JP2015090305A - エンコーダ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】エンコーダ100は、光を透過する材質で構成されたディスク110と、ディスク110に測定方向に沿って配置された複数の反射スリットを備えたスリットトラックSAと、反射スリットに光を出射するように構成された光源131と、光源131より出射されスリットトラックSAで反射された光を受光するように構成された受光アレイPAと、ディスク110の光源131とは反対側に配置され、少なくとも光源131の光軸h上の位置に光軸hに対し傾斜したテーパ部164Aを備えたハブ160と、を有する。
【選択図】図2
Description
まず、図1を参照しつつ、本実施形態に係るエンコーダを備えたサーボシステムの構成について説明する。
次に、図2を参照しつつ、本実施形態に係るエンコーダ100の構成について説明する。なお、本実施形態に係るエンコーダ100は、エンコーダ専用の筐体10やシャフトshを備えた、いわゆる「コンプリート型」のエンコーダとして構成される。この場合、エンコーダのシャフトshはモータのシャフトSHに図示しないカップリングを介して同一軸心となるように連結される。但し、エンコーダ100は「コンプリート型」に限定されるものではなく、例えばディスク110がエンコーダのシャフトshを介さずにモータのシャフトSHに連結された、いわゆる「ビルトイン型」のエンコーダとして構成されてもよい。この場合、筐体10はモータMの筐体として構成される。以下では、説明の便宜上、エンコーダ100がコンプリート型のエンコーダとして構成される場合について説明する。
ディスク110は、後述するハブ160のディスク固着部162に固定されている。このディスク110は、円板状に形成されており、その略中央部には、ボルト14が貫通すると共にハブ160のボルト締結部163がはめ合わされる貫通孔111が設けられている。ディスク110は、貫通孔111にボルト締結部163がはめ合わされた状態で、下面110Bがディスク固着部162の上側の表面であるディスク固定面162Aに固着される。そして、ディスク110は、シャフトshと同一軸心となるように、ハブ160を介してシャフトshに連結されている。シャフトshは、軸受20を介して筐体10に回転自在に支持されている。ディスク110は、モータMの回転、すなわちシャフトshの回転により回転する。
光学モジュール130は、この例では基板状に形成されており、ディスク110のスリットトラックSAの一部に対向可能なように、基板16の下面においてディスク110と平行に固定されている。従って、ディスク110の回転に伴い、光学モジュール130は、スリットトラックSAに対して円周方向で相対移動することができる。この光学モジュール130のディスク110と対向する側の面、つまり下面には、光源131と受光アレイPAとが設けられている。
図2及び図3により、ハブ160について説明する。ハブ160は、ディスク110とシャフトshとを連結する連結部材であり、ディスク110の光源131とは反対側に配置されている。このハブ160は、ディスク固着部162と、ボルト締結部163と、本体部164と、軸受覆い部165とを有する。本実施形態では、ハブ160は、例えば真鍮やステンレス等の金属材料で構成されるが、比較的剛性の高い材料であれば金属に限定されるものではない。
エンコーダ100の動作の一例について説明する。モータMに外部電源が供給されてシャフトshが回転し、ディスク110が回転すると、光源131から対向する位置を通過するスリットトラックSAに光が照射され、受光アレイPAがスリットトラックSAで反射された光を受光する。そして、受光アレイPAの受光素子が電気信号を生成して位置データ生成部140に出力し、位置データ生成部140が入力された信号に基づいてディスク110の1回転内の位置を表す位置データを生成し、位置データを制御装置CTへ連続的に出力する。
以上説明したように、本実施形態のエンコーダ100は、ディスク110の光源131とは反対側に配置されたハブ160を有する。このハブ160は、少なくとも光源131の光軸h上の位置に、光軸hに対し傾斜したテーパ部164Aを備える。これにより、光源131より出射されディスク110を透過した光(特にスリットトラックSAの各反射スリット間を透過した光)を、ハブ160のテーパ部164Aで受けることができ、光を受光アレイPAにより受光されない方向に反射させることができる。その結果、受光アレイPAの受光信号に含めたい反射光(反射スリットで反射された反射光)以外の、ノイズの原因となる散乱光や迷光が受光アレイPAで受光されるのを低減することができるので、エンコーダ100の検出精度を向上することができる。
以上、添付図面を参照しながら一実施形態について詳細に説明した。しかしながら、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範囲は、ここで説明した実施の形態に限定されるものではない。本実施形態の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、技術的思想の範囲内において、様々な変更や修正、組み合わせなどを行うことに想到できることは明らかである。従って、これらの変更や修正、組み合わせなどが行われた後の技術も、当然に技術的思想の範囲に属するものである。
上記実施形態では、ハブ160の本体部164の外周面に、光軸hに対する傾斜角度が一定であるテーパ部164Aを形成したが、光軸hに対する傾斜角度が連続的に変化する構成としてもよい。本変形例の一例を図4及び図5に示す。なお、図4及び図5において、図2及び図3と同様の構成については同一の符号を付し、適宜説明を省略又は簡略化する。
上記実施形態では、ハブ160の本体部164の外周面に、光軸hに対する傾斜角度が一定であるテーパ部164Aを形成したが、光軸hに対する傾斜角度が段階的に変化する構成としてもよい。本変形例の一例を図6及び図7に示す。図6及び図7において、図2及び図3と同様の構成については同一の符号を付し、適宜説明を省略又は簡略化する。
上記実施形態では、ハブ160に塗装等しなかったが、ハブ160を黒色あるいは光を吸収し易い色彩に塗装してもよい。あるいは、ハブ160の材質(材料)を、例えばカーボン繊維等の黒色あるいは光を吸収し易い色彩の材質で構成してもよい。これにより、テーパ部164等によって光を受光アレイPAで受光されない方向に反射させると共に、その反射光量を低減することができるので、散乱光や迷光の低減効果をさらに高めることができる。
以上では、ディスク110とシャフトshとを連結するハブ160が光軸hに対し傾斜した傾斜部を備える場合を一例として説明したが、傾斜部を備える部材はハブ160に限定されるものではない。例えば、ハウジング150や筐体10等が、少なくとも光源131の光軸h上の位置に光軸hに対し傾斜した傾斜部を有する構成として、光を受光アレイPAにより受光されない方向に反射させてもよい。
100 エンコーダ
110 ディスク
130 光学モジュール
131 光源
150 ハウジング
153 突出部
160 ハブ(部材、連結部材)
162A ディスク固定面
162B 等径部
164A テーパ部(傾斜部)
165 軸受覆い部
166 オイル溜まり
168A 第1テーパ部(傾斜部)
168B 第2テーパ部(傾斜部)
h 光軸
PA 受光アレイ
SA スリットトラック
sh シャフト
SH シャフト
Claims (10)
- 光を透過する材質で構成されたディスクと、
前記ディスクに測定方向に沿って配置された複数の反射スリットと、
前記反射スリットに光を出射するように構成された光源と、
前記光源より出射され前記反射スリットで反射された光を受光するように構成された受光素子と、
前記ディスクの前記光源とは反対側に配置され、少なくとも前記光源の光軸上の位置に前記光軸に対し傾斜した傾斜部を備えた部材と、を有する、
エンコーダ。 - 前記光源は、
拡散光を出射するように構成された点光源であり、
前記部材は、
前記光軸に対する傾斜角度が変化するように構成された前記傾斜部を有する、
請求項1に記載のエンコーダ。 - 前記部材は、
前記光軸に対する傾斜角度が前記光軸の近傍位置を境に2段階に変化するように構成された前記傾斜部を有する、
請求項2に記載のエンコーダ。 - 前記部材は、
前記ディスクとシャフトとを連結するように構成された連結部材であり、
前記傾斜部は、
前記ディスクから離間するにつれて前記シャフトの軸心を中心とする径方向寸法が大きくなるように前記連結部材の外周面に形成されたテーパ部である、
請求項1〜3のいずれか1項に記載のエンコーダ。 - 前記連結部材は、
前記ディスクが固定されるように構成されたディスク固定面と、
前記ディスク固定面と前記テーパ部との間に位置し、前記ディスク固定面からの前記軸心方向の距離が所定の距離となる範囲で前記径方向寸法が等しくなるように構成された等径部と、を有する、
請求項4に記載のエンコーダ。 - 前記連結部材は、
前記シャフトを回転自在に支持する軸受の前記ディスク側の表面を覆うように構成された軸受覆い部を有する、
請求項4又は5に記載のエンコーダ。 - 前記連結部材は、
前記軸受覆い部の前記軸受に対向する面に凹状のオイル溜まりを有する、
請求項6に記載のエンコーダ。 - 前記連結部材は、
黒色あるいは光を吸収し易い色彩の材質で構成される、又は、黒色あるいは光を吸収し易い色彩に塗装される、
請求項1〜7のいずれか1項に記載のエンコーダ。 - 前記エンコーダは、
少なくとも前記ディスク、前記光源、前記受光素子及び前記部材を収容するように構成されたハウジングをさらに有し、
前記ハウジングは、
黒色あるいは光を吸収し易い色彩の材質で構成される、又は、内側が黒色あるいは光を吸収し易い色彩に塗装される、
請求項1〜8のいずれか1項に記載のエンコーダ。 - 前記ハウジングは、
前記傾斜部側に突出した突出部を有する、
請求項9に記載のエンコーダ。
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