JP2015088772A - 光レベル制御装置及び光受信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光サージが重畳した光バースト信号により受信装置の故障等が生じることを防止できる光レベル制御装置を提供する。【解決手段】光レベル制御装置10は、入力ポート11と、出力ポート15と、入力ポート11に入力された光を前記出力ポート15から出力する状態と入力ポート11に入力された光を前記出力ポートから出力しない状態とを取り得る光デバイス14と、入力ポート11に入力された光の強度を検出する検出器17と、検出器17による光の強度の検出結果に基づき入力ポート11への光バースト信号の入力を検知し、入力を検知した光バースト信号の先頭から当該光バースト信号のレーザON時間以下の第1時間が経過するまでの部分を除去した光バースト信号が出力ポート15から出力されるように光デバイス14を制御する制御部20とを、備える。【選択図】図1

Description

本発明は、光レベル制御装置と光受信装置とに関する。
FTTH(Fiber To The Home)サービス用のシステムとして、GE−PON(Gigabit
Ethernet Passive Optical Network、Ethernetは、富士ゼロックス株式会社の登録商標
)システムが使用されている。
GE−PONシステムは、センター局に設置されたOLT(Optical Line Terminal)
からの1本の光ファイバを光カプラにより分岐させることにより、複数のユーザ宅に設置された複数のONU(Optical Network Unit)で共有するシステムである。
光カプラは、比較的に安価な、メンテナンスが不要な素子である。従って、GE−PONシステムは、低コストで構築・運用することが出来るのであるが、増幅なしで光バースト信号を授受できる距離には限界がある。そのため、長距離伝送を可能とするために、GE-PONシステムの光ファイバの途中に光バースト信号を増幅するための光ファイバ増
幅器を設けることが考えられている。
ただし、GE−PONシステムにおける上り方向(ONU→OLT)の通信には、TDMA技術が用いられている。すなわち、ONUからは、光バースト信号(バースト的な(間欠的な、不連続な)光信号)が送信され、各ONUからの光バースト信号が光カプラにより多重化されてOLTに伝送される。
そして、光ファイバ増幅器は、連続的に光が入力されている場合には、利得が飽和した状態で動作し、光の入力がなくなると、利得が回復する(利得が、飽和時の利得よりも大きくなる)増幅器となっている(例えば、非特許文献1参照)。
そのため、GE−PONシステムの光ファイバの途中に光ファイバ増幅器を設けた場合、光バースト信号の先頭部分に光サージが重畳してしまう。そして、光バースト信号の先頭部分に光サージが重畳していると、OLT内の受信信号を処理する部分(主として、APD(Avalanche PhotoDiode))の故障や劣化の原因となる。
従って、GE−PONシステムの光ファイバの途中に光ファイバ増幅器を設ける場合には、光バースト信号の先頭部分に重畳した光サージを除去することが望まれる。
特開平8−179388号公報
IEEE J. Lightwave Technol., vol. 29, no. 24, pp. 3705-3718, Dec. 2011.
光バースト信号の先頭部分に重畳した光サージを除去する手法としては、光ファイバ増幅器に常にダミー光を供給することや、利得が一定値となるように光ファイバ増幅器をフ
ィードバック制御することが考えられる。
ただし、光ファイバ増幅器に常にダミー光を供給されるようにした場合、通信に使用できる波長リソースが減少してしまうことになる。また、先頭部分に光サージが重畳した光バースト信号の強度は、短時間のうちに大きく変化する。そのため、利得が一定値となるように光ファイバ増幅器をフィードバック制御することは極めて困難である。
開示の技術の課題は、光サージを抑止できる技術を提供することにある。
開示の技術の一観点による光レベル制御装置は、
入力ポートと、
出力ポートと、
前記入力ポートに入力された光を前記出力ポートから出力する第1状態と前記入力ポートに入力された光を前記出力ポートから出力しない第2状態とを取り得る光デバイスと、
前記入力ポートに入力された光の強度を検出する検出器と、
前記検出器による光の強度の検出結果に基づき、前記入力ポートへの光バースト信号の入力を検知し、入力を検知した光バースト信号の先頭から当該光バースト信号のレーザON時間以下の第1時間が経過するまでの部分を除去した光バースト信号が前記出力ポートから出力されるように前記光デバイスを制御する制御部と、
を備える。
また、開示の技術の一観点による光受信装置は、
入力ポートと、
光バースト信号を電気信号に変換するための受信系と
前記入力ポートに入力された光を前記受信系に供給する第1状態と前記入力ポートに入力された光を前記受信系に供給しない第2状態とを取り得る光デバイスと、
前記入力ポートに入力された光の強度を検出する検出器と、
前記検出器による光の強度の検出結果に基づき、前記入力ポートへの光バースト信号の入力を検知し、入力を検知した光バースト信号の先頭から当該光バースト信号のレーザON時間以下の第1時間が経過するまでの部分を除去した光バースト信号が前記受信系に供給されるように前記光デバイスを制御する制御部と、
を備える。
開示の技術によれば、光サージを抑止することが出来る。
図1は、第1実施形態に係る光レベル制御装置のハードウェア構成の説明図である。 図2Aは、第1実施形態に係る光レベル制御装置を用いて構築できる光通信システムの構成例の説明図である。 図2Bは、第1実施形態に係る光レベル制御装置を用いて構築できる光通信システムの構成例の説明図である。 図2Cは、第1実施形態に係る光レベル制御装置を用いて構築できる光通信システムの構成例の説明図である。 図3は、レーザON時間の説明図である。 図4は、図2A〜図2Bに示した光通信システムにおける,下り信号関連の構成の説明図である。 図5Aは、第1実施形態に係る光レベル制御装置の、図2A〜図2Bに示した光通信システムへの組込法の説明図である。 図5Bは、図2A〜図2Bに示した光通信システムにおける,下り信号関連の構成の説明図である。 図6は、第1実施形態に係る光レベル制御装置内のCPUが実行する光レベル制御処理の流れ図である。 図7は、第1実施形態に係る光レベル制御装置内のSOAの光増幅率と駆動電流との関係を示すグラフである。 図8は、第1実施形態に係る光レベル制御装置の機能の説明図である。 図9は、第1実施形態に係る光レベル制御装置の機能の説明図である。 図10は、除去時間が変更される場合の説明図である。 図11は、第1実施形態に係る光レベル制御装置の機能の説明図である。 図12は、第2実施形態に係る光レベル制御装置のハードウェア構成及びOLTとの接続形態の説明図である。 図13Aは、第2実施形態に係る光レベル制御装置を用いて構築できる光通信システムの構成例の説明図である。 図13Bは、第2実施形態に係る光レベル制御装置を用いて構築できる光通信システムの構成例の説明図である。 図14は、第2実施形態に係る光レベル制御装置内に保持される除去時間管理テーブルの説明図である。 図15は、第2実施形態に係る光レベル制御装置内のCPUが実行する第2光レベル制御処理の流れ図である。 図16は、第2実施形態に係る光レベル制御装置内のCPUが実行する除去時間調整処理の流れ図である。 図17は、第2実施形態に係る光レベル制御装置の機能の説明図である。 図18は、第2実施形態に係る光レベル制御装置の機能の説明図である。 図19は、第2実施形態に係る光レベル制御装置の機能の説明図である。 図20は、第3実施形態に係る光レベル制御装置のハードウェア構成及びOLTとの接続形態の説明図である。 図21は、第3実施形態に係る光レベル制御装置内のCPUが実行する第3光レベル制御処理の流れ図である。 図22は、第3実施形態に係る光レベル制御装置内のCPUが実行する除去時間調整処理の流れ図である。 図23は、除去時間調整処理の内容の説明図である。 図24は、第3実施形態に係る光レベル制御装置を用いて構築できる光通信システムの構成例の説明図である。 図25は、第2、第3実施形態に係る光レベル制御装置の変形形態の説明図である。 図26は、第2、第3実施形態に係る光レベル制御装置の使用例の説明図である。 図27は、各実施形態に係る光レベル制御装置を用いて実現できるOLTの構成図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。尚、以下の各実施形態の構成は例示であり、本発明は、各実施形態の構成に限定されるものではない。
《第1実施形態》
図1に、第1実施形態に係る光レベル制御装置10のハードウェア構成を示す。
本実施形態に係る光レベル制御装置10は、光バースト信号が光ファイバ増幅器により
増幅されて伝送される光通信システムの構成要素として使用される装置である。図1に示してあるように、光レベル制御装置10は、入力ポート11、光カプラ12、遅延線13、SOA(Semiconductor Optical Amplifier:半導体光増幅器)14及び出力ポート1
5を備える。また、光レベル制御装置10は、光カプラ12、光フィルタ16、PD(Photo Diode)17、設定用ポート18及び制御部20も備える。
光レベル制御装置10の各構成要素の詳細を説明する前に、光レベル制御装置10を用いて構築される光通信システムについて説明しておくことにする。
光レベル制御装置10を用いて構築される“光バースト信号が光ファイバ増幅器により増幅されて伝送される光通信システム”は、例えば、図2A〜図2Cに示したような構成を有するシステムである。
図2A〜図2Cに示した各光通信システムは、GE−PONシステムに、上り方向の光信号を増幅するための幾つかの光ファイバ増幅器(以下、FA(Fiber Amplifier)とも
表記する)35を追加したシステムである。
具体的には、図2A〜図2Cに示した各光通信システムは、各ONU30が送信した光バースト信号が、光カプラ33により多重化されると共に幾つかのFA35により増幅されてから、OLT40に伝送されるシステムである。また、各光通信システムは、各ONU30が、レーザON時間が512nsの光バースト信号を送信するシステムとなっている。ここで、レーザON時間とは、通常はOFFとなっている,ONU30内の光バースト信号送信用のレーザダイオードがONされてからレーザダイオードの出力の変調が開始される迄の時間のことである。換言すれば、レーザON時間とは、図3に模式的に示したように強度が時間変化する光バースト信号の、本体部分("Burst Preamble"以降の、変調されている部分)の前に存在する,変調されていない部分の長さ(継続時間)のことである。
そして、光レベル制御装置10は、図2A〜図2Cに示してあるように、上記のような光通信システムの,FA35により増幅された光バースト信号が通過する部分に、光バースト信号が入力ポート11に入力されるように挿入して使用する装置となっている。
尚、図2A〜図2Cに示した各光通信システムは、GE−PONシステムを変形したシステム(つまり、一本の光ファイバで上り方向と下り方向の光信号が伝送されるシステム)である。従って、各光通信システムの各FA35の近傍には、例えば、図4に示したような形で、下り信号(下り方向の光信号)を増幅するためのFA35′が設けられる。すなわち、各光通信システム内の各FA35のOLT40側(図4における右側)には、下り信号をFA35′に供給すると共にFA35からの光信号をOLT40側に供給するためのWDM(Wavelength Division Multiplexing)カプラ38が設けられる。また、各FA35のONU30側(図4における左側)には、FA35′により増幅された光信号をONU30側に供給すると共に上り信号(上り方向の光信号)をFA35に供給するためのWDMカプラ38が設けられる。
さらに、光レベル制御装置10は、出力ポート15(図1参照)側から下り信号が入力されない形で使用する装置として構成されている。従って、図2A〜図2Cに示したような光通信システムの構成要素として使用する場合、光レベル制御装置10は、図5Aや図5Bに示したような形で光通信システムに組み込まれる。
すなわち、光レベル制御装置10は、例えば、図5Aに示したように、下り信号を光レベル制御装置10内を通過させないための光回路(2つのWDMカプラ38とそれらを接
続する光ファイバ)と共に、光通信システムに組み込まれる。また、光レベル制御装置10は、例えば、図5Bに示したように、FA35と、下り信号をFA35′に供給すると共にFA35からの光信号をOLT40側に供給するためのWDMカプラ38との間(図4参照)に挿入する形で光通信システムに組み込まれる。尚、光レベル制御装置10が図5Aに示した形で光通信システムに組み込まれるのは、通常、前段側(ONU30側)に光カプラ33が存在する場合(図2C参照)や、前段側に存在しているFA35との間の距離が長い場合である。
図1に戻って、光レベル制御装置10の各構成要素について説明する。
光レベル制御装置10が備える光カプラ12は、入力ポート11に入力されている光の一部(例えば、1%)を、光フィルタ16側に分岐させる光カプラ(光スプリッタ)である。光フィルタ16は、光バースト信号(正確には、特定波長域の光)を透過させ、FA35のASE(Amplified Spontaneous Emission;自然放出光)をカットする光バンドパスフィルタである。PD17は、光フィルタ16を通過した光の強度を測定するための光・電気変換素子である。
遅延線13は、光バースト信号のSOA14への入力タイミングを遅らせるため(詳細は後述)に、光レベル制御装置10内に設けられている光ファイバである。
SOA14は、光信号を増幅することが出来る,通常の半導体光増幅器である。ただし、光レベル制御装置10内のSOA14は、光信号に対するON−OFFスイッチ、つまり『入力された光を予め設定された一定のゲインで増幅して出力する状態と、入力された光を出力しない状態とを取り得るデバイス』(詳細は後述)として使用されている。
制御部20は、光レベル制御装置10用のものとして開発したASIC(Application Specific Integrated Circuit)である。
図1に示してあるように、制御部20は、アンプ(“AMP”)21、アナログ-デジ
タル変換回路(“ADC”)22、RAM(Random Access Memory)23及びフラッシュROM(図1では、ROM:Randum Access Memory)24を、備える。また、制御部20
は、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)25、CPU(Central Processing Unit)26、インタフェース回路(I/F)27及びドライバ回路28も、
備える。
AMP21は、PD17の出力を増幅するためのアナログアンプである。ADC22は、AMP21の出力をデジタル信号に変換するための回路である。ドライバ回路28は、SOA14に、CPU26から指示された量の駆動電流を供給する回路である。
インタフェース回路27は、設定用ポート18に接続されたコンピュータとの間で通信を行うための回路である。
フラッシュROM24は、CPU26がRAM23上に読み出して実行するプログラム(ファームウェア)19を保持した不揮発性メモリである。EEPROM25は、除去時間Teのデフォルト値(例えば、200ns)等を記憶しておくため不揮発性メモリである。
RAM23は、一部の記憶領域が、CPU26が実行するプログラム19の記憶領域として使用され、残りの記憶領域が、各種データの一時的な記憶領域として使用されるメモリである。CPU26は、プログラム19に従って光レベル制御装置10内の各部を統合
的に制御するユニットである。
以上のことを前提に、以下、光レベル制御装置10の構成及び機能を具体的に説明する。
CPU26は、光レベル制御装置10の電源投入時に、フラッシュROM24に記憶されているプログラム19をRAM23上に読み出してその実行を開始する。プログラム19の実行を開始したCPU26は、まず、EEPROM25に記憶されている除去時間TeをRAM23上に読み出す。そして、CPU26は、光レベル制御処理と設定受付処理とを開始する。
CPU26が行う設定受付処理は、除去時間Teの変更指示が設定用ポート18を介して入力されるのを監視し、変更指示が入力された際に、RAM23上及びEEPROM25上のTe値を指示された値に変更する処理である。尚、詳細については後述するが、除去時間Teの値が変更されるのは、通常、除去時間Teのデフォルト値では、OLT40が光バースト信号を正常に受信できなかった場合である。
CPU26が行う光レベル制御処理は、図6に示した手順の処理である。
すなわち、この光レベル制御処理を開始したCPU26は、まず、ステップS101にて、PD17の出力に基づき、光バースト信号が、入力ポート11に入力され始めるのを監視している状態となる。より具体的には、CPU26は、AMP21により増幅されたPD17の出力の,ADC22によるAD変換結果に基づき、光バースト信号が光レベル制御装置10に入力され始めたか否かを判定する処理(ステップS101)を繰り返している状態となる。
光バースト信号が光レベル制御装置10に入力され始めたことを検出した場合(ステップS101;YES)、CPU26は、ステップS102にて、除去時間Teが経過するのを待機する。そして、CPU26は、光バースト信号が入力され始めたことを検出してから除去時間Teが経過したときに、SOA14の駆動を開始する(ステップS103)。
ここで、『SOA14の駆動を開始する』とは、『SOA14が、入力された光を予め設定された一定のゲインで増幅して出力する状態で動作することになる駆動電流を出力し続けるように、ドライバ回路28を制御する』ということである。
具体的には、光レベル制御装置10が備えるSOA14は、駆動電流に応じて増幅率が図7に示したように変化するものとなっている。すなわち、SOA14は、駆動電流を或る値(約65mA)とすれば、“入力された光を予め設定された一定のゲインで増幅して出力する状態”(光増幅率が0dBとなる状態)で動作する。従って、ステップS103(図6)では、当該値の駆動電流を出力し続けるようにドライバ回路28を制御する処理が行われる。
ステップS103の処理を終えたCPU26は、PD17の出力に基づき、光バースト信号の入力が完了したか否かを判定する処理(ステップS104)を繰り返している状態となる。尚、このステップS104の処理は、PD17の出力(正確には、AMP21により増幅されたPD17の出力の,ADC22によるAD変換結果)が下がり始めたときに、光バースト信号の入力が完了したと判定する処理である。
そして、CPU26は、光バースト信号の入力が完了したことを検出した場合(ステッ
プS104;YES)には、SOA14の駆動を停止する(ステップS105)。ここで、『SOA14の駆動を停止する』とは、『駆動電流を出力しないように(0mAの駆動電流を出力するように)ドライバ回路28を制御する』ということである。尚、図7に示してあるように、SOA14は、駆動電流を0mAとすれば、“入力された光を、60dB以上、減衰させる状態”で動作する。従って、ステップS105の処理が行われると、SOA14の状態が、“入力された光を、60dB以上、減衰させる状態”、換言すれば、“入力された光を出力しない状態”に遷移することになる。
ステップS105の処理を終えたCPU26は、ステップS101に戻って、次の光バースト信号が入力され始めるのを監視する。
要するに、この光レベル制御処理(図6)は、入力ポート11に入力された光バースト信号の先頭から除去時間Te分の部分を除去した光バースト信号が出力ポート15から出力されるように、SOA14を制御する処理となっている。
ただし、制御部20内のCPU26等は、クロックで動作するユニットであるため、各ステップの処理には、或る程度の時間がかかる。また、SOA14の状態遷移にも、極めて短時間(ナノ秒オーダの時間)ではあるが、時間がかかる。従って、光カプラ12とSOA14とを直結しておいた場合、上記内容の光レベル制御処理では、入力ポート11に入力された光バースト信号の先頭から“Te+α”時間後までの部分が除去されてしまうことになる。
遅延線13(図1)が設けられているのは、上記内容の光レベル制御処理で、入力ポート11に入力された光バースト信号の先頭からTe時間後までの部分を除去できるようにするためである。すなわち、遅延線13としては、光バースト信号のSOA14への入力タイミングを、上記説明中における時間“α”分、遅らせることが出来る長さのものが使用される。尚、1mの光ファイバの、光信号の伝搬時間は約5nsである。そして、制御部20の性能が低くても、通常、αは、150nsを超えない。従って、遅延線13としては、通常、30m程度かそれ以下の光ファイバが使用される。
以上、説明したように、本実施形態に係る光レベル制御装置10は、入力ポート11に入力された光バースト信号の先頭から除去時間Te分の部分を除去した光バースト信号を出力ポート12から出力する機能を有している。
従って、例えば、図8の(a)に示した形状の光バースト信号S1が光レベル制御装置10の入力ポート11に入力された場合、出力ポート15からは、図8の(b)に示した形状の光バースト信号S2が出力される。尚、光レベル制御装置10の入力ポート11に、光バースト信号S1のような形状の光バースト信号(本体部分の前にレーザON時間分の部分が含まれる光バースト信号)が入力されるのは、前段側に他の光レベル制御装置10が存在していない場合である。
そして、光レベル制御装置10の後段側にFA35が存在していない場合(図2B、図2C参照)には、光バースト信号S2が、或る程度強度が減衰した状態でOLT40に到達する。従って、光レベル制御装置10を用いておけば、元の光バースト信号S1に存在している,光サージが重畳した部分(以下、光サージ部と表記する)が、OLT40内の光バースト信号を処理する部分に悪影響を与えない光通信システムを実現できることになる。
また、光バースト信号S2がFA35により増幅されると、図9の(a)に示したような形状の光バースト信号S3となる。そして、この光バースト信号S3が入力ポート11
に入力された場合、光レベル制御装置10の出力ポート15からは、図9の(b)に示した形状の光バースト信号S4が出力される。
従って、光レベル制御装置10は、図2Aの上段側に示してあるような形で使用することも出来る装置となっていることになる。
さらに、光レベル制御装置10は、除去時間Teの変更指示が設定用ポート18を介して入力されるのを監視し、変更指示が入力された際に、RAM23上及びEEPROM25上のTe値を指示された値に変更する機能を有している。
従って、光レベル制御装置10は、図10に示したような形状の光バースト信号S5が伝送される箇所にも使用することができる。
具体的には、この光バースト信号S5が入力ポート11に入力されると、光サージ部の長さがTeよりも長いが故に、光レベル制御装置10の出力ポート15からは、先頭部分の信号強度が比較的に大きな光バースト信号が出力されることになる。そして、当該光バースト信号がOLT40に伝送されると、通常、入力パワーオーバーと呼ばれるエラーが発生する。そのため、光通信システムの管理者は、OLT40が出力するエラー情報に基づき、現在の除去時間Teでは光サージ部を十分に除去できていないことが分かる。従って、管理者は、設定用ポート18にコンピュータを接続して除去時間Teをより大きな値に変更することにより、入力パワーオーバーが発生しないようにすることができる。
尚、光サージ部が完全に除去されていなくても、入力パワーオーバーが発生しない場合もある。具体的には、例えば、図11の(a)に示したような形状の光バースト信号S6が入力ポート11に入力された場合、図11の(b)に示したような光バースト信号S7が出力ポート15から出力される。この光バースト信号S7は、光サージ部が完全に除去されていないが、入力パワーオーバーが発生しないものである。
従って、入力パワーオーバーの発生の有無により、光サージ部が完全に除去されているか否かを判断することは出来ないのであるが、入力パワーオーバーが発生しなければ、通常、ONU30からOLT40への情報伝送は問題なく行える。そして、光バースト信号S7のような光信号を出力する状態で光レベル制御装置10が使用されていても、信号S6とS7とを比較すれば明らかなように、OLT40に入力される光バースト信号の先頭部分の強度は確実に減少する。従って、光レベル制御装置10を用いておけば、常に(光サージ部を完全に除去できる状態で使用されているか否かによらず)、FA35による光サージが、光バースト信号の受信装置(OLT40等)に悪影響を与えないようにすることができる。
《第2実施形態》
以下、第2実施形態に係る光レベル制御装置の構成及び動作を、第1実施形態に係る光レベル制御装置10と異なる部分を中心に説明する。
図12に、第2実施形態に係る光レベル制御装置102のハードウェア構成及びOLT
40との接続形態を示す。また、図13A及び図13Bに、第2実施形態に係る光レベル制御装置102を用いて構築される光通信システムの構成例を示す。尚、図13A及び図
13Bに示した光通信システムの構成例は、図2A〜図2Cに示した光通信システムの構成例と同様に、下り信号用の構成(FA35′、WDMカプラ38)の図示を省略したものである。
本実施形態に係る光レベル制御装置102は、各ONU30が送信する光バースト信号
のレーザON時間が異なる場合がある光通信システムの構成要素として使用することを想定して開発した装置である。尚、光レベル制御装置102は、図13A及び図13Bに示
したような形で使用する(図2Aに示したような形では使用しない)ことを想定して開発した装置ともなっている。
光レベル制御装置102と組み合わされるOLT40は、基本的には、各ONU30が
送信する光バースト信号のレーザON時間が異なることを許容するシステム(例えば、10G−EPON(10Gbit/s Ethernet-based PON)システム)用のOLTである。ただし
、光レベル制御装置102を用いて光通信システムを構築する際には、そのようなOLT
に、以下の情報をI/F29を介して各光レベル制御装置102に通知する情報通知機能
を付与した装置が、OLT40として使用される。
・Discoveryシーケンスで見い出されたONU30の識別情報(MACアドレスやONU
_ID(Logical Link Identifier);以下、ONU_IDと表記する)
・ONU_IDと、光バースト信号の送信タイミング(送信開始時刻)や送信量を指定する情報とを含む送信タイミング情報(GATEフレームにてOLT40が各ONU30に通知する情報に相当する情報)
・入力パワーオーバーが発生したこと
・受信信号エラーが発生したこと
ここで、入力パワーオーバーとは、入力された光バースト信号の強度が既定強度よりも高い場合に発生したとされるエラーのことである。また、受信信号エラーとは、入力された光バースト信号を正常にデジタル信号に変換できなかった場合(信号同期が取れなかった場合や、パリティチェックでエラーを発見した場合等)に発生したとされるエラーのことである。
尚、OLT40が有する上記情報通知機能は、各光レベル制御装置102に、各光レベ
ル制御装置102の上段側に位置しているONU30に関する情報のみを送信するもので
あっても良い。ただし、以下では、情報通知機能が、全ての光レベル制御装置102に同
じ情報を送信する機能であるとして、光レベル制御装置102の動作を説明することにす
る。
図12と図1とを比較すれば明らかなように、本実施形態に係る光レベル制御装置102は、第1実施形態に係る光レベル制御装置10の制御部20を、制御部202に置換した装置である。
制御部202は、制御部20のI/F27を、OLT40との間の通信用のインタフェ
ース回路(I/F)29に置換し、フラッシュROM24にプログラム19とは異なる内容のプログラム192を記憶させたASICである。
プログラム192に従ってCPU26が行う処理は、基本的には、制御部20内のCP
U26が行う処理と同様に、入力ポート11に入力された光バースト信号の先頭から除去時間Te分の部分が除去されるように、SOA14を制御する処理である。
ただし、制御部202のCPU26は、図14に示したような除去時間管理テーブル、
すなわち、除去時間Teと調整済フラグ("Flag")とをOLU_IDに対応付けて記憶した除去時間管理テーブルを保持している状態で動作する。
具体的には、プログラム192に従った動作を開始したCPU26は、まず、EEPR
OM25上に、空の除去時間管理テーブルを用意する。そして、CPU26は、新たなO
NU30を見い出したOLT40が、当該ONU30のOLU_IDを通知してきた場合には、除去時間管理テーブルに、当該OLU_IDと除去時間Teの初期値と調整済フラグの初期値を設定したレコードを追加する。尚、この際、CPU26が除去時間管理テーブルに追加するレコードは、Teの初期値として、レーザON時間の最大値(512ns)に近い値(例えば500ns)を設定し、調整済フラグの初期値として、“0”を設定したレコードである。
また、CPU26は、OLT40から送信タイミング情報が通知された場合には、送信タイミング情報をRAM23上に記憶する。
さらに、CPU26は、上記のような処理と並行的に、図15に示した手順の第2光レベル制御処理を行う。
すなわち、この第2光レベル制御処理を行っているCPU26は、通常は、ステップS201にて、光バースト信号が、入力ポート11に入力され始めるのを監視している。尚、このステップS201の処理は、光レベル制御処理(図6)のステップS101と同じ処理である。
光バースト信号が光レベル制御装置102に入力され始めたことを検出した場合(ステ
ップS201;YES)、CPU26は、ステップS202にて以下の処理を行う。
CPU26は、まず、受信し始めた光バースト信号の受信タイミングと、RAM23上の各送信タイミング情報とを比較することにより、当該光バースト信号を送信したONU30のONU_IDを特定する。次いで、CPU26は、特定したONU_IDに対応づけられている除去時間Teと調整済フラグとを除去時間管理テーブルから読み出す。そして、CPU26は、除去時間管理テーブルから読み出した調整済フラグの値が“0”であった場合には、特定したONU_IDで識別されるONU30用の除去時間調整処理(詳細は後述)を開始してから、ステップS202の処理を終了する。
また、CPU26は、調整済フラグが“0”でなかった場合には、除去時間調整処理を開始することなく、ステップS202の処理を終了する。
ステップS202の処理を終えたCPU26は、除去時間管理テーブルから読み出した除去時間Teが経過するのを待機する(ステップS203)。そして、CPU26は、続くステップS204にて、ステップS103の処理と同じ処理を行う。
尚、流れ図中への表記は省略してあるが、ステップS202の処理時にONU_IDが特定できなかった場合、CPU26は、ステップS203及びS204の処理ではなく、SOA14の駆動電流を約65mAまで既定時間かけて上昇させる処理を行う。すなわち、CPU26は、光バースト信号の先頭部分を削除するための処理ではなく、光バースト信号の先頭部分の強度を低下させるための処理を行う。
ステップS204の処理(又は、ステップS203及びS204の処理の代わりに行われる処理)が終了した場合、CPU26は、ステップS205、S206にて、それぞれ、ステップS104、S105と同じ処理を行う。そして、ステップS206の処理を終えたCPU26は、ステップS201に戻って、次の光バースト信号が入力され始めるのを監視する。
ステップS202の処理時に開始される除去時間調整処理は、ステップS202の処理時に特定されたONU_ID(以下、注目ONU_IDと表記する)に関する除去時間を
調整する処理である。
図16に、除去時間調整処理の流れ図を示す。
この図16に示してあるように、除去時間調整処理は、基本的には、終了条件が満たされるまで(ステップS253;YES)、入力パワーオーバー又は受信信号エラーの発生が通知される(ステップS251/S252;YES)のを監視する処理である。ここで、『終了条件が満たされる』とは、『所定の待ち時間の間に入力オーバー又は受信信号エラーの発生通知がI/F29に届かなかったことをもって、その入力により除去時間調整処理が開始された光バースト信号がエラーを発生することなくOLT40に受信されたことが確定すること』である。尚、本実施形態に係る除去時間調整処理は、ステップS105の処理の完了のために、前記『所定の待ち時間』だけ待ち時間を消費する処理となっている。
そして、除去時間調整処理を実行しているCPU26は、入力パワーオーバーの発生が通知された場合(ステップS251;YES)には、システムエラーの発生をOLT40に通知(ステップS254)してから、除去時間調整処理を終了する。
また、CPU26は、受信信号エラーの発生が通知された場合(ステップS252;YES)には、注目ONU_IDに対応づけられている除去時間管理テーブル上の除去時間Teから既定値ΔTe(例えば、50ns)を減ずる(ステップS255)。そして、ステップS255の処理を終えたCPU26は、除去時間調整処理を終了する。
また、CPU26は、いずれのエラーの発生も通知されることなく、終了条件が満たされた場合(ステップS253;YES)には、注目ONU_IDに対応づけられている除去時間管理テーブル上の調整済フラグの値を“1”に変更する(ステップS256)。そして、CPU26は、除去時間調整処理を終了する。
以下、図13Aの上段側に示してある光レベル制御装置102を例に、光レベル制御装
置102の機能をさらに具体的に説明する。尚、以下の説明では、図13Aの上段側、下
段側に示してある光レベル制御装置102のことを、それぞれ、上段光レベル制御装置1
2、下段光レベル制御装置102と表記する。また、除去時間管理テーブル(図14)上のONU30a、ONU30bに関する除去時間Teのことを、それぞれ、Te[a]、Te[b]と表記する。さらに、Te[a]、Te[b]の初期値は、いずれも、500nsであるものとし、ONU30a、ONU30bのレーザON時間は、それぞれ、512ns、200nsであるとする。
この場合、上段光レベル制御装置102の入力ポート11には、FA35による光サー
ジが重畳した、レーザON時間が512ns又は200nsの光バースト信号が入力される。ただし、当該光バースト信号に重畳している光サージ量は、FA35の仕様及び状態によって異なる。
そのため、ONU30aからの光バースト信号は、例えば、図17の(1)〜(3)に示したような形状の光バースト信号S11〜S13として上段光レベル制御装置102
入力される。また、ONU30bからの光バースト信号は、例えば、図17の(4)や(5)に示したような形状の光バースト信号S14、S15として上段光レベル制御装置102に入力される。尚、光バースト信号S11、S14のような,本体部分(変調されて
いる部分)まで光サージが重畳している信号が、上段光レベル制御装置102に入力され
るのは、通常、上段光レベル制御装置102の前段に位置しているFA35が故障してい
る場合である。
そして、上段光レベル制御装置102は、ONU30aからの光バースト信号が入力さ
れた場合、その先頭からTe[a]時間分の部分を削除して出力するが、Te[a]の初期値は、500nsである。従って、Te[a]が初期値のままとなっている状態で、光バースト信号S11が上段光レベル制御装置102に入力された場合には、図18の(1)に示
した形状の光バースト信号S16がOLT40に伝送されることになる。また、Te[a]が初期値のままとなっている状態で、光バースト信号S12又はS13が上段光レベル制御装置102に入力された場合には、図18の(2)に示した形状の光バースト信号S1
7がOLT40に伝送されることになる。
光バースト信号S16は、入力パワーオーバーが発生する信号である。すなわち、この光バースト信号16を受信した場合、OLT40は、入力パワーオーバーが発生したことをI/F29を介して上段光レベル制御装置102に通知する。そして、上段光レベル制
御装置102内のCPU26は、ONU30a用の除去時間調整処理(図16)を実行し
ているので、システムエラー(上段光レベル制御装置102の前段に位置しているFA3
5の故障)がOLT40に通知されることになる。
尚、OLT40が有する情報通知機能が、全光レベル制御装置102に同じ情報を送信
する機能である場合、入力パワーオーバーが発生したことが、下段光レベル制御装置102にも通知される。ただし、上段光レベル制御装置102と下段光レベル制御装置102
は光バースト信号の受信タイミングが異なるため、下段光レベル制御装置102内のCP
U26は、除去時間調整処理を開始していない。従って、この場合、入力パワーオーバーの発生が下段光レベル制御装置102に通知されても、特に処理は行われないことになる
また、光バースト信号S12又はS13(図17)が入力された際に上段光レベル制御装置102から出力される光バースト信号S17(図18)は、OLT40が問題無く処
理できる信号である。従って、ONU30a用の除去時間調整処理を実行しているCPU26は、ONU30a用の調整済フラグの値を“1”に変更する(図16のステップS253、S256参照)。そして、除去時間調整処理は、調整済フラグが“0”である場合に実行される処理である(図15のステップS202参照)ため、Te[a]に関する調整が、“Te[a]=初期値”の状態で終了することになる。
また、ONU30bからの光バースト信号が光バースト信号S15(図17の(5))であった場合には、OLT40に、本体部分が一部除去された光バースト信号が伝送されることになる。そのような光バースト信号が伝送されてくるとOLT40で受信信号エラーが発生し、情報通知機能により、受信信号エラーの発生が上段光レベル制御装置102
に通知される。
そして、受信信号エラーの発生が通知された上段光レベル制御装置102内のCPU2
6により、ONU30b用の調整済フラグの値が変更されることなく、ONU30b用の除去時間TeがΔTeだけデクリメントされる(図16;ステップS255)。従って、ONU30bからの次の光バースト信号S15が上段光レベル制御装置102に入力され
たときには、前回よりも削除量が少ない光バースト信号を出力する処理と、除去時間調整処理とが行われる。そして、受信信号エラーの発生が通知された場合には、除去時間調整処理により、ONU30b用の調整済フラグの値が変更されることなく、ONU30b用の除去時間TeがΔTeだけデクリメントされる。
ONU30bからの各光バースト信号S15に対しては、受信信号エラーの発生が通知されなくなるまで上記のような処理が繰り返される。従って、図19に模式的に示したよ
うに、Te[b]が、ONU30bのレーザON時間以下の値になったときに、Te[b]に関する調整が終了することになる。
ONU30bからの光バースト信号が光バースト信号S14(図17の(4))であった場合における上段光レベル制御装置102の動作も同様のものである。ただし、この場
合、Te[a]を或る値まで減じたときに、入力パワーオーバーが発生する。従って、システムエラーがOLT40に通知されることになる。
以上、説明したように、光レベル制御装置102は、レーザON時間が異なる各種光バ
ースト信号を、光サージが重畳している部分が除去された,OLT40が問題なく受信できる光バースト信号に変換する機能を有している。従って、光レベル制御装置102を用
いておけば、10G−EPONに光ファイバ増幅器を追加したような構成を有する光通信システムを、OLT40が光サージが重畳した光バースト信号に因り故障や劣化しにくい形で実現することができる。
また、光レベル制御装置102は、入力された光バースト信号を、OLT40にて受信
信号エラーが発生しない,継続時間が短い(“Teの初期値−n・ΔTe”(nは、整数)が最も長い)信号(図18、図19参照)に変換して出力する装置となっている。すなわち、光レベル制御装置102から出力される光バースト信号は、FA35により増幅す
ると、本体部分まで光サージが重畳してしまうことがあるものとなっている。そのため、光レベル制御装置102は、図2Aに示したような形では使用されないのであるが、光バ
ースト信号をより短い信号に変換されれば、光カプラによる合波後の光バースト信号の間隔を詰めることが出来る。
従って、複数の光レベル制御装置102を用いて、それらの出力が光カプラにより合波
される光通信システム(図13A参照)を構築しておけば、合波後の光バースト信号の間隔を詰めることにより帯域をより効率的に利用することも可能となる。
《第3実施形態》
図20に、第3実施形態に係る光レベル制御装置103のハードウェア構成及びOLT
40との接続形態を示す。
図20と図12とを比較すれば明らかなように、光レベル制御装置103は、光レベル
制御装置102と同じハードウェア構成を有する装置である。ただし、光レベル制御装置
103の制御部203内のROM24には、プログラム192とは異なるプログラム193が記憶されている。
プログラム193に従ったCPU26の基本的な動作は、プログラム192に従ったCPU26の動作と同じものである。
すなわち、制御部203内のCPU26は、制御部202内のCPU26と同様に、除去時間Teと調整済フラグとをONU_IDに対応付けて記憶した除去時間管理テーブル(図14)をEEPROM25上に保持した状態で動作する。また、制御部203内のCP
U26は、OLT40から送信タイミング情報が通知された場合には、当該送信タイミング情報をRAM23上に記憶する。
さらに、制御部203内のCPU26は、上記のような処理と並行的に、図21に示し
た手順の第3光レベル制御処理を行う。
この第3光レベル制御処理のステップS301、S303〜S306の処理は、それぞ
れ、第2光レベル制御処理(図15)のステップS201、S203〜S206の処理と同じ処理である。また、第3光レベル制御処理のステップS302の処理は、第2光レベル制御処理のステップS202の処理を、調整済フラグの値によらず、特定したLLIDで識別されるONU30用の除去時間調整処理が開始されるように変形した処理である。尚、この第3光レベル制御処理も、第2光レベル制御処理と同様に、ONU_IDが特定できなかった場合、ステップS303及びS304の処理の代わりに、SOA14の駆動電流を約65mAまで既定時間かけて上昇させる処理が行われる処理である。
そして、制御部203内のCPU26が実行する除去時間調整処理は、図22に示した
手順の処理となっている。
すなわち、或るONU30(以下、注目ONU30と表記する)用の除去時間調整処理を開始したCPU26は、まず、ステップS302の処理で除去時間管理テーブルから読み出した調整済フラグの値が“0”であるか否かを判断する(ステップS351)。すなわち、CPU26は、注目ONU30に関する除去時間Teの調整が未完了である(調整済フラグ=0)か否かを判断する。
注目ONU30に関する除去時間Teの調整が未完了であった場合(ステップS351;YES)、CPU26は、第1所定時間の間、入力パワーオーバーの発生がOLT40から通知されるのを待機(監視)する(ステップS352)。ここで、第1所定時間とは、入力パワーオーバーの発生が通知されるまでの最長時間として予め定められている時間のことである。
入力パワーオーバーの発生が通知されることなく、第1所定時間が経過した場合(ステップS352;NO)、CPU26は、除去時間管理テーブル上の注目ONU30に関する除去時間TeからΔTeを減ずる処理(ステップS353)を行う。そして、CPU26は、この除去時間調整処理を終了する。
一方、第1所定時間が経過する前に入力パワーオーバーの発生が通知された場合(ステップS352;YES)、CPU26は、注目ONU30に関する除去時間Teが初期値(図22では、“Te0”)のままであるか否かを判断する(ステップS354)。そし
て、CPU26は、除去時間Teが初期値のままであった場合(ステップS354;YES)には、ステップS358にて、システムエラーの発生をOLT40に通知してから、この除去時間調整処理を終了する。
一方、除去時間Teが初期値のままではなかった場合(ステップS354;NO)、CPU26は、除去時間管理テーブル上の注目ONU30に関する除去時間TeにΔTeを加算する(ステップS355)。そして、CPU26は、除去時間管理テーブル上の注目ONU30に関する調整済フラグの値を“1”に変更(ステップS356)してから、除去時間調整処理を終了する。
また、注目ONU30に関する調整済フラグの値が“1”であった場合(ステップS351;NO)、CPU26は、第2所定時間の間、受信信号エラーの発生がOLT40から通知されるのを待機(監視)する(ステップS357)。尚、第2所定時間とは、受信信号エラーの発生が通知されるまでの最長時間として予め定められている時間のことである。
そして、第2所定時間が経過する前に受信信号エラーの発生が通知された場合(ステップS357;YES)、CPU26は、ステップS358にて、システムエラーの発生をOLT40に通知してから、除去時間調整処理を終了する。また、受信信号エラーの発生
が通知されることなく第2所定時間が経過した場合(ステップS357;NO)、CPU26は、特に処理を行うことなく、除去時間調整処理を終了する。
以下、図23を用いて、光レベル制御装置103内のCPU26が実行する除去時間調
整処理の内容をより具体的に説明する。尚、以下の説明では、光レベル制御装置103
前後に他の光レベル制御装置103が存在していないものとする。
図23に示した形状の光バースト信号S21が、その送信元ONU30(以下、注目ONU30と表記する)に関するTe及び調整済フラグの値が、それぞれ、Te0及び“0
”となっている状況下、光レベル制御装置103に入力された場合を考える。この場合、
光レベル制御装置103からは、入力パワーオーバーがOLT40で発生しない光バース
ト信号(図18の(2)に示した光バースト信号S17のような光バースト信号)が出力される。
従って、除去時間調整処理(図22)を実行しているCPU26は、ステップS353の処理を行うことにより、除去時間管理テーブル上の注目ONU30に関するTeをΔTeだけデクリメントする。
そして、注目ONU30からの光バースト信号が、図23に示した形状の光バースト信号S21として光レベル制御装置103に入力されている場合、注目ONU30に関する
TeをΔTeだけデクリメントしても、入力パワーオーバーが発生しない。従って、注目ONU30に関するTeがさらにΔTeだけデクリメントされることになる。そして、そのような処理が何度が繰り返されることによりTeが或る値(図23に示したケースでは、Te0−7×ΔTe)になると、光レベル制御装置103から、入力パワーオーバーが発生する光バースト信号が出力されるようになる。
従って、除去時間調整処理を実行しているCPU26に、入力パワーオーバーの発生が通知される。そして、Te=Te0が成立していない(ステップS354;NO)ため、
注目ONU30に関するTe値が、入力パワーオーバーが発生しなかった前回のTe値(図23に示したケースでは、Te0−6×ΔTe)に戻される(ステップS355)。ま
た、調整が、一応(詳細は後述)、完了したことを記憶しておくために、注目ONU30に関する調整済フラグの値が“1”に変更される(ステップS356)。
尚、入力パワーオーバーの発生通知時にTe=Te0が成立しているか否かを判断して
いるのは、光レベル制御装置103に入力された光バースト信号が、図17の(1)に示
してあるような形状の光バースト信号であるか否かを判断するためである。すなわち、光レベル制御装置103に入力された光バースト信号が、図17の(1)に示してあるよう
な形状の光バースト信号であった場合にも、CPU26には入力パワーオーバーの発生が通知される、ただし、図17の(1)に示してあるような形状の光バースト信号は、Teを調整しても、OLT40が正常に処理可能なものとはならない信号である。そして、入力パワーオーバーの発生通知時にTe=Te0が成立していた場合、光レベル制御装置1
3に入力された光バースト信号が、図17の(1)に示してあるような形状の光バース
ト信号であることになる。そのため、入力パワーオーバーの発生通知時にTe=Te0
成立していた場合(ステップS354;YES)、システムエラーがOLT40に通知されるようにしているのである。
また、調整済フラグの値が“1”となった後に、受信信号エラーの発生通知の有無を判定しているのは、光レベル制御装置103に入力された光バースト信号が、図17の(4
)に示してあるような形状の光バースト信号であるか否かを判断するためである。すなわち、ステップS352〜S356の処理は、光レベル制御装置103に入力された光バー
スト信号が、図17の(4)に示してあるような形状の光バースト信号であった場合にも、調整済フラグが“1”に変更される場合がある処理となっている。ただし、図17の(4)に示してあるような形状の光バースト信号は、Teを調整しても、OLT40が正常に処理可能なものとはならない信号である。そして、光レベル制御装置103に入力され
た光バースト信号が、図17の(4)に示してあるような形状の光バースト信号であるか否かは、受信信号エラーが発生するか否かによって判定できる。そのため、調整済フラグの値が“1”となった後に受信信号エラーの発生通知の有無を判定し、受信信号エラーの発生が通知された場合には、システムエラーがOLT40に通知されるようにしているのである。
以上、説明したように、光レベル制御装置103も、光レベル制御装置102と同様に、レーザON時間が異なる各種光バースト信号を、光サージが重畳している部分が除去された,OLT40が問題なく受信できる光バースト信号に変換する機能を有している。従って、光レベル制御装置103を用いておいても、10G−EPONに光ファイバ増幅器を
追加したような構成を有する光通信システムを、OLT40が光サージが重畳した光バースト信号に因り故障や劣化しにくい形で実現することができる。
また、光レベル制御装置103は、入力された光バースト信号を、OLT40が正常に
受信可能な,除去時間が短い(“Teの初期値−n・ΔTe”(nは、整数)が最も短い)信号(図23参照)に変換して出力する装置となっている。
すなわち、光レベル制御装置103からは、FA35により増幅しても本体部分まで光
サージが重畳することが殆どない光バースト信号が出力される。従って、光レベル制御装置103は、光レベル制御装置102と同じ形(図13A、図13B)で使用できる装置であると共に、図24に示したような形でも使用できる装置となっていることになる。
《変形形態》
上記した各実施形態に係る光レベル制御装置(10、102、103)は、各種の変形を行えるものである。例えば、図24に模式的に示したように、光レベル制御装置102
光レベル制御装置103を、SOA14と光カプラ12との間にFA35が挿入された装
置(つまり、増幅装置)に変形することが出来る。また、第1実施形態に係る光レベル制御装置10を、SOA14と光カプラ12との間にFA35が挿入された増幅装置に変形することも出来る。尚、光レベル制御装置を、前段側にFA35がない状態で使用する増幅装置に変形する場合、光フィルタ16を取り除いておくことが出来る。
ステップS102、S203又はS303の処理で、“Te−α”(αは、遅延線13による遅延時間)時間の経過が待機されるようにすれば、光レベル制御装置10、102
又は103を、遅延線13を有さない装置に変形することが出来る。ただし、そのように
変形した場合、光レベル制御装置をコンパクト且つ安価に製造できることにはなるものの、光バースト信号の追加完了後、即座にSOA14への駆動電流の供給を停止できないことになる。そのため、消費電力が低い光レベル制御装置を得たい場合には、遅延線31を設けておくことが好ましい。
各実施形態に係る光レベル制御装置を、駆動時におけるSOA14の増幅率が0dBでない装置に変形することも出来る。また、各実施形態に係る光レベル制御装置を、SOA14の代わりに、強誘電体光スイッチ(例えば、PLZT(Plomb Lanthanum Zirconate Titanate)光スイッチ)や、ミラーの姿勢をメカニカルに制御する光スイッチが用いられた装置に変形することも出来る。
光レベル制御装置102と光レベル制御装置103とを用いて、図25に示したような光
通信システムを構築することも出来る。すなわち、上記したように、光レベル制御装置103は、入力された光バースト信号を、FA35により増幅しても本体部分まで光サージ
が重畳することが殆どない光バースト信号を変換して出力する装置である。また、光レベル制御装置102は、入力された光バースト信号を、OLT40にて受信信号エラーが発
生しない,継続時間が短い信号に変換して出力する装置である。従って、光レベル制御装置102及び103を図26に示したように使用すれば、2回の増幅が必要とされる距離まで情報を伝送でき、OLT40に入力される合波後の光バースト信号の間隔を詰めることが可能な光通信システムを構築できることになる。
また、図27に示したように、光レベル制御装置10等を、OLT40内のWDMカプラ42と、入出力ポート41に入力され、WDMカプラ42により分波された光バースト信号をデジタルデータに変換する受信系43との間に挿入しておくことも出来る。換言すれば、光レベル制御装置10、102、103を用いて、光バースト信号の送受信装置を実現することも出来る。
各光レベル制御装置を、GE−PON/10G−EPONシステムにFA35を追加したものではない光通信システム(例えば、下り信号の送信法が、GE−PON/10G−EPONシステムとは異なる光通信システム)に使用することも出来る。さらに、光レベル制御装置102、103を、送信元を識別することなく除去時間Teを調整する装置に変形し、変形した光レベル制御装置102、103を用いて、各ONU30が共通して使用するレーザON時間を指定可能な光通信システムを構築することも出来る。
また、各光レベル制御装置内の制御部20、202、203が、CPU26を含まないユニット(プログラムを実行しないユニット)や、CPU26及びADC22等を搭載したボード等であっても良いことなどは、当然のことである。
10,102,103 光レベル制御装置
11 入力ポート
12,33 光カプラ
13 遅延線
14 SOA
15 出力ポート
16 光フィルタ
17 PD
18 設定用ポート
19,192,193 プログラム
20,202,203 制御部
21 アンプ
22 アナログ-デジタル変換回路
23 RAM
24 フラッシュROM
25 EEPROM
26 CPU
27,29 インタフェース回路
28 ドライバ回路
30 ONU
35 光ファイバ増幅器
38,42 WDMカプラ
40 OLT
43 受信系

Claims (8)

  1. 入力ポートと、
    出力ポートと、
    前記入力ポートに入力された光を前記出力ポートから出力する状態と前記入力ポートに入力された光を前記出力ポートから出力しない状態とを取り得る光デバイスと、
    前記入力ポートに入力された光の強度を検出する検出器と、
    前記検出器による光の強度の検出結果に基づき、前記入力ポートへの光バースト信号の入力を検知し、入力を検知した光バースト信号の先頭から当該光バースト信号の変調が開始されるまで時間を示すレーザON時間以下の第1時間が経過するまでの部分を除去した光バースト信号が前記出力ポートから出力されるように前記光デバイスを制御する制御部と、
    を備えることを特徴とする光レベル制御装置。
  2. 前記出力ポートから出力された光信号を受信する受信装置は、受信した光バースト信号の強度が既定強度よりも大きい場合に入力パワーオーバーが発生したことを前記制御部に電気信号で通知する機能を有し、
    前記制御部は、前記入力パワーオーバーの発生が通知されたか否かに基づき、前記第1時間を、前記第1時間として前記制御部が利用可能な複数の時間の中の,前記受信装置から前記入力パワーオーバーが通知されない最短時間に調整する
    ことを特徴とする請求項1に記載の光レベル制御装置。
  3. 前記出力ポートから出力された光信号を受信する受信装置は、受信した光バースト信号をデジタルデータに変換できなかった場合に受信信号エラーが発生したことを前記制御部に通知する機能を有し、
    前記制御部は、前記受信信号エラーの発生が通知されたか否かに基づき、前記第1時間を、前記第1時間として前記制御部が利用可能な複数の時間の中の,前記受信装置から前記受信信号エラーが通知されない最長時間に調整する
    ことを特徴とする請求項1に記載の光レベル制御装置。
  4. 前記制御部は、複数の送信元装置のそれぞれが光バースト信号を送信するタイミングを示す情報に基づき、前記入力ポートへ入力された各光バースト信号の送信元装置を判別し、判別した送信元装置別に前記第1時間の管理及び調整を行うと共に、入力を検知した光バースト信号の先頭から、当該光バースト信号の送信元装置についての、調整中又は調整が完了した前記第1時間が経過するまでの部分を除去した光バースト信号が前記出力ポートから出力されるように前記光デバイスを制御する
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の光レベル制御装置。
  5. 前記光デバイスは、前記入力ポートに入力された光を前記出力ポートから出力する第1状態と、前記入力ポートに入力された光を前記出力ポートから出力しない第2状態に制御可能で、
    前記制御部は、前記検出器による光の強度の検出結果に基づき前記入力ポートへの光バースト信号の入力を検知してから前記第1時間が経過したときに、前記第1状態で動作するように前記光デバイスを制御すると共に、前記検出器による光の強度の検出結果に基づき前記入力ポートへの光バースト信号の入力が完了したことを検知したときに、前記第2状態で動作するように前記光デバイスを制御する
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の光レベル制御装置。
  6. 前記制御部の制御により前記光デバイスが前記第1状態で動作し始めたときに、前記入力ポートに入力された光バースト信号の,先頭から前記第1時間経過後の部分を前記光デ
    バイスに入力させるための遅延素子を備える
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の光レベル制御装置。
  7. 前記入力ポートに入力された光を増幅して前記光デバイスに供給する光ファイバ増幅器を、さらに、備える
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の光レベル制御装置。
  8. 入力ポートと、
    光バースト信号を電気信号に変換するための受信系と
    前記入力ポートに入力された光を前記受信系に供給する状態と前記入力ポートに入力された光を前記受信系に供給しない状態とを取り得る光デバイスと、
    前記入力ポートに入力された光の強度を検出する検出器と、
    前記検出器による光の強度の検出結果に基づき、前記入力ポートへの光バースト信号の入力を検知し、入力を検知した光バースト信号の先頭から当該光バースト信号の変調が開始されるまで時間を示すレーザON時間以下の第1時間が経過するまでの部分を除去した光バースト信号が前記受信系に供給されるように前記光デバイスを制御する制御部と、
    を備えることを特徴とする光受信装置。
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