JP2015089845A - シート綴じ処理装置、画像形成システム - Google Patents

シート綴じ処理装置、画像形成システム Download PDF

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Abstract

【課題】エコステイプラと針ステイプラとの使い分けを、シート材束のばらけを防止しつつ、効率的に低コストで行うシート綴じ処理装置を提供する。【解決手段】シート綴じ処理装置は、シート材を複数束ねたシート材束に綴じ処理を行うエコステイプラ550と、エコステイプラ550よりも多くのシート材を束ねたシート材束に綴じ処理を行うことができる針ステイプラ602とを備える。シート綴じ処理装置は、1部目のシート材束の綴じ処理を針ステイプラ602により行い、シート材束のシート材の枚数に応じて、2部目以降のシート材束の綴じ処理をエコステイプラ550及び針ステイプラ602のいずれか一方により行う。【選択図】図4

Description

本発明は、コピー機、複合機等の画像形成装置及び画像形成後の後処理を行う後処理装置を備える画像形成システムに関する。より詳しくは、画像が形成された用紙等のシート材を複数束ねたシート材束を綴じる技術に関する。
画像形成システムは、画像形成装置により画像が形成されたシート材に対して種々の後処理を行うための後処理装置が設けられる場合がある。この種の後処理装置として、例えば、複数枚のシート材を束ねたシート材束を、金属針等の綴じ部材を使用して綴じるステイプラを備えたシート綴じ処理装置(以下、「針ステイプラ」という。)が知られている。針ステイプラによる綴じ処理を、以下、「針ステイプル処理」という。
近年、エコロジー意識の高まりから、文具として、針を用いずに綴じ処理を行うステイプラが多数販売されている。画像形成システムの後処理装置としても、シート材束を、綴じ部材を使用せずに綴じるシート綴じ処理装置(以下、「エコステイプラ」という。)が提案されている。エコステイプラによる綴じ処理を、以下、「エコステイプル処理」という。
エコステイプラが綴じ処理可能なシート材の枚数は、綴じ部材を使用しないために針ステイプラよりも少ない。特許文献1には、エコステイプラと針ステイプラとを備え、綴じ処理を行うシート材の枚数に応じてエコステイプラと針ステイプラとを使い分ける選択手段を有した後処理装置が提案されている。特許文献1の後処理装置では、小型化のために、エコステイプル処理と針ステイプル処理とで、綴じ処理時にシート材束が積載される位置(以下、「綴じ位置」という)が異なる。
特開2004−167700号公報
エコステイプル処理と針ステイプル処理とで綴じ位置が異なる場合、綴じ処理を行うステイプラを決定した後に、シート材を整列積載する処理トレイから、シート材束を綴じ位置まで移動させる。しかしながら、処理トレイ上で整列積載されたシート材束を綴じ位置まで移動させることは、シート材束がばらける可能性があるために好ましくない。
シート材束を移動させずに綴じ処理を行う場合、1部当たりのシート材の枚数が確定するまでどのステイプラを使用するかが判断できない。そのために、画像形成装置から後処理装置へのシート材の搬送が開始されない。この場合、例えば原稿の読み取りが終了しなければ1部当たりのシート材の枚数が確定しないようなコピー動作を行うと、最初の1部の画像形成装置から後処理装置への搬送に時間がかかってしまい、生産性が低下する。また、シート材束を移動させずにエコステイプラ及び針ステイプラを綴じ位置に移動させるには、エコステイプラ及び針ステイプラの重さのために、移動機構が大きくなり、装置の小型化が困難であり、コストアップにつながる。
本発明は、上記の問題を解決するために、エコステイプラと針ステイプラとの使い分けを、シート材束がばらけてしまうことを防止しつつ、効率的に低コストで行うシート綴じ処理装置、画像形成システムを提供することを主たる課題とする。
上記課題を解決する本発明のシート綴じ処理装置は、画像形成装置により画像が形成されたシート材を複数束ねたシート材束に綴じ処理を行う第1の綴じ処理機構と、前記第1の綴じ処理機構よりも多くのシート材を束ねたシート材束に綴じ処理を行うことができる第2の綴じ処理機構と、1部目のシート材束の綴じ処理を前記第2の綴じ処理機構に行わせ、前記シート材束のシート材の枚数に応じて、2部目以降の前記シート材束の綴じ処理を前記第1の綴じ処理機構及び前記第2の綴じ処理機構のいずれか一方に行わせる制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、1部目のシート材束に対して第2の綴じ処理機構により綴じ処理が行われる。2部目以降のシート材束は、シート材の枚数に応じて前記第1の綴じ処理機構及び前記第2の綴じ処理機構のいずれか一方が綴じ処理を行う。そのために、シート材束がばらけてしまうことを防止しつつ、効率的に低コストな綴じ処理が可能になる。
画像形成システムの全体構成図。 画像形成装置の内部構成図。 後処理装置の内部構成図。 (a)〜(d)は綴じ処理時のシート材束の位置の説明図。 (a)、(b)はエコステイプラの詳細な構成図。 制御装置の構成図。 綴じ処理モードの選択画面の例示図。 自動ステイプル処理を行う際のタイムチャート。 画像形成処理時の処理を表すフローチャート。 原稿読取処理を表すフローチャート。 綴じ処理モードに応じた綴じ処理を表すフローチャート。 エコステイプル処理を表すフローチャート。 針ステイプル処理を表すフローチャート
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ詳細に説明する。
[画像形成システム]
図1は、画像形成システムの全体構成図である。画像形成システムは、コピー機、複合機等の画像形成装置200、原稿読取装置300、テンキー入力部601を備えた操作装置600、及び後処理装置500を備える。
原稿読取装置300は、原稿給送装置を備えており、原稿給送装置の原稿トレイに載置された複数の原稿を1枚ずつ読取位置に搬送し、原稿の画像を読み取って画像データを生成する。画像データは、画像形成装置200に送られる。画像形成装置200は、原稿読取装置300から送られた画像データに基づいて画像形成処理を行い、用紙等のシート材に画像を形成する。画像が形成されたシート材は、画像形成装置200から後処理装置500に排紙される。後処理装置500は、画像形成装置200から排紙されたシート材に対する後処理を行う。本実施形態では、シート材を複数束ねたシート材束の綴じ処理を行う。操作装置600は、画像形成装置200、原稿読取装置300、及び後処理装置500に対して、ユーザが指示を入力するための入力インタフェースである。ユーザの指示により、原稿の読み取り、画像形成、綴じ処理等の一連の処理が行われる。操作装置600は、ディスプレイも備えており、ユーザに対して各種情報の提供を行う。操作装置600は、例えばタッチパネルとして構成される。
[画像形成装置]
図2は、画像形成装置200の内部構成図である。画像形成装置200は、イエロー(以下「Y」と記載)、マゼンタ(以下「M」と記載)、シアン(以下「C」と記載)、及びブラック(以下「K」と記載)の4色に対応する画像形成部を備えたカラー画像形成装置である。画像形成部は、静電潜像が形成される感光ドラム101a〜101d及び静電潜像を現像するための現像器109a〜109dを備える。静電潜像の現像により、感光ドラム101a〜101dには、各色のトナー像が形成される。静電潜像は、画像データに応じて露光を行うレーザスキャナ100a〜100dにより形成される。レーザスキャナ100a〜100dは、画像データを原稿読取装置300から受け取る他に、後述するホストコンピュータから受け取ることも可能である。なお、符号の「a」はY用を表し、「b」はM用を表し、「c」はC用を表し、「d」はK用を表す。
中間転写ベルト104は、中間転写ローラ105により、図中、時計回りに回転駆動される。中間転写ベルト104には、感光ドラム101a〜101dに形成されたトナー像が順次転写される。転写ローラ106は、図示しない給紙カセットから矢印方向に搬送されるシート材に、中間転写ベルト104に転写されたトナー像を転写する。トナー像が転写されたシート材は、定着器107に搬送される。定着器107は、トナー像をシート材に熱圧着することで、シート材に画像を定着させる。画像が定着したシート材は、画像形成装置200から後処理装置500に排紙される。
ドラムモータ111は、感光ドラム101a〜101cを駆動する。ドラムモータ102dは、感光ドラム101d、現像器109d、及び中間転写ローラ105も駆動する。ドラムモータ110は、現像器109a〜109cを駆動する。定着モータ108は、定着器107を駆動する。
図2の画像形成装置200の構成は一例であり、シート材に画像形成処理を行って後処理装置500に排紙する構成であれば、上記構成に限定されるものではない。
[後処理装置]
図3は、後処理装置500の内部構成図である。図4は、綴じ処理時のシート材束の位置(綴じ位置)の説明図である。後処理装置500は、シート綴じ処理装置であり、シート材束の綴じ処理を行う第1の綴じ処理機構として、綴じ針等の綴じ部材を用いない針無しステイプラ(エコステイプラ)を備える。また、後処理装置500は、エコステイプラとは異なる手法で綴じ処理を行う第2の綴じ処理機構として、綴じ部材を用いる針ステイプラを備える。綴じ部材を用いるために、針ステイプラの方がエコステイプラの方が綴じ能力が高く、一度の綴じ処理で綴じることができるシート材の枚数が多い。後処理装置500は、画像形成装置200から排紙されたシート材を順次取り込み、後処理を行う。後処理には、複数のシート材を束ねてシート材束とする処理、シート材束を綴じ部材により綴じる針ステイプル処理、シート材束を綴じ部材を使用せずに綴じる針無しステイプル処理(エコステイプル処理)、ソート処理、ノンソート処理等がある。
後処理装置500は、画像形成装置200から排紙されたシート材を、入口ローラ対502により取り込む。後処理装置500は、入口ローラ対502から取り込んだシート材を、搬送ローラ対503、504により、バッファローラ505に搬送する。入口ローラ対502と搬送ローラ対503との間に設けられる搬送センサ531は、シート材の通過を検知する。
バッファローラ505は、その外周に押下コロ512、513、514が設けられており、搬送されたシート材を所定枚数積層して巻き付け可能である。バッファローラ505の回転中に、押下コロ512、513、514により、シート材がバッファローラ505に巻き付けられる。バッファローラ505は、図中反時計回りに回転し、バッファローラ505に巻き付けられたシート材は、バッファローラ505の回転方向に搬送される。
押下コロ513と押下コロ514との間には、切換フラッパ511が設けられる。押下コロ514の下流側には、切換フラッパ510が設けられる。切換フラッパ511及び切換フラッパ510の動作により、バッファローラ505に巻き付けられたシート材は、ノンソートパス521、バッファパス523、及びソートパス522のいずれかに搬送される。ノンソートパス521及びソートパス522に搬送される場合には、バッファローラ505で所定枚数積層された状態であるので、シート材束として搬送される。
バッファローラ505に巻き付けられたシート材束をノンソートパス521に導くときには、切換フラッパ511が動作する。切換フラッパ511は、先端がバッファローラ505側に移動し、バッファローラ505に巻き付けられたシート材束を剥離してノンソートパス521に導く。ノンソートパス521に導かれたシート材束は、搬送ローラ対509を介してサンプルトレイ701に排紙される。ノンソートパス521の経路上には、シート材束の通過を検知する搬送センサ533が設けられる。
バッファローラ505に巻き付けられたシート材束をバッファパス523に導くときには、切換フラッパ510及び切換フラッパ511のいずれも動作せず、各々の先端がバッファローラ505から離れて位置する。シート材束は、バッファローラ505に巻き付けられた状態で、バッファパス523に搬送される。バッファパス523の経路上には、シート材束の通過を検知する搬送センサ532が設けられる。
バッファローラ505に巻き付けられたシート材束をソートパス522に導くときには、切換フラッパ511は動作せず、切換フラッパ510は動作する。切換フラッパ510は、先端がバッファローラ505側に移動し、バッファローラ505に巻き付けられたシート材束を剥離してソートパス522に導く。ソートパス522に導かれたシート材束は、搬送ローラ対506、507を介して処理トレイ630上に搬送される。ソートパス522の経路上には、シート材束の通過を検知する搬送センサ534が設けられる。
処理トレイ630に搬送されたシート材束は、エコステイプル処理或いは針ステイプル処理される。処理トレイ630に搬送されたシート材束は、搬送ローラ対507に同期して駆動されるローレットベルト661及びパドル660によって、搬送方向の後端側へ引き戻される。エコステイプラ550を使用する場合は、シート材束が、図4(a)に示すように、エコステイプル整合板690に突き当たるまで引き戻され、搬送方向における整合処理が行われる。エコステイプラ550は、この位置に積載されたシート材束に対して、針等の綴じ部材を使用せずに綴じ処理を行う針無し綴じ処理機構である。
エコステイプル整合板690は、図4(c)、(d)に示すように、処理トレイ630のシート材束の積載面に対して垂直方向に昇降可能である。エコステイプル処理時には、図4(c)に示すように、エコステイプル整合板690が、処理トレイ630のシート材束の積載面から突出するように位置する。針ステイプル処理時には、図4(d)に示すように、エコステイプル整合板690が、処理トレイ630のシート材束の積載面から突出しないように位置する。
針ステイプル処理時にシート材束は、ローレットベルト661及びパドル660により、図4(b)に示すように針ステイプル整合板691に突き当たるまで引き戻され、搬送方向における整合処理が行われる。針ステイプラ602は、この位置に積載されたシート材束に対して、針等の綴じ部材を使用して綴じ処理を行う針綴じ処理機構である。このように、エコステイプル処理時と針ステイプル処理時とで、シート材束の積載位置(綴じ位置)が異なる。なお、針ステイプラ602は、処理トレイ630の外周に沿って搬送方向に対して垂直な方向に移動可能であり、ユーザが設定した位置で綴じ処理が可能である。
また、処理トレイ630には、シート材束の側端部を挟むように整合部材641が設けられる。整合部材641は、シート材束の搬送方向に対して直交する方向(幅方向)に移動可能である。整合部材641は、処理トレイ630上に搬送されたシート材束に対して幅方向における整合処理を行う。このように、後処理装置500は、搬送方向及び幅方向における整合処理を、シート材が1枚ずつ処理トレイ630上に積載されるたびに行うことで、多量のシート材を綴じ処理する場合でも、シート材のズレを少なくしたシート材束を提供することができる。
整合処理及び綴じ処理されたシート材束は、排出ローラ680a、680bからなる排出ローラ対680により積載トレイ700上に排紙される。排出ローラ680bは、揺動ガイド650に支持される。揺動ガイド650は、排出ローラ680bを処理トレイ630に積載されたシート材束の最上部に当接させるように揺動する。排出ローラ680bが処理トレイ630に積載されたシート材束の最上部に当接された状態にあるときに、排出ローラ対680は、処理トレイ630に積載されたシート材束を積載トレイ700に向けて排紙可能になる。
出没トレイ670は、処理トレイ630にシート材束を積載する際に上方に突出する。これにより、搬送ローラ対507で搬送されたシート材束の垂れ下がりや戻り不良などが防止され、処理トレイ630上のシート材束が整列する。
積載トレイ700は、昇降可能となっている。紙面検知センサ540にて、積載トレイ700又は積載トレイ700上のシート材束の最上面を検知する。紙面検知センサ540の検知結果に応じて、積載トレイ700は、シート材束の最上面が一定の位置になるように昇降が制御される。紙有無検知センサ541は、積載トレイ700上のシート材の有無を検知する。なお、サンプルトレイ701は、積載トレイ700のように昇降可能ではなく、図3に示された位置で固定される。
[エコステイプラの詳細]
図5は、エコステイプラ550の詳細な構成図である。図5(a)は、エコステイプラ550の斜視図、図5(b)は、エコステイプラ550からエコステイプルモータM13を除いて図5(a)の矢印560方向から見た図である。
エコステイプラ550は、図5(a)に示すように、エコステイプルモータM13、ギア551、555、段ギア552〜554、及び回転軸556を備える。また、エコステイプラ550は、図5(b)に示すように、カム557、コロ558、上アーム559、フレーム1013、下アーム1012、軸1011、上歯1010、及び下歯1014を備える。
エコステイプルモータM13の回転は、ギア551及び段ギア552〜554を介してギア555に伝えられる。ギア555は回転軸556に取り付けられており、ギア555の回転により回転軸556も回転するようになっている。回転軸556には、カム557が取り付けられる。カム557は、回転軸556の回転によってコロ558を介して上アーム559を上下動する。
上アーム559には上歯1010が設けられており、カム557の回転により、軸1011を中心に揺動する。下アーム1012は、フレーム1013に固定されており、下歯1014が設けられる。上アーム559の揺動により、上歯1010と下歯1014とは噛み合うようになっている。エコステイプル処理の際には、上歯1010と下歯1014との間にシート材束が挟まれる。その状態で上歯1010と下歯1014とが噛み合うことで、エコステイプラ550は、シート材束を加圧する。
加圧されたシート材束は、引き延ばされることによって表面の繊維が露出し、さらに加圧されることによってシート材同士の繊維が互いに絡み合うことで締結される。このようにシート材を加工して綴じ処理が行われるために、針等の綴じ部材を使用しないでシート材を綴じることができる。
[制御装置]
図6は、画像処理システムの動作を制御するための制御装置の構成図である。
画像形成装置200、原稿読取装置300、及び操作装置600の制御は、主として画像形成制御部により行われる。画像形成制御部は、CPU(Central Processing Unit)201、ROM(Read Only Memory)202、及びRAM(Random Access Memory)203を備える。CPU201は、RAM203を作業領域として使用し、ROM202から適宜プログラムを読み込んで実行することで、画像形成装置200、原稿読取装置300、及び操作装置600の制御を行う。
通信コントローラ210は、ホストコンピュータ211から画像形成の指示等を受信する。ホストコンピュータ211は、例えば、LAN(Local Area Network)等のネットワークを介して画像形成システムにデータを送受信可能に接続されたパーソナルコンピュータである。通信コントローラ210は、受信した指示を画像形成制御部へ送る。画像形成制御部のCPU201は、通信コントローラ210から送られた指示に基づいて、画像形成装置200内のドラムモータ110、111、102d、レーザスキャナ100、定着モータ108、及び定着器107の動作を制御する。これによりシート材に画像が形成される。なお、このような指示は、ホストコンピュータ211の他に操作装置600から画像形成制御部に直接入力することもできる。画像形成制御部のCPU201は、通信インタフェース(IF)908を介して、後処理装置500とデータの送受信が可能である。
後処理装置500の制御は、主として後処理制御部951により行われる。後処理制御部951は、CPU952、ROM953、及びRAM954を備える。CPU952は、通信インタフェース(IF)916を介して画像形成装置200から受信したデータに基づいて、RAM954を作業領域として使用し、ROM953から適宜プログラムを読み込んで実行することで後処理装置500の制御を行う。
後処理装置500は、シート材搬送のための、入口モータM1、バッファモータM2、排紙モータM3、ソレノイドS1、S2、搬送センサ531〜534を備える。入口モータM1は、入口ローラ対502及び搬送ローラ対503、504を駆動する。バッファモータM2は、バッファローラ505を駆動する。排紙モータM3は、搬送ローラ対507、509を駆動する。ソレノイドS1は、切換フラッパ511を駆動する。ソレノイドS2は、切換フラッパ510を駆動する。
また、後処理装置500は、ソート処理等の後処理を行うための、束排紙モータM4、揺動モータM8、出没トレイモータM11、トレイ昇降モータM12、紙面検知センサ540、及び紙有無検知センサ541を備える。束排紙モータM4は、排出ローラ対680を駆動する。揺動モータM8は、揺動ガイド650を駆動する。出没トレイモータM11は、出没トレイ670を駆動する。トレイ昇降モータM12は、積載トレイ700を昇降させる。
また、後処理装置500は、綴じ処理を行うための、前整合モータM5、後整合モータM6、パドルモータM7、針ステイプルモータM9、針ステイプル移動モータM10、エコステイプルモータM13、及びエコステイプル整合板駆動モータM14を備える。前整合モータM5及び後整合モータM6は、整合部材641を駆動する。パドルモータM7は、パドル660を駆動する。針ステイプルモータM9は、針ステイプラ602を駆動する。針ステイプル移動モータM10は、針ステイプラ602を移動する。エコステイプルモータM13は、図5で説明したとおり、エコステイプラ550を駆動する。エコステイプル整合板駆動モータM14は、エコステイプル整合板690を昇降させる。後処理装置500は、針有無検知部914も備えており、針ステイプラ602の針の有無を検知する。
後処理装置500は、ホストコンピュータ211或いは操作装置600により行われる後処理の指示を、通信インタフェース916により画像形成装置200から受信する。後処理制御部951は、受信した指示に基づいて後処理を行う。特に本実施形態では、後処理として、綴じ処理が指示される。後処理制御部951は、綴じ処理の指示に応じて、針ステイプルモータM9、針ステイプル移動モータM10、及びエコステイプルモータM13等の綴じ処理に用いる各部の制御を行う。
[綴じ処理モード設定]
ユーザは、操作装置600により、綴じ処理として針ステイプル処理、エコステイプル処理、及び自動ステイプル処理のいずれかを選択可能である。「自動ステイプル処理」では、画像形成システムが、シート材束のシート材の枚数に応じてエコステイプル処理と針ステイプル処置とのいずれで綴じ処理を行うかを判断する。図7は、このような綴じ処理の処理モード(以下、「綴じ処理モード」という。)の選択が可能な選択画面の例示図である。選択画面は、操作装置600のディスプレイに表示される。ユーザは、選択画面から、ディスプレイのタッチやテンキー入力部601の操作により綴じ処理モードを選択する。後処理装置500は、選択結果を画像形成装置200を介して受信する。後処理装置500は、選択結果が針ステイプル処理を指示するものであれば、針ステイプラ602により綴じ処理を行い、エコステイプル処理を指示するものであれば、エコステイプラ550により綴じ処理を行う。また、後処理装置500は、選択結果が自動ステイプル処理を指示するものであれば、シート材束のシート材の枚数に応じてエコステイプラ550又は針ステイプラ602により綴じ処理を行う。
[自動ステイプル処理時のタイムチャート]
図8は、自動ステイプル処理時のタイムチャートを表す。図8(a)は、エコステイプル処理可能な枚数のシート材で構成されるシート材束に綴じ処理を行うときの、従来と本実施形態とによるタイムチャートである。図8(b)は、エコステイプル処理不可能な枚数のシート材で構成されるシート材束に綴じ処理を行うときの、従来と本実施形態とによるタイムチャートである。図8(a)、(b)では、3部のシート材束に対して綴じ処理を行う場合を例に説明する。なお、図8(a)の場合、エコステイプル処理が可能であるために、図8(b)の場合よりもシート材の枚数が少なくなる。そのために、原稿の読み取りに必要な時間及び画像形成に必要な時間が、図8(a)の場合の方が、図8(b)の場合よりも短くなる。
図8(a)では、従来、原稿読取装置300によりすべての原稿の読み取りが完了したタイミング(時刻T1)で、画像形成装置200が画像形成処理を開始する。原稿の読み取りにより、綴じ処理を行うシート材の枚数を確認する必要があるためである。そのために、1部目の画像形成処理が時刻T1に開始される。画像形成システムは、時刻T1から、1部目のシート材束の画像形成処理及びエコステイプル処理、2部目のシート材束の画像形成処理及びエコステイプル処理、3部目のシート材束の画像形成処理及びエコステイプル処理を、順次実行する。すべての処理が終了する時刻は時刻T2である。
本実施形態では、自動ステイプル処理が選択された場合、1部目のシート材束に対して針ステイプル処理を行う。そのために、綴じ処理を行うシート材の枚数を確認する必要がなく、画像形成装置200は、原稿読取装置300がすべての原稿を読み取る前(時刻T1以前の時刻T3)に画像形成処理を開始することができる。画像形成システムは、時刻T3から、1部目のシート材束の画像形成処理及び針ステイプル処理、2部目のシート材束の画像形成処理及びエコステイプル処理、3部目のシート材束の画像形成処理及びエコステイプル処理を、順次実行する。すべての処理が終了する時刻は時刻T4である。時刻T4と時刻T2との差が、本実施形態により処理が短縮された時間となる。
図8(b)では、従来、図8(a)と同様に、原稿読取装置300によりすべての原稿の読み取りが完了したタイミング(時刻T5)で、画像形成装置200が画像形成処理を開始する。その結果、すべての処理が終了する時刻は時刻T6である。本実施形態では、自動ステイプル処理が選択された場合、図8(a)と同様に、画像形成装置200は、原稿読取装置300がすべての原稿を読み取る前(時刻T7)に画像形成処理を開始する。その結果、すべての処理が終了する時刻は時刻T8となる。時刻T8と時刻T6との差が、本実施形態により処理が短縮された時間となる。
つまり、自動ステイプル処理において、本実施形態では、1部目のシート材束を必ず針ステイプル処理により綴じるために、1枚目の原稿の読み取りが終了すると画像形成装置200が画像形成処理を開始することができる。従来は、すべての原稿を読み取って原稿の枚数が確定しなければ、エコステイプル処理と針ステイプル処理のどちらで綴じ処理を行うかが判断できないために、1枚目の原稿を読み取っても画像形成装置200は、画像形成処理を開始することができなかった。そのために、本実施形態では、2枚目から最後の原稿を読み取るまでの時間だけ、処理時間を短縮することができ、処理の効率化を図ることができる。
また、2部目移行のシート材束は、シート材束のシート材の枚数に応じてエコステイプル処理及び針ステイプル処理のいずれか一方により綴じられる。そのために後処理装置500は、シート材束の枚数に応じて、シート材束を図4(a)に示す位置及び図4(b)に示す位置のいずれか一方に積載する。シート材束がエコステイプル処理可能な枚数であれば、シート材束は、図4(a)に示す位置に積載される。シート材束がエコステイプル処理不可能な枚数であれば、シート材束は、図4(b)の位置に積載される。
[運用形態]
画像形成システムにより実行される処理は、以下のようになる。
図9は、画像形成制御部のCPU201における画像形成処理時の処理を表すフローチャートである。CPU201は、この処理によりシート材への画像形成処理を行うとともに、後処理装置500に綴じ処理を行わせるための通知を行う。
画像形成制御部のCPU201は、操作装置600からユーザにより画像形成の指示を受信すると(S901:Y)、原稿読取装置300に、後述する原稿読取処理を行わせるジョブの開始指示を送信する(S902)。原稿読取処理により、画像形成制御部のRAM203に、読み取った原稿の画像データと原稿枚数カウンタNが保存される。画像形成の指示には、綴じ処理を行うか否か、綴じ処理を行う場合の綴じ処理モード、綴じ処理を行うシート材束の部数等の情報を含む。CPU201は、原稿読取処理に並行して、画像形成装置200に画像形成処理を行わせる。そのためにCPU201は、まず、綴じ処理を行うか否かを画像形成の指示により判断する(S903)。
綴じ処理を行う場合(S903:Y)、CPU201は、通信インタフェース908を介して、後処理装置500に対して綴じ処理を行うことを通知する(S904)。また、CPU201は、自動ステイプル処理を行うか否かを画像形成の指示により判断する(S906)。自動ステイプル処理を行う場合(S906:Y)、CPU201は、通信インタフェース908を介して、後処理装置500に対して自動ステイプル処理の実施を通知する(S907)。自動ステイプル処理を行わない場合(S906:N)、CPU201は、画像形成の指示がエコステイプル処理と針ステイプル処理とのいずれであるかを判断する。CPU201は、通信インタフェース908を介して、後処理装置500に対して判断結果の綴じ処理モードの実施を通知する(S908)。なお、CPU201は、綴じ処理を行わない場合(903:N)、通信インタフェース908を介して、後処理装置500に対して綴じ処理を行わないことを通知する(S905)。
後処理装置500に綴じ処理モード或いは綴じ処理を行わないことを通知した後にCPU201は、画像形成装置200の各部の動作を制御して、RAM203に保存された原稿の画像データに応じた画像形成処理を行う(S909)。画像形成処理が終了すると、CPU201は、画像形成装置200内の搬送ローラを駆動して、画像が形成されたシート材を後処理装置500に排紙し、通信インタフェース908を介して、後処理装置500に対してシート材の受け渡しを通知する(S910)。
後処理装置500に対してシート材の受け渡しを通知すると、CPU201は、1部のシート材束の最終紙を後処理装置500に搬送したかを判断する(S911)。CPU201は、原稿読取処理により画像形成制御部のRAM203に保存される原稿枚数カウンタNの値により、1部のシート材束のシート材の枚数を確認することができる。CPU201は、例えばシート材の受け渡しの通知回数をカウントしておき、通知回数が原稿枚数カウンタNの値と同じになれば、最終紙を搬送したと判断する。最終紙まで搬送していない場合(S911:N)、CPU201はS909以降の処理を最終紙まで繰り返す。
最終紙まで搬送されていれば(S911:Y)、CPU201は、例えば画像形成の指示で指示された部数のシート材束を後処理装置500に排紙したかを確認することで、ジョブが完了したか否かを判断する(S912)。CPU201は、例えば最終紙の搬送を確認するとシート材の受け渡しの通知回数を「0」クリアして、部数のカウント値をインクリメントする。部数のカウント値が画像形成の指示で指示された部数になれば、ジョブが完了したと判断する。ジョブが完了するまでCPU201は、S909以降の処理を繰り返す(S912:N)。ジョブが完了すると、CPU201は処理を終了する(S912:Y)。
以上の処理により、画像形成装置200から後処理装置500に画像形成されたシート材が排紙され、綴じ処理モードが通知される。これにより後処理装置500は、通知された綴じ処理モードに応じた綴じ処理が可能になる。
図10は、原稿読取装置300による原稿読取処理を表すフローチャートである。原稿読取装置300は、画像形成制御部のCPU201により動作が制御される。原稿読取処理は、CPU201から送られるジョブの開始指示の受信を契機に、原稿画像の読み取りと原稿枚数を検出するために行われる。
画像形成制御部のCPU201は、原稿枚数カウンタNを「0」に初期化してRAM203に保存する(S801)。原稿枚数カウンタNの初期化後にCPU201は、原稿読取装置300内の搬送モータを駆動して、原稿トレイ上に載置された原稿を原稿読取位置へ搬送する(S802)。CPU201は、原稿読取装置300内の原稿読取機構を制御して、搬送される原稿の画像の読取を行う(S803)。原稿画像を読み取って画像データを生成すると(S804:Y)、CPU201は、読み取った画像データをRAM203に保存するとともに、原稿枚数カウンタNをインクリメントする(S805)。
CPU201は、最終の原稿の読み取りが完了したか否かを判断する(S806)。CPU201は、例えば、原稿トレイ上の原稿の有無を検知するセンサを設けておき、この検知結果から最終の原稿の読み取り完了を判断する。最終の原稿の読み取りが完了すると(S806:Y)、CPU201は、原稿読取装置300内のモータやセンサ等の負荷の動作を停止させるよう制御する(S807)。
以上の原稿読取処理により、画像形成制御部のRAM203に、読み取った原稿の画像データと原稿枚数カウンタNが保存される。原稿枚数カウンタNは、シート材束のシート材の枚数となる。
図11は、後処理装置500により行われる綴じ処理モードに応じた綴じ処理を表すフローチャートである。
後処理制御部951のCPU952は、通信インタフェース916を介して画像形成装置200からジョブ開始の通知を受信すると(S1201:Y)、シート材束枚数カウンタXを「0」に初期化してRAM954に保存する(S1202)。ジョブ開始の通知には、例えば綴じ処理を行うシート材束の部数が含まれる。シート材束枚数カウンタの初期化後に、CPU952は、図9のS904、S905で画像形成装置200から送信される綴じ処理を行うか否かの通知を受信する。CPU952は、この通知により、当該ジョブにおいて綴じ処理を行うか否かを判断する(S1203)。
綴じ処理を行う場合(S1203:Y)、CPU952は、図9のS907、S908で画像形成装置200から送信される、実施する綴じ処理モードの通知を受信する。CPU952は、この通知により、自動ステイプル処理を行うか否かを判断する(S1204)。
自動ステイプル処理を行う場合(S1204:Y)、CPU952は、これから行う綴じ処理が1部目のシート材束に対するもので有るか否かを判断する(S1205)。CPU952は、例えば綴じ処理を行った部数をカウントしてRAM954に保存しており、このカウント値を確認することで、1部目のシート材束に対する綴じ処理であるか否かの判断を行うことができる。
1部目のシート材束に対する綴じ処理である場合(S1205:Y)、CPU952は、後述する針ステイプル処理を行う(S1206)。針ステイプル処理が終了すると、CPU952は、処理を行ったシート材束が1部目であるか否かを確認する(S1207)。1部目のシート材束であれば(S1207:Y)、CPU952は、図10のS805で画像形成制御部のRAM203に保存された原稿枚数カウンタNの値を取得し、シート材束枚数カウンタXの値を原稿枚数カウンタNの値に更新する(S1208)。
1部目のシート材束に対する綴じ処理ではない場合(S1205:N)、CPU952は、後処理制御部951のRAM954に保存されたシート材束枚数カウンタXが、エコステイプル可能なシート材の枚数(閾値)以下であるか否かを判断する(S1209)。閾値は、予め設定されたエコステイプラ550で綴じ処理可能なシート材の枚数の上限値であり、例えばROM953に記憶される。シート材束枚数カウンタXが閾値より大きければ(S1209:N)、つまり閾値よりもシート材束のシート材の枚数が多ければ、CPU952は、針ステイプル処理を行う(S1206)。シート材束枚数カウンタXが閾値以下、つまり上限値以下であれば(S1209:Y)、CPU952は、後述するエコステイプル処理を行う(S1210)。このように、シート材束枚数カウンタXと閾値との比較結果に応じて、エコステイプル処理及び針ステイプル処理のいずれか一方により綴じ処理が行われる。
このように後処理制御部951のCPU952は、自動ステイプル処理が指示された場合に、1部目のシート材束に対して針ステイプル処理を行い、シート材束のシート材の枚数XをRAM954に保存する(S1205〜S1208)。2部目以降のシート材束に対してCPU952は、シート材束のシート材の枚数Xがエコステイプル処理可能な枚数であればエコステイプル処理を行う(S1205、S1209、S1210)。エコステイプル処理が不可能な枚数であれば、CPU952は、針ステイプルを行う(S1205、S1209、S1206、S1207)
S1204において自動ステイプル処理を行わないと判断した場合(S1204:N)、CPU952は、針ステイプル処理を行うか否かを判断する(S1211)。CPU952は、図9のS907、S908で画像形成装置200から送信される、実施する綴じ処理モードの通知によりこの判断を行う。エコステイプル処理を行うと判断した場合(S1211:N)、CPU952は、エコステイプル処理を行う(S1210)。針ステイプル処理を行うと判断した場合(S1211:Y)、CPU952は、後述するエコステイプル処理を行う(S1212)。
S1203において綴じ処理を行わないと判断した場合(S1203:N)、後処理装置500は画像形成装置200から画像形成されたシート材を受け取り、CPU952は受け渡しの通知を受信する(S1213)。CPU952は、受け渡しの通知の受信を契機に、後処理装置500内のモータ等の負荷を駆動してシート材を処理トレイ630に搬送する。CPU952は、シート材を処理トレイ630に搬送すると、前整合モータM5及び後整合モータM6を駆動して、シート材の整合処理を行う(S1214)。CPU952は、シート材の整合処理が終了すると、画像形成制御部のRAM203に保存されている原稿枚数カウンタNを通信インタフェース916を介して取得する。CPU952は、処理トレイ630上のシート材が原稿枚数カウンタNと一致するか否かにより、1部のシート材束の最終紙が搬送されたか否かを判断する(S1215)。CPU952は、例えば受け渡し通知の受信回数をカウントし、この受信回数と原稿枚数カウンタNとが同じになれば、最終紙が搬送されたと判断する。
以上のようにして、自動ステイプル処理が指示された場合、針ステイプル処理が指示された場合、エコステイプル処理が指示された場合、及び綴じ処理を行わない場合の各処理が終了する。各処理の終了後、後処理制御部951のCPU952は、揺動モータM8を駆動して揺動ガイド650を移動させ、排出ローラ680bをシート材束の上面に当接させる。その後、CPU952は、揺動モータM8を停止して、束排紙モータM4を駆動して、シート材束をサンプルトレイ701に排出する(S1217)。
シート材束の排出後にCPU952は、排出したシート材束が最終部で有るか否かを判断する(S1218)。CPU952は、例えば綴じ処理を行う部数をカウントしてRAM954に保存しており、このカウント値を確認することで、最終部のシート材束を排出したか否かの判断を行うことができる。最終部でない場合(S1218:N)、CPU952は、S1203以降の処理を繰り返し行う。最終部であれば(S1218:Y)、CPU952は処理を終了する。
図12は、後処理装置500によるエコステイプル処理を表すフローチャートである。
後処理制御部951のCPU952は、エコステイプル処理を開始すると、エコステイプル整合板駆動モータM14を駆動して、エコステイプル整合板690を図4(c)の位置まで上昇させる(S1000)。後処理装置500が画像形成装置200から排紙された画像形成されたシート材を受け取るとともに受け渡しの通知を受信すると(S1001:Y)、CPU952は、後処理装置500内のモータ等の負荷を駆動してシート材を処理トレイ630に搬送する。CPU952は、シート材を処理トレイ630に搬送すると、前整合モータM5及び後整合モータM6を駆動して、シート材の整合処理を行う(S1002)。
CPU952は、シート材の整合処理が終了すると、処理トレイ630上のシート材の枚数が原稿枚数カウンタNと一致するか否かにより、1部のシート材束の最終紙が搬送されたか否かを判断する(S1003)。なお、CPU952は、通信インタフェース916を介して画像形成制御部から原稿枚数カウンタNを取得する。CPU952は、例えば受け渡し通知の受信回数をカウントし、この受信回数と原稿枚数カウンタNとが同じになれば、最終紙が搬送されたと判断する。最終紙である場合(S1003:Y)、CPU952は、エコステイプルモータM13を駆動してエコステイプラ550によるエコステイプル処理を行う(S1004)。以上のようにして、1部のシート材束に対するエコステイプル処理が終了する。1部のシート材束に対するエコステイプル処理が終了すると、CPU952は、受け渡し通知の受信回数を「0」クリアする。
図13は、後処理装置500による針ステイプル処理を表すフローチャートである。
後処理制御部951のCPU952は、針ステイプル処理を開始すると、エコステイプル整合板駆動モータM14を駆動して、エコステイプル整合板690を図4(d)の位置まで下降させる(S1100)。その後、エコステイプル処理時のS1001、S1002、S1003と同様に、シート材の受け取り(S1101)、整合処理(S1102)、最終紙の判断(S1103)を行う。最終紙である場合(S1103:Y)、CPU952は、針ステイプルモータM9を駆動して針ステイプラ602による針ステイプル処理を行う(S1104)。以上のようにして、1部のシート材束に対する針ステイプル処理が終了する。1部のシート材束に対する針ステイプル処理が終了すると、CPU952は、受け渡し通知の受信回数を「0」クリアする。
以上のような本実施形態では、針ステイプル処理とエコステイプル処理とで綴じ位置が異なる場合であっても、シート材束を綴じ位置に移動させる機構を設けることなく、エコステイプル処理と針ステイプル処理とを切り替えながら実行することができる。また、自動ステイプル処理時であっても、生産性を落とすことなく、エコステイプル処理と針ステイプル処理とを自動的に切り替えて綴じ処理を行うことができる。
なお、本実施形態では、画像形成装置200、原稿読取装置300、及び操作装置600の動作制御を画像形成制御部(CPU201)で行い、後処理装置500の動作制御を後処理制御部951(CPU952)で行う構成として説明した。しかし、これに限らず、例えば、原稿読取装置300の制御部が原稿読取装置300の制御を行うようにしてもよい。また、後処理装置500の動作制御を画像形成制御部(CPU201)で行うようにしてもよい。この場合、後処理制御部951(CPU952)は不要となり、例えば画像形成装置200と後処理装置500とを一体構成とすることができる。
また、画像形成装置200が通信コントローラ210を介してホストコンピュータ211から送信された印刷ジョブのデータに基づいて印刷を行う場合、印刷ジョブに含まれる1部を構成するシート枚数が判る。従って、綴じ処理が指定された印刷ジョブの場合、上述したようなコピー動作の場合と異なり、過像形成制御部は、画像形成開始時から綴じ処理モードを決定し、後処理装置へ通知することができる。
200…画像形成装置、300…原稿読取装置、500…後処理装置、600…操作装置、201,952…CPU、550…エコステイプラ、602…針ステイプラ

Claims (9)

  1. 画像形成装置により画像が形成されたシート材を複数束ねたシート材束に綴じ処理を行う第1の綴じ処理機構と、
    前記第1の綴じ処理機構よりも多くのシート材を束ねたシート材束に綴じ処理を行うことができる第2の綴じ処理機構と、
    1部目のシート材束の綴じ処理を前記第2の綴じ処理機構に行わせ、前記シート材束のシート材の枚数に応じて、2部目以降の前記シート材束の綴じ処理を前記第1の綴じ処理機構及び前記第2の綴じ処理機構のいずれか一方に行わせる制御手段と、を備えることを特徴とする、
    シート綴じ処理装置。
  2. 前記第1の綴じ処理機構による綴じ処理の際と前記第2の綴じ処理機構による綴じ処理の際とで異なる位置に前記シート材束が積載される処理トレイを更に備え、
    前記制御手段は、前記1部目のシート材束を前記処理トレイの前記第2の綴じ処理機構により綴じ処理が行われる位置に積載し、前記2部目以降の前記シート材束を、前記シート材束のシート材の枚数に応じて、前記処理トレイの前記第1の綴じ処理機構により綴じ処理が行われる位置及び前記第2の綴じ処理機構により綴じ処理が行われる位置のいずれか一方に積載することを特徴とする、
    請求項1記載のシート綴じ処理装置。
  3. 前記制御手段は、前記画像形成装置から前記シート材束のシート材の枚数の情報を取得して、取得した情報と設定された前記第1の綴じ処理機構が綴じ処理可能な前記シート材の枚数の上限値との比較結果に応じて、前記2部目以降のシート材束の綴じ処理を前記第1の綴じ処理機構及び前記第2の綴じ処理機構のいずれか一方に行わせることを備えることを特徴とする、
    請求項2記載のシート綴じ処理装置。
  4. 前記制御手段は、前記シート材束のシート材の枚数が前記上限値以下であれば前記2部目以降のシート材束の綴じ処理を前記第1の綴じ処理機構に行わせ、前記上限値よりも多ければ前記2部目以降のシート材束の綴じ処理を前記第2の綴じ処理機構に行わせることを特徴とする、
    請求項3記載のシート綴じ処理装置。
  5. 前記第1の綴じ処理機構は、綴じ部材を用いずに綴じ処理を行う針無し綴じ処理機構であり、
    前記第2の綴じ処理機構は、綴じ部材を用いて綴じ処理を行う針綴じ処理機構であることを特徴とする、
    請求項1〜4のいずれか1項記載のシート綴じ処理装置。
  6. 前記第1の綴じ処理機構は、前記シート材同士の繊維を互いに絡み合わせることで前記シート材束に綴じ処理を行うことを特徴とする、
    請求項1〜5のいずれか1項記載のシート綴じ処理装置。
  7. シート材に画像を形成する画像形成装置と、
    画像が形成されたシート材を複数束ねたシート材束に綴じ処理を行う第1の綴じ処理機構と、
    前記第1の綴じ処理機構よりも多くのシート材を束ねたシート材束に綴じ処理を行うことができる第2の綴じ処理機構と、
    1部目のシート材束の綴じ処理を前記第2の綴じ処理機構に行わせ、前記シート材束のシート材の枚数に応じて、2部目以降の前記シート材束の綴じ処理を前記第1の綴じ処理機構及び前記第2の綴じ処理機構のいずれか一方に行わせる制御手段と、を備えることを特徴とする、
    画像形成システム。
  8. 前記シート材に形成される画像を原稿から読み取るとともに、前記原稿の枚数をカウントする原稿読取装置と、
    前記第1の綴じ処理機構により綴じ処理可能な前記シート材の枚数の上限値を保存する保存手段とを更に備えており、
    前記制御手段は、前記原稿読取装置によりカウントした前記原稿の枚数の情報を取得して、取得した情報と前記上限値との比較結果に応じて、前記2部目以降の前記シート材束の綴じ処理を前記第1の綴じ処理機構及び前記第2の綴じ処理機構のいずれか一方に行わせることを特徴とする、
    請求項7記載の画像形成システム。
  9. 前記第1の綴じ処理機構による綴じ処理の際と前記第2の綴じ処理機構による綴じ処理の際とで異なる位置に前記シート材束が積載される処理トレイを更に備え、
    前記制御手段は、前記1部目のシート材束を前記処理トレイの前記第2の綴じ処理機構により綴じ処理が行われる位置に積載し、前記2部目以降の前記シート材束を、前記シート材束のシート材の枚数に応じて、前記処理トレイの前記第1の綴じ処理機構により綴じ処理が行われる位置及び前記第2の綴じ処理機構により綴じ処理が行われる位置のいずれか一方に積載することを特徴とする、
    請求項7又は8記載の画像形成システム。
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