JP2015087371A - X線検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シール部を推定することなく、内容物が包材のシール部分に噛み込まれているか否かを推定することができる検査装置を提供する。
【解決手段】X線検査装置では、隣接する個包装の内容物同士の最短距離Dが閾値Tminよりも小さいときは、一方または双方がシール部分S1に噛み込んでいる可能性が高いので、シール部分S1に内容物が噛み込んでいると推定する。
【選択図】図11

Description

本発明は、検査装置に関し、特に、複数の個包装が連なった連包品を検査する検査装置に関する。
従来、包装された内容物が包材のシール部分に噛み込まれているか否かを推定する手段として、画像データから推定する方法が広く利用されている。
例えば、特許文献1(特開2005−91015号公報)に記載の検査装置では、画像より得られた包材の外形から、予め設定されているシール部分の寸法に基づいてシール部領域を推定し、その領域に内容物が存在するか否かによって噛み込みの有無を推定している。
他方、包材の厚さが非常に薄く画像に写り難い場合は、例えば、特許文献2(特開2011−196796号公報)に記載の検査装置のように、ジッパー等の画像として写り易い箇所を基準に包材の外形およびシール部分を推定している。
しかしながら、ジッパー等もなく画像として写り難い包材の場合は、上記特許文献1および特許文献2に記載の検査装置ではシール部分を推定することができないため、内容物がシール部分に噛み込まれているか否かを推定することができない。
本発明の課題は、シール部を推定することなく、内容物が包材のシール部分に噛み込まれているか否かを推定することができる検査装置を提供することにある。
本発明の第1観点に係る検査装置は、物品に放射光を照射し、放射光を受光部で受け、受光部が受けた放射光に基づいて画像を生成して検査を行う検査装置であって、検査対象が複数の個包装が連なった連包品である。この検査装置は、検出部と、推定部とを備えている。検出部は、画像の連包品の中の第1物品とそれに隣接する第2物品との間隔を検出する。推定部は、間隔に基づいて、第1物品と第2物品との間のシール部分に第1物品または第2物品が噛み込んでいるか否かを推定する。
この検査装置では、隣接する物品同士の間隔が近いときは、一方または双方がシール部に噛み込んでいる可能性が高いので、その間隔からシール部分に内容物が噛み込んでいるか否かを推定することができる。
その結果、従来のようなシール部分の推定をすることなく、シール部分への内容物の噛み込みを推定することができ、ユーザーにとって使い勝手がよくなる。
本発明の第2観点に係る検査装置は、第1観点に係る検査装置であって、上記間隔が、第1物品と第2物品との最短距離である。推定部は、最短距離が予め設定されている閾値よりも小さいときに、シール部分への物品の噛み込みがあると推定する。
この検査装置では、例えば、噛み込みがない第1物品と第2物品とを可能な限り接近させたときの距離を閾値とした場合、最短距離が閾値のときは理論的に噛み込みがないのであるから、その距離が閾値よりも小さいときは噛み込んでいると推定することによって、噛み込み品を誤って正常品と判断することを防止することができる。
本発明の第3観点に係る検査装置は、第1観点に係る検査装置であって、上記間隔が、第1物品および第2物品の共通内接線の傾斜角度である。推定部は、傾斜角度が予め設定されている閾値よりも大きいときに、シール部分への物品の噛み込みがあると推定する。
この検査装置では、例えば、噛み込みがない第1物品と第2物品とを可能な限り接近させたときの共通内接線の傾斜角度を閾値とした場合、傾斜角度が閾値のときは理論的に噛み込みがないのであるから、傾斜角度が閾値よりも大きいときは噛み込んでいると推定することによって、噛み込み品を誤って正常品と判断することを防止することができる。
本発明の第4観点に係る検査装置は、第1観点から第3観点のいずれか1つに係る検査装置であって、推定部は、複数の間隔の検出パターンが所定条件に合致するときは、シール部分への物品の噛み込みがあると推定する。
この検査装置では、例えば、隣接する物品が連続してシール部に噛み込まれているようなとき、連続して検出される複数の間隔は閾値条件を満たしている可能性がある。このような場合は、検出パターンとして[小―小―大・・・]が現れるので、このパターンが現れたときは噛み込んでいると推定することによって、噛み込み品を誤って正常品と判断することを防止することができる。
本発明に係る検査装置では、隣接する物品同士の間隔が近いときは、一方または双方がシール部に噛み込んでいる可能性が高いので、その間隔からシール部分に内容物が噛み込んでいるか否かを推定することができる。
その結果、従来のようなシール部分の推定をすることなく、シール部分への内容物の噛み込みを推定することができ、ユーザーにとって使い勝手がよくなる。
本発明の一実施形態に係るX線検査装置の外観斜視図。 X線検査装置のシールドボックスの内部構成図。 X線検査の原理を示す模式図。 X線検査装置の前後の工程構成図。 制御コンピュータのブロック構成図。 (a)複数の個包装が連なった連包品の平面図。(b)(a)に示す連包品のX線透過画像。(c)X線の照射範囲Xを袋M1〜M4が通過したときのX線透視像信号に基づいて算出された代表値の時系列データ。(d)(c)の真偽判定処理の結果を示す図。 (a)厚さが非常に薄い包材による複数の個包装が連なった連包品の平面図。(b)(a)に示す連包品のX線透過画像。(c)(b)に示すX線透過画像に対して2値化処理を施した後の2値化画像。 内容物が収納領域の真ん中に位置する第1状態の2値化画像。 2つの内容物がそれぞれ同一のシール部分S1の境界線まで達している第2状態の2値化画像。 2つの内容物がそれぞれ離反してシール部分S1の境界線まで達している第3状態の2値化画像。 2つの領域R2と領域R3との距離がD<Tminである連包品の2値化画像。 2つの領域R2と領域R3との距離がD>Tmaxである連包品の2値化画像。 第1実施形態に係るX線検査装置の噛み込み推定のフローチャート。 第2実施形態に係るX線検査装置の噛み込み推定のフローチャート。 第2実施形態の変形例に係るX線検査装置の噛み込み推定のフローチャート。 第2実施形態に係るX線検査装置110の制御コンピュータ20のブロック構成図。 内容物が収納領域の真ん中に位置する第1状態の2値化画像。 2つの内容物がそれぞれ同一のシール部分S1の境界線まで達している第2状態の2値化画像。 2つの内容物がそれぞれ離反してシール部分S1の境界線まで達している第3状態の2値化画像。 2つの領域R2と領域R3との内接線の傾斜角度θがθ>θmaxである連包品の2値化画像。 2つの領域R2と領域R3との内接線の傾斜角度θがθ<θminである連包品の2値化画像。 第3実施形態に係るX線検査装置の噛み込み推定のフローチャート。 第4実施形態に係るX線検査装置の噛み込み推定のフローチャート。 第4実施形態の変形例に係るX線検査装置の噛み込み推定のフローチャート。 第5実施形態に係るX線検査装置410の制御コンピュータ20のブロック構成図。 連包品の先頭から最後の個包装に至るまでの間に検出した連続する2つ値がTmin、Tminである当該連包品の2値化画像。 連包品の先頭から最後の個包装に至るまでの間に検出した連続する2つ値がTmax、Tmaxである当該連包品の2値化画像。 第5実施形態に係るX線検査装置の噛み込み推定のフローチャート。 第6実施形態に係るX線検査装置の噛み込み推定のフローチャート。
以下図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明の具体例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
<第1実施形態>
(1)X線検査装置10全体の構成
図1は、本発明の一実施形態に係るX線検査装置10の外観斜視図である。図1において、X線検査装置10は、食品等の商品Gの生産ライン(図4参照)に組み込まれて商品Gの品質検査を行う装置の1つであって、連続的に搬送されてくる商品Gに対してX線を照射することにより商品Gの良否判断を行う装置である。
検体である商品Gは、前段コンベア60によってX線検査装置10のところまで運ばれてくる。商品Gは、X線検査装置10において良品または不良品に分類される。このX線検査装置10での検査結果は、X線検査装置10の下流側に配置されている振分機構70に送られる。
振分機構70は、X線検査装置10において良品と判断された商品Gを、正常品を排出するコンベア80へと送り、X線検査装置10において不良品と判断された商品Gを、不良排出方向90、不良排出方向91へと振り分ける。
(2)詳細構成
図2は、X線検査装置10のシールドボックス11の内部構成図である。図1および図2において、X線検査装置10は、シールドボックス11と、コンベア12と、X線照射器13と、X線ラインセンサ14と、タッチパネル機能付きのモニタ30(図1参照)と、制御コンピュータ20(図5参照)とから構成されている。
(2−1)シールドボックス11
シールドボックス11の両側面には、商品Gをシールドボックス11の内外に搬入出させるための開口11aが形成されている。開口11aは、シールドボックス11の外部へのX線の漏洩を防止するために、遮蔽ノレン(図示せず)により塞がれている。この遮蔽ノレンは、鉛を含むゴムから成形されており、商品Gが開口11aを通過する際に商品Gによって押しのけられるようになっている。
そして、シールドボックス11内には、コンベア12、X線照射器13、X線ラインセンサ14、制御コンピュータ20等が収容されている。また、シールドボックス11の正面上部には、モニタ30の他、キーの差し込み口および電源スイッチ等が配置されている。
(2−2)コンベア12
コンベア12は、シールドボックス11内において商品Gを搬送するものであり、図1に示すように、シールドボックス11の両側面に形成された開口11aを貫通するように配置されている。そして、コンベア12は、コンベアモータ12a(図5参照)によって駆動される駆動ローラによって無端状のベルトを回転させながら、ベルト上に載置された商品Gを搬送する。
コンベア12による搬送速度は、オペレータが入力した設定速度になるように、制御コンピュータ20によるコンベアモータ12aのインバータ制御によって細かく制御される。また、コンベアモータ12aには、コンベア12による搬送速度を検出して制御コンピュータ20に送るエンコーダ12b(図5参照)が装着されている。
(2−3)X線照射器13
X線照射器13は、図2に示すように、コンベア12の上方に配置されており、下方のX線ラインセンサ14に向けて扇状の照射範囲XにX線を照射する。
(2−4)X線ラインセンサ14
図3は、X線検査の原理を示す模式図である。図3において、X線ラインセンサ14は、コンベア12の下方に配置されており、主として多数の画素センサ14aから構成されている。これらの画素センサ14aは、コンベア12による搬送方向に直交する向きに一直線に水平配置されている。また、各画素センサ14aは、商品Gやコンベア12を透過したX線を検出し、X線透視像信号を出力する。X線透視像信号は、X線の明るさ(濃度)を示すものである。
(2−5)モニタ30
モニタ30は、フルドット表示の液晶ディスプレイであり、検査時に必要となる検査パラメータ等の入力をオペレータに促す画面を表示する。また、モニタ30は、タッチパネル機能も有しており、オペレータからの検査パラメータ等の入力を受け付ける。
(2−6)制御コンピュータ20
図5は、制御コンピュータ20のブロック構成図である。図5において、制御コンピュータ20は、CPU(中央演算処理装置)21、ROM(リードオンリーメモリ)22、RAM(ランダムアクセスメモリ)23、HDD(ハードディスク)25および記憶メディア等を挿入するためのドライブ24を搭載している。
CPU21では、ROM22やHDD25に格納されている各種プログラムが実行される。HDD25には、検査パラメータや検査結果が保存蓄積される。検査パラメータについては、モニタ30のタッチパネル機能を使ったオペレータからの入力によって設定および変更が可能である。オペレータは、これらのデータがHDD25だけでなくドライブ24に挿入された記憶メディアにも保存蓄積されるように設定することができる。
さらに、制御コンピュータ20は、モニタ30でのデータ表示を制御する表示制御回路(図示せず)、モニタ30のタッチパネルを介してオペレータにより入力されたキー入力データを取り込むキー入力回路(図示せず)、プリンタ(図示せず)等の外部機器やLAN等のネットワークとの接続を可能にする通信ポート(図示せず)なども備えている。
そして、制御コンピュータ20の各部21〜25は、アドレスバスやデータバス等のバスラインを介して相互に接続されている。
また、制御コンピュータ20は、コンベアモータ12a、エンコーダ12b、光電センサ15、X線照射器13、X線ラインセンサ14等に接続されている。光電センサ15は、検体である商品Gが扇状のX線の照射範囲X(図2参照)を通過するタイミングを検知するための同期センサであり、主として、コンベア12を挟んで配置される一対の投光器および受光器から構成されている。
(3)CPU21の構成
制御コンピュータ20のHDD25には、画像生成モジュール、領域特定モジュール、重量推定モジュール、重量診断モジュール、異物検査モジュール、間隔検出モジュール、噛み込み推定モジュールおよび総合診断モジュールを含む検査プログラムが格納されている。そして、制御コンピュータ20のCPU21は、これらのプログラムモジュールを読み出して実行することにより、画像生成部21a、領域特定部21b、重量推定部21c、重量診断部21d、異物検査部21e、間隔検出部21f、噛み込み推定部21gおよび総合診断部21h(図5参照)として動作する。
(3−1)画像生成部21a
画像生成部21aは、X線ラインセンサ14から出力されるX線透視像信号に基づいて、商品GのX線透過画像を生成する。画像生成部21aは、商品Gが扇状のX線の照射範囲X(図2参照)を通過するときにX線ラインセンサ14の各画素センサ14aから出力されるX線透視像信号を細かい時間間隔で取得し、取得したX線透視像信号に基づいて商品GのX線透過画像を生成する。なお、商品Gが扇状のX線の照射範囲Xを通過するタイミングは、光電センサ15からの信号により判断される。すなわち、画像生成部21aは、X線ラインセンサ14の各画素センサ14aから得られるX線の明るさに関する細かい時間間隔毎のデータをマトリクス状に時系列につなぎ合わせることにより、商品Gを写すX線透過画像を生成する。
(3−2)領域特定部21b
領域特定部21bは、画像生成部21aにより生成された商品Gを写すX線透過画像から、商品領域を特定する。領域特定部21bは、多数の画素センサ14aのそれぞれから同様のタイミングで出力された画素センサ14aのX線の濃度値の平均値を算出し、算出した値をそのタイミングにおけるX線の濃度値の代表値とする。そして、当該代表値が所定の範囲内に収まっているか否かをチェック(真偽判定)する。領域特定部21bは、画像生成部21aにより生成されたX線透過画像Pと、真偽判定処理の結果とを重ね合わせ、狙いの範囲に対応する領域を商品領域とする。
(3−3)重量推定部21c
重量推定部21cは、領域特定部21bにより特定された商品領域に対して画像処理を施すことにより、商品Gの重量値を推定する。当該重量推定処理は、X線透過画像P上においてはX線の照射方向に厚みのある物質ほど暗く写るという性質を利用し、以下の原理に基づいて行われる。
X線透過画像P上の厚さtの物質を写す画素の明るさIは、物質の存在しない領域に含まれる画素の明るさをI0とした場合、以下の式(1)によって表される。
I/I0=e-μt ・・・(1)
ここで、μは、X線のエネルギーと物質の種類とに応じて定まる線吸収係数である。式(1)を物質の厚さtについて解くと、以下の式(2)のようになる。
t=−1/μ×ln(I/I0) ・・・(2)
また、内容物の微小部位の重量値は、当該微小部位の厚さに比例する。したがって、明るさIの画素の写す内容物の微小部位の重量値mは、適当な定数αを用いて、以下の式(3)によって近似的に算出される。
m=−αln(I/I0) ・・・(3)
重量推定部21cは、商品Gを構成する全ての画素に対応する重量値mを算出して足し合わせることにより、商品G全体の重量値を推定する。
(3−4)重量診断部21d
重量診断部21dは、商品Gの内容物の重量値が所定の範囲内に収まっているか否かをチェックする。そして、重量値が当該範囲内に収まっている場合には、その商品Gを正常と診断し、当該範囲内に収まっていない場合には、その商品Gを重量異常と診断する。
なお、重量診断部21dによる処理は、重量推定部21cによる処理に遅れて並列に実行される。
(3−5)異物検査部21e
異物検査部21eは、画像生成部21aにより生成された商品GのX線透過画像Pに対して2値化処理を施すことにより、商品Gに含まれる異物を検出する。より具体的には、図3に示すように、商品GのX線透過画像P上に予め設定した閾値よりも暗く現れる領域が存在する場合には、その商品Gに異物が混入していると判断し、その商品Gを異常と判断する。
(3−6)間隔検出部21f
間隔検出部21fは、2値化処理によって特定された、連包品の隣接する個包装の内容物に対して、内容物同士の間隔を検出する。検出の具体的方法は、後段で説明する。
(3−7)噛み込み推定部21g
噛み込み推定部21gは、間隔検出部21fで検出された内容物同士の間隔から、内容物がシール部分に噛み込まれているか否かを推定する。推定の具体的方法は、後段で説明する。
(3−8)総合診断部21h
重量診断部21d、異物検査部21eおよび噛み込み推定部21gは、商品Gを異常と判断すると、直ちにその旨を示す信号を総合診断部21hに送る。総合診断部21hは、重量診断部21dから当該信号を受け取ると、商品Gを不良品であると診断するとともに、直ちに他の検査を終了させる。
また、異物検査部21eから異常信号を受け取った場合には、商品Gを不良品であると診断するとともに、直ちに他の検査を終了させる。
さらに、噛み込み推定部21gから異常信号を受け取った場合には、商品Gを不良品であると診断するとともに、直ちに他の検査を終了させる。
異物が検出されただけの商品Gであっても、重量異常が検出されただけの商品Gであっても、噛み込みが検出されただけの商品Gであっても、出荷できないのであるから、他の検査結果にかかわらず当該商品Gを不良品と結論付けることができるからである。また、総合診断部21hは、重量診断部21d、異物検査部21eおよび噛み込み推定部21gから異常が検出されなかった旨を示す信号を受け取った場合には、商品Gを良品である診断する。そして、総合診断部21hは、診断結果を振分機構70へ送る。
(4)制御コンピュータ20による商品検査
(4−1)包材がX線透過画像Pに写る商品の場合
図6(a)は、複数の個包装が連なった商品である連包品Gの平面図である。図6(a)において、連包品Gは、4個の袋M1,M2,M3,M4が順に連なったものであり、袋M1〜M4は、互いに同じ形状となるように製造されている。連包品Gは、コンベア12によって袋M1を先頭とし、袋M4を最後尾として搬送される。各袋M1〜M4のコンベア12による搬送方向の両端には、シール部分S1が形成されている。すなわち、連包品Gは、全体としては1つの細長い袋であり、その長手方向に所定の間隔で施されたシール部分S1によって各袋M1〜M4に対応する複数の空間が形成されたものである。そして、袋M1〜M4の内部空間には、内容物が詰められている。また、先行する袋の後方のシール部分S1とその後続の袋の前方のシール部分S1とは一体的に熱シールされて形成されたものであり、その中央には両袋を切り離すことを可能にする短手方向に走るミシン目が形成されている。
図6(b)は、図6(a)に示す連包品GのX線透過画像Pを示している。X線画像P上において、最も暗く現れている領域A1〜A4は、それぞれ袋M1〜M4内の内容物を示しており、領域B1はシール部分S1を示している。最も明るく現れている領域Dは、連包品Gの背景を示しており、領域B1よりも明るく領域Dよりも暗く現れている領域Eは、袋M1〜M4の内容物の入っていない隙間部分を示している。なお、ともに同じ枚数の包材が重なり合った部位を写しているのにもかかわらず、シール部分S1に対応する領域B1がシールされていない部位に対応する領域EよりもX線画像P上において暗く写るのは、シール部分S1のほうがシールされていない部位よりも熱収縮によって密度が高くなっているからである。
領域特定部21bによる真偽判定処理において用いられる代表値の範囲としては、シール部分S1が照射領域Xを通過したときの代表値のとり得る範囲が設定される。内容物は連包品Gのシール部分と重なることはないと考えれば、シール部分S1を透過したX線の減衰の程度は概ね一定となると予想される。
しかし、万が一、内容物が連包品Gのシール部分と重なった場合は、そのシール部分S1を透過したX線の減衰量は、内容物は連包品Gのシール部分S1と重なった場合に比べて大きくなると予想される。
領域特定部21bは、こうした代表値の決定処理と真偽判定処理とを、1組の濃度値のデータセット(同様のタイミングで出力された画素センサ14aのX線透視像信号)を受け取るたびに繰り返す。
図6(c)は、X線の照射範囲Xを袋M1〜M4が通過したときのX線透視像信号に基づいて算出された代表値の時系列データを示している。また、図6(d)は、図6(c)の真偽判定処理の結果を示す図である。
X線の濃度値(明るさ)の代表値が図6(c)に示す所定の範囲Y内に収まっているか否かをチェックし、範囲Y内に収まっている場合を「TRUE」とし、範囲Y内に収まっていない場合を「FALSE」とする。そして、「TRUE」状態がシール部分の幅に対応する所定の長さだけ連続した場合に、シール部分S1の存在を検出する。
図6(b)の場合、個包装領域C3とC4との間のシール部分S1に個包装領域C3に収納されるべき内容物が噛み込んでいるため、代表値が範囲Y内に収まらず、「FALSE」となる。この場合、「FALSE」状態が個包装領域の幅に対応する所定の長さを超えて連続しているので、内容物のシール部分S1への噛み込みの存在が検出される。
(4−2)包材がX線透過画像Pに写り難い商品の場合
X線透過画像P中に包材の輪郭が写らない、又は薄く写る程度であって、その輪郭を推定できるほどの安定した画像データを取得できないような包材、例えば、包材の厚さが非常に薄いもの(但し、アルミ包材やアルミ蒸着されたものは除く)では、シール部分S1を推定することができない。なぜなら、X線透過画像Pに包材とシール部分S1との境界が分かるほどの明るさの濃度差がなく、包材のX線の濃度値(明るさ)の代表値が図6(c)に示すような所定の範囲Y内に収まっているか否かをチェックしようにも、範囲が極めて狭いために真偽判定処理ができないからである。
以下に、このような場合の内容物のシール部分S1への噛み込みの検出方法について図面を参照しながら説明する。
図7(a)は、厚さが非常に薄い包材による複数の個包装が連なった連包品Gの平面図である。図7(a)において、連包品Gは、4個の袋N1,N2,N3,N4が順に連なったものであり、袋N1〜N4は互いに同じ形状となるように製造されている。連包品Gは、コンベア12によって袋N1を先頭とし、袋N4を最後尾として搬送される。各袋N1〜N4のコンベア12による搬送方向の両端には、シール部分S1が形成されている。すなわち、連包品Gは、全体としては1つの袋であり、その長手方向に所定の間隔で施されたシール部分S1によって各袋N1〜N4に対応する複数の空間が形成されたものである。そして、袋N1〜N4の内部空間には、環状の縁を持つゴム製品が内容物として詰められている。また、先行する袋の後方のシール部分S1とその後続の袋の前方のシール部分S1とは一体的に熱シールされて形成されたものであり、その中央には両袋を切り離すことを可能にする短手方向に走るミシン目P1が形成されている。
図7(b)は、図7(a)に示す連包品GのX線透過画像Pを示している。X線画像P上において、最も暗く現れている領域A1〜A4は、それぞれ袋N1〜N4内の内容物を示している。シール部分S1に相当する領域は、X線透過画像Pからは判別できない。なお、図7(b)や図7(c)における二点鎖線は、袋N1〜N4の外縁およびシール部分S1を示す仮想線であり、X線透過画像Pから判別できる線ではない。
領域特定部21bは、画像生成部21aにより生成されたX線透過画像Pに対して2値化処理を施し、X線透過画像Pから内容物の環状部分を示す領域R1〜R4を特定する。
2値化処理では、X線透過画像Pを構成する各画素に対応するX線の濃度値が所定の範囲内に収まっているか否かがチェックされる。そして、そのチェック結果に応じて、各画素に「0」又は「1」のどちらかの値が割り当てられる。
図7(c)は、図7(b)に示すX線透過画像Pに対して2値化処理を施した後の2値化画像Qである。図7(c)において、2値化画像Q上において黒く現れている領域R1〜R4は、内容物の環状部分に対応する領域である。
間隔検出部21fは、領域R1〜R4の隣接する領域同士の最短距離Dを検出する。噛み込み推定部21gは、間隔検出部21fで検出された最短距離Dから、内容物がシール部分S1に噛み込まれているか否かを推定する。以下、推定方法を、図面を用いて説明する。
図8は、内容物が収納領域の真ん中に位置する第1状態の2値化画像Qである。図8において、領域R1〜R4は、内容物の環状部分を示している。領域R1から領域R4の隣接するもの同士の最短距離DはTmidである。
図9は、2つの内容物がそれぞれ同一のシール部分S1の境界線まで達している第2状態の2値化画像Qである。図9において、領域R2と領域R3とはシール部分S1に噛み込まれていない状態で最も近接しているので、領域R2と領域R3との最短距離Dは最小であり、これをTminとする。
例えば、第2状態(図9の状態)における最短距離Dの閾値をTminとしたとき、D=Tminのときは理論的に噛み込みがないのであるから、D<Tminであるときは噛み込んでいると推定することによって、噛み込み品を誤って正常品と判断することを防止することができる。
具体的には、図11に示すように領域R2と領域R3との距離がD<Tminであるので、領域R2および領域R3に対応する内容物の少なくとも一方がシール部分S1に噛み込んでいるのは明らかである。
X線検査装置10の間隔検出部21fは、4個の個包装から連なる連包品Gの先頭から最後の個包装に至るまでの間に3つの最短距離Dを検出することになるが、それらのうちの少なくとも1つに、D<Tminが発見されれば、その時点で噛み込み推定部21gが連包品Gを異常と判断する。このフローを、図面を用いて説明する。
図13は、第1実施形態に係るX線検査装置の噛み込み推定のフローチャートである。図13において、制御コンピュータ20は、ステップS1でX線透過画像Pに対して2値化処理を施した2値化画像Qを作成し、ステップS2へ進む。なお、2値化画像Qは領域特定部21bを介して作成される。
次に、制御コンピュータ20は、ステップS2でカウンタを始動またはリセットしN=0と設定して、ステップS3へ進む。
次に、制御コンピュータ20は、ステップS3で間隔検出部21fを介して2値化画像Qから隣接する領域間の最短距離Dを検出し、ステップS4へ進む。
次に、制御コンピュータ20は、ステップS4で噛み込み推定部21gを介して、D<Tminであるか否かを判定し、D<TminのときはステップS41へ進み、D<TminでないときはステップS5へ進む。
次に、制御コンピュータ20は、ステップS5でカウンタをN=N+1と設定し、ステップS6に進む。これは、連包品Gの一つのシール部分S1に噛み込みがなかったことを意味する。
次に、制御コンピュータ20は、ステップS6でカウンタの回数Nが3以上であるか否かを判定し、N≧3のときはステップS7へ進み、N<3のときはステップS3に戻る。
そして、制御コンピュータ20は、ステップS7で検査終了信号が有るか否かを判定し、検査終了信号が有る場合は検査を終了し、検査終了信号がない場合はステップS1へ戻る。
なお、制御コンピュータ20は、ステップS4でD<Tminと判定したときは、ステップS41で噛み込み推定部21gを介して異常信号を総合診断部21hに送り、ステップS42へ進む。
そして、制御コンピュータ20は、ステップS42で総合診断部21hを介して、連包品Gを不良品であると診断するとともに、直ちに検査を終了させる。
(5)特徴
X線検査装置10では、隣接する内容物同士がシール部分S1に噛み込まれていない状態で最も近接しているときの最短距離DをTminとしたとき、間隔検出部21fの検出値の閾値をTminとすることによって、D=Tminのときは理論的に噛み込みがないのであるから、D<Tminであるときは噛み込んでいると推定することによって、噛み込み品を誤って正常品と判断することを防止することができる。
<第2実施形態>
(1)構成
第2実施形態に係るX線検査装置110は、構成は第1実施形態に係るX線検査装置10と同じであるが、間隔検出部21fの検出値の閾値を変更している。以下、図面を用いて説明する。
図10は、2つの内容物がそれぞれ離反してシール部分S1の境界線まで達している第3状態の2値化画像Qである。図10において、領域R2と領域R3とはシール部分S1に噛み込まれていない状態で最も離れているので、領域R2と領域R3との最短距離Dは最大となり、これをTmaxとする。
例えば、第3状態(図10の状態)における最短距離の閾値をTmaxとしたとき、D=Tmaxのときは理論的に噛み込みがないのであるから、D>Tmaxであるときは噛み込んでいると推定することによって、噛み込み品を誤って正常品と判断することを防止することができる。
具体的には、図12に示すように領域R2と領域R3との距離がD>Tmaxであるので、領域R2および領域R3に対応する内容物の少なくとも一方がシール部分S1に噛み込んでいるのは明らかである。
X線検査装置10の間隔検出部21fが、4個の個包装から連なる連包品Gの先頭から最後の個包装に至るまでの間に3つの最短距離Dを検出することになるが、それらのうちの少なくとも1つに、D>Tmaxが発見されれば、その時点で噛み込み推定部21gが連包品Gを異常と判断する。このフローを、図面を用いて説明する。
図14は、第2実施形態に係るX線検査装置110の噛み込み推定のフローチャートである。図14において、制御コンピュータ20は、ステップS11でX線透過画像Pに対して2値化処理を施した2値化画像Qを作成し、ステップS12へ進む。なお、2値化画像Qは領域特定部21bを介して作成される。
次に、制御コンピュータ20は、ステップS12でカウンタを始動またはリセットしN=0と設定して、ステップS13へ進む。
次に、制御コンピュータ20は、ステップS13で間隔検出部21fを介して2値化画像Qから隣接する領域間の最短距離Dを検出し、ステップS14へ進む。
次に、制御コンピュータ20は、ステップS14で噛み込み推定部21gを介して、D>Tmaxであるか否かを判定し、D>TmaxのときはステップS141へ進み、D>TmaxでないときはステップS15へ進む。
次に、制御コンピュータ20は、ステップS15でカウンタをN=N+1と設定し、ステップS16に進む。これは、連包品Gの一つのシール部分S1に噛み込みがなかったことを意味する。
次に、制御コンピュータ20は、ステップS16でカウンタの回数Nが3以上であるか否かを判定し、N≧3のときはステップS17へ進み、N<3のときはステップS13に戻る。
そして、制御コンピュータ20は、ステップS17で検査終了信号が有るか否かを判定し、検査終了信号が有る場合は検査を終了し、検査終了信号がない場合はステップS1へ戻る。
なお、制御コンピュータ20は、ステップS14でD>Tmaxと判定したときは、ステップS141で噛み込み推定部21gを介して異常信号を総合診断部21hに送り、ステップS142へ進む。
そして、制御コンピュータ20は、ステップS142で総合診断部21hを介して、連包品Gを不良品であると診断するとともに、直ちに検査を終了させる。
(2)特徴
X線検査装置110では、隣接する内容物同士がシール部分S1に噛み込まれていない状態で最も離れているときの最短距離DをTmaxとしたとき、間隔検出部21fの検出値の閾値をTmaxとすることによって、D=Tmaxのときは理論的に噛み込みがないのであるから、D>Tmaxであるときは噛み込んでいると推定することによって、噛み込み品を誤って正常品と判断することを防止することができる。
<第2実施形態の変形例>
(1)構成
X線検査装置110の間隔検出部21fが、4個の個包装から連なる連包品Gの先頭から最後の個包装に至るまでの間に3つの最短距離Dを検出することになるが、それらのうちの少なくとも1つで、D<Tmin又はD>Tmaxが発見されれば、その時点で噛み込み推定部21gが連包品Gを異常と判断してもよい。
図15は、第2実施形態の変形例に係るX線検査装置110の噛み込み推定のフローチャートである。図15において、制御コンピュータ20は、ステップS21でX線透過画像Pに対して2値化処理を施した2値化画像Qを作成し、ステップS22へ進む。なお、2値化画像Qは領域特定部21bを介して作成される。
次に、制御コンピュータ20は、ステップS22でカウンタを始動またはリセットしN=0と設定して、ステップS23へ進む。
次に、制御コンピュータ20は、ステップS23で間隔検出部21fを介して2値化画像Qから隣接する領域間の最短距離Dを検出し、ステップS24へ進む。
次に、制御コンピュータ20は、ステップS24で噛み込み推定部21gを介して、D<Tminであるか否かを判定し、D<TminのときはステップS241へ進み、D<TminでないときはステップS25へ進む。
次に、制御コンピュータ20は、ステップS25で噛み込み推定部21gを介して、D>Tmaxであるか否かを判定し、D>TmaxのときはステップS241へ進み、D>TmaxでないときはステップS26へ進む。
次に、制御コンピュータ20は、ステップS26でカウンタをN=N+1と設定し、ステップS27に進む。これは、連包品Gの一つのシール部分S1に噛み込みがなかったことを意味する。
次に、制御コンピュータ20は、ステップS27でカウンタの回数Nが3以上であるか否かを判定し、N≧3のときはステップS28へ進み、N<3のときはステップS23に戻る。
そして、制御コンピュータ20は、ステップS28で検査終了信号が有るか否かを判定し、検査終了信号が有る場合は検査を終了し、検査終了信号がない場合はステップS21へ戻る。
なお、制御コンピュータ20は、ステップS24でD<Tminと判定したとき、又はステップS25でD>Tmaxと判定したときは、ステップS241で噛み込み推定部21gを介して異常信号を総合診断部21hに送り、ステップS242へ進む。
そして、制御コンピュータ20は、ステップS242で総合診断部21hを介して、連包品Gを不良品であると診断するとともに、直ちに検査を終了させる。
(2)特徴
X線検査装置110の間隔検出部21fが、複数個の個包装から連なる連包品Gの先頭から最後の個包装に至るまでの間に検出した値のうちの少なくとも1つで、D<Tmin又はD>Tmaxが発見されれば、その時点で噛み込み推定部21gが連包品Gを異常と判断する。
<第3実施形態>
(1)構成
図16は、第3実施形態に係るX線検査装置210の制御コンピュータ20のブロック構成図である。第3実施形態に係るX線検査装置210は、第1実施形態に係るX線検査装置10との対比において、間隔検出部21fおよび噛み込み推定部21gそれぞれが間隔検出部121fおよび噛み込み推定部121gに置き換えられている点で相違する。
図16において、間隔検出部121fは、領域R1〜R4の隣接する領域同士の内接線の水平線に対する傾斜角度θを検出する。噛み込み推定部121gは、間隔検出部121fで検出された傾斜角度θから、内容物がシール部分S1に噛み込まれているか否かを推定する。以下、推定方法を、図面を用いて説明する。
図17は、内容物が収納領域の真ん中に位置する第1状態の2値化画像Qである。図17において、領域R1〜R4は、内容物の環状部分を示している。領域R1から領域R4の隣接するもの同士の内接線の傾斜角度θはθmidである。
図18は、2つの内容物がそれぞれ同一のシール部分S1の境界線まで達している第2状態の2値化画像Qである。図18において、領域R2と領域R3とはシール部分S1に噛み込まれていない状態で最も近接しているので、領域R2と領域R3との内接線の傾斜角度θは最大であり、これをθmaxとする。
例えば、第2状態(図18の状態)における傾斜角度の閾値をθmaxとしたとき、θ=θmaxのときは理論的に噛み込みがないのであるから、θ>θmaxであるときは噛み込んでいると推定することによって、噛み込み品を誤って正常品と判断することを防止することができる。
具体的には、図20に示すように領域R2と領域R3との内接線の傾斜角度θがθ>θmaxであるので、領域R2および領域R3に対応する内容物の少なくとも一方がシール部分S1に噛み込んでいるのは明らかである。
X線検査装置210の間隔検出部121fが、4個の個包装から連なる連包品Gの先頭から最後の個包装に至るまでの間に3つの傾斜角度θを検出することになるが、それらのうちの少なくとも1つで、θ>θmaxが発見されれば、その時点で噛み込み推定部121gがX線検査装置210を停止させることになる。このフローを、図面を用いて説明する。
図22は、第3実施形態に係るX線検査装置210の噛み込み推定のフローチャートである。図22において、制御コンピュータ20は、ステップS31でX線透過画像Pに対して2値化処理を施した2値化画像Qを作成し、ステップS32へ進む。なお、2値化画像Qは領域特定部21bを介して作成される。
次に、制御コンピュータ20は、ステップS32でカウンタを始動またはリセットしN=0と設定して、ステップS33へ進む。
次に、制御コンピュータ20は、ステップS33で間隔検出部121fを介して2値化画像Qから隣接する領域間の内接線の傾斜角度θを検出し、ステップS34へ進む。
次に、制御コンピュータ20は、ステップS34で噛み込み推定部121gを介して、θ>θmaxであるか否かを判定し、θ>θmaxのときはステップS341へ進み、θ>θmaxでないときはステップS35へ進む。
次に、制御コンピュータ20は、ステップS35でカウンタをN=N+1と設定し、ステップS36に進む。これは、連包品Gの最初のシール部分S1に噛み込みがなかったことを意味する。
次に、制御コンピュータ20は、ステップS36でカウンタの回数Nが3以上であるか否かを判定し、N≧3のときはステップS37へ進み、N<3のときはステップS33に戻る。
そして、制御コンピュータ20は、ステップS37で検査終了信号が有るか否かを判定し、検査終了信号が有る場合は検査を終了し、検査終了信号がない場合はステップS31へ戻る。
なお、制御コンピュータ20は、ステップS34でθ>θmaxと判定したときは、ステップS341で噛み込み推定部121gを介して異常信号を総合診断部21hに送り、ステップS342へ進む。
そして、制御コンピュータ20は、ステップS342で総合診断部21hを介して、重量商品Gを不良品であると診断するとともに、直ちに噛み込み推定部121gによる検査を終了させる。
(2)特徴
X線検査装置210では、隣接する内容物同士がシール部分S1に噛み込まれていない状態で最も近接しているときの傾斜角度θをθmaxとしたとき、間隔検出部121fの検出値の閾値をθmaxとすることによって、θ=θmaxのときは理論的に噛み込みがないのであるから、θ>θmaxであるときは噛み込んでいると推定することによって、噛み込み品を誤って正常品と判断することを防止することができる。
<第4実施形態>
(1)構成
第4実施形態に係るX線検査装置310は、構成は第3実施形態に係るX線検査装置210と同じであるが、間隔検出部121fの検出値の閾値を変更している。以下、図面を用いて説明する。
図19は、2つの内容物がそれぞれ離反してシール部分S1の境界線まで達している第3状態の2値化画像Qである。図19において、領域R2と領域R3とはシール部分S1に噛み込まれていない状態で最も離れているので、領域R2と領域R3との内接線の傾斜角度θは最小であり、これをθminとする。
例えば、第3状態(図19の状態)における傾斜角度の閾値をθminとしたとき、θ=θminのときは理論的に噛み込みがないのであるから、θ<θminであるときは噛み込んでいると推定することによって、噛み込み品を誤って正常品と判断することを防止することができる。
具体的には、図21に示すように領域R2と領域R3との内接線の傾斜角度θがθ<θminであるので、領域R2および領域R3に対応する内容物の少なくとも一方がシール部分S1に噛み込んでいるのは明らかである。
X線検査装置310の間隔検出部121fが、4個の個包装から連なる連包品Gの先頭から最後の個包装に至るまでの間に3つの傾斜角度θを検出することになるが、それらのうちの少なくとも1つで、θ<θminが発見されれば、その時点で噛み込み推定部121gがX線検査装置310を停止させることになる。このフローを、図面を用いて説明する。
図23は、第4実施形態に係るX線検査装置310の噛み込み推定のフローチャートである。図23において、制御コンピュータ20は、ステップS41でX線透過画像Pに対して2値化処理を施した2値化画像Qを作成し、ステップS42へ進む。なお、2値化画像Qは領域特定部21bを介して作成される。
次に、制御コンピュータ20は、ステップS42でカウンタを始動またはリセットしN=0と設定して、ステップS43へ進む。
次に、制御コンピュータ20は、ステップS43で間隔検出部121fを介して2値化画像Qから隣接する領域間の内接線の傾斜角度θを検出し、ステップS44へ進む。
次に、制御コンピュータ20は、ステップS44で噛み込み推定部121gを介して、θ<θminであるか否かを判定し、θ<θminのときはステップS441へ進み、θ<θminでないときはステップS45へ進む。
次に、制御コンピュータ20は、ステップS45でカウンタをN=N+1と設定し、ステップS46に進む。これは、連包品Gの最初のシール部分S1に噛み込みがなかったことを意味する。
次に、制御コンピュータ20は、ステップS46でカウンタの回数Nが3以上であるか否かを判定し、N≧3のときはステップS47へ進み、N<3のときはステップS43に戻る。
そして、制御コンピュータ20は、ステップS47で検査終了信号が有るか否かを判定し、検査終了信号が有る場合は検査を終了し、検査終了信号がない場合はステップS41へ戻る。
なお、制御コンピュータ20は、ステップS44でθ<θminと判定したときは、ステップS441で噛み込み推定部121gを介して異常信号を総合診断部21hに送り、ステップS442へ進む。
そして、制御コンピュータ20は、ステップS442で総合診断部21hを介して、連包品Gを不良品であると診断するとともに、直ちに検査を終了させる。
(2)特徴
X線検査装置310では、隣接する内容物同士がシール部分S1に噛み込まれていない状態で最も離れているときの傾斜角度θをθminとしたとき、間隔検出部121fの検出値の閾値をθminとすることによって、θ=θminのときは理論的に噛み込みがないのであるから、θ<θminであるときは噛み込んでいると推定することによって、噛み込み品を誤って正常品と判断することを防止することができる。
<第4実施形態の変形例>
(1)構成
X線検査装置310の間隔検出部121fが、4個の個包装から連なる連包品Gの先頭から最後の個包装に至るまでの間に3つの傾斜角度θを検出することになるが、それらのうちの少なくとも1つで、θ>θmax又はθ<θminが発見されれば、その時点で噛み込み推定部121gがX線検査装置310を停止させることになる。このフローを、図面を用いて説明する。
図24は、第4実施形態の変形例に係るX線検査装置310の噛み込み推定のフローチャートである。図24において、制御コンピュータ20は、ステップS51でX線透過画像Pに対して2値化処理を施した2値化画像Qを作成し、ステップS52へ進む。なお、2値化画像Qは領域特定部21bを介して作成される。
次に、制御コンピュータ20は、ステップS52でカウンタを始動またはリセットしN=0と設定して、ステップS53へ進む。
次に、制御コンピュータ20は、ステップS53で間隔検出部121fを介して2値化画像Qから隣接する領域間の内接線の傾斜角度θを検出し、ステップS54へ進む。
次に、制御コンピュータ20は、ステップS54で噛み込み推定部121gを介して、θ>θmaxであるか否かを判定し、θ>θmaxのときはステップS541へ進み、θ>θmaxでないときはステップS55へ進む。
次に、制御コンピュータ20は、ステップS55で噛み込み推定部121gを介して、θ<θminであるか否かを判定し、θ<θminのときはステップS541へ進み、θ<θminでないときはステップS56へ進む。
次に、制御コンピュータ20は、ステップS56でカウンタをN=N+1と設定し、ステップS57に進む。これは、連包品Gの一つのシール部分S1に噛み込みがなかったことを意味する。
次に、制御コンピュータ20は、ステップS57でカウンタの回数Nが3以上であるか否かを判定し、N≧3のときはステップS58へ進み、N<3のときはステップS53に戻る。
そして、制御コンピュータ20は、ステップS58で検査終了信号が有るか否かを判定し、検査終了信号が有る場合は検査を終了し、検査終了信号がない場合はステップS51へ戻る。
なお、制御コンピュータ20は、ステップS54でθ>θmaxと判定したとき、又はステップS55でθ<θminと判定したときは、ステップS541で噛み込み推定部121gを介して異常信号を総合診断部21hに送り、ステップS542へ進む。
そして、制御コンピュータ20は、ステップS542で総合診断部21hを介して、連包品Gを不良品であると診断するとともに、直ちに検査を終了させる。
(2)特徴
X線検査装置310の間隔検出部121fが、複数個の個包装から連なる連包品Gの先頭から最後の個包装に至るまでの間に検出した値のうちの少なくとも1つで、θ>θmax又はθ<θminが発見されれば、その時点で噛み込み推定部121gが連包品Gを異常と判断する。
したがって、X線透過画像Pにシール部分S1が写らなくても、内容物が包材のシール部分に噛み込まれているか否かを推定することができる。
<第5実施形態>
(1)構成
図25は、第5実施形態に係るX線検査装置410の制御コンピュータ20のブロック構成図である。第5実施形態に係るX線検査装置410は、第1実施形態に係るX線検査装置10との対比において、間隔検出部21fおよび噛み込み推定部21gそれぞれが間隔検出部221fおよび噛み込み推定部221gに置き換えられている点で相違する。
図25において、間隔検出部221fは、領域R1〜R4の隣接する領域同士の最短距離Dを検出し、RAM23に記憶させる。噛み込み推定部221gは、間隔検出部221fで検出された最短距離Dの検出パターンから、内容物がシール部分S1に噛み込まれているか否かを推定する。以下、推定方法を、図面を用いて説明する。
例えば、図9の状態における最短距離の閾値をTminとしたとき、D=Tminのときは理論的に噛み込みがない。また、図10の状態における最短距離の閾値をTmaxとしたとき、D=Tmaxのときは理論的に噛み込みがない。
しかしながら、例えば、図26に示すように、Tmin≦D≦Tmaxであっても、間隔検出部221fが、4個の個包装が連なる連包品Gの先頭から最後の個包装に至るまでの間に検出した3つの値(最短距離D)のうち、連続する2つの値がTmin、Tminのときはシール部分S1への噛み込んでいる可能性が高い。それゆえ、間隔検出部221fによる連続する2つの検出値がTmin、Tminのパターンに合致したときは、シール部分S1への噛み込みがあったとして、その時点で噛み込み推定部221gがX線検査装置410を停止させることになる。このフローを、図面を用いて説明する。
図28は、第5実施形態に係るX線検査装置410の噛み込み推定のフローチャートである。図28において、制御コンピュータ20は、ステップS61でX線透過画像Pに対して2値化処理を施した2値化画像Qを作成し、ステップS62へ進む。なお、2値化画像Qは領域特定部21bを介して作成される。
次に、制御コンピュータ20は、ステップS62でカウンタを始動またはリセットしN=0と設定して、ステップS63へ進む。
次に、制御コンピュータ20は、ステップS63で間隔検出部221fを介して2値化画像Qから隣接する領域間の最短距離Dを検出し、ステップS64へ進む。
次に、制御コンピュータ20は、ステップS64で最短距離DをRAM23に記憶し、ステップS65へ進む。
次に、制御コンピュータ20は、ステップS65で噛み込み推定部221gを介して、D<Tminであるか否かを判定し、D<TminのときはステップS651へ進み、D<TminでないときはステップS66へ進む。
次に、制御コンピュータ20は、ステップS66で噛み込み推定部221gを介して、D>Tmaxであるか否かを判定し、D>TmaxのときはステップS651へ進み、D>TmaxでないときはステップS67へ進む。
次に、制御コンピュータ20は、ステップS67でカウンタをN=N+1と設定し、ステップS68に進む。これは、連包品Gの一つのシール部分S1に噛み込みがなかったことを意味する。
次に、制御コンピュータ20は、ステップS68でカウンタの回数Nが3以上であるか否かを判定し、N≧3のときはステップS69へ進み、N<3のときはステップS63に戻る。
次に、制御コンピュータ20は、ステップS69で連続する2個の検出値の検出パターンが所定のパターンに合致しているか否かを判定する。つまり、3個の検出値のうち連続する検出値をD1,D2としたとき、D1=Tmin、D2=Tminのときは、所定のパターンに合致していると判定しステップS651へ進み、合致していないときはステップS70へ進む。
そして、制御コンピュータ20は、ステップS70で検査終了信号が有るか否かを判定し、検査終了信号が有る場合は検査を終了し、検査終了信号がない場合はステップS61へ戻る。
なお、制御コンピュータ20は、ステップS65でD<Tminと判定したとき、ステップ66でD>Tmaxと判定したとき、ステップS69で連続する2個の検出値の検出パターンが所定のパターンに合致していると判定したときは、ステップS651で噛み込み推定部221gを介して異常信号を総合診断部21hに送り、ステップS652へ進む。
そして、制御コンピュータ20は、ステップS652で総合診断部21hを介して、連包品Gを不良品であると診断するとともに、直ちに検査を終了させる。
(2)特徴
X線検査装置410では、間隔検出部221fが、4個の個包装が連なる連包品Gの先頭から最後の個包装に至るまでの間に検出した連続する2つの検出値がTmin、Tminのパターンに合致したときは、シール部分S1への噛み込みがあったとして、その時点で噛み込み推定部221gが連包品Gを異常と判断する。
したがって、X線透過画像Pにシール部分S1が写らなくても、内容物が包材のシール部分に噛み込まれているか否かを推定することができる。
<第6実施形態>
(1)構成
第6実施形態に係るX線検査装置510は、構成は第5実施形態に係るX線検査装置410と同じであるが、噛み込み推定部221gがシール部分S1への噛み込みがあると推定する際の間隔検出部221fの検出値のパターンを変更している。
例えば、図27に示すように、Tmin≦D≦Tmaxであっても、間隔検出部221fが、4個の個包装が連なる連包品Gの先頭から最後の個包装に至るまでの間に検出した3つの値(最短距離D)のうち、連続する2つの値がTmax、Tmaxのときはシール部分S1への噛み込んでいる可能性が高い。それゆえ、間隔検出部221fによる連続する2つの検出値がTmax、Tmaxのパターンに合致したときは、シール部分S1への噛み込みがあったとして、その時点で噛み込み推定部221gが連包品Gを異常と判断する。このフローを、図面を用いて説明する。
図29は、第6実施形態に係るX線検査装置510の噛み込み推定のフローチャートである。図29において、制御コンピュータ20は、ステップS71でX線透過画像Pに対して2値化処理を施した2値化画像Qを作成し、ステップS72へ進む。なお、2値化画像Qは領域特定部21bを介して作成される。
次に、制御コンピュータ20は、ステップS72でカウンタを始動またはリセットしN=0と設定して、ステップS73へ進む。
次に、制御コンピュータ20は、ステップS73で間隔検出部221fを介して2値化画像Qから隣接する領域間の最短距離Dを検出し、ステップS74へ進む。
次に、制御コンピュータ20は、ステップS74で最短距離DをRAM23に記憶し、ステップS75へ進む。
次に、制御コンピュータ20は、ステップS75で噛み込み推定部221gを介して、D<Tminであるか否かを判定し、D<TminのときはステップS751へ進み、D<TminでないときはステップS76へ進む。
次に、制御コンピュータ20は、ステップS76で噛み込み推定部221gを介して、D>Tmaxであるか否かを判定し、D>TmaxのときはステップS751へ進み、D>TmaxでないときはステップS77へ進む。
次に、制御コンピュータ20は、ステップS77でカウンタをN=N+1と設定し、ステップS78に進む。これは、連包品Gの一つのシール部分S1に噛み込みがなかったことを意味する。
次に、制御コンピュータ20は、ステップS78でカウンタの回数Nが3以上であるか否かを判定し、N≧3のときはステップS79へ進み、N<3のときはステップS73に戻る。
次に、制御コンピュータ20は、ステップS79で連続する2個の検出値の検出パターンが所定のパターンに合致しているか否かを判定する。つまり、3個の検出値のうち連続する検出値をD1,D2としたとき、D1=Tmax、D2=Tmaxのときは、所定のパターンに合致していると判定しステップS751へ進み、合致していないときはステップS80へ進む。
そして、制御コンピュータ20は、ステップS80で検査終了信号が有るか否かを判定し、検査終了信号が有る場合は検査を終了し、検査終了信号がない場合はステップS71へ戻る。
なお、制御コンピュータ20は、ステップS75でD<Tminと判定したとき、ステップ76でD>Tmaxと判定したとき、ステップS79で連続する2個の検出値の検出パターンが所定のパターンに合致していると判定したときは、ステップS751で噛み込み推定部221gを介して異常信号を総合診断部21hに送り、ステップS752へ進む。
そして、制御コンピュータ20は、ステップS752で総合診断部21hを介して、連包品Gを不良品であると診断するとともに、直ちに検査を終了させる。
(2)特徴
X線検査装置510では、間隔検出部221fが、4個の個包装が連なる連包品Gの先頭から最後の個包装に至るまでの間に検出した連続する2つの検出値がTmax、Tmaxのパターンに合致したときは、シール部分S1への噛み込みがあったとして、その時点で噛み込み推定部221gが連包品Gを異常と判断する。
したがって、X線透過画像Pにシール部分S1が写らなくても、内容物が包材のシール部分に噛み込まれているか否かを推定することができる。
本発明の検査装置は、X線検査装置を例に説明しているが、原理はX線に限定されるものではなく、物品に放射光を照射し、照射された放射光の透過光又は反射光を受光部で受け、受光部が受けた放射光に基づいて画像を生成して検査を行う検査装置に有用である。
10 X線検査装置
13 X線照射器(照射部)
14 X線ラインセンサ(受光部)
21a 画像生成部
21f 間隔検出部
21g 噛み込み推定部
G 商品、商品としての連包品(検査対象物)
N 内容物
特開2005− 91015号公報 特開2011−196796号公報

Claims (4)

  1. 物品に放射光を照射し、前記放射光を受光部で受け、前記受光部が受けた放射光に基づいて画像を生成して検査を行う検査装置において、
    検査対象が複数の個包装が連なった連包品であって、
    前記画像の前記連包品の中の第1物品とそれに隣接する第2物品との間隔を検出する検出部と、
    前記間隔に基づいて、前記第1物品と前記第2物品との間のシール部分に前記第1物品または前記第2物品が噛み込んでいるか否かを推定する推定部と、
    を備える検査装置。
  2. 前記間隔は、前記第1物品と前記第2物品との最短距離であって、
    前記推定部は、前記最短距離が予め設定されている閾値よりも小さいときに、前記シール部分への前記物品の噛み込みがあると推定する、
    請求項1に記載の検査装置。
  3. 前記間隔は、前記第1物品および前記第2物品の共通内接線の傾斜角度であって、
    前記推定部は、前記傾斜角度が予め設定されている閾値よりも大きいときに、前記シール部分への前記物品の噛み込みがあると推定する、
    請求項1に記載の検査装置。
  4. 前記推定部は、複数の前記間隔の検出パターンが所定条件に合致するときは、前記シール部分への前記物品の噛み込みがあると推定する、
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の検査装置。
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