JP2015085791A - バンパ一体型アンダーランプロテクタの支持構造 - Google Patents

バンパ一体型アンダーランプロテクタの支持構造 Download PDF

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Abstract

【課題】車両が衝突して相手車両から入力する荷重が増大しても、該荷重による車体フレームの損傷を防止する。
【解決手段】ブラケット20は、前端側の前方領域45と、後端側の後方領域46と、前方領域45と後方領域46との間の易破断部47とを一体的に有する。前方領域45には、ボルト等によってバンパ一体型FUP4が固定される。後方領域46は、サイドフレーム7に締結固定される。易破断部47は、前方領域45と後方領域46との間で、ブラケット20の上端縁から下端縁まで斜め後下方へ直線状に延びる。ブラケット20は、前方領域45と後方領域46とが易破断部47で一体化された通常状態でサイドフレーム7に固定され、バンパ一体型FUP4に入力する荷重の増大によって、前方領域45と後方領域46とが易破断部47で分割された分割状態となる。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両の衝突時に相手車両の潜り込みを防止するアンダーランプロテクタの支持構造に関する。
特許文献1には、シャシフレームの車両前方側の先端近傍にブラケットを備えるフロントアンダーランプロテクタが記載されている。ブラケットは、車両長手方向に沿って揺動可能に支承されるフロントアンダーランプロテクタステーと、フロントアンダーランプロテクタステーの前方で車両幅方向に延在するフロントアンダーランプロテクタビームと支持する。ブラケットとフロントアンダーランプロテクタステーとの間には、エネルギー吸収部材が配置される。車両等の物体が衝突した際には、フロントアンダーランプロテクタステーを揺動させてエネルギー吸収部材を圧壊し、同時にフロントアンダーランプロテクタステーの揺動に伴ってフロントアンダーランプロテクタビームを下方に移動させる。
特開2002−362267号公報
特許文献1に記載のフロントアンダーランプロテクタのブラケットでは、車両等の物体(相手車両)が衝突してフロントアンダーランプロテクタビームが下方へ移動してエネルギー吸収部材が圧壊する。エネルギー吸収部材が圧壊した状態で相手車両からフロントアンダーランプロテクタビームに入力する荷重が増大すると、シャシフレーム(車体フレーム)を下方へ引き下げる力がブラケットから作用するとともに、シャシフレームを上方へ押圧する力がフロントアンダーランプロテクタステーから作用する。このため、相手車両からフロントアンダーランプロテクタビームに入力する荷重の増大時に、ブラケットから作用する力によってシャシフレームが損傷するおそれがある。
そこで、本発明は、車両が衝突して相手車両から入力する荷重が増大しても、該荷重による車体フレームの損傷を防止することが可能なバンパ一体型アンダーランプロテクタの支持構造の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様のバンパ一体型アンダーランプロテクタの支持構造は、バンパ一体型アンダーランプロテクタとブラケットとを備える。バンパ一体型アンダーランプロテクタは、車両の車体フレームの前部下方で車幅方向に延びて車両と他の車両との衝突時に車両の下方への他の車両の潜り込みを防止するアンダーランプロテクタ部と、アンダーランプロテクタ部の上方に配置されるバンパ部と、を一体的に有する。バンパ一体型アンダーランプロテクタは、内側に閉空間を区画形成する板状の外装材と、閉空間の略全域に配置されて多数の空洞部分を内在するとともに外装材の変形を抑制する補強材と、によって構成され、車両と他の車両との衝突時に他の車両からの荷重の入力を受ける。ブラケットは、車体フレームに固定される後方領域と、バンパ一体型アンダーランプロテクタを支持する前方領域とを一体的に有し、バンパ一体型アンダーランプロテクタを車体フレームに支持する。ブラケットの後方領域と前方領域との間には、易破断部が設けられる。易破断部は、バンパ一体型アンダーランプロテクタに入力する荷重の増大時に破断してバンパ一体型アンダーランプロテクタ及び前方領域の落下を許容する。
上記構成では、バンパ一体型アンダーランプロテクタに入力する荷重が増大して易破断部が破断すると、ブラケットの前方領域が後方領域から分離し、ブラケットの後方領域を車体フレーム側に残した状態で、バンパ一体型アンダーランプロテクタ及び前方領域が車体フレームから落下する。このため、ブラケットの前方領域から後方領域への荷重の入力を抑えることができ、後方領域からの荷重の入力による車体フレームの損傷を防止することができる。
また、バンパ一体型アンダーランプロテクタに入力する荷重の増大によって易破断部が破断するので、入力する荷重から車体フレームが受ける衝突エネルギを易破断部の破断によって吸収することができる。
また、バンパ部とアンダーランプロテクタ部とが一体化されている比較的大型なバンパ一体型アンダーランプロテクタが落下するので、落下したバンパ一体型アンダーランプロテクタが車体と路面との間の空間を前方から塞ぎ易く、落下したバンパ一体型アンダーランプロテクタによって車両の下方への他の車両の潜り込みを防止することができる。
また、アンダーランプロテクタ部とバンパ部とを一体的に備えるバンパ一体型アンダーランプロテクタを車体フレーム側に固定すればよいので、アンダーランプロテクタとバンパとを個別に車体フレーム側に固定する場合に比べて、車体フレーム側に広い取付スペースを確保することができ、ブラケットの設計の自由度を向上させることができる。また、ブラケットを大型化しても、ブラケットの後方領域を車体フレーム側に残した状態で、前方領域が車体フレームから落下するので、車体フレームから落下するブラケットを小さく抑えることができ、落下する部品(バンパ一体型アンダーランプロテクタやブラケットの前方領域)の大型化を抑制することができる。
また、アンダーランプロテクタ部とバンパ部とを一体的に備えるバンパ一体型アンダーランプロテクタを車体フレーム側に固定すればよいので、車体フレームへの取付け作業や整備作業等の作業性を向上させることができる。
また、バンパ一体型アンダーランプロテクタは、バンパ部とアンダーランプロテクタ部とが一体化されているため大型な部材となるが、多数の空洞部分を内在する補強材を外装材の内側の閉空間の略全域に配置してバンパ一体型アンダーランプロテクタを構成しているので、板状の外装材を薄肉化することによってバンパ一体型アンダーランプロテクタの軽量化を図ることができる。また、補強材が外装材の変形を抑制するので、板状の外装材を薄肉化しても、バンパ一体型アンダーランプロテクタの剛性を確保することができる。従って、バンパ一体型アンダーランプロテクタの剛性の確保と軽量化とを両立して図ることができる。
本発明の第2の態様のバンパ一体型アンダーランプロテクタの支持構造は、上記第1の態様のバンパ一体型アンダーランプロテクタの支持構造であって、支持ボルトを備える。支持ボルトは、ボルト軸を有し、ブラケットの前方領域を車体フレームに締結固定する。ブラケットは、前方領域のうち少なくとも車体フレームと重なる重複領域に、ブラケットの上端縁の開口と、開口から直線状に延びる支持ボルト挿通溝と、支持ボルト挿通溝内にブラケットに固定的に設けられる抵抗部とを有する。支持ボルトのボルト軸は、抵抗部よりも下方で支持ボルト挿通溝を挿通する。抵抗部は、バンパ一体型アンダーランプロテクタに入力する荷重の増大時にボルト軸との当接によって破断して、開口へ向かう支持ボルトのボルト軸のブラケットに対する相対移動を許容する。
上記構成では、支持ボルトのボルト軸が前方領域の支持ボルト挿通溝を挿通し、支持ボルトがブラケットの前方領域を車体フレームに締結固定するので、車体フレームに対する前方領域の取付強度を高めることができる。また、ブラケットの前方領域を支持ボルトによって車体フレームに締結固定しても、ブラケットの上端縁(支持ボルト挿通溝の上端)の開口へ向かう支持ボルトのボルト軸の相対移動が抵抗部の破断によって許容されるので、バンパ一体型アンダーランプロテクタに入力する荷重の増大して抵抗部が破断することによって、バンパ一体型アンダーランプロテクタ及び前方領域を落下させることができる。
また、支持ボルトのボルト軸は、抵抗部よりも下方で支持ボルト挿通溝を挿通する。すなわち、ブラケットの上端縁(支持ボルト挿通溝の上端)の開口と支持ボルトのボルト軸との間の支持ボルト挿通溝内に抵抗部を備えるので、抵抗部を支持ボルトのボルト軸に近接又は接触する位置に配置した場合には、ボルト軸による前方領域の支持や、前方領域の位置決めが可能となる。また、抵抗部を支持ボルトのボルト軸から離間して配置した場合には、バンパ一体型アンダーランプロテクタに入力する荷重が増大して易破断部が破断した後に、遅れて抵抗部と支持ボルトのボルト軸とが当接して抵抗部が破断するので、バンパ一体型アンダーランプロテクタに入力する荷重から車体フレームが受ける衝突エネルギを易破断部と抵抗部とによって段階的に吸収することができる。
本発明の第3の態様のバンパ一体型アンダーランプロテクタの支持構造は、上記第2の態様のバンパ一体型アンダーランプロテクタの支持構造であって、ボルト軸は、ブラケットの上端縁側へ突出して先細りする突起部を有する。
上記構成では、ボルト軸がブラケットの上端縁側へ突出する突起部を有するので、バンパ一体型アンダーランプロテクタ及び前方領域が落下する際に、ボルト軸の突起部が支持ボルト挿通溝内の抵抗部に当接する。抵抗部に当接するボルト軸の突起部がブラケットの上端縁側へ突出して先細りするので、突起部を備えないボルト軸が抵抗部を破断させる場合に比べて、入力する荷重の増大に応じて、抵抗部の破断をさらに確実に発生させてバンパ一体型アンダーランプロテクタ及び前方領域を落下させることができ、車体フレームの損傷を確実に防止することができる。
本発明の第4の態様のバンパ一体型アンダーランプロテクタの支持構造は、上記第1〜第3の態様のいずれかのバンパ一体型アンダーランプロテクタの支持構造であって、バンパ一体型アンダーランプロテクタは、路面に落下した際に路面と相対向し、路面に対する少なくとも後方へのバンパ一体型アンダーランプロテクタの移動を防止するような摩擦力を路面との間に生じる摩擦面を有する。
上記構成では、路面に落下した際に路面に対する少なくとも後方へのバンパ一体型アンダーランプロテクタの移動を摩擦面が防止するので、路面に落下した後のバンパ一体型アンダーランプロテクタによる車両の下方への他の車両の潜りこみ防止機能を高めることができる。
本発明の第5の態様のバンパ一体型アンダーランプロテクタの支持構造は、上記第1〜第4の態様のいずれかのバンパ一体型アンダーランプロテクタの支持構造であって、補強材は、衝撃緩衝材である。
上記構成では、補強材は、衝撃緩衝材であるので、補強材を有さない場合に比べて外装材の変形を抑制し、且つ他の車両との衝突時に他の車両からの衝撃を吸収(緩衝)することができる。
本発明によれば、車両が衝突して相手車両から入力する荷重が増大しても、該荷重による車体フレームの損傷を防止することができる。
第1実施形態に係るバンパ一体型アンダーランプロテクタの支持構造を適用したトラックの側面図である。 図1のバンパ一体型アンダーランプロテクタの支持構造の分解斜視図である。 図2のIII−III矢視断面図である。 図2のブラケットの側面図であり、(a)は通常状態を、(b)は、分割状態を示す。 図4(a)のブラケットの要部の側面図である。 図4(a)のVI−VI矢視断面図である。 図1のトラックが他の車両と衝突した状態の側面図である。 第2実施形態に係るバンパ一体型アンダーランプロテクタの支持構造の要部を示す側面図である。 他の実施形態に係るバンパ一体型アンダーランプロテクタの支持構造の分解斜視図である。
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において、FRは車両の前方を、UPは上方を、INは車幅方向内側をそれぞれ示す。また、以下の説明において、左右方向は車両前方を向いた状態での左右方向を意味する。
図1に示すように、本実施形態に係るバンパ一体型アンダーランプロテクタの支持構造10(以下、単に支持構造と称する)が適用されるトラック(車両)1は、キャブ2が概ねエンジン(図示省略)の上方に配置されるキャブオーバー型の車両であり、車体フレーム3と、バンパ一体型フロントアンダーランプロテクタ(バンパ一体型アンダーランプロテクタ)4(以下、バンパ一体型FUPと称する)と、キャブ2の前面の車幅方向両側のヘッドランプ5(図1には左側のみ示す)と、キャブ2の車幅方向両側の下方に配置される左右のフロントタイヤ6(図1には左側のみ示す)とを有する。
図2に示すように、車体フレーム3は、トラック1の車幅方向両側で前後に亘って延びる左右1対のサイドフレーム7と、車幅方向に沿って延びて左右のサイドフレーム7を連結する複数のクロスフレーム8とを有する。左右のサイドフレーム7は、それぞれ上板部11と下板部12と側板部13とによって断面略コ字状に形成される。左右のサイドフレーム7の側板部13は、複数(本実施形態では9箇所)のボルト挿通孔9をそれぞれ有する。左右のサイドフレーム7の側板部13の車幅方向外側面には、側面視略L字状の左右1対のブラケット20が後述するボルト21及びナット22によって固定され、左右のブラケット20を介して車体フレーム3にバンパ一体型FUP4が固定される。すなわち、本実施形態に係る支持構造10は、バンパ一体型FUP4を左右のブラケット20によって車体側の車体フレーム3に支持する支持構造10である。なお、左右のブラケット20を含む支持構造10は、トラック1の左右に対称的に設けられて、ほぼ同様の構成を有するため、以下では左側について説明し、右側の説明を省略する。
バンパ一体型FUP4は、外装パネル(外装材)14の内側に発泡ウレタン(補強材)15(図3参照)が充填された箱型の構造体であって、給気孔16と左右のステップ部17と左右のヘッドランプ支持部18とを有する。バンパ一体型FUP4は、トラック1の前部下方で車幅方向に延びて他の車両(以下、相手車両と称する)19(図1参照)との衝突時にトラック1の下方への相手車両19の潜り込みを防止するフロントアンダーランプロテクタ部(アンダーランプロテクタ部)23と、フロントアンダーランプロテクタ部23の上方に配置されて車体フレーム3を前方から覆うバンパ部24とを一体的に有する。バンパ一体型FUP4には相手車両19との衝突時に相手車両19からの荷重が入力する。
外装パネル14は、スチールなどの鋼板からなる略箱状体であって、上板部25、底板部26、前板部27、後板部28、及び左右の側板部29を有し、それぞれが溶接やボルト(図示省略)等によって固定されて内側に閉空間を区画形成する。上板部25は、車幅方向に延びる前端縁と、前端縁の車幅方向両側から車幅方向外側の後方へ円弧状に延びる左右の側端縁と、車幅方向に延びて左右の側端縁の後端同士を連結する後端縁とを有する。底板部26は、側面視で略V字状の山部と谷部とが連続して前後方向に延びる断面形状を有し(図3参照)、上板部25と上下方向に離間して相対向する。底板部26の下面(摩擦面)62は、後述するバンパ一体型FUP4の落下時に路面63(図1参照)と相対向する。上板部25及び底板部26のそれぞれの後端縁の車幅方向中央部には、前方へ凹んだ切欠部30が形成され、切欠部30の車幅方向の長さは、車体フレーム3よりも僅かに広く設定される。前板部27は、底板部26の前端縁に沿って起立して車幅方向に延び、上端縁が上板部25の前端縁に固定される。前板部27の車幅方向両側には、横長矩形状のランプ開口31が形成され、前板部27の車幅方向中央部には、横長矩形状の前給気開口32が形成される。左右の側板部29は、底板部26の左右の側端縁に沿って起立し、前板部27の車幅方向両側から連続して後方へ延び、上端縁が上板部25の左右の側端縁にそれぞれ固定される。左右の側板部29には、矩形状のステップ開口33が形成される。後板部28は、底板部26の後端縁に沿って起立し、車幅方向中央部には切欠部30に沿って前方へ凹む凹部34を有する。後板部28の凹部34の上端部は、前方へ傾斜する傾斜面部35を有し、傾斜面部35の上端が上板部25の切欠部30の後端縁に固定される。傾斜面部35の後方の空間は、後述するようにバンパ一体型FUP4が車体フレーム3から落下する際に車体フレーム3の通過を許容するスペースとして機能する。後板部28の凹部34には、前板部27の前給気開口32と相対向する位置に横長矩形状の後給気開口36が形成される。なお、外装パネル14の材料は、スチールなどの鋼板に限られず、CFRP等の樹脂であってもよい。
給気孔16は、外装パネル14の車幅方向中央部で前後方向に貫通する孔であって、前板部27の前給気開口32から後板部28の後給気開口36まで直線状に延びる断面矩形状の筒状体37の内側面に区画され、エンジン(図示省略)に供給される空気の流路として機能する。前板部27の前給気開口32には、ラジエーターグリル38が固定される。
左右のステップ部17は、車幅方向外側へ向かって開口する箱体状のステップ本体39と、ステップ本体39の車幅方向外側の外周から突出する鍔状のフランジ部40とをそれぞれ有する。ステップ部17は、ステップ本体39の車幅方向内端部側から外装パネル14の側板部29のステップ開口33に挿入され、フランジ部40の車幅方向内側面が外装パネル14の側板部29の車幅方向外側面に当接した状態で、溶接やボルト(図示省略)等によって外装パネル14に固定される。左右のステップ部17は、トラック1のキャブ2に乗降する際の乗員の足場として機能する。なお、左右のステップ部は、これに限定されるものではなく、トラック1のキャブ2に乗降する際の乗員の足場として機能すればよく、例えば、外装パネル14の側板部29よりも車幅方向外側へ突出したり、上下に複数並べたりしてもよい。
左右のヘッドランプ支持部18は、前方へ向かって開口する箱体状の支持部本体41と、支持部本体41の前端部の外周から突出する鍔状のフランジ部42とをそれぞれ有する。支持部本体41は、前方へ向かって開口する矩形状の開口43と、開口43から後方へ延びるランプ収納孔44とを有し、ランプ収納孔44にヘッドランプ5が収納される(図1参照)。ヘッドランプ支持部18は、支持部本体41の後部側から外装パネル14の前板部27のランプ開口31に挿入され、フランジ部42の後面が外装パネル14の前板部27の前面に当接した状態で、溶接やボルト(図示省略)等によって外装パネル14に固定される。なお、ヘッドランプ支持部18は、これに限定されるものではなく、ヘッドランプ5を支持できればよい。
図3に示すように、発泡ウレタン15は、外装パネル14に区画形成される閉空間の全域に充填されて、外装パネル14の内側から外装パネル14の変形を抑制する。発泡ウレタン15には、空気が内包されているので、多数の空洞部分が内在する。なお、発泡ウレタン15に代えて、多数の空洞部分が内在する発泡スチロールや発泡ポリエチレン等を外装パネル14に区画形成される閉空間の全域に充填してもよい。
図4(a)に示すように、ブラケット20は、側面視略L字状の板状体であって、サイドフレーム7の側板部13の車幅方向外側面に複数組(本実施形態では9組)のボルト21及びナット22によって締結固定される。ブラケット20は、前端側の前方領域45と、後端側の後方領域46と、前方領域45と後方領域46との間の易破断部47とを一体的に有する。前方領域45には、ボルト等(図示省略)によってバンパ一体型FUP4が固定される。後方領域46は、サイドフレーム7に締結固定される。易破断部47は、前方領域45と後方領域46との間で、ブラケット20の上端縁から下端縁まで斜め後下方へ直線状に延びる。ブラケット20は、前方領域45と後方領域46とが易破断部47で一体化された通常状態(図4(a)参照)でサイドフレーム7に固定され、後述するように、バンパ一体型FUP4に入力する荷重の増大によって、前方領域45と後方領域46とが易破断部47で分割された分割状態(図4(b)参照)となる。
ブラケット20の易破断部47は、ブラケット20を前方領域45と後方領域46とに分割するように、ブラケット20の上端縁から下端縁まで斜め後下方へ直線状に延びて車幅方向に貫通する破断部ボルト挿通溝48と、破断部ボルト挿通溝48を前後方向に横断して前方領域45と後方領域46とを連結する複数(本実施形態では2箇所)の連結部49とを有する。破断部ボルト挿通溝48は、2箇所の連結部49によって3つに分割された溝であって、ブラケット20の上端縁から斜め後下方へ直線状に延びて車幅方向に貫通する上切欠部50と、ブラケット20の下端縁から斜め前上方へ直線状に延びて車幅方向に貫通する下切欠部51と、上切欠部50の下端の近傍から下切欠部51の上端の近傍まで斜め後下方へ直線状に延びて車幅方向に貫通する長孔状の貫通孔52とを有する。上切欠部50と貫通孔52との間、及び下切欠部51と貫通孔52との間で前方領域45と後方領域46とを連結する2箇所の連結部49の板厚は、前方領域45及び後方領域46の板厚よりも薄肉に形成される。なお、破断部ボルト挿通溝48を2箇所の連結部49によって3つに分割したが、1箇所の連結部49によって2つに分割したり、3箇所以上の連結部49によって4つ以上に分割したりしてもよい。
ブラケット20の後方領域46は、複数(本実施形態では3箇所)のボルト挿通孔53を有する(図2参照)。なお、ボルト挿通孔の数は上記に限定されない。
ブラケット20の前方領域45は、サイドフレーム7の側板部13の車幅方向外側面に重なる重複領域54に、ブラケット20の上端縁の複数(本実施形態では2箇所)の上方開口(開口)56と、複数の上方開口56から斜め後下方へ易破断部47と略平行に直線状に延びて車幅方向に貫通する複数(本実施形態では2箇所)のスライド溝(支持ボルト挿通溝)55とを有する。複数のスライド溝55の内側には、スライド溝55を前後方向に横断してスライド溝55内で前後に対向する内面同士を連結する複数(本実施形態では1箇所のスライド溝55に対して2箇所の計4箇所)の連結部(抵抗部)57が溶接等によって固定される。連結部57は、バンパ一体型FUP4に入力する荷重の増大時に後述するボルト軸58bに当接して破断する強さで固定されている。なお、スライド溝55及び連結部57の数は、上記に限定されない。例えば、スライド溝55を重複領域54に1箇所または3箇所以上設けてもよく、連結部57を1箇所のスライド溝55に対して1箇所または3箇所以上設けてもよい。
ブラケット20をサイドフレーム7に締結固定する複数のボルト21は、サイドフレーム7の側板部13の複数のボルト挿通孔9を車幅方向内側から挿通して側板部13から車幅方向外側へ突出し、ブラケット20の後方領域46の複数のボルト挿通孔53と、易破断部47の下切欠部51(下側の連結部49の下方)と、易破断部47の貫通孔52(上側の連結部49の下方)と、前方領域45の複数のスライド溝55(複数の連結部57のそれぞれの下方)とを挿通する。なお、ブラケット20を所定の位置に配置した状態で、ボルト21をサイドフレーム7の複数のボルト挿通孔9に車幅方向外側から挿通してもよい。
ブラケット20の後方領域46は、複数のボルト挿通孔53を挿通する複数(本実施形態では3本)のボルト21aと複数のナット22aとの螺合によってサイドフレーム7に締結固定される。
ブラケット20の前方領域45の2箇所のスライド溝55の各連結部57の下方には、複数(本実施形態ではスライド溝55に対して各2本の計4本)のボルト(支持ボルト)21bのボルト軸58b(図6参照)が挿通する。図5及び図6に示すように、スライド溝55を挿通するボルト21bのボルト軸58bには、連結部57側(ブラケット20の上端縁側)へ突出して先細りする突起部59を有する筒状の破断部材60が固定される。破断部材60は、筒状体であって、ボルト21bのボルト軸58bの雄ネジと螺合する雌ネジが形成された内周面(図示省略)を有し、ボルト21bの雄ネジと螺合することによってボルト21bに固定され、突起部59の先端が連結部57に接触している。すなわち、連結部57は、ブラケット20の上端縁とボルト21bのボルト軸58bとの間のスライド溝55内でボルト軸58b(破断部材60)の突起部59に接触する状態でブラケット20に固定されている。ブラケット20よりも車幅方向外側へ突出するボルト21bのボルト軸58bには、ワッシャー61が取付けられた状態でナット22bが螺合してブラケット20の前方領域45がサイドフレーム7に締結固定される。なお、突起部59の先端と連結部57とが近接した状態でブラケット20の前方領域45がサイドフレーム7に締結固定されてもよい。
ブラケット20の易破断部47の下切欠部51及び貫通孔52には、それぞれ1本ずつボルト(破断部ボルト)21cのボルト軸58cが挿通する。ボルト21cのボルト軸58cには、上記ボルト21bのボルト軸58bと同様に突起部59を有する筒状の破断部材60が固定され、突起部59の先端が連結部49に接触している。すなわち、連結部49は、ブラケット20の上端縁とボルト21cのボルト軸58cとの間の破断部ボルト挿通溝48内でボルト21cのボルト軸58c(破断部材60)の突起部59に接触する状態でブラケット20に固定されている。ブラケット20よりも車幅方向外側へ突出するボルト21cのボルト軸58cには、ワッシャー61が取付けられた状態でナット22cが螺合してブラケット20の易破断部47がサイドフレーム7に締結固定される。なお、突起部59の先端と連結部49とが近接した状態でブラケット20の易破断部47がサイドフレーム7に締結固定されてもよい。
トラック1と相手車両19(図1参照)との衝突時には、通常状態のブラケット20(図4(a)参照)に支持されたバンパ一体型FUP4に相手車両19の前端部が当接する。バンパ一体型FUP4には、相手車両19から荷重が入力し、該荷重が発泡ウレタン15によって吸収される。相手車両19からバンパ一体型FUP4に入力する荷重が増大すると、バンパ一体型FUP4からブラケット20の前方領域45に入力する荷重が増大し、前方領域45及び後方領域46の板厚よりも薄肉に形成される連結部49と、破断部材60の突起部59とが当接して連結部49が破断する。また、スライド溝55内で前後に対向する内面に溶接等によって固定される連結部57と、破断部材60の突起部59とが当接して連結部57が破断する。連結部49が破断してブラケット20の前方領域45が後方領域46から分離し、ブラケット20が分割状態(図4(b)参照)となると、ブラケット20の後方領域46を車体フレーム3側に残した状態での、バンパ一体型FUP4及び前方領域45の車体フレーム3からの落下が許容される。連結部57が破断すると、ボルト21bのボルト軸58bは、スライド溝55の上方開口56側への移動が許容される。ボルト21bのボルト軸58bがスライド溝55の上方開口56側への移動を開始してからボルト軸58bが上方開口56からスライド溝55の外側へ出るまでの間、バンパ一体型FUP4及び前方領域45は、スライド溝55によって移動方向が斜め後下方に規制され、スライド溝55に沿って斜め後ろ下方へスライド移動する。さらに、バンパ一体型FUP4及び前方領域45が斜め後下方に移動すると、バンパ一体型FUP4及び前方領域45は、バンパ一体型FUP4の底板部26の下面62が路面63と相対向する状態で左右のフロントタイヤ6の前方の路面63上に落下する(図7参照)。
上記のように構成された支持構造10では、バンパ一体型FUP4に入力する荷重が増大してブラケット20の易破断部47の連結部49が破断すると、ブラケット20の前方領域45が後方領域46から分離し、ブラケット20の後方領域46を車体フレーム3側に残した状態で、バンパ一体型FUP4及び前方領域45が車体フレーム3から落下する。このため、ブラケット20の前方領域45から後方領域46への荷重の入力を抑えることができ、後方領域46からの荷重の入力による車体フレーム3の損傷を防止することができる。
また、ボルト21b,21cのボルト軸58b,58cには、ブラケット20の上端縁側へ突出して先細りする突起部59を有する破断部材60が固定される。連結部57,49に当接するボルト軸58b,58cの(破断部材60の)突起部59がブラケット20の上端縁側へ突出して先細りするので、突起部59を備えないボルト軸58b,58cが連結部57,49を破断させる場合に比べて、入力する荷重の増大に応じて、連結部57,49の破断をさらに確実に発生させてバンパ一体型FUP4及び前方領域45を落下させることができ、車体フレーム3の損傷を確実に防止することができる。
また、易破断部47の破断部ボルト挿通溝48とスライド溝55とは、バンパ一体型FUP4に入力する荷重の入力方向(トラック1の前方から後方)に対して傾斜する方向(斜め後下方)へ延びるので、直交する方向に延びる場合に比べて、ボルト21c,21bに入力する荷重を低減することができ、ボルト21c,21bからの荷重の入力による車体フレーム3の損傷を防止することができる。また、破断部ボルト挿通溝48とスライド溝55とボルト21c,21bとによって、バンパ一体型FUP4及びブラケット20の前方領域45を好適に斜め後下方へ移動させることができる。
また、多数の空洞部分を内在する発泡ウレタン15等の補強材を外装パネル14の内側の閉空間の略全域に配置するので、補強材を有さない場合に比べて発泡ウレタン15が外装パネル14の変形を抑制し、且つトラック1が相手車両19と衝突した際に発泡ウレタン15が変形して相手車両19からの衝撃を吸収する。これにより、バンパ一体型FUP4から車体フレーム3へ入力する荷重を低減させることができる。
従って、本実施形態によれば、トラック1が衝突して相手車両19から入力する荷重が増大しても、該荷重による車体フレーム3の損傷を防止することができる。
また、バンパ一体型FUP4に入力する荷重の増大によって連結部49,57が破断するので、入力する荷重から車体フレーム3が受ける衝突エネルギを連結部49,57の破断によって吸収することができる。
また、バンパ部24とフロントアンダーランプロテクタ部23とが一体化されている比較的大型なバンパ一体型FUP4が落下するので、落下したバンパ一体型FUP4がトラック1と路面63との間の空間を前方から塞ぎ易く、落下したバンパ一体型FUP4によってトラック1の下方への相手車両19の潜り込みを防止することができる。
また、バンパ一体型FUP4の底板部26は、側面視で略V字状の山部と谷部とが連続して前後方向に延びる断面形状を有する。このため、落下したバンパ一体型FUP4に後方への荷重が入力した際に、バンパ一体型FUP4(底板部26)の下面62と路面63との間に摩擦力が生じる。すなわち、後方へのバンパ一体型FUP4の移動をバンパ一体型FUP4の下面62によって防止することができるので、路面63に落下した後のバンパ一体型FUP4によるトラック1の下方への相手車両19の潜りこみ防止機能を下面62によって高めることができる。
また、発泡ウレタン15が充填されるバンパ一体型FUP4が左右のフロントタイヤ6の前方の路面63上に落下するので、バンパ一体型FUP4は、相手車両19とトラック1の左右のフロントタイヤ6との間に挟まれて、トラック1の下方への相手車両19の潜り込みを防止することができ、且つ左右のフロントタイヤ6と共に相手車両19が受ける衝撃を緩和することができる(図7参照)。
また、破断部ボルト挿通溝48及びスライド溝55が延びる方向を斜め後下方に設定しているので、バンパ一体型FUP4の後下方の左右のフロントタイヤ6の前方の路面63上にバンパ一体型FUP4及びブラケット20の前方領域45を落下させることができる。
また、フロントアンダーランプロテクタ、バンパ、ヘッドランプ支持部材、及びステップをそれぞれ個別のブラケットによって車体フレーム3側に固定しないので、車体フレーム3の前端部の広い取付スペースをバンパ一体型FUP4のブラケット20の取付スペースとして利用することができ、ブラケット20の設計の自由度を向上させることができる。また、ブラケット20を大きく形成しても、ブラケット20の後方領域46をサイドフレーム7側に残し、前方領域45をバンパ一体型FUP4と共にサイドフレーム7から落下させるので、サイドフレーム7から落下させるブラケット20を小さく抑えることができ、落下させる部品(バンパ一体型FUP4やブラケット20の前方領域45)の大型化を抑制することができる。
また、バンパ一体型FUP4は、バンパ部24とフロントアンダーランプロテクタ部23とが一体化されているため大型な部材となるが、多数の空洞部分を内在する発泡ウレタン15を外装パネル14の内側の閉空間の略全域に配置してバンパ一体型FUP4を構成しているので、外装パネル14を薄肉化することによってバンパ一体型FUP4の軽量化を図ることができる。また、発泡ウレタン15が外装パネル14の変形を抑制するので、外装パネル14を薄肉化しても、バンパ一体型FUP4の剛性を確保することができる。従って、バンパ一体型FUP4の剛性の確保と軽量化とを両立して図ることができる。
また、スライド溝55の上方開口56とボルト21bのボルト軸58bの破断部材60との間のスライド溝55内に、破断部材60に接触するように連結部57を配置するので、ボルト軸58bの破断部材60が連結部57の下方からブラケット20の前方領域45を支持し、ブラケット20の前方領域45が位置決めされる。
また、ボルト21b,21cによってブラケット20の前方領域45を車体フレーム3に締結固定するので、車体フレーム3に対するブラケット20(前方領域45)の取付強度を十分に確保することができる。
また、ブラケット20(前方領域45)の取付強度を十分に確保することができるので、バンパ一体型FUP4が荷重の入力を受けない通常時において、後方領域46に対する前方領域45の変動が抑制される。このため、通常時に前方領域45の変動(変位)によって連結部49,57がボルト軸58c,58b(破断部材60)から受ける押圧荷重(例えば、バンパ一体型FUP4の重さによる押圧荷重)の入力を抑えることができ、連結部49,57の耐久性の低下(疲労等)による連結部49,57の意図しない破断を防止することができる。
また、フロントアンダーランプロテクタ部23とバンパ部24とを一体的に備えるバンパ一体型FUP4を車体フレーム3側に固定すればよいので、車体フレーム3への取付け作業や整備作業等の作業性を向上させることができる。
なお、本実施形態では、易破断部47の下切欠部51(連結部49の下方)と、易破断部47の貫通孔52(連結部49の下方)とにボルト21cのボルト軸58cを挿通してブラケット20の前方領域45をサイドフレーム7に締結固定したが、易破断部47にボルト21cのボルト軸58cを挿通しなくてもよい。すなわち、ブラケット20の後方領域46のボルト21aと、前方領域45のボルト21bのみでブラケット20をサイドフレーム7に締結固定してもよい。この場合であっても、ブラケット20の後方領域46がサイドフレーム7に固定されているので、ブラケット20の前方領域45に入力する荷重の増大によって易破断部47が破断し、ブラケット20は、前方領域45と後方領域46とに分割された分割状態となる。
また、本実施形態では、ブラケット20の易破断部47は、破断部ボルト挿通溝48と複数の連結部49とを有したが、これに限定されるものではなく、例えば、前方領域45と後方領域46との間で、ブラケット20の上端縁から下端縁まで斜め後下方へ直線状に延びて、前方領域45及び後方領域46よりも薄肉に形成され、バンパ一体型FUP4に入力する荷重の増大時に破断してバンパ一体型FUP4及び前方領域45の落下を許容してもよい。
また、ボルト21b,21cのボルト軸58b,58cに破断部材60を固定しなくてもよい。すなわち、破断部材60を有さないボルト軸58b,58cによって連結部57,49を破断してもよい。この場合であっても、ボルト21b,21cのボルト軸58b,58cが連結部57,49の破断を助長するので、ボルト21b,21c等の他の部品との当接を伴わずに連結部57,49破断させる場合に比べて、入力する荷重の増大に応じて、連結部57,49の破断を確実に発生させてバンパ一体型FUP4及び前方領域45を落下させることができ、車体フレーム3の損傷を確実に防止することができる。
また、本実施形態では、スライド溝55を前後方向に横断してスライド溝55内で前後に対向する内面同士を連結する連結部57を抵抗部として説明したが、これに限定されるものではなく、スライド溝55を前後方向に横断してスライド溝55内で前後に対向する内面同士を抵抗部が連結しなくてもよい。例えば、抵抗部は、ブラケット20の上端縁とボルト21bのボルト軸58bとの間のスライド溝55内に配置され、スライド溝55を前後方向に横断してスライド溝55内で前後に対向する内面のうちのいずれか一側面に固定されて他側面へ延びる棒状体であって、バンパ一体型FUP4に入力する荷重の増大時にボルト21bのボルト軸58bとの当接によって破断して、スライド溝55の上方開口56側へのボルト21bのボルト軸58bの前方領域45に対する相対移動を許容してもよい。
また、本実施形態では、摩擦面として、側面視で略V字状の山部と谷部とが連続する断面形状のバンパ一体型FUP4の底板部26の下面62を適用したが、これに限定されるものではなく、路面63に落下した際に路面63と相対向し、路面63に対する少なくとも後方へのバンパ一体型FUP4の移動を防止するような摩擦力を路面63との間に生じる摩擦面であればよい。例えば、側面視で略V字状の山部と谷部とが連続して前後方向に延びる断面形状を有する摩擦部材を、平らに形成されたバンパ一体型FUP4の底面部26に対して固定してもよい。また、少なくとも後方へのバンパ一体型FUP4の移動を防止すればよいので、バンパ一体型FUP4の底面部26から複数の金属製のスパイク状の突起等を斜め後下方へ突出させてもよい。
次に、本発明の第2実施形態を図面に基づいて説明する。図8に示すバンパ一体型アンダーランプロテクタの支持構造70では、スライド溝(支持ボルト挿通溝)内のボルト軸58bに対する連結部(抵抗部)の位置が上記第1実施形態と相違する。なお、上記第1実施形態と同様の構成には、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。また、左右のブラケット71を含む支持構造70は、トラック(車両)1の左右に対称的に設けられて、ほぼ同様の構成を有するため、以下では左側について説明し、右側の説明を省略する。
ブラケット71の前方領域72は、サイドフレーム7の側板部13の車幅方向外側面に重なる重複領域73に、ブラケット20の上端縁の複数(本実施形態では2箇所)の上方開口(開口)74と、複数の上方開口74から斜め後下方へ易破断部47と略平行に直線状に延びて車幅方向に貫通する複数(本実施形態では2箇所)のスライド溝(支持ボルト挿通溝)75とを有する。2箇所のスライド溝75のうち、易破断部47側(後方側)のスライド溝75aの内側には、スライド溝75aを前後方向に横断してスライド溝75a内で前後に対向する内面同士を連結する複数(本実施形態では2箇所)の連結部(抵抗部)77aが溶接等によって固定される。2箇所の連結部77aは、スライド溝75aを挿通する2本のボルト21bのボルト軸58bから上方に離間した位置にそれぞれ配置されてブラケット71に固定される。2箇所のスライド溝75のうち、バンパ一体型FUP4側(前方側)のスライド溝75bの内側には、スライド溝75bを前後方向に横断してスライド溝75b内で前後に対向する内面同士を連結する複数(本実施形態では2箇所)の連結部(抵抗部)77bが溶接等によって固定される。2箇所の連結部77bは、スライド溝75bを挿通する2本のボルト21bのボルト軸58bに対し、2箇所の連結部77aとボルト軸58bとの距離よりもさらに上方に離間した位置にそれぞれ配置されてブラケット71に固定される。
トラック1と相手車両19(図1参照)との衝突時には、通常状態のブラケット71に支持されたバンパ一体型FUP4に相手車両19の前端部が当接する。バンパ一体型FUP4には、相手車両19から荷重が入力し、該荷重が発泡ウレタン15によって吸収される。相手車両19からバンパ一体型FUP4に入力する荷重が増大すると、バンパ一体型FUP4からブラケット71の前方領域72に入力する荷重が増大し、前方領域72及び後方領域76の板厚よりも薄肉に形成される連結部49と、破断部材60の突起部59とが当接して連結部49が破断する。連結部49が破断すると、バンパ一体型FUP4及び前方領域72の車体フレーム3からの落下が許容され、バンパ一体型FUP4及び前方領域72がスライド溝75に沿って斜め後下方へ移動する。バンパ一体型FUP4及び前方領域72が斜め後下方へ移動すると、スライド溝75aの連結部77aと、破断部材60の突起部59とが当接して連結部77aが破断する。連結部77aが破断すると、バンパ一体型FUP4及び前方領域45が斜め後下方へさらに移動し、スライド溝75bの連結部77bと、破断部材60の突起部59とが当接して連結部77bが破断する。連結部77bが破断すると、バンパ一体型FUP4及び前方領域72は、斜め後下方に移動し、バンパ一体型FUP4の底板部26の下面62が路面63と相対向する状態で左右のフロントタイヤ6の前方の路面63上に落下する(図7参照)。
上記構成では、バンパ一体型FUP4に入力する荷重が増大して易破断部47(連結部49)が破断した後に、遅れて連結部57aが破断し、さらに遅れて連結部57bが破断するので、バンパ一体型FUP4に入力する荷重から車体フレーム3が受ける衝突エネルギを易破断部47(連結部49)と連結部57a,57bとによって段階的に吸収することができる。
以上、本発明について、上記実施形態に基づいて説明を行ったが、本発明は上記実施形態の内容に限定されるものではなく、当然に本発明を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例および運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論である。
例えば、上記実施形態では、バンパ一体型アンダーランプロテクタの支持構造をトラック1に適用したが、比較的車高の高い貨物車両等に適用することも可能である。
また、図9に示すように、ハニカム構造体の補強材80によって外装パネル(外装材)81の変形を抑制するバンパ一体型フロントアンダーランプロテクタ(以下、バンパ一体型FUPと称する)91の支持構造90であってもよい。外装パネル81は、スチールなどの鋼板によって上下、左右が区画される矩形筒状体の枠部82と、枠部82の後端を塞ぐ後板部83とを有する。後板部83の車幅方向中央部には、前方へ向かって凹む凹部79が形成される。補強材80は、外装パネル81の内側で前後方向に延びる複数の隔壁84と、複数の隔壁84と枠部82とによって区画される複数の内側空間85とを有するハニカム構造体であって、外装パネル81の内側の略全域に配置される。外装パネル81の枠部82の前端には、カバーパネル(外装材)88が固定され、複数の内側空間85の前方を閉止する。すなわち、外装パネル81とカバーパネル88とは、内側に閉空間を区画形成し、閉空間の全域に配置されるハニカム構造体の補強材80は、多数の空洞部分(内側空間85)を内在する。バンパ一体型FUP91は、車体フレーム3の前部下方で車幅方向に延びて他の車両(相手車両)との衝突時にトラック1の下方への相手車両の潜り込みを防止するアンダーランプロテクタ部89と、アンダーランプロテクタ部89の上方に配置されて車体フレーム3を前方から覆うバンパ部92とを一体的に備える。なお、ハニカム構造体の補強材80の内側空間85は、断面矩形状に限られず、断面正六角形状などの断面多角形状や、断面円形状などであってよい。
1:トラック(車両)
3:車体フレーム
4,91:バンパ一体型フロントアンダーランプロテクタ(バンパ一体型アンダーランプロテクタ)
10,70,90:バンパ一体型アンダーランプロテクタの支持構造
14,81:外装パネル(外装材)
15:発泡ウレタン(補強材)
19:他の車両
20,71:ブラケット
21b:ボルト(支持ボルト)
23,89:フロントアンダーランプロテクタ部(アンダーランプロテクタ部)
24,92:バンパ部
26:底板部
45,72:前方領域
46,76:後方領域
47:易破断部
54,73:重複領域
55,75a,75b:スライド溝(支持ボルト挿通溝)
56,74:上方開口(開口)
57,77a,77b:連結部(抵抗部)
58b:(支持ボルトの)ボルト軸
59:突起部
60:破断部材
62:(底板部の)下面(摩擦面)
63:路面
80:補強材
88:カバーパネル(外装材)

Claims (5)

  1. 車両の車体フレームの前部下方で車幅方向に延びて前記車両と他の車両との衝突時に前記車両の下方への前記他の車両の潜り込みを防止するアンダーランプロテクタ部と、前記アンダーランプロテクタ部の上方に配置されるバンパ部と、を一体的に有し、内側に閉空間を区画形成する板状の外装材と、前記閉空間の略全域に配置されて多数の空洞部分を内在するとともに前記外装材の変形を抑制する補強材と、によって構成され、前記衝突時に前記他の車両からの荷重の入力を受けるバンパ一体型アンダーランプロテクタと、
    前記車体フレームに固定される後方領域と、前記バンパ一体型アンダーランプロテクタを支持する前方領域とを一体的に有し、前記バンパ一体型アンダーランプロテクタを前記車体フレームに支持するブラケットと、を備え、
    前記ブラケットの前記後方領域と前記前方領域との間には、易破断部が設けられ、
    前記易破断部は、前記バンパ一体型アンダーランプロテクタに入力する荷重の増大時に破断して前記バンパ一体型アンダーランプロテクタ及び前記前方領域の落下を許容する
    ことを特徴とするバンパ一体型アンダーランプロテクタの支持構造。
  2. 請求項1に記載のバンパ一体型アンダーランプロテクタの支持構造であって、
    ボルト軸を有し、前記ブラケットの前記前方領域を前記車体フレームに締結固定する支持ボルトを備え、
    前記ブラケットは、前記前方領域のうち少なくとも前記車体フレームと重なる重複領域に、前記ブラケットの上端縁の開口と、前記開口から直線状に延びる支持ボルト挿通溝と、前記支持ボルト挿通溝内に前記ブラケットに固定的に設けられる抵抗部とを有し、
    前記支持ボルトの前記ボルト軸は、前記抵抗部よりも下方で前記支持ボルト挿通溝を挿通し、
    前記抵抗部は、前記バンパ一体型アンダーランプロテクタに入力する荷重の増大時に前記ボルト軸との当接によって破断して、前記開口へ向かう前記支持ボルトの前記ボルト軸の前記ブラケットに対する相対移動を許容する
    ことを特徴とするバンパ一体型アンダーランプロテクタの支持構造。
  3. 請求項2に記載のバンパ一体型アンダーランプロテクタの支持構造であって、
    前記ボルト軸は、前記ブラケットの上端縁側へ突出して先細りする突起部を有する
    ことを特徴とするバンパ一体型アンダーランプロテクタの支持構造。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載のバンパ一体型アンダーランプロテクタの支持構造であって、
    前記バンパ一体型アンダーランプロテクタは、路面に落下した際に前記路面と相対向し、前記路面に対する少なくとも後方への前記バンパ一体型アンダーランプロテクタの移動を防止するような摩擦力を前記路面との間に生じる摩擦面を有する
    ことを特徴とするバンパ一体型アンダーランプロテクタの支持構造。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載のバンパ一体型アンダーランプロテクタの支持構造であって、
    前記補強材は、衝撃緩衝材である
    ことを特徴とするバンパ一体型アンダーランプロテクタの支持構造。
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