JP3204379U - 鉄杭を使用しないシート設置構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】設置する敷地内の地中に電線等が埋設されている場合でも、防草・防塵シートを安全で確実に設置できる防草・防塵シートの設置構造を提供する。【解決手段】防草・防塵シートの設置構造は、ブロック2a,2b,2cを防草・防塵シートを設置する敷地1の地中に、ブロックの上面と地面の高さが一致するように、ブロックを複数個埋設する。さらに、防草・防塵シートを敷地に敷き、防草・防塵シートの上からブロックの中央に穴を開ける。穴が開けられたブロックに、防草・防塵シートの上からアンカーボルトを挿入して、アンカーボルトで防草・防塵シートとブロックとを固定して、防草・防塵シートを敷地に設置する。【選択図】図1

Description

本考案は、鉄杭を使用しない防草・防塵シートの設置構造に関する。
未整地の敷地やコンクリートが劣化損傷した敷地では、雑草が繁茂したり、粉塵が舞うため、このような敷地を高価なコンクリートやアスファルトで覆わずに、安価で設置が容易な防草・防塵シートで敷地を覆うことがなされる。
この防草・防塵シートの設置は、防草・防塵シートを地面の上に敷き、防草・防塵シートの上から、長さが45cm位の複数の鉄杭を地面に打ち込んで、固定するという構造がなされる(例えば、特許文献1参照)。また、それ以外の構造として、防草・防塵シートを敷地内の地面の上に敷き、鉄杭の代わりに、防草・防塵シートの上から砕石を敷き詰めて、防草・防塵シートを設置する構造がある。
特開2011−196159号公報
ところで、防草・防塵シートを設置する場所が変電所や無線鉄塔等の施設の敷地である場合、その敷地の地面の下に、電線等が埋設されていることが多い。また、電線等が地面の下に、何メートルの深さで、どのような範囲に埋設されているかが、明らかでない場合がある。このようなときに、防草・防塵シートを設置するにあたって、鉄杭を地面に打ち込むと、鉄杭が電線等を貫通して、施設に重大な被害をもたらす恐れがある。一方、埋設されている設備に影響を与えないように、鉄杭の長さを短くしてしまうと、風や雨などによって鉄杭が地面から外れて、防草・防塵シートが捲れてしまうことがある。
また、変電所等では、何らかの原因で設備から油が漏れだす場合があるため、上述のように、防草・防塵シートの上に砕石を敷き詰めて漏れた油を砕石で吸収する構造が採用されている。しかし、この構造では、砕石の上に人が乗ると、防草・防塵シートが破損したり、また、敷き詰めた砕石に雑草が生えて、防草・防塵シートがその役割を果たさないようになってしまうことがある。このような場合に、砕石下部の防草・防塵シートを張り替える為に砕石を取り除いたり移設することは、きわめて困難である。
本考案は、上記課題を解決するものであって、防草・防塵シートを設置する敷地の地面の下に、電線等が埋設されていても、それらを傷つけることなく、防草・防塵シートを設置する構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本考案は、防草又は防塵若しくは防草と防塵とを兼用するシートを敷地内に設置して成るシート設置構造であって、前記シートを設置する敷地内に少なくともシートの縁部及び2枚のシートの端部が重ね合わされる部分に対応して、高さ寸法が他の寸法より小さい複数の肩石ブロックを位置決め配置した配置構造と、前記位置決め配置された肩石ブロックをその上面が敷地内の地面の高さと一致する位置まで深さ方向に埋設した埋設構造と、少なくとも一部の肩石ブロック上において隣り合う2枚のシートの端部を重ね合わせるように前記シートが敷地に敷かれ、当該シートの重なり部分を接着剤により接着した接着構造と、少なくとも上記重なり部分において前記シートと前記肩石ブロックに穴が開けられており、前記シートの上から前記肩石ブロックの穴にボルトが挿入されて前記シートと前記肩石ブロックとが固定されている固定構造と、を備える。
また、前記配置構造において、前記シートの縁部付近に配置されるブロックの数は、前記シートの中央部分に配置されるブロックの数よりも多く配置されることが望ましい。
また、前記シートの縁部は、縁部押さえ金具を前記シートの上に設置して、前記縁部押さえ金具と前記シートと前記ブロックを前記ボルトにて固定する縁部固定構造をさらに含むことが望ましい。
また、前記シートを設置する敷地内に構造物がある場合は、前記構造物の周辺にコンクリートを設置し、前記コンクリートに直接穴を開けて、前記シートの上から穴が開けられた前記コンクリートに前記ボルトを挿入して、前記シートと前記コンクリートとを固定するコンクリート固定構造をさらに含むことが望ましい。
また、前記シートを設置する敷地内の端部に既存のコンクリートが存在する場合は、前記既存のコンクリートに穴を開けて、前記縁部押さえ金具を前記シートの上に設置して、前記縁部押さえ金具と前記シートと前記既存のコンクリートを前記ボルトにて固定する既存コンクリート縁部固定構造をさらに含むことが望ましい。
本考案の鉄杭を使用しないシート設置構造によれば、敷地に埋設したブロックに、ボルトによりシートを固定するので、シートを敷地にしっかりと設置することができる。しかも、従来のように長い鉄杭を用いる必要がないので、敷地内に電線等が埋設されていても、それらを損傷することが防止される。
(a)は本考案の第1の実施形態に係る肩石ブロックの敷地への配置を上から見た図、(b)は同肩石ブロックが敷地地盤の上に置かれた状態と、敷地地盤に埋設された状態を示す側断面図。 (a)は同敷地へ防草・防塵シートが敷かれ、アンカーボルト挿入穴が開けられた状態の上面図、(b)は防草・防塵シートの敷き方を示す斜視図。 同防草・防塵シートの重なり部分を示す上面図。 同防草・防塵シートの重なり部分の側断面図。 図2のA−A線に沿った断面図であって同防草・防塵シートの上から同肩石ブロックにアンカーボルト挿入穴が開けられた状態を示す図。 (a)は同アンカーボルト挿入穴にアンカーボルトが挿入された状態を示す断面図、(b)は同アンカーボルトが挿入されてアンカーピンが打ち込まれた状態を示す断面図。 同アンカーボルト挿入穴にアンカーボルトを挿入しようとしている状態を示す拡大側面図。 同防草・防塵シートが敷地に設置された状態の上面図。 本考案の第1の実施形態に係る防草・防塵シートの設置手順を示したフローチャート図。 (a)は敷地に設置されている鉄塔の構造物の一部を示す上面図、(b)は図10(a)のB−B線に沿った断面図。 (a)は本考案の第2の実施形態に係る同構造物の周りに土間コンクリートを流し込んだ状態を上から見た図、(b)は図11(a)のC−C線に沿った断面図。 同防草・防塵シートの重ね合わせ構造を示した図。 (a)は同敷地に設置されている鉄塔の構造物の一部に同防草・防塵シートを設置した状態を上から見た図、(b)は図13(a)のD−D線に沿った断面図。 同防草・防塵シートを鉄塔の構造物がある敷地に設置した状態の一例を示す上面図。 本考案の第3の実施形態に係る既存の土間コンクリートと肩石ブロックの敷地への配置を上から見た図。
(第1の実施形態)
本考案の第1の実施形態に係る鉄杭を使用しない防草・防塵シートの設置構造について、図1乃至図9を参照して説明する。この第1の実施形態では、肩石ブロック(ブロック)2a,2b,2cが、防草・防塵シート(防草や防塵もしくは防草と防塵とを兼用するシート)4,5が設置される敷地1に複数個配置され、さらに、敷地地盤3に埋設される。次に、防草・防塵シート4,5が、この埋設された肩石ブロック2a,2b,2cの上から敷かれ、アンカーボルト挿入穴6が、防草・防塵シート4,5の上から肩石ブロック2a,2b,2cに開けられ、アンカーボルト(ボルト)8がアンカーボルト挿入穴6に挿入される。これにより、防草・防塵シート4,5が肩石ブロック2a,2b,2cに固定されて、防草・防塵シート4,5が敷地1に設置される。以下、この設置構造について順に説明する。
まず、防草・防塵シート4,5の施工者は、設置する敷地1の雑草、切り株や転石等を取り除き、敷地1の地面に凹凸がある場合は、埋め立て等して整地を行う。この整地は、防草・防塵シート4,5を所望の敷地1に設置した後に、人が敷地1に入ったときに、つまずいたりして、怪我をすることを防止するためである。また、車両等が、防草・防塵シート4,5を設置した敷地1に乗り入れられた際に、車両のタイヤが、防草・防塵シート4,5の下にある突起物に乗り上がり、防草・防塵シート4,5の一部に穴が開くのを防止するためでもある。
次に、肩石ブロック2a,2b,2cが敷地1に配置され、埋設されることについて説明する。ここで、肩石ブロック2a,2b,2cは、例えば、高さ5cm×幅15cm×長さ50cmのコンクリート製のものを使用する。また、防草・防塵シート4,5は、幅の異なる2種類(厚み:4mm、幅(W1)=2m、幅(W2)=1.5m)を使用する。なお、1.5m幅の防草・防塵シート5については、2m幅の防草・防塵シート4を裁断して、1.5m幅の防草・防塵シート5を作成して使用してもよい。
図1(a)は、防草・防塵シート4,5を設置する敷地1に、複数の肩石ブロック2a,2b,2cが配置(配置構造)されていることが示されている。Gで示される点線幅の部分は、2種類の防草・防塵シート4,5が重ねられる部分を示している。防草・防塵シート4,5の縁部に配置された肩石ブロック2aは、防草・防塵シート4,5の中央部に配置される肩石ブロック2bより、密に配置されている。これは、防草・防塵シート4,5の縁部は、風等により、捲れ易いため、しっかりと固定する必要があるからである。また、防草・防塵シート4,5の重なり部分Gは、縁部と同様に風等により捲れ易いため、肩石ブロック2cを密に配置する。ここでは、防草・防塵シート4,5の縁部には、肩石ブロック2aが1.5m間隔で配置され、防草・防塵シート4,5の中央部には、肩石ブロック2bが2.25m間隔で配置される。また、防草・防塵シート4,5が重ねられる部分には、肩石ブロック2cが1.5m間隔よりも狭い間隔で配置される。
図1(b)(1)は、肩石ブロック2a,2b,2cが、敷地地盤3の上に配置された状態を示している。図1(a)のように、肩石ブロック2a,2b,2cの配置が決まると、図1(b)(2)に示されるように、これらの肩石ブロック2a,2b,2cが、その上面が敷地1の地面の高さと一致するように敷地地盤3に埋設(埋設構造)される。なお、図1(b)は、配置された肩石ブロック2a,2b,2cが地面に埋設されることを示したものであり、肩石ブロック2a,2b,2cの埋設方向は、図1(a)に示される通りである。
この肩石ブロック2a,2b,2cの埋設が終了すれば、次に、防草・防塵シート4,5を接着するための接着剤が、肩石ブロック2a,2b,2cの上面に塗布される。なお、肩石ブロック2a,2b,2cを埋設する理由は、敷地1に入った者が怪我をしないように防草・防塵シート4,5が設置された地面を平らにする必要があることと、肩石ブロック2a,2b,2cがその重みだけではなく、地面に埋設されることにより、肩石ブロック2a,2b,2cが設置位置から移動しないようにするためでもある。
次に、防草・防塵シート4,5が、肩石ブロック2a,2b,2cの埋設された敷地1に敷かれ(敷く構造)、防草・防塵シート4,5の上からアンカーボルト挿入穴6が、肩石ブロック2a,2b,2cに開けられることについて説明する。図2(a)は、幅W1の防草・防塵シート4と幅W2の防草・防塵シート5が、重ね合わされて敷地1に敷かれ、肩石ブロック2a,2b,2が埋設されている位置に、アンカーボルト挿入穴6が、防草・防塵シート4,5の上から開けられていることが示されている。
防草・防塵シート4,5を敷く際の防草・防塵シート4と防草・防塵シート5の重ね合わせについて、図2(b)を用いて説明する。図2(b)に示すように、最初に、防草・防塵シート4が、敷地1の端(図2(a)では左上)から他の一方の端(図2(a)では左下)まで真直ぐに敷かれる。次に、防草・防塵シート5が、防草・防塵シート4に、15cm以上重なるように敷かれる。ここでGは、防草・防塵シート4と防草・防塵シート5の重なり部分を示している。なお、防草・防塵シート4,5は、材質として、例えば、ペットボトルをリサイクルして繊維状にし、この繊維を使用したものが使用される。
次に、図2(a)に示すように、例えば、布のガムテープのような養生テープ7が、防草・防塵シート4と防草・防塵シート5の重なり部分に沿って、重なり部分Gから1cm程離して防草・防塵シート4に貼り付けられる。
図3は、図2(a)で示される防草・防塵シート4と防草・防塵シート5と、その重なり部分Gと養生テープ7の部分が示された箇所を拡大したものである。図3のHが、重なり部分Gと養生テープ7との隙間を示している。
図4は、図3の側断面図である。この養生テープ7は、重なり部分Gを接着剤で接着するため、接着剤がはみ出て、防草・防塵シート4の見栄えが悪くなるのを防止するためである。養生テープ7を貼り終えた後に、接着剤が、防草・防塵シート4と防草・防塵シート5の重なり部分Gの間に塗布される。これは、幅2mの防草・防塵シート4と幅1.5mの防草・防塵シート5の重なり部分の隙間を埋めるためである。なお、養生テープ7は、重なり部分Gに塗布された接着剤が乾いた時点で剥がされる。
次に、図5は図2のA−A線に沿った断面図であり、アンカーボルト挿入穴6が、防草・防塵シート4,5の上から、肩石ブロック2a,2b,2cの中央に開けられる(穴開け構造)。ここで、肩石ブロック2a,2b,2cへの削穴深さは、防草・防塵シート4,5の上面から5cmとする。なお、アンカーボルト挿入穴6に残った削りカスは、掃除機等で吸い出すのが望ましい。
次に、防草・防塵シート4,5の上から、アンカーボルト8が肩石ブロック2a,2b,2cに挿入され、防草・防塵シート4,5とアンカーボルト8とが、固定されることについて説明する。
図6(a)は、防草・防塵シート4,5の上から、アンカーボルト8が肩石ブロック2a,2b,2c挿入されていることが示された断面図である。図7は、アンカーボルト8が挿入された部分を拡大した側面図である。アンカーボルト8は、アンカーピン8a、ナット8b、ワッシャ8cとアンカーボルト本体(図示せず)で構成されている。アンカーボルト本体は上端部から下方にかけて空洞になっているとともに、アンカーボルト本体の上部には外周方向にねじ山が切られて、ワッシャ8cとナット8bが挿入されている。アンカーボルト本体を下から上方向に見た場合に、下端部を中心として、十字の切れ目がアンカーボルト本体の中央近傍まで続いており、アンカーピン8aをアンカーボルト本体の上部空洞部分から打ち込むと、下端部にある十字の切れ目の部分が外周方向に広がるようになっている。また、アンカーボルト本体の下端部には、アンカーボルト8が挿入されたとき、アンカーボルト8がアンカーボルト挿入穴6から抜けないように、抜け止め加工がされている。
アンカーボルト8が、アンカーボルト挿入穴6に挿入され、アンカーボルト8のアンカーピン8aが、ハンマー等でアンカーボルト本体に打ち込まれる。アンカーピン8aが打ち込まれると、アンカーボルト本体の先端部の十字が、アンカーボルト本体の円周方向に広がり、防草・防塵シート4,5とアンカーボルト8が、肩石ブロック2a,2b,2cにしっかりと固定される(固定構造)。さらに、アンカーボルト8のナット8bの部分を回転して、防草・防塵シート4,5と肩石ブロック2a,2b,2cとの隙間をなくし、しっかりと防草・防塵シート4,5が、肩石ブロック2に固定された状態が、図6(b)に示されている。
また、防草・防塵シート4,5の縁部をアンカーボルト8で固定する場合は、アンカーボルト挿入穴8と同じ径が開けられた細長い長方形の縁部押さえ金具9を防草・防塵シート4,5の上に設置する。そして、アンカーボルト8が縁部押さえ金具9の上から挿入され、アンカーボルト8のアンカーピン8aが打ち込まれ、縁部押さえ金具9と防草・防塵シート4,5と肩石ブロック2a,2b,2cとが固定される(縁部固定構造)。また、さらに、アンカーボルト8のナット8bの部分を回転して、縁部押さえ金具9、防草・防塵シート4,5と肩石ブロック2a,2b,2cとの隙間をなくし、しっかりと防草・防塵シート4,5が、肩石ブロック2に固定される。
なお、防草・防塵シート4,5の施工者は、防草・防塵シート4,5の重なり部分に、雨が溜まらないように、設置時に継ぎ目の方向について配慮する必要がある。もし、防草・防塵シート4,5の継ぎ目に雨が溜まると、雨と一緒に土砂等が継ぎ目に流れ込み、その部分に雑草が生えたりする場合があるから、継ぎ目に雨が溜まらないように、防草・防塵シート4,5の設置方向を決めなければならない。
以上のようにして、図8に所望の敷地1に設置された防草・防塵シート4,5が示されている。
図9は、防草・防塵シート4,5が、所望の敷地1に設置されるための手順を示したフローチャート図である。このフローチャート図に従って、防草・防塵シート4,5を敷地1に設置する手順を説明する。
まず、防草・防塵シート4,5の施工者は、設置する敷地の雑草、切り株や転石等を取り除く。地面に凹凸がある場合は、埋め立て等して整地を行う(ステップ1)。次に、肩石ブロック2a,2b,2cが、所定の間隔で敷地に配置され、埋設される(ステップ2)。肩石ブロック2の埋設が終了すれば、防草・防塵シート4,5と肩石ブロック2a,2b,2cとを固定するために、接着剤が、肩石ブロック2a,2b,2cの上面に塗布される(ステップ3)。
その後、防草・防塵シート4が、埋設した肩石ブロック2a,2b,2cの上に敷かれ、防草・防塵シート5が、防草・防塵シート4との重なり部分Gが15cm以上になるように敷かれる(ステップ4)。次に、養生テープ7が、重なり部分Gから1cm程度はなれた防草・防塵シート4に、重なり部分に沿って貼り付けられる(ステップ5)。また、養生テープ7を貼り終えた後、接着剤が、重なり部分Gに塗布される(ステップ6)。
次に、アンカーボルト8を挿入するためのアンカーボルト挿入穴6が、防草・防塵シート4,5の上から、肩石ブロック2a,2b,2cの中央に開けられる(ステップ7)。その後、縁部押さえ金具9が、防草・防塵シート4,5の縁部に設置される(ステップ8)。さらに、アンカーボルト8が、アンカーボルト挿入穴6に挿入され、アンカーピン8aがハンマー等で打ち込まれて、防草・防塵シート4,5と肩石ブロック2a,2b,2cとが固定される(ステップ9)。このような手順で、防草・防塵シート4,5が所望の敷地1に設置される。
従来は、防草・防塵シート4,5を敷地1に設置するためには、45cm程度の長い鉄杭を地中に打ち込んで防草・防塵シート4,5を固定していたが、第1の実施形態では、肩石ブロック2a,2b,2cを地面に埋設し、肩石ブロック2a,2b,2cと防草・防塵シート4,5とを固定するようにした。
すなわち、肩石ブロック2a,2b,2cが地面に埋設されることと、肩石ブロック2a,2b,2cの重みによって、地中深く挿入しなければならなかった長い鉄杭が、不要となる。
以上のように、第1の実施形態に係る鉄杭を使用しない防草・防塵シートの設置構造によって、変電所や通信鉄塔等の敷地1の地中に電線等が埋設されていて、その電線等が地面の下に、何メートルの深さで、どのような範囲に埋設されているかが、分からなくても、埋設されている電線等を傷つけることなく、防草・防塵シート4,5を変電所や通信鉄塔等の敷地に設置することができる。
なお、肩石ブロック2a,2b,2cの大きさや配置、防草・防塵シート4,5の幅や重なり部分などの寸法、接着剤や養生テープの必要性等は設置する敷地1に合わせて適宜変更可能であり、本考案はこれらに限定されるものではない。また、防草・防塵シートについては、複数幅の防草・防塵シートを用意して使用してもよく、もっと幅の広い防草・防塵シートを用意して、設置する敷地1にあわせて裁断して使用してもよい。また、アンカーボルト8の形状やアンカーボルト8の部品構成は、実施形態に限定されるものではなく、アンカーボルト8は、防草・防塵シート4,5を肩石ブロック2a,2b,2cに固定できればよい。
(第2の実施形態)
本考案の第2の実施形態に係る鉄杭を使用しない防草・防塵シートの設置構造について、図10乃至図14を参照して説明する。本考案の第2の実施形態では、防草・防塵シートを設置する敷地内に、鉄塔の基礎などの構造物がある場合の防草・防塵シートの設置構造について説明する。
図10(a)は、防草・防塵シート4,5を設置しようとする敷地1に存在する鉄塔の足の一部10とその基礎部分11(構造物)および敷地地盤3を上から見た図であり、図10(b)は図10(a)のB−B線に沿った断面図である。このような場合には、第1の実施形態で説明した防草・防塵シートの設置構造では、基礎部分11が防草・防塵シート4,5の設置の邪魔になり、基礎部分11のところが隙間なく設置できない。そこで、第3の実施形態に係る防草・防塵シートの設置構造では、基礎部分11の周り20cmの範囲に深さ5cm程度の穴を掘り、そこに土間コンクリート(コンクリート)12を流し込む。ここでは、土間コンクリート12が肩石ブロックと同様の機能を有し、さらに基礎部分11を補強する役割も成す。
図11(a)は、基礎部分11の周りに土間コンクリート12を流し込んだものを上から見た図であり、図11(b)はC−C線に沿った断面図である。流し込んだ土間コンクリート12が固まれば、土間コンクリート12の表面に接着剤が塗布される。図12は、基礎部分11の周りに設置する防草・防塵シート13と防草・防塵シート14の接着構造を示したもので、15の部分は、防草・防塵シート13と防草・防塵シート14との重なり部分である。この重なり部分15に接着剤を塗布して、防草・防塵シート13と防草・防塵シート14と接着するとともに、防草・防塵シート13と防草・防塵シート14を土間コンクリート12とに接着する。
その後に、第1の実施形態で説明したように、アンカーボルト8を挿入するためのアンカーボルト挿入穴6が、防草・防塵シート13,14の上から土間コンクリート12に、5cm程度の深さまで開けられる。そして、アンカーボルト8が挿入されて、防草・防塵シート13,14と土間コンクリート12とが固定される(コンクリート固定構造)。このようにして防草・防塵シート13,14と土間コンクリート12とが固定する。このように固定された防草・防塵シート13,14と土間コンクリート12とを上から見たのが図13(a)であり、図13(a)のD−D線に沿った部分の断面図が図13(b)である。なお、鉄塔の基礎部分以外の防草・防塵シートの設置構造は、第1の実施形態の構造と同じである。
図14は、鉄塔の足10が4本ある敷地1に、防草・防塵シート4,5,13,14を設置した一例が示されている。ここでは、防草・防塵シート4を5列、防草・防塵シート5を1列配置し、防草・防塵シート4,5の縁部と、鉄塔の足10の基礎部分11が4箇所あるその周りに設置された防草・防塵シート13,14の縁部に、縁部押さえ金具9が設置されている。この構造により、防草・防塵シート4,5を設置する敷地1に、鉄塔の足10の基礎部分11などがあっても、防草・防塵シート4,5、13,14を確実に設置することができる。
以上のように、防草・防塵シート4,5、13,14の設置構造について説明したが、防草・防塵シート4,5、13,14や肩石ブロック2a,2b,2cの大きさ、肩石ブロック2a,2b,2cの配置構造等は、これらに限定されず、防草・防塵シート4,5、13,14を設置する敷地にあわせて、本考案は適宜変更可能である。
(第3の実施形態)
本考案の第3の実施形態に係る鉄杭を使用しない防草・防塵シートの設置構造について、図15及び第1の実施形態の図を準用して説明する。本考案の第3の実施形態では、防草・防塵シート4,5を設置する敷地内の端部に、既存の土間コンクリート(既存のコンクリート)16が設置されている場合の防草・防塵シートの設置構造について説明する。
図15は、防草・防塵シート4,5を設置する敷地内の端部に、既存の土間コンクリート16が設置されている場合の肩石ブロック2b,2cの配置を示している。第1の実施形態で説明した図1に示す肩石ブロック2aの配置位置に、図15では既存の土間コンクリート16が設置されている。第1の実施形態では、敷地内の端部に肩石ブロック2aが配置され、防草・防塵シート4,5が固定された。第3の実施形態では、肩石ブロック2aは配置せず、第2の実施形態で説明したように、アンカーボルト挿入穴8が土間コンクリート16に直接開けられ、防草・防塵シート4,5が土間コンクリート16に固定される(既存コンクリート縁部固定構造)。
このとき、既存の土間コンクリート16に開けるアンカーボルト挿入穴8の間隔は、図1で示されている肩石ブロック2aの配置間隔と同じである。また、この既存の土間コンクリート16の位置は、防草・防塵シート4,5の縁部を固定する位置に該当するため、縁部押さえ金具9が防草・防塵シート4,5の上に置かれ、縁部押さえ金具9と防草・防塵シート4,5と既存の土間コンクリート16とがアンカーボルト6によって固定される。それ以降の防草・防塵シート4,5の設置構造は、第1の実施形態及び第2の実施形態と同じであるため、説明を省略する。なお、既存の土間コンクリート16に開けるアンカーボルト挿入穴8の間隔は、第1の実施形態で説明した肩石ブロック2aと同じ間隔であると説明したが、敷地1の広さや敷地1の環境等に合わせて適宜変更してもよい。
また、敷地1の端部は、上述の既存の土間コンクリート16が設置されている場合のほか、フェンスによって敷地1の端部が囲まれている場合がある。このフェンスは、その足部を固定するため、等間隔にブロックが配置され、その足部がブロックに固定されている。また、そのブロック同士の間の地面に電線等が埋設されていない場合には、防草・防塵シート4,5の縁部の固定は、ブロック同士の間の地面に、防草・防塵シート4,5の縁部の上から、従来構造の鉄杭を打ち込んで固定してもよい。
(第4の実施形態)
本考案の第4の実施形態に係る鉄杭を使用しない防草・防塵シートの設置構造について、第1の実施形態の図を準用して説明する。本考案の第4の実施形態では、すでに、防草・防塵シートが敷地に設置され、鉄杭の代わりに、たくさんの砕石が防草・防塵シートの上に置かれている場合であって、砕石部分から雑草等が繁茂しているときの新たな防草・防塵シートの設置構造について説明する。
この設置構造は、防草・防塵シートの上にある砕石を取り除き、設置されている防草・防塵シートを取りかえて、新たに防草・防塵シートを設置することは行わない。砕石を取り除くには、時間も、費用も必要となり、効率が悪いからである。
そこで、本考案において、たくさんの砕石が防草・防塵シートの上に置かれている場合は、砕石の上から新たな防草・防塵シート4,5を設置する。まず、防草・防塵シート4,5の施工者は、雑草と砕石の中にある大きな石だけを取り除く。さらに、凸凹になっている砕石の地面を整地をして、地面をできるだけ平らにする。その後、肩石ブロック2a,2b,2cを砕石の敷地地盤の上に配置し、肩石ブロック2a,2b,2cの上面が砕石の地面の高さと一致するように肩石ブロック2a,2b,2cを埋設する。第1の実施形態では図1に示されるように、肩石ブロック2a,2b,2cを土の敷地地盤3の上に配置して埋設したが、第4の実施形態では、肩石ブロック2a,2b,2cを砕石の敷地地盤の上に配置して埋設する。
すなわち、第1の実施形態と第4の実施形態との違いは、肩石ブロック2a,2b,2cを土の敷地地盤3に埋設するか、砕石の敷地地盤に埋設するかの違いであり、肩石ブロック2a,2b,2cの配置構造や埋設以降の防草・防塵シート4,5の設置構造は、第1の実施形態と同様である。従って、肩石ブロック2a,2b,2cの砕石の敷地地盤の埋設以降の防草・防塵シート4,5の設置構造の説明は省略する。
以上のように、すでに、防草・防塵シートが敷地に設置され、たくさんの砕石が防草・防塵シートの上に置かれており、砕石部分から雑草等が繁茂している敷地であっても、この構造により、防草・防塵シート4,5が、安価で容易かつ確実に所望の敷地に設置することができる。
1 敷地
2a,2b,2c 肩石ブロック(ブロック)
3 敷地地盤
4,5,13,14 防草・防塵シート(防草又は防塵若しくは防草と防塵とを兼用するシート)
6 アンカーボルト挿入穴
8 アンカーボルト(ボルト)
9 縁部押さえ金具
11 鉄塔の足の基礎部分(構造物)
12 土間コンクリート(コンクリート)
16 既存の土間コンクリート(既存のコンクリート)

Claims (5)

  1. 防草又は防塵若しくは防草と防塵とを兼用するシートを敷地内に設置して成るシート設置構造であって、
    前記シートを設置する敷地内に少なくともシートの縁部及び2枚のシートの端部が重ね合わされる部分に対応して、高さ寸法が他の寸法より小さい複数の肩石ブロックを位置決め配置した配置構造と、
    前記位置決め配置された肩石ブロックをその上面が敷地内の地面の高さと一致する位置まで深さ方向に埋設した埋設構造と、
    少なくとも一部の肩石ブロック上において隣り合う2枚のシートの端部を重ね合わせるように前記シートが敷地に敷かれ、当該シートの重なり部分を接着剤により接着した接着構造と、
    少なくとも上記重なり部分において前記シートと前記肩石ブロックに穴が開けられており、前記シートの上から前記肩石ブロックの穴にボルトが挿入されて前記シートと前記肩石ブロックとが固定されている固定構造と、を備えることを特徴とする鉄杭を使用しないシート設置構造。
  2. 前記配置構造において、前記シートの縁部付近に配置されるブロックの数は、前記シートの中央部分に配置されるブロックの数よりも多く配置されることを特徴とする請求項1記載の鉄杭を使用しないシート設置構造。
  3. 前記シートの縁部は、縁部押さえ金具を前記シートの上に設置して、前記縁部押さえ金具と前記シートと前記ブロックを前記ボルトにて固定する縁部固定構造をさらに含む請求項1又は2に記載の鉄杭を使用しないシート設置構造。
  4. 前記シートを設置する敷地内に構造物がある場合は、前記構造物の周辺にコンクリートを設置し、前記コンクリートに穴を開けて、前記シートの上から穴が開けられた前記コンクリートに前記ボルトを挿入して、前記シートと前記コンクリートとを固定するコンクリート固定構造をさらに含む請求項1乃至3のいずれか一項に記載の鉄杭を使用しないシート設置構造。
  5. 前記シートを設置する敷地内の端部に既存のコンクリートが存在する場合は、前記既存のコンクリートに穴を開けて、前記縁部押さえ金具を前記シートの上に設置して、前記縁部押さえ金具と前記シートと前記既存のコンクリートを前記ボルトにて固定する既存コンクリート縁部固定構造をさらに含む請求項1又は4のいずれか一項に記載の鉄杭を使用しないシート設置構造。
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