JP2015089634A - 液体噴射装置および液体噴射装置のメンテナンス方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】光照射部からの光量が低下した場合に、装置全体の稼働効率の低下を抑制しつつ、光硬化型の液体が十分に硬化されない虞を低減することができる液体噴射装置を提供する。【解決手段】用紙Pに対してUVインクを噴射する液体噴射ヘッド17と、用紙Pと相対的に移動し、用紙Pに噴射されたUVインクを硬化させるUV光を照射する複数のLED51が相対移動方向Aに並んで配置されているLED列52a〜52nを有する光照射部30,31と、光照射部30,31から照射される光量を検出する光量検出部32,33と、光量の低下が検出された光照射部30,31におけるLED51の出力を上昇させる制御部とを備える。【選択図】図2
Description
本発明は、媒体に光硬化型の液体を噴射する液体噴射装置および該液体噴射装置のメンテナンス方法に関する。
従来から、液体噴射装置の一種として、走査方向に往復移動されるキャリッジに支持された液体噴射ヘッドのノズルからUV硬化型(光硬化型)のインク(液体)を媒体に向けて噴射するインクジェット式のプリンターが知られている(例えば、特許文献1参照)。
こうしたプリンターは、複数の発光素子を有する光照射部がキャリッジにおける液体噴射ヘッドの両側に支持されている。そして、媒体に噴射されたインクに対して光照射部からUV光を照射することにより、媒体上においてインクを硬化させて定着させている。
しかし、こうしたプリンターにおいては、光照射部が有する複数の発光素子のうち一部の発光素子が故障等していると、光照射部から媒体に照射されるUV光の光量が低下し、インクが十分に硬化されない虞が生じる。
このため、特許文献1のプリンターでは、光照射部からの光量が低下したときに、媒体に対して光照射部が相対的に移動する速度を遅くしている。すなわち、その光照射部を液体噴射ヘッドと共に支持したキャリッジが媒体に対して相対的に移動する速度を遅くしている。これにより、光照射部によるUV光のインクへの照射時間が長くなるため、インクが十分に硬化されない虞が低減される。
ところで、特許文献1のプリンターでは、キャリッジの移動速度が遅くなると、そのキャリッジに光照射部と共に支持されている液体噴射ヘッドの移動速度も遅くなる。このため、媒体に付着したインクに対する光照射部によるUV光の照射時間が長くなるばかりか、媒体に対する液体噴射ヘッドによるインクの噴射時間も長くなるので、プリンターの稼働効率が低下してしまうという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、光照射部からの光量が低下した場合に、装置全体の稼働効率の低下を抑制しつつ、光硬化型の液体が十分に硬化されない虞を低減することができる液体噴射装置を提供することにある。
上記課題を解決する液体噴射装置は、媒体に対して光硬化型の液体を噴射する液体噴射ヘッドと、前記媒体に対して相対的に移動し、前記媒体に噴射された前記液体を硬化させる光を照射する複数の発光素子が前記媒体に対する相対的な移動方向に並んで配置されている発光素子列を有する光照射部と、前記光照射部から照射される光量を検出する光量検出部と、前記光量の低下が検出された前記光照射部における前記発光素子の出力を上昇させる制御部とを備える。
上記構成によれば、光照射部が有する複数の発光素子のうち一部の発光素子の故障等に起因して、その光照射部の光量が低下したとき、その光照射部において故障等していない他の発光素子の出力を上昇させれば、光照射部の光量の低下を抑制することができる。このため、光照射部からの光量が低下した場合に、装置全体の稼働効率の低下を抑制しつつ、光硬化型の液体が十分に硬化されない虞を低減することができる。
上記液体噴射装置は、複数の電圧検出部を有し、前記電圧検出部は、1または複数の前記発光素子の電圧を検出し、複数の前記電圧検出部が電圧を検出する前記発光素子は、互いに異なっていることが好ましい。
通常、発光素子が故障したときは、発光素子の電圧が変化する。そして、上記構成によれば、互いに異なる発光素子の電圧を検出する複数の電圧検出部が備えられている。このため、電圧検出部の出力に基づいて、該電圧検出部に接続されている発光素子に故障が生じている旨を推定することができる。このため、故障した発光素子を特定しやすい。
上記液体噴射装置において、前記電圧検出部は、1つの前記発光素子ごとの電圧を検出することが好ましい。
上記構成によれば、電圧検出部が1つの発光素子ごとの電圧を検出するため、電圧検出部の出力に基づいて、故障した発光素子を特定できる。
上記構成によれば、電圧検出部が1つの発光素子ごとの電圧を検出するため、電圧検出部の出力に基づいて、故障した発光素子を特定できる。
上記液体噴射装置において、前記制御部は、前記光量が低下しかつ前記電圧検出部の出力が異常なとき、該電圧検出部が電圧を検出する前記発光素子と前記媒体に対する相対的な移動方向において隣り合う前記発光素子の出力を上昇させることが好ましい。
上記構成によれば、光量が低下したとき、電圧検出部の出力が異常な発光素子、すなわち故障と推定される発光素子と媒体に対する相対的な移動方向において隣り合う発光素子の出力を上昇させる。このため、故障と推定される発光素子を含むために光量が低下した光照射部を交換しなくても、故障した旨が推定される発光素子付近の光量が適切な光量を下回ることを抑制することができる。
上記液体噴射装置において、前記光照射部は前記媒体に対する相対的な移動方向と直交する方向において並んで配置されている複数の前記発光素子列を備え、前記発光素子列を構成する前記複数の発光素子は、電気的に直列に接続されていることが好ましい。
上記構成によれば、1つの発光素子列の光量が低下したとき、光量が低下した発光素子列と媒体に対する相対的な移動方向と直交する方向において隣り合う発光素子列の光量を制御することにより、光量が低下した発光素子列が対応する部分の光量が適切な光量を下回ることを抑制することができる。
上記液体噴射装置において、前記制御部は、前記光量が低下しかつ前記電圧検出部の出力に基づいて前記発光素子列に含まれる前記発光素子の少なくとも1つがショート故障したとき、ショート故障した前記発光素子を含む前記発光素子列と前記媒体に対する相対的な移動方向と直交する方向において隣り合う前記発光素子列の前記発光素子の出力を上昇させることが好ましい。
上記構成によれば、発光素子がショート故障することにより、その発光素子を含む発光素子列を備える光照射部の光量が低下したとき、ショート故障と推定される発光素子を含む発光素子列と媒体に対する相対的な移動方向と直交する方向において隣り合う発光素子列の発光素子の出力が上昇する。このため、故障した旨が推定される発光素子を含む発光素子列が対応する部分の光量が適切な光量を下回ることを抑制することができる。
上記液体噴射装置において、前記制御部は、前記光量が低下しかつ前記電圧検出部の出力に基づいて前記発光素子列に通電されていないオープン故障が生じたとき、オープン故障した前記発光素子列と前記媒体に対する相対的な移動方向と直交する方向において隣り合う前記発光素子列の前記発光素子の出力を上昇させることが好ましい。
上記構成によれば、1つの発光素子列がオープン故障したとき、オープン故障した発光素子列と媒体に対する相対的な移動方向と直交する方向において隣り合う発光素子列の発光素子の出力が上昇する。このため、オープン故障した発光素子列が対応する部分の光量が適切な光量を下回ることを抑制することができる。
上記液体噴射装置において、前記光照射部は、前記媒体に対する相対的な移動方向において並んで配置されている複数の前記発光素子列を備え、前記発光素子列を構成する前記複数の発光素子は、電気的に直列に接続され、前記制御部は、前記光量が低下しかつ前記電圧検出部の出力に基づいて前記発光素子列に通電されていないオープン故障が生じたとき、オープン故障した前記発光素子列と前記媒体に対する相対的な移動方向において隣り合う前記発光素子列の前記発光素子の出力を上昇させることが好ましい。
上記構成によれば、1つの発光素子列がオープン故障したとき、オープン故障した発光素子列と媒体に対する相対的な移動方向において隣り合う発光素子列の発光素子の出力が上昇する。このため、オープン故障した発光素子列が対応する部分の光量が適切な光量を下回ることを抑制することができる。
上記課題を解決する液体噴射装置のメンテナンス方法は、上記構成の液体噴射装置のメンテナンス方法であって、前記制御部は、前記液体噴射装置の稼働中に前記光量が低下したとき、前記光量検出部の出力に応じて前記発光素子から照射される前記光量を上昇させて前記液体噴射装置の稼働を継続させる。
上記構成によれば、上記液体噴射装置の稼働中において、光照射部が有する複数の発光素子のうち一部の発光素子の故障等に起因して、その光照射部の光量が低下したときでも、その光照射部において故障等していない他の発光素子の出力を上昇させれば、光照射部の光量の低下を抑制できるので、液体噴射装置の稼働を継続できる。
以下、液体噴射装置をインクジェット式のプリンター11に具体化した実施形態について図面を参照して説明する。
図1に示すように、プリンター11において略矩形箱状をなすフレーム12内の下部には、その長手方向に延びる矩形板状の支持部材13が配置されている。そして、この支持部材13上には、フレーム12の背面下部に配置された紙送りローラー14によって媒体の一例としての用紙Pが搬送される。
図1に示すように、プリンター11において略矩形箱状をなすフレーム12内の下部には、その長手方向に延びる矩形板状の支持部材13が配置されている。そして、この支持部材13上には、フレーム12の背面下部に配置された紙送りローラー14によって媒体の一例としての用紙Pが搬送される。
フレーム12内における支持部材13の上方には、支持部材13の長手方向に沿ってガイド軸15が架設されている。ガイド軸15には、その長手方向に沿って摺動可能にキャリッジ16が支持されている。
フレーム12の背面側の壁部の内面におけるガイド軸15の両端部と対応する位置には、駆動プーリー18および従動プーリー19が回転自在に支持されている。駆動プーリー18にはキャリッジ16を往復移動させる際の駆動源となるキャリッジモーター20の出力軸が連結されるとともに、これら一対のプーリー18,19の間には一部がキャリッジ16に連結された無端状のタイミングベルト21が掛装されている。したがって、キャリッジ16は、ガイド軸15にガイドされながら、キャリッジモーター20の駆動力によって無端状のタイミングベルト21を介してガイド軸15の長手方向に沿って移動する。なお、このキャリッジ16の移動方向は、支持部材13上に搬送される用紙Pに対する相対的な移動方向であるため、以下では「相対移動方向A」ともいう。
図2に示すように、キャリッジ16の下面側には、液体噴射ヘッド17が支持されている。また、キャリッジ16には液体噴射ヘッド17に対して光硬化型の液体の一例としてのUV硬化型のインク(以下、「UVインク」という)を供給するためのインクカートリッジ24が着脱可能に装着されている。インクカートリッジ24内のUVインクは、液体噴射ヘッド17に備えられた圧電素子の駆動にともなってインクカートリッジ24から液体噴射ヘッド17へ供給可能とされている。そして、供給されたUVインクが液体噴射ヘッド17のノズル17Aから支持部材13上に搬送された用紙Pに噴射されることにより印刷が行われる。
また、キャリッジ16の側面側には、一対の光照射部30,31が支持されている。これらの光照射部30,31は、相対移動方向Aにおいて液体噴射ヘッドを挟んだ両側に支持されている。そして、各光照射部30,31は、用紙Pに噴射されたUVインクにUV光を照射することによりUVインクを硬化させる。
光照射部30,31の下面には、それぞれLED基板50が取り付けられている。LED基板50には、発光素子としてのLED51が実装されている。LED51は、m個ごとに電気的に直列に接続されて、n個のLED列52a〜52nを形成している。各LED列52a〜52nの各LED51は、光照射部30,31上において、相対移動方向Aに並んで配置されている。LED列52a〜52nは、光照射部30,31上において相対移動方向Aと直交する直交方向Bに並んで配置されている。
図1に示すように、フレーム12内における支持部材13の側方は、非印刷時にキャリッジ16が待機するホームポジションHPとなっている。そして、ホームポジションHPには、液体噴射ヘッドのクリーニング等のメンテナンスを行うためのメンテナンス装置25が配置されている。
また、フレーム12内における支持部材13の側面側には、一対の光量検出部32,33が配置されている。光量検出部32は、キャリッジ16の移動にともなって光照射部30が移動するときに、光照射部30と対向可能な位置に配置され、光照射部30から照射されるUV光の光量を検出する。光量検出部33は、キャリッジ16の移動にともなって光照射部31が移動するときに、光照射部31と対向可能な位置に配置され、光照射部31から照射されるUV光の光量を検出する。
図2に示すように、光量検出部32,33の上面には、それぞれ照度センサー基板60が取り付けられている。照度センサー基板60は、n個の照度センサー61a〜61nを有する。照度センサー61a〜61nは、直交方向Bに並んで配置されている。各照度センサー61a〜61nは、それぞれLED列52a〜52nの延長線上に配置されている。照度センサー基板60および照度センサー61a〜61nは、光照射部30,31の移動にともなって、LED列52a〜52nのLED51の列方向に沿って相対的に移動する。このため、各照度センサー61a〜61nは、対向するLED列52a〜52nに含まれる全てのLED51の光量を検出することができる。
また、図3に示すように、プリンター11は、光照射部30,31から用紙P上のUVインクへのUV光の照射を制御する制御部40を備えている。制御部40は、メインコントローラー41と、該メインコントローラー41に対して電気的に接続された制御基板42とを有している。
メインコントローラー41は、プリンター11の動作を統括的に制御しており、UV光の照射の制御のほか、液体噴射ヘッド17から用紙PへのUVインクの噴射動作、用紙Pの搬送動作、キャリッジ16の移動動作、および光照射部30,31の移動動作等を制御している。
制御基板42のマイコン43は、メインコントローラー41側から伝送されたコマンド信号に基づいて、制御基板42のLED駆動ドライバー45a〜45nに対してPWM(Pulse Width Modulation)信号を伝送する。また、制御基板42は、各LED駆動ドライバー45a〜45nに対してD/A変換器44a〜44nを備えており、デジタル信号をD/A変換器44a〜44nを通じてアナログ信号に変換した上で制御基板42のLED駆動ドライバー45a〜45nに対して伝送する。
各LED駆動ドライバー45a〜45nは、マイコン43から伝送されるPWM信号およびアナログ信号に基づいて、光照射部30,31が備えるLED基板50に発光素子の一例として実装されたLED51への電流の供給態様を制御する。その結果、LED51の点灯態様が制御されることにより、LED51から用紙P上のUVインクに照射されるUV光の光量が調整される。すなわち、マイコン43は、複数のLED駆動ドライバー45a〜45nからLED51への電流の供給態様を制御することにより、LED51の出力を制御している。
また、マイコン43は、照度センサー基板60の照度センサー61a〜61nに対して電気的に接続されている。照度センサー61a〜61nは、LED51から照射されたUV光の光量を検出する。そして、照度センサー61a〜61nが検出した光量信号はマイコン43に伝送される。すると、光量信号は、制御基板42のA/D変換器48a〜48nによってデジタル信号に変換された上でマイコン43に伝送される。
次に、LED駆動ドライバー45a〜45nの回路構成について説明する。
LED駆動ドライバー45a〜45nには、図示しないコンデンサー、コイル、トランジスター、ダイオード、およびコンデンサーが直列的に配置され、この直列回路上にLED51が介設されている。また、コンデンサー、コイル、トランジスター、ダイオード、およびコンデンサーは、昇圧型のDC/DCコンバーターが構成しており、直流電源から印加される入力電圧よりもLED51に印加される出力電圧の方が大きい。
LED駆動ドライバー45a〜45nには、図示しないコンデンサー、コイル、トランジスター、ダイオード、およびコンデンサーが直列的に配置され、この直列回路上にLED51が介設されている。また、コンデンサー、コイル、トランジスター、ダイオード、およびコンデンサーは、昇圧型のDC/DCコンバーターが構成しており、直流電源から印加される入力電圧よりもLED51に印加される出力電圧の方が大きい。
LED駆動ドライバー45a〜45nは、メインコントローラー41からUV光を照射する照射ON信号が伝送された場合には、マイコン43から伝送されるPWM信号の電位がHighである間にトランジスターに対してゲート電圧を断続的に印加する。すると、トランジスターのドレイン端子とソース端子との間が断続的に導通状態となる。その結果、コンデンサーに蓄積された電荷がLED51に流れることによりLED51が点灯する。
この場合、マイコン43のレジスター(図示略)には、メインコントローラー41から伝送されたPWM信号の設定情報が予め複数格納されている。この設定情報は、PWM信号の周期及びDuty比等をパラメーターとして含んでいる。そして、マイコン43は、レジスターに格納された設定情報の中から特定の設定情報を選択して読み出すことにより、LED駆動ドライバー45a〜45nに伝送するPWM信号の周期やDuty比を変更する。その結果、LED51の点灯態様が変化することにより、LED51の光量が調整される。すなわち、マイコン43は、LED駆動ドライバー45a〜45nに伝送するPWM信号の周期やDuty比を制御することにより、LED51の光量を制御している。なお、マイコン43のレジスターとしては、SRAM等の揮発性メモリーを採用してもよいし、フラッシュメモリー等の不揮発性メモリーを採用してもよい。
なお、本実施形態では、マイコン43は、PWM信号を用いたパルス幅変調による制御、及び、アナログ信号を用いた定電流制御による制御の双方の制御に基づき、LED51への電流の供給態様を制御しているが、次のようにしてもよい。すなわち、PWM信号を用いたパルス幅変調による制御、及び、アナログ信号を用いた定電流制御による制御の一方の制御に基づき、LED51への電流の供給態様を制御してもよい。
一方、LED駆動ドライバー45a〜45nは、メインコントローラー41から照射ON信号が伝送されていない場合には、トランジスターに対してゲート電圧を印加しない。すると、トランジスターのドレイン端子とソース端子との間が非導通状態となる。その結果、コンデンサーに蓄積された電荷がLED51に流れることはなく、LED51は点灯しない。
また、マイコン43は、LED列52a〜52nの電圧を検出するための端部電圧検出回路54a〜54nに対して電気的に接続されている。端部電圧検出回路54a〜54nは、各LED列52a〜52nの最もLED駆動ドライバー45a〜45nから遠い側(以下、終端側という)のLED51の終端側に接続されている。制御基板42のA/D変換器47a〜47nは、端部電圧検出回路54a〜54nによって検出された電位を、電圧値を示すデジタル信号に変換した上でマイコン43に伝送する。マイコン43は、電圧信号に基づいて、LED列52a〜52nに流れる電流を演算する。
また、マイコン43は、LED列52a〜52nの各LED51の電圧を検出するための電圧検出回路53a〜53nに対して電気的に接続されている。電圧検出回路53a〜53nは、各LED51のLED駆動ドライバー45a〜45n側(以下、先頭側という)に接続されており、各LED51の先頭側とA/D変換器46a〜46nとに接続されている配線が電圧検出部を構成する。A/D変換器46a〜46nは、電圧検出回路53a〜53nによって検出された電位を、電圧値を示すデジタル信号に変換し、電圧値と対応するLED51がLED列52a〜52nの何番目のLED51であるかの情報と関連付けた上でマイコン43に伝送する。LED列52a〜52nがオープン故障しているとき、LED列52a〜52nには、電流が流れない。すなわち、オープン故障しているLED列52a〜52nの電圧値は、異常な電圧値を示す。LED51がショート故障しているとき、そのLED51の電圧値は、1つ先頭側のLED51の電圧値と同じになる。すなわち、ショート故障しているLED51の電圧値は、異常な電圧値を示す。
次に、上記のように構成した制御部40が光量の補間調整を行う光量補間処理動作を、図4に示すマイコン43の動作を示すフローチャートに従って説明する。
マイコン43は、LED列52a〜52nの光量が低下しているとき、すなわち照度センサー61a〜61nからの光量信号が閾値よりも低いとき(ステップS11:YES)、照度センサー61a〜61nと対応するLED列52a〜52nのLED51の電圧を先頭側のLED51から検出する(ステップS12)。
マイコン43は、LED列52a〜52nの光量が低下しているとき、すなわち照度センサー61a〜61nからの光量信号が閾値よりも低いとき(ステップS11:YES)、照度センサー61a〜61nと対応するLED列52a〜52nのLED51の電圧を先頭側のLED51から検出する(ステップS12)。
LED51の電圧値が「0」のとき(ステップS13:YES)、マイコン43は、LED列52a〜52nにオープン故障が生じている旨を判定し、マイコン43のレジスター(図示略)の故障リストに登録する。そして、オープン故障に対応した光量補間調整を実行する。
LED51の電圧値が「0」ではないとき(ステップS13:NO)、LED51の電圧値と直前のLED51の電圧値とを比較する。なお、先頭のLED51については、直前のLED51は存在しないため、直前のLED51の値として例えば「0」を設定することができる。また、先頭のLED51については、ステップS14の処理を省略し、ステップS16に進むようにすることもできる。
また、現在のLED51の電圧値が直前のLED51の電圧値と同じとき(ステップS14:YES)、現在のLED51にショート故障が生じている旨をマイコン43のレジスター(図示略)の故障リストに登録し、次のLED51についてステップS12からステップS14の動作を繰り返す。現在のLED51の電圧値が直前のLED51の電圧値と違うとき(ステップS14:NO)、次のLED51についてステップS12からステップS14の動作を繰り返す。そして、全LED51においてステップS12からステップS14の処理が終了するまで、ステップS12からステップS14の動作を繰り返す。
少なくとも1つのLED51にショート故障が生じているとき(ステップS18:YES)、マイコン43は、ショート故障に対応した光量補間調整を実行する。
一方、LED51にショート故障が生じていないとき(ステップS18:NO)、マイコン43は、本処理を実行しているLED列52a〜52nには、ショート故障およびオープン故障が生じていないと判定し(ステップS19)、LED51の劣化に対応した光量補間調整を実行する。
一方、LED51にショート故障が生じていないとき(ステップS18:NO)、マイコン43は、本処理を実行しているLED列52a〜52nには、ショート故障およびオープン故障が生じていないと判定し(ステップS19)、LED51の劣化に対応した光量補間調整を実行する。
そして、マイコン43は、光量補間調整を実行すると、一つのLED列52a〜52nにおける光量補間処理動作を終了する。そして、マイコン43は、各LED列52a〜52nについて、光量補間処理動作を順次実行する。
光量補間調整においては、光量低下の原因に応じた調整が行われる。
LED51にオープン故障が生じているとき、故障しているLED列52a〜52nと、直交方向Bにおいて隣り合う列のLED列52a〜52nに供給する電圧を上げる。具体的には、マイコン43は、オープン故障しているLED列52a〜52nと直交方向Bにおいて隣り合うLED列52a〜52nのLED駆動ドライバー45a〜45nへのPWM信号のパルス幅を変更する。これにより、オープン故障しているLED列52a〜52nと直交方向Bにおいて隣り合うLED列52a〜52nのLED51の出力が上昇する。
LED51にオープン故障が生じているとき、故障しているLED列52a〜52nと、直交方向Bにおいて隣り合う列のLED列52a〜52nに供給する電圧を上げる。具体的には、マイコン43は、オープン故障しているLED列52a〜52nと直交方向Bにおいて隣り合うLED列52a〜52nのLED駆動ドライバー45a〜45nへのPWM信号のパルス幅を変更する。これにより、オープン故障しているLED列52a〜52nと直交方向Bにおいて隣り合うLED列52a〜52nのLED51の出力が上昇する。
LED51にショート故障が生じているとき、故障しているLED51を含むLED列52a〜52nに供給する電圧を上げる。具体的には、マイコン43は、ショート故障しているLED列52a〜52nのLED駆動ドライバー45a〜45nへのPWM信号のパルス幅を変更する。これにより、故障しているLED51と相対移動方向Aにおいて隣り合うLED51を含むLED51の出力が上昇する。
LED51に故障が生じず光量が低下しているとき、同LED列52a〜52nに供給する電圧を上げる。具体的には、マイコン43は、光量が低下している照度センサー61a〜61nと対応するLED列52a〜52nのLED駆動ドライバー45a〜45nへのPWM信号のパルス幅を変更する。これにより、光量が低下しているLED列52a〜52nのLED51の出力が上昇する。
制御部40は、光量補間調整を実行し、光量信号が閾値を上回ったときは、プリンター11の稼働を継続する。すなわち、制御部40は、プリンター11の稼働中に光照射部30,31の光量が低下したとき、光量検出部32,33の照度センサー61a〜61nの出力に応じてLED51から照射される光量を上昇させてプリンター11の駆動を継続させる。一方、光量補間調整を実行しても光量信号が閾値を上回らなかったときは、プリンター11の稼働を停止する制御を制御部40に実行させることもできる。
次に、上記のように構成されたプリンター11の作用について、特に、制御部40が光照射部30,31から用紙PへのUV光の照射を制御する際の作用に着目して以下説明する。
プリンター11の稼働中、すなわち用紙PにUVインクを噴射している場合において、光照射部30,31の光量が低下し、適切な光量を下回ったとき、UVインクが硬化されない虞が生じる。この状態において、UVインクの噴射を継続した場合、用紙PおよびUVインクが無駄になる虞がある。このため、プリンター11の稼働を停止し、光照射部30,31を交換することが好ましい。
一方、プリンター11の稼働効率の観点を鑑みると、所定量の用紙Pの印刷を終了してから光照射部30,31を交換することが好ましい。この点、本実施形態のプリンター11は、一部のLED51の故障等に起因して光照射部30,31の光量が低下したときには、故障等していない他のLED51の出力を上昇させて光量を調整することが可能である。すなわち、光照射部30,31の光量の低下を抑制しつつ、プリンター11の稼動状態を継続させることが可能である。
本実施形態のプリンター11は、液体噴射ヘッド17及び光照射部30,31を支持したキャリッジ16の移動速度を変更せずに、インクが十分に硬化されない虞を低減している。このため、プリンター11の稼働効率の低下を抑制することと、光照射部30,31の交換時期を遅くすることとを両立することができる。
また、照度センサー61a〜61nの光量信号が閾値よりも小さいとき、LED51が故障しているのか、LED51の劣化により光量が低下しているのか判定することが難しい。また、照度センサー61a〜61nの検出値は、対向するLED51の周囲のLED51の影響を受ける。このため、LED51が故障している場合において、照度センサー61a〜61nの光量信号のみに基づいて故障しているLED51を特定することは難しい。本実施形態のプリンター11は、照度センサー61a〜61nに加えて、LED51の電圧を検出しているため、LED51が故障しているのか、劣化により光量が低下しているのか判定することができる。また、LED51が故障している場合に、故障しているLED51を特定することができる。このため、光量を適切に補間することができる。
上記実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)光照射部30,31が有する複数のLED51のうち一部のLED51の故障等に起因して、その光照射部30,31の光量が低下したとき、その光照射部30,31において故障等していない他のLED51の出力を上昇させれば、光照射部30,31の光量の低下を抑制することができる。このため、光照射部30,31からの光量が低下した場合に、プリンター11全体の稼働効率の低下を抑制しつつ、UVインクが十分に硬化されない虞を低減することができる。
(1)光照射部30,31が有する複数のLED51のうち一部のLED51の故障等に起因して、その光照射部30,31の光量が低下したとき、その光照射部30,31において故障等していない他のLED51の出力を上昇させれば、光照射部30,31の光量の低下を抑制することができる。このため、光照射部30,31からの光量が低下した場合に、プリンター11全体の稼働効率の低下を抑制しつつ、UVインクが十分に硬化されない虞を低減することができる。
(2)電圧検出回路53a〜53nが1つのLED51ごとの電圧を検出する。このため、電圧検出回路53a〜53nの出力に基づいて、故障したLED51を特定できる。
(3)制御部40は、光量が低下したとき、かつLED51のショート故障を判定したとき、電圧検出回路53a〜53nの出力が異常なLED51、すなわちショート故障と推定されるLED51の属するLED列52a〜52nの出力を上昇させる。すなわち、ショート故障と推定されるLED51の相対移動方向Aにおいて隣り合うLED51の出力を上昇させる。このため、故障と推定されるLED51を含むために光量が低下した光照射部30,31を交換しなくても、故障した旨が推定されるLED51付近の光量が適切な光量を下回ることを抑制することができる。
(3)制御部40は、光量が低下したとき、かつLED51のショート故障を判定したとき、電圧検出回路53a〜53nの出力が異常なLED51、すなわちショート故障と推定されるLED51の属するLED列52a〜52nの出力を上昇させる。すなわち、ショート故障と推定されるLED51の相対移動方向Aにおいて隣り合うLED51の出力を上昇させる。このため、故障と推定されるLED51を含むために光量が低下した光照射部30,31を交換しなくても、故障した旨が推定されるLED51付近の光量が適切な光量を下回ることを抑制することができる。
(4)1つのLED列52a〜52nがオープン故障したとき、オープン故障したLED列52a〜52nと直交方向Bにおいて隣り合うLED列52a〜52nのLED51の出力が上昇する。このため、オープン故障したLED列52a〜52nが対応する部分の光量が適切な光量を下回ることを抑制することができる。
なお、上記実施形態は、以下のような別の実施形態に変更してもよい。
・上記実施形態において、LED列52a〜52nの数と照度センサーの数とを異ならせることもできる。例えば、複数のLED列52a〜52nに対して1つの照度センサーを設ける場合、1つの照度センサーの光量信号が閾値を下回ったとき、照度センサーが対応している複数のLED列52a〜52nの出力の全てを上昇させることもできる。
・上記実施形態において、LED列52a〜52nの数と照度センサーの数とを異ならせることもできる。例えば、複数のLED列52a〜52nに対して1つの照度センサーを設ける場合、1つの照度センサーの光量信号が閾値を下回ったとき、照度センサーが対応している複数のLED列52a〜52nの出力の全てを上昇させることもできる。
・上記実施形態において、LED51にショート故障が生じているとき、故障しているLED51を含むLED列52a〜52nと直交方向Bにおいて隣り合うLED列52a〜52nに供給する電圧を上げ、直交方向Bにおいて隣り合うLED列52a〜52nのLED51の出力を上昇させることもできる。
・上記実施例において、光照射部30,31上においてLED列52a〜52nを相対移動方向Aに並べることもできる。例えば、図5に示されるように、光照射部30,31上において、LED列521a〜521nと、LED列522a〜522nとが相対移動方向Aに並んで配置されている。この場合、制御部40は、LED51にオープン故障が生じているとき、故障しているLED列521a〜521n,522a〜522nと、相対移動方向Aにおいて隣り合うLED列521a〜521n,522a〜522nに供給する電圧を上げるようにすることもできる。すなわち、オープン故障しているLED列52a〜52nと直交方向Bにおいて隣り合うLED列52a〜52nのLED51の出力が上昇する。このため、オープン故障したLED列521a〜521n,522a〜522nが対応する部分の光量が適切な光量を下回ることを抑制することができる。
・上記実施形態において、光照射部30,31に実装されているLED列52a〜52nを1つにすることもできる。この場合も、LED51にショート故障が生じているとき、および劣化により光量が低下しているときは、同LED列52a〜52nに供給する電圧を上げることにより、LED51の出力を上昇させ、光照射部30,31の交換時期を遅くすることができる。
・上記実施形態において、光量が低下したとき、光照射部30,31の移動速度を遅くすることもできる。この場合も、LED51の出力の上昇を行わない仮想の構成と比較して、光照射部30,31の移動速度を遅くする時間を低減することができる。このため、光照射部30,31からの光量が低下した場合に、プリンター11全体の稼働効率の低下を抑制しつつ、UVインクが十分に硬化されない虞を低減することができる。
・上記実施形態において、LED列52a〜52nにおいて、電圧検出回路53a〜53nを複数のLED51ごとに接続し、複数のLED51ごとに電圧を検出する構成に変更することもできる。この場合、電圧に基づいて複数のLED51のうちのいずれかのLED51に故障が生じている旨を推定することができる。このため、故障したLED51を特定しやすい。また、この場合、電圧検出回路53a〜53nの配線を減らすことができる。
・上記実施形態において、光量検出部32,33を相対移動方向Aに移動可能に構成することもできる。例えば、ライン型のプリンターにおいて、液体噴射ヘッド17および光照射部30,31が支持部材13の全長と対応して形成され、光量検出部32,33が、光量検出部32,33の下方において移動するようにプリンターに取り付けることもできる。なお、この場合、用紙Pと光照射部30,31との相対的な移動方向は、用紙Pの搬送方向と一致する。
・上記実施形態において、光量補間処理動作の一部または全部をメインコントローラー41が実行することもできる。
・上記実施形態において、液体噴射装置は、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりする液体噴射装置であってもよい。なお、液体噴射装置から微小量の液滴となって吐出される液体の状態としては、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体は、液体噴射装置から噴射させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状体を含むものとする。また、物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなども含むものとする。液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体噴射装置の具体例としては、例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルターの製造等に用いられる電極材や色材等の材料を分散又は溶解のかたちで含む液体を噴射する液体噴射装置がある。また、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置、捺染装置やマイクロディスペンサー等であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置であってもよい。また、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置であってもよい。
・上記実施形態において、液体噴射装置は、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりする液体噴射装置であってもよい。なお、液体噴射装置から微小量の液滴となって吐出される液体の状態としては、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体は、液体噴射装置から噴射させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状体を含むものとする。また、物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなども含むものとする。液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体噴射装置の具体例としては、例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルターの製造等に用いられる電極材や色材等の材料を分散又は溶解のかたちで含む液体を噴射する液体噴射装置がある。また、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置、捺染装置やマイクロディスペンサー等であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置であってもよい。また、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置であってもよい。
11…液体噴射装置の一例としてのプリンター、17…液体噴射ヘッド、30,31…光照射部、32,33…光量検出部、40…制御部、51…発光素子の一例としてのLED、52a〜52n…LED列、53a〜53n…電圧検出部としての電圧検出回路、61a〜61n…照度センサー。
Claims (9)
- 媒体に対して光硬化型の液体を噴射する液体噴射ヘッドと、
前記媒体に対して相対的に移動し、前記媒体に噴射された前記液体を硬化させる光を照射する複数の発光素子が前記媒体に対する相対的な移動方向に並んで配置されている発光素子列を有する光照射部と、
前記光照射部から照射される光量を検出する光量検出部と、
前記光量の低下が検出された前記光照射部における前記発光素子の出力を上昇させる制御部と
を備えることを特徴とする液体噴射装置。 - 複数の電圧検出部を有し、前記電圧検出部は、1または複数の前記発光素子の電圧を検出し、複数の前記電圧検出部が電圧を検出する前記発光素子は、互いに異なっている
ことを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。 - 前記電圧検出部は、1つの前記発光素子の電圧を検出する
ことを特徴とする請求項2に記載の液体噴射装置。 - 前記制御部は、前記光量が低下しかつ前記電圧検出部の出力が異常なとき、該電圧検出部が電圧を検出する前記発光素子と前記媒体に対する相対的な移動方向において隣り合う前記発光素子の出力を上昇させる
ことを特徴とする請求項2または3に記載の液体噴射装置。 - 前記光照射部は前記媒体に対する相対的な移動方向と直交する方向において並んで配置されている複数の前記発光素子列を備え、前記発光素子列を構成する前記複数の発光素子は、電気的に直列に接続されている
ことを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載の液体噴射装置。 - 前記制御部は、前記光量が低下しかつ前記電圧検出部の出力に基づいて前記発光素子列に含まれる前記発光素子の少なくとも1つがショート故障したとき、ショート故障した前記発光素子を含む前記発光素子列と前記媒体に対する相対的な移動方向と直交する方向において隣り合う前記発光素子列の前記発光素子の出力を上昇させる
ことを特徴とする請求項5に記載の液体噴射装置。 - 前記制御部は、前記光量が低下しかつ前記電圧検出部の出力に基づいて前記発光素子列に通電されていないオープン故障が生じたとき、オープン故障した前記発光素子列と前記媒体に対する相対的な移動方向と直交する方向において隣り合う前記発光素子列の前記発光素子の出力を上昇させる
請求項5または6に記載の液体噴射装置。 - 前記光照射部は、前記媒体に対する相対的な移動方向において並んで配置されている複数の前記発光素子列を備え、前記発光素子列を構成する前記複数の発光素子は、電気的に直列に接続され、
前記制御部は、前記光量が低下しかつ前記電圧検出部の出力に基づいて前記発光素子列に通電されていないオープン故障が生じたとき、オープン故障した前記発光素子列と前記媒体に対する相対的な移動方向において隣り合う前記発光素子列の前記発光素子の出力を上昇させる
請求項2〜4のいずれか一項に記載の液体噴射装置。 - 請求項1〜8のいずれか一項に記載の液体噴射装置のメンテナンス方法であって、
前記制御部は、前記液体噴射装置の稼働中に前記光量が低下したとき、前記光量検出部の出力に応じて前記発光素子から照射される前記光量を上昇させて前記液体噴射装置の稼働を継続させる
ことを特徴とする液体噴射装置のメンテナンス方法。
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- 2013-11-06 JP JP2013230031A patent/JP2015089634A/ja active Pending
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