JPH0850036A - ポテンショメータ - Google Patents

ポテンショメータ

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Publication number
JPH0850036A
JPH0850036A JP18436894A JP18436894A JPH0850036A JP H0850036 A JPH0850036 A JP H0850036A JP 18436894 A JP18436894 A JP 18436894A JP 18436894 A JP18436894 A JP 18436894A JP H0850036 A JPH0850036 A JP H0850036A
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JP
Japan
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light
receiving position
light beam
deflecting member
light receiving
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Application number
JP18436894A
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Inventor
Junichi Nakaho
純一 仲保
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Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 非接触式の構成としながら、偏心や「がた」
があっても回転角度や移動量の検知精度を高くし、又、
部品点数の低減及び構成の簡単化を図る。 【構成】 本発明のポテンショメータは、ほぼ円板状を
なすと共に少なくとも一方の側面に高さが周方向に一定
の比率で増加または減少する傾斜面部16を有する光透
過材製の光偏向部材15を回転軸14に取付け、この光
偏向部材15の周縁部に向けて光ビームを照射するレー
ザダイオード17をケース13に配設し、そして、光偏
向部材15を透過した光ビームを受光すると共にその受
光位置を検出するPSD19を基板12に光偏向部材1
5を挟んでレーザダイオード17と対向するように配設
して構成されている。この構成の場合、光ビームの受光
位置が回転軸14の回転角度に応じて変化することか
ら、受光位置に基づいて回転軸14の回転角度を検出す
ることが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転軸の回転角度また
は移動部材の直線方向の移動量を検出するポテンショメ
ータに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のポテンショメータとして、従来
より、抵抗体とこの抵抗体の上を摺動するブラシとから
構成された接触式のポテンショメータが使用されてい
る。この構成の場合、ブラシにより抵抗体が摩耗した
り、摩耗粉が生じたりすることがあるため、抵抗体の特
性が変化したり、摩耗粉によりブラシと抵抗体との接触
が不安定となってノイズが発生したりするという不具合
があった。
【0003】上記不具合を解消する構成として、光セン
サを用いた非接触式のポテンショメータが考えられてい
る。この構成について、図13を参照して説明する。こ
の図13において、回転軸1には円板2が取付けられて
おり、この円板2の表面には遮光層3が形成されてい
る。この遮光層3には、透光性を有する渦巻状のスリッ
ト4が形成されている。このスリット4は、次の式 r=p×θ+q (1) が成立するように形成されている。ここで、rは回転軸
1の中心とスリット4との距離、θは基準位置(0°)
からの角度、p、qは定数である。そして、図示しない
発光ダイオード及びPSD(position sensitive detec
tor )5が上記スリット4を挟んで対向するように配設
されている。この構成では、円板2が回転すると、発光
ダイオードから発光されてスリット4を通ってPSD5
に受光される光の受光位置が径方向に変化する。従っ
て、PSD5から出力される受光位置検知信号に基づい
て円板2即ち回転軸1の回転角度を検知することが可能
になっている。そして、上記構成では、回転軸1の回転
角度を非接触で検知するので、抵抗体が摩耗したり、摩
耗粉が生じたりすることがない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成では、円板2が偏心していたり、「がた」があったり
した場合、上記式(1)が成立しなくなるため、回転角
度の検知精度が低下するという欠点があった。
【0005】これに対して、本発明者は、上記欠点を解
消する構成とを発明し、既に出願している(特願平3−
256977号)。この構成では、螺旋状のスリット4
の外側に円形状のスリットを設け、この円形状のスリッ
トを挟むように発光ダイオード及びPSDを一対配設し
ており、二対のPSDからの受光位置検知信号の差を演
算することにより、二つのスリットの相対間隔を検知
し、回転角度を検知するように構成されている。この場
合、二個のPSDからの受光位置検知信号の差をとるこ
とにより、偏心や「がた」の悪影響を相殺しており、も
って、回転角度の検知精度を高くしている。
【0006】しかし、上記構成では、2対の発光ダイオ
ード及びPSDを用いる必要があるので、部品点数が多
くなって構成が複雑になると共に、検知信号を処理する
信号処理回路の構成が複雑になるという欠点がある。
尚、この場合、回転角度を検知する回転型ポテンショメ
ータについて説明したが、直線方向の移動量を検知する
直線型ポテンショメータについても、上述した構成とほ
ぼ同様な構成が考えられると共に、ほぼ同様な欠点が生
ずることがわかっている。
【0007】そこで、本発明の目的は、非接触式の構成
でありながら、偏心や「がた」があっても回転角度や移
動量の検知精度を十分高くすることができ、しかも、部
品点数を低減できると共に、構成を簡単化することがで
きるポテンショメータを提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のポテンショメー
タは、回転軸に取付けられほぼ円板状をなすと共に少な
くとも一方の側面に高さが周方向に一定の比率で増加ま
たは減少する傾斜面部を有する光透過材製の光偏向部材
を備え、固定側に設けられ前記光偏向部材の周縁部に向
けて光ビームを照射する発光手段を備え、そして、前記
光偏向部材を挟んで前記発光手段と対向するように固定
側に設けられ前記光偏向部材を透過した光ビームを受光
すると共にその受光位置を検出する受光位置検出手段を
備えて成るところに特徴を有する。
【0009】本発明の変形態様のポテンショメータは、
回転軸に取付けられほぼ円板状をなすと共に一方の側面
に高さが周方向に一定の比率で増加または減少する傾斜
状反射面を有する光反射部材を備え、固定側に設けられ
前記光反射部材の傾斜状反射面に向けて光ビームを照射
する発光手段を備え、そして、固定側に設けられ前記光
反射部材の傾斜状反射面で反射した光ビームを受光する
と共にその受光位置を検出する受光位置検出手段とを備
えて構成されている。
【0010】また、本発明の他のポテンショメータは、
直線方向に往復移動可能に設けられた移動部材を備え、
この移動部材に取付けられ少なくとも一方の側面に高さ
が移動方向に一定の比率で増加または減少する傾斜面部
を有する光透過材製の光偏向部材を備え、固定側に設け
られ前記光偏向部材に向けて光ビームを照射する発光手
段を備え、そして、前記光偏向部材を挟んで前記発光手
段と対向するように固定側に設けられ前記光偏向部材を
透過した光ビームを受光すると共にその受光位置を検出
する受光位置検出手段を備えて成るものである。
【0011】更に、本発明の他のポテンショメータは、
直線方向に往復移動可能に設けられた移動部材を備え、
この移動部材に取付けられ少なくとも一方の側面に高さ
が移動方向に一定の比率で増加または減少する傾斜状反
射面を有する光反射部材を備え、固定側に設けられ前記
光反射部材の傾斜状反射面に向けて光ビームを照射する
発光手段を備え、そして、固定側に設けられ前記光反射
部材の傾斜状反射面で反射した光ビームを受光すると共
にその受光位置を検出する受光位置検出手段を備えて構
成されている。
【0012】
【作用】上記手段によれば、発光手段から発光された光
ビームが光偏向部材を透過する際、該光ビームは光偏向
部材の傾斜面部を通るときに屈折する。このため、光ビ
ームの受光位置は光偏向部材即ち回転軸の回転角度に応
じて変化することから、光ビームの受光位置を受光位置
検知手段により検知することにより、回転軸の回転角度
を検出することが可能である。そして、この構成は、非
接触式のポテンショメータであるから、抵抗体が磨耗し
たり、磨耗粉が発生したりすることがない。また、光ビ
ームを光偏向部材に透過させると共に、該光ビームが傾
斜面部で屈折する現象に基づいて回転角度を検知する構
成であるので、光偏向部材が偏心したり、光偏向部材に
「がた」があっても、回転角度の検知精度を十分高くす
ることができる。更に、一対の発光手段及び受光位置検
知手段を設けるだけであるから、部品点数を低減できる
と共に、構成を簡単化することができる。
【0013】また、上記構成では、光ビームを光偏向部
材に透過させる透過形の構成としたが、これに代えて、
光ビームを反射させる反射形の構成としても良く、具体
的には、ほぼ円板状をなすと共に一方の側面に高さが周
方向に一定の比率で増加または減少する傾斜状反射面を
有する光反射部材を回転軸に取付け、この光反射部材の
傾斜状反射面に向けて光ビームを照射し、そして、光反
射部材の傾斜状反射面で反射した光ビームを受光位置検
出手段により受光すると共にその受光位置を検出する構
成とした。この構成の場合も、光ビームの受光位置は光
反射部材即ち回転軸の回転角度に応じて変化することか
ら、光ビームの受光位置を検知することにより、回転軸
の回転角度を検出することが可能である。
【0014】一方、上記した透過形の構成を直線形ポテ
ンショメータに適用しても良く、具体的には、直線方向
に往復移動可能に設けられた移動部材に、少なくとも一
方の側面に高さが移動方向に一定の比率で増加または減
少する傾斜面部を有する光透過材製の光偏向部材を取付
ける構成とした。この構成においては、光ビームの受光
位置は光偏向部材即ち移動部材の移動量に応じて変化す
ることから、光ビームの受光位置を検知することによ
り、移動部材の移動量を検出することが可能である。
【0015】更に、上記した反射形の構成を直線形ポテ
ンショメータに適用しても良く、具体的には、直線方向
に往復移動可能に設けられた移動部材に、少なくとも一
方の側面に高さが移動方向に一定の比率で増加または減
少する傾斜状反射面を有する光反射部材を取付ける構成
とした。この構成においても、光ビームの受光位置は光
反射部材即ち移動部材の移動量に応じて変化することか
ら、光ビームの受光位置を検知することにより、移動部
材の移動量を検出することが可能である。
【0016】
【実施例】以下、本発明を回転形のポテンショメータに
適用した第1の実施例について図1ないし図4を参照し
ながら説明する。まず、ポテンショメータの概略縦断面
を示す図1において、ポテンショメータの本体11は、
円板状をなす絶縁材製の基板12と、カップ状をなすケ
ース13とから構成されている。このケース13は、基
板12の上方を覆うようにして該基板12の外周部に嵌
合固定されている。上記ケース13の上部壁部13aの
中心部には、回転軸14が回転可能に貫通支持されてい
る。この回転軸14の上端部は、ケース13の上方へ突
出されている。そして、ケース13内において、回転軸
14の下端部には、全体としてほぼ円板状をなす光透過
材製の光偏光部材15が該回転軸14と一体に回転する
ように取付けられている。
【0017】この光偏光部材15には、図3にも示すよ
うに、一方の側面(図3中上面)に螺旋状の傾斜面部1
6が形成されている。この傾斜面部16は、勾配角度を
αとすると共に(図4参照)、ピッチ(1回転で変化す
る高さ)をPとしている(図3参照)。この場合、傾斜
面部16は、高さが周方向に一定の比率で増加(または
減少)する斜面を構成している。また、光偏光部材15
の他方の側面(図3中下面)は、回転軸14に直交する
平面状に形成されている。
【0018】一方、図1及び図2に示すように、固定側
であるケース13の上部壁部13aの内面(図1中下
面)には、発光手段である例えばレーザダイオード17
が配設されている。このレーザダイオード17は、図4
に示すように、光ビーム18を回転軸14の軸方向に沿
って(図中下方に向けて)発光して、該光ビーム18を
光偏光部材15の周縁部に向けて照射する機能を有して
いる。そして、固定側である基板12の上面部には、受
光位置検出手段である例えばPSD(position sensiti
ve detector )19が光偏光部材15を挟んで上記レー
ザダイオード17と対向するように配設されている。上
記PSD19は、光偏光部材15を透過した光ビーム1
8を受光すると共に、その受光位置を検出して受光位置
検出信号を出力するように構成されている。この場合、
光偏光部材15を透過した光ビーム18の受光位置(照
射位置)は、光偏光部材15が回転すると、それに応じ
て、図2中矢印Aで示す方向へ移動するように構成され
ており、その受光位置が上記PSD19により検知され
る構成となっている。
【0019】次に、上記構成の作用を説明する。図4に
示すように、レーザダイオード17から発光された光ビ
ーム18が光偏光部材15を透過する場合、光偏光部材
15の上面側は回転軸14に直交する平面であるから、
光ビーム18は屈折しないで下方へ向けて直進する。そ
して、傾斜面部16は勾配角度αだけ傾斜しているか
ら、光ビーム18は傾斜面部16を通るときに屈折す
る。この場合、光ビーム18の入射角は上記勾配角度α
と等しい角度αとなる。ここで、光偏光部材15の屈折
率をnとすると共に、光ビーム18の屈折角をβとする
と、次の式が成立する。
【0020】 sin(β)=n・sin(α) (2) そして、上記したように光ビーム18は傾斜面部16を
通るときに屈折すると共に、傾斜面部16の高さが光偏
光部材15即ち回転軸14の回転角度に応じて変化する
ことから、光偏光部材15を透過した光ビーム18がP
SD19へ照射(入射)する位置、即ち、受光位置は光
偏光部材15(回転軸14)の回転角度に応じて図2中
矢印Aで示す方向へ移動する。ここで、回転軸14の回
転角度をθとし、光ビーム18の受光位置をXpとする
と、次の式が成立する。
【0021】 Xp=P・tan(β−α)・θ/360 (3) 従って、PSD19により受光位置Xpを検出すれば、
この検出した受光位置Xpと式(2)と式(3)とに基
づいて回転角度θを演算して求めることが可能である。
【0022】ところで、上記光偏光部材15が偏心して
いたり(具体的には、光偏光部材15の傾斜面部16の
軸心と回転軸14の軸心とがずれていたり)、或いは、
回転軸14に「がた」があったりすると、回転角度θに
検出誤差Δθが発生する。そこで、この検出誤差Δθの
大きさについて考えてみる。今、光偏光部材15の偏心
量をeとし、回転軸14の回転中心から光ビーム18が
入射する入射面までの距離をRとし、更に、a=e/R
とすると、次の式が成立する。
【0023】 Δθ<Arcsin{a/(1−a)} (4) ここで、例えばe=0.3mm、R=30mmであった
とすると、上記式(4)を演算することにより、Δθ<
0.6°となる。このため、光偏光部材15が偏心して
いたり、「がた」があったりしたとしても、上記したよ
うに検出誤差Δθが非常に小さくなるから、十分な検出
精度を得ることができる。そして、上記実施例では、一
対のレーザダイオード17及びPSD19を配設するだ
けであるから、二対の構成が必要な従来構成に比べて、
部品点数を低減できて、機械的構成並びに信号処理回路
構成を簡単化することができる。
【0024】尚、上記した構成の本実施例の場合、ブラ
シ及び抵抗体が存在しない非接触式の構成であるので、
抵抗体が摩耗することがなくなるから、寿命を大幅に長
くすることができると共に、抵抗体の摩耗粉も発生しな
いから、ノイズの発生も皆無とすることができる。
【0025】図5及び図6は本発明の第2の実施例を示
すものであり、第1の実施例と異なるところを説明す
る。尚、第1の実施例と同一部分には、同一符号を付し
ている。上記第2の実施例は、直線方向に往復移動可能
に設けられた移動部材の移動量を検出する直線形ポテン
ショメータに適用した実施例である。具体的には、図5
に示すように、ポテンショメータの本体21は、矩形板
状をなす絶縁材製の基板22と、矩形容器状をなすケー
ス23とから構成されている。このケース23は、基板
22の上方を覆うようにして該基板22の外周部に嵌合
固定されている。上記ケース23の右側壁部23a及び
左側壁部23bの各中央部分には、同一直線上に配置さ
れた2本のシャフト24及び25がそれぞれ左右方向へ
移動可能に貫通支持されている。
【0026】上記2本のシャフト24及び25は、矩形
枠状をなす保持部材26(図6も参照)を挟んで一体に
連結されている。これらシャフト24、25、保持部材
26から移動部材27が構成されている。そして、保持
部材26の内部には、全体としてほぼ矩形板状をなす光
透過材製の光偏光部材28が嵌合固定されており、該保
持部材26(移動部材27)と一体に移動するように構
成されている。
【0027】この光偏光部材28の一方の側面(図5中
下面)には、左右方向へ傾斜する傾斜面部29が形成さ
れている。この傾斜面部29の勾配角度をαとする。こ
の場合、傾斜面部29は、高さが移動方向(図5中左右
方向)に一定の比率で増加(または減少)する斜面であ
る。また、光偏光部材28の他方の側面(図5中上面)
は、平面状に形成されている。
【0028】一方、図5に示すように、ケース23の上
側壁部23cの内面(図5中下面)には、光ビーム18
を下方に向けて発光するレーザダイオード17が配設さ
れている。そして、基板22の上面部には、PSD19
が光偏光部材28を挟んで上記レーザダイオード17と
対向するように配設されている。上記PSD19は、光
偏光部材28を透過した光ビーム18を受光すると共
に、その受光位置を検出して受光位置検出信号を出力す
るように構成されている。
【0029】上記第2の実施例の場合、レーザダイオー
ド17から発光された光ビーム18が光偏光部材28を
透過する場合、光偏光部材28の上面側では、光ビーム
18が直交して入射するため、光ビーム18は屈折しな
いで下方へ向けて直進する。そして、光偏光部材28の
下面側では、傾斜面部29が勾配角度αだけ傾斜してい
るから、光ビーム18は傾斜面部29を通るときに屈折
する。この場合、光ビーム18の入射角は、上記傾斜面
部29の勾配角度αと等しい角度αとなる。ここで、光
偏光部材15の屈折率をnとすると共に、光ビーム18
の屈折角をβとすると、次の式が成立する。
【0030】 sin(β)=n・sin(α) (5) そして、上記したように光ビーム18は傾斜面部29を
通るときに屈折すると共に、傾斜面部29の高さが光偏
光部材28即ち移動部材27の左右方向への移動量に応
じて変化することから、光偏光部材28を透過した光ビ
ーム18がPSD19へ照射(入射)する位置、即ち、
受光位置は光偏光部材27(移動部材27)の移動量に
応じて図5中左右方向へ移動する。ここで、移動部材2
7の移動量をXとし、光ビーム18の受光位置をXpと
すると、次の式が成立する。
【0031】 Xp=X・tan(β−α)・tan(α) (6) 従って、PSD19により受光位置Xpを検出すれば、
この検出した受光位置Xpと式(5)と式(6)とに基
づいて移動量Xを演算して求めることが可能である。
【0032】また、上記第2の実施例では、光偏光部材
28が移動部材27の移動方向に直交する方向に多少ず
れていたり、或いは、移動部材27にいわゆる「がた」
があったりしたとしても、移動量Xには検出誤差が発生
することがないから、検出精度を十分高く保持すること
ができる。
【0033】図7ないし図10は本発明の第3の実施例
を示すものであり、第1の実施例と異なるところを説明
する。尚、第1の実施例と同一部分には、同一符号を付
している。上記第3の実施例は、回転形ポテンショメー
タに適用した実施例であり、第1の実施例と異なるとこ
ろは、光ビーム18を光偏向部材15に透過させる構成
に代えて、光ビームを光反射部材に反射させる構成とし
た点である。具体的には、図7に示すように、光偏向部
材15に代わる光反射部材30を回転軸14の下端に取
付けている。上記光反射部材30の形状は、図9にも示
すように、光偏向部材15と同じ形状であり、傾斜面部
31を有している。この傾斜面部31の表面(図7中下
面)は光を反射する反射面となっており、該傾斜面部3
1が傾斜状反射面を構成している。
【0034】そして、基板12の上面部には、図10に
も示すように、レーザダイオード17が光反射部材30
の傾斜状反射面31に向けて光ビーム18を照射するよ
うに配設されており、更に、上記レーザダイオード17
と並んでPSD19が光反射部材30の傾斜状反射面3
1で反射した光ビーム18を受光すると共にその受光位
置を検出するように配設されている。
【0035】上記第3の実施例の場合、図10に示すよ
うに、レーザダイオード17から発光された光ビーム1
8が光反射部材30の傾斜状反射面31で反射する場
合、光ビーム18の入射角及び反射角は、それぞれ傾斜
状反射面31の勾配角度αと等しい角度αとなる。そし
て、光反射部材30の傾斜状反射面31の高さが光反射
部材30即ち回転軸14の回転角度に応じて変化するこ
とから、光反射部材30の傾斜状反射面31で反射した
光ビーム18がPSD19へ照射(入射)する位置、即
ち、受光位置は光反射部材30(回転軸14)の回転角
度に応じて図8及び図10中矢印Bで示す方向へ移動す
るように構成されている。ここで、回転軸14の回転角
度をθとし、光ビーム18の受光位置をXpとすると、
次の式が成立する。
【0036】 Xp=P・tan(2α)・θ/360 (7) 従って、PSD19により受光位置Xpを検出すれば、
この検出した受光位置Xpと式(7)とに基づいて回転
角度θを演算して求めることが可能である。これによ
り、第3の実施例においても、第1の実施例とほぼ同様
な作用効果を得ることができる。
【0037】さて、上記光反射部材30が偏心していた
り(具体的には、光反射部材30の傾斜面部31の軸心
と回転軸14の軸心とがずれていたり)、或いは、回転
軸14に「がた」があったりすると、回転角度θに検出
誤差Δθが発生する。そこで、この検出誤差Δθの大き
さについて考えてみる。今、光反射部材30の偏心量を
eとし、回転軸14の回転中心から光ビーム18が反射
する反射面までの距離をRとし、更に、a=e/Rとす
ると、次の式が成立する。
【0038】 Δθ<Arcsin{a/(1−a)} (8) ここで、例えばe=0.3mm、R=30mmであった
とすると、上記式(8)を演算することにより、Δθ<
0.6°となる。このため、光反射部材30が偏心して
いたり、「がた」があったとしても、その検出誤差Δθ
が非常に小さくなるので、十分な検出精度を得ることが
できる。尚、上述した以外の構成は、第1の実施例の構
成と同じ構成となっている。
【0039】図11及び図12は本発明の第4の実施例
を示すものであり、第2の実施例と異なるところを説明
する。尚、第2の実施例と同一部分には、同一符号を付
している。上記第4の実施例は、直線方向に往復移動可
能に設けられた移動部材の移動量を検出する直線形ポテ
ンショメータに適用し、更に、光ビーム18を光偏向部
材28に透過させる構成に代えて、光ビームを光反射部
材に反射させる構成とした実施例である。具体的には、
図11及び図12に示すように、光偏向部材28に代わ
る光反射部材32を保持部材26の内部に嵌合固定して
いる。上記光反射部材32の形状は、光偏向部材28の
形状と同じであり、傾斜面部33を有している。この傾
斜面部33の表面(図11中下面)は光を反射する反射
面となっており、該傾斜面部33が傾斜状反射面を構成
している。尚、シャフト24、25即ち移動部材27
は、第2の実施例に比べて、ケース23内の図11中上
部側に位置して設けられている。
【0040】そして、基板22の上面部には、図11に
示すように、レーザダイオード17が光反射部材32の
傾斜状反射面33に向けて光ビーム18を照射するよう
に配設されており、更に、該レーザダイオード17と並
んでPSD19が光反射部材32の傾斜状反射面33で
反射した光ビーム18を受光すると共にその受光位置を
検出するように配設されている。
【0041】上記第4の実施例の場合、レーザダイオー
ド17から発光された光ビーム18が光反射部材32の
傾斜状反射面33で反射する場合、光ビーム18の入射
角及び反射角は、それぞれ上記傾斜面部29の勾配角度
αと等しい角度αとなる。そして、光反射部材32の傾
斜状反射面33の高さが、光反射部材32即ち移動部材
27の移動量に応じて変化することから、光反射部材3
2の傾斜状反射面33で反射した光ビーム18がPSD
19へ照射(入射)する位置、即ち、受光位置は光反射
部材32(移動部材27)の移動量に応じて図11中左
右方向へ移動するように構成されている。ここで、移動
部材27の移動量をXとし、光ビーム18の受光位置を
Xpとすると、次の式が成立する。
【0042】 Xp=X・tan(α)・tan(2α) (9) 従って、PSD19により受光位置Xpを検出すれば、
この検出した受光位置Xpと式(9)とに基づいて移動
量Xを演算して求めることが可能である。これにより、
第4の実施例においても、第2の実施例とほぼ同様な作
用効果を得ることができる。尚、上述した以外の構成
は、第2の実施例の構成と同じ構成となっている。
【0043】また、上記各実施例では、発光手段として
レーザダイオード17を用いたが、これに代えて、発光
ダイオード(LED)を用いる構成としても良い。この
場合には、LEDから発光される光をある程度収束した
光ビームにするために、ピンホール(スリット)やレン
ズ等からなる集光手段を設ける構成とすることが好まし
い。
【0044】
【発明の効果】本発明は以上の説明から明らかなよう
に、円板状をなす光透過材製の光偏向部材を回転軸に取
付けると共に、該光偏向部材の一方の側面に、高さが周
方向に一定の比率で増加または減少する傾斜面部を設
け、そして、発光手段から発光された光ビームを光偏向
部材に透過させて、この透過した光ビームを受光位置検
出手段により受光すると共にその受光位置を検出し、こ
の検知した光ビームの受光位置に基づいて回転軸の回転
角度を検出する構成としたので、非接触式のポテンショ
メータでありながら、光偏向部材が偏心したり、光偏向
部材に「がた」があっても、回転角度の検知精度を十分
高くすることができ、しかも、部品点数を低減できると
共に、構成を簡単化することができるという優れた効果
を奏する。
【0045】また、上記構成において、光ビームを透過
させる光偏向部材の代わりに、光ビームを反射させる光
反射部材を設ける構成としても良い。この構成の場合、
光反射部材の傾斜状反射面で反射した光ビームの受光位
置は光反射部材即ち回転軸の回転角度に応じて変化する
ことから、光ビームの受光位置を検知することにより、
回転軸の回転角度を検出することが可能となり、上記構
成とほぼ同様な効果を得ることができる。
【0046】一方、上記した光偏向部材に光ビームを透
過させる構成を直線形ポテンショメータに適用しても良
い。具体的には、直線方向に往復移動可能に設けられた
移動部材に、一方の側面に高さが移動方向に一定の比率
で増加または減少する傾斜面部を有する光透過材製の光
偏向部材を取付ける構成とした。この構成では、光偏向
部材を透過した光ビームの受光位置が光偏向部材即ち移
動部材の移動量に応じて変化することから、光ビームの
受光位置を検知することにより、移動部材の移動量を検
出することが可能である。
【0047】更に、上記した光反射部材に光ビームを反
射させる構成を直線形ポテンショメータに適用しても良
い。具体的には、直線方向に往復移動可能に設けられた
移動部材に、一方の側面に高さが移動方向に一定の比率
で増加または減少する傾斜状反射面を有する光反射部材
を取付ける構成とした。この構成では、光反射部材で反
射した光ビームの受光位置が光反射部材即ち移動部材の
移動量に応じて変化することから、光ビームの受光位置
を検知することにより、移動部材の移動量を検出するこ
とが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すポテンショメータ
の縦断側面図
【図2】ケース側の下面図
【図3】光偏光部材の斜視図
【図4】作用説明用の光偏光部材周辺の部分側面図
【図5】本発明の第2の実施例を示す図1相当図
【図6】図2相当図
【図7】本発明の第3の実施例を示す図1相当図
【図8】図2相当図
【図9】図3相当図
【図10】図4相当図
【図11】本発明の第4の実施例を示す図1相当図
【図12】図2相当図
【図13】従来構成を示す円板の平面図
【符号の説明】
11は本体、12は基板、13はケース、14は回転
軸、15は光偏光部材、16は傾斜面部、17はレーザ
ダイオード(発光手段)、19はPSD(受光位置検出
手段)、21は本体、22は基板、23はケース、26
は保持部材、27は移動部材、28は光偏光部材、29
は傾斜面部、30は光反射部材、31は傾斜状反射面、
32は光反射部材、33は傾斜状反射面を示す。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸に取付けられ、ほぼ円板状をなす
    と共に少なくとも一方の側面に高さが周方向に一定の比
    率で増加または減少する傾斜面部を有する光透過材製の
    光偏向部材と、 固定側に設けられ前記光偏向部材の周縁部に向けて光ビ
    ームを照射する発光手段と、 前記光偏向部材を挟んで前記発光手段と対向するように
    固定側に設けられ前記光偏向部材を透過した光ビームを
    受光すると共にその受光位置を検出する受光位置検出手
    段とを備えて成るポテンショメータ。
  2. 【請求項2】 回転軸に取付けられ、ほぼ円板状をなす
    と共に一方の側面に高さが周方向に一定の比率で増加ま
    たは減少する傾斜状反射面を有する光反射部材と、 固定側に設けられ前記光反射部材の傾斜状反射面に向け
    て光ビームを照射する発光手段と、 固定側に設けられ前記光反射部材の傾斜状反射面で反射
    した光ビームを受光すると共にその受光位置を検出する
    受光位置検出手段とを備えて成るポテンショメータ。
  3. 【請求項3】 直線方向に往復移動可能に設けられた移
    動部材と、 この移動部材に取付けられ、少なくとも一方の側面に高
    さが移動方向に一定の比率で増加または減少する傾斜面
    部を有する光透過材製の光偏向部材と、 固定側に設けられ前記光偏向部材に向けて光ビームを照
    射する発光手段と、 前記光偏向部材を挟んで前記発光手段と対向するように
    固定側に設けられ前記光偏向部材を透過した光ビームを
    受光すると共にその受光位置を検出する受光位置検出手
    段とを備えて成るポテンショメータ。
  4. 【請求項4】 直線方向に往復移動可能に設けられた移
    動部材と、 この移動部材に取付けられ、少なくとも一方の側面に高
    さが移動方向に一定の比率で増加または減少する傾斜状
    反射面を有する光反射部材と、 固定側に設けられ前記光反射部材の傾斜状反射面に向け
    て光ビームを照射する発光手段と、 固定側に設けられ前記光反射部材の傾斜状反射面で反射
    した光ビームを受光すると共にその受光位置を検出する
    受光位置検出手段とを備えて成るポテンショメータ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2657652A1 (de) * 2012-04-27 2013-10-30 SICK STEGMANN GmbH Vorrichtung zur Messung des Drehwinkels zweier relativ zueinander um eine Drehachse rotierender Objekte
CN104613997A (zh) * 2013-11-05 2015-05-13 株式会社安川电机 编码器
EP3309520A1 (de) * 2016-10-17 2018-04-18 SICK STEGMANN GmbH Winkelmesssystem zum bestimmen eines drehwinkels

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