JP2015095861A - 固体撮像装置、その駆動方法及び撮像システム - Google Patents
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Abstract
【課題】オフセット電圧を低減することができる固体撮像装置を提供することを課題とする。
【解決手段】固体撮像装置は、画素の出力を増幅する第1のアンプ(AV)と、第1のアンプの入力端子に接続された第1の容量(CV)と、画素の出力電圧を第1のアンプの入力端子に出力するための第1のスイッチ(SA)と、第1のアンプの出力を増幅する第2のアンプ(AR)と、第1のアンプの出力端子及び第2のアンプの入力端子間に接続された第2の容量(CR)と、第2の容量に直列に接続された第2のスイッチ(SC)と、第1のアンプの出力端子に接続された第3のスイッチ(SV)と、第2のアンプの出力端子に接続された第4のスイッチ(SR)とを有する。
【選択図】図1
【解決手段】固体撮像装置は、画素の出力を増幅する第1のアンプ(AV)と、第1のアンプの入力端子に接続された第1の容量(CV)と、画素の出力電圧を第1のアンプの入力端子に出力するための第1のスイッチ(SA)と、第1のアンプの出力を増幅する第2のアンプ(AR)と、第1のアンプの出力端子及び第2のアンプの入力端子間に接続された第2の容量(CR)と、第2の容量に直列に接続された第2のスイッチ(SC)と、第1のアンプの出力端子に接続された第3のスイッチ(SV)と、第2のアンプの出力端子に接続された第4のスイッチ(SR)とを有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、固体撮像装置、その駆動方法及び撮像システムに関する。
CMOSセンサチップの読み出し回路の固定パターンノイズ低減の方法には、特許文献1のような方法がある。特許文献1では、映像電圧の読み出し回路のオフセット電圧と、リセット電圧の読み出し回路のオフセット電圧とを、それぞれオフセット電圧除去型のサンプルホールド回路で一旦保持し、後段の回路で差分処理を行っている。
しかし、特許文献1に記載のオフセット電圧除去型のサンプルホールド回路のそれぞれは、オペアンプを含むため、少なくとも1/Aのオフセット電圧が残る。ここで、Aはサンプルホールド回路内のオペアンプのオープンループゲインである。しかも、映像電圧のサンプルホールド回路と、リセット電圧のサンプルホールド回路が、別々に設けられているため、差分処理により少なくとも√2/Aのオフセット電圧が残る。
本発明の目的は、オフセット電圧を低減することができる固体撮像装置、その駆動方法及び撮像システムを提供することである。
本発明の固体撮像装置は、各々が光電変換により電圧を出力する複数の画素が配列された画素アレイと、前記画素の出力を増幅する第1のアンプと、前記第1のアンプの入力端子に接続された第1の容量と、前記画素の出力電圧を前記第1のアンプの入力端子に出力するための第1のスイッチと、前記第1のアンプの出力を増幅する第2のアンプと、前記第1のアンプの出力端子及び前記第2のアンプの入力端子間に接続された第2の容量と、前記第2の容量に直列に接続された第2のスイッチと、前記第1のアンプの出力端子に接続された第3のスイッチと、前記第2のアンプの出力端子に接続された第4のスイッチとを有し、前記第4のスイッチは、前記画素のリセット状態のリセット電圧を、前記第1のアンプ及び前記第2のアンプを介して出力し、前記第3のスイッチは、前記画素の非リセット状態の映像電圧を、前記第1のアンプを介して出力することを特徴とする。
本発明によれば、オフセット電圧を低減できる。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態による固体撮像装置の構成例を示す回路図である。固体撮像装置は、例えばCMOSエリアセンサである。画素アレイ1は、2画素共有された複数の画素回路2を有する。列回路部5は、列信号線6、リセット電圧用水平信号線7、及び映像電圧用水平信号線8を有する。画素回路2は、フォトダイオードDa1,Db1,Da2,Db2、転送トランジスタMa1,Mb1,Ma2,Mb2、リセットトランジスタM21、増幅トランジスタM31、及び選択トランジスタM41を有する。2個のフォトダイオードDa1及びDb1が1画素を構成し、2個のフォトダイオードDa2及びDb2が他の1画素を構成する。複数の画素は、2次元行列状に配列され、各々が光電変換により電圧を出力する。図1では、説明の簡単のため、2行2列の画素を示すが、実際の画素数はそれより多い。各画素は、2個のフォトダイオードからの信号によって位相差検出による焦点検出(オートフォーカス)ができる。位相差焦点検出の駆動については、後述の第2の実施形態で説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態による固体撮像装置の構成例を示す回路図である。固体撮像装置は、例えばCMOSエリアセンサである。画素アレイ1は、2画素共有された複数の画素回路2を有する。列回路部5は、列信号線6、リセット電圧用水平信号線7、及び映像電圧用水平信号線8を有する。画素回路2は、フォトダイオードDa1,Db1,Da2,Db2、転送トランジスタMa1,Mb1,Ma2,Mb2、リセットトランジスタM21、増幅トランジスタM31、及び選択トランジスタM41を有する。2個のフォトダイオードDa1及びDb1が1画素を構成し、2個のフォトダイオードDa2及びDb2が他の1画素を構成する。複数の画素は、2次元行列状に配列され、各々が光電変換により電圧を出力する。図1では、説明の簡単のため、2行2列の画素を示すが、実際の画素数はそれより多い。各画素は、2個のフォトダイオードからの信号によって位相差検出による焦点検出(オートフォーカス)ができる。位相差焦点検出の駆動については、後述の第2の実施形態で説明する。
フォトダイオードDa1,Db1,Da2,Db2は、光電変換により電荷を生成する光電変換部である。第1行では、複数の転送トランジスタMa1,Mb1は、それぞれ、複数のフォトダイオードDa1,Db1の電荷を同一の浮遊拡散容量部FDに転送する。第2行では、複数の転送トランジスタMa2,Mb2は、それぞれ、複数のフォトダイオードDa2,Db2の電荷を同一の浮遊拡散容量部FDに転送する。リセットトランジスタM21は、浮遊拡散容量部FDの電荷をリセットする。増幅トランジスタM31は、浮遊拡散容量部FDの電圧を増幅する。選択トランジスタM41は、増幅トランジスタM31の出力電圧を選択的に出力する。
列回路部5は、列毎に、列電流源Ib、入力容量Ci、フィードバック容量Cf、スイッチSG及びゲインアンプGAを有する。また、列回路部5は、列毎に、第1のリセット電圧保持容量CR、第1の映像電圧保持容量CV、第2のリセット電圧保持容量CR2、第2の映像電圧保持容量CV2、リセット電圧用アンプAR及び映像電圧用アンプAVを有する。また、列回路部5は、リセット電圧出力回路BR、映像電圧出力回路BV、及びスイッチSA,SC,SB,SS,SV,SR,SR21,SV21,SR22,SV22を有する。
ゲインアンプGAは、列信号線6を介して画素の出力端子に接続され、画素の出力電圧を増幅する。映像電圧用アンプAVは、第1のアンプであり、ゲインアンプGAの出力を増幅する。第1の映像電圧保持容量CVは、第1の容量であり、映像電圧用アンプAVの入力端子に接続される。第1の映像電圧用スイッチSAは、第1のスイッチであり、ゲインアンプGAの出力電圧を映像電圧用アンプAVの正入力端子に出力するためのスイッチである。映像電圧用アンプAVの出力端子は、映像電圧用アンプAVの負入力端子に接続される。
リセット電圧用アンプARは、第2のアンプであり、映像電圧用アンプAVの出力を増幅する。第1のリセット電圧保持容量CRは、第2の容量であり、映像電圧用アンプAVの出力端子及びリセット電圧用アンプARの負入力端子間に接続される。第1のリセット電圧用スイッチSCは、第2のスイッチであり、第1のリセット電圧保持容量CRに直列に接続される。
第2の映像電圧用スイッチSVは、第3のスイッチであり、映像電圧用アンプAVの出力端子に接続される。第2の映像電圧保持容量CV2は、第3の容量であり、第2の映像電圧用スイッチSVを介して映像電圧用アンプAVの出力端子に接続される。第2のリセット電圧用スイッチSRは、第4のスイッチであり、リセット電圧用アンプARの出力端子に接続される。第2のリセット電圧保持容量CR2は、第4の容量であり、第2のリセット電圧用スイッチSRを介してリセット電圧用アンプARの出力端子に接続される。第2のリセット電圧用スイッチSRは、画素のリセット状態のリセット電圧を、映像電圧用アンプAV及びリセット電圧用アンプARを介して出力する。第2の映像電圧用スイッチSVは、画素の非リセット状態の映像電圧を、映像電圧用アンプAVを介して出力する。
図2は、図1のリセット電圧出力回路BRの構成例を示す回路図である。11は1段目ソースフォロアMOSトランジスタであり、12は2段目ソースフォロアMOSトランジスタである。13,14はソースフォロアの負荷電流源であり、15は出力パッドである。リセット電圧出力回路BRは、1段目ソースフォロアMOSトランジスタ11と2段目ソースフォロアMOSトランジスタ12からなる2段のソースフォロア構成である。1段目ソースフォロアMOSトランジスタ11のソース出力は、2段目ソースフォロアMOSトランジスタ12のゲート入力に接続されている。1段目ソースフォロアMOSトランジスタ11と2段目ソースフォロアMOSトランジスタ12のそれぞれのソース出力には、負荷電流源13及び14が接続されている。また、2段目ソースフォロアMOSトランジスタ12のソース出力は出力パッド15に接続されている。出力パッド15は、チップ外配線を介し、次段のAFE(Analog Front End)チップなどに接続される。映像電圧用出力回路BVも、図2で示したリセット電圧用出力回路BRと同じ回路構成である。
図3は、図1の固体撮像装置の駆動方法を示すタイミングチャートである。第1の実施形態は、固体撮像装置内で焦点検出信号を検出しない駆動である。まず、時刻t0では、信号φSEL1がハイレベルとなり、画素回路2のnMOS選択トランジスタM41がオンし、画素アレイ1の1行目が選択される。同時に、信号φSGがハイレベルとなり、スイッチSGがオンし、ゲインアンプGAは電圧Vrefに対するボルテージフォロア状態のリセットモードになる。同時に、信号φSAがハイレベルになり、スイッチSAがオンし、ボルテージフォロア状態になったゲインアンプGAから電圧Vrefが第1の映像電圧保持容量CVに書き込まれる。また同時に、信号φSCがハイレベルになり、スイッチSCがオンし、ボルテージフォロア状態の映像電圧用アンプAVにより電圧Vrefが第1のリセット電圧保持容量CRに書き込まれる。また同時に、信号φSBがローレベルとなり、信号φSSがハイレベルとなることで、スイッチSBがオフし、スイッチSSがオンし、リセット電圧用アンプARがサンプリングモードとなり、第1のリセット電圧保持容量CRに信号が書き込める状態になる。信号φRES1がハイレベルであり、nMOSリセットトランジスタM21がオンし、浮遊拡散容量部FDが電源電圧にリセットされる。画素は、リセット状態のリセット電圧を出力する。
時刻t1では、信号φRES1がローレベルになり、画素回路2のnMOSリセットトランジスタM21がオフする。すると、転送トランジスタMa1,Mb1,Ma2,Mb2のドレイン、リセットトランジスタM21のソース、及び増幅トランジスタ31のゲートに接続された浮遊拡散容量部FDが浮遊状態になる。同時刻に、信号φSCがローレベルとなり、スイッチSCがオフとなり、第1のリセット電圧保持容量CRへの電圧Vrefの書き込みが終了する。
時刻t2では、信号φSGがローレベルになり、スイッチSGがオフし、ゲインアンプGAは、入力容量Ciとフィードバック容量CfによるゲインがCi/Cfとなるゲインモードになり、列信号線6の電圧を増幅する。時刻t3では、信号φSCがハイレベルとなり、スイッチSCがオンになる。これにより、リセット時の画素アレイ1の浮遊拡散容量部FDの電圧は、列電流源Ibを負荷とした増幅トランジスタM31と、ゲインモードのゲインアンプGAと、映像電圧用アンプAVを介して、第1のリセット電圧保持容量CRに書き込まれ始める。ここでいうリセットとは、フォトダイオードDa1〜Db2の電荷が浮遊拡散容量部FDに転送される前の状態である。時刻t4では、信号φSCがローレベルとなり、スイッチSCがオフとなり、浮遊拡散容量部FDのリセット信号の第1のリセット電圧保持容量CRへの書き込みが終わる。
時刻t5では、信号φSBがハイレベルになり、信号φSSがローレベルとなり、スイッチSBがオンになり、スイッチSSがオフになる。これにより、リセット電圧用アンプARが第1のリセット電圧保持容量CRの信号読み出しモードになる。時刻t6では、信号φTXa1及びφTXb1がハイレベルとなり、転送トランジスタMa1及びMb1が同時にオンする。フォトダイオードDa1及びDb1は照射光を電子に変換して蓄積しており、フォトダイオードDa1及びDb1に蓄積された電子は浮遊拡散容量部FDに転送される。第1の実施形態では、固体撮像装置内で焦点検出信号を検出しないため、フォトダイオードDa1及びDb1の電子は同時に浮遊拡散容量部FDに転送される。すると、浮遊拡散容量部FDの電圧が光強度に応じて下がり、その下がった電圧分が、増幅トランジスタM31と、ゲインモードのゲインアンプGAを介して、第1の映像電圧用容量CVに書き込まれる。画素は、非リセット状態の映像電圧を出力する。時刻t7では、信号φTXa1及びφTXb1がローレベルとなり、転送トランジスタMa1及びMb1が同時にオフし、フォトダイオードDa1及びDb1に蓄積された電子の浮遊拡散容量部FDへの転送が終了する。
時刻t8では、信号φSAがローレベルとなり、スイッチSAがオフとなり、第1の映像電圧保持容量CVへの映像電圧の書き込みが終了する。時刻t9では、信号φRES1がハイレベルとなり、リセットトランジスタM21がオンとなり、浮遊拡散容量部FDが電源電圧にリセットされる。同時に、信号φSR及びφSVがハイレベルとなり、スイッチSR及びSVがオンとなる。すると、第1のリセット電圧保持容量CRのリセット電圧と第1の映像電圧保持容量CVの映像電圧が、それぞれ、リセット電圧用アンプARと映像電圧用アンプAVを介して第2のリセット電圧保持容量CR2と第2の映像電圧保持容量CV2に書き込まれ始める。すなわち、リセット電圧用アンプARの出力端子が第1のリセット電圧保持容量CRを介してリセット電圧用アンプARの負入力端子に接続された状態で、第2のリセット電圧用スイッチSR及び第2の映像電圧用スイッチSVがオンする。これにより、第2のリセット電圧用スイッチSRはリセット電圧を出力し、第2の映像電圧用スイッチSVは映像電圧を出力する。時刻t10では、信号φSR及びφSVがローレベルとなり、スイッチSR及びSVがオフとなり、第2のリセット電圧保持容量CR2と第2の映像電圧保持容量CV2へのリセット電圧と映像電圧の書き込みが終了する。
時刻t11では、時刻t0から時刻t11までの1水平走査期間が終わり、次行の1水平走査期間が始まる。時刻t11では、時刻t0と同様の動作を行う。時刻t12では、時刻t1と同様の動作を行う。また、時刻t12では、信号φSR21及びφSV21がハイレベルになり、スイッチSR21及びSV21がオンする。これにより、第1行第1列の画素のリセット電圧と映像電圧が、第2のリセット電圧保持容量CR2及び第2の映像電圧保持容量CV2からそれぞれリセット電圧用水平信号線7及び映像電圧用水平信号線8に出力される。リセット電圧出力回路BR及び映像電圧用出力回路BVは、リセット電圧用水平信号線7のリセット電圧及び映像電圧用水平信号線8の映像電圧をチップ外に出力する。チップ外の映像信号処理部830(図7)は、映像電圧とリセット電圧の差分信号を生成し、相関2重サンプリングを行った映像電圧を生成する。
時刻t13では、時刻t2と同様の動作を行う。また、時刻t13では、信号φSR22及びφSV22がハイレベルとなり、スイッチSR22及びSV22がオンとなる。これにより、第1行第2列の画素のリセット電圧と映像電圧が、第2のリセット電圧保持容量CR2及び第2の映像電圧保持容量CV2からそれぞれリセット電圧用水平信号線7及び映像電圧用水平信号線8に出力される。リセット電圧用出力回路BR及び映像電圧用出力回路BVは、リセット電圧用水平信号線7のリセット電圧及び映像電圧用水平信号線8の映像電圧をチップ外に出力する。チップ外の映像信号処理部830(図7)は、映像電圧とリセット電圧の差分信号を生成し、相関2重サンプリングを行った映像電圧を生成する。時刻t14では、時刻t3と同様の動作を行う。
本実施形態は、図1に示すように、1画素が2個のフォトダイオードDa1及びDb2を有する。2個の転送トランジスタMa1及びMb1を同時にオンし、2個のフォトダイオードDa1及びDb2の電荷を、浮遊拡散容量FDに転送して加算しており、固体撮像装置内で焦点検出用位相差を検出する駆動をしていない。よって、本実施形態は、フォトダイオードが1画素に1個設けられ、転送トランジスタが1画素に1個設けられる例にも適用できる。
映像電圧用アンプAVが持つオフセット電圧をOFAVとし、リセット電圧用アンプARが持つオフセットをOFARとしたとき、チップ外に出力されるリセット電圧が持つオフセット電圧は、OFAV+OFARとなる。また、チップ外に出力される映像電圧が持つオフセット電圧は、OFAVとなる。よって、チップ外に出力される映像電圧−リセット電圧は、−OFAR(=OFAV−(OFAV+OFAR))となる。ここで、オフセット電圧除去型のリセット電圧用アンプARを使っているので、オフセットOFARは1/A程度と小さくなる。
一方、特許文献1では、オフセット電圧除去型の映像電圧用アンプAVの出力から、オフセット電圧除去型のリセット電圧用アンプARの出力を差し引く。映像電圧用アンプAV及びリセット電圧用アンプARは、少なくとも1/Aのオフセット電圧を持っており、それぞれの出力を差し引いたときのオフセット電圧は√2/Aとなる。
CMOSエリアセンサチップでは、読み出し回路に使うサンプルホールド回路は、画素列ごとにあるため、1個のサンプルホールド回路は、チップレイアウトの上で大きな面積を占められない。よって、オペアンプのオープンループゲインAは、40dB程度の大きさしかとれないことが多い。そのため、特許文献1の√2/Aのオフセット電圧は無視できない。
ここで、本実施形態によれば、オフセット電圧を1/Aにすることができる。本実施形態では、ボルテージフォロア状態の映像電圧用アンプAVを介して、第1のリセット電圧保持容量CRにリセット電圧を書き込むため、映像電圧−リセット電圧の信号のオフセット電圧を1/Aに抑えることができる。これにより、画像の固定パターンノイズを低減し、画質を向上させることができる。
(第2の実施形態)
図4は、本発明の第2の実施形態による固体撮像装置の駆動方法を示すタイミングチャートである。第2の実施形態は、固体撮像装置内で位相差焦点検出信号を検出する例である。第2の実施形態の固体撮像装置の構成は、第1の実施形態で説明した図1と同じである。ただし、第2の実施形態では、同一の画素回路2に含まれる複数のフォトダイオードに対して、1個のマイクロレンズが設けられる。同一の画素回路2内(画素内)の複数のフォトダイオードDa1,Db1,Da2,Db2は、同一のマイクロレンズを介して受光する。
図4は、本発明の第2の実施形態による固体撮像装置の駆動方法を示すタイミングチャートである。第2の実施形態は、固体撮像装置内で位相差焦点検出信号を検出する例である。第2の実施形態の固体撮像装置の構成は、第1の実施形態で説明した図1と同じである。ただし、第2の実施形態では、同一の画素回路2に含まれる複数のフォトダイオードに対して、1個のマイクロレンズが設けられる。同一の画素回路2内(画素内)の複数のフォトダイオードDa1,Db1,Da2,Db2は、同一のマイクロレンズを介して受光する。
まず、時刻t0から時刻t5までは、図3を使って説明した第1の実施形態と同じ動作を行う。時刻t6では、信号φTXa1がハイレベルとなり、転送トランジスタMa1がオンとなり、フォトダイオードDa1に蓄積されたA像の映像電圧となる電子が浮遊拡散容量部FDに転送され始める。ここで、A像とはフォトダイオードDa1の信号である。時刻t7では、信号φTXa1がローレベルとなり、転送トランジスタMa1がオフとなり、フォトダイオードDa1から浮遊拡散容量部FDへの転送が終了する。第1の映像電圧保持容量CVには、A像の映像電圧が書き込まれる。時刻t8では、信号φSAがローレベルになり、スイッチSAがオフになり、第1の映像電圧保持容量CVへのA像の映像電圧の書き込みが終了する。
時刻t9では、信号φSR及びφSVがハイレベルとなり、スイッチSR及びSVがオンとなる。すると、第1のリセット電圧保持容量CRのリセット電圧と第1の映像電圧保持容量CVのA像の映像電圧が、リセット電圧用アンプARと映像電圧用アンプAVを介して第2のリセット電圧保持容量CR2と第2の映像電圧保持容量CV2に書き込まれ始める。時刻t10では、信号φSR及びφSVがローレベルとなり、スイッチSR及びSVがオフとなり、第2のリセット電圧保持容量CR2と第2の映像電圧保持容量CV2への書き込みが終わる。
時刻t11では、信号φTXa1及びφTXb1がハイレベルとなり、転送トランジスタMa1及びMb1がオンとなり、フォトダイオードDa1及びフォトダイオードDb1に蓄積された電子が浮遊拡散容量部FDに転送され始める。ここで、信号φTXa1もハイレベルとするのは、時刻t7〜t11の信号φTXa1のローレベルのわずかな時間に蓄積されたフォトダイオードDa1の電子をも転送するためである。浮遊拡散容量部FDでは、時刻t6で主に転送されたフォトダイオードDa1のA像の電子とフォトダイオードDb1のB像の電子が加算される。
時刻t11では、同時に、信号φSAがハイレベルとなり、スイッチSAがオンとなる。すると、ゲインアンプGAから第1の映像電圧保持容量CVへ、浮遊拡散容量部FDでフォトダイオードDa1の電子とフォトダイオードDb1の電子が加算されたA像+B像の映像電圧が書き込まれ始める。ここで、A像とはフォトダイオードDa1の信号であり、B像とはフォトダイオードDb1の信号である。
時刻t12では、信号φTXa1及びφTXb1がローレベルとなり、転送トランジスタMa1及びMb1がオフとなり、フォトダイオードDa1及びフォトダイオードDb1に蓄積された電子の浮遊拡散容量部FDへの転送が終了する。また、同時に、信号φSR21及びφSV21がハイレベルとなり、スイッチSR21及びSV21がオンとなる。これにより、リセット電圧用出力回路BR及び映像電圧用出力回路BVは、チップ外へ第1行第1列の画素のリセット電圧(焦点検出信号)とA像の映像電圧(焦点検出信号)を出力する。チップ外の映像信号処理部830(図7)は、A像の映像電圧とリセット電圧の差分信号を生成し、相関2重サンプリングを行ったA像の映像電圧を生成する。
時刻t13では、信号φSR22及びφSV22がハイレベルとなり、スイッチSR22及びSV22がオンとなる。これにより、リセット電圧用出力回路BR及び映像電圧用出力回路BVは、チップ外へ第1行第2列の画素のリセット電圧(焦点検出信号)とA像の映像電圧(焦点検出信号)を出力する。チップ外の映像信号処理部830(図7)は、A像の映像電圧とリセット電圧の差分信号を生成し、相関2重サンプリングを行ったA像の映像電圧を生成する。
時刻t14では、信号φSAがローレベルとなり、スイッチSAがオフとなり、第1の映像電圧保持容量CVへのA像+B像の映像電圧の書き込みが終了する。時刻t15では、信号φRES1がハイレベルとなり、リセットトランジスタM21がオンし、浮遊拡散容量部FDにリセット電圧が書き込まれる。同時に、信号φSR及びφSVがハイレベルとなり、スイッチSR及びSVがオンとなる。すると、第1のリセット電圧保持容量CRのリセット電圧と第1の映像電圧保持容量CVのA+B像の映像電圧は、リセット電圧用アンプARと映像電圧用アンプAVを介して第2のリセット電圧保持容量CR2と第2の映像電圧保持容量CV2に書き込まれ始める。時刻t16では、信号φSR及びφSVがローレベルとなり、スイッチSR及びSVがオフとなり、第2のリセット電圧保持容量CR2と第2の映像電圧保持容量CV2への書き込みが終わる。
時刻t17では、時刻t0〜t17の1水平走査期間が終わり、画素アレイ1の2行目の走査に移る。時刻t18では、時刻t1と同じ動作を行い、さらに、信号φSR21及びφSV21がハイレベルとなり、スイッチSR21及びSV21がオンとなる。すると、リセット電圧用出力回路BR及び映像電圧用出力回路BVは、チップ外へ第1行第1列の画素のリセット電圧(焦点検出信号)とA像+B像の映像電圧(焦点検出信号)を出力する。チップ外の映像信号処理部830(図7)は、A像+B像の映像電圧とリセット電圧の差分信号を生成し、相関2重サンプリングを行ったA像+B像の映像電圧を生成する。
時刻t19では、時刻t2と同じ動作を行い、さらに、信号φSR22及びφSV22がハイレベルとなり、スイッチSR22及びSV22がオンとなる。すると、リセット電圧用出力回路BR及び映像電圧用出力回路BVは、チップ外へ第1行第2列の画素のリセット電圧(焦点検出信号)とA像+B像の映像電圧(焦点検出信号)を出力する。チップ外の映像信号処理部830(図7)は、A像+B像の映像電圧とリセット電圧の差分信号を生成し、相関2重サンプリングを行ったA像+B像の映像電圧を生成する。
第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、ボルテージフォロア状態の映像電圧用アンプAVを介して、第1のリセット電圧保持容量CRにリセット電圧を書き込む。そのため、A像の映像電圧とリセット電圧との差分信号のオフセット電圧を1/Aに抑えることができる。また、本実施形態は、A像+B像の映像電圧とリセット電圧との差分信号のオフセット電圧を1/Aに抑えることができる。これにより、画像の固定パターンノイズを低減し、画質を向上させることができる。
(第3の実施形態)
図5は、本発明の第3の実施形態による固体撮像装置の構成例を示す回路図である。固体撮像装置は、CMOSエリアセンサである。以下、本実施形態(図5)が第1の実施形態(図1)と異なる点を説明する。画素回路3は、図1の画素回路3の代わりに、1画素毎に設けられる。第1行の画素回路3は、フォトダイオードD1、リセットトランジスタM21、増幅トランジスタM31及び選択トランジスタM41を有する。第2行の画素回路3は、フォトダイオードD2、リセットトランジスタM22、増幅トランジスタM32及び選択トランジスタM42を有する。フォトダイオードD1及びD2は、光を電荷(電子)に変換する。
図5は、本発明の第3の実施形態による固体撮像装置の構成例を示す回路図である。固体撮像装置は、CMOSエリアセンサである。以下、本実施形態(図5)が第1の実施形態(図1)と異なる点を説明する。画素回路3は、図1の画素回路3の代わりに、1画素毎に設けられる。第1行の画素回路3は、フォトダイオードD1、リセットトランジスタM21、増幅トランジスタM31及び選択トランジスタM41を有する。第2行の画素回路3は、フォトダイオードD2、リセットトランジスタM22、増幅トランジスタM32及び選択トランジスタM42を有する。フォトダイオードD1及びD2は、光を電荷(電子)に変換する。
図1の入力容量Ci、ゲインアンプGA、フィードバック容量Cf、スイッチSGは削除され、列信号線6は、直接、スイッチSAに接続される。第1のリセット電圧保持容量CRは、第2の容量であり、図1の第1の映像電圧保持容量CVの代わりに、スイッチSAに接続される。リセット電圧用アンプARは、第2のアンプであり、図1の映像電圧用アンプAVの代わりに、スイッチSAに接続される。第1列では、スイッチSR1は、リセット電圧用アンプARの出力端子及びリセット電圧用水平信号線7間に接続される。第2列では、スイッチSR2は、リセット電圧用アンプARの出力端子及びリセット電圧用水平信号線7間に接続される。
第1の映像電圧保持容量CV1は、第1の容量であり、図1の第1のリセット電圧保持容量CRの代わりに、スイッチSB及びSSに接続される。映像電圧用アンプAVは、第1のアンプであり、図1のリセット電圧用アンプARの代わりに、スイッチSSに接続される。第1列では、スイッチSV1は、映像電圧用アンプAVの出力端子及び映像電圧用水平信号線8間に接続される。第2列では、スイッチSV2は、映像電圧用アンプAVの出力端子及び映像電圧用水平信号線8間に接続される。出力回路MAは、図1の出力回路BR及びBVの代わりに設けられ、完全差動型アンプを含む差分処理部である。他の符号は、図1と同じである。
本実施形態は、第1の実施形態と異なり、画素回路3に転送トランジスタが無く、完全転送しないタイプの画素である。また、リセット電圧より先に映像電圧を読み出すため、リセット電圧用アンプARではなく、映像電圧用アンプAVをオフセット電圧除去型にする。
画素アレイ1は、2次元行列状に配列された複数の画素を有する。画素は、画素回路3により構成され、光電変換により電圧を出力する。リセット電圧用アンプARは、画素の出力を増幅する。第1のリセット電圧保持容量CRは、リセット電圧用アンプARの正入力端子に接続される。第1のリセット電圧用スイッチSAは、第2のスイッチであり、画素の出力電圧をリセット電圧用アンプARの正入力端子に出力するためのスイッチである。リセット電圧用アンプARの出力端子は、リセット電圧用アンプARの負入力端子に接続される。リセット電圧用アンプARは、ボルテージフォロアである。
映像電圧用アンプAVは、リセット電圧用アンプARの出力を増幅する。第1の映像電圧保持容量CV1は、リセット電圧用アンプARの出力端子及び映像電圧用アンプの負入力端子間に接続される。第1の映像電圧用スイッチSCは、第1のスイッチであり、第1の映像電圧保持容量CV1に直列に接続される。
第2のリセット電圧用スイッチSR1は、第4のスイッチであり、リセット電圧用アンプARの出力端子に接続される。第2の映像電圧用スイッチSV1は、第3のスイッチであり、映像電圧用アンプAVの出力端子に接続される。第2の映像電圧用スイッチSV1は、画素の非リセット状態の映像電圧を、リセット電圧用アンプAR及び映像電圧用アンプAVを介して出力する。第2のリセット電圧用スイッチSR1は、画素のリセット状態のリセット電圧を、リセット電圧用アンプARを介して出力する。
図6は、図5の固体撮像装置の駆動方法を示すタイミングチャートである。時刻t0では、信号φSEL1がハイレベルとなり、選択トランジスタM41がオンとなり、画素アレイ1の1行目が選択される。同時に、信号φSCがハイレベルとなり、スイッチSCがオンとなり、フォトダイオードD1に蓄積された電子による映像電圧を第1の映像電圧保持容量CV1に書き込み始める。このとき、信号φSSがハイレベルであり、スイッチSSがオンとなり、信号φSBがローレベルであり、スイッチSBがオフとなっており、映像電圧用アンプAVと第1の映像電圧保持容量CV1は映像電圧が書き込めるサンプリング状態になっている。時刻t1では、信号φSCがローレベルであり、スイッチSCがオフとなり、映像電圧の第1の映像電圧保持容量CV1への書き込みが終了する。
時刻t2では、信号φRES1がハイレベルであり、リセットトランジスタM21がオンとなり、フォトダイオードD1にリセット電圧が書き込まれる。時刻t3では、信号φSSがローレベルであり、スイッチSSがオフとなり、信号φSBがハイレベルであり、スイッチSBがオンとなる。その結果、映像電圧保持アンプAVと第1の映像電圧保持容量CV1は、映像電圧を後段に書き込める状態になる。
時刻t4では、信号φSAがローレベルであり、スイッチSAがオフとなり、リセット電圧の第1のリセット電圧保持容量CRへの書き込みが終了する。時刻t5では、信号φSV1及びφSR1がハイレベルであり、スイッチSV1及びSR1がオンする。すなわち、映像電圧用アンプAVの出力端子が第1の映像電圧保持容量CV1を介して映像電圧用アンプAVの負入力端子に接続された状態で、第2の映像電圧用スイッチSV1及び第2のリセット電圧用スイッチSR1がオンする。これにより、第2の映像電圧用スイッチSV1は映像電圧を出力し、第2のリセット電圧用スイッチSR1はリセット電圧を出力する。すると、第1行第1列の画素の映像電圧とリセット電圧は、それぞれ、映像電圧用水平信号線8とリセット電圧用水平信号線7に書き込まれる。その結果、出力回路MAは、水平信号線8の映像電圧と水平信号線7のリセット電圧の差分処理(相関2重サンプリング)を行い、信号をチップ外に出力する。ここで、映像電圧にはOFAV+OFARのオフセット電圧が重畳され、リセット電圧にOFARのオフセット電圧が重畳されている。このため、映像電圧とリセット電圧との差分信号のオフセット電圧は、OFAV(=OFAV+OFAR−OFAR)である。また、オフセット電圧除去型の映像電圧用アンプAVを使っているので、オフセットOFAVは1/A程度と小さくなる。
時刻t6では、信号φSV2及びφSR2がハイレベルであり、スイッチSV2及びSR2がオンする。すると、第1行第2列の画素の映像電圧とリセット電圧は、それぞれ、映像電圧用水平信号線8とリセット電圧用水平信号線7に書き込まれる。その結果、出力回路MAは、映像電圧とリセット電圧の差分処理(相関2重サンプリング)を行い、信号をチップ外に出力する。上記と同様に、映像電圧とリセット電圧との差分信号のオフセット電圧は、OFAV(=OFAV+OFAR−OFAR)である。
時刻t7では、時刻t1〜t7の1水平走査期間が終わり、画素アレイ1の1行目の走査が終わる。時刻t7〜t8は、画素アレイ1の2行目の1水平走査期間となり、上記の画素アレイ1の1行目の読み出しと同様に、2行目の読み出しを行う。具体的には、1行目の信号φSEL1及びφRES1の代わりに、2行目の信号φSEL2及びφRES2を用いる。これにより、第2行第1列の画素の映像電圧とリセット電圧との差分信号が出力され、第2行第2列の画素の映像電圧とリセット電圧との差分信号が出力される。
第3の実施形態によれば、オフセット電圧除去型の映像電圧用アンプAVを使っているので、オフセット電圧OFAVは1/A程度と小さくなる。これにより、画像の固定パターンノイズを低減し、画質を向上させることができる。
なお、図5の固体撮像装置では、画素回路3の代わりに、図1の画素回路2を設けてもよい。また、図5の固体撮像装置では、図1のスイッチSR,SV、容量CR2,CV2、スイッチSR21,SV21,SR22,SV22、出力回路BR,BVを設けてもよい。
(第4の実施形態)
図7は、本発明の第4の実施形態による撮像システムの構成例を示す図である。撮像システム800は、例えば、光学部810、固体撮像装置100、映像信号処理部830、記録・通信部840、タイミング制御部850、システム制御部860、及び再生・表示部870を有する。固体撮像装置100は、先の実施形態で説明した固体撮像装置が用いられる。
図7は、本発明の第4の実施形態による撮像システムの構成例を示す図である。撮像システム800は、例えば、光学部810、固体撮像装置100、映像信号処理部830、記録・通信部840、タイミング制御部850、システム制御部860、及び再生・表示部870を有する。固体撮像装置100は、先の実施形態で説明した固体撮像装置が用いられる。
レンズ等の光学系である光学部810は、被写体からの光を固体撮像装置100内の、2次元行列状に配列された画素に結像させ、被写体の像を形成する。固体撮像装置100は、タイミング制御部850からの信号に基づくタイミングで、画素に結像された光に応じた信号を出力する。固体撮像装置100から出力された信号は、映像信号処理部830に入力され、映像信号処理部830が、プログラム等によって定められた方法に従って信号処理を行う。映像信号処理部830での処理によって得られた信号は画像データとして記録・通信部840に送られる。記録・通信部840は、画像を形成するための信号を再生・表示部870に送り、再生・表示部870に動画や静止画像を再生・表示させる。記録・通信部840は、また、映像信号処理部830からの信号を受けて、システム制御部860と通信を行うほか、不図示の記録媒体に、画像を形成するための信号を記録する動作も行う。
第2の実施形態では、固体撮像装置100は、焦点検出信号を映像信号処理部830に出力する。映像信号処理部830は、焦点検出信号を基に、位相差検出による焦点検出を行う。システム制御部860は、焦点検出の結果に応じて、光学部810を移動させ、オートフォーカスを行う。
システム制御部860は、撮像システムの動作を統括的に制御するものであり、光学部810、タイミング制御部850、記録・通信部840、及び再生・表示部870の駆動を制御する。また、システム制御部860は、例えば記録媒体である不図示の記憶装置を備え、ここに撮像システムの動作を制御するのに必要なプログラム等が記録される。また、システム制御部860は、例えばユーザの操作に応じて駆動モードを切り替える信号を撮像システム内に供給する。具体的な例としては、読み出す行やリセットする行の変更、電子ズームに伴う画角の変更や、電子防振に伴う画角のずらし等である。タイミング制御部850は、システム制御部860による制御に基づいて固体撮像装置100及び映像信号処理部830の駆動タイミングを制御する。
なお、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
1 画素アレイ、2 画素回路、CR 第1のリセット電圧保持容量、CV 第1の映像電圧保持容量、CR2 第2のリセット電圧保持容量、CV2 第2の映像電圧保持容量、AR リセット電圧用アンプ、AV 映像電圧用アンプ、SA,SC,SB,SS,SV,SR,SR21,SV21,SR22,SV22 スイッチ
Claims (14)
- 各々が光電変換により電圧を出力する複数の画素が配列された画素アレイと、
前記画素の出力を増幅する第1のアンプと、
前記第1のアンプの入力端子に接続された第1の容量と、
前記画素の出力電圧を前記第1のアンプの入力端子に出力するための第1のスイッチと、
前記第1のアンプの出力を増幅する第2のアンプと、
前記第1のアンプの出力端子及び前記第2のアンプの入力端子間に接続された第2の容量と、
前記第2の容量に直列に接続された第2のスイッチと、
前記第1のアンプの出力端子に接続された第3のスイッチと、
前記第2のアンプの出力端子に接続された第4のスイッチとを有し、
前記第4のスイッチは、前記画素のリセット状態のリセット電圧を、前記第1のアンプ及び前記第2のアンプを介して出力し、
前記第3のスイッチは、前記画素の非リセット状態の映像電圧を、前記第1のアンプを介して出力することを特徴とする固体撮像装置。 - 前記第2のアンプの出力端子が前記第2の容量を介して前記第2のアンプの入力端子に接続された状態で、前記第4のスイッチ及び前記第3のスイッチがオンし、前記第4のスイッチは前記リセット電圧を出力し、前記第3のスイッチは前記映像電圧を出力することを特徴とする請求項1記載の固体撮像装置。
- 前記第1のアンプは、ボルテージフォロアであることを特徴とする請求項1又は2記載の固体撮像装置。
- 各々が光電変換により電圧を出力する複数の画素が配列された画素アレイと、
前記画素の出力を増幅する第2のアンプと、
前記第2のアンプの入力端子に接続された第2の容量と、
前記画素の出力電圧を前記第2のアンプの入力端子に出力するための第2のスイッチと、
前記第2のアンプの出力を増幅する第1のアンプと、
前記第2のアンプの出力端子及び前記第1のアンプの入力端子間に接続された第1の容量と、
前記第1の容量に直列に接続された第1のスイッチと、
前記第2のアンプの出力端子に接続された第4のスイッチと、
前記第1のアンプの出力端子に接続された第3のスイッチとを有し、
前記第3のスイッチは、前記画素の非リセット状態の映像電圧を、前記第2のアンプ及び前記第1のアンプを介して出力し、
前記第4のスイッチは、前記画素のリセット状態のリセット電圧を、前記第2のアンプを介して出力することを特徴とする固体撮像装置。 - 前記第1のアンプの出力端子が前記第1の容量を介して前記第1のアンプの入力端子に接続された状態で、前記第3のスイッチ及び前記第4のスイッチがオンし、前記第3のスイッチは前記映像電圧を出力し、前記第4のスイッチは前記リセット電圧を出力することを特徴とする請求項4記載の固体撮像装置。
- 前記第2のアンプは、ボルテージフォロアであることを特徴とする請求項4又は5記載の固体撮像装置。
- さらに、前記第3のスイッチを介して前記第1のアンプの出力端子に接続された第3の容量と、
前記第4のスイッチを介して前記第2のアンプの出力端子に接続された第4の容量とを有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の固体撮像装置。 - さらに、前記第3のスイッチの出力電圧及び前記第4のスイッチの出力電圧の差分処理を行う差分処理部を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
- さらに、前記画素の出力端子に接続され、前記画素の出力電圧を増幅するゲインアンプを有することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
- 前記画素は、
光電変換により電荷を生成する複数の光電変換部と、
前記複数の光電変換部の電荷を同一の浮遊拡散容量部に転送する複数の転送トランジスタと、
前記浮遊拡散容量部の電荷をリセットするためのリセットトランジスタと、
前記浮遊拡散容量部の電圧を増幅する増幅トランジスタと、
前記増幅トランジスタの出力電圧を選択的に出力する選択トランジスタとを有することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の固体撮像装置。 - 前記画素内の複数の光電変換部は、同一のマイクロレンズを介して受光することを特徴とする請求項10記載の固体撮像装置。
- 請求項10又は11記載の固体撮像装置と、
前記固体撮像装置の出力を基に焦点検出を行う映像信号処理部と
を有することを特徴とする撮像システム。 - 各々が光電変換により電圧を出力する複数の画素が配列された画素アレイと、
前記画素の出力を増幅する第1のアンプと、
前記第1のアンプの入力端子に接続された第1の容量と、
前記画素の出力電圧を前記第1のアンプの入力端子に出力するための第1のスイッチと、
前記第1のアンプの出力を増幅する第2のアンプと、
前記第1のアンプの出力端子及び前記第2のアンプの入力端子間に接続された第2の容量と、
前記第2の容量に直列に接続された第2のスイッチと、
前記第1のアンプの出力端子に接続された第3のスイッチと、
前記第2のアンプの出力端子に接続された第4のスイッチとを有する固体撮像装置の駆動方法であって、
前記第4のスイッチが、前記画素のリセット状態のリセット電圧を、前記第1のアンプ及び前記第2のアンプを介して出力し、
前記第3のスイッチが、前記画素の非リセット状態の映像電圧を、前記第1のアンプを介して出力することを特徴とする固体撮像装置の駆動方法。 - 各々が光電変換により電圧を出力する複数の画素が配列された画素アレイと、
前記画素の出力を増幅する第2のアンプと、
前記第2のアンプの入力端子に接続された第2の容量と、
前記画素の出力電圧を前記第2のアンプの入力端子に出力するための第2のスイッチと、
前記第2のアンプの出力を増幅する第1のアンプと、
前記第2のアンプの出力端子及び前記第1のアンプの入力端子間に接続された第1の容量と、
前記第1の容量に直列に接続された第1のスイッチと、
前記第2のアンプの出力端子に接続された第4のスイッチと、
前記第1のアンプの出力端子に接続された第3のスイッチとを有する固体撮像装置の駆動方法であって、
前記第3のスイッチが、前記画素の非リセット状態の映像電圧を、前記第2のアンプ及び前記第1のアンプを介して出力し、
前記第4のスイッチが、前記画素のリセット状態のリセット電圧を、前記第2のアンプを介して出力することを特徴とする固体撮像装置の駆動方法。
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