JP2015090168A - カムフォロア - Google Patents
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Abstract
Description
さらには、図4に示すように、カムフォロアに作用するスラスト荷重を負荷する能力を有するとともに、カムフォロアの取り付け誤差等によりミスアライメントが生じた場合に、ミスアライメントを吸収することができる自動調心性を有するような構成(特許文献1参照)が知られている。
球面部を有するシャンク部材と、
前記球面部を取り囲み、前記球面部に対向する球面状の凹面を有する外輪と、
前記外輪が転がるように、前記球面部と、前記外輪の凹面との間に転動自在に介装される複数の転動体と、
を備え、
前記転動体は、前記球面部の外周面に接触する中央凹面部と、前記外輪の球面状の凹面に接触する端部凸面部とを有するグォードローラであることを特徴とする。
以下に、実施例1について説明する。
図1は、本実施例のカムフォロア1の概略構成を示す断面図である。
本実施例のカムフォロア1は、球面部2aを有するシャンク部材(以下、シャンク)2と、球面部2aを取り囲み球面部2aに対向する球面状の凹面3aを有する外輪3と、外輪3が転がるように、球面部2aと外輪3の凹面3aとの間に転動自在に介装される複数の転動体4と、を備えている。
この複数のグォードローラ4は、球面部2aの球中心を中心とする円周上に環状に配列されたローラ列(転動体列)を構成している。このとき、複数のグォードローラ4は、保持部材(保持器、リテーナ)5により保持されることでローラ列を構成している。
シャンク2の軸方向一端側には、上述のように、球面部2aが設けられており、他端側には、取付部2bが設けられている。
球面部2aは、軸受の内輪に相当するもので、球体で構成されている。本実施例においては、シャンク2の中心軸A方向における球面部2aの端部に、シャンク2の中心軸Aに対して直交する端面2a2が形成されている。
また、本実施例においては、取付部2bにはネジが形成されており、相手取付部材に固定可能に構成されている。
また、シャンク2においては、軸部材と球体(球面部2a)とが一体に形成されるものであってもよいし、球体に軸部材が取付けられる(組付けられる)ことで構成されるものであってもよい。
そして、この曲率中心Oと、球面部2aの外周面2a1の曲率中心とが一致するように、グォードローラ4が、球面部2aの外周面2a1と、外輪3の球面状の凹面3aとの間に介装されている。
このように、外輪3の内周の凹面3aの曲率中心Oが、球面部2aの外周面2a1の曲率中心(軸受としての曲率中心)と一致することで、調心性を有するようになる。
図2(a)は、本実施例のグォードローラ4について説明するための図である。図2(a)では、図1に示すカムフォロア1において中心軸Aを含む断面をとり、グォードローラ4が、球面部2aの外周面2a1(円弧状に凸形状となっているガイド面)と、外輪3の球面状の凹面3a(円弧状に凹形状となっているガイド面)との間に介装された状態を模式的に示している。
上述したように、球面部2aの外周面2a1と、外輪3の球面状の凹面3aとは、同一の曲率中心Oを有し、図2に示す断面では同心円上に位置している。
図2(b)は、グォードローラ4をローラの回転軸方向(以下、ローラ軸方向)から見たときの図である。
構造となる。この曲率半径Rbの大きさは、このような部分接触となるように、外周面2a1の曲率半径R1よりもやや大きくなっている。この曲率半径Rbの大きさは、例えば、外周面2a1の曲率半径R1の102%程度、あるいはその近辺に設定すれば部分接触構造とすることができる。もちろん、102%に限定されるものではない。
一方、端部凸面部4b,4bの接触部Mc,Mcは、中央凹面部4aの接触部Mbを通るローラ中心軸線Nと平行な線Nb上に位置し、その曲率中心Oc,Ocは接触部Mcの接線と直交する法線上に位置する。
この曲率中心Oc,Ocは、外周面2a1、凹面3aそれぞれの曲率中心Oを通りローラ中心軸線Nと直交する直交線Qに対して、所定寸法δだけずれており、かつ、凹面3aから見て曲率中心Oよりも近い位置にある。
なお、図2(a)で左右となる端部凸面部4b,4bのローラ中心軸線方向の長さは、本実施例では同一長さに設定されているが、左右で異なる長さであってもよい。
本実施例においては、ローラ列が、球面部2aの球中心を中心とする円周上に環状に配列されるように、複数のグォードローラ4が保持部材5により保持されている。保持部材5により保持されることで各グォードローラ4間の所定の相対位置関係が好適に維持される。
このようにして複数のグォードローラ4は保持部材5により保持されるが、ローラ列に配置されるグォードローラ4の数や、ローラ列の周方向(軌道方向)における配置間隔は特に限定されるものではなく、適宜設定されるとよい。
まず、シャンク2の球面部2aの外周面2a1に保持部材5を環状に巻き付ける。このとき、外周面2a1に巻き付けることで円筒状となった状態の保持部材5の中心軸が、シャンク2の中心軸Aに一致する(円筒状の保持部材5の母線が中心軸Aに平行となる)と
よい。
そして、保持部材5が外周面2a1に巻き付けられた状態の球面部2aを、外輪3の内部に挿入する。
そして、グォードローラ4においては、球面部2aの外周面2a1に接触する中央凹面部4aと、外輪3の球面状の凹面3aに接触する端部凸面部4bとを有するので、球面部2aの外周面2a1に対して1点(接触部Mb)で接触し、外輪3の凹面3aに対して2点(接触部Mc,Mc)で接触することとなる。このように、1つのグォードローラ4に関して、球面部2aに対して1点で接触させ、外輪3に対して2点で接触させることができる。このとき、中心軸A方向において、接触部Mbと接触部Mc,Mcの位置はそれぞれ異なっており、接触部Mc,Mcの間に接触部Mbが位置するように構成される。
さらには、カムフォロア1の取り付け誤差等によりミスアライメントが生じた場合にミスアライメントを吸収することができる自動調心性を発揮する効果を、従来の構成よりも、より効果的に得ることができる。
すなわち本実施例によれば、スラスト荷重を負荷する能力を有し、かつ、カムフォロアの取り付け誤差等によるミスアライメントを吸収することができる自動調心性を有するカムフォロアを提供することができる。
以下に、実施例2について説明する。
図3は、本実施例のカムフォロア1の概略構成を示す断面図である。なお、本実施例においては、実施例1に対して異なる構成部分について述べることとし、実施例1と同様の構成部分については、その説明を省略する。
これに対して、本実施例では、グォードローラ4が2列設けられた構成について説明する。
保持部材5により保持されることで各グォードローラ4間の所定の相対位置関係が維持される。
それぞれのローラ列のグォードローラ4が交互に配置されるとは、2つのローラ列のグォードローラ4が千鳥状に配置されると換言することができ、また、ローラ列の周方向の位相をずらして(それぞれのローラ列のグォードローラ4が隣り合わないように)配置されると換言することもできる。
2つのローラ列の軌道の間隔を狭くすることで、差動すべりの発生を抑えつつ、実施例1のような単列の場合のカムフォロアよりも、ラジアル荷重及びスラスト荷重を負荷する能力を大きくすることができる。
また、本実施例では、グォードローラ4のローラ列が2列構成で、保持部材を用いる形態について説明したが、カムフォロア1の形態としては、グォードローラ4のローラ列が複列構成で、保持部材を用いない形態であってもよい。
2 シャンク
2a 球面部
2a1 外周面
2a2 端面
2b 取付部
3 外輪
3a 凹面
4 グォードローラ
4a 中央凹面部
4b 端部凸面部
5 保持部材
A 中心軸
O 曲率中心
Claims (5)
- 球面部を有するシャンク部材と、
前記球面部を取り囲み、前記球面部に対向する球面状の凹面を有する外輪と、
前記外輪が転がるように、前記球面部と、前記外輪の凹面との間に転動自在に介装される複数の転動体と、
を備え、
前記転動体は、前記球面部の外周面に接触する中央凹面部と、前記外輪の球面状の凹面に接触する端部凸面部とを有するグォードローラであることを特徴とするカムフォロア。 - 前記複数の転動体は、前記球面部の球中心を中心とする円周上に環状に配列された転動体列を構成していることを特徴とする請求項1に記載のカムフォロア。
- 前記転動体列は、単列構成であることを特徴とする請求項1または2に記載のカムフォロア。
- 前記転動体列は、複列構成であることを特徴とする請求項1または2に記載のカムフォロア。
- 前記転動体は、保持部材によって保持されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のカムフォロア。
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- 2013-11-05 JP JP2013229296A patent/JP6230373B2/ja active Active
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