JPH1123321A - 光学スケール及びそれを用いた変位情報測定装置 - Google Patents

光学スケール及びそれを用いた変位情報測定装置

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JPH1123321A
JPH1123321A JP19051997A JP19051997A JPH1123321A JP H1123321 A JPH1123321 A JP H1123321A JP 19051997 A JP19051997 A JP 19051997A JP 19051997 A JP19051997 A JP 19051997A JP H1123321 A JPH1123321 A JP H1123321A
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optical scale
scale
light
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optical
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JP19051997A
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Inventor
Manabu Takayama
学 高山
Masahiko Igaki
正彦 井垣
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 投光手段と受光手段等を有する筐体と光学ス
ケールが機械的接触をした場合でもスリット部は傷を得
ることはなく、常に安定した移動情報を得ることができ
る光学スケール及びそれを用いた変位情報測定装置を得
ること。 【解決手段】 変位物体の変位情報を検出する為に用い
られる光学スケール3であって、該光学スケール3は入
射光束を所定方向に光変調させるスケール部を透明な基
板の表裏面に対向して設けた凹部のうちの一方の凹部7
aに形成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光学スケール及びそ
れを用いた変位情報測定装置に関し、特に光学式スケー
ルの回転情報や直線移動情報等の変位情報を高精度に検
出する際に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、NC工作機械等には物体の位
置や角度、そして速度等の変位情報を検出する変位セン
サー(変位情報測定装置)としてエンコーダが使用され
ている。
【0003】エンコーダとしての測定方法は、大別する
と磁気式エンコーダによる方法と、光学式エンコーダに
よる方法がある。
【0004】このうち光学式エンコーダは、大別すると
投,受光部を収納する筐体と移動物体としての光学とス
ケールとで構成されている。エンコーダとして例えば、
回転体の回転情報を検出するロータリエンコーダでは、
回転体に連結した回転円板上にスリット状の光透過部と
光遮光部を周期的に配置したメインスケールを有する主
パルス板と、このパルス板のメインスケールと同じ周期
となるように光透過部と光遮光部を基板面上に配置した
インデックススケールを有した固定の補助パルス板とを
用い、双方を対向配置している。そして対向配置した主
パルス板と補助パルス板の双方を挟むように発光手段と
受光手段を対向配置して構成している。
【0005】このような構成のロータリーエンコーダで
は、投光手段からの光束のうち、主パルス板の光透過部
と補助パルス板の光透過部の双方の光透過部を通過した
光束が受光手段に入射し、このときの入射光束に基づい
て受光手段から得られる信号を、例えば周波数解析して
回転体の回転情報を検出している。
【0006】図9は特開昭57−194310号公報で
提案されている光学式エンコーダの要部概略図である。
同図ではリニアエンーダの主パルス板31と補助パルス
板32との位置関係を示している。
【0007】同図では主パルス板31のエッチングによ
り形成したスケール部31aの周辺に摺動面31bを有
する凸部31cを設けている。又補助パルス板32のエ
ッチングにより形成したスケール部32aの周辺部に摺
動面32bを有する凸部32cを設けている。そして双
方の摺動面31bと32bとを密着させている。
【0008】2つのスケール部31a,32aは基板に
各々凹設されており、双方はスケールギャップ60で対
向している。そして主パルス板31のスケール部31a
と補助パルス板32のスケール部32aを介した光束を
検出して主パルス板31と補助パルス板32との相対的
変位情報を得ている。
【0009】図9に示す光学式エンコーダは、主パルス
板31と補助パルス板32の相対位置がずれていると、
完全な遮光状態が得られず、受光手段で得られる明暗
比、即ち、S/N比が低下してきて、受光手段で得られ
る光電流の明暗に対応する振幅が小さくなり、出力パル
スのカウントを読み取る際の読取り誤差の原因となる。
【0010】そこで、このときの相対位置ずれを防止す
る為に、主パルス板31と補助パルス板32の一部に凸
部より成る摺動面31b,32bを設けて双方を密着し
ている。そして摺動面31b,32bに対して凹設した
領域にスケール部を設けている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ロータリーエンコーダ
やリニアエンコーダ等の変位情報測定装置では投光手段
と受光手段、そしてレンズ系等の各要素を収納した筐体
に対して例えば筐体の外形状をコの字状とし、該コの字
状の中に変位物体としての光学スケールの一部を挟入し
て構成している。
【0012】光学スケールには光透過部と光遮光部のパ
ターンを一定の周期で配列したスケール部(格子部)又
は一定の周期の回折格子を設けたスケール部が形成され
ている。筐体の一部に光学スケールを挟入したエンコー
ダでは製造誤差や経時変化によって又、測定中の振動等
によって光学スケールの一部が筐体の一部に接触する場
合がある。このとき光学スケールのスケール部にキズが
付いたり、スケール部が破損してしまうと、スケール部
を介した光束を用いている為に、受光手段で得られる信
号が劣化してきたり、又パルス抜けを起こしたりして、
高精度な変位情報を得ることができなくなってくる場合
がある。
【0013】本発明は、筐体の一部に光学スケールの一
部を挟入し、該筐体と光学スケールとの相対的な変位情
報を検出する際に入射光束を光変調する為のスケール部
を設ける基板の構成を適切に設定することにより光学ス
ケールの一部が筐体の一部に機械的に接触してもスケー
ル部にキズが付いたり、破損しないようにし、常に高精
度な変位情報を測定することができる光学スケール及び
それを用いた変位情報測定装置の提供を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の光学スケール
は、(1-1) 変位物体の変位情報を検出する為に用いられ
る光学スケールであって、該光学スケールは入射光束を
所定方向に光変調させるスケール部を透明な基板の表裏
面に対向して設けた凹部のうちの一方の凹部に形成して
いることを特徴としている。
【0015】特に、(1-1-1) 前記基板の表裏面に対向し
て設けた凹部と前記スケール部を介した光束を利用して
いること。
【0016】(1-1-2) 前記光学スケールはプラスチック
成形より製造されたものであること。等を特徴としてい
る。
【0017】本発明の変位情報測定装置は、(2-1) 筐体
内に設けた光照射手段からの光束を該筐体の一部で挟ん
で配置した光学スケールのスケール部に入射させ、該ス
ケール部で光変調した光束を該筐体内に設けた受光手段
で受光し、該受光手段からの信号を用いて該筐体と光学
スケールとの相対的な変位情報を検出する変位情報測定
装置において、該光学スケールのスケール部は透明な基
板の表裏面に対向して設けた凹部のうちの一方の凹部に
形成されていることを特徴としている。
【0018】特に、(2-1-1) 前記基板の表裏面に設けた
凹部は前記光学スケールの一部が前記筐体の一部に機械
的に接触した場合であっても該表裏面の凹部が該筐体に
接触しないように設けられていることを特徴としてい
る。
【0019】(2-2) 光照射手段からの光束をレンズ系で
集光して放射状のV溝を一定周期に配設したスケール部
を円板上の周上に設けた回転可能な光学スケール上の第
1領域に入射させ、該第1領域のスケール部で回折した
回折光を凹面ミラーで反射させて該光学スケールの第2
領域に入射させ、該第2領域のスケール部を介した光束
を受光手段で受光することにより、該光学スケールの変
位情報を検出する変位情報検出装置において、該第1領
域と第2領域は該光学スケールの回転軸の半径方向に対
して異なった領域の凹部に形成しており、該第1領域の
スケール部からの±n次回折光は該凹面ミラーの面又は
その近傍に集光しており、該凹面ミラーは該光学スケー
ルの第1領域を第2領域に偏心系で結像していることを
特徴としている。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施形態1の一部
分の要部斜視図、図2は本発明の実施形態1の一部分の
要部断面図、図3は本発明の実施形態1の一部分の光学
スケールと凹面ミラーとの説明図、図4は本発明の実施
形態1の一部分の光学スケールの説明図、図5は本発明
の実施形態1の一部分の光学スケールの格子部と受光手
段からの信号の説明図、図6は本発明の実施形態1の光
学スケールの説明図、図7は本発明に係る光学スケール
と筐体との位置関係を示す説明図である。
【0021】図中1は光源であり、例えばLEDや半導
体レーザで構成し、波長λ(632.8nm)の可干渉
性光束を発している。2はレンズ系であり、球面レンズ
又は非球面レンズより成り、光源1からの光束を集光し
て、後述する光学スケール3に導光している。
【0022】光源1とレンズ系2等は光照射手段(投光
手段)LRの一要素を構成している。3は位相差検出機
能と振幅型の回折格子機能とを有する光学スケールであ
り、図4,図5,図6に示すように円板状の基板3cの
表裏面に設けた凹部7a,7b,のうちの一方の凹部7
aに一定周期の複数の放射状格子(スリット数2500
又は5000のV溝格子)より成る格子部(スケール
部)3dを設けて構成している。光学スケール3の基板
3cは透孔性の光学材料、例えばポリカーボやプラスチ
ックより成り、回転体(不図示)の一部に取り付けてお
り、回転体と一体的に回転軸3eを中心に矢印6方向に
回転している。
【0023】図5(A),(B)は光学スケール3の格
子部3dの詳細図であり、V溝部を構成する2つの傾斜
面30b−1,30b−2と1つの平面部30aが所定
のピッチPで交互に配列されて格子部3dを形成してい
る。V溝幅は(1/2)P、又V溝を形成する2つの傾
斜面30b−1,30b−2は各々(1/4)Pの幅を
有し、各々の傾斜面30b−1,30b−2はV溝の底
部と中心とを結ぶ直線に対し各々臨界角以上、本実施形
態ではθ=45°で傾いている。
【0024】本実施形態では光学スケール3からの回折
光のうち0次回折光と±1次回折光の3つの光束を利用
している。ここで、この格子部3dのV溝は光学スケー
ル3に対して放射状に構成されている為、光学スケール
3の内周側と外周側ではピッチ(格子ピッチ)が異なっ
ている。尚、ここでピッチとは格子部dの平面部30a
とV溝の2つの傾斜面30b−1と30b−2との幅を
合計した値をいう。
【0025】本実施形態では光学スケール3の材質をポ
リカーボやプラスチックとし、射出成形もしくは圧縮成
形当の製法によって作成している。4は凹面ミラーであ
り、球面ミラー,楕円ミラー,放物ミラー,非球面ミラ
ー等から成っている。凹面ミラー4は格子部3dのフー
リエ変換面に一致している。
【0026】本実施形態では図2,図3に示すようにレ
ンズ系2で集光され、光学スケール3の第1領域3aに
入射した光束101が光学スケール3の格子部で回折
し、このときn次の回折光(0次と±1次の回折光)が
凹面ミラー4の面4b又はその近傍(凹面ミラー4の瞳
位置又はその近傍)に集光するように各要素を設定して
いる。
【0027】凹面ミラー4の光軸4aと入射光束101
の中心光線(主光線)101aは図3に示すように偏心
量Δだけ偏心している。凹面ミラー4は光学スケール3
で回折し、集光してきた収束光束(3つの回折光束)を
反射させ、光学スケール3面上の第2領域3bに3つの
回折光に基づく干渉パターン像(像)を再結像させてい
る。このとき光学スケール3が回転方向6に移動すると
再結像した像は回転方向6とは反対の方向に移動する。
即ち、格子部と干渉パターン像は相対的に光学スケール
3の移動量の2倍の値で相対変位する。
【0028】本実施形態ではこれにより光学スケール3
に構成されている格子部の2倍の分解能の回転情報を得
ている。
【0029】5は受光手段であり、光学スケール3の格
子部3dの第2領域3b近傍に形成した干渉パターンと
格子部のV溝との位相関係に基づく光束が第2領域3b
で幾何学的に屈折され、射出した3つの光束を各々受光
する為の3つのフォトディテクタ(受光素子)5a,5
b,5cを有している。この受光手段5からの信号をパ
ルスカウント回路や回転方向の判別回路を有する信号処
理103によって処理し、これより回転情報を得てい
る。尚、光源1,レンズ系2,凹面ミラー4,そして受
光手段5は筐体PK内に固定保持されている。光学スケ
ール3は筐体PKのコの字状の空間部に挟入されてい
る。
【0030】次に本実施形態における光学スケール(回
転体)3の回転情報の検出方法について説明する。光照
射手段の一要素であるLED1からの光束をレンズ系2
により凹面ミラー面上4の反射面4b又はその近傍に集
光するようにしている。この収束光を図2,図3に示す
ように光学スケール3の格子部3d上の第1領域3aに
入射させる。第1領域3aに入射した収束光のうち図5
に示す格子部3dの平面部30aに到達した光線は該平
面部30aを通過して凹面ミラー4に進み、その面上に
結像する。またV溝を構成する傾斜面30b−1に到達
した光線は、傾斜面30b−1の傾斜角が臨界角以上に
設定されている為、図に示すように全反射してV溝を構
成する他方の傾斜面30b−2に向けられ、傾斜面30
b−2においても全反射する。
【0031】このように最終的に格子部3dの傾斜面3
0b−1へ到達した光線は、光学スケール3の内部に進
入することなく、入射方向に戻されることになる。同様
にV溝を構成する他方の傾斜面30b−2に到達した光
線も全反射を繰り返して戻される。従って第1領域3a
においてV溝を形成する2つの傾斜面30b−1,30
b−2の範囲に到達する光束は、光学スケール3内に進
入することなく反射され、平面部30aに到達した光線
のみが光学スケール3を進むことになる。
【0032】即ち、第1領域3aにおいてV溝型の格子
部3dは透過型の振幅回折格子と同様の光学作用を有す
る。この第1領域3aの格子部3dで光束は回折され、
格子部の作用により0次,±1次,±2次‥‥の回折光
が生じ、凹面ミラー4の面上にその回折光が集光する。
集光した回折光は、主光線101aに対して偏芯してい
る凹面ミラー4によって反射し、光学スケール3の第2
領域3b部で再結像し、光学スケール3面上に像(放射
状の溝の像)を再結像する。
【0033】ここで第1領域3aと第2領域3bは光学
スケール3面の放射状格子の格子部3dに対して半径方
向に異なった(一部が重複していても良い)領域であ
る。このとき、光学スケール3は放射状の格子部3dを
有するため、第1領域3aと第2領域3bのピッチが異
なる。さらに、第2領域3bの照射領域においても光学
スケール3の内周側と外周側のピッチが異なっている。
【0034】そこで本実施形態では、格子部3d上の第
2領域3bに第1領域3aの格子部を拡大投影し、光学
スケール3の放射状の格子部3dのピッチと同様の像
(反転像)を形成するようにしている。そのために本実
施形態では凹面ミラー4を所望の曲率半径Rに設定し、
入射光束の主光線101aに対して偏心配置するととも
に入射光軸に対するずれ量Δも最適な値にしている。
【0035】これによって第1領域3aの格子部の像が
凹面ミラー4によって第2領域3b面上に再結像すると
き放射状格子の一部のピッチが合致するようにしてS/
N比の良い検出信号を得ている。
【0036】本実施形態では凹面ミラー4で反射し、格
子部3dの第2領域3b上に再結像した3つの光束のう
ち、今度は格子部3dで幾何学的に屈折する光束のみを
用いている。
【0037】第2領域3bにおいて平面部30aに入射
した光束は、図5(B)に示すように直線透過し、受光
手段5の中央部のフォトディテクタ5cに到着する。ま
た、V溝面を形成する2つの傾斜面30b−1及び30
b−2に到達した光線は、各々の面に45°の入射角を
持って入射するため、それぞれ異なる方向に大きく屈折
して受光手段5の両側のフォトディテクタ5a及び5b
に到達する。
【0038】このように第2領域3bにおいて、入射光
束に対して異なる方向に傾斜した2つの傾斜面30b−
1,30b−2及びV溝の間の平面部30aの合計3種
の傾き方向の異なる面により、光束は3つの方向に別れ
て進み、各々の面に対応した位置に設けられた各フォト
ディテクタ5a,5b,5cに到達する。即ち第2領域
3bにおいてV溝の格子部3dは光波波面分割素子とし
て機能する。
【0039】即ち第2領域3bの格子部と、その面上に
結像した干渉パターン像との位相関係に基づく光束が3
方向に偏向され、各フォトディテクタ5a,5b,5c
に入射している。
【0040】ここで光学スケール3が回転すると、各フ
ォトディテクタ5a,5b,5cで検出される光量が変
化する。格子部3dの位置と像の位置の相対的変位に応
じ、各フォトディテクタに入射する光量バランスが変化
し、その結果、光学スケール3が反時計廻りに回転した
とすると、図5(C)に示すような光学スケール3の回
転に伴う光量変化が得られる。ここで横軸は光学スケー
ル3の回転量、縦軸は受光光量である。
【0041】信号a,b,cはそれぞれフォトディテク
タ5a,5b,5cに対応している。尚、逆に光学スケ
ール3が時計廻りに回転した場合は、信号aはフォトデ
ィテクタ5b、信号bはフォトディテクタ5a、信号c
はフォトディテクタ5cの出力となる。これらの信号を
基に光学スケール3の回転角度や回転量あるいは回転速
度や回転加速度等の回転情報を得ている。
【0042】尚、図5(C)は第2領域3bに形成され
る像のコントラストが非常に高く理想に近い場合の理論
的な光量変化の様子を示している。
【0043】本実施形態1における光学スケール3は、
ロータリースケールとして示している。光学スケール3
は材質をポリカーボやプラスチックとし、射出成形もし
くは圧縮成形当の製法によって作成している。図6は、
光学スケール3の断面図である。この光学スケール3
は、図6(B)に示すようにV溝を有する格子部3dが
基板3cの上下面の周辺に対して対向して設けた凹部7
a,7bの一方の凹部7aに設けている。
【0044】これによって図7に示すように筐体PKと
光学スケール3の双方が接触しない理想的な図7(A)
の位置から製作誤差や経時変化、そして測定中に外れ
て、例えば図7(B)のように軸3eのスラスト変位に
よって光学スケール3の位置がずれたとき図7(C)の
ような軸3eの回転に伴う光学スケール3の面ぶれによ
って位置がずれたときでも、筐体PKと光学スケール3
の格子部(スケール部)3d及びそれと対向する凹部が
直接接触しないようにしている。
【0045】これによって格子部3d及びそれと対向す
る凹部の面を保護し、それらを通過する光束を良好に維
持して常に安定した変位情報を得ている。
【0046】本実施形態では光学スケールとしてロータ
リーエンコーダ用のスケールについて説明したが、リニ
アエンコーダ用のスケールについても同様に適用可能で
ある。
【0047】即ち、基板の表裏面に設けた凹部のうちの
一方の凹部にスケール部(格子部)を設ければ実施形態
1と同様の効果が得られる。図8はリニアエンコーダに
おいて筐体PKと光学スケール31との位置関係を示す
説明図である。
【0048】図8(A)は筐体PKと光学スケール31
とが理想的な位置関係となっている場合を示している。
図8(A)の理想的な位置より図8(B),(C)に示
すように光学スケール31が筐体PKの一部に接触して
も格子部31d及びそれと対向する凹部が筐体PKに接
触しないようにしている。これにより格子部31d及び
それと対向する凹部の面を保護している。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば以上のように、筐体の一
部に光学スケールの一部を挟入し、該筐体と光学スケー
ルとの相対的な変位情報を検出する際に入射光束を光変
調する為のスケール部を設ける基板の構成を適切に設定
することにより光学スケールの一部が筐体の一部に機械
的に接触してもスケール部にキズが付いたり、破損しな
いようにし、常に高精度な変位情報を測定することがで
きる光学スケール及びそれを用いた変位情報測定装置を
達成することができる。
【0050】特に本発明によれば筐体と光学スケールが
機械的接触をした場合でも格子部(スケール部)は傷を
得ることはなく、常に安定した移動情報を供給すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の一部分の要部斜視図
【図2】本発明の実施形態1の一部分の要部断面図
【図3】本発明の実施形態1の一部分の光学スケールと
凹面ミラーとの説明図
【図4】本発明の実施形態1の一部分の光学スケールの
説明図
【図5】本発明の実施形態1の一部分の光学スケールの
格子部と受光手段からの信号の説明図
【図6】本発明の実施形態1の光学スケール上の再結像
した像の説明図
【図7】本発明の実施形態1における光学スケールと筐
体との位置関係を示す説明図
【図8】本発明の実施形態2における光学スケールと筐
体との位置関係を示す説明図
【図9】従来のエンコーダの要部概略図
【符号の説明】
1 光源 2 レンズ系 3,31 光学スケール 3a 第1領域 3b 第2領域 3c 基板 3d 格子部 3e 回転軸 4 凹面ミラー 4a 光軸 5 受光手段 7 凹部 101,102 入射光束 101a,102a 主光線 103 信号処理回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変位物体の変位情報を検出する為に用い
    られる光学スケールであって、該光学スケールは入射光
    束を所定方向に光変調させるスケール部を透明な基板の
    表裏面に対向して設けた凹部のうちの一方の凹部に形成
    していることを特徴とする光学スケール。
  2. 【請求項2】 前記基板の表裏面に対向して設けた凹部
    と前記スケール部を介した光束を利用していることを特
    徴とする請求項1の光学スケール。
  3. 【請求項3】 前記光学スケールはプラスチック成形よ
    り製造されたものであることを特徴とする請求項1又は
    2の光学スケール。
  4. 【請求項4】 筐体内に設けた光照射手段からの光束を
    該筐体の一部で挟んで配置した光学スケールのスケール
    部に入射させ、該スケール部で光変調した光束を該筐体
    内に設けた受光手段で受光し、該受光手段からの信号を
    用いて該筐体と光学スケールとの相対的な変位情報を検
    出する変位情報測定装置において、該光学スケールのス
    ケール部は透明な基板の表裏面に対向して設けた凹部の
    うちの一方の凹部に形成されていることを特徴とする変
    位情報測定装置。
  5. 【請求項5】 前記基板の表裏面に設けた凹部は前記光
    学スケールの一部が前記筐体の一部に機械的に接触した
    場合であっても該表裏面の凹部が該筐体に接触しないよ
    うに設けられていることを特徴とする請求項4の変位情
    報測定装置。
  6. 【請求項6】 光照射手段からの光束をレンズ系で集光
    して放射状のV溝を一定周期に配設したスケール部を円
    板上の周上に設けた回転可能な光学スケール上の第1領
    域に入射させ、該第1領域のスケール部で回折した回折
    光を凹面ミラーで反射させて該光学スケールの第2領域
    に入射させ、該第2領域のスケール部を介した光束を受
    光手段で受光することにより、該光学スケールの変位情
    報を検出する変位情報検出装置において、該第1領域と
    第2領域は該光学スケールの回転軸の半径方向に対して
    異なった領域の凹部に形成しており、該第1領域のスケ
    ール部からの±n次回折光は該凹面ミラーの面又はその
    近傍に集光しており、該凹面ミラーは該光学スケールの
    第1領域を第2領域に偏心系で結像していることを特徴
    とする変位情報測定装置。
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