JP2015088565A - 保持装置および保持方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ダイシングテープにおける基板とダイシングフレームとに挟まれた領域を吸引する保持装置において、ダイシングフレームの歪みに起因するダイシングテープの吸引の失敗を抑制する。【解決手段】保持装置10では、第一吸引口13が設けられた部位からダイシングフレーム載置部12が設けられた部位までの間に屈曲部15が形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、外周にダイシングフレームが取り付けられたダイシングテープの中央部に基板が接着されてなる保持対象を保持する保持技術に関するものである。
例えば薄板化されたウエハ基板等の基板に適用し得る処理技法の一つとして、外周にダイシングフレームが取り付けられたダイシングテープの中央部に基板を接着した状態で、当該基板の処理を行う方法がある。この方法を好適に実行するためのツールとして、特許文献1には、外周にダイシングフレームを備えているダイシングテープの中央部に接着された基板を保持する保持装置が開示されている。特許文献1には、保持装置の一態様として、ダイシングテープにおける基板とダイシングフレームとに挟まれた領域を吸引する保持装置が開示されている。
特開2013−4666号公報(2013年1月7日公開)
しかし、ダイシングテープにおける基板とダイシングフレームとに挟まれた領域を吸引する保持装置は、ダイシングフレームが歪んでいると、ダイシングテープの吸引に失敗する場合がある。なぜなら、ダイシングフレームの歪みに起因してダイシングテープも変形する場合があるからである。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、ダイシングテープにおける基板とダイシングフレームとに挟まれた領域を吸引する保持装置において、ダイシングフレームの歪みに起因するダイシングテープの吸引の失敗を抑制するための技術を提供することを主たる目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明に係る保持装置は、外周にダイシングフレームが取り付けられたダイシングテープの中央部に基板が接着されてなる保持対象を載置する載置面を備え、該載置面には、該ダイシングテープにおける該基板と該ダイシングフレームとに挟まれた領域を吸引する第一吸引口と、該ダイシングフレームを載置するダイシングフレーム載置部と、が設けられ、該載置面における第一吸引口が設けられた部位から該ダイシングフレーム載置部が設けられた部位までの間に、該載置対象が載置される側とは反対方向に当該載置面が屈曲するように、屈曲部が形成されていることを特徴としている。
本発明によれば、第一吸引口が設けられた部位からダイシングフレーム載置部が設けられた部位までの間に屈曲部が設けられ、当該屈曲部においてダイシングテープが支持されるため、第一吸引口上のダイシングテープがダイシングフレームの歪みに起因して変形することを抑制し、ダイシングテープの吸引の失敗を抑制することができるという効果を奏する。
本発明の実施形態1に係る保持装置の概略構成を模式的に示す側方断面図であり、(a)は保持対象を保持していない状態を示し、(b)は保持対象を保持している状態を示す。 本発明の実施形態1に係る保持装置の概略構成を模式的に示す上面図であり、(a)は保持対象を保持していない状態を示し、(b)は保持対象を保持している状態を示す。 本発明の実施形態1に係る保持装置が、歪んだダイシングフレームを有する保持対象を保持している状態を模式的に示す側方断面図である。 本発明の実施形態2に係る保持装置の概略構成を模式的に示す側方断面図であり、(a)は保持対象を保持していない状態を示し、(b)は保持対象を保持している状態を示す。 本発明の実施形態2に係る保持装置が、歪んだダイシングフレームを有する保持対象を保持している状態を模式的に示す側方断面図である。 本発明の実施形態1および実施形態2に係る保持装置が、硬めのダイシングテープを有する保持対象を保持している状態を模式的に示す側方断面図であり、(a)は実施形態1に係る保持装置を示し、(b)は実施形態2に係る保持装置を示す。 参考として示す屈曲部を有さない保持装置の概略構成を模式的に示す側方断面図であり、(a)は歪んでいないダイシングフレームを有する保持対象を保持している状態を示し、(b)は歪んだダイシングフレームを有する保持対象を保持している状態を示す。
本発明は、外周にダイシングフレームが取り付けられたダイシングテープの中央部に基板が接着されてなる保持対象を載置する載置面を備え、該載置面には、該ダイシングテープにおける該基板と該ダイシングフレームとに挟まれた領域を吸引する第一吸引口と、該ダイシングフレームを載置するダイシングフレーム載置部と、が設けられ、該載置面における第一吸引口が設けられた部位から該ダイシングフレーム載置部が設けられた部位までの間に、該載置対象が載置される側とは反対方向に当該載置面が屈曲するように、屈曲部が形成されている保持装置を提供する。
〔実施形態1〕
図1は、本発明の実施形態1に係る保持装置10の概略構成を模式的に示す側方断面図であり、(a)は保持対象1を保持していない状態を示し、(b)は保持対象1を保持している状態を示す。また、図2は、保持装置10の概略構成を模式的に示す上面図であり、(a)は保持対象1を保持していない状態を示し、(b)は保持対象1を保持している状態を示す。
(保持対象)
保持装置100が保持する対象である保持対象1は、外周にダイシングフレーム2が取り付けられたダイシングテープ3の中央部に基板4が接着されてなるものである(図1および図2の(b)参照)。
基板4は、ウエハ基板に限定されず、例えば、セラミックス基板、薄いフィルム基板、フレキシブル基板等の任意の基板であってもよい。
ダイシングテープ3は、基板4の強度を補強するために基板4の片面に接着される。本実施形態において、保持対象1における基板4は、その外周にダイシングフレーム2が取り付けられたダイシングテープ3の中央部に貼着されている。
ダイシングテープ3としては、例えばベースフィルムに粘着層が形成された構成のダイシングテープを用いることができる。ベースフィルムとしては、例えば、PVC(ポリ塩化ビニル)、ポリオレフィン又はポリプロピレン等の樹脂フィルムを用いることができる。ダイシングテープ3の外径は基板4の外径よりも大きく、これらを貼り合わせると基板4の外縁部分にダイシングテープ3の一部が露出した状態になっている。
ダイシングテープ3の露出面のさらに外周には、ダイシングテープ3の撓みを防止するためのダイシングフレーム2が取り付けられている。すなわち、ダイシングテープ3の外縁部分では、ダイシングフレーム2が露出した状態になっている。ダイシングフレーム2としては、例えば、アルミニウム等の金属製のダイシングフレーム、ステンレススチール(SUS)等の合金製のダイシングフレーム、及び樹脂製のダイシングフレームが挙げられる。樹脂製のダイシングフレームとしては、例えば、信越ポリマー株式会社製又は株式会社ディスコ製の樹脂製ダイシングフレーム等が挙げられる。
ダイシングフレーム2として、金属製又は合金製のダイシングフレームを用いれば、剛性があり、歪みにくい上に安価であるが、樹脂製のダイシングフレームと比較すると重いため、搬送時に作業者又は搬送ロボットに負担が掛かる。近年、平坦で剛性のある樹脂製のダイシングフレームが開発されており、従来広く用いられている金属製又は合金製のダイシングフレームと比較して軽量であるという利点がある。樹脂製のダイシングフレームは、軽量であるため搬送が容易であり、さらに金属製のフレームカセットに出し入れするときに、摩擦による発塵が少ないという利点がある。
(保持装置)
保持装置10は、保持対象1を載置する載置面11を備えており、載置面11には、外周から中央に向かって、ダイシングフレーム載置部12、屈曲部15、第一吸引口13および第二吸引口14がこの順に設けられている(図1および図2の(a)参照)。一実施形態において、保持装置10は、例えば、回転駆動手段(図示せず)を備え、スピンチャックとして機能するものであり得る。
なお、以下では、保持対象1が載置面11に載置されたときの載置面11から基板4に向かう方向を上方とし、その反対方向を下方として説明する。本実施形態において、保持対象1は、基板4に対してダイシングテープ3が下になるように載置面11に載置される(図1および図2の(b)参照)。
載置面11は、第二吸引口14が設けられた部位が頂部となっており、当該部位から屈曲部15までの間には、下方に傾斜する面(テーパー面)が形成されている。また、屈曲部15は、載置面11上において、第一吸引口13が設けられた部位に対してダイシングフレーム載置部12が低くなる段差を構成しており、ダイシングフレーム載置部12は、平坦になっている(図1の(a)参照)。但し、この形状はあくまでも一例であって、本発明はこれに限定されない。
ダイシングフレーム載置部12は、載置面11において、保持対象1が載置されたときに、ダイシングフレーム2が載置される部分である。また、保持対象1においてダイシングフレーム2は外周に配置されているため、ダイシングフレーム載置部12も同様に、載置面11の外周に設置され得る。
第二吸引口14は、基板4を吸引する吸引口である。詳細には、第二吸引口14は、保持対象1が載置面11に載置されたときに、基板4の下に位置するように配置されており、基板4が接着されているダイシングテープ3と第二吸引口14との間の気体を吸い出すことによって、基板4を載置面11に吸引保持する(図1および図2の(b)参照)。一実施形態において、第二吸引口14は、配管16を介して図示しない減圧手段に接続されている。
一実施形態において、第二吸引口14は、載置面11の中央部に設けられており、気体が流通し得る多孔質体によって構成された台(ポーラスステージ)であり得る(図2の(a)参照)。但し、本発明は、これに限定されず、公知の吸引口の構成を採用することができる。
第一吸引口13は、ダイシングテープ3における基板4とダイシングフレーム2とに挟まれた領域を吸引する吸引口である。詳細には、第一吸引口13は、保持対象1が載置面11に載置されたときに、ダイシングテープ3における基板4とダイシングフレーム2とに挟まれた領域の下に位置するように配置されており、ダイシングテープ3と第一吸引口13との間の気体を吸い出すことによって、ダイシングテープ3を載置面11に吸引保持する(図1および図2の(b)参照)。一実施形態において、第一吸引口13は、配管16を介して図示しない減圧手段に接続されている。
一実施形態において、第一吸引口13は、載置面11における第二吸引口14とダイシングフレーム載置部12とに挟まれた領域に複数個設けられており、好ましくは、ダイシングテープ3を均一に吸引し得るように、同一円周上に略等間隔に配置されている(図2の(a)参照)。但し、本発明はこれに限定されず、同一円周上に配置されていなくともよく、互いの間隔は一定でなくともよい。
また、一実施形態において、第一吸引口13は、第二吸引口14が設けられた部位から屈曲部15までの間に形成された下方に傾斜する面(テーパー面)上に設けられ得る。
以上のように、保持対象1が載置面11に載置されたとき、基板4が第二吸引口14に吸引され、ダイシングテープ3における基板4とダイシングフレーム2とに挟まれた領域が第一吸引口13に吸引され、ダイシングフレーム2がダイシングフレーム載置部12に載置されることにより、保持対象1が載置面11に保持される。
特に、ダイシングテープ3における基板4とダイシングフレーム2とに挟まれた領域は、保持対象1の中でも可撓性を有し、変形し易い部分である。ダイシングテープ3における当該領域を第一吸引口13によって吸引保持することにより、保持対象1を安定して保持することができる。また、ダイシングテープ3における当該領域が載置面11から離れてしまうと、当該領域と載置面11との間に、保持対象1の処理のときに発生する溶剤雰囲気が入り込み、ダイシングテープ3が撓むことがある。ダイシングテープ3における当該領域を、第一吸引口13によって吸引保持することにより、当該領域が載置面11から離れることを抑制し、溶剤雰囲気によってダイシングテープ3が撓むことを抑制することができる。
(屈曲部)
載置面11における第一吸引口13が設けられた部位からダイシングフレーム載置部12が設けられた部位までの間に、保持対象1が載置される側とは反対方向に載置面11が屈曲するように、屈曲部15が形成されている(図1の(a)参照)。これにより、ダイシングテープにおける屈曲部15上の部位3aは、屈曲部15を支点として突っ張る状態になる。屈曲部15によってダイシングテープを突っ張らせることによって、当該ダイシングテープの撓みを防止することができる。
屈曲部15は、載置面11における第一吸引口13が設けられた部位からダイシングフレーム載置部12が設けられた部位までの間に設けられ、かつ、保持対象1が載置される側とは反対方向に載置面11が屈曲するように設けられていればよく、特に形状は限定されないが、例えば、面取り(例えば、R面取りまたはC面取り等)されていてもよい。また、全ての第一吸引口13とダイシングフレーム載置部12との間を分断するように設けられていることがより好ましく、円形であることが特に好ましい。また、屈曲の角度は特に限定されないが、45度以上、90度以下であることがより好ましく、80度以上、90度以下であることが特に好ましい。いずれにせよ、載置面11は、屈曲部15において、載置面11からダイシングテープ3に向かう方向に凸になるように形成されており、これによって、上述したような、ダイシングテープ3が部位3aにおいて、屈曲部15を支点として突っ張る状態を実現することができる。
なお、本発明をこれに限定するものではないが、第一吸引口13に対しダイシングフレーム載置部12が下方に設けられていることで(図1参照)、屈曲部15上の部位3aにおいてダイシングテープ3が突っ張る状態をより好適に実現することができる。
また、同じく本発明をこれに限定するものではないが、載置面11における第一吸引口13が設けられた部位からダイシングフレーム載置部12が設けられた部位までの間に、屈曲部15を含んで段差を形成することで(図1参照)、屈曲部15上の部位3aにおいてダイシングテープ3が突っ張る状態を特に好適に実現することができる。
ここで、屈曲部15を設けたことの効果を説明するために、まず、保持装置が屈曲部を有さない場合について説明する。図7は、参考として示す屈曲部を有さない保持装置90の概略構成を模式的に示す側方断面図であり、(a)は歪んでいないダイシングフレーム2を有する保持対象1を保持している状態を示し、(b)は歪んだダイシングフレーム2を有する保持対象1を保持している状態を示す。
保持装置90は、ダイシングフレーム載置部91、第一吸引口93および第二吸引口94を備え、歪んでいないダイシングフレーム2を有する保持対象1が載置されたとき、ダイシングフレーム載置部91にダイシングフレーム2が載置され、第一吸引口93がダイシングテープ3における基板4とダイシングフレーム2とに挟まれた領域を吸引し、第二吸引口94が、基板4を吸引することにより、保持対象1を保持する(図7の(a)参照)。
ところが、保持装置90が、歪んだダイシングフレーム2を有する保持対象1を保持する場合、ダイシングフレーム2の歪みによって、ダイシングテープ3が変形し、第一吸引口93がダイシングテープ3を吸引することができない場合がある(図7の(b)参照)。なぜなら、ダイシングテープ3が変形して、第一吸引口93に密着していない状態では、第一吸引口93とダイシングテープ3との間に周囲から気体が流入し得るからである。
以上のように、屈曲部を有さない保持装置90では、ダイシングフレーム2の歪みに起因して、第一吸引口93がダイシングテープ3の吸引に失敗する場合がある。
これに対し、屈曲部15を有する保持装置10では、ダイシングフレーム2の歪みに起因するダイシングテープ3の吸引の失敗を抑制することができる。図3は、保持装置10が、歪んだダイシングフレーム2を有する保持対象1を保持している状態を模式的に示す側方断面図である。
保持装置10では、ダイシングフレーム2の歪みに起因して、ダイシングテープ3における部位3aよりダイシングフレーム2側の部分は変形する。しかし、ダイシングテープ3における部位3aより基板4側の部分は変形が抑制される。なぜなら、上述したように、ダイシングテープ3は部位3aにおいて屈曲部15を支点として突っ張る状態であり、部位3aの位置が固定されるため、ダイシングフレーム2の歪みに起因する変形が部位3aを超えて生じないからである。ダイシングテープ3における部位3aより基板4側の部分は変形が抑制されるため、第一吸引口13は、ダイシングテープ3を首尾よく吸引保持することができる(図3参照)。
以上のように、保持装置10では、第一吸引口13が設けられた部位からダイシングフレーム載置部12が設けられた部位までの間に屈曲部15が設けられ、当該屈曲部15においてダイシングテープ3(の部位3a)が支持されるため、第一吸引口13上のダイシングテープ3がダイシングフレーム2の歪みに起因して変形することを抑制し、ダイシングテープ3の吸引の失敗を抑制することができる。
なお、本実施形態において、第一吸引口13が設けられる位置は、保持対象1が載置面11に載置されたときに、ダイシングテープ3における基板4とダイシングフレーム2とに挟まれた領域の下になるような位置であれば特に限定されない。ただし、第一吸引口13は、基板4よりもダイシングフレーム2に近い位置を吸引することがより好ましく、ダイシングフレーム2の直前の位置を吸引することが特に好ましい。第一吸引口13が、基板4よりもダイシングフレーム2に近い位置を吸引することによって、保持対象1の処理のときに発生する溶剤雰囲気が、外周側から、ダイシングテープ3と載置面11との間に入り込むことを抑制し、ダイシングテープ3が撓むことをより抑制することができる。
また、本発明をこれに限定するものではないが、ダイシングフレーム2が基板4よりも下側に位置するように載置面11に載置されることにより(図1の(b)参照)、ダイシングテープ3が下向きに引っ張られるようになる。これにより、基板4の反りおよびダイシングテープ3のしわの影響を軽減することができる。
なお、ダイシングフレーム2が基板4よりも下側に位置する場合、ダイシングテープ3における基板4とダイシングフレーム2とに挟まれた領域は、載置面11の形状に応じて折れ曲がることになる。本発明をこれに限定するものではないが、載置面11における第二吸引口14が設けられた部位から、第一吸引口13が設けられた部位までの間に、下方に傾斜する面が含まれていることにより(図1の(a)参照)、ダイシングテープ3における基板4とダイシングフレーム2とに挟まれた領域の折れ曲がり方がなだらかになり、載置面11とダイシングテープ3との接触面におけるダイシングテープ3の破損を抑制することができる。
また、本発明をこれに限定するものではないが、載置面11は、ダイシングテープ3における、基板4と、第一吸引口13によって吸引される部位と、に挟まれた領域を密閉するようになっている。これにより、当該領域と載置面11との間に、保持対象1の処理のときに発生する溶剤雰囲気が入り込み、ダイシングテープ3が撓むことを抑制することができる。
なお、溶剤雰囲気を形成する溶剤としては、特に限定されないが、例えば、基板4の洗浄のための洗浄液であり得る。そのような洗浄液としては、非水溶媒を含む限り特に限定されるものではなく、例えば、p−メンタン等のテルペン系溶剤を用いた公知の洗浄液を用いることができる。テルペン系溶剤としては、例えば、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナン、メチルオクタン、デカン、ウンデカン、ドデカン、トリデカン等の直鎖状の炭化水素、炭素数4から15の分岐状の炭化水素;ゲラニオール、ネロール、リナロール、シトラール、シトロネロール、p−メンタン、o−メンタン、m−メンタン、ジフェニルメンタン、メントール、イソメントール、ネオメントール、リモネン、α−テルピネン、β−テルピネン、γ−テルピネン、α−テルピネオール、β−テルピネオール、γ−テルピネオール、テルピネン−1−オール、テルピネン−4−オール、1,4−テルピン、1,8−テルピン、カルボン、ヨノン、ツヨン、カンファー、ボルナン、ボルネオール、ノルボルナン、ピナン、α−ピネン、β−ピネン、ツジャン、α−ツジョン、β−ツジョン、カラン、ショウノウ、ロンギホレン、1,4−シネオール、1,8−シネオール等のモノテルペン類、アビエタン、アビエチン酸等のジテルペン類、等の環状の炭化水素(テルペン類)が挙げられる。
また、保持対象1の処理のために特に溶剤を使用しない場合であっても、隣接する加工装置または洗浄装置等によって溶剤雰囲気が形成される場合もあり、保持装置10は、その場合にも好適に使用することができる。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、図4〜図6に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態1にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
図4は、本発明の実施形態2に係る保持装置20の概略構成を模式的に示す側方断面図であり、(a)は保持対象1を保持していない状態を示し、(b)は保持対象1を保持している状態を示す。また、図3は、保持装置20が、歪んだダイシングフレーム2を有する保持対象1を保持している状態を模式的に示す側方断面図である。
保持装置20は、載置面11に対応する載置面21、ダイシングフレーム載置部12に対応するダイシングフレーム載置部22、第一吸引口13に対応する第一吸引口23、第二吸引口14に対応する第二吸引口24、屈曲部15に対応する屈曲部25、および、配管16に対応する配管26を備えている。保持装置20は、載置面21における第一吸引口23が設けられた部位と第二吸引口24が設けられた部位とが面一である点において、保持装置10と異なっている(図4の(a)参照)。
保持装置20は、保持装置10と同様、第一吸引口23が設けられた部位からダイシングフレーム載置部22が設けられた部位までの間に屈曲部25が設けられ、当該屈曲部25においてダイシングテープ3(の部位3a)が支持されるため、第一吸引口23上のダイシングテープ3がダイシングフレーム2の歪みに起因して変形することを抑制し、ダイシングテープ3の吸引の失敗を抑制することができる(図5参照)。
次に、保持装置10と保持装置20との比較について説明する。図6は、保持装置10および保持装置20が、硬めのダイシングテープ3を有する保持対象1を保持している状態を模式的に示す側方断面図であり、(a)は保持装置10を示し、(b)は保持装置20を示す。
保持装置10では、載置面11における第二吸引口14が設けられた部位から、第一吸引口13が設けられた部位までの間に下方に傾斜する面が含まれている。ダイシングテープ3が比較的硬い(折れ曲がりにくい)場合、基板4の下から延出したダイシングテープ3は、この下方に傾斜する面に追従せず、載置面11に対して浮くことがある(図6の(a)参照)。その場合、第一吸引口13はダイシングテープ3の吸引に失敗する。
これに対し、保持装置20のように、載置面21における第二吸引口24が設けられた部位と、第一吸引口23が設けられた部位とが面一であれば、硬めの(比較的硬い)ダイシングテープ3であっても、この平坦な載置面21から浮くことはない(図6の(b)参照)。そのため、第一吸引口23はダイシングテープ3を首尾よく吸引することができる。
但し、保持装置20を用いた場合の部位3aにおけるダイシングテープ3の折れ曲がり角度は、保持装置10を用いた場合の部位3aにおけるダイシングテープ3の折れ曲がり角度よりも大きくなる。そのため、ダイシングテープ3が比較的柔らかい場合に保持装置20を用いると、ダイシングテープ3の部位3aに線状の跡が残ることがある。
そのため、ダイシングテープ3の硬さに応じて、保持装置10および保持装置20を使い分けることが好ましい。使い分けの基準は特に限定されず、例えば、準備したダイシングテープ3を用いて保持処理を数回実施して、保持装置10および保持装置20の何れが好ましい結果をもたらすかを判別した上で、使用する保持装置を選定してもよい。
また、上述した各実施形態に係る保持装置によって、保持対象を保持する保持方法もまた本発明の範疇である。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
本発明は、例えば、薄板化ウエハの表面処理等に利用することができる。
1 保持対象
2 ダイシングフレーム
3 ダイシングテープ
4 基板
10、20 保持装置
11、21 載置面
12、22 ダイシングフレーム載置部
13、23 第一吸引口
14、24 第二吸引口
15、25 屈曲部
16、26 配管

Claims (9)

  1. 外周にダイシングフレームが取り付けられたダイシングテープの中央部に基板が接着されてなる保持対象を載置する載置面を備え、
    該載置面には、該ダイシングテープにおける該基板と該ダイシングフレームとに挟まれた領域を吸引する第一吸引口と、該ダイシングフレームを載置するダイシングフレーム載置部と、が設けられ、
    該載置面における第一吸引口が設けられた部位から該ダイシングフレーム載置部が設けられた部位までの間に、該載置対象が載置される側とは反対方向に当該載置面が屈曲するように、屈曲部が形成されていることを特徴とする保持装置。
  2. 第一吸引口は、上記ダイシングテープにおける、上記基板よりも上記ダイシングフレームに近い位置を吸引することを特徴とする請求項1に記載の保持装置。
  3. 上記載置面から上記基板に向かう方向を上方としたとき、第一吸引口に対し上記ダイシングフレーム載置部が下方に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の保持装置。
  4. 上記載置面における第一吸引口が設けられた部位から上記ダイシングフレーム載置部が設けられた部位までの間に、上記屈曲部を含んで段差が形成されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の保持装置。
  5. 上記載置面には、上記基板を吸引する第二吸引口が設けられていることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の保持装置。
  6. 上記載置面における第一吸引口が設けられた部位と第二吸引口が設けられた部位とが面一であることを特徴とする請求項5に記載の保持装置。
  7. 上記載置面から上記基板に向かう方向を上方としたとき、上記載置面における第二吸引口が設けられた部位から、第一吸引口が設けられた部位までの間に、下方に傾斜する面が含まれていることを特徴とする請求項5に記載の保持装置。
  8. 上記載置面は、上記ダイシングテープにおける、上記基板と、第一吸引口によって吸引される部位と、に挟まれた領域を密閉するようになっていることを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の保持装置。
  9. 請求項1〜8の何れか一項に記載の保持装置によって、上記保持対象を保持することを特徴とする保持方法。
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