JP2015089301A

JP2015089301A - キャビネットの構造

Info

Publication number: JP2015089301A
Application number: JP2013227836A
Authority: JP
Inventors: 村瀬　晴彦; Haruhiko Murase; 晴彦村瀬
Original assignee: Kawamura Electric Inc
Current assignee: Kawamura Electric Inc
Priority date: 2013-11-01
Filing date: 2013-11-01
Publication date: 2015-05-07

Abstract

【課題】作業性の良いキャビネットの構造を提供する。
【解決手段】各種機器を収納するためのキャビネット２の構造であって、機器９を取り付けるベースパネル３と、ベースパネル３を覆う本体４と、本体４の前面を施蓋する扉体５とから構成され、ベースパネル３の左右両側には、複数のレール取り付け用孔が穿設された機器取り付け用アングルを、ベースパネル３の機器取り付け面から突出させることなく設け、機器取り付け用アングルには機器９を載置固定するための機器取り付け用レールを渡して機器を配列した後、ベースパネル３に対向させて本体を取り付ける。
【選択図】図４

Description

本発明は、各種機器を収納するためのキャビネットの構造に関するものである。

従来、制御盤を構成するキャビネットは、前面に開口を有する箱体と前面開口を施蓋する扉体とから成り、図７に示すように、パネル３１に電気機器や制御機器等の機器３２を載置固定し、箱体内にパネル３１を固定していた。機器３２は、機器取り付け用レールに取り付けてこの機器取り付け用レールをパネルに固定していた。製造者が、制御盤は取り付けられる機器をそれぞれ選定し、キャビネットに機器を取り付け、制御盤を製造する。製造者は、それぞれ機器類の配置を決めて機器取り付け用レールに仮置きした状態で機器取り付け用レールの箱体への取り付け位置を罫書き、機器取り付け用レールを一旦外してからドリル等の工具で機器取り付け用レールの取付穴を開け、機器取り付け用レールを取り付けて制御盤を完成させていた。完成した制御盤の設置は工事者が行い、一旦、機器を取り付けたパネル３１を箱体から取り外し、箱体を壁面に固定する。それからまた、パネル３１を取り付けなおしていた。

特開２００７−２６７５１８号公報

従来のキャビネットでは、機器をキャビネットに収納する際に、機器取り付け用レールの取り付けに、罫書きの作業が伴ったり、キャビネットを壁面に取り付ける際に、一旦機器を取り付けたパネルを取り外したりという作業に大変手間がかかり、作業性が悪いという欠点があった。また、機器取り付け用レールはねじで固定するため、急なレイアウト変更が発生した場合、すぐ対処することが困難で、作り直しをすることもあった。

そこで本発明は、作業性の良いキャビネットの構造を提供することを目的とし、機器を取り付けるベースパネルと、ベースパネルを覆う本体と、本体の前面を施蓋する扉体とから構成され、ベースパネルの左右両側には、複数のレール取り付け用孔が穿設された機器取り付け用アングルを、ベースパネルの機器取り付け面から突出させることなく設け、機器取り付け用アングルには機器を載置固定するための機器取り付け用レールを渡して機器を配列した後、ベースパネルに対向させて本体を取り付けることを特徴とする。

本発明のキャビネットの構造は、機器を取り付けるベースパネルと、ベースパネルを覆う本体と、本体の前面を施蓋する扉体とから構成され、ベースパネルの左右両側には、複数のレール取り付け用孔が穿設された機器取り付け用アングルを、ベースパネルの機器取り付け面から突出させることなく設け、機器取り付け用アングルには機器を載置固定するための機器取り付け用レールを渡して機器を配列した後、ベースパネルに対向させて本体を取り付けるため、機器取り付け用レールの取り付けるための作業を大幅に省くことができ、キャビネットへの機器の取り付けの作業性を向上させることができる。機器取り付け用アングルはベースパネルから突出することなくベースパネルに設けられるため、機器取り付け用アングルの前面に、ダクトを設けるスペースを確保することができ、キャビネットの限られたスペースを有効に利用することができる。

制御盤を示す説明図である。本発明に係るベースパネルと本体とを示す説明図である。ベースパネルに機器取り付け用レールを取り付けた状態を示す説明図である。機器を取り付けた状態のベースパネルと本体との説明図である。ダクトを取り付けた状態のベースパネルを示す説明図である。ケージナットの説明図である。従来のパネルに機器を取り付けることを示す説明図である。

本発明に係るキャビネットの構造の実施例を図１から図６の添付図面に基づいて説明する。

本発明に係るキャビネットの構造は、制御機器等を収納する制御盤１を構成するものに関する。キャビネット２は、ベースパネル３と、本体４と、扉体５とから成り、本体４は、前面と背面と共に開口６ａ，６ｂを設け、前面開口６ａを扉体５で施蓋する。ベースパネル３の左右両側には機器取り付け範囲の全長にわたって機器取り付け用アングル７が固定されている。機器取り付け用アングルはベースパネルの機器取り付け面から突出させることなく、ベースパネルに固定される。機器取り付け用アングル７には、複数のレール取り付け用孔８が任意の間隔で穿設されている。

機器９のキャビネット２への取り付けは、ベースパネル３に設けられている機器取り付け用アングル７に機器取り付け用レール１０を取り付けてなされる。機器取り付け用レール１０に機器を載置配列し、機器９が取り付けられた機器取り付け用レール１０を任意のレール取り付け用孔８を選択してねじ止め固定される。取り付けられている機器９の大きさや数によって、機器が干渉したりしないように、または、機器間の配線がしやすいスペースを確保できるように、レール取り付け用孔８を選択する。

図４、図５では、機器が配置された周囲にダクト１１を設け、電線や通信線をダクト１１で整理収納する。機器取り付け用アングル７はベースパネル３の機器取り付け面から突出しないようにベースパネル３に取り付けているので、ベースパネル３の前面にダクト１１を設けることができ、キャビネットの限られたスペースに有効に収納することができる構造である。また、このようなダクト１１の配置も考慮して機器取り付け用レール８の取り付け位置を決定する必要がある。本発明では、ベースパネル３にはレール取り付け用孔８が設けられた機器取り付け用アングル７が取り付けられているので、様々な機器９が取り付けられて成るそれぞれの制御盤１に対して、機器９の取り付け状況によって臨機応変に対応することができる。

以上のように機器９を取り付けたベースパネル３を壁面の取り付け位置に設置する。その後、本体４をベースパネル３に組み付けて、制御盤１を完成させる。

機器取り付け用レールの取り付けは、機器取り付け用アングルに設けられた取り付け用孔へのねじ止め固定に限定されるものではない。機器取り付けアングルに、任意の間隔で切欠や角孔の取り付け部を設け、この取り付け部に図６に示すようなケージナット１２や、取り付け部に挟持させる方式のクリップナットを取り付けることもできる、ケージナット１２は、ナット部１２ａに係止部１２ｂが設けられていて、係止部１２ｂを機器取り付け用アングルに設けられた取り付け部に係止させて用いる。ナット部１２ａにボルトを挿通し締め付けることで、機器取り付け用レールを固定する。ケージナットやクリップナットを使用するとレール取り付け用孔の加工が簡単にできる。

機器取り付け用アングル７にはレール取り付け用孔１１が穿設されているので、製造者は穴あけのためのドリル等の工具も使用せずに機器９の取り付けができるので、本発明に係るラックは大変作業性が良い構造となっている。また、急なレイアウト変更が発生した場合も、その場で工事者でも都度対処することができる。

１制御盤
２キャビネット
３ベースパネル
４本体
５扉体
６開口
７機器取り付け用アングル
８レール取り付け用孔
９機器
１０機器取り付け用レール
１１ダクト
１２ケージナット

Claims

各種機器を収納するためのキャビネットの構造であって、前記機器を取り付けるベースパネルと、該ベースパネルを覆う本体と、本体の前面を施蓋する扉体とから構成され、前記ベースパネルの左右両側には、複数のレール取り付け用孔が穿設された機器取り付け用アングルを、前記ベースパネルの機器取り付け面から突出させることなく設け、該機器取り付け用アングルには前記機器を載置固定するための機器取り付け用レールを渡して前記機器を配列した後、前記ベースパネルに対向させて前記本体を取り付けることを特徴とするキャビネットの構造。