JP2011101116A - 光中継器、光通信システム、及び光中継器の制御方法 - Google Patents

光中継器、光通信システム、及び光中継器の制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2011101116A
JP2011101116A JP2009253362A JP2009253362A JP2011101116A JP 2011101116 A JP2011101116 A JP 2011101116A JP 2009253362 A JP2009253362 A JP 2009253362A JP 2009253362 A JP2009253362 A JP 2009253362A JP 2011101116 A JP2011101116 A JP 2011101116A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical
optical signal
communication device
signal
signal transmitted
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2009253362A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomohiro Meiraku
知浩 明樂
Akio Tajima
章雄 田島
Seigo Takahashi
成五 高橋
Tatsuya Uchikata
達也 内方
Akitomo Tanaka
聡寛 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2009253362A priority Critical patent/JP2011101116A/ja
Publication of JP2011101116A publication Critical patent/JP2011101116A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】正確なタイミングで各光信号に適した設定に光機能デバイスを切り替えることのできる光中継器等を提供する。
【解決手段】記憶部17は、第m+k番目のONU12が送信する光信号の長さに対応する一定時間Tm+kと、第m+k+1番目のONU12が送信する光信号に対する処理に関する設定値Gm+k+1とを、予め記憶する。制御部18は、記憶部17に記憶された一定時間Tm+k及び設定値Gm+k+1を読み込み、第m+k番目のONU12から送信された光信号を上り信号受信部16で受信し始めてから一定時間Tm+kの経過後に、設定値Gm+k+1を光機能デバイス15に設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、PON(Passive Optical Network)などに用いられる光中継器等に関する。以下、加入者端末装置を「ONU(Optical Network Unit)」、局舎装置を「OLT(Optical Line Terminal)」と略称する。
現在、インターネットトラフィックの急激な増加から、局舎から加入者端末までのアクセスネットワークにも、光ファイバ通信が用いられるようになってきた。図10に示すように、PONは、複数のONU201〜203と、OLT204と、光スプリッタ205とからなる光通信システムである。このPONは、OLT204や局舎から光スプリッタ205までの光ファイバを、複数のONU201〜203で共有できることから、経済性に優れた光通信方式である。
現在、国内で用いられているPONシステムは、最大分岐数32かつ最大伝送距離20kmである。近年では、FTTH(Fiber To The Home)の急激な拡大に伴い、PONの分岐数の拡大や伝送距離の延長が検討されている。現在の32分岐かつ20kmのPONを、128分岐かつ60kmに拡張した場合、少なくとも分岐損失6dB及び伝送損失8dBの損失増大となる。最近IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers, inc.)で、標準化が完了した10G−EPON(10Gb/s Ethernet Passive Optical Network)を例に取ると、現在の最大ロスバジェットである29dBが43dBへ大幅に増大する。そのため、ONUの送信機出力を+9dBmと設定したとしても、OLTの受信光パワーが−34dBmとなってAPD(Avalanche Photo Diode)受信機の感度を下回ってしまう。分岐数拡大に伴う分岐損失の増大又は伝送距離の延長に伴う伝送損失の増大を補償するためには、伝送の途中で光を増幅するための光増幅器を備えた、光中継器が必要となる。
PONに光中継器を適用する場合、利得一定ではなく、パワーの小さな信号に対しては利得を大きく、パワーの大きな信号に対しては利得を小さく設定するというように、各ONUからの光信号に応じて光増幅器の利得を動的に変化させる必要がある。なぜなら、利得一定で制御をした場合、OLTにおける受信ダイナミックレンジが拡大するため、実現が困難となるからである。通常の光増幅器では、出力レベルを一定に保つために、出力信号をモニタしてフィードバックをかけることにより利得を制御する、ALC(Automatic Level Control)方式が用いられている。OLTからONUへの下り信号は一定のレベルで送信される連続信号であるため、一般の基幹系光ネットワークの領域で用いられるALC方式による光増幅器の制御が適用できる。
しかし、ONUからOLTへの上り信号に対しては、ALC方式での光増幅器の制御では対応できない。なぜなら、その上り信号は不連続の光信号であり、更に、各ONUからのバースト光信号は、図10に示すように、ダイナミックレンジの範囲内のパワー差を持って次々と送信されるためである。つまり、ALC方式では、ガードタイムのような無信号入力時又は小信号入力時に、出力パワーを一定に保つために利得が大きく設定される。その状態から大きなパワーを持つ光信号が入力されると、信号処理回路の遅延や光増幅器固有の応答速度の限界により、信号先頭部で光サージを生じてしまうのである。
光増幅器の応答速度の影響を緩和する方法として、特許文献1では、光増幅器への入力信号をモニタし、モニタからの信号に応じて励起強度を変化させる際に、光増幅器の制御信号をオーバーシュート信号とすることにより、光増幅器固有の遅い応答速度を改善する方式が提案されている。しかし、PONのように短いガードタイムで次々と光信号が入力される状況に適用するには、不十分である。
特許文献2では、バースト光信号の到達前に光ラベル信号を予め送信し、この光レベル信号に基づいて光増幅器を設定することにより、利得一定制御又は出力一定制御を行う方式が提案されている。しかし、PONにこの方式を適用した場合、光ラベル信号伝送のための帯域を確保する必要があるため、著しい伝送効率の低下を引き起こす。
特許文献3では、光ルーティング装置において、バースト信号の検知と同時にタイマを起動させ、所定時間経過後にラベルを認識することにより、ラベルに含まれた宛先情報に基づいて、光スイッチの経路を切り替える方式が提案されている。このラベル識別のタイミング制御方法を、PONに用いる光増幅器の利得切り替えタイミング制御に応用したとしても、処理を加える対象の光信号が到達した後に、認識及び光信号への処理を行うため、遅延なしに光信号を中継することはできない。
特開2008−300812号公報 特開2006−238368号公報 特開2007−243243号公報 特開2008−172665号公報
フィードバック方式での利得制御の場合、無信号入力時又は小信号入力時から大信号入力時への切り替えにおいて、信号処理回路での遅延又は光増幅器固有の応答速度の限界による、バースト先頭部での光サージは避けられない。
PONのような、バースト光信号で通信を行うシステムに光中継器を用いるためには、バースト光信号が光増幅器に到達する前に光増幅器の利得を設定する、フィードフォワード方式での利得制御を行うことが望ましい。フィードフォワード方式での利得制御を実現するためには、バースト光信号に対応した非常に正確なタイミングで利得切り替えを行う必要がある。
PONシステムには、OLTと各PON構成要素との間の光の伝播遅延量を測定し、同期を取るプロセスがある。特許文献4には、OLT(上記公報中では局側装置)において、各ONU(上記公報中では端末装置)から送られてくるバースト信号長毎に、バースト受信に関する回路パラメータを切り替える構成が例示されている。しかしながら、伝播遅延量が光ファイバの周辺温度に伴い変動するため、また、量子化された単位時間周期のクロックによってOLTとONUとの間の同期をとるため、各ONU及び中継器の動作タイミングをOLTで制御する方法では、同期の精度が制限される。
また、図11に示すように、OLT301と光中継器302との間の光の伝播遅延量RTTaと、OLT301とONU303との間の光の伝播遅延量RTTnとから、光中継器302とONU303との間の伝播遅延量RTTxを割り出すことは、
RTTx=RTTn−RTTa
で表されるように、理論的には可能である。
しかし、前述のように、OLTと各PON構成要素との間の同期の精度がよくないため、遅延時間計測の誤差が蓄積されることとなる。このため、ONUと光中継器との間のようにOLTから離れた位置にある装置同士について、同期を正確に取ることは、事実上非常に困難である。この場合は、光中継器において、バースト信号を増幅する際に、利得切り替えタイミングの誤りを引き起こす可能性がある。利得切り替えのタイミングを誤ると、OLTで受信する際のビット誤りの原因となるだけでなく、過剰な光パワーの入力により、PD(Photo Detector)などの後段の素子破壊にもつながる。これを防ぐには、各ONUと光中継器との同期のずれを考慮して、ガードタイムを拡大させる必要があるため、著しい伝送効率低下は避けられない。
以上、光機能デバイスとして光増幅器を含む場合の課題について説明したが、光機能デバイスとして光スイッチ、光減衰器、又は可変光フィルタなどを含む場合でも同様の課題があった。
そこで、本発明の目的は、正確なタイミングで各光信号に適した設定に光機能デバイスを切り替えることのできる光中継器等を提供することにある。
本発明に係る光中継器は、
第一の通信機に光伝送路を介して接続された光分岐手段に、複数の第二の通信機がそれぞれ光伝送路を介して接続されている場合に、前記第一の通信機と前記光分岐手段との間の前記光伝送路に設けられる光中継器において、
前記複数の第二の通信機から送信された光信号を順次受信し当該光信号に処理を施して前記第一の通信機へ順次送信する光機能デバイスと、
前記複数の第二の通信機から送信された光信号を受信する上り信号受信部と、
m,kを自然数とし、かつ前記複数の第二の通信機のうち第m+k番目及び第m+k+1番目に前記光信号を送信する第二の通信機をそれぞれ第m+k番目及び第m+k+1番目の第二の通信機としたとき、前記第m+k番目の第二の通信機が送信する前記光信号の長さに対応する一定時間Tm+kと前記第m+k+1番目の第二の通信機が送信する前記光信号に対する前記処理に関する設定値Gm+k+1とを予め記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶された前記一定時間Tm+k及び前記設定値Gm+k+1を読み込み、前記第m+k番目の第二の通信機から送信された前記光信号を前記上り信号受信部で受信し始めてから前記一定時間Tm+kの経過後に、前記設定値Gm+k+1を前記光機能デバイスに設定する制御部と、
を備えたことを特徴とする。
本発明に係る光中継器の制御方法は、
第一の通信機に光伝送路を介して接続された光分岐手段に、複数の第二の通信機がそれぞれ光伝送路を介して接続されている場合に、前記第一の通信機と前記光分岐手段との間の前記光伝送路に設けられる光中継器を制御する方法において、
前記光中継器は、前記複数の第二の通信機から送信された前記光信号を順次受信し当該光信号に処理を施して前記第一の通信機へ順次送信する光機能デバイスと、前記複数の第二の通信機から送信された前記光信号を受信する上り信号受信部とを備えたものであり、
m,kを自然数とし、かつ前記複数の第二の通信機のうち第m+k番目及び第m+k+1番目に前記光信号を送信する第二の通信機をそれぞれ第m+k番目及び第m+k+1番目の第二の通信機としたとき、
前記第m+k番目の第二の通信機が送信する前記光信号の長さに対応する一定時間Tm+kと前記第m+k+1番目の第二の通信機が送信する前記光信号に対する前記処理に関する設定値Gm+k+1とを予め記憶しておき、
前記一定時間Tm及び前記設定値Gm+k+1を用い、前記第m+k番目の第二の通信機から送信された前記光信号を前記上り信号受信部で受信し始めてから前記一定時間Tm+kの経過後に、前記設定値Gm+k+1を前記光機能デバイスに設定する、
ことを特徴とする。
本発明によれば、光中継器に光信号が到達する前に、光中継器内の光機能デバイスの設定を変えることができるため、一般的なフィードバック方式での利得制御のような光サージを生じることなく、各第二の通信機から光中継器に到達した光信号を処理することができる。しかも、光中継器内の限られた精度のクロックを用いて絶対時間を計測することによる設定切り替えタイミング制御ではなく、光信号の到達検知から相対時間(光信号の長さに対応する一定時間)を計測することによる設定切り替えタイミング制御を行うことで、光機能デバイスの高精度な設定切り替えタイミング制御が可能となる。
実施形態1の光中継器及び光通信システムを示す機能ブロック図である。 実施形態1において、バースト光信号の信号長及び利得設定値を通知する方法を示すシーケンス図である。 実施形態1で用いるバースト光信号のフレーム構造を示すタイミング図である。 実施形態1の光中継器の動作(実施例1)を示すフロー図である。 実施形態1の光中継器の動作(実施例3)を示すフロー図である。 実施形態2の光中継器及び光通信システムを示す機能ブロック図である。 実施形態3の光中継器及び光通信システムを示す機能ブロック図である。 実施形態3における無信号時の光増幅器の動作を示すタイミング図である。 実施形態1における無信号時の光増幅器の動作を示すタイミング図である。 関連技術において、PONの構成を示すブロック図である。 関連技術において、光中継器とONUとの間の伝播遅延量を算出する方法を示すブロック図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。
図1は、実施形態1の光中継器及び光通信システムを示す機能ブロック図である。以下、この図面に基づき説明する。まず、本実施形態1の概要について説明する。以下、本発明の概要を説明する場合は、各構成要素について、上位概念として表示し、対応する符号を括弧書きにする。
本実施形態1の光中継器(13)は、第一の通信機(11)に光伝送路(120)を介して接続された光分岐手段(124)に、複数の第二の通信機(12)がそれぞれ光伝送路(120)を介して接続されている場合に、第一の通信機(11)と光分岐手段(124)との間の光伝送路(120)に設けられるものである。本実施形態1の光通信システム(14)は、第一の通信機(11)、光分岐手段(124)、複数の第二の通信機(12)、光中継器(13)などを備えている。
ここで、m,kを自然数とする。かつ、複数の第二の通信機(12)のうち、第m+k番目及び第m+k+1番目に光信号を送信する第二の通信機(12)を、それぞれ第m+k番目及び第m+k+1番目の第二の通信機(12)とする。
光中継器(13)は、光機能デバイス(15)、上り信号受信部(16)、記憶部(17)、制御部(18)などを備えている。光機能デバイス(15)は、複数の第二の通信機(12)から送信された光信号を順次受信し、当該光信号に処理を施して第一の通信機(11)へ順次送信する。上り信号受信部(16)は、複数の第二の通信機(12)から送信された光信号を受信する。記憶部(17)は、第m+k番目の第二の通信機(12)が送信する光信号の長さに対応する一定時間Tm+kと、第m+k+1番目の第二の通信機(12)が送信する光信号に対する前記処理に関する設定値Gm+k+1とを、予め記憶する。制御部(18)は、記憶部(17)に記憶された一定時間Tm+k及び設定値Gm+k+1を読み込み、第m+k番目の第二の通信機から送信された光信号を上り信号受信部(16)で受信し始めてから一定時間Tm+kの経過後に、設定値Gm+k+1を光機能デバイス(15)に設定する。
光中継器(13)及び光通信システム(14)によれば、光信号が光中継器(13)に到達する前に、光中継器(13)内の光機能デバイス(15)の設定を変えることができるため、一般的なフィードバック方式での利得制御のような光サージを生じることなく、各第二の通信機(12)から光中継器(13)に到達した光信号を処理することができる。しかも、光中継器(13)内の限られた精度のクロックを用いて絶対時間を計測することによる設定切り替えタイミング制御ではなく、光信号の到達検知から相対時間(光信号の長さに対応する一定時間)を計測することによる設定切り替えタイミング制御を行うことで、光機能デバイス(13)の高精度な設定切り替えタイミング制御が可能となる。
また、本実施形態1では、例えば次のようにして、記憶部(17)が一定時間Tm+k及び設定値Gm+k+1を予め記憶する。
まず、複数の第二の通信機(12)のうち、第m番目及び第m+1番目に光信号を送信する第二の通信機(12)を、それぞれ第m番目及び第m+1番目の第二の通信機(12)とする。第m番目の第二の通信機(12)が送信する光信号には、第m+k番目の第二の通信機(12)が送信する光信号の長さに対応する一定時間Tm+kと、第m+k番目の第二の通信機(12)が送信する光信号に対する前記処理に関する設定値Gm+kと、の情報が含まれている。第m+1番目の第二の通信機(12)が送信する光信号には、第m+k+1番目の第二の通信機(12)が送信する光信号の長さに対応する一定時間Tm+k+1と、第m+k+1番目の第二の通信機(12)が送信する光信号に対する前記処理に関する設定値Gm+k+1と、の情報が含まれている。
このとき、記憶部(17)は、上り信号受信部(16)で受信された光信号から、一定時間Tm+k,Tm+k+1及び設定値Gm+k,Gm+k+1の情報を読み取って、これを記憶する、という機能を有する。なお、複数の第二の通信機(12)の個数をnとしたとき、mは1からnまでの一部又はすべての値を採り得るとしてもよく、kは1からn−1までのいずれか一つとすることが望ましい。また、m+k>nとなる場合は、m+kに代えてm+k−nとしてもよい。
次に、実施形態1の光中継器の制御方法について説明する。本実施形態1の制御方法は、実施形態1の光中継器13の動作を、方法の発明として捉えたものである。
本実施形態1の制御方法は、第一の通信機(11)に光伝送路(120)を介して接続された光分岐手段(124)に、複数の第二の通信機(12)がそれぞれ光伝送路(120)を介して接続されている場合に、第一の通信機(11)と光分岐手段(124)との間の光伝送路(120)に設けられる光中継器(13)を制御する方法である。
光中継器(13)は、光機能デバイス(15)、上り信号受信部(16)などを備えている。光機能デバイス(15)は、複数の第二の通信機(12)から送信された光信号を順次受信し、当該光信号に処理を施して第一の通信機(11)へ順次送信する。上り信号受信部(16)は、複数の第二の通信機(12)から送信された光信号を受信する。
ここで、m,kを自然数とする。かつ、複数の第二の通信機(12)のうち、第m+k番目及び第m+k+1番目に光信号を送信する第二の通信機(12)を、それぞれ第m+k番目及び第m+k+1番目の第二の通信機(12)とする。
このとき、実施形態1の制御方法は、次の二つの工程を実行する。まず、第m+k番目の第二の通信機(12)が送信する光信号の長さに対応する一定時間Tm+kと、第m+k+1番目の第二の通信機(12)が送信する光信号に対する前記処理に関する設定値Gm+k+1とを、予め記憶する(第一の工程)。続いて、一定時間Tm及び設定値Gm+k+1を用い、第m+k番目の第二の通信機から送信された光信号を上り信号受信部(16)で受信し始めてから一定時間Tm+kの経過後に、設定値Gm+k+1を光機能デバイス(15)に設定する(第二の工程)。
また、第一の工程は、次のようにしてもよい。
複数の第二の通信機(12)のうち、第m番目及び第m+1番目に光信号を送信する第二の通信機(12)を、それぞれ第m番目及び第m+1番目の第二の通信機(12)とする。第m番目の第二の通信機(12)が送信する光信号には、第m+k番目の第二の通信機(12)が送信する光信号の長さに対応する一定時間Tm+kと、第m+k番目の第二の通信機(12)が送信する光信号に対する前記処理に関する設定値Gm+kと、の情報が含まれている。第m+1番目の第二の通信機(12)が送信する光信号には、第m+k+1番目の第二の通信機(12)が送信する光信号の長さに対応する一定時間Tm+k+1と、第m+k+1番目の第二の通信機(12)が送信する光信号に対する前記処理に関する設定値Gm+k+1と、の情報が含まれている。
このとき、第一の工程では、上り信号受信部(16)で受信された光信号から、一定時間Tm+k,Tm+k+1及び設定値Gm+k,Gm+k+1の情報を読み取って、これを記憶する。
なお、複数の第二の通信機(12)の個数をnとしたとき、mは1からnまでの一部又はすべての値を採り得るとしてもよく、kは1からn−1までのいずれか一つとすることが望ましい。また、m+k>nとなる場合は、m+kに代えてm+k−nとしてもよい。例えば、m=1からm=nまで、前述の第一及び第二の工程を順次実行する。本実施形態1の制御方法によれば、本実施形態1の光中継器と同様の作用及び効果を奏する。
また、本実施形態1では、第一の通信機(11)はOLT11であり、第二の通信機(12)はONU12であり、光信号はバースト光信号である。第二の通信機(12)が送信する光信号の長さに対応する一定時間は、ONU12が送信するバースト光信号の信号長に相当する時間である。光機能デバイス(15)は、光信号に対する処理として当該光信号を増幅する光増幅器113を含む。処理に関する設定値は、光増幅器113の増幅利得である。光分岐手段(124)は光スプリッタ124であり、kは「1」である。制御部(18)は、バースト光信号のビット数をカウントすることにより、一定時間Tm+kの経過を検出する、としてもよい。処理に関する設定値は、複数のONU12のいずれから送信されたバースト光信号でも、光増幅器113による増幅後のパワーが一定になるように、各ONU12ごとに定められた増幅利得である、としてもよい。
次に、本実施形態1を更に具体的かつ詳細に説明する。
[構成の説明]
図1は、本実施形態1における光通信システム14の機能ブロック図である。図1において、一部のブロック内の名称は簡略化している。一般的なPONでは、ONU12が複数あるが、簡略化のため一つだけ図示している。
OLT11とONU12と光中継器13とが、光伝送路120及び光スプリッタ124を介して接続されている。OLT11は、計算部104、記憶部105、符号化部106、送信部107、受信部123等を備えている。計算部104は、各ONU12が送信するバースト光信号の信号長と、当該バースト光信号に対応する利得設定値とを計算する。記憶部105は、計算部104が計算した信号長及び利得設定値を、各ONU12の番号に関連付けて記憶する。符号化部106は、計算された利得設定値の情報を、符号化して送信信号内に付加する。送信部107は、符号化された信号を光信号に変換して出力する。受信部123は、各ONU12から送信された上り信号を、光中継器13を介して受信する。
ONU12は、受信部108、記憶部109、符号化部110、送信部111等を備えている。受信部108は、OLT11からの光信号を受信する。記憶部109は、受信部108が受信した信号から、ONU12の次にバースト光信号を送信するONUに対応するバースト光信号の信号長及び利得設定値の情報(以下「中継器制御パラメータ」という。)を記憶する。符号化部110は、ONU12が送信するバースト光信号内に、中継器制御パラメータを付加する。送信部111は、符号化された信号を光信号に変換して出力する。
光中継器13は、光機能デバイス15、上り信号受信部16、記憶部17、制御部18、WDM(Wavelength Division Multiplexing)カプラ118,119、上り信号用光伝送路121、下り信号用光伝送路122等を備えている。上り信号受信部16は、ONU12からのバースト光信号を一定の比率で分岐する光カプラ112と、ONU12からのバースト光信号の到達を検知するPD(Photo Detector)114とを有する。PD(光受信器)114は、例えばアバランシェ・フォトディテクタである。光機能デバイス15は、光信号を増幅する半導体光増幅器などからなる光増幅器113と、光増幅器113に励起電流又は励起光を与える励起手段116とを有する。WDMカプラ118,119は、光中継器13への入力信号を、上り信号用光伝送路121と下り信号用光伝送路122とに分離する。
制御部18は、計時開始トリガ125、設定変更トリガ127、タイマ117、記憶部17等を有する。タイマ117は、時間経過を検知する。計時開始トリガ125は、PD114で検知したバースト光信号の到達を受けて、タイマ117を作動させる。記憶部17は、PD114で受信したデータから中継器制御パラメータを読み取り、その中継器制御パラメータを記憶する。設定変更トリガ127は、タイマ117で検知した所定時間経過を受けて、励起手段116に設定変更のトリガをかける。記憶部17及び制御部18の有するこれらの機能は、例えば、制御用IC(Integrated Circuit)及び半導体メモリ、又は、マイクロコンピュータ及びそのプログラムで実現することができる。
光増幅器113は、半導体光増幅器に限定されず、希土類ドープファイバ増幅器でもよい。PD114は、アバランシェ・フォトディテクタに限定されず、pin−PDを用いてもよい。タイマ117は、時間経過を検知するものに限らず、光中継器13を通過するビット数をカウントするものでもよい。記憶部17は、制御部18の外に設けてもよい。
[動作の説明]
図2は、実施形態1において、バースト光信号の信号長及び利得設定値を通知する方法を示すシーケンス図である。図3は、実施形態1で用いるバースト光信号のフレーム構造を示すタイミング図である。図4は、実施形態1の光中継器13の動作を示すフロー図である。以下、図1乃至図4に基づき、実施形態1の光中継器13の動作を説明する。
一般のPONシステムでは、新たにONUが追加されると、ディスカバリ・プロセスと呼ばれる登録手続きが自動で行われる。そして、OLTは、OLTとONUとの間の遅延時間を計算し、各ONUにLLID(Logical Link ID)を割り当てる。これらの動作に加え、本実施形態1におけるOLT11は、各ONU12から送信された各バースト光信号に対して、光増幅器113による好適な利得設定値を計算する。
ここでは、m番目、m+1番目、m+2番目、・・・にバースト光信号を送信するONU12を、それぞれONU#m,ONU#m+1,ONU#m+2,・・・と表記する。この順で送信されたバースト光信号は、信号長がそれぞれTm,Tm+1,Tm+2,・・・であり、利得設定値がそれぞれGm,Gm+1,Gm+2,・・・であるとする。
OLT11は、各ONU12からの帯域割り当て要求に対し、各ONU12の送信順、送信タイミング、バースト光信号の信号長を決定し、これらを各ONU12に対応した利得設定値と合わせて、帯域割り当ての情報として、各ONU12へ通知する。各ONU12は、バースト光信号を送信する際に、帯域割り当て情報から、自分自身の次の順番のONUから送信されるバースト光信号に対応した、信号長及び利得設定値を抜き出し、これをバースト光信号のヘッダ部分に追加する。光中継器13は、送られてきたバースト光信号のヘッダをPD114でモニタすることにより、次のバースト光信号の信号長と光増幅器113の利得設定値とを取得する。
本実施形態1における利得切り替え動作を、図4に示す各ステップに沿って説明する。ONU#mからのバースト光信号を光中継器13が入力する時点で、光増幅器113の利得はGmとなっている。ONU#mからのバースト光信号は光カプラ112が二つに分岐し、その一方を光増幅器113が入力し、他方をPD114が入力する。時刻tmにおいて、ONU#mからのバースト光信号が、光中継器13へ到達し、PD114に入力される(図2)。これにより、計時開始トリガ125が、バースト光信号の到達を検知し(ステップS11)、光中継器13内のタイマ117をスタートさせる(ステップS12)。同時に、記憶部17が、受信したバースト光信号から、次に送信されるバースト光信号の信号長と、光増幅器113の利得設定値とを読み取り(図3)、それらを自身のメモリに格納する(ステップS13)。タイマ117の作動中に、光増幅器113の利得をGm+1に切り替えられるように、励起手段116をスタンバイにしておく(ステップS14)。その後、タイマ117の経過時間がTmとなった時点で、設定変更トリガ127が励起手段116に指示を出して光増幅器113の利得をGm+1へと切り替える(ステップS15,S16)。そして、タイマ117がリセットすることにより(ステップS17)、ONU#m+1からのバースト光信号の到達を待つ状態となる(ステップS18)。
同様に、時刻tm+1において、ONU#m+1からのバースト光信号が、光中継器13に到達し、PD114に入力される(図2)。これにより、計時開始トリガ125が、バースト光信号の到達を検知し(ステップS19)、光中継器13内のタイマ117をスタートさせる(ステップS20)。経過時間がTm+1となった時点で、設定変更トリガ127が励起手段116に指示を出して光増幅器113の利得をGm+2に変化させる(ステップS21〜S24)。そして、タイマ117がリセットすることにより(ステップS25)、ONU#m+2からのバースト光信号の到達を待つ状態となる(ステップS18)。以上の動作をバースト光信号が入力されるごとに繰り返す。
[効果の説明]
本実施形態1によれば、バースト光信号が光中継器13に到達する前に、光中継器13内の光増幅器113の利得を設定することができるため、一般的なフィードバック方式による利得制御のような光サージを生じることがない。しかも、各ONU12からのバースト光信号を光中継器13が入力する際に、光増幅器113の利得をタイミングの誤り無く切り替えることが可能となる。更に、バースト光信号の強度に合わせて光増幅器113の利得を設定することにより、OLT11における受信部123の入力ダイナミックレンジを小さくできるので、低コスト化が可能となる。このように、光増幅器113の利得を、各バースト光信号に適した値に、正確なタイミングで切り替えることのできる、光中継器13を提供することができる。
以上の例では、k=1の場合(以下「実施例1」という。)について説明した。以下に、k≧2の場合(以下「実施例2」という。)について説明する。
実施例1では、各ONU12が、自分自身の「次」に送信するONUからのバースト光信号に対応する信号長及び利得設定値を、送信バースト光信号のヘッダに追加して送信する。これに対し、本実施例2では、ONU#m(m=1〜N)のバースト光信号のヘッダに、ONU#mの二つ以上後に送信されるバースト光信号に対応する信号長及び利得設定値を追加して送信し、この情報を光中継器13に通知する。
本実施例2では、各ONU12が、自分自身のk(k≧2)番だけ後の順番で送信するONU12に対応するバースト光信号の信号長及び利得設定値を、自分自身が送信するバースト光信号のヘッダに追加して光中継器13に通知する。ここで、ONU#mのk番だけ後にバースト光信号を送信するONUをONU#m+kとし、ONU#m,ONU#m+kが送信するバースト光信号の信号長をそれぞれTm,Tm+kとし、利得設定値をそれぞれGm,Gm+kとする。このとき、ONU#mは、自分自身の送信バースト光信号のヘッダに、ONU#m+kに対応するバースト光信号の信号長Tm+k及び利得設定値Gm+kを追加して送信する。
光増幅器113の利得をONU#m+kに対応する値に切り替えるタイミングに関しては、実施例1に準ずる。つまり、計時開始トリガ125が、ONU#m+kの1つ前のバースト光信号の到達を検知してから、タイマ117をスタートさせる。そして、タイマ117が実施例1における時間経過を示した時点で、設定変更トリガ127が励起手段116に指示を出すことによって光増幅器113の利得をGm+kへと切り替える。本実施例2によれば、前述した実施例1の効果を得ながら、信号処理回路への処理速度の要求が緩和されるため、光中継器13のコストを下げることができる。
図5は、実施形態1の光中継器の動作(実施例3)を示すフロー図である。以下、図1及び図5に基づき、本実施形態1の実施例3について説明する。
まず、実施例3の概要を説明する。光信号を上り信号受信部(16)で受信してから一定時間Tm+kを計測し始まるまでの遅延時間をΔt1とし、設定値Gm+k+1を光機能デバイス(13)に設定してから実際に当該設定値が変化し始まるまでの遅延時間をΔt2とする。このとき、本実施例3では、実施例1における一定時間Tm+kに代えて、一定時間Tm+k−Δt1、一定時間Tm+k−Δt2又は一定時間Tm+k−Δt1−Δt2としている。
以下に、更に具体的かつ詳細に説明する。本実施例3は、利得の切り替えタイミングの決定が実施例1と異なる。実施例1では、バースト光信号が光中継器13に到達してPD114に入力され、制御部18がバースト光信号の到達を検知してから、タイマ117がバースト光信号の信号長だけの時間経過を検知した時点又は通過ビット数のカウントを終了した時点で、光増幅器113の利得を切り替える。しかし、実際の光中継器では、信号処理に起因する遅延や、電気回路内での信号の伝播遅延が生じることがある。このことを踏まえ、本実施例3では、タイマ117による経過時間の検知又は通過ビット数のカウントにおいて、前述の遅延量を考慮に入れ、利得切り替えのタイミングを決定する。
まず、バースト光信号がPD114に到達してから、計時開始トリガ125がタイマ117をスタートさせるまでの、信号処理遅延時間をΔt1とする。そして、タイマ117が所定の時間経過を示したことを設定変更トリガ127が検知して励起手段116に指示を出してから、励起手段116からの励起信号を受けて光増幅器113の利得が変化し始めるまでの、信号処理遅延時間をΔt2とする。これらのΔt1及びΔt2は、光中継器13の設計段階及び実装段階で把握する。
図5のステップS31〜S46は、図4のステップS11〜S26に対応する。通常運用時には、計時開始トリガ125が、ONU#mからのバースト光信号の到達を検知してから(ステップS31)、タイマ117をスタートさせる(ステップS32)。続いて、タイマ117の時間経過がTm−Δt1−Δt2となった時点で(ステップS33〜S35)、設定変更トリガ127が、励起手段116に指示を出し、光増幅器113の利得をGm+1へと切り替える(ステップS36)。そして、タイマ117がリセットすることにより(ステップS37)、ONU#m+1からのバースト光信号の到達を待つ状態となる(ステップS38)。
つまり、計時開始トリガ125が、ONU#m+kの1つ前のバースト光信号の到達を検知してから、タイマ117をスタートさせる。そして、タイマ117が実施例1における時間経過を示した時点で、設定変更トリガ127が励起手段116に指示を出すことによって光増幅器113の利得をGm+kへと切り替える。
本実施例3によれば、電気回路・信号処理の遅延を考慮に入れることで、実施例1よりも更に精度の高いタイミング制御が可能となる。したがって、ガードタイムをより縮小できることで、帯域利用効率が更に改善される。
図6は、実施形態2の光中継器及び光通信システムを示す機能ブロック図である。以下、図6に基づき説明する。図6において、図1と同じ部分には同じ符号を付す。
まず、本実施形態2の概要を説明する。本実施形態2の光中継器(23)は、第一の通信機(11)から送信された光信号を受信する下り信号受信部(21)を更に備えている。そして、第m+k番目の第二の通信機(12)が光信号を送信する前に第一の通信機(11)から送信された光信号には、一定時間Tm+k及び設定値Gm+k+1の情報が含まれている。記憶部(17)は、下り信号受信部(21)で受信された光信号から、一定時間Tm+k及び設定値Gm+k+1の情報を読み取って記憶する機能を有する。本実施形態2の光通信システム(24)は、第一の通信機(11)、光分岐手段(124)、複数の第二の通信機(12)、光中継器(23)などを備えている。本実施形態2の光中継器の制御方法は、本実施形態2の光中継器の動作を、方法の発明として捉えたものである。その他の構成は実施形態1と同様である。
以下、更に具体的かつ詳細に説明する。
本実施形態2は、パラメータを通知する点が実施形態1と異なる。つまり、実施形態1では、各ONUが送信するバースト光信号の信号長及び利得設定値を、一つ以上前の送信順のONUを経由して光中継器に通知するとしていた。これに対し、本実施形態2では、図1に示す構成に加え、図6に示すように、光中継器23に下り信号受信部21を設けている。下り信号受信部21は、OLT11から送られた下り信号を下り信号用光伝送路122から一定の割合で分岐する光カプラ25と、OLT11からの下り信号を監視するためのPD26とを有する。
OLT11は、実施形態1と同様、帯域割り当て情報を通知する際に、各ONU12に対応するバースト光信号の信号長及び利得設定値を合わせて通知する。光中継器23では、送られてきた下り信号を光カプラ25で分岐してPD26で受信し、これを制御部18内の記憶部17へ入力することにより、各ONU12の送信順と各ONU12に対応するバースト光信号の信号長及び利得設定値との情報を取得する。そのため、各ONU12は、自分自身の後に信号を送信するONUに対応するバースト光信号の信号長及び利得設定値を、送信信号に追加する必要はない。
光増幅器113の利得切り替えのタイミングは、実施形態1と同様である。つまり、PD114でバースト光信号の立ち上がりを検出し、タイマ117をスタートさせ、タイマ117が実施形態1に示した時間経過を検出した時点で、制御部18から励起手段116に指示を出し、光増幅器113の利得を次に送られてくるバースト光信号に対応する値へと切り替える。
本実施形態2によれば、実施形態1と同様の作用及び効果を得ながら、各ONU12から送信される情報量を削減できるので、実施形態1よりも更に帯域利用効率が改善される。
図7は、実施形態3の光中継器及び光通信システムを示す機能ブロック図である。図8は、実施形態3における無信号時の光増幅器の動作を示すタイミング図である。図9は、実施形態1における無信号時の光増幅器の動作を示すタイミング図である。以下、図7乃至図9に基づき説明する。図7において、図1と同じ部分には同じ符号を付す。
まず、本実施形態3の概要を説明する。本実施形態3の光中継器33は、複数のONU12と同等の機能を有する擬似的なONU(以下「擬似ONU」という。)36を更に備えている。そして、擬似ONU36によって送信される仮想的な光信号に対する増幅利得は、最小値である。この仮想的な光信号とは、例えば電気信号である。本実施形態3の光通信システム34は、ONT11、光スプリッタ124、複数のONU12、光中継器33などを備えている。本実施形態3の光中継器の制御方法は、本実施形態3の光中継器33の動作を、方法の発明として捉えたものである。その他の構成は実施形態1と同様である。
以下、更に具体的かつ詳細に説明する。
実施形態1では、図9に示すように、無信号時間中でも、次に送られてくるバースト光信号に対応した値に、光増幅器の利得を設定したまま待機することになる。この場合、無信号時間が長くなると、無駄な消費電力が増大してしまう。
これに対し、本実施形態3では、図1に示す構成に加え、図7に示すように、光中継器33に下り信号受信部31を設けている。下り信号受信部31は、OLT11から送られた下り信号を下り信号用光伝送路122から一定の割合で分岐する光カプラ35と、OLT11からの下り信号を受信するとともに擬似的なONUとして動作する擬似ONU36とを有する。
光通信システム34は、光中継器33が設置されるPONである。光通信システム34において、一定時間以上にわたって上り信号が無いときに、擬似ONU36に帯域を割り当てる。このとき、擬似ONU36は、帯域を割り当てられた時間に、無信号時間の後に光中継器33に到達するバースト光信号に対応した信号長及び利得設定値を含むダミー信号を、制御部18へ送信する。この一定時間とは、例えば、各ONU12から送信されるバースト光信号が採ることのできる最小のバースト長に等しい時間である。更に、図8に示すように、擬似ONU36(図8中に示すONU#0)に対応する利得設定値を、光増幅器113が採ることのできる最小値とする。擬似ONU36は、OLT11からの帯域割り当て情報と、擬似ONU36の次のバースト光信号に対応する信号長及び利得設定値とを、下り信号を監視することにより取得する。擬似ONU36は、少なくとも、帯域を割り当てられ、光中継器33の制御部18にダミー信号を送る機能が備わっていればよい。そのため、擬似ONU36は、必ずしもONU12内の送信部111を搭載し駆動する必要はなく、本実施形態3のようにダミー信号を電気信号としてもよい。また、擬似ONU36は、本実施形態3では光中継器33の中に設けられているが、光中継器33の外に設けてもよい。
本実施形態3によれば、実施形態1と同様の効果を奏するとともに、上り信号がない時間の励起光及び励起電流が不要となることで、光中継器の消費電力を低減することができる。
次に、他の実施形態について説明する。本発明は、光増幅器以外へも応用することができる。実施形態1〜3では、光増幅器の利得設定を切り替えることとしていたが、制御対象はアンプとは限らない。例えば、実施形態1〜3に示した構成、動作又はタイミングで光増幅器を他の光機能デバイスに置き換えることにより、光スイッチの放路、光減衰器の減衰量、可変光フィルタの透過波長といった、光機能デバイスのパラメータを切り替えることができる。
以上、上記各実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記各実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細については、当業者が理解し得るさまざまな変更を加えることができる。また、本発明には、上記各実施形態の構成の一部又は全部を相互に適宜組み合わせたものも含まれる。
本発明は、以下のように表現することもできる。
<1>.第一の通信機と少なくとも1つの第二の通信機とが光通信路により接続され、
前記第二の通信機から送信される光信号が、信号長が可変のバースト光信号であり、
前記第二の通信機から送信される光信号に処理を加えて出力する光中継器が前記光通信路上に設置された光通信系において、
前記第一の通信機は、
前記第二の通信機からのバースト光信号の信号長に関する情報と、前記バースト光信号に対する前記光中継器の設定に関する情報とを含むパラメータを計算する計算部と、
前記パラメータを記憶する記憶部と、
前記パラメータを内部情報として前記第一の通信機の送信信号に追加する符号化部と、
前記第一の符号化部で生成された信号を光信号に変換して送信する送信手段とを有し、
前記第二の通信機は、
第一の通信機から送信された光信号を受信する受信手段と、
受信した光信号から取得した前記内部情報を記憶する記憶部と、
前記内部情報を前記第二の通信機の送信信号に追加する符号化部と、
前記符号化部で生成された信号をバースト光信号に変換して送信する送信手段とを有し、
前記光通信路上の光中継器は、
前記第二の通信機から送られてくる第一のバースト光信号を分岐する第一の光分岐手段と、
前記第一のバースト光信号を前記第一の光分岐手段で分岐した後の第二のバースト光信号に、処理を加えて出力する光機能素子と、
前記第一のバースト光信号を前記第一の光分岐手段で分岐した後の第三のバースト光信号を受信し、その立ち上がりを検知し、その内部情報を読み取る第一の光電変換手段と、
前記第三のバースト光信号の立ち上がりを検知後、所定の時間経過を検知する時間計測手段と、
前記第一の光電変換手段により前記第三のバースト光信号の立ち上がりを検知してから、該バースト光信号又は該バースト光信号の1つ以上前のバースト光信号の内部情報から読み取った前記第一のバースト光信号の信号長から算出される時間経過後に、前記光機能素子の設定を、次に送られてくるバースト光信号に対応した設定に変更する制御手段とを有する、
ことを特徴とする通信システム。
<2>.前記<1>に記載の通信システムにおいて、
前記制御手段は、
第一の光電変換手段により前記第三のバースト光信号の立ち上がりを検知してから、前記第一のバースト光信号の信号長と等しい時間経過後に、
前記光機能素子の設定を、次に送られてくるバースト光信号に対応した設定に変更する、
ことを特徴とする通信システム。
<3>.前記<1>に記載の通信システムにおいて、
前記制御手段は、
前記第三のバースト光信号が前記第一の光電変換手段に入力されてから、前記時間計測手段が作動するまでの遅延時間と、
前記時間計測手段が第一のバースト光信号の信号長の長さの時間経過を検知してから、前記光機能素子の設定が変化し始めるまでの遅延時間との、
いずれか一方又はその両方の時間を、
前記第一のバースト光信号の信号長から引いた時間経過後に、前記光機能素子の設定を、次に送られてくるバースト光信号に対応した設定に変更する、
ことを特徴とする通信システム。
<4>.前記<1>乃至<3>に記載の通信システムにおいて、
前記時間計測手段は、
第一のバースト光信号の立ち上がりを検知してから所定のビット数のカウントを行うことにより、前記時間経過の検知を行う、
ことを特徴とする通信システム。
<5>.前記<4>に記載の通信システムにおいて、
前記制御手段は、
第一の光電変換手段により前記第三のバースト光信号の立ち上がりを検知してから、前記第一のバースト光信号の信号長と等しい時間経過に相当するビット数のカウント後に、
前記光機能素子の設定を、次に送られてくるバースト光信号に対応した設定に変更する、
ことを特徴とする通信システム。
<6>.前記<4>に記載の通信システムにおいて、
前記制御手段は、
前記第三のバースト光信号が前記第一の光電変換手段に入力されてから、前記時間計測手段が作動するまでの遅延時間に相当するビット数と、
前記時間計測手段が第一のバースト光信号の信号長の長さの時間経過を検知してから、前記光機能素子の設定が変化し始めるまでの遅延時間に相当するビット数との、
いずれか一方又はその両方のビット数を、
第一のバースト光信号の信号長に相当するビット数から引いたビット数のカウント後に、
前記光機能素子の設定を、次に送られてくるバースト光信号に対応した設定に変更する、
ことを特徴とする通信システム。
<7>.前記<1>乃至<6>に記載の通信システムにおいて、
前記光中継器内の前記光機能素子が、光増幅媒体と該光増幅媒体に励起エネルギーを供給する励起手段とからなり、
前記光機能素子の設定が、光増幅媒体が第二のバースト光信号に与える利得設定である、
ことを特徴とする通信システム。
<8>.前記<7>に記載の通信システムにおいて、
前記光増幅媒体の利得設定を、前記光増幅媒体からの出力光信号パワーを一定にするよう、前記光中継器に入力される光信号ごとに定める、
ことを特徴とする通信システム。
<9>.前記<7>又は<8>に記載の通信システムにおいて、
前記光増幅媒体は、
一定の時間以上にわたって前記光中継器への入力光信号がない状態が続く間、前記光増幅媒体の利得を、前記光増幅媒体が取ることのできる最小の利得設定となる光増幅媒体である、
ことを特徴とする通信システム。
<10>.前記<9>に記載の通信システムにおいて、
前記一定の時間は、
前記光中継器が設置される光通信系において、第一のバースト光信号の信号長が取ることのできる最小の時間である、
ことを特徴とする通信システム。
<11>.前記<9>又は<10>に記載の通信システムにおいて、
前記光中継器内部に前記第二の通信機と同等の機能を持つ第三の通信機を備え、
前記光中継器への入力光信号がない状態が続く間、
第三の通信機は、
当該第三の通信機から送信される信号の一つ以上後に前記光中継器を通過する光信号の信号長又はビット数と、
当該第三の通信機から送信される信号の一つ以上後に前記光中継器を通過する信号に対応した、前記光増幅媒体の利得設定と、
を含む擬似信号を送信する通信機である、
ことを特徴とする通信システム。
<12>.前記<11>に記載の通信システムにおいて、
前記第三の通信機は、
光源を持たず、
前記第三の通信機から送信される光信号の1つ以上後に前記光中継器を通過する光信号の信号長又はビット数と、
前記第三の通信機から送信される光信号の1つ以上後に前記光中継器を通過する光信号に対応した、前記光増幅媒体の利得設定を含む擬似信号と、
を電気信号により前記光中継器に送信する、
ことを特徴とする通信システム。
<13>.前記<1>乃至前記<11>に記載の通信システムにおいて、
前記光中継器は、
前記第一の通信機が局舎装置であり前記第二の通信機が複数の加入者装置である光通信系に設置され、
加入者装置から局舎装置に送信されるバースト光信号を、前記光増幅媒体により増幅する、
ことを特徴とする通信システム。
<14>.前記<13>に記載の通信システムにおいて、
前記光中継器は、
前記局舎装置から送信される下り光信号を分岐する第二の光分岐手段と、
前記局舎装置から送信される下り光信号を受信する第二の光電変換手段とを備える、
ことを特徴とする通信システム。
<15>.前記<14>に記載の通信システムにおいて、
前記下り信号は、
前記複数の加入者端末がバースト光信号を送信する順番と、
各加入者端末が送信するバースト光信号の信号長又はビット数と、
各加入者端末が送信するバースト光信号に対応した、前記光増幅媒体の利得設定とを含む、
ことを特徴とする通信システム。
<16>.前記<1>乃至<6>に記載の通信システムにおいて、
前記光中継器内の前記光機能素子が、前記第二のバースト光信号の放路を切り替える光スイッチであり、
前記光機能素子の設定が、前記光スイッチの放路の設定である、
ことを特徴とする通信システム。
<17>.前記<1>乃至<6>に記載の通信システムにおいて、
前記光中継器内の前記光機能素子が、前記第二のバースト光信号を減衰させる可変光減衰器であり、
前記光機能素子の設定が、前記可変光減衰器の減衰量の設定である、
ことを特徴とする通信システム。
<18>.前記<1>乃至<6>に記載の通信システムにおいて、
前記光中継器内の前記光機能素子が、前記第二のバースト光信号から、特定の波長成分を選択する可変光フィルタであり、
前記光機能素子の設定が、前記可変光フィルタの透過波長の設定である、
ことを特徴とする通信システム。
<19>.前記<1>乃至<18>に記載の通信システムの動作からなる通信方法。
本発明による光中継方法は、ONUが、自らの次に送信するONUからのバースト光信号に適した光中継器の利得設定値とそのバースト長とをOLTから通知され、自らが送信するバースト光信号に、通知された光中継器の設定を合わせて送信することにより、光中継器に設定を通知する。本中継方法に用いられる光中継器は、入力された光信号を増幅する光増幅器と、前記光中継器へのバースト光信号到達を検知するPDと、所望の時間経過を検知するタイマとを備え、前記光中継器にバースト光信号が到達してから該バースト光信号の信号長後に、次のバースト光信号に適した利得へと前記光中継器内の光増幅器の利得を切り替えることを特徴とする。
本発明の作用について説明する。ONUが新規に接続されると、OLTとONUとの間でディスカバリ・プロセスが行われる。その際にOLTは、各ONUに対応した最適な利得設定値を計算する。通常の運用時には、OLTは、各ONUからの帯域割り当て要求に応じて、送信タイミングとバースト光信号長とを決定し、各ONU及び光中継器に通知する。前記光中継器は、PDによりバースト光信号の立ち上がりを検知すると、タイマをスタートさせ、前記タイマが該バースト光信号の信号長分の時間経過を示した時点で、次のバースト光信号に適した利得設定へと、前記光中継器内の光増幅器を切り替えることを特徴とする。
本発明の効果について説明する。バースト光信号が光中継器に到達する前に、光中継器内の光増幅器の利得を設定することができるため、従来のフィードバック方式での利得制御のような光サージを生じることなく、各ONUから光中継器へのバースト光信号を増幅することができる。また、中継器内の限られた精度のクロックによる、絶対時間を計時することにより利得切り替えタイミング制御をするのではなく、バースト光信号の到達検知から該バースト光信号の信号長分の相対時間を計時することにより利得切り替えタイミング制御をするので、光増幅器の高精度な利得切り替えタイミング制御が可能となる。
本発明は、PONなどに用いられる光中継器等に利用可能である。また、将来のPONの一形態として、1方向あたり1波長を用いるPONを波長分割多重(WDM)技術により束ね、1つの局舎でより多くのONUを収容する、WDM/TDM(Time Division Multiplexing)−PONが検討されている。本発明は、WDM/TDM−PONにおけるTDM部での光信号の増幅に利用できる。その場合、WDM部における光信号の増幅が必要な際には、別途光中継器が必要となる。
11 OLT
104 計算部
105 記憶部
106 符号化部
107 送信部
123 受信部
12 ONU
108 受信部
109 記憶部
110 符号化部
111 送信部
13 光中継器
15 光機能デバイス
113 光増幅器
116 励起手段
16 上り信号受信部
112 光カプラ
114 PD
17 記憶部
18 制御部
117 タイマ
125 計時開始トリガ
127 設定変更トリガ
118 WDMカプラ
119 WDMカプラ
120 光伝送路
121 上り信号用伝送路
122 下り信号用伝送路
124 光スプリッタ
14 光通信システム
23 光中継器
21 下り信号受信部
25 光カプラ
26 PD
24 光通信システム
33 光中継器
31 下り信号受信部
35 光カプラ
36 擬似ONU
34 光通信システム
201 ONU#1
202 ONU#2
203 ONU#N
204 OLT
205 光スプリッタ
301 OLT
302 光中継器
303 ONU

Claims (21)

  1. 第一の通信機に光伝送路を介して接続された光分岐手段に、複数の第二の通信機がそれぞれ光伝送路を介して接続されている場合に、前記第一の通信機と前記光分岐手段との間の前記光伝送路に設けられる光中継器において、
    前記複数の第二の通信機から送信された光信号を順次受信し当該光信号に処理を施して前記第一の通信機へ順次送信する光機能デバイスと、
    前記複数の第二の通信機から送信された光信号を受信する上り信号受信部と、
    m,kを自然数とし、かつ前記複数の第二の通信機のうち第m+k番目及び第m+k+1番目に前記光信号を送信する第二の通信機をそれぞれ第m+k番目及び第m+k+1番目の第二の通信機としたとき、前記第m+k番目の第二の通信機が送信する前記光信号の長さに対応する一定時間Tm+kと前記第m+k+1番目の第二の通信機が送信する前記光信号に対する前記処理に関する設定値Gm+k+1とを予め記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶された前記一定時間Tm+k及び前記設定値Gm+k+1を読み込み、前記第m+k番目の第二の通信機から送信された前記光信号を前記上り信号受信部で受信し始めてから前記一定時間Tm+kの経過後に、前記設定値Gm+k+1を前記光機能デバイスに設定する制御部と、
    を備えたことを特徴とする光中継器。
  2. 請求項1記載の光中継器において、
    前記複数の第二の通信機のうち第m番目及び第m+1番目に前記光信号を送信する第二の通信機をそれぞれ第m番目及び第m+1番目の第二の通信機としたとき、
    前記第m番目の第二の通信機が送信する前記光信号には、前記第m+k番目の第二の通信機が送信する前記光信号の長さに対応する一定時間Tm+kと前記第m+k番目の第二の通信機が送信する前記光信号に対する前記処理に関する設定値Gm+kとの情報が含まれ、
    前記第m+1番目の第二の通信機が送信する前記光信号には、前記第m+k+1番目の第二の通信機が送信する前記光信号の長さに対応する一定時間Tm+k+1と前記第m+k+1番目の第二の通信機が送信する前記光信号に対する前記処理に関する設定値Gm+k+1との情報が含まれ、
    前記記憶部は、前記上り信号受信部で受信された前記光信号から前記一定時間Tm+k,Tm+k+1及び前記設定値Gm+k,Gm+k+1の情報を読み取って記憶する機能を有する、
    ことを特徴とする光中継器。
  3. 請求項1記載の光中継器において、
    前記第一の通信機から送信された光信号を受信する下り信号受信部を更に備え、
    前記第m+k番目の第二の通信機が前記光信号を送信する前に前記第一の通信機から送信された前記光信号には、前記一定時間Tm+k及び前記設定値Gm+k+1の情報が含まれ、
    前記記憶部は、前記下り信号受信部で受信された前記光信号から前記一定時間Tm+k及び前記設定値Gm+k+1の情報を読み取って記憶する機能を有する、
    ことを特徴とする光中継器。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項記載の光中継器において、
    前記第一の通信機は局舎装置であり、前記第二の通信機は加入者端末装置であり、前記光信号はバースト光信号であり、
    前記第二の通信機が送信する前記光信号の長さに対応する一定時間は、前記加入者端末装置が送信する前記バースト光信号の信号長に相当する時間であり、
    前記光機能デバイスは、前記光信号に対する処理として当該光信号を増幅する光増幅器を含み、
    前記処理に関する設定値は、前記光増幅器の増幅利得である、
    ことを特徴とする光中継器。
  5. 請求項4記載の光中継器において、
    前記光信号を前記上り信号受信部で受信してから前記一定時間Tm+kを計測し始まるまでの遅延時間をΔt1とし、前記設定値Gm+k+1を前記光機能デバイスに設定してから実際に当該設定値が変化し始まるまでの遅延時間をΔt2としたとき、
    前記一定時間Tm+kに代えて、一定時間Tm+k−Δt1、一定時間Tm+k−Δt2又は一定時間Tm+k−Δt1−Δt2とした、
    ことを特徴とする光中継器。
  6. 請求項4記載の光中継器において、
    複数の前記加入者端末装置と同等の機能を有する擬似的な加入者端末装置を更に備え、
    この擬似的な加入者端末装置によって送信される仮想的な前記光信号に対する前記増幅利得が最小値である、
    ことを特徴とする光中継器。
  7. 請求項4記載の光中継器において、
    前記kが1である、
    ことを特徴とする光中継器。
  8. 請求項4記載の光中継器において、
    前記制御部は、
    前記バースト光信号のビット数をカウントすることにより前記一定時間Tm+kの経過を検出する、
    ことを特徴とする光中継器。
  9. 請求項4記載の光中継器において、
    前記処理に関する設定値は、複数の前記加入者端末装置のいずれから送信された前記バースト光信号でも、前記光増幅器による増幅後のパワーが一定になるように、前記各加入者端末装置ごとに定められた増幅利得である、
    ことを特徴とする光中継器。
  10. 請求項6記載の光中継器において、
    前記仮想的な光信号とは電気信号である、
    ことを特徴とする光中継器。
  11. 請求項4記載の光中継器と、前記第一の通信機と、前記光分岐手段と、前記複数の第二の通信機と、
    を備えたことを特徴とする光通信システム。
  12. 第一の通信機に光伝送路を介して接続された光分岐手段に、複数の第二の通信機がそれぞれ光伝送路を介して接続されている場合に、前記第一の通信機と前記光分岐手段との間の前記光伝送路に設けられる光中継器を制御する方法において、
    前記光中継器は、前記複数の第二の通信機から送信された前記光信号を順次受信し当該光信号に処理を施して前記第一の通信機へ順次送信する光機能デバイスと、前記複数の第二の通信機から送信された前記光信号を受信する上り信号受信部とを備えたものであり、
    m,kを自然数とし、かつ前記複数の第二の通信機のうち第m+k番目及び第m+k+1番目に前記光信号を送信する第二の通信機をそれぞれ第m+k番目及び第m+k+1番目の第二の通信機としたとき、
    前記第m+k番目の第二の通信機が送信する前記光信号の長さに対応する一定時間Tm+kと前記第m+k+1番目の第二の通信機が送信する前記光信号に対する前記処理に関する設定値Gm+k+1とを予め記憶しておき、
    前記一定時間Tm及び前記設定値Gm+k+1を用い、前記第m+k番目の第二の通信機から送信された前記光信号を前記上り信号受信部で受信し始めてから前記一定時間Tm+kの経過後に、前記設定値Gm+k+1を前記光機能デバイスに設定する、
    ことを特徴とする光中継器の制御方法。
  13. 請求項12記載の光中継器の制御方法において、
    前記複数の第二の通信機のうち第m番目及び第m+1番目に前記光信号を送信する第二の通信機をそれぞれ第m番目及び第m+1番目の第二の通信機としたとき、
    前記第m番目の第二の通信機が送信する前記光信号には、前記第m+k番目の第二の通信機が送信する前記光信号の長さに対応する一定時間Tm+kと前記第m+k番目の第二の通信機が送信する前記光信号に対する前記処理に関する設定値Gm+kとの情報が含まれ、
    前記第m+1番目の第二の通信機が送信する前記光信号には、前記第m+k+1番目の第二の通信機が送信する前記光信号の長さに対応する一定時間Tm+k+1と前記第m+k+1番目の第二の通信機が送信する前記光信号に対する前記処理に関する設定値Gm+k+1との情報が含まれる場合、
    前記第m+k番目の第二の通信機が送信する前記光信号の長さに対応する一定時間Tm+kと前記第m+k+1番目の第二の通信機が送信する前記光信号に対する前記処理に関する設定値Gm+k+1とを予め記憶しておく際に、
    前記上り信号受信部で受信された前記光信号から前記一定時間Tm+k,Tm+k+1及び前記設定値Gm+k,Gm+k+1の情報を読み取って記憶する、
    ことを特徴とする光中継器の制御方法。
  14. 請求項12記載の光中継器の制御方法において、
    前記光中継器は、前記第一の通信機から送信された光信号を受信する下り信号受信部を更に備えたものであり、
    前記第m+k番目の第二の通信機が前記光信号を送信する前に前記第一の通信機から送信された前記光信号には、前記一定時間Tm+k及び前記設定値Gm+k+1の情報が含まれる場合、
    前記第m+k番目の第二の通信機が送信する前記光信号の長さに対応する一定時間Tm+kと前記第m+k+1番目の第二の通信機が送信する前記光信号に対する前記処理に関する設定値Gm+k+1とを予め記憶しておく際に、
    前記下り信号受信部で受信された前記光信号から前記一定時間Tm+k及び前記設定値Gm+k+1の情報を読み取って記憶する、
    ことを特徴とする光中継器の制御方法。
  15. 請求項12乃至14のいずれか一項記載の光中継器の制御方法において、
    前記第一の通信機は局舎装置であり、前記第二の通信機は加入者端末装置であり、前記光信号はバースト光信号であり、
    前記第二の通信機が送信する前記光信号の長さに対応する一定時間は、前記加入者端末装置が送信する前記バースト光信号の信号長に相当する時間であり、
    前記光機能デバイスは、前記光信号に対する処理として当該光信号を増幅する光増幅器を含み、
    前記処理に関する設定値は、前記光増幅器の増幅利得である、
    ことを特徴とする光中継器の制御方法。
  16. 請求項15記載の光中継器の制御方法において、
    前記光信号を前記上り信号受信部で受信してから前記一定時間Tm+kを計測し始まるまでの遅延時間をΔt1とし、前記設定値Gm+k+1を前記光機能デバイスに設定してから実際に当該設定値が変化し始まるまでの遅延時間をΔt2としたとき、
    前記一定時間Tm+kに代えて、一定時間Tm+k−Δt1、一定時間Tm+k−Δt2又は一定時間Tm+k−Δt1−Δt2とした、
    ことを特徴とする光中継器の制御方法。
  17. 請求項15記載の光中継器の制御方法において、
    前記光中継器は、複数の前記加入者端末装置と同等の機能を有する擬似的な加入者端末装置を更に備えたものであり、
    この擬似的な加入者端末装置によって送信される仮想的な前記光信号に対する前記増幅利得が最小値である、
    ことを特徴とする光中継器の制御方法。
  18. 請求項15記載の光中継器の制御方法において、
    前記kが1である、
    ことを特徴とする光中継器の制御方法。
  19. 請求項15記載の光中継器の制御方法において、
    前記バースト光信号のビット数をカウントすることにより前記一定時間Tm+kの経過を検出する、
    ことを特徴とする光中継器の制御方法。
  20. 請求項15記載の光中継器の制御方法において、
    前記処理に関する設定値は、複数の前記加入者端末装置のいずれから送信された前記バースト光信号でも、前記光増幅器による増幅後のパワーが一定になるように、前記各加入者端末装置ごとに定められた増幅利得である、
    ことを特徴とする光中継器の制御方法。
  21. 請求項17記載の光中継器の制御方法において、
    前記仮想的な光信号とは電気信号である、
    ことを特徴とする光中継器の制御方法。
JP2009253362A 2009-11-04 2009-11-04 光中継器、光通信システム、及び光中継器の制御方法 Withdrawn JP2011101116A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009253362A JP2011101116A (ja) 2009-11-04 2009-11-04 光中継器、光通信システム、及び光中継器の制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009253362A JP2011101116A (ja) 2009-11-04 2009-11-04 光中継器、光通信システム、及び光中継器の制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011101116A true JP2011101116A (ja) 2011-05-19

Family

ID=44191955

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009253362A Withdrawn JP2011101116A (ja) 2009-11-04 2009-11-04 光中継器、光通信システム、及び光中継器の制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011101116A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013258643A (ja) * 2012-06-14 2013-12-26 Fujitsu Ltd 光伝送装置
JP2015088772A (ja) * 2013-10-28 2015-05-07 富士通株式会社 光レベル制御装置及び光受信装置
JP2015192201A (ja) * 2014-03-27 2015-11-02 富士通株式会社 光増幅装置および光増幅方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013258643A (ja) * 2012-06-14 2013-12-26 Fujitsu Ltd 光伝送装置
JP2015088772A (ja) * 2013-10-28 2015-05-07 富士通株式会社 光レベル制御装置及び光受信装置
JP2015192201A (ja) * 2014-03-27 2015-11-02 富士通株式会社 光増幅装置および光増幅方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4481540B2 (ja) 光増幅器
US8090261B2 (en) Network system, optical line terminating apparatus, and optical network apparatus
US8861954B2 (en) Burst-mode receiver equipped with optical amplifier, method for controlling optical amplifier, and system
US8818189B2 (en) Transmission-path-type specifying apparatus and transmission-path-type specifying method
US7657187B2 (en) Optical transmission apparatus and optical transmission control method for wavelength-division-multiplexed optical signal
JP2000232433A (ja) 波長多重光通信システム及び光増幅装置
JP2003283027A (ja) 光増幅器及びその制御方法
JP2007274545A (ja) 光伝送装置
US8280252B2 (en) Subscriber terminal of adjusting intensity of optical signal by controlling attenuation, and a method thereof
US8630550B2 (en) Optical repeater and optical signal amplifying method thereof
JP5899866B2 (ja) 光中継増幅装置及び方法
JP2011101116A (ja) 光中継器、光通信システム、及び光中継器の制御方法
JP5930990B2 (ja) 光受信器
JP6070101B2 (ja) 光増幅装置及び伝送システム
US9287992B2 (en) Wavelength division multiplexing transmission device
JP2006166478A (ja) 光増幅器
JP4429988B2 (ja) 受動光網システムの局側通信装置及び上りバースト光信号送信タイミング制御方法
JP2008306250A (ja) バースト光受信方法および装置
JP4769443B2 (ja) 光増幅装置の制御装置及び制御方法
JP2012015866A (ja) 双方向光増幅器並びにこれを用いたponシステム及び通信方法
JP5588814B2 (ja) バースト受信機,バースト受信制御方法、およびシステム
US9634790B2 (en) Burst-mode optical amplification apparatus and method thereof
KR101242417B1 (ko) 수동형 광 가입자 망에서의 광 전송 장치
US20230028166A1 (en) Optical transmission equipment, optical transmission system, and raman amplifier control method
JP5436690B2 (ja) 光通信システム、局側装置および加入者側装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20130108