JP2015093331A - 土木・建築工事用位置出しマーカー - Google Patents
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Abstract
【課題】
杭打ち機や削孔機などの土木・建築機械が行き交う作業現場においても、これら土木・建築機械により踏みつけられても土中に埋もれることなく、作業者が簡単に見つけることのできる土木・建築工事用位置出しマーカーを提供する。また、視認性に優れていながらも、簡易な構造であり、かつ設置(マーキング)も簡単に行うことができ、材料費や人件費などを削減して土木・建築工事費用を抑えることのできる土木・建築工事用位置出しマーカーを提供する。
【解決手段】
土木・建築工事において杭の打設位置や掘削機の削孔位置などを示すためのマーカーであって、先端が鋭利に形成されるとともに2cm以上の長さに形成された軸部分と、当該軸部分の後端側に設けられた目印部分とからなり、当該目印部分は布帛または柔軟性を有する樹脂材料で形成され、少なくとも3cm以上の長さを有する土木・建築工事用位置出しマーカーを提供する。
【選択図】図1
杭打ち機や削孔機などの土木・建築機械が行き交う作業現場においても、これら土木・建築機械により踏みつけられても土中に埋もれることなく、作業者が簡単に見つけることのできる土木・建築工事用位置出しマーカーを提供する。また、視認性に優れていながらも、簡易な構造であり、かつ設置(マーキング)も簡単に行うことができ、材料費や人件費などを削減して土木・建築工事費用を抑えることのできる土木・建築工事用位置出しマーカーを提供する。
【解決手段】
土木・建築工事において杭の打設位置や掘削機の削孔位置などを示すためのマーカーであって、先端が鋭利に形成されるとともに2cm以上の長さに形成された軸部分と、当該軸部分の後端側に設けられた目印部分とからなり、当該目印部分は布帛または柔軟性を有する樹脂材料で形成され、少なくとも3cm以上の長さを有する土木・建築工事用位置出しマーカーを提供する。
【選択図】図1
Description
本発明は、土木工事において杭の打設位置や掘削機の削孔位置などを示すためのマーカーに関し、特に視認性を高めると共に、簡易に設置でき、更に製造コストを大幅に削減することのできる土木工事用位置出しマーカーに関する。
土木工事において杭打ち機による杭打設作業や、削孔機による削孔作業などを行う場合には、その作業を行うべき地山面や舗装面などの正確な箇所に、目印となるマーカーを設置するマーキング作業を行うのが通例である。そしてかかるマーキング作業では、マーカーを設置する場所が、地山面か舗装面かなどの作業場所の状況に応じて、適宜、最適なマーカーが選択されている。例えば設置場所が土や砂などの地山面の場合には、小さな木杭を打ち込み、コンクリートやアスファルトなどの舗装面の場合にはコンクリート釘等を打ち込んだり、カラースプレーにてマーキングしたりする方法が一般的であった。
かかるマーキング方法に関して、従前に於いては特許文献1(特開平10−221078号公報)が提案されている。この特許文献1は、杭の打設位置や掘削機の削孔位置などを示すために予めマーキングしておく方法に関し、目印となるマーキングを、硬化材を用いて柱状に深目に形成しておくことにより、そのマーキングが杭打ち機や削孔機の移動あるいは表面土砂除去などによっても消失しないようにするべく、地山面や舗装面等のマーキング対象に対して所定の深さ及び内径を有する孔を穿設し、その孔に硬化材を充填して硬化させることにより、マーキング対象の表面から内部に至る柱状のマーキングを形成するマーキング方法を提案している。
また、特許文献2(特開平10−122862号公報)では、主として住宅の基礎工事に使用される位置決め用ネットに関し、単独の作業員でも位置決め作業を可能ならしめるとともに、該作業を短時間に行うべく、所定寸法の格子が形成された網状体の隅角部を杭、釘、ペグ等の地盤定着具に取付け自在に構成した位置決め用ネットを提案している。
従来のマーキング方法において、カラースプレーなどにより目印(マーカー)を付けた場合には、杭打ち機や削孔機がその作業のために走行あるいは旋回するだけで、マーキングの一部あるいは全部が消失してしまい、位置確認が困難になることが多々あった。
また、小さな木杭やコンクリート釘などを打ち込んだ場合には、視認性に乏しいことから、作業者においても位置確認が困難であり、また目立たないが故に杭打ち機や削孔機等の走行に際して踏みつけてしまい、土中に埋もれて目視により確認できない場合もあった。
そこで本発明では、杭打ち機や削孔機などの土木・建築機械が行き交う作業現場においても、土木・建築機械により踏みつけられても土中に埋もれることなく、作業者が簡単に見つけることのできる土木・建築工事用位置出しマーカーを提供することを第一の課題とする。
更に、マーカーが土中に埋もれないようにする方法として、前記特許文献1で提案されているように、目印となるマーキングを、硬化材を用いて柱状に深目に形成することも考えられるが、穴の形成や硬化剤の硬化など、マーキングを形成するのにも時間や手間がかかり、迅速に作業を進める上で障害になることが考えられる。また、このようなマーカーを形成・設置する手間は、材料費や人件費として工事費用に反映することから、土木・建築工事費用の増大を招来することが考えられる。
そこで本発明では、視認性に優れていながらも、簡易な構造であり、かつ設置(マーキング)も簡単に行うことができ、材料費や人件費などを削減して土木・建築工事費用を抑えることのできる土木・建築工事用位置出しマーカーを提供することを第二の課題とする。
前記課題の少なくとも何れかを解決するべく、本発明では土中に差し込まれる軸部分を備え、この軸部分を土中に差し込んだ状態でも、当該軸部分の後端に設けられた目印部分が地表に露出するよう構成した土木・建築工事用位置出しマーカーを提供する。
即ち、本発明では、土木・建築工事において杭の打設位置や掘削機の削孔位置などを示すためのマーカーであって、先端が鋭利に形成されるとともに2cm以上の長さに形成された軸部分と、当該軸部分の後端側に設けられた目印部分とからなり、当該目印部分は布帛または弾性変形可能な樹脂材料で形成され、少なくとも3cm以上の長さを有する土木・建築工事用位置出しマーカーを提供する。
前記軸部分は、先端部分が尖形に形成されており、少なくとも2cm以上の長さを有するものとして形成され、特に5cm以上の長さとして形成することが望ましい。軸部分の先端を尖形に形成することで、土中に労せずして差し込むことができる。また、前記軸部分を少なくとも2cm以上の長さとすることで、土中に差し込まれた土木・建築工事用マーカーの上を作業者や工事車両が移動したり、或いは表面土砂が除去された場合であっても、抜け出たり消失したりするおそれを減じることができる。
また本発明にかかる土木・建築工事用位置出しマーカーは、地面に差し込んだ際に、地表に露出することになる軸部分の基端部分は、先丸形状や平面形状に形成することが望ましい。軸部分の後端をこのように形成することで、本発明にかかる土木・建築工事用位置出しマーカーの上を土木・建築工事用車両が通過した場合であっても、タイヤがパンクするおそれを減じることができる為である。
前記軸部分は金属の他、木材、合成樹脂などで形成することができ、少なくとも土中に差し込むことのできる硬さ及び強度を確保できる材料、太さに形成することができる。これらの材料や強度から成る、釘、杭或いはペグ等のような軸状部材を利用することも差し支えない。また、前記軸部分は、生分解性を有する材料により形成することもできる。本発明にかかる土木・建築工事用位置出しマーカーは、杭を打ち込んだ後にも、そのまま埋設さる事を基本としており、当該マーカーを生分解性の材料で形成することにより、当該打杭場所に残留する事を無くすことができる。また、仮に杭を打ち込んだ後に回収を要する場合であっても、回収の手間を減らすことができる。当該生分解性を有する原材料は、例えば、生分解性プラスチックや木材を利用することができる。
また前記軸部分には、その一部に抜け止め構造を形成することができる。かかる抜け止め構造は、本発明にかかる土木・建築工事用位置出しマーカーを地中から引き抜く際の抵抗を増す形状として形成することができ、例えば、くさび状或いはドリル状やスクリュー状等の螺旋形状として形成することができる。前記抜け止め構造を設ける位置や個数は、軸部分の長さや、このマーカーを設置する場所の地質等の諸般の事情に応じて適宜決定してよ。また、当該抜け止め構造は、設置したマーカーが抜けにくくする為には少なくとも2箇所以上に形成することが望ましく、特には3箇所以上に形成することが望ましい。かかる構成によれば、設置後に作業者や工事車両等により誤って引き抜かれるおそれを低減することができる。
前記目印部分は、布帛もしくは塑性または断線変形可能な樹脂(望ましくは柔軟性を有する樹脂)により、少なくとも3cm以上の長さを有するものとして形成する。但し、この目印部分の長さは、作業者の視認性(目視での認識のしやすさ)を向上させる為に、5cm以上の長さとして形成することが望ましく、特に7cm以上の長さとして形成することが望ましい。一方、この目印部分が長すぎると、土砂などによって土木・建築機械におけるタイヤやキャタピラ等の走行部に付着して抜け出てしまうことも考えられることから、当該目印部分は30cmを超えない長さとして形成することが望ましい。
本発明にかかる土木・建築工事用位置出しマーカーは、屋外にて使用される際には風雨に晒されることも多い。よって当該目印部分を構成する布帛もしくは塑性または断線変形可能な樹脂には、撥水加工又は防水加工を施すことが望ましく、特に汚水や泥等に対する防汚加工も施すことが望ましい。かかる撥水加工、防水加工及び防汚加工は、例えば、前記布帛もしくは塑性または断線変形可能な樹脂に対し、ワックスやシリコン等の撥水加工剤を塗布したり、有機フッ素系の処理剤による防汚加工等とすることができる。また、夜間における視認性を向上させる為に、当該目印部分には、蓄光或いは蛍光等の暗闇で発光させる為の加工を施すことが望ましい。かかる加工は、例えば、当該目印部分に対し、硫化亜鉛等の蓄光塗料を塗布することによることができる。
前記目印部分の形状は、帯状、矢羽状など各種の平面形状に形成する他、立体的な形状に形成することもできる。当該立体形状は、例えば、円筒形状、四角筒形状、弦巻バネ形状、螺旋形状、その他の形状とすることができる。特に目印部分を弦巻バネ形状または螺旋形状に形成した場合には、立体形状となって地表に突出することにより視認性を高めることができ、且つ、当該目印部分の上を作業者や車両等が通過した場合であっても、塑性又は弾性変形により応力を吸収し、前記目印部分が破損するおそれを低減することができる。
前記目印部分の大きさは、必ずしも一定である必要はなく、視認性を向上させる為に前記目印部分の一部のみを大きく形成しても良い。例えば、前記目印部分を下方に向かって窄めた先窄み形状(いわゆるすり鉢状)とすることができる。かかる構成によれば、視認性を向上させる為に前記目印部分の一部を大きく形成することができ、かつ前記軸部分と前記目印部分との接合部分においては前記軸部分に合わせた大きさとすることができる。
本発明にかかる土木・建築工事用位置出しマーカーを立体形状に形成した場合には、地面に差し込んだ後であっても、立体形状であるので目印部分が土に埋もれにくく、また視認性に優れたものとすることができる。なお、前記目印部分は、製造容易性や製造コストなどを考慮すれば、板状、帯状又はシート状などの平面形状として形成することが望ましく、例えば、前記目印部分をリボンにより形成し、前記軸部分の後端に当該リボンを連結して一体化することが望ましい。この場合、軸部分の後端には当該リボンを結び付ける為に、リング状の結び付け部を形成してもよい。
また前記目印部分には、その一部を脆弱に形成することで、いわゆるクラッシャブルゾーンを設けることもできる。かかる構成によれば、例えば、リボン状、紐場などの長尺な形状であるか、又は立体形状である目印部分に作業者が足を引っ掛けてしまった場合でも、当該脆弱部分が破断して作業者の足を開放する為、作業者が転倒するおそれを低減することができ、また当該マーカーが抜け出てしまう恐れを無くすことができる。当該脆弱部分は、作業者の足による引張により破断する引張強度として形成することができ、具体的には5N/cm2以下とすることが望ましく、特に3N/cm2以下とすることが望ましい。当該脆弱部分は、例えば、前記目印部分の何れかの部位(望ましくは長さ方向の何れかの部位)を薄く又は細く形成するなどにより脆弱に形成する他、前記引張強度以下となるように調整した合成樹脂性の紐部材やシート部材、布帛やゴム等の材料で構成した脆弱部材を前記目印部分の途中に介在させる事もできる。
前記目印部分を紐状又はリボン状に形成した場合、長尺になることから、前記軸部分が長尺な目印部分の何処に存在するのか、目視により判断するのが困難になる事も考えられる。この為、前記目印部分は、軸部分側の基端部分と、前記目印部分とでは、形状、色彩の少なくとも何れかを異ならせることが望ましい。例えば、当該目印部分は、基端部から先端部にかけて色彩を薄くしたグラデーションに形成することができる。また、前記軸部分を、前記目印部分の長さ方向における中央に設けた場合には、前記目印部分を中心として、異なった色で着色することもできる。これは、例えば、軸部分を設けた箇所を中心として、一端側を赤、反対側を青で着色することができる。
前記軸部分と前記目印部分の連結は、前記目印部分が帯状又は紐状である場合には、これを前記軸部分の基端部分に結び付けて両者を一体化することができ、また当該目印部分が立体形状である場合には、これを前記軸部分の基端部分に接着剤で接着する等、当業者における技術常識により任意に選択することができる。
以上のように構成される本発明にかかる土木・建築工事用位置出しマーカーは、土中に差し込まれる前記軸部分の後端には3cm以上の長さの前記目印部分が存在し、前記軸部分が土中に差し込まれた際にもこれが地表に存在することから、土木・建築作業時において作業者がマーカーの設置場所を容易に視認できる。
また、本発明にかかる土木・建築工事用位置出しマーカーにおいて、前記軸部分に前記抜け止め構造を形成した場合には、容易に地中に差し込むことができるにも拘わらず、作業者や工事車両により誤って引き抜かれるおそれが低減された土木・建築工事用位置出しマーカーとなる。
更に、本発明にかかる土木・建築工事用位置出しマーカーにおいて、前記軸部分及び/又は前記目印部分を生分解性の材料で形成した場合には、杭を打ってそのまま土中に埋設しても生分解して土中に残留しないようにすることができ、よって後から掘り起こしてもマーカーを取り除く必要を無くし、また環境面においても優れた土木・建築工事用位置出しマーカーとすることができる。
更に、本発明にかかる土木・建築工事用位置出しマーカーにおいて、前記軸部分及び/又は前記目印部分を生分解性の材料で形成した場合には、杭を打ってそのまま土中に埋設しても生分解して土中に残留しないようにすることができ、よって後から掘り起こしてもマーカーを取り除く必要を無くし、また環境面においても優れた土木・建築工事用位置出しマーカーとすることができる。
そして本発明にかかる土木・建築工事用位置出しマーカーは、前記軸部分として釘等の一般的な軸状部材を利用することができ、また前記目印部分としてリボン等の一般的な布帛を用いることができる為、視認性に優れていながらも、簡易な構造であり、かつ設置(マーキング)も簡単に行うことができ、材料費や人件費などを削減して土木・建築工事費用を抑えることのできる土木・建築工事用位置出しマーカーとすることができる。
以下、本実施の形態にかかる土木・建築工事用位置出しマーカーを、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、第1の実施形態を示す外観斜視図である。図1に示す通り、本実施の形態にかかる土木・建築工事用位置出しマーカーは、軸部分11及び目印部分20から成る。本実施の形態において、軸部分11は鉄を利用して形成しており、長さ7cmの円筒状として形成した。軸部分11は、金属の他にも、木材や合成樹脂を用いて形成してもよく、生分解性プラスチックや木材等の生分解性を有する材料で形成した場合には、土中に埋設した後においても環境に影響を及ぼすおそれを低減させることができる。軸部分11の長さは、本実施の形態にかかる土木・建築工事用位置出しマーカーの上を作業者や工事車両が通過したり、表面土砂が除去されても抜け出ないように2cm以上であればよく、他にも5cmや9cmその他の長さとして適宜形成してよい。
また、軸部分11の形状は、円筒状の他にも四角筒形状等の形状として適宜形成してよい。軸部分11の先端部分13は尖形形状に形成しており、これにより地中に差し込む際の負担を軽減することができる。軸部分11の基端部分12は、上面を平坦な形状に形成しており、本実施の形態の形態にかかる土木・建築工事用位置出しマーカーの上を工事用車両が通過しても、地表に露出する基端部分12がタイヤに刺さってパンクするおそれを低減することができる。基端部分12は、平面形状に形成する他にも、上方に向かって丸みを帯びて膨らんだ形状やその他の形状として適宜形成してよい。
目印部分20は、長さ12cm程度の帯状のリボン21(布帛)を利用して形成しており、当該リボン21を軸部分11の基端近傍に結びつけて固定した。当該リボン21には、撥水及び防汚効果のあるワックスを塗布しており、風雨によって侵食されたり、泥汚れによる視認性低下のおそれを低減することができる。目印部分20は、リボン21の他にも紐や帯等を用いて形成しても良く、天然繊維以外にも合成繊維を用いて形成してもよい。また、目印部分20の長さは、短すぎると作業者が視認できないおそれがある為、3cm以上の長さであればよく、他にも8cmや15cmその他の長さとして適宜形成してよい。但し、長すぎると作業者が足を絡めて転倒したり、工事用車両がタイヤやキャタピラを絡めて本実施の形態にかかる土木・建築工事用位置出しマーカーを引き抜いてしまうおそれがある為、30cm未満の長さとして形成することが望ましい。
また本実施の形態において、リボンを用いて形成した目印部分20は、赤色に着色した領域21aと、青色に着色した領域21bとからなり、軸部分11を中心として色彩を異ならせている。この為、目印部分20の何れの箇所に軸部分11があるのか(つまり、マーキング位置の中央は何処か)を目視にて容易に判断することができる。目印部分20の色彩は赤色や青色以外であってもよく、例えば黄色と紫色としてもよい。また、色彩以外にも形や大きさや輪郭形状等を異ならせてもよい。
以上のように構成される本実施の形態にかかる土木・建築工事用位置出しマーカーは、土中に差し込まれる軸部分11の後端に全長12cmの赤色と青色に着色した目印部分20が存在し、軸部分11が土中に差し込まれた際にもこれが地表に露出して存在することから、土木・建築作業時において作業者がマーカーの設置場所を容易に視認できる土木・建築工事用位置出しマーカーを提供することができる。
また、本実施の形態にかかる土木・建築工事用位置出しマーカーは、目印部分20としてリボン21(布帛)を利用しており、これを軸部分11の基端近傍に結びつけて構成した為、視認性に優れていながらも、簡易な構造であり、かつ設置(マーキング)も簡単に行うことができ、材料費や人件費などを削減して土木・建築工事費用を抑えることのできる土木・建築工事用位置出しマーカーを提供することができる。更に当該マーカーを引き抜く場合には、リボンをもって引き抜くだけで良く、作業面を掘り起こす手間を省くことができる。
図2は、第2の実施形態にかかる土木・建築工事用位置出しマーカーを示す外観斜視図である。本実施の形態は、軸部分11に抜け止め構造13を形成した例であり、図面では3個の抜け止め構造13を形成した。抜け止め構造13はくさび状に形成している為、本実施の形態にかかる土木・建築工事用位置出しマーカーを地中から引き抜く際には、抜け止め構造13の基端(上端面)の平面部分が土を持ち上げようとすることで抵抗を生じさせ、抜けにくくすることができる。抜け止め構造13の個数は、軸部分の長さや使用する場所の地質に応じて適宜決定してよいが、抜けにくくする為には少なくとも2個以上形成することが望ましく、特には3個以上形成することが望ましい。また、抜け止め構造13は、くさび状の他にも、例えば図3に示すように、当該軸部の周面に螺旋形状の溝を形成してもよい。
以上のように構成される本実施の形態にかかる土木・建築工事用位置出しマーカーは、地中に差し込む際の抵抗は小さく、地中から引き抜く際の抵抗が大きくなる為、容易に地中に差し込むことができるにも拘わらず、作業者や工事車両により誤って引き抜かれるおそれを低減する土木・建築工事用位置出しマーカーを提供することができる。
図4は、第3の実施形態にかかる土木・建築工事用位置出しマーカーを示す外観斜視図である。本実施の形態においては、目印部分20として、前記第1の実施形態に示したリボン21(布帛)に加えて、軸部の基端部から上方に向かって径を広げた螺旋形状の弦巻バネ23を形成した。この弦巻バネ23は軸部分11の基端に接着剤で接合する事により、両者を一体化している。目印部分20を弦巻バネ23で形成することにより、作業者に踏みつけられても弾性変形して破損の恐れを無くすことができる。よって、立体形状でありながらも破損しにくい目印部分20とすることができる。
また、本実施の形態における目印部分20における弦巻バネ23は、下方に向かって窄めた先窄み形状(すり鉢状)に形成している。そして作業者の視認性を高める為に、弦巻バネの上端に存在する最大部分の口径を3.5cmとし、軸部分11の基端部分に接合する下端の最小部分の口径を1cmとして形成しており、よって単なる弦巻バネに比べて視認性を向上させることができる。なお、目印部分20を立体形状に形成する場合には、弦巻バネの形状の他にも、球状や円筒形状その他の形状として形成することもできる。
以上のように構成される本実施の形態にかかる土木・建築工事用位置出しマーカーによれば、目印部分20を弦巻バネで形成しており、目印部分20が立体形状となる為、更に視認性を向上させた土木・建築工事用位置出しマーカーを提供することができる。また、立体形状の目印部分20でありながらも、作業者に踏みつけられた場合に破損しにくい土木・建築工事用位置出しマーカーを提供することができる。なお、本実施の形態では目印部分20として弦巻バネ23だけを用い、リボン21は省略してもよい。
図5は、第4の実施形態の(A)構成を示す外観斜視図、(B)破断した目印部分20を示す外観斜視図である。図1(A)に示すように、本実施の形態にかかる土木・建築工事用位置出しマーカーにおいては、第3の実施形態に示した現巻バネ状の目印部分20の一部をゴムにより形成して脆弱部分22を設けた。図1(B)に示すように、脆弱部分22は引張により破断するよう構成しており、具体的には3N/cm2以上の引張力が加わると破断するよう構成した。脆弱部分22は、作業者が足を絡めた際に破断することで作業者の足を開放することができる。脆弱部分22は、ゴムの他にも、足による引張力程度で破断する引張強度の材料で形成することができ、かかる引張強度以下となるように合成した合成樹脂性の紐部材やシート部材、かかる引張強度以下の布帛等の材料により形成してもよい。
以上のように構成される本実施の形態にかかる土木・建築工事用位置出しマーカーによれば、視認性に優れた立体形状の目印部分20でありながらも、作業者が足を絡めた際に破断することで、作業者が転倒するおそれを低減することができる土木・建築工事用位置出しマーカーを提供することができる。
なお、本発明にかかる土木・建築工事用位置出しマーカーは、上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、適宜変更することができる。
11 軸部分
12 軸部分の基端部分
13 抜け止め構造
20 目印部分
22 脆弱部分
12 軸部分の基端部分
13 抜け止め構造
20 目印部分
22 脆弱部分
Claims (7)
- 土木・建築工事において杭の打設位置や掘削機の削孔位置などを示すためのマーカーであって、
先端が鋭利に形成されるとともに2cm以上の長さに形成された軸部分と、当該軸部分の後端側に設けられた目印部分とからなり、
当該目印部分は布帛もしくは塑性または弾性変形可能な樹脂材料で形成され、少なくとも3cm以上の長さを有することを特徴とする、土木・建築工事用位置出しマーカー。
- 前記軸部分は金属又は樹脂から成り、前記目印部分はリボンから成る事を特徴とする、請求項1に記載の土木・建築工事用位置出しマーカー。
- 前記目印部分が、下方に向かって窄めた先窄みの弦巻バネである事を特徴とする、請求項1に記載の土木・建築工事用位置出しマーカー。
- 前記軸部分の少なくとも一部には、先端に向かって窄んだ楔状の抜け止め構造を形成した事を特徴とする、請求項1〜3の何れか一項に記載の土木・建築工事用位置出しマーカー。
- 前記軸部分の周面の全部または一部に、螺旋形状の溝又は突起からなる抜け止め構造を形成したことを特徴とする、請求項1〜4の何れか1項に記載の土木・建築工事用位置出しマーカー。
- 前記軸部分及び/又は前記目印部分が、生分解性を有する材料から成ることを特徴とする、請求項1〜5の何れか1項に記載の土木・建築工事用位置出しマーカー。
- 前記目印部分に脆弱部分を設けたことを特徴とする、請求項1〜6に記載の土木・建築工事用位置出しマーカー。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP5909016B1 (ja) * | 2015-07-06 | 2016-04-26 | 昭繁 小川 | 異径パイル |
JP2017008641A (ja) * | 2015-06-24 | 2017-01-12 | 日本ステップ工業株式会社 | ステップ取付具 |
-
2013
- 2013-11-08 JP JP2013232314A patent/JP2015093331A/ja active Pending
Cited By (2)
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JP2017008641A (ja) * | 2015-06-24 | 2017-01-12 | 日本ステップ工業株式会社 | ステップ取付具 |
JP5909016B1 (ja) * | 2015-07-06 | 2016-04-26 | 昭繁 小川 | 異径パイル |
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