAGAAAAGACTCATTATCATTATGTCTCATTAAAATGCTATTTGCCTTAAGGATGATGTTGTGATGGGCACTCTGACGGTGAGAGAAAACTTACAGTTCTCAGCAGCTCTTCGGCTTGCAACAACTATGACGAATCATGAAAAAAACGAACGGATTAACAGGGTCATTCAAGAGTTAGGTCTGGATAAAGTGGC

EGFR20 TP_F1(配列番号184)CGTGATGAGGCCGCCTGCTGGGCATCTG
EGFR20 TP_R4(配列番号195)ACGCAGCTCTTGTGTTCCCGGACATAGT
EGFR20 template 0(配列番号421)
GACGTGCCTCTCCCTCCCTCCAGGAAGCCTACGTGATGGCCAGCGTGGACAACCCCCACGTGTGCCGCCTGCTGGGCATCTGCCTCACCTCCACCGTGCAGCTCATCACGCAGCTCATGCCCTTCGGCTGCCTCCTGGACTATGTCCGGGAACACAAAGACAATATTGGCTCCCAGTACCTGCTCAACTGGTGTGTGCAGA

EGFR20 TP_F1(配列番号184)CGTGATGAGGCCGCCTGCTGGGCATCTG
EGFR20 TP_R7(配列番号198)ACGCAGCTCTCTTTGTGTTCCCGGACAT
EGFR20 template 0(配列番号421)
GACGTGCCTCTCCCTCCCTCCAGGAAGCCTACGTGATGGCCAGCGTGGACAACCCCCACGTGTGCCGCCTGCTGGGCATCTGCCTCACCTCCACCGTGCAGCTCATCACGCAGCTCATGCCCTTCGGCTGCCTCCTGGACTATGTCCGGGAACACAAAGACAATATTGGCTCCCAGTACCTGCTCAACTGGTGTGTGCAGA

FTO TP_F6(配列番号223)CTAAATTCACGCATTTAGAATGTCTGAATTAT
FTO TP_R6(配列番号231)AGTGATGCACTCTGACTGTTACCTATTAAAAC
FTO template 0(配列番号420)
TTATGAGATAATGTCCTTTTTAAAAATAAACACTAACATCAGTTATGCATTTAGAATGTCTGAATTATTATTCTAGGTTCCTTGCGACTGCTGTGAATTTAGTGATGCACTTGGATAGTCTCTGTTACTCTAAAGTTTTAATAGGTAACAGTCAGAAATGGAGTGGGAGAGCATAAAAGCAAACTGAAATGCAAATAGCTG

FTO TP_F6(配列番号223)CTAAATTCACGCATTTAGAATGTCTGAATTAT
FTO TP_R7(配列番号232)AGTGATGCACTTCTGACTGTTACCTATTAAAA
FTO template 0(配列番号420)
TTATGAGATAATGTCCTTTTTAAAAATAAACACTAACATCAGTTATGCATTTAGAATGTCTGAATTATTATTCTAGGTTCCTTGCGACTGCTGTGAATTTAGTGATGCACTTGGATAGTCTCTGTTACTCTAAAGTTTTAATAGGTAACAGTCAGAAATGGAGTGGGAGAGCATAAAAGCAAACTGAAATGCAAATAGCTG

3'end 8-10 base

G2 fTP1-7(配列番号59)GAGAATCTCATCGATTTTTACGTGCCCAGA
G2 rTP1-6(配列番号66)GAGCACGTGGGACTTCATTCACAAAGCTGG
norovirus G2 1 template 0(配列番号432)
CATTCTACAGCAAAATTAGCAAGTTAGTTATTGCAGAGCTAAAAGAAGGTGGCATGGATTTTTACGTGCCCAGACAAGAGCCAATGTTCAGATGGATGAGATTCTCAGATCTGAGCACGTGGGAGGGCGATCGCAATCTGGCTCCCAGCTTTGTGAATGAAGATGGCGTCGAATGACGCCAACCCATCTGATGGGTCCGCAGCCAACCTCGTCCCAGAGGTCAATAATGAGGTTATGGCTCTGGAGCCCGTTGTTGGTGCCGCTATTGCGGCACCTGTGGCGGGCCAACAAAACGTAATTGACCCCTGGATTAGAAACAATTTTGTACAAGCCCCTGGTGGAGAGTTCACAGTGTCCCCTAGAAACGCTCCAGGTGAGATACTGTGGAGCGCGCCCTTGGGCCCTGATCTGAACCCCTATCTTTCTCATTTGTCCAGAATGTACAATGGTTATGCAGGTGGTTTTGAAGTGCAGGTAATCCTTGCGGGGAACGCGTTCACCGCCGGGAAAA

G2 fTP1-7(配列番号59)GAGAATCTCATCGATTTTTACGTGCCCAGA
G2 rTP1-7(配列番号67)AGCACGTGGGAGTCTTCATTCACAAAGCTG
norovirus G2 1 template 0(配列番号432)
CATTCTACAGCAAAATTAGCAAGTTAGTTATTGCAGAGCTAAAAGAAGGTGGCATGGATTTTTACGTGCCCAGACAAGAGCCAATGTTCAGATGGATGAGATTCTCAGATCTGAGCACGTGGGAGGGCGATCGCAATCTGGCTCCCAGCTTTGTGAATGAAGATGGCGTCGAATGACGCCAACCCATCTGATGGGTCCGCAGCCAACCTCGTCCCAGAGGTCAATAATGAGGTTATGGCTCTGGAGCCCGTTGTTGGTGCCGCTATTGCGGCACCTGTGGCGGGCCAACAAAACGTAATTGACCCCTGGATTAGAAACAATTTTGTACAAGCCCCTGGTGGAGAGTTCACAGTGTCCCCTAGAAACGCTCCAGGTGAGATACTGTGGAGCGCGCCCTTGGGCCCTGATCTGAACCCCTATCTTTCTCATTTGTCCAGAATGTACAATGGTTATGCAGGTGGTTTTGAAGTGCAGGTAATCCTTGCGGGGAACGCGTTCACCGCCGGGAAAA

EGFR20m TP_F2(配列番号202)CATGATGAGTGCCGCCTGCTGGGCATCT
EGFR20m TP_R6(配列番号214)CATGCAGCTCTTTGTGTTCCCGGACATA
EGFR20 template 1(配列番号433)
GACGTGCCTCTCCCTCCCTCCAGGAAGCCTACGTGATGGCCAGCGTGGACAACCCCCACGTGTGCCGCCTGCTGGGCATCTGCCTCACCTCCACCGTGCAGCTCATCACGCAGCTCATGCCCTTCGGCTGCCTCCTGGACTATGTCCGGGAACACAAAGACAATATTGGCTCCCAGTACCTGCTCAACTGGTGTGTGCAGA

G2 fTP3-2(配列番号86)AGAGCCATAACCGGGTCCGCAGCCAACCTC
G2 rTP3-1(配列番号93)CGTTGTTGGTGCTTACGTTTTGTTGGCCCG
norovirus G2 3 template 0(配列番号419)
CATTCTACAGCAAAATTAGCAAGTTAGTTATTGCAGAGCTAAAAGAAGGTGGCATGGATTTTTACGTGCCCAGACAAGAGCCAATGTTCAGATGGATGAGATTCTCAGATCTGAGCACGTGGGAGGGCGATCGCAATCTGGCTCCCAGCTTTGTGAATGAAGATGGCGTCGAATGACGCCAACCCATCTGATGGGTCCGCAGCCAACCTCGTCCCAGAGGTCAATAATGAGGTTATGGCTCTGGAGCCCGTTGTTGGTGCCGCTATTGCGGCACCTGTGGCGGGCCAACAAAACGTAATTGACCCCTGGATTAGAAACAATTTTGTACAAGCCCCTGGTGGAGAGTTCACAGTGTCCCCTAGAAACGCTCCAGGTGAGATACTGTGGAGCGCGCCCTTGGGCCCTGATCTGAACCCCTATCTTTCTCATTTGTCCAGAATGTACAATGGTTATGCAGGTGGTTTTGAAGTGCAGGTAATCCTTGCGGGGAACGCGTTCACCGCCGGGAAAA

FTO TP_F7(配列番号224)CTAAATTCACTGCATTTAGAATGTCTGAATTA
FTO TP_R5(配列番号230)AGTGATGCACCTGACTGTTACCTATTAAAACT
FTO template 0(配列番号420)
TTATGAGATAATGTCCTTTTTAAAAATAAACACTAACATCAGTTATGCATTTAGAATGTCTGAATTATTATTCTAGGTTCCTTGCGACTGCTGTGAATTTAGTGATGCACTTGGATAGTCTCTGTTACTCTAAAGTTTTAATAGGTAACAGTCAGAAATGGAGTGGGAGAGCATAAAAGCAAACTGAAATGCAAATAGCTG

FTO TP_F7(配列番号224)CTAAATTCACTGCATTTAGAATGTCTGAATTA
FTO TP_R6(配列番号231)AGTGATGCACTCTGACTGTTACCTATTAAAAC
FTO template 0(配列番号420)
TTATGAGATAATGTCCTTTTTAAAAATAAACACTAACATCAGTTATGCATTTAGAATGTCTGAATTATTATTCTAGGTTCCTTGCGACTGCTGTGAATTTAGTGATGCACTTGGATAGTCTCTGTTACTCTAAAGTTTTAATAGGTAACAGTCAGAAATGGAGTGGGAGAGCATAAAAGCAAACTGAAATGCAAATAGCTG
[実施例7]
本実施例では、前記プライマーの設計方法(5)および前記プライマーの製造方法(5)に基づき、前記プライマー(5)を設計および製造し、さらに、これを用いて核酸増幅を行い、標的核酸配列の増幅効率を確認した。すなわち、本実施例では、TPが本来設計した場所以外の場所にハイブリダイズする数が増幅反応に及ぼす影響を調べた。また、TPの3'端の塩基配列に注目し、その配列と相補になる配列がいくつTPに挟まれる領域の配列(計算対象配列)中に現れるかで評価をすることとした。ここで、TPに挟まれる領域の配列とは、本実施例では、下図に示すとおり、センス鎖のTPとアンチセンス鎖のTPに挟まれた領域の配列、と定義した。
Figure 2015097529
鋳型プラスミドの調製
前記実施例3(前記プライマー(1))と同様にして行った。
核酸増幅反応
前記実施例3(前記プライマー(1))と同様にして行った。
核酸増幅反応評価方法
まず、注目するTP(センス鎖のTP、アンチセンス鎖のTPの両方)の3'端の配列の長さを3'側からの4〜8塩基に設定し、それぞれの注目配列の相補配列が計算対象配列(センス鎖、アンチセンス鎖の両方)の配列中にいくつ存在するかを計算した。すなわち、例えば、あるセンス鎖のTPの3'側からの6塩基の配列について、その配列と相補になる配列(ハイブリダイズする可能性がある配列)が、計算対象配列のセンス鎖およびアンチセンス鎖に合計でいくつ存在するか数えた。
次いで、使用した各TPペアについて鋳型核酸を入れた試料の反応時間が45分以内で、鋳型核酸を入れた試料の反応時間と、鋳型核酸を入れていない試料(ネガティブコントロール)の反応時間との差が30分以上のものを「成功」、それ以外のものを「失敗」と判定した。なお、増幅反応はForward TPとReverse TPのペアで行われるが、各々のTPを評価するために、1つのTPペアの成功・失敗はそれを構成するForward TPとReverse TPそれぞれにカウントした。ただし、各TPペアそれぞれの相補配列数の合計と成功・失敗との関係を調べる場合は1つのTPペアの成功・失敗は1つのみカウントした。
<結果>
以下の表6に示すように、TPの3'端からの6塩基を注目配列とした場合、TPペアのそれぞれのTPについて数えた相補配列数の合計が0個の場合の成功の割合は4例/4例(100%)であったのに対し、1個の場合は0例/4例(0%)となり、相補配列数の合計が0個の場合と1個以上の場合とでは顕著な相違が見られた。
一方、データは示していないが、注目配列数を5塩基以下とした場合は、同じく相補配列数の合計を0個にする効果は顕著には見られなかった。また、当然のことながら注目配列数を7塩基以上とした場合も、6塩基とした場合と同様の効果が見られた。
以上のことから、Forward TPまたはReverse TPの3'端からの6塩基以上を注目配列として選択し、TPに挟まれる領域の配列上にその注目配列の相補配列が1つも存在しないようにした場合に、優れた増幅速度・特異性を示すことが明らかになった。
Figure 2015097529
(表中「−」は90分以内で反応が見られなかったことを示す。)
なお、上記表6で用いたTPの塩基配列と標的核酸配列は以下のとおりである。

G2 fTP4-7(配列番号107)CCGCCACAGGTGTATGGCTCTGGAGCCCGT
G2 rTP4-6(配列番号114)AAAACGTAATTGACCAGGGGCTTGTACAAA
norovirus G2 4 template 0(配列番号422)
CATTCTACAGCAAAATTAGCAAGTTAGTTATTGCAGAGCTAAAAGAAGGTGGCATGGATTTTTACGTGCCCAGACAAGAGCCAATGTTCAGATGGATGAGATTCTCAGATCTGAGCACGTGGGAGGGCGATCGCAATCTGGCTCCCAGCTTTGTGAATGAAGATGGCGTCGAATGACGCCAACCCATCTGATGGGTCCGCAGCCAACCTCGTCCCAGAGGTCAATAATGAGGTTATGGCTCTGGAGCCCGTTGTTGGTGCCGCTATTGCGGCACCTGTGGCGGGCCAACAAAACGTAATTGACCCCTGGATTAGAAACAATTTTGTACAAGCCCCTGGTGGAGAGTTCACAGTGTCCCCTAGAAACGCTCCAGGTGAGATACTGTGGAGCGCGCCCTTGGGCCCTGATCTGAACCCCTATCTTTCTCATTTGTCCAGAATGTACAATGGTTATGCAGGTGGTTTTGAAGTGCAGGTAATCCTTGCGGGGAACGCGTTCACCGCCGGGAAAA

G2 fTP4-7(配列番号107)CCGCCACAGGTGTATGGCTCTGGAGCCCGT
G2 rTP4-8(配列番号116)AACGTAATTGACCCACCAGGGGCTTGTACA
norovirus G2 4 template 0(配列番号422)
CATTCTACAGCAAAATTAGCAAGTTAGTTATTGCAGAGCTAAAAGAAGGTGGCATGGATTTTTACGTGCCCAGACAAGAGCCAATGTTCAGATGGATGAGATTCTCAGATCTGAGCACGTGGGAGGGCGATCGCAATCTGGCTCCCAGCTTTGTGAATGAAGATGGCGTCGAATGACGCCAACCCATCTGATGGGTCCGCAGCCAACCTCGTCCCAGAGGTCAATAATGAGGTTATGGCTCTGGAGCCCGTTGTTGGTGCCGCTATTGCGGCACCTGTGGCGGGCCAACAAAACGTAATTGACCCCTGGATTAGAAACAATTTTGTACAAGCCCCTGGTGGAGAGTTCACAGTGTCCCCTAGAAACGCTCCAGGTGAGATACTGTGGAGCGCGCCCTTGGGCCCTGATCTGAACCCCTATCTTTCTCATTTGTCCAGAATGTACAATGGTTATGCAGGTGGTTTTGAAGTGCAGGTAATCCTTGCGGGGAACGCGTTCACCGCCGGGAAAA

G2 fTP4-8(配列番号108)CCCGCCACAGGTATGGCTCTGGAGCCCGTT
G2 rTP4-6(配列番号114)AAAACGTAATTGACCAGGGGCTTGTACAAA
norovirus G2 4 template 0(配列番号422)
CATTCTACAGCAAAATTAGCAAGTTAGTTATTGCAGAGCTAAAAGAAGGTGGCATGGATTTTTACGTGCCCAGACAAGAGCCAATGTTCAGATGGATGAGATTCTCAGATCTGAGCACGTGGGAGGGCGATCGCAATCTGGCTCCCAGCTTTGTGAATGAAGATGGCGTCGAATGACGCCAACCCATCTGATGGGTCCGCAGCCAACCTCGTCCCAGAGGTCAATAATGAGGTTATGGCTCTGGAGCCCGTTGTTGGTGCCGCTATTGCGGCACCTGTGGCGGGCCAACAAAACGTAATTGACCCCTGGATTAGAAACAATTTTGTACAAGCCCCTGGTGGAGAGTTCACAGTGTCCCCTAGAAACGCTCCAGGTGAGATACTGTGGAGCGCGCCCTTGGGCCCTGATCTGAACCCCTATCTTTCTCATTTGTCCAGAATGTACAATGGTTATGCAGGTGGTTTTGAAGTGCAGGTAATCCTTGCGGGGAACGCGTTCACCGCCGGGAAAA

G2 fTP4-8(配列番号108)CCCGCCACAGGTATGGCTCTGGAGCCCGTT
G2 rTP4-8(配列番号116)AACGTAATTGACCCACCAGGGGCTTGTACA
norovirus G2 4 template 0(配列番号422)
CATTCTACAGCAAAATTAGCAAGTTAGTTATTGCAGAGCTAAAAGAAGGTGGCATGGATTTTTACGTGCCCAGACAAGAGCCAATGTTCAGATGGATGAGATTCTCAGATCTGAGCACGTGGGAGGGCGATCGCAATCTGGCTCCCAGCTTTGTGAATGAAGATGGCGTCGAATGACGCCAACCCATCTGATGGGTCCGCAGCCAACCTCGTCCCAGAGGTCAATAATGAGGTTATGGCTCTGGAGCCCGTTGTTGGTGCCGCTATTGCGGCACCTGTGGCGGGCCAACAAAACGTAATTGACCCCTGGATTAGAAACAATTTTGTACAAGCCCCTGGTGGAGAGTTCACAGTGTCCCCTAGAAACGCTCCAGGTGAGATACTGTGGAGCGCGCCCTTGGGCCCTGATCTGAACCCCTATCTTTCTCATTTGTCCAGAATGTACAATGGTTATGCAGGTGGTTTTGAAGTGCAGGTAATCCTTGCGGGGAACGCGTTCACCGCCGGGAAAA

G2 fTP6-8(配列番号140)GGGCCCAAGGGCTCCCCTAGAAACGCTCCA
G2 rTP6-3(配列番号143)ATCTGAACCCCTTGCATAACCATTGTACAT
norovirus G2 6 template 0(配列番号431)
CATTCTACAGCAAAATTAGCAAGTTAGTTATTGCAGAGCTAAAAGAAGGTGGCATGGATTTTTACGTGCCCAGACAAGAGCCAATGTTCAGATGGATGAGATTCTCAGATCTGAGCACGTGGGAGGGCGATCGCAATCTGGCTCCCAGCTTTGTGAATGAAGATGGCGTCGAATGACGCCAACCCATCTGATGGGTCCGCAGCCAACCTCGTCCCAGAGGTCAATAATGAGGTTATGGCTCTGGAGCCCGTTGTTGGTGCCGCTATTGCGGCACCTGTGGCGGGCCAACAAAACGTAATTGACCCCTGGATTAGAAACAATTTTGTACAAGCCCCTGGTGGAGAGTTCACAGTGTCCCCTAGAAACGCTCCAGGTGAGATACTGTGGAGCGCGCCCTTGGGCCCTGATCTGAACCCCTATCTTTCTCATTTGTCCAGAATGTACAATGGTTATGCAGGTGGTTTTGAAGTGCAGGTAATCCTTGCGGGGAACGCGTTCACCGCCGGGAAAA

G2 fTP6-8(配列番号140)GGGCCCAAGGGCTCCCCTAGAAACGCTCCA
G2 rTP6-4(配列番号144)TCTGAACCCCTACTGCATAACCATTGTACA
norovirus G2 6 template 0(配列番号431)
CATTCTACAGCAAAATTAGCAAGTTAGTTATTGCAGAGCTAAAAGAAGGTGGCATGGATTTTTACGTGCCCAGACAAGAGCCAATGTTCAGATGGATGAGATTCTCAGATCTGAGCACGTGGGAGGGCGATCGCAATCTGGCTCCCAGCTTTGTGAATGAAGATGGCGTCGAATGACGCCAACCCATCTGATGGGTCCGCAGCCAACCTCGTCCCAGAGGTCAATAATGAGGTTATGGCTCTGGAGCCCGTTGTTGGTGCCGCTATTGCGGCACCTGTGGCGGGCCAACAAAACGTAATTGACCCCTGGATTAGAAACAATTTTGTACAAGCCCCTGGTGGAGAGTTCACAGTGTCCCCTAGAAACGCTCCAGGTGAGATACTGTGGAGCGCGCCCTTGGGCCCTGATCTGAACCCCTATCTTTCTCATTTGTCCAGAATGTACAATGGTTATGCAGGTGGTTTTGAAGTGCAGGTAATCCTTGCGGGGAACGCGTTCACCGCCGGGAAAA

G2 fTP6-7(配列番号139)GGCCCAAGGGCGGTCCCCTAGAAACGCTCC
G2 rTP6-2(配列番号142)GATCTGAACCCCGCATAACCATTGTACATT
norovirus G2 6 template 0(配列番号431)
CATTCTACAGCAAAATTAGCAAGTTAGTTATTGCAGAGCTAAAAGAAGGTGGCATGGATTTTTACGTGCCCAGACAAGAGCCAATGTTCAGATGGATGAGATTCTCAGATCTGAGCACGTGGGAGGGCGATCGCAATCTGGCTCCCAGCTTTGTGAATGAAGATGGCGTCGAATGACGCCAACCCATCTGATGGGTCCGCAGCCAACCTCGTCCCAGAGGTCAATAATGAGGTTATGGCTCTGGAGCCCGTTGTTGGTGCCGCTATTGCGGCACCTGTGGCGGGCCAACAAAACGTAATTGACCCCTGGATTAGAAACAATTTTGTACAAGCCCCTGGTGGAGAGTTCACAGTGTCCCCTAGAAACGCTCCAGGTGAGATACTGTGGAGCGCGCCCTTGGGCCCTGATCTGAACCCCTATCTTTCTCATTTGTCCAGAATGTACAATGGTTATGCAGGTGGTTTTGAAGTGCAGGTAATCCTTGCGGGGAACGCGTTCACCGCCGGGAAAA

G2 fTP5-8(配列番号124)GGGCTTGTACAACCAACAAAACGTAATTGA
G2 rTP5-3(配列番号127)GGTGGAGAGTTCCACAGTATCTCACCTGGA
norovirus G2 5 template 0(配列番号434)
CATTCTACAGCAAAATTAGCAAGTTAGTTATTGCAGAGCTAAAAGAAGGTGGCATGGATTTTTACGTGCCCAGACAAGAGCCAATGTTCAGATGGATGAGATTCTCAGATCTGAGCACGTGGGAGGGCGATCGCAATCTGGCTCCCAGCTTTGTGAATGAAGATGGCGTCGAATGACGCCAACCCATCTGATGGGTCCGCAGCCAACCTCGTCCCAGAGGTCAATAATGAGGTTATGGCTCTGGAGCCCGTTGTTGGTGCCGCTATTGCGGCACCTGTGGCGGGCCAACAAAACGTAATTGACCCCTGGATTAGAAACAATTTTGTACAAGCCCCTGGTGGAGAGTTCACAGTGTCCCCTAGAAACGCTCCAGGTGAGATACTGTGGAGCGCGCCCTTGGGCCCTGATCTGAACCCCTATCTTTCTCATTTGTCCAGAATGTACAATGGTTATGCAGGTGGTTTTGAAGTGCAGGTAATCCTTGCGGGGAACGCGTTCACCGCCGGGAAAA
[実施例8]
本実施例では、前記プライマーの設計方法(6)および前記プライマーの製造方法(6)に基づき、前記プライマー(6)を設計および製造し、さらに、これを用いて核酸増幅を行い、を用いて標的核酸配列の増幅効率を確認した。
[1]1種類のTPの間でのダイマー(ホモダイマー)
TPの3'端が同一のTPにハイブリダイズする数が増幅反応に及ぼす影響を調べた。そこで、TPの3'端の塩基配列に注目し、それと相補になる配列がいくつ同一TP配列中に現れるかで評価をすることとした。
Figure 2015097529
[2]2種類(Forward,Reverse) のTPの間でのダイマー(ヘテロダイマー)
一方のTPの3'端が逆側のTPにハイブリダイズする数が増幅反応に及ぼす影響を調べた。そこで、TPの3'端の塩基配列に注目し、それと相補になる配列がいくつ逆側のTP配列中に現れるかで評価をすることとした。
Figure 2015097529
鋳型プラスミドの調製
前記実施例3(前記プライマー(1))と同様にして行った。
核酸増幅反応
前記実施例3(前記プライマー(1))と同様にして行った。
核酸増幅反応評価方法
まず、注目するTPの3'端の配列の長さを3'側からの2〜6塩基に設定し、それぞれの注目配列の相補配列が同一TP配列中または逆側のTPの配列中にいくつ存在するかを数えた。
次いで、使用した各TPについて鋳型核酸を入れた試料の反応時間が45分以内で、鋳型核酸を入れた試料の反応時間と、鋳型核酸を入れていない試料(ネガティブコントロール)の反応時間との差が30分以上のものを「成功」、それ以外のものを「失敗」と判定した。なお、増幅反応はForward TPとReverse TPのペアで行われるが、各々のTPを評価するために、1つのTPペアの成功・失敗はそれを構成するForward TPとReverse TPそれぞれにカウントした。ただし、各TPペアそれぞれの相補配列数の合計と成功・失敗との関係を調べる場合は1つのTPペアの成功・失敗は1つのみカウントした。
<結果>
[1]1種類のTPの間でのダイマー(ホモダイマー)
以下の表7に示すように、TPの3'端からの3塩基を注目配列とした場合、相補配列数が0個の場合の成功の割合は8例/8例(100%)であったのに対し、相補配列数が1個の場合は0例/8例(0%)となり、相補配列が存在しない場合と存在する場合とでは顕著な相違が見られた。
一方、データは示していないが、TPの3'端からの2塩基を注目配列とした場合は、相補配列が存在しないようにする効果は顕著には見られなかった。また、当然のことながらTPの3'端からの4塩基以上を注目配列とした場合も、3塩基とした場合と同様の効果が見られた。
以上のことから、TPの3'端からの3塩基以上を注目配列として選択し、同一TP配列中にその注目配列の相補配列が存在しないようにした場合に、優れた増幅速度・特異性を示すことが明らかになった。
Figure 2015097529
(表中「−」は90分以内で反応が見られなかったことを示す。)
なお、上記表7で用いたTPの塩基配列と標的核酸配列は以下のとおりである。

NAT2-590 TP_F6(配列番号323)TCGAGGTTCAATCTCCTGCCAAAGAAGAAACA
NAT2-590 TP_R1(配列番号326)CGAACAATTGTGGAGACGTCTGCAGGTATGTA
NAT2-590 template 0(配列番号430)
ATCAGGAGAGAGCAGTATATTACAAACAAAGAATTTCTTAATTCTCATCTCCTGCCAAAGAAGAAACACCAAAAAATATACTTATTTACGCTTGAACCTCGAACAATTGAAGATTTTGAGTCTATGAATACATACCTGCAGACGTCTCCAACATCTTCATTTATAACCACATCATTTTGTTCCTTGCAGACCCCAGAAGGG

NAT2-590 TP_F6(配列番号323)TCGAGGTTCAATCTCCTGCCAAAGAAGAAACA
NAT2-590 TP_R3(配列番号328)CGAACAATTGGTTGGAGACGTCTGCAGGTATG
NAT2-590 template 0(配列番号430)
ATCAGGAGAGAGCAGTATATTACAAACAAAGAATTTCTTAATTCTCATCTCCTGCCAAAGAAGAAACACCAAAAAATATACTTATTTACGCTTGAACCTCGAACAATTGAAGATTTTGAGTCTATGAATACATACCTGCAGACGTCTCCAACATCTTCATTTATAACCACATCATTTTGTTCCTTGCAGACCCCAGAAGGG

NAT2-590 TP_F1(配列番号318)TCGAGGTTCACTGCCAAAGAAGAAACACCAAA
NAT2-590 TP_R5(配列番号330)CGAACAATTGATGTTGGAGACGTCTGCAGGTA
NAT2-590 template 0(配列番号430)
ATCAGGAGAGAGCAGTATATTACAAACAAAGAATTTCTTAATTCTCATCTCCTGCCAAAGAAGAAACACCAAAAAATATACTTATTTACGCTTGAACCTCGAACAATTGAAGATTTTGAGTCTATGAATACATACCTGCAGACGTCTCCAACATCTTCATTTATAACCACATCATTTTGTTCCTTGCAGACCCCAGAAGGG

NAT2-590 TP_F3(配列番号320)TCGAGGTTCATCCTGCCAAAGAAGAAACACCA
NAT2-590 TP_R4(配列番号329)CGAACAATTGTGTTGGAGACGTCTGCAGGTAT
NAT2-590 template 0(配列番号430)
ATCAGGAGAGAGCAGTATATTACAAACAAAGAATTTCTTAATTCTCATCTCCTGCCAAAGAAGAAACACCAAAAAATATACTTATTTACGCTTGAACCTCGAACAATTGAAGATTTTGAGTCTATGAATACATACCTGCAGACGTCTCCAACATCTTCATTTATAACCACATCATTTTGTTCCTTGCAGACCCCAGAAGGG

NAT2-590 TP_F4(配列番号321)TCGAGGTTCACTCCTGCCAAAGAAGAAACACC
NAT2-590 TP_R2(配列番号327)CGAACAATTGTTGGAGACGTCTGCAGGTATGT
NAT2-590 template 0(配列番号430)
ATCAGGAGAGAGCAGTATATTACAAACAAAGAATTTCTTAATTCTCATCTCCTGCCAAAGAAGAAACACCAAAAAATATACTTATTTACGCTTGAACCTCGAACAATTGAAGATTTTGAGTCTATGAATACATACCTGCAGACGTCTCCAACATCTTCATTTATAACCACATCATTTTGTTCCTTGCAGACCCCAGAAGGG

NAT2-590 TP_F4(配列番号321)TCGAGGTTCACTCCTGCCAAAGAAGAAACACC
NAT2-590 TP_R8(配列番号333)CGAACAATTGAAGATGTTGGAGACGTCTGCAG
NAT2-590 template 0(配列番号430)
ATCAGGAGAGAGCAGTATATTACAAACAAAGAATTTCTTAATTCTCATCTCCTGCCAAAGAAGAAACACCAAAAAATATACTTATTTACGCTTGAACCTCGAACAATTGAAGATTTTGAGTCTATGAATACATACCTGCAGACGTCTCCAACATCTTCATTTATAACCACATCATTTTGTTCCTTGCAGACCCCAGAAGGG

NAT2-590 TP_F7(配列番号324)TCGAGGTTCACATCTCCTGCCAAAGAAGAAAC
NAT2-590 TP_R2(配列番号327)CGAACAATTGTTGGAGACGTCTGCAGGTATGT
NAT2-590 template 0(配列番号430)
ATCAGGAGAGAGCAGTATATTACAAACAAAGAATTTCTTAATTCTCATCTCCTGCCAAAGAAGAAACACCAAAAAATATACTTATTTACGCTTGAACCTCGAACAATTGAAGATTTTGAGTCTATGAATACATACCTGCAGACGTCTCCAACATCTTCATTTATAACCACATCATTTTGTTCCTTGCAGACCCCAGAAGGG

NAT2-590 TP_F7(配列番号324)TCGAGGTTCACATCTCCTGCCAAAGAAGAAAC
NAT2-590 TP_R8(配列番号333)CGAACAATTGAAGATGTTGGAGACGTCTGCAG
NAT2-590 template 0(配列番号430)
ATCAGGAGAGAGCAGTATATTACAAACAAAGAATTTCTTAATTCTCATCTCCTGCCAAAGAAGAAACACCAAAAAATATACTTATTTACGCTTGAACCTCGAACAATTGAAGATTTTGAGTCTATGAATACATACCTGCAGACGTCTCCAACATCTTCATTTATAACCACATCATTTTGTTCCTTGCAGACCCCAGAAGGG
[2]2種類(Forward,Reverse)のTPの間でのダイマー(ヘテロダイマー)
以下の表8は、各TPペアにおけるそれぞれTPの3'端からの5塩基を注目配列とし、各TPペアについて、一方のTPの注目配列が逆側のTP配列中に存在する相補配列数と、当該逆側のTPの注目配列が当該一方のTP配列中に存在する相補配列数との合計数と成功・失敗の関係を示したものである。合計の相補配列数が0個の場合の成功の割合は4例/4例(100%)であったのに対し、相補配列数が1の場合は0例/4例(0%)となり、相補配列が存在しない場合と存在する場合とでは顕著な相違が見られた。
一方、データは示していないが、TPの3'端からの4塩基以下を注目配列とした場合は、逆側のTP配列に相補配列が存在しないようにする効果は顕著には見られなかった。また、当然のことながらTPの3'端からの6塩基以上を注目配列とした場合も、5塩基とした場合と同様の効果が見られた。
以上のことから、Forward TPまたはReverse TPの3'端からの5塩基以上を注目配列として選択し、逆側のTP配列中にその注目配列の相補配列が存在しないようにした場合に、優れた増幅速度・特異性を示すことが明らかになった。
Figure 2015097529
(表中「−」は90分以内で反応が見られなかったことを示す。)
なお、上記表8で用いたTPの塩基配列と標的核酸配列は以下のとおりである。

G2 fTP1-7(配列番号59)GAGAATCTCATCGATTTTTACGTGCCCAGA
G2 rTP1-6(配列番号66)GAGCACGTGGGACTTCATTCACAAAGCTGG
norovirus G2 1 template 0(配列番号432)
CATTCTACAGCAAAATTAGCAAGTTAGTTATTGCAGAGCTAAAAGAAGGTGGCATGGATTTTTACGTGCCCAGACAAGAGCCAATGTTCAGATGGATGAGATTCTCAGATCTGAGCACGTGGGAGGGCGATCGCAATCTGGCTCCCAGCTTTGTGAATGAAGATGGCGTCGAATGACGCCAACCCATCTGATGGGTCCGCAGCCAACCTCGTCCCAGAGGTCAATAATGAGGTTATGGCTCTGGAGCCCGTTGTTGGTGCCGCTATTGCGGCACCTGTGGCGGGCCAACAAAACGTAATTGACCCCTGGATTAGAAACAATTTTGTACAAGCCCCTGGTGGAGAGTTCACAGTGTCCCCTAGAAACGCTCCAGGTGAGATACTGTGGAGCGCGCCCTTGGGCCCTGATCTGAACCCCTATCTTTCTCATTTGTCCAGAATGTACAATGGTTATGCAGGTGGTTTTGAAGTGCAGGTAATCCTTGCGGGGAACGCGTTCACCGCCGGGAAAA

G2 fTP1-7(配列番号59)GAGAATCTCATCGATTTTTACGTGCCCAGA
G2 rTP1-7(配列番号67)AGCACGTGGGAGTCTTCATTCACAAAGCTG
norovirus G2 1 template 0(配列番号432)
CATTCTACAGCAAAATTAGCAAGTTAGTTATTGCAGAGCTAAAAGAAGGTGGCATGGATTTTTACGTGCCCAGACAAGAGCCAATGTTCAGATGGATGAGATTCTCAGATCTGAGCACGTGGGAGGGCGATCGCAATCTGGCTCCCAGCTTTGTGAATGAAGATGGCGTCGAATGACGCCAACCCATCTGATGGGTCCGCAGCCAACCTCGTCCCAGAGGTCAATAATGAGGTTATGGCTCTGGAGCCCGTTGTTGGTGCCGCTATTGCGGCACCTGTGGCGGGCCAACAAAACGTAATTGACCCCTGGATTAGAAACAATTTTGTACAAGCCCCTGGTGGAGAGTTCACAGTGTCCCCTAGAAACGCTCCAGGTGAGATACTGTGGAGCGCGCCCTTGGGCCCTGATCTGAACCCCTATCTTTCTCATTTGTCCAGAATGTACAATGGTTATGCAGGTGGTTTTGAAGTGCAGGTAATCCTTGCGGGGAACGCGTTCACCGCCGGGAAAA

G2 fTP1-7(配列番号59)GAGAATCTCATCGATTTTTACGTGCCCAGA
G2 rTP1-8(配列番号68)GCACGTGGGAGGATCTTCATTCACAAAGCT
norovirus G2 1 template 0(配列番号432)
CATTCTACAGCAAAATTAGCAAGTTAGTTATTGCAGAGCTAAAAGAAGGTGGCATGGATTTTTACGTGCCCAGACAAGAGCCAATGTTCAGATGGATGAGATTCTCAGATCTGAGCACGTGGGAGGGCGATCGCAATCTGGCTCCCAGCTTTGTGAATGAAGATGGCGTCGAATGACGCCAACCCATCTGATGGGTCCGCAGCCAACCTCGTCCCAGAGGTCAATAATGAGGTTATGGCTCTGGAGCCCGTTGTTGGTGCCGCTATTGCGGCACCTGTGGCGGGCCAACAAAACGTAATTGACCCCTGGATTAGAAACAATTTTGTACAAGCCCCTGGTGGAGAGTTCACAGTGTCCCCTAGAAACGCTCCAGGTGAGATACTGTGGAGCGCGCCCTTGGGCCCTGATCTGAACCCCTATCTTTCTCATTTGTCCAGAATGTACAATGGTTATGCAGGTGGTTTTGAAGTGCAGGTAATCCTTGCGGGGAACGCGTTCACCGCCGGGAAAA

G2 fTP1-4(配列番号56)AATCTCATCCATATGGATTTTTACGTGCCC
G2 rTP1-7(配列番号67)AGCACGTGGGAGTCTTCATTCACAAAGCTG
norovirus G2 1 template 0(配列番号432)
CATTCTACAGCAAAATTAGCAAGTTAGTTATTGCAGAGCTAAAAGAAGGTGGCATGGATTTTTACGTGCCCAGACAAGAGCCAATGTTCAGATGGATGAGATTCTCAGATCTGAGCACGTGGGAGGGCGATCGCAATCTGGCTCCCAGCTTTGTGAATGAAGATGGCGTCGAATGACGCCAACCCATCTGATGGGTCCGCAGCCAACCTCGTCCCAGAGGTCAATAATGAGGTTATGGCTCTGGAGCCCGTTGTTGGTGCCGCTATTGCGGCACCTGTGGCGGGCCAACAAAACGTAATTGACCCCTGGATTAGAAACAATTTTGTACAAGCCCCTGGTGGAGAGTTCACAGTGTCCCCTAGAAACGCTCCAGGTGAGATACTGTGGAGCGCGCCCTTGGGCCCTGATCTGAACCCCTATCTTTCTCATTTGTCCAGAATGTACAATGGTTATGCAGGTGGTTTTGAAGTGCAGGTAATCCTTGCGGGGAACGCGTTCACCGCCGGGAAAA

G2 fTP1-1(配列番号53)CTCATCCATCTGGGCATGGATTTTTACGTG
G2 rTP1-1(配列番号61)GATCTGAGCACGTTCACAAAGCTGGGAGCC
norovirus G2 1 template 0(配列番号432)
CATTCTACAGCAAAATTAGCAAGTTAGTTATTGCAGAGCTAAAAGAAGGTGGCATGGATTTTTACGTGCCCAGACAAGAGCCAATGTTCAGATGGATGAGATTCTCAGATCTGAGCACGTGGGAGGGCGATCGCAATCTGGCTCCCAGCTTTGTGAATGAAGATGGCGTCGAATGACGCCAACCCATCTGATGGGTCCGCAGCCAACCTCGTCCCAGAGGTCAATAATGAGGTTATGGCTCTGGAGCCCGTTGTTGGTGCCGCTATTGCGGCACCTGTGGCGGGCCAACAAAACGTAATTGACCCCTGGATTAGAAACAATTTTGTACAAGCCCCTGGTGGAGAGTTCACAGTGTCCCCTAGAAACGCTCCAGGTGAGATACTGTGGAGCGCGCCCTTGGGCCCTGATCTGAACCCCTATCTTTCTCATTTGTCCAGAATGTACAATGGTTATGCAGGTGGTTTTGAAGTGCAGGTAATCCTTGCGGGGAACGCGTTCACCGCCGGGAAAA

G2 fTP1-1(配列番号53)CTCATCCATCTGGGCATGGATTTTTACGTG
G2 rTP1-2(配列番号62)ATCTGAGCACGTATTCACAAAGCTGGGAGC
norovirus G2 1 template 0(配列番号432)
CATTCTACAGCAAAATTAGCAAGTTAGTTATTGCAGAGCTAAAAGAAGGTGGCATGGATTTTTACGTGCCCAGACAAGAGCCAATGTTCAGATGGATGAGATTCTCAGATCTGAGCACGTGGGAGGGCGATCGCAATCTGGCTCCCAGCTTTGTGAATGAAGATGGCGTCGAATGACGCCAACCCATCTGATGGGTCCGCAGCCAACCTCGTCCCAGAGGTCAATAATGAGGTTATGGCTCTGGAGCCCGTTGTTGGTGCCGCTATTGCGGCACCTGTGGCGGGCCAACAAAACGTAATTGACCCCTGGATTAGAAACAATTTTGTACAAGCCCCTGGTGGAGAGTTCACAGTGTCCCCTAGAAACGCTCCAGGTGAGATACTGTGGAGCGCGCCCTTGGGCCCTGATCTGAACCCCTATCTTTCTCATTTGTCCAGAATGTACAATGGTTATGCAGGTGGTTTTGAAGTGCAGGTAATCCTTGCGGGGAACGCGTTCACCGCCGGGAAAA

G2 fTP1-2(配列番号54)TCTCATCCATCTGCATGGATTTTTACGTGC
G2 rTP1-7(配列番号67)AGCACGTGGGAGTCTTCATTCACAAAGCTG
norovirus G2 1 template 0(配列番号432)
CATTCTACAGCAAAATTAGCAAGTTAGTTATTGCAGAGCTAAAAGAAGGTGGCATGGATTTTTACGTGCCCAGACAAGAGCCAATGTTCAGATGGATGAGATTCTCAGATCTGAGCACGTGGGAGGGCGATCGCAATCTGGCTCCCAGCTTTGTGAATGAAGATGGCGTCGAATGACGCCAACCCATCTGATGGGTCCGCAGCCAACCTCGTCCCAGAGGTCAATAATGAGGTTATGGCTCTGGAGCCCGTTGTTGGTGCCGCTATTGCGGCACCTGTGGCGGGCCAACAAAACGTAATTGACCCCTGGATTAGAAACAATTTTGTACAAGCCCCTGGTGGAGAGTTCACAGTGTCCCCTAGAAACGCTCCAGGTGAGATACTGTGGAGCGCGCCCTTGGGCCCTGATCTGAACCCCTATCTTTCTCATTTGTCCAGAATGTACAATGGTTATGCAGGTGGTTTTGAAGTGCAGGTAATCCTTGCGGGGAACGCGTTCACCGCCGGGAAAA

G2 fTP1-2(配列番号54)TCTCATCCATCTGCATGGATTTTTACGTGC
G2 rTP1-8(配列番号68)GCACGTGGGAGGATCTTCATTCACAAAGCT
norovirus G2 1 template 0(配列番号432)
CATTCTACAGCAAAATTAGCAAGTTAGTTATTGCAGAGCTAAAAGAAGGTGGCATGGATTTTTACGTGCCCAGACAAGAGCCAATGTTCAGATGGATGAGATTCTCAGATCTGAGCACGTGGGAGGGCGATCGCAATCTGGCTCCCAGCTTTGTGAATGAAGATGGCGTCGAATGACGCCAACCCATCTGATGGGTCCGCAGCCAACCTCGTCCCAGAGGTCAATAATGAGGTTATGGCTCTGGAGCCCGTTGTTGGTGCCGCTATTGCGGCACCTGTGGCGGGCCAACAAAACGTAATTGACCCCTGGATTAGAAACAATTTTGTACAAGCCCCTGGTGGAGAGTTCACAGTGTCCCCTAGAAACGCTCCAGGTGAGATACTGTGGAGCGCGCCCTTGGGCCCTGATCTGAACCCCTATCTTTCTCATTTGTCCAGAATGTACAATGGTTATGCAGGTGGTTTTGAAGTGCAGGTAATCCTTGCGGGGAACGCGTTCACCGCCGGGAAAA
[実施例9]
本実施例では、前記プライマーの設計方法(7)および前記プライマーの製造方法(7)に基づき、前記プライマー(7)を設計および製造し、さらに、これを用いて核酸増幅を行い、標的核酸配列の増幅効率を確認した。
TPの5'端が同一のTPにハイブリダイズする数が増幅反応に及ぼす影響を調べた。そこで、TPの5'端の塩基配列に注目し、それと相補になる配列がいくつ同一TP配列中に現れるかで評価をすることとした。
Figure 2015097529
鋳型プラスミドの調製
前記実施例3(前記プライマー(1))と同様にして行った。
核酸増幅反応
前記実施例3(前記プライマー(1))と同様にして行った。
核酸増幅反応評価方法
まず、注目するTPの5'端の配列の長さを5'側からの2〜6塩基に設定し、それぞれの注目配列の相補配列が同一TP配列中にいくつ存在するかを数えた。
次いで、使用した各TPについて鋳型核酸を入れた試料の反応時間が45分以内で、鋳型核酸を入れた試料の反応時間と、鋳型核酸を入れていない試料(ネガティブコントロール)の反応時間との差が30分以上のものを「成功」、それ以外のものを「失敗」と判定した。なお、増幅反応はForward TPとReverse TPのペアで行われるが、各々のTPを評価するために、1つのTPペアの成功・失敗はそれを構成するForward TPとReverse TPそれぞれにカウントした。
<結果>
以下の表9に示すように、TPの5'端からの3塩基を注目配列とした場合、相補配列数が0個の場合の成功の割合は4例/4例(100%)、相補配列数が1個の場合の成功の割合は6例/9例(67%)、相補配列数が2個の場合の成功の割合は2例/2例(100%)であったのに対し、相補配列数が3個の場合は0例/3例(0%)となり、相補配列数が2個以下の場合と3個存在する場合とでは顕著な相違が見られた。
一方、データは示していないが、TPの5'端からの2塩基を注目配列とした場合は、相補配列を一定個数以下とする効果は顕著には見られなかった。また、当然のことながらTPの5'端からの4塩基以上を注目配列とした場合も、3塩基とした場合と同様の傾向が見られた。
以上のことから、TPの5'端からの3塩基を注目配列として選択し、同一TP配列中にその注目配列の相補配列数を2個以下とするようにした場合に、優れた増幅速度・特異性を示すことが明らかになった。
Figure 2015097529
(表中「−」は90分以内で反応が見られなかったことを示す。)
なお、上記表9で用いたTPの塩基配列と標的核酸配列は以下のとおりである。

FTO_2 TP_F1(配列番号234) CTAAATTCACAGCAGTTATGCATTTAGAATGTCTGA
FTO_2 TP_R2(配列番号243) AGTGATGCACTTTCCATTTCTGACTGTTACCTATTA
FTO_2 TP_R3(配列番号244) AGTGATGCACTTCTCCATTTCTGACTGTTACCTATT
FTO_2 TP_R5(配列番号246) AGTGATGCACTTCACTCCATTTCTGACTGTTACCTA
FTO_2 TP_R7(配列番号248) AGTGATGCACTTCCCACTCCATTTCTGACTGTTACC
FTO_2_template(配列番号435)
tatcttttggcagatcagaacataatgaaaataaaataaaaaaattcaaaactggctcttgaatgaaataggattcagaagagatgatctcaaatctactTTATGAGATAATGTCCTTTTTAAAAATAAACACTAACATCAGTTATGCATTTAGAATGTCTGAATTATTATTCTAGGTTCCTTGCGACTGCTGTGAATTTAGTGATGCACTTGGATAGTCTCTGTTACTCTAAAGTTTTAATAGGTAACAGTCAGAAATGGAGTGGGAGAGCATAAAAGCAAACTGAAATGCAAATAGCTGgtaccctgaagccattaactttaagctggttattcctgacctactgtttggacataagatggtagagaggctgagtgtgacttgaacatttgttccttag

G2 fTP6-3(配列番号135) CAAGGGCGCGCTCAGTGTCCCCTAGAAACG
G2 fTP6-5(配列番号137) CCCAAGGGCGCGGTGTCCCCTAGAAACGCT
G2 fTP6-7(配列番号139) GGCCCAAGGGCGGTCCCCTAGAAACGCTCC
G2 fTP6-8(配列番号140) GGGCCCAAGGGCTCCCCTAGAAACGCTCCA
G2 rTP6-5(配列番号145) CTGAACCCCTATCCTGCATAACCATTGTAC
G2 rTP6-6(配列番号146) TGAACCCCTATCACCTGCATAACCATTGTA
G2 rTP6-7(配列番号147) GAACCCCTATCTCACCTGCATAACCATTGT
G2_template (配列番号52)
GGCATGGATTTTTACGTGCCCAGACAAGAGCCAATGTTCAGATGGATGAGATTCTCAGATCTGAGCACGTGGGAGGGCGATCGCAATCTGGCTCCCAGCTTTGTGAATGAAGATGGCGTCGAATGACGCCAACCCATCTGATGGGTCCGCAGCCAACCTCGTCCCAGAGGTCAATAATGAGGTTATGGCTCTGGAGCCCGTTGTTGGTGCCGCTATTGCGGCACCTGTGGCGGGCCAACAAAACGTAATTGACCCCTGGATTAGAAACAATTTTGTACAAGCCCCTGGTGGAGAGTTCACAGTGTCCCCTAGAAACGCTCCAGGTGAGATACTGTGGAGCGCGCCCTTGGGCCCTGATCTGAACCCCTATCTTTCTCATTTGTCCAGAATGTACAATGGTTATGCAGGTGG
[実施例10]
本実施例では、前記プライマーの設計方法(8)および前記プライマーの製造方法(8)に基づき、前記プライマー(8)を設計および製造し、さらに、これを用いて核酸増幅を行い、標的核酸配列の増幅効率を確認した。すなわち、本実施例では、前記核酸増幅反応の作用機序(図3)の中で、核酸増幅の標的となるゲノム配列上にTPがハイブリダイズする(図3(a))際にその部位が1本鎖になっている確率が増幅反応に及ぼす影響を調べた。1本鎖になっている確率は、まず、当該ゲノム配列上の、TPがハイブリダイズする配列中に注目する配列を定め、次にその注目配列に対する相補配列が近傍の当該ゲノム配列上にいくつ存在するかで評価することとし、当該相補配列の数がより多い場合に当該注目配列部分をステム部分とするステムループ構造を形成する可能性が大きくなり、結果としてTPがハイブリダイズする部分が一本鎖になっている確率はより大きくなるとした。なお、図3(a)の一部を以下に示す。
Figure 2015097529
鋳型プラスミドの調製
前記実施例3(前記プライマー(1))と同様にして行った。
核酸増幅反応
前記実施例3(前記プライマー(1))と同様にして行った。
核酸増幅反応評価方法
核酸増幅の標的となるゲノム配列上にハイブリダイズするTP上の配列(Ac’)に対応する前記ゲノム配列上の配列(A)について、配列(A)の5'末端側から数えて1塩基目から4塩基目までの4塩基の配列(注目配列1-4)と相補的な4塩基の逆方向の配列(相補配列)が、配列(A)の上流側20塩基、配列(A)および配列(A)の下流側20塩基の領域中に何個存在するかを計算した。ただし、注目配列、その上流側3塩基およびその下流側3塩基の計10塩基の領域は個数計算の対象外とした。そして、注目配列をさらに3’側に1塩基ずつずらした配列(注目配列2-5、注目配列3-6、注目配列4-7、注目配列5-8・・・)についても同様の計算を行った。
次いで、使用した各TPについて鋳型核酸を入れた試料の反応時間が45分以内で、鋳型核酸を入れた試料の反応時間と、鋳型核酸を入れていない試料(ネガティブコントロール)の反応時間との差が30分以上のものを「成功」、それ以外のものを「失敗」と判定した。なお、増幅反応はForward TPとReverse TPのペアで行われるが、各々のTPを評価するために、1つのTPペアの成功・失敗はそれを構成するForward TPとReverse TPそれぞれにカウントした。
<結果>
下記の表10に示すように、ゲノム配列上の配列(A)の5'末端側から数えて4塩基目から7塩基目までの4塩基の配列を注目配列とした場合(注目配列4-7)、相補配列数が1個以下の場合の成功の割合は2例/6例(33%)であったのに対し、相補配列数が2個以上の場合は2例/2例(100%)となり、相補配列を1個以下の場合と2個以上にした場合とでは顕著な相違が見られた。同様に、注目配列5-8の場合、相補配列数が1個以下の場合の成功の割合は2例/6例(33%)であったのに対し、相補配列数が2個以上の場合は2例/2例(100%)となり、注目配列6-9の場合、相補配列数が1個以下の場合の成功の割合は2例/6例(33%)であったのに対し、相補配列数が2個以上の場合は2例/2例(100%)となり、注目配列7-10の場合、相補配列数が1個以下の場合の成功の割合は2例/6例(33%)であったのに対し、相補配列数が2個以上の場合は2例/2例(100%)となり、いずれも、相補配列を1個以下の場合と2個以上にした場合とでは顕著な相違が見られた。
一方、データは示していないが、注目配列として前後に1〜5塩基ずらした4塩基の配列(注目配列1-4、同2-5、同3-6、同8-11、同9-12、同10-13、同11-14、同12-15)を選択した場合は、相補配列数を2個以上とする効果は顕著には見られなかった。
以上のことから、注目配列としてゲノム配列上の配列(A)の5'末端側から数えて4塩基目から10塩基目までの計7塩基のうち、4塩基目から7塩基目までの4塩基、5塩基目から8塩基目までの4塩基、6塩基目から9塩基目までの4塩基、または7塩基目から10塩基目までの4塩基の配列の相補配列数を2個以上とした場合に、優れた増幅速度・特異性を示すことが明らかになった。
Figure 2015097529
(表中「−」は90分以内で反応が見られなかったことを示す。)
なお、上記表10で用いたTPの塩基配列と標的核酸配列は以下のとおりである。

G2 fTP3-1(配列番号85) GAGCCATAACCTTGGGTCCGCAGCCAACCT
G2 fTP3-2(配列番号86) AGAGCCATAACCGGGTCCGCAGCCAACCTC
G2 fTP3-4(配列番号88) CCAGAGCCATAAGTCCGCAGCCAACCTCGT
G2 fTP3-5(配列番号89) TCCAGAGCCATATCCGCAGCCAACCTCGTC
G2 fTP3-6(配列番号90) CTCCAGAGCCATCCGCAGCCAACCTCGTCC
G2 fTP3-7(配列番号91) GCTCCAGAGCCACGCAGCCAACCTCGTCCC
G2 fTP3-8(配列番号92) GGCTCCAGAGCCGCAGCCAACCTCGTCCCA
G2 rTP3-5(配列番号97) GTTGGTGCCGCTTCAATTACGTTTTGTTGG
G2 rTP3-6(配列番号98) TTGGTGCCGCTAGTCAATTACGTTTTGTTG
G2 rTP3-7(配列番号99) TGGTGCCGCTATGGTCAATTACGTTTTGTT
G2 rTP3-8(配列番号100) GGTGCCGCTATTGGGTCAATTACGTTTTGT
G2_template (配列番号52)
GGCATGGATTTTTACGTGCCCAGACAAGAGCCAATGTTCAGATGGATGAGATTCTCAGATCTGAGCACGTGGGAGGGCGATCGCAATCTGGCTCCCAGCTTTGTGAATGAAGATGGCGTCGAATGACGCCAACCCATCTGATGGGTCCGCAGCCAACCTCGTCCCAGAGGTCAATAATGAGGTTATGGCTCTGGAGCCCGTTGTTGGTGCCGCTATTGCGGCACCTGTGGCGGGCCAACAAAACGTAATTGACCCCTGGATTAGAAACAATTTTGTACAAGCCCCTGGTGGAGAGTTCACAGTGTCCCCTAGAAACGCTCCAGGTGAGATACTGTGGAGCGCGCCCTTGGGCCCTGATCTGAACCCCTATCTTTCTCATTTGTCCAGAATGTACAATGGTTATGCAGGTGG

KCNQ1_rs2237897 TP-F1(配列番号402) CGTCCCCAGCTCCCTAGGGACGGAGGTGGCCAGAG
KCNQ1_rs2237897 TP-F2(配列番号403) CGTCCCCAGCTCCCTGGGACGGAGGTGGCCAGAGG
KCNQ1_rs2237897 TP-F8(配列番号409) CGTCCCCAGCTCCCTGAGGTGGCCAGAGGCCTCTC
KCNQ1_rs2237897 TP-R1(配列番号410) ACGAGGGGCCTCACCCTGGGCCTGAAGGGAGGG
KCNQ1_rs2237897 TP-R2(配列番号411) ACGAGGGGCCTCATCCCTGGGCCTGAAGGGAGG
KCNQ1_rs2237897 TP-R3(配列番号412) ACGAGGGGCCTCACTCCCTGGGCCTGAAGGGAG
KCNQ1_rs2237897 TP-R6(配列番号415) ACGAGGGGCCTCACCACTCCCTGGGCCTGAAGG
KCNQ1_rs2237897 TP-R7(配列番号416) ACGAGGGGCCTCAGCCACTCCCTGGGCCTGAAG
KCNQ1_rs2237897_template(配列番号436)
catggtgtgcgtgtttgggagcaccctgggcagcctctcgagtgtccagagagaggacaccgtcttgagccagcagggacagccaagagcgcccggggagAGGCCTGGGTGGAGACAGAACACAGCAGGCTGTGGGCGTGGCCAATGTTGAGGGACGGAGGTGGCCAGAGGCCTCTCAGTGGTGCCCAGGGAGCTGGGGACGAGGGGCCTCATCCTTCCCCTGAGCCCCTCCCTTCAGGCCCAGGGAGTGGCCTGGGGCCCAGGAGAGCCCGCTCCGCGCTCACAGCCTCCGTTCCCAGACacgcccgggcctgagcccccaggctgcactgtgccacagaacagactccccggcccctccctgctcgagaggtgaccaaggcccagggtctcccagcgag
[実施例11]
本実施例では、前記プライマーの設計方法(9)および前記プライマーの製造方法(9)に基づき、前記プライマー(9)を設計および製造し、さらに、これを用いて核酸増幅を行い、標的核酸配列の増幅効率を確認した。すなわち、本実施例では、前記核酸増幅反応の作用機序(図3)の中で、核酸増幅の標的となるゲノム配列上にTPがハイブリダイズした(図3(a))後、その伸長鎖上にターンバックする(図3(b))領域が1本鎖になっている確率が増幅反応に及ぼす影響を調べた。1本鎖になっている確率は、まず、当該ゲノム配列上の、TPがターンバックする配列中に注目する配列を定め、次にその注目配列に対する相補配列が近傍の当該ゲノム配列上にいくつ存在するかで評価することとし、当該相補配列の数がより多い場合に当該注目配列部分をステム部分とするステムループ構造を形成する可能性が大きくなり、結果としてTPがターンバックする領域が一本鎖になっている確率はより大きくなるとした。なお、図3(b)の一部を以下に示す。
Figure 2015097529
鋳型プラスミドの調製
前記実施例3(前記プライマー(1))と同様にして行った。
核酸増幅反応
前記実施例3(前記プライマー(1))と同様にして行った。
核酸増幅反応評価方法
核酸増幅の標的となるゲノム配列上にTPがハイブリダイズした後、その伸長鎖上にターンバックする際、そのターンバック領域に対応する前記ゲノム配列上の配列(B)について、配列(B)の3'末端側から4塩基の配列(注目配列1-4)と相補的な4塩基の逆方向の配列(相補配列)が、当該4塩基の5’末端から上流側に数えた配列の4塩基目から23塩基目までの20塩基、および当該4塩基の3’末端から下流側に数えた配列の4塩基目から23塩基目までの20塩基の中に何個存在するかを計算した。つまり、注目配列、その上流側3塩基およびその下流側3塩基の計10塩基の領域は個数計算の対象外とした。そして、注目配列をさらに5’側に1塩基ずつずらした配列(注目配列2-5、注目配列3-6、注目配列4-7・・・)についても同様の計算を行った。
次いで、使用した各TPについて鋳型核酸を入れた試料の反応時間が45分以内で、鋳型核酸を入れた試料の反応時間と、鋳型核酸を入れていない試料(ネガティブコントロール)の反応時間との差が30分以上のものを「成功」、それ以外のものを「失敗」と判定した。なお、増幅反応はForward TPとReverse TPのペアで行われるが、各々のTPを評価するために、1つのTPペアの成功・失敗はそれを構成するForward TPとReverse TPそれぞれにカウントした。
<結果>
下記の表11に示すように、ゲノム配列上の配列(B)の3'末端側から4塩基の配列を注目配列とした場合(注目配列1-4)、相補配列数が0個の場合の成功の割合は0例/4例(0%)であったのに対し、相補配列数が1個以上の場合は6例/8例(75%)となり、相補配列を0個の場合と1個以上にした場合とでは顕著な相違が見られた。
一方、データは示していないが、注目配列として5'側に1〜3塩基ずらした4塩基の配列(注目配列2-5、同3-6、同4-7)を選択した場合は、相補配列数を1個以上とする効果は顕著には見られなかった。
以上のことから、注目配列としてゲノム配列上の配列(B)の3'末端側か4塩基と相補的な配列が、当該4塩基の5’末端から上流側に数えた配列の4塩基目から23塩基目までの20塩基、および当該4塩基の3’末端から下流側に数えた配列の4塩基目から23塩基目までの20塩基の中に、1個以上である場合に、優れた増幅速度・特異性を示すことが明らかになった。
Figure 2015097529
(表中「−」は90分以内で反応が見られなかったことを示す。)
なお、上記表11で用いたTPの塩基配列と標的核酸配列は以下のとおりである。

G2 fTP2-2(配列番号70) GTCATTCGACGCCGATCGCAATCTGGCTCC
G2 rTP2-1(配列番号69) CCATCTGATGGGACCTCATTATTGACCTCT
norovirus G2 1 template 0(配列番号432)
CATTCTACAGCAAAATTAGCAAGTTAGTTATTGCAGAGCTAAAAGAAGGTGGCATGGATTTTTACGTGCCCAGACAAGAGCCAATGTTCAGATGGATGAGATTCTCAGATCTGAGCACGTGGGAGGGCGATCGCAATCTGGCTCCCAGCTTTGTGAATGAAGATGGCGTCGAATGACGCCAACCCATCTGATGGGTCCGCAGCCAACCTCGTCCCAGAGGTCAATAATGAGGTTATGGCTCTGGAGCCCGTTGTTGGTGCCGCTATTGCGGCACCTGTGGCGGGCCAACAAAACGTAATTGACCCCTGGATTAGAAACAATTTTGTACAAGCCCCTGGTGGAGAGTTCACAGTGTCCCCTAGAAACGCTCCAGGTGAGATACTGTGGAGCGCGCCCTTGGGCCCTGATCTGAACCCCTATCTTTCTCATTTGTCCAGAATGTACAATGGTTATGCAGGTGGTTTTGAAGTGCAGGTAATCCTTGCGGGGAACGCGTTCACCGCCGGGAAAA

ABCG2 TP_F3(配列番号169) TGTAAGTTTTCTTAAGGATGATGTTGTGA
ABCG2 TP_F6(配列番号172) TGTAAGTTTTTGCCTTAAGGATGATGTTG
ABCG2 TP_R3(配列番号177) ACAGTTCTCATCATGATTCGTCATAGTTG
ABCG2_template(配列番号437)
ggagttaactgtcatttgcagaactgcaggttcatcattagctagaactttaccttagttatgttatctttgtggattatgttatgtatactaaacagtcATGGTCTTAGAAAAGACTCATTATCATTATGTCTCATTAAAATGCTATTTGCCTTAAGGATGATGTTGTGATGGGCACTCTGACGGTGAGAGAAAACTTACAGTTCTCAGCAGCTCTTCGGCTTGCAACAACTATGACGAATCATGAAAAAAACGAACGGATTAACAGGGTCATTCAAGAGTTAGGTCTGGATAAAGTGGCagactccaaggtaatgtggaaaaactgaaagcatcatgatcagcataagtaggactttccctgtgtggataaaatgactctgattcagaagtttcctgta

G2 fTP4-3(配列番号103) CACAGGTGCCGCAGGTTATGGCTCTGGAGC
G2 fTP4-6(配列番号106) CGCCACAGGTGCTTATGGCTCTGGAGCCCG
G2 rTP4-4(配列番号112) ACAAAACGTAATCAGGGGCTTGTACAAAAT
G2 rTP4-7(配列番号115) AAACGTAATTGACACCAGGGGCTTGTACAA
G2_template (配列番号52)
GGCATGGATTTTTACGTGCCCAGACAAGAGCCAATGTTCAGATGGATGAGATTCTCAGATCTGAGCACGTGGGAGGGCGATCGCAATCTGGCTCCCAGCTTTGTGAATGAAGATGGCGTCGAATGACGCCAACCCATCTGATGGGTCCGCAGCCAACCTCGTCCCAGAGGTCAATAATGAGGTTATGGCTCTGGAGCCCGTTGTTGGTGCCGCTATTGCGGCACCTGTGGCGGGCCAACAAAACGTAATTGACCCCTGGATTAGAAACAATTTTGTACAAGCCCCTGGTGGAGAGTTCACAGTGTCCCCTAGAAACGCTCCAGGTGAGATACTGTGGAGCGCGCCCTTGGGCCCTGATCTGAACCCCTATCTTTCTCATTTGTCCAGAATGTACAATGGTTATGCAGGTGG
[実施例12]
本実施例では、前記プライマーの設計方法(10)および前記プライマーの製造方法(10)に基づき、前記プライマー(10)を設計および製造し、さらに、これを用いて核酸増幅を行い、標的核酸配列の増幅効率を確認した。
TPが標的核酸配列にハイブリダイズするTP中の領域(Ac')に含まれる任意の連続する5塩基が同一のTPにハイブリダイズする数が増幅反応に及ぼす影響を調べた。そこで、TPの3'端から5塩基の長さで1塩基ずつずらした塩基配列に注目し、それと相補になる配列がいくつ同一TP配列中に現れるかで評価をすることとした。
Figure 2015097529
鋳型プラスミドの調製
前記実施例3(前記プライマー(1))と同様にして行った。
核酸増幅反応
前記実施例3(前記プライマー(1))と同様にして行った。
核酸増幅反応評価方法
まず、注目する塩基配列をTPの3'末端側から5塩基の長さで1塩基ずつずらした配列とし(注目配列1-5、同2-6、同3-7、同4-8、・・・)、それぞれの注目配列の相補配列が同一TP配列中にいくつ存在するかを数えた。
次いで、使用した各TPについて鋳型核酸を入れた試料の反応時間が45分以内で、鋳型核酸を入れた試料の反応時間と、鋳型核酸を入れていない試料(ネガティブコントロール)の反応時間との差が30分以上のものを「成功」、それ以外のものを「失敗」と判定した。なお、増幅反応はForward TPとReverse TPのペアで行われるが、各々のTPを評価するために、1つのTPペアの成功・失敗はそれを構成するForward TPとReverse TPそれぞれにカウントした。
<結果>
以下の表12に示すように、TPの3’末端側から数えての6塩基目から10塩基目までの5塩基の配列を注目配列とした場合(注目配列6-10)、相補配列数が0個の場合の成功の割合は6例/9例(67%)であったのに対し、相補配列数が1個以上の場合は0例/3例(0%)となり、相補配列数が0個の場合と1個以上存在する場合とでは顕著な相違が見られた。同様に、注目配列7-11、注目配列8-12、および注目配列9-13の場合においても、相補配列数が0個の場合の成功の割合は、それぞれ6例/9例(67%)、6例/9例(67%)、および6例/9例(67%)、であったのに対し、相補配列数が1個以上の場合は、それぞれ0例/3例(0%)、0例/3例(0%)、0例/3例(0%)、となり、相補配列数が0個の場合と1個以上存在する場合とでは顕著な相違が見られた。
一方、データは示していないが、注目配列1-5、同2-6、同3-7、同4-8、同5-9、同10-14、同11-15の場合はいずれも、相補配列を0個とする効果は顕著には見られなかった。
以上のことから、TPの3’末端側から数えて6塩基目から13塩基目までの8塩基のうち連続する任意の5塩基の配列と相補的な配列が、同一TP配列中に存在しないようにした場合に、優れた増幅速度・特異性を示すことが明らかになった。
Figure 2015097529
(表中「−」は90分以内で反応が見られなかったことを示す。)
なお、上記表12で用いたTPの塩基配列と標的核酸配列は以下のとおりである。

B3 TP-F5(配列番号23) CAGGCGATGCGGTGCTGGCCACCGTGGGA
B3 TP-F6(配列番号24) CAGGCGATGGCGGTGCTGGCCACCGTGGG
B3 TP-R4(配列番号30) CTGGACTCCGCCAGCGAAGTCACGAACAC
Beta-3 AR(配列番号18)
TAGCCGGGGCCCTGCTGGCGCTGGCGGTGCTGGCCACCGTGGGAGGCAACCTGCTGGTCATCGTGGCCATCGCCTGGACTCCGAGACTCCAGACCATGACCAACGTGTTCGTGACTTCGCTGGCCGCAGCCGACCTGGTGATGGGACTC

NAT2-590 TP_F6(配列番号323) TCGAGGTTCAATCTCCTGCCAAAGAAGAAACA
NAT2-590 TP_R1(配列番号326) CGAACAATTGTGGAGACGTCTGCAGGTATGTA
NAT2-590 TP_R2(配列番号327) CGAACAATTGTTGGAGACGTCTGCAGGTATGT
NAT2-590 TP_R7(配列番号332) CGAACAATTGAGATGTTGGAGACGTCTGCAGG
NAT2-590 TP_R8(配列番号333) CGAACAATTGAAGATGTTGGAGACGTCTGCAG
NAT2-590(配列番号317)
ATCAGGAGAGAGCAGTATATTACAAACAAAGAATTTCTTAATTCTCATCTCCTGCCAAAGAAGAAACACCAAAAAATATACTTATTTACGCTTGAACCTCGAACAATTGAAGATTTTGAGTCTATGAATACATACCTGCAGACGTCTCCAACATCTTCATTTATAACCACATCATTTTGTTCCTTGCAGACCCCAGAAGGG

G2 fTP4-7(配列番号107) CCGCCACAGGTGTATGGCTCTGGAGCCCGT
G2 rTP4-4(配列番号112) ACAAAACGTAATCAGGGGCTTGTACAAAAT
G2 rTP4-6(配列番号114) AAAACGTAATTGACCAGGGGCTTGTACAAA
G2_template(配列番号52)
GGCATGGATTTTTACGTGCCCAGACAAGAGCCAATGTTCAGATGGATGAGATTCTCAGATCTGAGCACGTGGGAGGGCGATCGCAATCTGGCTCCCAGCTTTGTGAATGAAGATGGCGTCGAATGACGCCAACCCATCTGATGGGTCCGCAGCCAACCTCGTCCCAGAGGTCAATAATGAGGTTATGGCTCTGGAGCCCGTTGTTGGTGCCGCTATTGCGGCACCTGTGGCGGGCCAACAAAACGTAATTGACCCCTGGATTAGAAACAATTTTGTACAAGCCCCTGGTGGAGAGTTCACAGTGTCCCCTAGAAACGCTCCAGGTGAGATACTGTGGAGCGCGCCCTTGGGCCCTGATCTGAACCCCTATCTTTCTCATTTGTCCAGAATGTACAATGGTTATGCAGGTGG

KCNQ1_rs2237897 TP-F1(配列番号402) CGTCCCCAGCTCCCTAGGGACGGAGGTGGCCAGAG
KCNQ1_rs2237897 TP-F2(配列番号403) CGTCCCCAGCTCCCTGGGACGGAGGTGGCCAGAGG
KCNQ1_rs2237897 TP-F4(配列番号405) CGTCCCCAGCTCCCTGACGGAGGTGGCCAGAGGCC
KCNQ1_rs2237897 TP-F8(配列番号409) CGTCCCCAGCTCCCTGAGGTGGCCAGAGGCCTCTC
KCNQ1_rs2237897 TP-R7(配列番号416) ACGAGGGGCCTCAGCCACTCCCTGGGCCTGAAG
KCNQ1_rs2237897_template(配列番号436)
catggtgtgcgtgtttgggagcaccctgggcagcctctcgagtgtccagagagaggacaccgtcttgagccagcagggacagccaagagcgcccggggagAGGCCTGGGTGGAGACAGAACACAGCAGGCTGTGGGCGTGGCCAATGTTGAGGGACGGAGGTGGCCAGAGGCCTCTCAGTGGTGCCCAGGGAGCTGGGGACGAGGGGCCTCATCCTTCCCCTGAGCCCCTCCCTTCAGGCCCAGGGAGTGGCCTGGGGCCCAGGAGAGCCCGCTCCGCGCTCACAGCCTCCGTTCCCAGACacgcccgggcctgagcccccaggctgcactgtgccacagaacagactccccggcccctccctgctcgagaggtgaccaaggcccagggtctcccagcgag

ABCG2 TP_F3(配列番号169) TGTAAGTTTTCTTAAGGATGATGTTGTGA
ABCG2 TP_F4(配列番号170) TGTAAGTTTTCCTTAAGGATGATGTTGTG
ABCG2 TP_F5(配列番号171) TGTAAGTTTTGCCTTAAGGATGATGTTGT
ABCG2 TP_F7(配列番号173) TGTAAGTTTTTTGCCTTAAGGATGATGTT
ABCG2 TP_F8(配列番号174) TGTAAGTTTTTTTGCCTTAAGGATGATGT
ABCG2 TP_R1(配列番号175) ACAGTTCTCAATGATTCGTCATAGTTGTT
ABCG2 TP_R2(配列番号176) ACAGTTCTCACATGATTCGTCATAGTTGT
ABCG2 TP_R3(配列番号177) ACAGTTCTCATCATGATTCGTCATAGTTG
ABCG2 TP_R5(配列番号179) ACAGTTCTCATTTCATGATTCGTCATAGT
ABCG2 TP_R8(配列番号182) ACAGTTCTCATTTTTTCATGATTCGTCAT
ABCG2_template(配列番号437)
ggagttaactgtcatttgcagaactgcaggttcatcattagctagaactttaccttagttatgttatctttgtggattatgttatgtatactaaacagtcATGGTCTTAGAAAAGACTCATTATCATTATGTCTCATTAAAATGCTATTTGCCTTAAGGATGATGTTGTGATGGGCACTCTGACGGTGAGAGAAAACTTACAGTTCTCAGCAGCTCTTCGGCTTGCAACAACTATGACGAATCATGAAAAAAACGAACGGATTAACAGGGTCATTCAAGAGTTAGGTCTGGATAAAGTGGCagactccaaggtaatgtggaaaaactgaaagcatcatgatcagcataagtaggactttccctgtgtggataaaatgactctgattcagaagtttcctgta

FTO_2 TP_F1(配列番号234) CTAAATTCACAGCAGTTATGCATTTAGAATGTCTGA
FTO_2 TP_F3(配列番号236) CTAAATTCACAGATCAGTTATGCATTTAGAATGTCT
FTO_2 TP_F4(配列番号237) CTAAATTCACAGCATCAGTTATGCATTTAGAATGTC
FTO_2 TP_R1(配列番号242) AGTGATGCACTTCCATTTCTGACTGTTACCTATTAA
FTO_2 TP_R6(配列番号247) AGTGATGCACTTCCACTCCATTTCTGACTGTTACCT
FTO_2_template(配列番号435)
tatcttttggcagatcagaacataatgaaaataaaataaaaaaattcaaaactggctcttgaatgaaataggattcagaagagatgatctcaaatctactTTATGAGATAATGTCCTTTTTAAAAATAAACACTAACATCAGTTATGCATTTAGAATGTCTGAATTATTATTCTAGGTTCCTTGCGACTGCTGTGAATTTAGTGATGCACTTGGATAGTCTCTGTTACTCTAAAGTTTTAATAGGTAACAGTCAGAAATGGAGTGGGAGAGCATAAAAGCAAACTGAAATGCAAATAGCTGgtaccctgaagccattaactttaagctggttattcctgacctactgtttggacataagatggtagagaggctgagtgtgacttgaacatttgttccttag
本発明は、核酸増幅用プライマー、核酸増幅用プライマーの設計方法、核酸増幅用プライマーの製造方法、および、核酸の増幅方法に関するものである。本発明の核酸増幅用プライマーの設計方法によって得られるプライマーによれば、TPを含むプライマーセットを用いた等温核酸増幅法において、核酸の増幅速度および核酸増幅の特異性が向上する。このため、本発明の核酸増幅用プライマーの設計方法、核酸増幅用プライマーの製造方法、プライマーセット、および、核酸の増幅方法は、例えば、遺伝子工学分野において、極めて有用なツールと言える。

Claims (40)

  1. 標的核酸配列の増幅に用いるプライマーの設計方法であって、下記の(D1)、(D2)および(D3)の工程を含むことを特徴とするプライマーの設計方法。
    (D1)前記標的核酸配列において、配列(A)を選択し、プライマーの3'末端側のアニーリング配列として、前記配列(A)と相補的な配列(Ac')を決定する工程。
    (D2)前記標的核酸配列において、前記配列(A)よりも5'末端側に存在する配列(B)を選択し、前記プライマーの5'末端側のステムループ形成配列として、前記配列(B)と同じ配列(B')を決定する工程。
    (D3)前記標的核酸配列において、前記配列(A)および前記配列(B)の間の配列(W)と、前記配列(A)より3'末端側における前記配列(W)と相補的な配列(Wc)とを選択し、前記プライマーの前記配列(Ac')および(B')の間の配列として、前記配列(W)と同じ配列(W')を決定する工程。
  2. 前記(D3)工程において、前記標的核酸配列の前記配列(W)を2塩基以上とする請求項1記載のプライマーの設計方法。
  3. 前記(D3)工程において、前記標的核酸配列の前記配列(W)が、前記配列(A)および前記配列(B)の少なくとも一方の配列に含まれるようにする請求項1または2記載のプライマーの設計方法。
  4. 標的核酸配列の増幅に用いるプライマーの製造方法であって、
    プライマー設計工程およびプライマーの合成工程を含み、
    前記プライマーの設計工程が、請求項1から3のいずれか一項に記載のプライマーの設計方法によって実施されることを特徴とするプライマーの製造方法。
  5. 第一の鋳型核酸および第二の鋳型核酸からなる二本鎖鋳型核酸中の標的核酸配列の増幅に用いるプライマーセットであって、
    前記プライマーセットは、第一のプライマーおよび第二のプライマーを含み、
    前記第一のプライマーは、前記第一の鋳型核酸中の前記標的核酸配列に基づき、請求項4記載の製造方法により製造されるプライマーであり、
    前記第二のプライマーは、3'末端側に、前記第二の鋳型核酸中の前記標的核酸配列の3'末端側の配列(E)に相補的な配列(Ec')を含み、5'末端側に、前記第二の鋳型核酸中の前記標的核酸配列の前記配列(E)よりも5'側に存在する配列(F)と同じ配列(F')を含むことを特徴とするプライマーセット。
  6. 前記第二のプライマーが、プライマー設計工程およびプライマーの合成工程を含む製造方法により製造され、
    前記プライマーの設計工程が、下記の(D’1)、(D’2)および(D’3)の工程を含む請求項5記載のプライマーセット。
    (D’1)前記第二の鋳型核酸中の前記標的核酸配列において、配列(E)を選択し、プライマーの3'末端側のアニーリング配列として、前記配列(E)と相補的な配列(Ec')を決定する工程。
    (D’2)前記第二の鋳型核酸中の前記標的核酸配列において、前記配列(E)よりも5'末端側に存在する配列(F)を選択し、前記プライマーの5'末端側のステムループ形成配列として、前記配列(F)と同じ配列(F')を決定する工程。
    (D’3)前記第二の鋳型核酸中の前記標的核酸配列において、前記配列(E)および前記配列(F)の間の配列(V)と、前記配列(E)より3'末端側における前記配列(V)と相補的な配列(Vc)とを選択し、前記プライマーの前記配列(Ec')および(F')の間の配列として、前記配列(V)と同じ配列(V')を決定する工程。
  7. 標的核酸配列の増幅に用いるプライマーの設計方法であって、
    前記プライマーの3'末端側に、前記標的核酸配列の3'末端側の配列(A)に相補的な配列(Ac')を含み、
    前記プライマーの5'末端側に、前記標的核酸配列の前記配列(A)よりも5'側に存在する配列(B)と同じ配列(B')を含み、
    前記標的核酸配列の前記配列(A)の5'末端側から3塩基の配列(A5'−3)と相補的な配列が、前記標的核酸の配列(A)と、前記標的核酸の配列(A)および配列(B)の間の配列(C)とで形成されるループ配列(A−C)中において、前記3塩基の配列(A5'−3)と、前記配列(A5'−3)の5’末端側に隣接する3塩基の配列と、前記配列(A5'−3)の3’末端側に隣接する3塩基の配列とを含む9塩基以外の配列の中に、1個以下であるように設計する、
    ことを特徴とするプライマーの設計方法。
  8. 標的核酸配列の増幅に用いるプライマーの製造方法であって、
    プライマー設計工程およびプライマーの合成工程を含み、
    前記プライマーの設計工程が、請求項7記載のプライマーの設計方法によって実施されることを特徴とするプライマーの製造方法。
  9. 標的核酸配列の増幅に用いるプライマーの設計方法であって、
    前記プライマーの3'末端側に、前記標的核酸配列の3'末端側の配列(A)に相補的な配列(Ac')を含み、
    前記プライマーの5'末端側に、前記標的核酸配列の前記配列(A)よりも5'側に存在する配列(B)と同じ配列(B')を含み、
    前記標的核酸配列の前記配列(A)の5'末端側から3塩基の配列(A5'−3)と相補的な配列が、前記標的核酸配列の前記配列(A)と、前記配列(A)の3'末端側に隣接する20塩基の配列と、前記配列(A)の5'末端側に隣接する20塩基の配列とを含む配列(A−20)中において、前記3塩基の配列(A5'−3)と、前記配列(A5'−3)の5’末端側に隣接する3塩基の配列と、前記配列(A5'−3)の3’末端側に隣接する3塩基の配列とを含む9塩基以外の配列の中に、1個以下であるように設計することを特徴とするプライマーの設計方法。
  10. 標的核酸配列の増幅に用いるプライマーの製造方法であって、
    プライマー設計工程およびプライマーの合成工程を含み、
    前記プライマーの設計工程が、請求項9記載のプライマーの設計方法によって実施されることを特徴とするプライマーの製造方法。
  11. 標的核酸配列の増幅に用いるプライマーの設計方法であって、
    前記プライマーの3'末端側に、前記標的核酸配列の3'末端側の配列(A)に相補的な配列(Ac')を含み、
    前記プライマーの5'末端側に、前記標的核酸配列の前記配列(A)よりも5'側に存在する配列(B)と同じ配列(B')を含み、
    前記標的核酸配列の前記配列(B)の5'末端側から6塩基において、GおよびCの割合が4塩基以上となるように設計することを特徴とするプライマーの設計方法。
  12. 標的核酸配列の増幅に用いるプライマーの製造方法であって、
    プライマー設計工程およびプライマーの合成工程を含み、
    前記プライマーの設計工程が、請求項11記載のプライマーの設計方法によって実施されることを特徴とするプライマーの製造方法。
  13. 標的核酸配列の増幅に用いるプライマーの設計方法であって、
    前記プライマーの3'末端側に、前記標的核酸配列の3'末端側の配列(A)に相補的な配列(Ac')を含み、
    前記プライマーの5'末端側に、前記標的核酸配列の前記配列(A)よりも5'側に存在する配列(B)と同じ配列(B')を含み、
    前記標的核酸配列の前記配列(A)の5’末端側から9塩基目から13塩基目までの5塩基の配列(A5’−9−13)のうち、連続する任意の3塩基の配列(A5’−9−13(3))と相補的な配列が、前記配列(A5’−9−13(3))の5’末端側に3塩基を隔てて隣接する20塩基の配列(ただし、前記配列(B)および前記配列(B)の5’末端側に隣接する配列を除く)、および、前記配列(A5’−9−13(3))の3’末端側に3塩基を隔てて隣接する20塩基の配列(ただし、前記配列(B)と相補的な配列(Bc)および前記配列(Bc)の3’末端側に隣接する配列を除く)の中に1個以下であるか、または、
    前記標的核酸配列の前記配列(A)の3’末端側から6塩基目から10塩基目までの5塩基の配列(A3’−6−10)のうち、連続する任意の3塩基の配列(A3’−6−10(3))と相補的な配列が、前記配列(A3’−6−10(3))の5’末端側に3塩基を隔てて隣接する20塩基の配列(ただし、前記配列(B)および前記配列(B)の5’末端側に隣接する配列を除く)、および、前記配列(A3’−6−10(3))の3’末端側に3塩基を隔てて隣接する20塩基の配列(ただし、前記配列(B)と相補的な配列(Bc)および前記配列(Bc)の3’末端側に隣接する配列を除く)の中に1個以下であるように設計することを特徴とするプライマーの設計方法。
  14. 標的核酸配列の増幅に用いるプライマーの製造方法であって、
    プライマー設計工程およびプライマーの合成工程を含み、
    前記プライマーの設計工程が、請求項13記載のプライマーの設計方法によって実施されることを特徴とするプライマーの製造方法。
  15. 標的核酸配列の増幅に用いるプライマーの設計方法であって、
    前記プライマーの3'末端側に、前記標的核酸配列の3'末端側の配列(A)に相補的な配列(Ac')を含み、
    前記プライマーの5'末端側に、前記標的核酸配列の前記配列(A)よりも5'側に存在する配列(B)と同じ配列(B')を含み、
    前記プライマーの前記配列(Ac’)の3’末端側から6塩基の配列(Ac’3’−6)と相補的な配列が、前記プライマーの伸長反応で形成される反応中間体の配列であって前記プライマーの配列およびその相補配列部分を除く配列の中に、存在しない(0個)ように設計することを特徴とするプライマーの設計方法。
  16. 標的核酸配列の増幅に用いるプライマーの製造方法であって、
    プライマー設計工程およびプライマーの合成工程を含み、
    前記プライマーの設計工程が、請求項15記載のプライマーの設計方法によって実施されることを特徴とするプライマーの製造方法。
  17. 標的核酸配列の増幅に用いるプライマーの設計方法であって、
    前記プライマーの3'末端側に、前記標的核酸配列の3'末端側の配列(A)に相補的な配列(Ac')を含み、
    前記プライマーの5'末端側に、前記標的核酸配列の前記配列(A)よりも5'側に存在する配列(B)と同じ配列(B')を含み、
    前記プライマーの前記配列(Ac’)の3’末端側から3塩基の配列(Ac’3’−3)と相補的な配列が、前記プライマー中に、存在しない(0個)ように設計する、
    ことを特徴とするプライマーの設計方法。
  18. 標的核酸配列の増幅に用いるプライマーの製造方法であって、
    プライマー設計工程およびプライマーの合成工程を含み、
    前記プライマーの設計工程が、請求項17記載のプライマーの設計方法によって実施されることを特徴とするプライマーの製造方法。
  19. 第一の鋳型核酸および第二の鋳型核酸からなる二本鎖鋳型核酸中の標的核酸配列の増幅に用いるプライマーセットの設計方法であって、
    前記プライマーセットは、第一のプライマーおよび第二のプライマーを含み、
    前記第一のプライマーの3'末端側に、前記第一の鋳型核酸中の前記標的核酸配列の3'末端側の配列(A)に相補的な配列(Ac')を含み、
    前記第一のプライマーの5'末端側に、前記第一の鋳型核酸中の前記標的核酸配列の前記配列(A)よりも5'側に存在する配列(B)と同じ配列(B')を含み、
    前記第二のプライマーの3'末端側に、前記第二の鋳型核酸中の前記標的核酸配列の3'末端側の配列(E)に相補的な配列(Ec')を含み、
    前記第二のプライマーの5'末端側に、前記第二の鋳型核酸中の前記標的核酸配列の前記配列(E)よりも5'側に存在する配列(F)と同じ配列(F')を含み、
    前記第一のプライマーの前記配列(Ac’)の3’末端側から3塩基の配列(Ac’3’−3)と相補的な配列が、前記第二のプライマー中に、存在せず(0個)、
    前記第二のプライマーの前記配列(Ec’)の3’末端側から3塩基の配列(Ec’3’−3)と相補的な配列が、前記第一のプライマー中に、存在しない(0個)ように設計する、
    ことを特徴とするプライマーセットの設計方法。
  20. 前記第一のプライマーの前記配列(Ac’)の3’末端側から3塩基の配列(Ac’3’−3)と相補的な配列が、前記第一のプライマー中に、存在せず(0個)、
    前記第二のプライマーの前記配列(Ec’)の3’末端側から3塩基の配列(Ec’3’−3)と相補的な配列が、前記第二のプライマー中に、存在しない(0個)ように設計する、
    請求項19記載のプライマーセットの設計方法。
  21. 第一の鋳型核酸および第二の鋳型核酸からなる二本鎖鋳型核酸中の標的核酸配列の増幅に用いるプライマーセットの製造方法であって、
    プライマーセットの設計工程およびプライマーセットの合成工程を含み、
    前記プライマーセットの設計工程が、請求項19または20記載のプライマーセットの設計方法によって実施されることを特徴とするプライマーセットの製造方法。
  22. 標的核酸配列の増幅に用いるプライマーの設計方法であって、
    前記プライマーの3'末端側に、前記標的核酸配列の3'末端側の配列(A)に相補的な配列(Ac')を含み、
    前記プライマーの5'末端側に、前記標的核酸配列の前記配列(A)よりも5'側に存在する配列(B)と同じ配列(B')を含み、
    前記プライマーの前記配列(B’)の5’末端側から3塩基の配列(B’5’−3)と相補的な配列が、前記プライマー配列の中に2個以下であるように設計することを特徴とするプライマーの設計方法。
  23. 標的核酸配列の増幅に用いるプライマーの製造方法であって、
    プライマー設計工程およびプライマーの合成工程を含み、
    前記プライマーの設計工程が、請求項22記載のプライマーの設計方法によって実施されることを特徴とするプライマーの製造方法。
  24. 標的核酸配列の増幅に用いるプライマーであって、
    前記プライマーの3'末端側に、前記標的核酸配列の3'末端側の配列(A)に相補的な配列(Ac')を含み、
    前記プライマーの5'末端側に、前記標的核酸配列の前記配列(A)よりも5'側に存在する配列(B)と同じ配列(B')を含み、
    前記標的核酸配列の前記配列(A)の5'末端側から4塩基目から10塩基目までの7塩基のうち連続する任意の4塩基の配列(A5’−4−10(4))と相補的な配列が、前記標的核酸配列の前記配列(A)と、前記配列(A)の3'末端側に隣接する20塩基の配列と、前記配列(A)の5'末端側に隣接する20塩基の配列とを含む配列(A−20)中において、前記配列(A5’−4−10(4))と、前記配列(A5’−4−10(4))の5’末端側に隣接する3塩基の配列と、前記配列(A5’−4−10(4))の3’末端側に隣接する3塩基の配列とを含む10塩基以外の配列の中に、2個以上であることを特徴とするプライマー。
  25. 標的核酸配列の増幅に用いるプライマーの設計方法であって、
    前記プライマーの3'末端側に、前記標的核酸配列の3'末端側の配列(A)に相補的な配列(Ac')を含み、
    前記プライマーの5'末端側に、前記標的核酸配列の前記配列(A)よりも5'側に存在する配列(B)と同じ配列(B')を含み、
    前記標的核酸配列の前記配列(A)の5'末端側から4塩基目から10塩基目までの7塩基のうち連続する任意の4塩基の配列(A5’−4−10(4))と相補的な配列が、前記標的核酸配列の前記配列(A)と、前記配列(A)の3'末端側に隣接する20塩基の配列と、前記配列(A)の5'末端側に隣接する20塩基の配列とを含む配列(A−20)中において、前記配列(A5’−4−10(4))と、前記配列(A5’−4−10(4))の5’末端側に隣接する3塩基の配列と、前記配列(A5’−4−10(4))の3’末端側に隣接する3塩基の配列とを含む10塩基以外の配列の中に、2個以上であるように設計する、
    ことを特徴とするプライマーの設計方法。
  26. 標的核酸配列の増幅に用いるプライマーの製造方法であって、
    プライマー設計工程およびプライマーの合成工程を含み、
    前記プライマーの設計工程が、請求項25記載のプライマーの設計方法によって実施されることを特徴とするプライマーの製造方法。
  27. 第一の鋳型核酸および第二の鋳型核酸からなる二本鎖鋳型核酸中の標的核酸配列の増幅に用いるプライマーセットであって、
    前記プライマーセットは、第一のプライマーおよび第二のプライマーを含み、
    前記第一のプライマーは、請求項24記載のプライマーであり、
    前記第二のプライマーは、3'末端側に、前記第二の鋳型核酸中の前記標的核酸配列の3'末端側の配列(E)に相補的な配列(Ec')を含み、5'末端側に、前記第二の鋳型核酸中の前記標的核酸配列の前記配列(E)よりも5'側に存在する配列(F)と同じ配列(F')を含むことを特徴とするプライマーセット。
  28. 標的核酸配列の増幅に用いるプライマーの設計方法であって、
    前記プライマーの3'末端側に、前記標的核酸配列の3'末端側の配列(A)に相補的な配列(Ac')を含み、
    前記プライマーの5'末端側に、前記標的核酸配列の前記配列(A)よりも5'側に存在する配列(B)と同じ配列(B')を含み、
    前記標的核酸配列の前記配列(B)の3'末端側から4塩基の配列(B3’−4)と相補的な配列が、前記配列(B3’−4)の5’末端側に3塩基を隔てて隣接する20塩基の配列、および、前記配列(B3’−4)の3’末端側に3塩基を隔てて隣接する20塩基の配列の中に、1個以上であるように設計することを特徴とするプライマーの設計方法。
  29. 標的核酸配列の増幅に用いるプライマーの製造方法であって、
    プライマー設計工程およびプライマーの合成工程を含み、
    前記プライマーの設計工程が、請求項28記載のプライマーの設計方法によって実施されることを特徴とするプライマーの製造方法。
  30. 標的核酸配列の増幅に用いるプライマーの設計方法であって、
    前記プライマーの3'末端側に、前記標的核酸配列の3'末端側の配列(A)に相補的な配列(Ac')を含み、
    前記プライマーの5'末端側に、前記標的核酸配列の前記配列(A)よりも5'側に存在する配列(B)と同じ配列(B')を含み、
    前記配列(Ac’)の3’末端側から6塩基目から13塩基目までの8塩基の配列(Ac’3’−6−13)のうち、連続する任意の5塩基の配列(Ac’−3’−6−13(5))と相補的な配列が、前記プライマー配列の中に存在しないように設計することを特徴とするプライマーの設計方法。
  31. 標的核酸配列の増幅に用いるプライマーの製造方法であって、
    プライマー設計工程およびプライマーの合成工程を含み、
    前記プライマーの設計工程が、請求項30記載のプライマーの設計方法によって実施されることを特徴とするプライマーの製造方法。
  32. 第一の鋳型核酸および第二の鋳型核酸からなる二本鎖鋳型核酸中の標的核酸配列の増幅に用いるプライマーセットの設計方法であって、
    前記プライマーセットは、第一のプライマーおよび第二のプライマーを含み、
    前記第一のプライマーを、請求項1、2、3、7、9、11、13、15、17、22、25、28および30のいずれか一項に記載の設計方法により設計し、
    前記第二のプライマーの3'末端側に、前記第二の鋳型核酸中の前記標的核酸配列の3'末端側の配列(E)に相補的な配列(Ec')を含み、5'末端側に、前記第二の鋳型核酸中の前記標的核酸配列の前記配列(E)よりも5'側に存在する配列(F)と同じ配列(F')を含むように設計することを特徴とするプライマーセット。
  33. 第一の鋳型核酸および第二の鋳型核酸からなる二本鎖鋳型核酸中の標的核酸配列の増幅に用いるプライマーセットの製造方法であって、
    プライマーセットの設計工程およびプライマーセットの合成工程を含み、
    前記プライマーセットの設計工程が、請求項32記載のプライマーセットの設計方法によって実施されることを特徴とするプライマーセットの製造方法。
  34. 鋳型核酸中の標的核酸配列と相補的な核酸を合成する前記相補的な核酸の増幅方法であって、下記の(S1)〜(S5)の工程を含むことを特徴とする核酸の増幅方法。
    (S1)請求項24記載のプライマーを提供するか、または、請求項4、8、10、12、14、16、18、23、26、29もしくは31記載の製造方法によりプライマーを製造する工程。
    (S2)鋳型核酸を提供する工程。
    (S3)前記プライマーを前記鋳型核酸にアニーリングさせ、プライマー伸長反応を行なって前記標的核酸配列の相補配列を含む相補核酸を合成する工程。
    (S4)前記工程(S3)により合成された相補核酸の5'側に存在する配列(B')を同相補核酸上に存在する配列(Bc)にハイブリダイズさせ、これにより、鋳型核酸上の前記配列(A)の部分を一本鎖とする工程。
    (S5)工程(S4)により一本鎖とされた鋳型核酸上の前記配列(A)の部分に、前記プライマーと同一の配列を有する他のプライマーをアニーリングさせて鎖置換反応を行なうことにより、工程(S3)により合成された相補核酸を、前記他のプライマーにより新たに合成される相補核酸で置換する工程。
  35. 工程(S5)により得られた二本鎖の核酸を工程(S4)で繰り返して使用することを特徴とする請求項34記載の核酸の増幅方法。
  36. 工程(S3)、工程(S4)および工程(S5)を等温で行うことを特徴とする請求項34または35記載の核酸の増幅方法。
  37. 二本鎖からなる鋳型核酸中の標的核酸配列を増幅する方法であって、下記の(S’1)〜(S’5)の工程を含むことを特徴とする核酸の増幅方法。
    (S’1)請求項5、6もしくは27に記載のプライマーセットを提供するか、または、請求項21もしくは33記載の製造方法によりプライマーセットを製造する工程。
    (S’2)第一の鋳型核酸および第二の鋳型核酸からなる二本鎖鋳型核酸を提供する工程。
    (S’3)前記第一および第二のプライマーをそれぞれ前記第一および第二の鋳型核酸にアニーリングさせ、それぞれプライマー伸長反応を行なって前記標的核酸配列の相補配列を含む第一および第二の相補核酸を合成する工程。
    (S’4)工程(S’3)により合成された第一および第二の相補核酸の5'側に存在する配列(B’)および配列(F’)を、同相補核酸上に存在する配列(Bc)および配列(Fc)にそれぞれハイブリダイズさせ、これにより、第一および第二の鋳型核酸上の前記配列(A)および配列(E)の部分を一本鎖とする工程。
    (S’5)工程(S’4)により一本鎖とされた第一および第二の鋳型核酸上の前記配列(A)および配列(E)の部分に、前記プライマーと同一の配列を有する他のプライマーをアニーリングさせて鎖置換反応を行なうことにより、工程(S’3)により合成された第一および第二の相補核酸を、前記他のプライマーにより新たに合成される相補核酸で置換する工程。
  38. 工程(S’5)により得られた二本鎖の核酸を工程(S’4)で繰り返して使用する請求項37記載の核酸の増幅方法。
  39. 工程(S’3)、工程(S’4)および工程(S’5)を等温で行う請求項37または38記載の核酸の増幅方法。
  40. 標的核酸配列の増幅に用いるプライマーであって、
    請求項4記載の製造方法により製造され、請求項37から39のいずれか一項に記載の核酸の増幅方法に用いることを特徴とするプライマー。
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