JP2015096021A - 電気自動車の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】故障を想起させたり、違和感を生じさせたりすることなく、円滑にスタート操作を行い得る、電気自動車の制御装置を得る。【解決手段】駆動源としてのモータ3と、モータ3に電力を供給するバッテリ4と、モータ3とバッテリ4の間を接続する駆動回路5と、を含んだEVシステム1を、駆動制御する電気自動車の制御装置2であって、EVシステム1を起動するための所定のスタート操作をしたにもかかわらず、EVシステム1が起動状態にならないことを報知する報知手段を備え、報知手段は、スタート操作によってEVシステム1が起動状態にならないときに報知する第1報知手段31と、第1報知手段31の報知動作中にシフト操作が行われたことが検出されたときに報知する第2報知手段32と、を備えていることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、電気自動車の制御装置に関し、特に、駆動源としてのモータが作動可能な状態になっていないことを、運転者に報知する報知手段を備えた制御装置に関する。
電気自動車は、駆動源としてのモータと該モータに電力を供給するバッテリとモータ及びバッテリの間を接続する駆動回路とを含んだEVシステムと、該EVシステムを駆動制御する制御装置と、を備えている。この制御装置は、所定のスタート操作により、前記駆動回路に設けられたリレーを閉じてモータ及びバッテリの間を導通させてモータを作動可能な状態にすると共に、その後にモータを駆動制御できるように構成されている。ここで、駆動回路内のリレーが閉じられてモータが作動可能な状態となっていることを、EVシステムが起動状態にあると称する。
スタート操作によってEVシステムが起動状態になったとしても、モータは始動せず、その後のアクセル踏込操作等の発進操作をすることによって初めて、モータが始動することになる。なお、スタート操作は、キー式、つまみ式、又は押しボタン式等の各種スタートスイッチを用いて行われる。
また、電気自動車の場合、上記のようにスタート操作によってはEVシステムが起動状態になるだけで、内燃機関を備えた車両のように、エンジンが始動する際のエンジン音や、その後のアイドリング状態でのエンジン音及びエンジン振動等に相当するものが無いので、運転者は、EVシステムが起動状態にあることを、インストルメンタルパネル(以下、インパネと称する)に設けられたメータユニット内のREADY表示灯等と称されるインジケータランプの点灯によって了知するようになっている。
例えば、特許文献1には、モータが作動可能な状態となっていないことを報知する報知手段を備えた、電気自動車の発進制御装置が開示されている。
特開2009−077556号公報
ところで、電気自動車において、スタート操作によってEVシステムを起動状態とするためには、運転者によるスタートスイッチによる操作に加えて、一般的に、ブレーキペダルの踏込操作や、シフトレバーがパーキング位置であることや、スタートスイッチを所定時間以上回動操作する等の諸条件が要求される。これらの諸条件が1つでも充足されないと、スタート操作を行っても、EVシステムは起動状態とならない。
このとき、前記READY表示灯は点灯しないが、メータユニット内には様々なインジケータランプが表示されるので、READY表示灯が点灯していないことを看過する可能性があり、この場合、運転者はEVシステムが起動状態となっていないのにかかわらず、EVシステムが起動状態にあると誤認して、シフト操作、フットブレーキ解除操作、アクセル踏込操作等の、車両の発進操作を行ってしまうおそれがある。
その結果、運転者は、アクセル操作にしたがって車両が動かないために、車両の故障を想起しやすい。特に、下り坂に駐車された車両の場合、ブレーキ解除により、一旦、車両は動き出すことになるが、その後のアクセルペダルの踏込操作によって車両が意図通りに動かないので、違和感を覚える場合がある。
この問題に対し、前記特許文献1に記載された制御装置では、モータが作動可能な状態にないときに発進操作がなされた場合に、駆動不能状態である旨を報知するようになっている。しかし、これでは、モータが作動可能な状態でないことが、発進操作をしたときに初めて、報知されるものであり、例えば、スタート操作をしてから時間をおいて発進操作をしたような場合には、何に対して報知されているのか判りにくく、EVシステムの異常等の故障を運転者に想起させ易い。また、アクセルペダルを踏み込む等の発進操作をしても車両が意図通りに動かず、運転者に違和感を生じさせやすい。
この発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、故障を想起させたり、違和感を生じさせたりすることなく、円滑なスタート操作を可能とする、電気自動車の制御装置を得ることを目的とする。
前記課題を解決するため、本願発明は次のように構成したことを特徴とする。
本願の請求項1に記載の発明は、駆動源としてのモータと、該モータに電力を供給するバッテリと、前記モータと前記バッテリの間を接続する駆動回路と、を含んだEVシステムを、駆動制御する電気自動車の制御装置であって、前記EVシステムを起動するための所定のスタート操作をしたにもかかわらず、前記EVシステムが起動状態にならないことを報知する報知手段を備え、前記報知手段は、前記スタート操作によって前記EVシステムが起動状態にならないときに報知する第1報知手段と、前記第1報知手段の報知動作中にシフト操作が行われたことが検出されたときに報知する第2報知手段と、を備えていることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の発明において、前記第2報知手段の報知動作中に、車両が動いたことが検出されたときに報知する第3報知手段を、備えていることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、前記請求項1に記載の発明において、前記第1報知手段が非報知状態であるときに、シフト操作が行われたことが検出された場合に、前記第1の報知手段及び前記第2の報知手段の両方で報知することを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、前記請求項1〜3のいずれか1つに記載の発明において、前記EVシステムが起動状態にあることを点灯表示する第1表示手段が備えられ、前記第1報知手段は、前記第1表示手段を点滅表示させることにより報知することを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、前記請求項4に記載の発明において、前記第1表示手段の周囲には、他の車載部品の異常が検出されたときに点灯表示する第2表示手段が備えられ、前記第1報知手段は、前記第1表示手段の点滅表示に加えて、前記第2表示手段を点滅又は点灯表示させることにより報知することを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、前記請求項1〜5のいずれか1つに記載の発明において、EVシステムの異常が検出されたときに点灯表示する第3表示手段が備えられ、前記第3報知手段は、前記第3表示手段を点灯表示させることにより報知することを特徴とする。
前記の構成により、本願各請求項の発明によれば、次の効果が得られる。
まず、請求項1に記載の発明によれば、スタート操作によってEVシステムが起動しない場合に、EVシステムが起動状態にないことを、第1報知手段によって運転者にスタート操作の直後に報知できる。すなわち、スタート操作直後に報知することで報知原因が直前のスタート操作にあることを特定させやすい。これにより、運転者がEVシステムの故障を想起することを回避できる。
さらに、第1報知手段の報知動作中に、運転者がシフト操作を行った場合には、第1報知手段に加えて第2報知手段により報知を行うことで、EVシステムが起動状態にないことを、さらに運転者に了知させやすい。これにより、運転者によるアクセルペダルの踏込操作等のさらなる発進操作を抑制して、運転者に違和感が生じることを回避できる。
すなわち、第1、第2報知手段による報知を段階的に行うことで、運転者にEVシステムが起動状態に無いことを了知させやすく、運転者がEVシステムの故障を想起したり、運転者に違和感を生じたりすることを抑制して、円滑なスタート操作を可能にすることができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、車両が動いたことが検知された場合に、第3報知手段により報知を行うことで、運転者にEVシステムが起動状態にないことを、より一層了知させやすい。これにより、運転者に違和感を生じさせたり、運転者が故障を想起したりすることを抑制できる。
また、請求項3に記載の発明によれば、第1、第2報知手段の両方で報知を行うことで、EVシステムが起動状態にないことを、より一層運転者に了知させやすい。これにより、運転者のさらなる発進操作を防止して、運転者が故障を想起したり、運転者に違和感を生じさせたりすることを抑制できる。
また、請求項4に記載の発明によれば、EVシステムが起動状態にあることを点灯表示する第1表示手段を点滅表示させることで、第1報知手段を容易に実現できる。しかも、既存の第1表示手段を流用することで、専用の第1報知手段を設けることを防止できるので経済的である。
また、請求項5に記載の発明によれば、第1表示手段の周囲の第2表示手段を点滅又は点灯させることで、第1表示手段を運転者により了知させやすい。しかも、既存の第2表示手段を流用することで実現できるので経済的である。
また、請求項6に記載の発明によれば、既存の第3表示手段を流用して、第3報知手段を容易に実現できる。これにより、第3報知手段を専用に設けることを防止できるので経済的である。
すなわち、本発明による電気自動車の制御装置によれば、故障を想起させたり、違和感を生じさせたりすることなく、円滑なスタート操作を可能とする。
図1は、本発明の実施形態に係る、電気自動車の制御システムの概略構成を示すブロック図である。 図2は、第1〜第3報知手段を示すインパネの正面図である。 図3は、図1の制御装置の作動を説明する、フローチャート図である。 図4は、第1〜第3報知手段による報知動作を示すインパネの正面図である。 図5は、他の実施形態に係る、第1報知手段による報知動作を示す図4と同様の正面図である。
図1は、本発明の実施形態に係る電気自動車の制御システム100の概略構成を示すブロック図である。図1に示されるように制御システム100は、駆動源としてのモータ3と、モータ3に電力を供給するバッテリ4と、モータ3とバッテリ4の間を接続するモータ駆動部5と、を含んだEVシステム1と、該EVシステム1を駆動制御する制御装置2と、該制御装置2に所定の信号を入力する入力装置10と、を備えている。
制御装置2は、入力装置10から入力された信号から、所定のスタート操作が正常に行われたか否かを判断する。前記所定のスタート操作が正常に行われたときには、制御装置2は、モータ駆動部5の図示しないリレーを閉じて、モータ3とバッテリ4の間を導通させて、モータ3を作動可能な状態、すなわち、EVシステム1を起動状態にする。一方、前記所定のスタート操作が正常に行われなかったときには、制御装置2は第1〜第3報知手段31〜33を段階的に作動させて、運転者に、EVシステム1が起動状態にないことを報知するようになっている。
入力装置10には、車両始動スイッチ11と、フットブレーキスイッチ12と、車速センサ13と、シフトレバースイッチ14と、が含まれている。
車両始動スイッチ11は、内燃機関を備えた車両用のイグニッションスイッチと同様にキーシリンダ式であり、運転者によるキーの挿入と取り外しを行うOFF位置11aと、OFF位置11aから時計回り方向に一段階回転したACC位置11bと、さらに時計回り方向に一段階回転したON位置11cと、さらに時計方向に一段階回転したSTART位置11dと、を有しており、OFF位置から3段階に回転自在となっている。なお、車両スイッチ11は、キーシリンダ式に限られず、ノブ式や押しボタン式等の他の車両始動スイッチを採用できる。
フットブレーキスイッチ12は、フットブレーキ(図示しない)が踏込操作されていることを検出するスイッチである。車速センサ13は、車両の車速を検出するセンサである。なお、車速センサ13に代えて、車両が動いたことを検出できるセンサを採用してもよく、例えばモータの回転センサを採用できる。シフトレバースイッチ14は、シフトレバー(図示しない)がパーキング(駐車)位置以外にシフト操作されたこと、例えば、前進位置、後退位置、ニュートラル位置等にシフト操作されたこと、を検出するスイッチである。
ここで、所定のスタート操作とは、シフトレバーをパーキング位置に保持させた状態で、フットブレーキを踏込操作しながら、車両始動スイッチ11をOFF位置11aから、回動操作して、ACC位置11b及びON位置11cを経由してSTART位置11dに所定時間保持することによって行われる。
制御部20には、スタート操作判定部21と、モータ駆動指示部22と、モータ駆動確認部23と、シフト操作検出部24と、車速検出部25と、が含まれている。
スタート操作判定部21は、入力装置10から入力される信号に基づいて、所定のスタート操作が行われたか否かを判定して、所定のスタート操作が正常に行われたと判定したときにはモータ駆動指示部22を作動させる機能を有している。一方、上述したスタート操作の1つでも充足されない場合、例えば、スタート操作の途中で、フットブレーキの踏込操作を取りやめたり、シフト操作をしたり、所定時間スタートスイッチ11をSTART位置11dに保持しなかった場合には、正常にスタート操作が行われなかったと判定して、第1報知手段31を作動させる機能を有している。
モータ駆動指示部22は、スタート操作判定部21からの指示に基づいて、モータ駆動部5の図示しないリレーを閉じてモータ3とバッテリ4とを導通させて、モータ3を作動可能な状態にする機能を有すると共に、運転者の走行操作に応じて、作動可能となったモータ3を駆動制御する信号をモータ駆動部5に発信する機能を有している。
モータ駆動確認部23は、モータ駆動部5から発信される信号によりモータ3が作動可能な状態、すなわちEVシステム1が起動状態にあることを確認すると、図示しないインパネに設けられたメータユニット40内のREADY表示灯59(図2参照)を点灯表示させる機能を有し、これにより、運転者はEVシステム1が起動状態にあることを了知できるようになっている。
シフト操作検出部24は、EVシステム1が起動状態にないときに、シフトレバースイッチ14から入力される信号によってシフト操作が行われたことが検知された場合に、第2報知手段32を作動させる機能を有している。また、本実施形態においては、所定のスタート操作をすることなくシフト操作が行われたことが検出された場合、すなわち、車両始動スイッチ11をSTART位置11dに回動操作させることなくシフトレバーをシフト操作した場合には、第1報知手段31も併せて作動させる機能を有している。
車速検出部25は、EVシステム1が起動状態にないときに、車速センサ13から入力される信号によって車速が検出された場合、すなわち車両が動いていることが検出された場合に、第3報知手段33を作動させる機能を有している。このとき、シフトレバー(図示しない)はパーキング位置にはないので、第1、第2報知手段31、32は報知している状態であるので、第1〜第3報知手段31〜33の全てが作動していることになる。
次に、第1〜第3報知手段31〜33を、図2を参照しながら説明する。図2は、図示しないインパネに設けられたメータユニット40を示す正面図である。図2に示されるように、メータユニット40は、スピードメータ41を挟んで、左側にモータの作動状況を示すモータメータ42と、右側に各種情報を表示する情報表示部43と、を含んでいる。モータメータ42及び情報表示部43の上方にはヘッドランプやウインカーランプ等の作動状況を示す各種インジケータランプ64〜68が配置されている。
スピードメータ41には、ABS警告灯55、シートベルト警告灯56、出力制限警告灯57、EVシステム異常警告灯58、READY表示灯59、充電表示灯60、故障警告表示灯61、ブレーキ警告灯62、KEY表示灯63等が配置され、モータメータ42には、12Vバッテリ充電警告灯51、エアバック警告灯52、電動パワーステアリング警告灯53、車両接近通報装置OFF表示灯54等が配置されている。
READY表示灯59を除く、これらの各種インジケータランプ51〜58、60〜63は、車両始動スイッチ11をON位置11c、START位置11dに回動位置させると、断芯チェックのため全インジケータランプが所定時間、点灯した後に、異常が無ければ消灯するようになっている。READY表示灯59は、上述したように、EVシステム1が起動状態になると点灯するようになっている。
情報表示部43には、ドアの開閉状況、シフト位置、バッテリ4の充電残量、走行距離、外気温、運転モード、警告表示等を表示するように構成されている。図2は、シフト位置がドライブ(D)に位置し、各ドアが開放された状態であり、運転モードがチャージモード(Ch)であることが、表示されている。また、警告表示として、例えば、EVシステム1のモータ3、バッテリ4、及び/又はモータ駆動部5等に異常が検知された場合に、例えば、「安全な場所に停車してください」等の退避命令表示(図4の(c)参照)が表示されるようになっている。
また、メータユニット40には、図2に略図的に示されるスピーカ45が備えられている。スピーカ45は、各種インジケータランプの点灯又は点滅に合わせて、警告音を発生するように構成されている。
ここで、本実施形態においては、第1報知手段31はREADY表示灯59(第1表示手段)を点滅表示させることにより構成され、第2報知手段32はスピーカ45から警告音を発することにより構成され、第3報知手段33は情報表示部43に退避命令表示を表示させること(第3表示手段)により構成されている。
次に図3、図4を参照しながら、EVシステム1を起動させるときに行われる制御装置2の作動について説明する。図3はEVシステム1を起動させるときの、制御装置2の一連の作動を示すフローチャート図であり、図4は第1〜第3報知手段31〜33の報知動作を示すメータユニット40の正面図である。
図3に示されるように、EVシステム1を起動させるには、まず、車両始動スイッチ11をOFF位置11aからACC位置11b、ON位置11cを経由して、START位置11dに回動位置させることにより、行われる(ステップS1)。このとき、メータユニット40内の各種インジケータランプ51〜63の断芯チェックが行われる(ステップS2)。次に、スタート操作判定部21により、スタート操作自体が行われたか否か、すなわち、車両始動スイッチ11がSTART位置11dに回動位置されたか否か、が判定される(ステップS3)。
ステップS3において、車両始動スイッチ11がSTART位置11dに回動位置されたと判定された場合には、次に、EVシステム1が起動状態になったか否かが判定される(ステップS4)。具体的には、スタート操作判定部21によって前記所定のスタート操作が正しく行われたと判定された場合には、モータ駆動指示部22によってモータ駆動部5のリレーが閉じられてEVシステム1が起動状態となれば、モータ駆動確認部23によってEVシステム1が起動状態になったことが確認される。この場合、READY表示灯59が点灯されて、運転者はEVシステム1が起動状態にあることを了知し、シフト操作、フットブレーキ解除操作、アクセルペダル踏込操作等の発進操作をすることによって、車両を発進させることができる。
一方、ステップS4において、EVシステム1が起動状態にないと判定されたとき、例えば、所定のスタート操作が正しく行われなかった場合には、モータ駆動指示部22からモータ駆動部5へのリレーを閉じる指示自体が発せられないのでEVシステム1は起動状態とはならず、また、所定のスタート操作は正しく行われてモータ駆動指示部22からモータ駆動部5へのリレーを閉じる指示が発せられた場合であっても、EVシステム1に異常が存する場合には、EVシステム1が起動状態になることはない。
この場合、ステップS7において、第1報知手段31が作動される。つまり、図4の(a)に示されるように、READY表示灯59が点滅表示することになる。これにより、通常は点灯表示されるREADY表示灯59が点滅表示することで、運転者はEVシステム1が起動状態となっていないことを了知する。
第1報知手段31の報知動作中に、シフト操作検出部24によりシフト操作、すなわちシフトレバー(図示しない)がパーキング位置以外に移動させられたことが検出されると(ステップS8)、第2報知手段32が作動される(ステップS9)。つまり、図4の(b)に示されるように、第1報知手段31による報知に加えて、第2報知手段32としてのスピーカ45からの警告音が発せられることになる。これにより、運転者は段階的に第1、第2報知手段31、32による報知を受けることで、EVシステム1が起動状態になっていないことを了知しやすい。
なお、第1報知手段31によるREADY表示灯59の点滅表示の点滅リズムに合わせて、第2報知手段32(スピーカ45)による警告音を発するように構成してもよい。これにより、READY表示灯59の点滅表示とスピーカ45により発せられる警告音とを関連付けて報知させやすく、何に対して報知がなされているのかを、より一層、運転者に了知させやすい。
第2報知手段32の報知動作中に、車速検出部25により車速が検出されたとき、すなわち、車両が動いたことが検出されたとき(ステップS10)には、第3報知手段33が作動される(ステップS11)。つまり、図4の(c)に示されるように、第1、第2報知手段31、32による報知に加えて、第3報知手段33としての情報表示部43への退避命令表示が表示されることになる。これにより、運転者は段階的に第1〜第3報知手段31〜33による報知を受けることで、EVシステム1が起動状態になっていないことをより了知しやすい。
また、ステップS3でスタート操作自体をしなかったと判定された場合において、シフト操作検出部24によりシフト操作したと判定された場合には(ステップS5)、第1、第2報知手段31、32が作動する。つまり、第1報知手段31と第2報知手段32とを段階的に報知させることなく、いきなり第1、第2報知手段31、32による報知を行うことで、運転者にEVシステム1が起動状態になっていないことをより一層了知させやすい。
また、ステップS5、ステップS8においてシフト操作をしなかった場合、及びステップS10において車速が発生しなかった場合に、所定のスタート操作が正しく行われると、ステップS3からステップS4を経由してEVシステム1が起動状態となるので、READY表示灯59が点灯表示して、運転者は車両を発進操作できるようになる。
上記構成の制御装置2によれば、次の効果を発揮できる。
(1)スタート操作によってEVシステム1が起動しない場合に、EVシステム1が起動状態にないことを、第1報知手段31によって運転者にスタート操作の直後に報知できる。すなわち、スタート操作直後に報知することで報知原因が直前のスタート操作にあることを特定させやすい。これにより、運転者がEVシステム1の故障を想起することを回避できる。
さらに、第1報知手段31の報知動作中に、運転者がシフト操作を行った場合には、第1報知手段31に加えて第2報知手段32により報知を行うことで、EVシステム1が起動状態にないことを、さらに運転者に了知させやすい。これにより、運転者によるアクセルペダルの踏込操作等のさらなる発進操作を抑制して、運転者に違和感が生じることを回避できる。
すなわち、第1、第2報知手段31、32による報知を段階的に行うことで、運転者にEVシステム1が起動状態に無いことを了知させやすく、運転者がEVシステム1の故障を想起したり、運転者に違和感を生じたりすることを抑制して、円滑なスタート操作を可能にすることができる。
(2)車両が動いたことが検知された場合に、第3報知手段33により報知を行うことで、運転者にEVシステム1が起動状態にないことを、より一層了知させやすい。これにより、運転者に違和感を生じさせたり、運転者が故障を想起したりすることを抑制できる。
(3)第1、第2報知手段31、32の両方で報知を行うことで、EVシステム1が起動状態にないことを、より一層運転者に了知させやすい。これにより、運転者のさらなる発進操作を防止して、運転者が故障を想起したり、運転者に違和感を生じさせたりすることを抑制できる。
(4)EVシステム1が起動状態にあることを点灯表示するREADY表示等59(第1表示手段)を、点滅表示させることで、第1報知手段31を容易に実現できる。しかも、既存のREADY表示灯59を流用することで、専用の第1報知手段31を設けることを防止できるので経済的である。
(5)既存の退避命令表示を流用して、第3報知手段33を容易に実現できる。これにより、第3報知手段33を専用に設けることを防止できるので経済的である。
上記実施形態において、第1報知手段31を、READY表示灯59の点滅表示により構成したが、これに加えて、READY表示灯59の周囲のインジケータランプ(第2表示手段)を点滅又は点灯させてもよい。例えば、図5の(a)には、READY表示灯59の点灯表示に加えて、出力制限警告灯57と、EVシステム異常警告灯58、充電表示灯60、故障警告表示灯61、ブレーキ警告灯62と、が点灯表示されている状態が示され、図5の(b)には、READY表示灯59を含む、これらのインジケータランプ57〜62が点滅表示されている状態を示されている。
READY表示等59の周囲のインジケータランプ(第2表示手段)を点滅又は点灯させることで、メータユニット40内において、READY表示手段59の点滅による報知をより目立たせることができ、これにより、運転者にEVシステム1が起動状態にないことをより了知させやすい。しかも、既存のインジケータランプを流用することで実現できるので経済的である。
また、上記の実施形態においては、第1報知手段31をREADY表示灯59(第1表示手段)による点滅表示として構成し、第2報知手段32をスピーカ45による警告音の発生として構成し、第3報知手段33を情報表示部43への退避命令の表示(第3表示手段)により構成したが、これに限られない。すなわち、第1〜第3報知手段31〜33を、運転者が了知しやすい、任意の表示手段や警告音発生手段等を好適に採用することができる。なお、既存の表示手段や警告音発生手段を採用することで、専用の報知手段を設けることを防止できる。
また、上記の実施形態においては、第1〜第3報知手段31〜33を段階的に重複させながら報知させるように構成したが、これに限らず、各報知手段31〜33を、切り換えてそれぞれ単独で報知させるように構成してもよい。
また、本発明は電気自動車に限らず、ハイブリット車両にも適用できる。すなわち、電動モータを有する車両の制御装置であれば好適に実施できる。
本発明は例示された実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計上の変形が可能であることは言うまでもない。
以上のように、本発明によれば、故障を想起させたり、違和感を生じさせたりすることなく、円滑にスタート操作を行い得るので、この種の電気自動車の製造技術分野において好適に実施される可能性がある。
1 EVシステム
2 制御装置
3 モータ
4 バッテリ
5 駆動制御部
10 入力装置
11 車両始動スイッチ
12 フットブレーキスイッチ
13 車速センサ
14 シフトレバースイッチ
20 制御部
21 スタート操作判定部
22 モータ駆動制御部
23 モータ駆動確認部
24 シフト操作検出部
25 車速検出部
31 第1報知手段
32 第2報知手段
33 第3報知手段
43 情報表示部
45 スピーカ
59 READY表示灯
100 制御システム

Claims (6)

  1. 駆動源としてのモータと、該モータに電力を供給するバッテリと、前記モータと前記バッテリの間を接続する駆動回路と、を含んだEVシステムを、駆動制御する電気自動車の制御装置であって、
    前記EVシステムを起動するための所定のスタート操作をしたにもかかわらず、前記EVシステムが起動状態にならないことを報知する報知手段を備え、
    前記報知手段は、前記スタート操作によって前記EVシステムが起動状態にならないときに報知する第1報知手段と、
    前記第1報知手段の報知動作中にシフト操作が行われたことが検出されたときに報知する第2報知手段と、を備えていることを特徴とする電気自動車の制御装置。
  2. 前記第2報知手段の報知動作中に、車両が動いたことが検出されたときに報知する第3報知手段を、備えている、
    請求項1記載の電気自動車の制御装置。
  3. 前記第1報知手段が非報知状態であるときに、シフト操作が行われたことが検出された場合に、前記第1の報知手段及び前記第2の報知手段の両方で報知する、
    請求項1記載の電気自動車の制御装置。
  4. 前記EVシステムが起動状態にあることを点灯表示する第1表示手段が備えられ、前記第1報知手段は、前記第1表示手段を点滅表示させることにより報知する、
    請求項1〜3のいずれか1つに記載の電気自動車の制御装置。
  5. 前記第1表示手段の周囲には、他の車載部品の異常が検出されたときに点灯表示する第2表示手段が備えられ、
    前記第1報知手段は、前記第1表示手段の点滅表示に加えて、前記第2表示手段を点滅又は点灯表示させることにより報知する、
    請求項4記載の電気自動車の制御装置。
  6. EVシステムの異常が検出されたときに点灯表示する第3表示手段が備えられ、
    前記第3報知手段は、前記第3表示手段を点灯表示させることにより報知する、
    請求項2〜5のいずれか1つに記載の電気自動車の制御装置。
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