JP2015224717A - 転がり軸受 - Google Patents

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一真 岡田
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Abstract

【課題】セパレータと転動体との周方向の隙間を小さくできて、セパレータの倒れを抑制できる転がり軸受を提供すること。
【解決手段】玉軸受が備える一のセパレータ4bを、第1部分60と、第2部分61とで構成する。第1部分60が、周方向の一方の側の玉3を案内する周方向の一方側の面55と、玉3に間隔をおいて位置すると共に、軸方向に対して傾斜する方向を含む平面からなる周方向の他方側の面57とを有するようにする。第2部分61が、周方向の他方の側の玉3を案内する周方向の他方側の面56と、平面形状を有して、上記他方側の面57に当接可能に対向する周方向の一方側の面58とを有するようにする。
【選択図】図4

Description

本発明は、転動体間に配置されるセパレータを備える転がり軸受に関する。
従来、転がり軸受としては、特開平5−312215号公報(特許文献1)に記載されているものがある。この玉軸受は、外輪と、内輪と、複数のころと、複数のセパレータとを備え、各セパレータは、二つのころの間に配置されている。上記セパレータによってころの周方向の間隔を調整して、ころが内外輪から外れるのを防止したり、ころ同士の接触を防止して、ころが滑らかに転動するようにしている。
しかしながら、上記従来の転がり軸受では、セパレータの摩耗が、ころとの接触等で進むと、ころ間の周方向の隙間が大きくなって、セパレータが倒れ易くなる。そして、セパレータの倒れに基づいて、転動体の円滑な転動が妨げられる。
特開平5−312215号公報
そこで、本発明の課題は、セパレータと転動体との周方向の隙間を小さくできて、セパレータの倒れを抑制できる転がり軸受を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の転がり軸受は、
軌道面を有する外輪と、
軌道面を有する内輪と、
上記外輪の軌道面と、上記内輪の軌道面との間に配置された複数の転動体と、
上記複数の転動体を互いに間隔をおいて位置させる複数のセパレータと
を備え、
少なくとも一つの上記セパレータは、
その少なくとも一つのセパレータの周方向の一方の側の上記転動体を案内する第1の面と、上記転動体に間隔をおいて位置すると共に、軸方向に対して傾斜する方向を含む平面からなる第2の面とを有する第1部分と、
上記少なくとも一つのセパレータの上記周方向の他方の側の上記転動体を案内する第3の面と、平面形状を有して上記第2の面の少なくとも一部に当接可能に対向する第4の面とを有する第2部分と
を有することを特徴としている。
本発明によれば、少なくとも一つのセパレータが、軸方向に対して傾斜する方向を含む平面からなる第2の面を有する第1部分と、第2の面の少なくとも一部に当接可能に対向する第4の面を有する第2部分とを有する。したがって、第1部分の第2の面と、第2部分の第4の面とをすりあわせながら第1部分に対して第2部分を軸方向に相対移動させることで、上記少なくとも一つのセパレータの周方向の幅を序々に増大させることができる。したがって、最後にセパレータを嵌め込む二つの転動体間の周方向の隙間が小さくなっていても、上述のようにセパレータの周方向の幅を序々に増大させることにより、第1および第2部分でその二つの転動体を互いに周方向に遠ざかる方向に押しのけながら第1および第2部分を容易かつ円滑に内外輪内に配置できる。したがって、最後にセパレータを嵌め込む二つの転動体間の周方向の隙間が小さくなっていても、全てのセパレータを容易かつ円滑に取り付けできるから、転動体間の周方向の隙間を小さく設定することができる。したがって、セパレータの倒れを抑制でき、転動体のより円滑な転動を実現できる。
また、一実施形態では、
上記複数のセパレータは、固体潤滑剤からなっている。
上記実施形態によれば、上記複数のセパレータが、固体潤滑剤からなっているから、転動体との摩擦によるセパレータの摩耗が大きくなる。したがって、従来技術であれば、セパレータが固体潤滑剤であることにより、起こり易くなるセパレータの倒れを効果的に抑制でき、本発明の作用効果を顕著に発揮することができる。
また、この発明の転がり軸受の組立方法は、
上記外輪と、上記内輪と、上記複数の転動体と、上記第1部分および上記第2部分を有する一の上記セパレータ以外の他の全てのセパレータとを組み付ける転動体組み付け工程と、
上記転動体組み付け工程の後、セパレータが挿入されていない二つの転動体の周方向の間に、上記第1の面が上記周方向の一方の側の上記転動体を案内するように上記第1部分を挿入する第1部分挿入工程と、
上記一のセパレータの周方向の幅が序々に増大するように、上記第4の面を上記第2の面に当接させながら上記第2部分を上記第1部分に対して上記軸方向に相対移動させることによって、上記第3の面が上記周方向の他方の側の上記転動体を案内するように上記第2部分を挿入する第2部分挿入工程と
を備えることを特徴としている。
尚、上記第2部分挿入工程は、第1部分挿入工程の後に行っても良く、または、上記第1部分挿入工程と、第2部分挿入工程とを、同時に行う期間が存在しても良い。
本発明によれば、第2部分挿入工程で、上記一のセパレータの周方向の幅が序々に増大するように、第4の面を第2の面に当接させながら第2部分を第1部分に対して軸方向に相対移動させることによって、第3の面が周方向の他方の側の転動体を案内するように第2部分を挿入する。したがって、最後にセパレータを嵌め込む二つの転動体間の周方向の隙間が小さくなっていても、最後に取り付ける上記一のセパレータを上記二つの転動体間に容易かつ円滑に配置できる。したがって、転動体間の周方向の隙間が小さい転がり軸受であっても、容易かつ円滑に組み立てできる。
本発明の転がり軸受によれば、セパレータと転動体との周方向の隙間を小さくできて、セパレータの倒れを抑制できる。したがって、転動体のより円滑な転動を実現できる。
本発明の一実施形態の玉軸受の軸方向の断面図である。 上記玉軸受の斜視図である。 上記玉軸受が備える一体不可分のセパレータを、径方向の外方側から見たときの模式図である。 上記玉軸受が備える分割型のセパレータを、径方向の外方側から見たときの模式図である。 全てのセパレータを、一体不可分のセパレータで構成した参考例の玉軸受に対する本実施形態の玉軸受の優位性について説明するための模式図である。 全てのセパレータを、一体不可分のセパレータで構成した参考例の玉軸受に対する本実施形態の玉軸受の優位性について説明するための模式図である。
以下、本発明を図示の形態により詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態の玉軸受の軸方向の断面図である。
この玉軸受は、真空・高温環境の半導体製造装置等で使用される特殊環境用玉軸受である。図1に示すように、この玉軸受は、外輪1と、内輪2と、複数の玉3と、複数のセパレータ4と、環状の第1シールド板6と、環状の第2シールド板7とを備える。上記各玉3は、転動体を構成している。上記玉3およびセパレータ4の夫々は、外輪1の内周面と、内輪2の外周面との間に配置されている。
図1に示すように、上記外輪1は、軌道面の一例としての内周軌道溝11と、環状の第1シールド板嵌入凹部12と、環状の第2シールド板嵌入凹部13とを有する。上記内周軌道溝11、第1シールド板嵌入凹部12および第2シールド板嵌入凹部13は、軸方向に互いに間隔をおいて位置している。上記内周軌道溝11は、軸方向において、第1シールド板嵌入凹部12と、第1シールド板嵌入凹部12との間に位置している。一方、上記内輪2は、軌道面の一例としての外周軌道溝21を有している。
図1に示すように、上記第1シールド板6の径方向の外方側の端部は、第1シールド板嵌入凹部12に嵌入されて固定される一方、第1シールド板6の径方向の内方側の端部は、内輪2の外周面に対して間隔おいて位置している。また、上記第2シールド板7の径方向の外方側の端部は、第2シールド板嵌入凹部13に嵌入されて固定される一方、第2シールド板7の径方向の内方側の端部は、内輪2の外周面に対して間隔おいて位置している。上記第1および第2シールド板6,7は、異物が外部から軸受内に浸入することを抑制している。
図1に示すように、上記第1シールド板6の軸方向の第2シールド板7側の端面は、軸方向の第2シールド板7側に開口する凹部18を有する一方、第2シールド板7の軸方向の第1シールド板6側の端面は、軸方向の第1シールド板6側に開口する凹部19を有している。図1に示すように、セパレータ4の軸方向の第1シールド板6側の端部は、凹部18に収容される一方、セパレータ4の軸方向の第2シールド板7側の端部は、凹部19に収容されている。上記第1および第2シールド板6,7は、セパレータ4を軸方向にガイドしている。上記第1および第2シールド板6,7は、セパレータ4が玉軸受から軸方向に離脱するのを防止している。
図2は、上記玉軸受の斜視図である。尚、図2においては、玉軸受の内部構造を示すため、外輪1の一部の図示を省略している。
本実施形態の玉軸受が備える玉3の数は、本実施形態の玉軸受が備えるセパレータ4の数と一致している。図2に示すように、玉3と、セパレータ4とは、外輪1の周方向(玉軸受の周方向)に交互に配置されている。上記セパレータ4は、隣接する二つの玉3の周方向の間隔を調整して、玉3が内外輪1,2から外れるのを防止したり、玉3同士の接触を防止して、玉3が滑らかに転動するようにしている。図1および図2を参照して、上記複数の玉3は、複数のセパレータ4によって互いに周方向に間隔をおいた状態で、外輪1の内周軌道溝11と内輪2の外周軌道溝21との間に配置されている。
上記セパレータ4は、固体潤滑剤からなっている。更に詳しくは、上記セパレータ4は、二硫化タングステン系のセパレータ(WS)である。上記セパレータ4を、耐熱性が高い二硫化タングステン系の固体潤滑剤で構成することにより、グリースや潤滑油が使用できない特殊高温環境下でも、摺動部を潤滑できるようにしている。
この玉軸受が備えるセパレータの数をN(Nは、自然数)とすると、この玉軸受は、(N−1)個の一体不可分のセパレータ4(以下、一体不可分のセパレータ4を、4aで示す)と、一つの分割型のセパレータ4(以下、分割型のセパレータ4を、4bで示す)とを有する。
図3は、一体不可分のセパレータ4aを、径方向の外方側から見たときの模式図である。
図3に示すように、一体不可分のセパレータ4aの径方向の外方側の面43は、図3にA[cm]で示す幅を有する。また、上記セパレータ4aの周方向の一方側の面45は、セパレータ4aの周方向の一方側に位置する玉3をガイドし、セパレータ4aの周方向の他方側の面46は、セパレータ4aの周方向の他方側に位置する玉3をガイドしている。図示はしないが、上記セパレータ4aの径方向の外方側の面43は、円筒面の一部からなり、セパレータ4aの径方向の内方側の面も、円筒面の一部からなっている。
図4は、分割型のセパレータ4bを、径方向の外方側から見たときの模式図である。
図4に示すように、分割型のセパレータ4bは、一体不可分のセパレータ4aを二つの部分に分断してなる構造をしている。このことから、分割型のセパレータ4bの径方向の外方側の面53も、図3(図4)にA[cm]で示す幅を有し、一体不可分のセパレータ4aの径方向の外方側の面43と同一の幅を有している。上記セパレータ4bの周方向の一方側の面55は、セパレータ4aの周方向の一方側に位置する玉3をガイドし、セパレータ4bの周方向の他方側の面56は、セパレータ4bの周方向の他方側に位置する玉3をガイドしている。
上記分割型のセパレータ4bは、第1部分60と、第2部分61とからなり、第1部分60は、第2部分61と同一になっている。上記第1部分60は、上記周方向の一方側の面55と、周方向の他方側に位置する面57とを有する。上記周方向の他方側に位置する面57は、全ての玉3に対して間隔をおいて位置している。上記周方向の他方側に位置する面57は、平面である。図4に示すように、玉軸受の使用状態において、上記周方向の他方側に位置する面57は、図4に矢印Bで示す玉軸受の軸方向に対して直角(90°)以外の角度をなして傾斜する方向を含んでいる。また、玉軸受の使用状態において、上記周方向の他方側に位置する面57は、外輪1(図1参照)の径方向(玉軸受の径方向)を含んでいる。
上記第2部分61は、上記周方向の他方側の面56と、周方向の一方側に位置する面58とを有する。上記周方向の一方側に位置する面58は、全ての玉3に対して間隔をおいて位置している。上記周方向の一方側に位置する面58は平面である。上記周方向の一方側に位置する面58は、第1部分60の周方向の他方側に位置する面57に対向している。上記周方向の一方側に位置する面58の全面は、第1部分60の周方向の他方側に位置する面57の全面に当接可能となっている。
上記第1部分60の周方向の一方側の面55は、第1の面を構成し、第1部分60の周方向の他方側に位置する面57は、第2の面を構成している。また、上記第2部分61の周方向の他方側の面57は、第3の面を構成し、第2部分61の周方向の一方側に位置する面58は、第4の面を構成している。
上記構成において、本実施形態の玉軸受は、例えば、次のように組み立てできる。
先ず、転動体組み付け工程を行う。この転動体組み付け工程では、上記外輪1と、内輪2と、複数の玉3と、上記(N−1)個の一体不可分のセパレータ4aとを組み付ける。ここで、周方向に隣接する二つの玉3の各間には、一つのみのセパレータ4aを配置する。この時点で、二つの玉3のみが、接触可能な状態となる。
次に、第1部分挿入工程を行う。この第1部分挿入工程では、一体不可分のセパレータ4aが挿入されていない二つの玉3の周方向の間に、第1部分60の周方向の他方側に位置する面57が周方向の一方の側の玉3を案内するように、第1部分60を軸方向に移動させる。そして、上記第1部分60を、外輪1と内輪2との間に挿入する。
次に、第2部分挿入工程を行う。この第2部分挿入工程では、分割型のセパレータ4bの周方向の幅が序々に増大するように、第2部分61の周方向の一方側に位置する面58を、第1部分60の周方向の他方側に位置する面57に当接させながら第2部分61を第1部分60に対して軸方向に相対移動させる。このようにして、第2部分61の周方向の他方側の面57で、玉3を周方向の他方側に押しのけながら、その他方側の面57で玉3を案内するように、第2部分61を外輪1と内輪2との間に挿入する。
その後、上記第1シールド板6を、外輪1の第1シールド板嵌入凹部12に嵌入固定すると共に、第2シールド板7を、外輪1の第2シールド板嵌入凹部13に嵌入固定して、玉軸受の組み立てを完了する。
図5および図6は、全てのセパレータを、一体不可分のセパレータ4aで構成した参考例の玉軸受に対する本実施形態の玉軸受の優位性について説明するための模式図である。尚、図5に示すセパレータ4aは、参考例の玉軸受において最後に取り付けられるセパレータであり、図6に示すセパレータ4bは、上記実施形態の玉軸受において最後に取り付けられるセパレータである。
一般的に、最後の一つのセパレータを組み付ける前では、複数の玉や、(N−1)個のセパレータ(玉軸受がN個のセパレータを有しているものとする)が、周方向に自由に移動できる。
したがって、参考例の玉軸受では、図5に示すように、最後の一つのセパレータ4aを矢印Cで示す軸方向に移動させて組み付ける際に、挿入すべきスペースである二つの玉3の間の周方向の寸法が、セパレータ4aの周方向の寸法Aよりも小さい場合が頻繁に起こる。したがって、最後のセパレータ4aの組み付けが困難となる。
これに対し、本実施形態の玉軸受では、図6に示すように、セパレータ4bの第2部分61を図6に矢印Dで示す軸方向に組み付けるに従って、セパレータ4bの周方向の幅を序々に大きくすることができる。
したがって、挿入すべきスペースである二つの玉3の間の周方向の寸法が、セパレータ4bの周方向の寸法よりも小さくなっていたとしても、第2部分61の軸方向の組み付けにしたがって、第1部分60で一方の玉3を図6に矢印Eで示す周方向の一方側に移動させることができると共に、第2部分61で他方の玉3を図6に矢印Fで示す周方向の他方側に移動させることができる。
すなわち、本実施形態の玉軸受では、挿入すべきスペースである二つの玉3の間の周方向の寸法が、セパレータ4bの周方向の寸法よりも小さくなっていたとしても、セパレータ4bの第2部分61を軸方向に組み付けるに従って、セパレータ4bの周方向の幅を序々に大きくすることができるから、第1部分60および第2部分61を、二つの玉3の間を押し広げながら軸方向に容易かつ円滑に内外輪1,2内に取り付けできるのである。
上記実施形態の玉軸受によれば、最後にセパレータ4bを嵌め込む二つの玉3の周方向の隙間が小さくなっていても、最後のセパレータ4bを容易かつ円滑に取り付けできる。したがって、玉3間の周方向の隙間を小さく設定することができる。したがって、セパレータ4の倒れを抑制でき、玉3のより円滑な転動を実現できる。
また、上記実施形態の玉軸受によれば、上記複数のセパレータ4が、固体潤滑剤からなっているから、玉3との摩擦によるセパレータの摩耗が大きくなる。したがって、従来技術であれば、セパレータが固体潤滑剤であることにより、起こり易くなるセパレータの倒れを効果的に抑制でき、本発明の作用効果を顕著に発揮することができる。
尚、上記実施形態では、玉軸受が、一つのみの分割型のセパレータ4bを有したが、この発明では、転がり軸受が、二以上の分割型のセパレータを有しても良い。
また、上記実施形態では、分割型のセパレータ4bを構成する、第1部分60と、第2部分61とが、同一であったが、この発明では、分割型のセパレータを構成する、第1部分と、第2部分とは、異なっていても良い。
また、上記実施形態では、図4に示すように、径方向の外方側から見た図で、第1部分60と、第2部分61とが、略等脚台形の形状を有していたが、この発明では、径方向の外方側から見た図で、第1部分と、第2部分とのうちの少なくとも一つは、略直角三角形の形状を有しても良い。尚、第1部分と、第2部分との夫々は、径方向の外方側から見た図で、如何なる形状であっても良い。
また、上記実施形態では、第1部分60の周方向の他方側の面57の全部と、第2部分61の周方向の一方側の面58の全部とが、当接可能であった。しかしながら、この発明では、第1部分の周方向の他方側の面の一部のみが、第2部分の周方向の一方側の面に当接可能であっても良く、また、逆に、第2部分の周方向の一方側の面の一部のみが、第1部分の周方向の他方側の面に当接可能であっても良い。
また、上記実施形態では、第1部分60において第2部分61に当接する面57が、玉軸受の使用状態において、略玉軸受の径方向を含んでいた。しかしながら、この発明では、第1部分において第2部分に当接する面は、玉軸受の使用状態において、径方向に傾斜する方向を含んでいても良い。要は、この発明では、第1部分において第2部分に当接する第2の面と、第2部分において第1部分に当接する第4の面とは、第2の面に対して第4の面を軸方向(玉軸受の軸方向のこと)に相対的に摺動させた場合に、セパレータの周方向(玉軸受の周方向のこと)の幅が序々に増大する構成であれば、如何なる構造の面であっても良いのである。
また、上記実施形態では、各セパレータ4が、二硫化タングステン系の固体潤滑剤で構成されていた。しかしながら、この発明では、少なくとも一つのセパレータを構成する固体潤滑剤は、グラファイトや二硫化モリブデンなどの層状物質であっても良く、金、銀、鉛等の軟質金属材であっても良く、または、PTFEやポリイミド等の高分子樹脂材であっても良く、それ以外の如何なる固体材質からなる潤滑剤であっても良い。
また、上記実施形態では、各セパレータ4が、固体潤滑剤で構成されたが、この発明では、少なくとも一つのセパレータは、固体潤滑剤以外の材料で構成されても良い(当然に、全てのセパレータが、固体潤滑剤以外の材料で構成される場合も含まれる。)。
また、上記実施形態では、軸方向の両側にシールド板6,7が存在したが、この発明では、少なくとも軸方向の一方側のシールド板は、存在しなくても良い。
また、上記実施形態では、第1部分挿入工程を終えた後に、第2部分挿入工程を行い、第1部分60を、外輪1と内輪2との間に挿入した後に、第2部分61を、外輪1と内輪2との間に挿入した。しかしながら、この発明では、第1部分挿入工程と、第2部分挿入工程とを、同時に行う期間が存在しても良く、第1部分と第2部分とを同時に外輪と内輪との間に挿入する期間が存在しても良い。
また、上記実施形態では、転動体が、玉3であったが、この発明では、転動体は、円筒ころ、円錐ころ、凸面ころ(球面ころ)等であっても良く、転動体は、玉以外の如何なる公知の転動体でも良い。
また、上記実施形態の玉軸受は、真空・高温環境の半導体製造装置等で使用される特殊環境用玉軸受であった。しかしながら、この発明の転がり軸受が、如何なる環境で使用されても良いことは言うまでもなく、この発明の転がり軸受が、例えば、グリースや潤滑油が使用される環境下で使用されても良いことは言うまでもない。また、上記実施形態および変形例で説明した全ての構成のうちの二以上の構成を組み合わせて新たな実施形態を構築できることは、勿論である。
1 外輪
2 内輪
3 玉
4 セパレータ
4a 一体不可分のセパレータ
4b 分割型のセパレータ
11 内周軌道溝
21 外周軌道溝
55 第1部分の周方向の一方側の面
56 第2部分の周方向の他方側の面
57 第1部分の周方向の他方側に位置する面
58 第2部分の周方向の一方側に位置する面
60 第1部分
61 第2部分

Claims (2)

  1. 軌道面を有する外輪と、
    軌道面を有する内輪と、
    上記外輪の軌道面と、上記内輪の軌道面との間に配置された複数の転動体と、
    上記複数の転動体を互いに間隔をおいて位置させる複数のセパレータと
    を備え、
    少なくとも一つの上記セパレータは、
    その少なくとも一つのセパレータの周方向の一方の側の上記転動体を案内する第1の面と、上記転動体に間隔をおいて位置すると共に、軸方向に対して傾斜する方向を含む平面からなる第2の面とを有する第1部分と、
    上記少なくとも一つのセパレータの上記周方向の他方の側の上記転動体を案内する第3の面と、平面形状を有して上記第2の面の少なくとも一部に当接可能に対向する第4の面とを有する第2部分と
    を有することを特徴とする転がり軸受。
  2. 請求項1に記載の転がり軸受の組立方法であって、
    上記外輪と、上記内輪と、上記複数の転動体と、上記第1部分および上記第2部分を有する一の上記セパレータ以外の他の全てのセパレータとを組み付ける転動体組み付け工程と、
    上記転動体組み付け工程の後、セパレータが挿入されていない二つの転動体の周方向の間に、上記第1の面が上記周方向の一方の側の上記転動体を案内するように上記第1部分を挿入する第1部分挿入工程と、
    上記一のセパレータの周方向の幅が序々に増大するように、上記第4の面を上記第2の面に当接させながら上記第2部分を上記第1部分に対して上記軸方向に相対移動させることによって、上記第3の面が上記周方向の他方の側の上記転動体を案内するように上記第2部分を挿入する第2部分挿入工程と
    を備えることを特徴とする転がり軸受の組立方法。
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